JP2004187333A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】交流電源1がオンされると、補助電源回路12には交流電源1の整流出力に接続された起動抵抗2からの起動電圧が供給され、これによりPWM制御回路5が動作を開始すると、スイッチング素子3が動作し、トランス4の3次巻線4cに誘起電圧が発生し、この誘起電圧による電圧が遮断電圧出力回路18に供給され所定時間後に遮断電圧出力回路18から遮断電圧が出力され、この遮断電圧を入力した起動電圧供給遮断回路17は起動抵抗2から補助電源回路12への起動電圧の供給を遮断する。したがって、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗2による電力損失を低減することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機器への直流電源として用いられるスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。このスイッチング電源装置901において、交流電圧Vinの交流電源1には、ブリッジダイオード14と電界コンデンサ15とで構成された1次側整流平滑回路16が接続されている。1次側整流平滑回路16の出力側にはトランス4の1次巻線4aとスイッチング素子3との直列回路が接続されている。トランス4の2次巻線4bには、ダイオード8と電界コンデンサ9とで構成された2次側整流回路13が接続されている。2次側整流回路13の出力側には負荷10が接続されており、負荷10には2次側整流回路13から出力された電圧Voが印加される。
【0003】
トランス4の3次巻線4cには、ダイオード6と電界コンデンサ7とで構成された補助電源回路12が接続されている。補助電源回路12には、スイッチング素子3のオン・オフを制御するスイッチング制御回路であるPWM(パルス幅変調)制御回路5が接続されている。また、補助電源回路12の出力と1次側整流平滑回路16の出力との間には、本スイッチング電源装置901の起動時に、補助電源回路12の電界コンデンサ7を充電するための起動抵抗2が接続されている。フィードバック回路11は、負荷側に安定した電圧を供給するために出力電圧Voを基準電圧と比較して誤差信号をPWM制御回路5にフィードバックするための回路である。
【0004】
このスイッチング電源装置901において、交流電源1が入力されると、交流電圧Vinは1次側整流平滑回路16で整流平滑されて直流電圧になり、トランス4の1次巻線4aとスイッチング素子3との直列回路に供給される。また、前記直流電圧は、同時に起動抵抗2を介して補助電源回路12に加えられ、電界コンデンサ7に起動抵抗2からの起動電流が充電される。
【0005】
その結果、電界コンデンサ7の電位は徐々に上昇し、PWM制御回路5の動作開始電圧に達すると、PWM制御回路5は動作を開始する。起動開始から電界コンデンサ7の電圧がその動作開始電圧に達するまでの時間が、本スイッチング電源装置901の起動時間となる。
【0006】
PWM制御回路5が動作を開始すると、スイッチング素子3はオン・オフ動作し、トランス4の2次巻線4bおよび3次巻線4cに交流電圧が出力される。2次巻線4bからは2次側整流回路13を介して負荷10に電力が供給されると共に、3次巻線4cからは補助電源回路12に電力が供給されてPWM制御回路5が動作状態に保たれる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−337017号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のスイッチング電源装置901においては、補助電源回路12がトランス4の3次巻線4cより電源の供給を受ける定常動作状態になっても、起動抵抗2の端子間に、1次側整流平滑回路16の直流出力電圧と補助電源回路12の出力電圧との差の電圧が印加される。
【0009】
したがって、交流電源1の交流電圧をVin、電界コンデンサ7の充電電圧をVc7、起動抵抗2の抵抗値をRとすると、WR2=(Vin−Vc7/Rの電力損失が生じる。この電力損失を小さくするためには起動抵抗2の抵抗値Rを大きくすれば良いが、そうすれば、電界コンデンサ7の充電時間が長くなる。即ち、PWM制御回路5の動作開始が遅くなり、起動抵抗2の抵抗値をむやみに大きくすることができないと言う課題があった。
【0010】
なお、特許文献1のスイッチング電源装置では、定常動作時は、起動抵抗に殆ど電流が流れないので、起動抵抗による電力損失が発生せず、電力損失を低減できるが、起動動作時には、起動抵抗による電力損失を低減するために起動抵抗の抵抗値を大きくすれば、起動時間が長くなり、動作開始が遅くなるので、上記のような課題を解決できない。
【0011】
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記制御回路が動作した後、前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断することを特徴とするスイッチング電源装置を提供する。
【0013】
この発明のスイッチング電源装置において、前記交流電源がオンされると、前記補助電源回路には前記起動抵抗からの起動電圧が供給され、これにより制御回路が動作を開始すると、前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧が遮断される。したがって、この発明のスイッチング電源装置によれば、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【0014】
また、本発明は、交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記交流電源の整流出力と前記補助電源回路の充電端子との間に前記起動抵抗を接続し、前記負荷への電源供給開始から所定時間後に遮断電圧を出力する遮断電圧出力回路と、該遮断電圧出力回路からの遮断電圧により前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する起動電圧供給遮断回路とを設けたことを特徴とするスイッチング電源装置を提供する。
【0015】
この発明のスイッチング電源装置において、前記交流電源がオンされると、前記補助電源回路には前記交流電源の整流出力に接続された前記起動抵抗からの起動電圧が供給され、これにより制御回路が動作を開始すると、スイッチング素子が動作し、前記トランスの3次巻線に誘起電圧が発生し、この誘起電圧による電圧が前記遮断電圧出力回路に供給され、所定時間後(前記負荷への電源供給開始から所定時間後)に前記遮断電圧出力回路から遮断電圧が出力され、この遮断電圧を入力した前記起動電圧供給遮断回路は前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する。したがって、この発明のスイッチング電源装置によれば、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【0016】
好ましくは、前記遮断電圧出力回路を抵抗とコンデンサとによる積分回路で構成する。したがって、前記遮断電圧出力回路は、前記交流電源がオンしてから前記制御回路の電圧が安定するまで、前記積分回路の時定数により、前記補助電源回路への起動電圧の遮断時点を短時間遅らせることができ、これにより、起動可能な範囲で起動時間をできるだけ短くできる。
【0017】
また、本発明は、交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記交流電源の出力と前記補助電源回路の充電端子との間に前記起動抵抗を接続し、前記負荷への電源供給開始から所定時間後に遮断電圧を出力する遮断電圧出力回路と、該遮断電圧出力回路からの遮断電圧により前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する起動電圧供給遮断回路とを設けたことを特徴とするスイッチング電源装置を提供する。
【0018】
この発明のスイッチング電源装置において、前記交流電源がオンされると、前記補助電源回路には前記交流電源の出力に接続された前記起動抵抗からの起動電圧が供給され、これにより制御回路が動作を開始すると、スイッチング素子が動作し、前記トランスの3次巻線に誘起電圧が発生し、この誘起電圧による電圧が前記遮断電圧出力回路に供給され、所定時間後(前記負荷への電源供給開始から所定時間後)に前記遮断電圧出力回路から遮断電圧が出力され、この遮断電圧を入力した前記起動電圧供給遮断回路は前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する。したがって、この発明のスイッチング電源装置によれば起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【0019】
好ましくは、前記遮断電圧出力回路を抵抗とコンデンサとによる積分回路で構成する。したがって、前記遮断電圧出力回路は、前記交流電源がオンしてから前記制御回路の電圧が安定するまで、前記積分回路の時定数により、前記補助電源回路への起動電圧の遮断時点を短時間遅らせることができ、これにより、起動可能な範囲で起動時間をできるだけ短くできる。
【0020】
また、本発明は、交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記交流電源の出力と前記補助電源回路の充電端子との間に前記起動抵抗を接続し、前記交流電源がオンしてから所定時間後に遮断電圧を出力する遮断電圧出力回路と、該遮断電圧出力回路からの遮断電圧により前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する起動電圧供給遮断回路とを設けたことを特徴とするスイッチング電源装置を提供する。
【0021】
この発明のスイッチング電源装置において、前記交流電源がオンされると、前記補助電源回路には前記交流電源の出力に接続された前記起動抵抗からの起動電圧が供給され、これにより制御回路が動作を開始すると、スイッチング素子が動作し、前記トランスの3次巻線に誘起電圧が発生し、この誘起電圧による電圧が前記遮断電圧出力回路に供給され、所定時間後(前記交流電源がオンしてから所定時間後)に前記遮断電圧出力回路から遮断電圧が出力され、この遮断電圧を入力した前記起動電圧供給遮断回路は前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する。したがって、この発明のスイッチング電源装置によれば、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【0022】
好ましくは、前記遮断電圧出力回路を抵抗とコンデンサとによる積分回路で構成する。したがって、前記遮断電圧出力回路は、前記交流電源がオンしてから前記制御回路の電圧が安定するまで、前記積分回路の時定数により、前記補助電源回路への起動電圧の遮断時点を短時間遅らせることができ、これにより、起動可能な範囲で起動時間をできるだけ短くできる。
【0023】
好ましくは、前記積分回路において、充電時定数よりも放電時定数を小さくする。したがって、前記遮断電圧出力回路では、前記交流電源の電圧が無くなってから遮断電圧の出力を停止するまでの時間が前記交流電源からの電圧を入力してから遮断電圧が出力されるまでの時間よりも短くなる。この結果、前記遮断電圧出力回路は、遮断電圧を充電時定数に関連する時間分だけ遅れて出力させることができるので、定常動作が安定してから起動電圧を遮断することができ、また、定常動作状態から異常などで動作が停止し、再起動させるとき、遮断電圧が速く無くなるので、起動電圧を速く前記補助電源回路に供給でき、これにより、再起動ができるための交流電源の再投入までの時間間隔を短くすることができる。
【0024】
好ましくは、前記積分回路の抵抗にダイオードを接続する。これにより、前記交流電源がオフしてから前記積分回路のコンデンサが放電する際、前記抵抗が前記ダイオードでバイパスされるので、前記遮断電圧出力回路は遮断電圧を速く停止させることができ、再起動の際の起動電圧を速く前記補助電源回路に供給できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。このスイッチング電源装置101において、交流電圧Vinの交流電源1には、ブリッジダイオード14と電界コンデンサ15とで構成された1次側整流平滑回路16が接続されている。1次側整流平滑回路16の出力側にはトランス4の1次巻線4aとスイッチング素子3との直列回路が接続されている。トランス4の2次巻線4bには、ダイオード8と電界コンデンサ9とで構成された2次側整流回路13が接続されている。2次側整流回路13の出力側には負荷10が接続されており、2次側整流回路13から出力された電圧Voが印加される。
【0026】
トランス4の3次巻線4cには、ダイオード6と電界コンデンサ7とで構成された補助電源回路12が接続されている。補助電源回路12には、スイッチング素子3のオン・オフを制御するスイッチング制御回路であるPWM(パルス幅変調)制御回路5が接続されている。フィードバック回路11は、負荷側に安定した電圧を供給するために出力電圧Voを基準電圧と比較して誤差信号をPWM制御回路5にフィードバックするための回路である。
【0027】
更に、このスイッチング電源装置101において、起動抵抗2と補助電源回路12のコンデンサ7との間には起動電圧供給遮断回路17が接続され、また、トランス4の3次巻線4cには遮断電圧出力回路18が接続され、起動電圧供給遮断回路17には遮断電圧出力回路18からの遮断電圧が入力されるように構成されている。なお、起動抵抗2は抵抗温度係数が正の熱抵抗体を含んでいるので、動作時間が長くなると装置内の温度上昇に伴って抵抗値が増加するが、起動時は装置内の温度は低いので、起動には影響を与えることはない。
【0028】
次に、このスイッチング電源装置101の動作について説明する。交流電源1が入力されると、交流電圧Vinは1次側整流平滑回路16で整流平滑されて直流電圧になり、トランス4の1次巻線4aとスイッチング素子3との直列回路に供給される。また、前記直流電圧は、同時に起動抵抗2および起動電圧供給遮断回路17を介して補助電源回路12に加えられ、電界コンデンサ7に起動抵抗2からの起動電流が充電される。
【0029】
その結果、電界コンデンサ7の電位は徐々に上昇し、PWM制御回路5の動作開始電圧に達すると、PWM制御回路5は動作を開始する。起動開始から電界コンデンサ7の電圧がその動作開始電圧に達するまでの時間が、本スイッチング電源装置101の起動時間となる。
【0030】
PWM制御回路5が動作を開始すると、スイッチング素子3はオン・オフ動作し、トランス4の2次巻線4bおよび3次巻線4cに交流電圧が出力される。2次巻線4bからは2次側整流回路13を介して負荷10に電力が供給されると共に、3次巻線4cからは補助電源回路12に電力が供給されてPWM制御回路5が動作状態に保たれる。
【0031】
ところで、起動電圧供給遮断回路17は、遮断電圧出力回路18からの遮断電圧の有無によりオンまたはオフし、交流電源1の入力時には、起動電圧供給遮断回路17はオンし、起動抵抗2を以って補助電源回路12のコンデンサ7を充電する。また、遮断電圧出力回路18は、PWM制御回路5が動作を開始するに伴ってトランス4の3次巻線4cの誘起電圧により、所定時間後に起動電圧供給遮断回路17に遮断電圧を出力し、これにより、起動電圧供給遮断回路17はコンデンサ7の充電を遮断する。したがって、このスイッチング電源装置101は、起動時間を長くすることなく、定常状態における起動抵抗2での電力損失を低減することができる。
【0032】
図2は図1に示す起動電圧供給遮断回路17および遮断電圧出力回路18の具体的な回路を含む回路ブロック図である。起動電圧遮断回路17は、起動抵抗2とコンデンサ7間に接続されたNPNトランジスタ19とダイオード20との直列回路と、交流電源1の整流出力とNPNトランジスタ19のベース間に接続された抵抗21と、NPNトランジスタ19のベースとGND間に接続されたNPNトランジスタ22とにより構成されている。
【0033】
遮断電圧出力回路18は、トランス4の3次巻線4cに接続されたダイオード25と、ダイオード25のカソードとGND間に接続された抵抗24とコンデンサ23との直列回路とから構成され、コンデンサ23の一端は起動電圧遮断回路17のNPNトランジスタ22のベースに接続されている。
【0034】
次に、図3に示す電圧波形図を参照して図2に示すスイッチング電源装置の動作について説明する。図3において、(a)はコンデンサ23の充電電圧(NPNトランジスタ22のベース・エミッタ間電圧)、(b)はトランス4の3次巻線4cの誘起電圧、(c)は負荷10への出力電圧、(d)はコンデンサ7の充電電圧を示す。
【0035】
以下、図3に示した時間軸に沿って順次説明する。時刻0から時刻t0までの期間において、時刻0で交流電源1が入力されると抵抗21によりNPNトランジスタ19のベース・エミッタ間電圧が該トランジスタ19のオン電圧以上になり、これにより、該トランジスタ19がオンし、起動抵抗2を以ってコンデンサ7を充電開始する。この期間では、NPNトランジスタ19がオン、NPNトランジスタ22がオフになっている。
【0036】
時刻t0から時刻t1までの期間において、コンデンサ7の充電電圧がPWM制御回路5の動作開始電圧に達すると、スイッチング素子3がオン・オフを開始し、出力電圧に比例した電圧がトランス4の3次巻線4cに誘起され、この誘起電圧のダイオード25による整流電圧が抵抗24およびコンデンサ23によって積分される。この期間では、トランジスタ19がオン、トランジスタ22がオフになっている。
【0037】
時刻t1以降の期間において、時刻t1でコンデンサ23の充電電圧がNPNトランジスタ22のオン電圧に達すると、NPNトランジスタ19はオフし、起動抵抗2には電流が殆ど流れなくなる。この期間では、NPNトランジスタ19がオフ、NPNトランジスタ22がオンになっている。この期間は抵抗21の損失が発生するが、抵抗21の抵抗値は起動抵抗2に対してNPNトランジスタ19の電流増幅率倍であるので、その損失は1/電流増幅率に低減される。また、時刻t0から時刻t1までの期間の時間は、抵抗24およびコンデンサ23の時定数を調整することにより任意に設定できる。
【0038】
このような構成によって、このスイッチング電源装置101における起動時間を、電力損失を気にすることなく、抵抗24によって設定でき、電源定常動作時は起動抵抗2での電力損失を極めて少なくすることができる。
【0039】
以上説明した第1の実施形態によれば、起動時間を長くすることなく、定常状態における起動抵抗での電力損失を低減することのできるスイッチング電源装置を提供することができる。
【0040】
(第2の実施形態)
図4は本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図であり、図5は図4に示す起動電圧供給遮断回路17および遮断電圧出力回路18の具体的な回路を含む回路ブロック図である。図4および図5において図1および図2に示す構成要素にそれぞれ対応するものには同一の符号を付し、その説明を省略する。図4および図5に示すスイッチング電源装置102において、図1および図2に示すスイッチング電源装置101と相違する点は、起動抵抗2の一端と起動電圧供給遮断回路17の抵抗21の一端とが交流電源1に接続されていることである。
【0041】
この第2の実施形態のスイッチング電源装置102の動作については第1の実施形態のスイッチング電源装置101の動作と殆ど同じであり、異なる点は起動抵抗2と抵抗21に印加される電圧が(交流電源1の半波整流電圧−電界コンデンサ7の充電電圧)であるため、第1の実施形態のスイッチング電源装置101よりも電力低損失を実現することができる。
【0042】
以上説明した第2の実施形態によれば、起動時間を長くすることなく、定常状態における起動抵抗での電力損失を低減することのできるスイッチング電源装置を提供することができる。
【0043】
(第3の実施形態)
図6は本発明の第3の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図であり、図7は図6に示す起動電圧供給遮断回路17および遮断電圧出力回路26の具体的な回路を含む回路ブロック図である。図6および図7において図4および図5に示す構成要素にそれぞれ対応するものには同一の符号を付し、その説明を省略する。図6および図7に示すスイッチング電源装置103において、図4および図5に示すスイッチング電源装置102と相違する点は、遮断電圧出力回路26のCR積分回路を構成する抵抗27が交流電源1に接続されていることである。
【0044】
以下、この第3の実施形態の動作について第2の実施形態の動作と異なる点を説明する。交流電源1が入力されると、遮断電圧出力回路26の抵抗27とコンデンサ28とによって積分された電圧がコンデンサ28に充電され始め、起動電圧供給遮断回路17のNPNトランジスタ22のオン電圧に到達すると、NPNトランジスタ19はオフする。
【0045】
したがって、起動抵抗2による起動電圧の供給は交流電源1が再投入されない限り遮断状態を維持するため、過負荷時、過電圧でPWM制御回路5が動作停止した時に再び動作を開始することはなく回路を保護できる。
【0046】
以上説明した第3の実施形態によれば、起動時間を長くすることなく、定常状態における起動抵抗での電力損失を低減することができ、異常時、PWM制御回路が発振停止した時に再起動しないことができるスイッチング電源装置を提供することができる。
【0047】
(第4の実施形態)
図8は本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図であり、図8において図7に示す構成要素にそれぞれ対応するものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0048】
図8に示すスイッチング電源装置104において、図7に示すスイッチング電源装置103と相違する点は、遮断電圧出力回路26の抵抗27にダイオード29が並列に接続されていることであり、また、動作に関して異なる点は、コンデンサ28の放電に要する時間である。
【0049】
したがって、交流電源1がオフしてからコンデンサ28が放電する際、抵抗27がダイオード29でバイパスされるので、NPNトランジスタ22がオフするまでの時間を短くすることができる。
【0050】
以上説明した第4の実施形態によれば、起動時間を長くすることなく、定常状態における起動抵抗での電力損失を低減することができ、異常時、PWM制御回路が発振停止した時に交流電源を再投入しない限り、再起動しないようにすることができ、かつPWM制御回路が発振停止時、再起動できるための交流電源再投入までの間隔を短くできるるスイッチング電源装置を提供することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、制御回路が動作した後、起動抵抗から補助電源回路への起動電圧の供給を遮断するようにしたので、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【0052】
また、本発明によれば、交流電源がオンされると、補助電源回路には交流電源の整流出力に接続された起動抵抗からの起動電圧が供給され、これにより制御回路が動作を開始すると、スイッチング素子が動作し、トランスの3次巻線に誘起電圧が発生し、この誘起電圧による電圧が遮断電圧出力回路に供給され、所定時間後(負荷への電源供給開始から所定時間後)に遮断電圧出力回路から遮断電圧が出力され、この遮断電圧を入力した起動電圧供給遮断回路は起動抵抗から補助電源回路への起動電圧の供給を遮断するので、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【0053】
また、本発明によれば、交流電源がオンされると、補助電源回路には交流電源の出力に接続された起動抵抗からの起動電圧が供給され、これにより制御回路が動作を開始すると、スイッチング素子が動作し、トランスの3次巻線に誘起電圧が発生し、この誘起電圧による電圧が遮断電圧出力回路に供給され、所定時間後(負荷への電源供給開始から所定時間後)に遮断電圧出力回路から遮断電圧が出力され、この遮断電圧を入力した起動電圧供給遮断回路は起動抵抗から補助電源回路への起動電圧の供給を遮断するので、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【0054】
また、本発明によれば、交流電源がオンされると、補助電源回路には交流電源の出力に接続された起動抵抗からの起動電圧が供給され、これにより制御回路が動作を開始すると、スイッチング素子が動作し、トランスの3次巻線に誘起電圧が発生し、この誘起電圧による電圧が遮断電圧出力回路に供給され、所定時間後(前記交流電源がオンしてから所定時間後)に遮断電圧出力回路から遮断電圧が出力され、この遮断電圧を入力した起動電圧供給遮断回路は起動抵抗から補助電源回路への起動電圧の供給を遮断するので、起動時間を長くすることなく、定常動作時における起動抵抗による電力損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1に示す起動電圧供給遮断回路および遮断電圧出力回路の具体的な回路を含む回路ブロック図である。
【図3】図2に示すスイッチング電源装置の動作を説明するための電圧波形図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図5】図4に示す起動電圧供給遮断回路および遮断電圧出力回路の具体的な回路を含む回路ブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図7】図6に示す起動電圧供給遮断回路および遮断電圧出力回路の具体的な回路を含む回路ブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係るスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。
【図9】従来のスイッチング電源装置の構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 交流電源
2 起動抵抗
3 スイッチング素子
4 トランス
4a 1次巻線
4b 2次巻線
4c 3次巻線
5 PWM制御回路
10 負荷
12 補助電源回路
17 起動電圧供給遮断回路
18,26 遮断電圧出力回路
23,28 コンデンサ
24,27 抵抗
29 ダイオード

Claims (9)

  1. 交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記制御回路が動作した後、前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断することを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記交流電源の整流出力と前記補助電源回路の充電端子との間に前記起動抵抗を接続し、前記負荷への電源供給開始から所定時間後に遮断電圧を出力する遮断電圧出力回路と、該遮断電圧出力回路からの遮断電圧により前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する起動電圧供給遮断回路とを設けたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 前記遮断電圧出力回路は抵抗とコンデンサとによる積分回路で構成されたことを特徴とする請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記交流電源の出力と前記補助電源回路の充電端子との間に前記起動抵抗を接続し、前記負荷への電源供給開始から所定時間後に遮断電圧を出力する遮断電圧出力回路と、該遮断電圧出力回路からの遮断電圧により前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する起動電圧供給遮断回路とを設けたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  5. 前記遮断電圧出力回路は抵抗とコンデンサとによる積分回路で構成されたことを特徴とする請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 交流電源の整流出力をスイッチング素子を介してトランスの1次巻線に接続し、前記トランスの3次巻線に補助電源回路を設け、前記交流電源をオンしたとき、前記補助電源回路に起動電圧を供給する起動抵抗を設け、前記補助電源回路の出力で動作する制御回路により、前記スイッチング素子をオン・オフさせて前記トランスの2次巻線より負荷に電源を供給するスイッチング電源装置において、前記交流電源の出力と前記補助電源回路の充電端子との間に前記起動抵抗を接続し、前記交流電源がオンしてから所定時間後に遮断電圧を出力する遮断電圧出力回路と、該遮断電圧出力回路からの遮断電圧により前記起動抵抗から前記補助電源回路への起動電圧の供給を遮断する起動電圧供給遮断回路とを設けたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  7. 前記遮断電圧出力回路は抵抗とコンデンサとによる積分回路で構成されたことを特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記積分回路は充電時定数よりも放電時定数が小さいことを特徴とする請求項7に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記積分回路の抵抗にダイオードが接続されたことを特徴とする請求項8に記載のスイッチング電源装置。
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