JP2009229825A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤収容部(トナーカートリッジなど)に収容された現像剤(トナー)が固着する可能性が高いことを,より適切な時期に判断して該現像剤の固着をより確実に防止することのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置では,現在温度が上限温度(例えば40℃)に達しておらず(S3のNo側),且つ放置時間が上限時間(例えば200時間)に達していない場合であっても(S6のNo側),放置時間が既定時間(例えば24時間)以上である場合には(S7のYes側),その既定時間における平均温度,平均湿度が上限平均温度(例えば30℃),上限平均湿度(例えば50%)以上であることを条件に(S9のYes側),トナーカートリッジ内のトナーを流動させるためのテスト印字処理などの所定の処理が実行される(S62)。
【選択図】図3

Description

本発明は,複写機,プリンタ装置,ファクシミリ装置,これらの機能を有する複合機などの電子写真方式の画像形成装置に関し,特に,トナーカートリッジ内のトナーの固着を防止するための技術に関するものである。
複写機,プリンタ装置,ファクシミリ装置,これらの機能を有する複合機などの電子写真方式の画像形成装置では,感光体ドラム上に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像装置が設けられる。前記現像装置は,当該画像形成装置に着脱可能なトナーカートリッジから補給されるトナーを帯電させ,該帯電されたトナーによって前記感光体ドラムの静電潜像を現像する。
一般に,画像形成装置において,トナーカートリッジ内のトナーは,印字処理実行時の現像動作に伴って流動(攪拌)されることで固着が防止される。そのため,印字処理が長時間実行されない場合には,トナーカートリッジ内のトナーが流動されずに固着するおそれがある。また,長時間印字処理が実行されない場合には,現像装置内のトナーの帯電量が不足することにもなる。
一方,例えば特許文献1には,所定時間の経過毎に現像ローラを回転させて摩擦帯電を実行することにより,トナーの帯電量を所定値以上に保つことが開示されている。このとき,前記トナーカートリッジに収容されたトナーも流動されれば,そのトナーの固着も防止される。なお,特許文献1では,トナーの帯電量が湿度の影響を受けることを考慮し,湿度によって前記所定時間を変更することについても記載されている。
また,トナーカートリッジ内のトナーは,該トナーカートリッジの温度が高くなるほど,その後の温度の低下によって固着が生じる可能性が高くなる。そのため,例えば特許文献2では,トナーカートリッジの温度が所定温度以上に達した場合に送風ファンを駆動してトナーカートリッジを冷却することにより,トナーの固着を防止することが開示されている。
特開平11−174844号公報 特開2001−343884号公報
ところで,トナーカートリッジに収容されたトナーの固着を防止するという観点からすれば,前記特許文献1,2に開示された技術を応用して,トナーカートリッジの現在の温度が所定温度以上になった場合に送風ファンを駆動させると共に,印字処理が所定時間以上実行されない場合にトナーを強制的に流動させることが望ましい。
しかしながら,トナーカートリッジ内のトナーの固着は,現在の温度が既定の上限値に達していない場合や,印字処理の不実行時間が既定の上限時間に達していない場合に限られず,ある程度温度や湿度が高い環境が継続した場合にも生じることがある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,現像剤収容部(トナーカートリッジなど)に収容された現像剤(トナー)が固着する可能性が高いことを,より適切な時期に判断して該現像剤の固着をより確実に防止することのできる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は,像担持体に形成された静電潜像の現像に用いられる現像剤が収容された現像剤収容部と,前記現像剤収容部近傍の雰囲気温度を検出する温度検出手段と,前記現像剤収容部近傍の雰囲気湿度を検出する湿度検出手段と,前記温度検出手段によって検出された雰囲気温度が予め定められた上限温度以上である場合に駆動され,前記現像剤収容部近傍の雰囲気温度を低下させる送風ファンとを備えてなる画像形成装置に適用されるものであって,下記の(1)〜(4)を備えてなることを特徴とする画像形成装置として構成される。
(1)前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理の終了後,予め設定された上限時間が経過した場合に,前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理を実行する第1の現像剤流動処理手段。
(2)前記温度検出手段によって検出された雰囲気温度に基づいて,予め定められた算出対象時間内の平均温度を算出する平均温度算出手段。
(3)前記湿度検出手段によって検出された雰囲気湿度に基づいて,前記算出対象時間内の平均湿度を算出する平均湿度算出手段。
(4)前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理の終了後,前記上限時間よりも短い既定時間が経過し,前記平均温度が予め設定された上限平均温度以上,且つ前記平均湿度が予め設定された上限平均湿度以上であることを条件に,前記現像剤収容部内の現像剤の流動を伴う所定の処理を実行する第2の現像剤流動処理手段。
本発明によれば,現在の雰囲気温度が前記上限温度に達しておらず,また,前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理の終了後,前記上限時間が経過する前であっても,前記平均温度が予め設定された上限平均温度以上,且つ前記平均湿度が予め設定された上限平均湿度以上である状況が前記既定時間継続した場合には,前記現像剤が固着するおそれが高い状況であると判断され,前記現像剤収容部内の現像剤の流動を伴う所定の処理が実行される。従って,前述したように現在の雰囲気温度や前記上限時間の経過だけで現像剤の固着のおそれを判断する場合に比べて,より適切な時期に前記現像剤の固着の可能性が高いことを判断することができ,該現像剤の固着をより確実に防止することが可能となる。
ところで,前記現像剤収容部が当該画像形成装置に着脱自在である構成では,当該画像形成装置が,前記温度検出手段によって検出された雰囲気温度と,前記湿度検出手段によって検出された雰囲気湿度と,最後に前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理が実行された最終流動日時とを,前記現像剤収容部に設けられた記憶手段に記憶させることが望ましい。この場合,前記平均温度算出手段及び前記平均湿度算出手段は,前記現像剤収容部の記憶手段に記憶された前記雰囲気温度及び前記雰囲気湿度に基づいて前記平均温度及び前記平均湿度を算出する。そして,前記第1の現像剤流動処理手段や前記第2の現像剤流動処理手段は,現在日時と前記現像剤収容部の記憶手段に記憶された最終流動日時とに基づいて前記上限時間又は前記既定時間の経過を判断する。
この構成によれば,例えば前記現像剤収容部が交換されたような場合にも,該現像剤収容部の交換元や交換先の画像形成装置において,現像剤の固着の可能性が高いことを適切な時期に判断することができる。
具体的に,前記現像剤収容部において現像剤を流動させるための前記所定の処理としては,例えばテスト印字処理や現像ローラの空回転処理が考えられるが,もちろんこれらに限られるものではない。また,前記テスト印字処理や前記現像剤ローラの空回転処理では,現像を行う現像装置における現像剤の帯電も行われるため,該現像剤の帯電不良による現像性能の劣化を防止することもできる。
本発明によれば,現在の雰囲気温度が前記上限温度に達しておらず,また,前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理の終了後,前記上限時間が経過する前であっても,前記平均温度が予め設定された上限平均温度以上,且つ前記平均湿度が予め設定された上限平均湿度以上である状況が前記既定時間継続した場合に,前記現像剤が固着するおそれが高いものと判断され,前記現像剤収容部内の現像剤の流動を伴う所定の処理が実行される。従って,前述したように現在の雰囲気温度や前記上限時間の経過だけで現像剤の固着のおそれを判断する場合に比べて,より適切な時期に前記現像剤の固着の可能性が高いことを判断することができ,該現像剤の固着をより確実に防止することが可能となる。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xの概略構成を示すブロック図,図2は前記画像形成装置Xで実行される使用環境情報記憶処理の手順の一例を示すフローチャート,図3は前記画像形成装置Xで実行される現像剤固着防止処理の手順の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態で説明する画像形成装置Xは,例えば,複写機やプリンタ装置,ファクシミリ装置,これらの機能を有する複合機などの電子写真方式の画像形成装置である。
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xの概略構成について説明する。なお,前記画像形成装置Xは,ここで説明する構成要素の他,一般的な電子写真方式の画像形成装置が備える構成要素も備えている。
図1に示すように,前記画像形成装置Xは,制御部1,表示操作部2,画像読取部3,画像処理部4,画像形成部5,ICリーダライタ6,送風ファン7,温度計8,湿度計9,時計10などを備えて構成されている。
前記制御部1は,CPU及びROM,RAM等の周辺装置からなり,前記ROMに格納された所定のプログラムに従った処理を実行することにより当該画像形成装置Xを統括的に制御する。
前記表示操作部2は,当該画像形成装置Xにおいて各種の情報の表示や入力操作を行う液晶ディスプレイ,タッチパネル,キースイッチなどを有している。
前記画像読取部3は,原稿台やADF(自動搬送装置)にセットされた原稿の画像を読み取るものであって,該画像読取部3で読み取られた画像データは前記画像処理部4に入力される。
前記画像処理部4は,前記画像読取部3で読み取られた原稿の画像データや,LAN等の通信網を介して接続された図外の情報処理装置から入力された原稿の画像データに対して各種の画像処理を施すものである。前記画像処理部4で画像処理が施された後の画像データは,前記画像形成部5に入力される。
前記画像形成部5は,感光体ドラムや帯電器,現像装置,LSU,定着装置など(不図示)を有しており,前記画像処理部4から入力された原稿の画像データに基づいて画像形成を実行する。具体的に,前記画像形成部5では,前記帯電器によって一様に帯電された前記感光体ドラムに,前記LSUによって画像データに基づく静電潜像が形成され,該静電潜像が前記現像装置によってトナー像として現像されて用紙に転写された後,前記定着装置によってそのトナー像が用紙に溶融定着される。
また,前記画像形成部5には,前記現像装置において前記感光体ドラムの静電潜像の現像に用いられるトナー(現像剤の一例)が収容され,該トナーを前記現像装置に供給するトナーカートリッジ11(現像剤収容部の一例)が設けられている。前記トナーカートリッジ11は,前記画像形成部5に着脱自在であって,内部のトナーの残量がなくなるとユーザなどによって交換される。なお,前記トナーカートリッジ11が前記画像形成部5に固定され,或いは前記現像装置と一体に構成され,トナーを補給することのできる構成も他の実施例として考えられる。
ところで,前記トナーカートリッジ11の内部には該トナーカートリッジ11内のトナーを前記現像装置に供給するための供給ローラや攪拌部材などが設けられており,該トナーカートリッジ11内のトナーは,前記現像装置による現像が行われる印字処理(所定の処理の一例)の実行時や,該現像装置においてトナーを帯電させるための現像ローラの空回転処理(所定の処理の一例)の実行時などに流動することになる。
また,前記トナーカートリッジ11には,当該トナーカートリッジ11に関する各種のデータ(後述の使用環境情報など)を記憶するためのICタグ12(記憶手段の一例)が設けられている。なお,前記ICタグ12に記憶された各種のデータは,後述の現像剤固着防止処理(図3のフローチャート参照)における判断指標に用いられる。
一方,前記画像形成部5には,前記ICタグ12との間で電波や電磁波などを用いた無線通信を行うことにより,前記ICタグ12への各種のデータの書き込み(記憶)や前記ICタグ12からのデータの読み出しを行うICリーダライタ6が設けられている。
また,前記画像形成部5には,前記トナーカートリッジ11近傍の雰囲気温度を低下させるための送風ファン7が設けられている。前記送風ファン7の駆動の有無は,前記制御部1によって後述の現像剤固着防止処理(図3のフローチャート参照)が実行されることにより,前記トナーカートリッジ11近傍の雰囲気温度に応じて制御される。
さらに,前記画像形成装置Xには,前記トナーカートリッジ11近傍の雰囲気温度を測定する温度計8(温度検出手段の一例)と,前記トナーカートリッジ11近傍の雰囲気湿度を測定する湿度計9(湿度検出手段の一例)と,現在日時の計時を行う時計10とが設けられている。前記温度計8及び前記湿度計9によって検出される前記雰囲気温度及び前記雰囲気湿度や,前記時計10によって計時される現在日時は,前記制御部1によって読み出し可能である。
また,前記制御部1は,後述の使用環境情報記憶処理(図2に示すフローチャート参照)を実行することにより,前記雰囲気温度,前記雰囲気湿度,前記現在日時を所定のタイミングで前記ICタグ12に書き込む。なお,以下では,前記雰囲気温度,前記雰囲気湿度,前記現在日時を含む情報を使用環境情報という。
ここで,図2を用いて,前記制御部1によって実行される使用環境情報記憶処理の手順の一例について説明する。ここに,図2中のS101,S102,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
なお,当該使用環境情報記憶処理は,前記画像形成装置Xに電源が供給されている状態において,通常動作モード時に限られず,前記画像形成装置Xの待機中や省電力モード時などの全ての状況において実行される。
まず,前記制御部1は,前記時計10から現在日時を読み出すことにより,以前に後述のステップS102における温湿度記憶処理が実行されてから1時間が経過したか否かを判断する(S101)。なお,前記制御部1は,係るステップS101の判断を実行するため,後述のステップS102の実行時に,その日時を前記時計10から読み出し,内部のRAMなどの記憶メモリに記憶している。
ここで,1時間が経過したと判断されると処理はステップS102に移行し,1時間が経過していない場合には処理はステップS103に移行する。
ステップS102では,前記制御部1は,前記温度計8及び前記湿度計9から現在の前記トナーカートリッジ11の雰囲気温度及び雰囲気湿度を取得し,前記ICリーダライタ6によって前記トナーカートリッジ11のICタグ12に蓄積記憶させる。即ち,前記トナーカートリッジ11のICタグ12には,該トナーカートリッジ11の雰囲気温度及び雰囲気湿度の1時間ごとの履歴が蓄積して記憶されることになる。なお,前記ICタグ12に記憶される履歴は,例えば24時間分や48時間分などの所定の期間内のものであって,古いデータから順に消去される。
次に,ステップS103で,前記制御部1は,印字処理や現像ローラの空回転処理などの所定の処理が実行されたか否かによって,前記トナーカートリッジ11に収容されたトナーが流動されたか否かを判断する。
ここで,前記トナーの流動を伴う所定の処理が実行されていないと判断された場合には,処理は前記ステップS101に戻り,前記所定の処理が実行されたと判断された場合には,処理はステップS104に移行する。
ステップS104では,前記制御部1は,前記時計10から現在日時を取得し,前記ICリーダライタ6によって前記トナーカートリッジ11のICタグ12に記憶させる。ここで記憶される現在日時は,前記トナーカートリッジ11のトナーの流動を伴う前記所定の処理が実行された最後の日時を示すものであり,以下では「最終流動日時」と称する。なお,このとき既に前記ICタグ12に前記最終流動日時が記憶されている場合には,その最終流動日時が現在日時に更新されることになる。
このように,前記画像形成装置Xでは,前記ステップS101〜S104の処理が繰り返し実行されることにより,前記トナーカートリッジ11のICタグ12に,該トナーカートリッジ11の雰囲気温度及び雰囲気湿度の1時間ごとの履歴や前記最終流動日時を含む使用環境情報が記憶されることになる。ここに,係る処理を実行するときの前記制御部1が記憶処理手段に相当する。
そして,前記画像形成装置Xでは,前記制御部1によって後述の現像剤固着防止処理が実行されることにより,該トナーカートリッジ11に収容されたトナーが固着する可能性が判断され,その可能性が高い場合には該トナーを流動させるための処理が実行され,該トナーの固着が防止される。
以下,図3のフローチャートに従って,前記画像形成装置Xにおいて前記制御部1によって実行される現像剤固着防止処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
当該現像剤固着防止処理は,前記画像形成装置Xに電源が供給されている状態において,通常動作モード時に限られず,待機中や省電力モード時などにも実行される。また,当該現像剤固着防止処理及び前述の使用環境情報記憶処理は前記制御部1によって並列で実行される。なお,当該現像剤固着防止処理や前述の使用環境情報記憶処理は,前記画像形成部5に設けられたMPUやASICによって実行されるものであってもかまわない。
まず,ステップS1では,前記制御部1は,前記ICリーダライタ6によって,前記トナーカートリッジ11に設けられたICタグ12から,該ICタグ12に記憶された雰囲気温度及び雰囲気湿度の履歴や最終流動日時などを含む前記使用環境情報を読み出す。
また,前記制御部1は,前記温度計8及び前記時計10から現在の前記トナーカートリッジ11の雰囲気温度及び現在日時も読み出す(S2)。
そして,前記制御部1は,前記ステップS2で取得された前記トナーカートリッジ11の現在の雰囲気温度が,予め設定された上限温度である40℃以上であるか否かを判断する。ここに,前記上限温度は,前記トナーカートリッジ11に収容されたトナーの固着が生じるおそれのある温度として予め設定されたものであって,事前に行われる実験やシミュレーションなどによって定められる。
ここで,現在の雰囲気温度が40℃以上である場合には(S3のYes側),前記トナーカートリッジ11内のトナーが固着するおそれがあると判断され,処理はステップS31に移行する。
ステップS31では,前記制御部1によって前記送風ファン7が駆動される。これにより,前記送風ファン7によって前記トナーカートリッジ11近傍が換気され,該トナーカートリッジ11の雰囲気温度が低下することになる。このように,前記画像形成装置Xでは,前記トナーカートリッジ11近傍の雰囲気温度が前記上限温度である40℃以上に達した場合には,前記送風ファン7が駆動されることにより,該トナーカートリッジ11近傍の雰囲気温度が低下され,該トナーカートリッジ11内におけるトナーの固着が防止される。
一方,前記ステップS3において,現在の雰囲気温度が40℃未満であると判断された場合には(S3のNo側),前記トナーカートリッジ11内のトナーが固着する可能性が低いため,前記制御部1は処理をステップS4に移行させ,前記送風ファン7を停止させる。なお,前記送風ファン7が駆動していない場合には,その状態が維持される。
ところで,前記画像形成装置Xでは,前記トナーカートリッジ11の現在の雰囲気温度が前記上限温度に達していなくても,該トナーカートリッジ11内のトナーが流動しない状態が長時間継続すると,該トナーが固着するおそれがある。
そこで,続くステップS5では,前記制御部1は,前記画像形成装置Xにおいて印字処理や現像ローラの空回転処理など,トナーの流動を伴う所定の処理の実行後,現在に至るまでの経過時間(以下「放置時間」という)を算出する。具体的に,前記制御部1は,前記時計10から読み出された現在日時と前記ICタグ12に記憶された最終流動日時との差分を演算することにより前記放置時間を算出する。
そして,前記制御部1は,前記ステップS5で算出された前記放置時間が予め設定された上限時間である200時間以上であるか否かを判断する(S6)。ここに,前記上限時間は,前記トナーカートリッジ11に収容されたトナーの固着が生じるおそれのある放置時間として予め設定されたものであって,事前に行われる実験やシミュレーションなどによって定められる。
ここで,前記放置時間が200時間以上である場合には(S6のYes側),前記トナーカートリッジ11内のトナーが固着するおそれがあると判断され,処理はステップS61に移行する。
ステップS61では,前記制御部1によって,前記表示操作部2に対して,前記トナーカートリッジ11内でトナーの固着が生じるおそれがある旨の警告表示がなされる。なお,このとき,ユーザに対して,後述のステップS62におけるテスト印字処理の実行の有無を選択させることも他の実施例として考えられる。
そして,続くステップS62では,前記制御部1によってテスト印字処理が実行される。ここに,前記テスト印字処理は,予め定められた画像などの画像形成を行うものであって,前記トナーカートリッジ11内のトナーの流動を伴う所定の処理の一例である。そして,前記放置時間が200時間以上した場合に係る所定の処理を実行するときの前記制御部1が第1の現像剤流動処理手段に相当する。なお,前記ステップS62で実行される前記所定の処理の他の例としては,例えば前記画像形成部5に設けられた現像装置において現像ローラを空回転させる帯電処理などが考えられる。また,このとき,前記送風ファン7が駆動されていない場合には,前記制御部1によって前記送風ファン7が駆動されることも他の実施例として考えられる。
前述したように,前記使用環境情報記憶処理(図2のフローチャート参照)では,トナーの流動を伴う所定の処理が実行されると(S103のYes側),前記ICタグ12に記憶された最終流動日時が現在の日時に更新される。従って,前記ステップS62において前記テスト印字処理が実行された場合には,前記ICタグ12の最終流動日時は更新される。
一方,前記ステップS6において,前記放置時間が200時間に達していないと判断されると(S6のNo側),処理はステップS7に移行する。
ステップS7では,前記放置時間が,前記上限時間よりも短い既定時間である24時間以上であるか否かが前記制御部1によって判断される。前記既定時間は,前記トナーカートリッジ11が後述の上限平均温度及び上限平均湿度の状況下におかれたときに該トナーカートリッジ11内のトナーに固着が生じるおそれの高い放置時間として予め設定されたものであって,事前の実験やシミュレーションなどによって定められる。
ここで,前記放置時間が24時間以上であると判断されると(S7のYes側),処理はステップS8に移行し,24時間に達していないと判断されると(S7のNo側),処理はステップS1に戻される。
ステップS8では,前記制御部1は,前記ICタグ12から読み出した雰囲気温度及び雰囲気湿度の履歴に基づいて,前記トナーカートリッジ11の雰囲気温度,雰囲気湿度各々について,予め定められた算出対象時間である24時間分の平均値(以下,「平均温度,平均湿度」という)が算出される。ここに,係る算出処理を実行するときの前記制御部1が平均温度算出手段及び平均湿度算出手段に相当する。
なお,本実施の形態では,前記既定時間が24時間である場合を例に挙げたが,該既定時間は前記上限時間よりも短い範囲で適宜設定すればよい。前記既定時間を他の時間数に設定する場合には,前記ステップS8で算出する平均値の母数となる前記算出対象時間も同様に変更すればよい。
そして,ステップS9では,前記制御部1によって,前記平均温度が予め設定された上限平均温度である30℃以上であり,前記平均湿度が予め設定された上限平均湿度である50%以上であるという両者の条件が満たされているか否かが判断される。ここに,前記上限平均温度及び前記上限平均湿度は,現在の雰囲気温度が前記上限温度に達しておらず,且つ前記放置時間が前記上限時間に達していない場合であっても,前記トナーカートリッジ11内のトナーの固着が発生する可能性の高くなる条件として予め設定されたものであり,事前の実験やシミュレーションなどによって定められる。
ここで,前記平均温度が前記上限平均温度以上,且つ前記平均湿度が前記上限平均湿度以上であるという条件が満たされている場合には(S9のYes側),前記トナーカートリッジ11内のトナーが固着する可能性が高いと判断され,処理は前記ステップ61に移行する。この場合には,続くステップS62において前記テスト印字処理が実行されることにより,前記トナーカートリッジ11のトナーの固着が防止される。ここに,係る処理を実行するときの前記制御部1が第2の現像剤流動処理手段に相当する。
なお,前記条件が満たされていない場合には(S9のNo側),処理は前記ステップS1に戻される。
以上説明したように,前記画像形成装置Xでは,現在温度が前記上限温度に達しておらず(S3のNo側),且つ前記放置時間が前記上限時間に達していない場合であっても(S6のNo側),前記放置時間が前記既定時間以上である場合には(S7のYes側),その既定時間における前記平均温度,前記平均湿度が前記上限平均温度,前記上限平均湿度以上であることを条件に(S9のYes側),前記トナーカートリッジ11内のトナーを流動させるための所定の処理が実行される(S62)。このように,前記画像形成装置Xでは,前記トナーカートリッジ11に収容されたトナーが固着する可能性が高い状況をより適確なタイミングで判断することで,前記トナーの固着をより確実に防止することができる。
また,雰囲気温度や雰囲気湿度,最終流動日時などの使用環境情報は,前記制御部1の内部メモリなどに記憶させてもよいが,本実施の形態で説明したように,前記トナーカートリッジ11に設けられたICタグ12に記憶させておけば,該トナーカートリッジ11が交換された場合であっても,その交換元や交換先の画像形成装置Xにおいて,現在装着されているトナーカートリッジ11ごとにトナーの固着のおそれなどを適切に判断することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xの概略構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xで実行される使用環境情報記憶処理の手順の一例を示すフローチャート。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置Xで実行される現像剤固着防止処理の手順の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1:制御部
2:表示操作部
3:画像読取部
4:画像処理部
5:画像形成部
6:ICリーダライタ
7:送風ファン(送風手段)
8:温度計(温度検出手段の一例)
9:湿度計(湿度検出手段の一例)
10:時計
S1,S2,…,:処理手順(ステップ)番号
X…複写機(画像形成装置の一例)

Claims (3)

  1. 像担持体に形成された静電潜像の現像に用いられる現像剤が収容された現像剤収容部と,前記現像剤収容部近傍の雰囲気温度を検出する温度検出手段と,前記現像剤収容部近傍の雰囲気湿度を検出する湿度検出手段と,前記温度検出手段によって検出された雰囲気温度が予め定められた上限温度以上である場合に駆動され,前記現像剤収容部近傍の雰囲気温度を低下させる送風ファンとを備えてなる画像形成装置であって,
    前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理の終了後,予め設定された上限時間が経過した場合に,前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理を実行する第1の現像剤流動処理手段と,
    前記温度検出手段によって検出された雰囲気温度に基づいて,予め定められた算出対象時間内の平均温度を算出する平均温度算出手段と,
    前記湿度検出手段によって検出された雰囲気湿度に基づいて,前記算出対象時間内の平均湿度を算出する平均湿度算出手段と,
    前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理の終了後,前記上限時間よりも短い既定時間が経過し,前記平均温度が予め設定された上限平均温度以上,且つ前記平均湿度が予め設定された上限平均湿度以上であることを条件に,前記現像剤収容部内の現像剤の流動を伴う所定の処理を実行する第2の現像剤流動処理手段と,
    を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像剤収容部が当該画像形成装置に着脱自在であって,
    当該画像形成装置が,前記温度検出手段によって検出された雰囲気温度と,前記湿度検出手段によって検出された雰囲気湿度と,最後に前記現像剤収容部に収容された現像剤の流動を伴う所定の処理が実行された最終流動日時とを,前記現像剤収容部に設けられた記憶手段に記憶させる記憶処理手段を更に備えてなり,
    前記平均温度算出手段及び前記平均湿度算出手段が,前記現像剤収容部の記憶手段に記憶された前記雰囲気温度及び前記雰囲気湿度に基づいて前記平均温度及び前記平均湿度を算出し,
    前記第1の現像剤流動処理手段及び/又は前記第2の現像剤流動処理手段が,現在日時と前記現像剤収容部の記憶手段に記憶された最終流動日時とに基づいて前記上限時間又は前記既定時間の経過を判断するものである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記所定の処理は,テスト印字処理又は現像ローラの空回転処理である請求項1又は2のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011160555A1 (zh) * 2010-06-22 2011-12-29 珠海天威飞马打印耗材有限公司 激光打印机用碳粉盒
US9348310B2 (en) 2012-04-26 2016-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2018197785A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 シャープ株式会社 画像形成装置

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