JP5271850B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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本発明は、半導体集積回路に関し、特に、半導体集積回路の電源遮断機能に関する。
近年、半導体集積回路(以降、チップと称す)の高集積化が進み、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路を構成するMOSFET(Field Effect Transistor)(以下、単に「トランジスタ」ともいう。)のゲート長が短くかつ素子サイズが小さくなっている。これに伴い、トランジスタのサブスレッショルド特性が劣化してリーク電流が流れてしまい、半導体集積回路の総消費電力のうちの、不要に消費する電力の原因となるリーク電流が大きな割合を占めるため、動作しない回路部への電源経路を遮断してしまう技術が要求されている。
図1は、従来の半導体集積回路100の構成図を示している(特許文献1参照)。
従来の半導体集積回路100は、第1回路部111、第2回路部120、第1のスイッチ113(以下、スイッチ113と称する)、第2のスイッチ115(以下、スイッチ115と称する)及びデカップリング容量114を具備している。
第1回路部111は、寄生容量112を有している。
スイッチ113は、第1の接続点131及び第2の接続点132間に接続され、第1回路部111は、第2の接続点132及び第3の接続点133間に接続されている。具体的には、スイッチ113は、その一端子が第1の接続点131に接続され、その他端子が第2の接続点132に接続されている。第1回路部111は、その一端子が第2の接続点132に接続され、その他端子が第3の接続点133に接続されている。第1の接続点131は、チップ内電源端子101に接続され、第3の接続点133は、チップ内GND端子102に接続されている。すなわち、スイッチ113と第1回路部111は、チップ内電源端子101及びチップ内GND端子102間に直列接続されている。このスイッチ113は、接続関係から明らかなように、電源経路を接続・切断するものであり、電源スイッチとも呼ばれる。
スイッチ115及びデカップリング容量114は、第2の接続点132及び第3の接続点133間に直列接続されている。具体的には、スイッチ115は、その一端子が第2の接続点132に接続され、その他端子がデカップリング容量114の一端子に接続されている。デカップリング容量114の他端子は第3の接続点133に接続されている。スイッチ115は、デカップリング容量114における電荷の充放電と電荷保持とを切り換えるものであり、容量スイッチとも呼ばれる。
第2回路部120は、寄生容量122を有している。第2回路部120は、第1の接続点131(チップ内電源端子101)及び第3の接続点133(チップ内GND端子102)間に接続され、常に電源が供給されている。第2回路部120は、スイッチ113、115を制御するためのスイッチ制御回路121を備えている。スイッチ制御回路121は、第1の制御信号123(以下、制御信号123と称する)をスイッチ113に出力し、第2の制御信号124(以下、制御信号124と称する)をスイッチ113に出力することにより、スイッチ制御を行う。
スイッチ113、115は、p型MOSFETにより実現される。従って、制御信号123、124の信号レベルがローレベル“L”を示す場合は、それぞれ、スイッチ113、115はオンし、制御信号123、124の信号レベルがハイレベル“H”を示す場合は、それぞれ、スイッチ113、115はオフする。スイッチ113、115であるp型MOSFETの構成(ゲート長、イオン注入量、ゲート絶縁膜厚等)と制御信号123、124の信号レベルとは、オフリーク電流が極めて小さくなるように選択・設計されている。
図2は、従来の半導体集積回路100の動作を示すタイムチャートである。
上述のように、スイッチ113、115は、それぞれ、制御信号123、124の信号レベルがローレベル“L”を示す場合はオンし、制御信号123、124の信号レベルがハイレベル“H”を示す場合はオフする。また、スタンバイ状態に入る前は両スイッチ113、115ともオンであり、この際、寄生容量112、122とデカップリング容量114は、チップ内電源端子101の電位に充電されている。
この状態で、制御信号123、124の信号レベルがハイレベルとなった場合、それぞれ、スイッチ113、115はオフする。これにより、寄生容量112における電荷は、第1回路部111を構成するトランジスタのリーク電流として放電されるものの、デカップリング容量114における電荷は、第1回路部111側への電流経路がスイッチ115により遮断されていることから、スイッチ115がオンするまで保持されることとなる。なお、第2の回路部120は、スイッチ113とは無関係に電源を供給され続けているので、寄生容量122における電荷量は、スイッチ113がオフすることによっては変化しない。
このことは、図2においてチップ内電源端子101(第1の接続点131)のレベル(電位)が、スイッチ113がオフになるのとは無関係に、一定のレベルを保っていることからも理解される。
次いで、制御信号123、124の信号レベルがローレベルとなった場合、それぞれ、スイッチ113、115がオンする。この場合、第1回路部111がスタンバイ状態から動作状態へと移行することとなる。この際、寄生容量112、122、デカップリング容量114間で電荷の再分配が行われることとなる。
再分配される電荷の総量は、デカップリング容量114の電荷を保持していることから、再分配される電荷の総量は、寄生容量122の電荷量とデカップリング容量114の電荷量との和ということになる。
更に、電荷の再分配に関し、視点を変えてみると、説明の便宜上、第1回路部111、スイッチ113、スイッチ115及びデカップリング容量で構成される部分をブロック110と呼ぶものとした場合、ブロック110外からブロック110内への電荷の移動も低減されていることが理解される。すなわち、第1回路部111の寄生容量112に対する電荷の供給を、ある程度までブロック110内部においてまかなえることとなったことから、電源ノイズが低減される。この効果を更に顕著なものとするために、デカップリング容量114の容量値を第1回路部111の寄生容量112の容量値よりも大きくすることとしても良い。デカップリング容量114が大きければ大きいほど、第2回路部120の寄生容量122やチップ外部からの電荷の供給を考慮せずとも、電源ノイズ低減の効果は顕著なものとなる。
特開2001−358294号公報(図2、図4)
従来の半導体集積回路100では、第1回路部111の電位がゼロの状態のときに、第1回路部111がスイッチ113を介してチップ内電源端子101と接続された場合、チップ内電源端子101(第1の接続点131)に対して電圧降下が発生するという問題がある。
その理由としては、従来の半導体集積回路100では、消費電力を削減させ、発生する電圧降下を低減するために、スイッチ115とデカップリング容量114を設けている。スイッチ115は、スイッチ113と同時にオン・オフするようにスイッチング制御されている。スイッチ113、115をオンにする際、デカップリング容量114の電位がスイッチ115を介して第1回路部111内の寄生容量112に充電されても、寄生容量112の電位がゼロの状態から、チップ内電源端子101の電位がスイッチ113を介して寄生容量112に充電されるため、チップ内電源端子101に対して電圧降下が発生する。
回路部が停止状態から動作状態に移行するときに、チップ内電源に対する電圧降下を低減することが望まれる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の半導体集積回路(200)は、第1のスイッチ(SW1)と、回路部(210)と、第2のスイッチ(SW2)と、デカップリング容量(220)と、第3のスイッチ(SW3)と、スイッチ制御回路(212)とを具備している。第1のスイッチ(SW1)は、チップ内電源(201)に接続された第1の接続点(241)と、第2の接続点(242)との間に接続され、第1のスイッチ制御信号(230“L”)に応じてオンする。回路部(210)は、第2の接続点(242)とチップ内グランド(202)との間に接続され、寄生容量(221)を有している。第2のスイッチ(SW2)は、第2の接続点(242)と第3の接続点(243)との間に接続され、第2のスイッチ制御信号(231“L”)に応じてオンする。デカップリング容量(220)は、第3の接続点(243)とチップ内グランド(202)との間に接続されている。第3のスイッチ(SW3)は、第1の接続点(241)と第3の接続点(243)との間に接続され、第3のスイッチ制御信号(232“L”)に応じてオンする。スイッチ制御回路(212)は、回路部(210)が動作状態になる動作期間(T10)において、第1、2のスイッチ制御信号(230“L”、231“L”)を出力し、回路部(210)が停止状態になる停止期間(T11)において、第3のスイッチ制御信号(232“L”)を出力し、回路部(210)が停止状態から動作状態に移行する移行期間(T12〜T14)において、第2のスイッチ制御信号(231“L”)を出力する。
以上により、本発明の半導体集積回路では、動作期間(T10)において、回路部(210)内の寄生容量(221)の電位とデカップリング容量(220)の電位は、チップ内電源(201)の電位に維持され、停止期間(T11)において、寄生容量(221)の電位は徐々に降下してゼロになり、デカップリング容量(220)の電位はチップ内電源(201)の電位に維持される。移行期間(T12〜T14)において、デカップリング容量(220)の電位が第2スイッチ(SW2)を介して寄生容量(221)に充電され、デカップリング容量220の電位は徐々に降下し、寄生容量(221)の電位は徐々に上昇していく。このように、本発明の半導体集積回路では、移行期間(T12〜T14)において、回路部(210)の電位がゼロの状態であるときに、回路部(210)が第1スイッチ(SW1)を介してチップ内電源(201)と接続しないようにすることで、チップ内電源(201)に対する電圧降下を低減することができる。
図1は、従来の半導体集積回路100の構成を示している。 図2は、従来の半導体集積回路100の動作を示すタイムチャートである。 図3は、本発明の実施形態による半導体集積回路200の構成を示している。 図4は、本発明の実施形態による半導体集積回路200の動作を示すタイミングチャートである。 図5は、本発明の実施形態による半導体集積回路200における観測地点の電位を示すタイムチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態による半導体集積回路について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態による半導体集積回路200の構成を示している。
本発明の実施形態による半導体集積回路200は、第1回路部210、第2回路部211、第1のスイッチSW1(以下、スイッチSW1と称する)、第2のスイッチSW2(以下、スイッチSW2と称する)、第3のスイッチSW3(以下、スイッチSW3と称する)、デカップリング容量220を具備している。
第1回路部210は寄生容量221を有している。
スイッチSW1は、第1の接続点241及び第2の接続点242間に接続され、第1回路部210は、第2の接続点242及びチップ内グランド202間に接続されている。具体的には、スイッチSW1は、その一端子が第1の接続点241に接続され、その他端子が第2の接続点242に接続されている。第1回路部210は、その一端子が第2の接続点242に接続され、その他端子がチップ内グランド202に接続されている。第1の接続点241は、チップ内電源201に接続されている。すなわち、スイッチSW1と第1回路部210は、チップ内電源201及びチップ内グランド202間に直列接続されている。このスイッチSW1は、電源経路を接続・切断するものであり、電源スイッチとも呼ばれる。
スイッチSW2及びデカップリング容量220は、第2の接続点242及びチップ内グランド202間に直列接続されている。具体的には、スイッチSW2は、その一端子が第2の接続点242に接続され、その他端子が第3の接続点243に接続されている。デカップリング容量220は、その一端子が第3の接続点243に接続され、その他端子がチップ内グランド202に接続されている。スイッチSW2は、デカップリング容量220における電荷の充放電と電荷保持とを切り換えるものであり、容量スイッチとも呼ばれる。
スイッチSW3は、第1の接続点241及び第3の接続点243間に接続されている。具体的には、スイッチSW3は、その一端子が第1の接続点241に接続され、その他端子が第3の接続点243に接続されている。スイッチSW3は、デカップリング容量220における電荷の充放電と電荷保持とを切り換えるものであり、容量スイッチとも呼ばれる。
第2回路部211は寄生容量222を有している。第2回路部211は、第1の接続点241(チップ内電源201)とチップ内グランド202間に接続され、常に電源が供給されている。第2回路部211は、スイッチSW1〜SW3を制御するためのスイッチ制御回路212を備えている。スイッチ制御回路212は、第1のスイッチ制御信号230(以下、スイッチ制御信号230と称する)をスイッチSW1に出力し、第2のスイッチ制御信号231(以下、スイッチ制御信号231と称する)をスイッチSW2に出力し、第3のスイッチ制御信号232(以下、スイッチ制御信号232と称する)をスイッチSW3に出力することにより、スイッチ制御を行う。
スイッチSW1〜SW3は、p型MOSFETにより実現される。従って、スイッチ制御信号230〜232の信号レベルがローレベル“L”を示す場合は、それぞれ、スイッチSW1〜SW3はオンし、スイッチ制御信号230〜232の信号レベルがハイレベル“H”を示す場合は、それぞれ、スイッチSW1〜SW3はオフする。スイッチSW1〜SW3であるp型MOSFETの構成(ゲート長、イオン注入量、ゲート絶縁膜厚等)とスイッチ制御信号230〜232の信号レベルとは、オフリーク電流が極めて小さくなるように選択・設計されている。また、スイッチSW3は、スイッチSW2より抵抗が大きいスイッチで構成される。
図4は、本発明の実施形態による半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。
図4に示されるSW1〜SW3は、それぞれ、スイッチSW1〜SW3に供給されるスイッチ制御信号230〜232の信号レベルの変化を表している。この場合、上述のように、スイッチSW1〜SW3は、それぞれ、スイッチ制御信号230〜232の信号レベルがローレベル“L”を示す場合はオンし、スイッチ制御信号230〜232の信号レベルがハイレベル“H”を示す場合はオフする。また、スイッチSW1〜SW3を切り替える時間をT1、T2、T3、T4、T5とする。また、時間T1以前の期間をT10としたとき、時間T1〜T2、T2〜T3、T3〜T4、T4〜T5の期間をそれぞれT11、T12、T13、T14とする。
図5は、本発明の実施形態による半導体集積回路200における観測地点の電位を示すタイムチャートである。
時間T1〜T5、期間T10〜T14は、それぞれ、図4に示される時間、期間と同一であり、期間T10〜T14におけるスイッチSW1〜SW3の状態での観測地点の電位を示している。実線で描かれた電位−時間特性250は、第1の接続点241の電位を示し、1点鎖点で描かれた電位−時間特性251は第2の接続点242の電位を示し、点線で描かれた電位−時間特性252は第3の接続点243の電位を示している。
図4〜図5を用いて、本発明の実施形態による半導体集積回路の動作を説明する。
第1回路部210が実行する期間は、第1回路部210が動作状態になる動作期間T10と、第1回路部210が停止状態になる停止期間T11と、第1回路部210が停止状態から動作状態に移行する移行期間T12〜T14とを含んでいる。第1回路部210は、第2回路部211のスイッチ制御回路212のスイッチ制御により、動作状態と停止状態と移行状態とをこの順に繰り返す。
まず、動作期間T10について説明する。
動作期間T10において、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、スイッチ制御信号230、231の信号レベルをローレベル“L”にし、スイッチ制御信号232の信号レベルをハイレベル“H”にする。このとき、スイッチSW1、SW2は、それぞれ、スイッチ制御信号230、231“L”に応じてオンし、スイッチSW3は、スイッチ制御信号232“H”に応じてオフする。第1回路部210の電源となる第2の接続点242は、チップ内電源201の電位を維持し、第1回路部210の寄生容量221もチップ内電源201の電位を維持する。また、デカップリング容量220は、スイッチSW2がオンのため、チップ内電源201の電位を維持して、第1回路部210が動作しているときに発生する電源雑音を抑えるデカップリング容量として機能する。
動作期間T10の次の期間である停止期間T11について説明する。停止期間T11の開始時間、終了時間は、上述のように、時間T1、T2である。
停止期間T11の時間T1において、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、スイッチ制御信号230、231の信号レベルをハイレベル“H”にし、スイッチ制御信号232の信号レベルをローレベル“L”にする。このとき、スイッチSW1、SW2は、それぞれ、スイッチ制御信号230、231“H”に応じて、オンの状態からオフし、スイッチSW3は、スイッチ制御信号232“L”に応じて、オフの状態からオンする。ここで、スイッチSW1、SW2がオフのため、寄生容量221の電位は降下し、第1回路部210の電源となる第2の接続点242の電位も降下する。デカップリング容量220はスイッチSW3を介してチップ内電源201と接続しているため、チップ内電源201の電位がスイッチSW3を介してデカップリング容量220に充電される。
停止期間T11の次の期間である移行期間T12〜T14について説明する。移行期間T12〜T14は、第1移行期間T12、第2移行期間T13、第3移行期間T14を含んでいる。
まず、第1移行期間T12について説明する。第1移行期間T12の開始時間、終了時間は、上述のように、時間T2、T3である。
第1移行期間T12の時間T2において、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、スイッチ制御信号230、232の信号レベルをハイレベル“H”にし、スイッチ制御信号231の信号レベルをローレベル“L”にする。このとき、スイッチSW1は、スイッチ制御信号230“H”に応じて、オフの状態を維持し、スイッチSW2は、スイッチ制御信号231“L”に応じて、オフの状態からオンし、スイッチSW3は、スイッチ制御信号232“H”に応じて、オンの状態からオフする。
停止期間T11でデカップリング容量220にチップ内電源201の電位が充電されているので、第1移行期間T12においてデカップリング容量220の電位はスイッチSW2を介して第1回路部210の寄生容量221に充電される。一方、スイッチSW1はオフの状態を維持しているため、チップ内電源201の電位がスイッチSW1を介して寄生容量221に充電されない。
デカップリング容量220の電位が第1回路部210の寄生容量221に充電されるのは、デカップリング容量220に接続された第3の接続点243の電位と、寄生容量221に接続された第2の接続点242の電位とが同じ電位になる時間T3までの期間である。この場合、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、電位が同じになる時間T3で、その動作を第1移行期間T12から次の第2移行期間T13に移行する。
時間T3を決定する方法としては、次のような例1−1〜1−3が挙げられる。
(例1−1)
本発明の実施形態による半導体集積回路では、デカップリング容量220の容量値、スイッチSW2の抵抗値、第1回路部210の寄生容量221の容量値によって、寄生容量221の電位とデカップリング容量220の電位とが同じ電位になる期間を第1移行期間T12(図5参照)として計算することができる。この計算結果により、時間T2から時間T3までの第1移行期間T12に相当する遅延時間を生成する遅延回路(図示しない)を第2回路部211のスイッチ制御回路212内に設けておく。これにより、スイッチ制御回路212は、時間T2から遅延時間になった時間を時間T3とすることができる。
(例1−2)
本発明の実施形態による半導体集積回路は、接続点242の電位と接続点243の電位とを比較するコンパレータ回路(図示しない)を更に具備しておく。これにより、コンパレータ回路の比較の結果が、寄生容量221の電位とデカップリング容量220の電位とが同じ電位を表すとき、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、そのときの時間を時間T3とすることができる。
(例1−3)
本発明の実施形態による半導体集積回路では、例1−1における同じ電位を設定電位として予め設定しておき、設定電位と接続点243の電位とを比較するコンパレータ回路(図示しない)を更に具備しておく。これにより、コンパレータ回路の比較の結果が、設定電位とデカップリング容量220の電位とが同じ電位を表すとき、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、そのときの時間を時間T3とすることができる。
次に、第2移行期間T13について説明する。第2移行期間T13の開始時間、終了時間は、上述のように、時間T3、T4である。
第2移行期間T13の時間T3において、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、スイッチ制御信号230の信号レベルをローレベル“L”にし、スイッチ制御信号231、232の信号レベルをハイレベル“H”にする。このとき、スイッチSW1は、スイッチ制御信号230“L”に応じて、オフの状態からオンし、スイッチSW2は、スイッチ制御信号231“L”に応じて、オンの状態からオフし、スイッチSW3は、スイッチ制御信号232“H”に応じて、オフの状態を維持する。この場合、デカップリング容量220の電位と寄生容量221の電位とが同じ電位になった後、第1回路部210の寄生容量221には、チップ内電源201からスイッチSW1を介して充電が開始される。また、スイッチSW2、SW3がオフしているので、デカップリング容量220がスイッチSW3を介してチップ内電源201と接続されず、デカップリング容量220の電位は維持される。
時間T4は、第1回路部210の寄生容量221が充電された時間であり、次の第3移行期間T14の動作に移行する。
時間T4を決定する方法としては、次のような例2が挙げられる。
(例2)
本発明の実施形態による半導体集積回路では、チップ内電源201の電位と同じ電源設定電位を予め設定しておき、電源設定電位と接続点242の電位とを比較するコンパレータ回路(図示しない)を更に具備しておく。これにより、コンパレータ回路の比較の結果が、電源設定電位と寄生容量221の電位とが同じ電位を表すとき、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、そのときの時間を時間T4とすることができる。
次に、第3移行期間T14について説明する。第3移行期間T14の開始時間、終了時間は、上述のように、時間T4、T5である。
第3移行期間T14の時間T4において、第2回路部211のスイッチ制御回路212は、スイッチ制御信号230、232の信号レベルをローレベル“L”にし、スイッチ制御信号231の信号レベルをハイレベル“H”にする。このとき、スイッチSW1は、スイッチ制御信号230“L”に応じて、オンの状態を維持し、スイッチSW2は、スイッチ制御信号231“L”に応じて、オフの状態を維持し、スイッチSW3は、スイッチ制御信号232“L”に応じて、オフの状態からオンする。この場合、チップ内電源201の電位がスイッチSW3を介してデカップリング容量220に充電される。
ここで、スイッチSW3は、スイッチSW2より抵抗値の大きいスイッチが好ましい。その抵抗値は第1回路部210、第2回路部211への電圧降下による影響を及ぼさない値とする。
本発明の実施形態による半導体集積回路の効果について説明する。
まず、本発明の実施形態による半導体集積回路では、第1の効果として、第1移行期間T12で、チップ内電源201に対する電圧降下を低減できる。
その理由としては、本発明の実施形態による半導体集積回路では、チップ内電源201(第1の接続点241)と第2の接続点242との間にスイッチSW1を設け、第2の接続点242とチップ内グランド202との間に第1回路部210を設け、第2の接続点242と第3の接続点243との間にスイッチSW2を設け、第3の接続点243とチップ内グランド202との間にデカップリング容量220を設け、第1の接続点241と第3の接続点243との間にスイッチSW3を設けておく。第1回路部210が動作状態になる動作期間T10において、スイッチ制御信号230“L”、231“L”を出力することにより、スイッチSW1、SW2をオンさせ、スイッチSW3をオフさせる。これにより、動作期間T10において、第1回路部210内の寄生容量221の電位とデカップリング容量220の電位は、チップ内電源201の電位に維持される。本発明の実施形態による半導体集積回路では、第1回路部210が停止状態になる停止期間T11において、スイッチ制御信号232“L”を出力することにより、スイッチSW1、SW2をオフさせて、スイッチSW3をオンさせる。これにより、停止期間T11において、寄生容量221の電位は徐々に降下してゼロになり、デカップリング容量220の電位はチップ内電源201の電位に維持される。本発明の実施形態による半導体集積回路では、第1回路部210が停止状態から動作状態に移行する移行期間T12〜T14のうちの第1移行期間T12において、スイッチ制御信号231“L”を出力することにより、スイッチSW1、SW3をオフさせて、スイッチSW2をオンさせる。これにより、第1移行期間T12において、デカップリング容量220の電位がスイッチSW2を介して寄生容量221に充電され、デカップリング容量220の電位は徐々に降下し、寄生容量221の電位は徐々に上昇していく。このように、本発明の実施形態による半導体集積回路では、第1移行期間T12において、第1回路部210の電位がゼロの状態であるときに、第1回路部210がスイッチSW1を介してチップ内電源201と接続しないようにすることで、チップ内電源201に対する電圧降下を低減することができる。
本発明の実施形態による半導体集積回路では、更に、移行期間T12〜T14のうちの第2移行期間T13において、スイッチ制御信号230“L”を出力することにより、スイッチSW1をオンさせて、SW2、SW3をオフさせる。ここで、第1移行期間T12において、デカップリング容量220の電位がスイッチSW2を介して寄生容量221に充電され、デカップリング容量220の電位は徐々に降下し、寄生容量221の電位は徐々に上昇しているとき、第1回路部210内の寄生容量221の電位とデカップリング容量220の電位とが同じ電位になった場合、その動作を第1移行期間T12から第2移行期間T13に移行する。このように、本発明の実施形態による半導体集積回路では、第1移行期間T12において、第1回路部210の電位がゼロの状態であるときに、第1回路部210がスイッチSW1を介してチップ内電源201と接続しないようにすることで、チップ内電源201に対する電圧降下を低減することができる。
次に、本発明の実施形態による半導体集積回路では、第2の効果として、第2移行期間T13において、電圧降下した電圧の復帰を早くできる。
その理由としては、従来の半導体集積回路100では、デカップリング容量114の電位がスイッチ115を介して第1回路部111内の寄生容量112に充電されるときに、第1回路部111に接続された第2の接続点132と、デカップリング容量114とスイッチ115とを接続する接続点の電位が同じ状態になった後は寄生容量112に電荷が供給されないことと、スイッチ113がオンになっているために、チップ内電源である接続点131の電位が、第1回路部111内の寄生容量112に加えて、デカップリング容量114にも充電するため、接続点131の電荷の需要が多く、電圧降下した電圧の復帰が遅くなる。一方、本発明の実施形態による半導体集積回路では、デカップリング容量220に接続された第3の接続点243と、第1回路部210に接続された第2の接続点242とが同じ電位になる時間T3で、その動作を第1移行期間T12から第2移行期間T13に移行することにより、チップ内電源201の電位がスイッチSW1を介して第1回路部210内の寄生容量221に充電されずに、デカップリング容量220の電位のみがスイッチSW2を介して第1回路部210内の寄生容量221に充電されるため、第1の接続点241への容量の負荷が少なくなるためである。
また、本発明の実施形態による半導体集積回路では、移行期間T12〜T14のうちの第3移行期間T14において、スイッチ制御信号230“L”、232“L”を出力することにより、スイッチSW1、SW3をオンさせて、スイッチSW2をオフさせる。そこで、第2移行期間T13において、寄生容量221の電位は徐々に上昇しているとき、第1回路部210内の寄生容量221の電位がチップ内電源201の電位と同じ電位になった場合、その動作を第2移行期間T13から第3移行期間T14に移行することが好ましい。
100:半導体集積回路、
101:チップ内電源端子、
102:チップ内GND端子、
110:ブロック、
111:第1回路部、
112:寄生容量、
113:第1のスイッチ、
114:デカップリング容量、
115:第2のスイッチ、
120:第2回路部、
121:スイッチ制御回路、
122:寄生容量、
123:制御信号、
124:制御信号、
131:第1の接続点、
132:第2の接続点、
133:第3の接続点、
200:半導体集積回路、
201:チップ内電源、
202:チップ内グランド、
210:第1回路部、
211:第2回路部、
212:スイッチ制御回路、
220:デカップリング容量、
221:寄生容量、
222:寄生容量、
230:スイッチ制御信号(第1のスイッチ制御信号)、
231:スイッチ制御信号(第2のスイッチ制御信号)、
232:スイッチ制御信号(第3のスイッチ制御信号)、
241:第1の接続点、
242:第2の接続点、
243:第3の接続点、
SW1:スイッチ(第1のスイッチ)、
SW2:スイッチ(第2のスイッチ)、
SW3:スイッチ(第3のスイッチ)

Claims (1)

  1. チップ内電源に接続された第1の接続点と、第2の接続点との間に接続され、第1のスイッチ制御信号に応じてオンする第1のスイッチと、
    前記第2の接続点とチップ内グランドとの間に接続され、寄生容量を有する回路部と、
    前記第2の接続点と第3の接続点との間に接続され、第2のスイッチ制御信号に応じてオンする第2のスイッチと、
    前記第3の接続点と前記チップ内グランドとの間に接続されたデカップリング容量と、
    前記第1の接続点と前記第3の接続点との間に接続され、第3のスイッチ制御信号に応じてオンする第3のスイッチと、
    前記回路部が動作状態になる動作期間において、前記第1、2のスイッチ制御信号を出力し、前記回路部が停止状態になる停止期間において、前記第3のスイッチ制御信号を出力し、前記回路部が前記停止状態から前記動作状態に移行する移行期間において、前記第2のスイッチ制御信号を出力するスイッチ制御回路と
    を具備する半導体集積回路。
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