JP5264166B2 - 印刷機でインライン測定および調節 - Google Patents

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Description

本発明は、スペクトル測定、濃度測定、または色測定によって印刷機の印刷プロセスの間に被印刷体の測定を行う方法に関する。
印刷工程のたびに、印刷見本をできるだけオリジナルの印刷原稿に一致させるという目標を達成することが試みられる。そのためには、印刷動作中に印刷工が、印刷された被印刷体の、手間のかかる品質検査と監視をする必要がある。従来技術では、これは操作員による目視評価によって行われ、および、濃度測定かスペクトル測定を行う光学的な測定装置を用いることによって行われる。そのために、枚葉紙オフセット印刷機では、枚葉紙を排紙装置から抜き出す必要があり、この枚葉紙は、通常、紙載せ台上に置かれる。この台上で、枚葉紙は、規格化された照明源によって照明され、光学測定技術を用いて測定されるか、または目視によって評価される。しかし、この工程には時間がかかり、また、品質検査中にも印刷機は引き続き印刷を行うため、評価された枚葉紙がまだ希望に合っていない時には、場合によって、損紙が発生するという困難もある。印刷機は、中断されるたびに、印刷プロセスが再び安定状態に達するまでにある程度の枚数の枚葉紙を必要とするので、被印刷体の検査中に印刷機を直ぐに停止させることによって、損紙がでるのを防ぐこともできない。しかも、印刷枚葉紙の評価を行う印刷工が必要であり、その印刷工は品質の検査中に他の仕事をすることができない。印刷機の調節段階では、特にインキ装置の領域で可能な数多くの調節を行う必要があるので、150枚から400枚の損紙が生じるのが普通である。さらに、印刷結果はインキ、温度、水、紙、印刷速度、ゴムブランケット、版の性質などの非常に多くのパラメータに左右されるため、一般に、印刷プロセスに再現性をもたせるのが難しいという困難がある。これら全てのパラメータは、多くの場合、何らかの形で印刷ジョブごとに変化し、したがって、1つの印刷ジョブの設定を記憶させておき、繰り返しのジョブの時にそれを呼び出すだけでは十分ではない。というのは、例えば、その間に気温や湿度が変わる場合があり、そうすると、同一の印刷ジョブであっても、環境条件が変っているので新たに設定を行う必要があるからである。
巻取紙オフセット印刷機では、印刷された新聞紙ウェブを機械から簡単に取り出すことができないので、この分野では、印刷されたウェブの品質をスペクトル測定または濃度測定によって測定しようとする測定システムが既に存在する。光学濃度測定を行う測定装置を作動させる方法が、特許文献1から公知である。この場合、ウェブオフセット印刷機で印刷されて最後の印刷ユニットから出たウェブがガイドローラによって案内され、このガイドローラと平行に、光学濃度測定、色測定、またはスペクトル測定を行う測定装置が取り付けられている。このようにして、印刷されたウェブの品質を判定することができる。実施例の記載では、この明細書に開示されている方法を、枚葉紙状の被印刷体に印刷をする場合にも使用できることが示唆されている。しかし、それを実際にどのように行うことができるかの厳密な説明は、同明細書からは読み取ることができず、特に、枚葉紙状の被印刷体の場合、枚葉紙状の被印刷体はくわえづめ等の保持装置や印刷ユニットの印刷間隙によって、少なくとも1個所で保持する必要があるので、特許文献1におけるようなガイドローラによって枚葉紙状の被印刷体を案内するのはまったく不可能であるという問題が解決されていない。この理由から、特許文献1に開示されている装置は、枚葉紙オフセット印刷機の印刷プロセス中に枚葉紙状の被印刷体の品質評価を行うのには適していない。
さらに、閉じた調節サイクルによって作動させられ、すなわち、インライン測定によって測定された、被印刷体ウェブの印刷品質の評価のための測定値が、巻取紙輪転印刷機のコンピュータにさらに直接伝送されてこのコンピュータで処理される、巻取紙輪転印刷機用のインライン測定システムが非特許文献1から公知である。その後、このコンピュータによって、場合によっては、ずれが自動的に修正され、印刷機の設定が変えられる。しかし、この方法にも、印刷機の制御によって許容される枠内でのずれしか修正できないという欠点が内在している。特に、カラープロファイルの修正を自動的に行うことはできない。なぜなら、これは、プリプレスのデータと結びつけてのみ実行できるものであるからである。さらに、公知のインライン測定では、個々の、すなわち、ちょうど現在の印刷ジョブのデータしか、印刷機の設定の修正時に考慮されていない。
そこで、本発明の目的は、複数の印刷ジョブにわたって、印刷機におけるずれを自動的に修正することができる方法を提供することにある。
上記の目的は、本発明によれば請求項1によって達成される。本発明の他の有利な実施態様が、従属請求項、発明の詳細な説明、および図面から得られる。印刷機を通って搬送されている枚葉紙の測定データを取得することによって、常に印刷機の現在の状態を求めることができ、そうして、調節の修正を直ぐに行うことができ、これは、従来、枚葉紙印刷機では不可能であったことである。この調節を、始動段階の間に行うことができるが、本刷り時にも行うことができる。本刷り時には、印刷機の状態が安定しているので、修正はめったに必要にはならない。したがって、本刷り時には、あまり多くの測定を行う必要はなく、そのため、測定の方策を、印刷機の各状態に合わせることができる。これについては、より詳細に後述する。
本発明の好ましい実施態様では、印刷機の印刷プロセスの間、作製された被印刷体のスペクトル測定値、濃度測定値、または色測定値が常時取得されるだけでなく、その測定値が、印刷機のコンピュータまたは別個のコンピュータで評価され、測定値の、少なくとも、印刷機の調節の変更によって十分に軽減することができないずれが、プリプレスの制御に転送される。これは、特に、いわゆるコンピュータ・トゥ・プレート(CTP)技術で、比較的容易に実行される。というのは、このようなデジタル式のプリプレス装置は、同様にコンピュータを有しており、このコンピュータによって、相応のデータを印刷機のコンピュータから受信することができるからである。このようにして、閉じた制御サイクルが、完成した被印刷体から始まり、印刷機とプリプレス装置を介して再び印刷機に戻って終わる。それによって、印刷機から伝送された測定値またはその評価結果を、プリプレス装置で版を作製する時に考慮することができ、それによって、印刷機においてだけでは補償されないずれを修正することができる。色測定値とは、Lab色空間、RGB色空間、または他の一義的な色空間のような色空間におけるものと理解できるのが分かる。複数回の印刷ジョブにわたる測定値も、版の作製時に考慮することができ、したがって、プリプレス装置のスキャナから印刷機における最終製品までの、製造の連鎖全体において、多数回の印刷ジョブにわたって連続的な改良プロセスが行われる。このようにして、手間のかかるプロセス特殊試験の形式で測定を行うことを必要とせずに、改良プロセスを実行することができる。最近では最も多くなってきているようなデジタル式のワークフローでは、複数のスキャナ、複数の版露光装置、複数のラスタイメージプロセッサを備えるプリプレス装置と印刷機とは互いにネットワークを形成しているのが普通であるので、これらの間では、追加のハードウェアなしでも、すなわち、追加の費用をほとんどかけずに、データの交換を行うことができる。
本発明では、測定された測定値がコンピュータに供給され、その測定値が、コンピュータによって、印刷機の印刷ユニットの制御時にカラープロファイルを調節し、または修正するのに用いられることが意図される。原稿に忠実な色再現のためには、元の印刷原稿と最終印刷製品の間のずれをできるだけ小さく維持するために、印刷機のカラープロファイルをプリプレス装置のカラープロファイルと結びつけることが不可欠である。インライン測定によって獲得されプリプレス装置に伝送されたデータによって、印刷機とプリプレス装置のカラープロファイルを関係付けることができ、万一ずれが生じた時には、印刷機のカラープロファイルを修正することができる。それによって、印刷機のカラープロファイルは、印刷工の関与なしで、自動的に常時監視され、場合によっては、合わせるように調節される。
本発明の、他の、または代わりの実施態様では、測定値を測定する複数のセンサが設けられ、それらが、所定の時間間隔で色の校正を行うために、校正装置によって校正されることが意図される。インライン測定方法では、測定値が常時求められるので、それらの測定値を互いに比較可能であることを無条件に保障する必要がある。したがって、そのような正確な測定のために、使用開始時の一回の検定に加えて、測定値の、熱または磨耗によって引き起こされる変動、照明源の、老朽化によって引き起こされる変化、または汚れを考慮できるようにするために、システムの、規則的な校正が必要である。この目的のために、印刷機内に設けられたインライン測定装置は校正装置を有しており、この校正装置が、運転中に所定の間隔で使用される。そのようにして、インライン測定システムが恒常的に新たに校正され、運転によって引き起こされるずれが回避されることが保障される。
さらに、校正装置のための基準として、コンピュータに記憶された色測定値が付属している校正面が設けられることが意図される。そのために、インライン測定システムに設けられた、スペクトル測定、濃度測定、または色測定のための測定ヘッドは、所定の時間間隔で、校正面に合わせられて新たに校正される。この際、校正面の色値が測定システムに認識され、その結果、測定ヘッドによって求められた値を、記憶された色値と、計算によって比較することができる。この時、ずれが発生している場合は、測定ヘッドの測定電子装置が相応に校正され、すなわち、測定値が、コンピュータに記憶された色値に合わせられる。このような校正によって、汚れた測定ヘッドによっても、少なくとも比較的長い期間にわたって、まだ使用できる測定結果を供給させることができ、一方、校正を行わなければ、比較的短い期間後に既に、計測装置の全体の洗浄または老朽化した照明装置の交換が必要となる場合がある。
校正面は白色であることが意図されるのが好ましい。色測定のためには、校正測定を、規格化された白色面上で理想的に行うのが望ましく、そのために、校正面は、正確にその色調に形成される。
さらに、1つまたは複数の校正面が、圧胴の溝内の、圧胴表面の延長部に配置されることが意図される。インライン測定システムは、複数の測定ヘッド、特に、インキゾーンが32個の場合、8つの測定ヘッドを、被印刷体の幅にわたって分散するように有しているので、全ての測定ヘッドを、校正面を用いて調節し、監視する必要がある。しかし、測定ヘッドの、横方向への移動は制限されているので、全ての測定ヘッドを、横方向の一箇所に取り付けられた校正面に合うように移動させることはできない。さらに、校正面と測定ヘッドとの間の距離を、測定ヘッドと被印刷体表面との間の距離に正確に一致させることが重要である。複数の校正面を、全ての測定ヘッドのために、被印刷体の全幅にわたって取り付けることができるようにするために、複数の校正面は、圧胴の溝内の、圧胴表面の延長部に配置される。それによって、各校正面が、被印刷体の表面と同様に、各測定ヘッドに対して正確に互いに同一の距離を有することになり、また、印刷工程の時に、邪魔になることがない。
本発明の、代わりの実施態様では、少なくとも1つの校正面が、横方向に圧胴表面の外側に配置されて、側壁と圧胴の間に位置していることが意図される。印刷溝内にある複数の校正面は、印刷プロセスの間に汚されるという大きな欠点がある。それに対して、校正面が圧胴表面の外側、例えば側壁の領域にあると、そこでは、校正面はあまり汚れに曝されない。それによって、校正面の頻繁な洗浄工程が回避される。
本発明の、特に好ましい実施態様では、複数のセンサは複数の測定ヘッドであり、測定ヘッドの1つの校正によって求められた校正値が、コンピュータによって、他の測定ヘッド用の校正値に換算されることが意図される。この方法は、比較校正とも呼ばれ、この場合、全ての測定ヘッドが独自の校正面上で校正されるわけではないので、胴表面の外側、例えば、側壁と圧胴の間に配置された1つの校正面で十分である。ただし、この校正面には、被印刷体の両縁部の測定を行う測定ヘッドのうちの一方のみを揃えることができる。というのは、その測定ヘッドしか、圧胴の境界を横方向に越えて移動させることができないからである。他の測定ヘッドは、測定バーの全体を、複数の測定ヘッド間の距離に相当する移動距離だけさらに移動させことによって、比較校正により検定される。すなわち、縁領域の単一の測定ヘッドだけを校正面上で構成すればよく、一方、次のステップで、校正された第1の測定ヘッドによって第2の測定ヘッドの領域の測定を行うことができるように、測定バーは、複数の測定ヘッド間の距離だけ移動させられる。このことは、同様にさらに他の測定ヘッドにもあてはまり、すなわち、各測定ヘッドによって、その隣の測定ヘッドの測定領域の測定が行われる。この校正測定時、測定ヘッドは、白紙の被印刷体または単色に印刷された被印刷体上に向けられる。これは、校正測定工程の間、何の役割も果たさない。例えば、校正面によって検定された第1の測定ヘッドに隣接する第2の測定ヘッドによって、ちょうど、所定の青の色調が測定され、この色調が、次のステップで、検定された第1の測定ヘッドによって測定される。そして、第1の測定ヘッドと第2の測定ヘッドの測定値を互いに比較され、場合によっては、第2の測定ヘッドの値が修正される。それによって、第2の測定ヘッドへの比較校正が終了し、第2の測定ヘッドの、場合によっては修正された測定値が第3の測定ヘッドの測定値と比較される。これが、全く同様に、他の全ての測定ヘッドに対して反復して行われ、したがって、単一の測定ヘッドだけを、校正面を用いて校正すればよく、一方、他の全ての測定ヘッドは、計算によって比較することによって、ワンステップで校正される。
さらに、少なくとも1つの校正面をカバーによって閉じることができることが意図される。そのようなカバーによって、校正面を、印刷プロセス中、汚れから確実に保護することができる。カバーは、校正工程を実行する必要がある時にのみ開かれる。それによって、そうでなければ常時繰り返し必要となる、校正面の洗浄が省かれる。
外部の測定機器を利用して校正を行うのが好ましいことが分かっている。機械内に収容されている全ての部品は汚れて故障しやすいので、外部の測定機器を用いて比較校正を行うこともできる。そのために、操作卓には、固定されるように取り付けられた測定機器または手動測定機器が設けられ、この測定機器または手動測定機器は、独自の校正面を有しており、この面上で規則的な間隔で校正され、また、この測定機器または手動測定機器によって、印刷されたばかりの被印刷体の測定が行われる。その前に、この被印刷体の測定が、インライン測定装置とその測定ヘッドによって行われているので、その後手動測定機器によって求められた値と、測定バーの測定電子装置で直接比較を行うことができ、そのようにして適切な校正が行われる。印刷されていない状態の枚葉紙、すなわち白紙の測定を最初に手動測定機器を用いて行い、その後、印刷機内でインライン測定装置の測定ヘッドを用いて行うこともできるのはもちろんである。そのようにしても、外部の測定器具を用いて比較校正を行うことができる。校正を、くわえづめの直ぐ後の、印刷されない領域で行うことができるのが特に好ましい。というのは、そこでは、枚葉紙が理想的に案内され、しかも、常に白紙の状態になっているからである。この縁領域は、通常、6〜12mmの、印刷されない面を有しており、これは、測定を行うのに全く十分である。
しかし、外部の測定器具を他の目的でも用いることができる。機械内の枚葉紙の測定は、様々な目的で偏光フィルタを利用して行われ、すなわち、全ての測定値は、偏光の影響のある状態で取得される。しかし、プリプレス装置からの情報は、偏光の影響のない状態でのみ存在しているので、印刷機の調節は、偏光の影響のない値を用いて行われ、すなわち、測定された測定値を、偏光の影響のない値に変換する必要がある。そのために、偏光の影響のある値と偏光の影響のない値の間の、計算上の関係を印刷機に格納しておく必要がある。この関係を、偏光なしで測定を行う手動測定器具を利用して作成することができる。すなわち、枚葉紙の測定が、印刷機内のインライン測定装置によって偏光の影響のある状態で1回行われ、機械の外部で手動測定器具を用いて偏光の影響のない状態および偏光の影響のある状態で1回行われる。この測定が複数の枚葉紙にわたって行われると、偏光の影響のある測定値と偏光の影響のない測定値の間の関係を認識することができる。その後、この関係は、修正関数として印刷機のコンピュータに格納され、それによって、値をその都度互いに変換することができる。
本発明の他の実施態様では、各測定ヘッドについて、所定の色値がコンピュータに記憶され、これらの色値の比がコンピュータに記憶され、記憶された測定値の比に変動が生じた時に信号が出力されることが意図される。このような装置によって、インライン測定システムの汚れが認識される。各分光計は、例えば引き渡し時に、白色測定値を初期化パラメータとして有している。各測定ヘッドに付属しているこの白色測定値が、全ての測定ヘッドに関する相互の比として記憶される。そして、印刷プロセスの間、白紙の測定が恒常的に行われ、それによって求められた測定値の比が、測定電子装置に格納された値と比較される。この比が変化すると、それが汚れのしるしと評価され、この際、ある許容範囲を設定しておくことができる。この場合、測定ヘッドの洗浄を行う必要があることが音響信号または光信号によって操作員に知らされる。
さらに、第1の測定ヘッドによって、その独自のインキゾーンと、それに隣接する第2の測定ヘッドのインキゾーンの測定が行われ、同様に、第2の測定ヘッドによって、その独自のゾーンと、第1の測定ヘッドのゾーンの測定が行われ、測定された測定値が互いに比較されることが意図される。このようにして、印刷機内のバー形状のインライン測定装置の測定モジュールの個々の測定ヘッドの間の交差比較を行うことができる。最初に、全ての測定ヘッドによって、被印刷体上のインキゾーンの測定が同時に行われ、その後、各測定ヘッドによって、隣の測定位置の測定を行うことができるだけ、測定バーの全体が側方に動かされる。校正が正確に行われている場合、これらの測定値は、相違していないか、きわめて小さな許容範囲内でしか相違していない必要がある。しかし、測定値にずれがある場合、測定ヘッドの光学系に汚れが生じているのを推測することができる。
測定ヘッドによって、少なくとも1つのインキゾーンで、明/暗境界の所の測定を行い、この時、測定ヘッドを、明/暗境界の向こう側から明/暗境界を越えて明/暗境界のこちら側へ移動させ、この時に測定された強度測定値を、測定ヘッドの、既知の構造と比較することによって、測定システムの汚れを見つけ出す可能な方法が得られる。このような明/暗縁境界とは、例えば、白紙部から有色領域への移行点を意味している。すなわち、1つの測定ヘッドが、このような測定領域を以下のように通過させられる。最初に、測定ヘッドによって明/暗境界の、白紙である側の測定が行われる。続いて、測定バーが、明/暗部の測定領域にわたって、例えば10ステップで移動させられ、この時、10回の測定が行われる。すなわち、最後の測定は、完全に、測定領域の有色の領域内で行われる。これらの測定の評価では、測定された各強度が、ずらされた各位置に関係付けられ、この際、最後に白色の値が測定された位置と最初に有色の値が測定された位置との間の距離は、光学的な結像が正確である場合、測定ヘッドの分光計の測定領域の、既知の構造幅と一致するはずである。この比較は、測定電子装置とそこに記憶された、分光計の測定領域の構造の値を用いて行われる。ここで、ずれがある場合、それは、やはり、汚れのしるしである。
さらに、照明装置が設けられ、測定ヘッドによる本来の測定の前に、照明されていない状態での測定が行われ、その時に測定された測定値が、照明装置のスイッチを入れた状態で行われる色測定の際に差し引かれることが意図される。被印刷体の表面を走査できるようにするためには、照明装置によって測定ヘッドの近くをくまなく照明する必要がある。しかし、被印刷体と測定バー間には、数センチメートルの距離があるので、被印刷体と測定ヘッド/照明装置の間の領域に外光も当たる可能性がある。それによって、測定結果が不正確になり、相応に補償する必要がある。その1つの可能な方法は、照明されていない状態での測定を行うことであり、すなわち、最初に、測定装置がオフにされ、照明装置をオフにした状態で測定が行われる。その後、照明装置のスイッチが入れられ、照明装置のスイッチが入れられた状態で測定が行われる。この時の順序は何の役割も果たさない。というのは、修正のためには、照明されていない状態での測定時に測定された測定値を、照明装置のスイッチが入れた状態で測定された測定値から差し引くことのみが必要であるからである。散乱光または外部光源は、例えば、印刷所の天井の照明または日光が差し込む可能性がある、機械のスリットであるが、例えば、UV/IR乾燥機、または、光を用いて作動する他のセンサのような機械自体の中の光源もあり、その光が測定工程の障害になる可能性がある。わずかな変更によって、周期的に作動する外部光源も補償することができる。すなわち、最初に、照明されていない状態での測定を行い、それによって、外部光の影響の、最初の測定が行われる。その後、照明された状態での測定が行われ、続いて、照明されていない状態での測定が再び行われ、その時に、外部光の影響のみが再び測定される。外部光源が変動した場合、照明されていない状態での両測定時の測定値が互いに異なることになり、コンピュータは、照明された状態での測定の前後の両測定値を比較することができるので、両測定値を比較することによって、照明された状態での測定中に外光が加わっていたか加わっていなかったかを認識することができる。すなわち、外光の変動の変化率を求めることができ、それによって、変動する、特に周期的な外光の場合でも、外部光源の影響を、照明された状態での測定から確実に差し引くことができる。
差し込む外光が存在している場合に修正を行う他の可能な方法は、第1の測定ヘッドによる色測定と同時に、第2の測定ヘッドによって、被印刷体の白色の基体の測定を行い、それによって求められる白色についての値を、第1の測定ヘッドによって求められた色測定値を修正するのに用いることである。そのために、第2の測定ヘッドは、第1の測定ヘッドから空間的に離されて取り付けられている必要があり、常に白紙部の測定を行う必要がある。例えば、第2の測定ヘッドを被印刷体の縁領域に位置させることができる。第2の測定ヘッドによって求められた白に関する値は、色値または濃度値の計算に含められ、そのようにして、外光の影響が補償される。
外光を補償する他の可能な方法は、1つまたは複数の測定ヘッドによる被印刷体の測定値の測定時に、場合によっては存在している外部光源をオフにし、遮り、または、問題のない値に弱めることである。この場合、測定ヘッドの測定電子装置は印刷機の計算機と共にネットワークを形成しており、それによって、測定工程の間、印刷機内の光源がオフにされる。そのようにして、例えばUV乾燥機による外部光源の、測定中の影響が、乾燥機を測定中に短時間オフにし、その後再びスイッチを入れることによって回避される。他の可能な方法は、カバー(シャッタ)を外部光源の前に取り付けることによって、外部光源を遮ることである。このカバーによって、測定工程が実行されている間、光源が遮蔽される。外部光源のスペクトルをフィルタによって除去するフィルタを取り付けることによって、外部光源の、測定装置のスペクトル領域内にあるスペクトル量をフィルタによって除去することもできる。同様の効果が、計算上の補完によって達成される。外部光源のスペクトルは既知であるので、測定スペクトルに相当するスペクトル値は用いられず、その代わりに、外部光源のスペクトルにわたる使用できない値が、それに隣接するスペクトルでの値によって補完される。それによって、測定スペクトルにおける、外部光源による引き起こされるピークを差し引くことができる。
測定ヘッドによる測定値の測定を、光源の、場合によっては生じる変動に対して、その変動を測定する少なくとも1つのセンサによって、または、変動する光源の制御信号を用いて時間的に調和させることによって、外光を補償する可能な方法が得られる。この場合にも、外部光源の時間的な振る舞いについての情報が与えられている必要があり、すなわち、その値が、コンピュータに記憶されているか、または、情報が外部光源によってセンサを介してオンラインでコンピュータに伝送される必要がある。この場合、常に、測定が、外部光源がオフになっているか、または最小出力になっている時に行われるように、
測定が計算機によって調和させられる。
さらに、複数の測定ヘッドが、被印刷体の幅にわたって等間隔で分散させられており、複数のインキゾーンの測定を同時に行うことが意図される。大型判型(102cmの枚葉紙幅)の枚葉紙機械では、被印刷体の全幅にわたって32個のインキゾーンが延びており、したがって、印刷色が6色の場合、測定電子装置と測定ヘッドによって測定する必要がある測定領域が192個だけ生じる。この場合、単一のスペクトル測定ヘッドでは、少なくとも192枚の枚葉紙にわたる測定サイクルが必要であり、これは、良好な調節のためには十分ではない。この理由から、複数の測定ヘッドが必要であり、複数の測定ヘッドによって並行して同時に測定を行う必要がある。各測定工程後、測定ヘッドはインキゾーン1つ分だけ側方にずらされ、完全に並行して測定を行う測定ヘッドは、特に、8、16、または32個であるのが適している。測定ヘッドが32個で、インキゾーンが32個で、印刷色が6色の場合、6色の印刷色について6回の測定工程を実行する必要がある。したがって、この6回の測定ステップの後、場合によっては、修正された値を、インキゾーンの新たな調節によって印刷機に設定することにより、印刷機の設定の変更を行うことができる。上述した測定手順の他に、最初に、複数の枚葉紙にわたって常に同じ色の測定を行い、それによって、その色を良好に調節することができ、そうなって初めて、測定ヘッドを次の色上に位置決めし、その色を同様に調節するように測定ヘッドを移動させることもできる。様々な測定手順を用いることができるので、測定装置は、測定値を、時間を示す符号および場所を示す符号と共に印刷機の計算機に記憶させる必要があり、それによって、実際に比較可能な測定値同士を正確に互いに比較することができるように、正確な関連付けが常に行われる。こうして、測定手順はもはや何の役割も果たさなくなり、測定値は常に正確に関連付けされる。
本発明の一実施態様では、校正刷り段階後の印刷運転中に、測定ヘッドによって複数色が同時に測定されるように測定ヘッドが位置決めされることが意図される。非常に多くの測定によって、測定ヘッドを備える測定バーの機構と駆動モータには強い負荷がかかるので、いわゆる省力運転によって耐用寿命が延びる。しかし、校正刷り段階では、値が、プロセスによって大きく変化させられるので、この時には、連続的に非常に多くの測定を行う必要があり、一方、本刷り段階の間には、色値は、時間的に見てほとんど一定のままとなるので、本刷り時には、異なるやり方を選択することができ、すなわち、測定ヘッドを混色領域の上方に位置決めすることができる。許容範囲を超えるずれが認識されると、測定バーは、再び、校正刷りの時のように、非常に多くの測定をし始め、それによって、全ての領域と全てのゾーンの測定が行われる。それによって、ずれの原因を測定して、印刷機の調節を相応に行うことができる。
測定装置はその測定手順を、測定された測定値に応じて変えることもできる。ばらつきが少ない色領域の測定は、ばらつきの大きい領域のように頻繁には行われない。すなわち、各色が、互いに異なる測定手順で測定され、その結果、ばらつきが大きい色は頻繁に測定される。その色におけるばらつきが弱まった時には、測定の頻度を減らすように測定手順も変えられる。測定手順を、印刷画像と印刷機の設定に応じて調整することもできる。印刷画像のデータを、プリプレス装置からコンピュータに伝送することができるので、測定システムは、印刷画像における重要な色領域の位置および色相を前もって認識でき、したがって、相応に測定手順を求めることができる。
本発明の他の実施態様では、コンピュータが、被印刷体上に塗布された印刷管理ストライプの位置座標を記憶することが意図される。印刷機において、インキゾーンの測定は、通常通り、印刷管理ストライプの領域で行われる。その測定を高い信頼性で行うことができるようにするためには、インライン測定システムの測定バーが被印刷体上の印刷管理ストライプの位置を認識する必要がある。1つの可能な方法は、印刷工が手動で、版上の印刷管理ストライプの位置を測定し、印刷管理ストライプの位置座標を機械制御装置の計算機に入力することである。さらに、ネットワーク化されたワークフローシステムにおいて、プリプレス装置から印刷機の計算機に位置座標を伝送し、そこで使用することもできる。ただし、これらの方法では、印刷機において版を張り渡した時に、あるいは、見当合わせによって、印刷枚葉紙上での印刷管理ストライプの位置が測定ヘッドに対して変化してしまう恐れがある。もっとも、おおまかな位置を予め与えることによって、正確な位置を判定するための探索領域を制限することができ、それによって、自動的な位置認識システムの動作が軽減される。
さらに、被印刷体上での印刷管理ストライプの位置を求めるためのセンサが備えられることが意図される。2次元センサ、例えば、CCD画像変換機を用いて、印刷管理ストライプの位置を求めることができる。印刷管理ストライプのパターンは機械制御装置に記憶されており、それが、CCDカメラによって測定された画像と比較される。カメラによって一致が確認されると、コンピュータは、測定バーに対する印刷管理ストライプの位置を求め、正確に、印刷管理ストライプが測定ヘッドの下方に来た時に測定が開始されるように、測定バーに相応の開始信号を送ることができる。認識用部分、例えばバーコードが印刷管理ストライプに先行するように設けられている場合、1次元センサを用いるのも、印刷管理ストライプの位置認識に適している。このバーコードがバーコード読み取り機によって認識されると、システムは、その時から所定の時間後に印刷管理ストライプが続いてくることを認識する。それによって、測定工程を適時に実行することができる。位置認識は、印刷工程の最初にのみ必要である。というのは、この時に、非常に大きな位置ずれが予想されるからである。本刷り段階では、マークの位置は安定しており、したがって、認識用部分を長い時間間隔でのみ監視のために走査すればよい。
本発明の特に好ましい実施態様は、測定ヘッドによって求められた測定値に対して、各測定後に、確実性検査を行うことを特徴とする。閉じた制御サイクルを伴うインライン測定では、エラーを含む測定値を自動的に認識して除去するのが特に重要である。そうしなければ、操作員に知らされることなく、インキゾーンの調節が最新の色値に設定され、余計な損紙が発生するからである。この理由から、確からしくない測定値を除去できるようにするために、閉じた制御サイクルを伴うインライン測定システムは、測定値に対して確実性検査を行うのが望ましい。そのような検査は、例えば、印刷管理ストライプの、記憶された原稿と、測定バーの、各測定工程で測定された値との間の相関関係を求めることによって行うことができる。それによって、測定バーが常に正確な測定領域に来るのも保障される。正確な印刷管理ストライプが選択されているのを他のアルゴリズムによって検査することができ、このアルゴリズムでは、印刷管理ストライプ内の符号化領域の測定がセンサによって行われ、ここに符号化されたデータが検査される。さらに、各測定工程時に、測定値の確実性検査が、位置領域に関しても時間領域に関しても行われる。そのために、互いに続いて、または位置的に隣接して位置している2つの値によって超過されない必要がある、ずれの閾値が、例えば濃度領域において決められる。この確実性検査は、オフセット方式では、印刷機は、通常運転時、色値の連続的な変化しか起こし得ず、したがって、色濃度の、ある程度の大きさを上回る急激な変化は、測定システムにおけるエラーが原因であるということに基づいている。さらに、印刷プロセスの状態について知らせる表示機を備えることができる。測定システムが、許容可能なずれを全くまたはわずかにしか測定しなくなり、機械の制御装置が調節を終えたら、印刷工に対してディスプレー上にOK状態を表示することができる。機械が安定した状態にない場合、そのことがディスプレー上で認識され、印刷工は、損紙が生じているのが分かる。
測定方法を、枚葉紙の湿りを間接的に測定するのにも用いることができる。湿りを測定するのには、ラスタ印刷において枚葉紙上にいわゆる「浮汚れ」が発生するまで湿し水を減らしていくのが普通のやり方である。この浮汚れは、最初に、枚葉紙の先頭、枚葉紙の即縁、およびラスタ領域に70%〜90%の面被覆率で生じることが経験的に分かっている。その後、湿り値が、再び、ある一定の割合だけ高められる。インライン測定の場合、枚葉紙上の、印刷管理ストライプ内に、または、各色用の、枚葉紙上に配置された特別な点上に、枚葉紙縁の所で、70%〜90%のラスタ領域が組み込まれる。したがって、この領域の面被覆率と印刷された色濃度を認識することによって、測定ヘッドにより、浮汚れを高い信頼性で容易に測定することができる。それによって、インキと水のバランスを調節し、また監視することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、枚葉紙給紙モジュール、すなわち給紙装置2と、枚葉紙排紙モジュール、すなわち排紙装置3と、それらの間に配置された4つの印刷ユニット4,5とを備える枚葉紙輪転印刷機である印刷機1を示している。給紙装置2と排紙装置3の間にある印刷ユニット4,5の数は本発明の本質に対して何の役割も果たさないので、枚葉紙輪転印刷機である印刷機1のこのような構成は当然ながら一例としてのみ理解すべきである。給紙装置2で積み重ねられた印刷用の枚葉紙705を個々の印刷ユニット4,5を通過させて排紙装置3に搬送し、印刷ユニット4,5で印刷することができるように、印刷ユニット4,5は搬送胴9を介して相互に接続されている。枚葉紙進行方向に見て最後の印刷ユニット5は、印刷された枚葉紙の印刷品質を評価する測定装置として測定バー6を有していることによって、他の印刷ユニット4とは異なっている。最後の印刷ユニット5では印刷工程で塗布される全てのインキが既に印刷用の枚葉紙705上にあり、したがって、印刷用の枚葉紙705が最終的な状態になっているので、測定バー6は最後の印刷ユニット5に設けられている。これに関連して、印刷ユニット4,5のうちの1つまたは複数はニス引きユニット、保護剤塗布ユニット(Versiegelungswerk)、または枚葉紙を処理するその他のユニットであってよいので、印刷ユニット4,5という概念は広く捉えられるべきである。このような他のユニットが印刷機1に設けられている場合でも、全てのニス引き層を含めた枚葉紙705を点検できるようにするために、測定バー6を最後のユニット5に取り付けるのが有効である。全ての印刷ユニット4,5は、印刷ユニット4,5の印刷間隙100を形成する圧胴7とゴムゴムブランケット胴8を有している。さらに、各印刷ユニット4,5はインキ装置13を備えている。圧胴7とゴムゴムブランケット胴8およびインキ装置13は印刷機1の側壁14で支持されており、そこに設けられたモータおよび伝動装置を介して駆動される。
圧胴7とゴムゴムブランケット胴8の間の印刷間隙100を、図1の拡大図において詳細に見ることができる。さらに、測定バー6を含んだ最後の印刷ユニット5の印刷間隙100の周辺のこの拡大図は、圧胴7とゴムゴムブランケット胴8の直径に対する測定バー6の断面積のおおよそのサイズ比を示している。さらに、圧胴7には枚葉紙搬送くわえづめ101が取り付けられており、枚葉紙搬送くわえづめ101によって、枚葉紙705は、圧胴7の周りに案内され、搬送胴9から受け取られ排紙装置3へ渡される。測定バー6による測定工程の間、印刷済みの枚葉紙705は、一方では後端部の所で印刷間隙100によって保持され、他方では前端部の所で枚葉紙搬送くわえづめ101によって保持されている。それによって、枚葉紙705が測定工程中に最低限しか動けないことが保証され、このことは、枚葉紙705と測定バーの間の間隔が測定中にできるだけ変わらないほうがよいという点で、測定工程にとって意義がある。測定バー6の断面の寸法は、図1では、102cmの枚葉紙判型の印刷機1の場合、端面で102mmの幅、69mmの高さである。さらに、枚葉紙705が枚葉紙搬送くわえづめ101および印刷間隙100によって案内されている時に、測定バー6が枚葉紙705の表面と平行に延びるように、測定バー6は水平面に対して少し傾いている。測定バー6にはセンサ15が取り付けられているが、センサ15は測定バー6に組み込まれていてもよい。このセンサ15は、印刷用の枚葉紙705上の印を識別することができる光学センサ、例えばカメラである。さらに、センサ15は、外部光源800を監視して、測定バー6による測定工程を開始させるのに利用することもできる。そのために、センサ15は、印刷機1の測定電子装置201およびコンピュータ200と共にネットワークを形成している。それによって、外部光源800の光が測定面、または直接、測定装置、すなわち測定バー6に投射されていない時にのみ測定が行われるように、測定工程をセンサ15によって制御することができる。センサ15を、組み合わされたセンサから、または別個の複数のセンサから構成することができる。複数のセンサ15を、測定バー6の全長にわたって分散させて取り付けることもできる。この場合、複数のセンサ15を測定バー6に組み込むこともできる。
図2は、図1とは異なり、枚葉紙反転装置10を備え、その結果、両面印刷の時、最初の4つの印刷ユニット4,5で枚葉紙705の一方の面を印刷し、その後の4つの印刷ユニット4,5で他方の面を印刷することができる枚葉紙輪転印刷機である印刷機1を示している。このために、図2の印刷機1は、枚葉紙の表面と裏面の両方を測定バー6でそれぞれ点検する必要があるので、測定バー6が取り付けられた2つの印刷ユニット5を有している。この場合にも、表面に関しても裏面に関しても、印刷済みの枚葉紙705の最終状態を検査できるようにするために、測定バー6は反転装置10の前の最後の印刷ユニット5と、排紙装置3の前の最後の印刷ユニット5とに設けられている。図2の枚葉紙印刷機である印刷機1は、1つの特徴として、測定バー6を入れ替えることが可能である。すなわち、測定バー6は、容易に取外し可能に構成されており、他の印刷ユニット4に取り付けることもできる。図2では、そのために、両方の印刷ユニット5の前にある印刷ユニット4にも接続部が取り付けられている。そのために、測定バー6を収容するように設定された印刷ユニット5,4は、測定電子装置201にそれぞれ接続された電気接続部を備えている。測定バー6が各印刷ユニット5,4へ差し込まれると、測定電子装置201の相応の符号化を介して、どの印刷ユニット5,4に測定バー6が現在あるのかが自動的に通知される。さらに、測定電子装置201は、印刷機1の制御卓およびコンピュータ200と接続されており、その結果、そこで全ての測定値を印刷機1の操作員に表示できる。さらに、操作卓200では、印刷品質を制御するために印刷機1の設定を変えることができる。さらに、印刷機1のコンピュータ200は、ケーブルまたは無線による接続12を介して、例えばインターネット接続を介して、プリプレス装置11と接続されている。このようなプリプレス装置11は、特に、オフセット印刷機用の版を作製する版露光器である。プリプレス装置11との接続12によって、測定バー6の測定に由来するデータを、プリプレス装置11での製造プロセスを変更するのに利用することも可能となる。それによって、印刷機1の設定の変更のみによって可能であるよりも大幅な印刷プロセスの変更を行うことができる。さらには、版の作製を最適化することができる。さらに、印刷機1のコンピュータ200には、測定モジュール603の校正のために利用することができる手動測定機器202を接続可能である。
測定バー6の内部が図3に示されており、この測定バー6は、印刷ユニット5,4に固定することができるように構成されており、一方、測定バー6の内部には移動可能な測定キャリッジ605が配置されている。この際、測定バー6は、印刷枚葉紙の縁部領域も高い信頼性で点検できるようにするために、印刷枚葉紙の全幅にわたって延びている。さらに、測定キャリッジ605は、同様に、枚葉紙の全幅にわたって測定を行えるようにするために、測定バー6の内部で移動することができる。印刷枚葉紙の表面を検出するために、図3の測定キャリッジ605は、8つの測定ヘッド622を含む8つの測定モジュール603を有しており、4色の場合には16回の測定によって全部で32のインキゾーンが印刷用の複数の枚葉紙705にわたって測定されるように、測定キャリッジ605は多段に、または連続的に移動可能である。このような移動工程のために、測定キャリッジ605はガイドレール606に支持されており、リニアモータ604によって駆動される。測定キャリッジ605の保守を容易にするために、側壁601を外すことによって測定キャリッジ605を測定バー6から側方に取り出すことができる。そのために、側壁601は、容易に取外し可能に構成されており、すなわち、複数のねじによって測定バー6のハウジングに取り付けられている。
測定バー6は、実質的に、印刷枚葉紙の方を向いた側が開いたU字型の形材から構成されている。汚れや特に印刷インキの侵入を防ぐために、U字型形材の開いている側は、取外し可能な底615によって閉じられており、この底は、ガラスから作られた追加の透明な部分616を有しており、それによって、測定キャリッジ605上の測定モジュール603によって、測定キャリッジ615の底の透明な部分616を通して、その下にある被印刷体の走査を行うことができる。電子装置を含む測定モジュール603に加えて、測定キャリッジ605にはさらに他の複数の装置が設けられている。測定モジュール603は、スペクトルの測定ヘッド622に加えて、照明モジュール623をさらに有しているので、測定キャリッジ605は照明源610を備えている必要がある。照明源は、測定キャリッジ上にある電源装置612から電気エネルギーの供給を受けるフラッシュランプ610である。さらに、電源装置612および測定モジュール603の電子装置は、可とう性の電気ケーブル618を介して測定バー6のハウジングと接続されている。可とう性の電気ケーブル618の、測定バー6のハウジングに取り付けられた端部は電気プラグ接続部619で終わっており、この電気プラグ接続部619によって、測定バー6は印刷機1の電圧供給部および測定電子装置201と接続される。この際、電気エネルギーと信号伝達の接続を、差込可能または回転可能な組み合わせ式プラグによって行うことができる。測定モジュール603を含む全ての電気部品は、狭いスペースで簡潔な電流経路と信号経路を確保するために、1つまたは少数の配線基板631上に取り付けられている。
測定キャリッジ605上にはフラッシュランプ610が1つだけ設けられているので、そのフラッシュ光を、入射光学系611およびこれに接続された光導波路614によって個々の照明モジュール623へ伝達する必要がある。必要なエネルギーを準備するために、フラッシュランプ610の電源装置612に加えて、フラッシュ用コンデンサ607が測定キャリッジ605上に設けられている。さらに測定キャリッジ605は、個々の電力消費部へ電気エネルギーを割り振り、また、測定キャリッジ605の相互にネットワーク化された部品に電気信号を割り振るための配電装置620を含んでいる。しかし、測定装置、すなわち測定バー6は、印刷枚葉紙の表面のスペクトルを測定するだけではなく、レジスタマークを検出してこれを評価する働きもする。そのために、測定キャリッジ605は右側の見当センサ608と左側の見当センサ613を有している。それによって、印刷枚葉紙の縁領域のレジスタマークを検出することができる。被印刷体705の全幅にわたって複数のレジスタマークを並行して測定できるようにするために、さらに他の見当センサを設けることができ、各測定モジュール603が見当センサを含むことができる。
測定キャリッジ605の全ての電子装置は非常に狭い設置スペースに設けられており、例えば、測定キャリッジ605の容積の70パーセントは構成部品で満たされており、比較的狭いスペースに大量の廃熱が発生する。廃熱を除去できるようにして、特に、測定モジュール603への障害や悪影響を防ぐために、測定バー6の内部は流体によって冷却される。測定バー6の内部および側壁601内の複数の冷却媒体通路621によって、閉じた冷却循環路が形成されており、この冷却循環路は側壁601内の冷却媒体通路617によって閉じられている。冷却媒体通路621,617には、測定バー6の外面にある冷却媒体接続部602を介して冷却媒体が供給される。したがって、冷却媒体を循環させるためのポンプは、測定バー6自体の内部に取り付けられていなくてよく、このポンプを外部で接続することができる。
図4に示す測定バー6の側面の図は、測定バー6の実質的にU字型の形材に加えて、U字型形材内を延びる冷却媒体通路621を示しており、この冷却媒体通路621は、測定バー6の両端面の所で側壁601内の冷却媒体通路617によって、閉じた循環路に接続されている。さらに、測定バーの底615のガラス製のカバーを見ることができ、このカバーによって、測定キャリッジ605上の影響されやすい測定モジュール603が汚れから保護される。埃や液体が測定バー6の内部に入ることができないように、測定バー6のU字型のハウジング、側壁601、およびガラス製の挿入体616を備える、測定バーの底615はシール材を介して相互に結合されている。さらに、底615の外側には汚れをはじく表面628があり、その上には、測定バーの長手方向に対して横向きに設けられたレッグ629が延びている。レッグ629によって、被印刷体705が測定される時に被印刷体705との間隔が保たれ、そのようにして、被印刷体705と底面615とが直接接触するのが防がれる。レッグ629も、汚れをはじくようにコーティングすることができる。
図5は、測定バー6を下から見た図であり、ここでは、測定バーの底615をよく見ることができる。測定キャリッジ605は、本来の測定ヘッド623と照明モジュール623とからそれぞれ構成された8つの測定モジュール603を有している。印刷枚葉紙の、32個のインキゾーンのある全幅の測定を行うことができるようにするために、測定キャリッジ605は各測定工程が終わるたびに、1つまたは複数の測定区域分だけ側方へ移動させられる。複数の測定モジュール603の間の間隔はインキゾーン4つ分であり、したがって、測定モジュール603によってインキゾーンがちょうど4つおきに並行して測定される。そして、4回の走査工程の後、枚葉紙は1つの色の32個のインキゾーンの全部にわたって測定される。4色で印刷が行われる場合、それに対応して16回の走査工程が必要である。さらに、図5には、測定モジュール603を覆うことができる可動の閉じ部材627を見ることができる。閉じ部材627を各測定モジュール603に設けることができ、閉じ部材627は電気式または機械式に駆動されるが、全ての測定モジュール603について共通の閉じ部材627を設けることもできる。閉じ部材627は、図5では、測定バー6に対して横方向に枚葉紙搬送方向へ移動可能であり、測定工程間に、測定モジュール603の光学系を損傷から保護し、また、個々の測定工程間に、測定バー6の下面全体を覆うこともできる。そのために、閉じ部材627の駆動装置は印刷機のコンピュータ200と接続されている。
図5では、端面、すなわち側壁601の一方または両方の所に、外側に位置する測定モジュール603によって目標とすることができる校正面801が配置されている。測定モジュール603が校正面801の上に位置決めされると、その規格化された表面が測定される。この表面は、白紙に相当する白いタイルである。タイル、すなわち校正面801の測定を行うことによって、被印刷体705上での測定間に、その都度、測定モジュール603を校正することができる。タイル、すなわち校正面801を目標とすることができない測定モジュール603は、それに隣接する測定モジュール603の比較校正によって校正される。タイル、すなわち校正面801を汚れから保護するために、校正面801を、側方へ移動可能なカバー802によって同様に閉じることができる。このようにして、タイル、すなわち校正面801は、校正測定間に、常にカバー802に覆われた状態に保たれる。
図5にも、汚れをはじき枚葉紙との間隔を保つレッグ629を見ることができる。これらのレッグ629は測定バー6のカバー、すなわち底615と結合されている。測定バーは、カバー、すなわち底615の下にあるガラス層616に密着している。ガラス層616を洗浄するために、カバー616は、レッグ629と、測定モジュール603によって枚葉紙705を自由に観測できるようにするための切欠きと共に、開くことができるように、または取外し可能に構成されており、それによって、ガラス層616の全面を容易に洗浄することができる。
測定キャリッジ605上に配置された光源、すなわちフラッシュランプ610を備える、図3に示す形態のほか、図6の構成のように、フラッシュランプ610を測定キャリッジ605の外部に、しかも測定バー6の外部に取り付けることも可能である。この場合、測定バー6の可動でない部分と測定キャリッジ605とを接続する可とう性の光導波路614を設ける必要がある。あるいは、フラッシュランプ610が図3のように測定キャリッジ605上にある場合にも、可とう性の光導波路614を用いることができる。この場合、光導波路614を、図6におけるように、各測定モジュール603へ別々に通すことができ、あるいは、光導波路614をある所で束にし、測定キャリッジ605の内部の比較的長い経路を介して各測定モジュール603に通すことも可能である。全ての測定モジュール603が単一の光源、すなわちフラッシュランプ610の光を受け取る場合、全ての測定モジュール603が測定時に同一の光を使用し、したがって、全ての測定モジュール603について測定条件が同じであることが保証される。他方の側で光基準測定ヘッド632に通じている追加の光導波路614をフラッシュランプ610にさらに接続することもできる。この光基準測定ヘッド632には、フラッシュランプ610の光を測定し、変化が生じた時に、警告と制御のための信号を出すという役割がある。それによって、フラッシュランプ610が、不具合があり、または老朽化して、もはや十分な光度の光を出力しないことが適時に認識される。
図6の可とう性の光導波路614の代わりに、図7aと図7bに示すように、光学トロンボーン(optischen Posaune)の原理を利用することもできる。この場合、測定キャリッジ605と測定バー6の光導波路は、それぞれの端面625,626の所でそれぞれ終わっており、それによって、常に正確に揃えられた状態で向かい合って位置している。測定キャリッジ605の光導波路の端面626と、測定バー6の端面625との間には、図7aと図7bに示すように、測定キャリッジ605の位置に応じて様々な広さになる光学的な中間スペース624がある。これらの光導波路の間の光学的な中間スペース624を、反射コーティングすることによって橋渡しすることができる。この反射面によって、測定バー6の光導波路から射出された光線を、測定キャリッジ605がどの位置にある時でも測定キャリッジの光導波路へ入射させることができる。このような光学トロンボーンは、可とう性の光導波路よりも磨耗しにくく、このことは、測定工程が何百万回も行われることを考えればきわめて重要である。すなわち、柔軟な光導波路614は比較的少ない測定工程で破損する傾向があり、したがって、交換しなければならないことが判明している。
図8aと図8bは、複数の測定ヘッド622および複数の照明モジュール623が、互いに異なる2通りの配置になっている測定バー6を、下から見た図をそれぞれ示している。図8aに示す配置では、被印刷体によって反射された光が、真っ直ぐに向かい合った測定ヘッド622によって走査されるのではなく、十字状に交差させられるように、複数の測定ヘッド622と複数の照明モジュール623が互いに交差する方向に向けられている。このような配置によって、狭い空間に比較的多くの測定ヘッドを配置することが可能になる。なぜなら、この場合、測定ヘッド622によって、それに正確に向かい合う照明モジュールの反射光が走査される図8bに示す配置に比べて、測定ヘッド622とこれに向かい合う照明モジュール623との間の間隔を狭くすることができるからである。照明モジュール623とこれに対応する測定ヘッド622との間の間隔を任意に狭めることはできないので、対角線状の交差によって、図8aの比較的狭いスペースが実現される。この間隔は、照明モジュール623から被印刷体へ、そして測定ヘッド622へと戻る光路によって決まる。十字型に交差させる方策によって、測定バー6または測定キャリッジ605の幅を狭くすることができる。印刷ユニット4,5の印刷間隙100付近のスペースが狭い場合、所要スペースが決定的に重要となるので、この場合、図8aに示す配置のほうが良く適している。
図9では、印刷用の枚葉紙705上の印刷管理ストライプ700が示されている。印刷管理ストライプ700は、本来の印刷画像と同様に、印刷機1の印刷ユニット4,5で枚葉紙705上に印刷される。最後の印刷ユニット5の後、枚葉紙705と印刷管理ストライプ705が完成し、それを測定バー6によって測定することができる。ここでの枚葉紙705は、いわゆる中型判型であり、すなわち枚葉紙幅が74cmであり、23個のインキゾーン701,703を有している。各インキゾーン701,703は、6つの色測定区域702と、さらに別の4つの測定区域704とから構成されている。これらのインキゾーン701,703が測定ヘッド6の測定モジュール603によって測定される。通常、1枚の枚葉紙705では、色分解像およびインキゾーン701,703毎に1つの測定区域702,704だけが測定モジュール603によって測定される。インキゾーン701,703が23個で、測定モジュールが6つで、測定区域702,704がインキゾーン毎に10個の場合、全ての測定区域701,703が一度測定されるまでに、40枚の印刷枚葉紙で40回の測定工程が行われる。より少ない枚葉紙でより多くの測定をするには、より多くの測定モジュール603を設ける必要がある。さらに、1枚の枚葉紙に、より多くの印刷管理ストライプ700を設けることもでき、例えば枚葉紙の先頭に1つ、枚葉紙の中央または終端に1つ設けることができる。あるいは、本刷り動作中に、すなわち印刷機1が製造速度で稼動していて全ての測定区域702,704がそれぞれ所望の状態に達している時に、測定モジュール603を、複数または全部の色に関する色情報を含む特別な測定区域702,704の上に配置することもできる。この場合、1つの測定区域に色情報が局所的に集中して存在しているので、測定モジュール603をまったく移動させる必要がないか、または稀にしか移動させる必要がない。特別な測定区域の内部に変化が生じると、測定モジュールが元通りに変更されて、全ての測定区域702,704が再び始動段階におけるのと同じように測定される。
図10は、図5に類似する実施形態を示しており、どちらの実施形態でも、側方へ移動可能な測定キャリッジ605は、箱状になって閉じられた測定バー6内にある。しかし、図10では、測定バーは、測定バー6の下面を閉じる連続したガラスカバー634を有している。さらに、測定バー6の外面には、連続するガラスカバー634上に、枚葉紙を案内するための枚葉紙案内板633があり、枚葉紙案内板633は長手方向に2つのスリット639を有している。これらのスリット639およびガラスカバー634を通して、測定キャリッジ605内の測定ヘッド622と照明モジュール623から構成された測定モジュール603によって、枚葉紙案内部633の下を通過する被印刷体、すなわち枚葉紙705の測定を行うことができる。さらに、ガラスカバー634の外面上で、かつスリット639の内部に配置されたレッグ629が設けられている。レッグ629によって、被印刷体705がガラスカバー634に触れ、そのために汚れてしまうのが防止される。測定キャリッジ605によって被印刷体の全幅にわたって測定をしなければならないため、レッグ629は、図10に示すように、場合によっては、測定モジュール603の光路内に位置することがあるので、測定モジュール603の光路内にあるレッグ629の影響を補償する補償装置を設ける必要がある。このような補償装置は、本願の別の個所で既に説明されている。
図11は、図10に代わる実施形態を示している。ここでも移動可能な測定キャリッジ605が測定バー6内にあり、この測定バーは下方に向かって開いているが、このため、測定キャリッジ605は底635により閉じられている。そのために、測定キャリッジ605は、ガラスが嵌められた透視穴636を付加的に備える薄板からなる底635を有している。ガラスの透視穴636はちょうど測定モジュール603の光路の下方に位置決めされている。したがって、図11では、測定キャリッジ605に8つの測定モジュール603がある場合、ちょうど16個のガラスの透視穴636が、8つの測定ヘッド622と8つの照明モジュール623の下方に設けられている。ガラスの透視穴636を、図11に示すように円形に形成することができるが、楕円形、矩形、またはそれ以外の形状に形成することもできる。ガラスが嵌められた透視穴636と並んで、小さな吹付け空気通路637が測定キャリッジの底面635に設けられており、この吹付け空気通路637を通って、吹付け空気が測定キャリッジ605の内部から逃げることができる。この吹付け空気は、枚葉紙705が接触し、それによってガラスの透視穴636が汚れるのを防ぐために、底635に対する被印刷体、すなわち枚葉紙705の間隔を保つのに用いられる。同時に、測定キャリッジ605の内部の、吹付け空気により発生する正圧によって、外部から測定キャリッジ605の内部に異物が侵入するのが防止される。吹付け空気通路637は測定キャリッジ605の内部の吹付け空気源638、例えば小型の圧縮機や送風機によって吹付け空気を作用させられる。
図12a、図12b、図12c、および図12dは、枚葉紙輪転印刷機である印刷機1での測定バー6による測定工程中における、被印刷体、すなわち枚葉紙705の、可能な様々な固定形態を示している。被印刷体、すなわち枚葉紙705をその一方の端部の所で枚葉紙搬送くわえづめ101によって固定し、他方の端部の所で圧胴7とゴムブランケット胴8の間の印刷間隙100によって固定する、図1から分かる、図12aの形態の他に、枚葉紙705を、印刷間隙100内にない時でも固定する可能な別の形態がある。図12bでは、枚葉紙705は両方の端部の所で搬送胴9の枚葉紙搬送くわえづめ101によって保持され、そのようにして、測定中に測定バー6の下方で固定されている。少なくとも、枚葉紙搬送方向に見て後方にある枚葉紙搬送くわえづめ101の代わりに、図12cに示すように、枚葉紙705の、くわえづめで固定されていない自由な端部を搬送胴9に押し付け、そのようにして固定する吹付け装置16を、搬送胴9の上方に設けることもできる。さらに、図12dに示す方策も適用可能である。この方策では、枚葉紙705は実質的に負圧によって搬送胴9上に固定される。そのために、搬送胴9は、枚葉紙705と接触する表面に、搬送胴9の内部の負圧室17と接続された複数の空気穴18を有している。このようにして、枚葉紙705は負圧によって胴上に固定される。これを、さらに枚葉紙搬送くわえづめ101によって支援することができるが、必ずしもそうしなければならないわけではない。負圧室17を、搬送胴9の内部の吸引ポンプの構成要素とすることができ、あるいは、搬送胴9の外部の吸引ポンプに接続することもできる。
図13は、測定バー6が印刷機1の印刷ユニットにどのように取り付けられるかを示している。印刷機1での取付場所を示す平面図で、測定バー6が、原則として、枚葉紙搬送方向19に対して横向きに、印刷機1の両側壁14の間に取り付けられているのが分かる。測定バー6は、既存の機械に追加することが望まれることもあるので、取り付けは、必要なスペースがありさえすれば原則として全ての印刷機1に取り付けることができる側方の2つの取り付けパネル20を介して行われる。取り付けパネル20により、それをさまざまな厚さに作ることによって、両側壁14の間の間隔が異なっていてもこれを補償することができる。取り付けパネル20は、取り付けねじ21によって側壁14に固定され、測定バー6の支持部を支えている。測定バー6はその両端部に、測定バー6を取り囲み支持部23を支えるカバー22をそれぞれ有している。この支持部23によって、測定バー6が取り付けパネル20に対して支持され、印刷機1から測定バー6に伝えられる振動がやわらげられる。カバー22を、測定バー6をカバー22から簡単に取り出すことができるように構成することができる。
枚葉紙印刷機の印刷ユニット内の測定バーを示す図である。 両面印刷用の枚葉紙印刷機を示す図である。 測定バーの内部を示す図である。 図3の測定バーを示す断面図である。 図3の測定バーを下から見た図である。 測定バー内の光導波路の構成を示す図である。 光学的な中間スペースを備える測定バー内の光導波路の構成を示す図である。 光学的な中間スペースが縮小された状態の、図7aの光導波路の構成を示す図である。 測定ヘッドと照明装置の交差した配置を示す図である。 測定バー内の測定ヘッドと照明装置の従来の配置を示す図である。 被印刷体上の印刷管理ストライプを示す図である。 ガラス製の底と、スリットが形成された枚葉紙案内部として構成されたカバーとを備える測定バーを示す図である。 密閉された測定キャリッジを有する、開いた測定バーを示す図である。 測定工程中にくわえづめと印刷間隙によって保持されている枚葉紙を示す図である。 測定工程中に2つのくわえづめによって保持されている枚葉紙を示す図である。 測定工程中にくわえづめと吹付け装置によって保持されている枚葉紙を示す図である。 測定工程中に負圧によって保持されている枚葉紙を示す図である。 印刷機の印刷ユニット内への測定バーの取り付けを示す図である。
符号の説明
1 印刷機
2 給紙装置
3 排紙装置
4 印刷ユニット
5 測定バーを備える印刷ユニット
6 測定バー
7 圧胴
8 ゴムブランケット胴
9 搬送胴
10 枚葉紙反転装置
11 プリプレス装置
12 ネットワーク
13 インキ装置
14 側壁
15 センサ
16 吹付け装置
17 負圧室
18 空気穴
19 枚葉紙搬送方向
20 取り付けパネル
21 取り付けねじ
22 測定バーのカバー
23 測定バーの支持部
100 印刷間隙
101 枚葉紙搬送くわえづめ
200 制御卓/コンピュータ
201 測定電子装置
202 手動測定機器
601 測定バーの側壁
602 冷却媒体接続部
603 測定モジュール
604 リニアモータ
605 測定キャリッジ
606 測定キャリッジのガイドレール
607 フラッシュランプ用コンデンサ
608 右側の見当センサ
609 基準測定ヘッド
610 フラッシュランプ
611 光導波路入射光学系
612 フラッシュランプの電源装置
613 左側の見当センサ
614 光導波路
615 測定バーのカバー
616 カバーの、ガラスが嵌められた領域
617 側壁の冷却媒体案内部
618 可とう性の電気接続部
619 測定電子装置の接続部
620 配電装置
621 測定バーの冷却通路
622 測定ヘッド
623 照明モジュール
624 光学的な中間スペース
625 第2の光導波路束の端面
626 第1の光導波路束の端面
627 可動の閉じ部材
628 汚れをはじく表面
629 レッグ
630 第2の測定ヘッド
631 配線基板
632 光基準測定ヘッド
633 枚葉紙案内部
634 連続するガラスカバー
635 測定キャリッジの底
636 ガラスが嵌められた透視穴
637 吹付け空気通路
638 吹付け空気源
700 印刷管理ストライプ
701 インキゾーン
702 色測定区域
703 他のインキゾーン
704 他の測定区域
705 被印刷体
800 外部光源
801 校正面
802 校正面のカバー

Claims (24)

  1. 枚葉紙印刷機(1)の印刷プロセス中にスペクトル測定、濃度測定、または色測定によって枚葉紙状の被印刷体(705)の測定を行う方法において、
    前記枚葉紙印刷機(1)を通って移動している被印刷体(705)の複数の測定値が求められ、該測定値が、コンピュータ(200)によって、前記枚葉紙印刷機(1)の印刷プロセスを制御するための制御パラメータとして用いられ、また、該測定値が、前記コンピュータ(200)によって、前記枚葉紙印刷機(1)のインキ装置(13)を制御するための前記枚葉紙印刷機のカラープロファイルを、前記枚葉紙印刷機(1)の環境条件の変化に対して修正することに用いられ、前記カラープロファイルの修正は前記枚葉紙印刷機(1)で印刷が行われている間に自動的に行われることを特徴とする、枚葉紙状の被印刷体の測定を行う方法。
  2. 求められた前記測定値が、コンピュータ(200)によって、プリプレス装置(11)での版を作製するための制御パラメータとして用いられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記測定値が、コンピュータ(200)によって、調節段階の間の前記枚葉紙印刷機(1)の調節を行うのに用いられることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記測定値が、コンピュータ(200)によって、本刷り段階の間の前記枚葉紙印刷機(1)の調節を行うのに用いられることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記測定値を取得するための複数のセンサ(622)の校正のために、前記複数のセンサ(622)が所定の時間間隔で校正装置によって校正されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記校正装置のための基準として、計算機(200)に記憶された測定値に関連づけられた1つまたは複数の校正面(801)が設けられていることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記校正装置のための基準として、白いタイル(801)が設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記校正面(801)の1つまたは複数が、圧胴(7,8)の表面に延びる溝内に配置されていることを特徴とする、請求項6または7に記載の方法。
  9. タイルからなる前記校正面(801)の少なくとも1つが、圧胴の表面の、横方向外側で側壁(14)と圧胴(7,8)の間に配置されていることを特徴とする、請求項6から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 校正刷りの前に、スペクトル測定値が既知である枚葉紙状の被印刷体(705)が、校正のためのスペクトル基準として、前記枚葉紙印刷機(1)を通して搬送され、前記センサ(622)によって測定されることを特徴とする、請求項6から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記センサは測定ヘッド(622)であり、該測定ヘッド(622)の1つの校正によって求められた校正値が、コンピュータ(200,201)によって、他の測定ヘッド(630,622)のための校正値に変換されることを特徴とする、請求項6から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 校正された前記測定ヘッド(622)によって、校正されていない他の前記測定ヘッドの、該他の測定ヘッドによって走査された測定領域(701)が同様に走査されることを特徴とする、請求項11記載の方法。
  13. タイルからなる前記校正面(801)の少なくとも1つをカバー(802)によって閉じることができることを特徴とする、請求項6から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 校正が、外部の測定器具(202)を利用して行われることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記各測定ヘッド(622)のための所定の色値がコンピュータ(200,201)に記憶され、前記色値間の比が前記コンピュータ(200,201)に記憶され、測定値の、記憶された前記比に変動が生じた時に信号が出力されることを特徴とする、請求項11から14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 第1の測定ヘッド(622)によって、その独自のインキゾーン(701)と、前記第1の測定ヘッド(622)に隣接する第2の測定ヘッド(630)のインキゾーン(703)の測定が行われ、同様に、前記第2の測定ヘッド(630)によって、その独自のインキゾーン(703)と、前記第1の測定ヘッドのインキゾーン(701)の測定が行われ、測定された測定値が互いに比較されることを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 照明装置(800)が設けられ、測定ヘッド(622)による本来の測定の前に、照明されていない状態での測定が行われ、その時に測定された測定値が、前記照明装置(800)のスイッチを入れた状態で行われる色測定の際に差し引かれることを特徴とする、請求項1から1のいずれか1項に記載の方法。
  18. 第1の測定ヘッド(622)による色測定と同時に、第2の測定ヘッド(630)によって、被印刷体(705)の白色の基体(704)の測定が行われ、それによって求められる白色についての値が、前記第1の測定ヘッド(622)によって求められた色測定値を修正するのに用いられることを特徴とする、請求項1から1のいずれか1項に記載の方法。
  19. 1つまたは複数の測定ヘッド(622,630)による被印刷体(705)の測定値の測定時に、場合によっては存在している外部光源(802)がオフにされ、遮られ、または、問題のない値に弱められることを特徴とする、請求項1から1のいずれか1項に記載の方法。
  20. 複数の測定ヘッド(602,630)が、被印刷体(705)の幅にわたって等間隔で分散させられており、複数のインキゾーン(701,703)の測定が同時に行われることを特徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記測定ヘッド(602,630)が、各測定の後、インキゾーン(701,703)1つ分だけずらされることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  22. 校正刷り段階後の印刷運転中に、測定ヘッド(622,630)によって複数の色(702)が同時に測定されるように測定ヘッド(622,630)が位置決めされることを特徴とする、請求項1から2のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記コンピュータ(200,201)によって、被印刷体(705)上に塗布された印刷管理ストライプ(700)の位置座標が記憶されることを特徴とする、請求項1から2のいずれか1項に記載の方法。
  24. 被印刷体(705)上での前記印刷管理ストライプ(700)の位置を求めるためのセンサ(15)が備えられることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
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