JP4442497B2 - カメラおよび撮像制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はカメラおよびカメラ部から供給される撮像信号を映像信号に変換する撮像制御装置に関する。
カメラ、特に、放送局などで使用される業務用カメラとして、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部と、前記撮像信号を映像信号に変換し外部装置であるカメラコントロールユニットに供給する撮像制御装置とを別々に設け、それらカメラ部と撮像制御装置とを脱着可能に連結したものが提供されている。
このようなカメラは使用者が肩の上に載せて使用するため、撮像制御装置の筐体に頬当てパッドが設けられている。
従来、このような頬当てパッドとして、合成樹脂からなる心材の表面をエラストマーからなるパッド部で覆うように2色成形で形成し、パッド部が頬に当て付けられるように筐体の側壁に取り付けられたものが提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−279946号公報
しかしながら、このような2色成形で形成された頬当てパッドは、合成樹脂とエラストマーの2つの材料が必要となり、また、2色成形を行うため2種類の金型が必要であることからコストを削減する上で不利があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、コストを削減する上で有利なカメラ及び撮像制御装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明は、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部と、前記カメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置と、前記カメラ部の筐体の下部と前記撮像制御装置の筐体の下部とにわたって上方に窪むように設けられた肩掛け用凹部と、前記肩掛け用凹部を肩に載せた状態で頬に臨む前記撮像制御装置の筐体の側壁に設けられた頬当てパッドとを備えるカメラであって、前記頬に臨む撮像制御装置の筐体の側壁は金属材料で形成され、前記側壁は、前記筐体内部に配置され発熱する部材に臨む部分が前記発熱する部材から側方に離れた箇所を通る第1の壁部を有し、前記頬当てパッドは、エラストマーで形成され、前記頬当てパッドは、前記第1の壁部の一部の領域を覆うように取着されていることを特徴とする。
また、本発明は、被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、前記撮像制御装置の筐体の側壁は、前記筐体内部に配置され発熱する部材に臨む部分が前記発熱する部材から側方に離れた箇所を通る第1の壁部を有し、頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域を覆うように設けられ、前記頬当てパッドが設けられる前記第1の壁部は金属材料で形成され、前記頬当てパッドは、エラストマーで形成されていることを特徴とする。
本発明のカメラおよび撮像制御装置によれば、筐体の側壁が発熱する部材から側方に離れた箇所を通る第1の壁部を有し、この第1の壁部の一部の領域を覆うようにエラストマーで形成された頬当てパッドが取着されている。
したがって、発熱する部材と第1の壁部との間に空間が確保され、この空間によって発熱する部材からの熱が第1の壁部および頬当てパッドに伝達されることを効果的に防止できることは無論のこと、従来に比べて頬当てパッドは1つの材料であるエラストマーで形成されるため材料の数が少なくて済み、また、成形のための金型も1つで足りるため、コストを削減する上で有利となる。
また、従来構造では、2色成形を行うため、清掃の際に用いられるアルコール液などが浸透してパッド部が心材から剥がれやすく、美観を向上する上で不利があったのに対し、本発明では、頬当てパッドを筐体の壁部と別個に設けるので、従来公知の様々な取り付け手段により頬当てパッドを筐体の壁部に確実に取り付けることができ、従来のようにパッド部が剥離するといった不具合はなく、美観を向上する上で有利である。
以下、本発明を、カメラが業務用カメラである場合を例にとって説明するが、本発明は業務用カメラ以外のカメラにも無論適用される。
(第1の実施の形態)
次に本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図20は第1の実施の形態における撮像制御装置を有する業務用カメラの右側面図、図21は同業務用カメラの左側面図、図22は図20のA矢視図である。
図23は第1の実施の形態における撮像制御装置の断面図である。
図24は第1の実施の形態における撮像制御装置の斜視図、図25は同撮像制御装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図、図26は図24のXX線断面図である。
図27は第1の実施の形態における撮像制御装置のフレームの斜視図、図28は図27のA矢視図、図29は図27のB矢視図、図30は図27のC矢視図、図31は図27のD矢視図、図32は図27のE矢視図、図33は図27のF矢視図である。
図34は撮像制御装置の右側面図、図35は図34のXX線断面図である。
図36(A)はカバーの平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図37(C)は図36(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。
図38(E)は図36(A)のE矢視図、(F)は図36(A)のF矢視図である。
図39はフレームの上壁における水滴の移動を示す説明図である。
図20乃至図22に示すように、業務用カメラ100は、カメラ部10と、電子機器としての撮像制御装置20とを備え、カメラ部10の後部と撮像制御装置20の前部とは脱着可能に連結されている。
業務用カメラ100は複数台が同時に使用されるものであり、複数台の業務用カメラ100の各撮像制御装置20にケーブルを介してそれぞれカメラコントロールユニットが接続され、それらカメラコントロールユニットはマスター制御装置に接続されており、各業務用カメラ100とマスター制御装置との間で、あるいは、各業務用カメラ100とカメラコントロールユニットとの間で映像、音声などのやり取りがなされ、また、業務用カメラ100同士で音声のやり取りがなされるように構成されている。
カメラ部10は、撮像素子が組み込まれた筐体12と、筐体12の前面に設けられ被写体を前記撮像素子に導く鏡筒14と、筐体12の上部に設けられた取っ手16などを備えている。
鏡筒14には着脱可能に交換レンズ18が装着されている。
図24、図25に示すように、撮像制御装置20は、筐体30と、筐体30に収容された電装部と、カバー50とを備えている。
なお、本明細書において撮像制御装置20の左右は撮像制御装置20を後方(被写体と反対側)から見た状態でいうものとする。
筐体30は、上下方向の高さと前後方向の長さと左右方向の幅を有するフレーム32と、フレーム32に取着されるカバー部材33とを含んで構成されている。
なお、カメラ部10の筐体14の下部と、撮像制御装置20の筐体30の下部とにわたって、肩に掛けるための上方に窪んだ肩掛け用凹部31が設けられている(図20、図21参照)。
図27に示すように、フレーム32は、前部34と、前部34の後端から後方に突出する後部36と、前部3202の下部後端から後方に突出する下部38とを備えている。
図23に示すように、前部34には、電装部を構成する複数のプリント基板102が収容されている。
図22に示すように、後部36が一方の側方に臨む側面箇所には前記カメラコントロールユニットに接続されるケーブル用のコネクタ108が設けられ、後部36が斜め下方に臨む下面箇所には前記音声のやり取りを行うためのインカム(通話装置)を接続する2つのコネクタ110が設けられている。
また、後部36には操作パネル60が設けられ、操作パネル60には、後述する複数の操作部材62や表示部64などが設けられている。
また、下部38には、コネクタパネル112が設けられ、このコネクタパネル112には後述する複数のコネクタ113が設けられている。
なお、前記電装部は、カメラ部10から供給される撮像信号を映像信号、例えばコンポーネント信号(Y/R−Y/B−Y信号)に変換し、前記カメラコントロールユニットに伝送する機能を有しており、前記映像信号は電気信号として変換される場合と光信号として変換される場合がある。
また、前記電装部は、前述した映像、音声などのやり取りを行うための機能、外部に電源を給電するための機能も有している。
図24に示すように、フレーム32の前部34の前面には、カメラ部10の後面に着脱可能に連結される着脱部39が設けられている。
図25に示すように、筐体30は、より詳細には、フレーム32は、前部34の上面と後部36の上面とにわたって上方に臨む上壁40を備えている。
カバー50は、上壁40に着脱可能に取着され、上壁40に取着されることで上壁40との間に空間Sを画成しつつ上壁40を覆うように形成されている。
図27、図28、図35に示すように、上壁40の左右方向の中間部に、前部34の内部および後部36の内部に連通する複数の放熱用の通風孔42が設けられている。
通風孔42は断面が円形であり、上壁40に通風孔42の周囲を囲むように上壁40から円筒状の起立壁44が突設されている。
また、図27、図28に示すように、上壁40には、ビューファインダーなどのアクセサリー取り付け用のボス部46が複数突設され、ボス部46の上端面には雌ねじ4602が形成されている。
また、上壁40の四隅には、カバー取り付け用のボス部48がそれぞれ突設され、ボス部48の上端面には雌ねじ4802が形成されている。
図35乃至図38に示すように、カバー50は通風孔42を含む上壁40の表面の箇所を覆う矩形状の本体壁52と、本体壁52の四辺から屈曲された側壁54を有しており、前部の側壁54は他の側壁54よりも下方に突出して形成されている。
本体壁52が上壁40に臨む面(空間Sに臨む面)がカバー50の内面5002であり、内面5002と反対側の面がカバー50の外面5004であり、本体壁52は内面5002と外面5004との間の厚さを有している。
通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いた箇所に、内面5002と外面5004とを連通するように放熱用の通風路56が設けられている。
通風路56は、図36(A)、図37(C)に示すように、本例では、本体壁52上を前後に延在する溝5601として形成され、この溝5601は左右に間隔をおき複数設けられている。
本例では、通風路56は、通風孔42の左右両側に位置するように本体壁52の左右両端寄りの箇所においてそれぞれ左右に間隔をおき本体壁52上を前後方向に延在する3つの溝5601で形成されている。
通風路56は、図35に示すように、筐体30の上壁40(内面5002に臨む区間S)がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。なお、通風路56を筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように湾曲した形状で形成してもよいことは無論である。
本例では、通風路56は、カバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606とで構成され、内面5002と外面5004とを連通している。
図35、図37(C)に示すように、通風孔42と通風路56との間に位置する本体壁52の内面5002箇所に、上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が設けられている。
本例では、本体壁52の左右の両端寄りの箇所にそれぞれ設けられた複数の溝5601のうち、最も通風孔42に近い溝5601が本体壁52の内面5002に開口される箇所で通風孔42寄りの箇所に、本体壁52の内面5002から上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が、最も通風孔42に近い溝5601の延在方向に沿って延在形成されている。
図36(A)、図37(C)に示すように、本体壁52には、カバー50を上壁40に取り付けた状態でボス部がカバー50の外面に露出する円形の窓5210が複数形成されている。
また、図26、図36(A)に示すように、本体壁52には、カバー50を上壁40に合わせた状態でボス部48の雌ねじ4802に臨むようにボルト取り付け座5212が貫通形成されている。
図36(B)、図37(D)に示すように、側壁54には、前後に間隔をおいて水抜き孔59が複数形成されている。水抜き孔59は切り欠きとして形成されていてもよい。
図32において、符号104は前記電装部の一部を構成する電源を示し、符号106は排気ファンを示している。
電源104は、撮像制御装置20を動作させるための電力を供給するものであって、電装部を構成する部材、部品のうち最も発熱量が大きいものである。
排気ファン106は、筐体30内の温度が上昇した際に回転駆動されるもので、排気ファン106の回転により外気が複数の通風路56、空間S、複数の通風孔42を通って筐体30の内部に導かれ、電源104を含む電装部の回りを通ってそれら電装部を外気により冷却し、その外気を排気孔35から筐体30の外部に排出させるように構成されている。
なお、排気ファン106によって外気を通風路56、空間S、通風孔42を通して筐体30の内部に導くようにすることで、排気ファン106の騒音が通風路56、空間S、通風孔42を通して筐体30の上方の外部に放出され、これにより、撮像制御装置20を肩に載せて使用している使用者の耳元に伝達されることを防止している。
図24、図26に示すように、カバー50は、ボルト51がボルト取り付け座5212を介してカバー取り付け用のボス部48の雌ねじ4802に螺合されることで筐体30の上壁40に取着される。
図35に示すように、カバー50が上壁40に取着された状態で、通風孔42に臨む本体壁52の部分を除いたカバー50の箇所に通風路56が設けられ、かつ、通風路56は筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成されている。
上述のように通風孔42および通風路56を備えれば、撮像制御装置20を雨天などの環境下で使用し上方からカバー50の外面に水滴が落下した場合に、水滴は、屈曲した通風路56の箇所にいったんぶつかりその勢いが緩和された後、通風路56を通って上壁40に滴下され、上壁40上に導かれる。上壁40上に溜まった水は、カバー50の水抜き用孔59からカバー50の外方へ排出される。
この際、上壁40に滴下される水滴はその勢いが弱くなっているため、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止でき、しかも、通風路56による空気の流通が確保された状態を維持できるので、水の侵入を確実に防止しつつ筐体30内の温度が上昇した空気を効率的に筐体30外部に逃がす上で有利となる。
また、通風孔42と通風路56との間に位置する本体壁52の内面4002箇所に、上壁40に向かって突出する水滴跳ね返り防止用壁部58が設けられているので、上壁40に滴下された水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することをより確実に防止することができる。
なお、水滴跳ね返り防止用壁部58を、通風路56が本体壁52の内面4002に開口される箇所で通風孔42寄りの箇所に設ければ、上壁40に滴下された水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止する上でより有利となる。
また、カバー50と通風孔42を含む上壁40の間に空気が流通可能なスポンジなどの吸水性部材を介在させることで、水滴の飛まつが通風孔42に侵入することを防止する構成も考えられる。この場合には吸水性部材が吸収可能な水の量に限界があり、また、吸水性部材のコストが余分にかかるが、上記構成では、このような吸水性部材は必要とせず前記不都合はない。
また、上壁40に設けた通風孔42が円形であり、通風孔42の周囲を囲むように円筒状の起立壁44が上壁40から突設されているため、図39に示すように、筐体30が水平状態から左右方向に傾斜した際に、図中矢印で示すように、上壁40上面に溜まった水が起立壁44の円筒状の外周面をその周方向に沿って円滑に移動され、水抜き用孔59からカバー50の外方へ排出されるため、上壁40上面に溜まった水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することを防止する上で有利となる。
これに対して、通風孔42が角型であり、上壁40に通風孔42の四辺を囲むように断面が矩形枠状の起立壁44が形成されていた場合には、筐体30が左右方向に傾斜した際に、上壁40上面に溜まった水は起立壁44の外面で停滞しやすく、停滞した水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することが懸念されるが、上記構成では、そのような不都合を確実に防止できる。
また、上記構成では、排気ファン106が動作しない場合には、筐体30内で電源104により暖められた空気が上方に移動し通風孔42、空間S、通風路56を通って円滑に外部に逃げる。
一方、排気ファン106が動作した場合には、通風路56、空間S、通風孔42を通って外気が筐体30の内部に流入する空気流れが形成されるが、この場合にも、通風路56が筐体30の上壁40がカバー50の外方に露出しないように屈曲した形状で形成され、さらに、通風孔42と通風路56との間に水滴跳ね返り防止用壁部58が位置しているので、水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを確実に防止することができる。
次に、図39を参照して通風路の変形例について説明する。
図40(A)は通風路の変形例1の断面図、(B)は通風路の変形例2の断面図を示す。
変形例1、2では、ともに通風路56は左右に間隔をおき前後に延在する溝により形成されている。
変形例1では、通風路56が設けられる本体壁52部分に、前後に延在する厚さの薄い底壁5612が設けられ、底壁5612の上方に前後に延在する帯板5614が設けられ、さらに、帯板5614の下方の底壁5612部分と、底壁5612の内側部分とにそれぞれ前後に延在する溝5616、5618が形成されている。
そして、溝の延在方向と直交する断面の形状が、帯板5614の左右両側においてカバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、帯板5614の下方において上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606(溝5616、5618)とで構成されている。
変形例2では、通風路56が設けられる本体壁52部分に、前後に延在する厚さの薄い底壁5612が設けられ、底壁5612の上方に前後に延在する帯板5614が設けられ、帯板5614の下方の底壁5612部分に前後に延在する溝5616が形成されている。
さらに、帯板5614の下面の左右方向の中央部には下方に突出する補強リブ5620が帯板5614の長手方向に沿って延在形成され、補強リブ5620の下部は溝5616内に位置している。
そして、溝の延在方向と直交する断面の形状が、帯板5614の左右両側においてカバー50の外面5004から内面5002に向かって延在する上路部分5602と、帯板5614の下方において上路部分5602の下端から本体壁52の厚さ方向と直交する方向に延在する横路部分5604と、補強リブ5620の左右両側において横路部分5604の下端から内面5002に向かって延在し内面5002に開口する下路部分5606とで構成されている。
このような変形例1、2の通風路56によっても上記と同様な効果が奏される。
次に、図41を参照して起立壁44の変形例について説明する。
図41は通風孔42および起立壁44付近の断面図を示す。
この変形例に係る起立壁44では、上壁40から円形の通風孔42の周囲を囲むように円筒状に突設され、さらに起立壁44の上部外周面の全周にわたり半径方向外方に突出する環板状のフランジ4420が設けられている。
このような変形例の起立壁44によれば、上記と同様な効果が奏されることは無論のこと、フランジ4420を備えるので、上壁40上面に溜まった水が起立壁44を乗り越えて通風孔42内に侵入することを防止する上でより有利となる。
次に、上壁40の上面の変形例について説明する。
図42は上壁40の上面の変形例の断面図である。
この変形例では、上壁40の上面に、断面がドーム状の多数の微細な凸部4020を形成したものである。
この変形例によれば、通風路56を通って上壁40の上面上に侵入した水滴の勢いを、凸部4020の湾曲した面により減衰でき、上壁40に当たった水滴の飛まつが通風孔42へ侵入することを防止する上でより有利となる。
次に操作パネルの構成について、図15乃至図19、図21を参照して詳細に説明する。
図15は第1の実施形態における撮像制御装置の操作パネルの分解斜視図である。
図16(A)は操作パネルを構成する基板の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。
図17は印刷シートの構成を示す断面図、図18は印刷シートの製造工程を示す説明図である。
図21に示すように、筐体30の後部36には操作パネル60が設けられ、前述したように操作パネル60には、撮像制御装置20の操作を行うための複数の操作部材62と、各操作部材62に近接して操作部材62の機能用途が表示された表示部64などが設けられている。
また、操作パネル60の上下部における後部36部分には、複数の操作部材62および表示部64保護用のガイドバー37(図19、図20参照)がそれぞれ後方に突出するように設けられている。
図21に示すように、複数の操作部材62は、前記カメラコントロールユニットとの間で画像のやり取りを行うために操作されるTALLYスイッチ6202、RET1ボタン6204、RETボタン6206、RET2/3/4スイッチ6208と、インターカムによる音声のやり取りを行うために操作されるPGM(プログラム)1/2レベル調整つまみ6210、INCOMレベル調整つまみ6212、PROD/ENGスイッチ6214、MIC/LEVELスイッチ6216と、後述する光源のオンオフを行うためのライトスイッチ6218などである。
表示部64は、例えば、操作部材62がRET1ボタン6204である場合には、表示部64は「RET1」として表示され、PGM(プログラム)1/2レベル調整つまみ6210である場合には、「PGM1」、「PGM2」として表示され、ライトスイッチ6218である場合には、「LIGHT」、「ON」、「OFF」として表示される。
図15に示すように、操作パネル60は、筐体30の後部36に取着される基板66と、この基板66の上に重ねられる取り付け板68と、この取り付け板68の上に重ねられる印刷シート70とで構成されている。
図15、図16に示すように、基板66には、複数の操作部材62が支持されるとともに表示部64に対応する箇所にそれぞれ光源72が後方に向けて設けられている。
なお、図15において、符号62Aは操作部材62の操作される箇所(レバースイッチの場合にはレバーであり、ボタンスイッチの場合はボタンであり、ボリュームの場合には回転用のつまみである)を示し、符号62Bは操作部材62の操作に応じて作動する電気接片や摺動部が収容されたケースを示している。
光源72は、白色の発光ダイオードで構成され、後方に向けて光を発するように基板66に取着されている。
基板66の下部には、手元照明用の光源74が設けられている。手元照明用の光源74は白色の発光ダイオードで構成され、光を下方に向けて発するように基板66に取着されている。
なお、複数の光源72および手元照明用の光源74の光の色は白色以外の色であってもよいことは無論である。
複数の光源72と手元照明用の光源74の点灯、滅灯の制御について図19を参照して説明する。
図19は複数の光源72と手元照明用の光源74の制御を行う制御部分の構成を示すブロック図である。
基板66には、複数の光源72と手元照明用の光源74を制御する構成として、前記のライトスイッチ6218と、制御手段76と、駆動手段78とが設けられている。
本例では、ライトスイッチ6218はレバースイッチで構成され、「LIGHT」、「ON」、「OFF」の3つの切り換えがなされるように構成されている。
駆動手段78は、複数の光源72を点灯させるための第1の駆動信号S1と、手元照明用の光源74を点灯させるための第2の駆動信号S2とを生成し、複数の光源72と手元照明用の光源74にそれぞれ供給するものである。
制御手段76は、ライトスイッチ6218の切り換え動作に応じて第1、第2の駆動信号S1、S2のオン、オフを制御するものである。
このような制御手段76、駆動手段78は、マイクロコンピュータやデジタルICを含む従来公知の様々な回路によって実現可能である。
本例では、ライトスイッチ6218が「LIGHT」の位置に切り換えられると、制御手段76によって駆動手段76が制御され、第1の駆動信号S1がオフ、第2の駆動信号S2がオンとなり、複数の光源72が同時に点灯し、手元照明用の光源74が滅灯する。
また、ライトスイッチ6218が「ON」の位置に切りかえられると、制御手段76によって駆動手段76が制御され、第1、第2の駆動信号S1、S2の双方がオンとなり、複数の光源72と手元照明用の光源74の双方が同時に点灯する。
また、ライトスイッチ6218が「OFF」の位置に切りかえられると、制御手段76によって駆動手段76が制御され、第1、第2の駆動信号S1、S2の双方がオンとなり、複数の光源72と手元照明用の光源74の双方が同時に滅灯する。
図15に示すように、取り付け板68は、基板66に重ね合わされる第1の板部68Aと、第1の板部の下端から屈曲された第2の板部68Bを備えている。
第1の板部68Aに、複数の操作部材62の挿通孔6802がそれぞれ設けられるとともに複数の光源72に対応した箇所に各表示部64に対応した大きさ、形状の窓6804がそれぞれ形成されている。
第2の板部68Bには、手元照明用の光源74に対応した箇所に手元照明用窓6806が形成され、手元照明用窓6806には光を拡散する拡散板6807が設けられている。
また、第2の板部68Bには、前述したインカム接続用の2つのコネクタ110の挿通孔6808がそれぞれ設けられている。
図15に示すように、印刷シート70には、複数の操作部材62の挿通孔7002がそれぞれ設けられるとともに複数の窓6804に対応した箇所に前記の表示部64がそれぞれ形成されている。
図17に示すように、印刷シート70は、透明基板7010に4層の印刷層7012、7014、7016、7018が積層して印刷されることで構成された多層印刷シートである。
透明基板7010は厚さ方向の一方の面が表面7010A、他方の面が背面7010Bとして構成されている。
印刷シート(多層印刷シート)70は次のように製造される。
まず、図17に示すように、透明基板7010の背面7010Bに第1の印刷層7012を形成する。
図18(A)に示すように、第1の印刷層7012は、白色塗料によって形成される枠7012A、各挿通孔7002の位置を示すマーク7012Bなどを有している。
次に、図17に示すように、第2の印刷層7014を第1の印刷層7012の上に重ねて形成する。
図18(B)に示すように、第2の印刷層7014は、光を透過しない不透明な塗料、本例では黒色の不透明な塗料によって、表示部64を除く背面7010Bの全域を覆うように、より詳細には、表示部64をなす操作部材62の機能用途の表示を除く背面7010Bの全域を覆うように矩形に構成されている。
したがって、表示部64は、第2の印刷層7014に透明ないわゆる抜き文字として形成されることになる。
次に、図17に示すように、第3の印刷層7016を第2の印刷層7014の上に重ねて形成する。
図18(C)に示すように、第3の印刷層7016は、光を透過する不透明な塗料、本例では白色の不透明な塗料によって、第2の印刷層7014の内側に位置するように第2の印刷層7014よりも小さい矩形の輪郭で全ての表示部64を含む領域を覆うように構成されている。なお、第3の印刷層7016は、本例では、全ての表示部64の部分を含む領域を覆うように構成されているが、各表示部64のみをそれぞれ覆うものであってもよい。
次に、図17に示すように、第4の印刷層7018を第3の印刷層7016の上に重ねて形成する。
図18(D)に示すように、第4の印刷層7018は、光を透過する不透明な塗料、本例では橙色の不透明な塗料によって、最上位の表示部64を除く残りの全ての表示部64を覆う矩形の輪郭で構成されている。したがって、第3の印刷層7018の背面の最上部には、第4の印刷層7018が形成されていない領域が存在する。
なお、透明基板7010の表面7010Aに印刷層を形成すると、表面7010Aに物があたって印刷層が剥がれる不具合が生じるが、本例のように印刷シート70の背面7010Bに全ての印刷層を形成することで前記の不具合を解消できる利点がある。
次に、印刷シート70における表示部64の表示について説明する。
印刷シート70は、図17に示すように、第4の印刷層7018が取り付け板68に重ねられて取着される。
透明基板7010の背面7010B側で、第4の印刷層7018が形成されている領域に臨む箇所に位置する光源72が点灯した場合には、光源72の光は、取り付け板68の窓6802を通り、第4の印刷層7018を通過することで橙色となり、第3の印刷層7016を経て第2の印刷層7014の表示部64を通り、第1の印刷層7012、透明基板7010を通過して表面7010Aから後方に向けて橙色の光が照射される。
したがって、透明基板7010の後方から、すなわち、筐体30の後方から操作パネル60を見ると、表示部64が橙色の光で発光した状態で視認されることになる。
また、第4の印刷層7018が形成されていない領域、すなわち第3の印刷層7016に臨む箇所に位置する光源72が点灯した場合には、光源72の光は第3の印刷層7016を通過することで白色となり、第2の印刷層7014の表示部64、第1の印刷層7012、透明基板7010を通過して白色の光が後方に照射される。
したがって、透明基板7010の後方から、すなわち、筐体30の後方から操作パネル60を見ると、表示部64が白色の光で発光した状態で視認されることになる。
また、光源72が滅灯し、かつ、筐体30の後方が明るい環境下では、外光が透明基板7010の表面7010A側から背面7010Bに向かって進行し、第1の印刷層7012を通過して第2の印刷層7014の表示部64を通過し第3の印刷層7016に至る。
ここで、第3の印刷層7016で反射された光は白色となり、再び、第2の印刷層7014の表示部64の部分、第1の印刷層7012、透明基板7010を通過して表面7010Aから後方に至る。
したがって、筐体60の後方から操作パネル60を見ると、表示部64が白色の光で反射した状態で視認されることになる。
上述のような構成の基板66、取り付け板68、印刷シート70を備えると、スタジオや舞台、あるいは、夜間など暗い環境下において業務用カメラ100が使用されている場合、ライトスイッチ6218を「LIGHT」に切り換えると、複数の光源72が点灯し、手元照明用の光源74が滅灯する。これにより各表示部64が複数の光源72によって照明され、使用者は照明された各表示部64を容易に視認することができ、所望の操作部材62を誤ることなく的確に操作することが可能となり、操作性を向上する上で有利となる。
また、ライトスイッチ6218を「ON」に切り換えると、複数の光源72と手元照明用の光源74の双方が点灯する。これにより各表示部64が照明されることに加えて、手元照明用の光源74の光が手元照明用窓6806の拡散板6807を通過して操作パネル60の下方に向けて拡散された状態で照射されるため、使用者の手元を明るく照らすことができ、暗い環境下であっても台本などの書類や時計などを容易に視認することができ業務用カメラ100の利便性を向上する上で有利となる。
また、ライトスイッチ6218を「OFF」に切り換えると、複数の光源72と手元照明用の光源74の双方が滅灯する。これにより各表示部64および拡散板6807の部分が暗くなるため、暗い環境下においてなるべく光を発生させたくない場合に有利となる。
また、昼間の屋外など明るい環境下で業務用カメラ100が使用されている場合には、ライトスイッチ6218を「OFF」に切り換えて複数の光源72と手元照明用の光源74の双方を滅灯すれば、前記したように各表示部64が外光により白色で表示され表示部64の視認が容易となる。したがって、明るい環境下では、複数の光源72と手元照明用の光源74に対する第1、第2の駆動信号S1、S2の供給をオフとして電力消費を抑制しつつ、表示部64の視認性を確保することができ有利となる。
また、操作パネルの表示部を畜光塗料で印刷した場合には、表示部が所定時間発光し続けた状態となる。したがって、コンサートホールやテレビスタジオなどでの撮影において発光した表示部が業務用カメラ100の後方にいる観客の視野に入るなどして鑑賞の妨げになるおそれがある。特に業務用カメラ100の移動や方向転換に伴い発光した表示部が断続的に観客の視野に入ると、あたかも光が点滅しているかのようになり目障りとなる。
これに対して本例では、ライトスイッチ6218を設けることにより撮影状況や撮影環境に応じて表示部64の複数の光源72と手元照明用の光源74を適宜点灯、滅灯できるので、表示部64の光が観客の鑑賞の妨げになることを確実に防止することができ有利である。
なお、本例では、複数の光源72が点灯し、手元照明用の光源74が滅灯する状態と、複数の光源72と手元照明用の光源74の双方が点灯する状態と、複数の光源72と手元照明用の光源74の双方が滅灯する状態とを選択的に切り換えるようにした場合について説明したが、複数の光源72と手元照明用の光源74の点灯、滅灯の組み合わせは、これに限定されるものではない。
例えば、複数の光源72をオフ、手元照明用の光源74をオンとする組み合わせを追加すれば、表示部64の照明をしない状態で手元の照明のみ行うことができる。
また、複数の光源72と手元照明用の光源74の双方をオンする組み合わせに代えて、光源72をオフ、光源74をオンとする組み合わせを採用してもよい。
また、複数の光源72の点灯、点滅を切り換えるオンオフ手段と、手元照明用の光源74の点灯、点滅を切り換えるオンオフ手段を設けてもよい。
また、暗い環境下において複数の光源72と手元照明用の光源74の双方がオフの状態であった場合には、ライトスイッチ6218の位置を見出すことが難しい。
したがって、ガイドバー37に物(人)との接触を検出するタッチセンサを設け、このタッチセンサの検出信号を制御手段76に供給し、制御手段76がタッチセンサの検出信号に基づいて光源72に第1の駆動信号S1を供給するように構成してもよい。
この場合、ガイドバー37は操作パネル60の上下部における後部36から後方に突出しているのでガイドバー37を暗い環境下において手探りで触ることは容易であり、暗い環境下であっても容易に表示部64を照明して視認でき有利である。
なお、ガイドバー37を触ったときに第1の駆動信号S1を複数の光源72に継続的に供給してもよいし、所定時間(例えば10秒程度)だけ第1の駆動信号S1を複数の光源72に供給し、前記所定時間が経過したら第1の駆動手段S1の供給を停止するようにしてもよい。この場合には、複数の光源72が点灯している間にライトスイッチ6218の操作を行うことができる。
また、撮像制御装置20に周囲の明るさを検出する光センサを設け、この光センサの検出信号を図19における制御手段76に供給し、制御手段76がセンサの検出信号に基づいて前記明るさが所定の明るさ以下となったと判定したならば、複数の光源72に第1の駆動信号S1を供給するように構成してもよい。前記所定の明るさは、例えば表示部64を視認することが難しい程度の明るさに設定される。
このような構成によれば、暗い環境下においては人間による操作を行うことなく自動的に表示部64の照明を行うことができ、利便性を向上させる上でより有利となる。
また、複数の光源72と手元照明用の光源74の光量を調整する光量調整手段を設けてもよい。このような光量調整手段による光量の調整は、例えば、駆動手段78から複数の光源72と手元照明用の光源74に供給する第1、第2の駆動信号S1、S2の双方あるいは一方の大きさを調整することで行うことができる。
光量調整手段は、前記の操作部材62と同様の操作部材(操作スイッチや操作つまみ)を有し、その操作部材を例えば操作パネル60に設けてもよく、その操作部材の操作によって光量を調整するように構成される。
このような光量調整手段を設けた場合には、複数の光源72と手元照明用の光源74の光量を調整することで使用者が表示部64や手元の物を視認しやすくすることができる。
次にキャップ部材の構成について、図10乃至図14を参照して詳細に説明する。
図10は第1の実施の形態におけるキャップ部材の斜視図、図11(A)はキャップ部材の平面図、(B)は(A)のB矢視図、図12(C)は図11(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図、図13(E)は図10(A)のE矢視図、(F)は図10(A)のF矢視図である。
図14はキャップ部材の取り付け状態を示す説明図である。
まず、コネクタパネル112の構成について図22を参照して説明する。
コネクタパネル112に設けられた複数のコネクタ113は、業務用カメラ100の使用者(カメラマン)とトラッカーとの通話、業務用カメラ100の使用者とインカム(インターカム)との送受信用信号の授受を行うためのTRACKER(トラッカー)コネクタ114、ACアダプターあるいはバッテリーから直流電源の供給を受けるためのDCIN(DC電源入力)コネクタ116、リターンビデオ信号を出力するRETURN(リターンビデオ信号出力)コネクタ118、文字などを表示するプロンプターに対するプロンプタービデオ入出力信号用のPROMPTER(プロンプター信号入出力)コネクタ120、直流電源を外部の装置(アクセサリー)に供給するためのDCOUT(DC電源出力)コネクタ122、外部からの音声を入力するためのAUDIO IN CH1(オーディオ入力チャンネル1)コネクタ124、AUDIO IN CH2(オーディオ入力チャンネル2)コネクタ126、撮像制御装置20に対して遠隔制御を行うリモートコントロールパネルやリモートコントロールユニットを接続するREMOTE(リモート)コネクタ128、リターンビデオ信号選択信号とインターカムマイクのオンオフ制御信号を入力するRETCTRL(リターンコントロール)コネクタ130、イヤホンを接続することでインターカムの音声とプログラムの音声を切り換えてモニタできるEAROPHONE(イヤホン)ジャック132などである。
また、TRACKERコネクタ114に近接したコネクタパネル112箇所には、このTRACKERコネクタ114の機能用途(名称)を示す「TRACKER」という文字からなる表示部115が設けられている。また、RETURNコネクタ118に近接したコネクタパネル112箇所には、このRETURNコネクタ118の機能用途(名称)を示す「RETURN」という文字からなる表示部115が設けられている。
同様に各コネクタ113に近接したコネクタパネル112箇所には、そのコネクタ113の機能用途(名称)を示す表示部115が設けられている。
なお、図22において、符号140はAUDIO IN CH1コネクタ124、AUDIO IN CH2コネクタ126に入力される音声信号の設定を行うためのオーディオ信号選択スイッチであり、FRONT、REAR、LINEの3つに切り換えられる。FRONTに切り換えられるとカメラからの入力音声をオーディオ信号として選択し、REARに切り換えら得ると、AUDIO IN CH1コネクタ124、AUDIO IN CH2コネクタ126からの入力された信号をカメラコントロールユニットに出力し、LINEに切り換えられると、AUDIO IN CH1コネクタ124、AUDIO IN CH2コネクタ126からの入力された信号のレベルを所定値に設定する。
また、符号142はAUDIO IN CH1コネクタ124、AUDIO IN CH2コネクタ126への電源供給を行うか行わないかを設定するマイクロフォン電源供給モード選択スイッチである。
図14に示すように、キャップ部材80は複数のコネクタ113をそれぞれ覆うものである。
図10乃至図14に示すように、キャップ部材80は、複数のコネクタ113にそれぞれ個別に装着される複数のキャップ82と、複数のキャップ82相互を連結する可撓可能な複数の連結片84とを備えている。
本例では、連結片84は、複数のコネクタ113に装着される全てのキャップ82を連結している。
連結片84は透明な材料で形成され、キャップ部材80がコネクタパネル112に装着された状態で表示部115を視認できるように図られている。本例では、キャップ82と連結片84が透明なエラストマーを用いて一体に形成されている。
各連結片84は、任意の1つのキャップ82のみを装脱できる長さで形成されている。
例えば、隣接するコネクタ113相互の距離が短い場合には、図11(A)に示すように、連結片84Aは、該連結片84が接続する2つのキャップ82の中心を結ぶ想像線L1に対してずれた箇所を通るように設けられ、これにより連結片84の長さを確保している。
また、例えば、図11(A)に示すように、連結片84Bは、該連結片84が接続する2つのキャップ82の中心を結ぶ想像線L2に対してずれた箇所を通りかつ屈曲して形成され、これにより連結片84の長さを確保している。
また、脱着の使用頻度の高いキャップ82に摘み片86が突設されている。摘み片86に、該摘み片86を筐体に取着するための孔8602が形成されている。すなわち、脱着の使用頻度の高いキャップ82では、摘み片86に指を掛けることでキャップ82の装脱を簡単に行えるようにし、かつ、このキャップ82に接続する連結片84を切断し、孔8602に紐などを挿通してこの紐の端部を筐体30(コネクタパネル112)の適宜箇所に取着しておくことで、キャップ82を紛失することなくキャップ82の脱着を行えるようにしている。
また、長さの大きい連結片84には取り付け片88が突設されている。取り付け片88に、その長さの大きい連結片84を筐体に取着するためのねじ挿通孔8802が(本例では2個のねじ挿通孔8802が)形成されている。すなわち、ねじ挿通孔8802に挿通したねじを筐体30(コネクタパネル112)に螺合することで連結片84の部分を筐体に取着し、キャップ部材80の一部を筐体30に取り付け、キャップ部材80の紛失防止が図られている。
上述のようなキャップ部材80を備えると、任意のキャップ82のみをコネクタ113から取り外すとともに、残りのキャップ82を各コネクタ113に装着した状態とすることができる。
したがって、複数のコネクタ131の使用状態の如何に拘わらず、各キャップ82を紛失することなく、各コネクタ113に装着されたキャップ82により防塵、防水の機能を確実に発揮する上で有利となる。
また、キャップ82と連結片84が透明なエラストマーを用いて一体に形成されているため、コネクタパネル112に設けられた表示部115の上に連結片84が重ねられても表示部115を視認することができ使い勝手を向上する上で有利となる。
また、キャップ82と連結片84が透明なエラストマーを用いて一体に形成され、キャップ82が弾力性を有していることから、コネクタ113から外したキャップ82が隣接するコネクタ113に連結されたケーブル側のコネクタに当たっても、キャップ82が合成樹脂材料で形成されている場合と異なり、耳障りな音が発生することを防止でき、使い勝手を向上する上で有利となる。
また、単一のコネクタ113に装脱可能なキャップを備え、キャップを取り付け片とねじを介して筐体30に連結することでキャップの紛失を防止するキャップ部材が従来から用いられており、このようなキャップ部材を複数のコネクタ113の全てに設ける場合も考えられる。
しかしながら、この場合には、取り付け片の筐体への取り付け作業をキャップの数だけ行わなくてはならず、作業が繁雑となる点で不利がある。
また、このような従来のキャップ部材では、その取り付け片は、コネクタの基端部が挿通される孔が形成された環状部と、この環状部とキャップを接続する帯状部とを有し、前記環状部がコネクタ113の基端とコネクタパネル112の間に挟持される構成のものが多い。
このため、キャップ部材の取り付け、取り外しに際しては、コネクタ113のコネクタパネル112に対する取り付け、取り外しも同時に行わなくてはならず、例えば、キャップ部材の交換作業を行う場合にその作業が極めて繁雑なものとなる。
これに対して本例では、キャップ部材80の取り付け片88をねじを介して筐体30(コネクタパネル112)に螺合することで連結片84の部分を筐体30に取着でき、キャップ部材80の取り付け作業を簡単に行える点で有利となる。
また、キャップ部材80を交換する際にも、コネクタ113をコネクタパネル112から取り外すことなく、取り付け片88をコネクタパネル112に取り付けているねじを着脱するだけでよく、作業が極めて簡単となる。
なお、本例では、連結片84が複数のコネクタ113に装着される全てのキャップ82を連結している場合について説明したが、連結片84が複数のコネクタ113に装着されるキャップ82の一部を連結するのみであってもよいことは無論である。この場合には、複数のキャップ部材80を用意し複数のキャップ部材80のキャップ82によって複数のコネクタ113の全てをそれぞれ覆うことができるようにすればよい。
また、本例では、キャップ82と連結片84が透明なエラストマーを用いて一体に形成されている場合について説明したが、キャップ82と連結片84の一方あるいは双方を不透明な材料で形成することは任意である。しかしながら、少なくとも連結片84を透明な材料で形成した場合には連結片84によって表示部115が見えなくなることを防止できる点で有利となる。
また、本例では、取り付け片88を用いた場合について説明したが、使用していないキャップ82がコネクタ113に装着されていることからキャップ部材80の紛失を防止でき、したがって、取り付け片88を省略してもよい。
また、キャップ82と連結片84が別体に形成され接着などにより一体的に構成されていてもよい。
また、キャップ82と連結片84の一方あるいは双方をエラストマー以外の材料、例えば、可撓性を有する合成樹脂材料で構成することは任意である。
次に本発明の頬当てパッドについて説明する。
図1は頬当てパッド近傍の断面図である。
図2は頬当てパッドの斜視図、図3(A)は頬当てパッドの平面図、(B)は(A)のB矢視図、図4(C)は図3(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図、図5(E)は図3(A)のE矢視図、(F)は図3(A)のF矢視図である。
図6は頬当てパッドが取着されるカバー部材の斜視図、図7(A)はカバー部材の平面図、(B)は(A)のB矢視図、図8(C)は図7(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図、図9(E)は図7(A)のE矢視図、(F)は図7(A)のF矢視図である。
図24に示すように、フレーム32の左右には、それぞれカバー部材33が取着され、これらカバー部材33によって前部34、後部36、下部38の左右の側方が覆われている。
本実施の形態では、カバー部材33により筐体30の側壁が形成されている。
頬当てパッド90は、図21に一点鎖線のハッチングで示すように、肩掛け用凹部31を肩に載せた状態で頬に臨む左側のカバー部材33に設けられている。
頬に臨む筐体30の側壁、すなわち、左側のカバー部材33は、例えば、アルミニウムあるいはマグネシウムなどの放熱性に優れるとともに、衝撃に耐えうる強度を備えた金属材料で形成されている。
図1に示すように、左側のカバー部材33(側壁)は、筐体30内部に配置され発熱する部材に臨む部分が前記発熱する部材から側方に離れた箇所を通る第1の壁部3310を有している。第1の壁部3310は、図21に示すように、左側のカバー部材33(側壁)のほぼ前半部を構成している。
本実施の形態では、発熱する部材は前述した電源104である。
頬当てパッド90は、エラストマーで形成されており、射出成形で形成されている。
頬当てパッド90は、図21に示すように、第1の壁部3310のほぼ上半部の領域を覆うように取着されている。
より詳細には、図1乃至図5に示すように、頬当てパッド90が第1の壁部3310のほぼ上半部の領域に臨む内面9002に、互いに間隔をおいて複数のボス部92が突出形成されている。ボス部92には、金属製の雌ねじ9202が埋め込まれている。
一方、図1、図6乃至図9に示すように、第1の壁部3310のほぼ上半部の領域に複数のボス部92がそれぞれ係合される係合凹部3312が形成されている。
頬当てパッド90は、図1に示すように、第1の壁部3310の内側から係合凹部3312の底壁を挿通しボス部92の雌ねじ9202に螺合されたねじ9204により第1の壁部3310の上半部の領域に取着されている。
また、図1、図2に示すように、頬当てパッド90が第1の壁部3310の上半部の領域に臨む内面9002に、上下左右に延在する複数のリブ94が膨出形成されている。そして、これらのリブ94が第1の壁部3310の上半部の領域に接触した状態で頬当てパッド90が第1の壁部3310の上半部の領域に取着されている。
本実施の形態によれば、左側のカバー部材33(側壁)が前記発熱する部材である電源104から側方に離れた箇所を通る第1の壁部3310を有し、この第1の壁部3310のほぼ上半部の領域を覆うようにエラストマーで形成された頬当てパッド90が取着されている。
したがって、電源104と第1の壁部3310との間に空間が確保され、この空間によって電源104からの熱が第1の壁部3310および頬当てパッド90に伝達されることを効果的に防止できることは無論のこと、従来に比べて本実施の形態の頬当てパッドは1つの材料であるエラストマーで形成されるため材料の数が少なくて済み、また、成形のための金型も1つで足りるため、コストを削減する上で有利となる。
また、従来構造では心材を構成する合成樹脂とパッド部を構成するエラストマーとの2つの材料が2色成形で形成され、心材に対してパッド部が熱融着によって接合されている。このため、例えばアルコールや水などを用いてパッド部を清掃する際にアルコールや水が前記熱融着された部分(心材とパッド部の境界面)に浸透して作用し、パッド部が心材から剥離してしまう不具合が生じる場合があった。
これに対して本実施の形態では、頬当てパッド90をカバー部材33とは別個に設けられるので、従来公知の様々な取り付け手段により頬当てパッド90をカバー部材33に確実に取り付けることができ、例えばアルコールや水などを用いて頬当てパッド90を清掃しても頬当てパッド90が剥離するといった不具合がなく、美観を向上する上で有利である。
また、本実施の形態では、頬当てパッド90に設けた複数のボス部92をねじ9204により第1の壁部3310の上半部の領域に取着しているため、頬当てパッド90の浮き上がりを防止でき、これにより、頬当てパッド90と第1の壁部3310との間の隙間をなくして美観を向上させる上で有利となる。
また、ねじ9204により頬当てパッド90を取着しているので頬当てパッド90の交換を簡単に行うことができる。
また、本実施の形態では、頬当てパッド90に形成した複数のリブ94が第1の壁部3310の上半部の領域に接触した状態で頬当てパッド90が第1の壁部3310の上半部の領域に取着されているので、頬当てパッド90の内面9002と第1の壁部3310との間に空間を確保でき、この空間により電源104からの熱が第1の壁部3310および頬当てパッド90に伝達されることを防止する上でより有利となる。
また、複数のリブ94を形成することで頬当てパッド90の強度を向上させることができ、このような強度の向上を図ることで、頬当てパッド90の製造工程において、頬当てパッド90を金型から外して冷却する際、頬当てパッド90が変形することを防止する上でも有利となる。
また、頬当てパッド90を金型を用いて成形する場合、金型内に注入されるエラストマーからガスが発生するが、このガスが金型とエラストマーとの境界に滞留すると、エラストマーの表面、すなわち、頬当てパッド90の表面に凹凸が形成され美観を損ねるおそれがある。
本実施の形態では、頬当てパッド90の内面9002側の金型箇所に設けられるイジェクタピンが挿通される孔を通して、あるいは、ボス部90に対応する前記金型の凹部箇所に設けたガス抜き用の孔を通して前記ガスを金型内部から逃がすことにより、前記ガスによるエラストマー表面、すなわち、頬当てパッド90の表面に凹凸が形成されることを防止し、美観を向上させる上で有利となる。
次に、本実施の形態を従来例と比較して説明する。
図43は従来構造の一例を示す図である。
頬当てパッド2は、硬質の合成樹脂からなる心材4と、心材4の表面側に2色成形で接合されたエラストマーからなるパッド部6とで構成されている。
2色成形について説明すると、心材4はその表面側に位置する上型と内面側に位置する下型からなる2つの金型を用いて成形される。
続いて、下型はそのままで上型のみをエラストマー用の金型に交換し、心材4の表面を下型の型面として用いることで、心材4の表面にエラストマーからなるパッド部6を成形し、心材4の表面にパッド部6を接合する。
心材4は発熱する部材である電源104から側方に離れた箇所を通る壁部4Aを有し、パッド部6はこの壁部4Aを覆うように設けられている。
心材4の内面には複数のボス4Bが突設され、このボス4Bが筐体8の側壁8Aにねじ止めあるいは溶着によって取着されている。
このような従来構造では頬当てパッド2が、心材4を構成する合成樹脂とパッド部6を構成するエラストマーとの2つの材料が2色成形で形成されるので、材料コストがかかる上に、金型の数と製造工程が増えるため製造コストも嵩む点で不利がある。
これに対して本実施の形態では、従来構造に比べて心材4を省略しているので、材料コストおよび製造コストを削減する上で有利となる。
また、従来構造では、2色成形を行うため、エラストマーを成形する際、発生したガスをエラストマーの厚さ方向から逃がすことができない。これは、エラストマー(パッド部6)の内面側には心材4が位置しており、エラストマー(パッド部6)の表面側は体裁面であるため金型(上型)にガス抜きの孔を設けることができないことによる。
したがって、従来構造では、エラストマーで形成されるパッド部6の表面と上型との間にガスが滞留することで凹凸が生じる場合があり美観を向上させる上で不利がある。
これに対して本実施の形態では、エラストマーのうち体裁面ではない内面側からガスを逃がすことができるため、従来構造に比べて、エラストマー表面、すなわち、頬当てパッド90の表面に凹凸が形成されることを防止でき美観を向上させる上で有利となる。
頬当てパッド近傍の断面図である。 頬当てパッドの斜視図である。 (A)は頬当てパッドの平面図、(B)は(A)のB矢視図である。 (C)は図3(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。 (E)は図3(A)のE矢視図、(F)は図3(A)のF矢視図である。 頬当てパッドが取着されるカバー部材の斜視図である。 (A)はカバー部材の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。 (C)は図7(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。 (E)は図7(A)のE矢視図、(F)は図7(A)のF矢視図である。 第1の実施の形態におけるキャップ部材の斜視図である。 (A)はキャップ部材の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。 (C)は図11(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。 (E)は図10(A)のE矢視図、(F)は図10(A)のF矢視図である。 キャップ部材の取り付け状態を示す説明図である。 第1の実施形態における撮像制御装置の操作パネルの分解斜視図である。 (A)は操作パネルを構成する基板の平面図、(B)は(A)のB矢視図である。 印刷シートの構成を示す断面図である。 印刷シートの製造工程を示す説明図である。 複数の光源72と手元照明用の光源74の制御を行う制御部分の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態における撮像制御装置を有する業務用カメラの右側面図である。 同業務用カメラの左側面図である。 図19のA矢視図である。 第1の実施の形態における撮像制御装置の断面図である。 第1の実施の形態における撮像制御装置の斜視図である。 同撮像制御装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 24のXX線断面図である。 第1の実施の形態における撮像制御装置のフレームの斜視図である。 図27のA矢視図である。 図27のB矢視図である。 図27のC矢視図である。 図27のD矢視図である。 図27のE矢視図である。 図27のF矢視図である。 撮像制御装置の右側面図である。 図34のXX線断面図である。 (A)はカバーの平面図、(B)は(A)のB矢視図である。 (C)は図36(B)のC矢視図、(D)は(C)のD矢視図である。 (E)は図36(A)のE矢視図、(F)は図36(A)のF矢視図である。 フレームの上壁における水滴の移動を示す説明図である。 (A)は通風路の変形例1の断面図、(B)は通風路の変形例2の断面図を示す。 通風孔42および起立壁44付近の断面図である。 上壁40の上面の変形例の断面図である。 従来構造の一例を示す図である。
符号の説明
100……業務用カメラ、10……カメラ部、20……撮像制御装置、30……筐体、31……肩掛け用凹部、33……カバー部材、3310……第1の壁部、90……頬当てパッド。

Claims (5)

  1. 被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部と、
    前記カメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置と、
    前記カメラ部の筐体の下部と前記撮像制御装置の筐体の下部とにわたって上方に窪むように設けられた肩掛け用凹部と、
    前記肩掛け用凹部を肩に載せた状態で頬に臨む前記撮像制御装置の筐体の側壁に設けられ前記頬と接触する頬当てパッドとを備えるカメラであって、
    前記頬に臨む撮像制御装置の筐体の側壁は金属材料で形成され、
    前記側壁は、前記筐体内部に配置され発熱する部材に臨む部分が前記発熱する部材から側方に離れた箇所を通る第1の壁部を有し、
    前記頬当てパッドは、エラストマーで形成され、
    前記頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域に臨む内面に、互いに間隔をおいて複数のボス部が突出形成され、
    前記第1の壁部の一部の領域に前記複数のボス部がそれぞれ係合される係合凹部が形成され、
    前記頬当てパッドは、前記第1の壁部の内側から前記係合凹部の底壁を挿通し前記ボス部に螺合されたねじにより前記第1の壁部の一部の領域を覆うように取着されている
    ことを特徴とするカメラ。
  2. 前記頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域に臨む内面に、上下左右に延在する複数のリブが膨出形成され、これらのリブが前記第1の壁部の一部の領域に接触した状態で前記頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域に取着されていることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 前記筐体内部に配置され発熱する部材は、前記撮像制御装置を動作させるための電力を供給する電源であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 被写体像を撮影して撮像信号を生成するカメラ部に脱着可能に連結され前記撮像信号が入力されるとともにその撮像信号を映像信号に変換し外部装置に供給する撮像制御装置であって、
    前記カメラ部の筐体の下部と前記撮像制御装置の筐体の下部とにわたって上方に窪むように設けられた肩掛け用凹部を肩に載せた状態で頬に臨む前記撮像制御装置の筐体の側壁は、前記筐体内部に配置され発熱する部材に臨む部分が前記発熱する部材から側方に離れた箇所を通る第1の壁部を有し、
    前記側壁に設けられ前記頬と接触する頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域を覆うように設けられ、
    前記頬当てパッドが設けられる前記第1の壁部は金属材料で形成され、
    前記頬当てパッドは、エラストマーで形成され、
    前記頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域に臨む内面に、互いに間隔をおいて複数のボス部が突出形成され、
    前記第1の壁部の一部の領域に前記複数のボス部がそれぞれ係合される係合凹部が形成され、
    前記頬当てパッドは、前記第1の壁部の内側から前記係合凹部の底壁を挿通し前記ボス部に螺合されたねじにより前記第1の壁部の一部の領域を覆うように取着されている
    ことを特徴とする撮像制御装置。
  5. 前記頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域に臨む内面に、上下左右に延在する複数のリブが膨出形成され、これらのリブが前記第1の壁部の一部の領域に接触した状態で前記頬当てパッドが前記第1の壁部の一部の領域に取着されていることを特徴とする請求項4記載の撮像制御装置。
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