JP2002221834A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002221834A
JP2002221834A JP2001016932A JP2001016932A JP2002221834A JP 2002221834 A JP2002221834 A JP 2002221834A JP 2001016932 A JP2001016932 A JP 2001016932A JP 2001016932 A JP2001016932 A JP 2001016932A JP 2002221834 A JP2002221834 A JP 2002221834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
patch
forming apparatus
image
image forming
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001016932A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Nishida
聡 西田
Toru Komatsu
小松  徹
Kazuhiko Uneme
和彦 采女
Yukie Matsudaira
幸恵 松平
Kazutoshi Kobayashi
一敏 小林
Hirotaka Kabashima
浩貴 椛島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001016932A priority Critical patent/JP2002221834A/ja
Publication of JP2002221834A publication Critical patent/JP2002221834A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)縦線と横線の画像濃度が等しくなるよ
うに発光素子の露光制御を行う画像形成装置を提供す
る。 (2)像担持体に付着する各々のトナー面積を一定にし
たパッチを像担持体に形成する画像形成装置を提供す
る。 (3)パッチの濃度変動を低減させた画像形成装置を提
供する。 【解決手段】 (1)主走査方向の横線パッチと、副走
査方向の縦線パッチの濃度に基づいて発光素子を露光制
御する。 (2)複数の一定のドット径から成るパッチを像担持体
に形成する。 (3)パッチの階調をトナー帯電情報に応じて変更した
り、パッチを形成する作成間隔をトナー消費情報に応じ
て変更するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、詳しくは電
子写真方式を適用し、トナーを備えた現像剤によって像
担持体に形成された潜像を現像する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トナーとキャリアから成る2成分
現像剤を使用する電子写真方式の画像形成装置において
は、像担持体に形成された静電潜像の電位に応じて搬送
した現像剤のトナーを付着させて現像を行い、形成した
画像を用紙に転写して画像形成している。形成した画像
の濃度は像担持体に付着するトナー付着量によって決定
されるので、所定階調の入力画像に対する像担持体に付
着するトナー量を一定に維持する必要がある。
【0003】そこで、画像形成装置は、所定電位のベタ
パッチを像担持体上に形成し、現像後に光学センサによ
ってベタパッチの濃度を検知し、検知した濃度に応じて
発光素子の露光制御や現像手段の濃度制御を行って、像
担持体に付着するトナー付着量を制御している。
【0004】図11は、縦軸を像担持体の表面電位とし
たときのベタパッチの電位の説明図である。
【0005】図において、それぞれの電位は、像担持体
の露光部の潜像の電位VL、未露光部の電位VH(帯電
電位)、像担持体にトナーを搬送する現像スリーブに印
加するバイアス電位VB、電位VLとバイアス電位VB
の電位差Vg1である。
【0006】所定電位に帯電されたトナーは電位差Vg
1の大きさに応じて像担持体に付着するが、電位差Vg
1が全黒化する電位差だと光学センサの濃度検知の誤差
が大きくなる。そこで、露光条件を調整してベタパッチ
の露光部の電位を中間階調の露光電位VH’として電位
中間階調の電位差Vg2としたり、あるいは、現像バイ
アス電位VBを調整して中間階調のバイアス電位VB’
として中間階調の電位差Vg3として、電位差を低下さ
せて所定の中間階調の濃度のベタパッチを像担持体上に
形成している。
【0007】上記のベタパッチの濃度を検知して像担持
体に付着するトナー量を適正な値に維持するために現像
手段も濃度制御や発光素子の露光制御を行っている。
【0008】現像手段の濃度制御は、例えば、現像手段
は現像剤のトナーを撹拌搬送して摩擦によりトナーを所
定電位量に帯電させているが、長時間放置された後、電
源が投入されて動作再開時においては、トナーの帯電量
は自然放電により低下している。帯電量の低下したトナ
ーで現像を行うと、設定されたトナーの帯電量の現像で
は無いため、像担持体1に付着するトナーが過剰になり
非画像領域にもトナーが付着して画質が低下する。
【0009】このため、装置の電源が投入され動作再開
してからトナーの帯電が充分に飽和する定常状態に至る
までは、検知したパッチの濃度に基づいて像担持体に搬
送するトナー量を、定常状態より低い初期値から次第に
増加させて最終的に基準値に達するように制御してい
る。その後、像担持体に搬送するトナー量が基準値に達
した以降は、検知したパッチの濃度に基づいて画像形成
により消費したトナーに応じてトナーの補給量を制御す
る。
【0010】現像手段の濃度制御としては、他に、パッ
チの濃度に基づいてトナーに印加する現像バイアス電位
の制御やトナーの撹拌時間の制御等も用いられている。
【0011】発光素子の露光制御は、一定の発光出力で
所定階調のベタパッチを像担持体上に形成し、検知した
パッチの濃度と予めメモリ等に記憶された濃度データと
を比較し、比較した結果から発光素子の発光出力を変更
して露光制御を行っている。あるいは、入力階調対する
出力階調の変換であるガンマ変換により露光制御を行っ
ても良い。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ル化された画像データの階調に基づいて、レーザーやL
ED等の半導体から成る発光素子で露光したドットの集
合体により擬似的に画像の階調を表現するデジタル画像
形成装置においては、発光素子の発光特性により像担持
体に形成されるドットの形状が縦長であったり横長であ
ったりして必ずしも真円ではない。このため、濃度調整
用のパッチに基づいて前述した様に露光制御を行っても
画像パターンによっては横線の濃度と縦線の濃度とが異
なり画像品質が低下することがある。
【0013】また、像担持体上に形成する濃度調整用の
ベタパッチは、露光電位や現像バイアス電位を変えて中
間階調の濃度になるように像担持体上に形成されるが、
像担持体に付着するトナーは電位に応じて付着量の総量
が決まるだけで、付着したトナー各々の付着面積は一定
では無かった。このため、現像剤の経時劣化や環境条件
等により付着面積に対するトナーの濃度特性が変化する
とパッチの濃度変動が発生し易くなることがあった。
【0014】また、像担持体に頻繁にパッチを形成する
と現像手段の現像制御は精密に行える反面、制御のため
に使用するトナーが増加する。従来の画像形成装置では
画像形成する用紙の所定枚数毎にパッチを形成してい
た。しかし、像担持体に残存したトナーを回収して繰り
返しトナーを使用するトナーリサイクル方式の画像形成
装置では、用紙サイズが小さいと画像形成で消費するト
ナーに対するパッチの形成で回収されるトナーの割合が
増加し、トナーの帯電量が不安定になり易くなる。
【0015】トナーの帯電量が変動すると、像担持体に
形成されるパッチの濃度が変動し易くなり、パッチの濃
度変動が起きると露光制御や濃度制御が不安定になり、
画像品質が低下する。また、トナー帯電量の変動は、回
収トナーの割合の増加の他に、画像パターンにより消費
するトナー量の変動や、画像形成装置内の温湿度環境に
よっても不安定になる。
【0016】本発明は上記の従来技術が有する問題点に
鑑みて成されたものである。まず、本発明の第1の目的
は、縦線と横線の画像濃度が等しくなるように発光素子
の露光制御を行う画像形成装置を提供することにある。
【0017】次に、本発明の第2の目的は、像担持体に
付着する各々のトナー面積を一定にしたパッチを像担持
体に形成する画像形成装置を提供することにある。
【0018】次に、本発明の第3の目的は、パッチの濃
度変動を低減させた画像形成装置を提供することにあ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の手段に
より達成される。
【0020】(1)像担持体の回転方向と直交する方向
である主走査方向に対してnドットライン毎に黒化した
横線パッチと、前記像担持体の回転方向である副走査方
向に対してnドットライン毎に黒化した縦線パッチを前
記像担持体に形成し、前記縦線パッチと前記横線パッチ
の濃度に基づいて、画像形成用の発光素子の露光制御を
行うように構成した制御手段を有することを特徴とする
画像形成装置。
【0021】(2)回転する像担持体に形成された濃度
調整用のパッチの濃度に基づいて前記像担持体に露光を
行う発光素子の露光条件を決定する制御手段を有する画
像形成装置において、前記像担持体の回転方向と直交す
る方向である主走査方向に対してnドットライン毎に黒
化した横線パッチと、前記像担持体の回転方向である副
走査方向に対してnドットライン毎に黒化した縦線パッ
チを、前記発光素子の所定の露光条件により複数の階調
で前記像担持体に形成する第1ステップと、前記縦線パ
ッチと横線パッチそれぞれの濃度を検知し、前記縦線パ
ッチの階調に対する濃度特性と前記横線パッチの階調に
対する濃度特性において、所定の濃度範囲に入る階調が
あるか否かを算出する第2ステップと、前記第2ステッ
プの算出で所定の濃度範囲に入る階調がないときは、前
記発光素子の前記所定の露光条件を変えて第2ステップ
を繰り返す第3ステップと、前記第2ステップの算出で
所定の濃度範囲に入る階調があるときは、前記縦線パッ
チと前記横線パッチを形成したときの前記所定の露光条
件を、前記発光素子が前記像担持体を露光する露光条件
に決定する第4ステップと、を備えた前記制御手段を有
することを特徴とする画像形成装置。
【0022】(3)像担持体に形成された濃度調整用の
パッチの濃度に基づいて前記像担持体に付着するトナー
付着量を制御する制御手段を有する画像形成装置におい
て、前記パッチは、複数の一定のドット径から成るパッ
チであることを特徴とする画像形成装置。
【0023】(4)像担持体に形成された濃度調整用の
パッチの濃度に基づいて前記像担持体に付着するトナー
付着量を制御する制御手段を有する画像形成装置におい
て、前記パッチの階調をトナー帯電情報に応じて変更す
るように構成した前記制御手段を有することを特徴とす
る画像形成装置。
【0024】(5)像担持体に形成された濃度調整用の
パッチの濃度に基づいて前記像担持体に付着するトナー
付着量の制御を行う制御手段を有する画像形成装置にお
いて、前記パッチを形成する作成間隔をトナー消費情報
に応じて変更するように構成した前記制御手段を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置の実施の形
態の一例を以下図面に基づいて説明する。
【0026】図1は、本発明の画像形成装置の要部の構
成を示す模式図である。図において、画像形成装置A
は、上部に開閉可能に支持された自動原稿送り装置D
F、スキャナ装置B、回転する像担持体1の周囲に、帯
電手段2、書き込み手段3、現像手段4、転写手段5、
除電手段6A、分離手段6B、定着手段7、給紙手段
9、電気回路収納部10、入力手段H、濃度検知手段5
0、温湿度検知手段55等を有している。以下に各手段
の説明を行う。
【0027】自動原稿送り装置DFは、画像形成装置A
の上部に設けられた原稿移動型読み取り方式による片面
原稿読み取り機能と両面原稿読み取り機能を有し、載置
された原稿を搬送してスキャナ装置Bの原稿読み取り位
置を通過するようにしている。
【0028】スキャナ装置Bは、原稿読み取り位置に搬
送された原稿の画像の光学情報を電気信号に変換する。
【0029】像担持体1は、例えば、透明アクリル樹脂
の透明部材によって形成される円筒状の基体を内側に設
け、透明の導電層、あるいは有機感光層等の感光層を基
体の外周に形成し、不図示の駆動モータによって矢印で
示す方向に一定の回転速度で回転する。
【0030】帯電手段2は、像担持体1の周囲に配置さ
れ、例えば、スコロトロン式のワイヤ放電電極によって
コロナ放電を行って静電潜像が形成される前の像担持体
1に所定の電位を与えて帯電させる。
【0031】書き込み手段3は、半導体のレーザやLE
D等から成る画像形成用の発光素子30を有し、画像デ
ータに基づいて発光素子30を駆動する。発光素子30
の駆動により発光した光ビームは、像担持体1の回転方
向と直交する方向に回転する不図示の回転多面鏡(ポリ
ゴン)による主走査と、像担持体1の回転による副走査
により、像担持体1上を露光して潜像を形成する。
【0032】現像手段4は、トナーとキャリアから成る
2成分現像剤を収納し、像担持体1と所定の間隙、例え
ば100μm〜500μmの間隔で磁極を備えた回転す
る現像スリーブを備え、現像スリーブは磁力により現像
剤を担持して像担持体1に回転によって搬送する。搬送
された現像剤は、現像スリーブと像担持体1との間に形
成された現像電界によって像担持体1上の静電潜像の電
位に応じてトナーが付着してトナー像として可視化す
る。
【0033】転写手段5は、像担持体1に対向して設け
られ、像担持体1との間に形成された転写電界によって
像担持体1上に形成されたトナー像を給紙手段9から給
紙された用紙に転写する。
【0034】除電手段6Aは、像担持体1に対向して設
けられ、像担持体1との間に形成された分離電界によっ
て転写電界で発生した用紙の電荷を消去する。
【0035】分離手段6Bは、転写手段5によって像担
持体1に密着した用紙を分離する。定着手段7は、加熱
源72を備えた加熱ローラ71を備え、トナー像が転写
された用紙を加圧、加熱して用紙上のトナー像を定着す
る。
【0036】給紙手段9は、トナー画像が形成される用
紙を収納し、画像形成が要求される毎に像担持体1に向
けて用紙を給紙する。ここで、給紙手段9が収納する用
紙は文字や図の複製が有形的に行われる材料で、具体的
には所定の大きさに裁断されたシート状の紙、裁断され
る前のロール状の紙、布等である。
【0037】入力手段Hは、液晶パネル、テンキー、操
作キー等を備え、液晶パネルによりオペレータに対する
メッセージの表示したり、テンキー、操作キーによりオ
ペレータが希望する画像形成する用紙サイズやコピー枚
数、片面、両面印刷の選択等の画像形成の条件が入力さ
れる。オペレータは条件を入力後、操作キーにより画像
形成をスタートさせる。
【0038】電気回路収納部10は、画像形成装置Aの
各部の動作を制御する制御手段100、光学情報をデジ
タル情報の画像データに変換する画像処理手段120等
の各種回路基板や各種データを記憶するメモリ等が収納
されている。
【0039】濃度検知手段50は、光学センサにより像
担持体1上に形成されたパッチの反射濃度を検知する。
【0040】温湿度検知手段55は、定着手段7の近傍
に設置され、温度及び湿度を検知するセンサである。定
着手段7は、装置の電源が投入されると加熱源72によ
り加熱ローラ71を加熱しており、電源がオフされても
加熱による余熱が装置内に残る。このため、温湿度検知
手段55の検知した温度により装置の休止時間を把握す
ることが可能である。
【0041】次に、画像形成装置Aの画像形成プロセス
を説明する。画像形成がスタートすると、自動原稿送り
装置DFによって原稿が搬送され、スキャナ装置Bによ
って原稿画像の光学情報が電気信号に変換され、画像処
理手段120によってデジタル信号に変換され画像デー
タとなる。ここで、画像データは原稿から読み取った情
報からだけでなく、外部装置から通信回線等によって送
られたデータでも良い。
【0042】不図示の駆動モータの始動により像担持体
1が矢印で示す方向に回転され、同時に帯電手段2のコ
ロナ放電作用により像担持体1に所定の電位が付与され
る。次いで、書き込み手段3の露光により像担持体1の
表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。形
成された静電潜像は、現像手段4により現像され、像担
持体1上にトナー像が形成される。
【0043】一方、画像が形成される用紙は給紙手段9
より給紙されて像担持体1へ向けて搬送される。レジス
トローラ8Aは、像担持体1に形成されたトナー像と同
期して回転を開始して用紙を像担持体1に搬送する。像
担持体1と同期して搬送された用紙上に、像担持体1の
トナー像が重なり、転写手段5により用紙にトナー像が
転写される。トナー像が転写された用紙は、除電手段6
Aで除電され、分離手段6Bにより像担持体1から分離
される。その後、定着手段7に搬送され、定着手段7の
加熱、加圧作用によりトナー像を形成するトナー粉末が
用紙上に溶融定着される。トナー像が定着して画像形成
された用紙は、排紙ローラ8Bを介して、画像形成装置
Aから外部に排出される。
【0044】表面に第1トナー像が転写された用紙の裏
面に画像形成を行う場合は、搬送路切り換え部材8Cを
制御して、用紙を正逆回転可能な一対のスイッチバック
用ローラ8Dに向けて搬送する。スイッチバック用ロー
ラ8Dは、用紙の後端を挟持した状態で回転を停止し、
その後、逆方向に回転を開始して、用紙を搬送ローラ8
Eに向けて搬送する。搬送ローラ8Eは、用紙を搬送し
て、回転を開始する前のレジストローラ8Aに向けて搬
送する。このとき、用紙は、表裏を反転された状態、即
ち、トナー像が転写されていない裏面が像担持体1側に
向けられた状態でレジストローラ8Aに送り込まれる。
【0045】像担持体1上には、第2トナー像が形成さ
れており、レジストローラ8Aは、像担持体1に形成さ
れた第2トナー像と同期させて回転を開始して、用紙を
搬送する。像担持体1と同期されて搬送された用紙の裏
面に第2トナー像が重なり、転写手段5の付勢により用
紙の裏面に第2トナー像が転写される。以降、分離、定
着の処理が行われ、用紙は、排紙ローラ8Bを介して外
部に排出される。
【0046】次に、制御手段100による主要部の制御
について以下に説明する。図2は、制御手段による主要
部の制御のブロック図である。
【0047】現像バイアス発生部101は、現像スリー
ブ44に印加する現像バイアスを発生し、現像スリーブ
44と像担持体1との間に現像電界を作製する。作製さ
れた現像電界によって像担持体1の潜像の電位に応じて
現像スリーブ44から像担持体1に搬送されたトナーの
付着量が調整される。
【0048】スリーブ駆動回路102は、現像スリーブ
44を回転させるモータM1を駆動する。現像スリーブ
44の回転速度によって像担持体1に搬送されるトナー
量が調整される。
【0049】撹拌駆動部103は、現像手段4の収納し
た現像剤を撹拌搬送する撹拌スクリュー41、42、4
3の回転させるモータM2を駆動する。撹拌スクリュー
41、42、43の回転速度によって撹拌搬送されるト
ナーの撹拌時間が替わりトナーの帯電量が調整される。
【0050】補給駆動部104は、現像手段4にトナー
を補給するトナー補給手段45の搬送スクリュー46を
回転させるモータM3を駆動する。搬送スクリュー46
の回転速度に応じて現像手段4に補給されるトナー量が
調整される。補給されたトナー量により現像手段3に収
納された現像剤のトナーの比率が変化する。
【0051】メモリ110は、制御手段100の制御プ
ログラムやパッチの画像データ、ルック・アップ・テー
ブル等の各種データが記憶されている。
【0052】画像処理手段120は、スキャナ装置Bか
らの原稿の画像信号をデジタル化して多値の階調を持つ
画像データにして、その後、ドットによる疑似階調にす
るために画像データを2値データに変換する。変換され
た2値の画像データの基づいて、書き込み手段3がドッ
トにより像担持体1に露光を行う。
【0053】したがって、像担持体1に形成されるトナ
ー像の濃度は、所定面積当たりのドットにより黒化した
黒面積に応じた値となる。また、画像処理手段120
は、外部装置から入力された多値の画像データに対して
も2値化を行う。
【0054】制御手段100は、各部を制御して像担持
体1に形成したパッチの濃度に基づいて発光素子30の
露光制御、現像手段4の濃度制御を行って像担持体1に
付着するトナー付着量を適正な値に調整し、画像データ
に基づいて用紙に画像形成を行う。
【0055】次に、制御手段100によるパッチの濃度
に基づいて行う露光制御、濃度制御について以下に説明
する。
【0056】まず、発光素子30の露光制御について説
明する。前述したように、画像パターンによっては発光
素子30の発光特性により縦線の濃度と横線の濃度が異
なるときがある。そこで、縦線の濃度と横線の濃度を一
致させるため、発光素子30の発光特性を考慮した露光
制御を行う必要がある。
【0057】図3は、発光素子の露光条件を決めるため
に、制御手段100が像担持体1に形成するパッチで、
(A)は横線パッチ、(B)は縦線パッチ、(C)は横
線パッチ(A)を拡大した一部、(D)は縦線パッチ
(B)を拡大した一部である。
【0058】パッチは、一定のドット径によって像担持
体1の回転方向に対して直交する方向である主走査方向
に1ドットおきに黒化する横線パッチ(A)と、像担持
体1の回転方向である副走査方向に1ドットおきに黒化
する縦線パッチ(B)の2つのパッチである。
【0059】制御手段100は、発光素子30の所定の
露光条件で、例えば、0を白、255を黒とする256
階調のときに階調160以上(0%から100%の階調
に換算すると約63%以上)において、複数の階調で横
線パッチと縦線パッチの2つの調整パッチを像担持体1
に露光し、現像後に濃度検知手段50によってそれぞれ
のパッチの濃度を検知する。像担持体1に形成されるパ
ッチは、1つのドットの面積の変更、あるいは、ドット
の数の変更によって複数の階調が作成される。
【0060】そして、制御手段100は、2つのパッチ
の階調に対する濃度特性において、階調160以上(0
%から100%の階調に換算すると約63%以上)で横
線パッチと縦線パッチの濃度が0.78から0.82の
範囲に入る同一階調があるか否かを算出する。
【0061】算出した結果、同一階調があればパッチを
形成したときの発光素子30の所定の露光条件を、発光
素子30が像担持体1を露光する露光条件として決定す
る。算出した結果、階調が無いときは、発光素子30の
所定の露光条件を変更して再び横線パッチと縦線パッチ
を形成し、2つのパッチの階調に対する濃度特性におい
て、階調160以上でパッチの濃度が0.78から0.
82の範囲に入る同一階調があるか否かを算出する。そ
して、同一階調があるまで、発光素子30の露光条件を
変更して横線パッチと縦線パッチを像担持体1に複数回
形成して、発光素子30の露光条件を決定する。
【0062】制御手段100による具体的な発光素子3
0の露光条件の制御を説明する。図4は、横線パッチと
縦線パッチの階調に対する濃度特性のグラフの一例であ
る。
【0063】制御手段100は、書き込み手段3を制御
して発光素子30の露光条件である発光出力を400マ
イクロワットで複数の階調で横線パッチと縦線パッチを
像担持体1に形成する。図において、複数の濃度は複数
の階調から検知されているが、パッチの複数の階調は1
つのパッチの中に作成しても良いし、複数のパッチによ
り作成しても良い。
【0064】2つのパッチの濃度から、aが横線パッチ
の濃度特性、bが縦線パッチの濃度特性となる。しか
し、2つの濃度特性aとbは階調160以上で、濃度
0.78から0.82の範囲Lに入る同一階調が無い。
【0065】制御手段100は、再び書き込み手段3を
制御して発光素子30の発光出力を400マイクロワッ
トから300マイクロワットに変えて横線パッチと縦線
パッチを像担持体1に形成する。形成した2つのパッチ
のた濃度から、cが横線パッチの濃度特性、dが縦線パ
ッチの濃度特性となる。ここで、2つの濃度特性cとd
では階調160以上の階調176で、濃度0.78から
0.82の範囲Lに入る。その結果、制御手段100
は、発光素子30が像担持体1を露光する発光出力を3
00マイクロワットに決定する。
【0066】すなわち、主走査方向の横線パッチと、副
走査方向の縦線パッチを、発光素子30の所定の露光条
件により複数の階調で像担持体1に形成する第1ステッ
プと、それぞれの濃度を検知して縦線パッチの階調に対
する濃度特性と、横線パッチの階調に対する濃度特性に
おいて、所定の濃度範囲に入る階調があるか否かを算出
する第2ステップと、第2ステップの算出で所定の濃度
範囲に入る階調がないときは、発光素子30の所定の露
光条件を変えて第2ステップを繰り返す第3ステップ
と、第2ステップの算出で所定の濃度範囲に入る階調が
あるときは、縦線パッチと横線パッチを形成したときの
所定の露光条件を、発光素子30の露光条件に決定する
第4ステップと、によって制御手段100は発光素子3
0の露光制御を行う。
【0067】また、制御手段100の発光素子30の露
光制御は、像担持体1の露光強度の調整であるので、発
光素子30の発光出力の制御では無く、所定の発光出力
による発光時間の制御でも良い。
【0068】実施例において横線パッチと縦線パッチ
は、1ドットおきに黒化して形成しているが、横線パッ
チは横線、縦線パッチは縦線が所定の間隔で形成されれ
ば良いので、線の間隔は1ドットおきに限らず、所定の
間隔の1ドット以上のnドットおきに黒化したパッチで
も良い。さらに、線を形成する一定の径のドットは、1
つのドットでも良いし、複数のドットが集合して形成さ
れるドットでも良い。
【0069】また、横線パッチと縦線パッチは、像担持
体1の同一周面に形成しても良いし、別々の周面に形成
しても良い。
【0070】以上のような発光素子30の露光制御によ
り、縦線と横線の濃度誤差が減少して画像品質が向上す
る。特に、画像形成の解像度が600dpi(1インチ
当たりのドット数、1インチは約2.54mmである)
以上となる高画質な画像形成装置では、縦線と横線の濃
度誤差の減少効果が顕著である。
【0071】また、制御手段100による発光素子30
の露光制御を頻繁に行うと画像形成装置の画像形成作業
の効率が低下するため、制御を行うタイミングは後述す
る濃度制御を行う前や、画像形成休止後の動作再開時に
おいて温湿度検知手段55が所定温度以下を検知したと
き、あるいは、動作再開時から所定時間経過後に所定温
度以下を検知したときに行う。
【0072】次に、制御手段100による現像手段4の
濃度制御について説明する。制御手段100は、装置の
電源が投入され動作再開してからトナーの帯電が充分に
飽和する定常状態に至るまでは、検知したパッチの濃度
に基づいてスリーブ駆動回路102を制御して、線速比
(現像スリーブ44の回転速度/像担持体の回転速度)
を初期値から次第に増加させて最終的に基準値に達する
ようして、像担持体1に搬送するトナー量を制御してい
る。その後、線速比が基準値に達すると、制御手段10
0は、パッチの濃度に基づいて補給駆動部104を駆動
してトナー補給手段45から現像手段4に補給するトナ
ー量を制御する。
【0073】次に、濃度制御するときに像担持体1に形
成されるパッチについて説明する。前述したように、従
来の中間階調の濃度調整用のパッチは、像担持体1上の
電位を調整して作成していたが、付着面積が一定でない
ためにパッチの濃度が変動する問題があった。そこで、
本発明の画像形成装置においては、中間調の濃度調整用
のパッチを画像データとして予めメモリ110に記憶
し、制御手段100によってパッチ形成時にメモリ11
0からパッチの画像データを読み出し、画像処理手段1
20でパッチの画像データを誤差拡散手法により2値化
し、2値化したデータに基づいて像担持体1に露光、現
像してパッチを形成する。そして、濃度検知手段50に
より検知したパッチの濃度に基づいて濃度制御を行って
いる。
【0074】ここで、画像処理手段120の誤差拡散手
法について説明する。図5は、多値の画像データを2値
化する誤差拡散手法の説明図で、(A)は2値化する画
像データの画素の階調、(B)は誤差拡散手法により変
換された画素の階調、(C)は2値化した結果である。
【0075】例えば、画像データが0を白、255を黒
とする256階調のとき、2値化する閾値を128とし
て、128以上でドットを打ち(黒化)、128未満で
ドットを打たない(非黒化)とする。
【0076】図において、階調を持つ画像データの最小
単位を画素とすると、画素aの階調が200のときは閾
値128より大きいので画素aはドットを打つ黒化とな
る。しかし、画素aは階調200を黒化(=255)に
したため、55だけ2値化して黒化し過ぎた事になる。
この55を誤差と呼び、次に2値化する隣の画素bの階
調からこの誤差を引いて変換してから2値化する。隣の
画素bの階調が160なので画素bの階調を160−5
5=105の階調に変換される。変換された画素bの階
調105は閾値128より小さいので画素bはドットを
打たない非黒化となる。画素bは階調105を非黒化
(=0)にしたため、105でけ非黒化にし過ぎた事に
なり、誤差は105となる。この誤差は次の2値化する
画素cに加えられ、画素cの階調は64+105=16
9となり、閾値128より大きいので画素cはドットを
打つ黒化となる。
【0077】この様な操作を画像データの画素に対して
次々に行って2値化する手法が誤差拡散手法である。こ
の誤差拡散手法の操作は画像全体の濃度の誤差を最小に
なるようにするので平均誤差拡散手法とも呼ばれてい
る。
【0078】また、上記は黒と非黒化の2値化する場合
についての操作だが、階調256のときに白=0、灰色
=85、濃い灰色=170、黒=255の4値化する場
合においても同様に誤差を隣の画素や周辺の画素に分散
すれば誤差拡散手法による操作は可能である。
【0079】誤差分散手法は各画素毎に多くの演算を必
要とするため、ハードウェア化が困難であるが、形成さ
れるトナー像の濃度は解像力、階調性とも良好となる。
【0080】図6は、誤差拡散手法により2値化された
画像データに基づいて像担持体に形成されたパッチの一
例である。
【0081】図において、パッチは複数の一定のドット
径から成り、誤差拡散手法によりドットが分散されて像
担持体1上に形成される。このため、像担持体1に付着
する各々のトナーは、一定の付着面積となり、現像剤の
劣化等により付着面積に対するトナー濃度が変動しても
パッチ全体の濃度変動は低減する。
【0082】また、乳化重合法により作製された重合ト
ナーは、個々のトナー粒子のサイズの均一性が優れてい
るため、重合トナーを使用する画像形成装置では、さら
にパッチの濃度変動が低減される。
【0083】また、図6は1つの階調の画像データのパ
ッチだが、複数の階調を持つ画像データのパッチでも良
い。
【0084】次に、上記パッチを像担持体に形成するパ
ッチの作成間隔、パッチの階調について説明する。
【0085】画像形成装置は、画像形成のトナー消費情
報や画像形成装置内の温湿度度等の環境情報に対するパ
ッチの作成間隔やパッチの階調を設定したルック・アッ
プ・テーブルを予めメモリ110に記憶する。そして、
画像形成を開始する時に、制御手段100は、メモリ1
10に記憶したルック・アップ・テーブルを読み出し、
ルック・アップ・テーブルとトナー消費情報、ルック・
アップ・テーブルと環境情報に基づいて、パッチを形成
する作成間隔やパッチの階調を設定する。
【0086】制御手段100は、設定したパッチの作成
間隔やパッチの階調に従って像担持体1にパッチが形成
する。
【0087】図7は、画像形成のトナー消費情報に対す
るパッチの作成間隔を設定するためのルック・アップ・
テーブルの一例で、(A)は画像形成する用紙サイズに
おける連続画像形成(コピー)する用紙の枚数に対する
パッチの作成間隔のルック・アップ・テーブル、(B)
は解像度であるdpiにおける画像形成する画素の数に
対するパッチの作成間隔のルック・アップ・テーブルで
ある。
【0088】例えば、(A)のルック・アップ・テーブ
ルの設定では、A4サイズの用紙の画像形成の要求があ
ると連続画像形成した用紙5枚毎にパッチを像担持体に
形成して濃度制御が行われる。(B)のルック・アップ
・テーブルの設定では、解像度300dpiの画像形成
の要求があると連続画像形成した画素数が261万毎に
パッチを像担持体に形成して濃度制御が行われる。ここ
で、画素数の設定のとき画像形成の途中の画像領域では
パッチ形成を行うことができないので、画素数を超えた
後、転写領域の外側にパッチが形成される。また、画素
数の設定は、ドットにより黒化した総面積がA3サイズ
の面積の10%程度になる間隔で設定されると、消費し
たトナーに対する最も適切な濃度制御となるので望まし
い。
【0089】トナー消費情報は、画像形成を行うときに
制御手段100が画像形成によって消費するトナー量を
推定する情報であるので上記情報に限定されるものでは
無く、用紙サイズや連続画像形成する用紙数の用紙情
報、連続画像形成した画素数や黒化した画素面積の画素
情報、画像形成の解像度情報、片面/両面の形成情報等
である。
【0090】すなわち、トナー消費情報に基づいて設定
されたパッチの作成間隔でパッチを形成して濃度制御を
行うので、現像手段4の画像形成で消費するトナーに対
するパッチの形成で回収されるトナーの割合が安定し、
形成されるパッチの濃度変動が減少する。
【0091】図8は、トナー帯電情報に対するパッチの
階調を設定するためのルック・アップ・テーブルの一例
で、(A)は連続画像形成する用紙の枚数における現像
手段4のトナー撹拌時間に対するパッチの階調のルック
・アップ・テーブル、(B)は温湿度による温湿度範囲
の分類、(C)は(B)の温湿度範囲に対するパッチの
階調のルック・アップ・テーブル(A)の補正値であ
る。
【0092】ここで、トナー撹拌時間は画像形成装置が
休止後、電源が投入されてからの現像手段4の撹拌スク
リュー41、42、43の総駆動時間で、撹拌スクリュ
ー41、42、43は画像形成中は駆動するが待機中は
停止する。
【0093】例えば、(A)のルック・アップ・テーブ
ルの設定では、連続画像形成の用紙枚数が10毎未満で
トナー撹拌時間が10分未満であれば、像担持体1の形
成されるパッチの階調は0.9となる。
【0094】また、温湿度センサ55の検知から画像形
成装置内の温湿度範囲(B)をH/H、N/N、L/L
に分類し、分類に基づいて補正値(C)を参照して、階
調のルック・アップ・テーブル(A)を補正する。例え
ば、温湿度範囲がL/Lのとき、設定されたパッチの階
調が0.9では0.9+0.1=1.0に階調が補正さ
れる。
【0095】トナー帯電情報は、画像形成装置が電源が
投入されて動作開始時のトナー帯電量の低下を推定する
情報で、トナー撹拌時間の情報、温湿度等の環境情報等
である。
【0096】すなわち、トナー帯電情報に基づいて設定
された階調でパッチを形成して濃度制御を行うので、撹
拌不足や環境によりトナーの帯電量が低下していてもパ
ッチの濃度変動が低減する。
【0097】また、誤差拡散手法によりパッチの階調が
設定されるので、トナー帯電情報または環境情報に基づ
いてパッチのドット数を変更するだけで容易にパッチの
階調を変更することができる。
【0098】次に、制御手段100による露光制御、濃
度制御を以下に説明する。図9は、制御手段による露光
制御、濃度制御のフローチャートである。
【0099】オペレータから画像形成の要求があると
(S1)、温湿度検知手段55の装置内の温度を検知に
よって画像形成装置の所定時間以上の画像形成の休止か
否かを判断する(S2)。装置の休止は、検知した温度
が所定温度以下のときに電源オフ、画像形成動作の休
止、省エネ待機モード等により所定時間以上装置が稼働
していない休止状態と判断する。また、休止状態の判断
は、画像形成の要求時だけでなく、電源投入直後や電源
投入してから所定時間経過後に行っても良い。
【0100】休止状態で無いと判断されたときは、ルッ
ク・アップ・テーブルを参照してパッチの作成間隔、パ
ッチの階調を設定する(S6)。
【0101】休止状態と判断されたときは、現像スリー
ブ44の回転速度、現像バイアス、発光素子の発光出力
等を予め定められた初期値に設定する(S3)。現像ス
リーブの回転速度は、線速比(現像スリーブ44の回転
速度/像担持体1の回転速度)で規定される。例えば、
線速比0.5程度が設定される。
【0102】次に、横線パッチと縦線パッチの2つの調
整パッチを形成し(S4)、階調63%以上において横
線パッチと縦線パッチそれぞれの濃度が0.78から
0.82の範囲に入る階調を探して、発光素子30の露
光条件を決定する(S5)。濃度範囲に入らないとき
は、発光素子30の露光条件を変えて再び横線パッチと
縦線パッチを形成する。
【0103】次に、画像形成の要求時の用紙情報、解像
度情報や、トナー帯電情報、画像形成装置内の環境情報
からパッチの作成間隔やパッチの階調を設定する(S
6)。
【0104】画像形成のスタート前に設定された階調で
パッチを像担持体1に作成し(S7)、検知したパッチ
の濃度に基づいて濃度制御を行う(S8)。濃度制御の
フローは後述する。
【0105】そして、要求された情報に応じて用紙に画
像形成を行い(S9)、画像形成した用紙情報や画素情
報等の検知から設定されたパッチの作成間隔になると
(S10)、パッチを像担持体1に形成し(S7)、パ
ッチの濃度を検知して濃度制御を行う(S8)。
【0106】画像形成のJOBが終了すると(S1
1)、ラストJOBの濃度制御を行い(S12)、画像
形成装置は像担持体1、現像スリーブ44、撹拌スクリ
ュー41、42、43の回転を停止して待機状態に移行
する(S13)。
【0107】図10は、図9のフローチャートにおける
現像制御のフローチャートである。濃度検知手段50に
より像担持体1に形成されたパッチの濃度を検知すると
(S100)、検知した濃度の平均化処理を行う(S1
01)。平均化処理は検知精度を上げるためのもので、
濃度の検知を複数回行っている。平均化処理された濃度
が所定の値以上であるか判断し(S102)、所定の濃
度以上であれば現像条件の制御の処理は終了する(S1
20)。
【0108】次に、線速比が基準値に達しているか否か
を判定する(S103)。基準値はメモリ110に予め
記憶された画像形成装置が定常状態のときの値である。
【0109】検知された濃度が所定の濃度未満のとき、
濃度の値は所定の閾値によってさらに2つのレベルに分
けて上位をラストレベル、下位を制御レベルとしてい
る。
【0110】次に、線速比が基準値に達していない場合
で、濃度が制御レベルかラストレベルかを判断し(S1
04)、制御レベルのときは線速比を増加させ(S10
5)、濃度がラストレベルであってラストJOBのとき
は(S106)は現像手段4にトナー補給手段45から
トナーを補給する(S107)。
【0111】線速比が基準値に達している場合は、濃度
が制御レベルかラストレベルか判断し(S110)、制
御レベルのときは現像手段4にトナー補給手段45から
トナーを補給し(S111)、ラストレベルであってラ
ストJOBのときは(S112)は現像手段4にトナー
補給手段45からトナーを補給する(S113)。
【0112】
【発明の効果】本発明により、(1)縦線と横線の画像
濃度が等しくなるように発光素子の露光制御を行う画像
形成装置および発光素子の露光制御方法が提供された。
【0113】(2)像担持体に付着する各々のトナー面
積を一定にしたパッチを像担持体に形成する画像形成装
置が提供された。
【0114】(3)濃度変動の少ないパッチを形成する
画像形成装置が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の要部の構成を示す模式
図である。
【図2】制御手段による主要部の制御のブロック図であ
る。
【図3】発光素子の露光条件を決めるために像担持体1
に形成するパッチである。
【図4】横線パッチと縦線パッチの階調に対する濃度特
性のグラフの一例である。
【図5】多値の画像データを2値化する誤差拡散手法の
説明図である。
【図6】誤差拡散手法により2値化された画像データに
基づいて像担持体に形成されたパッチの一例である。
【図7】画像形成のトナー消費情報に対するパッチの作
成間隔を設定するためのルック・アップ・テーブルの一
例である。
【図8】トナー帯電情報に対するパッチの階調を設定す
るためのルック・アップ・テーブルの一例である。
【図9】制御手段による露光制御、濃度制御のフローチ
ャートである。
【図10】図9のフローチャートにおける現像制御のフ
ローチャートである。
【図11】縦軸を像担持体の表面電位としたときのベタ
パッチの電位の説明図である。
【符号の説明】
1 像担持体 4 現像手段 7 定着手段 30 発光素子 50 濃度検知手段 55 温湿度検知手段 66 駆動源 100 制御手段 110 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松平 幸恵 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 小林 一敏 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 椛島 浩貴 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AB06 2H027 DA10 DA13 DA14 DA32 DA39 DA41 DA46 DB01 DC19 EA02 EA18 EB01 EC03 EC06 2H076 AB05 AB12 AB75 DA07 DA10 DA11 DA17 DA19

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の回転方向と直交する方向であ
    る主走査方向に対してnドットライン毎に黒化した横線
    パッチと、前記像担持体の回転方向である副走査方向に
    対してnドットライン毎に黒化した縦線パッチを前記像
    担持体に形成し、 前記縦線パッチと前記横線パッチの濃度に基づいて、画
    像形成用の発光素子の露光制御を行うように構成した制
    御手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記発光素子の露光す
    る条件を変えて、前記横線パッチと前記縦線パッチを複
    数回、前記像担持体に形成することを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記露光制御は、前記発光素子の発光出
    力の制御であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記露光制御は、前記発光素子の発光時
    間の制御であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像形成装置内の温度を検知する温度検
    知手段を有し、 休止後の画像形成再開時において、前記制御手段は前記
    温度検知手段が検知した温度が所定値以下のときに、前
    記横線パッチと前記縦線パッチを形成して前記発光素子
    の前記露光制御を行うことを特徴とする請求項1から請
    求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検知手段の検知は、動作再開時
    から所定時間経過後に行われることを特徴とする請求項
    5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記発光素子の露光により形成された潜
    像を現像する現像手段を有し、 前記制御手段は、前記現像手段の濃度の制御を行う前
    に、前記横線パッチと前記縦線パッチを形成して前記発
    光素子の前記露光条件の制御を行うことを特徴とする請
    求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 前記画像形成装置が画像形成する解像度
    は、600dpi以上であることを特徴とする請求項1
    から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 回転する像担持体に形成された濃度調整
    用のパッチの濃度に基づいて前記像担持体に露光を行う
    発光素子の露光条件を決定する制御手段を有する画像形
    成装置において、 前記像担持体の回転方向と直交する方向である主走査方
    向に対してnドットライン毎に黒化した横線パッチと、
    前記像担持体の回転方向である副走査方向に対してnド
    ットライン毎に黒化した縦線パッチを、前記発光素子の
    所定の露光条件により複数の階調で前記像担持体に形成
    する第1ステップと、 前記縦線パッチと横線パッチそれぞれの濃度を検知し、
    前記縦線パッチの階調に対する濃度特性と前記横線パッ
    チの階調に対する濃度特性において、所定の濃度範囲に
    入る階調があるか否かを算出する第2ステップと、 前記第2ステップの算出で所定の濃度範囲に入る階調が
    ないときは、前記発光素子の前記所定の露光条件を変え
    て第2ステップを繰り返す第3ステップと、 前記第2ステップの算出で所定の濃度範囲に入る階調が
    あるときは、前記縦線パッチと前記横線パッチを形成し
    たときの前記所定の露光条件を、前記発光素子が前記像
    担持体を露光する露光条件に決定する第4ステップと、
    を備えた前記制御手段を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 前記第2ステップで算出する前記階調
    に対する濃度特性の所定の濃度範囲は、階調が63%以
    上の範囲であって、濃度が0.78から0.82の範囲
    であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装
    置。
  11. 【請求項11】 前記所定の露光条件は、前記発光素子
    の発光出力であることを特徴とする請求項9または請求
    項10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記所定の露光条件は、前記発光素子
    の一定の発光出力による発光時間であることを特徴とす
    る請求項9または請求項10に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 像担持体に形成された濃度調整用のパ
    ッチの濃度に基づいて前記像担持体に付着するトナー付
    着量を制御する制御手段を有する画像形成装置におい
    て、 前記パッチは、複数の一定のドット径から成るパッチで
    あることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 像担持体に形成された濃度調整用のパ
    ッチの濃度に基づいて前記像担持体に付着するトナー付
    着量を制御する制御手段を有する画像形成装置におい
    て、 前記パッチの階調をトナー帯電情報に応じて変更するよ
    うに構成した前記制御手段を有することを特徴とする画
    像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記パッチの階調は、トナー撹拌時間
    の情報に応じて変更されることを特徴とする請求項14
    に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記パッチの階調は、温度または湿度
    の情報に応じて変更されることを特徴とする請求項14
    に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記パッチの階調は、連続画像形成す
    る用紙の枚数の情報または連続画像形成する画素数の情
    報に応じて変更されることを特徴とする請求項14に記
    載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記パッチの階調の変更は、ドットの
    数により行うことを特徴とする請求項14から請求項1
    7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記パッチは、誤差拡散手法により2
    値化して作成されたパッチであることを特徴とする請求
    項13から請求項18のいずれか1項に記載の画像形成
    装置。
  20. 【請求項20】 前記トナーは、乳化重合法により作製
    された重合トナーであることを特徴とする請求項13か
    ら請求項19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 像担持体に形成された濃度調整用のパ
    ッチの濃度に基づいて前記像担持体に付着するトナー付
    着量の制御を行う制御手段を有する画像形成装置におい
    て、 前記パッチを形成する作成間隔をトナー消費情報に応じ
    て変更するように構成した前記制御手段を有することを
    特徴とする画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記トナー消費情報は用紙サイズや連
    続画像形成した用紙数の情報であることを特徴とする請
    求項21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記トナー消費情報は連続画像形成し
    た画素数や黒化した画素面積の画素情報であることを特
    徴とする請求項21に記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 前記トナー消費情報は画像形成の解像
    度の情報であることを特徴とする請求項21に記載の画
    像形成装置。
JP2001016932A 2001-01-25 2001-01-25 画像形成装置 Pending JP2002221834A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016932A JP2002221834A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001016932A JP2002221834A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002221834A true JP2002221834A (ja) 2002-08-09

Family

ID=18883219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001016932A Pending JP2002221834A (ja) 2001-01-25 2001-01-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002221834A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080257A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Mitsubishi Chemicals Corp 静電荷像現像用トナー並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2009080247A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Mitsubishi Chemicals Corp 静電荷像現像用トナー並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
US7590366B2 (en) 2004-12-14 2009-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and glossiness increasing apparatus
JP2009236984A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及びプログラム
US8331842B2 (en) 2010-03-30 2012-12-11 Eastman Kodak Company Toner heating apparatus with belt and nip
JP2013195888A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7590366B2 (en) 2004-12-14 2009-09-15 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and glossiness increasing apparatus
JP2009080257A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Mitsubishi Chemicals Corp 静電荷像現像用トナー並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2009080247A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Mitsubishi Chemicals Corp 静電荷像現像用トナー並びにそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置
JP2009236984A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及びプログラム
US8331842B2 (en) 2010-03-30 2012-12-11 Eastman Kodak Company Toner heating apparatus with belt and nip
JP2013195888A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20060009011A (ko) 화상 형성 장치, 카트리지 및 카트리지에 장착된 저장 장치
CN102566351B (zh) 图像形成装置以及图像形成方法
JP2002221834A (ja) 画像形成装置
JPH10327327A (ja) 画像形成装置
JP3874718B2 (ja) 画像処理装置,画像形成装置
JPH1195501A (ja) 画像形成装置
JP2007034234A (ja) 画像形成装置及び方法
JP2004345220A (ja) 画像形成装置
JP2004233673A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP3790738B2 (ja) プリンタ出力機能を有する複合複写装置
JP2017129673A (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよびトナー濃度調整方法
JP3372889B2 (ja) 画像形成装置
JP2004029100A (ja) 画像形成装置
US6917768B2 (en) Image forming device and method that sets a voltage level based on toner amount and impresses the voltage to a developing roller, supply roller and regulating blade
JP2001255785A (ja) 画像形成装置
JP3071853B2 (ja) トナー補給制御方法及びその方法を用いた画像形成装置
JP3960294B2 (ja) 画像形成装置
JP5259306B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
US6970670B2 (en) Image forming device
JP2012003181A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP4880631B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置を備えた画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及びこのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2018041042A (ja) 画像形成装置および濃度補正制御方法
JP2002040748A (ja) カラー画像形成装置
JP2690076B2 (ja) 記録装置
JPH09134045A (ja) 画像形成装置