JP5250452B2 - 撮像装置の筐体 - Google Patents
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- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
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Description
例えば特許文献1には、鋼板の外面に塩化ビニルを張りつけた塩化ビニル鋼板を折り曲げることで形成された上ケース及び下ケース、並びに鋼板を折り曲げることで形成されたシャーシ等を備えるビデオカメラが記載されている。
そこで、強度や重量を考慮して、近年では筐体の各部品を鋳造で成形する製造方法が採用されている。鋳造であれば、強度を考慮して必要な部分にリブを設けることができ、必要な強度を確保することができる。
本発明の課題は、強度を確保しつつ製造コストの低減を実現できる技術を提供することにある。
なお、第1プレートの第2プレート本体、第2プレート及び第3プレートは、完全なプレート状の部材でなくてもよく、例えば、一体成型に支障がない程度に突起あるいは孔が設けられていてもよい。
第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(1-1)ビデオカメラ全体の構造
図1及び図2は、本実施形態のビデオカメラ1の外観を示す斜視図であり、図1はビデオカメラ1の前面、左面、及び上面を示し、図2はビデオカメラ1の背面、下面、及び右面を示す。
図1及び図2に示すように、ビデオカメラ(撮像装置の一例)1は、本体部(筐体の一例)2、ファインダー部3、及びレンズ部4を備える。
ユーザは、ビデオカメラ1の使用時には、ハンドル部25を握って、ビデオカメラ1を持ち上げる。そして、ユーザは、ボトムパネル27が肩に当たるようにビデオカメラ1を肩に乗せ、ファインダー32を覗いて撮影を行う。
なお、ビデオカメラ1は、図示しないレンズ等の光学部材、撮像素子、制御装置(CPU,RAM,ROM等)等、撮像に使われる種々の部材を備える。
図3〜図9を参照して、本体部2の構成の詳細を説明する。
図3は本体部2の構造を示す分解斜視図であり、図4はメインフレーム20を前上方から、図5はメインフレーム20を後下方から見た外観を示す斜視図であり、図6はトップカバー24の下面図であり、図7は本体部2の一部のA−A矢視断面図であり、図8は図7の一部を拡大した図面である。なお、図8には左サイドパネル231のみが示されているが、右サイドパネル232も同様の構成を有する。
また、メインフレーム20は、全体が一体として形成されている。メインフレーム20の材料は特に限定されないが、例えばマグネシウム合金や、アルミ合金等の金属が好ましく用いられる。また、後述するように、メインフレーム20は、厚みが互いに異なる部分(例えばボスやリブ等の凹凸)を含む。そのため、製造方法としては鋳造、特にダイカスト成形が好適に適用される。
上壁201の外面2011は、上方向に引き抜かれる鋳型によって形成可能なので、z−x平面における凹部が形成されていてもよい。そのため、1対の突起201a(第1突出部の一例)、複数のリブ(例えばリブ201b)、及び複数のボス(例えばボス201c)等が形成されている(図4)。
後壁203の内面2032は、突出構造203fやボス203e等を備える(図4)。後壁203の内面2032は、上述したように、左右方向に引き抜かれる鋳型によって形成されるので、後壁203の内面2032と下壁202の内面2022とのなす角部分に形成されたボス203gのように、他の壁の内面まで連続して形成された構造を有する(図4)。後壁203の内面2032上の突起のz軸方向における縁の輪郭は、x軸方向に平行になっている。
次に、フロントパネル21等の本体部2を構成する他の部材について説明する。
図3に示すように、フロントパネル21は、レンズ取り付け部21aを備える。また、上壁201及び下壁202の前端に固定されるように、ビス孔等を備える。
また、図3に示すように、サイドパネル231及び232は、ビス孔等を備える板状の部材である。サイドパネル231及び232も、メインフレーム20と同様に、マグネシウム合金や、アルミ合金等の金属により形成される。サイドパネル231及び232の形成方法は特に限定されるものではないが、メインフレーム20と同様に、ダイカスト成形を用いることができる。これらのサイドパネル231及び232のビス孔と、上壁の内面2012、下壁の内面2022、及び後壁の内面2032に設けられたボス201e、202e、及び203e等の、メインフレーム20にx軸方向に延びるように設けられたビス孔とが、ビスによって締結されることで、サイドパネル231及び232が、メインフレーム20の左側及び右側を覆うように固定される。
図6〜図8に示すように、トップカバー24の縁(特にx軸方向における縁)は、図中に突起24gとして示すように、下方(メインフレーム20側)に向けて突出した形状となっている。また、トップカバー24の下面(メインフレーム20との対向面)には、下方に向けて突出する突起24fが形成されており、この突起24fは、突起24gに沿って、つまりトップカバー24の縁に沿って、連続するように形成されている。言い換えると、トップカバー24の下面には、その縁の近傍に、縁に沿って延びる溝が形成されている。
レシーバーカバー26は、図3に示すように、ビス孔を有しており、ハンドル部25の後方で、ビスにより、メインフレーム20の上壁の外面2011に固定されるようになっている。
ボトムパネル27は、上方に向かって湾曲する板状の部材である。ボトムパネル27のビス孔と、メインフレーム20の下壁の外面2021に設けられたボス202cのビス孔と、にビスが通ることによって、ボトムパネル27はメインフレーム20の下面に固定される。
図7に示すように、メインフレーム20の上壁201の突起201aは、サイドパネル231及び232がメインフレーム20に固定された状態において、サイドパネル231及び232に接触するようになっている。より具体的には、図7及び図8に示すように、サイドパネル231及び232の縁に、上壁201に向けて突出する2つの突起233(第1パネル部材が有する突起の一例)が形成されている。2つの突起233は、2つの突起233は、サイドパネル231及び232の縁に沿って連続するように、かつz軸方向において互いに平行に並ぶように形成されている。そして、メインフレーム20の突起201aは、サイドパネルの突起233の両方と接触するように、突起233に沿って形成されている。
また、図8に示すように、サイドパネル231及び232の外面の縁は、周囲よりも凹んだ段構造234を有している。トップカバーの突起24gは、この段構造234に嵌るようになっている。つまり、x軸方向において、トップカバー24の幅は、メインフレーム20の上壁201の幅よりも広く設定されており、上壁201とサイドパネル231及び232との接合部分がトップカバー24により覆われる。これによって、壁201とサイドパネル231及び232との接合部分が保護されるという利点がある。
上述のシールドガスケット29が配置される溝が設けられるのはサイドパネル231及び232に限らず、メインフレーム20であってもよい。そのような構成の一例である第2実施形態について説明する。
第2実施形態のビデオカメラは、メインフレームの上壁201、サイドパネル231及び232の縁の構成が異なる以外は、第1実施形態のビデオカメラと同様の構成である。よって、同じ機能を有する部材については、同符号を付して、その説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、メインフレーム20は、突起201aとサイドパネル231及び232との接触部分に、x軸方向に突出する2つの突起201hを備える。突起201hは、z軸方向において互いに平行に並んでおり、サイドパネル231及び232の縁に沿って、y軸方向において連続して形成されている。この2つの突起201hに挟まれた部分は溝になっているので、本実施形態のメインフレーム20の構成は、突起201aの側面に、y軸方向に沿って溝が形成されている、と言い換えることもできる。
サイドパネル231及び232の縁は平らであり、シールドガスケット29は、2つの突起201hと、サイドパネル231又は232に挟まれることで、保持される。
サイドパネル231及び232と、メインフレーム20の突起201aとが、互いに嵌合形状になっていてもよい。そのような構成の一例である第3実施形態について説明する。
図10に、第3実施形態におけるメインフレーム20、トップカバー24、サイドパネル231及び232の接合部分を示す断面図を示す。
サイドパネル231及び232とメインフレーム20の突起201aとが、互いに嵌合形状において、第3実施形態とは逆に、メインフレーム20の縁が、サイドパネル231及び232に嵌るようになっていてもよい。そのような構成の一例である第4実施形態について説明する。
図11に、第4実施形態におけるメインフレーム20、トップカバー24、サイドパネル231及び232の接合部分を示す断面図を示す。
図11に示すように、サイドパネル231及び232の縁には、第1実施形態と同様に、上壁201側に向けて突出する2つの突起237が形成されている。2つの突起237は、サイドパネル231及び232の縁に沿って連続するように、z軸方向において互いに平行に形成されている。2つの突起237に挟まれた部分は溝になっているので、本実施形態のサイドパネル231及び232の構成は、メインフレーム20との接触位置に、y軸方向に沿って溝が形成されている構成である、と言い換えることもできる。
以上に述べたいずれの実施形態においても、メインフレーム20は、一体形成が可能な形状である。
(5-1)第1実施形態では、後壁203及び前壁204は、第3プレート(又は第4プレート)の一例として、その内面2032及び2042が、上壁201の内面2012及び下壁202の内面2022と交差するように配置されている。特に、内面2032及び2042は互いに略平行に配置され、上壁201の内面2012及び下壁202の内面2022と、略直角を成すように交差しているが、メインフレーム20の構成はこれに限定されるものではない。
また、壁の交差角度は垂直に限らず、適宜変更が可能であるし、向かい合う2つの壁は平行からずれた位置に配置されていてもよい。
また、第1実施形態では、4つの壁201〜204により閉じた矩形が形成されるものとしたが、4つの壁を備える場合の他の形態として、いずれかの壁と壁との間、または1つの壁の中に、非連続な箇所があってもよい。
例えば、突起201aに代えて、外面2011に、y軸方向における長さの短い突起が設けられていてもよいし、複数のこのような突起がy軸方向に沿って並ぶように配置されていてもよい。
また、突起201aは、第1〜第4実施形態のように、シールドガスケットの保持や、サイドパネルとの嵌合に用いられたが、第2プレートに設けられる突起は、パネル部材の第2プレートに対する位置合わせなど、他の目的に使用されてもよい。
図12及び図13を参照して、比較形態に係るビデオカメラの本体部500について説明する。図12は本体部500の分解斜視図、図13はz−x平面に平行な断面における本体部500の一部の断面図である。
図12及び図13に示すように、本体部500は、フロントパネル501、ジャックパネル502、サイドパネル503a及び503b、トップカバー504、ハンドルユニット505、ボトムパネル507を備えると共に、さらに、トップパネル510、トップフレーム511、ボトムフレーム512、ボトムケース513、バックパネル514、フロントフレーム515を備える。トップパネル510、トップフレーム511、ボトムフレーム512、ボトムケース513、バックパネル514、及びフロントフレーム515は、金属で構成され、別々に形成されて組み立てられる。なお、図12では、サイドパネル531及び532を省略している。
このように、トップパネル510は、下面に、x軸方向において並んだ2つの突起510aを備える。それゆえ、トップパネル510は他の部材と一体形成することが難しい。
また、トップカバー504は矩形状であるので、トップパネル511の上面のうち、トップカバー504で覆われない箇所の面積が、上述の各実施形態よりも広い。
これに対して、上述のトップカバー24であれば、メインフレーム20を覆う面積をより広くすることができ、塗装の工程を簡略化することができる。
2 本体部(筐体)
20 メインフレーム
201 上壁(第2プレート)
202 下壁(第1プレート)
203 後壁(第3プレート、第4プレート)
204 前壁(第3プレート、第4プレート)
201a 上壁の突起(第1及び第2突出部)
231、232 サイドパネル(第1及び第2パネル部材)
233 サイドパネルの突起(第1パネル部材の突起)
24 トップカバー(カバー部材)
29 シールドガスケット(シール部材)
Claims (8)
- 第1プレートと、
前記第1プレートと第1方向に対向するように配置された第2プレート本体と、前記第2プレート本体の第1端部から前記第1プレートと反対側に突出し前記第1端部に沿って延びる第1突出部と、を有する第2プレートと、
前記第1プレート及び前記第2プレートと一体形成され前記第1プレートを前記第2プレートに連結する第3プレートと、
前記第1プレートとは反対側の前記第2プレート上に配置され、前記第2プレートに向けて突出する突起を縁部に沿って形成したカバー部材と、
前記第1プレート及び前記第2プレートの側方に配置され、前記第2プレートの第1突出部の側方に接触する第1パネル部材と、
を備え、
前記カバー部材は更に、前記突起により形成される第1段部を有し、
前記第1パネル部材は更に、前記第2プレートの第1突出部の側方に沿って形成される第2段部を有し、
前記カバー部材の第1段部は前記第2プレートの第1突出部に係合し、前記第1パネル部材の第2段部は前記カバー部材の突起に係合する、
撮像装置の筐体。 - 前記第1突出部と前記第1パネル部材との間に配置され前記第1突出部及び前記第1パネル部材と接触するシール部材を備える
請求項1に記載の撮像装置の筐体。 - 前記第1パネル部材は、前記第1突出部に向かって突出し前記第1突出部と接触する少なくとも1つの突起を有する
請求項1または2に記載の撮像装置の筐体。 - 前記第1突出部は、前記第1パネル部材と嵌合するようになっている
請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置の筐体。 - 前記カバー部材は、前記第1突出部と前記第1パネル部材との接触箇所を覆っている
請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置の筐体。 - 前記第1〜第3プレートと一体形成され、前記第3プレートと対向するように配置され、前記第1プレートを前記第2プレートに連結する第4プレートをさらに備える
請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置の筐体。 - 前記第2プレートは、前記第2プレート本体の前記第1端部と反対側に配置された第2端部から前記第1プレートと反対側に突出し前記第2端部に沿って延びる第2突出部を有する
請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置の筐体。 - 前記第1プレート及び前記第2プレートの側方に配置され前記第2突出部と接触する第2パネル部材をさらに備えた
請求項7に記載の撮像装置の筐体。
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