JP5249171B2 - 足場、幅木塞板複合体及び足場を使用する外壁工事方法 - Google Patents

足場、幅木塞板複合体及び足場を使用する外壁工事方法 Download PDF

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Description

本発明は、建築現場等で使用する足場と、その足場に用いられる幅木を含む幅木塞板複合体と、その足場を使用する外壁工事方法に関するものである。
従来、建築現場等で高所作業をするために使用される足場は、複数の支柱を縦立させ、その間に平板状の足場板を渡したものを使用していた。そして、足場には、作業者が足場板等から墜落する事故を防止する目的で手摺又は交差筋交を設けることが義務付けられていた。
ところが、近年、建設業等において、高所からの作業者の墜落・転落による事故が多発していることから、足場等からの墜落等を防止する対策の強化を図るため、労働安全衛生規則の一部が改正された。これにより、足場には、手摺又は交差筋交を設けるとともに、さらに幅木等を取り付けることが義務付けられるようになった。
しかし、今回、取り付けが義務付けられた幅木は高さが10cm以上(足場によっては15cm以上)と幅広であり、現実には高さ20〜25cmの幅木が多く使用されていることから、塗装やタイル張り等の建物の外壁工事を行う場合等には、幅木が邪魔になることがある上に、幅木によって隠れた外壁の部位に塗装等を行う場合には、その都度、幅木を取り外す必要があった。
一方、足場に用いられる幅木としては、様々なものが提案されている。例えば、特許文献1、2記載のように足場板に取り付けて用いるものや、特許文献3、4記載のように支柱に取り付けて用いるものがある。また、特許文献5記載のように、ヒンジを介して足場板に取り付けられているものもある。
しかしながら、特許文献1〜4記載の幅木は、足場に着脱可能に取り付けられてはいるものの、幅木そのものが落下しないようにしなくてはいけないため、着脱には時間がかかり、塗装等の作業性を低下させるものである上、作業後に取り付けを忘れてしまうおそれがあった。また、特許文献5記載の幅木は、ヒンジにより回動可能に足場に取り付けられていることから、容易に幅木を倒伏させて作業を行うことはできるものの、やはり作業後に、幅木を起立し忘れるおそれがあった。
特開2008−169557号公報 特開2001−227156号公報 特開2007−247261号公報 登録実用新案第3151909号公報 登録実用新案第3135198号公報
そこで、本発明は、起立時の幅木では隠れる建物の外壁の部位に、幅木を取り外すことなく、塗装等の外壁工事を容易に行うことができるようにするとともに、該外壁工事が終わったときには幅木が起立して幅木の機能を確実に果たすことができる足場、その足場に用いられる幅木を含む幅木塞板複合体及びその足場を使用する外壁工事方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の足場は、縦立する複数の支柱と、前記複数の支柱間に架設された足場板と、前記足場板の長手方向に沿うように設けられた幅木とを備えた足場であって、前記幅木は、起立するよう付勢する付勢部材を有し、前記付勢に抗して前記足場板側に倒せるように(可倒に)設けられていることを特徴とする。
ここで、足場の態様としては、特に限定はされないが、二本の柱とそれらを繋ぐ横架材とにより門型に形成されたものを支柱等として用いた枠組足場や、建地(支柱)、布地及び腕木(横架材)等に鋼管を用いた単管足場等が例示できる。
また、付勢部材としては、特に限定はされないが、ゴム、バネ等の弾性体や、空気バネ等の弾性装置や、ソレノイド等のアクチュエータ等が例示でき、構成が簡便である点で弾性体が好ましい。
幅木を倒すことが不要なときに起立した状態に固定する起立固定機構を備えていることが好ましい。幅木が作業者の不意な接触等によっても倒れないようにするためである。
幅木を設ける(従って支える)相手部材は、特に限定はされず、例えば足場板、柱、横架材等のいずれでもよいが(これらに回動可能に取着する態様が好ましい。)、該幅木と足場板との隙間を塞ぐ塞板が好ましい(さらに塞板に回動可能に取着する態様が好ましい。)。塞板は該隙間から工具等の物が落下するのを防ぐためのものであるが、この塞板に幅木を回動可能に取着することで前記可倒を容易に実施できるからである。
塞板の側端部が足場板の側端部の上に乗るようになっていることが好ましい。塞板の上を作業者が歩いたり、作業者が幅木を足で踏み倒して塞板に押し当てたりしたときに、塞板が撓まないようにするためである。
幅木と塞板とが一体で、足場に着脱可能に設けられていることが好ましい。幅木と塞板とを一体で扱えるので、足場を組み立てたり分解したりするときに手間が軽減されるからである。
幅木を倒して塞板に伏せた状態に固定する倒伏固定機構を備えていることが好ましい。上記のように足場から幅木と塞板とを取り外して運搬するときに、幅木と塞板との幅木塞板複合体を嵩張らないようにできるからである。
本発明の幅木塞板複合体は、縦立する複数の支柱と、前記複数の支柱間に架設された足場板とを備えた足場に用いられる幅木塞板複合体であって、前記足場板の長手方向に沿うように設けられ、起立するよう付勢する付勢部材を有し、前記付勢に抗して前記足場板側に倒せる(可倒)幅木と、前記幅木と前記足場板との隙間を塞ぎ、前記幅木を回動可能に取着している塞板とを含む。
次に、本発明に係る足場を使用する外壁工事方法は、縦立する複数の支柱と、前記複数の支柱間に架設された足場板と、前記足場板の長手方向に沿うように設けられた幅木とを備えた足場であって、前記幅木は、起立するよう付勢する付勢部材を有し、前記付勢に抗して前記足場板側に倒せるように(可倒に)設けられている足場を使用し、前記幅木を前記付勢に抗して前記足場板側に倒した状態で、起立時の幅木では隠れる建物の外壁の部位の外壁工事を行い、該外壁工事が終わったときには前記幅木を前記付勢により起立させることを特徴とする。
ここで、外壁工事としては、特に限定はされないが、塗装工事、タイル張り工事等を例示できる。幅木を前記付勢に抗して足場板側に倒す方法としては、特に限定はされないが、足で踏み倒すのが最も簡単である。
本発明の足場、その足場に用いられる幅木を含む幅木塞板複合体及びその足場を使用する外壁工事方法によれば、起立時の幅木では隠れる建物の外壁の部位に、幅木を取り外すのではなく倒すことにより、塗装等の外壁工事を容易に行うことができるとともに、該外壁工事が終わって幅木を倒すのをやめたときには、幅木が付勢部材による付勢により起立して幅木の機能を確実に果たすことができる。
本発明の実施例1の足場の一部の斜視図である。 同足場の幅木塞板複合体の斜視図である。 同幅木塞板複合体の起立固定機構の操作の説明図である。 同幅木塞板複合体の可倒幅木を倒伏させた状態の斜視図である。 同可倒幅木を足で倒伏させるときの側面図である。 同足場を用いた外壁塗装作業の模式図である。 本発明の実施例2の足場の一部の斜視図である。 同足場の幅木塞板複合体の斜視図である。 同幅木塞板複合体の起立固定機構の操作の説明図である。 同幅木塞板複合体の可倒幅木を倒伏させた状態の斜視図である。 同幅木塞板複合体の倒伏固定機構の操作の説明図である。 同幅木塞板複合体のスライドフックの説明図である。
本実施例の足場10は、建物等の建築工事等に伴い、建物の外壁5に沿って仮設されている。この足場10について、図1〜図6を用いて説明する。
図1に示すように、本実施例の足場10は、互いに平行な二本の柱12とその二本の柱12を繋ぐ横架材13とにより門型に形成された支柱11を用いた枠組足場である。そして、足場10は、互いに平行に縦立する複数の支柱11と、互いに隣り合う支柱11間に架設された複数の足場板15と、互いに隣り合う支柱11間に架設された複数の交差筋交18と、それぞれの足場板15の長手方向に沿うよう設けられた可倒幅木40と、可倒幅木40と足場板15との隙間を塞ぐ塞板21とを備えている。
支柱11は、各柱12と横架材13とを補強管14で連結することにより、補強されている。また、下に位置する支柱11の柱12の上端に、上に位置する支柱11の柱12の下端を接合することで上方へと延びている。さらに、それぞれ隣り合う支柱11同士は、一枚の足場板15が横架材13間に架設され、その足場板15を挿んで対向する一対の交差筋交18がそれぞれ柱12間に架設されている。隣り合う支柱11同士は、足場板15及び交差筋交18が架設されることで補強されている。
足場板15は、矩形状の板であって、長手方向の両端部には、横架材13に支持されるための複数(両端部にそれぞれ二個)の嘴状の足場フック16が長手方向に突設されている。また、外壁5側と反対の端には長手方向に沿うよう固定幅木17が上方に突設されている。
交差筋交18は、二本の棒状の筋交棒19からなり、二本の筋交棒19は互いに略中央で交差している。また、各筋交棒19の一端は隣り合う支柱11の一方の支柱11の柱12の上部に取着し、他端は他方の支柱11の柱12の下部に取着している。
可倒幅木40と塞板21とは、可倒幅木40が塞板21に蝶番30を介して回動可能に取着されていることにより、幅木塞板複合体20(以下、単に「複合体」という)を構成しており、もって可倒幅木40と塞板21とは複合体20として一体で、足場10に着脱可能に設けられている(より具体的には隣り合う支柱11間に架設されている)。
塞板21は、強度を高めて撓みを防止するため、可倒幅木40が取着している側の端には、上方へ隆起した補強部22が折曲により形成されているとともに、長手方向の両端及び中間の下面には、それぞれ角柱状の補強材23が取り付けられている。そして、両端の補強材23には、複合体20が横架材13に支持されるための複数(各補強材23に二個)の嘴状の塞板フック24がそれぞれ塞板21の長手方向に突設されている。そして、この塞板フック24を横架材13に掛けたり外したりすることで、複合体20は足場10に着脱可能になっている。また、塞板21は、補強部22が形成されている側と反対の端に、隣接する足場板15との間に隙間が生じないよう、足場板15の上面の一部を覆う覆部25が折曲により形成されている。そして、覆部25は、足場板15の側端部の上に乗っている。補強部22の長手方向の両端付近には、それぞれ蝶番30が取り付けられているとともに、可倒幅木40を起立した状態に固定する固定ピン36を挿通するための通孔26が穿設されている。
蝶番30は、軸部31に二つのねじりコイルバネ32が組み込まれたスプリング蝶番であり、ねじりコイルバネ32により軸部31を中心に両片33、34が互いに展開するように付勢されている。そして両片33、34のうち、一方の片33は塞板21に、他方の片34は可倒幅木40にそれぞれ取り付けられている。
可倒幅木40は、起立時に柱12の内側も覆えるよう、塞板21より長くなっているとともに、倒伏時に柱12と干渉しないよう、長手方向の両端には切欠が設けられている。また、強度を高めて撓みを防止するため、幅方向の両端には鉤状に折曲された鉤曲部41が形成され、塞板21側の面である内面42には、その長手方向の両端にそれぞれ角柱状の補強棒43が取り付けられているとともに、幅方向の中間部には、断面がコ字状の補強体44が可倒幅木40の長手方向に延設されている。補強体44は、可倒幅木40の倒伏時に塞板21に当接するようになっており、倒伏時、横架材13と干渉しないよう長手方向の両端には切欠が設けられている。また、可倒幅木40は、内面42に蝶番30の片34が取り付けられており、内面42と反対側の外面45は、略平滑になっている。また、鉤曲部41のうち、起立時に下側になる方には、塞板21の通孔26に対応する位置に固定ピン36を挿通するためのピン孔46が穿設されている。
固定ピン36は、円柱状のピン部37とピン部37より拡径した頭部38とを有し、可倒幅木40の起立時には、ピン部37を通孔26及びピン孔46に挿通して、可倒幅木40及び塞板21を貫通している。これら36、26、46が、可倒幅木40を倒すことが不要なときに起立した状態に固定する起立固定機構39を構成している。
次に、可倒幅木40を、図1に示すように、起立して固定されている状態から、図4に示すように、水平に倒伏している状態に変移させる仕方について説明する。
可倒幅木40は、図1に示すように、通常は、ねじりコイルバネ32の付勢力により起立している。そして、図3aに示すように、起立時に下側となる鉤曲部41が塞板21に当接することで、略直立するようになっている。また、この状態で固定されるよう、固定ピン36が可倒幅木40及び塞板21を貫通している。
先ず、可倒幅木40が固定された状態から、図3bに示すように、固定ピン36を通孔26及びピン孔46から抜脱して、可倒幅木40を倒伏可能な状態にする。そして、この状態で、図5に示すように、足7等で、外面45を押圧することにより、可倒幅木40は、ねじりコイルバネ32の付勢力に抗して足場板15側に傾き、このまま外面45の押圧を続けることで、図4に示すように、可倒幅木40は、外面45が略水平になるよう倒伏する。
一方、外面45の押圧をやめると、可倒幅木40は、ねじりコイルバネ32の付勢力により、略垂直に起立した状態へと戻る。
本実施例の足場10によれば、次の(a)〜(f)の効果を得ることができる。
(a)図5に示すように、足7等で外面45を押圧することにより、可倒幅木40を容易に倒伏させることができる。
(b)可倒幅木40を倒伏させることで、図6に示すように、複合体20を外すことなく、可倒幅木40が覆い被さることで隠れていた建物の外壁5の部位にスプレーガン6を用いて容易にスプレー塗装を行うことができる。
(c)外面45の押圧を止めることで、可倒幅木40が自動的に起立することから、幅木が覆い被さる外壁5の部位への工事が終わった後に、幅木を設置(起立)し忘れることがなくなる。
(d)塞板21を設けることで、足場板15と可倒幅木40との間に隙間ができないことから、工具や資材等の落下を防止することができる。
(e)可倒幅木40と塞板21とが一体の複合体20として足場10に着脱可能に設けられていることから、足場10を組み立てたり分解したりするときの手間を軽減できる。
(f)可倒幅木40は起立した状態で起立固定機構39により固定されることから、幅木が覆い被さる外壁5の部位への工事を行わないときには、誤って可倒幅木40を倒伏すことがなく、幅木としての機能を果たすことができる。
本実施例の足場50は、建物等の建築工事等に伴い、建物の外壁5に沿って仮設されている。この足場50は、複合体60以外は、実施例1の足場10と同じであることから、主に複合体60について、図7〜図12を用いて説明する。
複合体60は、可倒幅木80が塞板61に蝶番70を介して回動可能に取着されていることにより構成されている。複合体60は、足場50に着脱可能に設けられており、可倒幅木80と塞板61とは複合体60として一体で、足場50に着脱可能に設けられている(より具体的には隣り合う支柱11間に架設されている)。
塞板61は、強度を高めて撓みを防止するため、補強加工が施されている。具体的には、可倒幅木80が取着している側の端は、上方へ隆起した補強部62が折曲により形成され、反対側の側端部59は、下方へとコ字状に折曲されている。また、下面には、長手方向の両端及び中間にそれぞれ角柱状の補強材63が取り付けられ、可倒幅木80が取着している側の端に、長手方向へと延びる断面がコ字状の長手補強材65が取り付けられている。両端の補強材63には、複合体60が横架材13に支持されるための塞板フック64、67がそれぞれ塞板61の長手方向に突設されている。そして、この塞板フック64、67を横架材13に掛けたり外したりすることで、複合体60は足場10に着脱可能になっている。補強部62の長手方向の両端付近には、それぞれ蝶番70が取り付けられている。また、塞板61の長手方向の中間部には、可倒幅木80を起立した状態に固定する起立固定機構76の一部が設けられ、上面には、後述する係合プレート87の爪部87aが挿入される爪穴89が開口している。塞板61は、側端部59が足場板15の側端部の上に乗っている。
塞板61に設けられている起立固定機構76の一部は、補強部62の中間部に設けられた通孔66内を左右にスライドできるスライドプレート77であり、スライドプレート77は、ネジ78により塞板61にスライド可能に鋲着されている。このスライドプレート77と後述する係合片84とが、可倒幅木80を倒すことが不要なときに起立した状態に固定する起立固定機構76を構成している。
塞板フック64、67のうち、一方は、横架材13を上下から挟持するよう断面がコ字状をした固定フック64であり、他方は、補強材63に取り付けられ、横架材13の外周に沿う半円筒状で横架材13を上方から覆うフックベース68と、フックベース68の外周を横架材13の周方向へとスライド可能なスライドパーツ69とを備え、フックベース68とスライドパーツ69とにより横架材13を把持するスライドフック67である。
蝶番70は、軸部71に一つのねじりコイルバネ72が組み込まれたスプリング蝶番であり、ねじりコイルバネ72により軸部71を中心に両片73、74が互いに展開するように付勢されている。そして両片73、74のうち、一方の片73は塞板61に、他方の片74は可倒幅木80にそれぞれ取り付けられている。また、軸部71は、一端が拡径し、他端にCリング75が嵌着することで、脱落防止が図られている。また、Cリング75を外すことで、容易に抜脱でき、ねじりコイルバネ72の交換等が行えるようになっている。
可倒幅木80は、起立時に柱12の内側も覆えるよう、塞板61より長くなっているとともに、倒伏時に柱12と干渉しないよう、長手方向の両端には切欠が設けられている。また、強度を高めて撓みを防止するため、4辺にはそれぞれ鉤状に折曲された鉤曲部81、83が形成されている。また、可倒幅木80は、塞板61側の面である内面82に蝶番70の片74が取り付けられており、内面82と反対側の外面85は、略平滑になっている。長手方向の鉤曲部81のうち、起立時に下側になる方には、塞板61の通孔66に対応する位置に、スライドプレート77に係合する、係合片84が形成されている。他方の長手方向の鉤曲部81の中間付近には、複合体60の運搬時等に、可倒幅木80を倒して塞板61に伏せた状態に固定する倒伏固定機構86の一部が設けられている。
可倒幅木40に設けられている倒伏固定機構86の一部は、折曲形成され、可倒幅木80に対し相対移動できる係合プレート87であり、係合プレート87は、ネジ88により可倒幅木80にスライド可能に鋲着されている。この係合プレート87と爪穴89とが、可倒幅木80を倒して塞板61に伏せた状態に固定する倒伏固定機構86を構成している。
次に、可倒幅木80を、図7に示すように、起立して固定されている状態から、図10に示すように、水平に倒伏している状態に変移させる仕方について説明する。
可倒幅木80は、図7に示すように、通常は、ねじりコイルバネ32の付勢力により起立している。そして、図8に示すように、起立時に下側となる鉤曲部81が塞板61に当接することで、略直立するようになっている。また、この状態で固定されるよう、図9aに示すように、スライドプレート77が係合片84に係合している。
先ず、可倒幅木40が固定された状態から、図9bに示すようにスライドプレート77をスライドして、スライドプレート77と係合片84との係合を外し、可倒幅木80を倒伏可能な状態にする。そして、この状態で、外面85を押圧することにより、可倒幅木80は、ねじりコイルバネ72の付勢力に抗して足場板15側に傾き、このまま外面85の押圧を続けることで、図10に示すように、可倒幅木80は、外面85が略水平になるよう倒伏する。
一方、外面85の押圧をやめると、可倒幅木80は、ねじりコイルバネ72の付勢力により、略垂直に起立した状態へと戻る。
次に、倒伏固定機構86について説明する。可倒幅木80の倒伏時には、図11のa1、b1に示すように、係合プレート87の爪部87aが爪穴89内に挿入される。そして、この状態で、係合プレート87をスライドさせることにより、図11のa2、b2に示すように、爪部87aが爪穴89の周囲に係合し、可倒幅木80の起立が規制される。一方、係合プレート87を逆方向にスライドさせることで、爪部87aは爪穴89の周囲との係合が外れ、可倒幅木80は、ねじりコイルバネ72の付勢力により起立する。
次に、スライドフック67について図12を用いて説明する。フックベース68は、半円筒状の本体部68aと、本体部68aの外壁から突設した接合片68bとからなり、接合片68bには、スライドパーツ69が挿通する開口68cが設けられている。スライドパーツ69は、本体部68aの外周面に沿うに湾曲した短冊状であり、上端には、摘み部69eがあり、下端には丸棒69dが取着している。下端に丸棒69dが取着しているため、スライドパーツ69は、下方へと移動しようとする。そのため、スライドフック67は、図12のb1に示すように、横架材13をフックベース68とスライドパーツ69とで把持している。一方、摘み部69eを上方へと押すことで、図12のb2に示すように、スライドパーツ69は移動し、横架材13を開放する。
本実施例の足場50によれば、実施例1で得られる効果に加え、次の(g)〜(i)の効果を得ることができる。
(g)塞板61が足場板15の上面に乗ることから、横架材の長さの制約がなく、従来使用していた足場板や支柱等をそのまま利用することができる。また、塞板61の上を作業者が歩いたり、作業者が可倒幅木80を足7で踏み倒して塞板61に押し当てたりしたときに、塞板61が撓むことを防止できる。
(h)倒伏固定機構86により、運搬時や保管時等に、可倒幅木80が起立しないことから、複合体60は嵩張らず、その運搬及び保管が容易である。
(i)横架材13をスライドフック67が把持することから、使用時に複合体60が足場50から外れ落下するおそれがない一方、足場50の解体時等に複合体60を足場50から取り外すのが容易である。
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で、次のように適宜変更して具体化することもできる。
・足場を枠組足場以外の足場(例えば単管足場等)にする。なお、その場合には、交差筋交のかわりに、手摺及び中さん等を設ける。
・足場板を固定幅木がない平板状のものにし、足場板の幅方向の両側方に複合体を設ける。
10 足場
11 支柱
15 足場板
20 複合体(幅木塞板複合体)
21 塞板
32 ねじりコイルバネ
39 起立固定機構
40 可倒幅木
50 足場
60 複合体(幅木塞板複合体)
61 塞板
72 ねじりコイルバネ
76 起立固定機構
80 可倒幅木
86 倒伏固定機構

Claims (8)

  1. 縦立する複数の支柱と、前記複数の支柱間に架設された足場板と、前記足場板の長手方向に沿うように設けられた幅木とを備えた足場であって、前記幅木は、起立するよう付勢する付勢部材を有し、前記付勢に抗して前記足場板側に倒せるように設けられていることを特徴とする足場。
  2. 前記幅木を倒すことが不要なときに起立した状態に固定する起立固定機構を備えている請求項1記載の足場。
  3. 前記幅木は、該幅木と前記足場板との隙間を塞ぐ塞板に、回動可能に取着されている請求項1又は2記載の足場。
  4. 前記塞板の側端部が前記足場板の側端部の上に乗るようになっている請求項3記載の足場。
  5. 前記幅木と前記塞板とが一体で、足場に着脱可能に設けられている請求項3又は4記載の足場。
  6. 前記幅木を倒して前記塞板に伏せた状態に固定する倒伏固定機構を備えている請求項5記載の足場。
  7. 縦立する複数の支柱と、前記複数の支柱間に架設された足場板とを備えた足場に用いられる幅木塞板複合体であって、
    前記足場板の長手方向に沿うように設けられ、起立するよう付勢する付勢部材を有し、前記付勢に抗して前記足場板側に倒せる幅木と、
    前記幅木と前記足場板との隙間を塞ぎ、前記幅木を回動可能に取着している塞板とを含む幅木塞板複合体。
  8. 縦立する複数の支柱と、前記複数の支柱間に架設された足場板と、前記足場板の長手方向に沿うように設けられた幅木とを備えた足場であって、前記幅木は、起立するよう付勢する付勢部材を有し、前記付勢に抗して前記足場板側に倒せるように設けられている足場を使用し、
    前記幅木を前記付勢に抗して前記足場板側に倒した状態で、起立時の幅木では隠れる建物の外壁の部位の外壁工事を行い、該外壁工事が終わったときには前記幅木を前記付勢により起立させることを特徴とする足場を使用する外壁工事方法。
JP2009245959A 2009-10-26 2009-10-26 足場、幅木塞板複合体及び足場を使用する外壁工事方法 Active JP5249171B2 (ja)

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