JP5252905B2 - 分岐脂肪酸の製造方法 - Google Patents

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本発明は、分岐脂肪酸の製造方法に関する。
分岐脂肪酸は工業製品の添加剤、中間原料、化粧品、香粧品原料として広く利用されている。例えば、イソステアリン酸は乳化性能などの優れた機能を有し、種々の化粧品、香粧品に配合されている。また、長鎖アンテイソ脂肪酸は、ヒトの毛髪表面に存在する分岐脂肪酸であり、毛髪を保護し、滑らか感を付与する有用な脂肪酸である。
しかし、この重要な機能を有する長鎖アンテイソ脂肪酸は主に羊毛から抽出して用いられているが、特定の長鎖アンテイソ脂肪酸を単離することはきわめて難しく、混合物での利用に限られている。
一方、選択的な分岐脂肪酸の製造方法としては、炭素−炭素結合生成反応が報告されており、例えば、以下の方法が挙げられるが、いずれも工業的に簡便、安価に製造可能な方法ではない。
(I)ジリチウムテトラクロロキュープレイト等の銅触媒の存在下でジハロアルカンをハロアルキルマグネシウムと反応させ、次いで末端をカルボキシル化する方法(特許文献1)、ジカルボン酸のモノエステルを有機カドミウム化合物と反応させ、得られたケト酸を還元する方法(非特許文献1)。
これらの方法は、二つある同一の官能基の一方のみを選択的に変換する工程を含むため、収率が低いという問題があり、また、二つある同一の官能基の一方を保護基で保護して反応させる方法(非特許文献2)が報告されているが、反応工程が多く、操作が迂遠であるという問題がある。
(II)二種のグリニャール化合物とハロカルボン酸との炭素−炭素結合生成反応(非特許文献3)。
この方法は、二種のグリニャール化合物を用いるため基質汎用性が低く製造コスト面で良好でないという問題がある。また、用いたハロカルボン酸の11−ブロモウンデカン酸は10−ウンデセン酸にHBrを付加させて製造したと考えられ、炭素数11以上のハロカルボン酸の報告やその入手方法についても記載はなく、長鎖分岐脂肪酸の製造は確立されていなかった。
(III)ウィティヒ反応を利用した方法
i)ジオールから得られるホスホニウム塩とアルデヒドとをウィティヒ反応に付し、次いで還元し、さらに末端をカルボキシル化する方法(非特許文献4)。
ii)次式(Y)で表わされる、分岐アルキルホスホニウム塩とアルデヒドとをウィティヒ反応に付し、次いで還元し、加水分解する方法(特許文献2)。
Figure 0005252905
(式中、R'1はメチル基又はエチル基を示し、R'2は飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R'3は炭素数1〜6のアルキル基又はアルケニル基を示し、mは4〜16の整数を示す。)
iii)次式(Z)で表わされる、ω-ホスホニウム脂肪酸エステルをナトリウムメチラート等の塩基存在下で分岐アルデヒドとウィティヒ反応に付した後、還元処理、塩基性触媒下で加水分解する方法(特許文献3)。
Figure 0005252905
(式中、R"1は炭素数1〜6のアルキル基又はアルケニル基を示し、R"2は飽和又は不飽和の炭化水素基を示し、R"3及びR"4はそれぞれメチル基又はエチル基を示し、X'はハロゲン原子を示し、kは5〜16の数を示し、jは0又は1の数を示す。)
しかし、これらウィティヒ反応を反応工程に含む方法では、反応工程数が多く、大量のホスフィンが副生するという問題がある。
(IV)銅化合物存在下、グリニャール化合物とハロカルボン酸エステルから、カルボン酸エステルを生成し、加水分解することで、分岐脂肪酸を得る方法(特許文献4)。
この方法では、目的とするクロスカップリング反応以外にエステルとグリニャール化合物との副反応が生じ、収率の低下だけでなく副生物との分離という問題がある。
特開昭60−161946号公報 特開平5−25108号公報 特開平6−128193号公報 国際公開第2006/083030号パンフレット Biochemistry, 1987, 26, 4036-4044 Eur. J. Lipid Sci. Technol. 2003, 105, 627-632、Biosci. Biotechnol. Biochem. 2001, 65(2), 463-465 Tetrahedron Lett., 1976, 51, 4697-4700 J. Org. Chem., 1986, 51, 2751-2756
本発明は、工業的に入手可能な原料を用い、簡便かつ効率よく有用な分岐脂肪酸を製造する方法を提供することに関する。
本発明者は、分岐脂肪酸の製造方法について検討したところ、工業的に入手可能な次式(1)で表わされる環状エステルを用いて、2工程で、次式(4)で表わされる分岐脂肪酸を製造できることを見出した。
Figure 0005252905
(式中、nは9〜17の整数を示し、R1は、炭素数3〜8の分岐アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)
すなわち、本発明は、(a)式(1)で表される環状エステル類を酢酸溶媒中、臭化水素と反応させて式(2)で表されるブロモカルボン酸を得、次いで
(b)これと式(3)で表わされるグリニャール化合物を反応させることを特徴とする式(4)で表される炭素数13〜26の分岐脂肪酸の製造方法に係るものである。
本発明によれば、分岐脂肪酸を、工業的に入手可能な原料から簡便かつ効率よく製造することができる。特に、本発明は毛髪の感触改善剤として有用なアンテイソ脂肪酸、イソ脂肪酸などの分岐脂肪酸の工業的製法として有用である。
以下に本発明の製造方法について説明する。
1.(a)工程
(a)工程は、式(1)で表される環状エステル類を酢酸溶媒中、臭化水素と反応させて式(2)で表されるブロモカルボン酸を得る反応である。
本発明の式(1)、(2)及び(4)中、nは9〜17の整数を示すが、11〜15がより好ましく、14及び15がさらに好ましい。
すなわち、(a)工程によれば、例えば、15−ペンタデカノリド、16−ヘキサデカノリド、12−ドデカノリド、10−デカノリド、11−ウンデカノリド、13−トリデカノリド、14−テトラデカノリド、17−ヘプタデカノリド、18−オクタデカノリド等の環状エステル類を用いて、15−ブロモペンタデカン酸、16−ブロモヘキサデカン酸、12−ブロモドデカン酸、10−ブロモデカン酸、11−ブロモウンデカン酸、13−ブロモトリデカン酸、14−ブロモテトラデカン酸、17−ブロモヘプタデカン酸、18−ブロモオクタデカン酸等のブロモカルボン酸を製造でき、環状エステル類は15−ペンタデカノリド、16−ヘキサデカノリド、12−ドデカノリドを用いるのが好ましく、15−ペンタデカノリド、16−ヘキサデカノリドを用いるのがさらに好ましい。
本工程の反応は、酢酸の存在下に行われ、酢酸を溶媒として行うことができる。
尚、その他の溶媒を酢酸と共に用いることも可能であるが、酢酸のみを溶媒とするのが好ましい。
その他の溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルエーテル、メトキシエタン、t−ブチルメチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル類;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、デカン等の炭化水素類;t−ブタノール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ジメチルスルホキサイド等のスルホキサイド類;アセトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類及びこれらの混合物、水性溶媒等が挙げられる。
本工程は、開放系、密閉系いずれで行うこともできるが、密閉系で反応を行うことにより、反応がほぼ定量的に進行するので好ましい。なお、開放系でも、冷却管を備えた装置を用いて、臭化水素を過剰に使用することにより、50%程度の収率で目的物を得ることができる(実施例3参照)。密閉系の反応装置としては、オートクレーブ等の耐熱耐圧装置であれば良く、内部に攪拌装置を有しているものが好ましい。
臭化水素の使用量は、環状エステル類1モルに対して1〜3倍モル用いるのが好ましく、1.0〜2.0倍モル用いるのがさらに好ましい。
酢酸の使用量は、環状エステル類に対して、0.1〜10倍量が好ましく、0.5〜5倍量がより好ましい。
反応温度は、10℃〜150℃が好ましく、50℃〜130℃の範囲が特に好ましい。
反応時間は、1〜50時間が好ましく、5〜25時間がより好ましい。
2.(b)工程
(b)工程は、(a)工程で得られた式(2)で表わされるブロモカルボン酸と式(3)で表わされるグリニャール化合物を反応(クロスカップリング反応)させて、式(4)で表わされる分岐脂肪酸を得る反応である。
式(3)中、R1で表される炭素数3〜8の分岐アルキル基としては、例えば、iso−プロピル基、2−メチルプロピル基、tert−ブチル基、sec−ブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、4−メチルヘキシル基、5−メチルヘキシル基、5−メチルヘプチル基、6−メチルヘプチル基等が挙げられる。このうち、炭素数3〜6の分岐アルキル基が好ましく、2−メチルプロピル基、iso−プロピル基、sec−ブチル基がより好ましく、sec−ブチル基がさらに好ましい。
式(3)中、Xで表されるハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられ、塩素原子、臭素原子が好ましく、臭素原子がさらに好ましい。
すなわち、式(3)で表されるグリニャール化合物としては、sec−ブチルマグネシウムブロミド、iso−プロピルマグネシウムブロミド、2−メチルプロピルマグネシウムブロミド、2−メチルブチルマグネシウムブロミド、3−メチルペンチルマグネシウムブロミド、3−メチルブチルマグネシウムブロミド、4−メチルペンチルマグネシウムブロミド、tert−ブチルマグネシウムブロミド、2−メチルペンチルマグネシウムブロミド、4−メチルヘキシルマグネシウムブロミド、5−メチルヘキシルマグネシウムブロミド、5−メチルヘプチルマグネシウムブロミド、6−メチルヘプチルマグネシウムブロミド、sec−ブチルマグネシウムクロリド、iso−プロピルマグネシウムクロリド、2−メチルプロピルマグネシウムクロリド、2−メチルブチルマグネシウムクロリド、3−メチルペンチルマグネシウムクロリド、3−メチルブチルマグネシウムクロリド、4−メチルペンチルマグネシウムクロリド、tert−ブチルマグネシウムクロリド、2−メチルペンチルマグネシウムクロリド、4−メチルヘキシルマグネシウムクロリド、5−メチルヘキシルマグネシウムクロリド、5−メチルヘプチルマグネシウムクロリド、6−メチルヘプチルマグネシウムクロリド等が挙げられ、sec−ブチルマグネシウムブロミド、iso−プロピルマグネシウムブロミド、2−メチルプロピルマグネシウムブロミド、2−メチルブチルマグネシウムブロミド、3−メチルペンチルマグネシウムブロミド、3−メチルブチルマグネシウムブロミド、4−メチルペンチルマグネシウムブロミドが好ましく、sec−ブチルマグネシウムブロミド、iso−プロピルマグネシウムブロミド、2−メチルプロピルマグネシウムブロミドがより好ましく、sec−ブチルマグネシウムブロミドがさらに好ましい。当該グリニャール化合物は、対応するハロゲン化アルキルから公知の方法で合成することができる。
本工程のクロスカップリング反応は、炭素−炭素結合生成反応に用いられる通常の条件下であれば、金属触媒の存在下又は非存在下いずれでも行うことができるが、反応効率の点から金属触媒存在下で行うのが好ましい。
金属触媒としては、例えば、銅化合物、パラジウム化合物、ニッケル化合物、亜鉛化合物、スズ化合物、鉄化合物、アルミニウム化合物、ロジウム化合物、ルテニウム化合物が挙げられ、円滑な炭素−炭素結合生成反応の促進の点から、銅化合物が好ましい。
銅化合物としては、例えば、ハロゲン化銅、リチウム銅化合物が好ましく、例えば、臭化銅(I)、臭化銅(II)、塩化銅(I)、塩化銅(II)、ヨウ化銅(I)、ヨウ化銅(
II)、ジリチウムテトラクロロキュプレート等が挙げられ、このうち、ハロゲン化銅、ジリチウムテトラクロロキュプレートが好ましく、ハロゲン化銅がより好ましい。
また、ハロゲン化銅としては、臭化銅(I)、臭化銅(II)、塩化銅(I)、塩化銅(II)、ヨウ化銅(I)、ヨウ化銅(II)等が挙げられるが、臭化銅(I)と塩化銅(I)が好ましく、臭化銅(I)がさらに好ましい。
また、本発明のクロスカップリング反応は、三価のリン化合物及び/又はクラウンエーテル存在下で行うことが、円滑な炭素−炭素結合生成反応の促進の点から好ましい。
なお、本発明における(b)工程は、銅化合物並びに三価のリン化合物及び/又はクラウンエーテル存在下で行うことがより好ましく、銅化合物及び三価のリン化合物存在下、又は銅化合物及びクラウンエーテル存在下で行うことがさらに好ましい。
三価のリン化合物としては、通常リン(III)触媒として用いられるものが好ましく、例えば、ホスフィン類、ホスファイト類、ホスホナイト類、ホスフィナイト類等が挙げられ、ホスフィン類、ホスファイト類が好ましい。
ホスフィン類としては、次式(8):R2 3P(式中、R2は、炭素数1〜6のアルキル基;シクロヘキシル基;メチル基又はメトキシ基を有してもよいフェニル基を示す。)で表されるホスフィンが好ましく、トリメチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリメトキシフェニルホスフィンがより好ましい。
2で表わされる炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖又は分枝鎖のいずれでもよいが、炭素数1〜4の直鎖アルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基がより好ましく、メチル基がさらに好ましい。
2で表わされるメチル基又はメトキシ基を有してもよいフェニル基としては、フェニル基、p−メチルフェニル基、p−メトキシフェニル基が好ましい。
ホスファイト類としては、次式(9):(R3O)3P〔式中、R3は、炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕で表されるホスファイトが好ましく、トリエトキシホスファイトがより好ましい。
3で表わされる炭素数1〜4のアルキル基は、直鎖又は分枝鎖のいずれでもよいが、直鎖のものが好ましく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基がより好ましく、エチル基がさらに好ましい。
本工程において、三価のリン化合物を用いる場合、上記式(3)で表されるグリニャール化合物、銅化合物、三価のリン化合物の使用量は、反応時間の遅延や反応速度の低下が起こらない量を適宜選択すればよいが、ブロモカルボン酸に対して、それぞれ、1〜4当量、0.001〜1当量、0.0001〜10当量用いるのが好ましい。
本発明におけるクラウンエーテル化合物としては、18−クラウン−6、15−クラウン−5、12−クラウン−4、30−クラウン−10等の他;ベンゾ−18−クラウン−6、ジベンゾ−18−クラウン−6、トリベンゾ−18−クラウン−6、ベンゾ−15−クラウン−5、ジベンゾ−15−クラウン−5、トリベンゾ−15−クラウン−5、ベンゾ−12−クラウン−4、ジベンゾ−12−クラウン−4、トリベンゾ−12−クラウン−4、ベンゾ−30−クラウン−10、ジベンゾ−30−クラウン−10、トリベンゾ−30−クラウン−10等のベンゾクラウン系;ジシクロヘキサノ−18−クラウン−6、ジシクロヘキサノ−15−クラウン−5、ジシクロヘキサノ−12−クラウン−4、ジシクロヘキサノ−30−クラウン−10等のシクロヘキサノクラウン系が挙げられ、炭素−炭素結合生成反応の効率の点から、18−クラウン−6、15−クラウン−5、ジベンゾ−18−クラウン−6が好ましい。
また、斯かるクラウンエーテルは、2種以上を混合して用いてもよい。
なお、これらのクラウンエーテルは、ハロゲン化アルキルにナトリウムアルコキシドを反応させる等の公知のエーテル合成法によって得ることができ、市販品を用いることもできる。
本工程において、クラウンエーテルを用いる場合、上記式(3)で表されるグリニャール化合物、銅化合物、クラウンエーテルの使用量は、反応時間の遅延や反応速度の低下が起こらない量を適宜選択すればよいが、ブロモカルボン酸に対して、それぞれ、1〜4当量、0.001〜1当量、0.0001〜10当量用いるのが好ましい。
本工程は、溶媒存在下又は非存在下で行うことができるが、円滑な炭素−炭素結合生成反応の促進の点から、溶媒存在下で行うのが好ましい。
溶媒は、特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルエーテル、メトキシエタン、t−ブチルメチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル類;ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、デカン等の炭化水素類;t−ブタノール、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;アセトン等のケトン類、アセトニトリル等のニトリル類及びこれらの混合物等が挙げられる。
本発明における(b)工程の反応温度は、例えば、−20〜65℃程度である。
本発明における(b)工程の反応時間は、例えば、反応時間は30分〜50時間程度である。
本工程は、円滑な炭素−炭素結合生成反応の促進の点から、不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。不活性ガスは、特に限定されないが、例えば、アルゴンガス、窒素ガス、ヘリウムガス等が挙げられる。
本工程において、(a)工程により得られたブロモカルボン酸は、単離して又は単離せずに用いてもよいが、単離して用いるのが好ましい。
目的化合物は、ろ過、洗浄、乾燥、再結晶、遠心分離、各種溶媒による抽出、クロマトグラフィー等の通常の手段を適宜組み合わせて、反応系から、単離、精製することで分離することができる。
斯くして、(a)工程及び(b)工程によれば、例えば、10−メチルドデカン酸、11−メチルドデカン酸、11−メチルトリデカン酸、12−メチルトリデカン酸、12−メチルテトラデカン酸、13−メチルテトラデカン酸、13−メチルペンタデカン酸、14−メチルペンタデカン酸、14−メチルヘキサデカン酸、15−メチルヘキサデカン酸、15−メチルヘプタデカン酸、18−メチルノナデカン酸、19−メチルエイコサン酸、19−メチルへネイコサン酸、20−メチルへネイコサン酸、20−メチルドコサン酸21−メチルドコサン酸、21−メチルトリコサン酸、22−メチルトリコサン酸、22−メチルテトラコサン酸、23−メチルテトラコサン酸、23−メチルペンタコサン酸、24−メチルペンタコサン酸、24−メチルヘキサコサン酸、25−メチルヘキサコサン酸、16−メチルヘプタデカン酸、16−メチルオクタデカン酸、17−メチルオクタデカン酸、17−メチルノナデカン酸、18−メチルエイコサン酸等の分岐脂肪酸を効率よく製造することができる。このうち、好ましくは16−メチルヘプタデカン酸、16−メチルオクタデカン酸、17−メチルオクタデカン酸、17−メチルノナデカン酸、18−メチルエイコサン酸をより効率よく製造することができる。
以下に反応の詳細について実施例を用いて説明する。
なお、生成物の確認は、文献既知の手法により、別途合成した標品とガスクロマトグラフィーにて比較した。
実施例1 16−メチルオクタデカン酸の製造
(a)工程
15−ペンタデカノリド14.3g(59.5mmol)、32%臭化水素/酢酸溶液24.8g(98.0mmol、1.6eq)を、テフロン(登録商標)で保護された100mLオートクレーブに入れ、窒素置換した後、密閉し、60℃のオイルバスにつけて、16時間、攪拌した。攪拌には、マグネチックスターラーを使用した。冷却後、水14mLを加え、熱ヘキサン200mLを用い、分液ロートに移送した。イオン交換水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過、n−ヘキサンで晶析することで、目的物17.4g(収率91%)を得た。
(b)工程
次に、還流冷却管、10mL滴下ロート、マグネチックスターラー、温度センサーを備えた50mLの4口フラスコに、前述の合成した15−ブロモペンタデカン酸800mg(2.5mmol)とトリフェニルホスフィン(関東化学)3.9mg(0.006eq)を入れ、減圧乾燥した。アルゴン雰囲気下、臭化銅(I)(アルドリッチ社)11mg(0.03eq)、無水テトラヒドロフラン1mLを加え、原料を溶解した。室温下、sec−ブチルマグネシウムブロミド5.5mL(3eq、1.36Nテトラヒドロフラン溶液)を、1時間で滴下した。1時間攪拌した後、1N塩酸水溶液10mLを加え、ヘキサン50mLで2回抽出した。イオン交換水10mLで2回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過、減圧濃縮して、粗生成物726mgを得た。
ガスクロマトグラフィー(カラム:アジレント社製Ultra−2、30m×0.2mm×0.33μm、DET300℃、INJ300℃、カラム温度100℃→300℃、10℃/分)で、内標にオクタデカンを用い、定量した結果、収率93%であった。15−ペンタデカノリドから全収率84%で得た。
実施例2 16−メチルオクタデカン酸の製造
(a)工程は下記に示す操作方法で行い、(b)工程は実施例1と同様の操作で16−メチルオクタデカン酸を製造した。
15−ペンタデカノリド14.3g(59.5mmol)、32%臭化水素/酢酸溶液24.8g(98.0mmol、1.6eq)を、テフロン(登録商標)で保護された100mLオートクレーブに入れ、窒素置換した後、密閉し、120℃のオイルバスにつけて、16時間、攪拌した。攪拌には、マグネチックスターラーを使用した。冷却後、水14mLを加え、酢酸エチル200mLを用い、分液ロートに移送した。この酢酸エチル層を、キャピラリーGCにて分析した結果、原料は消失し、目的物15−ブロモペンタデカン酸のみのピークが観測された。飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過、減圧濃縮後、酢酸エチル−n−ヘキサン混合溶媒で晶析、目的物17.1g(収率90%)を得た。
上記の合成した15−ブロモペンタデカン酸を用いて実施例1と同様の操作で(b)工程を行い、16−メチルオクタデカン酸を15−ペンタデカノリドから全収率84%で得た。
実施例3 16−メチルオクタデカン酸の製造((a)工程:開放系)
(a)工程は下記に示す操作方法で行い、(b)工程は実施例1と同様の操作で16−メチルオクタデカン酸を製造した。
15−ペンタデカノリド1.0g(4.2mmol)、32%臭化水素/酢酸溶液3.3g(13.1mmol、3.1eq)を、還流冷却管、マグネチックスターラーを備えた50mL2口フラスコに入れ、60℃のオイルバスにつけて、窒素雰囲気下、16時間、攪拌した。サンプリングし、GC分析した結果、面積百分率は、目的物15−ブロモペンタデカン酸10%、原料15−ペンタデカノリド89%、副生物15−アセトキシペンタデカン酸1%であった。更に、80℃のオイルバスにて、8時間加熱、攪拌した結果、その面積百分率は、目的物31%、原料65%、副生物4%。更に、100℃のオイルバスにて、20時間加熱、攪拌した結果、その面積百分率は、目的物42%、原料52%、副生物6%。32%臭化水素/酢酸溶液3g(11.9mmol、2.8eq)を追加したのち、100℃のオイルバスにて、2時間加熱、攪拌した結果、その面積百分率は、目的物47%、原料47%、副生物6%であった。
上記の合成した15−ブロモペンタデカン酸を用いて実施例1と同様の操作で(b)工程を行い、16−メチルオクタデカン酸を15−ペンタデカノリドから全収率42%で得た。
実施例4〜21 16−メチルオクタデカン酸の製造
(a)工程は実施例1と同様に行い、(b)工程は下記表1に示す銅化合物のみ、銅化合物とホスフィン、ホスファイト、又は銅化合物とクラウンエーテルを用いて、実施例1と同様の操作で16−メチルオクタデカン酸を製造した。結果を表1に示す。
Figure 0005252905
実施例22〜34 分岐脂肪酸の製造
実施例1に準じ、表2に示す環状エステル類とグリニャール化合物(2.5eq)を用いて、下記の化合物をそれぞれ製造した。
実施例22 13−メチルペンタデカン酸の製造
Figure 0005252905
実施例23 14−メチルペンタデカン酸の製造
Figure 0005252905
実施例24 14−メチルヘキサデカン酸の製造
Figure 0005252905
実施例25 15−メチルヘキサデカン酸
Figure 0005252905
実施例26 15−メチルヘプタデカン酸
Figure 0005252905
実施例27 16−メチルヘプタデカン酸
Figure 0005252905
実施例28 17−メチルオクタデカン酸の製造
Figure 0005252905
実施例29 17−メチルノナデカン酸の製造
Figure 0005252905
実施例30 18−メチルノナデカン酸
Figure 0005252905
実施例31 18−メチルエイコサン酸
Figure 0005252905
実施例32 19−メチルエイコサン酸
Figure 0005252905
実施例33 19−メチルヘネイコサン酸
Figure 0005252905
実施例34 20−メチルヘネイコサン酸
Figure 0005252905
Figure 0005252905
実施例1〜34の結果から、本発明の製造方法によれば、分岐脂肪酸を工業的に入手可能な原料から簡便かつ効率よく製造できることがわかる。

Claims (5)

  1. (a)次式(1)
    Figure 0005252905
    (式中、nは9〜17の整数を示す。)
    で表される環状エステル類を酢酸溶媒中、臭化水素と反応させて次式(2):Br−(CH2n−CO2H(式中、nは前記と同じ。)で表されるブロモカルボン酸を得、次いで
    (b)これと次式(3):R1MgX(式中、R1は、炭素数3〜8の分岐アルキル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。)で表わされるグリニャール化合物を、銅化合物と三価のリン化合物及び/又はクラウンエーテルとの存在下で反応させることを特徴とする次式(4):R1−(CH2n−CO2H(式中、R1は、前記と同じ。nは前記と同じ。)で表される炭素数13〜26の分岐脂肪酸の製造方法。
  2. (a)工程を密閉下で行うものである請求項1記載の製造方法。
  3. 式(2)で表わされるブロモカルボン酸が12−ブロモドデカン酸、15−ブロモペンタデカン酸、又は16−ブロモヘキサデカン酸である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. グリニャール化合物が、sec−ブチルマグネシウムブロミド、iso−プロピルマグネシウムブロミド、2−メチルプロピルマグネシウムブロミド、2−メチルブチルマグネシウムブロミド、3−メチルペンチルマグネシウムブロミド、3−メチルブチルマグネシウムブロミド、又は4−メチルペンチルマグネシウムブロミドである請求項1〜のいずれか1項記載の製造方法。
  5. 式(4)で表わされる分岐脂肪酸が13−メチルペンタデカン酸、14−メチルペンタデカン酸、14−メチルヘキサデカン酸、15−メチルヘキサデカン酸、15−メチルヘプタデカン酸、16−メチルヘプタデカン酸、16−メチルオクタデカン酸、17−メチルオクタデカン酸、17−メチルノナデカン酸、18−メチルノナデカン酸、19−メチルエイコサン酸、19−メチルへネイコサン酸、20−メチルへネイコサン酸又は18−メチルエイコサン酸である請求項1〜のいずれか1項記載の製造方法。
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