JP2005003730A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッチ検によりトナー補給制御行う画像形成装置において、補給量/消費量等のばらつきによる補給制御不足を防止し、良好な画像を長期にわたって形成する。
【解決手段】制御手段67は、ビデオカウンタ66により原稿画像の画素ごとのデジタル画像信号の出力レベルからトナー補給量を積算して、トナー搬送スクリュー62の回転時間を調整して、現像装置44へのトナー補給量を制御する。この際、パッチ画像Gの濃度検知及び初期濃度との比較が行われ、各色のパッチ画像Gにおける実際の濃度と初期濃度との濃度差が求められ、これに基づいて、トナー補給量が適正化される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ,複写機等の電子写真方式又は静電記録方式の画像形成装置に関し、詳しくは、二成分現像剤のトナー補給制御を介して現像剤のトナー濃度ないしは画像濃度を制御する濃度制御手段を備えた画像形成装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式は、プリンタや複写機等の画像形成装置に用いられる最もよく知られた印刷方式のひとつである。近年では、この電子写真方式の画像形成装置に対して、POD(プリント・オン・デマンド)の一層の促進が求められている。高速の印刷能力、イメージ画像印刷等が望まれ、その結果、印刷画質も高品質で高精細なものが望まれるようになってきた。
【0003】
一般に、電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置が具備する現像装置では、磁性トナーを主成分とした一成分現像剤、又は非磁性トナーと磁性キャリヤとを主成分とした二成分現像剤が用いられている。特に、電子写真方式によりフルカラー画像やマルチカラー画像を形成するカラー画像形成装置では、画像の色味などの観点から、ほとんどの現像装置が二成分現像剤を使用している。
【0004】
周知のように、この二成分現像剤のトナー濃度(キャリヤ及びトナーの合計重量に対するトナー重量の割合。以下同様。)は、画像品質を安定化させる上で極めて重要な要素になっている。現像剤のトナーは現像時に消費されるため、現像剤のトナー濃度は、徐々に低下していく。このため、現像剤濃度制御装置又は画像濃度制御装置を使用して、適時、トナー濃度又は画像濃度を検出して、その変化に応じてトナー補給を行い、トナー濃度又は画像濃度を常に一定に制御して画像の品位を保持する必要がある。
【0005】
図5に、従来の濃度制御装置を備えた画像形成装置の一例として、電子写真方式のデジタル複写機全体の概略構成を示す。
【0006】
像担持体としての感光ドラム26は、その表面が前露光器18によって除電された後、一次帯電器19によって例えばマイナスに均一に帯電される。
【0007】
一方、原稿21の画像がCCD1により読みとられ、得られたアナログ画像信号が増幅器2で所定のレベルまで増幅され、A/D変換器(アナログ−デジタル変換器)3により例えば8ビット(0〜255階調)のデジタル画像信号に変換される。つぎに、このデジタル画像信号はγ変換器(本例では、256バイトのRAMで構成され、ルックアップテーブル方式で濃度変換を行う変換器)5に供給され、そこでγ補正された後、D/A変換器(デジタル−アナログ変換器)9に入力される。
【0008】
このD/A変換器9によりデジタル画像信号は再びアナログ画像信号に変換されて、コンパレータ11の一方の入力に供給される。コンパレータ11の他方の入力には、三角波発生回路10から発生される所定周期の三角波信号が供給されており、コンパレータ11の一方の入力に供給されたアナログ画像信号は、この三角波信号と比較されてパルス幅変調される。このパルス幅変調された二値化画像信号は、レーザ駆動回路12にそのまま入力され、レーザダイオード13の発光のオン/オフ制御用信号として使用される。レーザダイオード13から放射されたレーザ光は、周知のポリゴンミラー14により主走査方向に走査され、f/θレンズ15、反射ミラー16を経て、矢印a方向に回転している一次帯電後の感光ドラム26上に照射される。これにより、感光ドラム26表面には、画像信号に応じた静電潜像が形成される。
【0009】
この静電潜像は現像装置20によって可視画像(トナー像)として現像される。現像装置20の上部には補給用トナーTを収容したトナー補給槽8が取り付けられ、そのトナー補給槽8内の下部には、モータ28によって回転駆動されることにより、トナーTを搬送して現像装置20内に供給するトナー搬送スクリュー30が配設されている。
【0010】
感光ドラム26上に形成されたトナー像は、転写材担持ベルト17により感光ドラム26に搬送された転写材P上に、転写帯電器22の作用により転写される。転写材担持ベルト17は2個のローラ25a,25b間に張設され、図示矢印方向に駆動されることにより、その表面に保持した転写材Pを感光ドラム26に搬送する。転写材Pに転写されないで感光ドラム26上に残ったトナー(転写残トナー)は、その後、クリーナ24によって掻き落とされる。
【0011】
なお、説明を簡略化するために単一の画像形成ステーション(感光ドラム26、前露光器18、一次帯電器19、現像装置20、転写帯電器22、クリーナ24などを含む)のみを図示しているが、カラーの画像形成装置の場合には、例えばシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色用の画像形成ステーションが、転写材担持ベルト17上にその移動方向に沿って順次配列されることになる。
【0012】
図6に、現像装置20の構成を示す。同図に示す現像装置20は、二成分現像剤を収容した現像容器20aを備えており、現像剤担持体である現像スリーブ20bが感光ドラム26と所定の間隙を隔てて矢印c方向に回転自在に配設されている。現像スリーブ20bは非磁性材料の円筒体によって形成されており、その内側には磁界発生手段としてのマグネットローラ20cが、現像スリーブ20bの回転に対して非回転に配置されている。マグネットローラ20cは5つの磁極N1,S1,N2,N3,S2を有している。現像スリーブ20b上方の現像容器20aの部分には磁性部材の規制ブレード20dが取付けられ、この規制ブレード20dは、マグネットローラ20cの鉛直方向最上点にほぼ位置した磁極S2の近傍に向けて、現像スリーブ20bと非接触に配置されている。現像容器20a内下部には現像剤搬送スクリュー20e,20fが配置されている。
【0013】
現像容器20a内に収容された二成分現像剤は、現像剤搬送スクリュー20e,20fの撹拌、搬送により現像容器20a内を循環しながら、現像スリーブ20bに供給される。現像スリーブ20bに供給された現像剤は、マグネットローラ20cの磁極N3により現像スリーブ20b上に汲み上げられ、現像スリーブ20bの回転に伴って、現像スリーブ20b上を磁極S2から磁極N1へと搬送され、現像スリーブ20bと感光ドラム26とが対向した現像部(現像位置)Mに至る。その搬送の途上で現像剤は、規制ブレード20dにより磁極S2と協同して磁気的に層厚を規制され、現像スリーブ20d上に現像剤の薄層が形成される。
【0014】
現像部Mに配置されたマグネットローラ20cの磁極N1は現像主極であり、現像部Mに搬送された現像剤は、磁極N1によって穂立ちして感光ドラム26表面に接触し、感光ドラム26の表面に形成されている静電潜像にトナーを付着させて現像する。現像後に現像スリーブ20b上に残った現像剤は、現像スリーブ20bの回転に伴って現像部Mを通過し、搬送磁極S1を経て現像容器20a内に戻され、磁極N2,N3の反発磁界により現像スリーブ20bから脱落して回収される。
【0015】
画像形成装置には、上述の現像でトナー濃度が減少した現像装置20内の現像剤DにトナーTの補給制御を行って、現像剤Dのトナー濃度又は画像濃度を一定に制御するために、さまざまな方式の濃度制御装置(ATR)が配設されている。
【0016】
具体的には、図5中の現像装置20内に配設したトナー濃度センサ23により、現像装置20内の現像剤Dのトナー濃度を反射光量にて検知して制御する方式(現像剤反射ATR)、感光ドラム26上に参照用のトナー像(以下「パッチ画像」という。)Gを作像し、その画像濃度を感光ドラム26に対向配置した電位センサなどの濃度センサ27により検知して制御する方式(パッチ検ATR)、ビデオカウンタ4からの画素ごとのデジタル画像信号の出力レベルから必要トナー量を演算して制御する方式(ビデオカウンタATR)などがある。
【0017】
いずれも、それぞれの方式により得られた情報に基づいて、CPU6からモータ駆動回路7を介してモータ28の回転を制御することにより、現像装置20内の現像剤DへのトナーTの補給制御を行い、現像剤Dのトナー濃度又は画像濃度を一定に保つように構成されている。
【0018】
また、上述のパッチ検ATR、又は上述の現像剤反射ATRの初期値をパッチ検により補正する方式、さらにはビデオカウントATRを主に用い、適宜、パッチ検によりトナー補給量を補正する方式等が種々提案されている。これらは、例えば図7に示すように、パッチ濃度と初期パッチ濃度との差分量に応じてトナーの補給量又は補給補正量を決定するのが一般的である。この場合、初期パッチ濃度との差分量が大きいほど、補給量又は補給補正量が多くなるのが一般的である。
【0019】
いずれの制御方式についても、パッチ濃度が高い(濃い)と判断した場合は、画像形成による消費によってパッチ濃度を適正化し、パッチ濃度が低い(薄い)と判断した場合は、パッチ濃度適正化のためのトナー量を補給するか、あるいは適正化できるように現像剤反射ATR等の初期値を補正する。また、これらの制御に先だって、上述のトナー搬送スクリュー30の回転駆動量に対するトナー補給量はあらかじめ実験的に把握しておくことが必要となる。
【0020】
上述のパッチ検による補給量制御/補正は、上述のトナー搬送スクリュー30の回転駆動量に対するトナー補給量のばらつきが少ないほど、またビデオカウントATRによる補給量制御/補正は、ビデオカウントから予測される消費量等のばらつきが少ないほど、それぞれの精度は高まる。
【0021】
図7に示した補給量制御も、上述の補給量/消費量が安定していることを前提に成り立っている。しかしトナー補給量は、例えば画像形成装置が設置されている場所の環境の変動によるトナー流動性の変化、トナー搬送スクリュー30/現像容器20a間の微量なトナー漏れ、トナー搬送スクリュー30/モータ28間をクラッチ制御している場合はクラッチの応答時間の機差ばらつき、トナー搬送スクリュー回転オフ時の慣性による微少回転等により、大きくばらつくことがある。
【0022】
これに対し、駆動量をパルス制御することにより駆動回転量を精度よく制御する、トナー搬送スクリュー30のホームポジションを検知することで補給回転量を制御する等の手法も考えられるが、構成が複雑となるためコストアップとなり好ましくない。また、トナー漏れ防止のために開閉弁等の取り付けが考えられるが、開閉弁によりトナーが擦られ、トナー凝集塊が発生して画像不良となるおそれがあり、好ましくない。
【0023】
また、ビデオカウントから予測されるトナー消費量も、例えば画像形成装置の設置場所の環境変動によるトナートリボ変動、帯電量変化等により実際の消費量との差が大きくなることがある。これに対し、例えば、画像濃度の高低に従って帯電量等を適正化するといった手法が考えられるが、帯電量適正化のために画像形成装置のダウンタイムが発生すること、リアルタイムに帯電量を補正することが難しいこと等の弊害があり、十分ではない。
【0024】
このようにトナー補給量等がばらつくと、トナー濃度補正が適切になされないために画像濃度が所望と異なるのはもちろん、トナー濃度が高くなりすぎた場合に生じる現像剤溢れ、トナー飛散、またトナー濃度が低くなりすぎた場合は帯電量増加によるキャリヤ付着発生等の弊害が起きる。
【0025】
これに対し、例えば特許文献1には、トナーの補給量を画像密度に比例させる(ビデオカウント補給)とともに、検出された濃度レベル(パッチシグナル)によってこの比例係数を切り換えるようにし、さらに飛散,カブリにより消費されるトナーの補給も行うようにする手法が提案されている。
【0026】
また、例えば特許文献2には、トナー濃度検知手段が適正な値を示している条件下で、パッチ濃度が適正範囲を超えている場合、パッチ濃度変動傾向と装置環境(特に湿度)の変動傾向とを比較して、両者の変動傾向が矛盾する場合にはトナー濃度検知手段の異常と判断するという手法が提案されている。
【0027】
【特許文献1】
特公平04−019552号公報
【特許文献2】
特開2002−108087号公報
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1の手法は、ビデオカウント補給限定で、パッチ濃度変化によりビデオカウント補給量を可変とするものであるが、パッチによる係数補正量が決まっているため、補正が適正でない場合に対応できていない点で検討の余地が残されている。
【0029】
また、上述の特許文献2の手法は、画像濃度の推移により異常の判断を行うものであり、トナー濃度制御を行うものではないため、検討の余地が残されている。
【0030】
本発明は、上述の事項に鑑みなされたものであり、上述のパッチ検によりトナー補給制御行う画像形成装置において、補給量/消費量等のばらつきによる補給制御不足を防止し、良好な画像を長期にわたって形成することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、像担持体と、前記像担持体表面にデジタル方式で静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、二成分現像剤により前記像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段にトナーを補給するトナー補給手段と、前記現像手段内の現像剤のトナー濃度又は参照用画像として現像されたトナー像であるパッチ画像の濃度を制御する複数の濃度制御手段とを備え、前記複数の濃度制御手段のうちの少なくとも1つの濃度制御手段からの信号で他の濃度制御手段の制御パラメータを変動させて濃度を制御する画像形成装置において、前記濃度制御手段のうちの少なくとも1つは、前記像担持体上に参照用のトナー像であるパッチ画像としての参照用画像を形成し、前記参照用画像の濃度から得られるパッチシグナル値により制御を行うものであって、前記参照用画像についてあらかじめ設定された濃度制御レベルと前記パッチシグナル値との差分から算出されるトナー補給制御量を、前記パッチシグナル値の履歴に応じて変更する、ことを特徴とする。
【0032】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記トナー補給制御量が、第1のパッチシグナル値と第2のパッチシグナル値から算出される、ことを特徴とする。
【0033】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記トナー補給制御量が、第1のパッチシグナル値と第2のパッチシグナル値の推移及び差分によって算出される、ことを特徴とする。
【0034】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記複数の濃度制御手段のうちの少なくとも1つは、目標値としてあらかじめ設定されたパッチ濃度制御レベルと前記パッチシグナル値との差分から算出される値に応じて制御レベルを可変とする、ことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0036】
<実施の形態1>
図1に、本発明に係る画像形成装置の一例として、実施の形態1に係る画像形成装置を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式のデジタル複写機であり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。なお、本発明は、電子写真方式のデジタル複写機に限らず、静電記録方式のデジタル複写機にも適用することができ、さらにはデジタル複写機に限らず、デジタルプリンタ,デジタルファクシミリにも適用することができる。すなわち、本発明は、デジタル方式のものであれば、電子写真方式,静電方式を問わず、プリンタや複写機やファクシミリに適用することができる。
【0037】
図1に示すデジタル複写機(以下「画像形成装置」という。)において、複写されるべき原稿31の画像は、レンズ32によってCCDなどの撮像素子33に投影される。この撮像素子33は原稿画像を多数の画素に分解し、各画素の濃度に対応した光電変換信号を発生する。撮像素子33から出力されるアナログ画像信号は画像信号処理回路34に送られ、ここで各画素ごとにその画素の濃度に対応した出力レベルを有する画素画像信号に変換され、パルス幅変調回路35に送られる。
【0038】
このパルス幅変調回路35は入力される画素画像信号ごとに、そのレベルに対応した幅(時間長)のレーザ駆動パルスを形成して出力する。すなわち、図2(a)に示すように、高濃度の画素画像信号に対してはより幅の広い駆動パルスWを、低濃度の画素画像信号に対してはより幅の狭い駆動パルスSを、中濃度の画素画像信号に対しては中間の幅の駆動パルスIをそれぞれ形成する。
【0039】
図1に示すパルス幅変調回路35から出力されたレーザ駆動パルスは、半導体レーザ(静電潜像形成手段)36に供給され、半導体レーザ36をそのパルス幅に対応する時間だけ発光させる。したがって、半導体レーザ36は高濃度画素に対してはより長い時間駆動され、低濃度画素に対してはより短い時間駆動されることになる。このため、感光ドラム40は、次に述べる光学系によって、高濃度画素に対しては主走査方向により長い範囲が露光され、低濃度画素に対しては主走査方向により短い範囲が露光される。つまり、画素の濃度に対応して静電潜像のドットサイズが異なる。したがって、高濃度画素に対するトナー消費量は低濃度画素に対するそれよりも大である。なお、図2(d)に、(a)のレーザ駆動パルス、(b)のクロックパルス、(c)のクロックパルス数に基づいて形成した静電潜像、すなわち低,中,高濃度画素の静電潜像をそれぞれ静電潜像L,M,Hで示した。
【0040】
半導体レーザ36から照射されたレーザ光36aは、ポリゴンミラー(回転多面鏡)37によって掃引され、f/θレンズ等のレンズ38及びレーザ光36aを感光ドラム40方向に指向させる固定ミラー39によって、感光ドラム40上にスポット結像される。こうして、レーザ光36aは感光ドラム40をその回転軸とほぼ平行な方向(主走査方向)に走査し、静電潜像を形成することになる。
【0041】
上述の感光ドラム40は、アモルファスシリコン、セレン、OPC(有機光半導体)等の感光層を表面に有し、矢印a方向に回転するドラム型の感光体であり、前露光器41で均一に除電を受けた後、一次帯電器42により均一に帯電される。その後、上述した画像情報信号に対応して変調されたレーザ光36aで露光走査され、これによって画像情報に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、トナーとキャリヤとが混合された二成分現像剤Dを使用する現像装置(現像手段)44によって反転現像され、トナー像として可視化される。ここで、反転現像とは、感光ドラム40表面の光で露光された領域に、静電潜像と同極性に帯電したトナーを付着させて、これを可視化する現像方法である。
【0042】
このトナー像は、転写材担持ベルト47により感光ドラム40に搬送された転写材P(例えば、紙、透明フィルム)上に、転写帯電器49の作用により転写される。転写材担持ベルト47は2個のローラ45a、45b間に張架され、図1中の図示矢印方向に無端状に駆動されることにより、その表面に保持した転写材Pを感光ドラム40に搬送する。トナー像が転写された転写材Pは、転写材担持ベルト47から分離されて定着器(不図示)に搬送され、永久像として定着される。また、転写後に感光ドラム40上に残ったトナー(転写残トナー)は、その後、クリーナ50によって除去される。
【0043】
なお、説明を簡単にするために単一の画像形成ステーション(感光ドラム40、前露光器41、一次帯電器42、現像装置44、転写帯電器49、クリーナ50等を含む)のみを図示したが、本実施の形態の画像形成装置は、例えばシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色用の画像形成ステーションを具備したカラー画像形成装置であり、これらの画像形成ステーションが、転写材担持ベルト47上にその移動方向に沿って順次に配列され、各画像形成ステーションの感光ドラム40上に原稿31の画像を色分解した各色ごと(画像の各色成分ごと)の静電潜像が順次に形成され、対応する色のトナーを有する現像剤を用いる現像装置44で現像され、転写材担持ベルト47によって搬送される転写材P上に順次に重ね合わせて転写されることになる。
【0044】
図3に現像装置44の拡大図を示す。同図に示す現像装置44は、図6でに示した現像装置20と同様に、磁性キャリヤと非磁性トナーとを含む二成分現像剤を収容した現像容器44aを備え、この現像容器44a内には現像剤担持体である、SUS(ステンレス)などの非磁性材料にて作製された現像スリーブ44bが、矢印a方向に回転する感光ドラム40に対向して配置されている。他の構成についても、図4の現像装置20とほぼ同様である。すなわち、現像スリーブ44bの内側には磁界発生手段としてのマグネットローラ44cが、現像スリーブ44bの回転に対して非回転に配置されている。マグネットローラ44cは5つの磁極N1,S1,N2,N3,S2を有している。現像スリーブ44b上方の現像容器44aの部分には磁性部材の規制ブレード44dが取付けられ、この規制ブレード44dは、マグネットローラ44cの鉛直方向最上点にほぼ位置した磁極S2の近傍に向けて、現像スリーブ44bと非接触に配置されている。現像容器44a内下部には現像剤搬送スクリュー44e,44fが配置されている。
【0045】
現像容器44a内に収容された二成分現像剤は、現像剤搬送スクリュー44e,44fの撹拌、搬送により現像容器44a内を循環しながら、現像スリーブ44bに供給される。現像スリーブ44bに供給された現像剤は、マグネットローラ44cの磁極N3により現像スリーブ44b上に汲み上げられ、現像スリーブ44bの回転に伴って、現像スリーブ44b上を磁極S2から磁極N1へと搬送され、現像スリーブ44bと感光ドラム40とが対向した現像部(現像位置)Mに至る。その搬送の途上で現像剤は、規制ブレード44dにより磁極S2と協同して磁気的に層厚を規制され、現像スリーブ44d上に現像剤の薄層が形成される。
【0046】
現像部Mに配置されたマグネットローラ44cの磁極N1は現像主極であり、現像部Mに搬送された現像剤は、磁極N1によって穂立ちして感光ドラム40表面に接触し、感光ドラム40の表面に形成されている静電潜像にトナーを付着させて現像する。現像後に現像スリーブ44b上に残った現像剤は、現像スリーブ44bの回転に伴って現像部Mを通過し、搬送磁極S1を経て現像容器44a内に戻され、磁極N2,N3の反発磁界により現像スリーブ44bから脱落して回収される。
【0047】
トナー補給手段として、現像装置44の上部には、図1に示すように、補給用トナーTを収容したトナー補給槽60が取り付けられている。このトナー補給槽60内の下部にはトナー搬送スクリュー(トナー補給手段)62が配設されている。ギヤ列71を介して接続したモータ70によってトナー搬送スクリュー62を回転駆動することにより、トナー補給槽60内のトナーTが搬送されて現像装置44内に供給される。トナー搬送スクリュー62によるトナーの供給は、CPU67(制御手段)によりモータ駆動回路69を介してモータ70の回転を制御することにより制御される。CPU67に接続されたRAM68には、モータ駆動回路69に供給する制御データ等が記憶されている。
【0048】
ここで、静電潜像の現像により現像装置44内の現像剤Dのトナー濃度が徐々に低下するので、濃度制御装置によりトナー補給槽60からトナーTを現像装置44に補給する補給制御を行って、現像剤Dのトナー濃度を一定に制御し、又は画像濃度を一定に制御することが行われる。
【0049】
本実施の形態では、濃度制御装置(濃度制御手段)として、感光ドラム40上に参照用のトナー像であるパッチ画像(参照用画像)Gを作像し、その画像濃度を感光ドラム40に対向配置した、発光部73a及び受光部73bを有するトナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ73により検知して制御する方式(パッチ検ATR)と、ビデオカウンタ66からの画素ごとのデジタル画像信号の出力レベルから必要トナー量を演算して制御する方式(ビデオカウントATR)の2つを備えている。
【0050】
パッチ検ATRでは、得られたパッチ画像Gに、パッチ検ATRのトナー濃度センサ73のLEDなどの発光部73aからの光を照射し、その反射光を光電変換素子などの受光部73bで受光し、パッチ画像Gの実際のパッチ濃度を検知する。この検知したパッチ濃度Gは、現像装置44内における現像剤Dの実際の画像濃度に対応する。
【0051】
上述の受光部73bからの実際のパッチ画像濃度を検知したパッチ出力信号(パッチシグナル)は、比較器75の一方の入力に供給される。この比較器75の入力には、基準電圧信号源76からパッチ画像Gの規定濃度(初期濃度:濃度制御レベル)に対応する基準信号が入力されている。比較器75はパッチ画像濃度と初期画像濃度とを比較してその濃度差を求め、濃度差の出力信号をCPU67に供給する。この濃度差の出力信号は、トナー濃度制御手段としてのビデオカウントATRによる現像装置44内の現像剤Dへのトナー補給濃度制御に使用する。
【0052】
本実施の形態の画像形成装置では、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの4色分の画像形成ステーションを備えているので、各色の画像形成ステーションにおいて、上述のようにして、各色のパッチ画像Gの濃度検知及び初期濃度との比較が行われ、各色のパッチ画像Gにおける実際の濃度と初期濃度との濃度差が求められて、濃度差の出力信号がCPU67に供給される。
【0053】
ビデオカウンタ66では、原稿画像の画素ごとのデジタル画像信号の出力レベルから必要トナー量を積算してビデオカウントATRによる現像剤へのトナー補給制御を行わせる。その際、以下の方法に従うことにより、補給制御をより精度よく行ったところに本発明の特色がある。以下詳述する。
【0054】
ΔVpatch =Sig.D_ref−Sig.D、パッチ画像の濃度出力信号をSignal.D、n回目のパッチ出力信号をSignal.Dn 、Lを差分上限値、パッチによる補正補給量AをA=α×ΔVpatch としたとき、
▲1▼ ΔVpatch_n ×ΔVpatch_n−1 <0、かつ|ΔVpatch_n|−|Vpatch_n−1 |>0の場合、α=α’(α’=α+a×(|ΔVpatch_n |×Δ|Vpatch_n−1 |))とする。ただし、aは実験的に求めるパラメータであり、本発明ではa=0.5とした。
▲2▼ ▲1▼以外で|Signal.Dn|−|Signal.Dn−1|≧Lの場合は、α=α’’(α’’=α−a’×(|ΔSignal.Dn|×|ΔSignal.Dn−1|))とする。ただし、a’は実験的に求めるパラメータであり、本発明ではa’=0.5とした。
【0055】
図4に概念図を示した。▲1▼の場合、n−1回目のパッチにより補正量が決定されたが、補正量不足でn回目のパッチでさらに初期値からのずれが大きくなったと考えられるため、図4のように補正量をαより大きくしてα’にする改良を加える。また▲2▼の場合は、補給量の過剰補正によりパッチ出力値の変化量が上限を超えたと考えられるため、図4のように補正量をαより小さくしてα’’にする改良を加える。
【0056】
以上の手法は、図4で示すトナー濃度のずれが正(トナー濃度が濃い)の場合について述べたが、ずれが負(トナー濃度が薄い)の場合についても同様の手法を用いる。すなわち補給補正量をB=β×ΔVpatch として、▲1▼,▲2▼と同様の補正を行う。詳細は上述のと同じであるため、ここでは省略する。
【0057】
上述によって得られた補給補正量は、CPU67において演算された後、ビデオカウントATRにより求められたトナー補給量に足し合わせた値を補正されたトナー補給量とし、トナー補給を行う。
【0058】
以上のように、本実施の形態では、ビデオカウントATRとパッチ検ATRとを併用し、パッチ検による補正量をパッチの履歴を用いてより適正化することで、速やかに画像濃度/トナー濃度を所望の値に回復できるため、結果として画像濃度を適正かつ安定に制御した高品質なカラー画像を形成することができる。
【0059】
なお、▲1▼において、|ΔVpatch_n|−|Vpatch_n−1 |>0としたが、補正が所望通りいかなかったと判断できればこの限りではなく、たとえば|ΔVpatch_n|−|Vpatch_n−1 |>Cとして、Cに適正な有限値をあてはめても何ら問題はない。
【0060】
<実施の形態2>
本実施の形態の画像形成装置は、濃度制御装置として、感光ドラム40上に濃度参照用のパッチ画像を作像し、その画像濃度を感光ドラム40に対向配置した発光部73aと受光部73bとを有する画像濃度センサ73により検知して制御する方式(パッチ検ATR)と、現像装置44内に配設した現像剤濃度センサ(不図示)により、現像装置44内現像剤Dのトナー濃度を検知して制御する方式(現像剤反射ATR)を備えている。現像装置等の詳細な構成は、実施の形態1と同様であるので、ここでは述べない。
【0061】
本実施の形態では、第1の濃度制御装置であるパッチ検ATRによるトナー補給制御の信号を、第2の濃度制御装置である現像剤反射ATRによるトナー補給制御を補正するために使用する。以下、詳述する。
【0062】
まず、パッチ検ATRを所定のタイミングで作動して、感光ドラム40上に濃度検知用の参照画像としてパッチ画像を形成する。
【0063】
パッチ画像の形成は、図1に示すように、あらかじめ定められた濃度に対応する信号レベルを有するパッチ画像信号を発生する参照画像信号発生回路72を設け、この発生回路72からのパッチ画像信号を前述のパルス幅変調回路35に供給し、上述のあらかじめ定められた濃度に対応するパルス幅を有するレーザ駆動パルスを発生させる。このレーザ駆動パルスを半導体レーザ36に供給し、半導体レーザ36をそのパルス幅に対応する時間だけ発光させ、感光ドラム40を走査する。このときはカウンタは作動させない。これによって、上述のあらかじめ定められた濃度に対応するパッチ静電潜像を感光ドラム40に形成し、このパッチ静電潜像を現像装置44により現像する。
【0064】
ついで、このようにして得られたパッチ画像(トナー像)に、パッチ検ATRの濃度センサ73のLED等の発光部73aから光を照射し、その反射光を光電変換素子等の受光部73bで受光し、パッチ画像の実際の濃度を検知する。この検知したパッチ画像濃度は、現像装置44内現像剤Dの実際の濃度に対応する。
【0065】
上述の受光部73bからのパッチ濃度を検知した出力信号は、比較器75の一方の入力に供給される。この比較器75の他方の入力には、基準電圧信号源76からパッチ画像の規定濃度(初期濃度)に対応する基準信号が入力されている。比較器75はパッチ画像の実際の濃度と初期濃度とを比較してその濃度差を求め、濃度差の出力信号をCPU67へ供給する。この濃度差の出力信号は、現像剤反射ATRによる現像装置44内現像剤Dへのトナー補給制御に使用する。
【0066】
本発明の画像形成装置では、各画像形成ステーションにおいて、上述のようにして、パッチ画像の濃度検知及び初期濃度との比較が行われ、パッチ画像の実際の濃度と初期濃度との濃度差が求められて、濃度差の出力信号がCPU67に供給される。
【0067】
現像装置44内に配設した濃度センサ(不図示)による現像剤反射ATRを用いて、現像剤のトナー濃度をある一定レベルに保つことは可能である。しかし、環境の湿度変化等にともないトナーの摩擦帯電量変化があった場合には、現像剤濃度を一定レベルに保っても、トナー帯電量変化による画像濃度変動には追従できない。
【0068】
そこで、現像剤反射ATRによるトナー補給制御を行わせるに際し、CPU67において、上述のパッチ画像の濃度差の出力信号から、パッチ画像濃度を初期値に戻すのに必要な色現像剤のトナー過不足量(トナー補給量)を算出し、そのトナー補給量をトナー補正量として、それに相当する信号レベルに変換して各現像装置44にフィードバックする。そしてトナー補正量の信号を現像剤反射ATRに設定した目標濃度に対するトナー補給量の信号レベルに加減算して補正し、現像剤反射ATR方式によるトナー補給制御を、この補正されたトナー補給量により行わせる。さらに本実施の形態では、パッチ画像濃度によるトナー過不足量の算出を、パッチの履歴に応じてより適性化を行う。以下に詳細を述べる。
【0069】
現像剤反射ATRの目標値をTargetSGNL_n
=TargetSGNL_n−1 +γ×ΔVpatch としたとき、
▲1▼ ΔVpatch_n ×ΔVpatch_n−1 <0、かつ|ΔVpatch_n |−|ΔVpatch_n−1 |>0の場合、γ=γ’(γ’=γ+b×(|ΔVpatch_n |×Δ|Vpatch_n−1 |)) とする。ただし、bは実験的に求めるパラメータであり、本発明ではb=0.5とした。
▲2▼ ▲1▼以外で|Signal.D_n |−|Signal.D_n−1 |≧Lの場合は、γ=γ’’(γ’’=γ−b’×(|ΔSignal.D_n |×|ΔSignal.D_n−1
|))とする。ただし、b’は実験的に求めるパラメータであり、本発明ではb’=0.5とした。
【0070】
式▲1▼,▲2▼については、実施の形態1と同様であるため詳細説明は省略する。
【0071】
以上のように、本実施の形態では、現像剤反射ATRとパッチ検とを併用し、パッチ検による現像剤反射ATRの目標値補正量をパッチの履歴を用いてより適正化することで、速やかに画像濃度/トナー濃度を所望の値に回復できるため、結果として画像濃度を適正かつ安定に制御した制御した高品質なカラー画像を形成することができる。
【0072】
以上のような、濃度制御装置として、感光ドラム上に濃度参照用のパッチ画像を作像し、その画像濃度を画像濃度センサにより検知して制御する方式(パッチ検ATR)と、現像装置内に配設した現像剤濃度センサ(不図示)により、現像剤の透磁率変化を利用して現像装置内現像剤のトナー濃度を検知して制御する方式(現像剤インダクタンスATR)を備えた画像形成装置においても、本発明の作用により画像濃度を適正かつ安定に制御した制御した高品質なカラー画像を形成することができ、本発明の効果が証明された。
【0073】
<実施の形態3>
本実施の形態の画像形成装置は、濃度制御装置として、感光ドラム40上に濃度参照用のパッチ画像を作像し、その画像濃度を感光ドラム40に対向配置した発光部73aと受光部73bとを有する画像濃度センサ73により検知して制御する方式(パッチ検ATR)を備えている。現像装置等の詳細な構成は、実施の形態1と同様であるので、ここでは述べない。
【0074】
本実施の形態では、濃度制御装置であるパッチ検ATRによるトナー補給制御の信号を、そのまま補給にフィードバックをかける。以下詳述する。
【0075】
パッチ画像の形成は、図1に示すように、あらかじめ定められた濃度に対応する信号レベルを有するパッチ画像信号を発生する参照画像信号発生回路72を設け、この発生回路72からのパッチ画像信号を前記のパルス幅変調回路35に供給し、上述のあらかじめ定められた濃度に対応するパルス幅を有するレーザ駆動パルスを発生させる。このレーザ駆動パルスを半導体レーザ36に供給し、半導体レーザ36をそのパルス幅に対応する時間だけ発光させ、感光ドラム40を走査する。このときはカウンタは作動させない。これによって、上述のあらかじめ定められた濃度に対応するパッチ静電潜像を感光ドラム40に形成し、このパッチ静電潜像を現像装置44により現像する。
【0076】
ついで、このようにして得られたパッチ画像(トナー像)に、パッチ検ATRの濃度センサ73のLED等の発光部73aから光を照射し、その反射光を光電変換素子等の受光部73bで受光し、パッチ画像の実際の濃度を検知する。この検知したパッチ画像濃度は、現像装置44内現像剤Dの実際の濃度に対応する。
【0077】
上述の受光部73bからのパッチ濃度を検知した出力信号は、比較器75の一方の入力に供給される。この比較器75の他方の入力には、基準電圧信号源76からパッチ画像の規定濃度(初期濃度)に対応する基準信号が入力されている。比較器75はパッチ画像の実際の濃度と初期濃度とを比較してその濃度差を求め、濃度差の出力信号をCPU67へ供給する。この濃度差の出力信号は、現像装置44内現像剤Dへのトナー補給制御に使用する。さらに本実施の形態では、実施の形態1,2と同様に、パッチ出力値の履歴によって、トナー補給制御量をより適正化を行う。詳細については、実施の形態1,2と同様であるため、省略する。
【0078】
以上のように、本実施の形態では、パッチ検ATRを用い、パッチの履歴を用いてより適正化することで、速やかに画像濃度/トナー濃度を所望の値に回復できるため、結果として画像濃度を適正かつ安定に制御した制御した高品質なカラー画像を形成することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上の説明したように、本発明によると、パッチ検(参照用画像の濃度を検出すること)により現像剤のトナー補給量を制御する画像形成装置において、参照用画像の履歴を用いて補給量あるいは補正量を適正化することにより、補給量/消費量等のばらつきによる補給制御不足を防止し、良好な画像を長期にわたって形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の全体の概略構成を模式的に示す図である。
【図2】レーザ信号制御の概念図である。
【図3】本発明に係る現像装置の構成を示す縦断面図である。
【図4】実施の形態1における、パッチ検出力値と補給補正量との関係を示す概念図である。
【図5】従来の画像形成装置の全体の概略構成を模式的に示す図である。
【図6】従来の現像装置の構成を示す縦断面図である。
【図7】従来のパッチ濃度による補正量決定の概念図である。
【符号の説明】
36 静電潜像形成手段(半導体レーザ)
40 像担持体(感光ドラム)
44 現像手段(現像装置)
62 トナー補給手段(トナー補給スクリュー)
66 カウンタ
73 トナー濃度検知手段(トナー濃度センサ)
D 二成分現像剤
G 参照用画像(パッチ画像)

Claims (4)

  1. 像担持体と、前記像担持体表面にデジタル方式で静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、二成分現像剤により前記像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、前記現像手段にトナーを補給するトナー補給手段と、前記現像手段内の現像剤のトナー濃度又は参照用画像として現像されたトナー像であるパッチ画像の濃度を制御する複数の濃度制御手段とを備え、前記複数の濃度制御手段のうちの少なくとも1つの濃度制御手段からの信号で他の濃度制御手段の制御パラメータを変動させて濃度を制御する画像形成装置において、
    前記濃度制御手段のうちの少なくとも1つは、前記像担持体上に参照用のトナー像であるパッチ画像としての参照用画像を形成し、前記参照用画像の濃度から得られるパッチシグナル値により制御を行うものであって、前記参照用画像についてあらかじめ設定された濃度制御レベルと前記パッチシグナル値との差分から算出されるトナー補給制御量を、前記パッチシグナル値の履歴に応じて変更する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー補給制御量が、第1のパッチシグナル値と第2のパッチシグナル値から算出される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナー補給制御量が、第1のパッチシグナル値と第2のパッチシグナル値の推移及び差分によって算出される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数の濃度制御手段のうちの少なくとも1つは、目標値としてあらかじめ設定されたパッチ濃度制御レベルと前記パッチシグナル値との差分から算出される値に応じて制御レベルを可変とする、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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