JP3448815B2 - トナー補給制御方法及び画像形成装置 - Google Patents

トナー補給制御方法及び画像形成装置

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JP3448815B2
JP3448815B2 JP31551891A JP31551891A JP3448815B2 JP 3448815 B2 JP3448815 B2 JP 3448815B2 JP 31551891 A JP31551891 A JP 31551891A JP 31551891 A JP31551891 A JP 31551891A JP 3448815 B2 JP3448815 B2 JP 3448815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像情報信号に応じた
光ビーム走査により像担持体上に画像露光を行なう画像
形成装置における画像形成方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】画像情報信号に応じた光ビーム走査によ
り像担持体上に画像露光を行なう複写機やプリンタ等の
画像形成装置では、周知のように、像担持体に形成され
た光像を現像することにより現像器内のトナーが消費さ
れる。このため、この種の画像形成装置では、このトナ
ー消費に伴うコピー画像濃度の低下を防止するために、
現像により消費されたトナー量に見合う量の新たなトナ
ーを現像器に逐次補給して、現像器内におけるトナー濃
度を常時一定に保つ必要がある。
【0003】この現像器内におけるトナー濃度を常時一
定に保つための従来のトナー濃度制御方法としては、原
稿の文字を表す信号の数を計数し、この係数値が所定の
予定値に達した時点でトナー補給を行なう方法(特公昭
50−30463号公報)や、画像形成信号を計数し消
費トナー量を検出する第1の検出手段と、現像ローラの
稼働時間を求めて飛散により消費されるトナー量を検出
する第2の検出手段による検出信号に応じてトナー補給
を行なう方法(特公昭63−33704号公報)などが
知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子写真方
式を利用した画像形成装置では、その像担持体上に形成
される画像濃度を一定の濃度に維持して、画像情報の低
コントラスト文字部を良好に再現し、且つ、その地肌部
を鮮明に再現することが、高画質のコピーを得る要件と
されている。特に、キャリアとトナーからなる2成分現
像剤を使用する現像器を備えた画像形成装置では、その
トナー濃度を良好に制御する必要がある。このため、従
来より、この種の画像形成装置に関する分野では、その
トナー濃度を制御するための各種のトナー濃度センサー
が種々実用化されている。また、このようなトナー濃度
センサーを使用しなくとも、現像により消費されたトナ
ー量に相当する量のトナーを現像器に補給することによ
って、画像のトナー濃度制御が可能であるとする考え方
のもとに、 コピー枚数に比例した量のトナーを現像
器に補給する定量補給方法。 原稿の画像部の面積率
をカウントしてそれに比例した量のトナーを現像器に補
給する方法。などが従来より提案されている。
【0005】しかしながら、上記前者の方法では、原稿
の種類によってコピー1枚当たりの消費トナー量がこと
なるため、消費トナー量と補給トナー量との間にずれが
生じる不具合がある。また、上記後者の方法では、原稿
画像スキャナーの無いプリンタのような画像形成装置の
場合、あるいは、像担持体上に原稿の白黒反転画像や現
像画像以外の例えば基準トナー像等のパターンを形成し
た場合には、現像器の消費トナー量を正確にカウントで
きなくなる不具合がある。
【0006】このような不具合を解決するための手段と
して、光ビームの発光時間を積算し、この発光時間に応
じた量のトナーを現像器に補給する方法が知られてい
る。しかしながら、この方法は、現実には像担持体の感
光体特性、露光量の変動、現像特性、及び、現像剤特性
等により、光ビームの発光時間とトナー消費量の関係に
誤差が生じるため、画像形成枚数の増加に伴ってその画
像品質が維持出来なくなるという問題点がある。
【0007】また、画像データに基づいて画像を形成す
る画像形成装置においては、画像のドット総数とトナー
消費量との間に比例関係が成立することを前提に、画像
データに基づいてトナーの消費量を演算し、この演算で
得られたトナー消費量に見合うトナーを現像器に補給す
るものが知られている(例えば、特開昭62ー1090
78号公報、特開昭62−116973号公報、特開平
1−108070号公報参照)。
【0008】しかしながら、同じドット総数の画像であ
っても、その潜像を現像するときの、現像器内の現像剤
のトナー濃度によってトナー消費量が大きく変動する
為、画像のドット総数のみを用いては正確なトナー消費
量を求めることが出来ないという問題点があった。
【0009】更に、仮にトナー消費量を正確に求めるこ
とが出来たとしても、演算上のトナー補給量と実際に現
像器内に補給されるトナー量とが次の理由で一致しない
為にトナー濃度が変化してまうという問題点があった。
すなわち、トナー補給量をトナー補給機構の動作時間で
制御しているものにおいては、その駆動源の遅延時間、
連結時間、停止時間により、機械間で作動時間にバラツ
キが存在し、機械によっては演算上のトナー補給量と実
際に補給されるトナー量とが異なる。また、トナーを補
給ローラ等で補給する場合にはトナー自体の流動性が環
境変動で変化して実際に補給されるトナー量が変化する
為、環境によっては演算上のトナー補給量と実際に補給
されるトナー量とが異なる。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、トナーの消費量を正
確に予測して、適正なトナー補給を行なうことができる
トナー補給制御方法及びその方法を用いた画像形成装置
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、画像領域内の画像データを用い
て像担持体上のトナー付着領域の総面積を演算し、該総
面積に応じて現像器にトナーを補給するトナー補給制御
方法において、像担持体上のトナー付着領域の単位面積
当たりのトナー付着量を、像担持体上に形成した基準ト
ナー像の濃度に基づいて演算し、該単位面積当たりのト
ナー付着量と該総面積とに基づいて現像器へのトナー補
給量を演算するとともに、上記現像器のトナー濃度の検
出を所定画像形成動作ごとに実行し、該濃度の変化に応
じて上記トナー補給量を補正し、また、上記基準トナー
像を形成するタイミングよりも1回以上前の画像形成動
作におけるトナー付着領域の総面積の演算値比較値
比較し、該演算値が該比較値より大きいとき、上記トナ
ー補給量が多くなるように補正することを特徴とする。
請求項2の発明は、画像形成装置において、画像領域内
の画像データを用いて像担持体上のトナー付着領域の総
面積を演算する面積演算手段と、像担持体上に形成した
基準トナー像の濃度を検出する光検出手段と、該光検出
手段の出力に基づいて像担持体上のトナー付着領域の単
位面積当たりのトナー付着量を演算する付着量演算手段
と、上記現像器のトナー濃度の検出を所定画像形成動作
ごとに実行し、該濃度の変化に応じて上記トナー補給量
を補正する補正係数を求める補正係数演算手段と、該面
積演算手段の演算結果と該付着量演算手段の演算結果と
該補正係数演算手段で求めた補正係数とに基づいて現像
器へのトナー補給量を演算する補給量演算手段とを設
け、上記付着量演算手段を、上記基準トナー像を形成す
るタイミングよりも1回以上前の画像形成動作における
トナー付着領域の総面積の演算値比較値と比較し、
演算値が該比較値より大きいとき、上記光検出手段の出
力に対応した単位面積当たりのトナー付着量より多い演
算結果になるように構成したことを特徴とする。請求項
3の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、上
記光検出手段の出力が所定範囲内か否かを判別する判別
手段と、該判別手段による判別結果に応じて、上記付着
量演算手段の演算結果に代え、所定の単位面積当たりの
トナー付着量を用いてトナー補給量を演算する第2補給
量演算手段とを設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1乃至3の発明において、画像領域内の
画像データを用いて像担持体上のトナー付着領域の総面
積が演算されるとともに、像担持体上のトナー付着領域
の単位面積当たりのトナー付着量が検出され、該単位面
積当たりのトナー付着量と該総面積とに基づいて現像器
へのトナー補給量が演算され、これにより、現像器内の
現像剤のトナー濃度の変動による像担持体上のトナー付
着領域の単位面積当たりのトナー付着量の変動をも加味
して補給トナー量が決定される。ここで、上記単位面積
当たりのトナー付着量は、像担持体上に形成された基準
トナー像の濃度に基づいて演算される。また、上記現像
器のトナー濃度の検出が所定画像形成動作ごとに実行さ
れ、該濃度の変化に応じて現像器へのトナー補給量が補
正される。また、上記現像器のトナー濃度の検出を、上
記基準トナー像の濃度の検出により行う。そして、請求
項1の発明では、上記基準トナー像が形成されるタイミ
ングよりも1回以上前の画像形成動作におけるトナー付
着領域の総面積の演算値比較値と比較し、該演算値が
該比較値より大きいとき、上記トナー補給量が多くなる
ように補正する。また、請求項2発明では、上記基準ト
ナー像を形成するタイミングよりも1回以上前の画像形
成動作におけるトナー付着領域の総面積の演算値比較
と比較し、該演算値が該比較値より大きいとき、上記
光検出手段の出力に対応した単位面積当たりのトナー付
着量より多い演算結果なるよう付着量演算手段で演算す
ことで、上記トナー補給量が補正される。また、請求
項3の発明においては、判別手段で光検出手段の出力が
所定範囲内か否かが判別され、該判別手段による判別結
果に応じて、第2補給量演算手段で上記付着量演算手段
の演算結果に代え、所定の単位面積当たりのトナー付着
量を用いてトナー補給量を演算する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図によって詳細に説
明する。本実施例は、画像領域内の画像データを用いて
感光体上のトナー付着領域の総面積を演算し、該総面積
に応じて現像器にトナーを補給するトナー補給制御方法
において、感光体上のトナー付着領域の単位面積当たり
のトナー付着量を検出し、該単位面積当たりのトナー付
着量と該総面積とに基づいて現像器へのトナー補給量を
演算することを特徴とする。
【0014】本実施例に係るデジタル複写機は原稿読取
手段である読取装置(スキャナー)と読み取られた原稿
情報を紙に複写するための一連のプロセスを実行する複
写装置(プリンター)とから構成することができる。読
取装置としては、例えば、コンタクトガラスの下方に配
置された原稿照明用のランプを有する移動光学系でコン
タクトガラス上の原稿を副走査し、原稿の下表面で原稿
画像の濃度に応じて反射され光をミラー及びレンズを介
して一次元イメージセンサーに入射し、この一次元イメ
ージセンサーによって、原稿画像上の主走査方向の一ラ
インを検出しながら、移動光学系の副走査によって原稿
の二次元画像を読み取るようなものを用いることが出来
る。
【0015】本実施例における複写装置の機構部の概略
構成を図1に示す。図1において、感光体ドラム1の周
囲には帯電チャージャ2、図示しない書き込みユニッ
ト、現像ユニット4、転写分離ユニット5、クリーニン
グユニット6、除電装置7などが備えられている。感光
体ドラム1の表面は、先ず帯電チャージャ2によって生
じるコロナ電流によって一様に高電位に帯電される。こ
の表面に書き込みユニットからのレーザー光が照射さ
れ、その光の強度に応じて帯電電位が変化し、レーザー
光の照射の有無に応じた電位分布が形成される。書き込
みユニットには、レーザー光の光源として半導体レーザ
ー(以下、書込LDという)を備え、それが発するレー
ザー光を、回転多面境、レンズ、ミラー等の光学系を通
して感光体ドラム1の表面に照射し、この回転多面鏡は
電気モータによって高速で定速回転駆動することによっ
て感光体上での主走査を行なうものを用いることが出来
る。そして、制御装置で記録すべき画素単位の位置信号
(記録有り/記録無し)を、各々の画素位置が回転多面
鏡の回転位置と同期するように書込LDに印加し、画像
の各走査位置で、その画素の濃度(記録有り/記録無
し)に応じてレーザー光がオン/オフ制御する。これに
より、感光体ドラム1上に形成される電位分布は、原稿
画像の濃淡に対応し静電潜像を構成する。この静電潜像
は、書き込みユニットよりも下流に配置された現像ユニ
ット4で供給されるトナーによって可視像化される。こ
の現像ユニット4は、感光体上にトナーを供給する現像
ローラ20を備えた現像器21とこの現像器21に補給
するトナーを収容したトナーホッパ22とから構成さ
れ、トナーホッパ22内にはトナー搬送用のアジテータ
23と補給ローラ24が設けられている。一方、図示し
ないカセットから繰り出された転写紙は、レジストロー
ラ9を介して感光体ドラム1の表面に送り込まれ、転写
分離ユニット5でトナー像が転写された後に感光体ドラ
ム1表面から分離される。トナー像の転写がされた転写
紙は、図示しない定着装置を通過するときにトナー像が
定着され、図示しない排紙トレイに排紙される。そし
て、現像ユニット4と転写分離ユニット5との間の感光
体ドラム1表面には、感光体表面からの反射光の光量を
検出する光学センサ25が設けられている。
【0016】図2にディジタルカラー複写機の電装部の
概略構成を示す。読取装置10のハウジング内には、読
取制御回路20、読取駆動装置30、画像読取回路40
及び画像処理回路50が収容され、又、複写装置90の
ハウジング内には、読み取られた原稿情報を記憶する記
憶手段である画像情報記憶装置60、複写回路70、シ
ステム制御装置61、システム制御装置61にキー入力
を行なう操作手段である操作装置80が収容されてい
る。この情報記憶装置60は画像メモリ部62と上記シ
ステム制御装置61とからなっている。そして、読取制
御回路20、複写回路70に含まれている書込駆動制御
回路71、操作装置80は、システム制御回路61と信
号線L1、L2、L3で接続されており、互いにデータ
伝送を行なっている。
【0017】上記読取制御回路20はシステム制御回路
61からL1を介して信号を受け、スキャナモータ31
の回転数制御、蛍光灯32のヒータコントロール、蛍光
灯32の点灯指示、原稿サイズ検知用のフィルタソレノ
イド33のコントロール及びスキャナ電源冷却ファン制
御等を行なう。上記画像読取回路40は原稿からの反射
光を80dpiのアナログ信号に変換するCCD41か
らの信号を奇数(ODD)、偶数(EVEN)に分けて
増幅する増幅器42(一画素あたりの時間が非常に短い
ため、増幅器の性能から2つに分ける)、増幅器42か
らのODD,EVEV信号をシリアルのアナログ信号に
合成するスイッチング素子43、スイッチング素子43
からのアナログ信号を画像処理回路50からの蛍光灯3
2の明るさの変動を補正するための増幅度指示データA
GCにより増幅する可変増幅器44、可変増幅器44か
らのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコン
バータ45等を備えている。画像処理回路50は画像読
取回路40から送られてくる画像信号を処理するために
5つのゲートアレイ51乃至55、クロック発生回路5
6、ROM57、RAM58等を備えている。ゲートア
レイ51が光量検知、シェーディング補正、タイミング
コントロール、コマンドコントロール、データ編集・出
力、CCDドライブクロック発生等、ゲートアレイ52
が主走査方向の変倍、ゲートアレイ53が中間調処理、
2値化処理、原稿サイズ検知、ゲートアレイ54が文字
・中間調分離、中抜き編集、ゲートアレイ55がマーク
エリア検出を夫々担当する。画像メモリ部62はメモリ
基板とメモリコントロール基板とで構成されている。シ
ステム制御回路61はシステムの全体コントロールと画
像データの読み出し、書込の指示を行なう。このシステ
ム全体のコントロールにはシステムのレディ状態監視、
転写紙サイズ・残量の検知、原稿読取や給紙スタート指
示、スキャナー複写モードやプリンター複写モードの制
御等が含まれ、画像データの読み出し、書込の指示を行
なうに当たってはメモリの残量の把握を行なっている。
複写回路70には画像メモリ部62からの画像データを
受信するラインドライバ回路72、ラインドライバ回路
72からの画像データ信号を増幅するレーザドライバ回
路73、レーザドライバ回路73によって駆動される半
導体レーザ(LD)74、読出駆動制御回路75、書込
駆動制御回路71、駆動装置76等が備えられている。
操作装置80は各種情報を表示する表示器や入力キーが
設けられた操作パネル81と操作制御回路82が備えら
れている。
【0018】図3は上記書込駆動制御回路の詳細な構成
を示したものである。390には給紙装置のアクチュエ
ータ群(ピックアップソレノイド,給紙クラッチ,トレ
イロックソレノイド、上昇モータ)とシリアルパラレル
レシーバ等が含まれ、CPU703の出力ポートに接続
されている。入力用ゲートアレイ701に接続されてい
るセンサ群390aは給紙装置内のセンサ群(用紙サイ
ズ検知センサ、ペーパーエンド検知センサ、トレイセッ
ト検知センサ、接続検知センサ)が含まれている。ビデ
オコントローラ800には変換テーブル801が接続さ
れており、又、ビデオデータ(VIDEO DATA)
も入力される。このビデオコントローラ800は図7
示すようにCPU810の一部として構成されており、
このCPU810の入力ポートから外部からのビデオデ
ータ(EXTERNAL VIDEO DATA)を読
み込み、P−ROMからなる変換テーブル801に出力
する構成にしている。入力用ゲートアレイ702に接続
されているセンサ群705には、給紙搬送用の各種セン
サ、本体ドアオープン検知センサ、光学センサ(アナロ
グ)等が含まれ、書込LDフィードバック出力(アナロ
グ)や書込同期検知信号も入力用ゲートアレイ702に
入力される。又、出力用ゲートアレイ706に接続され
ているアクチュエータ群707には、給紙搬送用の各種
クラッチ、メイン駆動モータ、クリーニングブレードソ
レノイド、トナー補給ソレノイド、回転多面鏡用モー
タ、定着ヒータ、帯電用高圧電源回路、転写用高圧電源
回路、除電ランプ、光学センサ25(図1参照)等が含
まれ、光学センサ25のLD出力調整出力もこの出力ゲ
ートアレイ706から出力される。
【0019】次に本実施例におけるトナー補給制御につ
いて説明する。本実施例においては、画像領域内の画像
データを用いて感光体上のトナー付着領域の総面積を演
算し、該総面積に応じて現像器へのトナー補給量を演算
するに当たり、感光体上のトナー付着領域の単位面積当
たりのトナー付着量を検出し、この単位面積当たりのト
ナー付着量と該総面積とに基づいて現像器へのトナー補
給量を演算するものである。
【0020】先ず、トナー付着領域の総面積の演算につ
いて説明する。従来から、感光体上の黒データに対応す
る部分(以下、ドットという)にトナーが付着し、この
黒データの個数がトナーの消費量に関連することを利用
して、現像器中のトナー濃度(以下、トナー濃度とい
う)を一定に制御するために1枚の画像中の黒データの
総数を演算してこの黒データの総数に基づいてトナーの
補給量を求めることが提案されている。これは、1ドッ
ト当たりのトナー付着量が一定であるという前提で、1
枚の画像中の総ドット数により1枚の画像を形成するに
当たってのトナー消費量を求めるものである。しかしな
がら、1ドット当たりのトナー付着量は、1ドットの書
込を行なうに当たっての光量等の書込条件やトナー濃度
によって異なる。例えば、図4のグラフは、縦軸にドッ
トが単位面積である1cm2に密集したと仮定した場合
の、この単位面積当たりのトナー付着量を取り、横軸に
書込LDのパルス幅を取って、トナー濃度が3.2%,
2.5%1.8%のそれぞれの場合について上記単位面
積当たりのトナー付着量を示したものである。同図の横
軸の下方には黒データの具体的な多値データ(以下、L
D多値データという)と書込LDのパルス幅との対応を
示している。この図から判るように、同じトナー濃度の
現像剤で現像した1ドットでも、書込LDのパルス幅
(黒データの具体的な多値データによって決定される)
によってトナー付着量が異なり、又、書込LDのパルス
幅が同じである1ドットでも、トナー濃度によってトナ
ー付着量が異なる。更に、この例では、LD多値データ
と書込LDのパルス幅とが比例関係にないことも相俟っ
て、LD多値データとトナー付着量の関係はリニアでも
なく、例えば、LD多値データ0001のトナー付着量
はLD多値データ1111のトナー付着量の1/16の
量に相当していない。従って、一般的には、トナー付着
量はLDのパルス幅とトナー濃度で決定され、対応関係
を規定する関数Fを用いて下式(1)の様に表現するこ
とが出来る。(トナー付着量)=F〔(LD多値データ),
(トナー濃度データ)〕 ...(1)この関数Fで表わ
される対応関係は、例えば、以下の様にして求めること
が出来る。
【0021】図5は、縦軸にLD多値データを取り、横
軸1に上記単位面積当たりのトナー付着量を取って、実
験で求めた、トナー濃度2.5%の場合のLD多値デー
タと単位面積当たりのトナー付着量との対応曲線aを表
したグラフである。この横軸1の下方にある横軸2は、
トナー付着量に対応する消費データの値を読み取るため
のものである。この横軸2において、LD多値データ1
111に対応する単位面積当たりのトナー付着量の最大
値(点bで示す値)に対応する横軸2上の点b´の目盛
を例えば15に、トナー付着量0に対応する横軸2上の
点a´の目盛を例えば0に夫々設定し、且つ、この点b
´(15)とa´(0)の間を当間隔に分割して目盛を
取る。この縦軸、横軸2及び上記対応曲線aを用いて、
LD多値データに対応する横軸2の目盛を読んで、トナ
ー濃度2.5%の場合のLD多値データと消費データ
(多値データ)との対応関係として下表1に示す対応関
係を得ることが出来る。ここで、LD多値データ111
1に対応する単位面積当たりのトナー付着量の最大値
(点bで示す値)に対応する横軸2上の点b´の目盛を
15にしているが、これに限られるものではなく、この
例よりも更に単位面正当たりのトナー付着量を精度を良
く検出したい場合には15よりも大きな定数を用いれば
良く、逆にこれより精度を落して検出する場合には小さ
い定数を用いれば良い。他のトナー濃度についても、上
記対応曲線aに代え、各トナー濃度について実験で求め
たLD多値データと単位面積当たりのトナー付着量との
対応曲線を用い、且つ、LD多値データ1111に対応
する単位面積当たりのトナー付着量の最大値(点bで示
す値)に対応する横軸2上の点b´の目盛を、これと上
記のトナー濃度2.5%の場合の目盛(15)との比率
が、このトナー濃度の場合のトナー付着量の最大値と上
記のトナー濃度2.5%の場合の最大値との比率と同じ
になるように設定して、同様にしてLD多値データと消
費データ(多値データ)との対応関係を得る
【0022】
【表1】
【0023】ところで、本実施例においては、LD多値
データと単位面積当たりのトナー付着量との対応曲線の
形が、図4に示すように各トナー濃度で、大きくは異な
っていないので、各トナー濃度における消費データ間の
比率(例えばトナー濃度2.5%の場合の、15:1
5:14:13:11:10:8:7:6:4:…)
が、表2に示すように、各トナー濃度間で同じになるよ
うに近似することが出来る。この表2中に例示した定数
Mi,Mjはトナー濃度1.8%,3.2%の場合の単
位面積当たりのトナー付着量の最大値と上記のトナー濃
度2.5%の場合の単位面積当たりのトナー付着量の最
大値との比率である。
【0024】
【表2】
【0025】即ち、本実施例においては、上式(1)
の、特別の場合として、下式(2)の様に関数MAと関
数F1の積として近似して表わすことが出来る。(トナー
付着量)=MA〔(トナー濃度データ)〕・F1〔(LD多
値データ)〕…(2)ここで、関数F1は1ドットの書込
条件としての書込LDのパルス幅を変化させる(例えば
LD多値データ0000〜1111に応じてパルス幅を
0ないし50nsecに変化させる)ことにより、感光
体上の電位及び1ドットの面積が変化することに基づ
く、トナー付着量の変化に関するものである。この感光
体上の電位変化は1ドット当たりのトナー付着量を変化
させる点で1ドットの面積の変化と同じであるので、両
者の変化を合わせて1ドット当たりのトナー付着面積の
変化として取り扱うことが出来る。従って、上記消費デ
ータは、トナー付着面積に関するデータとして取り扱う
ことが出来る。一方、関数MAは上記の単位面積当たり
のトナー付着量、即ちトナー付着率を表すものとして取
り扱うことが出来る。
【0026】そこで、本実施例においては、従来のよう
に単に黒データの総数を演算して1枚の画像におけるト
ナー消費量を求めるのに代え、上記関数F1に相当する
対応関係及び関数MAに相当する対応関係を実験で求め
ておいて、この関数F1に相当する対応関係を用いて1
枚の画像中の1ドット毎にLD多値データを消費データ
に変換し、この消費データの1枚の画像における総和を
演算して、1枚の画像におけるトナー付着面積の総和を
求める一方、トナー濃度を検出してこのトナー濃度から
関数MAに相当する対応関係を用いてトナー付着率を求
め、トナー付着面積の総和にトナー付着率を掛けて1枚
の画像におけるトナー消費量を求める。
【0027】先ず、画像データを用いたトナー付着面積
の総和を求める演算について説明する。図6はこの為
の、LD多値データから消費データへの変換、カウント
回路を示すものである。この回路は、主にLD多値デー
タから消費データへの変換を行なう為の変換テーブル8
10、消費データをカウントしてトナー付着面積の総和
を演算する為の、加算器811、位どり用のフリップフ
ロップ812、カウンター813等から構成されてい
る。この加算器811、位どり用のフリップフロップ8
12、カウンター813等は、ビデオコントローラ80
0(図2参照)内に構成されいる。又、変換テーブル8
10は前述のように図7に示すビデオコントローラ80
0が構成されているCPU810に接続されているP−
ROM801で構成されている。そして、外部ビデオデ
ータしてビデオコントローラ800(CPU801)に
入力されたLD多値データが、ビデオコントローラ80
0(CPU801)から変換テーブル810に出力さ
れ、この変換テーブル810からの消費データがビデオ
コントローラ800(CPU801)に入力されてカウ
ントが実行される。
【0028】図6において、先ず変換テーブル810よ
りLD多値データが消費データに変換され、初段のフリ
ップフロップ814でラッチされ、次に加算器811に
データが送られる。加算器811は入力されたデータと
前回の残りのデータとの和を計算し、その結果をキァリ
ーとして次段のカウンターへ出力する。この加算器81
1は入力の消費データ(多値データレベル)により性能
が決定される。例えば、消費データが3〜4値の場合に
は2ビットと2ビットを用い、5値〜8値の場合は3ビ
ットと3ビットを用い、更に、9値〜16値の場合には
4ビットと4ビットを用いる。このようにデータが何ビ
ットかにより加算器811の大きさを決める。図8はキ
ャリーが出るタイミングを示すタイミングチャートであ
り、消費データが4ビットデータ(0000〜111
1)の場合の例である。カウンターはキャリーが入力さ
れる毎にカウントをインクリメントし、このキャリーを
カウントして、消費データの総和としてトータルのトナ
ー付着面積データを求める。そして、このカウンターは
有効画像領域の書込期間中ON状態になる信号FGAT
EのON状態のときのみカウントアップし、これがOF
F状態に立ち下がるときにクリアされる。又、カウンタ
の出力はFGATEの立ち下がり時にフリップフロップ
にラッチされ、これをCPUが読み込む。ここで読み込
まれるトナー付着面積データは上位8ビットで表され
る。
【0029】以上により、LD多値データに応じた1ド
ット当たりのトナー付着領域の大小を加味したトナー付
着領域の総面積を求めることが出来る。尚、この例の構
成では、変換テーブルの入力がコードデータでも、2値
データ(0000または1111)でも同様にカウント
を行なうことが出来る。
【0030】尚、この例においては、消費データの総和
を、LD多値データ1111の消費データに換算し、換
算後の上位8ビットをCPUで読み込んでトナー付着面
積データとしている。ここで例えばA3サイズ(420
×297)の場合には、ドット総数が下式(1)より1
110110000000101000011110B
であることから上位8ビットは0eCHとなり、画像デ
ータの総和は、各端部2mmを除くと、下式(2)より
1110011010011111100111101
Bとなり上位8ビットは0e6Hとなり、これより、C
PUに読み込まれるトナー付着面積データが0e6Hで
ある場合は、A3(端部より2mmを除く)全面にLD
多値データ1111で書込が行なわれた画像に相当す
る。 (ドット総数)=420×(400/25.4)×297×(400/25.4) =30935582(ドット) =1110110000000101000011110B …(1) (画像データ総和)=(420−4)×(400/25.4)×(297−4) ×(400/25.4) =30228285(ドット) =1110011010011111100111101B …(2)
【0031】図9は、CPUによる上記フリップフロッ
プにラッチされているカウンタの出力の読取制御のフロ
ーチャートである。ステップ1でフリップフロップにラ
ッチされているカウンタの出力であるトナー付着面積デ
ータ(LDCNT)を読み込む。このLDCNTは上記
のように上位8ビットしか読み取れないため、ステップ
2で読み込んだLDCNTが0か如何かを判断し、0の
場合にはステップ3でレジスタLDCNTにLDCNT
データとして1を格納した後、ステップ4でこのLDC
NTデータをレジスタLDONCTに格納する。逆に0
でない場合には、そのまま読み込んだLDCNTをレジ
スタLDONCTに格納する。
【0032】次にトナー付着率の演算の為のトナー濃度
の検出について説明する。本実施例におけるトナー濃度
の検出は、直接に現像器内のトナー濃度を検出するので
はなく、所定の静電潜像(以下、基準パターン潜像とい
う)を感光体上に形成し、この基準パターン潜像を現像
器で現像して得られた顕像(以下、基準パターントナー
像という)の光学濃度を検出し、この検出した光学濃度
から現像器内のトナー濃度を算出するものである。具体
的には以下のようにして検出される。先ず、非画像部領
域に画像部の書込と同一のレーザー光により感光体上に
基準パターンを書き込んで基準パターン潜像を形成す
る。この基準パターン潜像を感光体の回転により現像ユ
ニットに搬送して現像した後、光学センサ25に対向さ
せる。光学センサ25の受光部がONし、非パターン部
(感光体地肌部)を受光素子で読み取り、基準パターン
トナー像部も同様にして読み取る。この際、現像器21
内のトナー濃度が薄いほど基準パターントナー像に付着
するトナー量が少く、逆にトナー濃度が濃いほど基準パ
ターントナー像に付着するトナー量が多いことを利用し
てトナー濃度を検出する。ここで、地肌部も検出するの
は、地肌部の検出値と基準パターントナー像部の検出値
の比を取ることによって、感光体ドラムの偏心や光学セ
ンサ25のトナー汚れによる影響を相殺するためであ
る。
【0033】先ず、図11及び図12を用いて光学セン
サ25の回路構成及び光学センサ25の出力調整につい
て説明する。図11(a)は感光体ドラム表面に対向し
て配置された発光素子であるLED90と受光素子であ
る光トランジスタ91とからなる光学センサ25の回路
構成の概略を示すものである。LED90はアノートが
電源ラインVcc(+5V)に接続され、カソードが光ト
ランジスタドライバ92を介して図示しないタイマーI
C等よりなるLED点灯回路に接続され、図11(b)
に示すようなローアクティブのPWM波形が供給されて
いる。このPWMは約20KHz、8ビット分解能(0
〜255)とする。光トランジスタ91のエミッタは主
制御ボードのアナログ入力ポートに接続されている。上
記のように基準パターントナー像の検出出力と地肌部の
検出出力の比を用いているので、それぞれの検出出力が
適正なものであれば、両検出出力に含まれている感光体
ドラムの偏心等の影響が相殺されて適正なトナー濃度の
制御が可能である。しかし、光検出装置の出力は、例え
図12に示すように、受光量が増加しても(図12
横軸にはLED90の発光量を決定するPWMデューテ
ィを決定するONビット数を取っており、ONビット数
が大きいほど発光量が多く、光トランジスタ91での受
光量が大きい)それに応じて検出出力が変化しない飽和
領域(図12では4.7V)が存在するので、感光体ド
ラム1の偏心等によって感光体ドラム1表面と光学セン
サ25の距離が小さくなった瞬間に検出して、比較的高
出力である地肌部の検出出力が、この領域のものになる
場合には、結果的に正確な基準パターントナー像の濃度
検出が出来なくなる。又、光学センサ25の受光面がト
ナーで汚れて出力が低くなる場合には、上記のような飽
和領域の存在による誤検出は生じないが、出力の大きさ
自体が小さくなるのでA/D変換での分解能が低下し
て、基準パターントナー像の濃度検出の精度が落ちてし
まう。尚、図12において、範囲aは光学センサ25間
での受発光感度のバラツキによる、比較的正確な検出が
可能な地肌部検出出力VSG(以下、出力VSGという)の
上限である4.0Vを検出するときの上記ONビット数
のバラツキの範囲を示すものであり、ONビット数20
〜40の範囲でばらついている。このようなに光学セン
サ25間で出力VSGとPWMの対応の特性の傾きも異な
ってくるが、製品ごとにはある一定の傾きを有する。
又、比較的正確な検出が可能な範囲ではPMWのデュー
ティを1ビット大きくすることで出力VSGを0.1〜
0.2Vアップさせることが出来る。そこで、この例に
おいては、比較的高出力になる出力VSGが上記飽和領域
のものになることなく、且つ、分解能の点からも有利な
範囲になるように光学センサ25の出力をPMWのデュ
ーティによって調整する。具体的には、出力VSGが比較
的正確な検出が可能な範囲内ではあるが、比較的低出力
であって分解能の低下する、2.5Vより大きく且つ
3.0Vよりも小さいものである場合には、出力VSG
適正値である4.0VになるようにPWMのデューティ
を調整する。
【0034】次に、地肌部や基準パターントナー像部の
検出出力が異常値の場合の制御について説明する。光学
センサ25の表面にトナー、紙粉等が経時的に付着する
とセンサ出力が低下し、充分なSN特性が得られなくな
って、トナー濃度の誤検知を生じてしまい、この結果、
過剰なトナー補給等による急激なトナー濃度の変動やト
ナー濃度の狙いのトナー濃度から大きく外れてしまう、
トナー濃度の暴走が発生する恐れがある。上述の様に、
出力VSGと基準パターントナー像部の検出出力VSP(以
下出力VSPという)の比を用いたり、光学センサ25の
出力調整を実行することは、このような事態の発生を防
止することに寄与するが、これにも限界があってトナー
等の付着が多量になると対応出来ずに、上記の不具合が
発生してしまう。そこで、本実施例においては、光学セ
ンサ25の出力が予め設定しておいた範囲内に無い場合
には、異常であると判断し、その出力はトナー濃度の算
出に用いずに、これに代えて、予め設定しておいたデー
タを用いてトナー濃度を算出する。具体的には、出力V
SGが2.5よりも小さいか、又は、出力VSPが2.5V
以上である場合に、異常であると判断して予め設定して
おいたデータを用いてトナー濃度を算出する。
【0035】以上の光学センサ25の出力調整及び検出
出力が異常の場合の制御を含む、光学センサ25の検出
出力の読取の具体的制御について、図10を用いて説明
する。先ず、ステップ1で光学センサ25による感光体
地肌部と基準パターントナー像部の検出が終了したか否
かを判断し、検出が終了したら、ステップ2〜6で光学
センサ25の出力調整要否の判断、検出出力が異常か否
かの判断等を実行する。検出出力が異常か否かの判断は
上記の基準によってステップ2、ステップ3で行なう。
そして、異常であると判断した場合には第5ステップに
進んで、図14に示すサブルーチンCHKVを実行す
る。
【0036】図14に示すサブルーチンCHKVでは、
変数GAINを用いてデータテーブルをルックアップし
て、データテーブルに予め設定しておいた所定のデータ
を、出力VSG,出力VSPを格納しているレジスタVSG
SPに更新して格納する。この変数GAINは、後述す
るように、トナー補給量と後述するトナー消費量との比
率に相当し、これが1.0の場合にトナー補給量とトナ
ー消費量が等しくなる。そして、最新の検出トナー濃度
が狙いのトナー濃度よりも低い場合に、この変数GAI
Nを1.0よりも大きくしてトナー濃度を上昇させ、且
つ、この上昇分を上記のトナー濃度の推移を考慮して決
定するようにする。同様に、最新の検出トナー濃度が狙
いのトナー濃度よりも高い場合に、この変数GAINを
1.0よりも小さくしてトナー濃度を低下させ、且つ、
この低下分を上記のトナー濃度の推移を考慮して決定す
るものである。そして、ここで用いる変数GAINは今
回の検出の1回前の検出に係るものである。具体的に
は、変数GAINが1.0である場合にはステップB1
からステップB5に進んでレジスタVSGに4.0V,レ
ジスタVSPに0.25Vを格納し、変数GAINが1.
0よりも小さい場合にはステップB2からステップB4
に進んでレジスタVSGに4.0V,レジスタVSPに0.
30Vを格納し、変数GAINが1.0よりも大きい場
合にはステップB2からステップB3に進んでレジスタ
SGに4.0V,レジスタVSPに0.20Vを格納す
る。ここでレジスタVSGに格納する4.0Vという値は
上記のように出力の適正値である。又、レジスタVSP
格納する値は、変数GAINに表わされるトナー濃度の
推移に応じ、且つ、トナーの過剰補給を防止すべくトナ
ー補給量が少なめになるように選択されたものである。
尚、この様なVSG,VSPの置き換えを、出力VSPの急激
な変化が生じた場合にも行なっても良い。
【0037】図10に戻って、ステップ5で上記サブル
ーチンCHKVを実行した後、又は、ステップ4で出力
SGが3.0Vよりも小さい(ステップ2,3でYと判
断されていることから、2.5V以上)と判断した場合
は、ステップ6に進んで、図13に示すサブルーチンc
onvvを実行する。
【0038】サブルーチンconvvでは、光学センサ
25の発光素子光学センサ25の出力調整を行なう。具
体的には、ステップA1で出力VSGの適正値である4.
0Vと出力VSGとの差分をビット単位でレジスタAに格
納する。次いでステップA2でこの差分を定数10で割
ることにより、この差分を図12に示すPWM出力特性
からONビットの差分に変換する。ここで、定数10は
光学センサ25が図12中の傾きが最大になる出力特性
を有する場合の上記変換の係数であり、このように傾き
が最大になる出力特性を基準にしたのは、PWMの調整
過多を防止するためである。次いでステップA3で現在
のPWMデューティのONビットに上記ONビット差分
を加算した後、ステップA4でPWMデューティが25
5より大きいか否かを判断し、大きい場合にはステップ
A5でPMWデューティを255に設定してから、サブ
ルーチンを終了し、逆に大きく無い場合にはそのままサ
ブルーチンを終了する。
【0039】図10に戻って、ステップ6で上記サブル
ーチンconvvを実行した後、又は、ステップ4で出
力VSGが3.0V以上であると判断した場合は、ステッ
プ7,8で最新の出力VSG,VSPが格納されるレジスタ
DVGNEW,DVPNEWの内容を、1回前の検出に
係る出力VSG,VSPが格納されるレジスタDVGOL
D,DVPOLDに更新して格納した後、ステップ8,
9で今回の検出に係る前記レジスタVSG,VSPの内容を
上記レジスタDVGNEW,DVPNEWに更新して格
納する。これにより、出力VSP,VSGの読み込みを完了
する。
【0040】次に上記のレジスタDVGNEW,DVP
NEWに格納された出力VSG,VSPを用いたトナー濃度
の演算について説明する。この例においては、出力VSG
(V)と出力VSP(V)の比VSP/VSGと、現像器21
内のトナー濃度との間に、図15の第1象限に示すよう
な一定の関係がある。よって、この関係を例えばデータ
テーブルとしてRAMに記憶しておき、光学センサ25
での出力VSG,VSP読取後にVSP/VSGでこのデータテ
ーブルをルックアップして現像器21のトナー濃度を求
めることが出来る。
【0041】この図15の第2象限は、横軸に前述の単
位面積有りのトナー付着量を取って、トナー濃度と単位
面積当たりのトナー付着量との対応特性を示したもので
あり、この特性より、前記式(2)中の関数MA、即ち
トナー濃度とトナー付着率との対応関係を求めることが
出来る。このトナー濃度とトナー付着率との対応関係を
データテーブルに記憶しておく。
【0042】ここで、本実施例においては、黒ベタ画像
のようにトナー消費量が多い画像を形成した場合、後述
するようにこのトナー消費量に応じてトナーを補給する
ので、現像器21の現像剤撹拌能力を一時的に越える量
のトナーを補給することがある。このような量のトナー
を補給した直後に光学センサ25による基準パターント
ナー像の読取を行なう(その為の基準潜像の現像を行な
う)と、現像剤(キャリア)とトナーの撹拌不足により
一時的なトナー帯電不足で、適正なトナー帯電量の場合
に比して基準潜像へのトナー付着量が少なくなる。この
為、基準パターントナー像の光学濃度が適正なトナー帯
電量で現像した場合に比べて薄くなり、図16に示すよ
うに、光学センサ25の出力VSPが高くなっていしま
う。この図16は横軸にセンサ読取タイミング直前のコ
ピー動作に係る画像の面積率({トナー付着面積/A3
(420×297)面積}×100%)を取り、縦軸に
そのセンサ読取時の出力VSPを取って、実際のトナー濃
度が1.8%,2.0%,2.7%の場合について、セ
ンサ読取タイミング直前のコピー動作に係る画像の面積
率とそのセンサ読取時の出力VSPとの関係を示したもの
である。いずれのトナー濃度においても、面積率が大き
くなるにつれて出力VSPが高くなっていることが判る。
そこで、本実施例においては、光学センサ読取タイミン
グの直前の画像形成に係る画像の消費データの総和、即
ちトナー付着面積の総和が一定値以上の場合は、読み取
ったVSP図17に示すように補正する。尚、光学セン
サ読取タイミングの直前の画像形成に係る画像の消費デ
ータの総和、即ちトナー付着面積の総和のみならず、複
数枚前からのトナー付着面積の総和を用いて読み取った
SPを補正するようにしても良い。
【0043】図17は横軸にセンサ読取タイミング直前
のコピー動作に係るトナー付着面積データから求める上
記面積率を取り、縦軸にVSPデータの補正ビット数を取
ったものである。この補正ビット数の1ビットは光学セ
ンサ25出力の約0.02Vに相当する(5V/25
5)。この補正ビット数は、予め実験で求めておくもの
である。このVSGデータの補正によって、正確なトナー
濃度(充分な撹拌動作後のトナー濃度)を求めることが
可能になる。
【0044】以上のトナー濃度の演算、及び前記トナー
付着率MAを求める演算についての具体的制御について
図18を用いて説明する。先ず、ステップ1でレジスタ
DVPNEWから読み出した出力VSPを、レジスタDV
GNEWから読み出した出力VSGを用いて、出力VSG
4.0ボルトのときのVSPデータに変換してレジスタA
に格納する。ここで、出力VSGが4.0VのときのVSP
データに換算する為に、出力VSPに定数204を掛けて
いるのは、前述のように光学センサ25のデータが8ビ
ット,上限5Vのアナログポートから読み込まれること
による(255×4V÷5V=204)。次に、ステッ
プ2でこのVSPデータ値である40よりも大きいか否か
を判断し、これよりも大きい場合には、レジスタAを4
0に補正する(ステップ3)。これは、上記VSPデー
タ、即ち出力VSPとVSGの比からトナー濃度を求める為
のデータテーブルの大きさの関係から、VSPデータが4
0以上のものは一括してVSPデータ40として近似する
ものである。次に、ステップ4,5でVSPデータが0か
否かを判断し、0である場合には1に補正した後に(ス
テップ5)、0でない場合にはそのまま次に進む。これ
も上記データテーブルの大きさの関係から近似するもの
である。そして、ステップ6乃至10で、LDCNTを
用いて、前述の図17に示すVSPデータの補正を行な
う。ここで、LDCNT184が上記画像の面積率80
%に、LDCNT138が同60%に、LDCNT69
が同30%に夫々対応している。又、フローチャート中
には示していないが、ステップ9乃至11の減算処理の
結果が1よりも小さくなった場合には1とする。次に、
ステップ12でVSPデータを用いて、VSPデータ、即ち
出力VSPと出力VSGの比とトナー濃度との対応が記憶さ
れているデータテーブルを検索して、トナー濃度データ
を読み取り、これをレジスタAに格納した後、ステップ
13でレジスタDBTDENに格納する。次に、ステッ
プ14でレジスタAに格納されているトナー濃度データ
を用いて、トナー濃度と前述のトナー付着率との対応が
記憶されているデータテーブルを検索して、トナー付着
率データを読み取り、これをレジスタAに格納した後、
ステップ15でレジスタAのデータをレジスタDBTN
MAに格納する。
【0045】以上により求めた1枚の画像についてのト
ナー付着面積とトナー付着率を用いて、この1枚の画像
で消費されるトナー消費量を演算する。具体的には、上
記のトナー付着面積データとトナー付着率データとの積
を演算して1枚の画像形成当たりのトナー消費量を求め
る。
【0046】次に、トナー補給量の演算について説明す
る。理想的にはトナー補給量が上記の演算によって求め
たトナー消費量と一致するようにトナー補給機構の補給
条件を制御すれば、トナー濃度が一定に保たれるはずで
あるが、実際は前述のようにトナー補給機構の機械感の
バラツキや環境変動によって演算したトナー補給量と実
際に補給されるトナーの量とが必ずしも一致しないこと
に加え、この例においては以下の理由によっても狙いの
トナー濃度からのずれが生じてしまう。即ち、この例に
おいては、現像器21の現像剤のトナー濃度を感光体1
上に形成した基準潜像を現像して得た基準パターントナ
ー像の光学濃度を検出することによって求めているの
で、基準パターントナー像を形成するためにトナーが消
費され、且つ、クリーニングユニット6による基準パタ
ーントナー像のクリーニング負担も生じる。このため、
上記の様に10枚の画像形成毎にトナー濃度の検出を行
ない、検出後の10枚の画像形成中は、検出したトナー
濃度を用いて求めたトナー付着率MAと画像形成動作毎
に演算して求めたトナー付着面積の総和とから、1枚の
画像形成当たりのトナー消費量を演算する。しかし、こ
のトナー濃度の検出後の10枚の画像形成の間にもトナ
ー濃度が変化していることから、上記のトナー消費量と
実際のトナー消費量とに誤差が生じ、この結果、トナー
濃度が狙いのトナー濃度から外れてしまう。
【0047】そこで、本実施例においては、最新のトナ
ー濃度検出結果に加えて、この最新のトナー濃度検出に
係るトナー濃度と前回のトナー濃度検出に係るトナー濃
度ととを比較することで、そのトナー濃度の推移も考慮
して、トナー補給量を決定し、これにより、仮に実際の
トナー濃度が狙いのトナー濃度からはずれた場合には、
速やかに狙いのトナー濃度に収束させるようにする。
【0048】即ち、最新のトナー濃度検出結果から、検
出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも高い場合にはト
ナー補給量をトナー消費量よりも少なくし、逆に検出ト
ナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低い場合にはトナー
補給量をトナー消費量よりも多くするという観点と、最
新の検出トナー濃度よりも前回の検出トナー濃度の方が
低い場合(トナー濃度が低下傾向にある場合)にはトナ
ー補給量をトナー消費量よりも多くし、逆に最新の検出
トナー濃度よりも前回の検出トナー濃度の方が高い場合
(トナー濃度が上昇傾向にある場合)にはトナー補給量
をトナー消費量よりも少なくするという観点とから、ト
ナー補給量を決定する。
【0049】そして、以上の観点からトナー補給量を決
定する為に、この例ではトナー補給量演算上の変数GA
INを用いている。以下、この例における変数GAIN
について具体的に説明する。変数GAINはトナー補給
量とトナー消費量の比率に相当し、これが1.0の場合
にトナー補給量とトナー消費量が等しくなる。そして、
最新の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低い場
合に、この変数GAINを1.0よりも大きくしてトナ
ー濃度を上昇させ、且つ、この上昇分を上記のトナー濃
度の推移を考慮して決定するようにする。同様に、最新
の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも高い場合
に、この変数GAINを1.0よりも小さくしてトナー
濃度を低下させ、且つ、この低下分を上記のトナー濃度
の推移を考慮して決定するようにする。
【0050】この変数GAINの具体的な値は、現像器
21の特性やトナー補給方式によって異なりってくるも
ので、実験的に求めておくものである。以下、その一例
を示す。最新の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度より
も低く、且つ、前回の検出トナー濃度も狙いのトナー濃
度よりも低い場合のGAINの値を1.4乃至2.3、
最新の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低く、
且つ、前回の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも
高い場合のGAINの値を1.3乃至3.0、最新の検
出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも高く、且つ、前
回の検出トナー濃度が狙いのトナー濃度よりも低い場合
のGAINの値を0.5乃至0.8、最新の検出トナー
濃度が狙いのトナー濃度よりも高く、且つ、前回の検出
トナー濃度も狙いのトナー濃度よりも高い場合のGAI
Nの値を0.6乃至1.0の範囲で設定する。具体的に
は、下表3の様に設定する。尚、下表3中の縦方向のA
=0〜4が最新の検出トナー濃度に対応し、横方向のテ
ーブル1〜5が前回の検出トナー濃度に対応する。この
A=0〜4及びテーブル1〜5は、具体的制御を示す
19及び図20のフローチャート中に示すように、検出
したトナー濃度の区分に対応している。この内、テーブ
ル1〜5は、夫々のAの区分からGAINのデータを検
索するデータテーブルに対応している。
【表3】
【0051】図19及び図20を用いて、GAINを求
める具体的制御について説明する。先ず、ステップ1で
前述の図18のフローチャート中のステップ1と同様
に、レジスタDVPNEWから読み出した出力VSPを、
レジスタDVGNEWから読み出した出力VSGを用い
て、出力VSGが4.0ボルトのときのVSPデータに変換
してレジスタAに格納し、ステップ2でこれをレジスタ
DBPNEWに格納する。このレジスタDBPNEWへ
の格納前に、前述の図18のフローチャート中のステッ
プ6〜11の補正処理を行なっても良い。次いで、ステ
ップ3,4で同様に、レジスタDVPOLDから読み出
した出力VSPを、レジスタDVGOLDから読み出した
出力VSGを用いて、出力VSGが4.0ボルトのときのV
SPデータに変換してレジスタAに格納し、これをレジス
タDBPOLDに格納する。そして、ステップ5〜13
で先ず上記レジスタDBPOLDから読み出した前回検
出時のVSPデータを用いて、上記表3中の何れのデータ
テーブルを用いるかを選択する。次いで、ステップ14
〜19で上記レジスタDBPNEWから読み出した最新
の検出時のVSPデータを用いて、上記表3中のAの区分
を決定する。そして、ステップ23で、この決定された
区分Aを用いて上の様に選択されたデータテーブルを検
索し、検索したGAINデータをレジスタAに格納し、
ステップ24でこれをレジスタDBGAINに格納す
る。
【0052】以上により求めたGAIN等を用いたトナ
ー補給量演算を、図21に示す。図21において、ステ
ップ1でレジスタDBTNMAから読み出したトナー付
着率データとレジスタLDCNTから読み出したトナー
付着面積データの積を演算してトナー消費データ求め、
これをレジスタDBADDTに格納する。次いで、ステ
ップ2でこのレジスタDBADDTから読みだした上記
トナー消費データに上記レジスタDBGAINから読み
出したGAINデータを掛けてトナー補給量データを求
め、レジスタDBADDL/Hに格納する。尚、この例
では、トナー補給量を1枚当たりのトナー消費量データ
であるDBADDTとGAINの積で求めるが、これに
代え、下式(3)によって求めても良い。 DBADDT+(1−GAIN)×A …(3) 但し、Aは定数 この式(3)の演算においても、検出トナー濃度やトナ
ー濃度の推移に対応して、トナー消費量とトナー補給量
に差を設け、狙いのトナー濃度に近付ける動作を行な
う。
【0053】次に、トナー補給動作について説明する。
このトナー消費量に応じてトナーを補給する。補給トナ
ー量の設定は、補給ローラ24の回転駆動時間によって
設定する。1枚の画像当たりのトナー消費量は、前述の
ようにトナー消費面積とトナー付着率との積であり、具
体的に表わすと下式(4)のようになる。 (トナー消費量)=LDCNT×217×MA×1/(400/2.54)2 ≒LDCNT×MA×655/124 …(4) ここで、(トナー消費量)の単位はmg、LDCNT×
17の単位はドット、MAの単位はmg/cm2、1/
(400/2.54)2の単位はcm2/ドットである。
尚、LDCNTに217を掛けているのは、前述のように
トナー付着面積データLDCNTを上位8ビットで表現
しているためである。一方、この例におけるトナー補給
はクラッチの駆動による補給ローラ24を回転して行な
っており、図22に示すように単位時間当たりのトナー
補給量が安定している領域Aにおいては300mg/秒
のトナー補給が行なわれる。この図22は、縦軸に30
秒間当たりのトナー補給量を取り、横軸にトナーホッパ
ー22内のトナー残量を取って、トナーホッパー22内
の残量とトナー補給量との関係を示したものである。そ
して、上記の演算によるトナー補給量は、上記トナー消
費量にGAINを掛けて求めて、これを補給時間(補給
ローラ24の回転時間)に換算すると、下式(5)の様
になる。 (補給時間)=(トナー消費量)×GAIN×1/300 ≒LDCNT×MA×131/124×60 …(5) この(補給時間)の単位は秒である。この補給時間だ
け、上記クラッチをONしてトナーの補給を行なう。
尚、上述のフローチャート中においては、上記の単位系
を合わせるための定数処理(×131,124×60
等)は省略している。
【0054】尚、画像形成動作の駆動源(ドラム1、レ
ジストローラ9を駆動するモータ)と現像ユニット4の
駆動源(マグローラ、補給ローラ24を駆動するモー
タ)が独立に備えている場合には、各記録紙の給送の任
意のタイミングで補給用の電磁クラッチを補給量データ
であるDBADDL,DBADDHに対応する時間分O
Nする。これにより、トナーホッパー22内のアジテー
タ23と補給ローラ24を駆動して現像器21内にトナ
ーを補給する。又、上記の駆動源が同一の場合には、記
録時か感光体1上のトナー像を転写し終えたタイミング
よりトナー補給動作を行なうことが駆動源の負荷変動に
伴う画像劣化を防止するために好ましい。
【0055】以上、本実施例においては、所定枚数毎に
基準トナー像を光学センサで検出してトナー濃度TC´
を求め、必要に応じて直前のコピーに係るトナー付着面
積データの総和LDCNTでこれを補正してトナー濃度
TCを得る。このTCで、単位面積当たりのトナー付着
率MAを算出してレジスタに格納する。又、このTCと
前回の検出に係るTCとを比較して、トナー濃度の推移
から変数GAINを算出してレジスタに格納する。そし
て、コピー毎にカウントしたLDCNTにレジスタから
読み出したMA及びGAINを掛けてトナー補給量を算
出して、コピー毎にトナーを補給する。これにより、狙
いのトナー濃度に収束させることが出来、安定した現像
ユニット4の顕像化能力が得られる。
【0056】尚、図23は、上記実施例における、各制
御の実行のタイミングや、各演算結果の利用関係を、コ
ピー動作のタイミングを基準にして示すしたものであ
る。同図中、「△」はセンサチェックタイミングを示
し、画像形成装置のメインスイッチON後1枚目とその
後10枚ごとに設定する。このタイミングで光学センサ
25で感光体1上のパターンを読取り、出力VSG,出力
SPを得る。「TC´」はトナー濃度算出を示し、出力
SG,出力VSPの出力比より現像器21内のトナー濃度
(TC)を算出する。「TC」はトナー濃度補正を示
し、これはセンサチェックタイミング直前の記録紙のト
ナー付着面積(LDCNT)をチェックし、一定値以上
(付着量が多い場合、現像器21の撹拌が不十分な状態
となるため)の場合、トナー濃度をTC´よりも濃い値
に補正する。補正後のトナー濃度をTCとする。「M
A」はトナー付着率算出を示し、これは同一プロセス条
件でもトナー濃度により感光体1上の単位面積当たりの
トナー付着量が異なるので、TCの値よりデータテーブ
ルで付着率MAを求める。「LDCNT」はトナー付着
面積の算出を示し、これは画像データ(多値データ等)
からデータテーブルを用いてトナー付着面積に変換し、
記録紙当たりのトータルのトナー付着面積LDCNTを
求める。「uT.」はトナー消費量の算出を示し、付着
率MAとトナー付着面積LDCNTの積としてトナー消
費量uT.を算出する。「GAIN」は変数GAINの
算出を示し、検出したVSG,VSPと前回検出したVSG
SPを比較し、狙いのトナー濃度TC(VSG,VSP)に
なる様に補給量を加減するための変数GAINを求め
る。「ADDT」はトナー補給量算出を示し、消費され
たトナー量uT.と変数GAINの積としてトナー補給
量を算出する。以上の流れで記録紙毎にトナー補給量を
求めてトナー補給を実行する。但し、変数GAINはセ
ンサチェックタイミング毎に変更する。
【0057】以上、本実施例においては、感光体1上の
単位面積当たりのトナー付着量であるトナー付着率を検
出するために、光学センサ25を用いて現像器21内の
現像剤のトナー濃度を検出しているが、これに代え、現
像器21内にトナー濃度センサを設けても良い。又、上
記トナー濃度を所定枚数ごとに検出しているが、これに
代え、毎回検出しても良い。更に、光学センサ25の出
力が所定範囲内にないときに、予め設定されているデー
タテーブルの値を読み出し(図10のフローチャート中
のステップ5及び図14のサブルーチンCHKV)、こ
の値を光学センサ25の出力に対応するデータ(VSG
ータ,VSPデータ)に代る代用データとして用いてトナ
ー付着率を算出し(図18のフローチャート)、このト
ナー付着率とトナー付着面積とに基づいてトナー補給量
を演算し、これにより、第2補給量演算手段を構成して
いるが、これに代え、光学センサ25の出力が所定範囲
内にないときに、光学センサ25の出力に対応するトナ
ー付着率のデータに代る代用データとして用いる値をデ
ータテーブルに予め設定しておき、光学センサ25の出
力が所定範囲内にないときに、このデータテーブルから
トナー付着率のデータに代る代用データを読み出し、こ
の代用データとトナー付着面積とに基づいてトナー補給
量を演算するようにし、これにより、第2補給量演算手
段を構成しても良い。又、上記実施例においては、前述
のように上式(1)の特別の場合として上式(2)が成
立する例であったが、このような式(2)が成立せず、
この結果、1ドット当たりのトナー消費量を画像の多値
データとトナー濃度の両者を用いて消費データに変換す
る必要が有る場合には、画像の多値データから消費デー
タを検索する為のデータテーブルをトナー濃度毎に設け
れば良い。そして、この為のトナー濃度データは、毎回
トナー濃度を検出することによって得ても良いし、上記
実施例の様に所定間隔でトナー濃度を検出する場合に
は、最新のトナー濃度を用いても良い。更に、上記実施
例は、書込LDのパルス幅によってトナー付着面積が異
なることから画像の多値データから消費データに変換
し、この消費データの1枚の画像当たりの総和で1枚の
画像当たりのトナー付着面積を求めているが、書込LD
のパルス幅は一定であっても、画像におけるドットの密
集状況によってトナー付着量が変化する場合、例えば、
現像におけるエッジ効果でトナー付着量の増大が生じる
ほどにドット間の距離が接近しているかどうかによって
トナー付着率が変化する場合にも、このようなドット間
の距離とトナー付着量との関係を予め求めておいて、こ
の関係を画像の多値データから消費データへの変換テー
ブルにして用い、画像の多値データから一旦消費データ
に変換し、この消費データの1枚の画像当たりの総和で
1枚の画像当たりのトナー付着面積を求める。又、上記
実施例においては、各種のデータテーブルを用いている
が、この内演算式で置き換えられるものは、演算式に置
き換え、データテーブルの検索に代え、この演算式の演
算処理を実行しても良い。
【0058】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明によれば、画像領
域内の画像データを用いて感光体上のトナー付着領域の
総面積を演算すると共に、感光体上のトナー付着領域の
単位面積当たりのトナー付着量を検出し、該単位面積当
たりのトナー付着量と該総面積とに基づいて現像器への
トナー補給量を演算し、これにより、現像器内の現像剤
のトナー濃度の変動による像担持体上のトナー付着領域
の単位面積当たりのトナー付着量の変動をも加味して補
給トナー量を決定するので、トナーの消費量を正確に予
測して、適正なトナー補給を行なうことができる。更
に、上記単位面積当たりのトナー付着量を、像担持体上
に形成した基準トナー像の濃度に基づいて演算するの
で、像担持体の特性変化によるトナー付着量の変化も加
味した正確な、単位面積当たりのトナー付着量の検出を
行なうことができる。更に、上記現像器のトナー濃度の
検出を所定画像形成動作ごとに実行して該濃度の変化に
応じて現像器へのトナー補給量を補正するので、例え、
トナー濃度を検出しない画像形成動作の期間内に狙いの
トナー濃度からのずれが生じたとしても、このずれを比
較的小さく抑えることができると共に、迅速に狙いのト
ナー濃度に収束させることができる。また、上記基準ト
ナー像を形成するタイミングよりも1回以上前の画像形
成動作におけるトナー付着領域の総面積の演算値比較
と比較するので、以前の画像形成動作においてトナー
補給過多による現像剤撹拌不足でトナー帯電量不足が生
じているか否かを判別することが出来、且つ、該比較結
果に基づいて現像器へのトナー補給量を補正するので、
トナー帯電不足による単位面積当たりのトナー付着量に
ついての誤検出による、更なるトナーの過剰補給を防止
することができる。又、補給用トナーの残量の有無を判
断するトナーニアエンド検出に、上記基準トナー像の検
出濃度を用いる場合にも、トナー補給過多による現像剤
撹拌不足でトナー帯電量不足が生じても、誤ったトナー
ニアエンド検出を防止することができる。また、請求項
3の発明によれば、光検出手段がトナー汚れ等によって
誤検出を行なった場合に、急激なトナー濃度の変動を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデジタル複写機の感光体
周辺の概略構成図。
【図2】同複写機の電装部の構成を示すブロック図。
【図3】図2の書込駆動制御回路の構成を示すブロック
図。
【図4】同複写機の、書込LDのパルス幅とトナー付着
量との関係を示す特性図。
【図5】同複写機の、LD多値データとトナー着量との
関係を示す特性図。
【図6】同複写機の、トナー付着面積の演算の用のカウ
ンタ回路の構成図。
【図7】同カウンタ回路が構成されているCPUと周辺
回路とを示す回路図。
【図8】同カウンタ回路についてタイミングチャート。
【図9】同複写機の、トナー付着量データの読み込み制
御のフローチャート。
【図10】同複写機の、光学センサ出力の読み込み制御
のフローチャート。
【図11】(a)は同複写機の、光学センサについての
回路図、(b)は同回路への入力信号の波形図。
【図12】同光学センサの特性図。
【図13】図10のフローチャートで実行されるサブル
ーチンのフローチャート。
【図14】図10のフローチャートで実行される、他の
サブルーチンのフローチャート。
【図15】同光学センサの他の特性図。
【図16】光学センサ検出直前の画像形成に係る画像の
面積率と出力VSPとの関係を示す特性図。
【図17】同光学センサの出力の補正ビット数と面積率
との関係を示すグラフ。
【図18】同複写機の、光学センサ出力補正及びトナー
付着量算出の制御のフローチャート。
【図19】同複写機の、変数GAIN算出の制御のフロ
ーチャートの一部分。
【図20】同複写機の、変数GAIN算出の制御のフロ
ーチャートの図19に示した残りの部分。
【図21】同複写機の、トナー補給両算出の制御のフロ
ーチャート。
【図22】同複写機のトナー補給機構の特性図。
【図23】同複写機の、各種制御の実行タイミングを示
すタイミングチャート。
【符号の説明】
1 感光体ドラム , 4 現
像ユニット 6 クリーニング装置 , 21 現
像器 22 トナーホッパー , 23 ア
ジテータ 24 補給ローラ , 25 光
学センサ 20 現像ローラ , 800 ビ
デオコントローラ 801 P−ROM(変換テーブル) , 811 加
算器 813 カウンタ , 815 ラ
ッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 久夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 吉田 真由美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 原沢 祐子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 加藤 真治 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−244073(JP,A) 特開 昭63−40179(JP,A) 特開 昭63−8769(JP,A) 特開 昭60−49362(JP,A) 特開 昭60−69666(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/095

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像領域内の画像データを用いて像担持体
    上のトナー付着領域の総面積を演算し、該総面積に応じ
    て現像器にトナーを補給するトナー補給制御方法におい
    て、像担持体上のトナー付着領域の単位面積当たりのト
    ナー付着量を、像担持体上に形成した基準トナー像の濃
    度に基づいて演算し、 該単位面積当たりのトナー付着量と該総面積とに基づい
    て現像器へのトナー補給量を演算するとともに、 上記現像器のトナー濃度の検出を所定画像形成動作ごと
    に実行し、該濃度の変化に応じて上記トナー補給量を補
    正し、 また、上記基準トナー像を形成するタイミングよりも1
    回以上前の画像形成動作におけるトナー付着領域の総面
    積の演算値比較値と比較し、該演算値が該比較値より
    大きいとき、上記トナー補給量が多くなるように補正す
    ることを特徴とするトナー補給制御方法。
  2. 【請求項2】画像領域内の画像データを用いて像担持体
    上のトナー付着領域の総面積を演算する面積演算手段
    と、 像担持体上に形成した基準トナー像の濃度を検出する光
    検出手段と、 該光検出手段の出力に基づいて像担持体上のトナー付着
    領域の単位面積当たりのトナー付着量を演算する付着量
    演算手段と、 上記現像器のトナー濃度の検出を所定画像形成動作ごと
    に実行し、該濃度の変化に応じてトナー補給量を補正す
    る補正係数を求める補正係数演算手段と、 該面積演算手段の演算結果と該付着量演算手段の演算結
    果と該補正係数演算手段で求めた補正係数とに基づいて
    現像器へのトナー補給量を演算する補給量演算手段とを
    設け、 上記付着量演算手段を、上記基準トナー像を形成するタ
    イミングよりも1回以上前の画像形成動作におけるトナ
    ー付着領域の総面積の演算値比較値と比較し、該演算
    値が該比較値より大きいとき、上記光検出手段の出力に
    対応した単位面積当たりのトナー付着量より多い演算結
    果になるように構成したことを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】上記光検出手段の出力が所定範囲内か否か
    を判別する判別手段と、 該判別手段による判別結果に応じて、上記付着量演算手
    段の演算結果に代え、所定の単位面積当たりのトナー付
    着量を用いてトナー補給量を演算する第2補給量演算手
    段とを設けたことを特徴とする請求項2記載の画像形成
    装置。
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