JP5262409B2 - 画像処理装置および電力管理装置 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、前記第1の機能部と前記第2の機能部とが互いに連動して動作することになる指示である第1の動作指示および、当該第1の機能部が単独で動作することになる指示である第2の動作指示を取得する取得部を更に含み、前記演算部は、前記第1の機能部が前記第1の動作指示および前記第2の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算し、前記第2の機能部が当該第1の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記設定の変更を適用した場合の条件下での前記消費電力量を、当該設定の変更前の条件下での当該消費電力量と共に出力する出力部を更に含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記演算手段は、前記第1の機能部および前記第2の機能部が互いに連動して動作することになる指示である第1の動作指示と当該第1の機能部が単独で動作することになる指示である第2の動作指示とによって当該第1の機能部および当該第2の機能部が動作したときに、当該第1の機能部が当該第1の動作指示および当該第2の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算すると共に、当該第2の機能部が当該第1の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算することを特徴とする請求項4に記載の電力管理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記設定の条件下での前記消費電力量を、当該設定の前の条件下での当該消費電力量と共に出力する出力手段を更に含むことを特徴とする請求項4または5に記載の電力管理装置である。
請求項2によれば、コンカレント動作の場合であっても省電力の効果を予め確認することが可能になる。
請求項3によれば、第1の機能部と第2の機能部の各々について設定変更をした場合の消費電力量を算出することが可能になる。
請求項4によれば、設定変更の前後の消費電力量をユーザに通知することが可能になる。
請求項5によれば、省電力設定が行われる際に省電力の効果を予め確認することが可能になる。
請求項6によれば、コンカレント動作の場合であっても省電力の効果を予め確認することが可能になる。
請求項7によれば、第1の機能部と第2の機能部の各々について設定変更をした場合の消費電力量を算出することが可能になる。
請求項8によれば、設定変更の前後の消費電力量をユーザに通知することが可能になる。
図1は、本実施の形態の電力管理システムPSの構成の一例を示す図である。
同図に示すように、この電力管理システムPSは、複数の端末装置10と画像処理装置の一例としての画像形成装置20とが通信網NWに互いに接続されることにより構成されている。この電力管理システムPSは、例えば複数の端末装置10の各々から印刷しじが通信網NWを介して画像形成装置20に送信されると、画像形成装置20は、その印刷指示を受けて用紙に印刷を行うように構成されている。このように、電力管理システムPSは、通信網NWの環境下で画像形成装置20をユーザが使用することが可能に構成されている。
なお、端末装置10と画像形成装置20との間で通信網NWを介してデータ転送を行う際に、送信元と送信先との間でデータ通信を確立するためのネゴシエーション(negotiation)を行う。このネゴシエーションという用語は、ハードウェアデバイス同士が通信(通信条件)に関する情報交換を行うものともいうことができる。
同図に示すように、本実施の形態での画像形成装置20は、取得された画像を処理して用紙に印刷する印刷装置21と、予め定められた画像を表示する表示画面やユーザが操作する操作パネル等を有するUI装置22と、を備えている。また、画像形成装置20は、処理すべき画像を読み取るスキャナ等で構成される画像読取装置23と、画像形成装置20の全体を制御する制御装置24と、を備えている。このように、画像形成装置20は、画像読取機能、印刷機能およびUI機能のためのデバイス(第1の機能部、第2の機能部)として、印刷装置21、UI装置22および画像読取装置23を備えている。
なお、印刷装置21は、トナー像を用紙等の媒体上に形成する電子写真方式を用いて印刷を行う構成を採用することができるが、その他の方式、例えばインクを用紙等の媒体に吐出して像を形成するインクジェット方式を用いてもよい。
なお、通信制御部33は、UI装置22と同様に、取得部の一部を構成するものであり、受付部の一部を構成するものであり、出力部の一部を構成するものでもある。ログ生成部31、演算部32および通信制御部33を、例えばCPU(Central Processing Unit)によって構成することが考えられる。
さらに説明すると、格納部34は、稼動状態により電力の増減があるデバイスごとの各状態での消費電力量のテーブル(電力情報テーブル)を格納している。なお、制御装置24は、印刷装置21、UI装置22および画像読取装置23に対して電力供給の制御を行う部分ということもできる。
なお、印刷装置用ログ生成部41、UI装置用ログ生成部42、画像読取装置用ログ生成部43または制御装置用ログ生成部44によって、第1の生成部および第2の生成部を構成することができる。
UI装置22では、電力モードとして、上述したレディーモードおよびスリープモードがある。
画像読取装置23では、電力モードとして、画像を読み取るスキャンモードがあり、また、上述したレディーモードおよびスリープモードがある。
同図に示す電力情報テーブル51は、印刷装置21についてのものであり、スリープモードのときの消費電力は1Wであり、また、スタンバイモード(レディーモード)のときには30W、ウォームアップモードのときには800Wである。そして、プリントモードのときには、用紙がA4判であれば、1ページ当たり600Whである。このように、モードごとに消費電力が異なり、モードの遷移があると、印刷装置21の消費電力が増減することになる。
また、同図に示す電力情報テーブル52は、UI装置22についてのものであり、スリープモードのときの消費電力は0.1Wであり、また、スタンバイモードのときには5Wである。UI装置22も、モードの遷移があると、消費電力が増減することになる。
なお、同図に示す電力情報テーブル53は、画像読取装置23についてのものであり、同図に示す電力情報テーブル54は、制御装置24についてのものである。
同図に示すタイムチャートの例では、印刷装置21、UI装置22、画像読取装置23および制御装置24がスリープモードのときにプリントジョブが発生し、プリントジョブが完了する前にさらにコピージョブが発生した場合を示している。すなわち、このタイムチャートでは、一つのジョブが動作するだけの単体動作ではなく、複数のジョブが並行に動作するコンカレント(concurrent)動作の場合を示している。なお、他のコンカレント動作の例としては、画像形成装置10がファクシミリ装置(ファクシミリ機能)を備える構成において、ファクシミリ受信中にUI装置22にてユーザがファクシミリ送信する場合が考えられる。
なお、プリントジョブは、端末装置10から送信されたものであり、通信網NWを介して通信制御部33が受信する。また、コピージョブは、ユーザにより操作された指示をUI装置22が受け付けたものである。付言すると、コピージョブは、画像読取装置23および印刷装置21が互いに連動して動作することとなる指示である。プリントジョブは、印刷装置21が単独で動作することとなる指示である。
コピージョブは、画像読取装置23がスキャンし、その画像を印刷装置21が印刷することで実行される。したがって、コピージョブが発生すると、まず、画像読取装置23がレディーモードからスキャンモードに移行する。そして、印刷装置21は、プリントジョブの実行により既にプリントモードであるので、モード遷移することなく、スキャンした画像の印刷が行われる。すなわち、単体動作であれば、コピージョブが発生すると、印刷装置21は、ウォームアップモードを経てプリントモードに遷移するものの、コンカレント動作であるので、モード遷移が不要である。
同図に示すログ61,62,63,64は、図4に示すタイムチャートの場合に生成されたものである。ログ61は、印刷装置用ログ生成部41により生成されたログであり、ログ62は、UI装置用ログ生成部42により生成されたログであり、ログ63は、画像読取装置用ログ生成部43により生成されたログである。また、ログ64は、制御装置用ログ生成部44により生成されたログである。
また、ログ62では、スリープモードが1954秒間(32分34秒間)継続し、その後にレディーモードに遷移して1840秒間(30分40秒間)継続し、その後にスリープモードに遷移して3600秒間(1時間)継続したことを示している。
1W×(1954秒+3600秒)/3600秒=1.54Wh
である。また、ウォームアップモードでの消費電力量c2は、
800W×10秒/3600秒=2.22Wh
である。また、プリントモードでの消費電力量c3は、
600Wh×5ページ=3000Wh
である。また、レディーモードでの消費電力量c4は、
30W×1800秒/3600秒=15Wh
である。したがって、印刷装置21の消費電力量cは、
c=c1+c2+c3+c4=3018.76Wh
である。
0.1W×(1954秒+3600秒)/3600秒=0.15Wh
である。また、レディーモードでの消費電力量d2は、
5W×1840秒/3600秒=2.56Wh
である。したがって、UI装置22の消費電力量dは、
d=d1+d2=2.71Wh
である。
図6は、図4のタイムチャートの場合に、レディーモードからスリープモードに遷移する節電時間を変更するときの消費電力量を説明する図である。また、図7は、図5のログが生成された場合に、レディーモードからスリープモードに遷移する節電時間を変更するときの消費電力量を説明する図である。
例えば、図6および図7に示すように、節電設定が30分(1800秒)から1分(60秒)に変更されると、1分間以内にジョブが発生しないという条件の下では、レディーモードのままの時間が1740秒だけ少なくなり、スリープモードの時間がその分多くなる。印刷装置21のみならず、UI装置22、画像読取装置23および制御装置24についてもスリープモードの時間が長くなるので、画像形成装置20の全体の消費電力量を低減することができる。
印刷装置21の予測値としての消費電力量eのうち、スリープモードでの消費電力量e1は、
1W×(1954秒+1740秒+3600秒)/3600秒=2.03Wh
になる。ウォームアップモードでの消費電力量e2は2.22Whで、上述した消費電力量c2と同じである。プリントモードでの消費電力量e3は3000Whで、上述した消費電力量c2と同じである。また、レディーモードでの消費電力量e4は、
30W×60秒/3600秒=0.5Wh
になる。したがって、節電設定を変更した場合の印刷装置21の予測値としての消費電力量eは、
e=e1+e2+e3+e4=3004.75Wh
になる。
このようにして、実測値と節電設定変更後の予測値とを求め、その差を算出することにより、節電設定により節電される消費電力量を取得することができる。
同図に示すように、UI装置22の表示画面には、予め定められた期間内の実測値である消費電力量を表示すると共に、節電設定の変更内容および節電設定後の予測値としての消費電力量を具体的な数値で表示する。
このような表示を行うことで、予測値としての消費電力量をユーザは把握することができる。すなわち、過去の画像形成装置20の使用態様を基にして、消費電力量を低減することができたであろう設定をユーザは把握する。このため、ユーザは、将来の使用態様を推測して設定を変更することができる。
図9は、図4のタイムチャートの場合に、プリントジョブが発生してもUI装置22はスリープモードから遷移しない設定に変更するときの消費電力量を説明する図である。なお、同図のtは時間を示す。また、図10は、図5のログが生成された場合に、プリントジョブが発生してもUI装置22はスリープモードから遷移しない設定に変更するときの消費電力量を説明する図である。
スリープモードのUI装置22について、何らかのジョブ(本実施の形態ではプリントジョブ)が発生したときにレディーモードに遷移する設定を変更することで、UI装置22の消費電力量を低減することが可能である。
このようにUI装置22の設定を変更した場合には、図9に示すように、UI装置22は、プリントジョブが発生してからコピージョブが発生するまでの時間(本実施の形態の例では150秒間)レディーモードに遷移するタイミングを遅らせることができる。
具体的な演算の内容を説明する。UI装置22についての消費電力量fは、実測値として次のように求めることができる。なお、このような演算は、演算部32により行われる。
0.1W×(2104秒+3600秒)/3600秒=0.16Wh
である。また、レディーモードでの消費電力量f2は、
5W×1690秒/3600秒=2.35Wh
である。したがって、UI装置22の消費電力量fは、
f=f1+f2=2.51Wh
である。UI装置22の実測値としての消費電力量dは2.71Whであるので、上述した設定を変更しておけば0.2Whの消費電力量を低減することが可能であったことをユーザは把握できる。
同図に示すように、UI装置22の表示画面には、予め定められた期間内の実測値である消費電力量を表示すると共に、設定変更の内容および設定変更後の予測値としての消費電力量を表示する。
Claims (6)
- 第1の機能を実現する構成を備え、電力を消費して当該第1の機能を実現する動作状態を含む複数の動作状態を有し、当該複数の動作状態の遷移によって消費電力が増減する第1の機能部と、
第2の機能を実現する構成を備え、電力を消費して当該第2の機能を実現する動作状態を含む複数の動作状態を有し、当該複数の動作状態の遷移によって消費電力が増減する第2の機能部と、
前記第1の機能部について前記複数の動作状態のいずれかに遷移した履歴を示す履歴情報を生成する第1の生成部と、
前記第2の機能部について前記複数の動作状態のいずれかに遷移した履歴を示す履歴情報を生成する第2の生成部と、
前記第1の機能部の前記複数の動作状態での消費電力の情報と前記第1の生成部により生成された前記履歴情報とを取得して当該第1の機能部の予め定められた期間内における消費電力量を演算し、前記第2の機能部の前記複数の動作状態での消費電力の情報と前記第2の生成部により生成された前記履歴情報とを取得して当該第2の機能部の予め定められた期間内における消費電力量を演算する演算部と、
前記第1の機能部および前記第2の機能部の前記複数の動作状態のいずれかに遷移する時期に関する設定の変更を受け付ける受付部と、
を含み、
前記演算部は、前記受付部により受け付けられた前記設定の変更を適用した場合の条件下での前記第1の機能部および前記第2の機能部の前記予め定められた期間内における消費電力量を、前記第1の生成部および前記第2の生成部により生成される前記履歴情報を用いて予測値として演算する、画像処理装置。 - 前記第1の機能部と前記第2の機能部とが互いに連動して動作することになる指示である第1の動作指示および、当該第1の機能部が単独で動作することになる指示である第2の動作指示を取得する取得部を更に含み、
前記演算部は、前記第1の機能部が前記第1の動作指示および前記第2の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算し、前記第2の機能部が当該第1の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記設定の変更を適用した場合の条件下での前記消費電力量を、当該設定の変更前の条件下での当該消費電力量と共に出力する出力部を更に含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 消費電力量が互いに異なる複数の動作状態を有する第1の機能部について当該複数の動作状態のいずれに遷移したかの履歴を示す履歴情報を生成する第1の生成手段と、
消費電力量が互いに異なる複数の動作状態を有する第2の機能部について当該複数の動作状態のいずれに遷移したかの履歴を示す履歴情報を生成する第2の生成手段と、
前記第1の機能部の前記複数の動作状態での消費電力の情報と前記第1の生成手段により生成された前記履歴情報とを取得して当該第1の機能部の予め定められた期間内における消費電力量を演算し、前記第2の機能部の前記複数の動作状態での消費電力の情報と前記第2の生成手段により生成された前記履歴情報とを取得して当該第2の機能部の予め定められた期間内における消費電力量を演算する演算手段と、
前記第1の機能部および前記第2の機能部の前記複数の動作状態のいずれかに遷移する時期に関する設定の変更を受け付ける受付手段と、
を含み、
前記演算手段は、前記受付手段により受け付けられた前記設定の変更を適用した場合の条件下での前記第1の機能部および前記第2の機能部の前記予め定められた期間内における消費電力量を、前記第1の生成手段および前記第2の生成手段により生成される前記履歴情報を用いて予測値として演算する、電力管理装置。 - 前記演算手段は、前記第1の機能部および前記第2の機能部が互いに連動して動作することになる指示である第1の動作指示と当該第1の機能部が単独で動作することになる指示である第2の動作指示とによって当該第1の機能部および当該第2の機能部が動作したときに、当該第1の機能部が当該第1の動作指示および当該第2の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算すると共に、当該第2の機能部が当該第1の動作指示により動作して消費した消費電力量を演算することを特徴とする請求項4に記載の電力管理装置。
- 前記設定の条件下での前記消費電力量を、当該設定の前の条件下での当該消費電力量と共に出力する出力手段を更に含むことを特徴とする請求項4または5に記載の電力管理装置。
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