JP6897268B2 - 電子装置および筐体構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、電子装置および電子装置の筐体構造体に関する。
従来、全天球を一度に撮像する撮像装置が知られている。このような撮像装置は、典型的には、複数の広角レンズを組み合せて構成される。例えば180度を超える画角を有する広角レンズを2つが組み合せられる。各広角レンズによる撮影画像が、同一または個別の撮像手段により電気信号に変換され、電気信号処理により全天球画像が構成される(例えば特許文献1)。
デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの電子装置の製品設計においては、撮影性能の向上とともに、携帯性の向上や、組立性および分解性の向上が求められる。上述した背景から、撮影光学系と、撮影光学系が取り付けられている前後に分割された2つの筐体部材を備え、一方の筐体部材に他方の筐体部材との対向方向に直交する方向に突起部が設けられ、他方の筐体部材に突起部に係合する溝を設けた筐体構造体を有する電子装置が知られている。
しかしながら、落下衝撃などにより電子装置に負荷が入力された際に、従来技術の筐体構造体では、筐体部材に生じた変形により筐体部材間の係合部の係合が外れ、筐体部材間に隙間ができて外観不良となる可能性があり、充分ではなかった。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、本発明は、突起部を備える筐体部材と、上記突起部に係合する受け部を備える筐体部材とを有し、突起部および受け部での筐体部材間の係合外れが抑制された電子装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、第1の筐体部材と、該第1の筐体部材に対向して設けられる第2の筐体部材とを含み、下記特徴を有する電子装置を提供する。本電子装置においては、上記第1の筐体部材には、上記第2の筐体部材に対向する方向とは異なる方向に突出する少なくとも1つの突起部が設けられ、上記第2の筐体部材には、それぞれ上記突起部に係合する少なくとも1つの受け部が設けられる。本電子装置は、上記第1の筐体部材および第2の筐体部材に係合し、上記突起部および受け部の組み合わせにより構成される係合部位で上記第1の筐体部材および第2の筐体部材が対向する方向に互いに離れるように変形しようとする際に、上記第1の筐体部材および第2の筐体部材に干渉するよう構成された変位抑制部材を含む。
上記構成により、突起部を備える筐体部材と、上記突起部に係合する受け部を備える筐体部材とを有する電子装置において、突起部および受け部での筐体部材間の係合外れを抑制することが可能となる。
本実施形態による全天球撮像装置を示す全体図。 本実施形態による全天球撮像装置の背面図。 本実施形態による全天球撮像装置を構成する(A)前方筐体部材の背面図および(B)後方筐体部材の前面図。 本実施形態による全天球撮像装置を構成する帯状部材の背面図。 本実施形態による全天球撮像装置を構成する筐体構造体における前方筐体部材および後方筐体部材間の係合部位の断面図。 本実施形態による筐体構造体を構成する(A)前方筐体部材および(B)後方筐体部材の斜視図。 (A)本実施形態による筐体構造体を構成する前方筐体部材および後方筐体部材の係合部位における各種寸法の関係を説明する図、および(B)各種寸法の関係での全天球撮像装置の上方向への落下衝撃のシミュレーション実験結果を示す図。 延出腕部が設けられていない帯状部材を有する筐体構造体において生じる変形について説明する図。 本実施形態による全天球撮像装置を構成する帯状部材の背面図。 本実施形態による全天球撮像装置を構成する帯状部材および前方筐体部材の背面図。
以下、本実施形態について説明するが、本実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態では、電子装置およびその筐体構造体の一例として、2つの魚眼レンズを含む撮像光学系を有した全天球撮像装置10およびその筐体構造体を用いて説明する。
図1は、本実施形態による全天球撮像装置10を示す全体図である。図1(A)は、全天球撮像装置10を前側から見た斜視図を示す。図1(B)は、全天球撮像装置10を後側から見た斜視図を示す。
図1に示す全天球撮像装置10は、光学系や電装系や電池などの部品を収容する筐体構造体を含み構成される。図1に示す筐体構造体は、前後に分割された、前方筐体部材12と、前方筐体部材12に対向して設けられる後方筐体部材14とを含み構成される。また、全天球撮像装置10の前面には、レリーズボタン18が設けられている。図1に示す本実施形態による筐体構造体は、さらに、筐体部材12,14に係合し、筐体部材12,14によって挟持され、筐体部材12,14間に形成された空間を少なくとも一部囲繞するように配設された帯状部材16を含み構成される。
なお、全天球撮像装置10においては、撮像光学系20が設けられる側が上側、その反対側が下側であり、前方筐体部材12側が前方であり、後方筐体部材14側が後方であるものとして説明する。
図1に例示する撮像光学系20は、例えば6群7枚の広角レンズが2つ組み合わせられた構造として構成されている。撮像光学系20が構成する広角レンズは、図1に示す実施形態では、180度(=360度/n;n=2)より大きい画角を有する。このような画角を有することにより、互いの重なり領域に基づいて画像処理によって全天球画像が合成される。そして、撮像光学系20は、前方筐体部材12および後方筐体部材14からそれぞれ突出した少なくとも2つの光学素子20a,20bを含む。
図2は、本実施形態による全天球撮像装置10の背面図である。なお、図2においては、後方筐体部材14は、非表示とされている。図2(A)は、全体図を示し、図2(B)および図2(C)は、それぞれ、上側および下側の拡大図を示す。
図2に示すように、前方筐体部材12上には、電装系22および電池24が設けられている。前方筐体部材12には、複数のリブ12a,12bが設けられている。帯状部材16には、穴16a,16b,16c,16dが設けられている。帯状部材16に設けられた穴16aに前方筐体部材12に設けられたリブ12aが係合し、帯状部材16に設けられた穴16bに前方筐体部材12に設けられたリブ12bが係合することで、帯状部材16が前方筐体部材12に固定されている。撮像光学系20は、ネジ26a,26bによって、前方筐体部材12の上側に固定されている。電池24は、シャーシ28に取り付けられている。シャーシ28は、帯状部材16の穴16c,16dとともに前方筐体部材12にネジ26c,26dで固定されている。
図3(A)は、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する前方筐体部材12の背面図である。図3(B)は、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する後方筐体部材14の前面図である。図4は、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する帯状部材16の背面図である。
図3に示すように、前方筐体部材12および後方筐体部材14には、それぞれ互いに係合する係合部位が合計8箇所ある。より具体的には、係合部位としては、第1の係合部位12e1,14e1と、第2の係合部位12e2,14e2と、第3の係合部位12e3,14e3と、第4の係合部位12e4,14e4と、第5の係合部位12e5,14e5と、第6の係合部位12e6,14e6と、第7の係合部位12e7,14e7と、第8の係合部位12e8,14e8とが含まれる。
また、図4に示すように、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する帯状部材16には、各係合部位12e1〜8,14e1〜8に対応して、合計8箇所ずつの前方筐体部材12との係合部位および後方筐体部材14との係合部位が設けられる。より具体的には、前方筐体部材12との係合部位16f1,16f3,16f5,16f7,16f9,16f11,16f13,16f15と、後方筐体部材14との係合部位16f2,16f4,16f6,16f8,16f10,16f12,16f14,16f16とが設けられている。
図5は、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する筐体構造体における前方筐体部材12および後方筐体部材14間の係合部位の断面図である。図5に示す係合部位は、例えば、全天球撮像装置10上端の第2の係合部位12e2,14e2と、全天球撮像装置10下方向の第4の係合部位12e4,14e4の間に位置する第1の係合部位12e1,14e1である。
本実施形態において、前方筐体部材12には、後方筐体部材14に係合するために、後方筐体部材14に対向する方向とは異なる方向に突出する少なくとも1つの突起部が設けられている。後方筐体部材14には、前方筐体部材12に係合するために、それぞれ突起部に係合する少なくとも1つの受け部が設けられている。
図5に示す具体的な実施形態では、前方筐体部材12は、後方筐体部材14との対向する方向に直交する方向に突出する突起部12cを有する。突起部12cは、前方筐体部材12の直交方向の最外面から内側に突起した構造を有する。また、図5に示す実施形態では、突起部12cには、先端にテーパ形状が形成されている。後方筐体部材14は、それぞれ突起部12cに係合する溝ないし穴(以下、単に溝と参照する。)14cが形成されたリブ14aを有する。リブ14aは、対向方向で前方筐体部材12側へ突出したものとして構成される。溝14cは、挿入される突起部12cに係合する係合面を有する。そして、突起部12cと、溝14cは、対向方向で係合する。
本実施形態による帯状部材16は、前方筐体部材12および後方筐体部材14の直交方向での最外面に設けられ、前方筐体部材12および後方筐体部材14に対向方向および直交方向で係合する。これにより、上述した前方筐体部材12および後方筐体部材14間の係合部位周辺を補強する。
帯状部材16には、より具体的には、対向方向の両端に、前方筐体部材12の直交方向の最外面から内側に延出され、前方筐体部材12と対向方向で係合可能な第1の内側壁部を有する第1の延出腕部16f1が設けられている。帯状部材16には、さらに、後方筐体部材14の直交方向の最外面から内側に延出され、後方筐体部材14と対向方向で係合可能な第2の内側壁部を有する第2の延出腕部16f2が設けられている。これらの延出腕部16f1,16f2は、図4において前方筐体部材12との係合部位および後方筐体部材14との係合部位として示されたものに対応する。
そして、前方筐体部材12は、帯状部材16の第1の内側壁部と係合する係合面12f1を有する。後方筐体部材14は、帯状部材16の第2の内側壁部と係合する係合面14f2を有する。これら前方筐体部材12の係合面12f1および後方筐体部材14の係合面14f2は、それぞれ、対向方向で外側を向いている。前方筐体部材12の係合面12f1および後方筐体部材14の係合面14f2は、帯状部材16の第1の延出腕部16f1の第1の内側壁部および第2の延出腕部16f2の第2の内側壁部にそれぞれ係合する。
図6(A)は、本実施形態による筐体構造体を構成する前方筐体部材12の斜視図を示す。図6(B)は、本実施形態による筐体構造体を構成する後方筐体部材14の斜視図を示す。図6(A)に示すように、前方筐体部材12には、帯状部材16に係合するための溝12gが設けられている。一方、図6(B)に示すように、後方筐体部材14にも、帯状部材16に係合するための溝14gが設けられている。
本実施形態において帯状部材16は、意匠部材の役割とともに、剛性強度部材として、前方筐体部材12および後方筐体部材14間の対向方向および直交方向での変位を抑制する、本実施形態における変位抑制部材を構成する。帯状部材16は、前方筐体部材12および後方筐体部材14に少なくとも対向方向で係合し、突起部12cおよび受け部14a,14cの組み合わせにより構成される係合部位で前方筐体部材12および後方筐体部材14が上記対向方向に互いに離れるように変形しようとする際に、前方筐体部材12および後方筐体部材14に干渉するよう構成される。この変形し始めた際に生じる干渉によって、前方筐体部材12および後方筐体部材14が対向方向で離れる方向に生じる変位が抑制され、ひいては、突起部12cおよび受け部14a,14cの直交方向での変位が抑制される。
帯状部材16を形成する材料は、特に限定されるものではないが、好ましい特定の実施形態において、帯状部材16を金属材料で形成することができる。帯状部材16を金属材料により形成することで、高剛性および高強度な全天球撮像装置10を提供することができる。好ましい他の特定の実施形態においては、帯状部材16を炭素繊維複合材料で形成することができる。帯状部材16を炭素繊維複合材料で形成することにより、高剛性および高強度のみならず、軽量な全天球撮像装置10を提供することができる。なお、帯状部材16は、後述するように、2以上に分割して構成されてもよい。
図8は、本実施形態による延出腕部が設けられていない通常の帯状部材516を有する筐体構造体において生じる変形について説明する。通常の帯状部材516を有する筐体構造体では、前方筐体部材512および後方筐体部材514が装置上方向から衝撃等の強い力を受けた場合、図8に矢印520a,520bで示すような変形が生じる。すなわち、前方筐体部材512および後方筐体部材514は、装置上端の係合部位(例えば図3(A)に示す12e2,14e2に対応する。)と、撮像装置下方向の係合部位(例えば図3(A)に示す12e4,14e4に対応する。)とを支点に、上記2つの係合部の間に位置する係合部位(例えば図3(A)に示す12e1,14e1に対応する。)において、それぞれ前方筐体部材512および後方筐体部材514の対向方向の外側に変形を生させる。
この変形に起因して、上記2つの係合部の間に位置する係合部位(例えば図3(A)に示す12e1,14e1に対応)において、前方筐体部材512の突起部512cが外側に変形する。同時に、後方筐体部材514の溝514cが設けられているリブ514aが内側に変形する。これにより、前方筐体部材512と後方筐体部材514の係合が外れ、筐体部材512,514間に隙間ができる可能性がある。この隙間は、外観不良を引き起こし得る。
本実施形態による筐体構造体においても、前方筐体部材12および後方筐体部材14は、撮像装置上方向から衝撃等の強い力を受けた場合、筐体部材12,14の対向方向の外側に変形し始める。しかしながら、前方筐体部材12の係合面12f1が帯状部材16の延出腕部16f1と係合し、後方筐体部材14の係合面14f2が帯状部材16の延出腕部16f2と係合している。このため、変形し始めた際に干渉し合い、変形する力に対抗することで、前方筐体部材12および後方筐体部材14は、係合間の距離以上にお互いに外側に変形することが抑制される。これにより、前方筐体部材12の突起部12cの外側への変形が抑制され、後方筐体部材14の溝14cが設けられているリブ14aの内側への変形が抑制される。
上記筐体部材12,14に対向方向で係合可能な内側壁部を有する帯状部材の構成を採用することにより、外力により筐体部材12,14が変形して帯状部材16に初めて干渉した場合に、筐体部材12,14間の係合外れを防止することができる。さらに、上記に延出腕部16fを設ける構成を採用することにより、意匠部材としての帯状部材16の両端に延出腕部16fを付加するだけの改良によって、筐体部材12,14間の係合外れを防止することができるようになる。
この状態では、前方および後方筐体部材12,14の肉厚を増やしたときと同じ補強効果が発揮される。筐体部材12,14の肉厚は、必ずしも薄くする必要もないため、筐体部材12,14の外側への変形を防止するための強度をかなり大きくすることが可能となり、全天球撮像装置1の全体としての衝撃に対する強度を増大させることが可能となる。
以下、筐体部材12,14および帯状部材16間の係合部位に関し、好ましい寸法について説明する。好適な実施形態においては、下記に定義する寸法A,B,Cにより、A/B*C≧1.12
を満たすことができる。
図7(A)は、本実施形態による筐体構造体を構成する前方筐体部材12および後方筐体部材14の係合部位における各種寸法の関係を説明する図である。ここで、Aは、帯状部材16の干渉を起こす部分、つまり延出腕部16fの直交方向に関する長さ(延出腕部の高さ)を表す。Bは、前方筐体部材12での突起部12cと、後方筐体部材14での受け部14a,14cとの直交方向に関する係合量を表す。Cは、帯状部材16の延出腕部16fの根本の面から、前方筐体部材12および後方筐体部材14間の係合開始面までの直交方向に関する隙間の距離を表す。
図7(B)は、各種寸法の関係による全天球撮像装置10の上方向への落下衝撃のシミュレーション実験結果を示す。なお、図7(B)に示す例は、高さ60cmの高さから落下したことに相当する負荷がかかった状態をシミュレーションしたものである。破線が設計値を表し、ひし形の記号によりシミュレーション実験結果を示す。
横軸は、上記A/B*Cの値を表し、縦軸は、落下衝撃が加わった際における前方筐体部材12における突起部12cの、後方筐体部材14における溝14cに対する直交方向の係合量の最小値を示す。係合量がゼロではない場合、落下衝撃が有った場合でも係合が維持されることを示す。想定した負荷において、A/B*Cが1.12以上の場合に、前方筐体部材12における突起部12cの係合量はゼロを超えるため、前方筐体部材12と後方筐体部材14との係合外れを防止することができることを意味する。なお、図7(B)に示すシミュレーション実験結果は、全天球撮像装置10に落下衝撃による相当程度の負荷が加わった条件下でのものである。したがって、シミュレーション実験結果は、各種寸法の好ましい条件を示すものであって、係合量がゼロを超えるA/B*Cの範囲に限定されることを示すものではない点に留意されたい。
このように帯状部材の延出腕部16fの高さA、係合量Bおよび隙間Cの関係を上記のように規定することにより、より一層確実に筐体部材間の係合外れを防止することができるようになる。
上記構成によれば、帯状部材16は、前方筐体部材12および後方筐体部材14にはさまれた空間を少なくとも一部囲繞する帯状部材として構成される。このため、既存の撮像装置に対して帯状の別部材を付加することによって、筐体間の係合外れを抑制することができ、構造が簡素であるために組立性を向上させることができる。
さらに、本実施形態による筐体構造体12,14,16は、全天球撮像装置10に対して特に有効である。
また、ここまでに説明した帯状部材16は、板状の材料をトレイ形の形状に絞り加工し、底面をプレスで抜き取ることで作製される。しかしながら、当該作製方法では、材料のロスが発生し、コストの増大につながる。また、帯状の形状に起因して、前方筐体部材12および後方筐体部材14に組み付けづらい場合がある。したがって、帯状部材16は、分割された複数の部材から構成されてもよい。
図9は、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する帯状部材16の背面図である。図9に示す帯状部材16は、図4に示した帯状部材16を、第一の帯状部材29、第二の帯状部材30、第三の帯状部材31の3つに分割したものである。なお、帯状部材16の分割は、図9に示す数での分割に限定されない。
図9に示すように、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する第一の帯状部材29、第二の帯状部材30、第三の帯状部材31には、各係合部位12e1〜8,14e1〜8に対応して、合計8箇所ずつの前方筐体部材12との係合部位および後方筐体部材14との係合部位が設けられる。より具体的には、前方筐体部材12との係合部位29f1,30f1,30f3,30f5,31f1,31f3,31f5,31f17と、後方筐体部材14との係合部位29f2,30f2,30f4,30f6,31f2,31f4,31f6,31f8とが設けられている。
図10は、本実施形態による全天球撮像装置10を構成する帯状部材16および前方筐体部材12の背面図である。図10には、帯状部材16を3つに分割した各帯状部材29〜31を、前方筐体部材12に固定した図を示す。
図10に示すように、第一の帯状部材29はネジ26e,26fにより穴29a,29bとともに前方筐体部材12に固定され、第二の帯状部材30はネジ26gにより穴30aとともに前方筐体部材12に固定され、第三の帯状部材31はネジ26h,により穴31aとともに前方筐体部材12に固定されている。
帯状部材16を2以上の部材に分割して構成することで、射出成型での製造が可能となり、製造コストの低減が可能となる。また、帯状部材16を2以上の部材に分割して構成することで、各帯状部材29〜31を前方筐体部材12および後方筐体部材14に容易に組み付けることが可能となる。
図1に示すような全天球撮像装置10は、それぞれ180度を超える画角を有する光学系を備えているところ、2つの光学系間の距離が離れると、撮影できない範囲が大きくなることになる。このような全天球撮像装置10において、撮影できない範囲をより少なくし、遠距離から近距離までのより広い空間の全天球画像を得るためには、2つの光学系を接近させる、つまり、筐体を薄くすることが求められる。全天球撮像装置10には、このような特有の条件が存在する。
また、通常の撮像装置であれば、一方がおもて面であり他方がうら面であるため、比較的意匠性が求められないうら面側にネジなどの締結部材を用いて固定することもできる。しかしながら、図1に示すような全天球撮像装置10は、通常の撮像装置とは異なり、両面に光学系が設けられるため、前方筐体部材12側および後方筐体部材14側の両面が利用者にとってのおもて面であり、同等の見栄えが要求される。さらに、両面におもて面としてふさわしい品質が要求されると、前後の筐体部材12,14に挟まれる側面も準おもて面的な扱いとなり、高い品質が求められる。
ネジ以外の固定方法として、接着や両面テープでの貼り合わせが考慮されるが、接着は、工場での修理に難点があり、両面テープでの貼り付けは、剥がれやすさなどの懸念がある。
これに対して、上述までの筐体構造体12,14,16を採用することによって、前方筐体部材12側、後方筐体部材14側および側面側の面で高い意匠性を維持しながら、これらの部材を分解可能に確実に固定することが可能となる。
なお、上述した実施形態では、前方筐体部材12の突起部12cは、前方筐体部材12の直交方向の最外面から内側に突起したものであり、後方筐体部材14の受け部14a,14cは、後方筐体部材14の対向方向で最外面から前方筐体部材12側へ突出し、突起部12cが挿入される溝または穴を有したものであった。このような構造は、組立性および分解性の観点から好ましい。しかしながら、前方筐体部材12および後方筐体部材14間の係合構造は、これに限定されるものではない。他の実施形態では、前方筐体部材12の突起部12cは、対向方向で最外面から後方筐体部材14側へ突出したリブから、前方筐体部材12の直交方向の外側に突起したものあってもよい。この場合、後方筐体部材14の受け部14a,14cは、後方筐体部材14の直交方向の最外面に設けられた、突起部12cが挿入される溝または穴であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、筐体構造体が、前後に2つに分割された前方筐体部材12および後方筐体部材14と、帯状部材16と含み構成され、前方筐体部材12および後方筐体部材14は、突起部12cおよび受け部14a,14cそれぞれが係合した状態で互いに嵌め合わされ、帯状部材16が、前方筐体部材12および後方筐体部材14の側部を囲繞して係合するものであった。しかしながら、筐体構造体は、これに限定されるものではない。他の実施形態では、3以上に分割された複数の筐体部材と、帯状部材と含み構成される筐体構造体であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、突起部を備える筐体部材と、上記突起部に係合する受け部を備える筐体部材とを有し、突起部および受け部での筐体部材間の係合外れが抑制された電子装置を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
12…前方筐体部材、12a,12b…リブ、12c…突起部、12e1〜12e8…係合部位、12f1…係合面、12g…溝、14…後方筐体部材、14a…リブ、14c…溝、14f2…係合面、14e1〜14e8…係合部位、14g…溝、16…帯状部材、16a〜16d…穴、16f1〜16f16…係合部位(延出腕部)、18…レリーズボタン、20…撮像光学系、22…電装系、24…電池、26a〜26d…ネジ、28…シャーシ、29…第一の帯状部材、29a〜29b…穴、29f1〜29f2…係合部位(延出腕部)、30…第二の帯状部材、30a…穴、30f1〜30f6…係合部位(延出腕部)、31…第三の帯状部材、31a…穴、31f1〜31f8…係合部位(延出腕部)
特開2015−169781号公報

Claims (9)

  1. 第1の筐体部材と、前記第1の筐体部材に対向して設けられる第2の筐体部材とを含む全天球撮像装置であって、
    前記第1の筐体部材には、前記第2の筐体部材に対向する方向とは異なる方向に突出する少なくとも1つの突起部が設けられ、前記第2の筐体部材には、それぞれ前記突起部に係合する少なくとも1つの受け部が設けられ、前記全天球撮像装置は、
    前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材に少なくとも前記対向する方向で係合し、前記突起部および前記受け部の組み合わせにより構成される係合部位で前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材が前記対向する方向に互いに離れるように変形しようとする際に、前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材に干渉するよう構成された変位抑制部材と、
    全天球画像を撮像する撮像光学系を含み、
    前記撮像光学系は、画角が180度よりも大きいレンズを有して構成され、それぞれ前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材から突出した少なくとも2つの光学素子を含み、前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材は、前後に分割された部材であり、前記突起部および前記受け部それぞれが係合した状態で、互いに嵌め合わされる、全天球撮像装置。
  2. 前記変位抑制部材は、前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材の間の空間を少なくとも一部囲繞する帯状部材である、請求項1に記載の全天球撮像装置。
  3. 前記変位抑制部材は、前記第1の筐体部材に前記対向する方向で係合する第1の内側壁部と、前記第2の筐体部材に前記対向する方向で係合する第2の内側壁部とを有し、前記第1の筐体部材は、前記変位抑制部材の前記第1の内側壁部に係合する係合面を有し、前記第2の筐体部材は、前記変位抑制部材の前記第2の内側壁部に係合する係合面を有する、請求項1または2に記載の全天球撮像装置。
  4. 前記変位抑制部材は、前記対向する方向の両端に、前記第1の筐体部材の前記異なる方向の最外面から内側に延出し、前記第1の筐体部材と前記対向する方向で係合する第1の内側壁部を有する第1の延出腕部と、前記第2の筐体部材の前記異なる方向の最外面から内側に延出し、前記第2の筐体部材と前記対向する方向で係合する第2の内側壁部を有する第2の延出腕部とを有し、前記第1の筐体部材は、前記変位抑制部材の前記第1の内側壁部に係合する係合面を有し、前記第2の筐体部材は、前記変位抑制部材の前記第2の内側壁部に係合する係合面を有する、請求項1または2に記載の全天球撮像装置。
  5. 前記変位抑制部材は、2以上に分割されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の全天球撮像装置。
  6. 前記変位抑制部材は、金属材料で形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の全天球撮像装置。
  7. 前記変位抑制部材は、炭素繊維複合材料で形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の全天球撮像装置。
  8. 前記対向する方向とは異なる方向は、前記対向する方向に直交する方向であり、前記第1の筐体部材の前記突起部は、前記第1の筐体部材の前記直交する方向の最外面から内側に突起したものであり、前記第2の筐体部材の前記受け部は、前記対向する方向に前記第1の筐体部材側へ突出し、前記突起部が挿入される溝または穴を有したものである、請求項1〜のいずれか1項に記載の全天球撮像装置。
  9. 全天球撮像装置のための筐体構造体であって、
    第1の筐体部材と、
    前記第1の筐体部材に対向して設けられる第2の筐体部材と、
    前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材に少なくとも対向する方向で係合する変位抑制部材と
    を含み、
    前記第1の筐体部材は、前記第2の筐体部材に前記対向する方向とは異なる方向に突出する少なくとも1つの突起部を有し、
    前記第2の筐体部材は、それぞれ前記突起部に係合する少なくとも1つの受け部を有し、
    前記変位抑制部材は、前記突起部および前記受け部の組み合わせにより構成される係合部位で前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材が前記対向する方向に互いに離れるように変形しようとする際に、前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材に干渉するよう構成され
    前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材は、
    全天球画像を撮像する撮像光学系であって、画角が180度よりも大きいレンズを有して構成され、それぞれ前記第1の筐体部材および前記第2の筐体部材から突出した少なくとも2つの光学素子を含む撮像光学系を取り付け可能に構成され、
    前後に分割された部材であり、前記突起部および前記受け部それぞれが係合した状態で、互いに嵌め合わされる、筐体構造体。
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