JP5743913B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定電流源と見なせる直流電源から得られる直流電力を交流電力へ変換する電力変換装置に関するものである。
電力変換装置の入力直流電源として用いられる定電流源としては、例えば太陽電池が知られているので、この明細書では、太陽電池が生成する直流電源を入力電源とする電力変換装置を例に挙げて説明する。この種の電力変換装置は、太陽光発電システムにおいて用いられているが、電力変換装置への太陽電池の接続は、太陽電池が設置されている現地において行われるので、逆接続の発生が不可避である。
そのため、この種の電力変換装置では、太陽電池の正極端と接続する正極接続ポートからインバータスイッチング回路の正極入力端に至る経路途中に、過電流遮断型回路保護素子を介在させ、太陽電池の逆接続があると、その逆電流により過電流遮断型回路保護素子を溶断させて太陽電池を切り離し、電力変換装置内の回路保護を図るようにしている。この場合、過電流遮断型回路保護素子の溶断電流は、太陽電池の短絡電流よりも大きい値に選定される。
ここで、その従来から装備している過電流遮断型回路保護素子を利用して、太陽電池が正しく接続されて運転されている電力変換装置で発生する過電圧や過電流の異常時における保護回路を構成できれば、安価な構成で信頼性の向上を図ることができる。
ところが、電力変換装置のインバータスイッチング回路におけるアーム短絡や負荷短絡時に発生する短絡電流は太陽電池の短絡電流以下の電流であるから、溶断電流が太陽電池の短絡電流よりも大きい従来装備の過電流遮断型回路保護素子は溶断せず、保護が図れない。よって、別途保護回路を設ける必要がある。
電力変換装置の異常時に対する保護について、例えば特許文献1では、温度ヒューズを各電気部品の近傍に設け或いは接触させて設け、ヒューズ溶断を検出すると、太陽電池に接続されている直流遮断器により直流出力を遮断させて電力変換装置を保護する技術が提案されている。
また、特許文献2では、過電流遮断型回路保護素子を使用した電力供給回路網における過電流保護回路として、過電流検知回路にて過電流が検知されると、スイッチング素子を導通させ、直流電源からの大電流により過電流遮断型回路保護素子を溶断させる回路が提案されている。
特開平9−327178号公報(図1) 特開平11−191921号公報(図1)
しかし、特許文献1に記載の保護回路は、過電圧異常時や負荷短絡発生時に直流電力を直流遮断器により遮断する方式であるので、太陽電池電圧が高電圧になればなるほど高耐電圧の直流遮断器が必要となり、コストアップを招来するという問題がある。
また、特許文献2に記載の保護回路は、溶断電流が太陽電池の短絡電流よりも大きい従来装備の過電流遮断型回路保護素子を溶断させ得る大電流を出力できる直流電源を別途用意する必要がある。加えて、過電流に対してのみ有効な保護回路であり、過電圧異常に対する保護機能を有しないので、別途、過電圧保護回路が必要であり、同様にコストアップを招来するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、過電圧や過電流の異常発生時に対し、直流遮断器を用いることなく、また新たな直流電源や保護回路を設けることなく、入力電源である定電流源の短絡電流では溶断しない従来装備の過電流遮断型回路保護素子を簡素な構成で確実に溶断させることができ電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、定電流源と見なせる直流電源を変換対象とし、前記直流電源の正極端からインバータスイッチング回路の正極入力端に至る経路途中に、前記直流電源の短絡電流では溶断しない過電流遮断型回路保護素子が配置される電力変換装置において、前記過電流遮断型回路保護素子は、正極ラインおよび負極ライン間にコンデンサが配置されている箇所の入力段に設けられるとともに、前記直流電源の正極端と負極端との間に接続される保護動作用スイッチング素子と、過電圧または過電流が発生した異常時に前記保護動作用スイッチング素子をオンさせる制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、当該電力変換装置の正常な運転時においては、コンデンサは充電され所定の電荷量を蓄積している。この状況下において、制御回路は、過電圧または過電流の発生が通知されると、保護動作用スイッチング素子を所定時間オンさせる。すると、コンデンサに蓄積されている電荷が、コンデンサ→過電流遮断型回路保護素子→保護動作用スイッチング素子→コンデンサと循環して放電される。この放電電流を、直流電源の短絡電流では溶断しない過電流遮断型回路保護素子を溶断させるに足る大電流とすることができるから、過電流遮断型回路保護素子を確実に溶断させることができる。
このように、本発明によれば、過電圧や過電流の異常発生時に対し、直流遮断器を用いることなく、また新たな直流電源や保護回路を設けることなく、入力電源である定電流源の短絡電流では溶断しない従来装備の過電流遮断型回路保護素子を簡素な構成で確実に溶断させることができるので、安価で信頼性の高い電力変換装置が得られるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1による電力変換装置の要部構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態2による電力変換装置の要部構成を示すブロック図である。
以下に、本発明にかかる電力変換装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による電力変換装置の要部構成を示すブロック図である。図1では、太陽光発電システムで用いられる電力変換装置が示されている。この種の電力変換装置は、パワーコンディショナや系統連系インバータ装置と称されている。
図1において、定電流源である太陽電池1の正極端および負極端は、DCフィルタ2の正極および負極の各入力端に接続される。DCフィルタ2の正極出力端は、過電流遮断型回路保護素子3を介してコンバータ4aの正極入力端に接続され、DCフィルタ2の負極出力端は、電流検出器5を介してコンバータ4aの負極入力端に接続されている。コンバータ4aは、昇圧チョッパ回路を備えている。なお、過電流遮断型回路保護素子3の溶断電流は、太陽電池1の短絡電流よりも大きいことは前述した。
電流検出器5は、カレントトランス(CT)を用いた構成でも、シャント抵抗器を用いた構成でもよい。この電流検出器5の挿入箇所として、図1では、DCフィルタ2の負極出力端とコンバータ4aの負極入力端との間の接続負極ラインを示してあるが、これに限定されるものではない。
スイッチング素子(例えばIGBT)6は、本実施の形態1による保護動作用スイッチング素子であって、DCフィルタ2の正極出力端と過電流遮断型回路保護素子3の一端との接続正極ラインと、DCフィルタ2の負極出力端と電流検出器5の一端との接続負極ラインとの間に設けられている。なお、保護動作用スイッチング素子5は、DCフィルタ2の正極および負極の入力端間に設けてもよい。
また、コンデンサ7a,7bの直列回路は、過電流遮断型回路保護素子3の他端とコンバータ4aの正極入力端との接続正極ラインと、電流検出器5の他端とコンバータ4aの負極入力端との接続負極ラインとの間に設けられている。コンデンサ7a,7bの直列回路は、太陽電池1の出力電圧(つまりコンバータ4aの入力電圧)の平滑用コンデンサである。コンデンサ7a,7bは、それぞれ太陽電池1の出力電圧(つまりコンバータ4aの入力電圧)を等分に分担させる構成である。
コンバータ4aの正極出力端は、コンデンサ8a,8bの直列回路の一端と、インバータスイッチング回路9の正極入力端とにそれぞれ接続され、コンバータ4aの負極出力端は、コンデンサ8a,8bの直列回路の他端と、インバータスイッチング回路9の負極入力端とにそれぞれ接続されている。コンデンサ8a,8bの直列回路は、コンバータ4aの出力電圧を平滑しインバータスイッチング回路9における母線電圧を生成する。インバータスイッチング回路9の出力端(図1では三相出力端)は、ACフィルタ10を介して交流電源(配電系統)11に接続される。コンデンサ8a,8bの各両端間には、それぞれ、電圧検出器12a,12bが取り付けられている。
制御電源13は、コンデンサ7a,7bの直列回路の両端電圧またはコンデンサ8a,8bの直列回路の両端電圧(図1では、コンデンサ7a,7bの直列回路の両端電圧)に基づき、コンバータ4aとインバータスイッチング回路9と制御回路14aとの各動作電源を生成する。
制御回路14aは、電流検出器5が過電流を検出せず、かつ、電圧検出器12a,12bが過電圧を検出していない正常運転時において、コンバータ4aでの昇圧動作を行うスイッチング素子とインバータスイッチング回路9の各スイッチング素子とをオン・オフ制御し、配電系統との連系を制御する。また、制御回路14aは、電流検出器5が過電流を検出し、または、電圧検出器12a,12bが過電圧を検出した異常時において、保護動作用スイッチング素子6をオンさせる制御を行う。
以上の構成において、まず、一般的な動作について簡単に説明する。動作保護用スイッチング素子5はオフしている。太陽電池1にて発電された直流電圧は、DCフィルタ2にてノイズ成分が除去され、コンデンサ7a,7bの直列回路にて平滑され、コンバータ4aに入力する。変動する太陽電池1の出力電圧は、コンバータ4aにて定電圧制御され、コンデンサ8a,8bの直列回路を充電する。インバータスイッチング回路9は、コンデンサ8a,8bの直列回路に充電された直流電力を交流電力へ変換し、ACフィルタ10を介して配電系統(交流電源11)に同期した電力を供給する。
次に、本実施の形態1に関わる部分の動作について説明する。例えばコンバータ4aの最大昇圧電圧が例えばDC800Vと高電圧の場合、コンバータ4aの出力電圧を平滑するコンデンサ(インバータスイッチング回路9の入力平滑用のコンデンサ)は、図1に示すように、2等分割したコンデンサ8a,8bの直列回路で構成し、等分に分圧することで1個当たりの電圧ストレスを軽減して使用する。
平滑用のコンデンサは、大容量値を要するため、一般に電解コンデンサが用いられる。例えば、コンバータ4aの最大昇圧電圧をDC800Vにした場合、コンデンサ8aとコンデンサ8bとには、夫々にDC400Vの電圧が印加される。電解コンデンサの安全を考慮し、定格の80%にディレーティングして使用すると、耐電圧がDC500V以上の電解コンデンサを使用しなければならない。DC500V耐電圧品の2つを直列に構成すると、耐電圧の合計値はDC1000Vとなりディレーティングを満足する。
しかし、コンデンサ8a,8bの例えばコンデンサ8bが短絡故障を起こすと、コンバータ4aで昇圧されたDC800Vの電圧は、全てコンデンサ8aに印加され、過電圧異常となる。コンデンサ8aでは、500Vの耐電圧を大幅に上回る電圧DC800Vが印加されているので、防爆弁が開き、電解液が飛散することが起こる。
なお、飛散した電解液は、火花放電を発生させるので、トラッキング現象が起こる恐れがある。トラッキング現象を起こしている部分の近辺に可燃物が配置されていると、発熱・発火し、引いては火災を引き起こす可能性がある。よって、安全を考慮すると何らかの保護手段が必要となる。
本実施の形態1では、上記のような場合に、制御回路14aは、異常検知手段である電圧検出器12aからの通知によってコンデンサ8aが過電圧異常となったことを検知すると、保護動作用スイッチング素子6をオンさせ、それを所定時間保持する。保護動作用スイッチング素子6がオンすることにより、コンバータ入力平滑用のコンデンサ7a,7bに蓄えられた電荷が過電流遮断型回路保護素子3を介して保護動作用スイッチング素子6を通過し、コンデンサ7a,7bに戻る経路で大電流が流れる。太陽電池1の短絡電流では溶断しない過電流遮断型回路保護素子3は、保護動作用スイッチング素子6がオンしている期間内に流れるコンデンサ7a,7bの放電電流によって溶断し、太陽電池1が切り離される。
保護動作用スイッチング素子6がオンしている期間内に過電流遮断型回路保護素子3に流れる電流値は、コンデンサ7a,7bの静電容量C×保護動作用スイッチング素子6がオンする瞬間の電圧V÷保護動作用スイッチング素子6の導通時間にて求められる。
したがって、太陽電池1の短絡電流では溶断せず、保護動作用スイッチング素子6の導通時での電流では溶断する過電流遮断型回路保護素子3に対しては、太陽電池1の短絡電流では溶断しないという過電流遮断型回路保護素子3の溶断条件を満たし、過電流遮断型回路保護素子3が溶断可能な電流を流せるコンデンサ7a,7bの容量値と、少なくとも過電流遮断型回路保護素子3が溶断するまでの間は素子破壊を起こさないサージ電流耐量を有する保護動作用スイッチング素子6とを選定することになる。なお、保護動作用スイッチング素子6と直列に抵抗器を挿入してサージ電流のピーク値を制限するようにしてもよい。
このような素子選定による回路構成の結果、過電圧異常時に過電流遮断型回路保護素子3が確実に溶断し、電力変換装置が保護されるので、過電圧異常となった電解コンデンサ(コンデンサ8a)では電解液飛散を伴う故障を起こさない。従来の過電流保護回路では以上のような過電圧異常に対する保護機能を有していない。
以上の説明は、従来の過電流保護回路では実現できない過電圧異常時に対する保護動作であるが、インバータスイッチング回路9でのアーム短絡や交流電源11側での負荷短絡による過電流が発生すると、制御回路14aは、異常検知手段である電流検出器5からの通知により過電流異常の発生を検知すると、同様に保護動作用スイッチング素子6をオンさせる。太陽電池1の短絡電流以上の電流では溶断しない過電流遮断型回路保護素子3に、上記と同様に太陽電池1の短絡電流以上の電流が流れるので、太陽電池1を切り離すことができる。
斯くして、本実施の形態1によれば、過電圧や過電流の異常発生時に対し、直流遮断器を用いることなく、また新たな直流電源や保護回路を設けることなく、太陽電池の短絡電流では溶断しない従来装備の過電流遮断型回路保護素子を、コンデンサの放電電流により溶断させるという簡素な構成で太陽電池を切り離し、電力変換装置を保護することができる。したがって、安価で信頼性の高い電力変換装置が得られる。
本実施の形態1と比べて、従来の太陽光発電システムで用いられているパワーコンディショナでは、太陽電池の出力電圧を受信する入力段に直流遮断器を挿入し、前記のような電解コンデンサ過電圧異常時には太陽電池入力を遮断することで、電解コンデンサの充電経路を絶ち、装置の保護を行っている。しかし、太陽電池の電圧が例えばDC1000Vと高電圧になると直流開閉器にはDC1000Vの耐電圧が要求され、コスト高になる。
この問題に対し本実施の形態1によれば、太陽電池電圧が高電圧のシステム構成時において、直流遮断器を使用する必要が無いので、低コストの保護機能を備えたパワーコンディショナが得られる。
実施の形態2.
図2は、本発明の実施の形態2による電力変換装置の要部構成を示すブロック図である。なお、図2では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一または同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、本実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図2に示すように、本実施の形態2による電力変換装置では、図1(実施の形態1)に示した構成において、コンデンサ7a,7bの各両端間には、電圧検出器19a,19bがそれぞれ取り付けられている。そして、コンバータ4aに代えて、内部のチョッパ回路構成を示したコンバータ4bが設けられ、また、制御回路14aに代えて制御回路14bが設けられている。併せて、保護動作用スイッチング素子6が省かれ、過電流遮断型回路保護素子3がコンバータ4bの正極出力端側に移設されている。また、電流検出器5が、コンバータ4bの負極端とコンデンサ8a,8bの直列回路の負極端との間に移設されている。その他の構成は、図1と同様である。
コンバータ4b内のチョッパ回路は、一端がDCフィルタ2を介して太陽電池1の正極端に接続されるチョークコイル20と、チョークコイル20の他端と負極ラインとの間に設けられる昇圧動作用スイッチング素子(例えばIGBT)21と、チョークコイル20の他端にアノードが接続される逆流阻止ダイオード22とで構成される。
このチョッパ回路構成は、コンバータ4aにおいても同様である。本実施の形態2においては、逆流阻止ダイオード22に並列に、保護動作用スイッチング素子(例えばIGBT)23が接続されている。
コンバータ4bの出力端を構成する逆流阻止ダイオード22のカソードは、過電流遮断型回路保護素子3の一端に接続され、過電流遮断型回路保護素子3の他端はインバータスイッチング回路9の正極入力端に接続されている。平滑用コンデンサであるコンデンサ8a,8bの直列回路は、過電流遮断型回路保護素子3の他端とインバータスイッチング回路9の正極入力端との接続正極ラインと、負極ラインとの間に設けられている。
制御回路14bは、正常な運転時においては、保護動作用スイッチング素子23をオフ状態に維持し、昇圧動作用スイッチング素子21をオン・オフさせて逆流阻止ダイオード22から出力させる。これは、制御回路12aと同様である。本実施の形態2による制御回路12bは、さらに異常検出手段である電圧検出器19a,19bから過電圧の異常発生の通知を受け取ると、または、電流検出器5から過電流の異常発生の通知を受け取ると、昇圧動作用スイッチング素子21と保護動作用スイッチング素子23とを同時にオンさせて所定時間保持する機能が追加されている。
以上の構成において、コンバータ4bの入力電圧の平滑用コンデンサであるコンデンサ7a,7bの直列回路も、コンデンサ8a,8bの直列回路と同様に、1個当たりの電圧ストレスを軽減する目的で構成されている。正常な運転時おいて、コンデンサ7a,7bの直列回路も、コンデンサ8a,8bの直列回路と同様に、充電されている。
例えば、コンデンサ7a,7bの直列回路において、コンデンサ7bに短絡故障が発生すると、コンデンサ7aに太陽電池1の出力電圧の全てが印加されるから、コンデンサ7aが過電圧異常になる。
本実施の形態2では、上記のような場合に、制御回路14bは、異常検知手段である電圧検出器19aからの通知によってコンデンサ7aが過電圧異常となったことを検知すると、昇圧動作用スイッチング素子21と保護動作用スイッチング素子23とを同時にオンさせ、それを所定時間保持する。昇圧動作用スイッチング素子21と保護動作用スイッチング素子5とが同時にオンすることにより、コンバータ出力平滑用(インバータスイッチング回路入力平滑用)のコンデンサ8a,8bに蓄えられた電荷が過電流遮断型回路保護素子3を介して保護動作用スイッチング素子23および昇圧用スイッチング素子22を通過し、コンデンサ8a,8bに戻る経路で大電流が流れる。太陽電池1の短絡電流では溶断しない過電流遮断型回路保護素子3は、昇圧用スイッチング素子22および保護動作用スイッチング素子23が同時にオンしている期間内に流れるコンデンサ8a,8bの放電電流によって溶断し、太陽電池1が切り離される。
したがって、本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、安価で信頼性の高い電力変換装置が得られる。
なお、実施の形態1,2では、商用の配電系統に連系する太陽光発電システムでの電力変換装置への適用例を示したが、本発明による電力変換装置は、商用の配電系統に連系せず、工場など閉じた領域において用いられる太陽光発電システムでの電力変換装置にも同様に適用できることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる電力変換装置は、過電圧や過電流の異常発生時に対し、直流遮断器を用いることなく、また新たな直流電源や保護回路を設けることなく、入力電源である定電流源の短絡電流では溶断しない従来装備の過電流遮断型回路保護素子を簡素な構成で確実に溶断させることができるので、安価で信頼性の高い電力変換装置として有用であり、特に、太陽光発電システムで用いるパワーコンディショナに適している。
1 太陽電池
2 DCフィルタ
3 過電流遮断型回路保護素子
4a,4b コンバータ
5 電流検出器
6 保護動作用スイッチング素子
7a,7b コンバータの入力平滑用のコンデンサ
8a,8b インバータスイッチング回路の入力平滑用のコンデンサ
9 インバータスイッチング回路
10 ACフィルタ
11 交流電源
12a,12b 電圧検出器
13 制御電源
14a,14b 制御回路
19a,18b 電圧検出器
20 チョークコイル
21 昇圧動作用スイッチング素子
22 逆流阻止ダイオード
23 保護動作用スイッチング素子

Claims (1)

  1. 定電流源と見なせる直流電源を変換対象とし、前記直流電源の正極端からインバータスイッチング回路の正極入力端に至る経路途中に、前記直流電源の短絡電流では溶断しない過電流遮断型回路保護素子が配置される電力変換装置において
    前記過電流遮断型回路保護素子は、正極ラインおよび負極ライン間にコンデンサが配置されている箇所の入力段に設けられるとともに、
    前記直流電源の正極端に接続されるラインと負極端に接続されるラインとの間に接続される保護動作用スイッチング素子と、
    過電圧または過電流が発生した異常時に前記保護動作用スイッチング素子をオンさせる制御回路と
    を備えたことを特徴とする電力変換装置。
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