JP5259525B2 - 油圧供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される補機類の冷却や油圧作動機構に作動油を強制的に供給するための油圧供給装置に関する。
所定の条件下で車両が停車した際、エンジンを自動停止・再始動を行い燃料消費や排気エミッションを低減するアイドルストップシステムが知られている。
このシステムは自動変速機の油圧作動機構に作動油を供給するポンプとして、エンジンで直接あるいは間接的に駆動される主油圧ポンプと電動モータにより駆動される補助油圧ポンプを備えている。
しかして車両運転時は主油圧ポンプで油圧作動機構に作動油を供給し、車両停止時は主油圧ポンプを停止して電動モータにより駆動される補助油圧ポンプを起動する。このようにしてエンジン停止期間にも自動変速機の油圧作動機構に供給する作動油を確保することで、自動変速機がニュートラル状態にならないようにして冷却する
特許文献1は、上記のように構成された従来の油圧供給装置の一例を開示している。
特開2002−310272号公報
特許文献1では、かかるアイドルストップシステムを実現するときの補助油圧ポンプを駆動するモータとして、センサレス直流ブラッシレスモータを採用している。このようなセンサレス直流ブラッシレスモータでは回転子の角度位置を検知するためにモータの逆起電力を回転子の位置信号として利用している。
従って補助油圧ポンプ駆動用モータの起動に当っては、低い周波数の駆動電力を加え回転子を連れ回りさせ、逆起電力を発生させた上で回転子の位置信号として検知し、初期の回転数となるように電流を制御しており起動性が劣っている。
このため特許文献1では、補助油圧ポンプの出口側にリリーフ弁を設けている。このリリーフ弁は、補助油圧ポンプが主油圧ポンプに代わって給油開始できるようになるまでの間、主油圧ポンプが供給する作動油の圧力に抗しきれずに補助油圧ポンプ駆動用モータが脱調してしまうことを防止するためのものである。
かかるリリーフ弁の設定圧力は残留圧力に比べ十分低く設定され、補助油圧ポンプ駆動用モータの起動時に補助油圧ポンプがロックするのを防止している。この結果、エンジン停止時の作動油圧はエンジン動作時の圧力より低く設定されることになる。
しかしエンジン停止時にも自動変速機の油圧作動機構を動作させる場合があり、油圧が低いため応答速度が遅くなるという新たな問題が発生する。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に対して制限して運転する。
また、補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数と、作動油の温度を検出し、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える制限電流を回転数と作動油温度から決定してもよい。
また、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える制限電流は、回転数が高いほど大きい電流としてもよい。
また、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える制限電流は、作動油温度が高いほど大きい電流としてもよい。
また、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える制限電流は、回転数が高いほど大きい電流とされ、作動油温度が高いほど大きい電流としてもよい。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に対して制限して運転するとともに、作動油の温度を検出し、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流にする時点を、作動油の温度を用いて決定する。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に対して制限して運転するとともに、補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数を検出し、これが所定回転数に到達した時点から一定時間後に補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に変更するとともに、一定時間を作動油の温度を用いて決定する。
また、一定時間は、作動油の温度が高いほど短い時間としてもよい。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に対して制限して運転するとともに、補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数を検出し、これが所定回転数に到達した時点から一定時間後に補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に変更するとともに、所定回転数を作動油の温度を用いて決定する。
また、回転数は、作動油の温度が高いほど高い回転数としてもよい。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、主油圧ポンプから補助油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に対して制限して運転するとともに、補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数を検出し、これが所定回転数に到達した時点から一定時間後に補助油圧ポンプ駆動用モータに与える電流を通常運転時の電流に変更するとともに、所定回転数と、一定時間を作動油の温度を用いて決定する。
また、回転数は、作動油の温度が高いほど高い回転数とされ前記一定時間は、作動油の温度が高いほど短い時間としてもよい。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、補助油圧ポンプから主油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数を検出し、これが所定回転数に到達した時点から一定時間後に補助油圧ポンプ駆動用モータへの通電を停止するとともに、一定時間を作動油の温度を用いて決定する。
また、一定時間は、作動油の温度が高いほど短い時間としてもよい。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、補助油圧ポンプから主油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数を検出し、これが所定回転数に到達した時点から一定時間後に補助油圧ポンプ駆動用モータへの通電を停止するとともに、所定回転数を作動油の温度を用いて決定する。
また、回転数は、作動油の温度が高いほど高い回転数としてもよい。
本発明では、エンジンを駆動源とする主油圧ポンプとモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は主油圧ポンプから、アイドルストップ状態では補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置において、補助油圧ポンプから主油圧ポンプへの切替時に、補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数を検出し、これが所定回転数に到達した時点から一定時間後に補助油圧ポンプ駆動用モータへの通電を停止するとともに、一定時間と所定回転数を作動油の温度を用いて決定する。
また、回転数は、作動油の温度が高いほど高い回転数とされ、一定時間は、作動油の温度が高いほど短い時間としてもよい。
本発明にかかる自動車用油圧供給装置のシステム図 油圧供給装置のコントローラの構成を示す図ポンプ 補助油圧ポンプ起動時のタイムチャートを示す図 コントローラ内の関数発生器の特性を示す図 起動時に判定回転数を決定するための特性と示す図 起動時に判定時間を決定するための特性を示す図 補助油圧ポンプ停止時のタイムチャートを示す図 停止時に判定回転数を決定するための特性と示す図 停止時に判定時間を決定するための特性を示す図
以下、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる自動車用油圧供給装置のシステム構成図を示している。本発明の油圧供給装置では、作動油貯蔵部6の作動油を自動変速機などの油圧作動機構2に供給するために、自動車エンジン1で駆動される主油圧ポンプ3と、電動モータ8により駆動される補助油圧ポンプ7とを備える。
なおここで、自動車エンジン1で駆動される主油圧ポンプ3とは、エンジン1と同一軸に接続されて駆動され、あるいはベルトにより連結されて駆動され、さらにはエンジンにより発電機を回転しその電力で駆動されるモータにより駆動されるような、いずれの形態をも含むものである。要は、エンジンが停止した場合には駆動力を失い停止するようなポンプを意味する。
各ポンプ3,7の出口には逆流防止弁5,12が設けられ、主油圧ポンプ3作動中に作動油が補助油圧ポンプ7に流入することを逆流防止弁5により阻止し、補助油圧ポンプ7作動中に作動油が主油圧ポンプ3に流入することを逆流防止弁12により阻止している。また、主油圧ポンプ3または補助油圧ポンプ7によって油圧作動機構に送油される作動油の供給油圧は、リリーフ弁4にて制御油圧Pcになるよう一定に保たれる。
本発明では、補助油圧ポンプ7を駆動する電動モータとして直流ブラッシレスモータ8を使用する。この直流ブラッシレスモータ8には磁極位置センサ11が内蔵されており、電動モータは、いわゆるセンサ付き直流ブラッシレスモータとされる。
コントローラ9は、磁極位置センサ11の信号と作動油貯蔵部6に備えた温度センサ10の信号を入力し、最適なモータ駆動信号20を直流ブラッシレスモータ8へ出力する。モータ駆動信号20は、モータトルクに比例するモータ電流として制御されるのが望ましいが、通常制御状態ではモータの回転数で制御してもよい。
図2は、図1の電動モータである直流ブラッシレスモータ8を駆動制御するコントローラ9の回路構成を示す図である。この図2に明らかなように、コントローラ9は作動油貯蔵部6内の油温を温度センサ10で検知した信号を油温センサ入力回路91で、直流ブラッシレスモータ8の回転速度を検出するために設置された磁極位置センサ11からのU相、V相、W相の磁極位置を磁極位置センサ入力回路92で、それぞれ入力する。
演算回路93は、これらの入力回路91,92のほかに上位コントローラ90からの駆動指令95をも入力して、最終的に直流ブラッシレスモータ8のU相、V相、W相の各相に通電する駆動電流20を制御する。具体的にはインバータである通電量制御回路94に対して、インバータのU相、V相、W相の上流側回路、下流側回路の出力配分を決定して与え、各相の駆動電流を制御する。
次に、図3により、補助油圧ポンプ7の起動時の動作を説明する。
図3は横の時間軸に対し、上から主油圧ポンプ3と補助油圧ポンプ7の油圧(主油圧PM,補助油圧PA,制御油圧PC)の推移状態、補助油圧ポンプ7駆動指令95による起動タイミング、磁極位置センサ11から求められた直流ブラッシレスモータ8の回転数、直流ブラッシレスモータ8の駆動トルク指令20を表している。
この図3において、エンジン1が停止を開始し、主油圧ポンプ3の出口作動油圧PM(点線で図示)が低下し始めると、図2の上位コントローラ90がコントローラ9に対して駆動指令95を発し、直流ブラッシレスモータ8に駆動電流の通電を開始する。これが、図4のA点であり、補助油圧ポンプ7の駆動指令95が停止から駆動になる。
この結果、直流ブラッシレスモータ8が駆動され、これに伴い補助油圧ポンプ7も回転を開始する。この時点では、通常は補助油圧ポンプ7回りには作動油が抜けており、このため一時的に回転は上がる。しかし、主油圧ポンプ3の油圧PMがまだ十分に残存しているため、これに抗して作動油を流すことができず、ポンプのクリアランスによる洩れ分に応じた回転にすぐに低下する。また、このA点とB点の間での補助油圧ポンプ7の出口作動油圧PA(一点鎖線で図示)も、補助油圧ポンプ7の回転数変化に応じて過渡的に増加するが、その後に低下してしまう。これが図3のB点である。
したがって、補助油圧ポンプ7は、ほぼロック状態である。この状態でコントローラ9内の演算回路93が大きな電流を流すように通電量制御回路94に制御指令を与えると、直流ブラッシレスモータ8やコントローラ9の温度が上昇し、故障に繋がる。このため、本発明においては直流ブラッシレスモータ8駆動直後の電流を通常より小さく制御する。
この電流制限運転を行わしめるのが図3の演算回路93である。演算回路93は、駆動指令95が上位コントローラ9から与えられた直後(A点)にはこの駆動信号95により直流ブラッシレスモータ8の通電量を決定するが、その後(B点)に関数発生器で定まる電流制限運転に移行する。
関数発生器は図4に示す特性であり、油温センサ入力回路91からの油温と、磁極位置センサ入力回路92からの回転数を用いて直流ブラッシレスモータ8を駆動するときの駆動電流20を決定する。
この関数発生器では、油温が一定であれば回転数が高いほど駆動電流20を大きな値に制御する。また、回転数が同じであれば、油温が高いほど駆動電流20を大きな値に制御する。
この関数発生器の考え方は、ポンプでは駆動電流20(通電電流)とモータトルクが比例的に定まること、かつ油温が低い状態からの起動時では油圧は速やかに増加するが油流量は増加しないこと、また油温が高い状態からの起動時では油流量は速やかに増加するが油圧は増加しないこと、といった物理現象を考慮して決定されている。
図3のB点以後、図4の関数発生器は(通常運転時に比べて)微小な電流設定値20を通電量制御回路94に与え、結果として補助油圧ポンプ7は低速で回転し続けながら、その出口の作動油圧力PAを徐々に上げていく。
一方では、主油圧ポンプ3の出口作動油圧力PMが低下し続けており、やがて補助油圧ポンプ7の出口作動油油圧PAより小さくなり、図3のC点で逆流防止弁5が開く。このC点になると作動油が流れ出すために補助油圧ポンプ7の回転が高くなる。関数発生器は図3にその特性を示すように回転数の上昇に応じて、直流ブラッシレスモータ8の駆動電流も大きくなるように設定されており、C点移行電流設定値を上げていく。
このようにすることで、電流設定値を徐々に通常時の指令値に近づけることができる。とはいえ、依然として関数発生器を用いた電流制限運転を継続しており、安全性を確認したうえでいずれかの時点で通常時の補助油圧ポンプ7の定格運転に戻す必要がある。
この判断のために本発明においては、始動時判定回転数Naを設定しており、この回転数Naに到達後、判定時間Taが経過したことをもって通常時の指令値に戻す操作を行う。
そこで、本発明では演算回路93内に図5の特性を備え、作動油油温との関係で、判定回転数Naを設定し、また図6の特性を備え、作動油油温との関係で、判定時間Taを設定する。具体的には図5の特性のように作動油油温が高いほど判定回転数Naを高めに設定する。また図6の特性のように作動油油温が高いほど判定時間Taを短めに設定する。
図3では、D点で直流ブラッシレスモータ8の回転数が作動油温度ごとに設定された判定回転数Na以上となり、ここから時間をカウント開始する。その後、E点で作動油温度ごとに設定された判定時間Ta以上経過する。演算回路93は、この時間Taが経過したことを確認して、通電量制御回路94に与える電流指令、従って駆動電流20を通常運転時指令に戻す。なお、通常運転時指令とは、リリーフ弁4で決定される制御圧力PCに相当する電流設定値である。
以上述べたようにして、補助油圧ポンプ7は起動の初期に電流制限運転を実施することで直流ブラッシレスモータ8の破損を防止しながら安全な起動を行うことができ、以降アイドルストップ状態の間、主油圧ポンプ3に変わって作動油圧を油圧作動機構2に送り続ける。
係る制御の結果として、油圧作動機構2に供給される油圧は、図3の制御油圧PCのように一時低下するような過渡的変動をするが、補助油圧ポンプ7が定格運転後は主油圧ポンプ3が提供したと同じ圧力の油圧を供給する。このため、エンジン停止時に自動変速機の油圧作動機構が動作された場合にあっても、油圧が低いため応答速度が遅くなるという問題は発生しない。
次に図7にて、アイドルストップ状態を解除するときの、主油圧ポンプ3起動、補助油圧ポンプ7停止時の動作を説明する。図7は図4と同じ項目を図示したタイムチャートであり、F点で主油圧ポンプ3が油圧を発生始めると、補助油圧ポンプ7の負荷が大きくなり回転が低下し始める。
G点では、主油圧ポンプ3の出口油圧PMが補助油圧ポンプ7の出口油圧PAより大きくなり、逆流防止弁5が閉じ、補助油圧ポンプ7が締切状態となるので、急激に回転が低下する。
図2のコントローラ9は、回転数低下をもって主油圧ポンプ3への切り替わりの完了と判断して補助油圧ポンプ7の停止を行うが、これは例えば次のように行う。
コントローラ9は、その内部に図8の特性を備え、作動油油温との関係で、停止時判定回転数Nsを設定し、また図9の特性を備え、作動油油温との関係で、判定時間Tsを設定する。具体的には図8の特性のように作動油油温が高いほど判定回転数Nsを高めに設定する。また図9の特性のように作動油油温が高いほど判定時間Tsを短めに設定する。
しかして、図7のタイムチャートにおいて、H点でモータ回転数が図8の特性で定まる作動油温度ごとに設定された判定回転数Ns以下となり、ここから時間をカウント開始する。I点では、図9の特性で作動油温度ごとに設定された判定時間Tsを経過する。演算回路93はこの判定時間Ts経過をもって完全に切り替わりが完了したと判断し、電流駆動指令を停止する。
以上説明したように、本発明のように、磁極位置センサ11を用いて主油圧ポンプ3と補助油圧ポンプ7の切換を図4、図7の動作で行えば、補助油圧ポンプの下流にリリーフ弁を設けることなく、また直流ブラッシレスモータ8とコントローラ9の故障を発生させることなく、制御油圧PCを安定して制御できる。
さらに、エンジン停止時の作動油圧をエンジン動作中と同じ大きさの作動油圧とすることができるので、エンジン停止時に自動変速機の油圧作動機構が動作した場合にあっても、スムーズな運転が行える。
また、判定時間Taを用いることで、A点直後に回転が一旦上昇しても、通常制御にそのまま移行するような動作を防止できる。
また、判定時間Tsを用いることで、E点後に回転が一時的に低下しても、油圧不足が発生するような動作を防止できる。
本発明によれば、エンジンのアイドリングストップを行う場合に適用して好都合であり、環境保護に与える効果が大きい。
1…エンジン
2…自動変速機の油圧作動機構
3…主油圧ポンプ
4…リリーフ弁
5…逆流防止弁
6…作動油貯蔵部
7…補助油圧ポンプ
8…ブラッシレス直流モータ
9…コントローラ
10…温度センサ
11…磁極位置センサ
20…モータ駆動信号
90…上位コントローラ
91…油温センサ入力回路
92…磁極位置センサ入力回路
93…演算回路
94…通電量制御回路
95…駆動指令

Claims (5)

  1. エンジンを駆動源とする主油圧ポンプと直流ブラッシレスモータを駆動源とする補助油圧ポンプをそれぞれ逆流防止弁を介して並置し、車両運転中は前記主油圧ポンプから、またアイドルストップ状態では前記補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給してなる油圧供給装置であって
    前記主油圧ポンプから前記補助油圧ポンプへの切替時に、前記直流ブラッシレスモータが起動された後、前記逆流防止弁が開弁して前記補助油圧ポンプから作動油を油圧作動機構に供給開始するまでの間、前記補助油圧ポンプの出口側から前記補助油圧ポンプの低圧側に作動油を循環させないように構成するとともに、
    前記主油圧ポンプから前記補助油圧ポンプへの切替時に、前記補助油圧ポンプ駆動用直流ブラッシレスモータに与える電流を通常運転時の電流に対して制限して運転することで前記逆流防止弁が開弁するまでの間、前記補助油圧ポンプ出口の作動油圧力を徐々に上げていくように構成したことを特徴とする油圧供給装置。
  2. 請求項1記載の油圧供給装置であって
    前記補助油圧ポンプ駆動用モータの回転数と、前記作動油の温度を検出し、前記主油圧ポンプから前記補助油圧ポンプへの切替時に、前記補助油圧ポンプ駆動用直流ブラッシレスモータに与える前記制限電流を前記回転数と作動油温度から決定することを特徴とする油圧供給装置。
  3. 請求項2記載の油圧供給装置であって
    前記主油圧ポンプから前記補助油圧ポンプへの切替時に、前記補助油圧ポンプ駆動用直流ブラッシレスモータに与える制限電流は、前記回転数が高いほど大きい電流とされることを特徴とする油圧供給装置。
  4. 請求項2記載の油圧供給装置であって
    前記主油圧ポンプから前記補助油圧ポンプへの切替時に、前記補助油圧ポンプ駆動用直流ブラッシレスモータに与える制限電流は、前記作動油温度が高いほど大きい電流とされることを特徴とする油圧供給装置。
  5. 請求項2記載の油圧供給装置であって
    前記主油圧ポンプから前記補助油圧ポンプへの切替時に、前記補助油圧ポンプ駆動用直流ブラッシレスモータに与える制限電流は、前記回転数が高いほど大きい電流とされ、前記作動油温度が高いほど大きい電流とされることを特徴とする油圧供給装置。
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