JP2009005328A - 撮像装置及びその製造方法、並びに該撮像装置を搭載した携帯情報端末及び撮像機器 - Google Patents

撮像装置及びその製造方法、並びに該撮像装置を搭載した携帯情報端末及び撮像機器 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズを含む光学系と、撮像素子とを、簡易な構造体を用いて、容易且つ高精度で位置決めされた撮像装置、及び該撮像装置を備えた携帯情報端末及び撮像機器を提供する。
【解決手段】本発明の撮像装置1は、第1の光学系3が撮像系2の上面に直接固着しており、且つ、第1の光学系3に向けて光を導く第2の光学系4を撮像系2に取り付けるための構造体12が、撮像系2の上記上面に直接固着している。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置及びその製造方法、並びに該撮像装置を搭載した携帯情報端末及び撮像機器に関し、詳細には、光学系と固体撮像素子との位置合わせを行うために用いられる構造体と、光学系とを、固体撮像素子が設けられたパッケージの上面に直接形成した撮像装置及びその製造方法、並びに該撮像装置を搭載した携帯情報端末及び撮像機器に関する。
レンズからの光を撮像素子の受光面で受けて撮像情報を得ることができる固体撮像装置は、デジタルスチルカメラや、カメラ機能を有する携帯電話などの撮像機器・情報機器に用いられている。この固体撮像装置において、レンズからの光を撮像素子における所定範囲の受光領域に照射させるとともに、設計された光学性能を十分引き出し、鮮明で片ボケ等のない画像を得るためには、レンズからの光を、撮像面の所定領域に位置精度良く、且つ良好な垂直精度で結像させる必要がある。しかしながら、レンズと撮像面との間に相対位置のズレや光軸のズレがあると、レンズからの光束の位置が撮像面から外れてしまったり、撮像された画のケラレ、アオリを生じたり、片ボケを生じたりする。このような不具合が生じないようにするためには、レンズと撮像素子との相対位置や、光軸と撮像面との垂直度を正確に合わせ、且つバックフォーカス(レンズ群のなかで一番撮像面に近い面から撮像面までの距離)を正確に合わせる必要がある。
従来の固体撮像装置においては、基板などの素子固定材に撮像素子を取り付けるとともに、この素子固定材に、レンズを保持したレンズホルダを、位置調整用のねじで位置調整可能な姿勢で組み付けた後、レンズからの光束が撮像素子の撮像面に良好に位置決めされ、レンズの光軸と撮像素子の撮像面とが垂直となるように、位置調整用のねじを用いて調整する構成がある。
特許文献1では、素子固定材とレンズホルダとの間に位置調整用基板を介装し、この位置調整用基板の素子固定材やレンズホルダに対する取付位置を、位置調整用基板に設けたねじで調整して、レンズと撮像素子との相対位置や、レンズの光軸と撮像素子の撮像面との垂直精度を合わせている。しかしながら、上記の構成の場合、撮像素子と素子固定材との位置規制や、素子固定材とレンズホルダとの位置規制を行わずに、撮像素子と素子固定材とレンズホルダとを組み付けた後に、位置調整用のねじを調整したり、位置調整用基板の取付位置をねじで調整したりして、各撮像ユニット毎に、レンズと撮像素子との相対位置や、レンズの光軸と撮像面との垂直精度等を調整している。そのため、これらの調整作業を必ず行わなければならないとともに、これらの調整作業に極めて多くの手間や時間がかかる。
特許文献2には、撮像素子との位置決めを行うための位置決め用孔が形成された素子固定材を備えた構成が開示されている。この位置決め孔には、素子固定材とレンズホルダとを位置決めするための、レンズホルダに形成された位置決め用凸部も係合できるように構成されており、係合されることによって、レンズホルダが素子固定材に固定される。すなわち、この構成によれば、素子固定材と撮像素子との相対位置を位置決めする素子固定材の位置決め用孔が、素子固定材とレンズホルダとの相対位置を位置決めする位置決め孔としても用いることができる。そのため、レンズホルダにより保持されたレンズと、撮像素子とを、比較的容易に位置決めすることができる。
特開平6−167644号公報(1994年6月14日公開) 特開2006−154319号公報(2006年6月15日公開)
しかしながら、特許文献2の構成の場合、素子固定材(素子パッケージ)に形成できる位置決め部の形状は、その製法や金型構造の関係から、小径の孔や凸形状に限られ、また、正確な形状あるいは複雑な形状を形成することが困難である。
携帯電話や小型情報端末に搭載される固体撮像装置は、その筐体における大きさの制限などにより、年々小型化が進められている。更に、近年では、固体撮像素子の高画素化・高機能化が求められており、携帯電話などに搭載される小型カメラにおいても300万〜500万画素でオートフォーカスやズーム機能が搭載されたカメラも登場している。このような、小型でかつ高機能なカメラモジュールにおいては、光学系を構成するレンズ同士の高精度組立や光学系と撮像素子との高精度な位置合わせが必須であるが、上記のように、位置決め部が、正確な形状で形成されていなかったり、位置決め機能を充分に果たすことができないと、所望の撮像品位を実現することができない。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レンズを含む光学系と、撮像素子とを、簡易な構造体を用いて、容易且つ高精度で位置決めすることができる撮像装置及びその製造方法を提供するものであるとともに、該撮像装置を搭載した携帯情報端末を提供するものである。
本発明に係る撮像装置は、上述した課題を解決するために、撮像素子と、底部に上記撮像素子を配設することができるように構成された撮像パッケージと、上記撮像パッケージの上面に設けられ、上記撮像素子に向けて光を導く第1の光学素子と、上記第1の光学素子に向けて光を導く第2の光学素子と、上記撮像パッケージの上面に設けられ、上記第1の光学素子と上記第2の光学素子とを位置合わせするための構造体とを備えることを特徴としている。具体的には、上記構造体は、第1の光学素子と、第2の光学素子と、撮像素子との相対位置を、所望の位置に定めるための構造体である。
上記の構成によれば、レンズを含む光学系と、撮像素子とを、簡易な構造体を用いて、容易且つ高精度で位置決めされた撮像装置を提供することができる。
すなわち、本発明の撮像装置の構成は、上記第1の光学素子及び上記構造体が、上記撮像パッケージの上面に設けられている。そのため、(第2の)光学素子を撮像パッケージに取り付けるための位置合わせ部(位置決め部)として機能する上記構造体を、(第1の)光学素子と同じ精度で形成することが可能であり、正確な形状の構造体を実現することができ、光学素子において一般的に採用されている複雑な構造の構造体であっても、それを正確に実現することができる。よって、位置決め機能を充分に果たすことができ、所望の撮像品位を実現することができる。
また、第1の光学素子が撮像パッケージの上面に設けられていることから、位置合わせ部を形成した部材を介装させて、光学素子を実装する構成と比較して、撮像装置の小型化を実現することができ、小型化でありながら、高性能な撮像品位を実現する撮像装置を提供することができる。
また、光学系を構成するレンズ同士の高精度組立も可能となる。
また、本発明に係る撮像装置は、さらに、上記第2の光学素子を保持する保持体を備えており、上記保持体が、上記構造体を介して、上記撮像パッケージに対して固定されていてもよい。
また、本発明に係る撮像装置は、上記構造体と上記第1の光学素子とが、一体的に構成されている。
これにより、上記構造体と上記第1の光学素子とが別体で構成されている場合と比較して、撮像パッケージの上面への取り付け時(固着時)に、取り扱いを容易に行うことができる。すなわち、上記構造体と上記第1の光学素子とが別体で構成されている場合、撮像パッケージの上面への取り付け時(固着時)に、個々を、撮像素子に対して位置合わせするのに加えて、互いの位置合わせが必要となるため、工程が煩雑になる。これに対して、上記構造体と上記第1の光学素子とが一体になっていれば、互いの位置合わせは必要なくなり、工程を簡素化することが可能である。
また、上記の構成によれば、構造体と第1の光学素子とが別体で構成されている場合と比較して、固着強度を高めることができる。すなわち、上記構造体と上記第1の光学素子とが別体で構成されている場合、撮像パッケージの上面への取り付け時(固着時)に、各々が、撮像パッケージの上面に独立して固着されているため、上記構造体が比較的小さいサイズの場合には、何らかの外的要因によって、撮像パッケージの上面から離脱したり、位置ズレを起こしたりする虞がある。これに対して、上記構造体と上記第1の光学素子とが一体になっていれば、上記構造体が小さいサイズのものであっても、上記構造体は、第1の光学素子によっても、撮像パッケージの上面に固着させられた状態となっている。そのため、固着強度を高め、信頼性の高い位置決めを実施することが可能となる。
尚、本発明に係る撮像装置は、構造体と第1の光学素子とが別体で構成されているが、同時に形成された構成であってもよい。この構成によれば、別体であっても、工程数を増やすことなく形成することができる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像パッケージが、撮像素子の上に、透光性材料からなる蓋部材を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、透光性材料からなる蓋部材を有していることから、撮像素子を、湿気や、外部の粉塵から保護することができる。よって、所望の撮像品位を維持することができるとともに、撮像素子の劣化を防ぐことができる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記撮像パッケージは、第1の光学素子以外から撮像素子に光が入射することを防ぐための不透光性部材を有していることが好ましい。
上記の構成によれば、不要な光が撮像素子に入射することがなく、撮像品位を損なうことなく、高い撮像精度を実現することができる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記第1の光学素子として、撮像パッケージの上記上面と対向する面が平面である平凹レンズまたは平凸レンズを用いることができる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記第1の光学素子が、撮像パッケージの上記上面から上方に向けて突出した突出構造を複数有しており、上記突出構造は、先細り構造であるものを用いることができる。
上記の構成によれば、上記第1の光学素子に入射する光は、複数の突出構造によって反射が抑制される。これにより、上記第1の光学素子における光の損失(ロス)を抑え、撮像素子への光の入射量を十分確保することができる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記構造体を凸型構造として、上記第2の光学素子には、上記凸型構造に咬合する凹型構造が形成することができる。また、この構成とは逆に、本発明に係る撮像装置は、上記構造体に凹型構造を形成しておき、上記第2の光学素子が、上記凹型構造に咬合する構成であってもよい。
また、凸型構造が先細りの構造であってもよく、凹型構造が先細りの構造であってもよい。これにより、咬合をスムーズに行うことができる。また、撮像装置の製造過程において構造体及び第2の光学素子を射出成形によって形成する場合、先細りした構造としておくことによって、金型からの離型が容易となる。
また、本発明に係る撮像装置は、上記構造体が、撮像パッケージの上面にて、第1の光学素子の外周を囲む輪状に構成されていることが好ましい。これにより、撮像装置の製造過程において、構造体及び第2の光学素子を射出成形によって形成する場合、金型の作製が容易でかつ高精度に作製することができる。また、金型から離型する際に、離型剤等を必要とせずに、構造体を欠けさせることなく離型することができる。また、第1の光学素子の外周を囲む輪状、すなわち連続した構造体とすることによって、構造体の強度が向上し、変形も抑制することができる。しかしながら、これに限定されるものではなく、本発明に係る撮像装置は、上記構造体が、撮像パッケージの上面にて、第1の光学素子の外周に沿って断続して配置されていてもよい。
また、本発明に係る撮像装置は、上記第2の光学素子が、複数のレンズを有していてもよい。
また、本発明に係る別の撮像装置は、上述した課題を解決するために、撮像素子と、底部に上記撮像素子を配設することができるように構成された撮像パッケージと、上記撮像素子に向けて光を導く第1の光学素子とを備えており、上記第1の光学素子は、一方の面には、上記撮像パッケージの上面に配置される平面を有しており、他方の面には、光学有効領域の外に、該他方の面側に配設される部材と、第1の光学素子との位置合わせを行う際に用いられる突起もしくは窪みが設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1の光学素子に形成した上記突起もしくは窪みを、レンズを含む光学系(例えば、レンズを保持したレンズ鏡筒)と、撮像素子との位置合わせ部として用いることができ、且つ、この突起もしくは窪みを、レンズと同様の精度、すなわち高精度で作成することができる。
さらに、上記した構成を有する撮像装置を備えた携帯情報端末も本発明の範囲である。
さらに、上記した構成を有する撮像装置を備えた撮像機器も本発明の範囲である。撮像機器としては、デジタルスチルカメラやビデオカメラなどが挙げられる。
また、本発明に係る撮像装置の製造方法は、上述した課題を解決するために、底部に撮像素子を搭載した撮像パッケージを配置したときに撮像パッケージの上面に所定の空間が形成される金型を配置した後、上記空間に未硬化の液状材料を充填する充填工程と、上記充填工程によって充填された液状材料を硬化させる硬化工程とを含み、撮像パッケージの上記上面に、上記撮像素子に光を導く第1の光学素子と、第1の光学素子に向けて光を導く第2の光学素子を撮像パッケージに取り付けるための構造体とを、上記液体材料により形成することを特徴としている。
上記の構成によれば、レンズを含む光学系と、撮像素子とを、簡易な構造体を用いて、容易且つ高精度で位置決めすることができる。
すなわち、本発明の撮像装置の製造方法は、上記第1の光学素子及び上記構造体が、上記撮像パッケージの上面に設けられている。そのため、(第2の)光学素子を撮像パッケージに取り付けるための位置合わせ部(位置決め部)として機能する上記構造体を、(第1の)光学素子と同じ精度で形成することが可能であり、正確な形状の構造体を実現することができ、光学素子において一般的に採用されている複雑な構造の構造体であっても、それを正確に実現することができる。よって、位置決め機能を充分に果たすことができ、所望の撮像品位を実現することができる。
また、第1の光学素子が撮像パッケージの上面に設けられていることから、位置合わせ部を形成した部材を介装させて、光学素子を実装する構成と比較して、撮像装置の小型化を実現することができ、小型化でありながら、高性能な撮像品位を実現することができる。
本発明に係る撮像装置は、以上のように、撮像素子と、底部に上記撮像素子を配設することができるように構成された撮像パッケージと、上記撮像パッケージの上面に設けられ、上記撮像素子に向けて光を導く第1の光学素子と、上記第1の光学素子に向けて光を導く第2の光学素子と、上記撮像パッケージの上面に設けられ、上記第1の光学素子と上記第2の光学素子とを位置合わせするための構造体とを備えることを特徴としている。また、本発明に係る別の撮像装置は、以上のように、撮像素子と、底部に上記撮像素子を配設することができるように構成された撮像パッケージと、上記撮像素子に向けて光を導く第1の光学素子とを備えており、上記第1の光学素子は、一方の面には、上記撮像パッケージの上面に配置される平面を有しており、他方の面には、光学有効領域の外に、該他方の面側に配設される部材と、第1の光学素子との位置合わせを行う際に用いられる突起もしくは窪みが設けられていることを特徴としている。また、本発明に係る撮像装置の製造方法は、以上のように、底部に撮像素子を搭載した撮像パッケージを配置したときに撮像パッケージの上面に所定の空間が形成される金型を配置した後、上記空間に未硬化の液状材料を充填する充填工程と、上記充填工程によって充填された液状材料を硬化させる硬化工程とを含み、撮像パッケージの上記上面に、上記撮像素子に光を導く第1の光学素子と、第1の光学素子に向けて光を導く第2の光学素子を撮像パッケージに取り付けるための構造体とを、上記液体材料により形成することを特徴としている。また、上記した構成を有する撮像装置を備えた携帯情報端末も本発明の範囲であり、また、上記した構成を有する撮像装置を備えた撮像機器も本発明の範囲である。
以上の構成とすれば、レンズを含む光学系と、撮像素子とを、簡易な構造体を用いて、容易且つ高精度で位置決めすることができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態を図1ないし図6に基づいて説明する。尚、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の実施形態および図面に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の撮像装置の構成を示した図である。本実施形態の撮像装置1は、例えば、携帯電話機等(携帯情報端末)において撮像を行うときに用いることができる。そのため、本実施形態の撮像装置1は、図1に示すように、撮像系(撮像パッケージ)2と、第1の光学系(第1の光学素子)3と、第2の光学系(第2の光学素子及び保持体、部材)4とを少なくとも備えている。以下、各構成部材について詳述する。
図2は、撮像系2と、第1の光学系3とによって構成された固体撮像部の構成を示した断面図である。
上記撮像系2は、図2に示すように、固体撮像素子5と、有効画素領域6と、透光性蓋部7とからなる撮像素子ユニット8、基板9、電極10、及び、不透光性パッケージ11を有している。
上記撮像素子ユニット8の固体撮像素子5は、半導体基板上に平面視矩形状に形成されており、光を受光して電気信号に変換することができる。固体撮像素子5は、具体的には、CCDもしくはCMOSイメージセンサーを用いて構成することができる。
上記撮像素子ユニット8の有効画素領域6は、上記固体撮像素子5に形成されており、実際に光を受光している領域である。
上記撮像素子ユニット8の透光性蓋部7は、外部の湿気、ダスト(ゴミ、切りくず)などから保護するために有効画素領域6に対向した位置に設けられており、例えば、ガラス材料を用いて構成することができる。透光性蓋部7には、その片面またはその両面に、必要に応じて機能性膜を設けてもよい。機能性膜としては、ARコート膜やIRカット膜等が挙げられるが、これに限定されるものではなく、固体撮像素子5に入射する光に対して何らかの作用を及ぼす従来公知のものであってもよい。
上記基板9は、上記の構成を備えた撮像素子ユニット8がマウントするために設けられており、例えばセラミックやガラエポ基板を用いて構成することができる。
上記電極10は、上記基板9における撮像素子ユニット8実装側とは反対側の面に形成されており、固体撮像素子5からの電気信号を外部に引き出している。固体撮像素子5で生成される電気信号は、例えばワイヤーボンディングを介して、電極10に出力される。
尚、基板9は、撮像素子ユニット8の強度を確保するものである。そのため、仮に撮像素子ユニット8自体で所望の強度が得られる場合には、基板9を設けなくてもよい。基板9を設けない場合、電極10は、固体撮像素子5における透光性蓋部7に対向する側とは反対側の面に形成することができる。
基板9の上面における、透光性蓋部7と固体撮像素子5とで密閉された領域以外の部分は、上記不透光性パッケージ11によって封止されている。不透光性パッケージ11は、被撮像体とは関係ない光、すなわち不要な光が固体撮像素子5に入射することを防ぎ、高い撮像品位を実現することができる。また、不透光性パッケージ11を設けることによって、ゴミの侵入を考えずに後の組立工程が進められるため、撮像素子ユニット8の取り扱いが簡易で、高い信頼性を確保することができる。不透光性パッケージ11は、半導体パッケージ用モールド樹脂等の従来公知の遮光材料から構成することができ、透光性蓋部7と固体撮像素子5とで密閉された領域以外をこの遮光材料によって封止すればよい。
以上のような構成を備えた上記撮像系2の、透光性蓋部7と不透光性パッケージ11とによって形成される面(以下、この面を撮像系2の上面と称する)には、図1及び図2に示すように、上記第1の光学系3が形成されている。
上記第1の光学系3は、例えば、透光性を有するガラスや樹脂から構成することができ、後述するように、固体撮像素子5の近傍における撮像系2の上面に形成されている。第1の光学系3は、主に固体撮像素子5への光の入射角を緩和し、周辺部の光量落ちを改善する役割を有しているが、必要に応じて、本実施形態のようにレンズ機能を有する構造としてもよい。尚、本実施形態では、図1及び図2に示すように、第1の光学系3として平凸レンズを採用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、平凹レンズを採用してもよい。
上記第1の光学系3は、撮像系2の上面をみたときに、図3に示すように円形を有している。そして、この円形の第1の光学系3の外周には、上記第2の光学系4と、上記撮像系2との位置決めを行うために設けられた本発明の特徴的構成である構造体12aが形成されている。
上記構造体12aは、撮像系2の上面から突出した凸型構造であり、図3に示した円形の第1の光学系3の外周において第1の光学系3と同心円状の輪を構成するように形成されている。同心円状とすることで、金型の作製が容易でかつ高精度に作製することができるだけでなく、金型から離型する際に、離型剤等を必要とせずに、構造体12aが欠けることなく離型することを可能とする。また、外周に輪状の構造、すなわち連続した構造とすることによって、構造体12aの変形も抑制することができる。更に、図2に示すように、構造体12aを突出端に向けて徐々に細くなった先細りした構造となっている。このように先細りした構造とすることによって、構造体12aを金型を用いて製造する際に、離型性をより一層向上させることができるだけでなく、後述する、第2の光学系4に設けている受け部16(図5)との嵌合も容易となる。
構造体12aは、図2に示すように、第1の光学系3と一体的に構成されている。このように構造体12aと第1の光学系3とを一体的に構成すれば、取り扱いや撮像系2の上面への固定等が容易となると共に、変形等により、構造体12aの第1の光学系3に対する位置決め機能を損なうことを抑制することができる。仮に、構造体12aと第1の光学系3とが一体的に構成されておらず、各々別体で構成されている場合、撮像系2の上面への形成時に、個々を、撮像素子に対して位置合わせするのに加えて、互いの位置合わせが必要となるため、工程が煩雑になる。これに対して、構造体12aと第1の光学系3とが一体的に構成されていれば、互いの位置合わせは必要なくなり、工程を簡素化することが可能である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、構造体12aと第1の光学系3とが別体で構成されていてもよい。この場合には、形成工程数が増加しないよう、両者を同時に撮像系2の上面に形成することが好ましい。以下の説明では、構造体12aと第1の光学系3とが一体的に構成されている態様について説明する。
構造体12aを構成する材料は、第1の光学系3を構成する材料と同一であり、ガラスや樹脂を用いることができる。
樹脂の場合は、紫外線等により硬化する樹脂を用いることができる。樹脂を用いれば、構造体12a及び第1の光学系3を、撮像系2の上面に直接形成することが可能である。直接形成することによって、位置調整や接着材等を用いて固定するといった工程を簡略化することが可能となる。この形成方法については、後述する。
一方、ガラスの場合は、撮像系2の上面に直接形成することは困難である。しかしながら、撮像系2の上面に配設する前に、予め構造体12a及び第1の光学系3を一体的に構成(製造)し、該製造物と有効画素領域6との位置調整を行った後、接着剤等を用いて撮像系2の上面に固着させればよい。
また、樹脂の中でも熱硬化性樹脂を用いる場合、撮像系2の上面で樹脂を加熱して硬化させると撮像系2の破損を招く恐れがある。そこで、このように撮像系2の破損を招く恐れがある材料を採用する場合には、ガラスの場合と同様に、撮像系2の上面に配設する前に、予め構造体12a及び第1の光学系3を一体的に構成(製造)しておけばよい。
尚、構造体12aと第1の光学系3との一体構造は、図2に示すように構造体12a及び第1の光学系3の下面に厚みを有する構造のほかにも、構造体12a及び第1の光学系3同士の一部が繋がった構造(不図示)であってもよい。
また、本実施形態では、輪状の構造体12aについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、別の形状として、輪状ではなく、構造体12aと同じ位置にあって、且つ互いに等間隔をあけて並ぶ複数の構造体からなるものであってもよい。図4は、この構造を撮像系2の上面を斜め方向からみたときの状態を示している。図4では、第1の光学系3の同心円状に等間隔に少なくとも3箇所に設けている。図4に示す各構造体12a’は、ピン形状やそれに類似した形状で形成してもよい。この場合、第1の光学系3及び撮像系2の中心光軸に対して垂直な平面を形成し、その結果、光学系のチルトを抑制することができる。また、構造体12aを第1の光学系3の外周の同心円状に少なくとも3箇所以上のフック形状として、第2の光学系4を接着剤の介在なしに撮像系2の上面に搭載できる構造としても良い。
上記第2の光学系4は、少なくとも1枚以上のレンズ14(第2の光学素子)と、レンズ14を保持する鏡筒15(保持体)とによって構成されており、図5に示すように、複数のレンズ14が配設されることが好ましい。上記鏡筒15には、上記構造体12aと嵌合するように形成された受け部16が設けられている。すなわち、受け部16は、凹型構造を有している。
以上の構成を備えた撮像装置1(図1)において、第2の光学系4(レンズ14)、第1の光学系3、及び撮像系2の光軸同士が一致していないと、撮像された画のケラレ、アオリを生じたり、片ボケを生じたりする。そこで、以下に、図6に基づいて、これらの光軸同士を互いに一致もしくは実質的に一致させるための、撮像系2と第1の光学系3との組立時、及び第1の光学系3と第2の光学系4との組立時に行われる位置調整(位置合わせ)を、第1の光学系3及び第2の光学系4の製造工程に沿って説明する。
まず、図6に示すXYステージ17に撮像系2を載置する。次に、第1の光学系3及び構造体12aを樹脂を用いて形成する場合は、XYステージ17に載置した撮像系2の上面に、第1の光学系3と構造体12aとが互いに位置合わせされている金型13を配置する。この金型は透明材料から構成されている。そのため、金型13越しにCCDカメラ18で認識し、つづいて透明金型13に付けられたアライメントマークや、第1の光学系3の外周あるいは、第1の光学系3の外周に設けた構造体12aを認識して、有効画素領域6の中心と金型の中心を合わせるようにXYステージ17で位置調整を行う。これにより、第1の光学系3及び構造体12aは、撮像系2の有効画素領域6に対して高精度にアライメントされる。
このようにアライメントがとれた状態で、例えば紫外線硬化樹脂を金型に充填する。そして、透明である金型の外側から紫外線を照射し、充填した樹脂を硬化させる。これにより、撮像系2の上面に、第1の光学系3と構造体12aとを直接形成することができる。
次に、第2の光学系4を実装する。撮像系2の有効画素領域6と、第1の光学系3及び構造体12aとが高精度に位置合わせされていれば、この構造体12aに、第2の光学系4の受け部16と嵌合することによって、有効画素領域6と、第1の光学系3と、第2の光学系4とを高精度に組み立てることができる。ここで、第2の光学系4を構成するレンズ14と鏡筒15とは、予め、レンズ14の光軸と、第1の光学系3の光軸とが互いに一致もしくは実質的に一致するように組み立てられており、鏡筒15の受け部16も、これらの光軸同士が一致もしくは実質的に一致するよう形成されている。受け部16の形成方法は、鏡筒15を金型によって成型し、この金型に受け部16の形状を設けておけばよい。これにより、簡易且つ正確に鏡筒15及び受け部16を形成することができる。
以上のように、本実施形態における撮像装置1は、固体撮像素子5が底面に搭載された撮像系2と、固体撮像素子5に光学像を結像できるように構成された第1の光学系3とを備えており、第1の光学系3は、一方の面に平面を有していて、該平面と撮像系2の上面とが固着することによって撮像系2の上面に搭載されており、上記第1の光学系3には、他方の面における光学有効領域の外に、他方の面の側に配設される第2の光学系4と第1の光学系3との位置決めを行う際に用いられる構造体12aが設けられている。これにより、レンズを含む光学系と、撮像素子とを、簡易な構造体を用いて、容易且つ高精度で位置決めされた撮像装置を提供することができる。すなわち、撮像装置1の構成は、第1の光学系3及び構造体12aを、撮像系2の上面に直接固着させている。そのため、第2の光学系4を搭載する際の位置決め部として機能する構造体12aを、第1の光学系3と同じ精度で形成することが可能であり、正確な形状の構造体12aを実現することができ、光学素子において一般的に採用されている複雑な構造の構造体であっても、それを正確に実現することができる。よって、位置決め機能を充分に果たすことができ、所望の撮像品位を実現することができる。
また、第1の光学系3を撮像系2の上面に直接固着させていることから、位置決め部を形成した部材を介装させて、光学素子を実装する構成と比較して、撮像装置の小型化を実現することができ、小型化でありながら、高性能な撮像品位を実現する撮像装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、構造体12aと第1の光学系3とが、一体的に構成されていることから、構造体と第1の光学系とが別体で構成されている場合と比較して、撮像系2の上面への取り付け時(固着時)に、取り扱いを容易に行うことができる。すなわち、上記構造体と上記第1の光学素子とが別体で構成されている場合、撮像系2の上面への取り付け時(固着時)に、個々を、撮像素子に対して位置合わせするのに加えて、互いの位置合わせが必要となるため、工程が煩雑になる。これに対して、上記構造体と上記第1の光学素子とが一体になっていれば、互いの位置合わせは必要なくなり、工程を簡素化することが可能である。
また、上記の構成によれば、構造体と第1の光学系とが別体で構成されている場合と比較して、固着強度を高めることができる。すなわち、構造体と第1の光学系とが別体で構成されている場合、撮像系2の上面への取り付け時(固着時)に、各々が、撮像系2の上面に独立して固着されているため、上記構造体が比較的小さいサイズの場合には、何らかの外的要因によって、撮像系2の上面から離脱したり、位置ズレを起こしたりする虞がある。これに対して、本実施形態のように構造体12aと第1の光学系3とが一体になっていれば、構造体12aが小さいサイズのものであっても、構造体12aは、第1の光学素子によっても、撮像系2の上面に固着させられた状態となっている。そのため、固着強度を高め、信頼性の高い位置決めを実施することが可能となる。
また、本発明に係る撮像装置は、以下の構成を特徴としていると換言することができる。
すなわち、本発明に係る撮像装置は、固体撮像素子と、固体撮像素子を有するパッケージと、パッケージの上面に、固体撮像素子と対向して配設した光学素子と、光学素子の外周に配設した構造体と、を備えたことを特徴としていると換言することができる。また、上記の構成において、構造体は、光学素子と一体で形成されていることが好ましい。また、上記の構成において、光学素子と構造体は、パッケージの上面に形成されていることが好ましい。また、上記の構成において、構造体は、光学素子の外周に同心円状に形成されていることが好ましいが、構造体は、等間隔に、少なくとも3箇所に設けられていてもよい。また、上記の構成において、構造体は、凸形状からなることが好ましい。
尚、本実施形態では、携帯電話機等の携帯情報端末を例に挙げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、あらゆる撮像機器に適用することが可能である。
〔実施の形態2〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図7及び図8に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。
図7は、本実施形態の撮像装置の一部である固体撮像部の構成を示した断面図を示しており、上記実施の形態1の図2に示した構成に相当する。図7に示す固体撮像部は、上記実施の形態1の図2に基づいて説明した固体撮像部の構造体12aに代えて、構造体12bを備えている。
構造体12bは、図7に示すように、凹型構造となっている。構造体12bは、凹形状が、実施の形態1の図2に示した構造体12aと同じく、図7に示す円形の第1の光学系3の外周において第1の光学系3と同心円状の輪を構成するように形成されている。また、図7に示すように、構造体12bは、開口部から先端に向けて凹型構造が徐々に細くなった先細りした構造となっている。このような先細りした構造にすることによって、構造体12bを金型を用いて製造する際に、離型性をより一層向上させることができる。
ところで、上記した実施の形態1では、構造体12a(図2)と嵌合するように形成された受け部16が鏡筒15(図5)に設けられている。これに対して、本実施形態の第2の光学系4’は、鏡筒15’の端部が、凹型の構造体12bと嵌合する。すなわち、本実施形態は、鏡筒15の端部に凸型構造の受け部を形成せず、鏡筒15の端部が、直接、凹型の構造体12bと嵌合するように構成されている。
従来の撮像装置(以下、カメラモジュールと記載する)は、デジタルカメラを想定していたが、近年のカメラモジュールは、先に示したように、携帯電話等の携帯端末に搭載されることを想定としている。カメラモジュールが携帯端末に搭載される場合、カメラモジュールには、薄型化・小型化が要求されることとなり、カメラモジュールを構成する光学系、固体撮像装置の薄型化・小型化を行う必要がある。そこで、本発明の撮像装置においては、撮像系の上面にレンズ機能を有する光学系を設け、レンズ枚数やレンズの厚みを削減しても光学性能を低下させない光学系とした構成を取っている。また、透光性蓋部7を有効画素領域とほぼ同程度のサイズとし性能を維持した構成をとっている。
その結果、カメラモジュールを構成する光学系や固体撮像装置の薄型化・小型化は出来たものの、それらを組み立てることが困難な構造となっている。例えば、光学系を調整する機構を設けるスペースがないことが挙げられる。そこで、本実施形態では、光学系を構成するレンズを保持する鏡筒15の側面を薄肉とした場合において、構造体12が凸型構造の場合、鏡筒15の側面に嵌合するための凹型構造を設けることができない場合がある。そこで、構造体12を図7に示すように凹型構造とすれば、鏡筒15の側面に嵌合するための凸型構造は、形成することなく直接に嵌合することができる。この状態を図8に示す。
また、本実施形態のように、凹型構造の構造体12bを形成することによって、第2の光学系4’を無調整で組み立てることができる。よって、上記した実施の形態1と比べて、構造における低コスト化、簡便な組立による低コスト化が実現できる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すように、第2の光学系4’の鏡筒15の端部に、凸型構造19を形成してもよい。そして、凸型構造19は、先細りした構造の凹型の構造体12bに嵌合するように、突出端に向けて徐々に細くなった先細りした構造とすることができる。
また、構成体12bは、同心円状に連続した構造であっても、あるいは、等間隔で、少なくとも3箇所に形成した構造であっても構わない。その他の形状や製造工程については、上記した実施の形態1に同じものとすることができる。
〔実施の形態3〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図10及び図11に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。
図10は、本実施形態の撮像装置の一部である撮像系2´の構成を示した断面図を示しており、上記実施の形態1の図2に示した構成に相当する。図10に示す撮像系2´は、上記実施の形態1の図2に基づいて説明した不透光性パッケージ11に代えて、撮像素子保護部材20を備えている。以下、本実施形態について詳述する。
本実施形態の撮像装置に設けられた撮像系2´は、図10に示すように、固体撮像素子5と、有効画素領域6と、透光性蓋部7と、基板9、電極10、及び、素子保護部材20とを有している。この撮像系2´では、素子保護部材20は樹脂材料で成型されており、透光性蓋部7を保持するとともに、固体撮像素子5を覆ってゴミ・傷から保護し、被撮像体とは関係ない光、すなわち不要な光が固体撮像素子5に入射することを防ぐ。
素子保護部材20は、透光性蓋部7を貼り付けた後、基板9に接着剤等により固定される。ここでは、透光性蓋部7は、素子保護部材20に固定するために固体撮像素子5と同じ側に固定した構成としているが、固体撮像素子5と逆の側に固定した構成としても構わない。例えば、透光性蓋部7の周辺の断面からゴミや埃が落ちるのであれば、固体撮像素子5と逆の側に固定した構成とすることによって防止することが可能である。いずれの構成であっても撮像系の上面に第1の光学素子及び構造体を形成することによって図2と同様の構成を得ることができる。
構造体12aと第1の光学系3とは、図10に示すように、透光性蓋部7の上面に設けられていればよい。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、図11にしめすように、構造体12aが、部分的に素子保護部材20の上面に配置されていてもよい。また、図示しないが、構造体12aは素子保護部材20の上面に配置されて、第1の光学系3のみが透光性蓋部7の上面に配置されてもよい。
〔実施の形態4〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図12に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付し、その説明を省略する。
図12は、本実施形態の撮像装置の一部である撮像系2及び第1の光学系3´の構成を示した断面図を示しており、上記実施の形態1の図2に示した構成に相当する。図12に示す第1の光学系3´について、以下に詳述する。
上記実施の形態1の第1の光学系3は、固体撮像素子5への入射角を緩和や、周辺部の光量落ちを改善する役割を有したり、レンズ機能を有する構成としていたが、本実施形態で採用している第1の光学系3´は、固体撮像素子5へ入射する光線により、不透光性パッケージ11に設けられた透光性蓋部7から反射する光を低減するために透光性蓋部7の表面に反射を抑制する複数の先鋭構造(突出構造)を設けた構成とした。
一般に、透光性蓋部の表面には、反射を防止するためにARコート層を設けた構成を採用している。しかしながら、本発明は、第2の光学系4(具体的にはレンズ14)の位置決めを行う構造体12を形成することが特徴であり、不透光性パッケージの表面に構造体を形成する工程を必要とする。その結果、コストの増加につながり問題となった。そこで、ここでは、ARコート層を形成せず、構造体12を形成すると同時に反射を抑制する複数の先鋭構造を形成することによって、コストを増加させることなく、撮像装置を得ることができる。
複数の先鋭構造の形成は、上記実施の形態1に示した第1の光学系3の形成と同じであり、金型に複数の先鋭構造を形成する構成を設け、紫外線硬化樹脂を用いて構造体12と同時に形成することができる。
尚、図12では、透光性蓋部7に直接、複数の先鋭構造を固定した構成としているが、僅かに厚みを設けてその上に複数の先鋭構造を形成した構成としても構わない。その構成とすることによって、例えば、紫外線硬化樹脂を均一に流し込むことができ、複数の先鋭構造が一つも欠けることなく形成することができる。
複数の先鋭構造のサイズとしては、例えば、ピッチ250nm、アスペクト比を1以上とすることによって、撮像において必要とされる波長の範囲(例えば、300〜800nm)において反射率を1%未満とすることができる。
また、第1の光学系3を曲面形状とし、その表面に複数の先鋭構造を有する構成としても構わない。一般にレンズの表面にはARコート層を設けた構成とし、反射を防止するが、ARコート層を形成する工程を省略して、曲面形状と、その表面に反射を抑制する先鋭構造を同時に形成することができる。この時の金型としては、曲面形状を形成する型を先に形成し、その後に、複数の先鋭構造を形成する型を追加して設けることによって形成することができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の撮像装置は、第1の光学素子が撮像パッケージの上面に直接固着しており、且つ、第1の光学素子に向けて光を導く第2の光学素子を撮像パッケージに取り付けるための構造体が、撮像パッケージの上記上面に直接固着していることから、レンズを含む光学系と、撮像素子とを、簡易な構造体を用いて、容易且つ高精度で位置決めされた撮像装置を提供することができる。
従って、デジタルカメラや、撮像機能をもつ携帯電話機といった撮像素子を搭載するあらゆる機器に適用することができる。
本発明に係る撮像装置の一実施形態の構成を示した断面図である。 図1に示した撮像装置の主要部の一つの構成を示した断面図である。 図1に示した撮像装置の主要部の一つの構成を示した斜視図であり、図2に示す構成と同一の構成である。 図1に示した撮像装置の主要部の一つの構成を示した斜視図であり、図2及び図3に示す構成の変形例である。 図1に示した撮像装置の主要部の一つの構成を示した断面図である。 図1に示した撮像装置の主要部の一つの構成を製造している段階を示した図である。 本発明に係る撮像装置の主要部の他の実施形態を示した断面図である。 本発明に係る撮像装置の主要部の他の実施形態を示した断面図である。 本発明に係る撮像装置の主要部の他の実施形態を示した断面図である。 本発明に係る撮像装置の主要部の他の実施形態を示した断面図である。 本発明に係る撮像装置の主要部の他の実施形態を示した断面図である。 本発明に係る撮像装置の主要部の他の実施形態を示した断面図である。
符号の説明
1 撮像装置
2 撮像系(撮像パッケージ)
3 第1の光学系(第1の光学素子)
4 第2の光学系(第2の光学素子、部材)
5 固体撮像素子(撮像素子)
6 有効画素領域
7 透光性蓋部
8 撮像素子ユニット
9 基板
10 電極
11 不透光性パッケージ
12a 構造体(凸型構造)
12b 構造体(凹型構造)
13 金型
14 レンズ
15 鏡筒
16 受け部(凹型構造)
17 XYステージ
18 CCDカメラ
19 凸型構造

Claims (20)

  1. 撮像素子と、
    底部に上記撮像素子を配設することができるように構成された撮像パッケージと、
    上記撮像パッケージの上面に設けられ、上記撮像素子に向けて光を導く第1の光学素子と、
    上記第1の光学素子に向けて光を導く第2の光学素子と、
    上記撮像パッケージの上面に設けられ、上記第1の光学素子と上記第2の光学素子とを位置合わせするための構造体とを備えることを特徴とする撮像装置。
  2. さらに、上記第2の光学素子を保持する保持体を備えており、
    上記保持体は、上記構造体を介して、上記撮像パッケージに対して固定されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記構造体は、第1の光学素子と、第2の光学素子と、撮像素子との相対位置を、所望の位置に定めるための構造体であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 上記構造体と上記第1の光学素子とは、一体的に構成されていることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 上記構造体と上記第1の光学素子とは、別体であるが、同時に形成された構成であることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の撮像装置。
  6. 上記撮像パッケージは、撮像素子の上に、透光性材料からなる蓋部材を有していることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の撮像装置。
  7. 上記撮像パッケージは、第1の光学素子以外から撮像素子に光が入射することを防ぐための不透光性部材を有していることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の撮像装置。
  8. 上記第1の光学素子は、撮像パッケージの上記上面と対向する面が平面である平凹レンズまたは平凸レンズであることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の撮像装置。
  9. 上記第1の光学素子は、撮像パッケージの上記上面から上方に向けて突出した突出構造を複数有しており、
    上記突出構造は、先細り構造であることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の撮像装置。
  10. 上記構造体は、凸型構造であり、
    上記第2の光学素子には、上記凸型構造に咬合する凹型構造が形成されていることを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載の撮像装置。
  11. 上記構造体は、凹型構造が形成されており、
    上記第2の光学素子は、上記凹型構造に咬合することを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載の撮像装置。
  12. 上記凸型構造は、先細りの構造であることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  13. 上記凹型構造は、先細りの構造であることを特徴とする請求項10または11に記載の撮像装置。
  14. 上記構造体は、撮像パッケージの上面にて、第1の光学素子の外周を囲む輪状に構成されていることを特徴とする請求項1から13までの何れか1項に記載の撮像装置。
  15. 上記構造体は、撮像パッケージの上面にて、第1の光学素子の外周に沿って断続して配置されていることを特徴とする請求項1から13まで10の何れか1項に記載の撮像装置。
  16. 上記第2の光学素子は、複数のレンズを有していることを特徴とする請求項1から15までの何れか1項に記載の撮像装置。
  17. 撮像素子と、
    底部に上記撮像素子を配設することができるように構成された撮像パッケージと、
    上記撮像素子に向けて光を導く第1の光学素子とを備えており、
    上記第1の光学素子は、一方の面には、上記撮像パッケージの上面に配置される平面を有しており、他方の面には、光学有効領域の外に、該他方の面側に配設される部材と、第1の光学素子との位置合わせを行う際に用いられる突起もしくは窪みが設けられていることを特徴とする撮像装置。
  18. 請求項1から17までの何れか1項に記載の撮像装置を備えていることを特徴とする携帯情報端末。
  19. 請求項1から17までの何れか1項に記載の撮像装置を備えていることを特徴とする撮像機器。
  20. 底部に撮像素子を搭載した撮像パッケージを配置したときに撮像パッケージの上面に所定の空間が形成される金型を配置した後、上記空間に未硬化の液状材料を充填する充填工程と、
    上記充填工程によって充填された液状材料を硬化させる硬化工程とを含み、
    撮像パッケージの上記上面に、上記撮像素子に光を導く第1の光学素子と、第1の光学素子に向けて光を導く第2の光学素子を撮像パッケージに取り付けるための構造体とを、上記液体材料により形成することを特徴とする撮像装置の製造方法。
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