JP4432387B2 - 閃光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ撮影に同期して閃光発光を実施する閃光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の閃光装置では、放電管を閃光発光させるためのメインコンデンサの充電時間を短縮するために、電源電圧を昇圧する発振トランス(昇圧回路)の1次巻線と2次巻線との巻線比は、高く設定されている。閃光装置は、メインコンデンサの充電電圧が所定電圧に到達すると、昇圧回路の昇圧動作を断続的に実施させることでメインコンデンサの充電電圧を一定に保持させたり、昇圧回路の昇圧動作を停止させたりする。
【0003】
このような閃光装置において、信号線の断線などの故障により、メインコンデンサの充電電圧が所定電圧に到達したことを検知できない場合、あるいは検知できても昇圧回路の昇圧動作を停止できない場合、メインコンデンサの充電電圧が必要以上に上昇し、定格を超えてしまう恐れがある。
このような問題を解決するために、メインコンデンサを保護するための安全回路を有する閃光装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種の閃光装置では、安全回路は、メインコンデンサの充電電圧が所定電圧より高い異常電圧に到達したときに、放電管を閃光発光させることで、メインコンデンサに蓄積された電荷を放電させる。これにより、メインコンデンサに危険な電圧(過充電電圧)が印加されることが防止される。すなわち、メインコンデンサの充電電圧が定格を超える恐れは無くなる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−333226号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の閃光装置では、メインコンデンサの充電電圧が異常電圧に到達すると、放電管の閃光発光により、メインコンデンサに蓄積された電荷は一旦放電されるが、昇圧回路は昇圧動作を継続しているため、メインコンデンサは再度充電される。すなわち、メインコンデンサの充放電が繰り返される。このため、閃光装置の異常状態が使用者に認識されていない場合、閃光装置を構成する電子部品(放電管、昇圧回路、電源電池など)がメインコンデンサの充放電の繰り返しにより徐々に発熱し、最悪の場合、電気回路全体が故障してしまう恐れがある。
【0006】
また、メインコンデンサの充放電の繰り返しに伴って、メインコンデンサに異常電圧が頻繁に印加されるため、メインコンデンサは発熱する。このため、メインコンデンサにおいて、内部ガス圧が発熱により徐々に上昇し、終いには、安全弁が作動する。安全弁が作動すると、内部ガスが外部に漏れるため、使用者に不快感を与えてしまう。
【0007】
さらに、メインコンデンサの充放電の繰り返しに伴って、電源電池のエネルギーが無駄に消耗されてしまう。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、メインコンデンサに過充電電圧が印加されることを防止するとともに、メインコンデンサの不要な充放電を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するため、本発明は、以下のように構成される。
請求項1の閃光装置は、電源電圧を昇圧し、昇圧電圧を出力する昇圧回路と、前記昇圧電圧により充電されるメインコンデンサと、前記メインコンデンサに接続され、前記メインコンデンサに充電された電荷を用いて発光する放電管と、オンにより前記放電管の発光を開始させ、オフにより前記放電管の発光を停止させる駆動素子と、前記駆動素子を介して前記放電管および前記メインコンデンサに接続され、前記駆動素子のオンおよびオフを制御することにより前記放電管の発光動作を制御する制御回路と、前記メインコンデンサの充電電圧が第1電圧に到達したこと検知する第1電圧検知回路とを有し、前記制御回路は、前記第1電圧検知回路による検知に応答して、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる閃光装置において、前記充電電圧が前記第1電圧より高い第2電圧に到達したことを検知する第2電圧検知回路と、前記第2電圧検知回路による検知に応答して、前記メインコンデンサを前記駆動素子を介さずに放電先ノードに接続する放電スイッチと、前記昇圧回路と前記メインコンデンサとの間に接続され、前記放電スイッチのオンに応答して遮断される遮断回路とを備え、前記放電スイッチは、前記制御回路とは無関係に作動し、前記遮断回路は、前記制御回路とは無関係に、前記放電スイッチの作動に応じて遮断されることを特徴とする。
【0009】
請求項2の閃光装置は、請求項1記載の閃光装置において、前記遮断回路は、ヒューズであることを特徴とする。
請求項3の閃光装置は、請求項2記載の閃光装置において、前記ヒューズは、前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間に配置され、前記メインコンデンサから前記放電先ノードへの放電電流に応じて溶断されることを特徴とする。
【0010】
請求項4の閃光装置は、請求項3記載の閃光装置において、前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間に前記ヒューズと直列に接続される放電抵抗を備え、前記メインコンデンサの容量値と前記放電抵抗の抵抗値とで表される時定数は、前記充電電圧が所定電圧まで降下した後に、前記ヒューズが溶断される値に設定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項5の閃光装置は、請求項2記載の閃光装置において、前記ヒューズは、前記昇圧回路と前記メインコンデンサとの間で、前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間を除いた位置に配置され、前記昇圧回路からの出力電流に応じて溶断されることを特徴とする。
請求項6の閃光装置は、電源電圧を昇圧し、昇圧電圧を出力する昇圧回路と、前記昇圧電圧により充電されるメインコンデンサと、前記メインコンデンサに接続され、前記メインコンデンサに充電された電荷を用いて発光する放電管と、オンにより前記放電管の発光を開始させ、オフにより前記放電管の発光を停止させる駆動素子と、前記駆動素子を介して前記放電管および前記メインコンデンサに接続され、前記駆動素子のオンおよびオフを制御することにより前記放電管の発光動作を制御する制御回路と、前記メインコンデンサの充電電圧が第1電圧に到達したこと検知する第1電圧検知回路とを有し、前記制御回路は、前記第1電圧検知回路による検知に応答して、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる閃光装置において、前記充電電圧が前記第1電圧より高い第2電圧に到達したことを検知する第2電圧検知回路と、前記第2電圧検知回路による検知に応答して、前記メインコンデンサを前記駆動素子を介さずに放電先ノードに接続する放電スイッチと、前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間に接続される放電抵抗と、前記放電抵抗に近接した位置を通って配線され、前記電源電圧を前記昇圧回路に供給する電圧供給線と、前記電圧供給線上の前記放電抵抗に近接した位置に配置され、前記放電抵抗の発熱に応じて遮断される遮断回路とを備え、前記放電スイッチは、前記制御回路とは無関係に作動し、前記遮断回路は、前記制御回路とは無関係に、前記放電スイッチの作動に応じた前記放電抵抗の発熱で遮断されることを特徴とする。
【0012】
請求項7の閃光装置は、請求項6記載の閃光装置において、前記遮断回路は、ヒューズであることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の閃光装置の第1の実施形態を示している。
閃光装置10は、電源電池11、昇圧回路12、第1電圧検知回路13、第2電圧検知回路14、ダイオードD1〜D4、ヒューズFS1(遮断回路)、放電抵抗R1、放電スイッチSW、メインコンデンサC1、閃光発光回路15、制御回路16および表示部17を有している。
【0015】
昇圧回路12は、DC−DCコンバータであり、制御回路16から供給される昇圧許可信号BEの活性化に応答して、電源電池11から供給される電源電圧を直流高電圧に変換し、昇圧電圧として出力する。
メインコンデンサC1は、ダイオードD3、D4の接続ノードND3と接地線GNDとの間に接続されている。メインコンデンサC1は、ダイオードD1、D2、ヒューズFS1、ダイオードD3を介して、昇圧回路12の昇圧電圧により充電される。
【0016】
第1電圧検知回路13は、ダイオードD1、D2の接続ノードND1の電圧(メインコンデンサC1の充電電圧にほぼ等しい)を常に監視し、メインコンデンサC1の充電電圧が所定電圧(第1電圧)に到達したときに、第1電圧検知信号DT1を活性化させる。
第2電圧検知回路14は、接続ノードND1の電圧を常に監視し、メインコンデンサC1の充電電圧が所定電圧より高い異常電圧(第2電圧)に到達したときに、第2電圧検知信号DT2を活性化させる。
【0017】
放電抵抗R1は、ヒューズFS1およびダイオードD3の接続ノードND2と放電スイッチSWとの間に接続されている。
放電スイッチSWは、放電抵抗R1と接地線GNDとの間に接続され、第2電圧検知信号DT2の活性化に応答してオンする。放電スイッチSWがオンすることで、メインコンデンサC1に蓄積された電荷は、ダイオードD4、ヒューズFS1、放電抵抗R1および放電スイッチSWを介して接地線GND(放電先ノード)に放電される。
【0018】
放電スイッチSWのオン時におけるメインコンデンサC1の放電特性は、以下の式で定義される。
Vc1 = Van × exp(-t/τ) = Van × exp(-t/(R1・C1)) ・・・ (1)
ここで、Vc1は、メインコンデンサC1の充電電圧を示している。Vanは、異常電圧を示している。τは、時定数を示している。時定数τは、メインコンデンサC1の放電特性およびヒューズFS1の溶断特性を用いて、メインコンデンサC1の充電電圧が所定電圧まで降下した後に、ヒューズFS1が溶断される値に設定されている。
【0019】
閃光発光回路15は、発光制御回路15a、倍電圧生成回路15b、トリガ電圧生成回路15c、放電管Xe、駆動素子(Insulated Gate Bipolar Transistor)IGBT、抵抗R2およびインダクタL1を有している。
発光制御回路15aは、制御回路16から供給される発光許可信号FEの活性化に応答して、駆動素子IGBTがオンする電圧を駆動素子IGBTのゲートに印加する。
【0020】
倍電圧生成回路15bは、ダイオードD5、コンデンサC3および抵抗R3で構成されている。コンデンサC3は、ダイオードD1、D2、ヒューズFS1、ダイオードD3、インダクタL1および抵抗R2を介して、メインコンデンサC1と同様に、昇圧回路12の昇圧電圧により充電される。駆動素子IGBTがオンすると、放電管Xeのカソード側の電圧は、絶対値がメインコンデンサC1の充電電圧とほぼ等しい負電圧まで降下する。放電管Xeのアノード側の電圧はメインコンデンサC1の充電電圧にほぼ等しいため、メインコンデンサC1の充電電圧の略2倍の電圧が放電管Xeの両端に印加される。
【0021】
トリガ電圧生成回路15cは、コンデンサC2およびトランスT1で構成されている。駆動素子IGBTがオンすると、コンデンサC2とトランスT1の1次巻線とのLC発振が発生する。これにより、数千ボルトのトリガ電圧がトランスT1の2次巻線に瞬間的に誘起される。トリガ電圧は、放電管Xeのトリガ端子に印加され、放電管Xe内のキセノンガスを励起する。これにより、発光電流が放電管Xe内を流れ、放電管Xeは閃光発光する。
【0022】
制御回路16は、カメラからの充電開始要求に応答して昇圧許可信号BEを活性化させ、第1電圧検知信号DT1の活性化に応答して昇圧許可信号BEを非活性化させる。制御回路16は、カメラからの発光開始要求に応答して発光許可信号FEを活性化させ、カメラからの発光停止要求に応答して発光許可信号FEを非活性化させる。制御回路16は、第2電圧検知信号DT2の活性化に応答して、異常検知信号DTANを活性化させる。
【0023】
表示部17は、液晶画面等を有し、異常検知信号DTANの活性化に応答して、閃光装置10の異常状態を示す情報を表示する。
ここで、閃光装置10の動作を、正常時と異常時とに分けて説明する。まず、閃光装置10の正常時の動作について説明する。
制御回路16は、カメラからの充電開始要求に応答して、昇圧許可信号BEを活性化させる。昇圧回路12は、昇圧許可信号BEの活性化に応答して、昇圧動作を開始する。このため、メインコンデンサC1の充電電圧は、上昇し始める。
【0024】
第1電圧検知回路13は、メインコンデンサC1の充電電圧が所定電圧に到達すると、第1電圧検知信号DT1を活性化させる。制御回路16は、第1電圧検知信号DT1の活性化に応答して、昇圧許可信号BEを非活性化させる。昇圧回路12は、昇圧許可信号BEの非活性化に応答して、昇圧動作を停止する。これにより、メインコンデンサC1の充電は完了する。
【0025】
制御回路16は、カメラからの発光開始要求に応答して、発光許可信号FEを活性化させる。発光制御回路15aは、発光許可信号FEの活性化に応答して、駆動素子IGBTをオンさせる。駆動素子IGBTのオンにより、放電管Xeは、発光動作を開始する。
【0026】
例えば、カメラ側の調光回路(図示せず)は、放電管Xeの発光動作の開始後、調光動作を実施する。カメラ(調光回路)は、被写体への照射光量が適正量に達すると、閃光装置10(制御回路16)に放電管Xeの発光動作の停止を要求する。
制御回路16は、カメラからの発光停止要求に応答して、発光許可信号FEを非活性化させる。発光制御回路15aは、発光許可信号FEの非活性化に応答して、駆動素子IGBTをオフさせる。駆動素子IGBTのオフにより、放電管Xeは、発光動作を停止する。
【0027】
次に、閃光装置10の異常時の動作について説明する。例えば、昇圧回路12が内部の故障により昇圧動作を停止できない場合について説明する。
正常時の動作と同様に、制御回路16が昇圧許可信号BEを活性化させてから、制御回路16が昇圧許可信号BEを非活性化させるまでの各動作が実施される。昇圧回路12は、昇圧許可信号BEが非活性化されても、内部の故障により昇圧動作を停止できない。昇圧回路12は昇圧動作を継続するため、メインコンデンサC1の充電電圧は、引き続き上昇する。
【0028】
第2電圧検知回路14は、メインコンデンサC1の充電電圧が異常電圧に到達すると、第2電圧検知信号DT2を活性化させる。制御回路16は、第2電圧検知信号DT2の活性化に応答して、異常検知信号DTANを活性化させる。表示部17は、異常検知信号DTANの活性化に応答して、閃光装置10に異常が発生したことを表示する。
【0029】
放電スイッチSWは、第2電圧検知信号DT2の活性化に応答してオンする。放電スイッチSWがオンすることで、メインコンデンサC1に蓄積された電荷は、ダイオードD4、D3、ヒューズFS1、放電抵抗R1および放電スイッチSWを介して接地線GNDに放電される。これにより、メインコンデンサC1の充電電圧は、異常電圧から降下する。このため、メインコンデンサC1に過充電電圧が印加されることはない。
【0030】
メインコンデンサC1から接地線GNDへの放電電流がヒューズFS1を介して流れることで、ヒューズFS1は、メインコンデンサC1の充電電圧が所定電圧まで降下した後に溶断される。ヒューズFS1の溶断により、昇圧回路12とメインコンデンサC1とは切り離されるため、メインコンデンサC1の充放電が繰り返されることはない。また、昇圧回路12は、ヒューズFS1の溶断により無負荷状態になるため、昇圧回路12の消費電力は低減される。
【0031】
以上、第1の実施形態では、次の効果が得られる。
放電スイッチSWは、第2電圧検知信号DT2の活性化に応答してオンする。これにより、メインコンデンサC1の充電電圧を異常電圧から降下させることができる。すなわち、メインコンデンサC1に過充電電圧が印加されることを防止できる。
放電スイッチSWのオン後に、メインコンデンサC1から接地線GNDへの放電電流によりヒューズFS1が溶断されることで、昇圧回路12とメインコンデンサC1とを切り離すことができる。このため、メインコンデンサC1に異常電圧が再度印加されることを防止できる。すなわち、メインコンデンサC1の不要な充放電を防止できる。
【0032】
昇圧回路12は、ヒューズFS1の溶断により無負荷状態になるため、昇圧回路12の消費電力を低減できる。この結果、電源電池11のエネルギーの無駄な消耗を低減できる。
昇圧回路12とメインコンデンサC1とが切り離されるとともに、昇圧回路12が無負荷状態になるため、閃光装置10を構成する電子部品(メインコンデンサC1、昇圧回路12、電源電池11など)の過剰な発熱に伴う電気回路の故障およびメインコンデンサC1の安全弁の作動を回避できる。
【0033】
放電スイッチSWは、制御回路16とは無関係に作動する。このため、制御回路16が故障している場合にも、メインコンデンサC1に蓄積された電荷の放電およびヒューズFS1の溶断を実施できる。すなわち、閃光装置10の安全性を向上できる。
【0034】
表示部17を設けることで、閃光装置10の異常状態を使用者に認識させることができる。
図2は、本発明の閃光装置の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0035】
閃光装置20は、第1の実施形態の閃光装置10からダイオードD4を除き、放電抵抗R4を加えて構成されている。
放電抵抗R4は、メインコンデンサC1と放電抵抗R1との間にダイオードD3と並列に接続されている。なお、放電抵抗R4の抵抗値は、放電抵抗R1の抵抗値より大きく設定されている。
【0036】
ここで、閃光装置20の異常時の動作について説明する。例えば、第1の実施形態と同様に、昇圧回路12は、内部の故障により昇圧動作を停止できない場合について説明する。なお、閃光装置20の正常時の動作は、第1の実施形態における閃光装置10の正常時の動作と同様である。
第1の実施形態における閃光装置10の異常時の動作と同様に、制御回路16が昇圧許可信号BEを活性化させてから、放電スイッチSWがオンするまでの各動作が実施される。
【0037】
放電スイッチSWがオンすることで、メインコンデンサC1に蓄積された電荷は、放電抵抗R4、R1および放電スイッチSWを介して接地線GNDに放電される。これにより、メインコンデンサC1の充電電圧は、異常電圧から降下する。このため、メインコンデンサC1に過充電電圧が印加されることはない。
また、放電スイッチSWがオンすると、昇圧回路12からの出力電流は、放電抵抗R1を介して接地線GNDに流れる成分が支配的になる。このため、昇圧回路12からの出力電流は、放電スイッチSWのオン前に比べて大きくなる。放電スイッチSWのオン後における昇圧回路12からの出力電流がヒューズFS1に流れることで、ヒューズFS1は溶断される。なお、放電抵抗R1の抵抗値は、ヒューズFS1の溶断特性に合わせて、出来るだけ小さい、かつ出力電流の増大に伴って昇圧回路12内の出力回路が破壊されることのない抵抗値に設定されている。ヒューズFS1の溶断により、昇圧回路12とメインコンデンサC1とは切り離されるため、メインコンデンサC1の充放電が繰り返されることはない。
【0038】
以上、第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図3は、本発明の閃光装置の第3の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した要素と同一の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
閃光装置30は、第1の実施形態の閃光装置10からダイオードD3、D4およびヒューズFS1を除き、ヒューズFS2を加えて構成されている。
【0039】
ヒューズFS2は、電源電池11から昇圧回路12に電源電圧を供給するための電圧供給線PS上の放電抵抗R1に近接した位置に配置され、温度ヒューズとして機能する。すなわち、電圧供給線PSは、放電抵抗R1に近接した位置を通って配線されている。
ここで、閃光装置30の異常時の動作について説明する。例えば、第1の実施形態と同様に、昇圧回路12は、内部の故障により昇圧動作を停止できない場合について説明する。なお、閃光装置30の正常時の動作は、第1の実施形態における閃光装置10の正常時の動作と同様である。
【0040】
第1の実施形態における閃光装置10の異常時の動作と同様に、制御回路16が昇圧許可信号BEを活性化させてから、放電スイッチSWがオンするまでの各動作が実施される。
放電スイッチSWがオンすると、メインコンデンサC1に蓄積された電荷は、放電抵抗R1および放電スイッチSWを介して接地線GNDに放電される。これにより、メインコンデンサC1の充電電圧は、異常電圧から降下する。このため、メインコンデンサC1に過充電電圧が印加されることはない。
【0041】
また、メインコンデンサC1から接地線GNDへの放電電流が放電抵抗R1を介して流れることで、放電抵抗R1は発熱する。ヒューズFS2は、放電抵抗R1の発熱により溶断される。ヒューズFS2の溶断により、昇圧回路12への電源電圧の供給は停止するため、昇圧回路12は、昇圧動作を停止する。この結果、メインコンデンサC1の充放電が繰り返されることはない。
【0042】
以上、第3の実施形態でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、電圧供給線PS上に配置されたヒューズFS2が溶断されることで、昇圧回路12と電源電池11とを切り離すことができる。このため、電源電池11のエネルギーの無駄な消耗を完全に防止できる。
以上、本発明について詳細に説明してきたが、前述の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
【0043】
【発明の効果】
本発明の閃光装置では、メインコンデンサの充電電圧が第2電圧に到達すると、放電スイッチは、メインコンデンサを放電先ノードに接続するため、メインコンデンサに過充電電圧が印加されることを防止できる。遮断回路は、放電スイッチのオンに応答して遮断されるため、メインコンデンサの不要な充放電を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閃光装置の第1の実施形態を示すブロック回路図である。
【図2】本発明の閃光装置の第2の実施形態を示すブロック回路図である。
【図3】本発明の閃光装置の第3の実施形態を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
10、20、30 閃光装置
11 電源電池
12 昇圧回路
13 第1電圧検知回路
14 第2電圧検知回路
15 閃光発光回路
15a 発光制御回路
15b 倍電圧生成回路
15c トリガ電圧生成回路
16 制御回路
17 表示部
BE 昇圧許可信号
C1 メインコンデンサ
C2、C3 コンデンサ
DT1 第1電圧検知信号
DT2 第2電圧検知信号
DTAN 異常検知信号
FE 発光許可信号
FS1、FS2 ヒューズ
GND 接地線
IGBT 駆動素子
L1 インダクタ
ND1、ND2、ND3 接続ノード
R1、R4 放電抵抗
R2、R3 抵抗
SW 放電スイッチ
T1 トランス
Xe 放電管

Claims (7)

  1. 電源電圧を昇圧し、昇圧電圧を出力する昇圧回路と、
    前記昇圧電圧により充電されるメインコンデンサと、
    前記メインコンデンサに接続され、前記メインコンデンサに充電された電荷を用いて発光する放電管と、
    オンにより前記放電管の発光を開始させ、オフにより前記放電管の発光を停止させる駆動素子と、
    前記駆動素子を介して前記放電管および前記メインコンデンサに接続され、前記駆動素子のオンおよびオフを制御することにより前記放電管の発光動作を制御する制御回路と、
    前記メインコンデンサの充電電圧が第1電圧に到達したこと検知する第1電圧検知回路とを有し、
    前記制御回路は、前記第1電圧検知回路による検知に応答して、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる閃光装置において、
    前記充電電圧が前記第1電圧より高い第2電圧に到達したことを検知する第2電圧検知回路と、
    前記第2電圧検知回路による検知に応答して、前記メインコンデンサを前記駆動素子を介さずに放電先ノードに接続する放電スイッチと、
    前記昇圧回路と前記メインコンデンサとの間に接続され、前記放電スイッチのオンに応答して遮断される遮断回路とを備え
    前記放電スイッチは、前記制御回路とは無関係に作動し、
    前記遮断回路は、前記制御回路とは無関係に、前記放電スイッチの作動に応じて遮断されることを特徴とする閃光装置。
  2. 請求項1記載の閃光装置において、
    前記遮断回路は、ヒューズであることを特徴とする閃光装置。
  3. 請求項2記載の閃光装置において、
    前記ヒューズは、前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間に配置され、前記メインコンデンサから前記放電先ノードへの放電電流に応じて溶断されることを特徴とする閃光装置。
  4. 請求項3記載の閃光装置において、
    前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間に前記ヒューズと直列に接続される放電抵抗を備え、
    前記メインコンデンサの容量値と前記放電抵抗の抵抗値とで表される時定数は、前記充電電圧が所定電圧まで降下した後に、前記ヒューズが溶断される値に設定されていることを特徴とする閃光装置。
  5. 請求項2記載の閃光装置において、
    前記ヒューズは、前記昇圧回路と前記メインコンデンサとの間で、前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間を除いた位置に配置され、前記昇圧回路からの出力電流に応じて溶断されることを特徴とする閃光装置。
  6. 電源電圧を昇圧し、昇圧電圧を出力する昇圧回路と、
    前記昇圧電圧により充電されるメインコンデンサと、
    前記メインコンデンサに接続され、前記メインコンデンサに充電された電荷を用いて発光する放電管と、
    オンにより前記放電管の発光を開始させ、オフにより前記放電管の発光を停止させる駆動素子と、
    前記駆動素子を介して前記放電管および前記メインコンデンサに接続され、前記駆動素子のオンおよびオフを制御することにより前記放電管の発光動作を制御する制御回路と、
    前記メインコンデンサの充電電圧が第1電圧に到達したこと検知する第1電圧検知回路とを有し、
    前記制御回路は、前記第1電圧検知回路による検知に応答して、前記昇圧回路の昇圧動作を停止させる閃光装置において、
    前記充電電圧が前記第1電圧より高い第2電圧に到達したことを検知する第2電圧検知回路と、
    前記第2電圧検知回路による検知に応答して、前記メインコンデンサを前記駆動素子を介さずに放電先ノードに接続する放電スイッチと、
    前記メインコンデンサと前記放電スイッチとの間に接続される放電抵抗と、
    前記放電抵抗に近接した位置を通って配線され、前記電源電圧を前記昇圧回路に供給する電圧供給線と、
    前記電圧供給線上の前記放電抵抗に近接した位置に配置され、前記放電抵抗の発熱に応じて遮断される遮断回路とを備え
    前記放電スイッチは、前記制御回路とは無関係に作動し、
    前記遮断回路は、前記制御回路とは無関係に、前記放電スイッチの作動に応じた前記放電抵抗の発熱で遮断されることを特徴とする閃光装置。
  7. 請求項6記載の閃光装置において、
    前記遮断回路は、ヒューズであることを特徴とする閃光装置。
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