JP3188414B2 - 電源装置 - Google Patents
電源装置Info
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- JP3188414B2 JP3188414B2 JP02141998A JP2141998A JP3188414B2 JP 3188414 B2 JP3188414 B2 JP 3188414B2 JP 02141998 A JP02141998 A JP 02141998A JP 2141998 A JP2141998 A JP 2141998A JP 3188414 B2 JP3188414 B2 JP 3188414B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置に関し、
詳しくは、スイッチング用のトランスの二次巻線側に配
設されたコンデンサの放電を制御可能に構成されている
電源装置に関するものである。
詳しくは、スイッチング用のトランスの二次巻線側に配
設されたコンデンサの放電を制御可能に構成されている
電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電源装置として、図3に示す電
源装置81が従来から知られている。この電源装置81
は、高電圧の直流電力を生成可能に構成されており、一
次巻線2a、二次巻線2bおよび補助巻線2c,2dを
有するスイッチング用のトランス2を備えている。この
場合、一次巻線2a側には、直流電源Uから電源装置8
1に直流を入力するための電源スイッチ3と、入力され
た入力直流を平滑するコンデンサ4と、入力直流を一次
巻線2aを介してスイッチングするFET5と、FET
5のスイッチングを制御する制御IC82と、補助巻線
2cの誘起電圧を整流平滑することによって制御IC8
2に直流電力を供給する補助電源部83と、電源スイッ
チ3の投入初期時に入力直流を制御IC82に供給する
ための起動抵抗6とが配設されている。
源装置81が従来から知られている。この電源装置81
は、高電圧の直流電力を生成可能に構成されており、一
次巻線2a、二次巻線2bおよび補助巻線2c,2dを
有するスイッチング用のトランス2を備えている。この
場合、一次巻線2a側には、直流電源Uから電源装置8
1に直流を入力するための電源スイッチ3と、入力され
た入力直流を平滑するコンデンサ4と、入力直流を一次
巻線2aを介してスイッチングするFET5と、FET
5のスイッチングを制御する制御IC82と、補助巻線
2cの誘起電圧を整流平滑することによって制御IC8
2に直流電力を供給する補助電源部83と、電源スイッ
チ3の投入初期時に入力直流を制御IC82に供給する
ための起動抵抗6とが配設されている。
【0003】一方、トランス2の二次巻線2b側には、
二次巻線2bの誘起電圧を整流平滑するためのダイオー
ド31,32、チョークコイル33、コンデンサ34
と、パルス状の大電流を出力するための大容量の電解コ
ンデンサ35と、電解コンデンサ35を放電させるため
の放電回路36と、放電回路36による放電を制御する
放電制御回路37と、電源投入時に放電回路36の作動
を禁止させるためのタイマー回路38と、補助巻線2d
の誘起電圧を整流平滑することによってコンデンサ4の
端子間における電圧VINを検出する電圧検出回路39と
が配設されている。この場合、放電回路36は、抵抗5
1およびFET52を備えており、放電制御回路37
は、抵抗53,54,56,59、トランジスタ55、
ダイオード57およびツェナーダイオード58を備えて
いる。また、タイマー回路38は、抵抗61,62、タ
イマーIC63およびダイオード64を備えており、電
圧検出回路39は、ダイオード65およびコンデンサ6
6を備えている。
二次巻線2bの誘起電圧を整流平滑するためのダイオー
ド31,32、チョークコイル33、コンデンサ34
と、パルス状の大電流を出力するための大容量の電解コ
ンデンサ35と、電解コンデンサ35を放電させるため
の放電回路36と、放電回路36による放電を制御する
放電制御回路37と、電源投入時に放電回路36の作動
を禁止させるためのタイマー回路38と、補助巻線2d
の誘起電圧を整流平滑することによってコンデンサ4の
端子間における電圧VINを検出する電圧検出回路39と
が配設されている。この場合、放電回路36は、抵抗5
1およびFET52を備えており、放電制御回路37
は、抵抗53,54,56,59、トランジスタ55、
ダイオード57およびツェナーダイオード58を備えて
いる。また、タイマー回路38は、抵抗61,62、タ
イマーIC63およびダイオード64を備えており、電
圧検出回路39は、ダイオード65およびコンデンサ6
6を備えている。
【0004】この電源装置81では、電源スイッチ3が
投入されると、直流電源Uからの入力直流によってコン
デンサ4が充電されると共に、起動抵抗6を介して供給
された入力直流によって制御IC82が起動してFET
5にスイッチング信号を出力する。これにより、FET
5がスイッチングを開始することにより、トランス2の
二次巻線2bにパルス電圧が誘起する。この状態では、
ダイオード31,32、チョークコイル33およびコン
デンサ32が、二次巻線2bの誘起電圧を整流平滑する
ことにより生成した直流によって電解コンデンサ35を
充電する。この際に、電解コンデンサ35の充電電圧が
所定電圧に達すると、タイマーIC63が作動し、トラ
ンジスタ55にベース電流を供給することにより、FE
T52を作動停止状態に維持する。次いで、補助巻線2
dの誘起電圧によってコンデンサ66が所定電圧まで充
電されると、ツェナーダイオード58が導通し、これに
より、トランジスタ55にベース電流を供給する。この
後、タイマーIC63が作動を停止し、ツェナーダイオ
ード58を介して供給されるベース電流によってトラン
ジスタ55が作動状態を維持することにより、FET5
2が作動停止状態を継続させられる。この状態では、電
源装置81は、安定化した直流電力を図外の負荷回路に
供給すると共に、電解コンデンサ35に蓄積されている
エネルギーによって、直流電力の出力電圧VOUT を一定
値に維持しつつ、パルス状の大電流を負荷回路に供給す
ることが可能となる。
投入されると、直流電源Uからの入力直流によってコン
デンサ4が充電されると共に、起動抵抗6を介して供給
された入力直流によって制御IC82が起動してFET
5にスイッチング信号を出力する。これにより、FET
5がスイッチングを開始することにより、トランス2の
二次巻線2bにパルス電圧が誘起する。この状態では、
ダイオード31,32、チョークコイル33およびコン
デンサ32が、二次巻線2bの誘起電圧を整流平滑する
ことにより生成した直流によって電解コンデンサ35を
充電する。この際に、電解コンデンサ35の充電電圧が
所定電圧に達すると、タイマーIC63が作動し、トラ
ンジスタ55にベース電流を供給することにより、FE
T52を作動停止状態に維持する。次いで、補助巻線2
dの誘起電圧によってコンデンサ66が所定電圧まで充
電されると、ツェナーダイオード58が導通し、これに
より、トランジスタ55にベース電流を供給する。この
後、タイマーIC63が作動を停止し、ツェナーダイオ
ード58を介して供給されるベース電流によってトラン
ジスタ55が作動状態を維持することにより、FET5
2が作動停止状態を継続させられる。この状態では、電
源装置81は、安定化した直流電力を図外の負荷回路に
供給すると共に、電解コンデンサ35に蓄積されている
エネルギーによって、直流電力の出力電圧VOUT を一定
値に維持しつつ、パルス状の大電流を負荷回路に供給す
ることが可能となる。
【0005】一方、電源スイッチ3が遮断されると、入
力直流の供給が絶たれるため、コンデンサ4の端子間に
おける電圧VINが低下し始め、これにより、トランス2
の一次巻線2aの電圧が徐々に低下する。このため、補
助巻線2dの誘起電圧が徐々に低下することにより、電
圧検出回路39の出力電圧VA も低下する。次いで、出
力電圧VA の低下によってツェナーダイオード58が非
導通状態になり、この状態では、ベース電流が供給され
なくなる結果、トランジスタ55が作動を停止する。こ
れにより、抵抗53,54によって出力電圧VOUT を分
圧した電圧がFET52のゲートに印加されるため、F
ET52が作動する。この結果、電解コンデンサ35が
抵抗51を介して放電させられることにより、その端子
間の電圧VOUT が低下する。このように、この電源装置
81では、電源スイッチ3の遮断後において、電解コン
デンサ35の両端に接続されている電源装置の出力端子
に誤って手を触れたりした場合であっても、感電等の事
故が起きないように考慮が払われている。
力直流の供給が絶たれるため、コンデンサ4の端子間に
おける電圧VINが低下し始め、これにより、トランス2
の一次巻線2aの電圧が徐々に低下する。このため、補
助巻線2dの誘起電圧が徐々に低下することにより、電
圧検出回路39の出力電圧VA も低下する。次いで、出
力電圧VA の低下によってツェナーダイオード58が非
導通状態になり、この状態では、ベース電流が供給され
なくなる結果、トランジスタ55が作動を停止する。こ
れにより、抵抗53,54によって出力電圧VOUT を分
圧した電圧がFET52のゲートに印加されるため、F
ET52が作動する。この結果、電解コンデンサ35が
抵抗51を介して放電させられることにより、その端子
間の電圧VOUT が低下する。このように、この電源装置
81では、電源スイッチ3の遮断後において、電解コン
デンサ35の両端に接続されている電源装置の出力端子
に誤って手を触れたりした場合であっても、感電等の事
故が起きないように考慮が払われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この電源装
置81には、以下の問題点がある。すなわち、電源スイ
ッチ3が遮断された後において、FET52が放電制御
回路37による放電制御に従って作動しているにも拘わ
らず、FET5は、コンデンサ4の充電電圧が所定電圧
に低下して制御IC82が作動を完全に停止するまでの
間、継続してスイッチング動作を行っている。したがっ
て、FET52および抵抗51が、電解コンデンサ35
に蓄積されたエネルギーのみならず、FET5のスイッ
チングによって生成される直流電力をも消費する。この
ため、FET52および抵抗51が発熱する結果、その
放熱対策のために、大型の放熱器を使用しなければなら
ない。また、FET5のスイッチングによって生成され
た二次巻線2bの誘起電圧が抵抗51を介して短絡され
るため、FET5、ダイオード31,32およびチョー
クコイル33に、定常動作時における電流値以上の大電
流が流れる。このため、電源装置の信頼性の低下を防止
するために、定常動作に必要とされる定格電流よりもさ
らに高定格電流タイプである高価な部品を使用し、か
つ、これらの部品についても大型の放熱器を使用しなけ
ればならない。このため、この電源装置81には、装置
の大型化および高コスト化を招いているという問題点が
ある。
置81には、以下の問題点がある。すなわち、電源スイ
ッチ3が遮断された後において、FET52が放電制御
回路37による放電制御に従って作動しているにも拘わ
らず、FET5は、コンデンサ4の充電電圧が所定電圧
に低下して制御IC82が作動を完全に停止するまでの
間、継続してスイッチング動作を行っている。したがっ
て、FET52および抵抗51が、電解コンデンサ35
に蓄積されたエネルギーのみならず、FET5のスイッ
チングによって生成される直流電力をも消費する。この
ため、FET52および抵抗51が発熱する結果、その
放熱対策のために、大型の放熱器を使用しなければなら
ない。また、FET5のスイッチングによって生成され
た二次巻線2bの誘起電圧が抵抗51を介して短絡され
るため、FET5、ダイオード31,32およびチョー
クコイル33に、定常動作時における電流値以上の大電
流が流れる。このため、電源装置の信頼性の低下を防止
するために、定常動作に必要とされる定格電流よりもさ
らに高定格電流タイプである高価な部品を使用し、か
つ、これらの部品についても大型の放熱器を使用しなけ
ればならない。このため、この電源装置81には、装置
の大型化および高コスト化を招いているという問題点が
ある。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、感電事故防止の確実化を図りつつ、装置の
小型化および製造コストの低減を図ることが可能な電源
装置を提供することを主目的とする。
ものであり、感電事故防止の確実化を図りつつ、装置の
小型化および製造コストの低減を図ることが可能な電源
装置を提供することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の電源装置は、スイッチング用のトランスに
おける一次巻線を介して入力直流をスイッチングするた
めのスイッチング手段と、トランスにおける二次巻線の
誘起電圧によって充電させられるコンデンサと、コンデ
ンサを放電させる放電手段と、トランスにおける補助巻
線の誘起電圧を整流平滑することによって入力直流の電
圧を検出する電圧検出回路と、入力直流に対する供給お
よび遮断を行う電源スイッチと、電源スイッチが遮断操
作された後に電圧検出回路によって検出された入力直流
の電圧が予め規定された電圧に低下したときにスイッチ
ング手段の作動を停止させるスイッチング停止制御回路
と、スイッチング停止制御回路によってスイッチング手
段が作動停止された後に放電手段を作動させてコンデン
サを放電させる放電制御回路とを備えていることを特徴
とする。
求項1記載の電源装置は、スイッチング用のトランスに
おける一次巻線を介して入力直流をスイッチングするた
めのスイッチング手段と、トランスにおける二次巻線の
誘起電圧によって充電させられるコンデンサと、コンデ
ンサを放電させる放電手段と、トランスにおける補助巻
線の誘起電圧を整流平滑することによって入力直流の電
圧を検出する電圧検出回路と、入力直流に対する供給お
よび遮断を行う電源スイッチと、電源スイッチが遮断操
作された後に電圧検出回路によって検出された入力直流
の電圧が予め規定された電圧に低下したときにスイッチ
ング手段の作動を停止させるスイッチング停止制御回路
と、スイッチング停止制御回路によってスイッチング手
段が作動停止された後に放電手段を作動させてコンデン
サを放電させる放電制御回路とを備えていることを特徴
とする。
【0009】この電源装置では、電源スイッチが遮断操
作されることによって入力直流の供給が遮断されたとき
に、補助巻線の誘起電圧がトランスの一次巻線の電圧に
ほぼ 比例して低下するため、電圧検出回路の出力電圧も
一次巻線の電圧にほぼ比例して低下する。この際に、ス
イッチング停止制御回路は、電圧検出回路の出力電圧に
基づき、入力直流の電圧が予め規定された電圧に低下し
たときにスイッチング手段の作動を停止させる。また、
放電制御回路が、スイッチング停止制御回路によってス
イッチング手段が作動停止された後に放電手段を作動さ
せてコンデンサを放電させる。つまり、スイッチング停
止制御回路が、放電手段によるコンデンサの放電に先立
ってスイッチング手段の作動を停止させる。したがっ
て、入力直流の供給が遮断された後では、スイッチング
手段によってトランスの二次巻線側にエネルギーが出力
されない。このため、例えば抵抗およびスイッチ素子な
どによって構成される放電手段は、入力直流の供給が遮
断される直前にコンデンサに蓄えられたエネルギーのみ
を消費する。したがって、放電手段による消費電力を低
減することができ、その分、放熱器の小型化を図ること
が可能となる。また、放電手段によってコンデンサが放
電されているときには、スイッチング手段や二次巻線側
の整流素子などに大電流が流れないため、低電流タイプ
の部品を用いることができる。さらに、コンデンサに既
に蓄積されているエネルギーのみを放電すればよいた
め、放電時間が短縮化される結果、感電事故防止の確実
化を図ることができる。
作されることによって入力直流の供給が遮断されたとき
に、補助巻線の誘起電圧がトランスの一次巻線の電圧に
ほぼ 比例して低下するため、電圧検出回路の出力電圧も
一次巻線の電圧にほぼ比例して低下する。この際に、ス
イッチング停止制御回路は、電圧検出回路の出力電圧に
基づき、入力直流の電圧が予め規定された電圧に低下し
たときにスイッチング手段の作動を停止させる。また、
放電制御回路が、スイッチング停止制御回路によってス
イッチング手段が作動停止された後に放電手段を作動さ
せてコンデンサを放電させる。つまり、スイッチング停
止制御回路が、放電手段によるコンデンサの放電に先立
ってスイッチング手段の作動を停止させる。したがっ
て、入力直流の供給が遮断された後では、スイッチング
手段によってトランスの二次巻線側にエネルギーが出力
されない。このため、例えば抵抗およびスイッチ素子な
どによって構成される放電手段は、入力直流の供給が遮
断される直前にコンデンサに蓄えられたエネルギーのみ
を消費する。したがって、放電手段による消費電力を低
減することができ、その分、放熱器の小型化を図ること
が可能となる。また、放電手段によってコンデンサが放
電されているときには、スイッチング手段や二次巻線側
の整流素子などに大電流が流れないため、低電流タイプ
の部品を用いることができる。さらに、コンデンサに既
に蓄積されているエネルギーのみを放電すればよいた
め、放電時間が短縮化される結果、感電事故防止の確実
化を図ることができる。
【0010】例えば、スイッチング停止制御回路として
は、2回路のスイッチ回路を有する電源スイッチと微小
電流用のリレーなどで構成することもできる。この場
合、電源スイッチが遮断されたときに、一方のスイッチ
回路によって入力直流の装置内への入力を遮断すると共
に、他方のスイッチ回路のスイッチ信号によってリレー
を作動させ、リレーの接点信号によってスイッチング手
段の作動を停止させればよい。しかし、かかる場合に
は、リレーの接点を保護するためのスナバ回路やリレー
を作動させるための安定化電源がさらに必要になること
もある。一方、補助巻線の誘起電圧は、入力直流の電圧
値とほぼ比例する関係にある。このため、この電源装置
では、補助巻線の誘起電圧に基づいて入力直流の供給の
遮断を検出し、この検出結果に応じてスイッチング手段
のスイッチング動作を制御する。これにより、上記した
電源スイッチやリレーを用いる場合とは異なり、スイッ
チング停止制御回路を簡易に構成することが可能とな
る。
は、2回路のスイッチ回路を有する電源スイッチと微小
電流用のリレーなどで構成することもできる。この場
合、電源スイッチが遮断されたときに、一方のスイッチ
回路によって入力直流の装置内への入力を遮断すると共
に、他方のスイッチ回路のスイッチ信号によってリレー
を作動させ、リレーの接点信号によってスイッチング手
段の作動を停止させればよい。しかし、かかる場合に
は、リレーの接点を保護するためのスナバ回路やリレー
を作動させるための安定化電源がさらに必要になること
もある。一方、補助巻線の誘起電圧は、入力直流の電圧
値とほぼ比例する関係にある。このため、この電源装置
では、補助巻線の誘起電圧に基づいて入力直流の供給の
遮断を検出し、この検出結果に応じてスイッチング手段
のスイッチング動作を制御する。これにより、上記した
電源スイッチやリレーを用いる場合とは異なり、スイッ
チング停止制御回路を簡易に構成することが可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る電源装置の好適な実施の形態について説明す
る。なお、従来の電源装置81と同一の構成について
は、同一の符号をを付して重複した説明を省略する。
明に係る電源装置の好適な実施の形態について説明す
る。なお、従来の電源装置81と同一の構成について
は、同一の符号をを付して重複した説明を省略する。
【0012】最初に電源装置1の構成について説明す
る。
る。
【0013】図1に示すように、電源装置1は、フォワ
ード型のDC/DCコンバータで構成されている。電源
装置1は、互いにそれぞれ同相に巻かれた一次巻線2
a、二次巻線2bおよび補助巻線2c,2dを有するス
イッチング用のトランス2を備えている。このトランス
2の一次巻線2a側には、電源スイッチ3、平滑用のコ
ンデンサ4、本発明におけるスイッチング手段を構成す
るFET5、二次巻線2b側の出力電圧VOUT の電圧値
に基づいてFET5のスイッチングを制御する制御IC
7、入力直流を制御IC7に供給するための起動抵抗
6、補助巻線2cに発生した交流を整流平滑することに
よって制御IC7に直流電力を供給する補助電源部8、
および電源投入初期時に制御IC7を作動させるための
タイマー回路9が配設されている。この場合、補助電源
部8は、ダイオード11,12、チョークコイル13、
およびコンデンサ14を備えて構成されている。タイマ
ー回路9は、入力電圧が所定値を超えたときにハイレベ
ルの電圧を所定時間出力するタイマーIC21と、入力
直流の電圧VINを分圧した分圧電圧をタイマーIC21
に出力するための抵抗22,23と、タイマーIC21
の出力信号のレベルを反転するトランジスタ24と、抵
抗25,26とを備えて構成されている。
ード型のDC/DCコンバータで構成されている。電源
装置1は、互いにそれぞれ同相に巻かれた一次巻線2
a、二次巻線2bおよび補助巻線2c,2dを有するス
イッチング用のトランス2を備えている。このトランス
2の一次巻線2a側には、電源スイッチ3、平滑用のコ
ンデンサ4、本発明におけるスイッチング手段を構成す
るFET5、二次巻線2b側の出力電圧VOUT の電圧値
に基づいてFET5のスイッチングを制御する制御IC
7、入力直流を制御IC7に供給するための起動抵抗
6、補助巻線2cに発生した交流を整流平滑することに
よって制御IC7に直流電力を供給する補助電源部8、
および電源投入初期時に制御IC7を作動させるための
タイマー回路9が配設されている。この場合、補助電源
部8は、ダイオード11,12、チョークコイル13、
およびコンデンサ14を備えて構成されている。タイマ
ー回路9は、入力電圧が所定値を超えたときにハイレベ
ルの電圧を所定時間出力するタイマーIC21と、入力
直流の電圧VINを分圧した分圧電圧をタイマーIC21
に出力するための抵抗22,23と、タイマーIC21
の出力信号のレベルを反転するトランジスタ24と、抵
抗25,26とを備えて構成されている。
【0014】一方、トランス2の二次巻線2b側には、
ダイオード31,32、チョークコイル33、コンデン
サ34、電解コンデンサ35、放電手段としての放電回
路36、放電制御回路37、タイマー回路38、電圧検
出回路39、およびスイッチング停止制御回路40が配
設されている。この場合、スイッチング停止制御回路4
0は、抵抗71、ツェナーダイオード72、並びに、ホ
トダイオード73aおよびホトトランジスタ73bを有
するホトカップラ73を備えて構成されている。なお、
図1において、コンデンサ34と電解コンデンサ35と
が並列接続されているが、実際には、両コンデンサ3
4,35の間には抵抗などの素子が接続されるため、電
解コンデンサ35が本発明における二次巻線の誘起電圧
によって充電されるコンデンサを構成する。また、両コ
ンデンサ34,35間に抵抗などの素子が接続さされな
い場合には、両コンデンサ34,35が本発明における
コンデンサを構成する。
ダイオード31,32、チョークコイル33、コンデン
サ34、電解コンデンサ35、放電手段としての放電回
路36、放電制御回路37、タイマー回路38、電圧検
出回路39、およびスイッチング停止制御回路40が配
設されている。この場合、スイッチング停止制御回路4
0は、抵抗71、ツェナーダイオード72、並びに、ホ
トダイオード73aおよびホトトランジスタ73bを有
するホトカップラ73を備えて構成されている。なお、
図1において、コンデンサ34と電解コンデンサ35と
が並列接続されているが、実際には、両コンデンサ3
4,35の間には抵抗などの素子が接続されるため、電
解コンデンサ35が本発明における二次巻線の誘起電圧
によって充電されるコンデンサを構成する。また、両コ
ンデンサ34,35間に抵抗などの素子が接続さされな
い場合には、両コンデンサ34,35が本発明における
コンデンサを構成する。
【0015】次に、電源装置1の全体動作について、図
2を参照して説明する。
2を参照して説明する。
【0016】同図(a)に示すように、電源スイッチ3
がオン状態に操作されると、直流電源Uから出力される
入力直流によってコンデンサ4の充電が開始される。こ
の場合、同図(b)に示すように、コンデンサ4の端子
間における電圧VINが電圧値V11を超えると、同図
(c)に示すように、タイマーIC21が起動し、タイ
マーIC21は、時間T1の間、ハイレベル電圧をトラ
ンジスタ24のベースに出力する。これにより、トラン
ジスタ24が、作動状態となり、オン/オフ入力端子の
電圧VC をロウレベル電圧に制御することにより制御I
C7を作動可能状態にする。次いで、起動抵抗6を介し
てコンデンサ14が充電され、コンデンサ14の電圧が
所定値を超えたときに、制御IC7が、同図(d)に示
すように、作動を開始し、FET5にスイッチング信号
を出力する。この結果、FET5がスイッチングを開始
することにより、トランス2の二次巻線2bにパルス電
圧が誘起する。次いで、ダイオード31,32、チョー
クコイル33およびコンデンサ34が、二次巻線2bの
誘起電圧を整流平滑することにより直流電圧を生成す
る。
がオン状態に操作されると、直流電源Uから出力される
入力直流によってコンデンサ4の充電が開始される。こ
の場合、同図(b)に示すように、コンデンサ4の端子
間における電圧VINが電圧値V11を超えると、同図
(c)に示すように、タイマーIC21が起動し、タイ
マーIC21は、時間T1の間、ハイレベル電圧をトラ
ンジスタ24のベースに出力する。これにより、トラン
ジスタ24が、作動状態となり、オン/オフ入力端子の
電圧VC をロウレベル電圧に制御することにより制御I
C7を作動可能状態にする。次いで、起動抵抗6を介し
てコンデンサ14が充電され、コンデンサ14の電圧が
所定値を超えたときに、制御IC7が、同図(d)に示
すように、作動を開始し、FET5にスイッチング信号
を出力する。この結果、FET5がスイッチングを開始
することにより、トランス2の二次巻線2bにパルス電
圧が誘起する。次いで、ダイオード31,32、チョー
クコイル33およびコンデンサ34が、二次巻線2bの
誘起電圧を整流平滑することにより直流電圧を生成す
る。
【0017】この場合、電解コンデンサ35が直流電圧
によって充電され、その充電電圧である出力電圧VOUT
が、同図(e)に示すように、電圧値V01に達すると、
同図(f)に示すように、タイマーIC63が、時間T
2の間、ダイオード64を介してトランジスタ55のベ
ースにハイレベル電圧を出力する。これにより、トラン
ジスタ55は、時間T2の間、FET52を作動停止状
態に維持する。
によって充電され、その充電電圧である出力電圧VOUT
が、同図(e)に示すように、電圧値V01に達すると、
同図(f)に示すように、タイマーIC63が、時間T
2の間、ダイオード64を介してトランジスタ55のベ
ースにハイレベル電圧を出力する。これにより、トラン
ジスタ55は、時間T2の間、FET52を作動停止状
態に維持する。
【0018】次いで、補助巻線2dの誘起電圧によって
電圧検出回路39の出力電圧VA が所定電圧まで上昇す
ると、ツェナーダイオード58が導通し、これにより、
電圧検出回路39からダイオード57、ツェナーダイオ
ード58および抵抗59を介してトランジスタ55にベ
ース電流が供給される。この後、タイマーIC63が作
動を停止し、ツェナーダイオード58を介して供給され
るベース電流によってトランジスタ55が作動状態を維
持することにより、FET52が作動停止状態を継続さ
せられる。この状態では、電源装置1は、図外の負荷回
路に電圧値V02に安定化した直流電力を供給すると共
に、電解コンデンサ35に蓄積されているエネルギーに
よって、出力電圧VOUT を一定値に維持しつつ、パルス
状の大電流を負荷回路に供給することが可能となる。
電圧検出回路39の出力電圧VA が所定電圧まで上昇す
ると、ツェナーダイオード58が導通し、これにより、
電圧検出回路39からダイオード57、ツェナーダイオ
ード58および抵抗59を介してトランジスタ55にベ
ース電流が供給される。この後、タイマーIC63が作
動を停止し、ツェナーダイオード58を介して供給され
るベース電流によってトランジスタ55が作動状態を維
持することにより、FET52が作動停止状態を継続さ
せられる。この状態では、電源装置1は、図外の負荷回
路に電圧値V02に安定化した直流電力を供給すると共
に、電解コンデンサ35に蓄積されているエネルギーに
よって、出力電圧VOUT を一定値に維持しつつ、パルス
状の大電流を負荷回路に供給することが可能となる。
【0019】次に、電圧検出回路39の出力電圧VA が
さらに上昇すると、ツェナーダイオード72が導通し
て、電圧検出回路39から抵抗71およびツェナーダイ
オード72を介してホトダイオード73aに電流が供給
される。これにより、ホトトランジスタ73bが導通
し、時間T1を経過してタイマーIC21の出力電圧が
ロウレベル電圧に低下しても、制御IC7のオン/オフ
入力端子の電圧VC がロウレベル電圧に維持される結
果、制御IC7は作動を継続する。
さらに上昇すると、ツェナーダイオード72が導通し
て、電圧検出回路39から抵抗71およびツェナーダイ
オード72を介してホトダイオード73aに電流が供給
される。これにより、ホトトランジスタ73bが導通
し、時間T1を経過してタイマーIC21の出力電圧が
ロウレベル電圧に低下しても、制御IC7のオン/オフ
入力端子の電圧VC がロウレベル電圧に維持される結
果、制御IC7は作動を継続する。
【0020】次いで、同図(a)に示すように、電源ス
イッチ3が遮断されると、入力直流の供給が絶たれるた
め、コンデンサ4の電圧VINが、同図(b)に示すよう
に、徐々に低下する。この場合、トランス2の一次巻線
2aの電圧と補助巻線2dの誘起電圧がほぼ比例するた
め、電圧検出回路39の出力電圧VA は、一次巻線2a
の電圧にほぼ比例して低下する。その後、コンデンサ4
の電圧VINが電圧値(本発明における「予め規定された
電圧」に相当する)V12に低下した時間t1の時には、
電圧検出回路39の出力電圧VA が低下することによ
り、ツェナーダイオード72が非導通状態になる。この
場合、ツェナーダイオード72は、ツェナーダイオード
58が非導通状態になる前に非導通状態になるように、
そのツェナー電圧が予め規定されている。この状態で
は、ホトダイオード73aに流れていた電流が遮断され
るため、ホトトランジスタ73bがオフ状態になる。こ
のため、同図(g)に示すように、電圧VC がハイレベ
ル電圧に変化する結果、同図(d)に示すように、制御
IC7が作動を停止する。これにより、二次巻線2b側
への電力の供給が停止される結果、出力電圧VOUT は、
同図(b)に示すように、定格の電圧値VO2から緩やか
に低下し始める。
イッチ3が遮断されると、入力直流の供給が絶たれるた
め、コンデンサ4の電圧VINが、同図(b)に示すよう
に、徐々に低下する。この場合、トランス2の一次巻線
2aの電圧と補助巻線2dの誘起電圧がほぼ比例するた
め、電圧検出回路39の出力電圧VA は、一次巻線2a
の電圧にほぼ比例して低下する。その後、コンデンサ4
の電圧VINが電圧値(本発明における「予め規定された
電圧」に相当する)V12に低下した時間t1の時には、
電圧検出回路39の出力電圧VA が低下することによ
り、ツェナーダイオード72が非導通状態になる。この
場合、ツェナーダイオード72は、ツェナーダイオード
58が非導通状態になる前に非導通状態になるように、
そのツェナー電圧が予め規定されている。この状態で
は、ホトダイオード73aに流れていた電流が遮断され
るため、ホトトランジスタ73bがオフ状態になる。こ
のため、同図(g)に示すように、電圧VC がハイレベ
ル電圧に変化する結果、同図(d)に示すように、制御
IC7が作動を停止する。これにより、二次巻線2b側
への電力の供給が停止される結果、出力電圧VOUT は、
同図(b)に示すように、定格の電圧値VO2から緩やか
に低下し始める。
【0021】一方、時間t1よりも若干遅れた時間t2
の時には、制御IC7が作動を停止しているため、補助
巻線2dに電圧が誘起されない結果、電圧検出回路39
の出力電圧VA は、0Vになっている。このため、ツェ
ナーダイオード58が非導通状態になることにより、電
圧検出回路39からトランジスタ55に対してのベース
電流の供給が遮断される。この場合、タイマーIC63
の出力電圧が既にロウレベル電圧に維持されているた
め、トランジスタ55は直ちにオフ状態になる。この結
果、FET52のゲートには、同図(h)に示すよう
に、時間t2の時から正電圧が印加される。この場合、
抵抗53,54の抵抗値をそれぞれR53,R54とする
と、ゲートの電圧VG は、下記の式で表され、出力電圧
VOUT に比例する。ここで、同図(e)に示すように、
出力電圧VOUT が定格の電圧値V02からそれほど低下し
ていないときには、FET52のゲートにおける電圧V
G は、ゲート−ソース間のスレッシュホールド電圧VTH
よりも十分高い電圧値となる。このため、FET52が
オン状態になる。この結果、電解コンデンサ35が抵抗
51で短絡されることにより、電解コンデンサ35の放
電が開始される。 VG =VOUT ×(R54/(R53+R54))
の時には、制御IC7が作動を停止しているため、補助
巻線2dに電圧が誘起されない結果、電圧検出回路39
の出力電圧VA は、0Vになっている。このため、ツェ
ナーダイオード58が非導通状態になることにより、電
圧検出回路39からトランジスタ55に対してのベース
電流の供給が遮断される。この場合、タイマーIC63
の出力電圧が既にロウレベル電圧に維持されているた
め、トランジスタ55は直ちにオフ状態になる。この結
果、FET52のゲートには、同図(h)に示すよう
に、時間t2の時から正電圧が印加される。この場合、
抵抗53,54の抵抗値をそれぞれR53,R54とする
と、ゲートの電圧VG は、下記の式で表され、出力電圧
VOUT に比例する。ここで、同図(e)に示すように、
出力電圧VOUT が定格の電圧値V02からそれほど低下し
ていないときには、FET52のゲートにおける電圧V
G は、ゲート−ソース間のスレッシュホールド電圧VTH
よりも十分高い電圧値となる。このため、FET52が
オン状態になる。この結果、電解コンデンサ35が抵抗
51で短絡されることにより、電解コンデンサ35の放
電が開始される。 VG =VOUT ×(R54/(R53+R54))
【0022】この場合、FET5が既にスイッチングを
停止しているため、二次巻線2b側には電力が供給され
ない。このため、放電回路36は、時間t2の時に電解
コンデンサ35に既に蓄積されているエネルギーのみを
消費する。したがって、同図(e)に示すように、出力
電圧VOUT が、時間t2の時から急激に低下して、短時
間で放電が完了する結果、感電事故防止の確実化が図ら
れる。
停止しているため、二次巻線2b側には電力が供給され
ない。このため、放電回路36は、時間t2の時に電解
コンデンサ35に既に蓄積されているエネルギーのみを
消費する。したがって、同図(e)に示すように、出力
電圧VOUT が、時間t2の時から急激に低下して、短時
間で放電が完了する結果、感電事故防止の確実化が図ら
れる。
【0023】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されず、その構成を適宜変更することができる。例え
ば、本発明の実施の形態では、本発明におけるコンデン
サに相当する電解コンデンサ35が装置内部に配設され
ている例について説明したが、本発明は、これに限定さ
れず、電解コンデンサ35が負荷回路側にあってもよい
し、電源装置1の出力端子に取り付けてあってもよい。
また、本発明の実施の形態では、トランス2およびホト
カップラ73を用いて一次巻線2a側と二次巻線2bと
を互いに絶縁しているが、本発明は、これに限定され
ず、一次巻線2a側と二次巻線2bとが絶縁されていな
い電源装置に適用することもできる。
定されず、その構成を適宜変更することができる。例え
ば、本発明の実施の形態では、本発明におけるコンデン
サに相当する電解コンデンサ35が装置内部に配設され
ている例について説明したが、本発明は、これに限定さ
れず、電解コンデンサ35が負荷回路側にあってもよい
し、電源装置1の出力端子に取り付けてあってもよい。
また、本発明の実施の形態では、トランス2およびホト
カップラ73を用いて一次巻線2a側と二次巻線2bと
を互いに絶縁しているが、本発明は、これに限定され
ず、一次巻線2a側と二次巻線2bとが絶縁されていな
い電源装置に適用することもできる。
【0024】さらに、本発明の実施の形態では、スイッ
チング停止制御回路40が制御IC7のオン/オフ入力
端子を制御することによりFET5のスイッチングを停
止させているが、本発明は、これに限定されず、制御I
C7を介さないでFET5のスイッチングを直接停止さ
せることもできるし、スイッチング停止制御回路の構成
についても、適宜変更することができる。また、本発明
の実施の形態では、フォワード型の電源装置の例につい
て説明したが、本発明は、これに限定されず、フライバ
ック型の電源装置に適用することもできる。
チング停止制御回路40が制御IC7のオン/オフ入力
端子を制御することによりFET5のスイッチングを停
止させているが、本発明は、これに限定されず、制御I
C7を介さないでFET5のスイッチングを直接停止さ
せることもできるし、スイッチング停止制御回路の構成
についても、適宜変更することができる。また、本発明
の実施の形態では、フォワード型の電源装置の例につい
て説明したが、本発明は、これに限定されず、フライバ
ック型の電源装置に適用することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の電源装置
によれば、電源スイッチが遮断操作されて入力直流の供
給が遮断されたときに、電圧検出回路によって検出され
た入力直流の電圧が予め規定された電圧に低下した時点
で、まずスイッチング停止制御回路がスイッチング手段
の作動を停止させることによってトランスの二次巻線お
よび補助巻線側へのエネルギーの出力を停止させ、その
後に、放電制御回路が放電手段を作動させてコンデンサ
を放電させるというように、スイッチング停止制御回路
が、放電手段によるコンデンサの放電に先立ってスイッ
チング手段の作動を停止させることにより、放電手段に
よる消費電力を低減することができ、その分、放熱器の
小型化を図ることができる。また、スイッチング手段や
二次巻線側の整流素子などに大電流が流れないため、低
電流タイプの部品を用いることができる結果、装置の製
造コストを低減することができる。さらに、コンデンサ
に既に蓄積されているエネルギーのみを放電すればよい
ため、放電時間の短縮化を図ることができ、これによ
り、感電事故を確実に防止することができる。
によれば、電源スイッチが遮断操作されて入力直流の供
給が遮断されたときに、電圧検出回路によって検出され
た入力直流の電圧が予め規定された電圧に低下した時点
で、まずスイッチング停止制御回路がスイッチング手段
の作動を停止させることによってトランスの二次巻線お
よび補助巻線側へのエネルギーの出力を停止させ、その
後に、放電制御回路が放電手段を作動させてコンデンサ
を放電させるというように、スイッチング停止制御回路
が、放電手段によるコンデンサの放電に先立ってスイッ
チング手段の作動を停止させることにより、放電手段に
よる消費電力を低減することができ、その分、放熱器の
小型化を図ることができる。また、スイッチング手段や
二次巻線側の整流素子などに大電流が流れないため、低
電流タイプの部品を用いることができる結果、装置の製
造コストを低減することができる。さらに、コンデンサ
に既に蓄積されているエネルギーのみを放電すればよい
ため、放電時間の短縮化を図ることができ、これによ
り、感電事故を確実に防止することができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る電源装置の回路図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係る電源装置の動作を説
明するための図であって、(a)は電源スイッチ3の作
動状態を示す作動状態図、(b)はコンデンサ4の端子
間における電圧VINの電圧波形を示す電圧波形図、
(c)はタイマーIC21の出力電圧の波形を示す電圧
波形図、(d)は制御IC7の作動状態を示す作動状態
図、(e)は出力電圧VOUT の波形を示す電圧波形図、
(f)はタイマーIC63の出力電圧の波形を示す電圧
波形図、(g)は制御IC7のオン/オフ入力端子にお
ける電圧VC の波形を示す電圧波形図、(h)はFET
52のゲート電圧の波形を示す電圧波形図である。
明するための図であって、(a)は電源スイッチ3の作
動状態を示す作動状態図、(b)はコンデンサ4の端子
間における電圧VINの電圧波形を示す電圧波形図、
(c)はタイマーIC21の出力電圧の波形を示す電圧
波形図、(d)は制御IC7の作動状態を示す作動状態
図、(e)は出力電圧VOUT の波形を示す電圧波形図、
(f)はタイマーIC63の出力電圧の波形を示す電圧
波形図、(g)は制御IC7のオン/オフ入力端子にお
ける電圧VC の波形を示す電圧波形図、(h)はFET
52のゲート電圧の波形を示す電圧波形図である。
【図3】従来の電源装置の回路図である。
1 電源装置 2 トランス 2a 一次巻線 2b 二次巻線 2d 補助巻線 5 FET 7 制御IC 35 電解コンデンサ 36 放電回路 37 放電制御回路 40 スイッチング停止制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】 スイッチング用のトランスにおける一次
巻線を介して入力直流をスイッチングするためのスイッ
チング手段と、前記トランスにおける二次巻線の誘起電
圧によって充電させられるコンデンサと、当該コンデン
サを放電させる放電手段と、前記トランスにおける補助
巻線の誘起電圧を整流平滑することによって前記入力直
流の電圧を検出する電圧検出回路と、前記入力直流に対
する供給および遮断を行う電源スイッチと、当該電源ス
イッチが遮断操作された後に前記電圧検出回路によって
検出された前記入力直流の電圧が予め規定された電圧に
低下したときに前記スイッチング手段の作動を停止させ
るスイッチング停止制御回路と、当該スイッチング停止
制御回路によって前記スイッチング手段が作動停止され
た後に前記放電手段を作動させて前記コンデンサを放電
させる放電制御回路とを備えていることを特徴とする電
源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02141998A JP3188414B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02141998A JP3188414B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 電源装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11206114A JPH11206114A (ja) | 1999-07-30 |
JP3188414B2 true JP3188414B2 (ja) | 2001-07-16 |
Family
ID=12054493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02141998A Expired - Fee Related JP3188414B2 (ja) | 1998-01-19 | 1998-01-19 | 電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3188414B2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-19 JP JP02141998A patent/JP3188414B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11206114A (ja) | 1999-07-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |