JP7379115B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば業務用デジタルビデオカメラ等の撮像装置に関する。
業務用のデジタルビデオカメラ等の撮像装置で撮像を行う際には、外部装置に取り付けられたケーブルが接続されたカメラ本体を撮影者が肩に担いで移動しながら撮像を行うことが多々ある。そのため、ケーブルが接続される外部接続端子(以下「コネクタ」という)が破損することがないように、コネクタはカメラ本体の背面側に配置されていることが多い。
また、近年の業務用デジタルビデオカメラでは多機能化が進み、カメラ本体に高速通信を行うためのコネクタやIP通信を行うためのコネクタ等が設けられて、コネクタの数が増加している。その結果、カメラ本体が大型化するという問題が生じるが、その対策として、例えば特許文献1には、カメラ本体の側面に複数の傾斜面を設け、それらの傾斜面にコネクタを配置した撮像装置が提案されている。
特開2017-76859号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、業務用の固いケーブルが接続された状態では、カメラ本体を肩に乗せた場合や3脚に固定した際にカメラ本体から大きく飛び出してしまい、取り回し上のサイズが大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、ケーブルが接続された状態での取り回しサイズの大型化を抑制することが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、撮像装置本体の背面側に接続端子部が設けられた撮像装置であって、前記接続端子部は、複数の第1のコネクタ配置面と、複数の前記第1のコネクタ配置面のそれぞれに設けられた第1の外部接続端子と、を備え、複数の前記第1のコネクタ配置面は、前記撮像装置本体の前後方向から見て互いに重ならず、且つ、前記撮像装置本体の上下方向から見て互いに重なる位置に配置されると共に、前記撮像装置本体の後方斜め下を向くように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ケーブルが接続された状態での取り回しサイズの大型化を抑制することが可能な撮像装置を提供することができる。
本実施形態に係る撮像装置の外観を表す第1の斜視図である。 撮像装置の外観を表す第2の斜視図である。 撮像装置の外観を表す第3の斜視図である。 撮像装置の外観を表す第4の斜視図である。 バッテリが取り付けられた状態での撮像装置の側面図である。 撮影者が撮像装置のグリップ部を把持している様子を示す模式図である。 撮像装置の強制空冷構造を示す分解斜視図である。 撮像装置が備えるセンサ基板の構成を示す分解斜視図である。 撮像装置が備えるメイン制御基板の発熱素子実装面を示す図である。 撮像装置が備えるカード基板の構成を示す斜視図である。 撮像装置が備えるセンサダクトの構成を示す斜視図である。 撮像装置での映像処理の流れを示すブロック図である。 撮像装置が備えるメインダクトの周辺構造を示す斜視図である。 メインダクトとその周辺構造を示す分解斜視図である。 強制空冷構造を構成する回転ファンを説明する図である。 メインダクトの構造を示す断面図である。 メインダクトを構成するダクトベースの斜視図である。 メインダクトでの回転ファンと下方放熱フィンの位置関係を示す図である。 メインダクトの内部での空気の流れを説明する図である。 メインダクトの排気側放熱フィンと回転ファンの関係を示す図である。 メインダクトの各リブ形状部と発熱素子との位置関係を示す図である。 メインダクトの傾斜面をその断面で表した斜視図である。 メインダクトのZX平面での断面図である。 グリップ部の背面部及びグリップ部吸気ダクトの分解斜視図である。 センサダクト及びその周辺部の分解斜視図である。 センサダクトによる冷却の仕組みを説明する断面図である。 参考例に係るセンサダクトによる冷却の仕組みを説明する断面図である。 グリップ部吸気ダクト内での空気の流れを示す断面図である。 撮像装置のグリップ部を外した状態を示す側面図である。 撮像装置のズームユニットの配置箇所の断面図である。 撮像装置の右側面を右後方から見た斜視図である。 撮像装置の右側面のカードカバー及びその周辺部材の分解斜視図である。 カードカバーの周辺構造を示す図である。 図31に示す矢視A-Aでの断面図である。 ハンドル部の第1の外観斜視図である。 ハンドル部の第2の外観斜視図である。 ハンドル部でのハンドルプレートの取り付けを説明する分解斜視図である。 撮像装置本体とハンドル部との連結部の構成を説明する図である。 ハンドル部の上面図である。 図39に示す矢視C-C断面図である。 ハンドル部の別の実施形態を示す第1の外観斜視図である。 ハンドル部の別の実施形態を示す第2の外観斜視図である。 ハンドルプレート及びヒートシンク形状部のハンドル下カバーへの取り付けを説明する図である。 図42のハンドル部の上面図である。 図44に示す矢視D-Dでの断面図である。 図44に示す矢視E-Eでの断面図である。 USBコネクタに移動通信機器を接続した状態を示す斜視図である。 USBコネクタに移動通信機器を接続した状態を示す正面図である。 USB基板の構成を示す図である。 USB基板とメインダクトの電気的及び熱的な接続を説明する図である。 撮像装置の接続端子部におけるコネクタの配置例を示す斜視図である。 接続端子部のコネクタにケーブルを接続した状態を示す図である。 接続端子部の第1コネクタ配置面を含む断面図である。 図53の断面図に従来の撮像装置のケーブル接続状態を重ねて表した断面図である。 接続端子部の各コネクタを実装するコネクタ基板の側面図である。 第1コネクタ配置面の変形例を説明する断面図である。 第1コネクタ配置面に接続されるケーブルの変形例を示す斜視図である。 第2コネクタ配置面を示す側面図と、SDI接続ケーブルを接続した状態を示す図である。 別の実施形態に係る第2コネクタ配置面を示す側面図と、SDI接続ケーブルを接続した状態を示す図である。 図59(b)に図58(b)のケーブル接続状態を重ねた図である。 従来の撮像装置を右後方から見た斜視図である。 図61の撮像装置にケーブルを接続した状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
<撮像装置の構成(外観)>
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置100の外観を右前方から見て表した斜視図である。図2は、撮像装置100の外観を左前方から見て表した斜視図である。図3は、撮像装置100の外観を左後方から見て表した斜視図である。図4は、撮像装置100の外観を右下後方から見て表した斜視図である。
なお、図1乃至図4に示すように、説明の便宜上、撮像装置100に対して互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定める。Z軸は撮像装置100の撮像光軸と平行であり、撮像装置100の背面側から正面側へ向かう方向(撮像装置100から被写体(不図示)に向かう方向)を正方向とする。X軸は、Z軸が水平方向と平行であるときに水平面内でZ軸と直交する。本実施形態では、X方向を撮像装置100の幅方向と定義し、撮像装置100の右側面と左側面をそれぞれ、撮像装置100を正面側から見たときの位置で定義する。そして、撮像装置100を正面側から見た際に左側から右側へ向かう方向をX方向の正方向とする。Y軸は、X軸及びZ軸と直交する。Y方向を撮像装置100の上下方向と定義し、撮像装置100の底面(撮影者の肩に乗せ、また、三脚に固定される面)から上面へ向かう方向を正方向とする。
撮像装置100の前面には、撮像装置本体に着脱可能な撮像レンズ101が、被写体に向けて対物面を露出させた状態で配置されている。撮像レンズ101は、複数枚のレンズ群、絞り等の可動可能な複数の光学要素、各光学要素を駆動するアクチュエータを有する。アクチュエータの駆動により、所定のレンズ群を撮像光軸方向で移動させて撮影画角を変化させるズーム、被写体にピントを合わせるフォーカス、撮像素子が受光する光量の絞り機構による調節等を行うことができる。
撮像レンズ101の外周には、操作リング102が配置されている。操作リング102は、撮像レンズ101の撮像光軸を中心として回動自在に構成されている筒状の操作部材であり、ここでは3本の操作環から構成されている。3本の操作環はそれぞれ、撮像レンズ101のズームの調整、フォーカスの調整、絞りの調整に対応しており、回転操作により任意の状態に調整可能である。
撮像装置100の上面には、撮像装置本体の上部に一体に形成された輪状のハンドル部103が配置されている。ハンドル部103は、例えば、撮影者の腹部の位置や床(足下)に近い位置等の撮影者の目線よりも低いローアングルでの撮影の際に撮影者が把持し、又は、撮像装置100を持ち運ぶ際に撮影者(使用者)が把持する部位である。
撮像装置100の右側面には、表示部104が撮像装置本体に対して回動自在に配置されている。表示部104は液晶表示装置等の平面モニタであり、撮影画像や撮像中の被写体像、撮像装置100の各種設定を確認するためのメニュー等が表示部104に表示される。なお、図4では、表示部104が撮像装置100の背面側を向くように開いた状態が示されている。表示部104の詳細な構成については後述する。
撮像装置100の背面には、撮像装置100後方に開口を向けた凹状のバッテリ室105が設けられている。図5は、バッテリ室105にバッテリ106が取り付けられた状態での撮像装置100の側面図である。バッテリ室105は、撮像装置100に電源を供給するバッテリ106を着脱自在に構成されている。
バッテリ室105は、撮像レンズ101の撮像光軸に対して、バッテリ室105の上面の前方が-Y方向へ、後方が+Y方向へ、所定の角度で傾くように設けられている。そのため、図5に示されるように、バッテリ室105に装着されたバッテリ106は、撮像装置100の背面から離れるに従って+Y方向の位置が徐々に高くなる。その結果、バッテリ106の下側には、撮像装置100の背面から後方に離れるに従って徐々に広がるバッテリ下空間107が生じる。
これにより、例えば撮像装置100を三脚や床に置いた状態で使用する際に、撮影者はバッテリ下空間107に指を入れてバッテリ106を把持し、スライドさせることで容易にバッテリ106を取り外すことができる。すなわち、撮像装置100の下側に障害物がある状況下でも、容易にバッテリ106を交換することが可能な、使い勝手のよいものとなっている。
バッテリ室105の左側には、左後方に向けて突出した張り出し部が設けられている。張り出し部の背面側には、外部装置を接続するための後方及び左後方を向く複数の外部接続端子(コネクタ)を有する外部接続端子部108(以下「接続端子部108」という)が設けられている。なお、接続端子部108の詳細については後述する。
撮像装置100の左側面の中央付近には、グリップ部109が設けられている。撮影者は、グリップ部109を握りこむことにより、撮像装置100を目線の高さに片手で把持することができる。なお、片手で把持して使用する際には、利き手を用いて把持した方が安定性が高く、使い勝手がよい。一般的に右手が利き手の人の方が多いため、撮像装置100では、右手で容易に把持することができるように、グリップ部109は撮像装置100の左側面に一体に構成されている。
図6は、撮影者が撮像装置100を把持している様子を示す模式図である。グリップ部109の後方面には、操作部配置面110が設けられている。操作部配置面110には、撮影開始ボタン111、撮影画像の拡大表示ボタン112及びメニュー操作十字キー113が設けられている。撮影者がグリップ部109を右手で把持した状態で操作部配置面110に設けられた各ボタンを親指で操作することができるように、操作部配置面110はグリップ部109の背面下側に設けられている。
撮影者は、撮影を開始したいタイミングで撮影開始ボタン111を押下して撮影を開始し、撮影を終了したいタイミングで、再度、撮影開始ボタン111を押下することで撮影を終了させることができる。撮影者は、拡大表示ボタン112を押下することによって、表示部104に表示されている映像を拡大表示することができる。撮影者は、撮影前或いは撮影中に表示部104に表示されている映像を拡大表示させることにより、映像の合焦状態を詳細に確認することができる。また、撮影者は、表示部104に表示されているカーソルを、上方、下方、左方、右方の所望する方向へメニュー操作十字キー113の対応する部位を押下することによって移動させ、中央のボタン押下することによって項目を選択することができる。よって、撮影者は、撮像装置100の露光状態や感光感度等の設定を任意に変更することができる。
撮像装置100の左側面においてグリップ部109と接続端子部108の間の凹状領域には、USBコネクタ114が設けられている。USBコネクタ114は、撮像装置100の外部インタフェースコネクタの1つで、ここでは、USB規格に準拠したUSB Type-Cコネクタである。USBコネクタ114は、後述のUSB基板257に実装されており、USB規格に準拠したUSB通信が可能な外部機器と電気的に接続可能に構成されている。よって、撮像装置100は、USBコネクタ114を介して、例えば、LTE(Long Term Evolution)以上の通信速度を持つ移動通信機器と接続すれば、公衆通信網を利用した遠隔地へのデータ送信が可能となる。
<吸排気口の構成>
撮像装置100は、装置内部で発生した熱を効率的に外部に排出して、装置内部の温度上昇を抑制するための、ファンとダクトを用いた強制空冷構造を有している。撮像装置100には、グリップ部109の前方、且つ、操作リング102の後方となる位置に、第1吸気口115が設けられている。第1吸気口115が設けられている位置は、撮影者がグリップ部109を右手で把持した状態において左手で操作リング102を操作しても塞がれることのない位置であり、よって、安定的に吸気を行うことが可能となっている。
図6に示されるように、グリップ部109の背面において操作部配置面110の上側には吸気口配置面118が設けられている。吸気口配置面118は、壁面117を挟んで操作部配置面110から隔てられると共に、操作部配置面110よりも撮像装置100の後方へ凸となるように設けられている。
吸気口配置面118には、第2吸気口116が設けられている。ここで、吸気口配置面118は、前述の通り、操作部配置面110から撮像装置100の後方へ向けて所定の高さで突出した段差部としてグリップ部109の背面に形成されている。よって、第2吸気口116は、後方を向いている。そのため、撮影者がグリップ部109を右手で把持し、右手親指で各操作部の操作を行っても、壁面117によって右手親指が移動できる範囲を操作部配置面110に制限することができる。つまり、吸気口配置面118に右手親指が乗り上げ難くなり、第2吸気口116は撮影者の手によって塞がれることを抑制することができる。
バッテリ室105の傾斜に沿った底面部の斜面のX方向中央部には、図4に示すように、第3吸気口119が設けられている。第3吸気口119は、撮像装置100の主底面(床に置いた際に床と接触する面(三脚座が設けられている面))よりも高い位置となる。そのため、例えば、撮像装置100を床に置いた場合でも、第3吸気口119と床との間には隙間が確保され、第3吸気口119が塞がれることはないため、安定的に吸気を行うことが可能となっている。
図4に示すように、撮像装置本体の表示部104を開いた内側の面(表示部104を開いた際に外観に露出する撮像装置本体側の面)には、第4吸気口120がY方向に並んで2か所に設けられている。そして、接続端子部108の左側の側壁には、左斜め後ろ側に開口を向けた排気口121が設けられている。排気口121は、グリップ部109よりも撮像装置100の後方に設けられ、且つ、背面方向(-Z方向)と左側方向(-X方向)の略中間方向に向けて開口している。そのため、撮像装置100の使用時に撮影者の右手や顔に排気風があたることはなく、使い勝手のよいものとなっている。
<撮像装置100の強制空冷構造>
次に、撮像装置100の強制空冷構造について説明する。図7は、撮像装置100の強制空冷構造を示す分解斜視図である。撮像装置100は、撮像レンズ101、センサ基板122、メイン制御基板123、メインダクト124、カード基板125、センサダクト126及びグリップ部吸気ダクト127を備える。撮像レンズ101の光学系は、センサ基板122上に実装されている撮像素子128の撮像面上に被写体の光学像を結像させる。センサ基板122、メイン制御基板123及びカード基板125にはそれぞれ、動作することで発熱するために冷却を必要とする各種の電気部品と電子部品(以下「発熱素子」という)が実装されている。
<センサ基板122について>
図8は、センサ基板122及びその周辺の構成を示す分解斜視図である。図8(a)はセンサ基板122を右前方から見た分解斜視図であり、図8(b)はセンサ基板122を右後方から見た分解斜視図である。
センサ基板122の前面側には、撮像素子128が実装されている。撮像素子128は、光電変換によりデジタル映像信号を生成する際に発熱し、これによりセンサ基板122の温度が上昇する。
センサ基板122の前方にはセンサ固定板金129が配置されており、センサ固定板金129に設けられた矩形開口部130から撮像素子128の撮像面保護部材131が露出している。センサ固定板金129は、撮像素子128との相対位置を高い精度で調整した後、不図示の接着剤を用いて、センサ基板122に固定される。ここで、撮像素子非実装面132における撮像素子128のZ方向投影領域には、他の電子部品等が実装されておらず、センサ基板122の表面の絶縁保護膜を除去することによってセンサ基板122の導体を露出させたセンサ放熱面133が設けられている。
なお、撮像レンズ101の焦点位置及び撮像光軸の傾きは製品毎のばらつき(個体ばらつき)を含むため、撮像レンズ101の個体ばらつきに応じて撮像素子128を適切な位置に適切な傾きで配置する必要がある。センサ固定板金129は、撮像レンズ101に対して離間する付勢力を発生するコイルバネ134と位置調整ビス135によってフローティング支持されている。位置調整ビス135を適切に締め付けることによって、撮像素子128の前後位置(Z方向位置)と撮像光軸に対する傾きを調整して、所望の位置に配置することができる。撮像素子128が実装されたセンサ基板122をこのように個別に調整して固定するため、撮像レンズ101に対するセンサ基板122の位置及び傾きは撮像装置100の個体毎に異なる。
<メイン制御基板123について>
図9は、メイン制御基板123における発熱素子の実装面を示す図である。メイン制御基板123は、撮像装置100全体の制御を司る制御基板である。メイン制御基板123の実装面には、撮像素子128からの信号を処理する映像信号処理素子等の消費電力が大きく発熱を伴うICが同一面上に多く実装されている。本実施形態に係る撮像装置100では、発熱量の大きい映像信号処理素子として、基板前方下側に実装された前方下発熱素子136、基板前方上側に実装された前方上発熱素子137、基板後方上側に実装された後方発熱素子138があり、これらは同一面上に実装されている。
メインダクト124は、内部に空洞を持つ部材であり、後述する回転ファン148(図13参照)を内蔵している。回転ファン148を駆動してメインダクト124内に空気の流れを生じさせて強制的に空冷を行うことにより、撮像装置100の内部で発生した熱を外部へ放熱し、撮像装置100の内部を冷却することができる。なお、その詳細に関しては後述する。
<カード基板125について>
図10は、カード基板125の構成を示す斜視図である。図10(a)は後方(-Z側)から見た斜視図であり、図10(b)は前方(+Z側)から見た斜視図である。
カード基板125には、画像や音声を保存(記憶)するためのSDカード等の脱着式のフラッシュメモリであるカード記録メディア139を着脱可能な2つのカード保持部140a,140bが実装されている。カード保持部140a,140b実装面の裏面となるカード保持部非実装面141では、熱の拡散効率を向上させるための不図示の信号パターンが外部に露出している。
<センサダクト126及びグリップ部吸気ダクト127について>
図11は、センサダクト126の構成を示す斜視図である。センサダクト126は、内部が空洞状に形成された部品であり、上側(+Y側)に第1開口部142を、下側(-Y側)に第2開口部143を、右側(+X側)に第3開口部144をそれぞれ有する。第1開口部142は、メインダクト124に隙間なく連通している。第2開口部143は、撮像装置100の底面に設けられた第3吸気口119に隙間なく連通している。第3開口部144は、撮像装置100の右側面に設けられた第4吸気口120に隙間なく連通している。
メインダクト124に設けられた回転ファン148(図13参照)を動作させる強制空冷時には、回転ファン148の吸気作用によって、第3吸気口119及び第4吸気口120から第1開口部142に至る空気の流れが生じる。センサダクト126は、センサ基板122とカード基板125の間に配置され、センサ基板122及びカード基板125を空冷する。また、センサダクト126は、第1開口部142の近傍で上側(+Y側)に露出したセンサダクト平面部145を有する。詳細は後述するが、センサダクト平面部145は、ハンドル部103に対して熱交換可能に接続される。
グリップ部吸気ダクト127は、グリップ部109の内部に配置された空洞を持つ筒状の部品であり、一端はメインダクト124と隙間なく連通し、他端は第2吸気口116と隙間なく連通している。詳細は後述するが、回転ファン148を駆動させる強制空冷時には、回転ファン148の吸気作用によって、第2吸気口116からメインダクト124に至る空気の流れが生じる。
<撮像装置100での撮像処理について>
ここで、撮像装置100での撮像処理(映像処理)の流れを説明する。図12は、撮像装置100での映像処理の流れを示すブロック図である。
撮像装置100は、バッテリ106から電力が供給されることによって動作する。撮像が始まると、撮像レンズ101への入射光はセンサ基板122に実装された撮像素子128の撮像面に結像する。センサ基板122では、撮像素子128が光学像を光電変換して出力する信号に応じたデジタル映像信号が生成される。生成されたデジタル映像信号はメイン制御基板123上の映像信号処理部146へ出力される。映像信号処理部146では、入力されたデジタル映像信号に対して所定の処理を行うと共に、別途取り込んだ音声信号や各種メタデータを組み込んだ映像データを作成する。例えば、作成される映像データは、4K画質24fps以上の解像度を有する映像が生成される。
なお、映像信号処理部146は、前方下発熱素子136、前方上発熱素子137及び後方発熱素子138の3つの素子を含む。そして、映像信号処理部146で作成された映像データは、表示部104に送られて映像として表示される。その際、必要に応じて撮像装置100の動作状況がオンスクリーン・ディスプレイ情報として表示される。また、撮影者によって映像データの記録が選択された場合、映像信号処理部146で作成された映像データは、所定の処理を加えることによってRAWやMP4等の所定のフォーマットに変換される。
こうして所定のフォーマットに変換された映像データは、カード基板125に送られ、カード基板125に装着されたカード記録メディア139に保存される。更に、接続端子部108のコネクタに所定のケーブルが接続されている場合には、映像信号処理部146から接続端子部108及びケーブルを通じて外部機器へ映像データを送信することができる。加えて、撮像装置100では、カード記録メディア139に保存されている映像データを映像信号処理部146に読み込ませて表示部104に再生表示し、また、接続端子部108へ出力することが可能となっている。
<メインダクト124について>
図13は、メインダクト124とその周辺の構造を示す斜視図である。図14は、メインダクト124とその周辺の構造を示す分解斜視図である。メインダクト124は、ダクトベース147、回転ファン148、フロントダクトカバー156及びリアダクトカバー159を有する。撮像装置100の内部においてメインダクト124は、メイン制御基板123と接する形で撮像レンズ101の左側(-X側)に配置されている。
ダクトベース147は、アルミダイカスト等の熱伝導率の高い材料で形成されている。ダクトベース147とメイン制御基板123との間には、不図示の放熱ゴムが圧縮して挟み込まれている。放熱ゴムとしては、シリコンゴム等の柔らかく弾力性の高い素材の内部に金属フィラー等が練り込まれた材料が好適に用いられ、これにより、大きな反力を発生させることなく、部品間での熱の移動をスムーズに行うことが可能となっている。
具体的には、前方下発熱素子136、前方上発熱素子137及び後方発熱素子138は、メイン制御基板123のダクトベース147側の同一面上に実装され、放熱ゴムはこれら3つの発熱素子とダクトベース147の間に配置されている。つまり、メイン制御基板123に実装された発熱素子は、放熱ゴムを介してダクトベース147と密着している。こうして、メイン制御基板123での発熱を効率よくダクトベース147に放熱することが可能になっている。
図15は、回転ファン148を説明する図である。図15では、回転ファン148を駆動した際に生じる排気風での大まかな流量分布を矢印の大きさ(矢印が大きいほど排気風の流量が大きい)で表している。
回転ファン148は、遠心ファンであり、ファン回転軸149を中心とし放射状に複数枚の翼を有する羽根車152を不図示のモータの駆動力によってファン回転軸149を中心に回転させることができる構造となっている。回転ファン148の筐体の一面には略円形の吸引口150が設けられており、吸引口150の中心はファン回転軸149と略合致している。そして、回転ファン148の側壁には吐出口151が設けられている。
回転ファン148では、羽根車152を回転させると、羽根車152の中央に負圧が生じて、周囲の空気を吸引口150から回転ファン148の内部に吸引される。そして、回転ファン148の内部に引き込まれた空気は、回転する羽根車152の遠心力によって中心側から外周側へ押し出され、ファン内壁153に沿って流れた後に吐出口151から排気風として排出される。回転ファン148の内部では、空気は中心側から外周側へ押し出されながら運ばれるため、吐出口151における排気風の流量分布は、吐出口151の一方の外壁154側で流量が大きく、他方の外壁155側で流量が小さくなるように偏る。
フロントダクトカバー156とリアダクトカバー159は、ダクトベース147の蓋部材である。フロントダクトカバー156は、回転ファン148の取付部を有し、表裏を貫通するファン開口157(図14参照)を有する。また、フロントダクトカバー156には、回転ファン148の取付面に対して所定の角度で傾斜面158が設けられている。
回転ファン148の吸引口150に対応する位置には、フロントダクトカバー156のファン開口157、ダクトベース147のファン吸気エリア160が設けられている。これにより、ファン吸気エリア160から回転ファン148までを、空気がスムーズに流れることができるようになっている。
図16は、メインダクト124のXZ平面での断面図である。上述した各部品を組み合わせて、メインダクト124の内部には複数の中空部が形成されており、回転ファン148の吸引口150の前面に吸気ダクト161が形成され、吐出口151と連通するように排気ダクト162が形成されて、吸排気流路が形成されている。
吸気ダクト161は、ファン吸気エリア160と迂回エリア164を有する。ファン吸気エリア160は、ダクトベース147とフロントダクトカバー156及び回転ファン148に挟まれた領域であり、メインダクト吸気開口163から回転ファン148までの領域で構成されている。迂回エリア164は、フロントダクトカバー156に設けられた傾斜面158とダクトベース147に挟まれた領域であり、ファン吸気エリア160を通り越した空気を迂回させてファン吸気エリア160へ戻して回転ファン148の吸引口150へ導く役割を担う。なお、メインダクト吸気開口163と第1吸気口115は隙間なく連通している。
排気ダクト162は、回転ファン148の吐出口151に連通するように設けられており、吐出口151側に設けられたスロープ部165と、メインダクト排気開口167側に設けられた排気側放熱部166を有する。スロープ部165は、フロントダクトカバー156の傾斜面158とリアダクトカバー159で挟まれた領域である。排気側放熱部166は、スロープ部165の下流側に設けられており、メインダクト排気開口167に続いている。なお、メインダクト排気開口167は排気口121と隙間なく連通している。
<ダクトベース147について>
図17は、ダクトベース147の構造を示す斜視図である。ダクトベース147には、前側(+Z側(図14参照))の立壁に貫通穴であるメインダクト吸気開口163が設けられている。また、ダクトベース147の長手方向(Z方向)の中央部にはファン吸気エリア160が設けられ、その上側(+Y側(図14参照))には、側壁(+Y側の壁部)及び底面(+X側の壁部)の一部を切り欠いた連結開口168が設けられている。連結開口168は、メインダクト124として組み立てられた際に、センサダクト126の第1開口部142と隙間なく連結される。
ダクトベース147において迂回エリア164の略中央部には、第1遮蔽壁169が設けられており、第1遮蔽壁169は上側迂回エリア171と下側迂回エリア170とを隔てる境界壁となっている。迂回エリア164(図16参照)は、上側迂回エリア171と下側迂回エリア170から構成されており、よって、下側迂回エリア170と上側迂回エリア171はファン吸気エリア160と連通している。
ファン吸気エリア160の下側(-Y側)には、ダクトベース147と一体に形成され、前後(Z方向)に延伸した複数本のリブ形状部である下方放熱フィン172が設けられている。また、ファン吸気エリア160の上側(+Y側)には、ダクトベース147と一体に形成され、前後(Z方向)に延伸した複数本のリブ形状部である上方放熱フィン173が設けられている。連結開口168と上方放熱フィン173の間には、第2遮蔽壁174が設けられている。迂回エリア164の後側(-Z側)には、ダクトベース147と一体に形成され、前後(Z方向)に延伸した複数本のリブ形状部である排気側放熱フィン175が設けられている。
図18は、回転ファン148と下方放熱フィン172との位置関係を示す図であり、-X側から+X側を見て示されている。下方放熱フィン172は、ファン回転軸149を通過して吐出口151と直交する中心線176よりも外壁155側に、且つ、X方向の投影面上で回転ファン148重なる位置に設けられている。また、下方放熱フィン172は、一端(+Z側)が回転ファン148の筐体前端177よりもメインダクト吸気開口163側に設けられ、他端(-Z側)が回転ファン148の吐出口151よりも排気側放熱フィン175側の下側迂回エリア170まで伸びている。
ここで、メインダクト124の内部での空気の流れについて説明する。図19は、メインダクト124の内部での空気の流れを説明する図であり、-X側から+X側を見て示されている。メインダクト124内には、第1の吸気の流れ178、第2の吸気の流れ179及び第3の吸気の流れ180が生じる。
第1の吸気の流れ178は、メインダクト吸気開口163から下方放熱フィン172を経由してファン吸気エリア160の下側を抜け、下側迂回エリア170を経てファン吸気エリア160に流入する空気の流れである。下側迂回エリア170はファン吸気エリア160の後方(-Z側)に配置されているため、第1の吸気の流れ178の経路はUターン後にファン吸気エリア160に到達する流れとなっている。第2の吸気の流れ179は、メインダクト吸気開口163から上方放熱フィン173を経由してファン吸気エリア160の上側を抜け、ファン吸気エリア160に流入する空気の流れである。第3の吸気の流れ180は、連結開口168からファン吸気エリア160に至る空気の流れである。
ダクトベース147の後方部の排気側放熱部166に相当する部位には、ダクトベース147と一体に形成されて前後方向(Z方向)に延伸した複数のリブ形状部である排気側放熱フィン175が設けられている。回転ファン148からの排気風は、必ず、排気側放熱フィン175が設けられている領域を通過する。
図20は、排気側放熱フィン175と回転ファン148の関係を示す図であり、矢印の大きさは排気風の流量の大きさを模式的に表しているさ(矢印が大きいほど排気風の流量が大きい)。排気側放熱フィン175は、排気ダクト162内に複数設けられているが、その長さは全数で同じではない。つまり、排気側放熱フィン175のうち、回転ファン148の排気風の流量が多い外壁154側となる上側(+Y側)のフィンは、全長の長い排気側放熱フィン181となっている。一方、回転ファン148の排気風の流量が少ない外壁155側となる下側(-Y側)のフィンは、排気側放熱フィン181よりも全長が相対的に短い排気側放熱フィン182となっている。このように、空気の流量の少ない部位での通風抵抗が小さくなるように排気側放熱フィン175を構成することにより、放熱効率を高めることが可能になる。
また、ダクトベース147の排気側放熱部166の上側(+Y側)の排気側放熱フィン181の近傍には、ダクトベース147と一体にUSB接続面183が形成されている。USB接続面183は、平面形状で、排気側放熱フィン175と略平行となっている。
ここで、各リブ形状部(各フィン)と発熱素子との位置関係について説明する。図21は、ダクトベース147の各リブ形状部とメイン制御基板123の発熱素子との位置関係を示す図である。メイン制御基板123に実装された発熱素子の1つである前方下発熱素子136は、X方向投影面上で下方放熱フィン172と重なる。また、X方向投影面上で、前方上発熱素子137は上方放熱フィン173と重なり、後方発熱素子138は排気側放熱フィン175と重なる。これにより、各発熱素子で発生した熱を効率よく各フィンに伝えることができるため、回転ファン148の駆動による効率的な排熱が可能となる。
<メインダクト124の2層構造について>
図16に示されるように、メインダクト124において回転ファン148の-Z側は、X方向(メインダクト124の厚み方向)において傾斜面158によって隔てられて形成された吸気ダクト161と排気ダクト162を有する2層構造となっている。これにより、迂回エリア164を回転ファン148の後方(-Z側)に配置することができ、第1の吸気の流れ178を、回転ファン148の後ろ側へ行った後にUターンして戻ってから回転ファン148に吸引される経路とすることができる。こうして下側迂回エリア170まで続く下方放熱フィン172の長さを十分に長く取ることが可能になることにより、前方下発熱素子136からの放熱を十分に行うことが可能となる。
図22は、傾斜面158をその断面で表した斜視図である。図15と同様に、図22中の矢印の大きさは回転ファン148の排気風の流量の大きさを表している。傾斜面158は、上下方向(Y方向)に対して所定の傾きを有し、且つ、前後方向(Z方向)にも所定の傾きを有する3次元的な斜面として形成されている。そのため、傾斜面158が設けられている領域では、スロープ部165と迂回エリア164の各流路断面積は上下方向(Y方向)で滑らかに変化している。
具体的には、回転ファン148の排気風の流量が多い外壁154側では、スロープ部165の流路断面積が迂回エリア164の流路断面積よりも大きい。逆に、回転ファン148の排気風の流量が少ない外壁155側では、迂回エリア164の流路断面積がスロープ部165の流路断面積よりも大きい。よって、回転ファン148の排気風流量が大きい外壁154側では排気ダクト162の流路断面積を大きく設定して通風抵抗を下げることにより、効率的に排気を行うことが可能となっている。また、下側迂回エリア170の流路断面積を大きく設定して通風抵抗を下げることにより、効率的に吸気を行うことが可能となっている。つまり、回転ファン148の直ぐ後側(-Z側)で、回転ファン148の排気風流量に応じた流路断面積が設定されていることにより、スロープ部165と迂回エリア164の総厚みを一定に保ちながら効率的な吸排気を行うことが可能となっている。
図16に示されるように、回転ファン148の直ぐ後側(-Z側)は、傾斜面158によって吸気ダクト161と排気ダクト162の2層に分離されており、厚み方向(X方向)で重なった流路形成されている。そのため、第3の吸気の流れ180は、メインダクト124に入った後に上側迂回エリア171を介して短距離で回転ファン148の吸引口150に導かれる。こうして、センサダクト126からの吸気を効率的に吸引口150へ導くことが可能となっている。
<グリップ部109と強制空冷構造との関係について>
図23 は、メインダクト124のZX平面での断面図であり、撮像光軸184を通る断面で表されている。排気ダクト162では、図16に示されるように、スロープ部165に沿って空気が流れるため、排気側放熱部166と迂回エリア164はX方向位置が略同じとなる。これを図23で見ると、排気ダクト162の流路は、撮像レンズ101の撮像光軸184側に向かって曲がった流路となる。
グリップ部109の背面(-Z側の面)は、グリップ部109の背面に設けられた撮影開始ボタン111を把持した右手親指185で操作する際に、操作に支障を生じない形状となっている。そして、グリップ部109の形状は、メインダクト124の最も+X側に窪んだ位置に右手親指185が来るように設計されている。また、メインダクト124の排気ダクト162を撮像光軸184に近付け、グリップ部109の内側にメインダクト124の一部を配置することにより、撮像光軸184から把持部(人差し指から小指までの4本の指が掛かる部分)までの距離L1を短くしている。更に、下方放熱フィン172をX方向投影面上で回転ファン148と重なるように配置することにより、上下方向(Y方向)でのメインダクト124の大きさを回転ファン148の大きさと略同一にしている(図18等参照)。
これにより、メインダクト124を握りこむように把持することが可能な小型のグリップ部109を実現することができ、その結果、グリップ部109を握りやすくなる。また、撮像レンズ101やバッテリ106の重さに起因してグリップ部109を把持する右手に掛かる力のモーメントが小さくなるため、グリップ部109を把持した際の安定性を高めることができる。
<グリップ部吸気ダクト127について>
図24は、グリップ部109の背面部(-Z側部分)及びグリップ部吸気ダクト127の分解斜視図である。前述したように、グリップ部吸気ダクト127は、グリップ部109の内部に配置されている。グリップ部109の背面はグリップカバー186によって覆われており、グリップカバー186(の吸気口配置面118)に第2吸気口116が設けられている。
グリップ部吸気ダクト127は、グリップダクトベース187とグリップダクト板金190を有する。グリップダクトベース187は、例えば樹脂材料(プラスチック)等の熱伝導率の小さい材料で構成されており、よって、その内と外とで熱交換が生じ難くなっている。
グリップダクトベース187は、グリップダクト形成部188とグリップダクト延長部189から構成されている。グリップダクト形成部188は、略コの字形状に形成されており、開口側をグリップダクト板金190で覆うことによって内部空洞が形成される。グリップダクト形成部188とグリップダクト板金190によって形成される内部空洞の開口部は、第2吸気口116の内側(+Z側)と隙間なく接続されている。
グリップダクト延長部189の一端はグリップダクト形成部188とグリップダクト板金190とで形成される内部空洞と隙間なく連通しており、グリップダクト延長部189の他端にはダクト開放面191が略コの字形状で形成されている。ダクト開放面191は、隙間なくメインダクト124に接続されている。よって、第2吸気口116から流入した空気は、グリップダクト形成部188とグリップダクト板金190とで形成される内部空洞を経てグリップダクト延長部189の内部を流れ、ダクト開放面191からメインダクト124へ流入する。なお、グリップ部吸気ダクト127での空気の流れの詳細については後述する。
<センサダクト126について>
図25は、センサダクト126及びその周辺部の分解斜視図であり、図25(a)と図25(b)とでは、それぞれに座標軸を示しているように見る方向が異なっている。図26は、センサダクト126がセンサ基板122とカード基板125を冷却する仕組みを説明する断面図である。
センサダクト126は、センサダクトベース192とカード基板固定板金193を有し、これらが一体化されることによって空気の通り道となる内部空洞194が形成される。カード基板125は、カード基板125のカードスロット非実装面195が対面するようにカード基板固定板金193に固定される。カード基板固定板金193には板金開口部196が設けられており、板金開口部196を囲むように、カード基板固定板金193とカードスロット非実装面195の間には四角枠形状のカード側クッション部材197が配置される。これにより、カードスロット非実装面195の一部は、カード側クッション部材197によって周辺空間から遮蔽された状態で、板金開口部196から内部空洞194に露出する。こうして、カードスロット非実装面195の一部を内部空洞194に露出させることで、カード基板125を効率的に冷却することができる。
センサ基板122は、センサ放熱面133がセンサダクトベース192に対面するように配置される。センサダクトベース192において、カード基板固定板金193の板金開口部196とZ方向において対向する位置の近傍には、センサダクト開口部198が設けられている。センサダクトベース192とセンサ基板122との間には、センサダクト開口部198を囲むように、四角枠形状のセンサ側クッション部材199が配置される。これにより、センサ放熱面133の一部は、センサ側クッション部材199によって周辺空間から遮蔽された状態で、センサダクト開口部198から内部空洞194に露出する。
こうして、センサ放熱面133の一部を内部空洞194に露出させることにより、センサ基板122を効率的に冷却することができる。また、撮像レンズ101の個体ばらつきに起因するセンサ基板122の位置及び傾きのばらつきを、センサ側クッション部材199によって吸収することができ、且つ、撮像素子128を内部空洞194から隔離した状態とすることができる。
センサダクトベース192は、板金開口部196とセンサダクト開口部198の略中間位置に、板形状部200を備えている。図26に示すように、板形状部200の主面は、第2開口部143から第1開口部142に向かう空気の流れと直交する。その結果、センサダクト126内を流れる空気は、板形状部200を迂回して、板形状部200とセンサ放熱面133との間及び板形状部200とカードスロット非実装面195との間を通過して、第1開口部142へ流れて行く。
ここで、板形状部200を設けない場合の空気の流れを説明する断面図を図27に示す。この場合、空気の流れはセンサ放熱面133とカードスロット非実装面195の近傍を通らず、そのため、冷却効率は低くなる。
一方、本実施形態では図26に示されるように、空気の流れがセンサ基板122とカード基板125の近傍を通って熱を受け取る。こうして温まった空気は、カード基板固定板金193で形成されるセンサダクト平面部145の直下を通り、第1開口部142からメインダクト124へ流入する。第1開口部142は、ダクトベース147に設けられた連結開口168と隙間なく連結されている。よって、センサ基板122とカード基板125の冷却に用いられた空気は、センサダクト126の内部、第1開口部142及び連結開口168を経てメインダクト124へ流入し、第3の吸気の流れ180となる。
センサダクト126から吸入される第3の吸気の流れ180は上側迂回エリア171に流入し、第1吸気口115から吸入される第1の吸気の流れ178は下側迂回エリア170に流入する。下側迂回エリア170と上側迂回エリア171は第1遮蔽壁169によって分離(隔離)されているため、両者は回転ファン148の吸引口150に吸入される直前まで、第1遮蔽壁169によって分離されている。これは、第3の吸気の流れ180は、センサダクト126内を含めて流路長が長く、流路の途中に屈曲部が多いため、第1の吸気の流れ178よりも相対的に空気は流れ難いことを考慮したためである。
つまり、第3の吸気の流れ180を第1の吸気の流れ178と回転ファン148の吸引口150に吸入される直前で合流させることにより、第3の吸気の流れ180の吸引口150への吸入が第1の吸気の流れ178の影響を受けて阻害されることを防いでいる。同様に、第2の吸気の流れ179と第3の吸気の流れ180は、第2遮蔽壁174によって回転ファン148の吸引口150に吸入される直前まで遮蔽されている。これにより、回転ファン148の吸引口150への第3の吸気の流れ180の吸入が、第2の吸気の流れ179の影響を受けて阻害されることを抑制することができる。
<グリップ部吸気ダクト127での空気の流れについて>
図28は、グリップ部吸気ダクト127内での空気の流れを示す断面図である。図28(a)は第3の吸気の流れ180と第4の吸気の流れ201の合流部におけるZX平面での断面図であり、図28(b)は第3の吸気の流れ180と第4の吸気の流れ201の合流部におけるXY平面での断面図である。第4の吸気の流れ201とは、第2吸気口116からグリップ部吸気ダクト127の内部を通り、グリップダクト延長部189を経由してメインダクト124のファン吸気エリア160に流入する吸気の流れである。
グリップ部吸気ダクト127を構成するグリップダクト延長部189は、メインダクト124との合流箇所において、センサダクト126の第1開口部142と対面する位置に配置されている。グリップ部吸気ダクト127を構成するグリップダクト形成部188はメインダクト124の外部に露出し、グリップダクト延長部189はメインダクト124の内部に格納されている。グリップダクト延長部189は、メインダクト124の内部では、フロントダクトカバー156と合わさって中空なダクト形状部を形成する。これにより、第4の吸気の流れ201は、その周囲(全周)を熱伝導率の低い樹脂部材で取り囲まれ、周囲との熱交換が抑制された状態でファン吸気エリア160へ到達する。
グリップダクト延長部189とフロントダクトカバー156によって形成される中空なダクト形状部の出口は、回転ファン148の吸引口150の直下に配置されている。そのため、第2吸気口116から流入した第4の吸気の流れ201の空気は、回転ファン148に吸気される直前まで、メインダクト124及び既に熱交換された第3の吸気の流れ180の空気に触れない。よって、第4の吸気の流れ201の空気は、熱交換されることなく回転ファン148の吸引口150まで導かれる。
第4の吸気の流れ201は、ファン吸気エリア160にて第1の吸気の流れ178、第2の吸気の流れ179及び第3の吸気の流れ180と混ざって回転ファン148に取り込まれた後、排気ダクト162へ排気される。このとき、第4の吸気の流れ201は外気温度を保ったまま回転ファン148に到達する。よって、他の空気の流れに比べて相対的に温度が低い第4の吸気の流れ201の空気を他の流れの空気に混ぜることによって、回転ファン148の排気風温度を下げることができるため、排気ダクト162内の冷却効率を高めることが可能となっている。
<ズームユニット202について>
図29は、撮像装置100のグリップ部109を外した状態を示す側面図(-X側から見た図)である。図30は、ズームユニット202の配置箇所のXY面での断面図(-Z側から見た図)である。ズームユニット202は、ハンドル部103とグリップ部109の外形頂点を結ぶライン203よりも撮像レンズ101側に配置されている。そのため、落下等で床等から外力が撮像装置100に加わっても、ズームユニット202に直接の衝撃が掛かることはない。また、ズームユニット202は、メインダクト124及び回転ファン148を避けた位置に配置されているため、ズームユニット202が撮像装置100での放熱を妨げることもない。
<撮像装置100の右側側面の構造について>
ここでは、表示部104が配置されている撮像装置100右側面の構成について説明する。図31は、撮像装置100の右側面を右後方から見た斜視図である。図31(a)はカードカバー207が閉じた状態を示しており、図31(b)はカードカバー207が開いた状態を示している。
表示部104は、撮像装置100の右側面に配置されたヒンジユニット204のヒンジ回転軸205を中心に開閉自在に取り付けられている。表示部104を開いた状態で露出する撮像装置本体の側面にはRカバー206が取り付けられており、Rカバー206面の所定位置にカードカバー207が設けられている。撮影者は、カードカバー207の指掛け部208に指を掛けて引き出す操作をすることで、カードカバー207を閉状態から開状態へ移行させることができる。カードカバー207が開くとホルダ209のカード開口210a,210bが露出し、カード記録メディア139の着脱が可能となる。
図32は、カードカバー207及びその周辺部材の分解斜視図である。カード開口210a,210bの内部にはそれぞれ、カード記録メディア139を着脱可能な2つのカード保持部140a,140bがカード基板125に実装された形で備えられている。カードカバー207は、カード開口210a,210bを保護する閉位置とカード開口210a,210bを露出させる開位置との間で、ヒンジ回転軸205と略平行に設けられたカードカバー回転軸211を中心に回転可能に設けられている。
カードカバー207を閉位置に維持するロック部材214が、ロック部材回転軸213を中心に回転可能に設けられている。図33はカードカバー207の周辺構造を示す図である。図33(a)は、カードカバー207が閉じた状態を+Y側から見た図である。+Y側から見て、ねじりコイルバネ212はロック部材214を時計まわり方向に付勢する。ねじりコイルバネ212によって付勢されたロック部材214のカードロック先端部215がカードカバー207の切り欠き部217を付勢することによって、カードカバー207は閉位置に維持される。
図33(b)は、カードカバー207が開いた状態を+Y側から見た図である。+Y側から見てロック部材回転軸213を中心に反時計まわり方向に、カードカバー207の扇形状部216がロック部材214を付勢する。扇形状部216によって付勢されたロック部材214が、カードカバー207が開状態であることを検出する検出SW218の検出レバー片219を-Z側へ押し付けることで、カードカバー207が開状態となったことを検出することができる。逆に、カードカバー207が閉じた状態では、ロック部材214によって検出レバー片219は-Z側へ押し付けられていないため、カードカバー207が閉じた状態であることを検出することができる。
付勢されたロック部材214のカードロック先端部215は、反力によって扇形状部216を+Z側へ押し下げ、これによりカードカバー207は開位置に維持される。図33(c)は、図31(a)中に示す矢視B-Bでの断面図である。ねじりコイルバネ220は、カードカバー207の開き角αが閾値(ここでは一例として45°に設定されている)を超えると、カードカバー207を+Y側から見て、反時計まわり方向に付勢する。これにより、カードカバー207の開き角αが46°~90°となってもそれは一時的であり、開き角は45°を維持するようになっている。
図31(b)に示すように、表示部104は、表示パネル221と、表示パネル221の周囲を覆い、且つ、表示パネル221のパネル面よりも前面に凸となる形状を有するパネルカバー222を有する。カードカバー207の上部先端と下部先端(±Y方向の各端部)にはそれぞれ、面取り形状を有する当接部223a,223bが設けられている。カードカバー207のY方向全長は、図31(b)に示されるように、表示パネル221のY方向全長(パネル部全長)よりも長い。
表示部104が開いた状態、且つ、カードカバー207が開いた状態から表示部104を閉じた際には、パネルカバー222はカードカバー207の当接部223a,223bに当接した後、カードカバー207を閉じる方向へ付勢する。こうして、カードカバー207は、表示部104と共に閉じた状態へと移行する。よって、表示部104を閉じた際に、カードカバー207が表示パネル221と接触して表示パネル221を傷付けることはない。また、カードカバー207が、撮像装置本体と表示部104の間に挟まれて、表示部104の閉じる動作を妨げることもない。
図34は、図31中に示す矢視A-Aでの断面図であり、カード記録メディア139の周囲の放熱構造を説明する図である。図34中の矢印は、回転ファン148により発生する空気の流れを示している。
前述したように、カードカバー207が開くと、ホルダ209のカード開口210a,210bが露出する。ホルダ209には、開いた状態のカードカバー207と干渉しないように、カバー退避部224(空間)が設けられている。カバー退避部224には、センサダクト126の第3開口部144に連結するようにカード側開口部225が設けられている。
+Y側から見て、カードカバー207の上部先端と下部先端(当接部223a,223b)の近傍にはそれぞれ、第4吸気口120が設けられている(図4、図32参照)。また、センサダクト126、ホルダ209及びカードカバー207は、空気が他の部分に漏れないように通風路を形成している。この通風路は、+Z側から見て、センサ基板122、センサダクト126、カードカバー回転軸211、カード記録メディア139、第4吸気口120の順で形成されている。
これにより、回転ファン148によって第4吸気口120から流入した空気は、ホルダ209とカードカバー207より構成された通風路にあるカード記録メディア139の把持部226の熱を効率的に放熱することができる。また、デットスペースとなるカバー退避部224を通風路に活用することによって、撮像装置100の大型化を抑制することができる。
<ハンドル部103について>
図35及び図36はそれぞれ、ハンドル部103を見る方向を変えてハンドル部103の外観を示す斜視図である。前述したように、ハンドル部103は、撮像装置本体の上部に一体に形成されており、撮影者がハンドル把持部227を把持することで、様々なスタイルに合わせた撮影や搬送が可能となる。
ハンドル把持部227の前方(+Z側)には、オーディオ部228が設けられている。オーディオ部228は、内臓マイク部229、録音レベルを調整する調整つまみ230、オーディオカバー231、外部マイク端子232、スタート/ストップボタン233、ズーム切り替えレバー234等が配置されている。オーディオカバー231の内側には、外部マイク端子232に接続される外部マイクの切り替えスイッチ等が配置されている。
ハンドル把持部227の後方(-Z側)には、回動可能なファインダ部235が配置されており、撮影者はこのファインダ部235を使用して撮影画像や各種情報を確認することができる。ハンドル把持部227は、ハンドル下カバー236とハンドル上カバー237とを有し、ハンドル下カバー236は、撮像装置本体の外装の一部を構成している。
ハンドル下カバー236の内部には、金属製のハンドルプレート238が固定されている。ハンドルプレート238の下側(-Y側)には、熱伝導性素材のハンドル熱伝導シート240が配置されたハンドル平面部239が設けられている。
図37は、ハンドルプレート238の取り付けを説明する分解斜視図であり、関連のない部品を不図示としている。ハンドルプレート238は、撮像装置本体側(-Y側)にハンドル平面部239を有し、その前後方向(Z方向)両端からハンドル下カバー236に沿うように上方側(+Y側)へ複数回の曲げ部を形成しながら伸びる形状を有する。ハンドルプレート238の前方側(+Z側)を前側端部243、後方側(-Z側)を後側端部244とする。ハンドルプレート238は、ビスによりジャック基板241及びハンドル基板242と共にハンドル下カバー236に固定され、ハンドル下カバー236と一体となってハンドル部103の剛性を保つ役割を果たしている。
図38は、撮像装置本体とハンドル部103との連結部の構成を説明する図であり、説明に支障のない部品を不図示としている。ハンドル部103は、ハンドル下カバー236によって撮像装置本体に固定される。その際、ハンドル熱伝導シート240は、カード基板固定板金193のセンサダクト平面部145と、ハンドルプレート238のハンドル平面部239(図36参照)に挟持される。
続いて、センサダクト126について、図38を参照して説明する。前述したように、撮像装置100では、ダクトを通る空気が複数の発熱素子から熱を受け取ることで、各発熱素子を冷却する構造を有する。そして、センサダクト126は、センサ基板122とカード基板125の熱を受け取った空気は、カード基板固定板金193のセンサダクト平面部145の直下を通り、その後、第1開口部142からメインダクト124側へ流れる第3の吸気の流れ180となる。
第3の吸気の流れ180は、第1の吸気の流れ178及び第2の吸気の流れ179と合流して回転ファン148に吸気された後、排気ダクト162から排気される。その際、排気風は、排気側放熱部166を通過して後方発熱素子138からの熱を受け取る。
メイン制御基板123の放熱効率を高めるためには、センサ基板122とカード基板125の熱による空気の温度上昇をできるだけ抑えておくことが望ましい。撮像装置100では、センサ基板122とカード基板125から熱を受け取った空気は、カード基板固定板金193のセンサダクト平面部145からハンドル熱伝導シート240によってハンドルプレート238のハンドル平面部239へ熱を伝える。そのため、センサ基板122とカード基板125から受け取った熱により温度が上昇した空気の温度を、その空気がメインダクト124側へ移動する前に下げることが可能となっている。
次に、センサダクト平面部145からハンドル部103へ伝わった熱について説明する。図39は、ハンドル部103の上面図(+Y側から見た図)である。図40は、図39中に示す矢視C-Cでの断面図であり、説明に支障のない部品を不図示としている。また、図40中の矢印は熱の伝わり方を模式的に表している。
撮像装置本体からハンドル部103へ伝わった熱は、ハンドル熱伝導シート240を介してハンドルプレート238のハンドル平面部239に伝わり、その熱はハンドルプレート238の前側端部243と後側端部244へ伝わる。その後、熱は、ビス固定部や内部の空気によりハンドル下カバー236及びハンドル上カバー237へ伝わり、最終的には外気に拡散される。撮像装置100では、金属製のハンドルプレート238によってハンドル部103の内部に効率よく熱を伝えた後に、熱を外気へ拡散させている。その際、ハンドルプレート238の前側端部243及び後側端部244は共にハンドル部103のハンドル把持部227へ達することのないように設けられているため、ハンドル把持部227の温度上昇を抑えることが可能となっている。
このように撮像装置100では、ダクト内に空気を流して複数の発熱素子(熱源)を冷却する構成において、熱源を通過する空気が受け取った熱を次の熱源に移動する前にハンドル部103に伝えることで、次の熱源の冷却効率を高めることが可能となっている。また、ハンドル部103へ伝わった熱を効率よくハンドル部103の内部に拡散することができる一方で、ハンドル把持部227への伝熱を抑えることが可能となっているため、撮影者はハンドル部103を把持した際に不快に感じるのを抑制することができる。なお、本実施形態では、ハンドル把持部227の温度上昇を抑えるためにハンドルプレート238の端部をハンドル把持部227まで伸ばしていない。しかし、熱の伝わり方や温度上昇の状況次第では、ハンドルプレート238をハンドル把持部227まで伸ばしてもよい。
<ハンドル部の別の実施形態>
図41及び図42は、上述したハンドル部103の別の実施形態に係るハンドル部103Aの外観斜視図である。なお、ハンドル部103Aの構成要素のうち、ハンドル部103の構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付して、適宜、重複する説明を省略する。また、撮像装置本体の構成に変わりはない。
ハンドル下カバー245においてハンドル把持部227の下方(-Y側)となる位置には、細長い形状を有する貫通穴である複数のスリット形状部249からなるハンドル放熱口250が設けられている。また、ハンドル下カバー245の内部には、金属製のハンドルプレート248と金属製のヒートシンク部246が固定されている。更に、ヒートシンク部246の下方(-Y側)にはハンドル下平面部251が設けられており、ハンドル下平面部251にはハンドル熱伝導シート240が配置されている。
図43は、ハンドルプレート248及びヒートシンク部246のハンドル下カバー245への取り付けを説明する図であり、説明に支障のない部品を不図示としている。ヒートシンク部246には、表面積が大きくなるように複数のフィンから構成されるハンドル放熱部253が設けられている。ハンドル放熱部253は、ハンドル下カバー245のハンドル放熱口250と対向している。ハンドルプレート248とヒートシンク部246は、ジャック基板241及びハンドル基板242と共にビスによりハンドル下カバー245に固定され、ハンドル下カバー245と一体となってハンドル部103Aの剛性を保つ役割を果たしている。また、ヒートシンク部246とハンドルプレート248は熱的にも接続されている。
図44は、ハンドル部103Aの上面図である。図45は、図44中に示す矢視D-Dでの断面図である。図46、図44中に示す矢視E-Eでの断面図である。なお、図45及び図46では、説明に支障のない部品を不図示としている。
撮像装置本体で発生した熱は、主にハンドル熱伝導シート240を介してヒートシンク部246のハンドル下平面部251へ伝わった後、ヒートシンク部246へ伝わる。ハンドル下カバー245には、ヒートシンク部246を形成している複数のフィンの間の凹部に対応するようにスリット形状部249が設けられているため、複数のフィンは直接外気に触れる。そのため、複数のスリット形状部249で構成されたハンドル放熱口250を通して、効率よく熱を外気に逃がすことができる。
なお、ハンドル放熱口250は、撮影者が触れ難い位置に配置することが望ましい。図41に示したように、ハンドル部103Aでは、ハンドル放熱口250はハンドル把持部227の下方(-Y側)の、Y方向においてハンドル把持部227の影となる位置に配置されており、こうして、撮影者がハンドル放熱口250に触れ難い構造となっている。
また、ハンドル部103Aでは、ヒートシンク部246上にハンドル下カバー245のハンドル放熱口250を外観面として配置し、ハンドル放熱部253を直接外気に触れつつ、ユーザーがハンドル放熱部253に触れないようにしている。これに対して、温度状況によっては、ハンドル下カバー245のスリット形状部249を開口形状とし、ヒートシンク部246が直接外観に現れる構成としてもよい。
更にハンドル部103Aでは、ハンドル把持部227の温度上昇を抑えるためにハンドルプレート248のハンドル前側端部254やヒートシンク部246のハンドル後側端部255をハンドル把持部227まで伸ばしていない。しかし、熱の伝わり方や温度上昇の状況次第では、ハンドルプレート248及びヒートシンク部246をハンドル把持部227まで伸ばして配置してもよい。
<USBコネクタ114の配置について>
図47は、USBコネクタ114に移動通信機器256を接続した状態の撮像装置100を左後方から見た斜視図である。図48は、USBコネクタ114に移動通信機器256を接続した状態の撮像装置100の正面図である。移動通信機器256は、USBコネクタ114に接続(装着)可能な外部機器の一例である。
移動通信機器256は、例えば、5G規格の高速データ通信が可能なドングルである。撮像装置100は、移動通信機器256が接続されると、カード記録メディア139に記録した映像や撮影中の映像を公衆通信網を介してPC等の外部装置へ転送することが可能になる。なお、図47及び図48では、移動通信機器256のアンテナ部が上側に向くように角度調整された状態が示されているが、調整角度は任意の角度に行うことができ、例えば、撮像装置100の左側(-X方向)にストレートで出ていても構わない。
USBコネクタ114は、図3、図6及び図47に示されるように、グリップ部109と接続端子部108に挟まれた凹状領域において開口を左側に向けた状態で、吸気口配置面118の後ろ側(-Z側)に隣接する位置に設けられている。前述したように、操作時に右手親指が吸気口配置面118に掛かることはなく、同様に、移動通信機器256に対して右手親指が掛かることはないため、移動通信機器256を装着しても撮像装置100の操作性が損なわれることはない。
また、USBコネクタ114は、グリップ部109と接続端子部108に挟まれた凹状領域、つまり、撮像装置100の光軸に近い位置に配置されているが、ハンドル部103からは左方向に離れた位置に設けられている。そのため、USBコネクタ114に接続された移動通信機器256は、所定の距離L2(図48参照)だけハンドル部103から離れた位置に取り付けられる。その結果、撮影者がハンドル部103を把持した際には、把持した手と移動通信機器256との間に空間が生じる。よって、撮像装置100は、移動通信機器256を使用しながらハンドル部103を把持しても、ハンドル部103を把持している手は移動通信機器256に当たらず、使い勝手のよいものとなっている。
続いて、USB基板257について説明する。図49は、USB基板257の構成を示す図である。図49(a)は表面(実装面)を表した斜視図であり、図49(b)は裏面を表した斜視図である。USB基板257は、基材258と、基材258の表面に実装されたUSBコネクタ114及び接続用コネクタ259を有する。接続用コネクタ259には、メイン制御基板123との間で信号の送受信を可能にする不図示のワイヤーが接続されている。USB基板257の裏面は、電気部品は配置されておらず、基材258の不図示の絶縁保護膜を除去することにより、内部の導体を露出させた導体露出部260が設けられている。
図50は、USB基板257とメインダクト124の電気的及び熱的な接続を説明する図である。撮像装置100の内部において、USB基板257はメインダクト124(ダクトベース147)の一部であるUSB接続面183に対面して配置されている。USB基板257とUSB接続面183の間には、導電性弾性部材261及び熱伝導性弾性部材262が圧縮されて挟持されている。
導電性弾性部材261は、例えば、発泡性EPDM等の柔らかくて弾力性に富んだ材質を芯材とし、その外周を導電性繊維が取り囲むように構成されており、大きな反力を発生させることなく部品間を電気的に接続することが可能な部材である。熱伝導性弾性部材262は、前述の放熱ゴムと略同一の材質からなり、効率のよい伝熱が可能な、弾性を有する部材である。導電性弾性部材261及び熱伝導性弾性部材262は、USB基板257の裏面に設けられている導体露出部260と密着しており、USB基板257を電気的及び熱的にメインダクト124に接続する。
ところで、一般的に高速信号を送受信する基板からは撮像装置100の外部に対して強力な不要輻射を発しやすい。不要輻射発生源となる基板から主な電気的グランドまでの経路が長く、ループ経路が形成される場合には、ダイポールアンテナの理論特性により、より多くの不要輻射が発生してしまう。この問題に対処するため、撮像装置100では、主な電気的グランドであるメインダクト124に対してUSB基板257を最短で接続することで、不要輻射の低減を図っている。
また、USB接続面183は、図20及び図50に示されるように、排気側放熱部166の上側(+Y側)、即ち、回転ファン148からの排気風の流量が多い外壁154側に設けられている。つまり、USB接続面183は排気側放熱部166の中で最も放熱効率の高い領域に配置されており、これにより、USB基板257の冷却を効率よく行うことが可能となっている。
<接続端子部108について>
撮像装置100の接続端子部108について説明する前に、従来の撮像装置の接続端子部について説明する。図61は、従来の撮像装置900での接続端子部でのコネクタの配置例を示す斜視図である。図62は、撮像装置900の接続端子部のコネクタに接続ケーブルを接続した状態を示す図であり、図62(a)は右後方から見た斜視図であり、図62(b)は右側から見た側面図である。なお、撮像装置900の構成要素であって、撮像装置100の構成要素と同等なものについては、同じ符号を付して説明する。
撮像装置900の背面には、XY平面と平行な第1コネクタ配置面3100が形成されており、第1コネクタ配置面3100には複数のコネクタが設けられている。具体的には、第1コネクタ配置面3100には、オーディオ入出力ステレオコネクタ3200、有線LANケーブルコネクタ3201、HDMIケーブルコネクタ3202及び電源コネクタ3203が設けられている。
また、撮像装置900の背面には、第2コネクタ配置面3405が設けられており、第2コネクタ配置面3405にも複数のコネクタが設けられている。第2コネクタ配置面3405は、Y軸と略平行に、且つ、左後方を向くように形成されており、SDIコネクタ3400~3403はZX平面と平行に左後方へ突出するように設けられている。
撮像装置900は、使用時には複数のコネクタにケーブルを接続して、肩に乗せた状態で、又は、手持ちで移動しながら、或いは、三脚に乗せた状態で、撮像を行うため、取り回しサイズの小さいことが望まれる。図62に示すように、各コネクタにケーブルが接続された状態では、重力でケーブルが下がる前にケーブル自体のコシによってケーブルが背面側に向けて大きく飛び出し、取り回しサイズが大きくなってしまう。この問題を、本実施形態に係る撮像装置では、以下に説明するように解決している。
図51は、本実施形態に係る撮像装置100の接続端子部108におけるコネクタの配置例を示す斜視図である。図52は、撮像装置100の接続端子部108の各コネクタに接続ケーブルを接続した状態を示す図であり、図52(a)は右後方から見た斜視図であり、図52(b)は右側から見た側面図である。
撮像装置100の接続端子部108は、第1コネクタ配置面310a~313aを有する。第1コネクタ配置面310a~313aはそれぞれ、後方斜め下を向いている。換言すれば、第1コネクタ配置面310a~313aはそれぞれ、第1コネクタ配置面310a~313aの垂線が撮像光軸184(Z軸)と所定の傾斜角度をなして後方斜め下の方向へ延びるように、略平行に配置されている。また、第1コネクタ配置面310a~313aはそれぞれ、Y方向に並べて(撮像装置本体の上下方向から見た場合に重なる位置に)、且つ、Z方向から見て(撮像装置本体の前後方向から見て)重ならない位置に設けられている。第1コネクタ配置面310a~313aにはそれぞれ、オーディオ入出力ステレオコネクタ320、有線LANケーブルコネクタ321、HDMIケーブルコネクタ322、電源コネクタ323が設けられている。なお、コネクタの種類や順番は任意である。
また、撮像装置100の接続端子部108は、左後方を向く第2コネクタ配置面345を有する。第2コネクタ配置面345にも、複数のコネクタの一例として、SDIコネクタ340a~343aが設けられている。第2コネクタ配置面345についての詳細は後述する。
図53は、接続端子部108の第1コネクタ配置面310a~313aを含むYZ面での断面図である。撮像装置100は、従来の撮像装置900と同様に、各コネクタにケーブルを接続して、肩に乗せた状態等で使用されることが多い。第1コネクタ配置面310a~313aはそれぞれ、X軸と平行な軸まわりに+X方向から見て時計まわり方向に所定の角度だけ回転して後方斜め下を向いている。そして、第1コネクタ配置面310a~313aのそれぞれに設けられたコネクタは、第1コネクタ配置面310a~313aそれぞれの垂線が延びる方向、つまり、後方斜め下へ突出する。そのため、コネクタに接続された接続ケーブル330~333は、後方斜め下へ飛び出した後に重力で下がる形状となる。
図54は、図53の断面図に従来の撮像装置900のケーブル接続状態を重ねて表した断面図である。ある高さ位置での撮像装置100の背面から接続ケーブル330~333の飛び出し量を‘L3’とし、従来の撮像装置900の背面から接続ケーブル3300~3303までの飛び出し量を‘L4’とすると、L3<L4、の関係となっている。これは、本実施形態に係る撮像装置100は、従来の撮像装置900と比較して、使用時の取り回しサイズが小さく、使い勝手のよいものとなっていることを示している。
なお、図23や図52(b)からわかるように、第1コネクタ配置面310a~313aに設けられた各コネクタは、撮像装置100の最外形部を形成しないように配置されている。換言すれば、撮像装置100を内包する最小の直方体を考えたときに、この直方体の面に各コネクタが当接することはない。このような構成とすることによっても、使用時の取り回しサイズを小さくして、使い勝手を向上させることができる。
また、撮像装置100には、第1コネクタ配置面310aの上側(+Y側)に、撮像装置本体の後方(-Z側)へ突出する端子周辺リブ370が設けられており、端子周辺リブ370が落下による衝撃や雨の侵入から各コネクタを保護する構造になっている。更に、第1コネクタ配置面310a~313aが後方斜め下を向いているため、撮像装置100の雨天使用時等では雨滴等がかかっても各ケーブルを伝って下に落ちて行くため、撮像装置100の内部への雨滴の侵入を防ぐことができる。
図55は、第1コネクタ配置面310a~313aに設けられた各コネクタを実装するコネクタ基板360を-X側から見た側面図である。オーディオ入出力ステレオコネクタ320、有線LANケーブルコネクタ321、HDMIケーブルコネクタ322及び電源コネクタ323は、同一のコネクタ基板360に実装されている。これにより、コストアップさせることなく、使用時の取り回しサイズを小型化することが可能となっている。
図56は、第1コネクタ配置面310a~313aの第1の変形例に係る第1コネクタ配置面310b~313bの傾斜を説明する側面図である。第1コネクタ配置面310a~313aの傾斜を説明する側面図である。第1コネクタ配置面310b~313bは、傾斜角度が同一ではなく、撮像装置本体の上面側から底面側へ(+Y側から-Y側へ)行くに従って上下方向(Y方向)となす角が徐々に(段階的に)大きくなるように形成されている。換言すれば、第1コネクタ配置面310b~313bは、第1コネクタ配置面310b~313bのそれぞれの垂線と撮像光軸184とのなす角が、撮像装置本体の上面側から底面側へ行くに従って徐々に大きくなるように配置されている。これにより、接続ケーブル330~333の着脱をより容易に行うことが可能となる。
図57は、第1コネクタ配置面313aに接続されるケーブルの変形例を示す斜視図である。最底辺側の第1コネクタ配置面313aには、撮像装置100をテーブル等に置いた際にも取り回しが容易なL型の差し込みを持つ接続ケーブル333bを接続するようにしてもよい。なお、第1コネクタ配置面313aに設けられるコネクタをL型としてもよい。
続いて、図51に示した本実施形態に係る撮像装置100の第2コネクタ配置面345について説明する。図58(a)は、第2コネクタ配置面345とその近傍の構成を示す側面図である。図58(b)は、第2コネクタ配置面345に設けられたSDIコネクタ340a~343aにSDI接続ケーブル350~353を接続した状態を示す図である。第2コネクタ配置面345は、図61に示した従来の撮像装置900の第2コネクタ配置面3405と同等であり、Y軸と略平行に設けられており、よって、SDIコネクタ340a~343aはZX平面内で左後方へ突出している。そのため、SDI接続ケーブル350~353を接続した状態では、重力でケーブルが下がる前にケーブルのコシにより、ケーブルが外形に飛び出しやすい。
ここで、撮像装置100では、前述したように、第1コネクタ配置面310a~313aを設けることで取り回しサイズを小さくすることが可能となっている。そこで、第2コネクタ配置面345を、第1コネクタ配置面310a~313aと同様の構成に変更することで、取り回しサイズをより小さくすることが望ましい。
図59(a)は、第2コネクタ配置面の別の実施形態である第2コネクタ配置面346~349の構成を説明する側面図である。図59(b)は、第2コネクタ配置面346~349に設けられたSDIコネクタ340b~343bにSDI接続ケーブル350~353を接続した状態を示す図である。第2コネクタ配置面346~349は、略平行に配置されており、Y方向に並べて(撮像装置本体の上下方向から見た場合に重なる位置に)、且つ、Z方向から見た(撮像装置本体の背面側から見た)場合に重ならない位置に設けられている。
また、第2コネクタ配置面346~349は、後方斜め下方向、且つ、左側面方向を向いている。換言すれば、第2コネクタ配置面346~349はそれぞれ、それらの垂線が撮像光軸184と所定の角度をなして左側の後方へ伸びると共に所定の角度をなして斜め下方向へ伸びる向きに配置されている。そして、SDIコネクタ340b~343bが突出する方向は、第2コネクタ配置面346~349それぞれの垂線の延びる方向である。そのため、SDI接続ケーブル350~353は左後方、且つ、斜め下方向へ飛び出した後に重力で下がる形状となる。
図60は、図59(b)に図58(b)のケーブル接続状態を破線で示して重ね合わせた図である。第2コネクタ配置面346~349のSDIコネクタ340b~343bに接続されたSDI接続ケーブル350~353の撮像装置本体の背面からの飛び出し量を‘L5’とする。また、第2コネクタ配置面345のSDIコネクタ340a~343aに接続されたSDI接続ケーブル350~353の撮像装置本体の背面からの飛び出し量を‘L6’とする。すると、L5<L6、の関係が成り立っていることがわかる。つまり、第2コネクタ配置面346~349を設けてSDIコネクタ340b~343bを配置することにより、使用時の取り回しサイズをより小さくして、使い勝手を向上させることができる。
なお、不図示であるが、第2コネクタ配置面345の全体を、所定の角度だけ、斜め下を向くように構成することによっても、SDI接続ケーブル350~353を後方斜め下へ飛び出させた後に重力で下がる形状とすることができる。この場合も、第2コネクタ配置面345をY軸と平行に配置した場合と比較して、使用時の取り回しサイズを小さくすることが可能となる。また、第2コネクタ配置面346~349を、第1コネクタ配置面310b~313bと同様に、撮像装置本体の上面側から底面側へ行くに従ってより大きく下側を向くように傾斜角度を徐々に(段階的に)大きくなるように設けてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
100 撮像装置
108 接続端子部
310a~313a,310b~313b 第1コネクタ配置面
320 オーディオ入出力ステレオコネクタ
321 有線LANケーブルコネクタ
322 HDMIケーブルコネクタ
323 電源コネクタ
340a~343a,340b~343b SDIコネクタ
346~349 第2コネクタ配置面
360 コネクタ基板
370 端子周辺リブ

Claims (12)

  1. 撮像装置本体の背面側に接続端子部が設けられた撮像装置であって、
    前記接続端子部は、
    複数の第1のコネクタ配置面と、
    前記複数の第1のコネクタ配置面のそれぞれに設けられた第1の外部接続端子と、を備え、
    前記複数の第1のコネクタ配置面は、前記撮像装置本体の前後方向から見た場合に互いに重ならず、且つ、前記撮像装置本体の上下方向から見た場合に互いに重なる位置に配置されると共に、前記撮像装置本体の後方斜め下を向くように配置されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第1の外部接続端子は、当該第1の外部接続端子が設けられている前記第1のコネクタ配置面から、当該第1のコネクタ配置面の垂線と平行な方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の第1のコネクタ配置面は互いに略平行であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記複数の第1のコネクタ配置面は、前記撮像装置本体の上面側から底面側へ行くに従って、前記撮像装置本体の上下方向となす角が段階的に大きくなるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 複数の前記第1の外部接続端子は、同一の基板に実装されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記接続端子部は、
    複数の第2のコネクタ配置面と、
    前記複数の第2のコネクタ配置面のそれぞれに設けられた第2の外部接続端子と、を備え、
    前記複数の第2のコネクタ配置面は、前記撮像装置本体の前後方向から見た場合に重ならず、且つ、前記撮像装置本体の上下方向から見た場合に重なる位置に配置されると共に、前記撮像装置本体の後方斜め下方向、且つ、側面方向を向くように配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記第2の外部接続端子は、当該第2の外部接続端子が設けられている前記第2のコネクタ配置面から、当該第2のコネクタ配置面の垂線と平行な方向に突出していることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記複数の第2のコネクタ配置面は互いに略平行であることを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
  9. 前記複数の第2のコネクタ配置面は、前記撮像装置本体の上面側から底面側へ行くに従って前記撮像装置本体の上下方向となす角が段階的に大きくなるように配置されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
  10. 前記複数の第2のコネクタ配置面は、前記撮像装置本体の正面側から見た場合に前記複数の第1のコネクタ配置面の左側に設けられており、
    前記複数の第2のコネクタ配置面は、前記撮像装置本体の正面側から見た場合に、前記撮像装置本体の後方斜め下方向、且つ、左側面方向を向くように配置されていることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 複数の前記第1の外部接続端子は、前記撮像装置の最外形部を形成しないことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記撮像装置本体において、前記複数の第1のコネクタ配置面のうち前記撮像装置本体の最も上面側に位置する第1のコネクタ配置面の上側に、前記撮像装置本体の後方へ突出するリブが設けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の撮像装置。
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