JP5266045B2 - セルロースを主体とする繊維状物質 - Google Patents

セルロースを主体とする繊維状物質 Download PDF

Info

Publication number
JP5266045B2
JP5266045B2 JP2008512179A JP2008512179A JP5266045B2 JP 5266045 B2 JP5266045 B2 JP 5266045B2 JP 2008512179 A JP2008512179 A JP 2008512179A JP 2008512179 A JP2008512179 A JP 2008512179A JP 5266045 B2 JP5266045 B2 JP 5266045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
cavitation
paper
fiber
fibrous material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008512179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007123229A1 (ja
Inventor
至誠 後藤
貴治 野田
知恵 湯沢
武志 飯森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP2008512179A priority Critical patent/JP5266045B2/ja
Publication of JPWO2007123229A1 publication Critical patent/JPWO2007123229A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5266045B2 publication Critical patent/JP5266045B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H11/00Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only
    • D21H11/16Pulp or paper, comprising cellulose or lignocellulose fibres of natural origin only modified by a particular after-treatment
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H5/00Special paper or cardboard not otherwise provided for
    • D21H5/12Special paper or cardboard not otherwise provided for characterised by the use of special fibrous materials
    • D21H5/1272Special paper or cardboard not otherwise provided for characterised by the use of special fibrous materials of fibres which can be physically or chemically modified during or after web formation
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21DTREATMENT OF THE MATERIALS BEFORE PASSING TO THE PAPER-MAKING MACHINE
    • D21D1/00Methods of beating or refining; Beaters of the Hollander type
    • D21D1/20Methods of refining
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H15/00Pulp or paper, comprising fibres or web-forming material characterised by features other than their chemical constitution
    • D21H15/02Pulp or paper, comprising fibres or web-forming material characterised by features other than their chemical constitution characterised by configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/14Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties characterised by function or properties in or on the paper
    • D21H21/18Reinforcing agents

Description

本発明は、低密度で表面特性に優れ、高強度でありながら寸法安定性が良好であり、不透明度の高い紙及びシートを得るための木材、または、非木材のセルロースを主体とする繊維状物質に関するものである。
近年、省資源や物流コスト削減、及び、高級感やボリューム感といった高付加価値化と言う観点から嵩高で軽量な紙への要求が高まっている。従来、嵩高化に対しては種々の嵩高向上方法が試みられてきた。
例えば、(1)架橋処理したパルプを用いる方法(特開平4-185791号公報(特許文献1)、特開平4-202895号公報(特許文献2)等)、(2)合成繊維を混抄する方法(特開平3-269199号公報(特許文献3)等)、(3)パルプ繊維間に無機物を充填する方法(特開平3-124895号公報(特許文献4)等)、(4)空隙をもたらす発泡性粒子を添加する方法(特開平5-230798号公報(特許文献5)等)、(5)軽度に叩解したパルプ繊維を配合する方法(特開昭58-24000号公報(特許文献6)等)、(6)ソフトカレンダー処理をする方法(特開平4-370293号公報(特許文献7)等)、(7)嵩高薬品を添加する方法(特開平11-350380号公報(特許文献8)等)、(8)パルプをマーセル化処理する方法(特開平7-189168号公報(特許文献9)等)、(9)パルプを酵素で処理する方法(特開平7-54293号公報(特許文献10)等)などが提案されている。
しかしながら、上記の方法ではパルプのリサイクルが不可能であったり、繊維間結合を阻害するため紙の強度、剛度が著しく低下したりすること、パルプに対して別種の薬品や填料等を添加するためコスト上昇が避けられないこと、抄紙工程での発泡増加やサイズ低下などの新たな問題を生じることが避けられないなどの問題があった。
大江ら監修の成書(非特許文献1)によると、叩解及びリファイニングとは、水の存在する状態で回転するローターと、静止しているステーターの間の比較的狭い間隙に、パルプ懸濁液を通すことによって実効されるパルプの機械的処理であると規定される。
機械的処理方法としては、Paulapuro編集の成書(非特許文献2)にあるように、ホランダービーター、コニカルリファイナー(ジョルダン、クラフリン、コンフロー等)、シングル及びダブルディスクリファイナー等の金属性の刃またはエッジを持つ装置を用いる方法が挙げられる。
上記資料によるとこれらの装置を用いて叩解された繊維の特性は、処理する際のパルプ濃度の影響を強く受けることが知られている。
高濃度(30〜35重量%)で処理した場合、繊維の切断による繊維長の低下をあまり起こさないものの、カールと呼ばれる繊維の屈曲やキンクと呼ばれる繊維の折れ曲りの度合いが高く、結合能力の低い繊維が得られる。一方、低濃度(2〜6重量%)で処理した場合、繊維の屈曲が小さくなり、内部フィブリル化が促進され、結合能力の高い繊維が得られるためシートの強度が向上するが、嵩が減少する。また、中濃度(10〜20重量%)で処理した場合は、両者の中間的性質となる。
特開平4-185791号公報 特開平4-202895号公報 特開平3-269199号公報 特開平3-124895号公報 特開平5-230798号公報 特開昭58-24000号公報 特開平4-370293号公報 特開平11-350380号公報 特開平7-189168号公報 特開平7-54293号公報 大江礼三郎、臼田誠人 翻訳・監修「紙およびパルプ 製紙の化学と技術」第2巻、中外産業調査会、1984 H. Paulapuro ed. Papermaking Science and Technology, book 8, Papermaikng Part 1,Stock Preparation and Wet End, Fapet Oy, Chapt. 3, 2000.
本発明者らは、パルプの嵩が機械的叩解時の内部フィブリル化によって最も低下することに着目し、繊維表面のみに負荷を与えて繊維の損傷と内部フィブリル化の進行を抑え外部フィブリル化を促進することを検討した。すなわち、内部フィブリル化の進行を抑え、外部フィブリル化を促進することで、低密度で、表面性に優れ、寸法安定性が良好で、不透明度の高い紙及びシートを得ることを課題とした。
本発明者らは、従来の叩解方法で外部フィブリル化されたものとは異なる鱗片状の外部フィブリルを有することを特徴とするセルロースを主体とする繊維状物質が上記課題を解決できることを見出した。
本発明の鱗片状の外部フィブリルを有するセルロースを主体とする繊維状物質を使用することにより、低密度でありながら、表面性に優れ、寸法安定性が良好で、さらに不透明度の高い紙及びシートを得ることができる。
実施例で使用したキャビテーション噴流式洗浄装置の概略図である。 実施例1及び比較例1で得られたクラフトパルプ繊維の電子顕微鏡写真(1,000倍)である。 実施例1及び比較例1で得られたクラフトパルプ繊維の電子顕微鏡写真(5,000倍)である。 実施例1及び比較例1で得られたクラフトパルプ繊維の電子顕微鏡写真(50,000倍)である。 実施例2及び比較例2で得られた手抄きシートの電子顕微鏡写真(200倍)である。 実施例3及び比較例3で得られたクラフトパルプの濾水度と保水度の関係を示すグラフである。 実施例3及び比較例3で得られた手抄きシートの裂断長と浸水伸度の関係を示すグラフである。
符号の説明
1:試料タンク
2:ノズル
3:キャビテーション噴流セル
4:プランジャポンプ
5:上流側圧力制御弁
6:下流側圧力制御弁
7:上流側圧力計
8:下流側圧力計
9:給水弁
10:循環弁
11:排水弁
12:温度センサー
13:ミキサー
本発明のセルロースを主体とする繊維状物質とは、木材または非木材の植物から得られるセルロースを主成分とする繊維状の物質であり、木材由来としては針葉樹及び広葉樹のクラフトパルプ、サルファイトパルプ等の化学パルプ繊維、針葉樹及び広葉樹の砕木パルプ、リファイナー砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ、ケミサーモメカニカルパルプ等の機械パルプ繊維、古紙や繊維素からなるシート状の物質由来の再生パルプ繊維などが挙げられ、非木材の植物由来としては、綿、麻、ケナフ、藁、楮、三椏等の繊維が挙げられる。また、レーヨンのような再生セルロース繊維も含まれる。
磯貝らの成書(磯貝 明著「セルロースの材料化学」、東京大学出版会、p68、2001)によるとパルプの叩解とは、含水状態のパルプ繊維に機械的なずり応力を与え、パルプ繊維内部のミクロフィブリル間に空隙を作り(内部フィブリル化)、パルプ繊維の外側のフィブリルを毛羽立たせ(外部フィブリル化)、比表面積を増大させてパルプ繊維の水に対する膨潤性を向上させることであり、同時に繊維の部分的な切断と、繊維の外周面が剥離された微細繊維が発生する。
パルプの叩解処理により、紙を製造する際に形成される繊維間結合面積が増加し、さまざまな力学物性、光学物性、液体吸収性が変化する。しかしながら、パルプ繊維を分子レベルで見ると、叩解処理の過程ではセルロースの分子量の低下は僅かで、結晶化度はほとんど変化しない。これは非晶性で親水性のヘミセルロース部分が機械的エネルギーをクッションのように吸収するためと考えられている。
また、島地らの成書(島地 謙ら 共著、「木材の組織」、森北出版、p55、1976)によると、通常方法で叩解した木材パルプで見られる外部フィブリルとは光学顕微鏡で見られる幅0.4〜1μm程度の糸状の構造物を指し、ミクロフィブリルとは細胞壁中に存在している要素的構造単位であり9〜37nm程度の幅を持つセルロース分子の集合体である。
一方、本発明のセルロースを主体とする繊維状物質は、鱗片状の形態の外部フィブリルを有することを特徴とする。この鱗片状の形態の外部フィブリルとは、幅が3μm以上で、好ましくは繊維の幅と同程度までの大きさを持つ繊維表面の剥離または毛羽立ちのことであり、前述のミクロフィブリルが横に連なって集合体を形成し幅広い層をなしているもので、繊維壁表面のミクロフィブリルが層構造を保った状態で剥離しているものである。また、厚さが90オングストロームから2μmの範囲であることを特徴とする。なお、繊維を電子顕微鏡にて観察する際は、水素結合を阻害した乾燥した状態で測定することが望ましいが、これは、単純に繊維を乾燥した場合、毛管現象により外部フィブリルが繊維表面に引付けられ、判別が困難になるため、このようなフィブリルを精度良く観察することは困難である。
本発明における鱗片状の外部フィブリルは分子量1万以上の高分子量の染料で染色されることが特徴である。分子量1万以上の染料としては、Simonらの文献(F.L. Simons, Tappi Journal, 33(7), 312(1950))、及びXiaochunらの文献(Y. Xiaochun et al., Tappi Journal, 78(6), 175(1995))に記載されているようなDirect Orange 15(old Color Index (CI) no. 621、またはCI Constitution no. 40002/3)を含むCI Constitution no.40000〜40006等のオレンジ染料が挙げられるが、セルロースを主体とする繊維を染色できる物質であれば、特に限定されない。
上記分子量1万以上の染料は、Xiaochunらの文献によると光散乱測定より流体力学的な大きさが5nm以上の分子であり、パルプ繊維表面に存在する5nm未満の細孔に浸透することはできない。一方、パルプ繊維表面のミクロフィブリルの集合体からなるフィブリルは、パルプ繊維の外側に露出しているため、上記分子量1万以上の染料分子が容易に接近することができるので、吸着することによってフィブリル部分を選択的に染色することができる。
光学的にフィブリル部分を強調して観察するためには、上記文献に記載されているようにDirect Blue 1(old Color Index(CI)no.518、またはCI Constitution no.24410)やDirect Blue 4、同15、同22、同151などの低分子の染料を用いて繊維全体を染めることで、よりコントラストをつけて観察できる。低分子の染料は繊維全体に吸着するものの、高分子の染料の方が吸着力は強いため、低分子の染料を置換する。結果として、高分子の染料(オレンジ染料)が吸着できるフィブリル部分をオレンジ色に染色し、高分子の染料が吸着できない繊維細孔部分を低分子の染料(青色染料)で染色することが可能となるためフィブリル部分を強調することができる。低分子の染料としては、分子量が10,000未満、好ましくは2000未満、更に好ましくは300〜1500の分子を51%以上含むものである。
さらに、繊維状物質1本単位においては、下記式2で表される外部フィブリル部分の面積率が20%以上で、かつ下記式3で表される外部フィブリル部分の周囲長率が1.5以上であることが好ましい。本発明の繊維状物質の鱗片状の外部フィブリルは通常のフィブリルに比較して表面積が大きいので、これらの値が大きくなる。
Figure 0005266045
Figure 0005266045
本発明の鱗片状の外部フィブリルを有するセルロースを主体とする繊維状物質、特に木材パルプの場合では、通常の方法で叩解し内部フィブリル化を進めたパルプと同一カナダ標準濾水度で比較すると保水度が低いのが特徴である。本発明のセルロースを主体とする繊維状物質においては、保水度(Y)とカナダ標準濾水度(X)の関係は下記の式1で近似される。通常の方法で叩解処理したパルプでは式(1)のaの値は−0.22より小さくなる。
Figure 0005266045
カナダ標準濾水度は繊維全体の水持ちを反映し、保水度は繊維内部の水持ちを反映すると考えられる。従って、同一カナダ標準濾水度で比較した場合では、本発明のパルプは通常の方法で叩解したパルプに比べて内部フィブリル化が進行していないため、保水度が低くなる。なお、保水度はJAPAN TAPPI No.26:2000に規定の方法により測定される。
本発明の鱗片状の外部フィブリルを有するセルロースを主体とする繊維状物質を得る方法としては、どのような方法でも良いが、例えば、キャビテーション噴流処理(特願2003-283957)等、機械的な叩解処理よりも剪断力及びキャビテーション気泡の崩壊エネルギーによって外部フィブリル化を促進させる方法を用いると容易に得ることができる。
キャビテーション噴流処理について、さらに詳細に述べると、キャビテーションによって発生する気泡を積極的にセルロースを主体とする繊維状物質懸濁液に導入し、該気泡を繊維状物質に接触させて処理することにより、微細な気泡崩壊時の衝撃力によって繊維状物質の外部フィブリル化を促進する一方、内部フィブリル化を抑制して濾水度を調整するものである。なお、キャビテーション噴流処理と機械的な叩解処理を組み合わせて、繊維状物質を外部フィブリル化してもよい。
キャビテーション気泡の崩壊エネルギーによって外部フィブリル化が促進される理由としては、次のような理由が考えられる。キャビテーションにより生じる微細な気泡の崩壊時には、前述の通り数μmオーダーの局所的な領域に強力なエネルギーが発生する。従って、微細な気泡または気泡雲がセルロースを主体とする繊維状物質の表面或いはその近傍で崩壊する場合、その衝撃力は直接或いは液体を介して繊維表面に到達し、繊維を構成するセルロースの非晶領域に吸収されることにより、外部フィブリル化と繊維の膨潤を引き起こすものと考えられる。気泡は繊維に対して非常に小さく、その衝撃力は繊維全体を損傷させる程大きくない。更に、繊維は液体中に分散しており固定されていないため、気泡雲の連続崩壊のような極めて大きな衝撃力であっても、過剰のエネルギーを繊維自体の運動エネルギーとして吸収する。従って、機械的作用による叩解方法に比べて繊維の短小化などの損傷を抑えることができ、内部フィブリル化を抑えることができると考えられる。
本発明におけるキャビテーションの発生手段としては、液体噴流による方法、超音波振動子を用いる方法、超音波振動子とホーン状の増幅器を用いる方法、レーザー照射による方法などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。好ましくは、液体噴流を用いる方法が、キャビテーション気泡の発生効率が高く、より強力な崩壊衝撃力を持つキャビテーション気泡雲を形成するためセルロース繊維状物質に対する作用効果が大きい。上記の方法によって発生するキャビテーションは、従来の流体機械に自然発生的に生じる制御不能の害悪をもたらすキャビテーションと明らかに異なる。
本発明において、液体噴流を用いてキャビテーションを発生させる際に、セルロース繊維状物質懸濁液を液体噴流として噴射させることによってセルロース繊維状物質懸濁液と気泡を接触させることができる。また、液体噴流が噴流をなす流体は、流動状態であれば液体、気体、粉体やセルロース繊維状物質等の固体の何れでもよく、またそれらの混合物であってもよい。更に必要であれば上記の流体に、新たな流体として、別の流体を加えることができる。上記流体と新たな流体は、均一に混合して噴射してもよいが、別個に噴射してもよい。
液体噴流とは、液体または液体の中に固体粒子や気体が分散あるいは混在する流体の噴流であり、セルロース繊維状物質や無機物粒子のスラリーや気泡を含む液体噴流のことをいう。ここで云う気体は、キャビテーションによる気泡を含んでいてもよい。
キャビテーションは液体が加速され、局所的な圧力がその液体の蒸気圧より低くなったときに発生するため、流速及び圧力が特に重要となる。このことから、キャビテーション状態を表わす基本的な無次元数、キャビテーション数(Cavitation Number)σは次の数式1のように定義される(加藤洋治編著、新版キャビテーション基礎と最近の進歩、槇書店、1999)。
Figure 0005266045
(p∞:一般流の圧力、U∞:一般流の流速、pv:流体の蒸気圧、ρ:流体の密度)
ここで、キャビテーション数が大きいということは、その流れ場がキャビテーションを発生し難い状態にあるということを示す。特にキャビテーション噴流のようなノズルあるいはオリフィス管を通してキャビテーションを発生させる場合は、ノズル上流側圧力p1、ノズル下流側圧力p2、試料水の飽和蒸気圧pvから、キャビテーション数σは下記式(2)のように書きかえることができ、キャビテーション噴流では、p1、p2、pv間の圧力差が大きく、p1≫p2≫pvとなることから、キャビテーション数σはさらに以下の数式2のように近似することができる(H. Soyama, J. Soc. Mat. Sci. Japan, 47(4), 381 1998)。
Figure 0005266045
本発明におけるキャビテーションの条件は、上述したキャビテーション数σが0.001以上0.5以下であることが望ましく、0.003以上0.2以下であることが好ましく、0.01以上0.1以下であることが特に好ましい。キャビテーション数σが0.001未満である場合、キャビテーション気泡が崩壊する時の周囲との圧力差が低いため効果が小さくなり、0.5より大である場合は、流れの圧力差が低くキャビテーションが発生し難くなる。
また、ノズルまたはオリフィス管を通じて噴射液を噴射してキャビテーションを発生させる際には、噴射液の圧力(上流側圧力)は0.01MPa以上30MPa以下であることが望ましく、0.7MPa以上15MPa以下であることが好ましく、2MPa以上10MPa以下であることが特に好ましい。上流側圧力が0.01MPa未満では下流側圧力との間で圧力差を生じ難く作用効果は小さい。また、30MPaより高い場合、特殊なポンプ及び圧力容器を必要とし、消費エネルギーが大きくなることからコスト的に不利である。一方、容器内の圧力(下流側圧力)は静圧で0.05MPa以上0.3MPa以下が好ましい。また、容器内の圧力と噴射液の圧力との圧力比は0.001〜0.5の範囲が好ましい。
また、噴射液の噴流の速度は1m/秒以上200m/秒以下の範囲であることが望ましく、20m/秒以上100m/秒以下の範囲であることが好ましい。噴流の速度が1m/秒未満である場合、圧力低下が低く、キャビテーションが発生し難いため、その効果は弱い。一方、200m/秒より大きい場合、高圧を要し特別な装置が必要であり、コスト的に不利である。
本発明におけるキャビテーション発生場所としてはタンクなど任意の容器内もしくは配管内を選ぶことができるが、これらに限定するものではない。また、ワンパスで処理することも可能であるが、必要回数だけ循環することによって更に効果を増大できる。さらに複数の発生手段を用いて並列で、あるいは順列で処理することができる。
キャビテーションを発生させるための液体の噴射は、パルパーの様な大気開放の容器の中でなされても良いが、キャビテーションをコントロールするために圧力容器の中でなされるのが好ましい。
本発明における液体噴流によるキャビテーションの発生方法では、処理対象であるセルロース繊維状物質懸濁液に対して、噴射液体として、水道水、製紙工程で回収される再用水、パルプ搾水、白水、及び、セルロース繊維状物質の懸濁液自体を噴射することができるが、これらに限定するものではない。好ましくは、セルロース繊維状物質の懸濁液自体を噴射することで、噴流周りに発生するキャビテーションによる作用効果に加え、高圧でノズルまたはオリフィス管から噴射する際の流体力学的剪断力が得られるため、より大きな作用効果を発揮する。
液体噴射によってキャビテーションを発生させる際の処理対象のセルロース繊維状物質懸濁液の固形分濃度は5重量%以下であることが好ましく、より好ましくは4重量%以下、さらに好ましくは0.1〜3重量%の範囲で処理することが気泡の発生効率の点から好ましい。被噴射液の固形分濃度が5重量%以上20重量%以下である場合は、噴射液濃度を4重量%以下にすることによって作用効果を得ることができる。
また、セルロース繊維状物質懸濁液のpHは、好ましくはpH1〜13、より好ましくはpH3〜12、更に好ましくはpH4〜11である。pHが1未満であると装置の腐食などが問題となり、材質及び保守等の観点から不利である。一方、pHは13を超えると、セルロース繊維のアルカリ焼けが生じ、白色度が低下するので好ましくない。pHはアルカリ性条件である方がセルロース繊維の膨潤性がよく、OH活性ラジカルの生成量が増加することから望ましい。
本発明では、液体の噴射圧力を高めることで、噴射液の流速が増大し、これに伴って圧力が低下し、より強力なキャビテーションが発生する。更に被噴射液を収める容器を加圧することで、キャビテーション気泡が崩壊する領域の圧力が高くなり、気泡と周囲の圧力差が大きくなるため気泡は激しく崩壊し衝撃力も大となる。キャビテーションは液体中の気体の量に影響され、気体が多過ぎる場合は気泡同士の衝突と合一が起こるため崩壊衝撃力が他の気泡に吸収されるクッション効果を生じるため衝撃力が弱まる。従って、溶存気体と蒸気圧の影響を受けるため、その処理温度は0℃以上70℃以下であることが好ましく、特に10℃以上60℃以下であることが好ましい。一般には、融点と沸点の中間点で衝撃力が最大となると考えられることから、水溶液の場合、50℃前後が好適であるが、それ以下の温度であっても、蒸気圧の影響を受けないため、上記の範囲であれば高い効果が得られる。
本発明においては、界面活性剤を添加することでキャビテーションを発生させるために必要なエネルギーを低減することができる。使用する界面活性剤としては、公知または新規の界面活性剤、例えば、脂肪酸塩、高級アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸などのアルキレンオキシド付加物などの非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。これらの単一成分からなるものでも、2種以上の成分の混合物でも良い。添加量は噴射液及び/または被噴射液の表面張力を低下させるために必要な量であればよい。
本発明の鱗片状の外部フィブリルを有するセルロースを主体とする繊維状物質は、繊維内部の損傷が少なく、繊維が剛直で嵩高になるため、これを用いて嵩高な紙を製造することができる。紙を製造する際には、公知の抄紙機を使用することができるが、その抄紙条件は特に規定されるものではない。抄紙機としては、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等が使用される。なお、多層紙や板紙を製造するには、円網式抄紙機が使用される。
本発明の鱗片状の外部フィブリルを有するセルロースを主体とする繊維状物質は単独でも紙を製造することが可能であるが、通常の化学パルプ(針葉樹の晒クラフトパルプ(NBKP)または未晒クラフトパルプ(NUKP)、広葉樹の晒クラフトパルプ(LBKP)または未晒クラフトパルプ(LUKP)等)、機械パルプ(グランドウッドパルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)等)、脱墨パルプ(DIP)を単独または任意の割合で混合して紙を製造してもよい。抄紙時のpHは、酸性、中性、アルカリ性のいずれでもよい。
また、本発明の鱗片状の外部フィブリルを有するセルロースを主体とする繊維状物質を含有する紙(以下、本発明の紙)は填料を含有してもよい。填料としては、ホワイトカーボン、シリカ、タルク、カオリン、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、酸化チタン、合成樹脂填料等の公知の填料を使用することができる。
さらに、本発明の紙は、必要に応じて、硫酸バンド、サイズ剤、紙力増強剤、歩留まり向上剤、濾水性向上剤、着色剤、染料、消泡剤等を含有してもよい。
本発明の紙は、全く塗工処理をしていないか、あるいは顔料を含まない表面処理剤を塗工することにより印刷用紙として使用することができる。本発明の印刷用紙は、表面強度やサイズ性の向上の目的で、水溶性高分子を主成分とする表面処理剤を塗工することが望ましい。水溶性高分子としては、澱粉、酸化澱粉、加工澱粉、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール等の表面処理剤として通常使用されるものを単独、あるいはこれらの混合物を使用することができる。また、表面処理剤の中には、前記水溶性高分子の他に耐水化、表面強度向上を目的とした紙力増強剤やサイズ性付与を目的とした外添サイズ剤を添加することができる。表面処理剤は、2ロールサイズプレスコーター、ゲートロールコーター、ブレードメタリングコーター、ロッドメタリングコーター等の塗工機によって塗布することができる。表面処理剤の塗布量としては、片面当たり0.1g/m2以上3g/m2以下が好ましい。
本発明の紙は、印刷用紙、新聞用紙の他、情報用紙、加工用紙、衛生用紙等として使用することができる。情報用紙としてさらに詳しくは、電子写真用転写紙、インクジェット記録用紙、フォーム用紙等である。加工用紙としてさらに詳しくは、剥離紙用原紙、積層板用原紙、成型用途の原紙等である。衛生用紙としてさらに詳しくは、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオル等である。また、段ボール原紙等の板紙として使用することも可能である。
さらに、本発明の紙は、塗工紙、情報用紙、加工用紙等の顔料を含む塗工層を有する紙の原紙としても使用することができる。塗工紙としてさらに詳しくは、アート紙、コート紙、微塗工紙、キャストコート紙、白板紙等である。情報用紙としてさらに詳しくは、電子写真用転写紙、インクジェット記録用紙、感熱記録紙、感圧記録紙等である。加工用紙としてさらに詳しくは、剥離紙用原紙、包装用紙、壁紙用裏打ち紙、工程紙、成型用途の原紙等である。
また、本発明の紙は、その片面または両面に、1層以上の合成樹脂層を設けたラミネート紙の原紙としても使用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に示すが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
A工場にて製造した広葉樹漂白クラフトパルプの調成工程より、叩解機(ダブルディスクリファイナー:相川鉄工製)の入口より試料(原料A)を採取した。原料Aを図1に示すキャビテーション噴流式洗浄装置を用いて、噴射液の圧力(上流側圧力)を7MPa(噴流の流速70m/秒)、被噴射容器内の圧力(下流側圧力)を0.3MPaとして、任意の濾水度に調整した。なお、噴射液として濃度1.1重量%のパルプ懸濁液を使用し、容器内のパルプ懸濁液(濃度1.1重量%)をキャビテーション処理した。
[比較例1]
原料Aを実施例1の叩解機にて処理した、叩解機出口の原料Bを用いた。
実施例1、比較例1のパルプ繊維を含むスラリーについて、Stoneらの文献に従い溶媒置換法によって水素結合を形成させずに繊維が膨潤している状態で乾燥し、電子顕微鏡写真(拡大率1,000、5,000、50,000倍)を撮影し、図2〜4に示した。
図2に拡大率1,000倍の繊維の写真を示す。比較例1では繊維表面のフィブリルと呼ばれる毛羽立ちは糸状であるが、実施例1では、繊維表面全体が薄く剥離していた。これは繊維表面のミクロフィブリルの集合体が鱗片状に剥離しているものである。
図3に拡大率5,000倍の電子顕微鏡写真を示す。比較例1では繊維表面に無数の小さな毛羽立ちがあり、更に繊維壁が損傷しており、その構造が乱れていた。一方、実施例1では、ミクロフィブリルが鱗片状にきれいに剥離しているため、その下側の繊維壁に損傷がほとんど無く、構造が乱れていない。
図4に拡大率50,000倍の電子顕微鏡写真を示す。比較例1では繊維表面のミクロフィブリルが解れたようになっていた。一方、実施例1では、ミクロフィブリルは密になっており構造に乱れが認められなかった。
[実施例2]
B工場にて製造した広葉樹漂白クラフトパルプのドライシートを低濃度にて離解し、ナイアガラビーターを用いてカナダ標準濾水度(CSF)566mlまで叩解し原料Cとした。原料Cをさらに実施例1と同様にキャビテーション噴流式洗浄装置を用いて処理し、カナダ標準濾水度331mlとした。
[比較例2]
原料Cを上記ナイアガラビーターにて処理し、カナダ標準濾水度345mlとしたものを比較例として用いた。
実施例2、比較例2のパルプ繊維を含むスラリーより、JIS P 8222:1998に基き手抄きシートを作成し、シート表面の電子顕微鏡写真(倍率200倍)を撮影し、図5に示した。
図5に示されるように、比較例2では、繊維の屈曲(キンク)やねじれ、カール等が多く、繊維が扁平となっていた。同時に繊維と繊維の間の空隙が目立っていた。一方、実施例2では、繊維が比較的長く直線的に伸びており、同時に繊維の潰れが少なく嵩高さを保っていた。更に繊維間の空隙が小さくなっていた。
[実施例3]
B工場にて製造した広葉樹漂白クラフトパルプのドライシートを低濃度にて離解し、ナイアガラビーターを用いてカナダ標準濾水度(CSF)566mlまで叩解し原料1とした。原料Cをナイアガラビーターにて処理しCSF448mlとしたものを原料2、同じくCSF345mlとしたものを原料3、CSF247mlとしたものを原料4とした。これら原料1〜4をそれぞれ実施例1と同様にキャビテーション噴流式洗浄装置を用いて処理したパルプをキャビテーション(CV)処理1〜4とした。また、CV処理1、2ではキャビテーション処理の回数を変化させて、カナダ標準濾水度の異なる試料を調製した。
[比較例3]
実施例3の原料1〜4を比較例3とした。
[比較例4]
原料CをPFIミルにて処理しカナダ標準濾水度159mlとしたものを比較例4とした。
図6に、実施例3、比較例3、比較例4で得られたパルプの保水度(JAPAN TAPPI No.26:2000に規定の方法により測定)とカナダ標準濾水度の関係を示した。同一カナダ標準濾水度で比較すると、キャビテーション処理によって得られるパルプの保水度は、ビーター処理によって得られるものより低くなっていた。カナダ標準濾水度(X)を低下させる際の保水度(Y)との関係は、下記式1で近似される。図6よりa、bを求め、結果を表1に示した。CV処理1〜4のパルプにおいて、aは−0.01〜−0.22の範囲内であった。
Figure 0005266045
実施例3(CV処理1〜4)、比較例3、4のパルプより、JIS P 8222:1998に基き手抄きシートを作成した。手抄きシートの厚さ、坪量を下記の方法で測定し、これを元に密度を算出した。さらに、裂断長及び引張破断伸び、比引裂強さ、王研平滑度、王研透気抵抗度、ISO不透明度、比散乱係数を下記の方法で測定した。
・紙厚:JIS P 8118:1998に従った。
・坪量:JIS P 8124:1998(ISO 536:1995)に従った。
・密度:手抄きシートの厚さ、坪量の測定値より算出した。
・裂断長及び引張破断伸び:JIS P 8113:1998に従った。
・比引裂強さ:JIS P 8116:2000に従った。
・王研平滑度、王研透気抵抗度:Japan TAPPI 紙パルプ試験方法 No.5-2:2000に従い、王研式平滑度透気度試験器により測定した。
・ISO不透明度:JIS P 8149:2000に従った。
・比散乱係数:TAPPI T425om-91に準拠して色差計(村上色彩製)で測定した。
また、微細繊維を歩留まらせるため、白水を循環させながらシートを作製し、乾燥プレート、リングを使用せずに、JIS P 8111:1998に規定する標準状態で、一昼夜放置し乾燥させること以外は、JIS P 8222:1998に準じてパルプシートを作製し、これについて、Japan TAPPI 紙パルプ試験方法 No.27Aに従い、60分後の浸水伸度を測定した。値が大きいほど、水中でシートが伸びたことを示す。
図7に裂断長と寸法安定性の指標である浸水伸度の関係を纏めた。同一裂断長で比較するとCV処理によって得られるパルプシートの浸水伸度は、ビーター処理によって得られるものより小さくなっており、寸法安定性が良化していた。
紙質の結果を表2に纏めた。実施例であるCV処理1〜4では、低密度であり、表面性が良好で、比散乱係数の高いパルプシートが得られた。
Figure 0005266045
Figure 0005266045
[実施例4]
実施例3のCV処理1のパルプについて、外部フィブリル部分の面積率、周囲長率を下記に示した手順にて測定した。結果を表3に示した。
1.パルプの長繊維部(42メッシュon)を画分し、試料として用いる。
2.パルプの長繊維を蒸留水で洗浄する。
3.染色液(オレンジ染料(PONTAMINE FAST ORANGE 6RN):青染料(Direct Blue-1)=0.2:1)を用いてパルプの長繊維を染色する。
4.染色されたパルプの長繊維を蒸留水中で洗浄する。
5.フィルター上へパルプの長繊維を吸引して脱水し、測定用シートを作成する。
6.測定用シートを乾燥後、超深度カラー3D形状測定顕微鏡(商品名:VK−9500 GenerationII、keyence社製)を用い、パルプの長繊維の写真を撮影する。この時、外部フィブリル部分はオレンジ色に染色され、繊維は青色に染色されている。
7.繊維の顕微鏡写真より外部フィブリル化している繊維を選択し、画像解析処理ソフト(上記顕微鏡付属の粒子解析アプリケーション VK−H1G9)にて、外部フィブリル部分の面積、繊維部の面積、外部フィブリル部分の周囲長、繊維部の周囲長を算出する。外部フィブリル部分の面積率は下記式2にて、外部フィブリル部分の周囲長率は下記式3にて算出する。
Figure 0005266045
Figure 0005266045
[比較例5]
原料2〜4のパルプについて実施例4と同様にして、外部フィブリル部分の面積率、外部フィブリル部分の周囲長率を測定し、結果を表3に示した。
Figure 0005266045
表3に示されるように、実施例4のキャビテーション処理したパルプ繊維の方が、比較例5のビーター処理したパルプ繊維に比較して、繊維あたりの外部フィブリル部分の面積率、周囲長率が共に大きくなっていた。
[実施例5]
C工場にて製造した広葉樹漂白クラフトパルプのドライシートを低濃度にて離解し、カナダ標準濾水度(CSF)520mlまで叩解し原料5とした。原料5を叩解機(ダブルディスクリファイナー(相川鉄工製)にて処理しCSF320mlとしたものを原料6、同じくCSF200mlとしたものを原料7とした。原料5を実施例1と同様にキャビテーション噴流式洗浄装置を用いて処理したパルプをキャビテーション(CV)処理とした。また、キャビテーション処理の回数を変化させて、濾水度の異なる試料を調製した。実施例4と同様にして、外部フィブリル部分の面積率、外部フィブリル部分の周囲長率を測定し、結果を表4に示した。
[比較例6]
実施例5の原料6、7について、実施例4と同様にして、外部フィブリル部分の面積率、外部フィブリル部分の周囲長率を測定し、結果を表4に示した。
Figure 0005266045
表4に示されるように、実施例5のキャビテーション処理したパルプ繊維の方が、比較例6のダブルディスクリファイナーで処理したパルプ繊維に比較して、繊維あたりの外部フィブリル部分の面積率、周囲長率が共に大きくなっていた。
従って、パルプ繊維をキャビテーション処理することによって、幅広な鱗片状の外部フィブリルを有するパルプ繊維が得られることが示唆された。

Claims (10)

  1. 幅3μm以上で厚さが9nmから2μmであるミクロフィブリル集合体を外部フィブリルとして有する化学パルプ及び/又は機械パルプである繊維状物質であって、
    ノズル又はオリフィス管からの液体噴流を用いてキャビテーションによって気泡を発生させ、該気泡を化学パルプ及び/又は機械パルプの懸濁液中に接触させることで得られ、
    ノズル又はオリフィス管の上流側圧力が2MPa以上30MPa以下であり、ノズル又はオリフィス管の下流側圧力と上流側圧力の比が0.001〜0.5である、上記繊維状物質
  2. 分子量1万以上の染料が吸着可能なミクロフィブリル集合体を外部フィブリルとして有する、請求項1に記載の繊維状物質。
  3. 繊維状物質が、針葉樹、広葉樹及びこれらの混合物からなる群から選択される化学パルプ繊維である、請求項1または2に記載の繊維状物質。
  4. 繊維状物質が、針葉樹、広葉樹及びこれらの混合物からなる群から選択される機械パルプ繊維である、請求項1または2に記載の繊維状物質。
  5. カナダ標準濾水度(X)と保水度(Y)の関係が式1:
    Figure 0005266045
    で近似される、請求項1〜4のいずれかに記載の繊維状物質。
  6. 下記式2:
    Figure 0005266045
    で表される外部フィブリル部分の面積率が20%以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の繊維状物質。
  7. 下記式3:
    Figure 0005266045
    で表される外部フィブリル部分の周囲長率が1.5以上である、請求項1〜6のいずれかに記載の繊維状物質。
  8. 前記キャビテーション処理に組み合わせて機械的な叩解処理を行って得られる、請求項1〜7のいずれかに記載の繊維状物質。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の繊維状物質を含有する紙。
  10. 幅3μm以上で厚さが9nmから2μmであるミクロフィブリル集合体を外部フィブリルとして有する化学パルプ及び/又は機械パルプである繊維状物質の製造方法であって、
    ノズル又はオリフィス管からの液体噴流を用いてキャビテーションによって気泡を発生させ、該気泡を化学パルプ及び/又は機械パルプの懸濁液中に接触させることを含み、
    ノズル又はオリフィス管の上流側圧力が2MPa以上30MPa以下であり、ノズル又はオリフィス管の下流側圧力と上流側圧力の比が0.001〜0.5である、上記方法
JP2008512179A 2006-04-21 2007-04-23 セルロースを主体とする繊維状物質 Active JP5266045B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008512179A JP5266045B2 (ja) 2006-04-21 2007-04-23 セルロースを主体とする繊維状物質

Applications Claiming Priority (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006118450 2006-04-21
JP2006118450 2006-04-21
JP2006217511 2006-08-09
JP2006217511 2006-08-09
JP2006356885 2006-12-29
JP2006356885 2006-12-29
PCT/JP2007/058750 WO2007123229A1 (ja) 2006-04-21 2007-04-23 セルロースを主体とする繊維状物質
JP2008512179A JP5266045B2 (ja) 2006-04-21 2007-04-23 セルロースを主体とする繊維状物質

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007123229A1 JPWO2007123229A1 (ja) 2009-09-10
JP5266045B2 true JP5266045B2 (ja) 2013-08-21

Family

ID=38625126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008512179A Active JP5266045B2 (ja) 2006-04-21 2007-04-23 セルロースを主体とする繊維状物質

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8012312B2 (ja)
EP (1) EP2014828B1 (ja)
JP (1) JP5266045B2 (ja)
KR (1) KR101451291B1 (ja)
CN (1) CN101438002B (ja)
CA (1) CA2650044C (ja)
NO (1) NO341565B1 (ja)
WO (1) WO2007123229A1 (ja)

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005036075A1 (de) * 2005-08-01 2007-02-15 Voith Patent Gmbh Verfahren zur Herstellung von Tissuepapier
EP1860232B1 (en) * 2005-02-09 2012-07-11 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Method for beating of pulp and process for producing pulp and paper
US7718036B2 (en) 2006-03-21 2010-05-18 Georgia Pacific Consumer Products Lp Absorbent sheet having regenerated cellulose microfiber network
US8187422B2 (en) 2006-03-21 2012-05-29 Georgia-Pacific Consumer Products Lp Disposable cellulosic wiper
US8187421B2 (en) 2006-03-21 2012-05-29 Georgia-Pacific Consumer Products Lp Absorbent sheet incorporating regenerated cellulose microfiber
US8540846B2 (en) 2009-01-28 2013-09-24 Georgia-Pacific Consumer Products Lp Belt-creped, variable local basis weight multi-ply sheet with cellulose microfiber prepared with perforated polymeric belt
US7951264B2 (en) 2007-01-19 2011-05-31 Georgia-Pacific Consumer Products Lp Absorbent cellulosic products with regenerated cellulose formed in-situ
JP2008248459A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nippon Paper Industries Co Ltd 紙の製造方法
US20090054858A1 (en) * 2007-08-21 2009-02-26 Wendy Da Wei Cheng Layered sanitary tissue product having trichomes
US20110011550A1 (en) * 2008-03-31 2011-01-20 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Tissue papers for household use
JP2009243010A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nippon Paper Industries Co Ltd 加工用紙用原紙
EP2308907B1 (en) * 2008-07-31 2014-01-01 Kyoto University Molding material containing unsaturated polyester resin and microfibrillated plant fiber
HUE035151T2 (en) 2009-03-30 2018-05-02 Fiberlean Tech Ltd Process for the preparation of nano-fiber cellulose gels
EP2808440B1 (en) 2009-03-30 2019-08-14 FiberLean Technologies Limited Process for the production of nano-fibrillar cellulose suspensions
GB0908401D0 (en) 2009-05-15 2009-06-24 Imerys Minerals Ltd Paper filler composition
TWI393807B (zh) * 2010-03-26 2013-04-21 Taiwan Textile Res Inst 高伸長率纖維素母粒之製備方法與應用
DK2386683T3 (da) 2010-04-27 2014-06-23 Omya Int Ag Fremgangsmåde til fremstilling af gel-baserede kompositmaterialer
PT2386682E (pt) 2010-04-27 2014-05-27 Omya Int Ag Processo para fabricar materiais estruturados, usando géis de celulose nanofibrilares
AU2011252708B2 (en) 2010-05-11 2015-02-12 Fpinnovations Cellulose nanofilaments and method to produce same
JP3161638U (ja) * 2010-05-25 2010-08-05 有限会社資料保存器材 保存箱
GB201019288D0 (en) 2010-11-15 2010-12-29 Imerys Minerals Ltd Compositions
US8771463B2 (en) * 2010-11-16 2014-07-08 Oji Holdings Corporation Cellulose fiber assembly and method for preparing the same, fibrillated cellulose fibers and method for preparing the same, and cellulose fiber composite
US9027765B2 (en) 2010-12-17 2015-05-12 Hollingsworth & Vose Company Filter media with fibrillated fibers
US9051684B2 (en) 2011-01-21 2015-06-09 Fpinnovations High aspect ratio cellulose nanofilaments and method for their production
US8765010B2 (en) 2011-03-22 2014-07-01 Eco-Composites Llc Lignocellulosic fibrous composites and associated methods for preparing the same
US8757092B2 (en) * 2011-03-22 2014-06-24 Eco-Composites Llc Animal bedding and associated method for preparing the same
US9737047B2 (en) * 2011-03-22 2017-08-22 Ccd Holdings Llc Method for the treatment, control, minimization, and prevention of bovine mastitis
RU2471909C1 (ru) * 2011-06-23 2013-01-10 Александр Анатольевич Поздняков Бумажная масса для получения бумаги-основы для обоев
EP2855770B1 (en) 2012-05-25 2017-07-12 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Uncoated recording media
GB2502955B (en) * 2012-05-29 2016-07-27 De La Rue Int Ltd A substrate for security documents
US9352267B2 (en) 2012-06-20 2016-05-31 Hollingsworth & Vose Company Absorbent and/or adsorptive filter media
US8882876B2 (en) 2012-06-20 2014-11-11 Hollingsworth & Vose Company Fiber webs including synthetic fibers
US9511330B2 (en) 2012-06-20 2016-12-06 Hollingsworth & Vose Company Fibrillated fibers for liquid filtration media
CN103590283B (zh) 2012-08-14 2015-12-02 金东纸业(江苏)股份有限公司 涂料及应用该涂料的涂布纸
US10137392B2 (en) 2012-12-14 2018-11-27 Hollingsworth & Vose Company Fiber webs coated with fiber-containing resins
US9068292B2 (en) 2013-01-30 2015-06-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Uncoated recording media
EP2971351B1 (en) * 2013-03-15 2017-03-01 GP Cellulose GmbH High-permeability cellulose fibers
JP5712322B1 (ja) * 2013-12-25 2015-05-07 中越パルプ工業株式会社 ナノ微細化品の製造装置、ナノ微細化品の製造方法
CN105088846A (zh) * 2015-07-13 2015-11-25 广西大学 一种强化草类原料脱木素的水力空化装置
EP3362508B1 (en) 2015-10-14 2019-06-26 FiberLean Technologies Limited 3d-formable sheet material
RU2727605C1 (ru) 2016-04-05 2020-07-22 Фиберлин Текнолоджис Лимитед Бумажные и картонные продукты
US11846072B2 (en) 2016-04-05 2023-12-19 Fiberlean Technologies Limited Process of making paper and paperboard products
ES2919328T3 (es) 2016-04-22 2022-07-26 Fiberlean Tech Ltd Fibras que comprenden celulosa microfibrilada y métodos de fabricación de fibras y materiales no tejidos de las mismas
US10913022B2 (en) 2017-03-29 2021-02-09 Knowlton Technologies, Llc Process for utilizing a high efficiency synthetic filter media
FI129352B (en) * 2019-05-03 2021-12-31 Valmet Technologies Inc Monitoring and control of the pulp milling
BR102021013935A2 (pt) * 2021-07-15 2023-01-24 Klabin S.A. Papel dispersível, processo de produção do mesmo, embalagem e uso do dito papel

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4913403A (ja) * 1972-04-06 1974-02-05
JPS4955908A (ja) * 1973-07-10 1974-05-30
JPS54125703A (en) * 1978-03-17 1979-09-29 Ishikawajima Harima Heavy Ind Cavitation generator
JPH09512063A (ja) * 1994-04-14 1997-12-02 ボ・ニルッソン 紙製造における超音波の使用方法
WO2005012632A1 (ja) * 2003-07-31 2005-02-10 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 再生パルプの製造方法、パルプ繊維表面及び夾雑物の改質方法、並びにパルプ処理装置
JP2006249648A (ja) * 2005-02-09 2006-09-21 Nippon Paper Industries Co Ltd パルプの叩解方法

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1397308A (en) 1972-07-10 1975-06-11 Wiggins Teape Research Dev Ltd Non-woven fibrous material
SU720085A1 (ru) * 1978-04-24 1980-03-05 Украинское научно-производственное объединение целлюлозно-бумажной промышленности Способ обработки волокнистого материала
JPS5824000A (ja) 1981-08-05 1983-02-12 山陽国策パルプ株式会社 印刷用上級紙の製造方法
US4609431A (en) * 1984-07-26 1986-09-02 Congoleum Corporation Non-woven fibrous composite materials and method for the preparation thereof
JPH03124895A (ja) 1989-10-04 1991-05-28 Sanyo Kokusaku Pulp Co Ltd 嵩高中性紙
JP2591685B2 (ja) 1990-03-12 1997-03-19 株式会社クラレ 嵩高パルプシート
JP2903257B2 (ja) 1990-11-14 1999-06-07 チッソ株式会社 セルロース系嵩高性シート
JPH04202895A (ja) 1990-11-29 1992-07-23 Chisso Corp セルロース系嵩高性シート
JP2930776B2 (ja) 1991-06-14 1999-08-03 日本製紙株式会社 グラビア用紙の製造方法及び該方法により得られたグラビア用紙
JPH05230798A (ja) 1992-02-18 1993-09-07 Oji Paper Co Ltd 嵩高紙の製造方法
JPH0754293A (ja) 1993-08-11 1995-02-28 Nippon Paper Ind Co Ltd 嵩高紙
JPH07189168A (ja) 1993-12-27 1995-07-25 New Oji Paper Co Ltd 嵩高紙
JPH0913403A (ja) * 1995-07-03 1997-01-14 Tokyu Koken Kk 地下壁用pc部材及びそれを用いた地下構造物の 構築法並びに地下構造物
JP3318819B2 (ja) * 1995-08-10 2002-08-26 ソニー株式会社 液晶駆動装置
JP2971447B1 (ja) 1998-06-02 1999-11-08 花王株式会社 紙用嵩高剤
US6627784B2 (en) 2000-05-17 2003-09-30 Hydro Dynamics, Inc. Highly efficient method of mixing dissimilar fluids using mechanically induced cavitation
GB0029932D0 (en) * 2000-12-06 2001-01-24 Woolmark Europ Ltd Fibrillation of natural fibres
JP2003283957A (ja) 2002-03-26 2003-10-03 Clarion Co Ltd 車載用情報出力装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4913403A (ja) * 1972-04-06 1974-02-05
JPS4955908A (ja) * 1973-07-10 1974-05-30
JPS54125703A (en) * 1978-03-17 1979-09-29 Ishikawajima Harima Heavy Ind Cavitation generator
JPH09512063A (ja) * 1994-04-14 1997-12-02 ボ・ニルッソン 紙製造における超音波の使用方法
WO2005012632A1 (ja) * 2003-07-31 2005-02-10 Nippon Paper Industries Co., Ltd. 再生パルプの製造方法、パルプ繊維表面及び夾雑物の改質方法、並びにパルプ処理装置
JP2006249648A (ja) * 2005-02-09 2006-09-21 Nippon Paper Industries Co Ltd パルプの叩解方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007123229A1 (ja) 2007-11-01
EP2014828B1 (en) 2014-03-05
CN101438002B (zh) 2012-01-25
NO341565B1 (no) 2017-12-04
JPWO2007123229A1 (ja) 2009-09-10
NO20084887L (no) 2009-01-21
CA2650044A1 (en) 2007-11-01
CN101438002A (zh) 2009-05-20
CA2650044C (en) 2014-08-19
KR20090005012A (ko) 2009-01-12
EP2014828A4 (en) 2009-04-22
US20090065164A1 (en) 2009-03-12
KR101451291B1 (ko) 2014-10-15
US8012312B2 (en) 2011-09-06
EP2014828A1 (en) 2009-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5266045B2 (ja) セルロースを主体とする繊維状物質
JP5542356B2 (ja) 家庭用薄葉紙
WO2006085598A1 (ja) パルプの叩解方法、工程用水の処理方法、並びにパルプ、紙の製造方法
JP4546936B2 (ja) パルプの叩解方法
CA3140757A1 (en) Refined cellulose fiber composition
Fathi et al. Prospects for the preparation of paper money from cotton fibers and bleached softwood kraft pulp fibers with nanofibrillated cellulose
JP2008248459A (ja) 紙の製造方法
JP2017057515A (ja) グラシン紙
JP2012149355A (ja) 微細植物繊維の製造方法ならびに微細植物繊維含有シート
JP5925995B2 (ja) フラッフ化パルプを含有する紙
JP2006257621A (ja) 書籍本文用紙
JP2006257620A (ja) 新聞印刷用紙
JP6127697B2 (ja) 微細繊維状セルロース含有シートの製造方法
JP2009197371A (ja) 紙の製造方法及び紙
JP2008038311A (ja) パルプの叩解方法
WO2019150964A1 (ja) 水解性不織布、湿潤水解性不織布及び水解性不織布の製造方法
JP2021188212A (ja) 水解性不織布、湿潤水解性不織布及び水解性不織布の製造方法
JP2006257625A (ja) 印刷用塗工紙
JP2009235648A (ja) パルプの製造方法
JP4298663B2 (ja) マーセル化パルプの製造方法およびこれを含有した嵩高紙
JP2002173884A (ja) 記録用紙及びその製造方法
JP5061472B2 (ja) 印刷用塗工紙
JP2016121406A (ja) 印刷用紙
JP2021021168A (ja) 水解性不織布、湿潤水解性不織布及び水解性不織布の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100209

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5266045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150