JP6626845B2 - 撮像装置、これを備える光学機器及び電子機器並びに撮像装置の製造方法 - Google Patents

撮像装置、これを備える光学機器及び電子機器並びに撮像装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、これを備える光学機器及び電子機器並びに撮像装置の製造方法に関する。
車載カメラや監視カメラに用いられる撮像装置として、レンズを保持するレンズホルダーと、撮像素子が実装された基板と、レンズホルダーと基板とを固定するベース部材を備えた撮像装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されている撮像装置では、基板は、撮像素子の中心をベース部材の筒部の中心軸に合致させて、ベース部材に固定される。また、レンズホルダーは、撮像装置のピントが調整された後、レンズホルダーの雄ネジ部をベース部材の筒部の雌ネジ部に螺合することによって、ベース部材に固定される。
特開2005−215369号公報
特許文献1に開示されている撮像装置では、ベース部材の筒部の中心軸(レンズの光軸)と撮像素子の中心とを合致させるために、基板を中心軸に垂直な方向に移動させて調芯した後に、ベース部材と基板は接着剤で固定される。
特許文献1に開示されている撮像装置では、ベース部材と基板との間の接着剤が、周辺環境の変化によって膨張あるいは収縮する。接着剤の膨張あるいは収縮によって、ベース部材と基板との距離が変化するので、特許文献1に開示されている撮像装置では、ピントずれが生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ピントずれが抑制された撮像装置、これを備える光学機器及び電子機器を提供することを目的とする。また、ピントずれが抑制された撮像装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る撮像装置は、
少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態において前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子を有し、前記ベース部材に固定される基板と、を備える。
この構成により、例えば、接着剤などの膨張あるいは収縮によって生じるピントずれを抑制できる。
ピントずれは、例えば、「レンズ保持部材が撮像素子に垂直な方向に対して傾くことよって、レンズの光軸も撮像素子に垂直な方向に対して傾き、撮像素子におけるレンズの光軸の位置が所定の位置からずれること」によって、生じる。また、ピントずれは、「レンズの光軸方向におけるレンズ保持部材の位置が所定の位置からずれることによって、レンズの光軸方向におけるレンズの位置が所定の位置からずれること」によっても生じる。上記構成によれば、レンズ保持部材の端面とベース部材の当接面とが当接することによって、レンズ保持部材の撮像素子に垂直な方向に対する傾きやレンズの光軸方向における位置のずれを抑制できる。したがって、上記の構成を有する撮像装置では、ピントずれを抑制できる。上記の構成を有する撮像装置では、ピントずれが抑制されるので、撮影された画像の解像度の劣化を抑制できる。
前記ベース部材は、前記当接面に連続し、前記レンズ保持部材を保持した状態で前記レンズ保持部材の外周面を囲む側面を有し、
前記レンズ保持部材の外周面と前記ベース部材の前記側面との間に固定材を備えてもよい。
この構成により、レンズ保持部材の外周面とベース部材におけるレンズ保持部材の外周面を囲む側面との間に固定材が配置されるので、ピントずれを抑制できる。
前記ベース部材の前記当接面は、前記開口部の周縁部に前記レンズの光軸を囲む、円環状の突起部を有し、
前記レンズ保持部材は円筒形であり、内周面と前記端面との間に円環状の凹部を有し、
前記レンズ保持部材の前記円環状の凹部における内径は、前記ベース部材の前記円環状の突起部の外径より大きく、
前記レンズ保持部材の前記円環状の凹部の深さは、前記ベース部材の前記円環状の突起部の高さより深くともよい。
この構成により、撮像素子へのごみの浸入を防止できる。
前記ベース部材又は前記基板の少なくとも一方が、前記基板の位置を前記ベース部材に固定する位置に合わせる位置決め部を有し、
前記基板を前記ベース部材に固定する固定部材は、前記位置決め部と前記基板の前記撮像素子の中心との距離より前記基板の前記撮像素子の中心からの距離が短い位置で、前記基板を前記ベース部材に固定してもよい。
この構成により、基板のそりを抑制できるので、ピントずれを抑制できる。
前記レンズ保持部材は、前記レンズを保持するレンズバレルと、該レンズバレルを保持し、前記端面を有するバレルホルダとを備えてもよい。
この構成により、高い精度でピントを調整できる。
前記レンズバレルは円筒形であり、外周面に設けられた第1螺合部と、該第1螺合部より前記レンズの像側に該第1螺合部における外径より外径が小さい第1縮径部を備え、
前記バレルホルダは円筒形であり、内周面に設けられ前記レンズバレルの前記第1螺合部と螺合する第2螺合部と、該第2螺合部より前記レンズの像側に該第2螺合部における内径より内径が小さい第2縮径部を備え、
前記レンズバレルの前記第1縮径部が、前記バレルホルダの第2縮径部に挿入されてもよい。
この構成により、レンズ保持部材の撮像素子に垂直な方向に対する傾きを小さくできるので、ピントずれをさらに抑制できる。
前記レンズバレルと前記バレルホルダとの間に、前記レンズバレルを前記バレルホルダに対して付勢する第1付勢部材を備えてもよい。
この構成により、レンズバレルとバレルホルダとの間のガタ付きを抑制できるので、ピントずれをさらに抑制できる。
前記レンズ保持部材を前記ベース部材に対して付勢する第2付勢部材を備えてもよい。
これにより、レンズ保持部材の調芯やピントの調整が容易になる。
前記第2付勢部材は前記ベース部材に固定されてもよい。
これにより、レンズ保持部材とベース部材とを一体化できる。一体化されたレンズ保持部材とベース部材を、調芯装置から取り外し接着工程に移すことができる。これにより、撮像装置の製造工程が簡易になる。したがって、撮像装置の製造コストを低減できる。
前記第2付勢部材は、前記レンズ保持部材の一部に前記レンズの対物側から当接して前記レンズ保持部材を付勢してもよい。
前記レンズ保持部材の前記レンズバレルは前記レンズの光軸に垂直な方向に延出した顎部を有し、
前記レンズバレルの前記顎部の一部に前記レンズの対物側から当接して、前記レンズバレルと前記バレルホルダとを前記ベース部材に対して付勢する第3付勢部材を備えてもよい。また、前記第3付勢部材は前記ベース部材に固定されてもよい。
本発明の第2の観点に係る光学機器は、上記の撮像装置を備える。
本発明の第3の観点に係る電子機器は、上記の撮像装置を備える。
本発明の第4の観点に係る撮像装置の製造方法は、
少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態で前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子と、
を備える撮像装置の製造方法において、
前記レンズ保持部材の前記端面を前記ベース部材の前記当接面に当接させた状態で、前記レンズ保持部材を前記レンズの光軸に垂直な方向に移動させることによって、前記レンズの光軸と前記撮像素子との位置を調整する工程を含む。
これにより、ピントずれが抑制された撮像装置を製造できる。
本発明によれば、撮像装置のピントずれを抑制できる。また、ピントずれが抑制された撮像装置の製造方法を提供できる。
本発明の実施形態1に係る撮像装置の正面図である。 本発明の実施形態1に係る撮像装置の背面図である。 本発明の実施形態1に係る撮像装置の分解斜視図である。 図1Aに示す撮像装置をII−II線で矢視した断面図である。 図1Aに示す撮像装置を分解してII−II線で矢視した断面図(図3に示す撮像装置の分解図)である。 基板の撓みを説明するための模式図である。 本発明の実施形態1に係る基板の撓みを説明するための模式図である。 本発明の実施形態1に係る撮像装置の斜視図である。 図6Aに示すA部の拡大図である。 本発明の実施形態1に係るバレルホルダとベース部材との接続を説明するための模式図である。 図7Aに示すB部の拡大図である。 本発明の実施形態2に係るバレルホルダとベース部材との接続を説明するための模式図である。 本発明の実施形態3に係るバレルホルダとベース部材との接続を説明するための模式図である。 図9Aに示すC部の拡大図である。 本発明の実施形態4に係る撮像装置の斜視図である。 本発明の実施形態4に係る撮像装置の分解斜視図である。 実施形態4に係る撮像装置の正面図である。 本発明の実施形態4に係る板ばねを説明するための模式図である。 本発明の実施形態4に係る撮像装置の底面図である。 比較例に係る撮像装置の板ばねを説明するための模式図である。 比較例に係る撮像装置の底面図である。 図12Bに示す比較例に係る撮像装置のD部の拡大図である。 本発明の実施形態4の変形例に係る撮像装置を示す模式図である。 本発明の実施形態4の変形例に係る撮像装置を示す模式図である。 本発明の実施形態4の変形例に係る撮像装置を示す模式図である。 本発明の実施形態4の変形例に係る撮像装置を示す模式図である。 本発明の実施形態5に係る撮像装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態5に係る撮像装置の上面図である。 本発明の実施形態5に係る撮像装置の正面図である。 本発明の実施形態5に係る撮像装置の底面図である。 図15Bに示す撮像装置をIII−III線で矢視した断面図である。 本発明の実施形態5に係る基板の背面図である。 本発明の実施形態5に係る基板の反りを説明するための模式図である。 図16に示すE部の拡大図である。 本発明の実施形態6に係る撮像装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態6に係る撮像装置の断面図である。
(実施形態1)
図1〜図7Bを参照して、本実施形態に係る撮像装置100を説明する。
撮像装置100では、図1A、図1B、図2に示すように、レンズ群12を保持するレンズバレル10と、バレルホルダ20とがベース部材40の前面側(レンズ群12の対物側)に配置される。撮像素子70を有する基板60が、ネジ65によってベース部材40の後面側(レンズ群12の像側)に固定される。
なお、理解を容易にするために、レンズ群12の光軸AXの方向を前後方向とし、対物方向側あるいはレンズ群12の対物側を「前」、像方向側あるいはレンズ群12の像側を「後」とする。前後方向に垂直な方向を左右方向、前後方向と左右方向とに垂直な方向を上下方向とする。また、撮像素子70に垂直な方向とは、撮像素子70の撮像面に垂直な方向を指す。
具体的には、図2に示すように、撮像装置100は、レンズバレル10と、円錐ばね16と、バレルホルダ20と、ベース部材40と、撮像素子70有する基板60と、を備える。
レンズバレル10はレンズ群12を保持する。バレルホルダ20はレンズバレル10を保持する。円錐ばね16は、レンズバレル10とバレルホルダ20との間に配置される。ベース部材40は、バレルホルダ20を保持する。基板60はベース部材40に固定される。
レンズバレル10とバレルホルダ20とベース部材40は樹脂材料、金属材料(アルミニウムなど)等から成る。これらに採用される樹脂材料としては、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリアミド樹脂(PA)が挙げられる。
なお、図2において、図の左斜め下方向が、撮像装置100の対物側(レンズ群12の対物側)である。図2の右斜め上方向が、撮像装置100の像側(レンズ群12の像側)である。
図3、図4を参照して、各部材の詳細を説明する。なお、図3、図4において、図の上側が対物側であり、下側が像側である。また、理解を容易にするために、レンズ群12の詳細な構造は示していない。
レンズバレル10は、図4に示すように、レンズ群12を保持する筒部11と、筒部11の外周面に形成された雄ネジ部(第1螺合部)14とを備える。レンズ群12は複数のレンズから構成される。レンズバレル10の筒部11は中心軸CAを有する。また、レンズバレル10の筒部11の中心軸CAとレンズ群12の光軸AXは、一致する。レンズバレル10の雄ネジ部14は、レンズ群12の光軸AXを軸心として、ネジ山が形成されている。レンズバレル10の雄ネジ部14は、バレルホルダ20の雌ネジ部22(第2螺合部)と螺合する。
レンズバレル10の筒部11は円筒状に形成される。レンズバレル10の筒部11は、中心軸CAとレンズ群12の光軸AXとを一致させて、レンズ群12を保持する。また、レンズバレル10の筒部11は、絞り、フィルタ等を保持してもよい。
レンズバレル10の筒部11の外周面には、レンズ群12の光軸AXに垂直な方向に延出した顎部15が形成される。レンズバレル10の顎部15には、円錐ばね16が、圧縮された状態で当接する。円錐ばね16が当接するレンズバレル10の顎部15の面は、平坦な面であることが好ましい。
円錐ばね16は、図4に示すように、レンズバレル10とバレルホルダ20との間に配置される。レンズバレル10の筒部11は円錐ばね16の径内を通り、円錐ばね16の前端部がレンズバレル10の顎部15に当接する。円錐ばね16の後端部はバレルホルダ20の前端面23に当接する。したがって、円錐ばね16は、レンズバレル10をバレルホルダ20にねじ込むことによって圧縮され、バレルホルダ20に対してレンズバレル10をレンズ群12の光軸AX方向に付勢する。
円錐ばね16が、バレルホルダ20に対してレンズバレル10をレンズ群12の光軸AX方向に付勢するので、レンズバレル10の雄ネジ部14とバレルホルダ20の雌ネジ部22とのガタ付きを防止できる。したがって、撮像装置100のピントを調整する場合に、レンズバレル10をバレルホルダ20にねじ込むことによって、高精度で、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10の位置を調整できる。
バレルホルダ20は、図4に示すように、円筒状の胴体部21を有する。バレルホルダ20の胴体部21は、レンズ群12の光軸AXと一致する中心軸CAを有する。バレルホルダ20の胴体部21は、内周面にレンズバレル10の雄ネジ部14と螺合する雌ネジ部22(第2螺合部)を備える。バレルホルダ20の雌ネジ部22は、レンズ群12の光軸AXを軸心として、ネジ溝が形成されている。レンズバレル10の雄ネジ部14をバレルホルダ20の雌ネジ部22にねじ込むことにより、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10の位置を調整できる。
バレルホルダ20の前端面23は、円錐ばね16が圧縮された状態で円錐ばね16の後端部と当接する。バレルホルダ20の前端面23は、バレルホルダ20のレンズ群12の対物側の端面である。バレルホルダ20の前端面23は、レンズ群12の光軸AXに垂直で、平坦であることが好ましい。
バレルホルダ20は、後端部24にベース部材40に当接する後端面25を有する。バレルホルダ20の後端部24は、レンズ群12の像側に位置し、バレルホルダ20の後端面25は、バレルホルダ20のレンズ群12の像側のレンズ群12の光軸AXに垂直な端面である。バレルホルダ20の後端面25は、レンズバレル10とバレルホルダ20の中心軸CAが撮像素子70に垂直な方向に対して傾くことを抑制するために、平坦であることが好ましい。
図2に示すように、バレルホルダ20の胴体部21には、レンズバレル10を固定する接着剤28を注入するために、2つの注入孔27が設けられる。バレルホルダ20の胴体部21には、後述する調芯工程において、図示しない把持部材がバレルホルダ20を把持するために、2つのチャック溝26が設けられる。
チャック溝26は、三角形の切り込み部である。
接着剤28は、例えば、紫外線硬化型の接着剤、熱硬化型の接着剤である。
ベース部材40は、図2に示すように、矩形の板状体である。ベース部材40は、前端面50の中央部に、円筒形の第1開口部41を有する。また、ベース部材40は、撮像装置100を対象物(例えば、車両)に取り付けるための取り付け部48を有する。
ベース部材40の第1開口部41が、バレルホルダ20を保持する。ベース部材40の第1開口部41は、バレルホルダ20の後端面25と直接当接する、レンズ群12の光軸AXに垂直な当接面42を有する。当接面42はベース部材40の第1開口部41の底面に相当する。ベース部材40の当接面42は、レンズバレル10とバレルホルダ20の中心軸CAがベース部材40の当接面42に垂直な方向に対して傾くことを抑制するために、平坦であることが好ましい。
ベース部材40の第1開口部41の内径は、バレルホルダ20の後端部24における外径よりも大きい。したがって、レンズバレル10を保持したバレルホルダ20は、バレルホルダ20の後端面25をベース部材40の当接面42に当接させた状態で、レンズ群12の光軸AXに垂直な方向に移動できる。これにより、レンズ群12の光軸AXに垂直な方向におけるバレルホルダ20の位置を調整できる。バレルホルダ20の位置の調整ついては後述する。
また、ベース部材40の第1開口部41の内径がバレルホルダ20の後端部24における外径よりも大きいので、第1開口部41の側面44は、バレルホルダ20の後端部24を囲んでいる。バレルホルダ20は、ベース部材40の第1開口部41の側面44とバレルホルダ20の外周面(バレルホルダ20の胴体部21)とを接着剤52で接着することによって、ベース部材40に固定される。
なお、第1開口部41の側面44には、接着剤52を注入するために、注入溝46が形成される。
ベース部材40は、当接面42に、第1開口部41の内径より内径が小さい第2開口部43を有する。第2開口部43は、ベース部材40を貫通する。図3に示すように、ベース部材40の後端面51には、撮像素子70を有する基板60が、ネジ65によって固定される。ベース部材40の後端面51は、ベース部材40のレンズ群12の像側の端面である。
ベース部材40の後端面51は、基板60に実装された撮像素子70の撮像面がベース部材40の後端面51と平行となるように、平坦であることが好ましい。
ベース部材40の後端面51には、図4に示すように、2つの位置決めボス47が、第2開口部43を挟んで設けられる。基板60がベース部材40に固定される位置は、ベース部材40の位置決めボス47によって合わせられる。ベース部材40の位置決めボス47は、それぞれ、基板60の対応する位置決め孔62に挿入される。これにより、基板60は、ベース部材40がバレルホルダ20を保持した状態において、レンズ群12の光軸AXが基板60の撮像素子70の中心を通る位置に配置される。
2つのネジ65は、それぞれ、基板60の貫通孔61を通って、基板60をベース部材40の後端面51に固定する。ネジ65のそれぞれは、ベース部材40のネジ孔45のそれぞれにネジ止めされる。
図4に示すように、基板60の貫通孔61(ネジ65)と基板60の撮像素子70の中心との距離L1は、基板60の位置決め孔62と基板60の撮像素子70の中心との距離L2より短い。したがって、ネジ65は、基板60の位置決め孔62と撮像素子70の中心との距離より、撮像素子70の中心からの距離が短い位置で、基板60をベース部材40に固定している。これにより、温度や湿度の変化によって、レンズ群12の光軸AX方向における撮像素子70の位置が変化することを抑制できる。
例えば、基板60は、温度や湿度の変化によって撓む。図5Aに示すように、撮像素子70の中心と貫通孔61(ネジ65)との距離L1が位置決め孔62と撮像素子70の中心との距離L2より長い場合、レンズ群12の光軸AX方向における撮像素子70の位置の変化量H1は大きくなる。
一方、図5Bに示すように、撮像素子70の中心と貫通孔61(ネジ65)との距離L1が位置決め孔62と撮像素子70の中心との距離L2より短い場合、レンズ群12の光軸AX方向における撮像素子70の位置の変化量H2は小さくなる。撮像素子70の位置の変化を小さくすることによって撮像装置100のピントずれを抑制できるので、ネジ65が、位置決め孔62と撮像素子70の中心との距離より、撮像素子70の中心からの距離が短い位置で、基板60をベース部材40に固定することが好ましい。
撮像素子70は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどから構成される。撮像素子70は、図4に示すように、撮像素子70の撮像面をベース部材40の第2開口部43に向けて、基板60のベース部材40の後端面51に対向する面64に実装される。撮像素子70の撮像面は、レンズ群12を通して像が結像する面である。すなわち、撮像素子70の撮像面には、レンズ群12を透過し、ベース部材40の第1開口部41と第2開口部43を通過した光が入射する。撮像素子70は、撮像素子70の撮像面が基板60の面64と平行に実装されることが好ましい。また、基板60の面64は平坦な面であることが好ましい。
なお、撮像素子70は、カバーガラスなどを備えてもよい。
撮像素子70を有する基板60は、ネジ65によってベース部材40に固定される。基板60がベース部材40に固定される位置は、基板60の位置決め孔62にベース部材40の位置決めボス47を挿入することによって、合わせられる。
基板60には、図4に示すように、貫通孔61が撮像素子70を挟んで設けられる。ネジ65は、基板60の貫通孔61を通って基板60をベース部材40に固定する。基板60には、ベース部材40の位置決めボス47が挿入される位置決め孔62が、撮像素子70を挟んで設けられる。
次に、撮像装置100の製造方法について説明する。
筒部11の内周面に、レンズ群12を固定したレンズバレル10を準備する。ここで、レンズバレル10の中心軸CAとレンズ群12の光軸AXとは、一致している。また、撮像素子70を実装した基板60と、バレルホルダ20と、円錐ばね16と、ネジ65と、接着剤28、52を準備する。
次に、レンズバレル10の筒部11が円錐ばね16の径内を通った状態で、レンズバレル10の雄ネジ部14をバレルホルダ20の雌ネジ部22にねじ込み、レンズバレル10とバレルホルダ20とを、一時的に固定する(レンズバレルの仮固定工程)。
また、基板60の位置決め孔62にベース部材40の位置決めボス47を挿入した状態で、基板60の貫通孔61を通して、ネジ65をベース部材40のネジ孔45にネジ止めする。これにより、基板60がベース部材40に固定される(基板固定工程)。
次に、レンズバレル10が一時的に固定されたバレルホルダ20と、基板60が固定されたベース部材40とを、図示しない調芯装置にセットする。
そして、図6A、図6B、図7Aに示すように、レンズバレル10を一時的に固定したバレルホルダ20のチャック溝26を把持部材で把持し、バレルホルダ20の後端面25をベース部材40の当接面42に押し付ける。これにより、バレルホルダ20の後端面25は、ベース部材40の当接面42に当接する。
撮像素子70に電力を供給し、調芯装置にセットされたバレルホルダ20とベース部材40によって、チャートを撮像する。そして、バレルホルダ20の後端面25がベース部材40の当接面42に当接した状態で、撮像されたチャートの画像を見ながら、図7Aに示すように、レンズ群12の光軸AXに垂直なX、Y方向にバレルホルダ20を移動する。これにより、撮像素子70の中心とレンズ群12の光軸AXとが一致する位置に、バレルホルダ20の位置(レンズ群12の光軸AXに垂直な方向におけるバレルホルダ20の位置)を調整する(調芯工程)。
バレルホルダ20の後端面25がベース部材40の当接面42に当接し、撮像素子70の中心とレンズ群12の光軸AXとが一致した状態で、バレルホルダ20の側面44とバレルホルダ20の外周面(バレルホルダ20の胴体部21)との間に接着剤52を注入し、硬化させる。これにより、バレルホルダ20をベース部材40に固定する(バレルホルダの接着工程)。
なお、接着剤52は、例えば、紫外線硬化型の接着剤、熱硬化型の接着剤である。
再び、チャート画像を見ながら、レンズバレル10を回転させ、レンズバレル10をバレルホルダ20にねじ込む量を調整する。これにより、図7Aに示すように、レンズバレル10をレンズ群12の光軸AXに沿うZ方向に移動させ、ピント(レンズ群12の光軸AXにおけるレンズバレル10の位置)を調整する(ピント調整工程)。
最後に、バレルホルダ20の注入孔27からレンズバレル10とバレルホルダ20との間に接着剤28を注入し、硬化させる。これにより、レンズバレル10はバレルホルダ20に固定される(レンズバレルの接着工程)。
以上のような工程によって、撮像装置100を製造できる。
以上のように、撮像装置100においては、バレルホルダ20の後端面25とベース部材40の当接面42とが当接しているので、レンズバレル10とバレルホルダ20(すなわち、中心軸CA、レンズ群12の光軸AX)が、撮像素子70に垂直な方向に対して傾くことを抑制できる。また、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10とバレルホルダ20の位置が、所定の位置からずれることも抑制できる。したがって、撮像装置100のピントずれを抑制できる。
また、バレルホルダ20とベース部材40とが、接着剤52によって、バレルホルダ20の外周面とベース部材40の当接面42に連続する側面44との間で固定されているので、接着剤52の膨張あるいは収縮によって、レンズバレル10とバレルホルダ20が、撮像素子70に垂直な方向に対して傾くことを抑制できる。また、接着剤52の膨張あるいは収縮によって、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10とバレルホルダ20の位置が、所定の位置からずれることも抑制できる。したがって、撮像装置100のピントずれを、さらに抑制できる。
さらに、以上のような撮像装置100の製造方法によれば、バレルホルダ20の後端面25がベース部材40の当接面42に当接した状態で、第1開口部41の側面44とバレルホルダ20の外周面との間に接着剤52を注入し、硬化させるので、接着剤52が、バレルホルダ20の後端面25とベース部材40の当接面42との間に入り込まない。したがって、接着剤52の膨張あるいは収縮によって、レンズバレル10とバレルホルダ20が、撮像素子70に垂直な方向に対して傾かない。接着剤52の膨張あるいは収縮によって、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10とバレルホルダ20の位置が、所定の位置からずれることもない。したがって、撮像装置100の製造方法によれば、撮像装置100のピントずれを抑制できる。
また、レンズバレル10を回転させ、レンズバレル10をバレルホルダ20にねじ込む量を調整することによって、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10の位置が調整できるので、撮像装置100のピントを容易に調整できる。
さらに、調芯工程において、バレルホルダ20の後端面25をベース部材40の当接面42に当接させた状態で、バレルホルダ20をレンズ群12の光軸AXに垂直な方向に移動するので、容易に、レンズ群12の光軸AXに垂直な方向におけるバレルホルダ20の位置を調整できる。
(実施形態1の変形例)
実施形態1では、レンズバレル10に雄ネジ部14を設け、バレルホルダ20に雌ネジ部22を設けたが、レンズバレル10に雌ネジを設け、バレルホルダ20に雄ネジを設けてもよい。
また、各部材の外形の形状は、各部材の機能が奏される形状であれば図示の形状に限らず任意である。例えば、ベース部材40の外形は矩形でなくともよい。さらに、ベース部材40の位置決めボス47の形状は、基板60の位置決め孔62の形状と対応する形状であればよい。
また、接着剤28は、レンズバレル10とバレルホルダ20とを固定する部材である。さらに、接着剤52はバレルホルダ20とベース部材40とを固定する部材である。したがって、部材を互いに固定する機能を有する部材であれば、材質等は任意である。
実施形態1では、バレルホルダ20は、レンズバレル10を、ネジ山とネジ溝(雌ネジ部22と雄ネジ部14)とが嵌まり合うことによって、保持している。バレルホルダ20がレンズバレル10を保持する構成は、任意である。この場合、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10の位置を変えることができる構成が、好ましい。
また、レンズバレル10の雄ネジ部14には、レンズバレル10の外周面に、すくなくとも1つの円柱形状の突起がネジ山として設けられてもよい。この場合、バレルホルダ20の雌ネジ部22は、バレルホルダ20の内周面に形成され、前端面23から中心軸CA方向に延びる溝と、中心軸CA方向に延びる溝の下端から直角に曲がる溝とから構成されるL字状の溝であってもよい。雄ネジ部14の突起を雌ネジ部22の中心軸CA方向に延びる溝に嵌め込み、レンズバレル10を中心軸CA方向へ押し込んだ後に、レンズバレル10を回転させることによって、レンズバレル10とバレルホルダ20とを係合できる。これによれば、バレルホルダ20は、レンズバレル10を保持できる。なお、レンズバレル10の雌ネジ部22に、ネジ山が途切れる部位(突起が設けられていない部位)を設け、この部位にパーティングライン(parting line)が形成されてもよい。
レンズバレル10とバレルホルダ20とは、一体に形成されてもよい。さらに、レンズバレル10とバレルホルダ20とが一体に形成されたレンズ保持部材が、ベース部材40の当接面42に当接する、レンズ群12の像側のレンズ群12の光軸AXに垂直な端面を備えてもよい。
実施形態1では、ベース部材40がバレルホルダ20を保持する第1開口部41を有し、第1開口部41の底面がベース部材40の当接面42に相当する。ベース部材40がバレルホルダ20を保持する構成は、これに限られない。例えば、ベース部材40の前端面50を当接面42とし、ベース部材40の前端面50に第1開口部41を囲む壁部を設けてもよい。この場合、壁部の側面がバレルホルダ20の外周面を囲む側面となる。また、ベース部材40の第1開口部41がベース部材40を貫通し、ベース部材40が第2開口部42を備えていなくともよい。なお、ベース部材40の前端面50に壁部を設けず、バレルホルダ20の外周面とベース部材40の前端面50とを接着剤によって固定してもよい。
(実施形態2)
実施形態2では、図8に示すように、レンズバレル10は、雄ネジ部14よりレンズ群12の像側の外周面111に、雄ネジ部14における外径より外径が小さい第1縮径部110を備える。また、バレルホルダ20は、雌ネジ部22よりレンズ群12の像側の内周面113に、雌ネジ部22における内径より内径が小さい第2縮径部112を備える。
本実施形態では、第1縮径部110におけるレンズバレル10の外径は、バレルホルダ20の第2縮径部112におけるバレルホルダ20の内径よりも小さい。そして、レンズバレル10の第1縮径部110が、バレルホルダ20の第2縮径部112に挿入されている。
この構成により、レンズバレル10の位置が、レンズバレル10の雄ネジ部14とバレルホルダ20の雌ネジ部22と、レンズバレル10の第1縮径部110とバレルホルダ20の第2縮径部112と、によって合わせられるので、レンズバレル10とバレルホルダ20の撮像素子70に垂直な方向に対する傾きを、さらに抑制することができる。
さらに、レンズバレル10をバレルホルダ20にねじ込む場合に、雄ネジ部14と雌ネジ部22とから発生するごみ(剥落物)が、第1縮径部110の外周面111と第2縮径部112の内周面113との間の隙間に詰まるので、ごみが撮像素子70へ落下することを防げる。
なお、レンズバレル10の第1縮径部110の外周面111とバレルホルダ20の第2縮径部112の内周面113の隙間は、レンズバレル10の第1縮径部110をバレルホルダ20の第2縮径部112に挿入できる大きさであればよい。レンズバレル10の第1縮径部110の外周面111とバレルホルダ20の第2縮径部112の内周面113の隙間は、レンズバレル10の雄ネジ部14とバレルホルダ20の雌ネジ部22とのガタ付きよりも小さいことが好ましい。これにより、レンズバレル10とバレルホルダ20の撮像素子70に垂直な方向に対する傾きを、さらに抑制することができる。また、より小さなごみの撮像素子70への落下を防げる。
(実施形態3)
実施形態3では、図9Aに示すように、バレルホルダ20は、内周面113と後端面25との間に円環状の凹部121を有する。また、ベース部材40の当接面42は、第2開口部43の周縁部にレンズ群12の光軸AXを囲む円環状の突起部122を有する。
図9Bに示すように、バレルホルダ20の凹部121の端面25からの深さH3は、ベース部材40の突起部122の当接面42からの高さH4よりも深い。また、バレルホルダ20の凹部121の内径R1は、ベース部材40の突起部122の外径R2よりも大きい。
これらの構成によれば、ベース部材40の当接面42におけるバレルホルダ20の後端面25が移動する部分と当接面42の第2開口部43との間に当接面42の突起部122が配置される。したがって、調芯工程において、バレルホルダ20の後端面25とベース部材40の当接面42とが当接した状態で、バレルホルダ20を移動させた場合に発生するごみが、撮像素子70へ落下することを防げる。なお、バレルホルダ20の凹部121の深さH3とベース部材40の突起部122の高さH4との差は、より小さいことが好ましい。
(実施形態4)
本実施形態に係る撮像装置200は、図10Aに示すように、実施形態1おける撮像装置100の円錐ばね16に代えて、レンズバレル10とバレルホルダ20とを、ベース部材40に対して、一体に、弾性的に付勢する板ばね150を備える。その他の構成は、実施形態1〜実施形態3と同様である。
板ばね150は、弾性を有する部材である。板ばね150は、金属、樹脂材料等から成る。板ばね150は、図10Bに示すように、レンズ群12の光軸AXに垂直な、中央部154と側部155とを有する。板ばね150の中央部154と側部155は、レンズ群12の光軸AX方向に延びる接続部157によって接続されている。
板ばね150の2つの側部155は、それぞれ、ネジ貫通孔156を有する。板ばね150は、ネジ貫通孔156を通るネジ153によって、ベース部材40に固定される。
板ばね150の中央部154は、円形状の開口152を有する。板ばね150の開口152には、レンズバレル10が挿入される。板ばね150の開口152の内径は、レンズバレル10の前端部における外径より大きく、レンズバレル10の顎部15における外径より小さい。
図10B、図11Cに示すように、板ばね150の中央部154は、開口152の周縁部に、レンズ群12の像側に湾曲した屈曲部161と屈曲部162とを有する。板ばね150の屈曲部161と屈曲部162とは、レンズバレル10を挟んで、上下方向の対象な位置に設けられている。レンズバレル10が板ばね150の開口152に挿入され、板ばね150の開口152の内径がレンズバレル10における顎部15の外径より小さいので、図11Cに示すように、板ばね150の屈曲部161、162は、それぞれ、レンズ群12の対物側からレンズバレル10の顎部15の前面15aに、線状に当接する。
図11Bに示すように、板ばね150の側部155の底面から屈曲部161の後端部161aまでの高さ(屈曲部の高さ)H5は、ベース部材40の前端面50からレンズバレル10の顎部15の前面15aまでの高さ(顎部の高さ)H6よりも低い(H5<H6)。また、屈曲部162における屈曲部の高さH5も、レンズバレル10の顎部15の高さH6よりも低い(H5<H6)。したがって、板ばね150は、レンズ群12の対物側から、レンズバレル10とレンズバレル10を保持するバレルホルダ20とを、ベース部材40に対して弾性的に付勢する。この場合、実施形態1と同様に、バレルホルダ20の後端面25はベース部材40の当接面42に直接当接している。
ここで、弾性的に付勢するとは、レンズ群12の光軸AXに垂直な方向から、板ばね150の付勢力を超える外力を加えることによって、レンズバレル10とバレルホルダ20とを移動できるように、付勢することを意味する。したがって、レンズバレル10とバレルホルダ20とは、外力が加えられない場合、板ばね150によって、ベース部材40の当接面42に押し付けられた状態(固定された状態)にある。そして、レンズ群12の光軸AXに垂直な方向から外力が加えられることによって、レンズバレル10とバレルホルダ20とは、バレルホルダ20の後端面25がベース部材40の当接面42に当接した状態で移動できる。
屈曲部161、162における屈曲部の高さH5とレンズバレル10の顎部15の高さH6との差が大きい場合、板ばね150の付勢力が大きくなるので、レンズバレル10とバレルホルダ20とを移動するための力も大きくなる。したがって、屈曲部の高さH5と顎部15の高さH6との差は、レンズバレル10とバレルホルダ20とをベース部材40に押し付けるために十分な付勢力を板ばね150に発生させ、レンズバレル10とバレルホルダ20とを移動できるように調整することが好ましい。
次に、撮像装置200の製造方法を、図4、図10B、図11Bを参照して、説明する。
図4、図10Bに示すように、筒部11の内周面に、レンズ群12を固定したレンズバレル10を準備する。ここで、レンズバレル10の中心軸CAとレンズ群12の光軸AXとは、一致している。また、撮像素子70を実装した基板60と、バレルホルダ20と、板ばね150と、ネジ65、153と、接着剤28、52を準備する。
次に、レンズバレル10の雄ネジ部14をバレルホルダ20の雌ネジ部22にねじ込み、レンズバレル10とバレルホルダ20とを、一時的に固定する(レンズバレルの仮固定工程)。
また、基板60の位置決め孔62にベース部材40の位置決めボス47を挿入した状態で、ネジ65を基板60の貫通孔61を通してベース部材40のネジ孔45にネジ止めする。これにより、基板60がベース部材40に固定される(基板固定工程)。
次に、バレルホルダ20の後端面25をベース部材40の当接面42に当接させる。この状態で、図11Bに示すように、板ばね150の屈曲部161、162をレンズバレル10の顎部15の前面15aに当接させる。そして、ネジ153を、板ばね150のねじ貫通孔156を通して、ベース部材40のネジ孔165にネジ153をネジ止めする。これにより、レンズバレル10と、バレルホルダ20と、基板60が固定されたベース部材40とが一体化される(組み立て工程)。
次に、一体化された、レンズバレル10とバレルホルダ20とベース部材40とを、図示しない調芯装置にセットする。レンズバレル10を一時的に固定したバレルホルダ20のチャック溝26を把持部材で把持する。そして、実施形態1の撮像装置100の製造方法と同様に、撮像素子70の中心とレンズ群12の光軸AXとが一致する位置に、バレルホルダ20の位置(レンズ群12の光軸AXに垂直な方向におけるバレルホルダ20の位置)を調整する(調芯工程)。
次に、実施形態1の撮像装置100の製造方法と同様に、レンズバレル10を回転させ、レンズバレル10をバレルホルダ20にねじ込む量を調整することによって、ピントを調整する(ピント調整工程)。
ピント調整工程の後、板ばね150によって一体化されたレンズバレル10とバレルホルダ20とベース部材40とを調芯装置から取り外す。
第1開口部41の側面44とバレルホルダ20の胴体部21との間に接着剤52を注入し、硬化させる。また、バレルホルダ20の注入孔27からレンズバレル10とバレルホルダ20との間に接着剤28を注入し、硬化させる。これらにより、レンズバレル10はバレルホルダ20に固定され、バレルホルダ20はベース部材40に固定される(接着工程)。接着剤52、28は、例えば、紫外線硬化型の接着剤、熱硬化型の接着剤である。
以上のような工程によって、撮像装置200を製造できる。
以上のように、撮像装置200においては、実施形態1の撮像装置100と同様に、バレルホルダ20の後端面25とベース部材40の当接面42とが当接しているので、撮像装置200のピントずれを抑制できる。
また、バレルホルダ20とベース部材40とが、接着剤52によって、バレルホルダ20の外周面とベース部材40の当接面42に連続する側面44との間で固定されているので、撮像装置200のピントずれを、さらに抑制できる。
さらに、以上のような撮像装置200の製造方法によれば、実施形態1の撮像装置100の製造方法と同様に、接着剤52が、バレルホルダ20の後端面25とベース部材40の当接面42との間に入り込まないので、接着剤の膨張あるいは収縮によって、レンズバレル10とバレルホルダ20が、撮像素子70に垂直な方向に対して傾かない。接着剤52の膨張あるいは収縮によって、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10とバレルホルダ20の位置が、所定の位置からずれることもない。したがって、撮像装置200の製造方法によれば、撮像装置200のピントずれを抑制できる。
また、レンズバレル10を回転させ、レンズバレル10をバレルホルダ20にねじ込む量を調整することによって、レンズ群12の光軸AX方向におけるレンズバレル10の位置を調整できるので、撮像装置200のピントを容易に調整できる。
調芯工程において、バレルホルダ20の後端面25をベース部材40の当接面42に当接させた状態で、バレルホルダ20をレンズ群12の光軸AXに垂直な方向に移動するので、容易に、レンズ群12の光軸AXに垂直な方向におけるバレルホルダ20の位置を調整できる。
撮像装置200の製造方法に用いられる把持部材は、バレルホルダ20が板ばね150によってベース部材40に付勢されているので、バレルホルダ20をベース部材40に付勢しなくともよい。したがって、把持部材の構造を簡易にできる。
撮像装置200においては、板ばね150によって、レンズバレル10とバレルホルダ20とをベース部材40に付勢するので、撮像装置200は、さらにピントずれを抑制できる。
すなわち、レンズバレル10とバレルホルダ20との間に配置された円錐ばね16によって、レンズバレル10をバレルホルダ20に付勢した場合、ピント調整工程におけるレンズバレル10の回転に伴って円錐ばね16が捩れる可能性がある。円錐ばね16が捩れた場合、ピント調整工程の後に、円錐ばね16の捩れが回復する力がレンズバレル10にかかるので、レンズバレル10の位置が変化する。これにより、ピントずれが生じる。一方、撮像装置200では、板ばね150がレンズバレル10とバレルホルダ20とをベース部材40に付勢するので、ピント調整工程の後に、レンズバレル10の位置を変える力がレンズバレル10にかかることはない。したがって、撮像装置200は、さらにピントずれを抑制できる。
撮像装置200では、レンズバレル10とバレルホルダ20とベース部材40は、板ばね150によって、一体化される。したがって、接着工程の前に一体化されたレンズバレル10とバレルホルダ20とベース部材40を、調芯装置から取り外すことができる。すなわち、撮像装置200の製造において、接着工程を調芯装置以外で行うことができる。
例えば、撮像装置100の製造方法では、調芯工程が終了した段階で、レンズバレル10とバレルホルダ20とベース部材40とが一体化されていないので、調芯装置にレンズバレル10とバレルホルダ20とベース部材40をセットした状態でバレルホルダ20とベース部材40とを接着する(バレルホルダの接着工程)。
これに対して、撮像装置200の製造方法では、接着工程を調芯装置以外で行うことができる。
接着工程を調芯装置以外で行う製造方法は、調芯装置において調芯工程と接着工程を行う製造方法より、調芯工程でのタクトタイムを短縮できる。したがって、撮像装置200では、製造コストを低減できる。
撮像装置200では、板ばね150の屈曲部161、162が、レンズ群12の対物側から、レンズバレル10の顎部15の前面15aに当接するので、調芯工程において、レンズバレル10とバレルホルダ20とをレンズ群12の光軸AXに垂直な方向に、容易に移動できる。
図12Aに示すように、屈曲部161、162を有していない板ばね150bを備えた撮像装置300を比較例として説明する。
板ばね150bの中央部154の底面から側部155の底面までの高さ(中央部の高さ)H7は、板ばね150bがレンズバレル10とバレルホルダ20とをベース部材40に対して付勢できるように、顎部15の高さH6より低く設定される(H7<H6)。
中央部154の高さH7が顎部15の高さH6より低いので、ベース部材40に固定された板ばね150bは、図12Bに示すように、中央部154で湾曲し、レンズバレル10の顎部15の端部15bと当接する。
詳細には、図12Cに示すように、板ばね150bの中央部154が湾曲しているので、板ばね150bの中央部154は、レンズ群12の光軸AXに対して傾いた方向から顎部15の端部15bに当接する。したがって、板ばね150bの中央部154は、レンズ群12の光軸AXに対して傾いた方向から、レンズバレル10とバレルホルダ20とをベース部材40に対して付勢する。
この場合、板ばね150bの付勢力がレンズ群12の光軸AXに垂直な方向にも作用するので、レンズバレル10とバレルホルダ20とをレンズ群12の光軸AXに垂直な方向に移動させるために、レンズバレル10とバレルホルダ20とに大きな力をかけなければならない。すなわち、撮像装置300を製造する調芯工程において、レンズバレル10とバレルホルダ20とに大きな力をかけなければならない。
これに対して、撮像装置200では、板ばね150の中央部154が屈曲部161、162を有するので、板ばね150の中央部154が顎部15の端部15b、15cに、レンズ群12の光軸AXに対して傾いた方向から当接することを防止できる。したがって、撮像装置200では、板ばね150の屈曲部161、162が、レンズ群12の対物側から顎部15の前面15aに当接するので、調芯工程において、レンズバレル10とバレルホルダ20とを、容易に移動できる。
すなわち、板ばね150の中央部154が湾曲し、顎部15の端部15b、15cにレンズ群12の光軸AXに対して傾いた方向から当接することを防止するためには、板ばね150が顎部15の一部にレンズ群12の対物側から当接することが好ましい。また、板ばね150が当接する部分は、レンズバレル10の一部であればよい。さらに、板ばね150がレンズバレル10の複数の部分に均等に当接することにより、レンズバレル10とバレルホルダ20とを均等にベース部材40に対して付勢できる。
(実施形態4の変形例)
実施形態4では、板ばね150の屈曲部161、162はレンズ群12の像側に湾曲している。また、板ばね150の屈曲部161、162は、レンズバレル10の顎部15の前面15aに線状に当接している。
板ばね150の屈曲部161、162の形状は任意である。板ばね150をベース部材40に固定した場合に、板ばね150が顎部15の端部15b、15cにレンズ群12の光軸AXに対して傾いた方向から当接しなければよい。また、板ばね150がレンズバレル10とバレルホルダ20とをレンズ群12の光軸AXに方向に付勢できればよい。
例えば、図13Aに示すように、板ばね150の屈曲部161、162はV字状に屈曲してもよい。また、図13Bに示すように、板ばね150の屈曲部161、162が矩形状に屈曲し、板ばね150の屈曲部161、162の面が、レンズバレル10の顎部15の前面15aに当接してもよい。さらに、図13Cに示すように、板ばね150が中央部154の中央で屈曲し、中央部154の中央で顎部15の前面15aに当接してもよい。
さらに、板ばね150を複数の部材から構成してもよい。例えば、図13Dに示すように、板ばね150を2つの板ばねで構成してもよい。
板ばね150の屈曲部161、162の数は、任意である。また、板ばね150の屈曲部は、板ばね150に均等に配置されることが好ましい。すなわち、板ばね150の屈曲部は、レンズバレル10の顎部15の前面15aの均等な位置に当接するように、配置されることが好ましい。例えば、3つの屈曲部を板ばね150の中央部154に120°間隔で配置してもよい。また、板ばね150を3つの板ばねで構成し、3つの板ばね150を120°間隔で配置してもよい。これらにより、板ばね150は、レンズバレル10とバレルホルダ20とをベース部材40に対して、均等に付勢できる。
板ばね150は、レンズバレル10とバレルホルダ20とをベース部材40に対して付勢する部分に当接すればよい。例えば、板ばね150は、レンズバレル10の筒部11に形成された段差、凹部、突起等にレンズ群12の対物側から当接してもよい。
(実施形態5)
本実施形態に係る撮像装置500は、図14、図15A〜図15C、図16に示すように、レンズ保持部材501と、押さえ部材502と、ベース部材503と、基板504と、コイルばね505とを備える。
レンズ保持部材501と押さえ部材502とベース部材503は樹脂材料、金属材料(アルミニウムなど)等から成る。これらに採用される樹脂材料としては、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリアミド樹脂(PA)が挙げられる。
レンズ保持部材501は、光軸AXを有する少なくとも1つレンズから成るレンズ群506を保持する。レンズ保持部材501は、外部からの衝撃等によってレンズ群506がレンズ保持部材501から外れないように、レンズ群506を保持する。
レンズ保持部材501の外形は、図14に示すように、レンズ群506の光軸AXを中心とする2つの円柱を結合させた形状である。レンズ保持部材501における後方の円柱の外径は、レンズ保持部材501における前方の円柱の外径より大きい。また、レンズ保持部材501における後方の円柱は、ベース部材503と嵌合する第1嵌合部507となる。
なお、レンズ保持部材501の外形は、円柱形状、多角柱形状等でもよい。
レンズ保持部材501は、熱かしめによって、レンズ群506をレンズ保持部材501に固定する場合、熱かしめに適した樹脂材料から成ることが好ましい。
押さえ部材502は、図14に示すように、環状の部材である。押さえ部材502の外周面には、螺旋状の溝を有する第3螺合部508が設けられる。また、押さえ部材502には、治具取り付け部509が設けられる。治具取り付け部509は、押さえ部材502の前方に設けられた溝である。治具取り付け部509には、押さえ部材502を、ベース部材503に対してレンズ群506の光軸AXを中心に回転させるための治具が取り付けられる。
押さえ部材502は、前方(レンズ群506の対物側)からレンズ保持部501と当接することによって、コイルばね505によって付勢される方向(前方)へ、レンズ保持部材501が移動することを規制する。
ベース部材503は、図16に示すように、レンズ群506の光軸AXに沿った貫通孔を形成する貫通孔部510を有する。貫通孔部510は、内部にレンズ保持部材501を収納する孔である。
ベース部材503の貫通孔部510には、螺旋状の溝を有する第4螺合部511と、第2嵌合部512とが設けられる。ベース部材503の第4螺合部511は、押さえ部材502の第3螺合部508と螺合する。ベース部材503の第2嵌合部512は、レンズ保持部材501の第1嵌合部107と嵌合する。ベース部材503の第2嵌合部512と第4螺合部511とは、段差部513によって接続される。また、前方から見た場合に、レンズ保持部材501の第1嵌合部507の外径は、ベース部材503の第4螺合部511の内径よりも大きい。
ベース部材503の第2嵌合部512は、レンズ保持部材501の第1嵌合部507と嵌まり合う形状であればよい。前方から見た場合、レンズ保持部材501の第1嵌合部507は円形状であるので、ベース部材503の第2嵌合部512もレンズ保持部材501の第1嵌合部507に嵌まり合う大きさを有する円形状である。ベース部材503の第2嵌合部512とレンズ保持部材501の第1嵌合部507とが嵌まり合うので、ベース部材503の貫通孔部510は、ベース部材503の第4螺合部511と基板504との間において、レンズ保持部材501と互いに嵌合する。
基板504は、撮像素子514を前面に有する。撮像素子514は、レンズ群506を通して、像が結像する撮像面を前面に有する。基板504は、撮像素子514がレンズ群506の光軸AXに沿ってレンズ群506と並ぶ位置に固定される。詳細には、基板504は、レンズ群506の光軸AXが撮像素子514の撮像面の中心を通る位置に、ベース部材503にネジ515により固定される。なお、基板504をベース部材503に固定する方法は、ネジ止めに限らず、基板504とベース部材503とは接着剤によって固定されてもよい。
一般的に、基板504には、撮像素子514がはんだで実装される。したがって、基板504に補強部材が設けられない場合、熱によって、基板504が反る。例えば、図18の点線517で示すように、基板504が撮像素子514の方向へ反る。そこで、図17、図18に示すように、基板504の後面にはんだ516を塗布することにより、基板504の反りを抑制できる。
なお、撮像素子514は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどから構成される。撮像素子514は、カバーガラスなどを備えてもよい。
コイルばね505は、基板504に対してレンズ保持部材501を前方へ付勢する付勢部材である。例えば、図16に示すように、コイルばね505は、貫通孔部510の中に配置される。付勢部材としてコイルばね505を採用することによって、レンズ群506から撮像素子514へ入射する光を遮らずに、簡素な構成でレンズ群506と撮像素子514との間に空洞を形成できる。
本実施形態によれば、ベース部材503の貫通孔部510に、後方から順に、レンズ保持部材501とコイルばね505とが取り付けられる。そして、基板504が、コイルばね505の後方からベース部503に固定される。最後に、押さえ部材502が前方からベース部材503に取り付けられることによって、撮像装置500が組み立てられる。
押さえ部材502は、ベース部材503の第4螺合部511に第3螺合部508をねじ込むことによって、ベース部材503に取り付けられる。押さえ部材502の第3螺合部508とベース部材503の第4螺合部511とは、ネジ構造(ネジ溝により嵌まり合う構造)に限られない。例えば、第3螺合部508と第4螺合部511とは、カム環構造(ネジ溝と突起とにより嵌まり合う構造)であってもよい。すなわち、本願において、螺合は、ネジ作用での嵌め合いに限らず、カム環での嵌め合いも含む。
押さえ部材502は、レンズ群506の像側(前方)からレンズ保持部材501に当接する。したがって、押さえ部材502をベース部材503に対して回転させて後方へ進める量(押さえ部材502をベース部材503にねじ込む量)を調整することによって、レンズ保持部材501のレンズ群506と撮像素子514の撮像面との距離(レンズ群506の光軸AX方向におけるレンズ保持部材501の位置)を調整できる。これにより、撮像装置500のピントを調整できる。
さらに、レンズ保持部材501は、後端が基板504に当接するコイルばね505によって後方から前方へ付勢されるので、押さえ部材502は、レンズ保持部材501を介して前方へ付勢される。すなわち、押さえ部材502の第3螺合部508は、レンズ保持部材501を介してコイルばね505によりレンズ群506の光軸AX方向(前方)へ押圧される。したがって、押さえ部材502の第3螺合部508とベース部材503の第4螺合部511とが、コイルばね505の付勢力により押圧されて当接する。
これにより、押さえ部材502の第3螺合部508とベース部材503の第4螺合部511との摩擦力が、コイルばね505の付勢力がない場合よりも大きくなる。その結果、撮像装置500のピントを調整した後に、ベース部材503におけるレンズ保持部材501の位置は、ずれない。
したがって、レンズ保持部材501をベース部材503に接着剤等で固定することなく、撮像装置500を組み立てることができる。また、撮像装置500の組み立てにおいて、撮像装置500のピントを容易に調整できる。
また、図19の点線518で示すように、押さえ部材502の第3螺合部508とベース部材503の第4螺合部511とは螺合するので、一般的に、互いの間に隙間を有する。したがって、コイルばね505を備えない場合には、撮像素子514の撮像面に対するレンズ群506の光軸AXの角度が、設計値(例えば、90度)からずれる。本実施形態では、コイルばね505を備えるので、図19の実線で示すように、押さえ部材502の第3螺合部508とベース部材503の第4螺合部511とがコイルばね505の付勢力により押圧されて当接する。これにより、撮像素子514の撮像面に対するレンズ群506の光軸AXの角度を設計値又は設計値に近い状態に、容易に維持できる。
なお、図19は、図16のE部の拡大図である。また、図19では、理解を容易にするために、第3螺合部508と第4螺合部511との隙間を、実際よりも大きな比率で示している。
また、一般的に、レンズ群506は、レンズ保持部材501に保持された状態で、レンズの特性として上下左右方向に均一ではない解像力を有する。本実施形態では、押さえ部材502とレンズ保持部材501とが、別の部材で構成されているので、撮像装置500のピントを調整する場合に、レンズ保持部材501が回転することはない。したがって、レンズ保持部材501に保持されたレンズ群506の特性は変化しない。これにより、撮像装置500が組み立てられた後、レンズ群506は、レンズ保持部材501に保持された直後の所望の状態を撮像装置500においても維持できる。
以上のように、撮像素子514の撮像面に対するレンズ群506の光軸AXの角度とレンズ群506の特性とを設計値又は設計値に近い状態で維持できる。したがって、撮像装置500は、良好な画像を撮像できる。
本実施形態によれば、上述のように、ベース部材503の貫通孔部510は、ベース部材503の第4螺合部511と基板504との間において、レンズ保持部材501と互いに嵌合する。これにより、ベース部材503に対するレンズ保持部材501の上下左右方向の位置を固定できる。
さらに、レンズ保持部材501の第1嵌合部507とベース部材503の第2嵌合部512とが、前方から見た場合に、互いに嵌まり合う角部を有するので、レンズ保持部材501の回転が抑制される。これにより、レンズ群506の特性の変化を抑制できる。したがって、撮像装置500は、良好な画像を撮像できる。
(実施形態6)
本実施形態に係る撮像装置600は、図20、図21に示すように、実施形態5に係る撮像装置500の押さえ部材502を備えない。また、撮像装置600は、実施形態5に係る撮像装置500が備えるレンズ保持部材501に代えて、レンズ保持部材601を備える。これらを除いて、撮像装置600は、実施形態5に係る撮像装置500と概ね同様の構成を備える。
レンズ保持部材601は、図20に示すように、螺旋状の溝を有する第3螺合部608を有する。また、レンズ保持部材601は、レンズ群506の光軸AXを中心とした回転体形状の外周面を有する。
また、レンズ保持部材601には、治具取り付け部609が設けられる。治具取り付け部609は、レンズ保持部材601の前方に設けられた凹部である。治具取り付け部609は、基板504をベース部材503に固定した後に、ベース部材503に対してレンズ保持部材601を回転させるための治具が取り付けられる。
本実施形態によれば、ベース部材503の貫通孔部510に、後方から順に、レンズ保持部材501とコイルばね505とが取り付けられる。そして、基板504が、コイルばね505の後方からベース部材503に固定される。これにより、撮像装置600を組み立てることができる。したがって、実施形態5に係る撮像装置500よりも、容易に撮像装置600を組み立てることができる。
レンズ保持部材601は、ベース部材503の第4螺合部511に第3螺合部608をねじ込むことによって、ベース部材503に取り付けられる。レンズ保持部材601の第3螺合部608とベース部材503の第4螺合部511とは、実施形態5に係る第3螺合部508と第4螺合部511と同様に、ネジ構造に限られず、カム環構造などであってもよい。
レンズ保持部材601をベース部材503に対して回転させて前方へ進める量(レンズ保持部材601をベース部材503にねじ込む量)を調整することによって、レンズ群506と撮像素子514の撮像面との距離(レンズ群506の光軸AX方向におけるレンズ保持部材601の位置)を調整できる。これにより、撮像装置600のピントを調整できる。
さらに、レンズ保持部材601は、後端が基板504に当接するコイルばね505によって、後方から前方へ付勢される。すなわち、レンズ保持部材601の第3螺合部608は、レンズ保持部材601を介してコイルばね505によりレンズ群506の光軸AX方向(前方)へ押圧される。したがって、レンズ保持部材602の第3螺合部608とベース部材503の第4螺合部511とが、コイルばね505の付勢力により押圧されて当接する。
これにより、実施形態5と同様に、レンズ保持部材602の第3螺合部608とベース部材503の第4螺合部211との摩擦力が、コイルばね505の付勢力がない場合よりも大きくなる。その結果、撮像装置600のピントを調整した後に、ベース部材503におけるレンズ保持部材601の位置は、ずれない。
したがって、実施形態5と同様に、レンズ保持部材601をベース部材503に接着剤等で固定することなく、撮像装置600を組み立てることができる。また、撮像装置600の組み立てにおいて、撮像装置600のピントを容易に調整できる。
また、本実施形態では、コイルばね505を備えるので、実施形態5において図6を参照して説明したように、レンズ保持部材601の第3螺合部608とベース部材503の第4螺合部511とがコイルばね505の付勢力により押圧されて当接する。これにより、撮像素子514の撮像面に対するレンズ群506の光軸AXの角度を設計値又は設計値に近い状態に、容易に維持できる。
以上のように、撮像素子514の撮像面に対するレンズ群506の光軸AXの角度を設計値又は設計値に近い状態で維持できる。したがって、撮像装置600良好な画像を撮像できる。
本実施形態によれば、実施形態5と同様に、ベース部材503の貫通孔部510は、ベース部材503の第4螺合部511と基板504との間において、レンズ保持部材601と互いに嵌合する。これにより、ベース部材503に対するレンズ保持部材601の上下左右方向の位置を固定できる。
上記の実施形態5、6の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも1つのレンズを保持するレンズ保持部材と、
第3螺合部が外周面に設けられた環状の押さえ部材と、
前記レンズ保持部材が内部に収容され、前記レンズの光軸に沿った貫通孔を形成する貫通孔部を有するベース部材と、
前記貫通孔部に設けられ、前記押さえ部材の前記第3螺合部と螺合する第4螺合部と、
撮像素子を有し、該撮像素子が前記レンズの光軸に沿って前記レンズと並ぶ位置で、前記ベース部材に固定された基板と、
前記基板に対して前記レンズ保持部材を付勢する第4付勢部材と、を備え、
前記押さえ部材は、前記レンズ保持部材と当接することによって、前記レンズ保持部材が前記第4付勢部材により付勢される方向へ移動することを規制する、
撮像装置。
(付記2)
前記ベース部材の前記貫通孔部は、前記第4螺合部と前記基板との間において、前記レンズ保持部材と互いに嵌合する、
付記1に記載の撮像装置。
(付記3)
少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの光軸を中心とした回転体形状をなす外周面に第3螺合部が設けられたレンズ保持部材と、
前記レンズ保持部材が内部に収容され、前記レンズの光軸に沿った貫通孔を形成する貫通孔部を有するベース部材と、
前記貫通孔部に設けられ、前記レンズ保持部材の前記第3螺合部と螺合する第4螺合部と、
撮像素子が取り付けられ、該撮像素子が前記レンズの光軸に沿って前記レンズと並ぶ位置で、前記ベース部材に固定された基板と、
前記基板に対して前記レンズ保持部材を付勢する第4付勢部材と、を備える
撮像装置。
(付記4)
前記第4付勢部材は、前記ベース部材の前記貫通孔部の中に配置されるコイルばねである
付記1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
(付記5)
付記1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置を備えた光学機器。
(付記6)
付記1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置を備えた電子機器。
上記の付記に記載の発明によれば、押さえ部材が第3螺合部を有する場合、押さえ部材とレンズ保持部材とが当接しているので、押さえ部材を回転させることによってレンズの位置を調整し、撮像装置のピントを調整できる。また、レンズ保持部材が第3螺合部を有する場合、レンズ保持部材を回転させることによって、レンズの位置を調整し、撮像装置のピントを調整できる。
いずれの場合であっても、第3螺合部は、レンズ保持部材を介して第4付勢部材によりレンズの光軸方向へ押圧されるので、第3螺合部と第4螺合部とが付勢部材の付勢力により押圧されて当接する。これにより、第3螺合部と第4螺合部との摩擦力が大きくなる。その結果、撮像装置のピントを調整した後、レンズ保持部材をベース部に接着剤などによって固定しなくても、レンズ保持部材の位置はずれない。すなわち、撮像装置のピントずれを抑制できる。
したがって、撮像装置の組み立てにおいて、撮像装置のピントを容易に調整できる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本発明に係る撮像装置、レンズ保持部材は、撮像された画像のゴースト対策のための部材を備えてもよい。また、本発明に係る撮像装置、レンズ保持部材は、光軸AX方向のレンズ群の累積公差(光軸方向のレンズ体の厚み)を調整する部材、防水部材、IR(Infrared)カットフィルターを備えてもよい。
レンズ群を構成するレンズは、所望の物性(例えば、屈折率、アッベ数、部分分散比、線膨張係数)、耐久性等を満たせば、レンズの、材質、形状は任意である。
また、レンズのレンズ面は、球面、平面、非球面のいずれであってもよい。レンズ面が球面又は平面である場合、レンズの加工と組立調整が容易になる。したがって、レンズの加工と組立調整の誤差による光学性能の変化を防げる。レンズ面が非球面である場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれのでも構わない。レンズのレンズ面は回折面であってもよい。さらに、レンズは、屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)、プラスチックレンズであってもよい。
更に、レンズのレンズ面には、種々の加工が施されてもよい。例えば、レンズ体の曇りや水滴の形成を防止するために、レンズ面を光触媒によって親水化してもよい。
本発明の撮像装置は、被写体を撮像する装置である。本発明の撮像装置は、例えば、光学機器、電子機器に採用される。光学機器としては、デジタルカメラ等の民生用カメラ、車載カメラ、監視カメラ、内視鏡などに搭載される医療用カメラ、動画を撮影するためのカムコーダ(ムービーカメラ)、検査用カメラ、ロボット用カメラ等が挙げられる。電子機器としては、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2015年1月30日に出願された日本国特許出願特願2015−017346号、2015年3月30日に出願された日本国特許出願特願2015−070431号、2015年7月27日に出願された日本国特許出願特願2015−148027号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2015−017346号、日本国特許出願特願2015−070431号、日本国特許出願特願2015−148027号の明細書、特許請求の範囲、及び図面全体を参照として取り込むものとする。
10:レンズバレル
11:レンズバレルの筒部
12:レンズ群
14:雄ネジ部(第1螺合部)
15:顎部
15a:顎部の前面
15b、15c:顎部の端部
16:円錐ばね
20:バレルホルダ
21:バレルホルダの胴体部
22:雌ネジ部(第2螺合部)
23:バレルホルダの前端面
24:バレルホルダの後端部
25:バレルホルダの後端面
26:チャック溝
27:注入孔
28:接着剤
40:ベース部材
41:第1開口部
42:当接面
43:第2開口部
44:第1開口部の側面
45:ネジ孔
46:注入溝
47:位置決めボス
48:取り付け部
50:ベース部材の前端面
51:ベース部材の後端面
52:接着剤
60:基板
61:貫通孔
62:位置決め孔
64:基板の面
65:ネジ
70:撮像素子
100、200、300:撮像装置
110:第1縮径部
111:レンズバレルの外周面
112:第2縮径部
113:バレルホルダの内周面
121:凹部
122:突起部
150、150b:板ばね
152:開口
153:ネジ
154:板ばねの中央部
155:板ばねの側部
156:ネジ貫通孔
157:板ばねの接続部
161、162:板ばねの屈曲部
161a、162a:屈曲部の後端部
165:ネジ孔
500、600:撮像装置
501、601:レンズ保持部材
502:押さえ部材
503:ベース部材
504:基板
505:コイルばね
506:レンズ群
507:第1嵌合部
508、608:第3螺合部
509、609:治具取り付け部
510:貫通孔部
511:第4螺合部
512:第2嵌合部
514:撮像素子
516:はんだ

Claims (12)

  1. 少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態において前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
    前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子を有し、前記ベース部材に固定される基板と、
    を備え、
    前記ベース部材又は前記基板の少なくとも一方が、前記基板の位置を前記ベース部材に固定する位置に合わせる位置決め部を有し、
    前記基板を前記ベース部材に固定する固定部材は、前記位置決め部と前記基板の前記撮像素子の中心との距離より前記基板の前記撮像素子の中心からの距離が短い位置で、前記基板を前記ベース部材に固定する、撮像装置。
  2. 少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態において前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
    前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子を有し、前記ベース部材に固定される基板と、
    を備え、
    前記ベース部材の前記当接面は、前記開口部の周縁部に前記レンズの光軸を囲む、円環状の突起部を有し、
    前記レンズ保持部材は円筒形であり、内周面と前記端面との間に円環状の凹部を有し、
    前記レンズ保持部材の前記円環状の凹部における内径は、前記ベース部材の前記円環状の突起部の外径より大きく、
    前記レンズ保持部材の前記円環状の凹部の深さは、前記ベース部材の前記円環状の突起部の高さより深い、撮像装置。
  3. 少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態において前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
    前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子を有し、前記ベース部材に固定される基板と、
    を備え、
    前記レンズ保持部材は、前記レンズを保持するレンズバレルと、該レンズバレルを保持し、前記端面を有するバレルホルダとを備え、
    前記レンズバレルは円筒形であり、外周面に設けられた第1螺合部と、該第1螺合部より前記レンズの像側に該第1螺合部における外径より外径が小さい第1縮径部を備え、
    前記バレルホルダは円筒形であり、内周面に設けられ前記レンズバレルの前記第1螺合部と螺合する第2螺合部と、該第2螺合部より前記レンズの像側に該第2螺合部における内径より内径が小さい第2縮径部を備え、
    前記レンズバレルの前記第1縮径部が、前記バレルホルダの第2縮径部に挿入されている、撮像装置。
  4. 少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態において前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
    前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子を有し、前記ベース部材に固定される基板と、
    を備え、
    前記レンズ保持部材は、前記レンズを保持するレンズバレルと、該レンズバレルを保持し、前記端面を有するバレルホルダとを備え、
    前記レンズ保持部材の前記レンズバレルは前記レンズの光軸に垂直な方向に延出した顎部を有し、
    前記レンズバレルの前記顎部の一部に前記レンズの対物側から当接して、前記レンズバレルと前記バレルホルダとを前記ベース部材に対して付勢する第3付勢部材を備える、撮像装置。
  5. 前記第3付勢部材は前記ベース部材に固定されている、請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記レンズバレルと前記バレルホルダとの間に、前記レンズバレルを前記バレルホルダに対して付勢する第1付勢部材を備える、請求項3乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態において前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
    前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子を有し、前記ベース部材に固定される基板と、
    を備え、
    前記レンズ保持部材を前記ベース部材に対して付勢する第2付勢部材を備え、
    前記第2付勢部材は前記ベース部材に固定されている、撮像装置。
  8. 前記第2付勢部材は、前記レンズ保持部材の一部に前記レンズの対物側から当接して前記レンズ保持部材を付勢する、請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記ベース部材は、前記当接面に連続し、前記レンズ保持部材を保持した状態で前記レンズ保持部材の外周面を囲む側面を有し、
    前記レンズ保持部材の外周面と前記ベース部材の前記側面との間に固定材を備える、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置を備える、光学機器。
  11. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の撮像装置を備える、電子機器。
  12. 少なくとも1つのレンズを保持し、前記レンズの像側に前記レンズの光軸に垂直な端面を有するレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材を保持し、前記レンズ保持部材を保持した状態で前記レンズ保持部材の前記端面と当接し前記レンズの光軸に垂直な当接面と、該当接面に設けられ前記レンズの光軸が通る開口部とを有するベース部材と、
    前記レンズを透過した光が前記ベース部材の前記開口部を通って入射する撮像素子を有し、前記ベース部材に固定される基板と、
    を備え、前記ベース部材又は前記基板の少なくとも一方が前記基板の位置を前記ベース部材に固定する位置に合わせる位置決め部を有する、撮像装置の製造方法において、
    前記基板を前記ベース部材に固定する固定部材により、前記位置決め部と前記基板の前記撮像素子の中心との距離より前記基板の前記撮像素子の中心からの距離が短い位置で、前記基板を前記ベース部材に固定する工程と、
    前記レンズ保持部材の前記端面を前記ベース部材の前記当接面に当接させた状態で、前記レンズ保持部材を前記レンズの光軸に垂直な方向に移動させることによって、前記レンズの光軸と前記撮像素子との位置を調整する工程を含む、撮像装置の製造方法。
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