JP5272804B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
画像形成装置などの情報処理装置において、高温による異常発生の事故解析に適用可能な技術として、特許文献1には、サーミスタを複数設けて定着器の温度や機内の温度、機外の温度を検出したり、AC入力電源の入力電圧の検出、装置内のDC電圧の検出等を行うことにより事故解析に必要な情報を検知し、この情報を記憶装置に格納する技術が記載されている。
また、特許文献2には、印刷装置内に本体とは独立した系で通信ユニット、電源管理ユニット、熱センサ及び発煙感知センサを設け、一定時間以上規定温度を超えた状態が続いたり発煙を感知した場合に印刷装置の主電源を落として管理者に通知を行う技術が記載されている。
特開平10−254309号公報 特開2003−154739号公報
本発明は、処理負荷を抑えつつ高温による異常発生の検出を行うことができる情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明の情報処理装置は、検出対象とする対象部位毎に設けられ、当該対象部位での高温による異常の発生を予め定められた第1頻度で検出する複数の異常検出手段と、高温による異常の発生の予兆を検出する予兆検出手段と、予め定められた期間中に前記予兆検出手段により予兆が検出された回数が予め定められた回数を超えた場合、前記複数の異常検出手段による検出頻度を前記第1頻度よりも多い第2頻度とする制御を行う制御手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記高温による異常の発生の予兆を、外部より供給される電力の電圧波形の異常及び電流波形の異常の少なくとも一方としてたものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記制御手段が、前記複数の異常検出手段による検出頻度が前記第1頻度または前記第2頻度とされている状態で、何れかの前記異常検出手段により異常の発生が検出された場合、前記複数の異常検出手段による検出頻度を前記第2頻度よりも多い第3頻度とする制御を行うものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記制御手段が、前記複数の異常検出手段による検出頻度が前記第2頻度または前記第3頻度とされている状態で、前記予め定められた期間中に前記予兆検出手段により予兆が検出された回数が前記予め定められた回数以下となった場合、前記複数の異常検出手段による検出頻度を前記第1頻度に減らす制御を行うものである。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項記載の発明において、前記予兆検出手段を複数備え、前記制御手段が、前記複数の異常検出手段による検出頻度が前記第1頻度とされている状態で、何れかの前記予兆検出手段により予兆が検出された場合、当該予兆が検出された予兆検出手段の周辺の前記異常検出手段による検出頻度を前記第2頻度とする制御を行うものである。
一方、請求項6に記載の発明のプログラムは、コンピュータを、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置における制御手段として機能させるものである。
請求項1及び請求項6に記載の発明によれば、処理負荷を抑えつつ高温による異常発生の検出を行うことができる、という優れた効果を有する。
また、請求項2に記載の発明によれば、高温による異常の発生の予兆を検出することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項3に記載の発明によれば、異常の発生が検出された場合に検出頻度を多くすることにより、異常の発生状況を詳細に把握することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項4に記載の発明によれば、処理負荷を抑えることができる、という優れた効果を有する。
さらに、請求項5に記載の発明によれば、処理負荷の上昇を抑えることができる、という優れた効果を有する。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る電圧波形の一例を示す波形図である。 第1の実施の形態に係る検出頻度変更処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る予兆が検出された後に高温による異常の発生が検出された場合の予兆結果と温度の検出頻度の関係を示す図である。 第1の実施の形態に係る予兆が検出された後に予兆が検出されなくなった場合の予兆結果と温度の検出頻度の関係を示す図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る検出頻度変更処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る予兆が検出された後に高温による異常の発生が検出された場合の予兆結果と温度の検出頻度の関係を示す図である。 第2の実施の形態に係る予兆が検出された後に予兆が検出されなくなった場合の予兆結果と温度の検出頻度の関係を示す図である。 他の実施の形態に係る電流波形を検出する検出部の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、以下では、本発明をコピー機能、印刷(プリント)機能、ファクシミリ機能を備えた画像形成装置に適用した場合について説明する。
[第1の実施の形態]
図1には、第1の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成を示すブロック図が示されている。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、商用電源(例えば、AC100V)に接続され、オン又はオフに切り替えられることにより当該商用電源から供給される電力を通電状態又は非通電状態に切り替える電源スイッチ12と、電源スイッチ12に接続され、当該電源スイッチ12を介して商用電源から供給される電力を第1電圧レベル(例えば、5V)の直流電力に変換する第1低圧電源装置14と、電源スイッチ12に接続され、当該電源スイッチ12を介して商用電源から供給される電力を第2電圧レベル(例えば、24V)の直流電力に変換する第2低圧電源装置16と、コピー操作などの各種の操作指示が入力される操作ボタンや各種のメッセージ等を表示するための表示部が設けられた操作パネル17と、装置全体の動作を制御するコントローラ18と、読込位置に置かれた記録用紙から画像を読み込み、当該画像を示す画像データを取得する画像読取部20と、画像データに基づいて電子写真方式にて感光体ドラムに潜像を形成し、形成された当該潜像にトナーを付着させて現像したトナー像を記録用紙に転写する画像形成エンジン部22と、加熱・加圧することにより記録用紙に転写されたトナー像を当該記録用紙に定着させる定着器24と、を備えている。
定着器24は、電源スイッチ12に接続され、当該電源スイッチ12を介して商用電源から電力が供給されている。コントローラ18は、第1低圧電源装置14に接続され、当該第1低圧電源装置14から電力が供給されている。操作パネル17、画像読取部20、及び画像形成エンジン部22は、第2低圧電源装置16に接続され、当該第2低圧電源装置16から電力が供給されている。
コントローラ18は、装置全体の動作を司るCPU(中央処理装置)30や、制御プログラムを含む各種プログラム等が予め記憶されたROM32、各種データを一時的に記憶するRAM34、各種データを記憶して保持するHDD(ハード・ディスク・ドライブ)36、ネットワークNETに接続され、ネットワークNETを介して外部機器との間で通信データの送受信を行うネットワークI/F(インタフェース)部38を備えている。
操作パネル17、コントローラ18、画像読取部20、及び画像形成エンジン部22は、バスBUSを介して相互に接続されている。従って、コントローラ18は、画像読取部20の作動の制御、画像形成エンジン部22の作動の制御、を各々行うことができる。また、コントローラ18は、操作パネル17に設けられた操作ボタンに対するユーザの操作状態を把握することができる。また、コントローラ18は、操作パネル17に設けられた表示部へのメッセージの表示を制御することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、高温による異常の発生の検出対象とする対象部位に温度センサ40を設けている。本実施の形態では、対象部位として、図1に示すように、第1低圧電源装置14、第2低圧電源装置16、操作パネル17、画像読取部20、画像形成エンジン部22、定着器24、及び配線42等の各種機器の配置位置や装置上部、装置下部に温度センサ40を設けた場合について説明するがこれに限定されるものではない。各温度センサ40は、それぞれコントローラ18に接続され、コントローラ18からの制御により当該温度センサ40が設けられた対象部位の温度を検出する。コントローラ18は、各温度センサ40により検出された温度に基づいて各対象部位に高温による異常の発生したか否かを検出する。
また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、高温による異常の発生の予兆を検出する予兆検出部44が設けられている。電源スイッチ12から電力が供給される配線42に接続されている。
ここで、高温による異常が発生する場合、配線42を介してに供給される電力の電圧波形及び電流波形に、スパイク電圧や電圧低下、電流低下といった波形の異常が予兆として発生する。
図2(A)には、配線42を介してに供給される電力の電圧波形が示されており、図2(B)には、図2(A)の電圧波形を全波整流した電圧波形が示されている。図2(C)には、電圧低下が発生した電圧波形が示されており、図2(D)には、図2(B)の電圧波形を全波整流した電圧波形が示されている。
予兆検出部44は、供給される交流電力のゼロクロス点(0Vとなる点)の検出を行って周期Tを求めると共に、例えば、供給される交流電力をダイオード・ブリッジ等を用いて全波整流し、全波した電圧波形のゼロクロス点から周期T/2となるタイミングでの電圧値を求めることにより、電圧波形の異常を検出する。予兆検出部44は、コントローラ18に接続されており、電圧波形の異常を検出した場合、波形異常が発生したことを通知する。コントローラ18は、予兆検出部44からの通知に基づいて、供給される電力の電圧波形の異常が発生したか否かを検出する。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。
コントローラ18は、定期的に各温度センサ40により温度の検出を行い、各温度センサ40により検出された温度に基づいて各対象部位に高温による異常が発生したか否かを検出を行う。
予兆検出部44は、供給される電力の電圧波形の異常を検出しており、波形異常が検出された場合、高温による異常が発生する予兆として波形異常が発生したことをコントローラ18へ通知する。
コントローラ18は、予兆検出部44による予兆の検出結果や温度センサ40による温度の検出結果に応じて温度検出の頻度を変更している。
図3には、コントローラ18のCPU30により実行される検出頻度変更処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。なお、当該プログラムはROM32の予め定められた領域に予め記憶されており、一定期間毎や温度の検出頻度の設定を変更する必要が生じたタイミング(例えば、画像形成装置10の起動時や予兆検出部44により電圧波形の異常検出されたタイミング、何れかの温度センサ40により温度異常の発生が検出されたタイミングなど)でCPU30により実行される。
ステップ100では、予め定められた期間中(ここでは、3分間中)に予兆検出部44により高温による異常の発生の予兆が検出された回数が予め定められた回数(ここでは、10回)を超えたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ104へ移行し、否定判定となった場合はステップ102へ移行する。
本実施の形態では、予め定められた期間中に予兆が検出された回数が予め定められた回数を超えた場合に高温による異常の予兆が発生したと判定している。この予め定められた期間中や予め定められた回数は、実機を用いた実験や画像形成装置10の設計仕様等に基づくコンピュータ・シミュレーション等によって予め定められる。なお、配線42を介してに供給される電力の電圧波形の波形異常は、高温による異常の予兆の他に雷等のサージによっても発生し、頻度は同様である。
ステップ102では、各温度センサ40により温度の検出を行う頻度を予め定められた第1頻度(ここでは、3秒間に1回ずつ)とする。
一方、ステップ104では、何れかの温度センサ40による検出温度が高温による異常が発生したと判定する予め定められた温度(ここでは、70℃)を超えたか否か判定し、肯定判定となった場合はステップ108へ移行し、否定判定となった場合はステップ106へ移行する。
ステップ106では、各温度センサ40により温度の検出を行う頻度を上記第1頻度よりも多い第2頻度(ここでは、1秒間に2回ずつ)とする。
一方、ステップ108では、各温度センサ40により温度の検出を行う頻度を上記第2頻度よりも多い第3頻度(ここでは、1秒間に10回ずつ)とする。
コントローラ18は、検出頻度変更処理プログラムで求められた頻度で各温度センサ40により温度の検出を行い、各温度センサ40により検出された温度に基づいて各対象部位に高温による異常が発生したか否かを検出を行し、検出結果をHDD36に記憶する。このように、各温度センサ40による温度の検出結果をHDD36に記憶することにより、発熱による異常が発生した場合に異常の発生箇所の解析が容易になる。なお、HDD36に記憶された検出結果は、定期的に一定期間以上古いものを削除することが好ましい。
また、コントローラ18は、高温による異常が発生したと判定した場合、操作パネル17の表示部等に高温による異常が発生した旨のメッセージを表示してユーザに報知を行う。
図4には、予兆検出部44による予兆が検出され、その後高温による異常の発生が検出された場合の予兆結果と温度の検出頻度の関係が示されている。
3分間中に予兆が検出された回数が10回以下の場合は、3秒間に1回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、20個の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は400回(=(1/3)×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
また、3分間中に予兆が検出された回数が10回を超えた場合は、1秒間に2回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、20個の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は2400回(=2×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
さらに、温度センサ40により検出された温度が70℃を超えて高温による異常が発生した場合は、1秒間に10回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、20個の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は12000回(=10×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
これにより、高温による異常が発生していない通常時に、温度センサ40による温度の検出頻度を低く抑えることができるため、温度検出による処理負荷が低く抑えることができる。一方、温度センサ40による温度の検出頻度が低くした場合、高温による異常が発生した際に温度検出を行う前に温度センサ40が変形、溶解して温度センサ40で温度が検出できない場合があるが、高温による異常発生の予兆が検出された場合に温度センサ40による温度の検出頻度を高くすることにより、異常発生を検出することができる。
一方、図5には、予兆検出部44による予兆が検出されたがその後予兆が検出されなくなった場合の予兆結果と温度の検出頻度の関係が示されている。
3分間中に予兆が検出された回数が10回を超えた場合は、1秒間に2回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、20個の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は2400回(=2×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
その後、3分間中に予兆が検出された回数が10回以下となった場合は、3秒間に1回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、20個の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は400回(=(1/3)×20〔個〕×60〔秒〕)と戻る。
これにより、高温による異常発生の予兆が検出されなくなったや、雷等のサージによって発生した電圧波形の波形異常が収まった場合に、検出頻度を通常の上記第1頻度に減らすことにより温度検出による処理負荷が低く抑えることができる。
なお、上記実施の形態では、予兆検出部44は、電圧波形の異常を検知することにより、高温による異常の発生の予兆の検知を行うものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、電流波形の異常を検出するものとしてもよい。電流波形は、例えば、図10に示すように配線42にコイル46を巻回し、配線42に流れる電流の変化によってコイル46に発生する電圧の検出を行うことにより求めることができる。また、配線42に抵抗を設けて当該抵抗の両端の電位差から電流波形を求めることもできる。
[第2の実施の形態]
図6には、第2の実施の形態に係る画像形成装置10の概略構成を示すブロック図が示されている。なお、上記第1の実施の形態(図1参照)と同一部分には同一の符号を付してここでの説明は省略する。
本実施の形態に係る画像形成装置10は、電源スイッチ12から第1低圧電源装置14へ電力が供給される配線42Aに電流波形の異常を検出する予兆検出部44Aが設けられ、電源スイッチ12から第2低圧電源装置16及び定着器24へ電力が供給される配線42Bに電流波形の異常を検出する予兆検出部44Bが設けられており、それぞれコントローラ18に接続されている。コントローラ18は、予兆検出部44A、44Bからの通知に基づいて、第1低圧電源装置14へ供給される電力の電流波形と第2低圧電源装置16及び定着器24へ供給される電力の電流波形に異常が発生したか否かを検出する。なお、以下、予兆検出部44A、44Bを特に区別しない場合は単に予兆検出部44という。
また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、コントローラ18のHDD36に、予兆検出部44A、44Bの周辺に配置された温度センサ40を示すセンサ配置情報を記憶している。
予兆検出部44A、44Bは、それぞれ供給される電力の電流波形の異常を検出しており、異常が検出された場合、異常が発生したことをコントローラ18へ通知する。
コントローラ18は、予兆の検出された予兆検出部44の周辺に配置された温度センサ40の温度検出の頻度を多く変更している。
図7には、本実施の形態に係る検出頻度変更処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートが示されている。
ステップ200では、予め定められた期間中(ここでは、3分間中)に予兆検出部44A、44Bの何れか一方により高温による異常の発生の予兆が検出された回数が予め定められた回数(ここでは、10回)を超えたか否かを判定し、肯定判定となった場合はステップ204へ移行し、否定判定となった場合はステップ202へ移行する。
ステップ202では、各温度センサ40により温度の検出を行う頻度を予め定められた第1頻度(ここでは、3秒間に1回ずつ)とする。
一方、ステップ204では、何れかの温度センサ40により検出された温度が高温による異常が発生したと判定する予め定められた温度(ここでは、70℃)を超えたか否か判定し、肯定判定となった場合はステップ210へ移行し、否定判定となった場合はステップ206へ移行する。
ステップ206では、HDD36に記憶されたセンサ配置情報に基づき、予兆が検出された予兆検出部44の周辺に配置された温度センサ40を特定する。
次のステップ208では、上記ステップ206で特定された温度センサ40により温度の検出を行う頻度を上記第2頻度(ここでは、1秒間に2回ずつ)とする。
一方、ステップ210では、各温度センサ40により温度の検出を行う頻度を上記第3頻度(ここでは、1秒間に10回ずつ)とする。
図8には、予兆検出部44Bによる予兆が検出され、その後高温による異常の発生が検出された場合の予兆検出部44A、44Bの予兆結果と温度の検出頻度の関係が示されている。
予兆検出部44A、44Bでの3分間中に予兆が検出された回数が10回以下の場合は、3秒間に1回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、予兆検出部44A、44Bの周辺に10個ずつ(全20個)の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は400回(=(1/3)×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
また、予兆検出部44Bでの3分間中に予兆が検出された回数が10回を超えた場合は、予兆検出部44Bの周辺に配置された温度センサ40により1秒間に2回ずつ温度の検出が行われる。これにより、例えば、予兆検出部44A、44Bの周辺に10個ずつ(全20個)の温度センサ40を設けた場合、予兆検出部44Bの周辺の温度センサ40の検出頻度は1200回(=2×10〔個〕×60〔秒〕)となり、予兆検出部44Aの周辺の温度センサ40の検出頻度は200回(=(1/3)×10〔個〕×60〔秒〕)となるため、合計の検出頻度は1400回(=2×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
さらに、温度センサ40により検出された温度が70℃を超えて高温による異常が発生した場合は、1秒間に10回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、20個の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は12000回(=10×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
これにより、高温による異常発生の予兆が検出された場合に予兆が検出された予兆検出部44の周辺に温度センサ40による温度の検出頻度を高くすることにより、処理負荷の上昇を抑えつつ異常発生を検出することができる。
一方、図9には、予兆検出部44A、44Bによる予兆が検出されたがその後予兆が検出されなくなった場合の予兆結果と温度の検出頻度の関係が示されている。
予兆検出部44A、44Bでの3分間中に予兆が検出された回数が10回を超えた場合は、予兆検出部44A、44Bの周辺に配置された温度センサ40により1秒間に2回ずつ温度の検出が行われる。これにより、例えば、予兆検出部44A、44Bの周辺に10個ずつ(全20個)の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は2400回(=2×20〔個〕×60〔秒〕)となる。
その後、予兆検出部44A、44Bでの3分間中に予兆が検出された回数が10回以下の場合は、3秒間に1回ずつ各温度センサ40により温度の検出が行われる。これにより、例えば、20個の温度センサ40を設けた場合、1分間での検出頻度は400回(=(1/3)×20〔個〕×60〔秒〕)と戻る。
これにより、高温による異常発生の予兆が検出されなくなった場合に、検出頻度を通常の上記第1頻度に減らすことにより温度検出による処理負荷が低く抑えることができる。
なお、上記各実施の形態では、電圧波形の異常及び電流波形の異常から高温による異常の発生の予兆を検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、高温となって生じた煙を発煙感知センサで検出することにより高温による異常の発生の予兆を検出するものとしてもよい。また、高温となったことによる基板の変形等を検出するものとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、各温度センサ40による検出結果をHDD36に記憶し、高温による異常が発生した場合、操作パネル17の表示部等に高温による異常が発生した旨のメッセージを表示してユーザに報知を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、高温による異常の発生したと検出された場合にネットワークNETを介して管理センタの管理サーバなどの外部機器へ通知するものとしてもよい。また、各温度センサ40による検出結果を管理サーバなどの外部機器へ送信するものとしてもよい。さらに、音声等を用いてユーザに報知を行うようにしてもよい。
さらに、上記各実施の形態では、本発明を画像形成装置10に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
その他、上記実施の形態で説明した画像形成装置10の構成(図1、図6参照。)は、一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、上記各実施の形態で説明した各プログラム(図3、図7参照。)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
10 画像形成装置(情報処理装置)
18 コントローラ(制御手段)
30 CPU(制御手段)
40 温度センサ(異常検出手段)
44、42A、42B 予兆検出部(予兆検出手段)

Claims (6)

  1. 検出対象とする対象部位毎に設けられ、当該対象部位での高温による異常の発生を予め定められた第1頻度で検出する複数の異常検出手段と、
    高温による異常の発生の予兆を検出する予兆検出手段と、
    予め定められた期間中に前記予兆検出手段により予兆が検出された回数が予め定められた回数を超えた場合、前記複数の異常検出手段による検出頻度を前記第1頻度よりも多い第2頻度とする制御を行う制御手段と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記高温による異常の発生の予兆を、外部より供給される電力の電圧波形の異常及び電流波形の異常の少なくとも一方とした
    請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数の異常検出手段による検出頻度が前記第1頻度または前記第2頻度とされている状態で、何れかの前記異常検出手段により異常の発生が検出された場合、前記複数の異常検出手段による検出頻度を前記第2頻度よりも多い第3頻度とする制御を行う
    請求項1又は請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数の異常検出手段による検出頻度が前記第2頻度または前記第3頻度とされている状態で、前記予め定められた期間中に前記予兆検出手段により予兆が検出された回数が前記予め定められた回数以下となった場合、前記複数の異常検出手段による検出頻度を前記第1頻度に減らす制御を行う
    請求項3記載の情報処理装置。
  5. 前記予兆検出手段を複数備え、
    前記制御手段は、前記複数の異常検出手段による検出頻度が前記第1頻度とされている状態で、何れかの前記予兆検出手段により予兆が検出された場合、当該予兆が検出された予兆検出手段の周辺の前記異常検出手段による検出頻度を前記第2頻度とする制御を行う
    請求項1〜請求項4の何れか1項記載の情報処理装置。
  6. コンピュータを、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置における制御手段として機能させるためのプログラム。
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