JP2006251759A - 画像形成装置及びそのトナーニアエンプティ通知方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 画像形成装置の使用状況に即した、より精度が高いトナーニアエンプティ通知をすることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置１に、トナーカートリッジ、トナーニアエンプティを通知する表示部３３、新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間をデータとして格納する記憶部３４，３７、トナーニアエンプティを通知するプログラムを実行する制御部３１を構成する。新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間から、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を計算し、トナー補給準備地点に到達した時に、トナーニアエンプティを表示して、通知する。
【選択図】 図２

Description

本発明は、レーザープリンタ、電子写真式複写機等の電子写真方式を採用した画像形成装置及びそのトナーニアエンプティ通知方法に関する。

レーザープリンタ、電子写真式複写機等の電子写真方式を採用した画像形成装置５１にあっては、図１に示すように、先ず、帯電装置５３によって感光体ドラム５２表面を所定の表面電位に帯電させ、次に、半導体レーザー等の露光装置５４によって感光体ドラム５２表面を露光し、表面電位を減衰させて静電潜像を形成する。そして、現像装置５５の現像ローラ５６表面にバイアス電圧を印加し、現像装置５５内で帯電したトナーを感光体ドラム５２表面の静電潜像形成部に付着、現像して顕在化させ、感光体ドラム５２表面にトナー像を形成する。

一方、搬送ローラ５７，５７によって用紙Ｐを転写領域まで搬送し、転写装置５８によって用紙Ｐを帯電させ、感光体ドラム５２表面に形成されたトナー像を用紙Ｐ表面に転写させる。次に、剥離装置５９によって用紙Ｐを感光体ドラム５２表面から剥離させ、定着装置（図示しない）によって用紙Ｐ表面にトナー像を定着させ、排紙ローラ（図示しない）によって用紙Ｐを装置外に排出する。

トナー像を用紙Ｐ表面に転写した後、クリーニング装置６０のブレード６１によって感光体ドラム５２表面に残存するトナーを掻き落として回収し、次に、除電装置６２によって感光体ドラム５２表面に残存する電荷を除去して、感光体ドラム５２表面を初期状態とする。

例えば、二成分現像方式を採用した現像装置５５にあっては、現像装置内に磁性粉体であるキャリアＣと着色樹脂粉体であるトナーＴとから成る現像剤Ｄを収容してあり、攪拌スクリュー６３，６４によってキャリアＣとトナーＴとを混合、攪拌させ、摩擦によってトナーを帯電させるようになっている。現像によってトナーＴを消費した場合には、上方に配設したトナーカートリッジ（図示しない）から現像装置５５内にトナーＴを補給するようになっており、上記と同様に、補給したトナーＴをキャリアＣと混合、攪拌させ、帯電させるようになっている。

通常、トナーカートリッジ内にはトナー残量センサを配設してあり、トナーカートリッジ内のトナー残量を継続的に検知して、トナー残量が所定値以下になった場合には、トナーニアエンプティを通知するようになっている。又、トナー残量センサを配設することなく、印字画像のドットを形成する画像信号をカウントし、その総合計値が所定値以上になった場合に、トナーニアエンプティを通知するようにしたものもある。

しかし、上記何れの画像形成装置においても、使用場所の温度及び湿度、印字画像パターン、時間当たりの用紙消費量等の実際の使用環境によって、トナー消費量は大きく変動するため、トナーニアエンプティを正確に通知することはできないという問題があった。

上記の如き問題を解消するために、交換前のトナーカートリッジにおける印字画像のドット数積算値を補正して、交換後のトナーカートリッジにおけるトナーニアエンプティ予測値とし、交換後のトナーカートリッジにおける印字画像のドット数積算値がトナーニアエンプティ予測値に達した時に、トナーニアエンプティを通知するようにした画像形成装置が提案されている（特許文献１参照）。

特開２００１−２３９７２９号公報

しかし、トナーカートリッジに収容されたトナーは、通常、２、３週間程度という短期間のうちに消費されるのではなく、２、３ヶ月以上の長期間に亘って消費されるから、交換前のトナーカートリッジと交換後のトナーカートリッジにおける使用状況とは、往々にして著しく変化してしまう場合がある。よって、交換前のトナーカートリッジにおけるドット数積算値を補正したとしても、それだけでは、交換後のトナーカートリッジにおけるトナーニアエンプティ予測値として使用するには精度が低いという問題があった。

又、画像形成装置の使用頻度は、月、週、曜日、１日の時間帯等によって大いに変化するものであり、それに伴って、時間当たりのトナー消費量も大いに変動する。さらに、トナーニアエンプティを通知した後、実際に、トナーカートリッジを交換するまでに要する時間は、サービスマンが交換する場合と、使用者又は管理者が交換する場合とでは、大きな隔たりがある。しかし、上記画像形成装置にあっては、このような点は何も考慮されていなかった。

本発明は、従来の画像形成装置における問題点を解消すべく為されたものであって、画像形成装置の使用状況に即した、より精度が高いトナーニアエンプティ通知をすることができる画像形成装置及びトナーニアエンプティ通知方法を提供することを目的とする。

又、トナーカートリッジを交換するまでに要する時間を考慮して、無用に長い時間トナーニアエンプティを通知することなく、効率的にトナーカートリッジを交換することができる画像形成装置及びトナーニアエンプティ通知方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、交換可能なトナーカートリッジと、トナーニアエンプティを通知する表示部と、新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間をデータとして格納する記憶部と、トナーニアエンプティを通知するプログラムを実行する制御部と、から構成され、新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間から、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を制御部において計算し、トナー補給準備地点に到達した時に、表示部にトナーニアエンプティを表示して、通知することを特徴とする。

さらに、トナー補給に要する時間を設定する入力部を配設し、トナー補給に要する時間を考慮して、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を制御部において計算し、トナー補給準備地点に到達した時に、表示部にトナーニアエンプティを表示して、通知するのが好ましい。

ここで、トナー消費量は、印字画像のドット数をもって計算するのが好ましく、トナー補給準備地点は、所定の時間間隔をもって計算するのが好ましい。

又、前記表示部は、液晶パネルであることが好ましい。

本発明の画像形成装置におけるトナーニアエンプティの通知方法は、新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間から、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を計算し、トナー補給準備地点に到達した時に、トナーニアエンプティを通知することを特徴とする。

さらに、トナー補給に要する時間を考慮して、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を計算するのが好ましい。

印字画像のドット数をもってトナー消費量を計算するのが好ましく、印字動作を実行する毎にトナー消費量を計算するのが好ましい。又、所定の時間間隔をもってトナー補給準備地点を計算するのが好ましい。

以下、本発明の画像形成装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。

本発明の画像形成装置１の概略構成は、図１に示すように、従来の画像形成装置と同様である。

本発明の画像形成装置１の制御構成は、図２に示すように、制御部３１、入力部３２、表示部３３、第１記憶部３４、第２記憶部３５、第３記憶部３６、大容量記憶部３７等から成る。

制御部３１は、ＣＰＵ（中央演算処理装置）を有しており、画像形成装置１の印字動作等、殆ど全ての制御動作を実行するものである。そして、ＣＰＵ（中央演算処理装置）には、クロックジェネレータ３８を備えている。

入力部３２は、画像形成装置１の操作パネルに配設された各種ボタン及びキーから成り、表示部３３は、操作パネルに配設された液晶パネルから成る。

第１記憶部３４は、書き込み可能なＥＥＰＲＯＭ等から成り、トナーカートリッジに収容されたトナーを完全に消費した場合の印字画像のドット数、トナー補給に要する時間等の各種設定値を予め格納してある。
第２記憶部３５は、書き込み不能なＲＯＭ等から成り、トナーニアエンプティを通知するためのプログラム等を格納してある。
第３記憶部３６は、読み書き可能なＲＡＭ等から成り、画像形成装置１の作動中に一時保存しておくべき各種データ等を格納してある。

大容量記憶部３７は、読み書き可能なＨＤＤ等から成り、トナーニアエンプティを通知するためのプログラムを実行することによって計算したトナーカートリッジにおける印字画像のドット数積算値、画像形成装置の稼働時間、これらによって計算された残稼働可能時間等の各種データを格納してある。

次に、本発明の画像形成装置１において、トナーニアエンプティを通知するためのプログラムを実行して、トナーニアエンプティを通知する方法について説明する。

図３に示すように、画像形成装置１の電源を入れると（ステップ１）、先ず、トナーカートリッジがトナー補給準備地点に、すなわち、トナーニアエンプティ状態にあるか否かが判断される（ステップ２）。トナー補給準備地点にある場合には、表示部３３である液晶パネルにトナーニアエンプティ状態にあることが表示される（ステップ３）。

コピー動作を開始すると（ステップ４）、トナーカートリッジにおけるトナー消費量が計算される（ステップ５）。

ここで、画像形成装置１がイメージスキャナ、レーザープリンタ、液晶プリンタ等から成るディジタル装置の場合には、印字画像のドット数を計算することによってトナー消費量を計算することができる。
この場合には、図４に示すように、一枚のコピー動作を実行する毎に、印字画像のドット数を計算した後（ステップ５１）、そのドット数を加えて、印字画像のドット数積算値を更新する（ステップ５２）。

トナーカートリッジにおけるトナー消費量を計算した後、トナー補給予想地点を更新するタイミングにあるか否か判断される（ステップ６）。このタイミングは、例えば、３０分毎等の適宜周期である。トナー補給予想地点を更新するタイミングにある場合には、トナー補給予想地点とトナー補給準備地点に関する計算が実行される（ステップ７）。

トナー補給予想地点とは、トナーカートリッジに収容されたトナーが略消費される時期のことであり、トナー補給準備地点とは、トナーカートリッジに収容されたトナーが少なくなり、トナー補給準備をすべき時期のことであり、トナーニアエンプティを通知する時期である。これらトナー補給予想地点とトナー補給準備地点とは、例えば、印字画像のドット数積算値と画像形成装置の稼働時間とによって計算することができる。

この場合には、図５に示すように、先ず、トナー補給準備地点を計算するために日付を確認するか否か判断され（ステップ７１）、日付を確認する場合には、画像形成装置の稼働時間が更新される（ステップ７２）。そして、印字画像のドット数積算値と画像形成装置の稼働時間から、トナー補給予想地点とトナー補給準備地点を計算する（ステップ７３）。尚、画像形成装置の稼働時間は、文字通りの稼働時間のみならず、稼働日数を適用してもよい。

例えば、トナーを完全に消費した場合の印字画像のドット数をＤＴ、印字画像のドット数積算値をＤＡとすれば、残存トナーに対応する印字画像のドット数ＤＢは、
ＤＢ＝ＤＴ−ＤＡ （１）
となる。一方、現在装着されているトナーカートリッジが新規のものに交換されてからの
画像形成装置の稼働時間（日数）をＰＡとすれば、時間（１日）当たりに消費したトナーに対応する印字画像のドット数△Ｄは、
△Ｄ＝ＤＡ／ＰＡ （２）
となり、トナー補給予想地点ＸＯは、
ＸＯ＝ＤＢ／△Ｄ （３）
と計算することができる。又、本発明においては、トナー補給に要する時間（日数）を操作パネルのキー（図示しない）から、任意に設定入力することができる。このトナー補給に要する時間（日数）とは、トナー補給が必要になった時点から実際にトナーが補給されるまでの時間（日数）で、例えば、サービスマンがトナー補給を行う場合には、連絡を受けてからトナーの補給が完了されるまでの時間（日数）を、又、ユーザがトナー補給を行う場合には、トナーを発注してからユーザの手元にトナーが届くまでの時間（日数）を入力する。ここで、トナー補給に要する時間（日数）をＰＴに設定すれば、トナー補給準備地点ＸＡは、
ＸＡ＝ＸＯ−ＰＴ （４）
と計算することができる。
このようにして、トナー補給予想地点ＸＯとトナー補給準備地点ＸＡを計算した後、それを従来のものと置換して、更新する（ステップ７４）。

そして、トナーカートリッジが更新されたトナー補給準備地点ＸＡに、すなわち、トナーニアエンプティ状態にあるか否かが判断される（ステップ２）。トナー補給準備地点ＸＡにある場合には、表示部５３である液晶パネルにトナーニアエンプティ状態にあることが表示される（ステップ３）。

以上の如く、トナー消費量と稼働時間（日数）とによって、トナー補給予想地点とトナー補給準備地点とを算出するようにすれば、画像形成装置の使用状況を考慮した、より精度の高いトナーニアエンプティを通知することができる。

又、トナーカートリッジを交換するまでに要する時間を設定しておけば、無用に長い時間トナーニアエンプティを通知することはなく、効率的にトナーカートリッジを交換することができる。

尚、トナーカートリッジにおけるトナー消費量は、月、週、曜日、時間帯毎に区分して集計しておくのが好ましい。こうすれば、月、週、曜日、時間帯を加味して、より精度の高いトナーニアエンプティを通知することができる。

又、表示部５３である液晶パネルにトナーニアエンプティ状態にあることを表示するのみならず、特定使用者に電子メールを送信して、トナーニアエンプティ状態にあることを報知してもよい。

画像形成装置の概略断面図である。 本発明の画像形成装置の制御構成図である。 トナーニアエンプティを通知するプログラムのフローチャートである。 トナー消費量を計算するルーチンの一例を示すフローチャートである。 トナー補給予想地点とトナー補給準備地点とを計算するルーチンの一例を示すフローチャートである。

符号の説明

１ 画像形成装置
３１ 制御部
３２ 入力部
３３ 表示部
３４ 第１記憶部
３５ 第２記憶部
３６ 第３記憶部
３７ 大容量記憶部

Claims (10)

1. 交換可能なトナーカートリッジと、
   トナーニアエンプティを通知する表示部と、
   新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間をデータとして格納する記憶部と、
   トナーニアエンプティを通知するプログラムを実行する制御部と、
   から構成され、
   新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間から、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を制御部において計算し、トナー補給準備地点に到達した時に、表示部にトナーニアエンプティを表示して、通知することを特徴とする画像形成装置。
2. さらに、トナー補給に要する時間を設定する入力部を配設し、
   トナー補給に要する時間を考慮して、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を制御部において計算し、トナー補給準備地点に到達した時に、表示部にトナーニアエンプティを表示して、通知することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
3. トナー消費量は、印字画像のドット数をもって計算することを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
4. トナー補給準備地点は、所定の時間間隔をもって計算することを特徴とする請求項１乃至３何れかに記載の画像形成装置。
5. 前記表示部は、液晶パネルであることを特徴とする請求項１乃至４何れかに記載の画像形成装置。
6. 新規トナーカートリッジに収容されたトナー量、トナーカートリッジ使用時におけるトナー消費量及び画像形成装置の稼働時間から、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を計算し、トナー補給準備地点に到達した時に、トナーニアエンプティを通知することを特徴とする画像形成装置におけるトナーニアエンプティ通知方法。
7. さらに、トナー補給に要する時間を考慮して、トナー補給予想地点及びトナー補給準備地点を計算することを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置におけるトナーニアエンプティ通知方法。
8. 印字画像のドット数をもってトナー消費量を計算することを特徴とする請求項６又は７に記載の画像形成装置におけるトナーニアエンプティ通知方法。
9. 印字動作を実行する毎にトナー消費量を計算することを特徴とする請求項６乃至８何れかに記載の画像形成装置におけるトナーニアエンプティ通知方法。
10. 所定の時間間隔をもってトナー補給準備地点を計算することを特徴とする請求項６乃至９何れかに記載の画像形成装置におけるトナーニアエンプティ通知方法。

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