JP5249826B2 - シート剥離装置及び剥離方法 - Google Patents
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また、特許文献2にあっては、ばねを介してエッジ部材を上下動させるように構成されているため、部品点数が増大して複雑な構成となってしまう、という不都合を招来する。更に、エッジ部材の先端がバンプを通過するときに、当該エッジ部材が全体的に持ち上がることとなるため、バンプが存在しない領域では、エッジ部材による押圧力が不十分或いは付与されなくなり、接着シートが剥離されずにウエハが接着シートと共に持ち上げられて割れてしまう、という不都合を招来する。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、簡単な構成で剥離用テープを接着シートに押圧して貼付し、当該剥離用テープと共に接着シートを折り返しながら剥離することができるシート剥離装置及び剥離方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、バンプ等の突起を有する被着体であっても、接着シートの剥離により被着体に割れや破損が生じることを防止することができるシート剥離装置及び剥離方法を提供することにある。
前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、剥離用テープと被着体とを相対移動させることで接着シートを剥離する移動手段と、剥離用テープと共に接着シートを回収する回収手段とを備え、
前記押圧手段は、先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ、当該接着シートを折り返し可能なプレート部材を備え、このプレート部材は、前記押圧時に、前記被着体側に膨出する方向に撓み変形する、という構成を採っている。
また、本発明は、複数の突起が設けられた被着体に貼付された接着シートを剥離用テープを介して当該被着体から剥離するシート剥離装置において、
前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、剥離用テープと被着体とを相対移動させることで接着シートを剥離する移動手段と、剥離用テープと共に接着シートを回収する回収手段とを備え、
前記押圧手段は、先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ、当該接着シートを折り返し可能なプレート部材を備え、このプレート部材は、前記接着シートを剥離する時に、前記突起の形状に沿って部分的に変形する、という構成を採ることができる。
前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する工程と、
前記剥離用テープと被着体とを相対移動させつつ剥離用テープを繰り出し、前記押圧時に前記被着体側に膨出する方向に撓み変形するプレート部材の先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ折り返して接着シートを被着体から剥離する工程と、
前記剥離用テープと共に接着シートを回収する工程とを備える、という方法を採っている。
また、本発明は、複数の突起が設けられた被着体に貼付された接着シートを剥離用テープを介して当該被着体から剥離するシート剥離方法において、
前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する工程と、
前記剥離用テープと被着体とを相対移動させつつ剥離用テープを繰り出し、前記突起の形状に沿って部分的に変形するプレート部材の先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ折り返して接着シートを被着体から剥離する工程と、
前記剥離用テープと共に接着シートを回収する工程とを備え、という方法を採ることができる。
また、接着シートの貼付面に複数のバンプ等の突起を有する被着体であっても、プレート部材の先端が突起上を通過するときに、当該プレート部材を撓み変形させながら接着シートを被着体に押圧することができる。具体的には、プレート部材自体の変形により、その先端が突起の形状に沿って移動可能となり、且つ、突起の形状に沿って部分的に凹むようにプレート部材が変形可能となる。これにより、プレート部材による突起の損傷を防止することができるばかりでなく、接着シートの全ての領域を満遍なく押圧して接着シートの剥離時における被着体の割れや破損が生じることを回避することができる。
また、図3に示されるように、プレート部材22の先端側には、ヒータからなる加熱手段25が内蔵されている。この加熱手段25により、プレート部材22が加熱されて、その硬度が低下し、プレート部材22の撓み変形や部分凹み変形をより一層行い易くすることができ、バンプBへの追従性を向上させることができる上、接着シートSの接着剤を軟化させて当該接着シートSがウエハWから剥がれ易くすることもできる。更に、剥離用テープPTとして感熱接着性の接着テープを使用する場合、当該剥離用テープPTを加熱して接着シートSへ貼付しつつ、接着シートSの剥離を行うことが可能となる。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
11 繰出手段
12 押圧手段
13 回収手段
16 単軸ロボット(移動手段)
22 プレート部材
23 回動手段
25 加熱手段
B バンプ(突起)
M3 モータ(検知手段)
PT 剥離用テープ
S 接着シート
W 半導体ウエハ(被着体)
Claims (6)
- 被着体に貼付された接着シートを剥離用テープを介して当該被着体から剥離するシート剥離装置において、
前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、剥離用テープと被着体とを相対移動させることで接着シートを剥離する移動手段と、剥離用テープと共に接着シートを回収する回収手段とを備え、
前記押圧手段は、先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ、当該接着シートを折り返し可能なプレート部材を備え、このプレート部材は、前記押圧時に、前記被着体側に膨出する方向に撓み変形することを特徴とするシート剥離装置。 - 複数の突起が設けられた被着体に貼付された接着シートを剥離用テープを介して当該被着体から剥離するシート剥離装置において、
前記剥離用テープを繰り出す繰出手段と、剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、剥離用テープと被着体とを相対移動させることで接着シートを剥離する移動手段と、剥離用テープと共に接着シートを回収する回収手段とを備え、
前記押圧手段は、先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ、当該接着シートを折り返し可能なプレート部材を備え、このプレート部材は、前記接着シートを剥離する時に、前記突起の形状に沿って部分的に変形することを特徴とするシート剥離装置。 - 前記押圧手段は、プレート部材の基端側を支持して当該プレート部材を回動可能に支持する回動手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート剥離装置。
- 前記回動手段は、プレート部材による接着シートへの押圧力を検知する検知手段を含み、この検知手段の検出結果に基づいてプレート部材の押圧力が制御されることを特徴とする請求項3記載のシート剥離装置。
- 被着体に貼付された接着シートを剥離用テープを介して当該被着体から剥離するシート剥離方法において、
前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する工程と、
前記剥離用テープと被着体とを相対移動させつつ剥離用テープを繰り出し、前記押圧時に前記被着体側に膨出する方向に撓み変形するプレート部材の先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ折り返して接着シートを被着体から剥離する工程と、
前記剥離用テープと共に接着シートを回収する工程とを備えていることを特徴とするシート剥離方法。 - 複数の突起が設けられた被着体に貼付された接着シートを剥離用テープを介して当該被着体から剥離するシート剥離方法において、
前記剥離用テープを接着シートに押圧して貼付する工程と、
前記剥離用テープと被着体とを相対移動させつつ剥離用テープを繰り出し、前記突起の形状に沿って部分的に変形するプレート部材の先端側で接着シートを被着体に押圧しつつ折り返して接着シートを被着体から剥離する工程と、
前記剥離用テープと共に接着シートを回収する工程とを備えていることを特徴とするシート剥離方法。
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