JP5263268B2 - 逐次比較型a/d変換器および固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、逐次比較型A/D変換器、逐次比較型A/D変換器の制御方法、固体撮像装置および撮像装置に関する。
A/D変換器の一種として、逐次比較型A/D変換器がある。逐次比較型A/D変換器は、一つの比較器で大小比較を何度も繰り返して実行する。より具体的には、先ず、最大振幅(フルスケール;FS)の1/2の電圧と入力電圧とを比較する。このときの比較結果は、デジタル値の最上位のビット(MSB;Most Significant Bit)に対応する。
続いて、最上位ビットの値に応じてさらに半分の(1/4)FSだけ高いまたは低い、FS/4または3FS/4の電圧と入力電圧とを再び比較する。このときの比較結果がその次のビットの値になる。以降、同様の手順を繰り返すことで、N回のステップでA/D変換処理を完了する。
この種の逐次比較型A/D変換器において、変換時間の短縮を図る技術として、前i回(i≧2)のA/D変換の結果から、i回とも同じであった上位ビットを検出し、固定して今回の逐次比較に適用する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−108893号公報
ところで、逐次比較型A/D変換器において、オーバーサンプリングによって加算平均をとることで、入力信号に含まれるノイズ成分を低減できる。ここに、オーバーサンプリングとは、N回のステップで完了するA/D変換処理を複数回実行することで、複数のデジタルデータを得ることを言う。また、加算平均とは、オーバーサンプリングによって得た複数のデータを足し合わせて平均化することを言う。n個のデータを足し合わせることで、信号成分がn倍、ノイズ成分が√n倍になる。そして、その平均をとることでS/Nを向上できる。
ここで、逐次比較型A/D変換器において、NビットのA/D変換とM回のオーバーサンプリングを行う場合の通常のA/D変換動作について考える。一例として、10ビット(N=10)のA/D変換で4回(M=4)のオーバーサンプリングを行う場合には、図13に示すように、先ず、1サイクル(周期T)当たり1ビットのA/D変換処理を10サイクル行う。引き続いて、初回と同じ10ビット分10サイクルのA/D変換処理を3回行うことで、4回のオーバーサンプリングとなる。
このように、従来の一般的な逐次比較型A/D変換器は、NビットのA/D変換処理にN回の比較を行う必要があることから、入力信号のオーバーサンプリングをM回行う場合に、N×M回の比較動作が必要になるためにA/D変換の変換時間が長くなる。一方、特許文献1記載の変換時間を短縮する技術は、オーバーサンプリングによる加算平均を想定していない。すなわち、特許文献1記載の変換時間を短縮する技術をそのまま、オーバーサンプリングによる加算平均に適用したとしても、オーバーサンプリングを行う場合の処理にかかる時間、ひいてはA/D変換の変換時間を短縮することはできない。
そこで、本発明は、オーバーサンプリングを行う場合の処理にかかる時間、ひいてはA/D変換の変換時間を短縮することが可能な逐次比較型A/D変換器、逐次比較型A/D変換器の制御方法、固体撮像装置および撮像装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、電圧レベルが変化するアナログの参照信号を生成する参照信号生成部と、サンプルホールドされることなく入力される直流のアナログ入力信号前記参照信号と比較する動作を前記電圧レベルが変化するたびに行う比較器と、前記比較器の各比較結果に基づいて、記憶されたNビットのデジタル値が変化することにより、前記直流のアナログ入力信号がA/D変換されたNビットのデジタルデータを発生させる記憶回路と、前記参照信号生成部を制御して前記Nビットのデジタル値に適合した電圧レベルに前記参照信号を変化させる制御部と、を有し、前記制御部は、前記A/D変換を前記直流のアナログ入力信号に対し複数回実行させるオーバーサンプリングを実行し、当該オーバーサンプリングに際し、1回目のA/D変換では前記アナログ入力信号をA/D変換して前記Nビットのデジタル値を得、2回目以降のA/D変換では1回目のA/D変換で得たNビットのデジタル値の上位nビットを固定し、(N−n)ビット以下の下位ビットからA/D変換が開始されるように、前記参照信号生成部から出力される前記参照信号の電圧レベルを制御し、前記2回目以降のA/D変換が開始される前記下位ビットのビット数は、前記直流のアナログ入力信号に重畳されるノイズレベルと1[LSB]の大きさとによって一定値に規定される、逐次比較型A/D変換器が提供される。
た本発明によれば、上記逐次比較型A/D変換器を用いた固体撮像装置が提供される。
上記構成逐次比較型A/D変換器において、A/D変換処理を複数回実行するオーバーサンプリングを行う際に、最初のA/D変換処理ではアナログ信号についてNビットのデジタル値を求める。このときのA/D変換処理は、N回のステップでA/D変換を行う通常のA/D変換処理である。そして、2回目以降のA/D変換処理によってオーバーサンプリングが行われる。このとき、1回目のA/D変換処理の際に入力されるアナログ信号と2回目以降のA/D変換処理の際に入力されるアナログ信号との間の相関が高ければ、上位側のnビットのデジタル値が変化しないことになる。
この点に着目し、2回目以降のA/D変換処理では、1回目のA/D変換処理で得たNビットのデジタル値の上位nビットについてはA/D変換処理を行わずに固定とし、下位ビットである(N−n)ビットからA/D変換を開始する。ここで、1回目と2回目以降のA/D変換処理の際に入力されるアナログ信号間の相関が高ければ高いほど、デジタル値が変化しない上位側のビット数nが増えることから、A/D変換を開始するビットがより下位側のビットになる。
このように、2回目以降のA/D変換処理では、(N−n)ビット以下の下位ビット、即ちビットの途中からA/D変換を開始することで、最上位ビットからA/D変換を開始するビットの1ビット前までの処理が不要となり、その分の処理時間をカットできる。このカットできる1回の処理時間をTcutとし、オーバーサンプリングの回数をM回とすると、オーバーサンプリング処理全体でカットできる処理時間がTcut×(M−1)となる。すなわち、オーバーサンプリングをM回行う場合の処理にかかる時間を、本制御方法を採らない場合に比べてTcut×(M−1)の時間だけ短縮できる。
本発明によれば、オーバーサンプリングを行う際に、2回目以降のA/D変換処理では上位nビットを固定することで、当該nビットについてA/D変換を行わない分だけ処理にかかる時間を短縮できるために、A/D変換の変換時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態に係る逐次比較型A/D変換器のシステム構成を示すブロック図である。 参照信号発生部の構成の一例を示す回路図である。 64個の単位容量Cの中から15個の単位容量Cをランダムに選択するMODE例を示す図である。 単位容量選択回路の構成の一例を示すブロック図である。 セルの内部構成の一例を示す回路図である。 論理回路の構成の一例を示す回路図である。 本実施形態に係る逐次比較型A/D変換器における戻り値が2ビットである場合の処理シーケンスを示す図である。 3ビットの戻り値を持つA/D変換器の動作波形を示す波形図である。 入力信号がFS/2近傍で誤判定を起こした際の冗長構成でない場合(A)の参照電圧の推移と、冗長構成の場合(B)の参照電圧の推移とを示す波形図である。 本発明が適用されるCMOSイメージセンサの構成例を示すシステム構成図である。 単位画素の回路構成の一例を示す回路図である。 本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。 通常の逐次比較型A/D変換器の処理シーケンスを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る逐次比較型A/D変換器のシステム構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る逐次比較型A/D変換器10は、比較器11、データメモリ12、参照信号生成部13、制御部14およびデータ変換器15を有する構成となっている。
比較器11は、入力信号であるアナログ信号と参照信号生成部13から与えられる参照信号とを逐次比較する。データメモリ12はラッチ回路としての機能を持ち、比較器11の比較結果を記憶する。参照信号生成部13は、例えばD/A変換器によって構成され、制御部14による制御の下に、比較器11においてアナログ信号と逐次比較する参照信号を生成する。この参照信号生成部13の詳細については後述する。
制御部14は、データメモリ12に記憶されている比較器11の比較結果に基づいて、参照信号を生成する参照信号生成部13の制御を行うとともに、外部からの指令の下に、オーバーサンプリングの制御を行う。この制御部14の詳細については後述する。データメモリ12には、比較器11による逐次比較の結果として最終的に、Nビットのデジタルデータが記憶される。データ変換器15は、データメモリ12に記憶されたA/D変換後のデジタルデータを出力する前に、冗長→非冗長の変換と、オーバーサンプリングの回数から補正演算とを行って最終的なNビットのデジタル信号として出力する。
続いて、参照信号生成部13および制御部14の詳細について説明する。最初に、参照信号生成部13について説明する。
(参照信号発生部)
参照信号生成部13では、当該参照信号生成部13を構成するD/A変換器の特性のバラツキによる誤差が発生する。この誤差は、ノイズとして参照信号に乗る。D/A変換器の特性のバラツキについては、次のような手法を採ることによって抑制できる。
例えば、D/A変換器を構成する1[LSB(Least Significant Bit)]に対応する素子を分解能分だけ用意し、A/D変換を行う毎に(擬似)ランダムに素子を選択するダイナミックエレメントマッチング手法を採る。このダイナミックエレメントマッチング手法を採ることで、オーバーサンプリングによって誤差が平均化されて抑制される。
ダイナミックエレメントマッチング手法の例としては、参照信号が電流の場合は例えば下記参考文献1があり、参照信号が電圧の場合は例えば下記参考文献2がある。
[参考文献1] T. Miki, et. al,“An 80-MHz 8bit CMOS D/A Converter,”IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol sc-21, No6, Dec. 1986.
[参考文献2] G.I.Radolv, et. al,“A Binary-To-Thermometer Decoder with built-in redundancy for improved DAC yield,”Circuits and Systems, ISCAS2006, Proc.
図1に示すように、参照信号生成部13は、参照信号発生器131、1次デコーダとしての温度計コード変換器132および2次デコーダとしての参照信号発生制御回路133を有する構成となっている。以下に、この参照信号生成部13の具体的な構成について説明する。
以下では、参照信号が電圧の場合を例に挙げて、参照信号生成部13の具体的な実施例について説明する。
参照信号を電圧とした場合、参照信号発生器131は複数個の単位容量Cによって構成される。具体的には、図2に示すように、複数個の単位容量Cの各一端が共通に接続されており、各他端にはスイッチSWによって正側参照電圧Vrefpと負側参照電圧Vrefnとが選択的に印加されるようになっている。
単位容量CおよびスイッチSWを含むセル21は、分解能分だけ2次元アレイ状に配置される。ここで、一例として、単位容量Cの数を64個とし、当該64個の単位容量Cの中から15個の単位容量Cをランダムに選択する場合を考える。その選択のMODEとしては、図3に示すように、64個の単位容量Cの中から下側の15個を選択するMODE(A)や、右側の15個を選択するMODE(B)等が考えられる。図3(A),(B)において、ハッチングで示した部分が選択された単位容量(セル)を示している。以下では、図3(A)のMODEをMode1と呼び、図3(B)のMODEをMode2と呼ぶこととする。
図4は、単位容量Cの数が64個の場合の単位容量選択回路の構成の一例を示すブロック図である。
図4において、単位容量CおよびスイッチSWを含むセル21が2次元アレイ状に配置されて容量アレイ部22を構成している。この容量アレイ部22は、図1の参照信号発生器131に相当する。容量アレイ部22の周囲には、Xデコーダ23およびYデコーダ24が配置されている。Xデコーダ23およびYデコーダ24は、バイナリコードから温度計コードに1次変換する1次デコーダである。すなわち、Xデコーダ23およびYデコーダ24は、図1の温度計コード変換器132に相当する。
図5に、単位容量CおよびスイッチSWを含むセル21の構成の一例を示す。図5に示すように、セル21は、単位容量CおよびスイッチSWに加えて、論理回路25とインバータ26とを有する構成となっている。論理回路25は、後述するように、2次デコーダとしての機能を持っている。すなわち、論理回路25は、図1の参照信号発生制御回路133に相当する。
論理回路25には、Xデコーダ23からデコード結果Xj ,Xaj+1 が入力され、Yデコーダ24からデコード結果Yi ,Yai+1 が入力される。論理回路25の出力は、直接スイッチSWに供給されるとともに、インバータ26で反転されてスイッチSWに供給される。
図6に、論理回路25の構成の一例を示す。図6に示すように、論理回路25は、OR回路251およびAND回路252によって構成されている。Mode1(A)では、OR回路251でデコード結果Xj ,Yi+1 の論理和がとられる。そして、AND回路252でOR回路251の論理和結果とデコード結果Yi との論理積がとられる。その結果、Mode1(A)では、Ya=Y、Xa=0がAND回路252の論理積結果として得られる。
一方、Mode2(B)では、OR回路251でデコード結果Xj+1 ,Yi の論理和がとられる。そして、AND回路252でOR回路251の論理和結果とデコード結果Xj との論理積がとられる。その結果、Mode1(B)では、Ya=0、Xa=XがAND回路252の論理積結果として得られる。
上述したことから明らかなように、単位容量Cを選択する単位容量選択回路は、1次デコーダである温度計コード変換器132と、2次デコーダである参照信号発生制御回路133とによって構成されている。
続いて、上記構成の単位容量選択回路の動作について説明する。ここでは、一例として、容量アレイ部22のセル数を64個としていることから、セル21を選択するための信号として6ビットの信号が用いられる。
先ず、セル21を選択するために、上位3MSB、下位3LSBがXデコーダ23およびYデコーダ24に入力される。この入力された上位3MSB、下位3LSBの信号は、Xデコーダ23およびYデコーダ24でそれぞれ3ビットのバイナリコードから8ビットの温度計コードに変換(1次変換)されて容量アレイ部22に入力される。ここで、Xデコーダ23にLSBが入力され、Yデコーダ24にMSBが入力される場合はMode1になり、Xデコーダ23にMSBが入力され、Yデコーダ24にLSBが入力される場合はMode2になる(図3参照)。
一例として、入力信号として15[LSB]が入力され、64個の単位容量Cから15個を選択する場合、Y方向上位3ビットには001、X方向下位3ビットには111が入力される。このとき、MODEはMODE1になる。MODE1では先ず、Yデコーダ24により上位は00000011(001)に変換され、下位は01111111(111)に変換される。この場合、選択される単位容量Cは、図3(A)に示すように、2次元アレイ状に配置された64個の単位容量Cの下側の15個となる。
一方、MODE2の場合は、上位が00000011に変換され、下位は01111111に変換される。このMODE2場合、選択される単位容量Cは、図3(B)に示すように、2次元アレイ状に配置された64個の単位容量Cの右側の15個となる。このMODE1、MODE2での出力信号を加算平均(オーバーサンプル)することにより、単位容量Cの容量値のバラツキによる誤差が補正可能となる。
なお、本例では、MODE1,MODE2の2種類のMODEの場合を例に挙げて説明したが、MODEとしては2種類に限られるものではなく、回路構成に変更を加えることで任意の種類の容量選択パターンとして設計可能であり、セル数も64個に限られるものではない.
(制御部)
続いて、制御部14について説明する。図1に示すように、制御部14は、演算器141、容量制御用メモリ142および冗長データRAM143を有する構成となっている。
演算器141は、データメモリ12に格納されている比較器11の比較結果と、冗長データRAM143から与えられる冗長データとから、次の参照信号用のビット列を算出する。容量制御用メモリ142は、演算器141の演算結果、即ち参照信号用のビット列を記憶する。先述した温度計コード変換器132は、容量制御用メモリ142に記憶された演算器141の演算結果を温度計コードに変換することになる。冗長データRAM143は、外部から書込み可能な冗長データを記憶しておく。
(サンプル/ホールド回路について)
図1から明らかなように、本実施形態に係る逐次比較型A/D変換器10では、比較器11の入力信号の端子側にサンプル/ホールド回路を持たないことを特徴の一つとしている。
通常、逐次比較型A/D変換器は、入力信号の端子側に必ずサンプル/ホールド回路を持っている。この理由は、逐次比較型A/D変換器では、A/D変換中に入力信号の信号レベルが変動すると、正確なA/D変換処理を行うことができないからである。
これに対して、本実施形態に係る逐次比較型A/D変換器10は、比較器11の入力信号の端子側にサンプル/ホールド回路を持たず、入力信号のサンプル/ホールドを行わずに逐次比較を行う。サンプル/ホールドを行わないので、比較途中に入力信号が変化するとそれが誤差となる懸念がある。
しかしながら、逐次比較型A/D変換器10の動作速度が入力信号の変化速度と比較して十分に(所定速度以上)速い場合や、入力信号がA/D変換処理の終了まで直流である場合、サンプル/ホールドを行わなくても高精度にA/D変換を行うことが可能となる。これらの場合の入力信号としては、直流信号を長時間出力する直流電源の電圧や、外部制御により任意の時間に亘って直流信号を出力させることが可能な固体撮像装置の画素出力信号などが挙げられる。
このように、サンプル/ホールド回路を持たないことで、容量Cで構成されるサンプル/ホールド回路を持つ通常のA/D変換器に比較して、容量CのkT/Cノイズが入力信号に重畳しない利点がある。また、サンプル/ホールド回路に使用される容量Cが大きな面積を占めるために、サンプル/ホールド回路が不要となることで、逐次比較型A/D変換器10の縮小化および回路構成の簡略化を図ることができる。
(オーバーサンプリング動作)
続いて、上記構成の本実施形態に係る逐次比較型A/D変換器10で実行されるオーバーサンプリング動作について説明する。ここでは、オーバーサンプリングの回数をM回として説明する。
最初に、一般的な逐次比較型A/D変換器について説明する。一般的な逐次比較型A/D変換器では、参照信号生成部13は参照信号として、最大振幅(フルスケール;FS)の1/2の電圧を出力し、次いで、さらに半分の(1/4)FSだけ高いまたは低いFS/4または3FS/4を出力する。続いて、さらに半分の(1/8)FSだけ高いまたは低い、さらに半分の(1/16)FSだけ高いまたは低い、……、という具合に参照信号を発生して逐次比較を行う。そして、オーバーサンプリング動作では、N回のステップで完了するA/D変換処理を複数回実行することによって複数のデジタルデータを得る。
これに対して、本実施形態に係る逐次比較型A/D変換器10では、短時間オーバーサンプリング動作を実現するために、次のような制御を行う。すなわち、最初(1回目)のA/D変換処理では、入力されるアナログ信号について逐次比較によってNビットのデジタル値を求める。このときのA/D変処理は、N回のステップでA/D変換を行う、上述した通常の逐次比較によるA/D変換処理である。
そして、2回目以降のA/D変換処理によってオーバーサンプリングを行う。このとき、1回目のA/D変換処理の際に入力されるアナログ信号と2回目以降のA/D変換処理の際に入力されるアナログ信号との間の相関が高ければ(即ち、アナログ信号に変化が無ければ)、上位側のnビットのデジタル値が変化しないことになる。この点に着目し、2回目以降のA/D変換処理、即ちオーバーサンプリング処理では、ビットの途中からA/D変換を開始するようにする。
具体的には、2回目以降のA/D変換処理では、1回目のA/D変換処理で得たNビットのデジタル値の上位nビットについてはA/D変換処理を行わずにそのまま固定とし、(N−n)ビット以下の下位ビットからA/D変換を開始する。すなわち、(N−n)ビット以下の下位ビットのA/D変換をM回繰り返すことによってオーバーサンプリング動作を行う。ここで、1回目と2回目以降のA/D変換処理の際に入力されるアナログ信号間の相関が高ければ高いほど、デジタル値が変化しない上位側のビット数nが増えることから、A/D変換を開始するビットがより下位側のビットになる。
このように、2回目以降のA/D変換処理、即ちオーバーサンプリング処理では、ビットの途中からA/D変換を開始することで、最上位ビットからA/D変換を開始するビットの1ビット前までの処理が不要となるため、その分の処理時間をカットできる。このカットできる1回の処理時間をTcutとすると、オーバーサンプリング処理全体でカットできる処理時間がTcut×(M−1)となる。すなわち、オーバーサンプリングをM回行う場合の処理にかかる時間を、本制御方法を採らない場合に比べてTcut×(M−1)の時間だけ短縮できる。その結果、A/D変換の変換時間を短縮できる。
一例として、図7に、下位ビットへの戻り値が2ビット(2つ前)である場合のタイミングチャートを示す。ここで、下位ビットへの戻り値が2ビットということは、2LSB分戻って2回目以降のA/D変換処理を実行するということである。オーバーサンプリングされた信号を積分(加算平均)することで、入力信号に含まれるランダムノイズ等のノイズ成分を抑制できるためにS/Nの向上を図ることができる。
10ビット(N=10)のA/D変換の場合を例に採ると、通常10クロック(10回のステップ/サイクル)で逐次比較による1回のA/D変換処理が終了する。本実施形態に係るA/D変換では、1回目のA/D変換処理については10クロックに相当する処理時間がかかるものの、2回目以降のA/D変換処理については1回につき2クロック程度に相当する処理時間で済む。したがって、オーバーサンプリングによって4回の加算平均をとる場合に変換時間が、従来のA/D変換では40Tであるのに対して、本実施形態に係るA/D変換では16Tとなり、時間比として0.4に短縮できる。
因みに、12ビットのA/D変換の場合には、4回の加算平均をとる際の変換時間が、従来のA/D変換では48Tであるのに対して、本実施形態に係るA/D変換では18Tとなり、時間比として0.375に短縮できる。14ビットのA/D変換の場合には、4回の加算平均をとる際の変換時間が、従来のA/D変換では56Tであるのに対して、本実施形態に係るA/D変換では20Tとなり、時間比として0.357に短縮できる。
ここで、下位ビットへの戻り値の大きさは入力信号に重畳されているノイズレベルと1[LSB]の大きさによって規定される。ランダムノイズが正規分布をすると仮定し、標準偏差をσ_rとすると、戻り値としては6σ_r以上のLSB値の戻りであれば良い。例えば1LSB=σ_rとすると6LSB以上の戻り値であればよいので3ビット分(8LSB)の戻りであればよい。
一例として、図8に、3ビットの戻り値を持つA/D変換器の動作波形を示す。当然ながら、このノイズレベルσは搭載する半導体の性能に左右される。なお、図8において、判定閾値は、参照信号生成部13で生成され、比較器11の比較基準となる参照信号に相当する。
ところで、逐次比較型A/D変換器は、入力信号が逐次比較の判定閾値(判定レベル)の近傍に存在していた場合、ノイズなどの外乱の影響によって誤判定を起こす。このような誤判定を抑制するために、本実施形態に係る逐次比較型A/D変換器10では、容量アレイからなる参照信号発生器131に冗長性を持たせる手法を採っている。
具体的には、制御部14による制御の下に、誤判定が起こった後の判定閾値を所定値だけ広げる(例えば、所定値だけ持ち上げる)ことで、参照信号発生器131に冗長性を持たせる。このように、参照信号発生器131に冗長性を持たせることで、誤判定に対する耐性を上げることができる。
図9に、入力信号がFS/2近傍で誤判定を起こした際の冗長構成でない場合(A)の参照電圧の推移と、冗長構成の場合(B)の参照電圧の推移とを示す。ここでは、最大振幅FSが64LSB、冗長度が12.7%の場合を例に挙げている。
冗長構成をとらない場合(A)のA/D変換の際の比較の判定閾値は、FS/2,FS/4,FS/8,…の大きさで変化してゆく。この場合、例えば最初の入力信号が外乱などの影響を受けて比較器が誤判定したとすると、誤判定が起こった以降のA/D変換ではエラーデータとなり、信号が回復することはない。
一方、冗長構成をとった場合(B)のA/D変換の際の比較の判定閾値は、FS/2,FS/4+Red1,(FS/4+Red1)/2+Red2,…となる。ここで、Red1,Red2,…は、判定閾値を持ち上げる際の値(所定値)である。冗長構成をとらない場合(A)のものと比較すると、A/D変換の最初や途中の信号が外乱などの影響を受けて比較器が誤判定を起こしたとしても、冗長構成をとることで、次の判定以降の比較器の出力からデータのリカバリーを可能とする。
なお、上記実施形態では、オーバーサンプリングを行う場合に、2回以降のA/D変換処理の全てで上位nビットを固定するとしたが、これは好ましい例であってこれに限られるものではない。すなわち、2回以降の少なくとも1回のA/D変換処理で上位nビットを固定するようにしても、本制御方法を採らない場合に比べてA/D変換の変換時間を短縮することができる。
また、上記実施形態では、比較器11の入力信号の端子側にサンプル/ホールド回路を持たない構成を前提としたが、本発明は、サンプル/ホールド回路を持たない構成の逐次比較型A/D変換器への適用に限られるものではない。すなわち、サンプル/ホールド回路を持つ構成の逐次比較型A/D変換器にも適用可能である。ただし、先述したように、サンプル/ホールド回路を持たない構成を採ることで、容量CのkT/Cノイズが入力信号に重畳しないとともに、回路構成の簡略化が図れる利点がある。
[固体撮像装置]
図10は、本発明が適用される固体撮像装置、例えばCMOSイメージセンサの構成例を示すシステム構成図である。
図10に示すように、本適用例に係るCMOSイメージセンサ50は、光電変換素子を含む単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合もある)60が行列状に2次元配置されてなる画素アレイ部51とその周辺回路とを有する構成となっている。
画素アレイ部51の周辺回路は、例えば、垂直走査回路52、カラム回路53、水平走査回路54および出力回路55などからなり、例えば画素アレイ部51と同じチップ(半導体基板)上に集積されている。
画素アレイ部51の行列状の画素配列に対して、画素列ごとに垂直信号線511が配線され、画素行ごとに駆動制御線、例えば転送制御線512、リセット制御線513および選択制御線514が配線されている(図11参照)。
垂直走査回路52は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成されている。ここでは、具体的な構成については図示を省略するが、垂直走査回路52は、読出し走査系と掃出し走査系とを有する構成となっている。読出し走査系は、信号を読み出す単位画素について行単位で順に選択走査を行う。
一方、掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対し、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して当該読出し行の単位画素の
光電変換素子から不要な電荷を掃き出す(リセットする)掃出し走査を行う。この掃出し走査系による不要電荷の掃き出し(リセット)により、いわゆる電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換素子の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作または電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積時間
(露光時間)となる。
垂直走査回路52によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される信号は、垂直信号線511の各々を通してカラム回路53に供給される。カラム回路53は、画素アレイ部51の画素列ごとに、選択行の各画素60から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を有する信号読出し回路部である。このA/D変換器として、先述した実施形態に係る逐次比較型A/D変換器を用いることができる。
カラム回路53は、A/D変換機能の他に、例えばCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)処理等の各種の信号処理機能を持つ場合もある。ここで、CDS処理は、リセットノイズや増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズを低減するノイズ低減処理である。
なお、ここでは、カラム回路53を画素アレイ部51の画素配列の単位列ごとに設けるとしたが、複数列ごとに1つずつ設けて、複数列間で1つのカラム回路53を時分割にて使用する構成を採ることも可能である。
水平走査回路54は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどによって構成され、画素アレイ部51の画素列ごとに設けられたカラム回路53を、水平選択パルスφH1〜φHnを順次出力することによって順番に選択する。この水平走査回路54による選択走査により、カラム回路53でデジタル化された画素信号が水平信号線56に順番に読み出される。
出力回路55は、水平信号線56によって伝送される画素信号に対して種々の信号処理を行う。一例として、出力回路55では、黒レベル調整、列ばらつき補正、色関係処理などの信号処理が行われる。また、バッファリング処理だけが行われる場合もある。
垂直走査回路52、カラム回路53、水平走査回路54および出力回路55等の動作の基準となるタイミング信号や制御信号は、図示せぬタイミング制御回路(タイミングジェネレータ)で生成される。
(画素回路)
図11は、単位画素60の回路構成の一例を示す回路図である。図11に示すように、本回路例に係る単位画素60は、光電変換素子、例えばフォトダイオード61と、例えば転送トランジスタ62、リセットトランジスタ63、増幅トランジスタ64および選択トランジスタ65の4つのトランジスタとを有する構成となっている。
ここでは、4つのトランジスタ62〜65として、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。ただし、ここで例示した転送トランジスタ62、リセットトランジスタ63、増幅トランジスタ64および選択トランジスタ65の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
フォトダイオード61は、アノード電極が負側電源(例えば、グランド)に接続されており、受光した光をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換する。フォトダイオード61のカソード電極は、転送トランジスタ62を介して増幅トランジスタ64のゲート電極と電気的に接続されている。増幅トランジスタ64のゲート電極と電気的に繋がったノード66をFD(フローティングディフュージョン)部と呼ぶ。
転送トランジスタ62は、フォトダイオード61のカソード電極とFD部66との間に接続されている。転送トランジスタ62のゲート電極には、高レベル(例えば、VDDレベル)がアクティブ(以下、「Highアクティブ」と記述する)の転送パルスTRGが転送制御線512を介して与えられる。これにより、転送トランジスタ62はオン状態となり、フォトダイオード61で光電変換された光電荷をFD部66に転送する。
リセットトランジスタ63は、ドレイン電極が画素電源VDDに、ソース電極がFD部66にそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ63のゲート電極には、HighアクティブのリセットパルスRSTがリセット制御線513を介して与えられる。これにより、リセットトランジスタ63はオン状態となり、フォトダイオード61からFD部66への信号電荷の転送に先立って、FD部66の電荷を画素電源VDDに捨てることによって当該FD部66をリセットする。
増幅トランジスタ64は、ゲート電極がFD部66に、ドレイン電極が画素電源VDDにそれぞれ接続されている。そして、増幅トランジスタ64は、リセットトランジスタ63によってリセットされた後のFD部66の電位をリセット信号(リセットレベル)Vresetとして出力する。増幅トランジスタ64はさらに、転送トランジスタ62によって信号電荷を転送した後のFD部66の電位を光蓄積信号(信号レベル)Vsigとして出力する。
選択トランジスタ65は、例えば、ドレイン電極が増幅トランジスタ64のソース電極に、ソース電極が垂直信号線511にそれぞれ接続されている。選択トランジスタ65のゲート電極には、Highアクティブの選択パルスSELが選択制御線514を介して与えられる。これにより、選択トランジスタ65はオン状態となり、単位画素60を選択状態として増幅トランジスタ64から出力される信号を垂直信号線511に中継する。
なお、選択トランジスタ65については、画素電源VDDと増幅トランジスタ64のドレインとの間に接続した回路構成を採ることも可能である。
また、単位画素60としては、上記構成の4つのトランジスタからなる画素構成のものに限られるものではない。例えば、増幅トランジスタ64と選択トランジスタ65とを兼用した3つのトランジスタからなる画素構成のものなどであっても良く、その画素回路の構成は問わない。
上述したように、カラム回路53にA/D変換器を持つCMOSイメージセンサ50において、A/D変換器として逐次比較型A/D変換器を用い、オーバーサンプリングによって画素出力の加算平均をとることでS/Nを向上できる。すなわち、画素出力はFD部にサンプルされている電荷信号のため、ほぼ直流で変動がないことから相関が高く、この加算平均をとることで、画素信号に含まれるノイズ成分を低減できるためにS/Nを向上できる。しかも、先述した実施形態に係る逐次比較型A/D変換器を用いることで、A/D変換の変換時間を短縮できるために、信号処理の高速化を図ることができる。
なお、上記適用例では、カラム回路53がA/D変換器を有する構成のCMOSイメー
ジセンサ50を例に挙げたが、出力回路55がA/D変換器を有する構成のCMOSイメージセンサであっても良い。また、CMOSイメージセンサのチップ外にA/D変換器を設けた構成を採ることも可能である。
また、上記適用例では、可視光の光量に応じた信号電荷を物理量として検知する単位画素が行列状に配置されてなるCMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はCMOSイメージセンサへの適用に限られるものではない。すなわち、A/D変換器を有する固体撮像装置全般に対して適用可能である。
さらに、本発明は、画素アレイ部の各画素を行単位で順に走査して選択行の各画素から信号を読み出す固体撮像装置に限らず、画素単位で任意の画素を選択して、当該選択画素から画素単位で信号を読み出すX−Yアドレス型の固体撮像装置にも適用可能である。
なお、固体撮像装置はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
また、本発明は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、撮像装置にも適用可能である。ここで、撮像装置とは、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等のカメラシステムや、携帯電話機などの撮像機能を有する電子機器のことを言う。なお、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
[撮像装置]
図12は、本発明に係る撮像装置の構成の一例を示すブロック図である。図12に示すように、本発明に係る撮像装置100は、レンズ群101等を含む光学系、撮像素子102、カメラ信号処理回路であるDSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107および電源系108等を有している。そして、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107および電源系108がバスライン109を介して相互に接続された構成となっている。
レンズ群101は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子102の撮像面上に結像する。撮像素子102は、レンズ群101によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。この撮像素子102として、先述した実施形態に係る逐次比較型A/D変換器を有するCMOSイメージセンサが用いられる。
表示装置105は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、撮像素子102で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置106は、撮像素子102で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD
(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系107は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系108は、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106および操作系107の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
10…逐次比較型A/D変換器、11…比較器、12…データメモリ、13…参照信号生成部、14…制御部、15…データ変換器、21…セル、22…容量アレイ部、23…Xデコーダ、24…Yデコーダ、50…CMOSイメージセンサ、51…画素アレイ部、52…垂直走査回路、53…カラム回路、54…水平走査回路、55…出力回路、60…単位画素、61…フォトダイオード、62…転送トランジスタ、63…リセットトランジスタ、64…増幅トランジスタ、65…選択トランジスタ、131…参照信号発生器、132…温度計コード変換器(1次デコーダ)、133…参照信号発生制御回路(2次デコーダ)、141…演算器、142…容量制御用メモリ、143…冗長データRAM

Claims (7)

  1. 電圧レベルが変化するアナログの参照信号を生成する参照信号生成部と、
    サンプルホールドされることなく入力される直流のアナログ入力信号前記参照信号と比較する動作を前記電圧レベルが変化するたびに行う比較器と、
    前記比較器の各比較結果に基づいて、記憶されたNビットのデジタル値が変化することにより、前記直流のアナログ入力信号がA/D変換されたNビットのデジタルデータを発生させる記憶回路と、
    前記参照信号生成部を制御して前記Nビットのデジタル値に適合した電圧レベルに前記参照信号を変化させる制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記A/D変換を前記直流のアナログ入力信号に対し複数回実行させるオーバーサンプリングを実行し、
    当該オーバーサンプリングに際し、1回目のA/D変換では前記アナログ入力信号をA/D変換して前記Nビットのデジタル値を得、2回目以降のA/D変換では1回目のA/D変換で得たNビットのデジタル値の上位nビットを固定し、(N−n)ビット以下の下位ビットからA/D変換が開始されるように、前記参照信号生成部から出力される前記参照信号の電圧レベルを制御し、
    前記2回目以降のA/D変換が開始される前記下位ビットのビット数は、前記直流のアナログ入力信号に重畳されるノイズレベルと1[LSB]の大きさとによって一定値に規定される
    逐次比較型A/D変換器。
  2. 前記参照信号生成部は、
    1[LSB]の大きさに対応する単位静電容量が分解能分だけ2次元アレイ状に配置された静電容量アレイ部と、
    前記オーバーサンプリングの際に前記A/D変換を行うごとに、出力信号が加算平均される前記単位静電容量をランダムに選択する選択回路と
    を有する、
    請求項1に記載の逐次比較型A/D変換器。
  3. 前記参照信号生成部は、
    1[LSB]の大きさに対応する単位静電容量が分解能分だけ2次元アレイ状に配置された静電容量アレイ部と、
    A/D変換を行うごとに前記単位静電容量をランダムに選択する選択回路と
    を有する、
    請求項に記載の逐次比較型A/D変換器。
  4. 前記制御部は、前記比較器で誤判定が起こってもA/D変換が可能なように、当該比較器に与える前記参照信号の電圧レベルが与える判定閾値を、前記Nビットのデジタル値に適合した判定閾値よりも広くする冗長性を前記参照信号生成部にもたせる構成になっている、
    請求項1〜の何れか一項に記載の逐次比較型A/D変換器。
  5. 前記制御部は、前記記憶回路が記憶している前記Nビットのデジタル値と冗長データにより、前記冗長性を持たせるための参照信号用のビット列を生成し、当該ビット列を前記参照信号生成部に出力する
    請求項に記載の逐次比較型A/D変換器。
  6. 光電変換素子を含む画素から出力される直流のアナログ入力信号をデジタル信号に変換する逐次比較型A/D変換器を有し、
    前記逐次比較型A/D変換器は、
    電圧レベルが変化するアナログの参照信号を生成する参照信号生成部と、
    サンプルホールドされることなく入力される前記直流のアナログ入力信号前記参照信号と比較する動作を前記電圧レベルが変化するたびに行う比較器と、
    前記比較器の各比較結果に基づいて、記憶されたNビットのデジタル値が変化することにより、前記直流のアナログ入力信号がA/D変換されたNビットのデジタルデータを発生させる記憶回路と、
    前記参照信号生成部を制御して前記Nビットのデジタル値に適合した電圧レベルに前記参照信号を変化させる制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記A/D変換を前記直流のアナログ入力信号に対し複数回実行させるオーバーサンプリングを実行し、
    当該オーバーサンプリングに際し、1回目のA/D変換では前記アナログ入力信号をA/D変換して前記Nビットのデジタル値を得、2回目以降のA/D変換では1回目のA/D変換で得たNビットのデジタル値の上位nビットを固定し、(N−n)ビット以下の下位ビットからA/D変換が開始されるように、前記参照信号生成部から出力される前記参照信号の電圧レベルを制御し、
    前記2回目以降のA/D変換が開始される前記下位ビットのビット数は、前記直流のアナログ入力信号に重畳されるノイズレベルと1[LSB]の大きさとによって一定値に規定される
    固体撮像装置。
  7. 前記画素は、
    前記光電変換素子と、
    前記光電変換素子で発生した信号電荷を蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部の信号電荷を、前記逐次比較型A/D変換器が接続される信号線に前記直流のアナログ入力信号として出力する出力部と、
    を有する請求項に記載の固体撮像装置。
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