JP2008152035A - レンズホルダ、カメラモジュール、及びカメラモジュール組立方法 - Google Patents

レンズホルダ、カメラモジュール、及びカメラモジュール組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008152035A
JP2008152035A JP2006340170A JP2006340170A JP2008152035A JP 2008152035 A JP2008152035 A JP 2008152035A JP 2006340170 A JP2006340170 A JP 2006340170A JP 2006340170 A JP2006340170 A JP 2006340170A JP 2008152035 A JP2008152035 A JP 2008152035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens holder
camera module
surface portion
frame body
adjustment jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006340170A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Iwai
敬文 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2006340170A priority Critical patent/JP2008152035A/ja
Publication of JP2008152035A publication Critical patent/JP2008152035A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】撮像素子の光軸方向に沿って位置調整を行うことができる小型で薄型のレンズホルダ、このレンズホルダを搭載したカメラモジュール、及びこのカメラモジュールを組み立てるカメラモジュール組立方法を提供する。
【解決手段】撮像素子21を搭載したパッケージ20と、パッケージ20に設置されレンズホルダ10が係合される枠体30とを備えるカメラモジュールにおいて、中心の貫通穴13の周囲に凹部14H,15H,16H又は凸部が形成してある円形状の上面部11と、上面部11の外周に沿って形成された筒状の側面部12とを備えるレンズホルダ10を搭載する。カメラモジュール組立方法では、レンズホルダ10を上面部11の凹部14H,15H,16H又は凸部に調整治具50を係合して回転させて枠体30の内側へねじ込み、撮像素子21の光軸方向でのレンズホルダ10の位置を調整する。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像素子を搭載したパッケージ上に設置された枠体に係合されレンズを保持するレンズホルダ、このレンズホルダを搭載したカメラモジュール、及びこのカメラモジュール組立方法に関する。
近年、携帯電話等の小型機器に搭載されるカメラモジュールは、例えば、広角や望遠の撮影を可能とする変倍機構等を備えることにより、高機能化が進められている。また、カメラモジュールに搭載される撮像素子の画素数は、数百万画素と多く、撮像素子とレンズとの位置決めにおいて、高い精度が要求されている。
その一方で、機器の小型化及び薄型化に伴って、カメラモジュールの小型化及び薄型化が求められている。
従来例に係るカメラモジュールの構成について、以下に図11〜図14を参照して説明する。
図11は、従来例に係るカメラモジュールを被写体側から見た平面図であり、図12は図11のカメラモジュールのX−X線に沿う概略断面図である。図13は、図11のカメラモジュールのX−X線に沿う断面の端面図であり、レンズホルダと枠体を分解した時の状態を示す概略分解端面図である。図14は、図11のカメラモジュールにおいて、枠体にネジ締めする時のレンズホルダの状態を説明する概略断面図である。
なお、図12〜図14においては、図の見易さを考慮し、断面部のハッチングを省略している。
従来例に係るカメラモジュールは、主に、撮像素子121を搭載したパッケージ120と、アクチュエータ等(図示せず)によるオートフォーカス機構等を備えた枠体130と、少なくとも1つ以上のレンズ118a,118bで構成される光学系118を保持したレンズホルダ110とで構成されている。
枠体130の内周面には、雌ネジ131が形成されている。
レンズホルダ110は、上面部111と、上面部111の外周に沿う側面部112とで構成されており、側面部112の上方(上面部111)には、調整治具140により挟まれる被挟持部114を備えている。
また、レンズホルダ110の上面部111の中心には、レンズホルダ110の内側に保持されている光学系118へ光線を入射させるための貫通穴113が形成されている。
また、レンズホルダ110の側面部112には、雌ネジ131と螺合可能な雄ネジ117が形成されている。つまり、レンズホルダ110を、ネジ締めにより枠体130の内側に固定する構成としてある。
このような従来例に係るカメラモジュールは、パッケージ120、枠体130、レンズホルダ110の各部品の加工及び組立を行った後、それら部品(パッケージ120、枠体130、及びレンズホルダ110)を組み立てて、完成品となる。具体的には、まず、パッケージ120の上に枠体130を設置し、次に、枠体130の内側にレンズホルダ110を係合することにより完成品とされる。
なお、カメラモジュールを完成させる際には、各部品(パッケージ120、枠体130、及びレンズホルダ110)の加工精度や組立精度等を考慮しながら、撮像素子121の光軸Aとレンズホルダ110に保持されている光学系118の光軸とが一致するように各部品(パッケージ120、枠体130、及びレンズホルダ110)を組み合せ、撮像素子121の光軸方向(光軸Aに沿う方向)の適切な位置にレンズホルダ110(光学系118)を固定することが必要となる。
つまり、各部品(パッケージ120、枠体130、及びレンズホルダ110)を形成する際の成形や切削加工による加工精度等を考慮する必要がある。例えば、光学系を構成するレンズやレンズホルダの加工精度、複数のレンズ118a,118bをレンズホルダ110にセットして光学系118を構成する際の組立精度、光学系118を構成するレンズ118a,118b同士の位置やチルト精度、さらには、パッケージ120内における撮像素子121の位置を考慮する必要がある。
また、撮像素子121の光軸方向(光軸Aに沿う方向)の適切な位置にレンズホルダ110(光学系118)を固定するには、撮像素子121の光軸方向(光軸Aに沿う方向)でのレンズホルダ110(光学系118)の細かい位置調整(バックフォーカス調整)が必要となる。
このバックフォーカス調整は、枠体130へのレンズホルダ110のネジ締めの程度を調整することにより行われる。具体的には、図14に示すように、調整治具140でレンズホルダ110の上方(被挟持部114)を挟み、調整治具140をネジ締め方向(図中矢符Yの方向)に動かしてレンズホルダ110を回転させることにより、レンズホルダ110を撮像素子121へ近接させ、レンズホルダ110の下端から撮像素子121の表面までの距離Lを調整することにより行われる。なお、レンズホルダ110の下端から撮像素子121の表面までの距離Lは、カメラモジュールの前方に設置したチャート(不図示)のコントラストや解像度を確認することにより、最適な距離に調整される。
このようにして調整治具140を用いてレンズホルダ110を適宜回転させてバックフォーカス調整を行い、撮像素子121の光軸方向(光軸Aに沿う方向)におけるレンズホルダ110(光学系118)の位置(レンズホルダ110の下端から撮像素子121の表面までの距離L)を最適化した後、接着剤等でレンズホルダ110と枠体130を接着することにより、カメラモジュールは最終的に完成品とされる。この構成では、カメラモジュールは全体として厚みT1を有する。
上記した従来例に係るカメラモジュールと同様のバックフォーカス調整によりレンズホルダの位置調整を行うことができるカメラモジュールが特許文献1に記載されている。この特許文献1に係るカメラモジュールによれば、撮像素子の中心(光軸)にレンズユニット(レンズホルダ)の光軸を容易かつ確実に一致させることができる。
特開2006−126800号公報
ところで、上述した従来例に係るカメラモジュールでは、レンズホルダ110に搭載する光学系として、レンズ枚数の少ない光学系を用いたり、高屈折率レンズやレンズ以外の光学素子を用いたりすることにより、カメラモジュールの小型化及び薄型化を図っている。つまり、光学系を薄型化することで、カメラモジュールの小型化及び薄型化を図っていた。
しかしながら、従来例及び特許文献1に係るカメラモジュールでは、レンズホルダ110の側面部の上方(上面部)に調整治具140により挟まれる被挟持部114を備える必要があり、この被挟持部114の厚みH1は、カメラモジュールの薄型化の妨げとなっていた。つまり、光学系を薄型化したとしても、レンズホルダ110を薄型化することができないので、カメラモジュール全体としての厚みT1を低減させることはできなかった。
さらに、レンズホルダ110を枠体130へネジ締めすることにより行うバックフォーカス調整には、レンズホルダ110の被挟持部114の形状に合わせて、調整治具140を細かく設定する時間を要し、このことは、組立工程のタクトタイムの増加に繋がっていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、円形状の上面部に凹部又は凸部を形成することにより、撮像素子の光軸方向に対する位置調整を行うことが可能な小型で薄型のレンズホルダを提供することを目的とする。
また、本発明は、本発明に係るレンズホルダを搭載することにより、小型化及び薄型化されたカメラモジュールを提供することを目的とする。
また、本発明は、レンズホルダに設けられた凹部に凸部が嵌合された調整治具、又はレンズホルダに設けられた凸部に係合された調整治具を動かしてレンズホルダを回転させることにより、少ないタクトタイムで撮像素子の光軸方向に対するレンズホルダの位置調整を適確に行うことができるカメラモジュール組立方法を提供することを目的とする。
本発明に係るレンズホルダは、撮像素子を搭載したパッケージ上に設置された枠体に係合されレンズを保持するレンズホルダにおいて、中心に貫通穴を有し、前記貫通穴の周囲に凹部が形成してある円形状の上面部と、該上面部の外周に沿って形成された筒状の側面部とを備えることを特徴とする。
この構成により、凸部を有する調整治具を用いてレンズホルダを枠体へねじ込むことができる。具体的には、レンズホルダの凹部に凸部を嵌め込んで調整治具を回動させることにより、レンズホルダを回転させることができる。
つまり、調整治具により挟まれる被挟持部を側面部の上方(上面部)に備える必要がないから、保持する光学系の寸法が同一で、撮像素子の光軸方向に対する位置調整(バックフォーカス調整)の精度が同一の従来のレンズホルダと比較して小型で薄型のレンズホルダを提供することができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凹部を少なくとも3つ備えることを特徴とする。
この構成により、凸部を3つ備える調整治具を用いてレンズホルダを均等に回転させることができる。つまり、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿って、まっすぐねじ込んでいくことが可能となる。よって、撮像素子の光軸方向の位置調整を正確に行うことが可能なレンズホルダとすることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凹部は、前記貫通穴の中心に対する同心円上に等間隔で配置されていることを特徴とする。
この構成により、調整治具を用いてレンズホルダをより均等に回転させることができるから、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿って、よりまっすぐねじ込んでいくことが可能となる。よって、撮像素子の光軸方向の位置調整をより正確に行うことが可能なレンズホルダとすることができる。
また、上面部の凹部と同様の同心円上に同一間隔で凸部が配置されている調整治具を用いることで、凹部に対する調整治具の凸部の位置合わせを簡単に行うことができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記側面部は前記枠体にネジ締めされる構成としてあり、前記側面部のネジ締めされた箇所に接着剤が塗布されていることを特徴とする。
この構成により、レンズホルダを安定に固定することができるから、信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凹部は、平面視で円形としてあることを特徴とする。
この構成により、簡単に調整治具の凸部を凹部に嵌合させることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凹部は、前記貫通穴の中心に対する同心円の周方向で円孤状に形成してあることを特徴とする。
この構成により、より簡単に調整治具の凸部を凹部に嵌合させることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凹部のネジ締め方向の端部は、円弧状としてあることを特徴とする。
この構成により、レンズホルダに均一に荷重をかけることができるので、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿って、よりまっすぐねじ込んでいくことが可能となる。よって、撮像素子の光軸方向の位置調整をより正確に行うことが可能なレンズホルダとすることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記側面部の上端部から下端部にかけて雄ネジが形成してあることを特徴とする。
この構成により、カメラモジュールを小型化・薄型化するために、側面部の面積を小さく(高さを短く)した場合にも、側面部の全体を有効に利用して枠体にネジ締めにより安定に固定させることが可能なレンズホルダとすることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凹部の深さは、前記上面部の厚みの半分以下であることを特徴とする。
この構成により、強度不足によるレンズホルダの変形を防止することができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凹部は、前記上面部と前記側面部の上方にまたがって形成してあることを特徴とする。
この構成により、強度不足によるレンズホルダの変形を確実に防止することができる。
また、本発明に係るレンズホルダは、撮像素子を搭載したパッケージ上に設置された枠体に係合されレンズを保持するレンズホルダにおいて、中心に貫通穴を有し、前記貫通穴の周囲に凸部が形成してある円形状の上面部と、該上面部の外周に沿って形成された筒状の側面部とを備えることを特徴とする。
この構成により、調整治具を用いてレンズホルダを枠体へねじ込むことができる。具体的には、レンズホルダの凸部に調整治具を係合させて(引っ掛けて)、調整治具を回動させることにより、レンズホルダを回転させることができる。
つまり、レンズホルダの上面部には、調整治具を引っ掛けることが可能な高さ分の凸部を有していればよく、凸部の厚みは従来のレンズホルダの被挟持部の厚みよりも薄くてよいので、保持する光学系の寸法が同一で、撮像素子の光軸方向に対する位置調整(バックフォーカス調整)の精度が同一の場合、従来のレンズホルダと比較して、小型で薄型のレンズホルダを提供することができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凸部を少なくとも3つ備えることを特徴とする。
この構成により、各凸部に調整治具を係合させてレンズホルダを均等に回転させることができる。つまり、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿って、まっすぐねじ込んでいくことが可能となる。よって、撮像素子の光軸方向の位置調整を正確に行うことが可能なレンズホルダとすることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凸部は、前記貫通穴の中心に対する同心円上に等間隔で配置されていることを特徴とする。
この構成により、調整治具を用いてレンズホルダをより均等に回転させることができるから、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿って、よりまっすぐねじ込んでいくことが可能となる。よって、撮像素子の光軸方向の位置調整をより正確に行うことが可能なレンズホルダとすることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記側面部は前記枠体にネジ締めされる構成としてあり、前記側面部のネジ締めされた箇所に接着剤が塗布されていることを特徴とする。
この構成により、レンズホルダを安定に枠体を固定することができるから、信頼性を向上させることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記側面部の上端部から下端部にかけて雄ネジが形成してあることを特徴とする。
この構成により、カメラモジュールを小型化・薄型化するために、側面部の面積を小さく(高さを短く)した場合にも、側面部の全体を有効に利用して枠体にネジ締めにより安定に固定させることが可能なレンズホルダとすることができる。
また、本発明に係るレンズホルダでは、前記凸部は、前記上面部と前記側面部の上方にまたがって形成してあることを特徴とする。
この構成により、強度不足によるレンズホルダの変形を確実に防止することができる。
また、本発明に係るカメラモジュールは、撮像素子を搭載したパッケージと、該パッケージに設置されレンズホルダが係合される枠体とを備えるカメラモジュールであって、前記レンズホルダは、本発明に係るレンズホルダであることを特徴とする。
この構成により、小型化・薄型化を実現することが可能なレンズホルダを搭載することとなるから、従来のカメラモジュールと比較して小型で薄型のカメラモジュールを、撮像素子の光軸方向に対する位置調整の精度を下げずに提供することが可能となる。
また、本発明に係るカメラモジュール組立方法は、撮像素子を搭載したパッケージ上にレンズホルダを係合する枠体を設置し、該枠体の内側にレンズホルダを係合してカメラモジュールを組み立てるカメラモジュール組立方法において、前記レンズホルダの上面部に設けられた凹部に調整治具の凸部を嵌合する工程と、前記調整治具を動かして前記レンズホルダを回転させることにより、前記枠体の内側へ前記レンズホルダをねじ込み、前記撮像素子の光軸方向での前記レンズホルダの位置を調整する工程とを備えることを特徴とする。
この構成により、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿った適確な位置に固定することができる。また、レンズホルダの位置を調整する工程のタクトタイムを低減することができる。
また、本発明に係るカメラモジュール組立方法は、撮像素子を搭載したパッケージ上にレンズホルダを係合する枠体を設置し、該枠体の内側にレンズホルダを係合してカメラモジュールを組み立てるカメラモジュール組立方法において、前記レンズホルダの上面部に設けられた凸部に調整治具を係合する工程と、前記調整治具を動かして前記レンズホルダを回転させることにより、前記枠体の内側へ前記レンズホルダをねじ込み、前記撮像素子の光軸方向での前記レンズホルダの位置を調整する工程とを備えることを特徴とする。
この構成により、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿った適確な位置に固定することができる。また、レンズホルダの位置を調整する工程のタクトタイムを低減することができる。
また、本発明に係るカメラモジュール組立方法では、調整治具によりレンズホルダの位置を調整した状態でネジ締めされる箇所に接着剤を塗布する工程を備えることを特徴とする。
この構成により、バックフォーカス調整後、レンズホルダに調整治具を固定させたままの状態で接着剤を塗布して硬化することができる。つまり、レンズホルダと調整治具との係合(又は嵌合)を外してから接着剤を塗布した場合に生じる接着剤の硬化収縮による状態変化やレンズホルダと調整治具との係合(又は嵌合)を外したことによる変形の緩和により、バックフォーカス調整した位置からレンズホルダの位置がずれてしまうのを防ぐことができる。
本発明に係るレンズホルダによれば、円形状の上面部に凹部が形成してあるから、凸部を有する調整治具を用いてレンズホルダを枠体へねじ込むことができる。具体的には、レンズホルダの凹部に凸部を嵌め込んで調整治具を回動させることにより、レンズホルダを回転させることができる。
つまり、調整治具により挟まれる被挟持部を側面部の上方(上面部)に備える必要がないから、保持する光学系の寸法が同一で、撮像素子の光軸方向に対する位置調整(バックフォーカス調整)の精度が同一の従来のレンズホルダと比較して小型で薄型のレンズホルダを提供することができる。
また、本発明に係るレンズホルダによれば、円形状の上面部に凸部が形成してあるから、調整治具を用いてレンズホルダを枠体へねじ込むことができる。具体的には、レンズホルダの凸部に調整治具を係合させて(引っ掛けて)、調整治具を回動させることにより、レンズホルダを回転させることができる。
つまり、レンズホルダの上面部には、調整治具を引っ掛けることが可能な厚さ分の凸部を有していればよく、凸部の厚みは従来のレンズホルダの被挟持部の厚みよりも薄くてよいので、保持する光学系の寸法が同一で、撮像素子の光軸方向に対する位置調整(バックフォーカス調整)の精度が同一の場合、従来のレンズホルダと比較して、小型で薄型のレンズホルダを提供することができる。
また、本発明に係るカメラモジュールによれば、本発明に係るレンズホルダが搭載してあるから、小型で薄型のカメラモジュールとすることができる。
また、本発明に係るカメラモジュール組立方法によれば、レンズホルダの上面部に設けられた凹部に調整治具の凸部を嵌合する工程と、調整治具を動かしてレンズホルダを回転させることにより、枠体の内側へレンズホルダをねじ込み、撮像素子の光軸方向でのレンズホルダの位置を調整する工程とを備えるから、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿った適確な位置に固定することができる。また、レンズホルダの位置を調整する工程のタクトタイムを低減することができる。
また、本発明に係るカメラモジュール組立方法によれば、レンズホルダの上面部に設けられた凸部に調整治具を係合する工程と、調整治具を動かしてレンズホルダを回転させることにより、枠体の内側へレンズホルダをねじ込み、撮像素子の光軸方向でのレンズホルダの位置を調整する工程とを備えるから、レンズホルダを撮像素子の光軸方向に沿った適確な位置に固定することができる。また、レンズホルダの位置を調整する工程のタクトタイムを低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係るレンズホルダを被写体側から見た平面図であり、図2は、図1のレンズホルダのX−X線に沿う概略断面図である。なお、断面部のハッチングは省略している。
本実施の形態に係るレンズホルダ10は、主に、円形状の上面部11と、上面部11の外周に沿って形成された筒状の側面部12とで構成されている。また、レンズホルダ10の上面部11と側面部12とで囲まれた内側は、少なくとも1つ以上のレンズで構成される光学系(不図示)を保持することができる構成とされている。
上面部11には、レンズホルダ10の内側に保持される光学系(不図示)へ光線を入射させることができるように、中心に貫通穴13が形成されている。
また、上面部11は、貫通穴13の周囲に、凹部14H,15H,16Hを備えている。つまり、凸部を有する調整治具(不図示)を用いて、レンズホルダ10を回転させることができる構成となっている。具体的には、凹部14H,15H,16Hに調整治具の凸部を嵌め込んで回動させることにより、レンズホルダ10を回転させることができる構成となっている。
この構成により、従来例に係るレンズホルダにおいて備えられていた被挟持部(図12の114参照)は不要となり、従来例のレンズホルダと比べて被挟持部の厚さ分、レンズホルダ10を薄型化することが可能となる。
また、凹部14H,15H,16Hは、上面部11に少なくとも3つ備えられている。つまり、凸部を備える調整治具を用いてレンズホルダ10を均等に回転させることができる構成とされている。
また、凹部14H,15H,16Hは、図1に示すように、貫通穴13の中心に対する同心円C上に等間隔で配置されている。例えば、図1に示すレンズホルダ10では、貫通穴13の中心に対する同心円C上に120度の間隔で3つの凹部14H,15H,16Hが配置されている。
つまり、上面部11の凹部14H,15H,16Hと同様の同心円上に同一間隔で配置された調整治具の凸部を凹部14H,15H,16Hにそれぞれ嵌合させて回転させることにより、3等分した回転力でレンズホルダ10を同心円Cに対応させて均等に回転させて係合することができるので、レンズホルダ10の位置を高精度に調整することが可能となる。
また、凹部14H,15H,16Hの形状は平面視で円形としてあり、調整治具の円形状の凸部を簡単に嵌合させることができる構成とされている。
また、凹部14H,15H,16Hの深さD1は、調整治具の凸部によってレンズホルダ10を回転させることができる程度の深さであればよく、調整治具の凸部の先端が引っかかる程度の深さであればよい。
なお、凹部14H,15H,16Hの深さD1は、強度不足によるレンズホルダ10の変形を防止することができるように、上面部11の厚みT2の半分以下としてあることが好ましい。例えば、レンズホルダ10の上面部11の厚みT2を0.2mmとした場合には、凹部14H,15H,16Hの深さD1を、厚みT2の半分の0.1mmとする。
また、凹部14H,15H,16Hは、上面部11と側面部12の上方にまたがって形成されていることが好ましく、これにより、強度不足によるレンズホルダ10の変形を確実に防止することができる。
また、側面部12は枠体にネジ締めされる構成としてあり、ネジ締めによるレンズホルダの位置調整の後、調整治具の凸部を上面部の凹部14H,15H,16Hに嵌合させた状態で接着剤を塗布することができるように、側面部12のネジ締めされる箇所は接着剤が塗布される構成とされていることが好ましい。例えば、各凹部14H,15H,16Hの間(塗布部40,41,42)、又は側面部12の外周部全体が接着剤を塗布する領域とされていることが好ましい。なお、接着剤を塗布する領域(塗布部40,41,42)を切り欠き部とすると、適確な位置に接着剤を塗布することができる。
つまり、接着剤が塗布される塗布部40,41,42を各凹部14H,15H,16Hの間に設けると、位置調整後、レンズホルダ10を調整治具により保持した状態で、調整治具の隙間から接着剤を塗布して硬化することができることから、レンズホルダ10が動くことなく、高精度なカメラモジュールを提供することができる。
また、側面部12の外周部全体を接着剤を塗布する領域とすると、調整治具により隠された領域以外の領域に接着剤を塗布して硬化することができることから、塗布部40,41,42を凹部14H,15H,16Hの間に設けた場合と同様に、レンズホルダ10が動くことなく、高精度なカメラモジュールを提供することができる。なお、ここでの調整治具としては凸部が等間隔で設けられた調整治具が用いられ、接着剤が等間隔に塗布されることが望ましい。
接着剤としては塗布後に硬化するものが望ましく、具体的には紫外線硬化樹脂が好ましい。例えば、塗布部40,41,42に紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射すると、レンズホルダ10の位置を調整した位置に正確に保つことができる。
また、側面部12には、上端部から下端部にかけて雄ネジ17が形成されていることが好ましい。これにより、カメラモジュールに搭載する際に、ネジ締めにより安定に枠体にレンズホルダ10を固定することができる。例えば、カメラモジュールの薄型化に伴って、レンズホルダ10の厚さT3を薄くした場合にも、側面部12の上端部から下端部の全域に雄ネジ17を形成することで、レンズホルダ10を安定に枠体に固定することができる。
なお、本実施の形態に係るレンズホルダ10は、樹脂材料に成形や切削の加工を施すことにより形成される。樹脂材料としては、ABS、ポリカーボネート、又は液晶ポリマー等の樹脂が用いられている。つまり、レンズホルダ10の厚みを薄くする際に、形状が変形したり、破損したりすることがないように、高い剛性を有する樹脂材料が用いられている。
また、加工を行う際には、事前に衝撃解析が行われる。この衝撃解析により特定された変形し易い箇所や破損し易い箇所に、厚みを加えたり、リブを追加したりすること等により、レンズホルダ10は、変形や破損に強い形状とされる。
<実施の形態2>
図3は、本発明の実施の形態2に係るレンズホルダを被写体側から見た平面図であり、図4は、図3のレンズホルダのX−X線に沿う概略断面図である。なお、断面部のハッチングは省略している。
本実施の形態に係るレンズホルダ10は、主に、実施の形態1に係るレンズホルダと同様の構成となっている。つまり、貫通穴13の周囲に凹部14H,15H,16Hを有する円形状の上面部11と、上面部11の外周に沿って形成された筒状の側面部12とで構成されている。また、レンズホルダ10の上面部11と側面部12とで囲まれた内側は、少なくとも1つ以上のレンズで構成される光学系(不図示)を保持することができる構成とされている。
以下に、実施の形態1に係るレンズホルダ10と異なる点について、主に説明する。
本実施の形態に係るレンズホルダ10と実施の形態1に係るレンズホルダ10とでは、上面部11に形成された凹部14H,15H,16Hの形状が異なっている。
本実施の形態に係るレンズホルダ10において、凹部14H,15H,16Hは、図3に示すように、貫通穴13の中心に対する同心円Cの周方向で円弧状に形成されている。
つまり、実施の形態1に係るレンズホルダ10と比べて、凹部14H,15H,16Hの面積を広くすることで、調整治具の凸部を簡単に嵌合させることができる構成となっている。すなわち、調整治具を用いてレンズホルダ10を回転させる際の調整治具の細かいサイズ調整や、細かい位置合わせを不要としている。
また、側面部12はカメラモジュールの枠体にネジ締めされる構成としてあり、凹部14H,15H,16Hのネジ締め方向(図中矢符Yの方向)の端部14a,15a,16aは、円孤状としてある。つまり、円形状の凸部を有する調整治具を用いてレンズホルダ10に均一に荷重をかけることができる構成となっており、レンズホルダ10を均等に回転させることができる構成となっている。
なお、凹部14H,15H,16Hの深さD1は、実施の形態1と同様に、調整治具の凸部によってレンズホルダ10を回転させることができる程度の深さであればよく、上面部11の厚みT2の半分以下としてあることが好ましい。また、凹部14H,15H,16Hは、上面部11と側面部12の上方にまたがって形成されていることが好ましい。
また、実施の形態1に係るレンズホルダと同様に、側面部12のネジ締めされる箇所は接着剤が塗布される構成とされていることが好ましい。例えば、本実施の形態に係るレンズホルダでは、各凹部14H,15H,16Hと側面部12の外周面の間(塗布部40,41,42)、又は側面部12の外周部全体が接着剤を塗布する領域とされていることが好ましい。なお、接着剤を塗布する領域(塗布部40,41,42)を切り欠き部とすると、適確な位置に接着剤を塗布することができる。
つまり、塗布部40,41,42は、端部14a,15a,16aを円弧状とした凹部14H,15H,16Hの中間部に対応した外側に設けられていることが望ましい。塗布部40,41,42を端部14a,15a,16aを円弧状とした凹部14H,15H,16Hの中間部に対応した外側に設けると、位置調整後、レンズホルダ10を調整治具により保持した状態で、調整治具の隙間から接着剤を塗布して硬化することができることから、レンズホルダ10が動くことなく、高精度なカメラモジュールを提供することができる。なお、塗布部40,41,42は、凹部14H,15H,16Hと干渉していてもよい。
また、側面部12の外周部全体を接着剤を塗布する領域とすると、調整治具により隠された領域以外の領域に接着剤を塗布して硬化することができることから、塗布部40,41,42を端部14a,15a,16aを円弧状とした凹部14H,15H,16Hの中間部に対応した外側に設けた場合と同様に、レンズホルダ10が動くことなく、高精度なカメラモジュールを提供することができる。なお、ここでの調整治具としては凸部が等間隔で設けられた調整治具が用いられ、接着剤が等間隔に塗布されることが望ましい。
接着剤としては塗布後に硬化するものが望ましく、具体的には紫外線硬化樹脂が好ましい。例えば、塗布部40,41,42に紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射すると、レンズホルダ10の位置を調整した位置に正確に保つことができる。
<実施の形態3>
図5は、本発明の実施の形態3に係るカメラモジュールを被写体側から見た平面図であり、図6は、図5のカメラモジュールのX−X線に沿う概略断面図である。断面部のハッチングは省略している。
本実施の形態に係るカメラモジュールは、主に、撮像素子21を搭載したパッケージ20と、枠体30と、少なくとも1つ以上のレンズ18a,18bで構成される光学系18を保持するレンズホルダ10とで構成されている。なお、本実施の形態に係るカメラモジュールは、パッケージ20の上に枠体30を設置し、枠体30の内側に、レンズホルダ10を係合することにより完成品とされる。
撮像素子21としては、必要となる画素数に応じて、CCDやCMOSが用いられている。また、撮像素子21は樹脂等で封止されており、パッケージ20として構成されている。さらに、撮像素子21の前方の光線が通過する箇所には、IR(赤外)フィルター(不図示)が設けられている。なお、このIRフィルターは、接着剤等により、パッケージ20の枠部分に固定されている。
枠体30は、ABS、ポリカーボネート、又は液晶ポリマー等の樹脂に、成形や切削等の加工を施すことにより、形成されている。
また、枠体30には、カメラモジュールの高機能化に伴い、必要に応じて、オートフォーカスの可能な駆動機構が備えられている。例えば、磁界中のコイルに電流を流すことにより発生する力を駆動源とするボイスコイルモータが内蔵されており、オートフォーカス可能な構成とされている。さらに、枠体30の内側には、雌ネジ31が形成されている。
なお、上述した撮像素子21(パッケージ20)、及び枠体30の大きさは、携帯電話や情報端末といったカメラモジュールを搭載する電子機器の大きさに合わせた大きさとされている。
レンズホルダ10としては、実施の形態1又は実施の形態2に係るレンズホルダ(図1〜図4参照)が搭載されている。具体的には、本実施の形態に係るカメラモジュールには、貫通穴13の周囲に凹部14H,15H,16Hを有する円形状の上面部11と、上面部11の外周に沿って形成された筒状の側面部12とで構成されたレンズホルダ10が搭載されている。なお、図5及び図6に示すカメラモジュールは、実施の形態2に係るレンズホルダ10を搭載した状態を示している。
つまり、本実施の形態に係るカメラモジュールは、レンズホルダ10の上面部11に設けられた凹部14H,15H,16Hに調整治具の凸部50を嵌合させて、調整治具をネジ締め方向(図中矢符Yの方向)に動かすことにより、レンズホルダ10を枠体40にネジ締めする構成とされており、完成品のカメラモジュール全体の厚みT1は、調整治具により挟まれる被挟持部を備えたレンズホルダが搭載された従来のカメラモジュール(図12参照)と比べて、被挟持部の厚さ分、薄型化されている。
また、レンズホルダ10の側面部12には、下端部から上端部にかけて枠体30に形成された雌ネジ31と螺合可能な雄ネジ17が形成されている。つまり、枠体30の内側に安定にレンズホルダ10が固定される構成とされている。よって、本実施の形態に係るカメラモジュールでは、完成品において、撮像素子21の光軸Aに対して光学系18の光軸が傾いてしまう軸倒れが生じることがない。
なお、完成品において、レンズホルダ10は接着剤で枠体30に接着されており、より安定に枠体30に固定されている。例えば、図5及び図6に示すカメラモジュールでは、レンズホルダ10の上面部11の各凹部14H,15H,16Hと側面部12の外周面の間(塗布部40,41,42)に接着剤が塗布されている。なお、実施の形態1又は実施の形態2に係るレンズホルダ10と同様に、塗布部40,41,42が切り欠き部として構成されていると、レンズホルダ10が枠体30に安定に固定される適確な位置に接着剤が塗布されたカメラモジュールを提供することができる。
つまり、図5及び図6に示すカメラモジュールでは、接着剤が塗布される塗布部40,41,42が端部14a,15a,16aを円弧状とした凹部14H,15H,16Hの中間部に対応した外側に設けられていることが望ましい。塗布部40,41,42を端部14a,15a,16aを円弧状とした凹部14H,15H,16Hの中間部に対応した外側に設けると、位置調整後、レンズホルダ10を調整治具により保持した状態で、調整治具の隙間から接着剤を塗布して硬化することができることから、レンズホルダ10が動くことなく、高精度なカメラモジュールを提供することができる。なお、塗布部40,41,42は、凹部14H,15H,16Hと干渉していてもよい。
また、レンズホルダ10の側面部12の外周部全体を接着剤を塗布する領域とすると、調整治具により隠された領域以外の領域に接着剤を塗布して硬化することができることから、塗布部40,41,42を端部14a,15a,16aを円弧状とした凹部14H,15H,16Hの中間部に対応した外側に設けた場合と同様に、レンズホルダ10が動くことなく、高精度なカメラモジュールを提供することができる。なお、ここでの調整治具としては凸部が等間隔で設けられた調整治具が用いられ、接着剤が等間隔に塗布されることが望ましい。
また、接着剤としては塗布後に硬化するものが望ましく、具体的には紫外線硬化樹脂が好ましい。例えば、塗布部40,41,42に紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射すると、レンズホルダ10の位置が調整した位置に保たれたカメラモジュールを提供することができる。
また、レンズホルダ10の内側には、複数のレンズ18a,18b等の光学素子で構成された光学系18が保持されている。光学系18を構成するレンズ18a,18bは、ガラスやプラスチック等からなり、削り出しや金型を用いたモールドによってレンズに加工されている。なお、レンズ18a,18bの形状は、光学系18の光学設計に合わせて最適化されており、必要に応じて、球面レンズや非球面レンズとされている。なお、高屈折材料を用いたレンズや、回折素子といった光学素子を用いると、カメラモジュールをより小型化及び薄型化することができる。
上述したように、本実施の形態に係るカメラモジュールは、パッケージ20の上に枠体30を設置し、レンズホルダ10を枠体30の内側に係合することにより、完成品とされるが、カメラモジュールを完成させる際には、従来例と同様に、パッケージ20、枠体30、及びレンズホルダ10の加工精度及び組立精度を考慮する必要がある。
よって、本実施の形態に係るカメラモジュールは、パッケージ20、枠体30、及びレンズホルダ10の加工精度及び組立精度を考慮しながら、撮像素子21の光軸Aとレンズホルダ10により保持されている光学系18の光軸が一致するように、パッケージ20の上に枠体30を設置し、撮像素子21の光軸方向(光軸Aに沿う方向)の適切な位置にレンズホルダ10(光学系18)が配置されるように、枠体30の内側にレンズホルダ10を係合することにより、完成品とされる。
よって、本実施の形態に係るカメラモジュール組立方法では、レンズホルダ10の上面部11に設けられた凹部14H,15H,16Hに調整治具の凸部50を嵌合する工程と、調整治具を動かしてレンズホルダ10を回転させることにより、枠体30の内側へレンズホルダ10をねじ込み、撮像素子21の光軸方向(光軸Aに沿う方向)でのレンズホルダ10の位置を調整する工程とを備えている。
レンズホルダ10を回転させるのに用いる調整治具には、上面部11の凹部14H,15H,16Hと同様の同心円C上に同一間隔で円形状の凸部50が配置されている調整治具を用いることが好ましい。さらに、その調整治具の凸部50は、レンズホルダ10の上面部11の凹部14H,15H,16Hよりも小さく、先端面が平面状に形成されていることが好ましい。つまり、簡単に凸部50をレンズホルダ10の凹部14H,15H,16Hに嵌合させることができる調整治具を用いることが好ましい。
なお、撮像素子21の光軸方向(光軸Aに沿う方向)でのレンズホルダ10の位置、つまり、レンズホルダ10の下端から撮像素子21の表面までの距離Lは、カメラモジュールの光軸Aの延長線上の所定位置に配置されたチャート(図示せず)のコントラストや解像度を確認しながら調整されて、最適化される。
具体的には、まず、凸部50の先端により形成される平面がチャートの中心軸に対して垂直となるように調整治具を配置する。そして、チャートの中心軸に撮像素子21及び枠体30の基準軸がそれぞれ略一致するようにカメラモジュールを固定し、調整治具によりレンズホルダ10を回転させ、撮像したチャートのコントラストが最適となるようにレンズホルダ10の位置を調整する。この時、レンズホルダ10の位置は、調整治具の凸部50の先端により形成される平面に沿って押しながら調整がなされることとなる。つまり、ネジのがたつきを抑制しながらレンズホルダの位置を調整することができるから、撮像したチャートの片一方がぼけることなく高精度にレンズホルダ10の位置調整を行うことができる。
本実施の形態に係るカメラモジュールに搭載される実施の形態1又は実施の形態2に係るレンズホルダ10は、上述したように、凹部14H,15H,16Hの形状が、調整治具の凸部50と簡単に嵌合する形状に設定されており、本実施の形態に係るカメラモジュールは、簡単に調整治具の凸部50をレンズホルダ10の凹部14H,15H,16Hに嵌合させることができる構成となっている。
よって、本実施の形態に係るカメラモジュール組立方法によれば、レンズホルダ10の位置を調整する際に、調整治具の細かいサイズ調整や、細かい位置合わせを必要とせず、従来例に係るカメラモジュール組立方法と比べて少ないタクトタイムで撮像素子21の光軸方向の最適な位置にレンズホルダ10を配置させることができる。
さらに、本実施の形態に係るカメラモジュール組立方法では、調整治具によりレンズホルダの位置を調整した状態でネジ締めされる箇所に接着剤を塗布する工程を備えている。具体的には、ネジ締めによるレンズホルダの位置調整の後、調整治具の凸部50を上面部の凹部14H,15H,16Hに嵌合させた状態で接着剤をレンズホルダ10の側面部12のネジ締めされる箇所(塗布部40,41,42)に塗布する工程を備えている。
これにより、バックフォーカス調整後、レンズホルダに調整治具を固定させたままの状態で接着剤を塗布して硬化することができる。つまり、レンズホルダと調整治具との係合(又は嵌合)を外してから接着剤を塗布した場合に生じる接着剤の硬化収縮による状態変化やレンズホルダと調整治具との係合(又は嵌合)を外したことによる変形の緩和により、バックフォーカス調整した位置からレンズホルダの位置がずれてしまうのを防ぐことができる。
<実施の形態4>
図7は、本発明の実施の形態4に係るレンズホルダを被写体側から見た平面図であり、図8は、図7のレンズホルダのX−X線に沿う概略断面図である。なお、断面部のハッチングは省略している。
本実施の形態に係るレンズホルダ10は、主に、実施の形態1及び実施の形態2に係るレンズホルダと同様の構成となっている。つまり、貫通穴13を有する円形状の上面部11と、上面部11の外周に沿って形成された筒状の側面部12とで構成されている。また、レンズホルダ10の上面部11と側面部12とで囲まれた内側は、少なくとも1つ以上のレンズで構成される光学系(不図示)を保持することができる構成とされている。
以下に、実施の形態1及び実施の形態2に係るレンズホルダ10と異なる点について、主に説明する。
本実施の形態に係るレンズホルダ10の上面部11の貫通穴13の周囲には、実施の形態1及び実施の形態2に係るレンズホルダ10の上面部11に形成されていたような凹部(図1及び図3の14H,15H,16H参照)は形成されておらず、代わりに、凸部14P,15P,16Pが形成されている。
つまり、凸部14P,15P,16Pに調整治具を係合させて(引っ掛けて)回動させることにより、レンズホルダ10を回転させることができる構成とされている。
凸部の厚みH2は、調整治具を引っ掛けることが可能な厚みであればよく、従来のレンズホルダの被挟持部の厚み(図12のH1参照)よりも薄くてよい。このため、保持する光学系の寸法が同一で、撮像素子の光軸方向(光軸Aに沿う方向)に対する位置調整(バックフォーカス調整)の精度が同一の場合、従来のレンズホルダと比較して、小型で薄型のレンズホルダを提供することができる。
凸部14P,15P,16Pは、上面部11に少なくとも3つ備えられている。つまり、調整治具を用いてレンズホルダ10を均等に回転させることができる構成とされている。例えば、
また、凸部14P,15P,16Pは、図7に示すように、貫通穴13の中心に対する同心円C上に等間隔で配置されている。例えば、図7に示すレンズホルダ10では、貫通穴13の中心に対する同心円C上に120度の間隔で3つの凸部14P,15P,16Pが配置されている。
つまり、上面部11の凸部14P,15P,16Pのそれぞれに調整治具を係合させて(引っ掛けて)回転させることにより、3等分した回転力でレンズホルダ10を同心円Cに対応させて均等に回転させて係合することができるので、レンズホルダ10の位置を高精度に調整することが可能となる。
また、凸部14P,15P,16Pの形状は調整治具を引っ掛けることが可能な形状であればいずれの形状であってもよい。例えば、平面視で円形としてあってもよいし、角形であってもよい。
また、凸部14P,15P,16Pの大きさは調整治具を引っ掛けることが可能な大きさであればいずれの大きさであってもよい。
また、実施の形態1及び実施の形態2に係るレンズホルダと同様に、側面部12は枠体にネジ締めされる構成としてあり、ネジ締めによるレンズホルダの位置調整の後、調整治具を上面部の凸部14P,15P,16Pに係合させた状態で接着剤を塗布することができるように、側面部12のネジ締めされる箇所は接着剤が塗布される構成とされていることが好ましい。例えば、各凸部14P,15P,16Pの間(塗布部40,41,42)、又は側面部12の外周部全体が接着剤を塗布する領域とされていることが好ましい。なお、接着剤を塗布する領域(塗布部40,41,42)を切り欠き部とすると、適確な位置に接着剤を塗布することができる。
また、実施の形態1及び実施の形態2に係るレンズホルダ10と同様に、側面部12には、上端部から下端部にかけて雄ネジ17が形成されていることが好ましい。
<実施の形態5>
図9は、本発明の実施の形態5に係るカメラモジュールを被写体側から見た平面図であり、図10は、図9のカメラモジュールのX−X線に沿う概略断面図である。断面部のハッチングは省略している。
本実施の形態に係るカメラモジュールは、実施の形態3に係るカメラモジュールと同様の構成となっている。つまり、撮像素子21を搭載したパッケージ20と、枠体30と、少なくとも1つ以上のレンズ18a,18bで構成される光学系18を保持するレンズホルダ10とで構成されている。なお、本実施の形態に係るカメラモジュールは、パッケージ20の上に枠体30を設置し、枠体30の内側に、レンズホルダ10を係合することにより完成品とされる。
以下、実施の形態3に係るカメラモジュールと異なる点について主に説明する。
本実施の形態に係るカメラモジュールでは、実施の形態4に係るレンズホルダ(図7及び図8参照)が搭載されており、この点で実施の形態3に係るカメラモジュールと異なる。具体的には、本実施の形態に係るカメラモジュールには、貫通穴13の周囲に凸部14P,15P,16Pを有する円形状の上面部11と、上面部11の外周に沿って形成された筒状の側面部12とで構成されたレンズホルダ10が搭載されている。
つまり、本実施の形態に係るカメラモジュールは、レンズホルダ10の上面部11に設けられた凸部14P,15P,16Pに調整治具(係合部:51,52,53)を係合させて(引っ掛けて)、調整治具(係合部:51,52,53)をネジ締め方向(図中矢符Yの方向)に動かすことにより、レンズホルダ10を枠体30にネジ締めする構成とされている。
凸部14P,15P,16Pの厚みH2は、調整治具(係合部:51,52,53)を引っ掛けることのできる厚みであればよく、従来のカメラモジュールに搭載されるレンズホルダに備えられる被挟持部の厚み(図12のH1参照)よりも薄く設定されている。従って、完成品のカメラモジュール全体の厚みT1は、調整治具により挟まれる被挟持部を備えたレンズホルダが搭載された従来のカメラモジュール(図12参照)と比べて薄型化されている。
また、実施の形態3に係るカメラモジュールに搭載されているレンズホルダと同様に、レンズホルダ10の側面部12には、下端部から上端部にかけて枠体30に形成された雌ネジ31と螺合可能な雄ネジ17が形成されており、枠体30の内側に安定にレンズホルダ10が固定される構成とされている。よって、完成品において、撮像素子21の光軸Aに対して光学系18の光軸が傾いてしまう軸倒れが生じることがない。
なお、実施の形態3に係るカメラモジュールに搭載されているレンズホルダと同様に、完成品において、レンズホルダ10は接着剤で枠体30に接着されており、より安定に枠体30に固定されている。接着剤は、レンズホルダ10の側面部12のネジ締めされる箇所に塗布されている。例えば、図9及び図10に示すカメラモジュールでは、レンズホルダ10の上面部11の各凸部14P,15P,16Pの間(塗布部40,41,42)に接着剤が塗布されている。なお、実施の形態4に係るレンズホルダ10と同様に、塗布部40,41,42が切り欠き部として構成されていると、レンズホルダ10が枠体30に安定に固定される適確な位置に接着剤が塗布されたカメラモジュールとすることができる。
また、実施の形態3に係るカメラモジュールと同様に、接着剤としては塗布後に硬化するものが望ましく、具体的には紫外線硬化樹脂が好ましい。例えば、塗布部40,41,42に紫外線硬化樹脂を塗布し、紫外線を照射すると、レンズホルダ10の位置が調整した位置に保たれたカメラモジュールを提供することができる。
また、レンズホルダ10の内側には、実施の形態3に係るカメラモジュールと同様に、複数のレンズ18a,18b等の光学素子で構成された光学系18が保持されており、光学素子としては、実施の形態3に係るカメラモジュールと同様の光学素子を使用することができる。
本実施の形態に係るカメラモジュールは、実施の形態3に係るカメラモジュールと同様のカメラモジュール組立方法により完成品とされる。つまり、パッケージ20、枠体30、及びレンズホルダ10の加工精度及び組立精度を考慮しながら、撮像素子21の光軸Aとレンズホルダ10により保持されている光学系18の光軸が一致するように、パッケージ20の上に枠体30を設置し、撮像素子21の光軸方向(光軸Aに沿う方向)の適切な位置にレンズホルダ10(光学系18)が配置されるように、枠体30の内側にレンズホルダ10を係合することにより、完成品とされる。
よって、本実施の形態に係るカメラモジュール組立方法では、レンズホルダ10の上面部11に設けられた凸部14P,15P,16Pに調整治具を係合する工程と、調整治具を動かしてレンズホルダ10を回転させることにより、枠体30の内側へレンズホルダ10をねじ込み、撮像素子21の光軸方向(光軸Aに沿う方向)でのレンズホルダ10の位置を調整する工程とを備えている。
なお、本実施の形態に係るカメラモジュール組立方法では、上面部11の凸部14P,15P,16Pのそれぞれに引っ掛けることができる形状の調整治具が用いられる。例えば、上面部11の同心円上に同一間隔で3つの凸部14P,15P,16Pを備えたレンズホルダ10を回転させるためには、図9及び図10に示すように、同心円上に同一間隔で係合部51,52,53が配置されている調整治具を用いることができる。つまり、調整治具の係合部51,52,53をレンズホルダ10の上面部11の凸部14P,15P,16Pに簡単に引っ掛けてレンズホルダ10をネジ締め方向(図中矢符Yの方向)に回転させることができる。
よって、本実施の形態に係るカメラモジュール組立方法によれば、レンズホルダ10の位置を調整する際に、調整治具の細かいサイズ調整や、細かい位置合わせを必要とせず、従来例に係るカメラモジュール組立方法と比べて少ないタクトタイムで撮像素子21の光軸方向の最適な位置にレンズホルダ10を配置させることができる。
なお、撮像素子21の光軸方向(光軸Aに沿う方向)でのレンズホルダ10の位置、つまり、レンズホルダ10の下端から撮像素子21の表面までの距離Lは、カメラモジュールの光軸Aの延長線上の所定位置に配置されたチャート(図示せず)のコントラストや解像度を確認しながら調整されて、最適化される。
具体的には、まず、係合部51,52,53の先端により形成される平面がチャートの中心軸に対して垂直となるように調整治具を配置する。そして、チャートの中心軸に撮像素子21及び枠体30の基準軸がそれぞれ略一致するようにカメラモジュールを固定し、調整治具によりレンズホルダ10を回転させ、撮像したチャートのコントラストが最適となるようにレンズホルダ10の位置を調整する。この時、レンズホルダ10の位置は、調整治具の係合部51,52,53の先端により形成される平面に沿って押しながら調整がなされることとなる。つまり、ネジのがたつきを抑制しながらレンズホルダの位置を調整することができるから、撮像したチャートの片一方がぼけることなく高精度にレンズホルダ10の位置調整を行うことができる。
また、本実施の形態に係るカメラモジュール組立方法では、調整治具によりレンズホルダの位置を調整した状態でネジ締めされる箇所に接着剤を塗布する工程を備えている。具体的には、ネジ締めによるレンズホルダの位置調整の後、調整治具(係合部:51,52,53)を上面部の凸部14P,15P,16Pに引っ掛けた状態で接着剤をレンズホルダ10の側面部12のネジ締めされる箇所(塗布部40,41,42)に塗布する工程を備えている。
これにより、バックフォーカス調整後、レンズホルダに調整治具を固定させたままの状態で接着剤を塗布して硬化することができる。つまり、レンズホルダと調整治具との係合(又は嵌合)を外してから接着剤を塗布した場合に生じる接着剤の硬化収縮による状態変化やレンズホルダと調整治具との係合(又は嵌合)を外したことによる変形の緩和により、バックフォーカス調整した位置からレンズホルダの位置がずれてしまうのを防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係るレンズホルダを被写体側から見た平面図である。 図1のレンズホルダのX−X線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態2に係るレンズホルダを被写体側から見た平面図である。 図3のレンズホルダのX−X線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態3に係るカメラモジュールを被写体側から見た平面図である。 図5のカメラモジュールのX−X線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態4に係るレンズホルダを被写体側から見た平面図である。 図7のレンズホルダのX−X線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態5に係るカメラモジュールを被写体側から見た平面図である。 図9のカメラモジュールのX−X線に沿う概略断面図である。 従来例に係るカメラモジュールを被写体側から見た平面図である 図11のカメラモジュールのX−X線に沿う概略断面図である。 図11のカメラモジュールのX−X線に沿う断面の端面図であり、レンズホルダと枠体を分解した時の状態を示す概略分解端面図である。 図11のカメラモジュールにおいて、枠体にネジ締めする時のレンズホルダの状態を説明する概略断面図である。
符号の説明
10 レンズホルダ
11 上面部
12 側面部
13 貫通穴
14H,15H,16H 凹部
14a,15a,16a 端部
14P,15P,16P 凸部
17 雄ネジ
18 光学系
18a,18b レンズ
20 パッケージ
21 撮像素子
30 枠体
31 雌ネジ
40,41,42 塗布部
50 凸部
51,52,53 係合部
A 光軸
D1 凹部の深さ
L レンズホルダの下端から撮像素子の表面までの距離
T1 カメラモジュールの厚み
T2 上面部の厚み
T3 レンズホルダの厚み
H2 凸部の厚み
Y ネジ締めの方向

Claims (20)

  1. 撮像素子を搭載したパッケージ上に設置された枠体に係合されレンズを保持するレンズホルダにおいて、
    中心に貫通穴を有し、前記貫通穴の周囲に凹部が形成してある円形状の上面部と、
    該上面部の外周に沿って形成された筒状の側面部と
    を備えることを特徴とするレンズホルダ。
  2. 前記凹部を少なくとも3つ備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズホルダ。
  3. 前記凹部は、前記貫通穴の中心に対する同心円上に等間隔で配置されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズホルダ。
  4. 前記側面部は前記枠体にネジ締めされる構成としてあり、前記側面部のネジ締めされた箇所に接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  5. 前記凹部は、平面視で円形としてあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  6. 前記凹部は、前記貫通穴の中心に対する同心円の周方向で円孤状に形成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  7. 前記凹部のネジ締め方向の端部は、円弧状としてあることを特徴とする請求項6に記載のレンズホルダ。
  8. 前記側面部の上端部から下端部にかけて雄ネジが形成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  9. 前記凹部の深さは、前記上面部の厚みの半分以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  10. 前記凹部は、前記上面部と前記側面部の上方にまたがって形成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  11. 撮像素子を搭載したパッケージ上に設置された枠体に係合されレンズを保持するレンズホルダにおいて、
    中心に貫通穴を有し、前記貫通穴の周囲に凸部が形成してある円形状の上面部と、
    該上面部の外周に沿って形成された筒状の側面部と
    を備えることを特徴とするレンズホルダ。
  12. 前記凸部を少なくとも3つ備えることを特徴とする請求項11に記載のレンズホルダ。
  13. 前記凸部は、前記貫通穴の中心に対する同心円上に等間隔で配置されていることを特徴とする請求項12に記載のレンズホルダ。
  14. 前記側面部は前記枠体にネジ締めされる構成としてあり、前記側面部のネジ締めされた箇所に接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  15. 前記側面部の上端部から下端部にかけて雄ネジが形成してあることを特徴とする請求項11乃至請求項14のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  16. 前記凸部は、前記上面部と前記側面部の上方にまたがって形成してあることを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか1つに記載のレンズホルダ。
  17. 撮像素子を搭載したパッケージと、該パッケージに設置されレンズホルダが係合される枠体とを備えるカメラモジュールにおいて、
    前記レンズホルダは、請求項1乃至請求項16のいずれか1つに記載のレンズホルダであることを特徴とするカメラモジュール。
  18. 撮像素子を搭載したパッケージ上にレンズホルダを係合する枠体を設置し、該枠体の内側にレンズホルダを係合してカメラモジュールを組み立てるカメラモジュール組立方法において、
    前記レンズホルダの上面部に設けられた凹部に調整治具の凸部を嵌合する工程と、
    前記調整治具を動かして前記レンズホルダを回転させることにより、前記枠体の内側へ前記レンズホルダをねじ込み、前記撮像素子の光軸方向での前記レンズホルダの位置を調整する工程とを備えることを特徴とするカメラモジュール組立方法。
  19. 撮像素子を搭載したパッケージ上にレンズホルダを係合する枠体を設置し、該枠体の内側にレンズホルダを係合してカメラモジュールを組み立てるカメラモジュール組立方法において、
    前記レンズホルダの上面部に設けられた凸部に調整治具を係合する工程と、
    前記調整治具を動かして前記レンズホルダを回転させることにより、前記枠体の内側へ前記レンズホルダをねじ込み、前記撮像素子の光軸方向での前記レンズホルダの位置を調整する工程とを備えることを特徴とするカメラモジュール組立方法。
  20. 調整治具によりレンズホルダの位置を調整した状態でネジ締めされる箇所に接着剤を塗布する工程を備えることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載のカメラモジュール組立方法。
JP2006340170A 2006-12-18 2006-12-18 レンズホルダ、カメラモジュール、及びカメラモジュール組立方法 Pending JP2008152035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006340170A JP2008152035A (ja) 2006-12-18 2006-12-18 レンズホルダ、カメラモジュール、及びカメラモジュール組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006340170A JP2008152035A (ja) 2006-12-18 2006-12-18 レンズホルダ、カメラモジュール、及びカメラモジュール組立方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008152035A true JP2008152035A (ja) 2008-07-03

Family

ID=39654262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006340170A Pending JP2008152035A (ja) 2006-12-18 2006-12-18 レンズホルダ、カメラモジュール、及びカメラモジュール組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008152035A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012128202A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 富士フイルム株式会社 レンズ装置
JPWO2012008268A1 (ja) * 2010-07-14 2013-09-09 コニカミノルタ株式会社 撮像装置及びその製造方法
CN110139007A (zh) * 2018-02-09 2019-08-16 西克股份公司 用于焦点调节的相机和方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2012008268A1 (ja) * 2010-07-14 2013-09-09 コニカミノルタ株式会社 撮像装置及びその製造方法
WO2012128202A1 (ja) * 2011-03-23 2012-09-27 富士フイルム株式会社 レンズ装置
JP5479650B2 (ja) * 2011-03-23 2014-04-23 富士フイルム株式会社 レンズ装置
JPWO2012128202A1 (ja) * 2011-03-23 2014-07-24 富士フイルム株式会社 レンズ装置
US8879176B2 (en) 2011-03-23 2014-11-04 Fujifilm Corporation Lens device
CN110139007A (zh) * 2018-02-09 2019-08-16 西克股份公司 用于焦点调节的相机和方法
JP2019191561A (ja) * 2018-02-09 2019-10-31 ジック アーゲー カメラ及び焦点調節方法
US10719676B2 (en) 2018-02-09 2020-07-21 Sick Ag Camera and method for focus adjustment
CN110139007B (zh) * 2018-02-09 2021-04-27 西克股份公司 用于焦点调节的相机和方法
JP7008652B2 (ja) 2018-02-09 2022-01-25 ジック アーゲー カメラ及び焦点調節方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6626845B2 (ja) 撮像装置、これを備える光学機器及び電子機器並びに撮像装置の製造方法
US9829670B2 (en) Lens module, method of manufacturing the same, and camera module including the same
US11656435B2 (en) Imaging lens and camera module
CN105093469B (zh) 用于机动车辆的相机模块和安装相机模块的方法
US20080112066A1 (en) Camera module capable of fixing lens held in lens barrel after the lens is adjusted in optical axis direction
JP2009157279A (ja) レンズユニット、撮像装置、電子機器、及びレンズユニットの組立方法
JP5031510B2 (ja) レンズユニット、レンズユニットの組立方法、撮像モジュールおよび撮像機器
JP5014624B2 (ja) 撮影レンズ及び撮影レンズを用いた光学機器
JP2014089348A (ja) レンズユニットおよびレンズユニットの製造方法
TW201804193A (zh) 光學單元
JP2009005328A (ja) 撮像装置及びその製造方法、並びに該撮像装置を搭載した携帯情報端末及び撮像機器
JP2008152035A (ja) レンズホルダ、カメラモジュール、及びカメラモジュール組立方法
JP2006018253A (ja) 光学部材及びその製造方法
CN101943787B (zh) 相机模组
JP2007041141A (ja) レンズ保持構造体、レンズ位置調整方法およびカメラモジュール
WO2019138589A1 (ja) レンズユニット、撮像装置、車両周辺監視システム、撮像装置の組立治具、および撮像装置の組立方法
JP2006208928A (ja) プラスチックレンズ及びレンズユニット並びにレンズユニットの組立方法
JPH08327914A (ja) 双眼鏡
US10893180B2 (en) Imaging device
JP6731280B2 (ja) 撮像装置
JP6133838B2 (ja) レンズ鏡筒、光学機器および電子機器
JPH11295579A (ja) レンズ装置、カメラおよびスコープ
JP4346077B2 (ja) 小型撮像モジュールの組立方法
US20220196962A1 (en) Lens barrel, lens device, manufacturing method of lens barrel
TWI438513B (zh) 鏡頭模組、具有該鏡頭模組之相機模組及其組裝方法