JP5589695B2 - 画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法に関する。
負荷となる機器と通信を行う通信機能や当該機器を管理する管理機能とを有する高機能型の電力メータが世界的に普及し始めている。このような電力メータは、新型電子式メータとして、スマートメータと呼ばれる。スマートメータは、通信機能として無線通信機能が組み込まれて、家庭や事業所内の設備されるエアコンや照明機器、温度計、セキュリティー機器や画像形成装置などの機器と接続される。そして、将来的には電力事業者が、ネットワークに接続されたスマートメータを介して、各機器の電力制御を行うといった活用が検討されている。具体的には夏場の消費電力のピーク時は、電力事業者がエアコンの温度の設定を+2℃上げるといった活用が検討されている。ところで、画像形成装置については、画像形成装置に供給される電力に余力がない場合に、画像形成装置の動作モードを、電力の供給を抑制する省電力モードへ強制的に移行させたり、画像形成装置がコピーを行っている場合は、省電力モードの代わりに、コピー生産性を低下させた電力削減モードといった動作モードに移行させたりする電力制御が既に知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の技術では、電力削減モードとして、例えば、コピーを行う際の線速を制限することが行われる。
しかしながら、夏場の消費電力のピーク時におけるエアコンの例では、電力事業者がエアコンの温度の設定を強制的に数℃上げることは、エアコンにおける消費電力の削減に確実に結びつくが、従来の画像形成装置において、その動作モードを電力削減コピーモードに移行させることは、消費電力の削減に必ずしも結びつくとは限らない。分かりやすい一例を挙げると、1枚のみにコピーを行う場合は、コピー生産性を低下させない方が良いと考えられる。例えば、1枚のみにコピーを行う場合も、コピーを行う際の線速を遅くするなどしてコピー生産性を低下させた場合、コピーが行われた用紙が排出されるまでの稼動時間が長くなり、結果的に、意図せずに逆に消費電力が増加してしまう場合があるからである。この場合、コピー生産性を低下させることでユーザの利便性が低下するにも係らず、消費電力を削減することもできないことになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの利便性を考慮しつつ、電力事業者等からの指令に応じる画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、画像の形成を指示する画像形成指示に応じて、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、消費電力の削減を要求する電力削減指令を外部装置から受信する通信手段と、を備え、前記電力削減指令を前記通信手段が受信しない場合は、前記画像形成手段が第1の速度で前記記録媒体に画像を形成し、前記電力削減指令を前記通信手段が受信した場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度より低下させた第2の速度で前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ画像が形成される対象の記録媒体の枚数が予め定められた枚数未満の場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成システムは、画像形成装置と、前記画像形成装置の電力を管理する外部装置とが接続され、前記外部装置は、消費電力の削減を要求する電力削減指令を前記画像形成装置に送信する送信手段を備え、前記画像形成装置は、画像の形成を指示する画像形成指示に応じて、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、前記電力削減指令を前記外部装置から受信する通信手段と、を備え、前記電力削減指令を前記通信手段が受信しない場合は、前記画像形成手段が第1の速度で前記記録媒体に画像を形成し、前記電力削減指令を前記通信手段が受信した場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度より低下させた第2の速度で前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ画像が形成される対象の記録媒体の枚数が予め定められた枚数未満の場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成方法は、画像の形成を指示する画像形成指示に応じて、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、消費電力の削減を要求する電力削減指令を外部装置から受信する通信手段と、を備え、前記電力削減指令を前記通信手段が受信しない場合は、前記画像形成手段が第1の速度で前記記録媒体に画像を形成し、前記電力削減指令を前記通信手段が受信した場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度より低下させた第2の速度で前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置で実行される画像形成方法であって、前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ画像が形成される対象の記録媒体の枚数が予め定められた枚数未満の場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの利便性を考慮しつつ、電力事業者等からの指令に応じることができる。
図1は、スマートメータを説明するための図である。 図2は、スマートメータと画像形成装置との接続を簡略化して例示する図である。 図3は、画像形成装置のハードウェア構成を例示する図である。 図4は、操作表示部33の概観を例示する図である。 図5は、制御部32の機能的構成を例示する図である。 図6は、電力事業者により電力の供給が抑制されている旨のメッセージの表示例を示す図である。 図7は、画像形成装置がスマートメータから電力削減指令を受信したときの処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、画像形成装置がスマートメータから電力削減解除指令を受信したときの処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、画像形成装置がコピーやプリントとして印刷を行う場合の処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、同実施の形態に係る効果を説明するための図である。 図11は、同実施の形態に係る効果を説明するための図である。 図12は、第2の実施の形態に係る画像形成装置が印刷要求に応じて印刷を行う場合の処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、第3の実施の形態に係る画像形成装置が印刷要求に応じて印刷を行う場合の処理の手順を示すフローチャートである。 図14は、一変形例に係る画像形成装置が印刷要求に応じて印刷を行う場合の処理の手順を示すフローチャートである。 図15は、一変形例に係る低生産性としてのCPMの値(速度)を設定する操作入力をユーザが行うための設定画面を例示する図である。 図16は、一変形例に係るメッセージの表示例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法の一実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、スマートメータを説明するための図である。スマートメータは、家庭や事務所毎に取り付けられる。各スマートメータには、各家庭や各事務所内にあるエアコンや照明機器や画像形成装置などの負荷となる各機器が接続される。電力事業者からの電力は、電力線で接続される電柱を介して各スマートメータに供給され、スマートメータを介して各負荷に供給される。従来の電力計は、家庭や事務所内の負荷が消費した電力(消費電力)を計測するのみであったが、スマートメータは、消費電力の計測の機能に加え、計測した結果を無線や電力線を介した通信により電力事業者に伝達する機能(人が検針することが不要になる)や、負荷との通信を行う通信機能や、負荷の電力を管理する電力管理機能などを更に有し、高機能型となっている。電力管理機能としては、具体例を1つ挙げると、夏場の消費電力のピーク時に電力事業者がスマートメータを介して、各家庭や各事務所内のエアコンの温度の設定を数℃上げたり、所定の温度(例えばクールビズの推奨温度の28℃)に設定したりする機能がある。これにより、消費電力を削減することができる。
図2は、スマートメータと画像形成装置との接続を簡略化して例示する図である。同図に示されるように、電力線やAC電源線を介して電柱と接続されるスマートメータと、画像形成装置とはAC電源線を介して接続される。スマートメータから画像形成装置にはAC電源線を介して電力が供給される。尚、図示していないが、スマートメータと画像形成装置との間には、分電盤とコンセントとが介在する。また、画像形成装置は、無線により通信を行う無線通信部を有しており、図2にて示されるように、スマートメータと無線による通信を行うことが可能である。このような構成において、スマートメータは少なくとも画像形成装置に対して電力管理機能を実現させることが可能である。画像形成装置に対する電力管理機能とは、画像形成装置が起動しているか否かを判定したり、夏場の消費電力のピーク時はエアコンと同じように、画像形成装置の消費電力を削減する指令を画像形成装置に送信したりする機能である。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置のハードウェア構成について図3を用いて説明する。画像形成装置は、主電源スイッチ(SW)30と、PSU(Power Supply Unit)31と、制御部32と、操作表示部33と、定着ユニット34と、モータ類35と、読み取りユニット(不図示)とを備える。主電源SW30は、ユーザの操作により、ON又はOFFが切り替えられるスイッチであり、ON又はOFFの切り替えに応じて、AC(Alternating Current)電源からPSU31への交流電圧の供給又は供給の停止を切り替える。PSU31は、DC電圧生成部36と、ヒータ駆動部37とを有する。DC電圧生成部36は、主電源SW30を介してAC電源から供給された交流電圧を直流電圧に変換することにより直流電圧を生成してこれを制御部32に供給する。ヒータ駆動部37は、主電源SW30を介してAC電源から供給された交流電圧を定着ユニット34や読み取りユニットに供給する。読み取りユニットは、後述する操作表示部33を介してコピーを指示するユーザからの操作入力に応じて、原稿から画像を読み取る。定着ユニット34は、読み取りユニットにより原稿から読み取られた画像や情報処理装置から送信された後述の印刷指示データに基づいて感光体上に形成された潜像のトナー像が用紙(記録媒体)に転写された後、当該トナー像を当該用紙に定着させて、当該用紙に画像を形成することにより、コピーやプリントとして印刷を行う。モータ類35は、感光体や給紙ローラなどを駆動させるための各種モータである。操作表示部33は、ユーザからの操作が入力される操作キーや操作ボタンなどの操作部と、情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部とが一体的に形成されたものである。
図4は、操作表示部33の概観を例示する図である。同図において、符号2,3,5〜8,10,12,15〜21はそれぞれ、ハードウェアにより構成される操作キーや操作ボタンなどのハードウェアキーであり、符号4は、タッチパネル式のディスプレイであり、符号9,11,13,14は、画像形成装置の状態を表示するためのLED(Light Emitting Diode)である。
図3の説明に戻る。また、制御部32は、DC電圧生成部36から交流電圧が供給されると、これを操作表示部33やモータ類35に供給する。また、制御部32は、CPU(Central Processing Unit)38と、RAM(Random Access Memory)39と、ROM(Read Only Memory)40と、無線通信部41と、HDD(Hard Disk Drive)42と、ASIC43と、通信部44とを有し、画像形成装置全体を制御する。CPU38は、ROM40やHDD42に記憶された各種プログラムを読み出して実行することにより、画像形成装置の有する各装置を制御し、各種機能を実現させる。ROM40は、各種プログラムや各種データを記憶する。RAM39は、CPU38により実行される各種プログラムや各種データを一時的に記憶する。HDD42は、各種プログラムや各種画像データなどの各種データを記憶する。無線通信部41は、スマートメータなどの外部装置と無線により通信を行う。ASIC43は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、モータ類35や定着ユニット34の駆動を制御する。通信部44は、情報処理装置などの外部装置とネットワークを介して通信を行なうものであり、例えば、情報処理装置から、画像の印刷を指示する印刷指示データを受信する。
次に、本実施の形態に係る制御部32の機能的構成について図5を用いて説明する。画像形成装置は、スマートメータ通信制御部50と、表示制御部51と、印刷制御部52と、記憶部53とを有する。スマートメータ通信制御部50と、表示制御部51と、印刷制御部52とは、CPU38がROM40やHDD42に記憶された各種プログラムを実行する際に例えばRAM39上に生成されるものである。記憶部53は、例えばROM40やHDD42に確保される記憶領域に生成されるものである。
スマートメータ通信制御部50は、無線通信部41を介してスマートメータからの指令を受信するものであり、通信手段の一例である。具体的には、スマートメータ通信制御部50は、無線通信部41を介してスマートメータから電力削減指令を受信すると、「1」の値の電力削減フラグをRAM39に記憶させる。電力削減指令とは、消費電力の削減を要求する、即ち、消費電力のレベルを下げることを要求する電力業者からの指令である。また、スマートメータ通信制御部50は、無線通信部41を介してスマートメータから電力削減解除指令を受信すると、RAM39に記憶させた電力削減フラグの値を「0」にする。電力削減解除指令は、電力削減指令による要求を解除する指令であり、消費電力のレベルを下げるという要求を解除する指令である。
印刷制御部52は、印刷要求があった場合に行う印刷を制御するものであり、印刷要求において指定された印刷条件に基づいて、電力削減モードに移行するか否かを決定し、決定の結果に応じて、定着ユニット34に対して印刷を行わせる。これは制御手段の一例である。尚、ここでは、画像形成装置において、操作表示部33を介してコピーを指示する操作入力があった場合や通信部44を介して情報処理装置から印刷指示データを受信した場合に、印刷要求として、印刷条件を指定して画像の形成を指示する画像形成指示があったとする。ユーザは、コピーを指示する操作入力を行う際に、印刷条件として、コピーを行う対象の用紙の枚数(印刷要求枚数という)を指定するものとする。また、印刷指示データにも、印刷条件として、印刷を行う対象の用紙の枚数(印刷要求枚数)が指定されているものとする。そして、印刷制御部52は、電力削減モードに移行すると決定した場合、定着ユニット34に対して生産性を低下させて印刷を行わせる。尚、コピー機の生産性を示す指標として、CPM(CopyPerMinite)がある。これは、1分間にコピーを行う枚数を示す速度である。また、プリンタの場合の生産性を示す指標として、PPM(PagePerMinite)がある。これは、1分間に印刷を行う枚数を示す速度である。電力削減モードにおいて、印刷制御部52は、コピーを指示する操作入力に応じた印刷を制御する場合には、CPM(速度)を低下させてプリントが行われるように制御し、印刷指示データの受信に応じた印刷を制御する場合には、PPM(速度)を低下させて印刷が行われるように制御する。即ち、電力削減モードとは、印刷に係る速度を低下させるモードとなる。尚、以降では、説明の便宜上、プリントを行う場合についても、CPMを用いて、説明を行う。そして、例えば、A4の用紙に対するモノクロの印刷について、電力削減モードに移行しない場合のCPMを75枚/分の速度とすると、電力削減モードに移行する場合のCPMを65枚/分の速度にする。前者の生産性を通常生産性といい、後者の生産性を低生産性という。尚、このような生産性を低下させる、即ち、印刷に係る速度を低下させる方法としては、印刷を行う際に、感光体などを駆動させるモータ類35の回転スピードを低下させる方法や、印刷を行う対象の用紙を通紙する間隔(通紙間隔という)を広げる方法がある。ここでは例えば後者の方法を採用する。
尚、75枚/分のCPMは、「モノクロコピー」と「コピー用紙はA4縦」をコピー条件とした場合のスペックである。仮にカラーコピーとなった場合は、CPM(1分間のコピー出力枚数)はモノクロと異なる場合がある。同様に、コピー用紙サイズがA3などになった場合も、CPM(1分間のコピー出力枚数)はA4縦と異なる。コピー条件でCPMが変わるため、これに応じて規定枚数の数値は変わる。本実施の形態では、コピー条件ごとの規定枚数を記憶させている。以降、CPMと枚数の数値は、説明を間便にするために、「モノクロコピー」と「コピー用紙はA4縦」を前提に説明を行う。
次に、印刷条件に基づいて、電力削減モードに移行するか否かをどのように決定するかについて説明する。本実施の形態においては、印刷制御部52は、印刷要求枚数が規定枚数以上である場合に、電力削減モードに移行すると決定し、印刷要求枚数が規定枚数より小さい場合に、電力削減モードに移行しないと決定する。そして、印刷制御部52は、電力削減モードに移行すると決定した場合、定着ユニット34に対して低生産性での制御により印刷を行わせ、電力削減モードに移行しないと決定した場合、定着ユニット34に対して通常生産性での制御により印刷を行わせる。規定枚数は、上述の通常生産性のCPMの値に対応したものであり、例えば、通常生産性を「CPM=75枚/分」(第1の速度)であるとした場合、規定枚数は、75枚である。記憶部53は、この規定枚数と、通常生産性としてのCPMの値と、低生産性としてのCPM(第2の速度)の値とを記憶する。これらの各値の記憶は、例えば、画像形成装置の製造業者が製造工場にて予め行う。
表示制御部51は、操作表示部33への情報の表示を制御するものであり、ユーザが操作入力を行うための操作画面を操作表示部33に表示させる。表示制御部51は、電力削減モードに移行すると印刷制御部52が決定した場合、電力事業者により電力の供給が抑制されている旨のメッセージを操作画面と共に操作表示部33に表示させる。図6は、当該メッセージの表示例を示す図である。図4のディスプレイ4には、図6に示されるように、操作画面が表示され、操作画面の中央上部に、「電力業者より ピーク電力抑制中」というメッセージが表示される。尚、同図のメッセージは一例であり、この他のメッセージが表示されるようにしても良いし、文章ではなく記号やマークの形態で表示させるようにしても良いし、LEDの点灯によるものであっても良い。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の行う処理の手順について説明する。まず、画像形成装置がスマートメータから電力削減指令を受信したときの処理の手順について図7を用いて説明する。画像形成装置は、無線通信部41を介してスマートメータから電力削減指令を受信すると(ステップS1:YES)、「1」の値の電力削減フラグをRAM39に記憶させることにより、電力削減フラグを立てる(ステップS2)。次に、画像形成装置がスマートメータから電力削減解除指令を受信したときの処理の手順について図8を用いて説明する。画像形成装置は、無線通信部41を介してスマートメータから電力削減解除指令を受信すると(ステップS10:YES)、RAM39に記憶させた電力削減フラグの値を「0」にすることにより、電力削減フラグを解除する(ステップS11)。
次に、画像形成装置がコピーやプリントとして印刷を行う場合の処理の手順について図9を用いて説明する。画像形成装置は、操作表示部33を介してコピーを指示する操作入力があった場合や通信部44を介して情報処理装置から印刷指示データを受信した場合などの印刷要求があった場合(ステップS20:YES)、RAM39に記憶された電力削減フラグを参照して、その値が「1」又は「0」かを判定することにより、電力の削減が電力事業者から要求されているか否かを判定する(ステップS21)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS21:YES)、画像形成装置は、印刷要求において指定された印刷要求枚数と、記憶部53に記憶されている規定枚数とを比較して、印刷要求枚数は規定枚数以上であるか否かを判定する(ステップS22)。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS22:YES)、画像形成装置は、電力削減モードに移行すると決定して、図6に例示されるように、電力事業者により電力の供給が抑制されている旨のメッセージを操作表示部33に表示させる(ステップS23)。そして、画像形成装置は、印刷要求に応じた印刷を低生産性での制御により行う(ステップS24)。具体的には、画像形成装置は、上述したように、「CPM=65枚/分」となるように速度を制御して印刷を行う。その後、画像形成装置は、ステップS23で操作表示部33に表示させていたメッセージを非表示にする。
一方、ステップS21の判断結果が否定的である場合(ステップS21:NO)又はステップS22の判断結果が否定的である場合(ステップS22:NO)、画像形成装置は、電力削減モードに移行しないと決定して、印刷要求に応じた印刷を通常生産性での制御により行う(ステップS25)。具体的には、画像形成装置は、上述したように、「CPM=75枚/分」となるように速度を制御して印刷を行う。
ここで、本実施の形態に係る効果について図10〜図11を用いて説明する。図10は、画像形成装置の電力の実測波形を例示する図である。横軸が時間で、縦軸が電力の量を示す。同図の上部に示されるグラフは、A4の用紙に対するモノクロのコピーを、「CPM=75枚/分」で15分以上を行ったときの電力波形を示す。同図の下部に示されるグラフは、A4の用紙に対するモノクロのコピーを、「CPM=65枚/分」で15分以上を行ったときの電力波形を示す。即ち、下部に示されるグラフが、本実施の形態に係る生産性を低下させた印刷を行った結果を示している。尚、生産性を低下させる方法としては、上述したように、通紙間隔を広げる方法が採用されている。図10を見て分かるように、時間が0秒から200秒までの間の電力波形はどちらも同じような曲線を描いている。また時間が0秒から200秒までの電力量の平均(平均電力という)は実測でどちらも約2000Wである。時間が0秒から200秒までの期間においては、図11にて説明すると、例えば75枚のA4の用紙に対するモノクロのコピーを行った場合、「CPM=75枚/分」の場合には、約60秒でコピーが終わるが、「CPM=65枚/分」の場合には、約70秒でコピーが終了するため、「CPM=75枚/分」の場合に比べてコピーに係る時間が10秒長くなる。この期間の平均電力量は同じなので、横軸の時間と、縦軸の電力量の面積で考慮すると、「CPM=75枚/分」の場合に消費される電力(消費電力)は約33Wh(≒2000W×60秒÷60秒÷60分)、「CPM=65枚/分」の場合に消費電力約39Wh(≒2000W×70秒÷60秒÷60分)となり、CPMが低下した方が、生産性が悪いにもかかわらず消費電力が多くなる。即ち、画像形成装置において、電力削減モードではない場合の通常のCPMが75枚/分で且つ印刷要求枚数が75枚より少ない場合のときは、CPMを65枚/分に低下させずに通常の速度である「CPM=75枚/分」で印刷を行った方が、トータルの消費電力の量は小さくなる。尚、時間が300秒以降においては、「CPM=75枚/分」の場合の平均電力は1700W(図中HD1参照)で、「CPM=65枚/分」の場合の平均電力は1400W(図中HD2参照)となり、CPMを65枚/分に低下させると、平均して約300Wの消費電力を削減することができる。このように印刷要求枚数に応じて、生産性を低下させて印刷を行うか生産性を低下させずに印刷を行うかを判定して、判定の結果に応じて印刷を行うことで、電力事業者からの指令に応じた消費電力の削減を意図した通りに確実に実現させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法の第2の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
上述の第1の実施の形態においては、画像形成装置は、印刷要求枚数が規定枚数以上である場合、1枚目から電力削減モードに移行して印刷を行った。本実施の形態においては、画像形成装置は、印刷要求に応じて印刷を既に行った用紙の枚数(印刷済枚数という)が規定枚数に達するまでは、電力削減モードに移行せずに、通常生産性での制御により印刷を行い、印刷済枚数が規定枚数に達した場合、電力削減モードに移行して、低生産性での制御により印刷を行う。具体的には、画像形成装置の印刷制御部52は、印刷済枚数が規定枚数に達するまでは、電力削減モードに移行しないと決定し、定着ユニット34に対して通常生産性での制御により印刷を行わせ、印刷済枚数が規定枚数に達した場合、電力削減モードに移行すると決定し、定着ユニット34に対して低生産性での制御により印刷を行わせる。
次に本実施の形態に係る画像形成装置が印刷要求に応じて印刷を行う場合の処理の手順について図12を用いて説明する。ステップS20〜S22は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS30では、画像形成装置は、ステップS25と同様に、印刷要求に応じた印刷を通常生産性での制御により行う。次いで、ステップS31では、画像形成装置は、印刷要求に応じて印刷を既に行った用紙の枚数(印刷済枚数)と、記憶部53に記憶されている規定枚数とを比較して、印刷済枚数は規定枚数以上であるか否かを判定する。当該判定結果が否定的である場合(ステップS31:NO)、ステップS30に戻り、ステップS31の判定結果が肯定的である場合(ステップS31:YES)、S23に進む。ステップS23〜S25は上述の第1の実施の形態と同様である。
図10の上部のグラフに示されるように、時間が0〜200秒までは、CPMが低下しても消費電力が変わらないので、画像形成装置は、以上のような構成により、通常生産性での制御により印刷を行うことで、ユーザの利便性を損ねることなく、消費電力の増加を抑制することができ、電力事業者からの指令に応じた消費電力の削減を確実に実現させることができる。一方、時間が200秒以降では、通常生産性時の平均電力が1700Wであるのに対し低生産性時の平均電力が1400Wに低下するので、画像形成装置は、低生産性での制御により印刷を行うことで、電力事業者からの指令に応じた消費電力の削減を効果的に実現させることができる。
[第3の実施の形態]
次に、画像形成装置の第3の実施の形態について説明する。なお、上述の第1の実施の形態又は第2の実施の形態と共通する部分については、同一の符号を使用して説明したり、説明を省略したりする。
上述の各実施の形態においては、通常生産性に対して電力削減モードにおいて低下させる低生産性の種類を1つとしたが、本実施においては、低生産性の種類を複数取り扱う。例えば、第1低生産性として印刷に係る速度であるCPMを65枚/分とし、第2低生産性としてCPMを55枚/分とする。通常生産性は上述の第1の実施の形態と同様とする。この場合、画像形成装置の印刷制御部52は、印刷要求枚数が第1規定枚数以上である場合に、電力削減モードに移行すると決定すると共に、印刷要求枚数が第1規定枚数以上且つ第2規定枚数より小さい場合に、定着ユニット34に対して第1生産性での制御により印刷を行わせ、印刷要求枚数が第2規定枚数以上である場合に、定着ユニット34に対して第2生産性での制御により印刷を行わせる。尚、第1規定枚数を50枚とし、第2規定枚数を100枚とする。これらの値と、第1低生産性としてCPMの値と、第2低生産性としてCPMの値と、通常生産性としてのCPMの値とは記憶部53に各々記憶される。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置が印刷要求に応じて印刷を行う場合の処理の手順について図13を用いて説明する。ステップS20〜S21は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS40では、画像形成装置は、印刷要求において指定された印刷要求枚数と、記憶部53に記憶されている第1規定枚数とを比較して、印刷要求枚数は第1規定枚数以上であるか否かを判定する。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS40:YES)、画像形成装置は、電力削減モードに移行すると決定して、図6に例示されるように、電力事業者により電力の供給が抑制されている旨のメッセージを操作表示部33に表示させる(ステップS23)。次いで、画像形成装置は、印刷要求枚数と、記憶部53に記憶されている第2規定枚数とを比較して、印刷要求枚数は第2規定枚数以上であるか否かを判定する(ステップS41)。当該判定結果が否定的である場合(ステップS41:NO)、画像形成装置は、印刷要求に応じた印刷を第1低生産性での制御により行う(ステップS42)。具体的には、画像形成装置は、上述したように、「CPM=65枚/分」となるように速度を制御して印刷を行う。その後、画像形成装置は、ステップS41で操作表示部33に表示させていたメッセージを非表示にする。また、ステップS41の判定結果が肯定的である場合(ステップS41:YES)、画像形成装置は、印刷要求に応じた印刷を第2低生産性での制御により行う(ステップS43)。具体的には、画像形成装置は、上述したように、「CPM=55枚/分」となるように速度を制御して印刷を行う。その後、画像形成装置は、ステップS23で操作表示部33に表示させていたメッセージを非表示にする。一方、ステップS21の判断結果が否定的である場合(ステップS21:NO)又はステップS40の判断結果が否定的である場合(ステップS40:NO)、ステップS25に進む。ステップS25は上述の第1の実施の形態と同様である。
以上のような構成によれば、印刷要求枚数に応じて、段階的に生産性を低下させて印刷を行うことで、ユーザの利便性を考慮しつつ、電力の削減をより効率的に実現することが可能になる。
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
上述した実施の形態において、画像形成装置で実行される各種プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また当該各種プログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供するように構成しても良い。
上述した各実施の形態では、画像形成装置を、原稿から画像を読み取るスキャナ機能、読み取られた画像に基づいて印刷を行うコピー機能及び印刷指示データに基づいて印刷を行うプリンタ機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、スキャナ機能及びコピー機能を有する複写機、プリンタ機能を実現させるプリンタであっても良い。また、画像形成装置は、更に、ファクシミリ機能を有するものであっても良い。
上述した各実施の形態においては、規定枚数の値は、通常生産性としてのCPMの値に対応するものとしたが、これに限らない。また、規定枚数の値は、通信部44を介した情報処理装置からの要求に応じて記憶部53に記憶させたりその値を更新したりするようにしても良いし、操作表示部33を介したユーザの操作入力に応じて記憶させたりその値を更新したりするようにしても良い。これは第1設定手段の一例である。
上述した各実施の形態においては、電源削減モードに移行するか否かを決定するために印刷条件として、印刷要求枚数を用い、当該印刷要求枚数との比較に規定枚数を用いたが、これに限らず、印刷に係る所要時間及び規定時間を用いるようにしても良い。印刷に係る所要時間とは、印刷要求枚数と、通常生産性とから算出されるものである。規定時間とは、印刷に係る所要時間に対して予め規定された値である。この場合、印刷制御部52は、印刷要求に応じた印刷に係る所要時間が規定時間以上である場合に、電力削減モードに移行すると決定して、定着ユニット34に対して低生産性での制御により印刷を行わせ、所要時間が規定時間より小さい場合に、電力削減モードに移行しないと決定して、定着ユニット34に対して通常生産性での制御により印刷を行わせる。規定時間の値は、規定時間以上連続して印刷を低生産性での制御により行った場合の平均電力が通常生産性での制御により印刷を行った場合に比べて低下する値に設定される。この場合、記憶部53は、規定枚数ではなく規定時間と、通常生産性の値とを予め記憶する。図14は、本変形例に係る画像形成装置が印刷要求に応じて印刷を行う場合の処理の手順を示すフローチャートである。ステップS20〜S21は上述の第1の実施の形態と同様である。ステップS50では、印刷要求において指定された印刷要求枚数と、通常生産性の値として例えば「CPM=75枚/分」の値とを用いて、当該印刷要求枚数の印刷に係る所要時間を算出し、当該所要時間と、記憶部53に記憶されている規定時間とを比較して、印刷に係る所要時間は規定時間以上であるか否かを判定する。当該判定結果が肯定的である場合(ステップS50:YES)、ステップS23に進み、当該判定結果が否定的である場合(ステップS50:NO)、ステップS25に進む。ステップS23〜S24は上述の第1の実施の形態と同様である。
以上のような構成によっても、電力事業者からの指令に応じた電力の削減を意図した通りに確実に実現させることができる。
尚、規定時間の値は、通信部44を介した情報処理装置からの要求に応じて記憶部53に記憶させたりその値を更新したりするようにしても良いし、操作表示部33を介したユーザの操作入力に応じて記憶させたりその値を更新したりするようにしても良い。これは第2設定手段の一例である。
上述した各実施の形態においては、第1の実施の形態で図9を用いて説明したように、画像形成装置が、印刷条件に基づいて電力削減モードに移行するか否かを決定して生産性(速度)を切り替えて印刷を行うという制御の機能を有効にするか無効にするかを画像形成装置の管理者が切り替えられるようにしても良い。この切り替えは、例えば、操作表示部33を介した管理者の操作入力に応じて行うようにしても良いし、CPU38の有する所定のレジスタの値の書き換えによって行うようにしても良い。第2の実施の形態(図12参照)。第3の実施の形態(図13参照)及び変形例(図14参照)についても同様に、印刷条件に基づいて電力削減モードに移行するか否かを決定して生産性を切り替えて印刷を行うという制御の機能を有効にするか否かを画像形成装置の管理者が切り替えられるようにしても良い。これらは切替手段の一例である。
上述した各実施の形態においては、低生産性としてのCPMの値は、画像形成装置の製造業者が記憶部53に予め記憶させておくようにした。しかし、当該CPMの値は、通信部44を介した情報処理装置からの要求に応じて記憶部53に記憶させたりその値を更新したりするようにしても良いし、操作表示部33を介したユーザの操作入力に応じて記憶させたりその値を更新したりするようにしても良い。これは第3設定手段の一例である。図10を用いて上述したように、時間が0秒〜200秒までの消費電力は通常生産性での制御と低生産性での制御とで変わらないが、300秒以降は低生産性での制御ではCPMの値が低下するほど消費電力が低下する。このため、ユーザが低生産性としてのCPMの値を設定し、当該CPMの値を記憶部53において記憶させる。
図15は、低生産性としてのCPMの値(速度)を設定する操作入力をユーザが行うための設定画面を例示する図である。同図の例では、A4の用紙について、フルカラーで印刷を行う場合と、モノクロで印刷を行う場合とで、生産性の設定が分けられており、それぞれ、通常生産性としてのCPMの値に対して、複数種類の低生産性としてのCPMの値と、各CPMでの制御により印刷を行った場合の消費電力とが各々対比されて示されている。例えば、A4の用紙に対するカラーのコピーを行う場合の通常生産性は、65枚/分であり、消費電力は約1800Wであり、これに対し、低生産性として「CPM=55枚/分」に設定した場合に、消費電力は約1500Wとなり、低生産性での制御による印刷を行う場合には通常生産性での制御による印刷を行う場合に比べて、1分にコピー可能な枚数は10枚減るが、消費電力を300W削減可能であることが示されている。また、低生産性として「CPM=25枚/分」に設定した場合には、消費電力は約1000Wとなり、低生産性での制御による印刷を行う場合には通常生産性での制御による印刷を行う場合に比べて、1分にコピー可能な枚数は50枚も減るが、消費電力を800Wも削減可能であることが示されている。このような設定画面に示されている各場合の低生産性としてのCPMの値の中からユーザが1つの値を各々選択する操作入力を行うことにより、各場合の低生産性としてのCPMの値が選択されて、記憶部53に記憶される。
このような構成によれば、ユーザが協力できる範囲で消費電力の削減を実現することができる。
上述した各実施の形態においては、画像形成装置は、電力削減モードに移行して低生産性での制御により印刷を行う場合、低生産性としてのCPMの値と、電力の削減効果とをユーザに通知するようにしても良い。具体的には、画像形成装置は、例えば図16に例示されるメッセージを操作表示部33に表示させる。これは通知手段の一例である。同図の例では、電力削減モードに移行している旨と、通常生産性としてのCPMの値と、低生産性としてのCPMの値と、通常生産性での制御による印刷を行う場合の消費電力と低生産性での制御による印刷を行う場合の消費電力との差である電力削減量と、低生産性での制御による印刷を行う場合の消費電力に対する電力削減量の比である電力削減効果とを含むメッセージが示されている。尚、このようなメッセージは、図6に例示されるディスプレイ4上や図4に例示されるハードウェアキー2,3,5〜8,12,15〜21による操作入力を契機として表示させるようにしても良いし、通信部44を介して情報処理装置に送信し当該情報処理装置に接続される表示部に表示させるようにしても良い。
以上のような構成によれば、電力削減モードに移行した場合の生産性と電力の削減効果とを容易に視認することができる。
30 主電源SW
31 PSU
32 制御部
33 操作表示部
34 定着ユニット
35 モータ類
36 DC電圧生成部
37 ヒータ駆動部
38 CPU
39 RAM
40 ROM
41 無線通信部
42 HDD
43 ASIC
44 通信部
50 スマートメータ通信制御部
51 表示制御部
52 印刷制御部
53 記憶部
特開2003−209924号公報

Claims (9)

  1. 画像の形成を指示する画像形成指示に応じて、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
    消費電力の削減を要求する電力削減指令を外部装置から受信する通信手段と、
    を備え、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信しない場合は、前記画像形成手段が第1の速度で前記記録媒体に画像を形成し、前記電力削減指令を前記通信手段が受信した場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度より低下させた第2の速度で前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ画像が形成される対象の記録媒体の枚数が予め定められた枚数未満の場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成手段は、印刷条件として、画像が形成される対象の記録媒体の枚数である第1枚数が指定され、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ前記第1枚数が予め定められた枚数未満の場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ前記第1枚数が予め定められた枚数以上の場合、前記画像形成手段が、前記画像形成指示に応じて画像を既に形成した記録媒体の枚数である第2枚数が前記予め定められた枚数に達するまでは、前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成し、前記第2枚数が前記予め定められた枚数に達した後は、前記第2の速度で前記記録媒体上に画像を形成する
    ことを特徴とした請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記予め定められた枚数を記憶する記憶手段と、
    前記予め定められた枚数の値を前記記憶手段において設定する第1設定手段とを更に備える
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ前記第1枚数が予め定められた第1規定枚数未満の場合、前記画像形成手段が、前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成し、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ前記第1枚数が前記第1規定枚数以上第2規定枚数未満の場合、前記画像形成手段が、前記第1の速度より低下させた第3の速度で前記記録媒体上に画像を形成し、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ前記第1枚数が前記第2規定枚数以上の場合、前記画像形成手段が、前記第3の速度より低下させた第4の速度で前記記録媒体上に画像を形成する
    ことを特徴とした請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2の速度の値を設定する第2設定手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の速度の値と、前記第1の速度での画像の形成に係る消費電力及び前記第2の速度での画像の形成に係る消費電力から算出される電力削減量とを通知する通知手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置と、前記画像形成装置の電力を管理する外部装置とが接続され、
    前記外部装置は、
    消費電力の削減を要求する電力削減指令を前記画像形成装置に送信する送信手段を備え、
    前記画像形成装置は、
    画像の形成を指示する画像形成指示に応じて、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
    前記電力削減指令を前記外部装置から受信する通信手段と、
    を備え、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信しない場合は、前記画像形成手段が第1の速度で前記記録媒体に画像を形成し、前記電力削減指令を前記通信手段が受信した場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度より低下させた第2の速度で前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ画像が形成される対象の記録媒体の枚数が予め定められた枚数未満の場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成システム。
  9. 画像の形成を指示する画像形成指示に応じて、記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、消費電力の削減を要求する電力削減指令を外部装置から受信する通信手段と、を備え、前記電力削減指令を前記通信手段が受信しない場合は、前記画像形成手段が第1の速度で前記記録媒体に画像を形成し、前記電力削減指令を前記通信手段が受信した場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度より低下させた第2の速度で前記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    前記電力削減指令を前記通信手段が受信し、かつ画像が形成される対象の記録媒体の枚数が予め定められた枚数未満の場合は、前記画像形成手段が前記第1の速度で前記記録媒体上に画像を形成する
    ことを特徴とする画像形成方法。
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