JP2023084860A - 異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラム - Google Patents

異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023084860A
JP2023084860A JP2021199218A JP2021199218A JP2023084860A JP 2023084860 A JP2023084860 A JP 2023084860A JP 2021199218 A JP2021199218 A JP 2021199218A JP 2021199218 A JP2021199218 A JP 2021199218A JP 2023084860 A JP2023084860 A JP 2023084860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foreign matter
toner
developing device
foreign
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021199218A
Other languages
English (en)
Inventor
基記 廣中
Motoki Hironaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2021199218A priority Critical patent/JP2023084860A/ja
Publication of JP2023084860A publication Critical patent/JP2023084860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像装置内に存在する異物を的確に検出可能な異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラムを提供する。【解決手段】異物検出装置は、像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得する示唆情報取得部と、取得された示唆情報に基づいて、現像装置内における異物の存在を検出する異物検出部と、を備える。異物検出方法は、像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得し、取得された示唆情報に基づいて、現像装置内における異物の存在を検出する。【選択図】図10

Description

本発明は、異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラムに関する。
電子写真方式の画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ、これらの複合機等)が知られている。
電子写真方式の画像形成装置、例えば、特許文献1に示す画像形成装置では、帯電した像担持体(例えば、感光体ドラム)に対して、画像データに基づくレーザー光を照射(露光)することにより静電潜像を形成する。そして、静電潜像が形成された像担持体へ現像装置よりトナーを供給することにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。そして、形成されたトナー像を直接又は間接的に記録媒体(例えば、用紙)に転写させた後、定着ニップで加熱、加圧して定着させることにより記録媒体にトナー像を形成する。
特開2012-173536号公報
ところで、現像装置内においては、トナー同士の凝集物、外添剤等を含んだ凝集物、キャリア微粉等の異物が発生することがある。また、画像形成装置の組み立て時等に発生する樹脂や金属粉、画像形成装置内に漂っている粉塵等が、異物とし現像装置内に混入することもある。
現像装置内において、上述した異物が蓄積されると、画像形成装置で形成される画像上に異物による悪影響(画像不良)が現れたり、トナー像の転写不良を引き起こしたりする不具合が生じる場合がある。このような不具合の発生を防止するため、現像装置内に存在する異物を、例えば、画像形成処理前の適切なタイミングで排除するよう、現像装置内に存在する異物を的確に検出することが望ましい。
本発明の目的は、現像装置内に存在する異物を的確に検出可能な異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラムを提供することにある。
本発明に係る異物検出装置は、
像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から前記像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得する示唆情報取得部と、
取得された前記示唆情報に基づいて、前記現像装置内における異物の存在を検出する異物検出部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
上記の異物検出装置を備える。
本発明に係る異物検出方法は、
像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から前記像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得し、
取得された前記示唆情報に基づいて、前記現像装置内における異物の存在を検出する。
本発明に係る異物検出プログラムは、
コンピューターに、
像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から前記像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得する処理と、
取得された前記示唆情報に基づいて、前記現像装置内における異物の存在を検出する処理と、
を実行させる。
本発明によれば、現像装置内に存在する異物を的確に検出することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1に示した画像形成装置の制御系の主要部を示すブロック図である。 図1に示した画像形成装置における現像装置及び像担持体を拡大して示す図である。 現像装置内に異物が存在しない場合と異物が存在する場合とにおいて、現像装置から像担持体へトナーが移動したときのトナー帯電量とトナー付着量との関係を示すグラフである。 現像装置内に異物が存在しない場合と異物が存在する場合とにおいて、現像装置から像担持体へトナーが移動したときのトナー帯電量とトナー帯電量算出モード値との関係を示すグラフである。 現像装置内に異物が存在しない場合と異物が存在する場合とにおいて、現像装置から像担持体へトナーが移動したときのトナー付着量とトナー帯電量算出モード値との関係を示すグラフである。 現像装置内に異物が存在しない場合と異物が存在する場合とにおいて、現像装置から像担持体へトナーが移動したときの階調値とトナー付着量との関係を示すグラフである。 第1の排出処理の前後における現像装置内のトナー濃度を説明するタイムチャートである。 第2の排出処理の前後における現像装置内のトナー濃度を説明するタイムチャートである。 図1に示した画像形成装置で実施する異物検出方法、異物排出方法、報知方法を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。また、図2は、画像形成装置1の制御系の主要部を示すブロック図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置1は、感光体上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の各色のトナー像を中間転写体に一次転写し、中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙S(記録媒体)に二次転写して画像を形成する。
また、画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光体を中間転写体の走行方向に直列配置し、中間転写体に一回の手順で各色のトナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置1は、図1、図2に示すように、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60及び制御部70等を備える。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72及びRAM(Random Access Memory)73等を備えている。CPU71は、ROM72から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM73に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部82に格納されているLUT(Look Up Table)等の各種データが参照される。記憶部82は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(所謂、フラッシュメモリ)又はハードディスクドライブで構成される。
制御部70は、通信部81を介して、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えば、パーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部70は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙Sに画像を形成する。通信部81は、例えば、LANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aに結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えば、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部70から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部70に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じた画像処理を行う回路等を備える。画像処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、画像処理部30からの画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。そのため、図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号を付し、他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号を省略する。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413(本発明における像担持体)、帯電装置414、ドラムクリーニングユニット415等を備える。
露光装置411は、例えば、半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。レーザー光の照射により感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されると、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。その結果、感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、トナーと磁性キャリアとを含む現像剤を用いる二成分現像方式の現像装置である。現像装置412は、詳細は図3を参照して後述するが、現像ローラー412A、現像バイアス印加部412F(図3を参照)等を有する。
現像装置412においては、現像バイアス印加部412Fから現像ローラー412A(現像スリーブ)に現像バイアスを印加し、感光体ドラム413の表面との間に電位差を発生させる。これにより、現像ローラー412Aから感光体ドラム413の表面に各色成分の現像剤を付着させ、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
感光体ドラム413は、例えば、アルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)等を備える。この感光体ドラム413は、導電性円筒体の周面にアンダーコート層、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層することで構成された光導電性を有する感光体であり、例えば、負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。感光体ドラム413は、その駆動モーター(図示省略)に供給される駆動電流を制御部70が制御することにより、一定の周速度(線速度)で回転される。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
ドラムクリーニングユニット415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるクリーニング部材としてのドラムクリーニングブレード等を有する。ドラムクリーニングユニット415は、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーをドラムクリーニングブレードによって除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、駆動ローラー423A、バックアップローラー423B等を含む複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、ベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は、複数の支持ローラー423にループ状に張架され、駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は周回方向Aに一定速度で走行する。一次転写ローラー422は、中間転写ベルト421を感光体ドラム413に圧接させており、これにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写する。二次転写ローラー424は、中間転写ベルト421を挟んでバックアップローラー423Bに圧接されており、これにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写する。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。なお、二次転写ローラー424に代えて、複数の支持ローラーに二次転写ベルトがループ状に張架されたベルト式の二次転写ユニットを採用してもよい。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53a等の複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されると共に搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40、定着部60を経て画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着ベルト61、加熱ローラー62、定着ローラー63、加圧ローラー64等を備える。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
図3は、画像形成装置1における現像装置412及び感光体ドラム413を拡大して示す図である。
現像装置412は、現像ローラー412A、供給ローラー412B、供給スクリュー412C、攪拌スクリュー412D、現像槽412E等を有する。
供給スクリュー412C及び攪拌スクリュー412Dは、螺旋形状のスクリュー部材であり、現像槽412E内の現像剤を攪拌しながら搬送する。供給スクリュー412Cは現像槽412Eaに収納され、攪拌スクリュー412Dは現像槽412Ebに収納される。供給スクリュー412Cが収納される現像槽412Eaは、現像剤を供給ローラー412Bに供給する役割を担う。また、現像槽412Eaと現像槽412Ebとの間には、現像剤を循環的に搬送するための連通経路(図示省略)が形成されている。
現像槽412Eにおいては、以上のような構成により、供給スクリュー412C及び攪拌スクリュー412Dが、現像剤を攪拌しながら、現像槽412E内を循環させて、供給ローラー412Bへ搬送する。
供給ローラー412Bは、詳細な図示は省略するが、回転可能な供給スリーブと供給スリーブの内部に配置された供給マグネットロールとを有し、供給スクリュー412Cに対向して配置される。供給マグネットロール内には、磁界を発生させる複数の磁極が配置されている。これらの磁極が発生する磁界によって、現像剤は、供給スリーブの外周面に担持され、供給スリーブが回転することにより、搬送ガイド部(図示省略)まで搬送され、搬送ガイド部を介して、現像ローラー412Aへ供給される。
現像ローラー412Aも、詳細な図示は省略するが、回転可能な現像スリーブと現像スリーブの内部に配置された現像マグネットロールとを有し、感光体ドラム413に近接して配置される。現像マグネットロール内には、磁界を発生させる複数の磁極が配置されている。これらの磁極が発生する磁界によって、現像剤は、現像スリーブの外周面に担持され、現像スリーブが回転することにより、感光体ドラム413に近接する領域へ現像剤を搬送する。
現像ローラー412Aにおいて、感光体ドラム413に近接する領域へ搬送された現像剤は、感光体ドラム413の表面に接触し、トナーは、現像ローラー412Aの現像スリーブから感光体ドラム413の表面に形成された静電潜像へ静電的に移行する。このようにして、現像装置412は、感光体ドラム413上の静電潜像をトナーによって可視化してトナー像を形成する。
ところで、現像装置412内においては、トナー同士の凝集物、外添剤等を含んだ凝集物、キャリア微粉等の異物が発生することがある。また、画像形成装置1の組み立て時等に発生する樹脂や金属粉、画像形成装置1内に漂っている粉塵等が、異物とし現像装置412内に混入することもある。
現像装置412内において、上述した異物が蓄積されると、画像形成装置1で形成される画像上に異物による悪影響(画像不良)が現れたり、トナー像の転写不良を引き起こしたりする不具合が生じる場合がある。このような不具合の発生を防止するため、現像装置412内に存在する異物を、例えば、画像形成処理前の適切なタイミングで排除するよう、現像装置412内に存在する異物を的確に検出することが望ましい。
そこで、本実施の形態において、画像形成装置1は、異物検出装置を備え、異物検出装置は、以下に説明する示唆情報取得部と異物検出部とを備える。示唆情報取得部は、感光体ドラム413上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置412から感光体ドラム413への異物の転移を示唆する示唆情報を取得する。異物検出部は、取得された示唆情報に基づいて、現像装置412内における異物の存在を検出する。
また、本実施の形態において、異物検出装置は、異物検出部により現像装置412内における異物の存在が検出された場合、現像装置412から異物を排出する排出部と、異物検出部による検出結果を報知する報知部とを備える。
本実施の形態における示唆情報取得部、異物検出部、排出部及び報知部について、以下に説明を行う。
[示唆情報取得部及び異物検出部]
示唆情報取得部及び異物検出部は、制御部70の機能として備えられ、例えば、制御部70で実行されるプログラムとして備えられている。示唆情報取得部及び異物検出部は、第1の検出処理、第2の検出処理を実行する。
[示唆情報取得部及び異物検出部-第1の検出処理]
示唆情報取得部は、第1の検出処理では、現像剤のトナーと極性が同じ異物を検出するため、下記の示唆情報を取得する。
以降においては、トナーと極性が同じ異物を、単に、同極性の異物と呼ぶ。検出する同極性の異物としては、同極性の凝集物も含む。凝集物としては、同極性であれば、現像装置412内の部材等で摺動されることで徐々に成長するものやトナーを取り込んで混合していく異物(ケーシングの樹脂の断片、軸受けのグリス等)によるもの等も含む。外添剤であるシリカは、トナーと同極性に帯電するので、凝集すると、同極性の凝集物となる。
示唆情報取得部は、第1の検出処理では、感光体ドラム413上に形成されるパターン画像のトナー付着量を検出する。また、示唆情報取得部は、第1の検出処理では、当該パターン画像が形成される場合において、現像装置412の現像ローラー412Aから感光体ドラム413へのトナーの移動に伴う現像電流を検出する。そして、示唆情報取得部は、検出されたトナー付着量と現像電流とを、示唆情報として取得する。
なお、上述したトナー付着量と現像電流とを検出する処理は、複数回実行して、それらの統計値(例えば、平均値)を算出し、算出した統計値を示唆情報として取得してもよい。
示唆情報取得部は、第1の検出処理では、以下に説明する現像電流検出部412Gを用いて、現像電流を検出し、また、以下に説明するIDC(Image Density Control)センサー413Aを用いて、トナー付着量を検出する。図3を参照して、示唆情報取得部で用いる現像電流検出部412G、IDCセンサー413Aを説明する。
現像装置412は、現像電流検出部412Gを有する。現像ローラー412Aから感光体ドラム413に現像剤が移動すると、現像ローラー412Aと感光体ドラム413との間に、移動したトナー量に応じた現像電流が流れる。現像電流検出部412Gは、現像ローラー412Aと感光体ドラム413との間に流れる現像電流を検出する。また、現像電流検出部412Gは、現像ローラー412Aと感光体ドラム413との間に現像電流が流れることによる電圧を検出し、検出された電圧から現像電流を検出するようにしてもよい。
ここでは、現像電流検出部412Gは、感光体ドラム413上にパターン画像が形成される場合において、現像ローラー412A(現像スリーブ)から感光体ドラム413への現像剤の移動に伴う現像電流を検出する。また、本実施の形態において、パターン画像としては、一例として、単色ベタ画像を用いる。
また、感光体ドラム413は、IDCセンサー413Aを有する。IDCセンサー413Aは、感光体ドラム413上に形成されたトナー像のトナー付着量(反射率)を検出するセンサーである。IDCセンサー413Aは、例えば、感光体ドラム413へ光を発光する発光部と発光した光の反射光を受光する受光部とを有する反射型の光学センサーで構成される。
ここでは、IDCセンサー413Aは、感光体ドラム413上にパターン画像が形成される場合において、形成されたパターン画像の反射率を検出することにより、トナー付着量を検出する。
IDCセンサー413Aは、図3に示すように、感光体ドラム413の回転方向Bにおいて、現像ローラー412Aより下流側であって、感光体ドラム413が中間転写ベルト421と接触する位置より上流側の位置に、感光体ドラム413に対向して配置される。
なお、感光体ドラム413に対向して配置されたIDCセンサー413Aに代えて、中間転写ベルト421や画像形成後の用紙Sに対向して配置されたIDCセンサーを用いて、トナー付着量を検出するようにしてもよい。
中間転写ベルト421に対向するIDCセンサーは、中間転写ベルト421の周回方向Aにおいて、画像形成ユニット41Kの感光体ドラム413より下流側であって、駆動ローラー423Aより上流側の位置に配置される(図1を参照)。中間転写ベルト421に対向するIDCセンサーは、中間転写ベルト421上に形成されたパターン画像の反射率を検出することにより、トナー付着量を検出する。
また、画像形成後の用紙Sに対向するIDCセンサーは、用紙Sの搬送方向において、例えば、二次転写ローラー424や定着部60より下流側の位置に配置される(図1を参照)。画像形成後の用紙Sに対向するIDCセンサーは、用紙S上に形成されたパターン画像の反射率を検出することにより、トナー付着量を検出する。
現像剤は、上述したように、トナー、磁性キャリアを含むが、現像装置412内に同極性の異物が発生したときには、現像剤と共に同極性の異物も現像ローラー412Aから感光体ドラム413へ移動する。
同極性の異物の場合、現像ローラー412Aから感光体ドラム413への移動に伴う現像電流が生じる。一方で、IDCセンサー413Aは、単色ベタ画像の反射率からトナー付着量を検出しているので、同極性の異物が感光体ドラム413へ移動しても、単色ベタ画像の反射率の変化は大きくない。そのため、検出されるトナー付着量が同じでも、同極性の異物が移動する分、検出される現像電流が増えることになる。
ここで、図4は、現像装置412内に同極性の異物が存在しない場合と同極性の異物が存在する場合とにおいて、現像装置412から感光体ドラム413へトナーが移動したときのトナー帯電量とトナー付着量との関係を示すグラフである。トナー帯電量は、検出された現像電流から算出することができる。
現像装置412内に同極性の異物が存在しない場合、トナー付着量とトナー帯電量との関係は、図4中に実線で示すように、反比例の関係のグラフとなる。現像装置412内に同極性の異物が存在する場合も、トナー付着量とトナー帯電量との関係は、図4中に点線で示すように、反比例の関係のグラフとなる。但し、この場合、トナー付着量が同じでも、同極性の異物が移動する分、トナー帯電量(現像電流)が増えるので、実線で示すグラフに対し、点線で示すグラフは、トナー帯電量が増える方向にシフトする。
そして、異物検出部は、取得された示唆情報、即ち、検出された現像電流及びトナー付着量に基づいて、トナー帯電量を算出する。そして、異物検出部は、算出されたトナー帯電量及び検出されたトナー付着量に基づいて、図4中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを参照して、現像装置412内における同極性の異物の存在を検出する。なお、記憶部82には、図4中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを予め記憶しておく。
例えば、異物検出部は、検出された現像電流から算出されたトナー帯電量と検出されたトナー付着量とが交わる位置が、図4中に実線で示すグラフ(理想状態のグラフ)から右側へずれていれば、現像装置412内に同極性の異物が存在すると判定できる。これにより、同極性の異物を検出することができる。
また、異物検出部は、トナー帯電量と、トナーの単位質量当たりの電荷量であるトナー帯電量算出モード値との関係から、現像装置412内における同極性の異物の存在を検出してもよい。トナー帯電量算出モードとは、単色ベタ画像を形成したときのトナー帯電量とトナー付着量とを検出して、トナー帯電量算出モード値を算出するモードである。トナー帯電量算出モード値は、トナー帯電量とトナー付着量とから、規定の換算式を用いて算出することができる。
ここで、図5は、現像装置412内に同極性の異物が存在しない場合と同極性の異物が存在する場合とにおいて、現像装置412から感光体ドラム413へトナーが移動したときのトナー帯電量とトナー帯電量算出モード値との関係を示すグラフである。
現像装置412内に同極性の異物が存在しない場合、トナー帯電量とトナー帯電量算出モード値との関係は、図5中に実線で示すように、比例の関係のグラフとなる。現像装置412内に同極性の異物が存在する場合も、トナー帯電量とトナー帯電量算出モード値との関係は、図5中に点線で示すように、比例の関係のグラフとなる。但し、この場合、トナー帯電量が同じでも、同極性の異物が移動する分、トナーの単位質量当たりの電荷量が増えるので、実線で示すグラフに対し、点線で示すグラフは、傾きが大きくなる。
そして、異物検出部は、取得された示唆情報、即ち、検出された現像電流及びトナー付着量に基づいて、トナー帯電量及びトナー帯電量算出モード値を算出する。そして、異物検出部は、算出されたトナー帯電量及びトナー帯電量算出モード値に基づいて、図5中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを参照して、現像装置412内における同極性の異物の存在を検出する。なお、記憶部82には、図5中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを予め記憶しておく。
例えば、異物検出部は、算出されたトナー帯電量とトナー帯電量算出モード値とが交わる位置が、図5中に実線で示すグラフ(理想状態のグラフ)から上側へずれていれば、現像装置412内に同極性の異物が存在すると判定できる。これにより、同極性の異物を検出することができる。
また、異物検出部は、トナー付着量とトナー帯電量算出モード値との関係から、現像装置412内における同極性の異物の存在を検出してもよい。
ここで、図6は、現像装置412内に同極性の異物が存在しない場合と同極性の異物が存在する場合とにおいて、現像装置412から感光体ドラム413へトナーが移動したときのトナー付着量とトナー帯電量算出モード値との関係を示すグラフである。
現像装置412内に同極性の異物が存在しない場合、トナー帯電量算出モード値と算出されたトナー帯電量との関係は、図6中に実線で示すように、反比例の関係のグラフとなる。現像装置412内に同極性の異物が存在する場合も、トナー帯電量算出モード値と算出されたトナー帯電量との関係は、図6中に点線で示すように、反比例の関係のグラフとなる。但し、この場合、トナー付着量が同じでも、同極性の異物が移動する分、トナーの単位質量当たりの電荷量が増えるので、実線で示すグラフに対し、点線で示すグラフは、トナー帯電量算出モード値が増える方向にシフトする。
そして、異物検出部は、取得された示唆情報、即ち、検出された現像電流及びトナー付着量に基づいて、トナー帯電量算出モード値を算出する。そして、異物検出部は、検出されたトナー付着量及び算出されたトナー帯電量算出モード値に基づいて、図6中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを参照して、現像装置412内における同極性の異物の存在を検出する。なお、記憶部82には、図6中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを予め記憶しておく。
例えば、異物検出部は、検出されたトナー付着量と算出されたトナー帯電量算出モード値とが交わる位置が、図6中に実線で示すグラフ(理想状態のグラフ)から上側へずれていれば、現像装置412内に同極性の異物が存在すると判定できる。これにより、同極性の異物を検出することができる。
[示唆情報取得部及び異物検出部-第2の検出処理]
示唆情報取得部は、第2の検出処理では、現像剤のトナーと極性が異なる異物を検出するため、下記の示唆情報を取得する。
以降においては、トナーと極性が異なる異物を、単に、異極性の異物と呼ぶ。検出する異極性の異物としては、異極性の凝集物も含む。凝集物としては、異極性であれば、現像装置412内の部材等で摺動されることで徐々に成長するものやトナーを取り込んで混合していく異物(ケーシングの樹脂の断片、軸受けのグリス等)によるもの等も含む。外添剤であるチタニアは、トナーと異なる極性に帯電するので、凝集すると、異極性の凝集物となる。また、現像装置412内に最初に供給する現像剤(スターター)の中にはキャリアの微粉や剥がれたコーティング剤の断片が混入しているが、これらも異極性の異物として検出可能である。
示唆情報取得部は、第2の検出処理では、感光体ドラム413上に形成される所定の階調値のパターン画像のトナー付着量を検出する。そして、示唆情報取得部は、検出されたトナー付着量を、示唆情報として取得する。
なお、上述したトナー付着量を検出する処理は、複数回実行して、それらの統計値(例えば、平均値)を算出し、算出した統計値を示唆情報として取得してもよい。また、上述したトナー付着量を検出する処理は、階調値を変えながらトナー付着量を検出してもよく、異なる階調値に対するトナー付着量を示唆情報として取得してもよい。
示唆情報取得部は、第2の検出処理では、上述したIDCセンサー413Aを用いて、トナー付着量を検出する。なお、上述したように、感光体ドラム413に対向して配置されたIDCセンサー413Aに代えて、中間転写ベルト421や画像形成後の用紙Sに対向して配置されたIDCセンサーを用いて、トナー付着量を検出するようにしてもよい。
現像装置412内に異極性の異物が発生したときには、現像剤と共に異極性の異物も現像ローラー412Aから感光体ドラム413へ移動するが、異極性の異物は、背景部に移動する(転写される)。そのため、異極性の異物の移動に伴う現像電流は生じず、トナー帯電量等に異極性の異物の移動は反映されないが、異極性の異物は、転写時にトナーが抜ける要因となるため、トナー付着量は低くなる。そのため、ここでは、示唆情報取得部は、IDCセンサー413Aを用いて、所定の階調値のパターン画像のトナー付着量を検出し、示唆情報として取得する。
ここで、図7は、現像装置412内に異極性の異物が存在しない場合と異極性の異物が存在する場合とにおいて、現像装置412から感光体ドラム413へトナーが移動したときの階調値とトナー付着量との関係を示すグラフである。
現像装置412内に異極性の異物が存在しない場合、階調値とトナー付着量との関係は、図7中に実線で示すように、比例の関係のグラフとなる。現像装置412内に異極性の異物が存在する場合、上述したように、異極性の異物は、転写時にトナーが抜ける要因となるため、トナー付着量は低くなるが、以下の理由により、図7中に示す点線のグラフとなる。
高い階調値、例えば、単色ベタ画像では、背景部が存在しないため、異極性の異物により転写時にトナーが抜けても、トナー付着量に差が出ない。また、低い階調値では、トナー付着量が少ないため、異極性の異物により転写時にトナーが抜けても、トナー付着量に差が出にくい。そのため、現像装置412内に異極性の異物が存在する場合、階調値とトナー付着量との関係は、図7に示す点線のグラフとなる。従って、パターン画像の階調値として、例えば、ハーフトーンの階調値(階調値50%)やハーフトーン近傍の階調値を用いると、階調値に対するトナー付着量の検出感度、即ち、異極性の異物の検出感度は高くなる。
そして、異物検出部は、取得された示唆情報、即ち、検出されたトナー付着量に基づいて、図7中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを参照して、現像装置412内における異極性の異物の存在を検出する。なお、記憶部82には、図7中に実線で示すグラフや当該グラフのテーブルを予め記憶しておく。
例えば、異物検出部は、階調値と検出されたトナー付着量とが交わる位置が、図7中に実線で示すグラフ(理想状態のグラフ)から下側へずれていれば、現像装置412内に異極性の異物が存在すると判定できる。これにより、異極性の異物を検出することができる。
[排出部]
排出部も、制御部70の機能として備えられ、例えば、制御部70で実行されるプログラムとして備えられている。排出部は、異物検出部により現像装置412内における異物の存在が検出された場合、第1の排出処理、第2の排出処理を実行する。
[排出部-第1の排出処理]
排出部は、第1の排出処理では、異物検出部により現像装置412内における同極性の異物の存在が検出された場合、同極性の異物を排出するため、下記の排出処理を実行する。
具体的には、排出部は、第1の排出処理では、第1の検出処理時と比べて、現像装置412内のトナー濃度を小さくする。トナー濃度を小さくすると、トナーのみならず、同極性の異物も帯電しやすくなる。これにより、感光体ドラム413上に形成された潜像をトナーと共に同極性の異物で現像することによって、現像装置412内から同極性の異物を排出する。
ここで、図8は、第1の排出処理の前後における現像装置412内のトナー濃度を説明するタイムチャートである。
第1の検出処理により異物検出部が現像装置412内における異物(同極性の異物)の存在を検出したとする。すると、排出部は、現像装置412内のトナー濃度をトナー濃度下限まで下げ、感光体ドラム413上に形成された潜像をトナーと共に同極性の異物で現像することによって、同極性の異物を排出する第1の排出処理を実行する。
トナー濃度下限とは、現像剤の搬送不良や画像不良といった不具合が発生しない最下限の濃度である。排出部は、現像装置412内のトナーのみを強制的に排出させる処理、例えば、現像槽412Eからトナーを強制的に排出させる処理を実行することにより、現像装置412内のトナー濃度をトナー濃度下限まで下げる。
そして、第1の排出処理の実行後は、現像装置412内へのトナーボトルからのトナー供給量を増やすことにより、トナー濃度を第1の排出処理の実行前の濃度(第1の検出処理時の濃度)に戻す。
なお、第1の排出処理を実行するとき、現像性が上がるような画像形成条件に設定にするとより好ましい。例えば、排出部は、現像バイアス印加部412Fを用いて、第1の検出処理時と比べて、現像装置412の現像ローラー412Aに印加される現像バイアスを大きくすることによって、同極性の異物をより効率的に排出することができる。
[排出部-第2の排出処理]
排出部は、第2の排出処理では、異物検出部により現像装置412内における異極性の異物の存在が検出された場合、異極性の異物を排出するため、下記の排出処理を実行する。
具体的には、排出部は、第2の排出処理では、第2の検出処理時と比べて、現像装置412内のトナー濃度を大きくする。トナー濃度を大きくすると、帯電しやすいトナーが異極性の異物より優先的に帯電される。つまり、異極性の異物は帯電されにくい。これにより、感光体ドラム413上に形成された潜像をトナーで現像すると共に感光体ドラム413上に異極性の異物を転移させることによって、現像装置412内から異極性の異物を排出する。この場合、異極性の異物は、静電気力ではなく、非静電的付着力により、感光体ドラム413へ転移させることになる。
ここで、図9は、第2の排出処理の前後における現像装置412内のトナー濃度を説明するタイムチャートである。
第2の検出処理により異物検出部が現像装置412内における異物(異極性の異物)の存在を検出したとする。すると、排出部は、現像装置412内のトナー濃度をトナー濃度上限まで上げ、感光体ドラム413上に形成された潜像をトナーで現像すると共に感光体ドラム413上に異極性の異物を転移させることによって、異極性の異物を排出する第2の排出処理を実行する。
トナー濃度上限とは、現像剤の搬送不良や画像不良といった不具合が発生しない最上限の濃度である。排出部は、現像装置412内へのトナーボトルからのトナー供給量を増やすことにより、現像装置412内のトナー濃度をトナー濃度上限まで上げる。
そして、第2の排出処理の実行後は、現像装置412内のトナーのみを強制的に排出させる処理、例えば、現像槽412Eからトナーを強制的に排出させる処理を実行する。これにより、トナー濃度を第2の排出処理の実行前の濃度(第2の検出処理時の濃度)に戻す。
なお、第2の排出処理を実行するとき、排出部は、第2の検出処理時と比べて、現像装置412の現像ローラー412Aの回転速度を小さくすることによって、異極性の異物を効率的に排出することができる。現像ローラー412Aの回転速度は、図示省略した駆動モーターを制御部70が制御することにより、変更可能である。また、異極性の異物の排出は、白紙を通紙してトナーを排出する排出処理を併用してもよい。
[報知部]
報知部も、制御部70の機能として備えられ、例えば、制御部70で実行されるプログラムとして備えられている。報知部は、異物検出部により現像装置412内における異物の存在が検出された場合、下記の報知処理を実行する。また、後述の図10で説明するように、第1の排出処理、第2の排出処理による効果がなかった場合、下記の報知処理を実行する。
具体的には、報知部は、操作表示部20を用いて、異物検出部による検出結果を報知する。例えば、操作表示部20の表示部21上に、「形成される画像に不具合が生じる恐れがあります。サービスに連絡してください。」等と表示して、サービスへの連絡を促す案内をユーザーに報知する。また、操作表示部20の表示部21上に、「現像装置内に異物の混入が確認されました。現像剤を交換してください。」等と表示して、現像剤の交換を促す警告をユーザーに報知する。
なお、ユーザーに上述した案内や警告を報知できれば、表示部21への表示に限らず、例えば、スピーカー(図示省略)を用いて、音声等により報知するようにしてもよい。
図10は、画像形成装置1で実施する異物検出方法、異物排出方法、報知方法を説明するフローチャートである。図10に示す異物検出方法、異物排出方法、報知方法は、コンピューターである制御部70において、異物検出プログラム、異物排出プログラム、報知プログラムとして実行される。
以下に説明する異物検出方法、異物排出方法、報知方法は、例えば、始業時等における画像形成装置1の安定化制御と合わせて実行してもよいし、ユーザーの操作により、所望のタイミングで実行してもよい。また、モード(例えば、カバレッジ等)や環境(例えば、室温等)が変わると、異物が発生しやすくなる場合があるので、モードや環境が変わったときに、異物検出方法、異物排出方法、報知方法を実行してもよい。
(ステップS11)
制御部70(示唆情報取得部及び異物検出部)は、上述した第1の検出処理を画像形成部40に実行させる。第1の検出処理は同極性の異物を検出する処理である。
例えば、第1の検出処理では、制御部70(示唆情報取得部)は、上述したように、パターン画像のトナー付着量と当該パターン画像の形成時の現像電流とを示唆情報として取得する。そして、制御部70(異物検出部)は、上述したように、取得された笹情報であるトナー付着量と現像電流とに基づいて、現像装置412内における同極性の異物の存在を検出する。
(ステップS12)
制御部70は、異物(同極性の異物)を検出したか確認し、検出した場合(YES)、ステップS13へ進み、検出していない場合(NO)、ステップS14へ進む。
(ステップS13)
制御部70(排出部)は、上述した第1の排出処理を画像形成部40に実行させる。第1の排出処理は同極性の異物を排出する処理である。
例えば、第1の排出処理では、制御部70(排出部)は、上述したように、第1の検出処理時と比べて、現像装置412内のトナー濃度を小さくする。これにより、感光体ドラム413上に形成された潜像をトナーと共に同極性の異物で現像することによって、同極性の異物を排出する。
(ステップS14)
制御部70(示唆情報取得部及び異物検出部)は、上述した第2の検出処理を画像形成部40に実行させる。第2の検出処理は異極性の異物を検出する処理である。
例えば、第2の検出処理では、制御部70(示唆情報取得部)は、上述したように、所定の階調値のパターン画像のトナー付着量を示唆情報として取得する。そして、制御部70(異物検出部)は、上述したように、階調値と取得された示唆情報であるトナー付着量とに基づいて、現像装置412内における異極性の異物の存在を検出する。
(ステップS15)
制御部70は、異物(異極性の異物)を検出したか確認し、検出した場合(YES)、ステップS16へ進み、検出していない場合(NO)、ステップS17へ進む。
(ステップS16)
制御部70(排出部)は、上述した第2の排出処理を画像形成部40に実行させる。第2の排出処理は異極性の異物を排出する処理である。
例えば、第2の排出処理では、制御部70(排出部)は、上述したように、第2の検出処理時と比べて、現像装置412内のトナー濃度を大きくする。これにより、感光体ドラム413上に形成された潜像をトナーで現像すると共に感光体ドラム413上に異極性の異物を転移させることによって、異極性の異物を排出する。
(ステップS17)
制御部70は、確認処理を画像形成部40に実行させる。確認処理とは、上述した第1の検出処理及び第2の検出処理の少なくとも一方と同様の処理を行うことで、現像装置412内から異物が減っていることを確認する処理である。
(ステップS18)
制御部70は、排出処理(第1の排出処理、第2の排出処理)による効果があったかどうかを確認する。つまり、異物が減少したかどうかを確認する。排出処理による効果があった場合(YES)、即ち、異物が減少した場合、一連の手順を終了し、排出処理による効果がなかった場合(NO)、即ち、異物が減少しなかった場合、ステップS19へ進む。
(ステップS19)
制御部70(報知部)は、排出処理による効果がなかった旨を操作表示部20(表示部21)に報知させて、一連の手順を終了する。
例えば、制御部70(報知部)は、上述したような報知処理を行うことにより、サービスへの連絡を促す案内や現像剤の交換を促す警告をユーザーに報知する。
なお、図10に示すフローチャートでは、第1の検出処理、第1の排出処理、第2の検出処理、第2の排出処理を実行した後に、確認処理を実行しているが、確認処理はなくてもよい。その場合、上述したステップS17、S18はなくてもよいが、上述したステップS19においては、制御部70(報知部)は、異物検出部の検出結果を操作表示部20(表示部21)に報知させて、一連の手順を終了する。
また、第1の検出処理及び第1の排出処理、又は、第2の検出処理及び第2の排出処理のいずれか一方を実行するようにしてもよい。
また、図10に示すフローチャートでは、第1の検出処理及び第1の排出処理を実行した後に、第2の検出処理及び第2の排出処理を実行しているが、第2の検出処理及び第2の排出処理を実行した後に、第1の検出処理及び第1の排出処理を実行してもよい。
但し、現像装置412内に同極性の異物と異極性の異物とが混入している場合、以下の理由により、図10に示す順序で実行した方が効率的である。具体的には、第1の排出処理のときにはトナー濃度を上げており、第2の排出手段のときにはトナー濃度を下げているが、トナー濃度を下げる処理の方が時間を要するため、第1の検出処理及び第1の排出処理を先に実行した方が効率的である。
以上説明したように、本実施の形態において、画像形成装置1は、異物検出装置を備え、異物検出装置は、示唆情報取得部と異物検出部とを備える。示唆情報取得部は、感光体ドラム413上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置412から感光体ドラム413への異物の転移を示唆する示唆情報を取得する。異物検出部は、取得された示唆情報に基づいて、現像装置412内における異物の存在を検出する。
このように構成した本実施の形態によれば、現像装置412内に存在する異物を的確に検出することができる。従来の画像形成装置は、現像装置内における異物の存在を検出できなかった。これに対して、本実施の形態の画像形成装置1は、異物検出装置により、現像装置412内に存在する異物を的確に検出でき、また、検出結果に基づいて、以下の第1の排出処理、第2の排出処理、報知処理を的確に実行することができる。
また、本実施の形態において、示唆情報取得部及び異物検出部は、上述した第1の検出処理、第2の検出処理を実行するので、同極性の異物(凝集物を含む)、異極性の異物(凝集物を含む)を検出することができる。第1の検出処理及び第2の検出処理を両方実行する場合には、現像装置412内に同極性の異物及び異極性の異物の両方を含む場合でも、これら両方を検出することができる。
また、本実施の形態において、異物検出装置は、上述した排出部を備え、排出部は、上述した第1の排出処理、第2の排出処理を実行するので、同極性の異物、異極性の異物を排出することができる。異物の極性に合わせて、第1の排出処理又は第2の排出処理を実行することで、トナーの消費を最小限に抑えながら、適切なタイミングで異物を排出することができる。
第1の排出処理及び第2の排出処理を両方実行する場合には、現像装置412内に同極性の異物及び異極性の異物の両方を含む場合でも、これら両方を排出することができる。
第1の排出処理においては、上述したように、現像装置412の現像ローラー412Aに印加される現像バイアスを大きくすることによって、同極性の異物をより効率的に排出することができる。また、第2の排出処理においては、上述したように、現像装置412の現像ローラー412Aの回転速度を小さくすることによって、異極性の異物を効率的に排出することができる。
また、本実施の形態において、異物検出装置は、上述した報知部を備え、報知部は、上述した報知処理を実行するので、サービスへの連絡を促す案内や現像剤の交換を促す警告をユーザーへ報知することができる。
上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその要旨、又は、その主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
70 制御部
412 現像装置
412A 現像ローラー
412F 現像バイアス印加部
412G 現像電流検出部
413 感光体ドラム
413A IDCセンサー

Claims (13)

  1. 像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から前記像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得する示唆情報取得部と、
    取得された前記示唆情報に基づいて、前記現像装置内における異物の存在を検出する異物検出部と、
    を備える異物検出装置。
  2. 前記異物は、前記トナーと極性が同じであり、
    前記示唆情報取得部は、前記像担持体上に形成されるパターン画像のトナー付着量と、当該パターン画像が形成される場合において前記現像装置が有する現像ローラーから前記像担持体への前記トナー及び前記異物の移動に伴う現像電流とを、前記示唆情報として取得する、
    請求項1に記載の異物検出装置。
  3. 前記異物は、前記トナーと極性が異なり、
    前記示唆情報取得部は、前記像担持体上に形成される所定の階調値のパターン画像のトナー付着量を、前記示唆情報として取得する、
    請求項1に記載の異物検出装置。
  4. 前記現像装置内において、前記トナーと極性が同じ異物の存在が検出された場合、当該異物を前記現像装置から排出する排出部を備える、
    請求項2に記載の異物検出装置。
  5. 前記現像装置内において、前記トナーと極性が異なる異物の存在が検出された場合、当該異物を前記現像装置から排出する排出部を備える、
    請求項3に記載の異物検出装置。
  6. 前記排出部は、前記異物の存在の検出時と比べて前記現像装置内のトナー濃度を小さくし、前記像担持体上に形成された潜像を前記トナーと共に前記異物で現像することによって前記異物を排出する、
    請求項4に記載の異物検出装置。
  7. 前記排出部は、前記異物の存在の検出時と比べて前記現像ローラーに印加される現像バイアスを大きくすることによって前記異物を排出する、
    請求項6に記載の異物検出装置。
  8. 前記排出部は、前記異物の存在の検出時と比べて前記現像装置内のトナー濃度を大きくし、前記像担持体上に形成された潜像を前記トナーで現像すると共に前記像担持体上に前記異物を転移させることによって前記異物を排出する、
    請求項5に記載の異物検出装置。
  9. 前記排出部は、前記異物の存在の検出時と比べて前記現像装置が有する現像ローラーの回転速度を小さくすることによって前記異物を排出する、
    請求項8に記載の異物検出装置。
  10. 前記異物検出部による検出結果を報知する報知部を備える、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の異物検出装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の異物検出装置を備える画像形成装置。
  12. 像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から前記像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得し、
    取得された前記示唆情報に基づいて、前記現像装置内における異物の存在を検出する、
    異物検出方法。
  13. コンピューターに、
    像担持体上に形成される潜像をトナーで現像する現像装置から前記像担持体への異物の転移を示唆する示唆情報を取得する処理と、
    取得された前記示唆情報に基づいて、前記現像装置内における異物の存在を検出する処理と、
    を実行させる異物検出プログラム。
JP2021199218A 2021-12-08 2021-12-08 異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラム Pending JP2023084860A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021199218A JP2023084860A (ja) 2021-12-08 2021-12-08 異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021199218A JP2023084860A (ja) 2021-12-08 2021-12-08 異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023084860A true JP2023084860A (ja) 2023-06-20

Family

ID=86775463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021199218A Pending JP2023084860A (ja) 2021-12-08 2021-12-08 異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023084860A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015132642A (ja) 画像形成装置
JP5754467B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
US9857746B2 (en) Image forming apparatus
US10203642B2 (en) Image forming apparatus and a recording medium for determining image defects based on development current
US10241444B2 (en) Developing device and image forming apparatus for efficient equalization of developer along a developing device
US10338494B2 (en) Developing apparatus and image forming apparatus having developer movement apparatus
JP6743587B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
US9989885B2 (en) Image forming apparatus and lubricant discharge control method
JP2023084860A (ja) 異物検出装置、画像形成装置、異物検出方法及び異物検出プログラム
JP2007232856A (ja) 画像形成装置
JP6922160B2 (ja) 画像形成装置
JP2020149004A (ja) 画像形成装置
JP7206979B2 (ja) 画像形成装置
JP2015169812A (ja) 画像形成装置
JP7351217B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP6237184B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2019074723A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびプログラム
US10466614B2 (en) Developing device, image forming apparatus, and developing condition correcting method
US20220121136A1 (en) Image forming apparatus
JP6958219B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2018091966A (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成制御方法
JP6736997B2 (ja) 現像装置、画像形成装置および現像剤滞留判定方法
JP2023071401A (ja) 画像形成装置
JP2021185396A (ja) 画像形成装置
JP2013109158A (ja) 画像形成装置