JP5251857B2 - 光学フィルム - Google Patents
光学フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5251857B2 JP5251857B2 JP2009284905A JP2009284905A JP5251857B2 JP 5251857 B2 JP5251857 B2 JP 5251857B2 JP 2009284905 A JP2009284905 A JP 2009284905A JP 2009284905 A JP2009284905 A JP 2009284905A JP 5251857 B2 JP5251857 B2 JP 5251857B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- optical film
- film
- mass
- manufactured
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
Rt=((nx+ny)/2−nz)×d(nm)
であり式中、位相差フィルムの面内の遅相軸方向の屈折率をnx、面内で遅相軸に直交する方向の屈折率をny、厚み方向の屈折率をnz、dは位相差フィルムの厚み(nm)を表す。
<イソソルビドエステル化合物>
本発明のイソソルビド化合物は、イソソルビドをカルボン酸と公知の方法でエステル化したものであり、一般式(1)で表される化合物であることが好ましい。
<セルロースエステル樹脂>
本発明のセルロースエステル樹脂は、アシル基の総置換度が2.1〜3.0、炭素数が3〜7のアシル基の置換度が1.2〜3.0であることが好ましく、より好ましくはアシル基の総置換度が2.3〜3.0、炭素数3〜7のアシル基の置換度は1.4〜3.0である。
<可塑剤>
本発明の光学フィルムには、本発明のイソソルビドエステル化合物以外の可塑剤を含有させても良い。
<位相差制御剤>
本発明の光学フィルムには、位相差制御剤を含有することも好ましい。位相差制御剤としては、公知のものを適宜選択して使用することができ、芳香族末端エステル化合物、フラノース構造もしくはピラノース構造を1個有す化合物中の、あるいは、フラノース構造もしくはピラノース構造の少なくとも1種を2〜12個結合した化合物中のOH基のすべてもしくは一部をエステル化したエステル化化合物、グリコールと二塩基酸のポリエステルポリオールが好ましく挙げられる。
<アクリル樹脂>
本発明のセルローエステル樹脂は、アクリル樹脂を混合することも好ましい。このアクリル樹脂には、メタクリル樹脂も含まれる。樹脂としては、メチルメタクリレート単位50〜99質量%、およびこれと共重合可能な他の単量体単位1〜50質量%からなるものが好ましい。
カラム: Shodex K806、K805、K803G(昭和電工(株)製を3本接続して使用した)
カラム温度:25℃
試料濃度: 0.1質量%
検出器: RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ: L6000(日立製作所(株)製)
流量: 1.0ml/min
校正曲線: 標準ポリスチレンSTK standard ポリスチレン(東ソー(株)製)Mw=2,800,000〜500迄の13サンプルによる校正曲線を使用した。13サンプルは、ほぼ等間隔に用いることが好ましい。
<その他の添加剤>
本発明の光学フィルムには、下記の添加剤をそれぞれ使用することができる。
本発明では、酸化防止剤、熱劣化防止剤としては、通常知られている劣化防止剤(酸化防止剤、過酸化物分解剤、ラジカル禁止剤、金属不活性化剤、酸捕獲剤、アミンなど)を使用することができる。特に、ラクトン系、イオウ系、フェノール系、二重結合系、ヒンダードアミン系、リン系化合物のものを好ましく用いることができる。劣化防止剤については、特開平3−199201号公報、特開平5−194789号公報、特開平5−271471号公報、特開平6−107854号公報に記載がある。
本発明においては、着色剤を使用しても良い。通常、着色剤とは染料や顔料を意味するが、本発明では、液晶画面の色調を青色調にする効果またはイエローインデックス(黄色度)の調整、ヘイズの低減効果を有するものを指す。
本発明に用いられる紫外線吸収剤は特に限定されないが、例えばオキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、トリアジン系化合物、ニッケル錯塩系化合物、無機粉体などが挙げられる。高分子型の紫外線吸収剤としてもよい。本発明で好ましく用いられる紫外線吸収剤は、透明性が高く、偏光板や液晶素子の劣化を防ぐ効果に優れたベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤やベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましく、不要な着色がより少ないベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特に好ましい。
本発明においては、光学フィルム中にアクリル粒子(C)を含有させても良い。
<光学フィルムの製造方法>
本発明の光学フィルムは、溶融流延製膜法、溶液流延製膜法等の公知の方法で作製することができる。
(有機溶媒)
光学フィルムを溶液流延法で製造する場合のドープを形成するのに有用な有機溶媒は、イソソルビドエステル化合物、セルロースエステル樹脂、その他の添加剤を同時に溶解するものであれば制限なく用いることが出来る。
溶液流延法では、樹脂および添加剤を溶剤に溶解させてドープを調製する工程、ドープをベルト状もしくはドラム状の金属支持体上に流延する工程、流延したドープをウェブとして乾燥する工程、金属支持体から剥離する工程、延伸または幅保持する工程、更に乾燥する工程、仕上がったフィルムを巻き取る工程により行われる。
なお、Mはウェブまたはフィルムを製造中または製造後の任意の時点で採取した試料の質量で、NはMを115℃で1時間の加熱後の質量である。
本発明光学フィルムは位相差の調整の為に、延伸処理を行うことが好ましい。
溶融製膜法は、樹脂および可塑剤などの添加剤を含む組成物を、流動性を示す温度まで加熱溶融し、その後、流動性のセルロースエステル樹脂を含む溶融物を流延することをいう。
<機能性層>
本発明に係るハードコートフィルムには、帯電防止層、バックコート層、反射防止層、易滑性層、接着層、防眩層、バリアー層等の機能性層を設けることができる。
<偏光板>
本発明の光学フィルムは偏光板保護フィルムとして使用することが好ましい。偏光板は一般的な方法で作製することができる。本発明の光学フィルムの裏面側をアルカリ鹸化処理し、処理した光学フィルムを、ヨウ素溶液中に浸漬延伸して作製した偏光子を挟むように両面に、完全鹸化型ポリビニルアルコール水溶液を用いて貼り合わせることが好ましい。
<液晶表示装置>
本発明の光学フィルムを用いて作製した本発明の偏光板を表示装置に組み込むことによって、種々の視認性に優れた画像表示装置を作製することができる。
<光学フィルム101の作製>
〈ドープ組成物101〉
下記の材料を、順次密閉容器中に投入し、容器内温度を20℃から80℃まで昇温した後、温度を80℃に保ったままで3時間攪拌を行って、セルロースエステルを完全に溶解した。酸化ケイ素微粒子は予め添加する溶媒と少量のセルロースエステルの溶液中に分散して添加した。このドープを濾紙(安積濾紙(株)製、安積濾紙No.244)を使用して濾過し、ドープ組成物1を得た。
本発明のエステル化合物2 10質量部
酸化ケイ素微粒子 0.2質量部
(アエロジルR972V、日本アエロジル(株)製)
チヌビン109(チバ・ジャパン(株)製) 1質量部
チヌビン171(チバ・ジャパン(株)製) 1質量部
位相差調整剤1 5質量部
メチレンクロライド 300質量部
エタノール 40質量部
ブタノール 5質量部
次に、得られたドープ組成物101を、温度35℃に保温した流延ダイを通じてステンレス鋼製エンドレスベルトよりなる温度35℃の支持体上に流延して、ウェブを形成した。ついで、ウェブを支持体上で乾燥させ、ウェブの残留溶媒量が80質量%になった段階で、剥離ロールによりウェブを支持体から剥離した。
CE2:トリアセチルセルロース(アセチル基置換度2.80)Mw250000
CE3:セルロースアセテートプロピオネート(アシル基総置換度2.75、アセチル基置換度0.20、プロピオニル基置換度2.55)Mw185000
CE4:ジアセチルセルロース(アセチル基置換度2.10)Mw170000
添加剤1(トリメチロールプロパントリベンゾエート)
添加剤2:トリフェニルホスフィン
添加剤3:モノペットSB(第1工業製薬(株))
添加剤4:ジフェニルビフェニルホスフェート
添加剤5:エチルフタリルエチルグリコレート
添加剤6:ポリ(アジピン酸/プロピレングリコール)エステルMw1000
位相差調整剤1:下記構造のトリアジン化合物
実施例2
<光学フィルム201の作製>
下記組成で、溶融流延によりフィルム201を作製した。
セルロースエステルCE2 94質量部
本発明のエステル化合物 5質量部
Irganox 1010(チバ・ジャパン(株)製) 0.5質量部
Irgafos P−EPG(チバ・ジャパン(株)製) 0.3質量部
HP−136(チバ・ジャパン(株)製) 0.2質量部
上記セルロースエステルを70℃、3時間減圧下で乾燥を行い室温まで冷却した後、各添加剤を混合した。
実施例3
<光学フィルム301の作製>
(ドープ液301組成)
ダイヤナールBR85(三菱レイヨン(株)製) 50質量部
セルロースCE2 50質量部
本発明のエステル化合物 5質量部
メチレンクロライド 300質量部
エタノール 40質量部
上記組成物を、加熱しながら十分に溶解し、ドープ液1を作製した。
Claims (2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009284905A JP5251857B2 (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | 光学フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009284905A JP5251857B2 (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | 光学フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011126955A JP2011126955A (ja) | 2011-06-30 |
JP5251857B2 true JP5251857B2 (ja) | 2013-07-31 |
Family
ID=44289904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009284905A Active JP5251857B2 (ja) | 2009-12-16 | 2009-12-16 | 光学フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5251857B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5304722B2 (ja) * | 2010-05-07 | 2013-10-02 | コニカミノルタ株式会社 | 偏光板保護フィルム及びそれを用いた偏光板 |
DE102011077857A1 (de) * | 2011-06-21 | 2012-12-27 | Evonik Oxeno Gmbh | Dianhydrohexitoldiester der 2-Ethylheptansäure |
FR2990210B1 (fr) * | 2012-05-03 | 2014-05-02 | Roquette Freres | Compositions plastifiantes comprenant des accelerateurs de gelification a base d'ester de 1,4 : 3,6-dianhydrohexitol de faible poids molaire |
JP2017040670A (ja) * | 2013-12-26 | 2017-02-23 | コニカミノルタ株式会社 | バーティカルアライメント用位相差フィルム |
JP6191514B2 (ja) * | 2014-03-12 | 2017-09-06 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂組成物、及び樹脂成形体 |
KR20230135168A (ko) * | 2015-04-21 | 2023-09-22 | 미쯔비시 케미컬 주식회사 | 폴리카보네이트 수지 필름 |
KR102234098B1 (ko) * | 2016-04-14 | 2021-04-01 | 코베스트로 도이칠란트 아게 | 이소소르비드 디에스테르를 함유하는 폴리카르보네이트 조성물 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003082352A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-19 | Fuji Photo Film Co Ltd | 液晶組成物、選択反射膜、及びその製造方法 |
JP2003306491A (ja) * | 2002-04-18 | 2003-10-28 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光学活性イソソルビド誘導体及びその製造方法、光反応型キラル剤、液晶組成物、液晶カラーフィルター、光学フィルム及び記録媒体、並びに液晶の螺旋構造を変化させる方法、液晶の螺旋構造を固定化する方法 |
JP2003313187A (ja) * | 2002-04-18 | 2003-11-06 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光学活性イソソルビド誘導体及びその製造方法、光反応型キラル剤、液晶組成物、液晶カラーフィルター、光学フィルム及び記録媒体、並びに液晶の螺旋構造を変化させる方法、液晶の螺旋構造を固定化する方法 |
US7358325B2 (en) * | 2004-07-09 | 2008-04-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Sulfonated aromatic copolyesters containing hydroxyalkanoic acid groups and shaped articles produced therefrom |
DE102007006442A1 (de) * | 2007-02-05 | 2008-08-07 | Evonik Oxeno Gmbh | Gemisch von Diestern von Dianhydrohexitolderivaten mit Carbonsäuren der Summenformel C8H17COOH, Verfahren zur Herstellung dieser Diester und Verwendung dieser Gemische |
-
2009
- 2009-12-16 JP JP2009284905A patent/JP5251857B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011126955A (ja) | 2011-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5251857B2 (ja) | 光学フィルム | |
JP5510459B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JP5217913B2 (ja) | 光学フィルム、それを用いた偏光板、および液晶表示装置 | |
WO2010100986A1 (ja) | 偏光板の製造方法、その製造方法で製造した偏光板およびその偏光板を使用した液晶表示装置 | |
JP2009271510A (ja) | セルロースエステルフィルム、光学フィルム、偏光板、液晶表示装置およびセルロースエステルフィルムの溶融流延製膜方法 | |
JP5262256B2 (ja) | セルロースエステルフィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
KR20160090335A (ko) | 셀룰로오스 에스테르 필름, 그 제조 방법 및 편광판 | |
JP5304597B2 (ja) | 光学フィルム、偏光板及び液晶表示装置 | |
JP6011609B2 (ja) | 塗布型偏光板用の原反フィルム、塗布型偏光板用の原反フィルムの製造方法及び塗布型偏光板の製造方法 | |
JP5861502B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP5304722B2 (ja) | 偏光板保護フィルム及びそれを用いた偏光板 | |
JP5835230B2 (ja) | 垂直配向型液晶表示装置とその製造方法 | |
JP2013119201A (ja) | 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法 | |
JP2011248094A (ja) | 光学フィルム | |
TWI465501B (zh) | A cellulose ester film, a method for producing a cellulose ester film, a polarizing plate, and a liquid crystal display device | |
JP5494367B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JPWO2013145560A1 (ja) | 光学フィルムの製造方法及び光学フィルム、偏光板、液晶表示装置 | |
JP5594348B2 (ja) | セルロースエステルフィルムの製造方法 | |
JP2011241264A (ja) | 光学フィルム、光学フィルムの製造方法 | |
WO2010119732A1 (ja) | 偏光子保護フィルム、それを用いた偏光板及びその製造方法 | |
JP5590116B2 (ja) | 光学フィルム、偏光板および液晶表示装置 | |
TWI716479B (zh) | 聚乙烯醇系膜及利用此聚乙烯醇系膜之偏光膜、偏光板與聚乙烯醇系膜之製造方法 | |
TW202406821A (zh) | 薄膜輥、其製造方法、偏光板及顯示裝置 | |
JP2023176991A (ja) | フィルムロールおよびその製造方法 | |
JP2023173157A (ja) | フィルムロール、その製造方法、偏光板、及び表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120516 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20120803 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130319 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5251857 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |