JP5257890B2 - ウエハリング供給排出装置 - Google Patents

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本発明は、半導体装置又は電子部品等のデバイスが複数粘着されたウエハシートから、個片のデバイスを切り出し、テストハンドラやピッカーにおいて特性測定及び外観検査等の各種処理を行うために、ウエハシートを保持したウエハリングの供給排出装置に関する。
ダイシング、マウンティング、ボンディング、シーリングの各組立工程を経た半導体装置や電子部品等のデバイスは、テストハンドラと呼ばれる複合テスト装置に供給される。そして、テストハンドラに設けられた保持機構によって保持され、テストハンドラ内を搬送されながら、デバイスの電気特性測定、分類、マーキング、外観検査、梱包(テープ梱包)等の各工程処理が施される。
デバイスの組立工程からテストハンドラへの供給方法には、ウエハリング上の粘着シート(UVシートなど)に貼り付けられダイシングで個片化されたデバイスを供給する方法や、個片のデバイスをリードフレームに搭載しリードフレーム供給ユニットによって供給する方法又は振動式パーツフィーダによって一定の方向及び姿勢に整列して供給する方法等がある。このうち、特に、ベアチップやWLCSP(ウエハレベルチップスケールパッケージ)など小型、薄型のデバイスでは、ウエハリングからのダイシングによる供給が主となる。
従来より、このようなピックアップヘッドとテストハンドラとを用いて、リング上のウエハシートに粘着されたリードレス半導体デバイスを剥がし、これを直接テストハンドラに受け渡す、いわゆるダイレクトピックアップ機構を備えたウエハリング供給排出装置が知られていた。
例えば、図13に示すように、ウエハリングとテストハンドラのターンテーブルとを重なる位置に設け、ウエハリングをリング移動機構3によりX軸及びY軸方向に適宜移動させ、ウエハリングから半導体デバイスを個別にピックアップすることによって、ターンテーブルに設けた吸着保持手段に対して受け渡しを行う装置である。
また、特許文献1には、このような従来のウエハリング供給排出装置として、ピックアップした半導体デバイスを連続的に配置された複数のターンテーブル間をチャックにより受け取り受け渡しを行うことにより、順に移動させ、特性測定等の処理を行う装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−246448公報
ところで、上記従来の技術において、ウエハリングからターンテーブルにデバイスを直接受け渡すためには、ウエハリングを、ターンテーブル下部まで入り込ませなければならないが、図13(b)に示すように、ターンテーブル下部には支軸とモータが設けられているため、リングが入り込むスペースには限界があった。特に近年、切り出せるチップの数や生産コストの低減を図るため、ウエハシートが従来の8インチから12インチと大型化しており、ターンテーブルにおいて受け取るためのスペースの問題はより一層顕在化している。
これに対する解決策として、例えば特許文献1のように、必要な作業ユニットを配置するべく、複数のテーブルを配置する構成が考えられる。しかし、複数のテーブルを用いると装置全体の構成が複雑化し、テーブル間での製品の受け渡し回数も増えるから、その分、トラブルが発生する可能性も高く、また、コストも高くなっていた。また、テーブルが複数ある分、テーブルに装着される半導体デバイスを保持するための部品が多く、半導体デバイスの品種を切り替える際に、多数の部品の交換が必要になるという問題があった。
また、支軸及びモータ等に干渉せずにリングをターンテーブル側に入り込ませるため、図14(a)に示すように、リングをターンテーブル下部の駆動機構よりもさらに下に配置することで対応することも考えられるが、この態様では、装置の配置における省スペース化を図るのは難しい。反対に、図14(b)に示すように、モータ等の駆動機構をターンテーブルの上部に配置し、ターンテーブル下側に十分なスペースを確保する方策も考えられるが、このような構成ではターンテーブルの駆動機構の重量が大きいばかりでなく、ターンテーブル及びターンテーブルに設けられた半導体デバイスの保持手段等のリング搬送機構の重量をも上部より支える構成とする必要があるため、装置構成上の課題があった。
さらに、他の解決策としてリングを2分割して、半分をピックアップしたあとリングを180度回転させ、残りの半分の製品をピックアップする方法もある。この方法ではテーブル下にリングが入り込むスペースは半分になるので上記のような問題は半減されるが、リングに回転機構が必要となることに加え、ピックアップ後の製品方向が180度逆になるので、製品の方向をそろえる回転機構も必要になる。結果として複雑で高コストの装置構成になってしまっていた。またリングが回転する時間は処理が進まず、生産性の低下も課題となっていた。
また、上記のウエハリングを保持して移動させる装置において、ウエハリングの交換は人間による手作業か、あるいはウエハリングのマガジンからの自動交換によりなされていたが、自動交換の場合であっても、その手順は、処理の終えたウエハリングをまずウエハリングに戻し、その後、あらためて未処理のウエハリングを同一のマガジンから取り出す、というものであった。すなわち、処理後のウエハリングの排出をしながら、そのまま未処理のウエハリングの供給するというような作業を同時に行うことはできず、処理時間の短縮の障害となっていた。仮に、ウエハリングを保持して移動させる機構の左右にそれぞれマガジンを設け、供給側と排出側を分けたとすると、上記の通り、従来からの横方向のスペースという課題を助長させるものであり、上記課題と相反するものであった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、装置構成を簡潔にしつつ、省スペース化と制御機構の簡易化並びに装置処理の高速化を図ることのできるウエハリング供給排出装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、半導体装置又は電子部品等のデバイスが粘着されたウエハシートを備えたウエハリングを複数枚収納する供給マガジンと、ウエハリングを交換可能に支持し、ウエハリングを所定の方向に移動させながら、吸着ノズル等の保持手段によりデバイスを保持したままデバイスに電気特性検査等の各種の工程処理を施す工程処理ユニットに対して、前記ウエハシートに粘着されたデバイスを個片にして受け渡す処理を行うリング移動機構と、前記供給マガジンからウエハリングを受取り、前記リング移動機構へ搬送するリング搬送機構と、前記リング移動機構において処理の終わったウエハリングを前記供給側とは対向する側で受取り、所定の排出位置で排出するリング排出機構と、を備え、前記供給マガジンは、複数枚のウエハリングを水平方向に保持するように設けられ、前記リング移動機構は、前記ウエハリングの面を垂直方向に保持するように設けられ、リング搬送機構は、前記供給マガジンから前記ウエハリングを受け取ると、直角に向きを変えて前記リング移動機構の上方から前記リング移動機構に前記ウエハリングを受け渡し、前記リング搬送機構は、前記供給マガジンから供給される前記ウエハリングを複数のローラにより両面を挟持して搬送するものであり、前記ウエハリングを前記複数のローラにより両面から挟持したまま、垂直方向に回転し、前記リング移動機構に対して、前記ローラにより挟持しながら重力落下方向に送ることを特徴とする。
以上の態様では、リング移動機構が、保持するウエハリングの面を垂直方向に配置され、供給マガジンから供給されるウエハリングが、処理を終えると、リング移動機構の供給された側と対向する側から、リング排出機構に受け渡される。このような構成により、ウエハリングの受渡し側と排出側とを同一の方向とせず、分けて配置できるとともに、リング移動機構がウエハリングが垂直に配置されていることから、供給リング及び排出位置を、装置の縦方向に拡げることにより、構成可能である。これにより、リング移動機構で処理の終わったウエハリングをリング排出機構で受け取ると同時に、リング搬送機構から、次のウエハリングがリング移動機構に供給されることとなるので、処理後のウエハリングの排出をしながら、そのまま未処理のウエハリングの供給するというような作業の両立が可能で、従来に比較して、著しい処理時間の短縮を図ることが可能となる。
また、供給マガジンをリング移動機構の上下方向に配置する構成であれば、例えば、供給マガジンをウエハリングの保持面を垂直方向にして、配置することも可能であるが、従来から用いているウエハリングのマガジンは、リングを取り出しやすく、また収納しやすくするため、リング収納位置のレールは、比較的厚さ方向に十分な幅をもたせて設けられている。このようなマガジンを、供給マガジンとして、垂直方向に配置した場合、ウエハリングは、自重により落下方向に働くため、その落下を防止するような機構を別途設ける必要が生じる。そこで、本発明では、供給マガジンのウエハリングの面を水平方向に配置する構成を採用し、よりスムースなウエハリングの供給排出を実現することを可能とした。
また、リング移動機構が回転処理機構に対して垂直方向に配置されているため、従来のようにリングが回転処理機構の下部に入り込む必要がない。したがって、従来のように回転処理機構を複数配設したり、ウエハリングを分割的に捉えて反転させながら分離するような必要がない。この結果として、回転時間が不要となり稼働率の向上を図ることができるとともに、回転処理機構のモータ径やテーブル径の設計の自由度が増す。
リング移動機構が回転処理機構下に入り込まないことは、一つの回転処理機構の周辺に複数の工程処理ユニットを設置することを可能としている。その結果、工程処理ユニットに対してデバイスを搬送するテーブルを1個で構成でき、製造装置全体としての小型化も可能となる。
このことは、(1) 複数テーブル間の製品受け渡しに伴う搬送トラブルを防止することを可能とし、また、(2) シンプルな装置構成のため、部品点数が減り、装置自体のコストを抑えることを可能とする。さらに、(3) 装置を構成する部品が少ないため、デバイスの品種(大きさや厚さなど)が変わった場合に、交換が必要な部品も少なくすることができる。
また、リング搬送機構が、供給マガジンから供給されるウエハリングを複数のローラにより両面を挟持して搬送することにより、リング搬送機構によるウエハリングの搬送を確実に行うことができるとともに、リング搬送機構が、リング移動機構への受渡しに当たって、水平方向から垂直方向に回転した場合であって、ウエハリングの自重がリング搬送機構に掛かっても、ウエハリングを落下させることなく、複数のローラにより挟持したままリング移動機構へ受け渡すことが可能となる。さらに、リング搬送機構が、ウエハリングを複数のローラにより両面から挟持したまま、垂直方向に回転し、リング移動機構に対して、ローラにより挟持しながら重力落下方向に送ることにより、ウエハリングの自重がリング搬送機構に掛かっても、ウエハリングを落下させることなく、複数のローラにより挟持したままリング移動機構へ受け渡すことが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記供給マガジンを昇降させる昇降手段を備え、前記供給マガジンは、前記昇降手段により、前記供給マガジンが昇降することにより、前記リング搬送機構のウエハリング搬送面と、前記供給マガジンに収納されたウエハリングの面とを一致させ、このウエハリングを前記搬送手段に受け渡すことを特徴とする。
以上のような態様では、供給マガジンが昇降手段を備え、この昇降手段が、リング搬送機構のウエハリング搬送面と、供給マガジンに収納されたウエハリングの面とを一致させることにより、リング搬送機構に対するウエハリングの供給を、マガジンに収納されたウエハリングごとに行うことができる。また、リング移動機構におけるウエハリングの保持面を垂直方向としたことで、装置の垂直方向の高さが増すため、作業者が供給マガジンをリング搬送機構のウエハリング供給位置に直接設置できないような場合であっても、この昇降手段の存在により、作業者の手の届く位置まで供給マガジンを下降させることも可能であるので、利便性が高い。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記リング搬送機構のウエハリング搬送面と同一の面上に、前記供給マガジンに収納されたウエハリングの面が一致した場合に、前記供給マガジン内に収納されたウエハリングを、前記リング搬送機構側に押出すリング押出し部材が設けられたことを特徴とする。
以上のような態様では、リング押出し部材によって、リング搬送機構のウエハリング搬送面と同一の面上に、前記供給マガジンに収納されたウエハリングの面が一致した場合に、供給マガジン内に収納されたウエハリングを、リング搬送機構側に押出すことにより、供給マガジンからリング搬送機構へのウエハリングの受渡しをよりスムースに行うことができるようになる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記リング搬送機構は、ウエハリングの端部が前記供給マガジンから排出される位置まで前記ウエハリングを移動させるものであることを特徴とする。
以上のような態様では、リング搬送機構が、ウエハリングの端部が前記供給マガジンから排出される位置までウエハリングを移動させることにより、リング搬送機構によるウエハリングの搬送を確実に行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明において、前記リング搬送機構は、前記ウエハリングを前記供給マガジンから排出した後、前記リング搬送機構内に停止させ、前記ウエハリングの種別を判別する種別判別手段を備えたことを特徴とする。
以上のような態様では、従来は、供給マガジンと排出マガジンとを一つのマガジンで行っていたこともあり、時間の制約の観点から、マガジンから供給されたウエハリングは、そのまますぐにリング移動機構へと搬送されていくように構成されていた。したがって、ウエハシート上のデバイスの品種情報については、その搬送過程において、動いた状態のウエハリングから品種情報等を含むバーコード等を読み出す必要があり、これでは正確な読み込みができない場合があった。これに対して、本発明では、例えば、リング移動機構において、ウエハシート上のデバイスをピックアップしている最中であっても、供給マガジンからリング搬送機構がウエハリングの搬送を受け付けることによって、一つ前のウエハリングの処理が完了するまで、リング搬送機構上で待機させることが可能となる。これにより、従来のようにウエハリングを搬送しながらリングからバーコード等の品種識別情報を読み出す必要はなく、待機させた状態で、読むことができるので、種別判別手段による正確な読み込みが可能となる。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記リング移動機構は、上端にウエハリングの挿入孔を備え、中央にウエハシート大に開口を備え、ウエハリングを袋状に両側をガイドしながら下端を保持するリングホルダを備えたことを特徴とする。
以上のような態様では、リング搬送機構からリング移動機構へのウエハリングの受渡しは、ともにウエハリング面を垂直にして、重力方向に向けて行うが、リング移動機構が、上端にウエハリングの挿入孔を備え、中央にウエハシート大に開口を備え、ウエハリングを袋状に両側をガイドしながら下端を保持するリングホルダを備えることにより、このような重力方向に向かうウエハリングを確実に保持することができる。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、下端に切欠を備えたリングを用いるウエハリング供給排出装置であって、前記リング移動機構は、リングを保持するリングホルダを備え、前記リングホルダに保持されたリングの切欠に位置決めピンを挿入して、リングホルダ内におけるリングの位置決めを行う位置決め部材を備えたことを特徴とする。
以上のような態様では、簡単な構成により、リングのリングホルダに対するX軸方向及びZ軸方向の位置決めが可能となる。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記リングとウエハシートとの境界位置において、このウエハシートに対して垂直方向に、円環状に押圧することでウエハシートに張力を与えるエキスパンド機構を備え、前記エキスパンド機構は、シリンダ駆動により移動することを特徴とする。
以上のような態様では、分離機構において、ウエハシートからデバイスがより剥がれやすくなり、ピックアップ機構におけるピックアップが容易に行えるようになる。特に、エキスパンド機構の駆動に、シリンダを用いることにより、例えば、モータ及びベルトを用いて駆動する場合に比べて、簡易な構成とすることが可能である。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記リングホルダに保持されたリングのウエハシート上に粘着されたデバイスのθ方向の位置ずれを、前記リングホルダを回転させることにより、修正するガイドリングを備え、このガイドリングは、円盤状であり、その外周面を少なくとも3点以上支持する支持部材を備え、前記支持部材は、台座とこの台座に回転可能に設けられたベアリングとからなり、前記ベアリングの面が、前記ガイドリングの外周面に当接することで、前記ガイドリングを回動可能に支持するものであることを特徴とする。
以上のような態様では、ガイドリングの外周に沿って、3つ以上の支持部材を配置し、この支持部材を、台座と台座に対して軸部分において回動可能に固定されたベアリングとにより構成し、この台座及びベアリングにより、ガイドリングを回動可能に支持することとしたことで、ガイドリングの外周に相当するサイズのベアリングを用いることなく、汎用品のベアリングを用いることができるので、コスト面や製造効率が高い。
請求項10の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記リング移動機構は、処理の終わったウエハリングを自重落下により排出する機構を備え、前記リング排出機構は、前記リング移動機構より下方に設けられ、前記リング移動機構より自重落下するウエハリングを受取り、排出するものであることを特徴とする。
以上のような態様では、リング移動機構が、処理の終わったウエハリングを自重落下により排出するものであり、リング排出機構がこれをリング移動機構の下方で受け取ることにより、重力を利用した受渡しが可能となるので、装置構成を簡略化することができる。また、供給マガジン並びにリング搬送機構と、リング排出機構とが干渉せず、供給マガジンからリング搬送機構、リング移動機構、リング排出機構への流れを一連にして行うことができるので、処理効率が高い。
請求項1の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の発明において、前記リング排出機構は、ウエハリングを袋状に収納するリング収納部と、この収納部を前記リング移動機構からのウエハリング受取り位置とウエハリングの排出位置との間を移動させる移動手段と、前記排出位置において、前記リング収納部内のウエハリングを排出する排出手段と、を備えたことを特徴とする。
以上のような態様では、リング排出機構が、ウエハリングを袋状に収納するリング収納部を備えることにより、リング移動機構からリング排出機構へ向けて、重力方向に向かうウエハリングを確実に保持することが可能である。また、この収納部を前記リング移動機構からのウエハリング受取り位置とウエハリングの排出位置との間を移動させる移動手段を備え、この移動手段が、リング移動機構に近づいて、ウエハリングを受け取るので、仮に重力方向にウエハリングを向かわせたとしても、ウエハリングの破損等を防止することが可能である。
請求項1の発明は、請求項1の発明において、前記リング排出機構によるウエハリングの排出位置には、ウエハリングを収納する収納位置を複数備え、処理後のウエハリングを複数枚収納する収納マガジンを備え、前記排出手段は、前記移動手段により移動し、前記収納マガジンの空の収納位置に対して、前記リング収納部内のウエハリングを排出することを特徴とする。
以上のような態様では、リング排出機構が、ウエハリングを、直接収納マガジンの空の収納位置に対して、リング収納部内のウエハリングを排出することにより、処理後のウエハリングを自動で集めることができるので、作業効率が高い。特に、供給側のマガジンと、排出側のマガジンを分け、装置におけるウエハリングの流れを一方通行による一連処理とすることで、著しく処理速度を上げることが可能となる。
請求項1の発明は、請求項1の発明において、前記収納マガジンは、複数枚のウエハリングを水平方向に保持するように設けられ、前記リング排出機構は、前記リング収納部のウエハリングを収納又は排出する挿入口を、垂直方向及び水平方向に向ける回動手段を備え、この回動手段は、前記リング移動機構からウエハリングを受け取る場合には、前記挿入口を垂直方向に向け、前記収納マガジンにウエハリングを受け渡す場合には、前記挿入口を水平方向に向けるように構成されたことを。
以上のような態様では、マガジンに収納された状態で、ウエハリングの面を水平にした場合には、重力によりレールの下側に接して、いずれのリングも水平に収納された状態となるが、ウエハリングの面を垂直にした場合には、レールも垂直方向になり、このレール間の幅があるため、収納されたウエハリングは、垂直とはならず、隣のレールの方向に傾いた状態となる。このような場合、既に収納されているウエハリングが、これから収納しようとしているウエハリングの挿入を妨げる場合があり、適切でない。そこで、本発明では、排出マガジンのウエハリングの面を水平方向に配置する構成を採用し、よりスムースなウエハリングの供給排出を実現することを可能とした。
請求項1の発明は、請求項2の発明において、前記供給マガジンと、ウエハリングを収納する収納位置を複数備え、処理後のウエハリングを複数枚収納する収納マガジンを備え、前記供給マガジンと、前記収納マガジンとは、一つの供給収納マガジンとして構成され、前記昇降手段は、前記供給収納マガジンを、前記前記リング搬送機構に対してウエハリングを供給するウエハリングの供給位置と、前記リング排出機構によるウエハリングの排出位置との間で昇降させることを特徴とする。
以上のような態様では、ウエハリングの供給から収納まで、一つの供給収納マガジンにより、自動で行なうことができ、作業者は、2つのマガジンを装置に設置するような必要がなく、利便性が高い。また、一枚のウエハリングからのデバイスのピックアップには、数十分の時間を要するので、供給収納マガジンを、エレベータプレートにより上限位置と下限位置へ移動させ、ウエハリングの供給及び収納の処理を行なう時間的余裕は十分に確保され得る。
本発明によれば、装置構成を簡潔にしつつ、省スペース化と制御機構の簡易化並びに装置処理の高速化を図ることのできるウエハリング供給排出装置を提供することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、本実施形態という。)について、図1乃至図7を参照して説明する。
[1.本実施形態の構成]
[1−1.概略的構成]
本発明の第1の実施形態におけるウエハリング供給排出装置1は、図1に示すように、ダイシングされた複数のデバイスSが粘着されたウエハシートWを保持したウエハリングRを複数枚収納する供給マガジン2と、ウエハリングRを交換可能に支持し、ウエハリングRを所定の方向に移動させながら、吸着ノズル等の保持手段によりデバイスを保持したままデバイスに電気特性検査等の各種の工程処理を施す工程処理ユニットに対して、前記ウエハシートWに粘着されたデバイスSを個片にして受け渡すリング移動機構3と、を備える。
また、ウエハリング供給排出装置1の、供給マガジン2とリング移動機構3との間には、この供給マガジン2からウエハリングRを受取り、リング移動機構3へ搬送するリング搬送機構4が設けられている。
ウエハリング供給排出装置1は、リング移動機構3において処理の終わったウエハリングRを受取り、所定の排出位置で排出するリング排出機構5を備える。また、処理後のウエハリングRを収納する収納マガジン6を備え、リング排出機構5は、この収納マガジン6に処理後のウエハリングRを順次投入し、排出するものである。
さらに、このリング移動機構3の移動によって所定の取り上げ位置に移動されたウエハシートWから個別にデバイスSを分離する分離機構7を備え、この分離機構7により分離されたデバイスSは、ピックアップ機構8の作用により、テストハンドラHの円周等配位置に備えた吸着ノズルVによりピックアップ機構8からデバイスSを受け取り保持したまま回転して各種の工程処理を施す。
ここで、図1に示すように、本実施形態のウエハリング供給排出装置1は、リング移動機構3において、ウエハリングRを垂直方向に保持するとともに、このリング移動機構3に対して、ウエハリングの供給と排出を、一つのマガジンで行わず、供給側と排出側とを分けて構成した点に特徴を有する。
すなわち、水平方向に配置された供給マガジン2に複数収納されたウエハリングRから、リングを一枚ずつリング搬送機構4に受渡し、このリング搬送機構4がリングを90°回転させ、垂直方向にした後、垂直方向に配置されたリング移動機構3に受け渡す。リング移動機構3においては、ウエハシートWに粘着された複数のデバイスSを個片に分離して一つずつ、ピックアップ機構8に受渡す。
リング排出機構5は、ウエハシートW上のデバイスSをすべてピックアップを終えたウエハリングRを、リング移動機構3から、このリング移動機構3の下方において、ウエハリングRの自重を利用して、垂直方向のまま受取り、90°回転して、ウエハリングRを水平方向に向きを変えて、ウエハリングの面を水平方向にして収納する収納マガジンに収納するようになっている。
このような本実施形態は、リング移動機構3のウエハリングRの保持面を垂直に配置したことで実現するものである。すなわち、リング移動機構3のウエハリングRの保持面を、従来のように水平に配置した場合において、ウエハリングRの供給側と排出側を別途設けた場合には、最も一般的には、図15(a)に示すように、マガジンをリング移動機構3の左右方向に並べて配置することとなるが、このような場合には、幅方向のスペースを必要以上に利用することとなり、省スペース化に反する。また、図15(b)に示すように、リング移動機構3の一方に供給及び排出のマガジンをまとめて配置した場合でも、今度はこれら2つのマガジンに対して順次リングを搬送するリング搬送機構が必要となり、また、同一方向にある場合には、供給と排出を同時に行うことはできない。
これに対して、本実施形態では、リング移動機構3のウエハリングRの保持面を垂直配置とし、さらに、そのリング移動機構3の上下方向に、供給マガジンと排出マガジンとを配置することで、縦方向の余ったスペースを利用しつつ、幅方向スペースは、リング移動機構3の占めるスペース程度に留めることが可能となったものである。
なお、本実施形態においては、供給マガジンと、排出マガジンとを、水平方向にウエハリングRの保持面を保持するように配置しているが、本発明は、このような態様だけでなく、供給マガジンと排出マガジンとをリング移動機構3の上下方向に配置する構成であれば、例えば、供給マガジンと排出マガジンのウエハリングRの保持面を垂直方向にして、配置することも可能である。
しかしながら、後述のように、従来から用いているウエハリングのマガジンは、リングを取り出しやすく、また収納しやすくするため、リング収納位置のレールは、比較的厚さ方向に十分な幅をもたせて設けられている。このようなマガジンを、供給マガジンとして、垂直方向に配置した場合、ウエハリングは、自重により落下方向に働くため、その落下を防止するような機構を別途設ける必要が生じる。
また、反対に、このようなマガジンを排出マガジンとして垂直配置した場合であっても、上記の通り、従来のマガジンは、厚さ方向に十分な幅を設けているため、マガジンに収納された状態で、ウエハリングの面を水平にした場合には、図15(c)に示すように、重力によりレールの下側に接して、いずれのリングも水平に収納された状態となるが、ウエハリングの面を垂直にした場合には、レールも垂直方向になり、このレール間の幅があるため、収納されたウエハリングは、垂直とはならず、隣のレールの方向に傾いた状態となる。このような場合、既に収納されているウエハリングが、これから収納しようとしているウエハリングの挿入を妨げる場合があり、適切でない。
このように、本発明においては、供給マガジン及び排出マガジンを、ウエハリングの面を水平方向のみならず、垂直方向に配置する態様も含むものであるが、上記のような不都合あるいは他の装置構成を設ける必要性があることから、最適な実施態様とはいえないものであって、本実施形態において示すように、供給マガジン及び排出マガジンのウエハリングの面を水平方向に配置する構成を採用したものである。なお、排出マガジンについては、必ずしもウエハリングの面を水平にせずとも、ある程度の傾きをもたせることにより、上記のような弊害は生じない。
[1−2.供給マガジン及び昇降機構の構成]
供給マガジン2におけるウエハリングRの供給手段の詳細について説明する。本実施形態において、ウエハリングRの供給手段は、リング移動機構3の背面側であって、リング移動機構3のウエハリング面が対面するテストハンドラHと反対側に、リング移動機構3と近接して配置される。その構成要素は、供給マガジン2と、この供給マガジン2を昇降させるエレベータ機構21と、供給マガジン2に収納されたウエハリングRをリング搬送機構4へ向けて押出す、リング切出しプッシャー22とからなる。
供給マガジン2は、図2に示すとおりであり、従来同様のウエハリングマガジンであって、左右の幅方向に、複数のリングの挿入位置を規制するガイド2a,2bを複数段に設けてなる。このガイド2a,2bは、ウエハリングRのリング部分r(図2参照)に当接して、これを支持する。収納するウエハリングを保持するのは、この左右のガイド2a,2bであって、正面及び背面側は、ガイドが連通しているが、搬送中等にリングが脱落しないように、背面側には、ガイド2a,2bのレール上にストッパ部材2cが設けられ、正面側は、折畳み係止部2dが設けられている。また、上面側には、持ち運びを行うための取っ手2eが設けられている。
一方、供給マガジン2を昇降させるエレベータ機構21は、供給マガジン2を載置して位置決めするとともに、昇降対象となるエレベータプレート21aと、当該エレベータプレート21aを垂直方向に昇降させるボールネジ21bと、昇降をガイドするガイドレール21cと、当該ボールネジ21bを駆動するモータ(図示せず)とからなる。
エレベータプレート21aは、8インチのウエハシートから12インチのウエハシートの場合における供給マガジン2を載置可能な十分な面積を備え、図2に示すように、用いるウエハシートのサイズ及びそれに伴って変わるマガジンのサイズに合わせて、位置決め部材21dを備える。
ここで、このエレベータプレート21aは、上記のボールネジ21bのモータ駆動による回転に伴って、2つのガイドレール21cにガイドされながら、昇降するが、この昇降する下限と上限については、次のようなことを基準に設定される。
すなわち、エレベータプレート21aの昇降の上限位置は、供給マガジン2の最下部に収納されるウエハリングが後述するリング搬送機構4の供給口と一致する高さまでであり、下限位置は、反対に供給マガジン2の最上部に収納されるウエハリングが後述するリング搬送機構4の供給口と一致する高さから、作業者が供給マガジン2を、上記の取っ手2eを把持して、搬送できる位置までである。本実施形態では、下限位置の最大高さである供給マガジン2の最上部に収納されるウエハリングが後述するリング搬送機構4の供給口と一致する高さではなく、作業者が、この昇降手段から供給マガジン2を載置可能で、かつ取り外し可能な位置を任意に下限位置と設定可能である。
リング切出しプッシャー22は、後述するリング搬送機構4へのウエハリングRの供給側と反対側であって、リング搬送機構4のウエハリング搬送面と同一の面上に設けられている。
このリング切出しプッシャー22は、供給マガジン2のいずれの収納位置にウエハリングが収納されているかをセンサにより検出するリング検出部22aと、供給マガジン2に収納されたウエハリングを、リング搬送機構4へ押出して排出する押出し部材22bとを備える。すなわち、エレベータプレート21aに載置された供給マガジン2がボールネジ21b及びモータの駆動により昇降するが、リング検出部22aは、その昇降駆動と連動し、供給マガジン2内に収納されたウエハリングが、リング検出部22aと同一平面上に位置した場合に制御装置にその旨を伝える信号を送信し、制御装置がこれに基づいて、昇降手段のモータに停止を通知するものである。
また、後述するリング搬送機構4において、ウエハリングの搬送が可能となった場合には、押出し部材22bが、供給マガジン2に収納されたウエハリングRの上側端部を押圧してリング搬送機構4側に、当該ウエハリングRを移動させるものである。
[1−3.リング搬送機構の構成]
次のリング搬送機構4の構成について図1及び図4を用いて説明する。上述のとおり、リング搬送機構4は、供給マガジン2から受け渡された一枚のウエハリングを受け取り、供給マガジン2のガイドからウエハリングが完全に離れる位置まで水平方向に移動させ、その後、リング搬送機構4が90°回転することにより、面を水平方向に向けていたウエハリングを90°回転させ、垂直方向にした後、垂直方向に配置されたリング移動機構3に受け渡すものである。
より具体的には、図4に示すように、リング搬送機構4は、ウエハリングRのウエハシートW以外のリング部分r(図2参照)を左右幅方向において挟持する搬送レールを、上側レール4a及び下側レール4bとして左右一対備える。上側レール4a及び下側レール4bは、ウエハリングの搬送方向に向かって回転するローラ4c,4dを複数備える。ローラ4c,4dには、ベルト4e,4fが覆帯(カタピラ又はクローラ)状に配したものである。上側レール4aのローラ4cは、特に駆動力を付与されることのない、送りローラにより構成されるが、下側レール4bのローラ4dは、下端部に設けられたローラ4d´がモータMの駆動力を与えられる。このローラ4d´からの回転力により、下側レール4bのベルト4fが送られる。また、ウエハリングRは、リング部分rをこのベルト4e及び4fの間で挟持され、ベルト4fの移動にともなって、挟持されたまま搬送方向へ進むようになっている。
リング搬送機構4は、また、上述のとおりリング移動機構3側において、図4中Oを軸として、90°回動するように構成される。このとき、90°回動して挟持したウエハリングの面を垂直方向に向けた場合に、リング搬送機構4のウエハリングの搬送排出端部Eが、後述するリング移動機構3のリングホルダ31におけるリング挿入部311の挿入端と近接するように配置されるとともに、リングホルダ31におけるウエハリング保持面と、リング搬送機構4において挟持されたウエハリングの面が、同一平面上になるように構成されている。
リング搬送機構4は、機構上部に、ウエハリング品種をセンサやバーコードによって判別する検出部41を備える。一般的にウエハリングには、ウエハシート部分又はリング部分に、シートに粘着されたデバイスSの種類を表すバーコードが貼り付けられている。そこで、リング搬送機構4においては、検出部41を設けることにより、リング搬送機構4において、挟持されたウエハリングの品種情報を読み取り、制御装置に送る。制御装置は、当該データを、後述するリング移動機構3におけるピックアップ作業での位置決め情報として用いることができる。
なお、本実施形態におけるリング搬送機構4上の検出部41は、それ自体は従来から用いられているものであるが、本実施形態の装置構成においては次のような顕著な効果を奏する。すなわち、上述のとおり、従来は、供給マガジンと排出マガジンとを一つのマガジンで行っていたこともあり、時間の制約の観点から、マガジンから供給されたウエハリングは、そのまますぐにリング移動機構3へと搬送されていくように構成されていた。したがって、ウエハシート上のデバイスの品種情報については、その搬送過程において、動いた状態のウエハリングからバーコードを読み出す必要があり、これでは正確な読み込みができない場合があった。
これに対して、本実施形態では、後述するリング移動機構3において、ウエハシート上のデバイスをピックアップしている最中であっても、供給マガジン2からリング搬送機構4がウエハリングRの搬送を受け付けることによって、一つ前のウエハリングの処理が完了するまで、リング搬送機構4上で待機させることが可能となる。これにより、従来のように検出部41において、ウエハリングを搬送しながらウエハリングからバーコードを読み出す必要はなく、待機させた状態で、読むことができるので、正確な読み込みが可能となる。
[1−4.リング移動機構の構成]
上述の通り、リング移動機構は、リング搬送機構4からウエハリングを受け取り、このウエハリングを保持しながら所定の方向に移動させ、吸着ノズル等の保持手段によりデバイスを保持したままデバイスに電気特性検査等の各種の工程処理を施す工程処理ユニットに対して、前記ウエハシートWに粘着されたデバイスSを個片にして受け渡すものである。
このリング移動機構3は、本実施形態においては保持するウエハリングの面を垂直方向に配置されている点に特徴を有する。図5を用いて、リング移動機構3の装置構成について説明する。図5はリング移動機構3をテストハンドラH側である正面から見た様子を示す概略正面図であり、リング搬送機構4から受け取ったウエハリングをリングホルダ31に搬送し、このリングホルダ31において位置決め保持するようになっている。また、リング移動機構3によって保持されたリングホルダ31を図中点線で示す位置までY軸及びZ軸方向に対してそれぞれ移動させるようになっている。
[1−4−1.リングホルダの構成]
リングホルダ31の詳細な構成を説明する。ここで、リングホルダ31においては、後述のピックアップ機構により、ウエハシートWから個片のデバイスSを分離して、ピックアップするため、このピックアップを正確に行うために、リングRのリングホルダ31におけるX軸(水平)方向、Z軸(垂直)方向並びにθ方向の正確な位置決めが必要となる。そこで、以下、リングRのリングホルダ31における正確な保持、位置決めのための構成について説明する。
(1)基本構成
ここで、ウエハリングRは、一般的に、ウエハシートの周囲を保持するため、中央に略円形の開口部を備えたドーナツ型の薄板のリング部分rを備え、後述のリング挿入部の構成に対応して、リングの下方左右に、位置決め用の切欠部R1,R2を2つ有する(図2(a)参照)。
リングホルダ31は、図6(a)に示すように、大別して、リング挿入部311と、リングホルダ31に保持されたウエハリングRにおけるウエハシートW上のデバイスのθ方向の位置決めを行うガイドリング312とを備える。リングホルダ31は、図6に示すように、また、このリング挿入部311とガイドリング312との間に設けられ、ウエハリングRのウエハシートWとの境界位置にこのウエハシートWと同大の筒状体からなり、前記境界位置近傍においてウエハシートを円環状に押圧することでウエハシートに張力を与えるエキスパンド機構313を備える。
リング挿入部311、ガイドリング312及びエキスパンド機構313とは、それぞれ連結されており、リング挿入部311とエキスパンド機構313とは、ガイドリング312を介してリング移動機構3に固定されている。したがって、後述するようにガイドリング312は、ウエハシート上のデバイスのθ方向補正を行うものであるので、回転可能に構成されるものであるが、リング挿入部311とエキスパンド機構313とは、このガイドリング312の回転とともに回転するものである。
リングホルダ31は、さらに、このガイドリング312を回動可能に支持する支持体314が設けられ、この支持体314がリング移動機構のレール上を移動するものである。
リング挿入部311は、図6(a)の側面図に示すように、このようなウエハリングRを同様にドーナツ型に中央に開口部を備えた2枚の板状体311aと311bとを、リングRを挿入するための幅を確保するためのスペーサ部材311cを間挿して重ね合わせて構成され、この2枚の板状体に挟まれた挿入内部の下端には、ウエハリングRの下端部に当接して保持する支持部311dが設けられている。この支持部311dは、ウエハリングRの収納時には、ウエハリングの下端部を支持し、処理が終わった場合には、後述するリング排出機構5に対して受け渡すべく、支持を解放するようになっている。
リングホルダ31は、このリング挿入部311と、ガイドリング312との2つにより、挿入されるウエハリングRのX軸方向、Z軸方向並びにθ方向の位置決めを行うものである。以下、各部の構成をより具体的に説明する。
(2)切欠部及び位置決めピンの構成
本実施形態のリング移動機構3は、上述のとおり、リングRの面を垂直方向にして配置するものであり、そのため、リングRは、リングホルダ31に挿入される場合にはリングホルダ挿入方向すなわち重力方向に自重が掛かった状態となる。そこで、本実施形態のリングホルダ31は、このリングRの下端部において、位置決めを行うことで、少なくともZ軸方向、加えてX軸方向の位置決めを行うことが可能となる。
具体的には、リングホルダ31は、ガイドリング312とリングR挟んで対向する位置であって、挿入されたリングRの下端位置に、リングRに設けられた2つの切欠部R1,R2に挿入される位置決めピンP1,P2が設けられている。この位置決めピンP1,P2は、リングホルダ31にリングRが挿入され、リングホルダ31の下端においてリングRの下端部が支持部311dに当接した後、リング側に向けてY軸移動することにより、リングRの切欠部R1,R2に挿入して位置決めするものである。
(3)エキスパンド機構の構成
上述の通り、リングホルダ31は、リング挿入部311とガイドリング312との間には、ウエハリングRのウエハシートWとの境界位置において、このウエハシートWを円環状に押圧することでウエハシートWに張力を与えるエキスパンド機構313を備える。
このエキスパンド機構313は、図7に示すように、ウエハシートWと略同一の円周を有する円筒状の引張部313aと、この引張部313aを、リング挿入部311とガイドリング312との間において、ウエハシートW側へシリンダ駆動により移動させるためのシリンダ駆動部313bとからなる。
すなわち、引張部313aは、ウエハリングRのウエハシートWとの境界位置にこのウエハシートWを円環状に押圧することでウエハシートWに張力を与えるものであり、たとえれば、和太鼓の胴材の円環端部によって皮面に張力を与える構造と同様であり、引張部313aがこの胴材に相当し、ウエハシートWが皮面に相当する。そして、このウエハシートWへの張力を、引張部313aの側部に数箇所設けられた押圧片にシリンダを連結させ、電気制御により引張部313aをウエハシートW側に所定量移動させるものである。
なお、このような引張部313aの移動機構に、シリンダを用いることにより、例えば、モータ及びベルトを用いて駆動する場合に比べて、簡易な構成とすることが可能である。
(4)ガイドリングの構成
ガイドリング312は、全体が円盤状であり、この円盤にリング挿入部311及びエキスパンド機構313とを連結させたものである。ガイドリング312は、また、上述のとおりリングホルダ31に保持されたウエハリングRにおけるウエハシートW上のデバイスのθ方向の位置決めを行うものであって、図示しないモータにより回転力を与えられるとともに、支持体314によって回転可能に支持される。
より具体的には、支持体314には、図6に示すように、円形のガイドリングの外周に沿って、6つの支持部312aが正六角形の頂点を形成するように設けられている。
この支持部312aとガイドリング312との関係について説明する。図6に示すように、ガイドリング312は、側断面が台形状で形成されており、その台形側部の辺に支持部312aが当接している。この支持部312aは、台座Dと台座Dに対して軸部分において回動可能に固定されたベアリングBとからなり、この台座D及びベアリングBにより、ガイドリング312を回動可能に支持するものである。
従来、リングホルダのθ方向補正を行うためのガイドリングの回動の支持部材としては、ガイドリングの直径に略相当する直径を備えたリング状のベアリングを、ガイドリングの外周に取り付けていた。しかしながら、ガイドリングの外周に相当するサイズのベアリングは、非常に高価であるとともに、汎用品ではなく、コスト面と製造効率面において課題があった。そこで、本実施形態では、汎用品の通常のベアリングを用いる構成とした。
なお、上記実施形態において、支持部312aの数を、ガイドリング312の外周に対して正六角形の頂点に相当する位置に6つ設けているが、これは本実施形態のガイドリング312の回転バランスやコスト面を考慮した最良の実施形態を示すものであり、本来的に支持部の数は、ガイドリングのサイズや、コスト等の考慮により適宜変更可能なものであり、例えば、支持部を3つや5つ又は8つにより構成することも可能である。
このようなガイドリングによっては、図示しないモータにより、θ方向に回転するものであり、その回転の支持を上記の支持部312aにより行うものである。
[1−4−2.ピックアップカメラの配置構成]
リングホルダ31は、ウエハリングRを位置決め固定した後、個片のデバイスSを、画像認識手段(ピックアップカメラ)による画像認識においてサーチし、角度を算出しリングホルダを回転させて角度補正を行うとともに、複数のデバイスSのピッチを算出するようになっている。
また、後述の分離機構7による分離時には、リング移動機構3は、分離機構7の動作に同期してデバイスSの位置を画像にて認識しながら、リングホルダ31がY軸方向及びZ軸方向に順次移動するとともに、リングホルダ31のガイドリング312がモータ駆動によりデバイスSのθ方向の位置ずれを補正するようになっている。なお、リングホルダ31に貼り付けられたデバイスSの配置は装置1に対して予め登録可能であり、これに基づき、リング移動機構3はどのようなレイアウトにも対応して移動させることが可能である。
ここで、本実施形態のリング移動機構3は、上述の通り、垂直方向に配置されたことを特徴とするものであるが、従来技術の説明において示したようにリング移動機構を水平に配置した場合には、リング移動機構のウエハシートW面に対向する、リング移動機構の上方にはスペースがあるため、ピックアップカメラを前記対向する位置であるリング移動機構の上方に配置し、そこから画像認識を行うようにすることができる。一方で、本実施形態では、リング移動機構3のウエハシートW面の対向する位置には、ピックアップ機構8はもとより、テストハンドラHのターンテーブルTないしは吸着ノズルVが設けられているため、当該対向する位置にカメラを従来どおり配置することができない。
そこで本実施形態においては、図1に示すように、リング移動機構3とピックアップ機構8との間に、図示しないカメラCの画像認識方向を、ウエハシートWの面と平行の方向に向け、さらに、ピックアップされる位置近傍に、プリズムPRを配置して、光軸を90度折り返すことにより、カメラCによるピックアップ位置の画像認識を可能としている。
[1−4−3.分離機構の構成]
分離機構7は、図8の拡大図を示すように、リングホルダ71によって保持されたウエハシートWの一方に突き上げピン7aを備える。この突き上げピン7aは、リングホルダ71の初期位置の中心部分であって、後述するピックアップ機構のピックアップ位置と対向する位置に設けられており、この位置は固定である。
また、突き上げピン7aによる分離時に、デバイスSが剥離して飛び散らないように、図に示すように、突き上げピン7a側からバキューム機構を用いて真空引きするように構成することも可能である。また、分離時にイオナイザー等により、デバイスSの静電気除去を行い、デバイスの破壊や搬送トラブルを防止するように構成することも可能である。
なお、本実施形態の突き上げピン7aの詳細な構成については、本実施形態のリング移動機構3を垂直配置としたのに合わせて、向きを変更したが、他の構成は従来どおりであるので、ここでは説明を省略する。
[1−5.リング排出機構及び収納マガジンの構成]
図1及び図9(a)に示すように、リング排出機構5は、ウエハリング供給排出装置1の下端部に設けられ、ウエハリングRを袋状に収納するリング収納部51と、このリング収納部51を、リング移動機構3からのウエハリング受取り位置とウエハリングの排出位置との間を移動させる移動レール52と、収納部51を移動レール52に対して、回動可能に支持する回動支持部53と、排出位置において、リング収納部51内のウエハリングを排出する排出部材54と、ウエハリングの収納マガジン6に対する排出位置(収納可能位置)を判別する収納位置検出手段55と、を備える。
リング収納部51は、図9(b)に示すように、リング移動機構3において、ウエハリングRのウエハシートWに粘着したデバイスSのピックアップ処理が終了した際に、リング挿入部311に設けられた支持部311dにより、リング挿入部311の下端部におけるウエハリングRの支持が解放され、自重落下するウエハリングRを受け取るものであり、上記リングホルダ31同様、2枚の板状体とスペーサ部材を重ね合わせるように構成し、ウエハリングを収納可能な袋状を形成している。
移動レール52は、リング移動機構3のウエハリング保持面と同様、垂直方向に収納部51を搬送するレールを備え、収納部51は、移動レール52との接続部分に設けられたモータの駆動制御により、移動レール上を昇降するように構成されている。このようなモータの駆動制御により、リング収納部51は、ウエハリング保持面を垂直方向にして、移動レール52上をリング移動機構3側に移動し、リング収納部51の挿入口が、リング移動機構3のリングホルダ31下端部に接する位置まで上昇するようになっている。また、リング収納部51は、ウエハリング保持面を水平方向にした場合には、収納マガジン6の収納位置の最も上の部分から、最も下の部分までを往復移動する範囲で、モータ駆動される。
収納部51と移動レール52との接続部分には、垂直方向に設置された移動レール52に対して、収納部51のウエハリングの収納面を、垂直方向から水平方向に回転させる回動支持部53が設けられている。また、排出部材54は、リング収納部51の中央位置に設けられ、収納したウエハリングをローラ駆動により、送り出し挿入口より排出するものである。
上述のようにして、処理後のウエハリングRを収納部51に収納した後は、リング収納部51は、図9(a)に示すように、上記のモータ駆動の制御により、収納マガジンに対するウエハリングの排出位置まで降りるように構成されている。また、収納部51の移動レール52との接続部分には、移動レール52との接続部分近傍を回動軸として回転駆動する回動支持部53が設けられており、上記のように、収納部51が移動レール52を下端部まで移動した際に、図9(c)に示すように、収納部51を垂直方向から、水平方向へ90°回動させるようになっている。
収納部51が水平方向へ回動した際、収納部51の収納口51aが、収納マガジン6の収納口に近接した位置となるように、収納マガジン6が設置されている(図9(c)参照)。
収納部51は、収納位置検出手段55が、収納マガジン6内の未だウエハリングRが収納されていない収納位置をセンサにより判別し、又は、ウエハリングRが収納されていない収納位置を供給時点で記憶しておき、これらの情報に基づいて、移動レール52上における収納部51の昇降を制御するようになっている。
収納部51の収納口が、収納マガジン6の収納位置に達した際には、リング収納部51内のウエハリングを排出する排出部材54が、ローラをモータ駆動させ、収納部51内から収納マガジン6に対してウエハリングを排出し、これによりウエハリングは、収納マガジンに収納されることとなる。
[2.作用効果]
[2−1.リング移動機構の縦型配置の作用効果]
以上のような構成からなる本実施形態のウエハリング供給排出装置1によれば、リング移動機構3が、保持するウエハリングの面を垂直方向に配置され、供給マガジン2から供給されるウエハリングが、処理を終えると、リング移動機構3の供給された側と対向する側から、リング排出機構に受け渡される。このような構成により、ウエハリングの受渡し側と排出側とを同一の方向とせず、分けて配置できるとともに、リング移動機構3がウエハリングが垂直に配置されていることから、供給リング及び排出位置を、装置の縦方向に拡げることにより、構成可能である。
これにより、図10に示すように、リング移動機構3で処理の終わったウエハリングをリング排出機構5で受け取ると同時に、リング搬送機構4から、次のウエハリングがリング移動機構3に供給されることとなるので、処理後のウエハリングの排出をしながら、そのまま未処理のウエハリングの供給するというような作業の両立が可能で、従来に比較して、著しい処理時間の短縮を図ることが可能となる。
また、供給マガジン2をリング移動機構3の上下方向に配置する構成であれば、例えば、供給マガジン2をウエハリングの保持面を垂直方向にして、配置することも可能であるが、従来から用いているウエハリングのマガジンは、リングを取り出しやすく、また収納しやすくするため、リング収納位置のレールは、比較的厚さ方向に十分な幅をもたせて設けられている。このようなマガジンを、供給マガジン2として、垂直方向に配置した場合、ウエハリングは、自重により落下方向に働くため、その落下を防止するような機構を別途設ける必要が生じる。そこで、本発明では、供給マガジン2のウエハリングの面を水平方向に配置する構成を採用し、よりスムースなウエハリングの供給排出を実現することを可能とした。
リング移動機構3がテストハンドラHの回転処理機構に対して垂直方向に配置されているため、従来のようにリングが回転処理機構の下部に入り込む必要がない。したがって、従来のように回転処理機構を複数配設したり、ウエハリングを分割的に捉えて反転させながら分離するような必要がない。この結果として、回転時間が不要となり稼働率の向上を図ることができるとともに、回転処理機構のモータ径やテーブル径の設計の自由度が増す。
リング移動機構3が回転処理機構下に入り込まないことは、一つの回転処理機構の周辺に複数の工程処理ユニットを設置することを可能としている。その結果、工程処理ユニットに対してデバイスを搬送するテーブルを1個で構成でき、製造装置全体としての小型化も可能となる。このことは、(1) 複数テーブル間の製品受け渡しに伴う搬送トラブルを防止することを可能とし、また、(2) シンプルな装置構成のため、部品点数が減り、装置自体のコストを抑えることを可能とする。さらに、(3) 装置を構成する部品が少ないため、デバイスの品種(大きさや厚さなど)が変わった場合に、交換が必要な部品も少なくすることができる。
また、リング移動機構3が垂直方向に配され、支持するリングホルダ31の面と吸着ノズルVのデバイスSを保持する面とが略垂直に設けられることによって、リング移動機構3がリングホルダ31を縦横に移動させたとしても、水平に回転するターンテーブルTとその移動範囲が重複することなく、装置スペースを最も有効に利用することができる。
従来、ウエハリングの交換は、人間による手作業か、あるいはウエハリングのマガジンからの自動交換によりなされていたが、自動交換の場合であっても、その手順は、処理の終えたウエハリングをまずウエハリングに戻し、その後、あらためて未処理のウエハリングを同一のマガジンから取り出す、というものであった。
これに対し、本発明においては、リング移動機構3のウエハリング保持面を垂直方向に配するとしてもに、供給マガジン2と排出マガジン6とを分け、ウエハリングの供給を行った後は、リング搬送機構4によりリング移動機構3まで搬送し、リング移動機構3で処理の終わったウエハリングをリング排出機構5で受け取ると同時に、リング搬送機構4から、次のウエハリングがリング移動機構3に供給されることとなるので、処理後のウエハリングの排出をしながら、そのまま未処理のウエハリングの供給するというような作業の両立が可能で、従来に比較して、著しい処理時間の短縮を図ることが可能となる。
[2−2.供給マガジン2及び昇降手段の作用効果]
また、供給マガジン2が昇降手段としてエレベータ機構21を備え、このエレベータ機構21が、リング搬送機構のウエハリング搬送面と、供給マガジン2に収納されたウエハリングの面とを一致させることにより、リング搬送機構に対するウエハリングの供給を、マガジンに収納されたウエハリングごとに行うことができる。また、リング移動機構3におけるウエハリングの保持面を垂直方向としたことで、装置の垂直方向の高さが増すため、作業者が供給マガジン2をリング搬送機構4のウエハリング供給位置に直接設置できないような場合であっても、このエレベータ機構21の存在により、作業者の手の届く位置まで供給マガジン2を下降させることも可能であるので、利便性が高い。
リング押出し部材22bによって、リング搬送機構4のウエハリング搬送面と同一の面上に、前記供給マガジン2に収納されたウエハリングの面が一致した場合に、供給マガジン2内に収納されたウエハリングを、リング搬送機構4側に押出すことにより、供給マガジン2からリング搬送機構4へのウエハリングの受渡しをよりスムースに行うことができるようになる。
[2−3.リング搬送機構の作用効果]
リング搬送機構44が、供給マガジン2から供給されるウエハリングを複数のローラにより両面を挟持して搬送し、ウエハリングの端部が前記供給マガジン2から排出される位置までウエハリングを移動させることにより、リング搬送機構4によるウエハリングの搬送を確実に行うことができるとともに、リング搬送機構4が、リング移動機構3への受渡しに当たって、図10に示すように、水平方向から垂直方向に回転した場合であって、ウエハリングの自重がリング搬送機構4に掛かっても、ウエハリングを落下させることなく、複数のローラにより挟持したままリング移動機構3へ受け渡すことが可能となる。
従来は、供給マガジン2と排出マガジンとを一つのマガジンで行っていたこともあり、時間の制約の観点から、マガジンから供給されたウエハリングは、そのまますぐにリング移動機構3へと搬送されていくように構成されていた。したがって、ウエハシート上のデバイスの品種情報については、その搬送過程において、動いた状態のウエハリングから品種情報等を含むバーコード等を読み出す必要があり、これでは正確な読み込みができない場合があった。これに対して、本発明では、例えば、リング移動機構3において、ウエハシート上のデバイスをピックアップしている最中であっても、供給マガジン2からリング搬送機構4がウエハリングの搬送を受け付けることによって、一つ前のウエハリングの処理が完了するまで、リング搬送機構4上で待機させることが可能となる。これにより、従来のようにウエハリングを搬送しながらリングからバーコード等の品種識別情報を読み出す必要はなく、待機させた状態で、読むことができるので、種別判別手段による正確な読み込みが可能となる。
リング搬送機構4が、ウエハリングを複数のローラにより両面から挟持したまま、垂直方向に回転し、リング移動機構3に対して、ローラにより挟持しながら重力落下方向に送ることにより、ウエハリングの自重がリング搬送機構4に掛かっても、ウエハリングを落下させることなく、複数のローラにより挟持したままリング移動機構3へ受け渡すことが可能となる。
また、リング搬送機構4からリング移動機構3へのウエハリングの受渡しは、ともにウエハリング面を垂直にして、重力方向に向けて行うが、リング移動機構3が、上端にウエハリングの挿入孔を備え、中央にウエハシート大に開口を備え、ウエハリングを袋状に両側をガイドしながら下端を保持するリングホルダを備えることにより、このような重力方向に向かうウエハリングを確実に保持することができる。
リング移動機構3が、処理の終わったウエハリングを自重落下により排出するものであり、リング排出機構5がこれをリング移動機構3の下方で受け取ることにより、重力を利用した受渡しが可能となるので、装置構成を簡略化することができる。また、供給マガジン2並びにリング搬送機構4と、リング排出機構5とが干渉せず、供給マガジン2からリング搬送機構4、リング移動機構3、リング排出機構5への流れを一連にして行うことができるので、処理効率が高い。
[2−4.リング排出機構5の作用効果]
リング排出機構5が、ウエハリングを袋状に収納するリング収納部を備えることにより、リング移動機構3からリング排出機構5へ向けて、重力方向に向かうウエハリングを確実に保持することが可能である。また、この収納部を前記リング移動機構3からのウエハリング受取り位置とウエハリングの排出位置との間を移動させる移動手段として移動レール52を備え、この移動レール52が、図10に示すように、リング移動機構3に近づいて、ウエハリングを受け取るので、仮に重力方向にウエハリングを向かわせたとしても、ウエハリングの破損等を防止することが可能である。
リング排出機構5が、図11に示すように、ウエハリングを、直接収納マガジンの空の収納位置に対して、リング収納部内のウエハリングを排出することにより、処理後のウエハリングを自動で集めることができるので、作業効率が高い。特に、供給側のマガジンと、排出側のマガジンを分け、装置におけるウエハリングの流れを一方通行による一連処理とすることで、著しく処理速度を上げることが可能となる。
マガジンに収納された状態で、ウエハリングの面を水平にした場合には、重力によりレールの下側に接して、いずれのリングも水平に収納された状態となるが、ウエハリングの面を垂直にした場合には、レールも垂直方向になり、このレール間の幅があるため、収納されたウエハリングは、垂直とはならず、隣のレールの方向に傾いた状態となる。このような場合、既に収納されているウエハリングが、これから収納しようとしているウエハリングの挿入を妨げる場合があり、適切でない。そこで、本発明では、排出マガジンのウエハリングの面を水平方向に配置する構成を採用し、よりスムースなウエハリングの供給排出を実現することを可能とした。
[2−5.リング移動機構におけるリングホルダの作用効果]
本実施形態では、リングRの下端位置に、リングRに設けられた2つの切欠部R1,R2を設け、ガイドリング312とリングR挟んで対向する位置に、挿入されたリングRの下端位置に、リングRに設けられた2つの切欠部R1,R2に挿入される位置決めピンP1,P2が設けられた。そして、この位置決めピンP1,P2は、リングホルダ31にリングRが挿入され、リングホルダ31の下端においてリングRの下端部が支持部311dに当接した後、リング側に向けてY軸方向に移動することにより、リングRの切欠部R1,R2に挿入する。これにより、リングRのリングホルダ31に対するX軸方向及びZ軸方向の位置決めが可能となるものである。
また、リングホルダ31は、リング挿入部311とガイドリング312との間には、ウエハリングRのウエハシートWとの境界位置において、このウエハシートWを円環状に押圧することでウエハシートWに張力を与えるエキスパンド機構313を備える。そして、このエキスパンド機構313の引張部313aにより、ウエハシートWへの張力を与えることにより、ウエハシートWの弛みがなくなる。これにより、分離機構7における突き上げピン31の押圧により、シートからデバイスSがより剥がれやすくなり、ピックアップ機構8のピックアップ部8aにおけるピックアップが容易に行えるようになる。特に、引張部313aの移動機構に、シリンダを用いることにより、例えば、モータ及びベルトを用いて駆動する場合に比べて、簡易な構成とすることが可能である。
ガイドリング312を、回動可能に支持する支持体314に対して、ガイドリングの外周に沿って、6つの支持部312aが正六角形の頂点を形成するように設け、この支持部312aを、台座Dと台座に対して軸部分において回動可能に固定されたベアリングBとにより構成し、この台座D及びベアリングBにより、ガイドリング312を回動可能に支持することとしたことで、ガイドリングの外周に相当するサイズのベアリングを用いることなく、汎用品のベアリングを用いることができるので、コスト面や製造効率が高い。
また、ピックアップカメラCを、リング移動機構3とピックアップ機構との間に設け、特に、カメラCの画像認識方向を、ウエハシートWの面と平行のY軸方向に向け、さらに、ピックアップされる位置近傍に、プリズムPRを配置して、光軸を90度折り返すことにより、カメラCによるピックアップ位置の画像認識を可能とした。これにより、リング移動機構3を垂直配置した本実施形態においても、省スペース化を妨げることなく、カメラの配置が可能となる。
[3.他の実施形態]
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、次のような他の実施の形態も包含するものである。例えば、上記リング搬送機構においては、回転ローラに覆帯状のベルトを配して、ウエハリングを挟持しながら、搬送し、ウエハリングの面を垂直方向に変えて、リング移動機構に受け渡すこととしている。これは、ウエハリングの面を垂直方向に傾けた際に、リングの自重により、リングが落下しないように、正確に保持するための最適な実施態様を示すものであって、本発明は、供給マガジンからウエハリングを取り出し、これをウエハリングの面が垂直になるように、回転させリング移動機構に搬送することができるものであれば、その構成は問わない。
例えば、上記実施形態において、覆帯状のベルトを伴わないローラのみによって構成してもよいし、挟持するような構成にせず、下ローラだけを設け、上側は、ウエハリングが供給マガジンから完全に排出された時点で、上から押さえ込むような押さえ部材を用いることも可能である。ただし、このような上から押圧して押さえ込むような構成の場合、ウエハリングを垂直方向に向け、リング移動機構に受け渡す際に、受渡し直前まで保持することができず、すなわち、上記の押さえ込みを解放すれば、ウエハリングは自重落下するので、リングが他の部材に衝突し、リング自体又は装置自体の破損等の可能性があるため、上記実施形態で示した例が最適な実施態様であることに変わりはない。
上記実施形態においては、供給マガジンからリング搬送装置に対して、ウエハリングリングを供給する際、リング検出部22aが、その昇降駆動と連動し、供給マガジン2内に収納されたウエハリングが、リング検出部22aと同一平面上に位置した場合に制御装置にその旨を伝える信号を送信するという処理を行うようにした。しかしながら、本発明はこのような場合に限らず、最も一般的には、ウエハリングを例えば供給マガジンに収納されている上から又は下から等一定の規則性を持って供給するように、制御装置のプログラムを予め設定することも可能である。このような場合には、上記のリング検出部のような検出手段は設けることなく、リングの位置情報を予めプログラムし、この位置情報に基づいて、昇降手段のモータを制御し、供給マガジンの高さを調整するようにすることも可能である。
同様に、収納マガジンへのウエハリングの収納処理において、収納位置検出手段55が、収納マガジン6内の未だウエハリングRが収納されていない収納位置をセンサによる検出により判別し、この判別結果にしたがって、移動レール52上における収納部51の昇降を制御するようしたが、これも、収納マガジンへ下から又は上から等一定の規則性を持ってウエハリングを収納するように、制御装置のプログラムを予め設定し、リング収納部51の移動レール52上の位置情報を予めプログラムし、この位置情報に基づいて、モータを制御し、収納部51の高さを調整するようにすることも可能である。
また、上記実施形態においては、供給マガジン2を昇降させるエレベータ機構21におけるエレベータプレート21aの昇降の上限位置を、供給マガジン2の最下部に収納されるウエハリングが後述するリング搬送機構4の供給口と一致する高さまでとし、下限位置を、作業者が供給マガジン2を、上記の取っ手2eを把持して、搬送できる位置までとし、また、供給マガジン2と収納マガジン6とを別体として説明したが、本発明は、このような場合に限られない。すなわち、図12に示すように、エレベータプレート21aの昇降の下限位置を、上記実施形態において収納マガジン6を位置させていた、装置底部とし、供給マガジン2が収納マガジンも兼ねる、供給収納マガジン20として構成してもよい。
この場合、供給収納マガジン20は、エレベータプレート21aの作用により、上限位置近傍にて、マガジンに収納されたウエハリングを、リング搬送機構4へ受渡した後、下限位置近傍まで降り、受渡したウエハリングより前にリング搬送機構4に受け渡した、デバイスSのピックアップ処理が終了したウエハリングRを、リング収納部51から受け取り、マガジン内に収納することができる。この際も、収納部51の収納位置検出手段55が、収納マガジン6内の未だウエハリングRが収納されていない収納位置をセンサにより判別し、又は、ウエハリングRが収納されていない収納位置を供給時点で記憶しておき、これらの情報に基づいて、移動レール52上における収納部51の昇降を制御するようにすればよい。
このような態様では、ウエハリングの供給から収納まで、一つの供給収納マガジンにより、自動で行なうことができ、作業者は、2つのマガジンを装置に設置するような必要がなく、利便性が高い。また、一枚のウエハリングからのデバイスのピックアップには、数十分の時間を要するので、供給収納マガジンを、エレベータプレートにより上限位置と下限位置へ移動させ、ウエハリングの供給及び収納の処理を行なう時間的余裕は十分に確保され得る。
本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置の全体構成を示す側面図。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置におけるウエハリング及び供給マガジンの構成を示す模式図(a)及び斜視図(b)。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置における供給手段の構成を示す斜視模式図。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置におけるリング搬送機構の構成を示す側面図(a)及び斜視図(b)。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置におけるリング移動機構の概略的構成を示す平面図。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置におけるリングフォルダの構成を示す側面図(a)、部分斜視図(b)。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置におけるリングフォルダの部分構成を示す斜視図。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置における分離機構の構成を示す側面模式図。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置におけるリング排出機構を示す側面模式図。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置の作用を示す側面図。 本発明の実施形態におけるウエハリング供給排出装置の作用を示す側面図。 本発明の他の実施形態におけるウエハリング供給排出装置におけるウエハ供給排出マガジンの構成を示す側面図。 従来のウエハリング供給排出装置の構成を示す模式図。 従来のウエハリング供給排出装置の構成を示す模式図。 従来のウエハリング供給排出装置の構成を示す模式図。
符号の説明
1…ウエハリング供給排出装置
2…供給マガジン
2a,2b…ガイド
2c…ストッパ部材
2d…係止部
2e…取っ手
21…エレベータ機構
21a…エレベータプレート
21b…ボールネジ
21c…ガイドレール
21d…位置決め部材
22…プッシャー
22a…リング検出部
22b…押出し部材
3…リング移動機構
31…リングホルダ
311…リング挿入部
311a…板状体
311c…スペーサ部材
311d…支持部
312…ガイドリング
312a…支持部
313…エキスパンド機構
313a…引張部
313b…シリンダ駆動部
314…支持体
4…リング搬送機構
4a…上側レール
4b…下側レール
4c,4d,4d´…ローラ
4e,4f…ベルト
41…検出部
5…リング排出機構
51…リング収納部
51a…収納口
52…移動レール
53…回動支持部
54…排出部材
55…収納位置検出手段
6…収納マガジン
7…分離機構
7a…突き上げピン
8…ピックアップ機構
8a…ピックアップ部
r…リング部分
B…ベアリング
C…ピックアップカメラ
D…台座
E…搬送排出端部
H…テストハンドラ
M…モータ
P1,P2…ピン
PR…プリズム
R…ウエハリング
R1,R2…切欠部
S…デバイス
T…ターンテーブル
V…吸着ノズル
W…ウエハシート

Claims (14)

  1. 半導体装置又は電子部品等のデバイスが粘着されたウエハシートを備えたウエハリングを複数枚収納する供給マガジンと、
    ウエハリングを交換可能に支持し、ウエハリングを所定の方向に移動させながら、吸着ノズル等の保持手段によりデバイスを保持したままデバイスに電気特性検査等の各種の工程処理を施す工程処理ユニットに対して、前記ウエハシートに粘着されたデバイスを個片にして受け渡す処理を行うリング移動機構と、
    前記供給マガジンからウエハリングを受取り、前記リング移動機構へ搬送するリング搬送機構と、
    前記リング移動機構において処理の終わったウエハリングを前記供給側とは対向する側で受取り、所定の排出位置で排出するリング排出機構と、を備え、
    前記供給マガジンは、複数枚のウエハリングを水平方向に保持するように設けられ、
    前記リング移動機構は、前記ウエハリングの面を垂直方向に保持するように設けられ、
    前記リング搬送機構は、前記供給マガジンから前記ウエハリングを受け取ると、直角に向きを変えて前記リング移動機構の上方から前記リング移動機構に前記ウエハリングを受け渡し、
    前記リング搬送機構は、
    前記供給マガジンから供給される前記ウエハリングを複数のローラにより両面を挟持して搬送するものであり、
    前記ウエハリングを前記複数のローラにより両面から挟持したまま、垂直方向に回転し、前記リング移動機構に対して、前記ローラにより挟持しながら重力落下方向に送ることを特徴とするウエハリング供給排出装置。
  2. 前記供給マガジンを昇降させる昇降手段を備え、
    前記供給マガジンは、前記昇降手段により、前記供給マガジンが昇降することにより、前記リング搬送機構のウエハリング搬送面と、前記供給マガジンに収納されたウエハリングの面とを一致させ、このウエハリングを前記搬送手段に受け渡すことを特徴とする請求項1記載のウエハリング供給排出装置。
  3. 前記リング搬送機構のウエハリング搬送面と同一の面上に、前記供給マガジンに収納されたウエハリングの面が一致した場合に、前記供給マガジン内に収納されたウエハリングを、前記リング搬送機構側に押出すリング押出し部材が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のウエハリング供給排出装置。
  4. 前記リング搬送機構は、ウエハリングの端部が前記供給マガジンから排出される位置まで前記ウエハリングを移動させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  5. 前記リング搬送機構は、前記ウエハリングを前記供給マガジンから排出した後、前記リング搬送機構内に停止させ、前記ウエハリングの種別を判別する種別判別手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  6. 前記リング移動機構は、上端にウエハリングの挿入孔を備え、中央にウエハシート大に開口を備え、ウエハリングを袋状に両側をガイドしながら下端を保持するリングホルダを備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  7. 下端に切欠を備えたリングを用いるウエハリング供給排出装置であって、
    前記リング移動機構は、リングを保持するリングホルダを備え、
    前記リングホルダに保持されたリングの切欠に位置決めピンを挿入して、リングホルダ内におけるリングの位置決めを行う位置決め部材を備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  8. 前記リングとウエハシートとの境界位置において、このウエハシートに対して垂直方向に、円環状に押圧することでウエハシートに張力を与えるエキスパンド機構を備え、
    前記エキスパンド機構は、シリンダ駆動により移動することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  9. 前記リングホルダに保持されたリングのウエハシート上に粘着されたデバイスのθ方向の位置ずれを、前記リングホルダを回転させることにより、修正するガイドリングを備え、
    このガイドリングは、円盤状であり、その外周面を少なくとも3点以上支持する支持部材を備え、
    前記支持部材は、台座とこの台座に回転可能に設けられたベアリングとからなり、
    前記ベアリングの面が、前記ガイドリングの外周面に当接することで、前記ガイドリングを回動可能に支持するものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  10. 前記リング移動機構は、処理の終わったウエハリングを自重落下により排出する機構を備え、
    前記リング排出機構は、前記リング移動機構より下方に設けられ、前記リング移動機構より自重落下するウエハリングを受取り、排出するものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  11. 前記リング排出機構は、ウエハリングを袋状に収納するリング収納部と、
    この収納部を前記リング移動機構からのウエハリング受取り位置とウエハリングの排出位置との間を移動させる移動手段と、
    前記排出位置において、前記リング収納部内のウエハリングを排出する排出手段と、を備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のウエハリング供給排出装置。
  12. 前記リング排出機構によるウエハリングの排出位置には、ウエハリングを収納する収納位置を複数備え、処理後のウエハリングを複数枚収納する収納マガジンを備え、
    前記排出手段は、前記移動手段により移動し、前記収納マガジンの空の収納位置に対して、前記リング収納部内のウエハリングを排出することを特徴とする請求項1記載のウエハリング供給排出装置。
  13. 前記収納マガジンは、複数枚のウエハリングを水平方向に保持するように設けられ、
    前記リング排出機構は、前記リング収納部のウエハリングを収納又は排出する挿入口を、垂直方向及び水平方向に向ける回動手段を備え、
    この回動手段は、前記リング移動機構からウエハリングを受け取る場合には、前記挿入口を垂直方向に向け、前記収納マガジンにウエハリングを受け渡す場合には、前記挿入口を水平方向に向けるように構成されたことを特徴とする請求項1記載のウエハリング供給排出装置。
  14. 前記供給マガジンと、ウエハリングを収納する収納位置を複数備え、処理後のウエハリングを複数枚収納する収納マガジンを備え、
    前記供給マガジンと、前記収納マガジンとは、一つの供給収納マガジンとして構成され、
    前記昇降手段は、前記供給収納マガジンを、前記前記リング搬送機構に対してウエハリングを供給するウエハリングの供給位置と、前記リング排出機構によるウエハリングの排出位置との間で昇降させることを特徴とする請求項2記載のウエハリング供給排出装置。
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