JP5260860B2 - 放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、始動時に定格電力よりも大きな電力を供給して放電灯を点灯させる放電点灯装置及びそれを用いた照明装置に関するものである。
図15は、高輝度放電灯を用いた自動車の前照灯を点灯させる放電灯点灯装置の従来例の回路を示しており、該従来例の放電灯点灯装置Aは、直流電源たるバッテリ1をヒューズ2と、電源開閉用のリレー接点3と、リレー接点3の接触抵抗や配線抵抗からなる抵抗4とを介して動作電源として入力部(電源入力端子)に接続しているもので、放電灯点灯装置A内には電源電圧検出部5と、DC/DCコンバータ部6と、ランプ電流検出部7と、ランプ電圧検出部8と、インバータ部9と、イグナイタ部10と、電力制御部12とを具備し、インバータ部9からイグナイタ部10を介して高輝度放電灯からなる放電灯11に電力を供給するようになっている。
DC/DCコンバータ部12はコンデンサC1,C2、スイッチング素子Q0、トランスT、ダイオードD1からなる昇圧チョッパから構成され、バッテリ1から供給される直流電圧を放電灯11が必要とする電圧まで昇圧する。
インバータ部9はブリッジ接続されたスイッチング素子Q1〜Q4をスイッチングさせ、DC/DCコンバータ部6から出力される直流電圧を交流電圧に変換して放電灯11に電力を供給する。また、イグナイタ部10はインバータ部9の出力から高圧パルスを発生させて、放電灯1に印加し、放電灯1を始動(起動)させる。
電力制御部12は、抵抗分圧回路からなるランプ電圧検出部8で検出する放電灯11に印加される電圧(以下、ランプ電圧という)と、抵抗からなるランプ電流検出部7で検出する放電灯11に流れる電流(以下、ランプ電流という)とを基に、放電灯11にインバータ部9から供給されている電力を計算し、計算した電力値と予め決めてある基準の電力値とを比較して、基準の電力値と計算値との間の差を埋めるようにDC/DCコンバータ部6を制御している。
ところで、自動車の前照灯として普及が進んでいる定格電力35W程度の高輝度放電灯を定格12Vのバッテリ1で点灯させる場合、定格時では約3.5A程度しか電源電流は流れないが、始動時には高輝度放電灯の光束を早期に立ち上げるために、定格電力よりも大きな電力を放電灯11に供給しており、そのため最大約20A程度の電源電流が流れる。
このとき配線抵抗やリレー接点3の接触抵抗からなる抵抗4により電圧降下が生じ、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間電圧はバッテリ1の端子電圧よりも低い電圧となっていしまう。この低下値(=直流電源1の端子電圧−放電灯点灯装置Aの入力電圧)は、電源電流が多く流れる始動時の方が大きなものとなる。この際に、放電灯11の放電を安定に動作させるために、電源電圧が低下しても点灯動作を停止させないようにする制御や基準電力を始動時から所定時間後に高くするように制御する方法が提案されている(例えば特許文献1)。
特開平8−298192号公報
ところで、自動車における配線やリレーは長時間使用されることにより劣化して内部抵抗が大きく増加する場合がある。この場合、バッテリ1の端子電圧が低い電圧でなくても、配線抵抗やリレー接点3の接触抵抗からなる抵抗4により、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間電圧が正常時よりも低いものとなってしまう。そこで、放電灯点灯装置Aは、通常想定される配線の抵抗を加味して、動作を維持できる範囲に電源入力端子間電圧を設定する。
しかしながら、バッテリ1が正常な状態で、上述のように配線やリレーが劣化したまま使用された場合、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間には低電圧が継続して印加されてしまうこととなり、回路素子に過度のストレスが継続して印加され、放電灯点灯装置Aの故障にいたる可能性が高くなっていしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、始動直後に定格電力よりも大きな電力を放電灯に供給して安定に始動点灯させ、且つ、直流電源からの電源供給路の配線等の抵抗が通常よりも大きくなった場合にも回路素子を過度のストレスから確実に保護することができる放電灯点灯装置及びそれを用いた照明装置を提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1の放電灯点灯装置に係る発明では、直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、前記電力制御部は、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯への電力供給を停止し、前記タイマ部により計測された前記電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させることを特徴とする。
請求項2の放電灯点灯装置に係る発明では、直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯に供給する電力を、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が前記閾値よりも大きいときに供給する電力よりも低減し、前記タイマ部により計測された前記電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させることを特徴とする。
請求項3の放電灯点灯装置の発明では、直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に異常状態を知らせる信号を出力し、前記タイマ部により計測された前記電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させることを特徴とする。
請求項4の放電灯点灯装置の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記閾値を段階的に変化させることを特徴とし、また請求項5の放電灯点灯装置の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記閾値を指数関数的に変化させることを特徴とする。
請求項の放電灯点灯装置の発明では、直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯への電力供給を停止し、前記タイマ部により計測された点灯開始からのある時間において前記閾値を変化させるとともに、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させる前記時間を変化させることを特徴とする。
請求項の放電灯点灯装置の発明では、直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯に供給する電力を、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が前記閾値よりも大きいときに供給する電力よりも低減し、前記タイマ部により計測された点灯開始からのある時間において前記閾値を変化させるとともに、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させる前記時間を変化させることを特徴とする。
請求項の放電灯点灯装置の発明では、直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に異常状態を知らせる信号を出力し、前記タイマ部により計測された点灯開始からのある時間において前記閾値を変化させるとともに、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させる前記時間を変化させることを特徴とする。
請求項の照明装置の発明では、請求項1乃至に記載の何れかの放電灯点灯装置と、前記放電灯点灯装置の前記イグナイタ部により始動され、前記インバータ部により電力が供給される放電灯と、前記放電灯から放射される光を配光する配光装置とを具備していることを特徴とする。
請求項1の放電点灯装置の発明は、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、確実に点灯動作を停止することができ、その結果、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されることがなく、確実に装置保護を図ることができる。また、消灯させてから次に電源投入までの時間に応じて閾値を変化させるので、正常な抵抗範囲の電源配線では、電源入力端子間電圧が閾値を越えることがなく、正常に点灯させることができ、逆に配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、定格に至るまでに点灯動作を停止させたり、出力電力を低減したすることで、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないようにすることができて、確実に装置保護が図れ、また或いは早期の段階で異常状態をユーザーに知らせることで、ユーザーにより装置保護を図るための処理がとれる。
請求項2の放電灯点灯装置は、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、確実に出力電力を低減することができ、その結果、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されることがなく、確実に装置保護が図れる。また、消灯させてから次に電源投入までの時間に応じて閾値を変化させるので、正常な抵抗範囲の電源配線では、電源入力端子間電圧が閾値を越えることがなく、正常に点灯させることができ、逆に配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、定格に至るまでに点灯動作を停止させたり、出力電力を低減したすることで、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないようにすることができて、確実に装置保護が図れ、また或いは早期の段階で異常状態をユーザーに知らせることで、ユーザーにより装置保護を図るための処理がとれる。
請求項3の放電灯点灯装置の発明は、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、異常信号を出力することにより、異常状態を確実にユーザーに知らせることのでき、その結果、ユーザーにより、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないような処置がとれ、確実に装置保護が図れる。また、消灯させてから次に電源投入までの時間に応じて閾値を変化させるので、正常な抵抗範囲の電源配線では、電源入力端子間電圧が閾値を越えることがなく、正常に点灯させることができ、逆に配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、定格に至るまでに点灯動作を停止させたり、出力電力を低減したすることで、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないようにすることができて、確実に装置保護が図れ、また或いは早期の段階で異常状態をユーザーに知らせることで、ユーザーにより装置保護を図るための処理がとれる。
請求項4、5の放電灯点灯装置の発明は、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、定格に至るまでに点灯動作を停止させたり、出力電力を低減することで、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないようにすることができて確実に装置保護が図れ、或いは早期の段階で異常状態をユーザーに知らせることができ、或いはユーザーにより装置保護を図るための処置がとれる。
請求項の放電灯点灯装置の発明は、正常な抵抗範囲の電源配線では、正常に点灯させることができ、逆に配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、出力電力を停止するので、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されなくなり、その結果、確実に装置保護を図ることができる。
請求項の放電灯点灯装置の発明は、正常な抵抗範囲の電源配線では、正常に点灯させることができ、逆に配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、出力電力を低減するので、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されなくなり、確実に装置保護が図れる。
請求項の放電灯点灯装置の発明は、正常な抵抗範囲の電源配線では、正常に点灯させることができ、逆に配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、早期に異常状態をユーザーに知らせることのでき、その結果ユーザーにより装置保護を図る処置がとれる。
請求項の照明装置の発明は、請求項1乃至の何れかの発明の特徴を生かした放電灯点灯装置を提供できる。
以下自動車の前照灯の点灯に用いる放電灯点灯装置及びそれを用いた照明装置に対応する係る各実施形態により本発明を説明する。
(実施形態1)
本実施形態の放電灯点灯装置Aは、図1に示すように、従来例と同様に直流電源たるバッテリ1をヒューズ2と電源開閉用のリレー接点3とリレー接点3や配線抵抗からなる抵抗4とを介して動作電源として入力部(電源入力端子)に接続している。
放電灯点灯装置Aには、バッテリ1の電圧を検出する電源電圧検出部5と、DC/DCコンバータ部6と、ランプ電流検出部7と、ランプ電圧検出部8と、インバータ部9と、イグナイタ部10と、電力制御部12と、タイマ部13とを具備し、インバータ部9からイグナイタ部10を介して高輝度放電灯からなる放電灯11に電力を供給するようになっている。
DC/DCコンバータ部12は電源入力端子間に接続されるコンデンサC1の両端にトランスTの一次巻き線とスイッチング素子Q0との直列回路を接続するとともに、ダイオードD1を介してトランスTの二次巻き線にコンデンサC2を接続した回路からなり、電力制御部12からの駆動信号によりスイッチング素子Q0が高周波でオン・オフされ、スイッチング素子Q0がオンしたときにトランスTの一次巻き線に蓄積されるエネルギをスイッチング素子Q0がオフしたときに二次巻き線とダイオードD1とを介して放出してコンデンサC2を充電する昇圧チョッパを構成する。尚コンデンサC2にはランプ電流検出部7の抵抗を介してランプ電圧検出部8と、インバータ部9が接続されている。
インバータ部9はブリッジ接続されたスイッチング素子Q1〜Q4にて構成され、スイッチング素子Q1〜Q4が電力制御部12からの駆動信号により駆動され、スイッチング素子Q1,Q4がオンのときに、スイッチング素子Q2,Q3がオフとなり、スイッチング素子Q1,Q4がオフのときにスイッチング素子Q2,Q3がオンとなって、これによりスイッチング素子Q1,Q2の接続点とスイッチング素子Q3,Q4の接続点間にイグナイタ部9を介して接続される放電灯11の両端に矩形波の交流電圧を印加するようになっている。
放電灯11としては例えば定格電力が35Wのメタルハライドランプ(高輝度放電灯)を使用し、これに対応してイグナイタ部9は放電灯11に約25kVの高圧電圧を印加して放電を開始させるようになっている。
電力制御部12は、抵抗分圧回路からなるランプ電圧検出部8で検出されたランプ電圧を予め設定した目標ランプ電力で除算して、目標とする基準ランプ電流を規定し、この基準ランプ電流と、抵抗からなるランプ電流検出部7にて検出されるランプ電流とを比較し、その差が小さくなるようにDC/DCコンバータ部6のスイッチング素子Q0のオン時間を調整する制御を行うようになっており、目標ランプ電力は、放電灯11の光束を急速に立ち上がらせるために、始動時には定格電力よりも大きな電力を放電灯11に供給し、その後徐々に定格電力となるように設定されている。
一方、抵抗分圧回路からなる電源電圧検出部5はバッテリ1から配線を介して電源入力端子間に印加される電圧を検出するためのもので、電源入力端子間電圧に対応した検出電圧をコンパレータCP3の+端子に入力する。
コンパレータCP3は、タイマ部13からの出力電圧を−端子に入力して+端子に入力される電圧と比較するもので、出力を電力制御部12に入力する。
電力制御部12は、コンパレータCP3の出力がオフ(ローレベル)になったときに、DC/DCコンバータ部6のスイッチング素子Q0への駆動信号の出力を停止することで、点灯動作を停止する。
タイマ部13は、放電灯点灯装置Aの電源投入時に図示しない定電圧回路等により得られる直流電源Vccにより、抵抗R1,R2を介して充電されるコンデンサC3と、このコンデンサC3の容量よりも容量が大きく、抵抗R4,R5を介して充電されるコンデンサC4とを備えるとともに、コンデンサC3の電圧を−端子に入力するコンパレータCP1と、コンデンサC4の電圧を−端子に入力するコンパレータCP2と、直流電源Vccを抵抗R7と抵抗R8〜R10の直列回路とで分圧して、分圧出力をコンパレータCP3の−端子に入力させる抵抗分圧回路と、該抵抗分圧回路の抵抗R9に並列接続され、コンパレータCP1の出力により駆動されるトランジスタTr1と、抵抗分圧回路の抵抗R10に並列接続され、コンパレータCP2の出力により駆動されるトランジスタTr2とから構成され,コンパレータCP1,CP2の+端子には基準電圧Vref1,Vref2を入力している。
尚抵抗R3はコンデンサC3に、抵抗R6はコンデンサC4に夫々並列接続した放電抵抗である。
以上のように構成されるタイマ部13の動作を図2に基づいて説明する。
まずリレー接点3がオンされて、放電灯点灯装置Aに対する電源投入があると、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間にはバッテリ1からの直流電圧が印加されることになり、この電源入力端子間電圧に対応する検出出力電圧Vinが図2(a)に示すように電源電圧検出部5から出力されるが、投入時点t0では、コンデンサC3もコンデンサC4も充電電荷が0のため、コンデンサC3,C4の両端電圧は0である。
従ってこの時点では同図(b)、(c)に示すようにコンパレータCP1,CP2の出力電圧はオン状態(ハイレベル)であるため、トランジスタTr1,Tr2が共にオンし、抵抗R9,R10は短絡された状態にある。そのためコンパレータCP3の−端子に入力される電圧がVcc×R8/(R7+R8)となるが、同図(a)に示す電源入力端子間電圧に対応する検出出力電圧Vinよりも低いためコンパレータCP3の出力は同図(d)に示すようにオン状態(ハイレベル)にある。つまり電源入力端子間電圧に対応する検出出力電圧Vinと比較する閾値電圧VthはコンパレータCP3に入力するVcc×R8/(R7+R8)により設定される。
さて電源投入によってコンデンサC3、C4は共に充電されることになるが、まず容量の少ない方のコンデンサC3の両端電圧が、コンパレータCP1の基準電圧Vrer1よりも高くなり(t1)、同図(b)に示すようにコンパレータCP1の出力がオフ(ローレベル)し、結果トランジスタTr1がオフされる。これによりコンパレータCP3の−端子に入力される閾値電圧Vthは、Vcc×(R8+R9)/(R7+R8+R9)となり、トランジスタTr1がオンしている場合に比べて高くなるが、同図(a)に示す検出出力電圧Vinよりも低いためコンパレータCP3の出力は同図(d)に示すようにオン状態(ハイレベル)を維持する。
次に容量の大きいコンデンサC4の充電が進みコンデンサC4の両端で電圧が、コンパレータCP2の基準電圧Vref2よりも高くなると(t2)、同図(c)に示すようにコンパレータCP2の出力がオフ(ローレベル)し、結果トランジスタTrがオフされる。これによりコンパレータCP3の−端子に入力される閾値電圧Vthは、Vcc×(R8+R9+R10)/(R7+R8+R9+R10)となり、トランジスタTr2がオンしている場合に比べて高くなるが、同図(a)に示す検出出力電圧Vinよりも低いためコンパレータCP3の出力は同図(d)に示すようにオン状態(ハイレベル)を維持する。
以上のようにして電源投入時から、コンデンサC3、C4の容量とその充電抵抗(R1,R2)、(R3,R4)で定まる所定時間経過時点毎にコンパレータCP3の−端子の入力電圧が変化することになるのである。つまり閾値が2段階で変化することになる。
ところで、本実施形態では、始動時に定格電力よりも大きな電力を放電灯11に供給するため、始動時の放電灯点灯装置Aの入力電流が定格時よりも大きくなる。そのときのコンパレータCP3の−端子に入力する閾値電圧Vthは、Vcc×R8/(R7+R8)に設定されるため、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間電圧が低下しても、コンパレータCP3の出力はオフされず、点灯動作を維持することができる。
その後、定格時の電力に供給電力(出力電力)が徐々に近づいていくため、入力電流も少なくなり、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間電圧が徐々に高くなる。そのときコンパレータCP3の−端子の電圧、つまり閾値電圧VthはVcc×(R8+R9+R10)/(R7+R8+R9+R10)に設定されているため、コンパレータCP3の出力はオフされず、点灯動作を維持することができる。
更にリレー接点3の腐食等により電源配線路の抵抗4の値が大きく、電源入力端子間ので電圧が異常に低下する場合には、コンパレータCP3の−端子の入力電圧、つまり閾値電圧Vthは2段階に変化するように設定されているため、定格に至るまでに電源入力端子間電圧に対応する検出出力電圧Vinが閾値電圧Vthまで下がることになり、図2に示す時点t3でコンパレータCP3の出力がオフし、これに応じて電力制御部12はDC/DCコンバータ部6の動作を止めて電力供給を停止し、放電灯11を消灯させる。
その結果、放電灯点灯装置Aに過度なストレスが印加されるのを防げ、その結果放電灯点灯装置Aを確実に保護することができる。
尚本実施形態では、閾値電圧Vthを2段階に変化させているが、変化させる段数は2段階に限定されるものではない。
(実施形態2)
本実施形態の放電灯点灯装置Aは図3に示すようにタイマ部13の構成と、コンパレータCP3の出力がオフになったときに、電力制御部12が、DC/DCコンバータ部6のスイッチング素子Q0への駆動信号のオンデューティーを制御して、インバータ部9を介して放電灯11に供給する電力を定常の電源入力端子間電圧時よりも低減させるように制御する点とが実施形態1と相違する。
ここで本実施形態のタイマ部13は、実施形態1のタイマ部13でのコンパレータCP1、トランジスタTr1に対応する回路がなく、コンパレータCP2、トランジスタTr2に対応する回路のみとした上で、抵抗R10に並列にコンデンサC5を接続した構成としている。
尚その他の構成は実施形態1と同じであるので、同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。
次に本実施形態のタイマ部13の動作を図4に基づいて説明する。
而して図4(a)に示すように時点t0で電源投入があると、タイマ部13では直流電源Vccから抵抗R4、R5を介してコンデンサC4が充電されるが、このコンデンサC4は電源が投入される前の電荷が0であるため、電源投入時点t0ではコンデンサC4の両端電圧が0である。従ってコンデンサC4の電圧を−端子に入力するコンパレータCP2の出力は電源投入時には図4(b)に示すようにオン状態で、トランジスタTr2がオンしている。そしてこのトランジスタTr2に並列接続されている抵抗R10、コンデンサC5は短絡された状態にある。そのため、コンパレータCP3の−端子に入力される電圧、つまり閾値電圧Vthは、Vcc×(R8+R9)/(R7+R8+R9)となり、電源入力端子間電圧に対応する電源電圧検出部5の検出出力電圧Vinよりも低く、コンパレータCP3の出力はオン状態にある。
充電が進み、コンデンサC4の両端電圧が、コンパレータCP2の基準電圧(Vref)よりも高くなると、その時点t1でコンパレータCP2の出力は図4(b)に示すようにオフされる。これによりトランジスタTr2もオフし、コンパレータCP3の−端子に入力される閾値電圧Vthは、Vcc×(R8+R9+R10)/(R7+R8+R9+R10)となるが、抵抗R10の両端にコンデンサC5が接続されているために、図4(c)に示すコンデンサC5の両端電圧の上昇に応じて閾値電圧Vthは増加することになる。
以上のように、コンパレータCP3の−端子の入力電圧、つまり閾値電圧Vthは電源投入時点からコンデンサC4と抵抗R4,R5との時定数によって定まる所定定時間の経過後に徐々に指数関数的に増加する。
而して本実施形態でも、始動時には定格電力よりも大きな電力を放電灯11に供給するため、始動時の放電灯点灯装置Aの入力電流が定格時よりも大きなものとなる。そのため、抵抗4での電圧降下がそれに伴って大きくなり、電源電圧検出部5の電圧も定格時よりも低くなる。そのとき、コンパレータCP3の−端子の入力電圧(閾値電圧Vth)は、Vcc×(R8+R9)/(R7+R8+R9)に設定されているため、放電点灯装置Aの電源入力端子間電圧が低下しても、コンパレータCP3の出力はオフされず、点灯動作を維持することができる。
次に、定格時の電力に徐々に近づいていくと、入力電流も少なり、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間電圧も徐々に高くなる。そのとき、コンパレータCP3の−端子の入力電圧(閾値電圧Vth)は、Vcc×(R8+R9+R10)/(R7+R8+R9+R10)に設定され、コンデンサC5の充電とともにその電圧が上昇するため、放電灯点灯装置Aの電源入力端子間電圧が低下しても、コンパレータCP3の出力はオフされず、定常動作を維持ができる。
一方リレー接点3の腐食等により電源配線路の抵抗4の抵抗値が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、コンパレータCP3の−端子の入力電圧(閾値電圧Vth)は電源投入時点から所定期間が経過した時点以降に徐々に増加するように設定されているために、定格に至るまでに放電灯11に供給する電力を低減させることができ、その結果放電灯点灯装置Aに過度なストレスが印加されるのを防げ、放電灯点灯装置Aを確実に保護することができるのである。
(実施形態3)
本実施形態は、実施形態1,2のタイマ部13及び電力制御部12を図5に示すようにマイクロコンピュータ14で構成している点に特徴があり、目標ランプ電力の設定や調整は、ソフトウェアによって、具現化している。またマイクロコンピュータ14を動作させるための直流電源Vccは、定電圧回路DC1より供給される。
そして電源電圧検出部5から出力される検出出力電圧Vinはマイクロコンピュータ14のA/D変換部14aに入力されて取り込まれるようになっている。またマイクロコンピュータ14には異常が発生した場合に、その異常状態を知らせる異常信号を外部機器に出力ポート14bから出力する機能を備えており、例えば、自動車(車輌)での制御であれば、LINケーブル等でECU(Electrical Control Unit)と接続され、当該放電灯点灯装置Aから異常信号が出力されることにより、メータパネルに異常ランプを点灯させ、異常をユーザーである運転者に知らせるようになっている。
また、直流電源Vccの電圧を抵抗R11と負特性のサーミスタTh1とで分圧する温度検出部15を具備しており、マイクロコンピュータ14は、温度検出部15が検出する放電灯点灯装置A内の温度に対応した抵抗R11とサーミスタTh1による分圧電圧をA/D変換部14cを介して取り込むようになっている。
サーミスタTh1は、自身の温度が上昇すると抵抗値が低くなる特性を有しているので、マイクロコンピュータ14の温度検出機能は、入力された分圧電圧が低くなるほど高温とみなすようにプログラムされている。
尚マイクロコンピュータ14は外付けの発振部16からのクロック信号を基準クロックとして取り込み、該基準クロックを基にして所定周波数の駆動信号をインバータ部9の各スイッチング素子Q1〜Q2に出力ポート14dを介して与える機能と、D/A変換部14eからドライバ回路17を介してDC/DCコンバータ部6のスイッチング素子Q0に駆動信号を与える機能と、ランプ電流検出部7及びランプ電圧検出部8からの検出出力をA/D変換部14fから取り込むようになっている。
次に本実施形態の電源入力端子間電圧の検出に対するマイクロコンピュータ14の動作を図6のフローチャートに基づいて説明する。
まず、電源投入時によってマイクロコンピュータ14は動作を開始すると、その時点から電源電圧検出部5の検出出力電圧Vinによって電源入力端子間電圧の監視を開始し(S1)、同時にマイクロコンピュータ14内の内部タイマ部が時間カウントを開始する(S2)。そして、前記内部タイマ部の時間カウント値Time1が予め決められたtminよりも大きくなったかどうかを比較し(S3)、小さい場合には、電源電圧検出部5から出力される検出出力電圧Vinが予め決めてある閾値電圧Vmin1と比較し(S4)、検出出力電圧Vinが閾値電圧Vmin1よりも小さい場合には、マイクロコンピュータ14は上述の異常信号を出力する(S5)。
一方、時間カウント値Time1が予め決められたtminよりも大きい場合には、温度検出部15により検出された装置内温度Temp1と予め設定した温度tmaxとを比較し(S6)、装置内温度Temp1が温度tmaxよりも大きい場合には、閾値電圧Vmin1としてVmin2を設定し(S7)、小さい場合には、閾値電圧VminlとしてVmin3を設定する(S8)。そして電源電圧検出部5から出力される検出出力電圧Vinと閾値電圧Vmin2とを比較し(S9)、若しくは検出出力電圧Vinと閾値電圧Vmin3とを比較し(S10)、検出出力電圧Vinが閾値電圧Vmin2若しくは閾値電圧Vmin3よりも小さい場合に、マイクロコンピュータ14は異常信号を出力する。
尚、点灯維持電圧の閾値電圧Vmin1、Vmin2、Vmin3の関係を図7に示すようにVmin<Vmin2<Vmin3と設定してある。
而して本実施形態のマイクロコンピュータ14の電力制御部としての機能は、実施形態1,2と同様に電源入力端子間電圧が大きく低下する電源投入時には、点灯動作を維持するための閾値を低く設定することで点灯動作を維持し、電源投入時点から所定時間経過した定格時点では、点灯動作を維持する閾値電圧を始動時よりも高くすることで、リレー接点3の腐食等によって電源配線路の抵抗4の抵抗値が大きく異常に電源入力端子間電圧が低下する場合には、異常信号を出力することにより、ユーザーに異常発生を知らせることができる。
更に、放電灯点灯装置Aの周囲温度の上昇により装置内部の温度が上昇した場合には、常温時よりもストレスが増加するが、本実施形態では、装置内部の温度が上昇した場合、点灯維持するための閾値電圧を常温時よりも高く設定することで、該閾値電圧を検出出力電圧Vinが下回るようにし、それにより出力電力の停止や低減を図って装置内部の部品に過度なストレスが印加されるのを回避し、放電灯点灯装置Aを確実に保護することができる。
尚本実施形態では、閾値電圧の切り替え時点での装置内部の温度に応じて閾値電圧を変更させているが、閾値電圧の切り替えた後でも、装置の温度に応じて閾値電圧を変更しても良い。
また、本実施形態では、装置温度によって、2種類の閾値電圧を選択しているが、温度に対しリニアに変化させても良く、また数種類の電圧を選択するようにしても、効果は得られるため、問題ない。
ここに本実施形態では、直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に高圧パルスを印加して放電灯を始動させるイグナイタ部と、直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、インバータ部から放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、放電灯点灯装置内の温度を検出する温度検出部とを具備する放電灯点灯装置において、電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に異常状態を知らせる信号を出力し、タイマ部により計測された電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、温度検出部により検出される温度によって閾値を変化させることを特徴とする。
この場合、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、異常信号を出力することにより、異常状態を確実にユーザーに知らせることのでき、その結果、ユーザーにより、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないような処置がとれ、確実に装置保護が図れる。また、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、定格に至るまでに点灯動作を停止させたり、出力電力を低減することで、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないようにすることができて、確実に装置保護が図れ、或いは早期の段階で異常状態をユーザーに知らせることができ、或いはユーザーにより装置保護を図るための処置がとれ、更に周囲温度の上昇により装置内の部品内部の温度が上昇するような場合にも、装置内の部品に過度なストレスが印加されるのを回避することできて、確実に装置保護が図れる。
また上記放電灯点灯装置において、電力制御部は、電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に放電灯への電力供給を停止し、タイマ部により計測された電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、温度検出部により検出される温度によって閾値を変化させてもよい。
この場合、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、確実に点灯動作を停止することができ、その結果、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されることがなく、確実に装置保護を図ることができる。また、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、定格に至るまでに点灯動作を停止させたり、出力電力を低減することで、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないようにすることができて、確実に装置保護が図れ、或いは早期の段階で異常状態をユーザーに知らせることができ、或いはユーザーにより装置保護を図るための処置がとれ、更に周囲温度の上昇により装置内の部品内部の温度が上昇するような場合にも、装置内の部品に過度なストレスが印加されるのを回避することできて、確実に装置保護が図れる。
さらに上記放電灯点灯装置において、電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に放電灯に供給する電力を、電源電圧検出部にて検出された電圧が閾値よりも大きいときに供給する電力よりも低減し、タイマ部により計測された電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、温度検出部により検出される温度によって閾値を変化させてもよい。
この場合、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、確実に出力電力を低減することができ、その結果、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されることがなく、確実に装置保護が図れる。また、直流電源からの電源供給路の配線等が劣化により抵抗が大きくなって、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合に、定格に至るまでに点灯動作を停止させたり、出力電力を低減することで、放電灯点灯装置に過度なストレスが印加されないようにすることができて、確実に装置保護が図れ、或いは早期の段階で異常状態をユーザーに知らせることができ、或いはユーザーにより装置保護を図るための処置がとれ、更に周囲温度の上昇により装置内の部品内部の温度が上昇するような場合にも、装置内の部品に過度なストレスが印加されるのを回避することできて、確実に装置保護が図れる。
(実施形態4)
本実施形態は、実施形態3と同様に電力制御部及びタイマ部をマイクロコンピュータで構成し、目標ランプ電力の設定や調整を、ソフトウェアによって具現化しているが、実施形態3での温度検出部15は設けず、また異常信号の出力系も備えていない代わりに、ダイオードD2、抵抗R12、抵抗R13及びコンデンサC6とで構成されオフ時間計測部18を設けた点で実施形態3と相違する。
オフ時間計測部18は、定電圧回路DC1によって得る直流電源VccからダイオードD2と、抵抗R12を介して、コンデンサ6を充電し、このコンデンサC6の両端電圧をマイクロコンピュータ14のA/D変換部14cに入力するようになっている。
放電灯点灯装置Aへの電源供給がリレー接点3のオフによて停止されると、直流電源Vccもオフされ、コンデンサC6に充電されていた電荷は、抵抗R13を介して放電される。
従って、その後の電源投入時にコンデンサC6の電圧低下を検出することにより、電源供給停止からのオフ時間を計測することが可能となっている。
マイクロコンピュータ14では、電力変換部の機能として、コンデンサC6の電圧低下具合から計測されるオフ時間に応じて、始動時の目標ランプ電力を設定するのである。
例えば、オフ時間が長い、つまり初始動に近い場合には、光束を急速に立ち上げる必要があるため、定格よりも大きな電力を放電灯11に供給する必要があるが、オフ時間が短い、つまり再始動時の場合には、光束が立ち上がりやすい状態となっているため、始動時に比べ大きな電力を必要としない。
そのため、マイクロコンピュータ14の電力変換部の機能は、図9に示すように始動時の目標ランプ電力を、計測されるオフ時間が短いほど小さくし且つその電力の印加時間Tを小さくなるようにDC/DCコンバータ部6を制御するようになっている。尚図9中(I)は初始動の場合を、(II),(III)は再始動の場合の放電灯11に供給する出力電力の時間変化を示す。
次に本実施形態における、電源電圧検出部5が検出する電源入力端子間電圧に対するマイクロコンピュータ14の動作を図10に示すフローチャートにより説明する。
まず、マイクロコンピュータ14は、電源投入によって動作を開始した時点で、オフ時間計測部18のコンデンサC6の電圧に基づいて、オフ時間ToffにToff1を設定し(S1)、電源入力端子間電圧の監視を電源電圧検出部5の検出出力電圧Vinによって開始し(S2)、同時に内蔵タイマ部による時間計測を開始する(S3)。
次に、マイクロコンピュータ14は、計測したオフ時間Toff1が予め設定してある閾値thotより大きいか否かを判定し(S4)、オフ時間Toff1が閾値thotよりも大きい場合には始動時の目標ランプ電力を供給する時間TminにTmin1を設定し(S5)、この設定後、内蔵タイマ部の計測時間Time1が前記Tmin1よりも小さくなったかどうかを比較し(S6)、小さい場合には電源電圧検出部5から出力される検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin1とを比較する(S7)。またS6で、計測時間Time1がTmin1より大きい場合には、検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin2とを比較する(S8)。そしてS7又はS8で検出出力電圧Vinの方が閾値電圧Vmin1又はVmin2より小さい場合には、点灯動作を停止する(S9)。
一方オフ時間Toff1が閾値thot以下の場合には時間TminにTmin2を設定し(S10)、前記内蔵タイマ部の計測時間Time1が時間Tmin2よりも小さくなったかどうかを比較し(S11)、小さい場合には、電源電圧検出部5から出力される検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin1とを比較する(S12)。S11での比較で大きい場合には検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin2とを比較する(S13)。
そしてS12又はS13で検出出力電圧Vinの方が閾値電圧Vmin1又はVmin2より小さい場合には、点灯動作を停止する(S9)。
尚本実施形態では閾値電圧Vmin1とVmin2の関係を、Vmin1<Vmin2とし、時間Tmin1とTmin2の関係をTmin1>Tmin2とし、図11は個えっらの関係を示す。Toff1>thotの場合には図11に示すように閾値電圧Vmin1から閾値電圧Vmin2に変化させるタイミングを実線で示すように設定し、Toff≦Tohtの場合には破線で示すように設定している。
而して、本実施形態では、オフ時間Toffにより、点灯動作を維持できる閾値電圧を低く設定している時間Tminを2段階(Tmin1とTmin2)に切り替えるようになっており、そのために、正常な抵抗値の抵抗4を持つ電源配線路では、点灯を維持する電源入力端子間電圧の閾値電圧Vminを超えることなく正常に点灯し、リレー接点3の腐食等により抵抗4の抵抗値が大きくなり、異常に電源入力端子間電圧が低下した場合には、定格に至るまでに点灯動作を停止することができ、放電灯点灯装置Aに過度なストレス印加を減少し、装置を確実に保護することができる。
尚その他構成及び動作は実施形態3と基本的に同じであるので、同じ構成要素には同じ符号を付して説明は省略する。
また本実施形態ではオフ時間Toffによって、S5側のフローか、S10側のフローかを選択しているが、選択するフローを数種類に設定しても良い。
(実施形態5)
本実施形態は実施形態4と同じ構成を用いるものであるが、電源電圧検出部5の検出出力電圧Vinに対する動作において相違する。
本実施形態の特徴的な動作を図12のフローチャートを用いて説明する。尚説明に用いる構成要素には実施形態4の構成要素の符号を付して説明する。
まず、マイクロコンピュータ14は、電源投入と同時に動作を開始した時点で、オフ時間計測部18のコンデンサC6の電圧に基づいて、オフ時間ToffにToff1を設定し(S1)、電源入力端子間電圧の監視を電源電圧検出部5の検出出力電圧Vinによって開始し(S2)、同時に内蔵タイマ部による時間計測を開始する(S3)。
次に、マイクロコンピュータ14は、計測されたオフ時間Toff1が予め設定してある閾値thotより大きいか否かを判定し(S4)、オフ時間Toff1が閾値thotよりも大きい場合には、内蔵タイマ部の計測時間Time1が前記Tmin1よりも小さくなったかどうかを比較し(S5)、小さい場合には電源電圧検出部5から出力される電源入力端子間電圧に対応する検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin1とを比較する(S6)。またS5で、計測時間Time1がTmin1より大きい場合には、検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin2とを比較する(S7)。そしてS6又はS7で検出出力電圧Vinの方が閾値電圧Vmin1又はVmin2より小さい場合には、点灯動作を停止する(S8)。
また上述のS4のオフ時間Toff1が閾値thot以下の場合には、前記内蔵タイマ部の計測時間Time1が時間Tmin2よりも小さくなったかどうかを比較し(S9)、小さい場合には、電源電圧検出部5から出力される検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin3とを比較する(S10)。S9での比較で大きい場合には検出出力電圧Vinと予め設定された閾値電圧Vmin2とを比較する(S11)。
そしてS12又はS13で検出出力電圧Vinの方が閾値電圧Vmin3又はVmin2より小さい場合には、点灯動作を停止する(S8)。
尚本実施形態では閾値電圧Vmin1とVmin2とVmin3との関係を、Vmin1<Vmin3<Vmin2とし、時間Tmin1とTmin2の関係をTmin1>Tmin2とし、図13はこれらの関係を示す。Toff1>thotの場合には図13において実線で示すように閾値電圧Vmin1から閾値電圧Vmin2に変化させ、Toff1≦thotの場合には破線で示すように閾値電圧Vmin3から閾値電圧Vmin2に変化させている。
而して、本実施形態では、点灯動作を維持できる電源入力端子間電圧を低く設定している時間において、オフ時間Toffにより、閾値電圧をVmin1とVmin3の2段階に切り替えるようになっており、そのために、正常な電源配線では、再始動時の始動時電力は小さなものであるため、電源電圧の低下も小さい。
よって、点灯を維持する電源入力端子間電圧の閾値電圧を検出出力電圧Vinが超えることなく、正常に点灯する。逆に、リレー接点3の腐食等により抵抗4の抵抗値が大きくなり、異常に電圧が低下した場合には、前記電源入力端子間電圧の低下が大きくなり、点灯動作を維持できる閾値電圧を低く設定している時間において、検出出力電圧Vinが閾値電圧を超えることとなり、その結果定格に至るまでに点灯動作を停止することができ、放電灯点灯装置Aに過度なストレスが印加されるのを防止し、装置を確実に保護することができる。
尚本実施形態では、オフ時間によって、2種類の電圧を選択しているが、数種類やオフ時間に対しリニアに設定しても良い。
(実施形態6)
本実施形態は例えば実施形態1の放電灯点灯装置Aを用いた、例えば液晶プロジェクタを構成する照明装置であって、図14に示すように装置本体20内に放電灯用点灯装置Aを収納している。
放電灯点灯装置Aにより点灯される放電灯11からの光線束を、一対のダイクロイックミラーDM1,DM2によって3色の光線束に分離し、各色の光線束をそれぞれ液晶シャッタLS1,LS2,LS3に透過させた後、各液晶シャッタLS1,LS2,LS3を透過した光線束をダイクロイックミラーDM3,DM4によって合成し、投光光学系P0を通して投射するようにしている。
ダイクロイックミラーDM1,DM2は、例えばそれぞれ赤色、青色の光線束のみを反射し、他の色の光線束を透過させるように選択反射性を有している。
各液晶シャッタLS1,LS2,LS3は、多数の画素をマトリクス状に配列して各画素毎に光を透過させる状態と遮光する状態とを選択できるように構成したものであって、入力される画像信号に対応した表示パターンで光を透過させることができるようになっている。
図の構成では、液晶シャッタLS1は赤色、液晶シャッタLS2は青色、液晶シャッタLS3は緑色の表示パターンをそれぞれ各色に対応して入力される画像信号に基づいて制御する。
放電灯11からダイクロイックミラーDM1への光路上には、照明装置本体Bを小型化し、且つ、赤外線や紫外線等の不要光を除去するために、反射鏡M1が配設されており、光線束の進行方向が直角に方向転換されるようになっている。
また、液晶シャッタLS1への入射光及び液晶シャッタLS3の透過光は、それぞれ反射鏡M2,M3によって進行方向が直角に方向転換されて、液晶シャッタLS1,LS2,LS3を透過した光線束がダイクロイックミラーDM3,DM4によって合成されるようになっている。ダイクロイックミラーDM3,DM4は、それぞれ青色、緑色の光線束のみを反射し、他の色の光線束を透過させる。尚M2,M3は夫々反射鏡である。
ここに、各液晶シャッタLS1,LS2,LS3の導入側にはコンデンサレンズC1,C2,C3が配設される.また、放電灯11には光線束を反射鏡M1に向かって反射する反射器Rが設けられている。
而して始動直後に定格電力よりも大きな電力を供給し、安定に始動点灯させ、電源配線路や電源オン/オフ用のリレー接点3の抵抗からなる抵抗4の抵抗値が通常よりも大きくなった場合に、放電灯点灯装置Aを確実に保護できる照明装置を提供できる。
尚、照明装置としては、放電灯11から放射される光を配光する配光装置が具備されておれば良く、自動車用の灯具等でもかまわない。
実施形態1の回路図である。 実施形態1の動作説明用タイミングチャートである。 実施形態2の回路図である。 実施形態2の動作用タイミングチャートである。 実施形態3の回路図である。 実施形態3の動作説明用フローチャートである。 実施形態3の電源電圧検出部の検出出力電圧と閾値電圧の関係説明図である。 実施形態4の回路図である。 実施形態4の始動時の出力電力の説明図である。 実施形態4の動作説明用フローチャートである。 実施形態4の電源電圧検出部の検出出力電圧と閾値電圧の関係説明図である。 実施形態5の動作説明用フローチャートである。 実施形態5の電源電圧検出部の検出出力電圧と閾値電圧の関係説明図である。 実施形態6の装置本体の断面図である。 従来例の回路図である。
符号の説明
1 バッテリ
2 ヒューズ
3 リレー接点
4 抵抗
5 電源電圧検出部
6 DC/DCコンバータ部
7 ランプ電流検出部
8 ランプ電圧検出部
9 インバータ部
10 イグナイタ部
11 放電灯
12 電力検出部
13 タイマ部
A 放電灯点灯装置

Claims (9)

  1. 直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、
    前記電力制御部は、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯への電力供給を停止し、
    前記タイマ部により計測された前記電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、
    前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯に供給する電力を、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が前記閾値よりも大きいときに供給する電力よりも低減し、
    前記タイマ部により計測された前記電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、
    前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に異常状態を知らせる信号を出力し、
    前記タイマ部により計測された前記電源投入時点からの経過時間が予め決められた時間に達した時点で、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 前記閾値を段階的に変化させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  5. 前記閾値を指数関数的に変化させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の放電灯点灯装置。
  6. 直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に高圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、
    前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯への電力供給を停止し、
    前記タイマ部により計測された点灯開始からのある時間において前記閾値を変化させるとともに、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させる前記時間を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に高圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部を具備し、
    前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に前記放電灯に供給する電力を、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が前記閾値よりも大きいときに供給する電力よりも低減し、
    前記タイマ部により計測された点灯開始からのある時間において前記閾値を変化させるとともに、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させる前記時間を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  8. 直流電源電圧を昇圧又は降圧して出力するDC/DCコンバータ部と、前記DC/DCコンバータ部の出力電圧を交流電圧に変換するインバータ部と、放電灯に圧パルスを印加して前記放電灯を始動させるイグナイタ部と、前記直流電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記インバータ部から前記放電灯へ供給する電力を制御する電力制御部と、電源投入時点からの経過時間を計測するタイマ部と、前記放電灯の消灯から次の電源投入までの時間を計測するオフ時間計測部とを具備し、
    前記電力制御部は、始動時に定格電力よりも大きな電力を前記放電灯に供給するように電力制御を行うとともに、前記電源電圧検出部にて検出された電圧が予め決められている閾値以下になった場合に異常状態を知らせる信号を出力し
    前記タイマ部により計測された点灯開始からのある時間において前記閾値を変化させるとともに、前記オフ時間計測部で計測された時間に応じて前記閾値を変化させる前記時間を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  9. 請求項1乃至8に記載の何れかの放電灯点灯装置と、前記放電灯点灯装置の前記イグナイタ部により始動され、前記インバータ部により電力が供給される放電灯と、前記放電灯から放射される光を配光する配光装置とを具備していることを特徴とする照明装置。
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