JP5266524B2 - 色素増感型太陽電池用電極基板及び色素増感型太陽電池 - Google Patents
色素増感型太陽電池用電極基板及び色素増感型太陽電池 Download PDFInfo
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Description
透明電極基板1は、透明ガラスや透明樹脂フィルムなどの透明基板3上に透明導電膜5(例えばITO膜)が形成され、さらにその上に、必要によりプラチナや白金等の蒸着膜が電子還元性導電層7として形成されている。一方、金属電極基板10は、金属基板11を有しており、この金属基板11の上に、必要により形成される逆電子防止層15を介して、色素増感半導体多孔質層13が形成されている。このような透明電極基板1と金属電極基板10とが、電解質層20を間に挟んで対峙した構造を有しており、透明電極基板1と金属電極基板10との周縁部分は、電解質層20が漏洩しないように、封止材30で封止されている。即ち、色素増感半導体多孔質層13と電解質層20とを間に挟んで金属電極基板10と透明電極基板1とが対峙している領域が発電領域Xとなっており、封止材30で封止されている領域が封止領域Yとなっている。
また、酸化チタン半導体の多孔質層をゾル−ゲル法により形成する方法も知られており(特許文献2,3)、さらには、所定の細孔半径のときに該細孔半径に対する細孔容積変化率が20mm3/nm以上である多孔質層を形成することも提案されている(特許文献4)。
また、特許文献4で提案されている酸化物半導体多孔質層は、色素が吸着し得る大きさの細孔の数を一定の範囲に調節したものであり、このような酸化物半導体多孔質層を備えた色素増感型太陽電池は、特許文献1〜3で提案されているものと比較すると変換効率が高められている。しかしながら、その変換効率も未だ十分ではなく、さらに変換効率が増大した色素増感型太陽電池が求められているのが現状である。
前記半導体多孔質層は、球状の酸化物半導体微粒子(A)と該球状酸化物半導体微粒子よりも粒直径の小さな不定形状の酸化物半導体微粒子(B)とから形成されており、60%以上の空隙率を有していると共に、BET法で測定して、該半導体多孔質層における細孔容積の最大ピークが細孔径30nm以上の領域に存在していることを特徴とする色素増感型太陽電池の電極基板が提供される。
本発明によれば、また、上記の電極基板と、該電極基板の半導体多孔質層側に電解質層を挟んで対峙している対向電極基板とからなる色素増感型太陽電池が提供される。
(1)前記酸化物半導体微粒子(A)及び(B)が二酸化チタンであること、
(2)前記球状の酸化物半導体微粒子(A)の粒直径が5〜100nmの範囲にあり、前記不定形状の酸化物半導体微粒子(B)の粒直径が1〜80nmの範囲にあること、
(3)前記半導体多孔質層は、前記球状の酸化物半導体微粒子(A)と前記不定形状の酸化物半導体微粒子(B)とを、A/B=10/90乃至90/10の重量比で含有していること、
が好ましい。
また、本発明の電極基板は、上記の半導体多孔質層を金属電極基板上に形成し、光が照射される側とは反対側に配置して使用することができ、また、半導体多孔質層を透明電極基板の表面に形成し、光が照射される側に配置して使用することもできる。
本発明の電極基板に設けられている半導体多孔質層を部分的に拡大して示す図2において、この半導体多孔質層50は、電極基板51(前述した図1における金属電極基板10や透明電極基板1)の表面に形成される。本発明においては、このような半導体多孔質層50が、酸化物半導体微粒子Aと不定形状の酸化物半導体微粒子Bとから形成されており、これらの粒子表面に増感色素53が担持された構造を有するものである。
尚、上記粒子の粒直径は、プラチナスパッタなどによるスパッタリングを行って電子顕微鏡により求めることができる。
上記のような球状及び不定形状の粒子A,Bからなる半導体多孔質層50は、上記粒子A,Bを含む半導体ペーストを、電極基板51上に、スクリーン印刷、スプレーコート、ダイコート等によってコーティングし、乾燥及び焼き付けることによって形成することができる。このような半導体多孔質層3の厚みは、通常、5乃至20μm程度であり、酸化物半導体重量(粒子A,Bの合計重量)としては、0.001乃至0.005g/cm2程度が適当である。
本発明において、上記のような半導体多孔質層50が形成された電極基板51は、特にセルの大型化による内部抵抗の増大を抑制できる図1に示す構造の負電極基板10として好適であり、このような負電極基板10を電解質層20を間に挟んで正極基板(透明電極基板)1に対峙させることにより、色素増感型太陽電池として使用される。即ち、この負電極基板10では、金属基板11の上に、必要により形成される逆電子防止層15を介して、前述した構造の多孔質半導体層50(図1では、この半導体多孔質層は13で示されている)が形成されることとなる。
(実施例1)
酸化物半導体微粒子として、以下の2種類の二酸化チタン微粒子と、2種類のバインダー剤(低粘性エチルセルロース及び高粘性エチルセルロース)を用意した。尚、バインダー剤であるエチルセルロースの粘度は、10重量%のエチルセルロース固形分濃度のトルエン溶液を用いて25℃でB型粘度計により測定された値である。
球状二酸化チタン微粒子(A);
昭和タイタニウム(株)製Fシリーズ
粒径:30nm
不定形二酸化チタン微粒子(B);
テイカ(株)製AMTシリーズ
粒径7nm
低粘性エチルセルロース(ES1);
粘度;5〜15cP
高粘性エチルセルロース(ES2);
粘度;30〜50cP
半導体ペーストの組成;
球状二酸化チタン微粒子A:15重量%
不定形二酸化チタン微粒子B:5重量%
(A/B=3)
低粘性エチルセルロース(ES1):4.4重量%
高粘性エチルセルロース(ES2):5.6重量%
(ES1/ES2=11/14)
テルピオネール:70重量%
[Ru(dcbpy)2(NCS)2]・2H2O
この対向電極基板と上記で作製した負電極構造体との間に電解質液を挟みこんで、図1に示す構造の色素増感型太陽電池を作製した。このときの電解質液層の厚みは5μmとした。
尚、電解質液としては、LiI/I2(0.5mol/0.025mol)をメトキシプロピオニトリルに溶かしたものに4−tert−ブチルピリジンを添加したものを用いた。
変換効率:5.08%
FF(内部抵抗):0.57
JSC(短絡電流密度):12.9mA/cm2
VOC(開放電圧):0.69V
球状二酸化チタン微粒子(A)のみを使用し、不定形状の二酸化チタン微粒子(B)を使用しなかった以外は、実施例1と全く同様にしてTiO2ペーストを調製し、このペーストを用いて実施例1と全く同様にして厚みが約8μmの半導体多孔質層を形成した。このときの半導体多孔質層の厚みは、実施例1と同様、均一なレベルにあった。
変換効率:3.20%
FF(内部抵抗):0.61
JSC(短絡電流密度):7.64mA/cm2
VOC(開放電圧):0.69V
Claims (7)
- 増感色素が担持されている半導体多孔質層を備えた色素増感型太陽電池の電極基板において、
前記半導体多孔質層は、球状の酸化物半導体微粒子(A)と該球状酸化物半導体微粒子よりも粒直径の小さな不定形状の酸化物半導体微粒子(B)とから形成されており、60%以上の空隙率を有していると共に、BET法で測定して、該半導体多孔質層における細孔容積の最大ピークが細孔径30nm以上の領域に存在していることを特徴とする色素増感型太陽電池の電極基板。 - 前記酸化物半導体微粒子(A)及び(B)が二酸化チタンである請求項1に記載の電極基板。
- 前記球状の酸化物半導体微粒子(A)の粒直径が5〜100nmの範囲にあり、前記不定形状の酸化物半導体微粒子(B)の粒直径が1〜80nmの範囲にある請求項1に記載の電極基板。
- 前記半導体多孔質層は、前記球状の酸化物半導体微粒子(A)と前記不定形状の酸化物半導体微粒子(B)とを、A/B=10/90乃至90/10の重量比で含有している請求項1に記載の電極基板。
- 前記半導体多孔質層は、金属電極基板上に形成されている請求項1乃至4の何れかに記載の電極基板。
- 前記半導体多孔質層は、透明電極基板上に形成されている請求項1乃至4の何れかに記載の電極基板。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の電極基板と、該電極基板の半導体多孔質層側に電解質層を挟んで対峙している対極基板とからなる色素増感型太陽電池。
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