JP5262285B2 - 電動倍力式液圧ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
ブレーキ操作に応じ電動機によりストロークされて液圧室内に所定のブレーキ液圧を発生させるブレーキ液圧発生部材(プライマリピストン)と、
ブレーキ操作に連動し、上記ブレーキ液圧発生手段の失陥時に該ブレーキ液圧発生手段を機械的にストロークさせて、上記と同じ液圧室内にブレーキ操作力対応液圧を発生させるブレーキ操作力対応液圧発生部材(インプットロッド)とを具え、
これら所定のブレーキ液圧や、ブレーキ操作力対応液圧を、ホイールシリンダ液圧として車輪制動ユニット(ホイールシリンダ)に向かわせるようにした電動倍力式液圧ブレーキ装置が知られている。
大きなブレーキ操作力が必要であったり、かかる大きなブレーキ操作力によっても十分なマスターシリンダ液圧が得られず、制動距離が長くなるという問題があった。
圧力センサで検出した失陥時のマスターシリンダ液圧を基に、これを規定の失陥時倍力比により高めた液圧値をバックアップ液圧とするため、以下の問題を生ずる。
上記のフェールセーフ対策では、未だ倍力された高い状態にあるマスターシリンダ液圧を規定の失陥時倍力比により更に高めた(二重倍力した)液圧値をバックアップ液圧と定めることとなり、バックアップ液圧が高すぎる。
このため上記したフェールセーフ対策では失陥時に、二重倍力した高すぎるバックアップ液圧が車輪制動ユニット(ホイールシリンダ)へ供給されて、違和感のある急制動状態になる懸念があった。
先ず、本発明の前提となる電動倍力式液圧ブレーキ装置を説明するに、これは、
ブレーキ操作に連動し、前記ブレーキ液圧発生手段の失陥時に該ブレーキ液圧発生手段を機械的にストロークさせて前記液圧室内にブレーキ操作力対応液圧を発生させるブレーキ操作力対応液圧発生手段と、
前記液圧室内に発生した液圧を車輪制動ユニットに向かわせる管路に挿置して、前記ブレーキ液圧発生手段の失陥時に前記車輪制動ユニットへ所定のバックアップ液圧を供給可能にするバックアップ液圧発生手段とを具備したものである。
ブレーキ非操作中に前記ブレーキ液圧発生手段が失陥した時は、前記車輪制動ユニットへのバックアップ液圧が、前記液圧室内に発生する液圧を規定の倍力比で倍力した液圧値となるよう、前記バックアップ液圧発生手段を作動させ、
ブレーキ操作中に前記ブレーキ液圧発生手段が失陥した時は、前記車輪制動ユニットへのバックアップ液圧が、失陥直前に前記液圧室から車輪制動ユニットに向かっていた液圧値となるよう、前記バックアップ液圧発生手段を作動させる構成としたことを特徴とするものである。
ブレーキ操作中にブレーキ液圧発生手段が失陥した時、車輪制動ユニットへのバックアップ液圧が、失陥直前に液圧室から車輪制動ユニットに向かっていた液圧値となるよう、バックアップ液圧発生手段を作動させるため、
失陥時のフェールセーフ対策が、車輪制動ユニットの作動液圧を前記した二重倍力により高めすぎることがなく、前記した違和感のある急制動に関する懸念を払拭することができる。
図1は、本発明の一実施例になる電動倍力式液圧ブレーキ装置を、その電子制御系と共に示し、
1は、タンデムマスターシリンダ、2は、このタンデムマスターシリンダ1に一体結合して構成した電動式ブレーキ倍力装置2である。
該プライマリピストン5の左端(前端)とシリンダ本体3の底壁との間においてシリンダ本体3内にフリーピストン型式のセカンダリピストン7を摺動自在に嵌合する。
プライマリピストン5の右端(後端)はブースタハウジング4内に位置させ、該プライマリピストン5の右端(後端)における中空孔内に、ブレーキ操作力対応液圧発生手段であるインプットロッド8を摺動自在に挿置する。
このリターンスプリング11は、両ピストン5,7間に画成された液圧室としてのシリンダ室12内に収納する。
かくしてセカンダリピストン7は常態で、リターンスプリング13により、バネ座10と衝接した図示の非作動ストローク位置に弾支される。
図示するセカンダリピストン7の非作動ストローク位置において、リザーバタンク(図示せず)に通じるようインナスリーブ6に設けたブレーキ液供給ポート17と、シリンダ室14との間を連通させるためのリリーフポート18をセカンダリピストン7の左端(前端)に形成する。
そしてシリンダ本体3には更に、シリンダ室12,14に通じさせてブレーキ液圧出口ポート3a,3bを形成し、これらポートよりブレーキ液圧Pmを液圧ブレーキ装置の2ブレーキ液圧系20F,20Rへ出力可能とする。
これら中立スプリング21,22は、インプットロッド8をプライマリピストン5に対し相対的に、中立スプリング21,22のバネ力が釣り合う図示の中立位置に弾支し、この中立位置でインプットロッド8の左端(前端)が液密封止下にシリンダ室12内に突出するようになす。
この制限以後は、インプットロッド8がプライマリピストン5を伴ってストロークするようになし、後述のフェールセーフ対策をする。
詳細な図示を省略したが、スラスト部材31はブースタハウジング4に対し回転不能とし、軸線方向へのみストローク可能とする。
そして、スラスト部材31とブースタハウジング4との間には、スラスト部材31を図の右方へ附勢するリターンスプリング34を縮設し、該リターンスプリング34によるスラスト部材31のストロークを、これがブースタハウジング4の対応端面と衝接することにより、図示の非作動ストローク位置に制限する。
これら2ブレーキ液圧系20F,20Rに挿置して、バックアップ液圧発生手段であるバックアップ液圧発生ユニット42を設ける。
しかし、上記の失陥を生じていない正常時においてバックアップ液圧発生ユニット42は通常の非制御状態にされ、シリンダ室12,14からのマスターシリンダ液圧Pmをそのままホイールシリンダ液圧Pwとして前輪ホイールシリンダ41Fおよび後輪ホイールシリンダ41Rに向かわせるものとする。
これら液圧源44F,44Rをそれぞれ、個々の対応するブレーキ液圧系20F,20Rに挿置して構成する。
インプットロッド8と、車室内におけるブレーキペダル21との間にプッシュロッド23を介在させて、インプットロッド8をブレーキペダル24に直接連動させ得るようにすることで実用する。
このコントローラ51には、ブレーキペダル23のストロークStを検出するストロークセンサ52からの信号と、
マスターシリンダ液圧Pmを検出するマスターシリンダ液圧センサ53からの信号と、
ホイールシリンダ液圧Pwを検出するホイールシリンダ液圧センサ54からの信号とを入力する。
ブレーキペダル24を踏み込まない非作動時は、電動機32がスラスト部材31(従ってプライマリピストン5)を図示の非作動ストローク位置となす回転位置にある。
ブレーキペダル24が踏み込まれると、プッシュロッド23を介してインプットロッド8が図示の非作動中立位置から図の左方へ押し込まれるようにストロークする。
倍力比KをK=5と設定した場合について述べると、また、インプットロッド8が段差部8aを介しプライマリピストン5を連動ストロークさせる時に発生するブレーキ操作力対応液圧が、例えば図2に破線で示すごときものである(ブレーキペダル操作力20Nによりブレーキ操作力対応液圧が1MPaになる)場合について述べると、
マスターシリンダ液圧Pmは図2に実線で示すごとく、図2に破線で示すブレーキ操作力対応液圧をK倍(5倍)した値となる。
よって、正常時はホイールシリンダ液圧Pwが図2に示すごとく制動開始瞬時t1より、マスターシリンダ液圧(ブレーキ液圧)Pmと同じ時系列変化をもって上昇し、
このホイールシリンダ液圧Pw(=Pm)により車輪制動ユニット41F,41Rを作動させて所定の制動を行うことができる。
よって、ブレーキ操作に連動するインプットロッド8がプライマリピストン5に対し相対的に図1の左方へストロークし、ついには段差部8aによりプライマリピストン5を伴って同方向へストロークするようになる。
また、上記により発生したシリンダ室12内の液圧Pmに応動してフリーピストン型式のセカンダリピストン7も同方向にストロークし、当該セカンダリピストン7のストロークは、リリーフポート18をブレーキ液供給ポート17から遮断してシリンダ室14を封じ込め室となし、セカンダリピストン7の上記ストロークと相まってシリンダ室14内に同じマスターシリンダ液圧(ブレーキ液圧)Pmを発生させ、このブレーキ液圧Pmをポート3bから出力する。
よって、この低い失陥時マスターシリンダ液圧(ブレーキ液圧)Pmをそのままホイールシリンダ液圧Pwとして使用するのでは、制動不能の最悪事態は回避できるものの、制動力不足を生じたり、大きなブレーキ操作力が必要になるという問題がある。
つまり、この時コントローラ51は、低い失陥時マスターシリンダ液圧(ブレーキ液圧)Pmを規定の倍力比K=5で倍力した液圧値をバックアップ液圧の目標値とする制御信号をバックアップ液圧発生ユニット42に指令する。
よって、当該失陥時もホイールシリンダ液圧Pwは、図2に示す正常時のそれと同じに値であり、制動力不足を生じたり、大きなブレーキ操作力が必要になるという問題を回避することができる。
図4は、図2の瞬時t2以降におけると同じ制動状態、つまり、ブレーキペダル踏力を20Nに保ってマスターシリンダ液圧Pm=5MPaをそのままホイールシリンダ液圧Pw=5MPaとする制動中の瞬時t3に前記の失陥が発生した場合も上記の失陥時フェールセーフ制御を同様に実行した場合の動作タイムチャートである。
このためコントローラ51は、センサ53で検出された当該失陥時マスターシリンダ液圧Pm=5MPaを規定の倍力比K=5で倍力した液圧値25MPaをバックアップ液圧の目標値とする制御信号をバックアップ液圧発生ユニット42に指令することになる。
よって、当該制動中の失陥時はホイールシリンダ液圧Pwが二重倍力により、図4の失陥時t3以降に示すごとく25MPaもの高さとなって、過大制動力により違和感のある急制動が発生するという問題を生ずる。
シリンダ室12内の上記した液圧=25MPaがそのままブレーキペダル24にキックバックされて、ブレーキペダル踏力(ブレーキペダル反力)も20Nから、これに倍力比K=5を乗じた100Nへと増大する。
図5は、図2の瞬時t2以降におけると同じ制動状態、つまり、ブレーキペダル踏力を20Nに保ってマスターシリンダ液圧Pm=5MPaをそのままホイールシリンダ液圧Pw=5MPaとする制動中の瞬時t3に前記の失陥が発生した場合の動作タイムチャートである。
この時バックアップ液圧発生ユニット42はこの制御信号に応答し、図5に示すごとく、失陥時t3以降ホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)を失陥時t3における液圧値5MPaに保持するよう作動し、このホイールシリンダ液圧Pw=5MPaをブレーキ液圧系20F,20Rから車輪制動ユニット41F,41Rに向かわせる。
この失陥時t3から瞬時t4までの間ブレーキペダル踏力変化により示すようなブレーキペダルの踏み戻し操作を行い、
瞬時t4〜t5間においてブレーキペダル踏力変化により示すようなブレーキペダルの踏み込み操作を行い、
瞬時t5〜t6間においてブレーキペダル踏力変化により示すようなブレーキペダルの踏み戻し操作を行った場合の動作タイムチャートである。
運転者によるブレーキペダルの踏み戻し操作に対しリニヤに制動力を低下させることができ、制動中の失陥時フェールセーフ制御中もブレーキペダルの踏み戻し操作に対応した自然な制動感を実現することができる。
運転者によるブレーキペダルの踏み込み操作分の倍力液圧を車輪制動ユニット41F,41Rに向かわせることができ、制動中の失陥時フェールセーフ制御中もブレーキペダルの踏み込み操作に対応した十分な制動力を発生させることができる。
運転者によるブレーキペダルの踏み戻し操作に対しリニヤに制動力を低下させることができ、制動中の失陥時フェールセーフ制御中もブレーキペダルの踏み戻し操作に対応した自然な制動感を実現することができる。
これに対する前記のフェールセーフ制御で急増したブレーキペダル踏力(ブレーキペダル反力)に驚いて運転者がブレーキペダルをt3〜t4の間に一瞬、ブレーキ操作力の低下を意図しないのに踏み戻したが(図示の踏力低下参照)、その後t4〜t5間に再度ブレーキペダルを踏み込んだ(図示の踏力増大参照)場合の動作タイムチャートである。
ホイールシリンダ液圧Pwは図7に一点鎖線で示すごとく、図6の瞬時t3〜t4間におけるホイールシリンダ液圧Pwと同じくマスターシリンダ液圧Pmに対し倍力比K1=1を保って急低下する。
図7にA1で示すホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)の低下特性は、
ブレーキペダル踏力の低下開始時t3におけるマスターシリンダ液圧Pmに代え、ブレーキペダル踏力の低下開始時t3以降における過去複数回のマスターシリンダ液圧Pmの平均値を用い、この平均値に対する、ペダル踏力低下開始時t3のホイールシリンダ液圧Pwの比を倍力比とし、マスターシリンダ液圧Pmに対しこの小さな倍力比を保つような液圧値をホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)の目標値とした場合の特性である。
車輪制動ユニット41F,41Rへのホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)が、図6の瞬時t3〜t4における倍力比K1=1よりも小さな倍力比でゆっくり低下されることとなり、
ブレーキ操作力の低下を意図しないブレーキペダルの踏み戻し操作が行われたにもかかわらず、ホイールシリンダ液圧Pwを大きく低下させてしまうことがなくなり、その後のブレーキペダルの再踏み込み時t4〜t5にホイールシリンダ液圧Pwの復帰遅れが生ずるという問題を解消することができる。
ブレーキ操作力の低下を意図しないブレーキペダルの踏み戻し操作が行われた時は、倍力比を算出するのではなく、倍力比を小さな上限値に固定し、マスターシリンダ液圧Pmに対しこの小さな上限倍力比を保つような液圧値をホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)の目標値とした場合の特性である。
車輪制動ユニット41F,41Rへのホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)が、図6の瞬時t3〜t4における倍力比K1=1よりも小さな上限倍力比でゆっくり低下されることとなり、
ブレーキ操作力の低下を意図しないブレーキペダルの踏み戻し操作が行われたにもかかわらず、ホイールシリンダ液圧Pwを大きく低下させてしまうことがなくなり、その後のブレーキペダルの再踏み込み時t4〜t5にホイールシリンダ液圧Pwの復帰遅れが生ずるという問題を解消することができる。
ブレーキ操作力の低下を意図しないブレーキペダルの踏み戻し操作が行われた時は、倍力比の算出や上限設定を行わず、ブレーキペダルの踏み戻し操作時t3におけるホイールシリンダ液圧Pwの値をホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)の目標値とし、この目標値を一定時間に亘って維持した場合の特性である。
車輪制動ユニット41F,41Rへのホイールシリンダ液圧Pw(バックアップ液圧)が、低下されることなく、瞬時t3の値に保たれることとなり、
ブレーキ操作力の低下を意図しないブレーキペダルの踏み戻し操作が行われたにもかかわらず、ホイールシリンダ液圧Pwを大きく低下させてしまうことがなくなり、その後のブレーキペダルの再踏み込み時t4〜t5にホイールシリンダ液圧Pwの復帰遅れが生ずるという問題を解消することができる。
2 電動式ブレーキ倍力装置
3 シリンダ本体
4 ブースタハウジング
5 プライマリピストン(ブレーキ液圧発生手段)
6 インナスリーブ
7 セカンダリピストン
8 インプットロッド(ブレーキ操作力対応液圧発生手段)
11,13 リターンスプリング
12,14 シリンダ室(液圧室)
15,17 ブレーキ液供給ポート
16,18 リリーフポート
20F,20R ブレーキ液圧系(ブレーキ液圧管路)
21,22 中立スプリング
23 プッシュロッド
24 ブレーキペダル
31 スラスト部材
32 電動機
33 ボールネジ機構
34 リターンスプリング
41 車輪制動ユニット
42 バックアップ液圧発生ユニット(バックアップ液圧発生手段)
44F,44R 液圧源
51 コントローラ
52 ブレーキペダルストロークセンサ
53 マスターシリンダ液圧センサ
54 ホイールシリンダ液圧センサ
Claims (3)
- ブレーキ操作に応じ電動機によりストロークされて液圧室内に所定のブレーキ液圧を発生させるブレーキ液圧発生手段と、
ブレーキ操作に連動し、前記ブレーキ液圧発生手段の失陥時に該ブレーキ液圧発生手段を機械的にストロークさせて前記液圧室内にブレーキ操作力対応液圧を発生させるブレーキ操作力対応液圧発生手段と、
前記液圧室内に発生した液圧を車輪制動ユニットに向かわせる管路に挿置して、前記ブレーキ液圧発生手段の失陥時に前記車輪制動ユニットへ所定のバックアップ液圧を供給可能にするバックアップ液圧発生手段とを具備した電動倍力式液圧ブレーキ装置において、
ブレーキ非操作中に前記ブレーキ液圧発生手段が失陥した時は、前記車輪制動ユニットへのバックアップ液圧が、前記液圧室内に発生する液圧を規定の倍力比で倍力した液圧値となるよう、前記バックアップ液圧発生手段を作動させ、
ブレーキ操作中に前記ブレーキ液圧発生手段が失陥した時は、前記車輪制動ユニットへのバックアップ液圧が、失陥直前に前記液圧室から車輪制動ユニットに向かっていた液圧値となるよう、前記バックアップ液圧発生手段を作動させる構成としたことを特徴とする電動倍力式液圧ブレーキ装置。 - 請求項1に記載の電動倍力式液圧ブレーキ装置において、
ブレーキ操作中に前記ブレーキ液圧発生手段が失陥した時、該失陥後にブレーキ操作力が低下する間は、前記車輪制動ユニットへのバックアップ液圧が、ブレーキ操作力の低下開始時における、前記車輪制動ユニットに向かっていた液圧値と、前記液圧室に発生していた液圧との間の倍力比を保って低下するよう、前記バックアップ液圧発生手段を作動させる構成としたことを特徴とする電動倍力式液圧ブレーキ装置。 - 請求項1または2に記載の電動倍力式液圧ブレーキ装置において、
ブレーキ操作中に前記ブレーキ液圧発生手段が失陥した時、該失陥後にブレーキ操作力が増大する間は、前記車輪制動ユニットへのバックアップ液圧が、ブレーキ操作力の増大開始時から現在までの間における前記液圧室内の液圧増大量に規定の失陥時倍力比を掛けて求めた液圧分だけ上昇するよう、前記バックアップ液圧発生手段を作動させる構成としたことを特徴とする電動倍力式液圧ブレーキ装置。
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