JP4857035B2 - 光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ及び交換レンズ等の光学機器に関する。
光学機器において、レンズを内部に収容する鏡筒は複数の部材(鏡筒構成部材)を組み合わせて構成される。そして、これら複数の鏡筒構成部材は、組立性や結合の確実性及び分解の容易さを考慮して、ビス締めによって結合される場合が多い(例えば、特許文献1,2参照)。
図11には、従来のビデオカメラを模式的に示している。101はレンズ鏡筒、102は記録再生ユニットである。103は電気回路基板、104は液晶表示装置である。さらに、105はバッテリ、106は外装部材である。
レンズ鏡筒101の外周には、その光軸方向に配置された複数の鏡筒構成部材を光軸に平行な方向に延びるビスで結合するためのフランジ部101a〜101cが設けられている。
特開2001−290184号公報(段落0031、図1等) 特開2003−295249号公報(段落0021、図1等)
光学機器のレンズ鏡筒内には、複数のレンズ、絞り及びNDフィルタといった光学素子やこれらを駆動するアクチュエータをはじめ、防振レンズユニットや可動光学素子の位置を検出する検出器等の多くの部材が組み込まれる。その一方、携帯性や収納性の向上のために、光学機器の小型化や出っ張りの少ないデザインが求められている。
しかしながら、図11に示すように、複数の鏡筒構成部材をビス結合するためにレンズ鏡筒101にフランジ部101a〜101cがあると、外装部材106に該フランジ部の出っ張りに対応した凸部106a,106bを設ける必要がある。若しくは、破線106cで示すように、外装部材106をレンズ鏡筒101に比べて大きく形成する必要がある。つまり、光学機器の小型化や出っ張りの少ないデザインが困難となる。
一般に、レンズ鏡筒は光学機器の先端部に比較的大きな容積を占めるように配置されるため、レンズ鏡筒に近接する外装部材の凸部や大型化は、光学機器全体のサイズ増加に大きく影響する。
本発明は、複数の鏡筒構成部材を結合する部分の出っ張りを小さくすることができ、しかも組立容易性や分解容易性が良好な光学機器を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての光学機器は、レンズを内部に収容する鏡筒を構成する第1の部材及び第2の部材と、前記第1の部材及び前記第2の部材を結合させる結合部材とを有し、前記結合部材は、前記第1の部材及び前記第2の部材の外面に沿って配置される板状の部材であって、前記第1の部材及び前記第2の部材への組み付けによって弾性変形し、前記弾性変形によって生じた弾性力によって前記第1の部材及び前記第2の部材を互いに引き込んで結合させる機能を備えており、前記第1の部材の外周には第1の突起部が形成され、前記第2の部材の外周には第2の突起部が形成され、前記第1の突起部及び前記第2の突起部は、互いに光軸方向において組み合わされて前記結合部材の開口内に挿入され、前記第1の突起部の前記第2の突起部とは反対側には前記結合部材の一対の第1の斜面に当接可能な一対の斜面が、前記第2の突起部の前記第1の突起部とは反対側には前記結合部材の一対の第2の斜面に当接可能な一対の斜面がそれぞれ形成され、前記一対の第1の斜面及び前記一対の第2の斜面は、それぞれ前記第1の部材及び前記第2の部材の引き込み方向に平行な軸について対称な一対の斜面となるように、前記軸に対して同一角度で傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、薄い金属板等によって構成可能な結合部材の弾性力(復元力)により第1及び第2の部材を互いに引き込むように結合させる。このため、第1及び第2の部材にビス結合用のフランジ部を設ける場合に比べて、結合部分の出っ張りを小さくすることができる。したがって、光学機器を小型化することができる。しかも、組立容易性及び分解容易性も確保することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明の実施例であるビデオカメラ(光学機器)のレンズ鏡筒部の構成を示している。本実施例のレンズ鏡筒部には、物体側から凸凹凸凸の4つのレンズユニットを備えた変倍光学系が収容されている。図1はレンズ鏡筒部の分解斜視図、図2は該レンズ鏡筒部の断面図である。以下の説明において、物体側(図1,2の左側)を前側といい、像側(同右側)を後側という。
これらの図において、L1は固定の第1レンズユニット、L2は光軸方向に移動して変倍を行う第2レンズユニットである。第3レンズユニットL3は、光軸AXLに直交する平面(光軸直交面)内で移動して像振れを補正する防振レンズユニットである。防振レンズユニットL3は、前側及び後側のレンズコンポーネントL3a,L3bにより構成され、これらは一体として光軸直交面内で移動する。L4は光軸方向に移動して焦点調節動作を行う第4レンズユニットである。
1は第1レンズユニットL1を保持する第1鏡筒、2は前側固定筒、3は結合部材としての第1結合板金である。第1鏡筒1は、2本のビスと第1結合板金3によって前側固定筒2に光軸方向にて結合される。第1結合板金3に関して、第1鏡筒1及び前側固定筒2は第1及び第2の部材となる。この締結方法の詳細については後述する。
4は第2レンズユニットL2を保持する第2移動枠である。5は防振ユニットであり、第3レンズユニットL3を構成するレンズコンポーネントL3a,L3bを保持して光軸直交面内で移動する可動部5aと、該可動部5aを光軸直交面内で移動可能に保持する固定部5bとを有する。
6は第4レンズユニットL4を保持する第4移動枠である。7はCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子9を保持する後側固定筒である。該後側固定筒7と前述した前側固定筒2,防振ユニット5の固定部5b及び後述するズームモータ16のモータ支持板16bは鏡筒構成部材であり、これらが互いに結合されることで、内部に変倍光学系を収容する鏡筒が構成される。
撮像素子9は、変倍光学系によって形成された光学像を電気信号に変換する。8は撮像素子9に向かう光に対する赤外カット機能とローパスフィルタ機能とを有する光学フィルタである。
10は結合部材としての第2結合板金である。前側固定筒2と後側固定筒7は、これらの間に防振ユニット5を挟んで、1本のビスと2つの第2結合板金10とにより光軸方向にて結合される。第2結合板金10に関して、前側固定筒2及び後側固定筒7は第1及び第2の部材となる。この結合方法の詳細については後述する。
11及び12は、第2移動枠4を光軸方向に直進案内するガイドバーであり、それぞれの前後端部が前側固定筒2と後側固定筒7とにより保持されている。
13及び14は、第4移動枠6を光軸方向に直進案内するガイドバーであり、それぞれ前後端部が防振ユニット5の固定部5bと後側固定筒7とにより保持されている。
15は撮像素子9に結像される被写体の明るさ(光量)を調節する光量調節ユニット(絞りユニット)である。該光量調節ユニット15は、2枚の絞り羽根15d(図2参照)をモータ(メータ)15aで互いに逆方向に移動させて開口径を増減させる、いわゆるギロチン式の光量調節ユニットである。該光量調節ユニットは、NDフィルタ15e(図2参照)をモータ15bによって光路に対して進退させることでも光量を調節する。2枚の絞り羽根15dとNDフィルタ15eは、第3レンズユニットの2つのレンズコンポーネントL3a,L3b間に配置されている。光量調節ユニット15は、防振ユニット5の固定部5bに1本のビスで固定されている。
16は第2レンズユニットL2を光軸方向に移動させるアクチュエータとしてのズームモータであり、ステッピングモータ等により構成されている。ズームモータ16の出力軸にリードスクリュー16aが形成されており、該リードスクリュー16aには第2移動枠4に取り付けられたラック4aが係合している。このため、ズームモータ16が作動してリードスクリュー16aが回転すると、第2移動枠4及び第2レンズユニットL2が光軸方向に移動する。
なお、第2移動枠4、ガイドバー11,12、ラック4a及びリードスクリュー16aはそれぞれ、図示しない捩りコイルバネによって互いに片寄せされてガタが除去されている。また、ズームモータ16は、板金を折り曲げ加工等して製作されたモータ支持板16bによって支持されている。
17は結合部材としてのモータ結合板金であり、モータ支持板16bは、1本のビスとモータ結合板金17とにより前側固定筒2(防振ユニット5)に結合される。前側固定筒2(防振ユニット5)及びモータ支持板16bは、モータ結合板金17に関して、第1及び第2の部材となる。この結合方法の詳細については後述する。
25はフォトインタラプタであり、第2移動枠4に形成された遮光部4bの光軸方向への移動による遮光状態/透光状態の切り替わりを検出し、第2レンズユニットL2の基準位置を検出するズームリセットスイッチとして機能する。
18は光軸方向視において矩形形状に形成された空芯コイルであり、第4移動枠6に接着により固定されている。19は磁気回路ユニット(第3の部材)であり、図2の断面において前方に向かって開口したU字形状のヨーク19aと、ヨーク19aの上部内側に接着により固定されたマグネット19bと、ヨーク19aの前端に固定されて磁気回路を閉じるヨーク19cとを有する。空芯コイル18および磁気回路ユニット19により、第4レンズユニットL4(第4移動枠6)を光軸方向に移動させるフォーカスアクチュエータが構成される。
マグネット19bは、その厚み方向に着磁されており、図2において、空芯コイル18との隙間に光軸AXLに向かって紙面に平行な磁束を磁気回路に発生させている。空芯コイル18のコイル線材は、ヨーク19aの内側では、図2の紙面に垂直な方向における手前から奥に向かって巻き回されている。また、ヨーク19aの外側(下側)では、奥から手前に向かって巻き回されている。したがって、空芯コイル18に通電されて磁束が発生すると、磁気回路ユニット19において発生した磁束との相互作用によって空芯コイル18に光軸方向の力が生じる。
図1に示すように、第4移動枠6に接着固定された空芯コイル18は、ヨーク19cをヨーク19aに取り付ける前に該ヨーク19aに対して組み込まれ、その後ヨーク19cをヨーク19aに取り付けることで、磁気回路が閉じられる。
ヨーク19aの上部には、雌ネジ穴19dが形成されている。この雌ネジ穴19dに、第2結合板金10と後部鏡筒7に形成されたビス穴7bを貫通したビス31がねじ込まれることで、第2結合板金10、後部鏡筒7および磁気回路ユニット19が共締め固定される。
20はその長手方向に光学的に規則性のあるパターンが形成された光学スケールである。光学スケール20は、第4移動枠6に長手方向が光軸方向に平行となるように接着により固定されている。
21は光学ヘッドであり、後部鏡筒7に光学スケール20に対向するようにビスにて固定される。光学ヘッド21から投射された光束が光学スケール20のパターンで反射されることで、光学ヘッド21に設けられた複数の受光素子上に規則性のある濃淡パターン像が形成される。該複数の受光素子からの電気信号を処理することで、90度の位相差を有する2相の正弦波状の変位信号が得られる。これらの変位信号により、光学スケール20と光学ヘッド21の光軸方向の相対的な移動量と移動方向とを判定できる。ただし、変位信号は繰り返し信号であり、これからは絶対的な位置を判断することができない。このため、ビデオカメラの電源投入時等に第4移動枠6を後側固定筒7に突き当てて初期位置出しが行われ、その後の変位信号の変化を検出することで絶対的な位置を判断する。
次に、第1結合板金3による第1鏡筒1と前側固定筒2との結合方法について、図3A,3B,4Aおよび4Bを用いて説明する。
図3A,3Bは第1結合板金3及び第2結合板金10とによる前述した第1及び第2の部材の結合を説明する斜視図であり、図3Aは結合板金3,10を組み付けた状態を、図3Bは結合部材3,10の組み付け前の状態の分解斜視図である。また、図4Aは、結合部材3,10の組み込み状態での平面図である。
第1結合板金3は、金属の薄板、例えばバネ用リン青銅板を、プレス打ち抜き及び曲げ加工して形成され、第1鏡筒1及び前側固定筒2の外周面と同一の曲率で緩やかに曲げられている。第1結合板金3は、第1鏡筒1及び前側固定筒2にこれらの外周面のうち上面に沿って組み付けられることで、これらを互いに光軸方向にて引き込んで結合させる。以下、第1鏡筒1及び前側固定筒2が互いに引き込まれる方向を引き込み方向という。
第1結合板金3の前後端部には、図2にも示すように、第1鏡筒1及び前側固定筒2の外周面から内周側に入り込んで、第1結合板金3の第1鏡筒1及び前側固定筒2からの外れ(脱落)を防止するための外れ防止部としての引っ掛け部3a,3bを有している。
また、第1結合板金3の内側には、ひとつながりの開口3fが形成されている。この開口3fは、プレス打ち抜き加工において単一のパンチで打ち抜くことができるため、開口3fの形状精度を良くすることができる。
開口3fの縁部のうち前側には一対の斜面3cが形成され、後側には一対の斜面3dが形成されている。図4Aに示すように、一対の斜面3c及び一対の斜面3dはそれぞれ、引き込み方向に延びる軸Lについて対称な一対の斜面となるように、該軸Lに対して同一角度θで傾斜している。
一方、第1鏡筒1及び前側固定筒2の外周には、互いに光軸方向において組み合わされて第1結合板金3の開口3f内に挿入される突起部1a,2aが形成されている。突起部1aの前側には第1結合板金3の一対の斜面3cに当接可能な一対の斜面1a1が、突起部2aの後側には第1結合板金3の一対の斜面3dに当接可能な一対の斜面2a1がそれぞれ形成されている。これらの一対の斜面1a1,2a1も、それぞれ軸Lについて対称な一対の斜面となるように、該軸Lに対して同一角度θで傾斜している。
ここで、第1結合板金3の斜面3c,3d間の軸L方向寸法は、突起部1aの斜面1a1と突起部2aの斜面2a1間の軸L方向寸法よりも小さい。したがって、開口3f内に突起部1a,2aが挿入されて第1鏡筒1及び前側固定筒2に組み付けられた第1結合板金3は、軸L方向に広がるように弾性変形する。
そして、図4Bに拡大して示すように、弾性変形によって第1結合板金3に生じた弾性力(復元力)Fは、斜面3c,3dから斜面1a1,2a1を介して突起部1a,2aに作用する。弾性力Fの方向は、軸L(引き込み方向)に対して角度θだけ傾いているため、弾性力Fの軸L方向の分力は、突起部1a,2a、つまりは第1鏡筒1及び前側固定筒2を互いに引き込む力F1として作用する。この引き込む力F1により、第1鏡筒1及び前側固定筒2は互いに光軸方向において結合される。
また、弾性力Fの軸Lに直交する方向の分力F2は、同方向への突起部1a,2aの相対変位を抑えるように作用する。したがって、第1鏡筒1及び前側固定筒2は互いに偏心することなく結合される。
なお、第1結合板金3を第1鏡筒1及び前側固定筒2に組み付ける際には、まず第1結合板金3の後側の引っ掛け部3bを、前側固定筒2の庇部2b(図2参照)の内周側に入り込ませて引っ掛ける。次に、冶具で開口3fを軸L方向に広げた状態で、開口3f内に突起部1a,2aを挿入しながら前側の引っ掛け部3aを第1鏡筒1の庇部1bの内周側に入り込ませて引っ掛ける。これにより、第1結合板金3の第1鏡筒1及び前側固定筒2からの脱落が防止される。
さらに、第1鏡筒1における突起部1aよりも光軸(軸L)方向後側であって、軸Lを挟んだ両側には変形制限部としての一対の突起部1cが設けられており、これら突起部1cと前側固定筒2の突起部2aとの間には、第1結合板金3の後側部分3eが挿入されている。通常の組み込み状態では、突起部1cと第1結合板金3の後側部分3eとは軸L方向に離間している。一方、第1鏡筒1と前側固定筒2に、光軸方向に引き離す方向の外力が加わると、第1結合板金3は開口3fが若干広がる方向に弾性変形する。しかし、第1結合板金3の後側部分3eが突起部1cに当接することで、それ以上の第1結合板金3の変形が阻止される。このため、第1鏡筒1と前側固定筒2とを結合状態から光軸方向に引き離すことはできない。
次に、第2結合板金10による前側固定筒2、防振ユニット5及び後側固定筒7の結合方法について、図3A,3B,4Aおよび4Bを用いて説明する。
第2結合板金10は、第1結合板金3と同様に、金属の薄板、例えばバネ用リン青銅板を、プレス打ち抜き及び曲げ加工して形成されている。第2結合板金10は、前側固定筒2、防振ユニット5及び後側固定筒7に、これらの外周面に沿って組み付けられる。これにより、防振ユニット5を間に挟んで前側固定筒2と後側固定筒7とが互いに光軸方向にて引き込まれて結合される。以下、前側固定筒2及び後側固定筒7が互いに引き込まれる方向を引き込み方向という。なお、本実施例では、2つの第2結合板金10が前側固定筒2及び後側固定筒7の上面と側面に組み付けられるが、該2つの第2結合板金10は同一形状を有するため、以下では、1つの第2結合板金10について説明する。
第2結合板金10は、その前端部に、図2にも示すように、前側固定筒2の外周面から内周側に入り込んで、第2結合板金10の前側固定筒2からの外れ(脱落)を防止するための外れ防止部としての引っ掛け部10aを有している。また、第2結合板金10の後端部には外れ防止部としてのビス穴10bが形成されており、ここに前述したビス31を挿入して締め付けることで、第2結合板金10の後側固定筒7からの外れ(脱落)が防止される。なお、第2結合板金10は、引っ掛け部10a以外の部分は、平板形状に形成されている。
そして、第2結合板金10の光軸方向中間部には、ひとつながりの開口10fが形成されている。この開口10fは、プレス打ち抜き加工において単一のパンチで打ち抜くことができるため、開口10fの形状精度を良くすることができる。
開口10fの縁部のうち前側には一対の斜面10cが形成されている。図4Aに示すように、一対の斜面10cは、引き込み方向に延びる軸Lについて対称な一対の斜面となるように、該軸Lに対して同一角度θで傾斜している。また、開口10fの縁部のうち後端には、軸Lに直交する面10dが形成されている。さらに、開口10fの縁部のうち後部には、軸Lの両側において該軸Lに平行に延びる一対の面10eが形成されている。
一方、前側固定筒2、防振ユニット5及び後側固定筒7の外周には、互いに光軸方向において組み合わされて第2結合板金10の開口10f内に挿入される突起部2c,5g,7aが形成されている。突起部2cの前側には第2結合板金10の一対の斜面10cに当接可能な一対の斜面2c1が形成されている。この一対の斜面2c1も、軸Lについて対称な一対の斜面となるように、該軸Lに対して同一角度θで傾斜している。また、突起部7aの後側には、第2結合板金10の面10dに当接可能な面7a1が形成され、該突起部7aの軸Lの両側には、第2結合板金10の一対の面10eに当接可能な軸Lに平行な一対の面7a2が形成されている。
ここで、第2結合板金10の斜面10cと面10d間の軸L方向寸法は、防振ユニット15の突起部5gを挟んだ状態において突起部2cの斜面2c1と突起部7aの面7a1間の軸L方向寸法よりも小さい。したがって、開口10f内に突起部2c,5g,7aが挿入されて前側固定筒2及び後側固定筒7に組み付けられた第2結合板金10は、軸Lに対して直交する方向のうち図4Aの紙面に平行な方向に広がるように弾性変形する。
そして、図4Cに拡大して示すように、弾性変形によって第2結合板金10に生じた弾性力(復元力)Fは、斜面10c及び面10dからそれぞれ斜面2c1及び面7a1を介して突起部2c,7aに作用する。突起部2cに作用する弾性力Fの方向は、軸L(引き込み方向)に対して角度θだけ傾いているため、弾性力Fの軸L方向の分力F1が突起部2cを後方に押す。一方、突起部7aには、第2結合板金10の弾性力Fが、面10d,7a1を介して軸L方向前方に作用する。したがって、前側固定筒2と後側固定筒7は、それらの間に防振ユニット5を挟んで互いに引き込まれるように光軸方向において結合される。
また、突起部2cに作用する弾性力のうち軸Lに直交する方向の分力F2は、第2結合板金10の一対の面10eに一対の面7a2にて係合した突起部7aに対して同方向への突起部2cの相対変位を抑えるように作用する。また、第2結合板金10の一対の面10eより前側の内角部10gが防振ユニット5の突起部5gの後側の角部5g1に当接することで、突起部2c,5gの軸Lに直交する方向の相対変位も抑えられる。したがって、前側固定筒2、防振ユニット5及び後側固定筒7は互いに偏心することなく結合される。
なお、第2結合板金10を前側固定筒2及び後側固定筒7に組み付ける際には、まず第2結合板金10の前側の引っ掛け部10aを、前側固定筒2の庇部2g(図2参照)の内周側に入り込ませて引っ掛ける。次に、冶具で開口10fを光軸方向に広げた状態で、開口10f内に突起部2c,5g,7aを挿入し、ビス穴10bに挿入したビス31を後側固定筒7に形成されたビス穴7bを通し、さらにヨーク19aに形成された雌ネジ穴19dにねじ込む。これらにより、第2結合板金10の前側固定筒2及び後側固定筒7からの脱落が防止される。
さらに、前側固定筒2における突起部2cから軸Lに直交する方向に離間した位置には、変形制限部としての一対の突起部2dが設けられており、突起部2c,2dの間には、第2結合板金10の側部が挿入されている。通常の組み込み状態では、突起部2dと第2結合板金10の側部とは軸Lに直交する方向に離間している。一方、前側固定筒2と後側固定筒7に光軸方向に引き離す方向の外力が加わると、第2結合板金10は開口10fが軸Lに直交する方向に広がるよう若干弾性変形する。しかし、第2結合板金10の側部が突起部2dに当接することで、それ以上の第2結合板金10の変形が阻止される。このため、前側固定筒2と後側固定筒7とを結合状態から光軸方向に引き離すことはできない。
次に、前側固定筒2と防振ユニット5の固定部5bと後側固定筒7との光軸直交面内での位置決め方法について、図1及び図5を用いて説明する。図5は、レンズ鏡筒部を後方から見たときの分解斜視図である。
図5において、2eは前側固定筒2の後端面に設けられた位置決めピンである。5cは防振ユニット5の固定部5bに設けられた位置決め穴である。図1において、7dは後側固定筒7に設けられた位置決め穴である。位置決め穴5c,7dには、位置決めピン2eが挿入される。
図1において7cは後側固定筒7に設けられた位置決めピンであり、位置決め穴7dとは光軸AXLを挟んだ反対側の位置にある。
図5において、5dは防振ユニット5の固定部5bにおける位置決め穴5cとは光軸AXLを挟んだ反対側の位置に設けられた位置決め溝である。2fは前側固定筒2の後端面における位置決めピン2eとは光軸AXLを挟んだ反対側の位置に設けられた位置決め溝である。位置決めピン2eを位置決め穴5c,7dに、位置決めピン7cを位置決め溝5d,2fに挿入することで、前側固定筒2、防振ユニット5の固定部5b及び後側固定筒7の光軸が一致し、この状態で1本のビスと第2結合板金10とを用いてこれら3つの鏡筒構成部材を結合させる。
位置決めピン2eと位置決め穴5c,7dからなる3つの鏡筒構成部材の位置決め用係合部は、光軸AXLから見てレンズ鏡筒部の側面における第2結合板金10の組み付け領域(突起部2c,5g,7a)と同じ方向E、つまり同じ角度位相に設けられている。言い換えれば、位置決め用係合部(位置決め構成)は、第2結合板金10の組み付け領域の内周側(光軸AXLに近い側)に設けられている。また、光軸方向からレンズ鏡筒部を見た場合、第2結合板金10の後側部分の脱落を防止するビス31が取り付けられたビス止め部と上記位置決め用係合部とは光軸方向において重なっている。
すなわち、位置決め用係合部と第2結合板金10の組み付け領域とビス止め部とを光軸回りにおける同一角度位相に設けて互いに光軸方向に位置をずらすことで、これらの配置スペースを大幅に削減しつつ、3つの鏡筒構成部材の位置決めと結合を行っている。
次に、第2結合板金10の脱落防止構造と防振ユニット5との関係について、図2及び図6を用いて説明する。図2に対して、図6は防振ユニット5の可動部5aが矢印D方向に可動端まで変位した状態(防振ユニット5の作動状態)を示す。
図2において、防振ユニット5の固定部5bの一部5eと可動部5aの一部5fとは互いに離間しているが、図6では同部5e,5fが互いに当接している。また、図6では、前側固定筒2に形成された開口部2h(図1,図3A及び図5参照)に可動部5aの一部が入り込んでいる。第2結合板金10の脱落防止構造である前側の引っ掛け部10aと後側のビス止め部は、光軸方向から見た場合、防振ユニット5(特に可動部5a)の一部と常に光軸方向にて重なっている。
このように、本実施例では、防振ユニット5を挟んで前側固定筒2と後側固定筒7を結合し、防振ユニット5の光軸方向前後に第2結合板金10の脱落防止構造を設けている。これにより、第2結合板金10によるこれら3つの鏡筒構成部材の結合と第2結合板金10の脱落防止を行うスペースを大幅に削減している。特に、前側固定筒2の開口部2h内に防振ユニット5の可動部5aを入り込ませることで、より有効にスペースを使うことができる。
次に、モータ結合板金17によるズームモータ16(モータ支持板16b)と前側固定筒2及び防振ユニット5の固定部5bとの結合方法について、図7A,7B及び8を用いて説明する。
図7A,7Bは、モータ結合板金17の組み付け方法を説明する斜視図であり、図7Aは組み付け完了状態を、図7Bはモータ結合板金17の組み付け前の状態を示す。図8は、モータ結合板金17の組み付け完了後の状態を示す平面図である。ズームモータ16は前側固定筒2に対して固定されるが、モータ結合板金17による引き込みは、前側固定筒2の一部を間に挟んだモータ支持板16bと防振ユニット5の固定部5bとの間で行われる。以下、モータ支持板16b及び防振ユニット5の固定部5bが互いに引き込まれる方向を引き込み方向という。
モータ結合板金17は、第1及び第2結合板金3,10と同様に、金属の薄板、例えばバネ用リン青銅板を、プレス打ち抜き及び曲げ加工して製作される。モータ結合板金17は、引き込み方向における一方の先端に固定部5bからの外れ(脱落)を防止するための引っ掛け部17aを有する。また、引き込み方向における他方の先端には、引き込み方向に対して90度折り曲げられた曲げ部17bを有する。曲げ部17bには、ビス穴17gが形成されており、ここにビス32を挿入してモータ支持板16bに形成された雌ネジ部16に締め込むことで、モータ結合板金17のモータ支持板16bからの外れ(脱落)が防止される。なお、モータ結合板金17は、引っ掛け部17a及び曲げ部17b以外の部分は、平板形状に形成されている。
モータ結合板金17の中間部には、ひとつながりの開口17fが形成されている。この開口17fは、プレス打ち抜き加工において単一のパンチで打ち抜くことができるため、開口17fの形状精度を良くすることができる。
開口17fの縁部のうち上記一方の先端側には、一対の斜面17cが形成されている。図8に示すように、一対の斜面17cは、引き込み方向に延びる軸Lについて対称な一対の斜面となるように、該軸Lに対して同一角度θで傾斜している。
また、モータ結合板金17には、他方の先端側の部分から開口17fの内方に突出する突出部が設けられており、該突出部の内側には、開口17eが形成されている。そして、モータ結合板金17の一方の先端側部分と他方の先端側部分とを繋ぐように、軸Lの両側には、一対の接続部17dが設けられている。
一方、防振ユニット5の固定部5bには、突起部5iが設けられており、この突起部5iには、軸Lについて対称な一対の斜面(軸Lに対して同一角度θで傾斜している斜面)斜面5i1が設けられている。
ここで、モータ結合板金17の斜面17cと曲げ部17b間の軸L方向寸法は、防振ユニット15の突起部5iの斜面5i1とモータ支持板16bの外面間の軸L方向寸法よりも小さい。このため、曲げ部17bがモータ支持板16bの外面に当接し、開口17f内に突起部5iが挿入されてモータ支持板16b及び固定部5bに組み付けられたモータ結合板金17では、接続部17dに曲げや捩れの弾性変形が生じ、開口107fが軸L方向に広がる。
そして、この弾性変形によってモータ結合板金17に生じた弾性力(復元力)Fは、斜面17c及び曲げ部17bからそれぞれ斜面5i1及びモータ支持板16bの外面を介して突起部5i及びモータ支持板16bに作用する。突起部5iに作用する弾性力Fの方向は、軸L(引き込み方向)に対して角度θだけ傾いているため、弾性力Fの軸L方向の分力が突起部5iをモータ支持板16b側に押す。一方、モータ支持板16bには、弾性力Fが、軸L方向における突起部5i側に作用する。したがって、モータ支持板16bと固定部5bは、それらの間に前側固定筒2の一部を挟んで互いに引き込まれるように軸L方向において結合される。
また、突起部5iに作用する弾性力のうち軸Lに直交する方向の分力は、固定部5bとモータ支持板16bとの同方向への相対変位を抑えるように作用する。
なお、モータ結合板金17をモータ支持板16b及び固定部5bに組み付ける際には、まずモータ結合板金17の引っ掛け部17aを、後部固定筒7に形成された開口部7d(図7B参照)に入り込ませて引っ掛ける。次に、冶具で開口17fを光軸方向に広げた状態で、開口17f,17e内に突起部5i,5hを挿入し、ビス穴17gに挿入したビス32をモータ支持板16bに形成された雌ネジ穴16cにねじ込む。これらにより、モータ結合板金17の固定部5b及びモータ支持板16bからの脱落が防止される。
さらに、防振ユニット5の固定部5bには、変形制限部としての突起部5hが設けられており、この突起部5hは、モータ結合板金17の開口17e内に挿入される。通常の組み込み状態では、突起部5hと開口17eの縁部とは軸L方向にて離間している。
ズームモータ16に前側固定筒2から引き離す方向に外力が加わると、モータ結合板金17の接続部17dが若干弾性変形して斜面17cと曲げ部17bとの軸L方向の間隔が広がる。しかし、突起部5hと開口17eの縁部とが当接して、それ以上の変形が防止される。
このように構成されたモータ結合板金17を用いることで、固定部5bとモータ支持板16bとの結合部のレンズ鏡筒部の側方への出っ張りを小さく抑えつつ、ズームモータ16を前側固定筒2に安定して固定することができる。また、前側固定筒2と防振ユニット5の固定部5bとズームモータ16とをモータ結合板金17で一体的に結合させることで、この周辺の剛性を高めることができ、騒音や振動に対しても有利となる。
次に、本実施例のビデオカメラの電気的システム構成について、図9を用いて説明する。レンズ鏡筒部50は、図1〜図8で説明したレンズ鏡筒部に相当する。
レンズ鏡筒部50内の変倍光学系により形成された光学像(物体像)は、撮像素子9により電気信号に変換される。撮像素子9から読み出された電気信号aは、カメラ信号処理回路51により画像信号bに変換される。52はレンズ駆動を制御するマイクロコンピュータである。
電源投入時、マイクロコンピュータ52は、フォーカス位置検出回路53の出力を監視しながらフォーカス駆動回路55を通じて第4レンズユニットL4を無限遠方向に駆動し、該第4レンズユニットL4の可動端部に当接させる。これにより、第4レンズユニットL4の初期位置を検出する。また、マイクロコンピュータ52は、ズームリセット回路54の出力を監視しながらズームモータ駆動回路56を通じて、図1等に示したズームモータ16を作動させ、第2レンズユニットL2を光軸方向に移動させる。ズームリセット回路54の出力は、第2移動枠4の遮光部4bがフォトインタラプタ25の位置に到達することで反転する。これにより、マイクロコンピュータ52は第2レンズユニットL4の初期位置を検出する。
第4レンズユニットL4の絶対位置は、該初期位置からフォーカス位置検出回路53の出力を計数することで得られる。また、第2レンズユニットL2の絶対位置は、初期位置からその位置を基準として、それ以後のズームモータ(ステッピングモータ)16の駆動ステップ数を計数することにより得られる。これにより、マイクロコンピュータ52は、正確なピント情報及び焦点距離情報を得ることができる。
57は光量調節ユニット15を駆動するための露出制御駆動回路であり、マイクロコンピュータ52に取り込まれた映像信号の明るさ情報bに基づいて、光量調節ユニット15における絞り開口径とNDフィルタ15e(図2参照)の出し入れを制御する。58及び59はビデオカメラのpitch方向(縦方向)の傾き角及びyaw方向(横方向)の傾き角を検出する角度検出回路である。傾き角の検出は、振動ジャイロ等の角速度センサの出力を積分して行われる。両回路58、59の出力、すなわち傾き角度の情報は、マイクロコンピュータ52に取り込まれる。
60及び61は防振ユニット5に保持された第3レンズユニットL3を光軸直交面内で駆動するためのpitch及びyawコイル駆動回路である。これらコイル駆動回路60,61はそれぞれ、防振ユニット5の固定部5bに設けられたマグネットを含む磁気回路のギャップに、可動部5aに設けたコイルを配置した、いわゆるムービングコイルの構成を有する。そして、これらコイル駆動回路60,61は、第3レンズユニットL3を光軸直交面内でシフトさせる駆動力を発生する。
62及び63は第3レンズユニットL3の光軸に対するシフト量を検出するためのpitch及びyaw位置検出回路であり、これらの出力はマイクロコンピュータ52に取り込まれる。
第3レンズユニットL3が光軸AXLに対してpitch方向又はyaw方向に移動すると、変倍光学系を通過する光束が曲げられて、撮像素子9上に形成されている物体像の位置が変化する。このため、ビデオカメラが傾くことによる物体像の移動とは逆方向に同じ移動量だけ物体像が移動するように第3レンズユニットL3の位置を制御することによってビデオカメラの振れによる像振れが補正できる。マイクロコンピュータ52は、pitch及びyaw角度検出回路58,59により得られた傾き角情報から、pitch及びyaw位置検出回路62,63により得られた第3レンズユニットL3のシフト量信号をそれぞれ差し引き、差分信号を生成する。そして、差分信号に増幅及び適当な位相補償を行い、差分信号の値がより小さくなるようにpitch及びyawコイル駆動回路60,61を制御して第3レンズユニットL3を駆動する。
また、本実施例では、第1〜第3レンズユニットL1〜L3の相対間隔を変化させることによって変倍を行うので、第3レンズユニットL3のシフト量に対する物体像の移動量が焦点距離によって変化する。そこで、本実施例では、焦点距離情報に応じて第3レンズユニットL3の駆動量を補正し、焦点距離にかかわらず適正な像振れ補正が行われるようにしている。
以上説明したレンズ鏡筒部50を備えたビデオカメラの具体的構成(正面図)を図10に示す。64は記録再生ユニット、65は電気基板、66は液晶表示装置、67はバッテリ、68は外装部材である。
本実施例のレンズ鏡筒部50は、レンズ鏡筒部50の外面に沿って配置された第1,第2及びモータ結合部材3,10,17によって鏡筒構成部材が結合されており、結合のためのレンズ鏡筒部50の外面における上方や側方への出っ張りが非常に小さい。したがって、レンズ鏡筒部50の外周を覆う外装部材68を、レンズ鏡筒部50の外面に近接し、かつ出っ張りのない形状とすることが可能である。これにより、ビデオカメラをより小型化することができる。
さらに、第1,第2及びモータ結合部材3,10,17を鏡筒構成部材の外面に対して組み付けるだけで鏡筒構成部材を結合させることができるため、組立が容易であり、また分解も容易である。
なお、本発明は上記実施例にて説明した構成に限定されるものではなく、請求項に示された構成に含まれる限り、他の構成を採用してもよい。例えば、上記実施例では、結合部材をバネ用リン青銅板により製作する場合について説明したが、他の金属板でもよく、さらにプラスチック等の樹脂で製作してもよい。ただし、プラスチックで構成する場合には、金属板と同じの強度を得るために、厚さを増す必要がある。
さらに、上記実施例では、レンズ一体型のビデオカメラについて説明したが、本発明は、レンズ一体型デジタルスチルカメラや交換レンズ等、他の光学機器にも適用することができる。
本発明の実施例であるビデオカメラのレンズ鏡筒部の分解斜視図。 実施例のレンズ鏡筒部の断面図。 実施例のレンズ鏡筒部の第1及び第2結合部材による結合方法を説明する斜視図(結合前状態を示す図)。 実施例のレンズ鏡筒部の第1及び第2結合部材による結合を方法説明する斜視図(結合完了状態を示す図)。 実施例のレンズ鏡筒部の第1及び第2結合部材による結合方法を説明する平面図。 実施例のレンズ鏡筒部における第1結合部材から作用する弾性力を説明する図。 実施例のレンズ鏡筒部における第2結合部材から作用する弾性力を説明する図。 実施例のレンズ鏡筒部を後方から見たときの分解斜視図。 実施例のレンズ鏡筒部(防振ユニットシフト状態)の断面図。 実施例のレンズ鏡筒部のモータ結合部材による結合方法を説明する斜視図(結合完了状態を示す図)。 実施例のレンズ鏡筒部のモータ結合部材による結合方法を説明する斜視図(結合前状態を示す図)。 実施例のレンズ鏡筒部のモータ結合部材による締結方法を説明する平面図。 実施例のレンズ鏡筒部の電気的システム構成を示すブロック図。 実施例のビデオカメラの模式図。 従来のビデオカメラの模式図
符号の説明
L1 第1レンズユニット
L2 第2レンズユニット
L3 第3レンズユニット
L4 第4レンズユニット
1 第1鏡筒
2 前側固定筒
3 第1結合板金
4 第2移動枠
5 防振ユニット
6 第4移動枠
7 後部固定筒
8 光学フィルタ
9 撮像素子
10 第2結合板金
15 光量調節ユニット
16 ズームモータ
17 モータ結合板金
18 空芯コイル
19 磁気回路ユニット
20 光学スケ−ル
21 光学ヘッド

Claims (8)

  1. レンズを内部に収容する鏡筒を構成する第1の部材及び第2の部材と、前記第1の部材及び前記第2の部材を結合させる結合部材とを有し、
    前記結合部材は、前記第1の部材及び前記第2の部材の外面に沿って配置される板状の部材であって、前記第1の部材及び前記第2の部材への組み付けによって弾性変形し、前記弾性変形によって生じた弾性力によって前記第1の部材及び前記第2の部材を互いに引き込んで結合させる機能を備えており、
    前記第1の部材の外周には第1の突起部が形成され、前記第2の部材の外周には第2の突起部が形成され、
    前記第1の突起部及び前記第2の突起部は、互いに光軸方向において組み合わされて前記結合部材の開口内に挿入され、
    前記第1の突起部の前記第2の突起部とは反対側には前記結合部材の一対の第1の斜面に当接可能な一対の斜面が、前記第2の突起部の前記第1の突起部とは反対側には前記結合部材の一対の第2の斜面に当接可能な一対の斜面がそれぞれ形成され、前記一対の第1の斜面及び前記一対の第2の斜面は、それぞれ前記第1の部材及び前記第2の部材の引き込み方向に平行な軸について対称な一対の斜面となるように、前記軸に対して同一角度で傾斜していることを特徴とする光学機器。
  2. 前記結合部材は、金属板により形成されることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記第1の部材及び前記第2の部材のうち少なくとも一方は、前記第1の部材及び前記第2の部材を引き離す方向への力による前記結合部材の変形を制限する変形制限部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機器。
  4. 前記結合部材は、前記第1の部材及び前記第2の部材に対する外れを防止するための外れ防止部を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光学機器。
  5. 前記第1の部材及び前記第2の部材の引き込み方向は、該光学機器の光軸に平行な方向であり、
    前記外れ防止部は、前記第1の部材及び前記第2の部材のうち少なくとも一方に対して、前記光軸に直交する面に平行な方向に延びるビスにより取り付けられることを特徴とする請求項に記載の光学機器。
  6. 前記ビスは、前記鏡筒の内部に配置されたレンズを移動させる磁気回路ユニットに固定されていることを特徴とする請求項に記載の光学機器。
  7. 前記第1の部材及び前記第2の部材の間に防振ユニットが配置されており、
    前記結合部材は、前記防振ユニットを挟んだ前記第1の部材側と前記第2の部材側とに前記外れ防止部を有することを特徴とする請求項からのいずれか1つに記載の光学機器。
  8. 前記第1の部材及び前記第2の部材は、前記第1の部材及び前記第2の部材の引き込み方向に対して直交する方向における前記第1の部材及び前記第2の部材の相対位置決めを行うために互いに係合する係合部を有し、
    前記係合部は、前記鏡筒における前記結合部材の取り付け領域の内周側に配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光学機器。
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