JP5248301B2 - 多光軸光電センサ及び物体検出システム - Google Patents

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Description

本発明は、多光軸光電センサ及び物体検出システムに関する。
従来、プレス機械等から作業者を守るために、作業者が侵入禁止エリアに侵入することを防止するために、作業者の侵入を検出する多光軸光電センサが知られている。多光軸光電センサは、直線状に整列配置された複数の投光手段を有する投光器と、各投光手段と対向配置された複数の受光手段を有する受光器とを備え、これら対向する各投光手段及び各受光手段間に形成される各光軸が遮光状態にあるか否かを検出するものである。
そして、この種の多光軸光電センサの多くには、任意の光軸に関する遮光判定を無効化するミューティング機能が備えられている(例えば、特許文献1参照)。
即ち、このような多光軸光電センサを用いて物体通過検知システムを構築することにより、例えば、加工機(プレス機や溶接ロボット等)近傍に設定された侵入禁止エリアへの作業者の侵入を検知し、自動的に警告を発する、或いは加工機及びその搬送ラインを停止させることが可能となる。しかしながら、多光軸光電センサが、侵入エリア内にある加工機に搬入されるワークに対して逐一反応してしまっては、その製造ラインの生産性を著しく低下させることになる。
そこで、上記ミューティング機能を利用し、侵入禁止エリア内に搬入されるワークが多光軸光電センサを通過する間、該ワークにて遮光される光軸についてのみ(或いはその通過時間のみ)上記遮光判定を無効化し、当該通過していくワークについてはその通過検知を行わない非検知対象物として扱うことで、製造ラインを停止させること.なく、その円滑なる運用が可能となるのである。この遮光判定の無効化するタイミングは、多光軸光電センサの上流側及び下流側にワーク通過検出センサを配置して、その上流側通過検出センサが侵入するワークの先端を検出したとき遮光判定の無効化を開始し、下流側通過検出センサが退出する該ワークの後端を検出したとき前記遮光判定の無効化を解除するようにしている。
特開2007−222979号公報
ところで、上記したようにミューティング機能は、製造ラインを搬送されているワークが、多光軸光電センサを通過する間(通過時間)、遮光判定を無効化し通過検知を行わないようになっている。
従って、例えば、多光軸光電センサを通過中に、製造ラインが停止したとき、ワークは、多光軸光電センサの光軸を遮光した状態で製造ライン上にて停止することになる。その結果、ワークが完全に多光軸光電センサを通過しないことからミューティング状態が継続することになる。このミューティング状態が継続している状態で、作業者がシステムの保守点検をする場合に、誤って侵入禁止エリアに侵入しても、多光軸光電センサの遮光する光軸によって無効化されているために、作業者の侵入を検出できない問題が生じる。
また、製造ラインが停止しないまでも、何らかの原因で正常な搬送速度から遅くなってしまった場合にも、同様な問題が生じる虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ミューティング状態でラインが停止した場合であっても作業者の侵入を防止でき信頼性の高い多光軸光電センサ及び物体検出システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、直線状に整列配置された複数の投光手段を有する投光器と、前記各投光手段と対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、対向する前記各投光手段と各受光手段間に、それぞれ形成される各光軸が遮光状態にあるか否かの遮光判定を行う判定手段と、前記各光軸のうち予め定め設定される光軸に関し、搬送される搬送物体が通過している間、前記遮光判定を無効化する無効化手段を備えた多光軸光電センサにおいて、前記無効化手段は、搬送物体の検出状態に応じて外部から入力される入力信号に基づいて前記無効化を解除する多光軸光電センサであって、前記遮光判定を行う検出モードとティーチングモードを切り替える切替手段を設け、前記切替手段により前記ティーチングモードが選択されている場合には、搬送物体を搬送した際の、前記多光軸光電センサを通過する通過時間を計時する計時手段と、前記計時手段からの前記通過時間に基づき無効化の解除のための基準時間を算出するティーチング手段を備え、前記切替手段により前記検出モードが選択されている場合には、前記遮光判定を行うとともに、前記無効化手段により前記設定される光軸に関する前記遮光判定を無効化し、無効化されている時間が、前記ティーチング手段により算出された前記基準時間に達した場合には無効化異常を出力する異常出力手段を備えた。
請求項1に記載の発明によれば、搬送物体が投光器と受光器の間を通過している時に、何らかの原因で搬送物体が投光器と受光器との間にとどまって基準時間が経過した時、正常に搬送物体が搬送されず、ミューティングが継続され続けられることによる他の侵入物の侵入検出ができなくなる虞を事前に防止できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多光軸光電センサにおいて、前記異常出力手段は、前記無効化異常を出力するとともに、前記無効化手段への前記入力信号が入力されない場合であっても無効化を強制的に解除する無効化解除信号を出力する。
請求項2に記載の発明によれば、無効化手段が強制的に解除されるため、基準時間が経過した時には、無効化(ミューティング)が強制的に解除される。従って、搬送物体を遮光物と判定する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の多光軸光電センサにおいて、前記ティーチング手段により前記基準時間を最短時間として算出し、前記最短時間よりも長い時間を前記基準時間として設定可能な基準時間調整手段を備える。
請求項3に記載の発明によれば、基準時間を変更できるため、問題にならない僅かな搬送速度の変動に対して誤判定することのない最適な基準時間を設定できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の多光軸光電センサにおいて、前記無効化手段は、異なる前記入力信号を入力する少なくとも2つの入力端子を備え、前記異なる入力信号の論理和により無効化を解除する。
請求項4に記載の発明によれば、異なる入力信号に基づいて、搬送物体が完全に投光器と受光器の間を通過するまでは無効化(ミューティング)が行われる。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の多光軸光電センサにおいて、前記ティーチング手段は、前記基準時間を算出する際に、前記無効化手段の少なくとも2つの入力端子に対する入力信号の入力順序に基づいて、異なる前記基準時間を算出す。
請求項5に記載の発明によれば、少なくとも2つの入力端子に対する入力信号の入力順序に基づいて、複数の基準時間が設定でき、例えば、センサのいずれかが故障しても残りのセンサにて通過を検出する際に、それに合わせて基準時間が設定される。
請求項6に記載の発明は、直線状に整列配置された複数の投光手段を有する投光器と、前記各投光手段と対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、対向する前記各投光手段と各受光手段間に、それぞれ形成される各光軸が遮光状態にあるか否かの遮光判定を行う判定手段と、前記各光軸のうち予め定め設定される光軸に関する前記遮光判定を無効化する無効化手段とを備えた多光軸光電センサと、搬送物体を搬送する搬送手段と、前記多光軸光電センサに対し、前記搬送手段の搬送方向における下流側に配置され、前記搬送手段で搬送される搬送物体の有無を検出する検出センサを備え、前記無効化手段は、前記搬送手段により前記搬送物体が前記多光軸光電センサを通過している間、前記無効化を行い、前記検出センサからの検出信号の入力に基づいて前記無効化を解除する物体検出システムであって、前記多光軸光電センサには、前記遮光判定を行う検出モードとティーチングモードを切り替える切替手段を設け、前記切替手段により前記ティーチングモードが選択されている場合に、予め前記搬送手段により前記搬送物体を搬送した際の、前記多光軸光電センサを通過する通過時間を計時する計時手段と、前記計時手段からの前記通過時間に基づき無効化の解除のための基準時間を算出するティーチング手段を備え、前記切替手段により前記検出モードが選択されている場合に、前記遮光判定を行うとともに、前記無効化手段により前記設定される光軸に関する前記遮光判定を無効化し、無効化されている時間が、前記ティーチング手段により算出された前記基準時間に達した場合には無効化異常を出力する異常出力手段を備える。
請求項6に記載の発明によれば、搬送物体が投光器と受光器の間を通過している時に、何らかの原因で搬送物体が投光器と受光器との間にとどまって基準時間が経過した時、正常に搬送物体が搬送されず、ミューティングが継続され続けられることによる他の侵入物の侵入検出ができなくなる虞を事前に防止できる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の物体検出システムにおいて、前記異常出力手段は、前記無効化異常を出力するとともに、前記無効化手段の前記無効化を強制的に解除する無効化解除信号を出力する。
請求項7に記載の発明によれば、無効化手段が強制的に解除されるため、基準時間が経過した時には、無効化(ミューティング)が強制的に解除される。従って、搬送物体を遮光物と判定する。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の物体検出センサにおいて、前記ティーチング手段により前記基準時間を最短時間として算出し、前記最短時間よりも大きい時間を設定可能な基準時間調整手段を備える。
請求項8に記載の発明はによれば、基準時間を変更できるため、問題にならない僅かな搬送速度の変動に対して誤判定することのない最適な基準時間を設定できる。
本発明によれば、ミューティング状態でラインが停止した場合であっても作業者の侵入を防止できる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は本実施形態の物体検出システム1を示し、搬送物体としてのワークWを載置した搬送手段としての搬送ライン2は、該ワークWを所定の間隔で順次矢印方向に移送し下流側にある加工機(図示せず)へと搬送する。
搬送ライン2には、多光軸光電センサ3が設置されている。多光軸光電センサ3は、四角柱状の投光器4と受光器5を有し、投光器4と受光器5は搬送ライン2を挟んで相対向して立設されている。
投光器4は、受光器5に相対向する面には、複数(本実施形態では6個))の窓8が等間隔に上下1列に整列配置され、その各窓8の内側には発光ダイオードよりなる第1〜第6投光素子LD1〜LD6(図2参照)がそれぞれ配置されている。そして、等間隔に上下1列に整列配置された各投光素子LD1〜LD6は、各窓8から対向する受光器5に向かって光を出射する。
受光器5は、投光器4と相対向する面には、投光器4の各窓8と対向する位置に窓(図示せず)が形成され、その窓の内側にはフォトダイオードよりなる第1〜第6受光素子PD1〜PD6(図2参照)がそれぞれ配置されている。そして、第1〜第6投光素子LD1〜LD6に対応して等間隔に上下1列に整列配置された各受光素子PD1〜PD6は、それぞれ対向配置された投光素子LD1〜LD6からの光を受光する。
そして、投光器4と受光器5の間を通過する搬送ライン2に上方に、各投光素子LD1〜LD6及び各受光素子PD1〜PD6間に形成される各光軸L1〜L6が等間隔に配置され、各光軸L1〜L6の遮光の有無によって、投光器4と受光器5間の通過の有無が検出される。
受光器5の上流側(搬入側)近傍には、一対の第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2が設けられ、第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2は、反射型の光電センサであって、搬送ライン2を挟んで投光器4の上流側(搬入側)近傍に相対向位置に設けられた反射器SA1m,SA2mに照射してその反射した反射光を受光するようになっている。第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2は、投光器4と受光器5間を通過する前のワークWの前端の通過を検出する。そして、受光器5から遠い位置ある第1入口側検出センサSA1が先にワークWの前端の通過を検出し、次に受光器5に近い位置ある第2入口側検出センサSA2がワークWの前端の通過を検出する。
本実施形態では、第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2は、反射光がワークWにて遮光されたとき、入力信号としてのHレベルの検出信号SGA1,SGA2を出力し、反射光を受光しているとき、Lレベルの検出信号SGA1,SGA2を出力する。従って、第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2は、ワークWの前端の通過を検出する時、検出信号SGA1,SGA2はLレベルからHレベルに立ち上がる。
受光器5の下流側(加工機側)近傍には、一対の第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2が設けられ、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2は、反射型の光電センサであって、搬送ライン2を挟んで投光器4の下流側(加工機側)近傍に相対向位置に設けられた反射器SB1m,SB2mに照射してその反射した反射光を受光するようになっている。そして、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2は、投光器4と受光器5間を通過した後のワークWの後端の通過を検出する。そして、受光器5に近い位置ある第2出口側検出センサSB2が先にワークWの通過の後端を検出し、次に受光器5から遠い位置ある第1出口側検出センサSB1がワークWの後端の通過を検出する。
本実施形態では、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2は、反射光がワークWにて遮光されたとき、入力信号としてのHレベルの検出信号SGB1,SGB2を出力し、反射光を受光しているとき、Lレベルの検出信号を出力する。従って、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2は、ワークWの後端の通過を検出する時、検出信号SGB1,SGB2はHレベルからLレベルに立ち上がる。
そして、本実施形態は第1入口側検出センサSA1と第2入口側検出センサSA2のいずれかがワークWの前端を検出した時から、第1出口側検出センサSB1と第2出口側検出センサSB2のいずれかがワークWの後端を検出した時までの間を、ワークWが投光器4と受光器5の間を通過中であると推定するようにしている。このワークWの通過が検出される間に限定して上記ミューティングを実行することで、ワークW以外の人や物等の進入禁止エリアへの侵入を防止するようになっている。
次に、上記のように構成した多光軸光電センサ3を備えた物体検出システム1の電気的構成を図2に示す電気ブロック回路に従って説明する。
投光器4には、第1〜第6投光素子LD1〜LD6をそれぞれ点灯させる第1〜第6駆動回路11、第1〜第6駆動回路11にそれぞれ点灯信号を出力する第1〜第6アンド回路12、を備えている。第1〜第6投光素子LD1〜LD6をそれぞれ点灯させる際の点灯タイミングを設定する投光側シフトレジスタ13、及び、投光側CPU14を備えている。
第1〜第6駆動回路11は、それぞれ対応する第1〜第6アンド回路12に接続され、それぞれ対応する第1〜第6アンド回路12からのHレベルの駆動信号が入力されると、対応する第1〜第6投光素子LD1〜LD6を点灯させるようになっている。
第1〜第6アンド回路12は、2入力端子のアンド回路であって、それぞれ一方の入力端子には投光側シフトレジスタ13が接続され、他方の入力端子には投光側CPU14が接続されている。そして、第1〜第6アンド回路12は、投光側CPU14からHレベルの制御信号CT1が出力されている場合に、投光側シフトレジスタ13からHレベルのパルス選択信号が入力された時、Hレベルの駆動信号を対応する第1〜第6駆動回路11に出力する。従って、対応する第1〜第6投光素子LD1〜LD6は点灯される。
投光側シフトレジスタ13は、投光側CPU14からのクロック信号CL1に基づいて、第1〜第6アンド回路12に対して、第1アンド回路12から順番に第6アンド回路12までHレベルのパルス選択信号を所定の時間間隔で出力され、その動作を繰り返すようになっている。これによって、6個の第1〜第6投光素子LD1〜LD6が上から下へと順次点灯される投光スキャン動作が所定周期毎に繰り返し行われる。
投光側CPU14は、後記する受光器5の受光側CPU25からの投光タイミング信号ST1を入力し、同投光タイミング信号ST1を、前記第1〜第6投光素子LD1〜LD6の点灯タイミングを決定するためのクロック信号CL1として投光側シフトレジスタ13に出力される。投光側シフトレジスタ13は、このクロック信号CL1(投光タイミング信号ST1)に応答して、Hレベルの選択信号を順番に第1〜第6アンド回路12に出力して、第1〜第6投光素子LD1〜LD6が上から下へと順次点灯させる投光スキャン動作を繰り返させる。
従って、投光器4(投光側CPU14)は、受光器5(受光側CPU25)からの投光タイミング信号ST1に基づいて、第1〜第6投光素子LD1〜LD6を上から下へと順次点灯させる。
受光器5には、第1〜第6受光素子PD1〜PD6からの受光信号を検知信号としてそれぞれ受信する第1〜第6受光回路20、第1〜第6受光回路20から検知信号が入力される第1〜第6アナログスイッチ21を備えている。また、受光器5は、第1〜第6アナログスイッチ21を介して第1〜第6受光回路20の検知信号を入力するコンパレータ22、第1〜第6アナログスイッチ21のオン・タイミングを設定する受光側シフトレジスタ24、及び、受光側CPU25を備えている。
第1〜第6受光素子PD1〜PD6は、対応する第1〜第6投光素子LD1〜LD6から出射した光を受光すると、Lレベルの検知信号をそれぞれ対応する第1〜第6受光回路20に出力する。反対に、各受光素子PD1〜PD6は、対応する第1〜第6投光素子LD1〜LD6から出射した光が受光されない時、Hレベルの検知信号をそれぞれ対応する第1〜第6受光回路20に出力する。そして、第1〜第6受光回路20は、それぞれ対応する第1〜第6受光素子PD1〜PD6から出力される検知信号を入力し、その検知信号を対応する第1〜第6アナログスイッチ21を介して共通信号線Lに出力する。
第1〜第6アナログスイッチ21は、それぞれ対応する第1〜第6アンド回路23から所定のタイミングでゲート許可信号を入力し、ゲート許可信号に応答してオンし、第1〜第6受光回路20からの検知信号を共通信号線Lに出力する。
第1〜第6アンド回路23は、2入力端子のアンド回路であって、それぞれ一方の入力端子には受光側シフトレジスタ24が接続され、他方の入力端子には受光側CPU25が接続されている。そして、第1〜第6アンド回路23は、受光側CPU25からHレベルの制御信号CT2が出力されているとき、受光側シフトレジスタ24からHレベルのパルス選択信号が入力された時、Hレベルのゲート許可信号を対応する第1〜第6アナログスイッチ21に出力する。従って、対応する第1〜第6受光素子PD1〜PD6の検知信号が共通信号線Lに出力される。
受光側シフトレジスタ24は、受光側CPU25からのクロック信号CL2に基づいて、第1〜第6アンド回路23に対して、第1アンド回路23から順番に第6アンド回路23までHレベルのパルス選択信号を所定の時間間隔で出力され、その動作を繰り返すようになっている。
詳述すると、受光側シフトレジスタ24は、対応する投光器4の第1〜第6投光素子LD1〜LD6の点灯タイミングに同期して、第1〜第6アンド回路23にHレベルのパルス選択信号を出力し、第1〜第6投光素子LD1〜LD6の発光による第1〜第6受光素子PD1〜PD6の検知信号を同期して共通信号線Lを介してコンパレータ22に出力させる。従って、第1〜第6アナログスイッチ21を介して出力される第1〜第6受光素子PD1〜PD6からの検知信号は、共通信号線Lにまとめられてコンパレータ22に順次入力される。
コンパレータ22は、順番に出力されてくる第1〜第6受光素子PD1〜PD6の検知信号(Hレベルの検知信号)が、予め定めた基準値以上の時、第1〜第6投光素子LD1〜LD6からの光が遮光されて第1〜第6受光素子PD1〜PD6が受光しなかったとしたHレベルの検出信号SSを出力する。
反対に、コンパレータ22は、順番に出力されてくる第1〜第6受光素子PD1〜PD6の検知信号(Lレベルの検知信号)が、予め定めた基準値未満の時、第1〜第6投光素子LD1〜LD6からの光を第1〜第6受光素子PD1〜PD6が受光したとするLレベルの検出信号SSを出力する。
受光側CPU25は、前記した投光器4の投光側CPU14へ出力する投光タイミング信号ST1と、同投光タイミング信号ST1と周期及び位相が一致する検出タイミング信号とを生成する。そして、受光側CPU25は、投光タイミング信号ST1を投光側CPU14に出力する。また、受光側CPU25は、生成した検出タイミング信号を、前記第1〜第6受光素子PD1〜PD6の検出タイミングを決定するためのクロック信号CL2として、受光側シフトレジスタ24に出力する。そして、受光側シフトレジスタ24は、このクロック信号CL2(検出タイミング信号)に応答して、Hレベルの選択信号を順番に第1〜第6アナログスイッチ21に出力して、第1〜第6受光素子PD1〜PD6の検知信号を、それぞれ対応する第1〜第6投光素子LD1〜LD6の発光と同期して共通信号線Lを介してコンパレータ22に出力させることになる。
そして、コンパレータ22は、順次入力されてくる検知信号を基準値と比較してその比較結果を検出信号SSとしてコントローラ30に出力する。
受光器5には、コントローラ30が内蔵されている。コントローラ30には、切替手段としてのモード切替回路31、メモリ32、計時手段としてのタイマ回路33、ティーチング手段及び基準時間調整手段としてのティーチング回路34、異常出力手段としての異常信号出力回路35、判定手段及び無効化手段としての無効化判定回路36を備えている。
モード切替回路31は、コントローラ30を検出モード又はティーチングモードに設定するための回路であって、図示しない外部入力装置のモード設定スイッチによって設定される。
ここで、「検出モード」は、順次搬送ライン2にて搬送されてくるワークWが通過する際は、遮光物の侵入とみなさいないで通過を許容し、ワークWが通過していない場合は、ワークW以外の侵入物の検出を行うモードである。
また、「ティーチングモード」は、検出モードを実行する前に、事前に、ワークWを搬送ライン2で搬送させ、ワークWが投光器4と受光器5の間を通過するに要する時間を求めるモードである。詳述すると、本実施形態では、第1入口側検出センサSA1がワークWの前端を検出した時(検出信号SGA1がHレベルに立ち上がった時)から、第1出口側検出センサSB1がワークWの後端を検出した時(検出信号SGB1がLレベルに立ち下がった時)までの時間を求め、その求めた時間を基準時間として設定するモードである。
そして、モード切替回路31は、そのモード設定信号を、前記した受光側CPU25に出力するとともに、コントローラ30の各回路33〜36に出力するようになっている。受光側CPU25は、モード切替回路31から検出モードのモード設定信号を入力したとき、投光タイミング信号ST1及び検出タイミング信号等を生成し、投光器4及び受光器5を動作させ人体や物の侵入を検出する。反対に、受光側CPU25は、モード切替回路31からティーチングモードのモード設定信号を入力したとき、本実施形態の場合、投光タイミング信号ST1及び検出タイミング信号等を生成しないで、投光器4及び受光器5を休止状態にさせる。
メモリ32は、第1〜第6光軸L1〜L6において、これら光軸の一部又は全部が遮光されても、無効化判定回路36において遮光物侵入の判定の際に、遮光物の侵入と見なさない該一部又は全部の光軸を予めミューティングエリアとして記憶している。
本実施形態では、このミューティングエリアは、第4〜第6光軸L4〜L6が、遮光されても遮光物の侵入と見なさないエリアであって、これら第4〜第6光軸L4〜L6は、ワークWが搬送ライン2にて搬送されてくる場合、該ワークWに対して遮光される光軸である。
タイマ回路33は、図3に示すように、前記第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2、及び、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2の検出信号SGA1,SGA2,SGB1,SGB2が入力される。タイマ回路33は、各検出センサSA1,SA2,SB1,SB2からの検出信号検出信号SGA1,SGA2,SGB1,SGB2が、同タイマ回路33に設けられた図示しない1つのオア回路に入力される。そして、そのオア回路の出力信号がLレベルからHレベルに立ち上がった時(検出信号SGA1がHレベルに立ち上がった時)、計時動作を開始し、オア回路の出力信号がHレベルからLレベルに立ち下がった時(検出信号SGB1がLレベルに立ち下がった時)、計時動作を停止する。
つまり、タイマ回路33は、搬送ライン2で順番に搬送されてくる各ワークWが第1入口側検出センサSA1と第1出口側検出センサSB1との間を通過するに要した時間(通過時間)を各ワークW毎に計時する。そして、図3に示すように、タイマ回路33は、検出モードの時には無効化判定回路36に対して、計時動作を行っていることを示すHレベルの通過中信号SG1を出力するとともに、異常信号出力回路35に対して、その時々の計時時間tnを出力する。また、タイマ回路33は、ティーチングモードの時には、計時した通過時間Tsをティーチング回路34に出力する。
なお、タイマ回路33は、通過時間Tsを出力した後、その通過時間をクリアして次の計時動作まで待機するようになっている。
ティーチング回路34は、タイマ回路33が計時した通過時間Tsを入力する。ティーチング回路34は、ティーチングモードの時、タイマ回路33が計時した通過時間Tsに基づいて基準時間Tkを算出する。ティーチング回路34は、本実施形態では通過時間Tsに対して1秒のマージンを加えた時間を基準時間Tkとしている。そして、ティーチング回路34は、その求めた基準時間Tkを記憶するようになっている。
つまり、基準時間Tkは、搬送ライン2が予め定められた搬送速度でワークWを搬送している時の、ワークWが第1入口側検出センサSA1と第1出口側検出センサSB1との間を通過するに要した通過時間にマージンを加えた時間である。従って、ワークWが正常に搬送されている場合には、第1入口側検出センサSA1がワークWの前端を検出した時点から、基準時間Tk経過後には、ワークWは多光軸光電センサ3を経て第1出口側検出センサSB1を完全に通過することになる。
異常信号出力回路35は、検出モード時、その時々のタイマ回路33から入力される計時時間tnとティーチング回路34に記憶された基準時間Tkとを比較するようになっている。そして、タイマ回路33が計時している計時時間tnが、図3に破線で示すように、基準時間Tk以上になった時、Hレベルのライン異常信号SG2を出力するようになっている。
つまり、計時時間が基準時間Tk以上になったということは、搬送ライン2が何らかの原因で停止されたか、搬送速度が落ちたことを意味し、通過中のワークWが通過途中で停止又は非常にゆっくりと搬送されていて正常の状態ではないことを意味する。
そして、異常信号出力回路35は、計時時間が基準時間Tk以上になった時、正常な状態にないとして、Hレベルのライン異常信号SG2を図示しない警報装置に出力し、該警報装置を介してワークWの搬送異常を作業者に警報するようになっている。
無効化判定回路36は、前記コンパレータ22から出力されてくる検出信号SSを入力し、各光軸に対する検出信号SSに基づいてそれぞれ光軸が遮光されたか否かを判定する。即ち、無効化判定回路36は、各光軸L1〜L6に対する検出信号SSの少なくとも1つがHレベルの時、投光器4と受光器5との間を遮光物が通過したかどうか判定する。そして、遮光物が通過したと判定した時、無効化判定回路36は、侵入信号SG3を搬送ライン2、図示しない加工機及び警報装置に出力するようになっている。そして、搬送ライン2及び加工機は、侵入信号SG3に応答して直ちに停止し、警報装置は、遮光物の侵入を警報するようになっている。
また、無効化判定回路36は、タイマ回路33からのHレベルの通過中信号SG1が入力されている時は、メモリ32に記憶したミューティングエリアの内容に基づいてミューティングを行う。つまり、このミューティングエリア、即ち、第4〜第6光軸L4〜L6が遮光されても遮光物の侵入と見なさない判定を行う。従って、ワークWは、遮光物と見なされないで、投光器4と受光器5の間を加工機側に向かって通過することができる。
そして、無効化判定回路36は、タイマ回路33からのHレベルの通過中信号SG1が消失すると、メモリ32に記憶したミューティングエリアの内容に基づくミューティングを終了し、第1〜第6光軸L1〜L6の遮光の有無を判定し遮光物の侵入を検出する。
また、本実施形態では、無効化判定回路36は、検出モードの時に、異常信号出力回路35からHレベルのライン異常信号SG2を入力するようになっている。無効化判定回路36は、検出モードの時に、異常信号出力回路35からHレベルのライン異常信号SG2を入力すると、前記タイマ回路33からの通過中信号SG1に基づいて実行していたミューティングを中止する。そして、無効化判定回路36は、第1〜第6光軸L1〜L6の遮光の有無を判定し遮光物の侵入の検出動作に移るようになっている。従って、無効化判定回路36は、搬送ライン2が何らかの原因で停止されたか、搬送速度が落ちた場合には、投光器4と受光器5との間に通過中のワークWがいるため、ワークWを遮光物と判断して前記侵入信号SG3を出力する。その結果、搬送ライン2及び加工機は、侵入信号SG3に応答して直ちに停止し、警報装置は、遮光物の侵入を作業者に警報する。
次に、上記構成した物体検出システム1の作用について説明する。
いま、ティーチング作業をすべく、図示しない入力装置にてティーチングモードに設定されると、コントローラ30のモード切替回路31は、受光側CPU25及びコントローラ30の各回路33〜36をティーチングモードに設定する。
そして、搬送ライン2にティーチング用のワークWを載置し、実際に搬送する際の搬送速度で上流側から移送して多光軸光電センサ3を通過させる。
そして、受光器5から遠い上流位置ある第1入口側検出センサSA1が最初にワークWの前端を検出すると、そのHレベルの検出信号SGA1に応答して、タイマ回路33は、計時動作を開始する。やがて、受光器5から遠い下流位置ある第1出口側検出センサSB1が最後にワークWの後端を検出すると、そのLレベルの検出信号SGB1に応答して、タイマ回路33は、計時動作を停止し、その間の計時時間を通過時間Tsとして、ティーチング回路34に出力する。ティーチング回路34は、この通過時間Tsにマージンを加えて基準時間Tkとして記憶してティーチング作業は終了する。
次に、ワークWの加工機に搬送する通常の搬送作業をするために、図示しない入力装置にて検出モードに設定されると、コントローラ30のモード切替回路31は、受光側CPU25及びコントローラ30の各回路33〜36を検出モードに設定する。
検出モードになると、受光側CPU25は、投光タイミング信号ST1及び検出タイミング信号等を生成し、投光器4及び受光器5を動作させ人体や物の侵入を検出する。そして、ワークWが通過する毎にミューティングを実行して、ワークWを侵入物と見なさないで通過を許容する。
このワークWが、第1入口側検出センサSA1から第1出口側検出センサSB1を通過する際、異常信号出力回路35において、その通過が基準時間Tk以内で完了したかどうかチェックする。そして、異常信号出力回路35は、タイマ回路33の計時時間tnか基準時間Tkに達したとき、ライン異常信号SG2を警報機に出力し作業者にワークWの搬送異常を警報する。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態によれば、ワークWが多光軸光電センサ3を完全に通過するのに十分な基準時間Tkを設定し、その基準時間Tkに達しても通過しない時には、搬送異常と判断し、異常信号出力回路35からライン異常信号SG1を出力した。そして、ライン異常信号SG1に基づいて警報装置で作業者に警報するようにした。従って、ミューティング状態でラインが停止した場合であっても作業者の侵入を未然に防止しできる。
(2)上記実施形態によれば、ティーチングモードで求めた基準時間Tkは、ワークWが多光軸光電センサ3の両側の隣接した位置に設置した第1入口側検出センサSA1と第1出口側検出センサSB1との間を通過するに要した通過時間Tsにマージン(例えば、0.5秒)を加えた非常に短い時間である。従って、異常な状態を長時間放置されることなく短時間に作業者に知らせることができる。
(3)上記実施形態によれば、ティーチングモードで求めた基準時間Tkは、第1入口側検出センサSA1と第1出口側検出センサSB1との間を通過するに要した通過時間Tsにマージン(例えば、0.5秒)を加えるようにしたので、問題にならない僅かな搬送速度の変動に対して誤判定することのない最適な基準時間を設定できる。
(4)上記実施形態によれば、多光軸光電センサ3の上流側に2つの第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2を設けた。又、多光軸光電センサ3の下流側に2つの第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2を設けた。そして、各検出センサSA1,SA2,SB1,SB2からの検出信号をタイマ回路33に設けたオア回路(論理和回路)に出力し、そのオア回路がHレベルの出力信号を出力している間、計時動作、及び通過中信号SG1を出力させた。従って、例えば、第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2のいずれかが検出不能の故障をした場合、又は、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2のいずれかが検出不能の故障をした場合でも、他の正常な検出センサでミューティングを行うことがきる。これによって、作業者の安全を図る、多光軸光電センサ3は、安全面でより信頼性の高いものとなる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ティーチングモードでは、多光軸光電センサ3(投光側及び受光側CPU14,15)を休止状態にし、第1入口側検出センサSA1及び第1出口側センサSB1を使って通過時間Tsを求め、その通過時間Tsに基づいて基準時間Tkを算出したが、多光軸光電センサ3を使って基準時間Tkを算出するためのティーチングをおこなってもよい。
この場合、コンパレータ22を図2に1点鎖線の矢印で示すように、タイマ回路33に接続する。そして、受光側CPU25は、第4〜第6投光素子LD4〜LD6のいずれか1つ(例えば、第5投光素子LD5)常時点灯させるための信号を生成し投光側CPU14に出力する。また、受光側CPU25は、これに対応する受光素子(この場合、第5受光素子PD5)からの検知信号を常時、共通信号線Lを介してコンパレータ22に出力できるようにアナログスイッチ(第5アナログスイッチ21)をオン状態にする。
この状態で、ワークWを搬送ライン2で搬送させ、投光器4と受光器5との間を通過させる。そして、ワークWが第5光軸L5を遮光してHレベルの検知信号、即ちコンパレータ22がHレベルの検出信号SSを出力している間の時間を、タイマ回路33で計時させて、ワークWが完全に第5光軸L5を通過する通過時間Tsを計時する。そして、ティーチング回路34は、この通過時間Tsを最短時間の基準時間とし、その最短時間の基準時間(通過時間Ts)にマージン(0.5〜1秒)を加えて基準時間Tkを生成してもよい。
この場合の、通過時間Tsは、第5光軸Lを通過するに要する時間であって、上記実施形態のように、第1入口側検出センサSA1から第1出口側センサSB1までを通過するに要する時間と相違して、余裕がない。そのため、問題とならない僅かな搬送速度の変動に対して誤判定することのないように、マージンを加えて最適な基準時間Tkを設定する必要がある。
・上記実施形態では、コントローラ30を受光器5に内蔵したが、そのコントローラ30を独立した筐体に収容し、多光軸光電センサ3と独立させて別の位置に設置して実施してもよい。
・上記実施形態では、コントローラ30は、受光器5に内蔵したが、投光器4に内蔵して実施してもよい。
・上記実施形態では、第1入口側検出センサSA1及び第1出口側センサSB1を使って通過時間Tsを求め、その通過時間Tsにマージンを加えて基準時間Tkとしたが、マージンを加えないで、その通過時間Tsを基準時間Tkとして実施してもよい。
・上記実施形態では、第1入口側検出センサSA1及び第1出口側センサSB1を使って通過時間Tsを求め、その通過時間Tsに基づいて1つの基準時間Tkを設定した。これを、第1入口側検出センサSA1及び第2出口側センサSB2を使った通過時間Ts、また、第2入口側検出センサSA2及び第1出口側センサSB1を使った通過時間Ts、さらに、第2入口側検出センサSA2及び第2出口側センサSB2を使った通過時間Tsをそれぞれ求める。これら求めた各通過時間Tsに対して基準時間Tkを算出し記憶させる。
そして、第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2のいずれかが検出不能の故障をした場合や、又は、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2のいずれかが検出不能の故障をした場合には、それに合わせて正常な検出センサでミューティングが行われる際、その正常な検出センサでの基準時間Tkを選択できるようにすれば、精度の高い搬送異常の判定ができる。
・上記実施形態では、異常信号出力回路35からのライン異常信号SG2を無効化判定回路36に出力して、無効化判定回路36でのミューティングを中止させるようにしたが、これを省略して、ライン異常信号SG2にて警報装置を駆動させるだけでもよい。また、ライン異常信号SG2を、搬送ライン2、図示しない加工機に出力し、搬送ライン2及び加工機を直ちに停止させるようにして実施してもよい。
・上記実施形態では、ミューティングを前提に、基準時間Tkの経過の有無を判定し、ライン異常信号SG2を出力するようにしたが、これをミューティングを行なっているかどうか関係なく基準時間Tkの経過の有無を判定し、ライン異常信号SG2を出力するようにしてもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2入口側検出センサSA1,SA2、及び、第1及び第2出口側検出センサSB1,SB2の検出信号SGA1,SGA2,SGB1,SGB2をタイマ回路33のオア回路に出力した。これを、コントローラ30に設けたそれぞれの入力ポート(入力端子)に接続し、その各入力ポートからそれぞれの検出信号SGA1,SGA2,SGB1,SGB2をCPUに入力して行ってもよい。このとき、CPUは、本来、第1入口側検出センサSA1の入力ポートに第2入口側検出センサSA2を接続し、本来、第2入口側検出センサSA2の入力ポートに第1入口側検出センサSA1を接続した時、本来、第2入口側検出センサSA2の入力ポートに先に検出信号SGA1が出力され、次に、本来、第2入口側検出センサSA2の入力ポートに検出信号SGA2が出力されることを判断し、このような場合には、基準時間Tkの経過の有無を判定を行わないようにしてもよい。
本実施形態の物体検出システム及ぶ多光軸光電センサの概略構成を示す斜視図。 多光軸光電センサの電気的構成を示す電気ブロック回路図。 多光軸光電センサの動作を説明するためのタイミングチャート。
符号の説明
1…物体検出システム、2…搬送ライン、3…多光軸光電センサ、4…投光器、5…受光器、8…窓、11…第1〜第6駆動回路、12…第1〜第6アンド回路、13…投光側シフトレジスタ、14…投光側CPU、20…第1〜第6受光回路、21…第1〜第6アナログスイッチ、22…コンパレータ、23…第1〜第6アンド回路、24…受光側シフトレジスタ、25…受光側CPU、30…コントローラ、31…モード切替回路、32…メモリ、33…タイマ回路、34…ティーチング回路、35…異常信号出力回路、36…無効化判定回路、L1〜L6…第1〜第6光軸、LD1〜LD6…第1〜第6投光素子、PD1〜PD6…第1〜第6受光素子、SA1…第1入口側検出センサ、SA2…第2入口側検出センサ、SB1…第1出口側検出センサ、SB2…第2出口側検出センサ、SG1…通過中信号、SG2…ライン異常信号、SG3…侵入信号、SS…検出信号、Tk…基準時間、tn…計時時間、Ts…通過時間、W…ワーク。

Claims (8)

  1. 直線状に整列配置された複数の投光手段を有する投光器と、
    前記各投光手段と対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、
    対向する前記各投光手段と各受光手段間に、それぞれ形成される各光軸が遮光状態にあるか否かの遮光判定を行う判定手段と、
    前記各光軸のうち予め定め設定される光軸に関し、搬送される搬送物体が通過している間、前記遮光判定を無効化する無効化手段を備えた多光軸光電センサにおいて、
    前記無効化手段は、搬送物体の検出状態に応じて外部から入力される入力信号に基づいて前記無効化を解除する多光軸光電センサであって、
    前記遮光判定を行う検出モードとティーチングモードを切り替える切替手段を設け、
    前記切替手段により前記ティーチングモードが選択されている場合には、
    搬送物体を搬送した際の、前記多光軸光電センサを通過する通過時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段からの前記通過時間に基づき無効化の解除のための基準時間を算出するティーチング手段を備え、
    前記切替手段により前記検出モードが選択されている場合には、
    前記遮光判定を行うとともに、前記無効化手段により前記設定される光軸に関する前記遮光判定を無効化し、無効化されている時間が、前記ティーチング手段により算出された前記基準時間に達した場合には無効化異常を出力する異常出力手段を備えることを特徴とする多光軸光電センサ。
  2. 請求項1に記載の多光軸光電センサにおいて、
    前記異常出力手段は、前記無効化異常を出力するとともに、前記無効化手段への前記入力信号が入力されない場合であっても無効化を強制的に解除する無効化解除信号を出力することを特徴とする多光軸光電センサ。
  3. 請求項1又は2に記載の多光軸光電センサにおいて、
    前記ティーチング手段により前記基準時間を最短時間として算出し、
    前記最短時間よりも長い時間を前記基準時間として設定可能な基準時間調整手段を備えることを特徴とする多光軸光電センサ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の多光軸光電センサにおいて、
    前記無効化手段は、異なる前記入力信号を入力する少なくとも2つの入力端子を備え、前記異なる入力信号の論理和により無効化を解除することを特徴とする多光軸光電センサ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の多光軸光電センサにおいて、
    前記ティーチング手段は、前記基準時間を算出する際に、前記無効化手段の少なくとも2つの入力端子に対する入力信号の入力順序に基づいて、異なる前記基準時間を算出することを特徴とする多光軸光電センサ。
  6. 直線状に整列配置された複数の投光手段を有する投光器と、
    前記各投光手段と対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、
    対向する前記各投光手段と各受光手段間に、それぞれ形成される各光軸が遮光状態にあるか否かの遮光判定を行う判定手段と、
    前記各光軸のうち予め定め設定される光軸に関する前記遮光判定を無効化する無効化手段と
    を備えた多光軸光電センサと、
    搬送物体を搬送する搬送手段と、
    前記多光軸光電センサに対し、前記搬送手段の搬送方向における下流側に配置され、前記搬送手段で搬送される搬送物体の有無を検出する検出センサを備え、
    前記無効化手段は、前記搬送手段により前記搬送物体が前記多光軸光電センサを通過している間、前記無効化を行い、前記検出センサからの検出信号の入力に基づいて前記無効化を解除する物体検出システムであって、
    前記多光軸光電センサには、前記遮光判定を行う検出モードとティーチングモードを切り替える切替手段を設け、
    前記切替手段により前記ティーチングモードが選択されている場合に、
    予め前記搬送手段により前記搬送物体を搬送した際の、前記多光軸光電センサを通過する通過時間を計時する計時手段と、
    前記計時手段からの前記通過時間に基づき無効化の解除のための基準時間を算出するティーチング手段を備え、
    前記切替手段により前記検出モードが選択されている場合に、
    前記遮光判定を行うとともに、前記無効化手段により前記設定される光軸に関する前記遮光判定を無効化し、無効化されている時間が、前記ティーチング手段により算出された前記基準時間に達した場合には無効化異常を出力する異常出力手段を備えることを特徴とする物体検出システム。
  7. 請求項6に記載の物体検出システムにおいて、
    前記異常出力手段は、前記無効化異常を出力するとともに、前記無効化手段の前記無効化を強制的に解除する無効化解除信号を出力することを特徴とする物体検出システム。
  8. 請求項6又は7に記載の物体検出センサにおいて、
    前記ティーチング手段により前記基準時間を最短時間として算出し、
    前記最短時間よりも大きい時間を設定可能な基準時間調整手段を備えることを特徴とする物体検出システム。
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