JP4784701B1 - スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】生産ラインや物体の変更などによる移動速度の変更にも適用できるとともに、長期間に亘る作動体の移動速度の遅延を確実に把握可能なスイッチを提供する。
【解決手段】リミットスイッチは、物体との接触により変位する作動体を備え、作動体の位置に応じて動作するスイッチであって、学習モードおよび予知モードのいずれかにモードを切り換えるモード切換部125と、作動体7の予め定められた第1の位置と第2の位置とを少なくとも検出する位置検出部121と、第1の位置が検出されてから第2の位置が検出されるまでの時間を測定する時間測定部127と、学習モードにおいて測定された時間に基づいて、参照時間を設定する参照時間設定部131と、予知モードにおいて測定された時間と参照時間とを比較する比較部133と、比較の結果、予知モードにおいて測定された時間が参照時間よりも大きい場合、警告を通知する通知部135とを備える。
【選択図】図15

Description

本発明は、物体との接触により変位する作動体を備え、前記作動体の位置に応じて動作するスイッチに関する。
従来、工場の生産ラインにおいて、加工すべき製品等の物体が所定の位置に移送されたことを検出し、加工機械を自動的に起動するのに使用されるリミットスイッチが知られている(非特許文献1参照)。このリミットスイッチは、物体との接触により移動する作動体を備え、作動体の位置に応じて動作する。この作動体は、スイッチの本体に備えられた回転軸に取り付けられることにより、回転軸を基準に回転が可能となる。また、作動体は、物体と接触していない状態の位置が定位置であり、物体と接触することにより、定位置から物体の大きさに応じた位置まで回転する。その後、作動体は、物体と離れることにより、定位置に戻る。
このようなリミットスイッチに関して、特許文献1,2には、次のような技術が記載されている。リミットスイッチは、第1のスイッチ部と、第1のスイッチ部よりも復帰が遅い第2のスイッチ部と、時間を測定するタイマとを少なくとも備える。このようなリミットスイッチが、移送されてきた物体と接触すると、第1のスイッチ部と第2のスイッチ部とがON状態となる。その後、スイッチが物体と接触しなくなり、第1のスイッチ部がOFF状態になったあと、第2のスイッチ部がOFF状態となる。そして、タイマは、第1のスイッチ部がOFF状態になったときから、第2のスイッチ部がOFF状態になったときまでの時間を計測する。これにより、リミットスイッチの復帰時間が計測される。そして、計測された復帰時間がタイムアップ時間よりも長い場合に、警告が発せられる。
なお、特許文献1では、前回のタイムアップ時間に対応する基準設定時間と、今回の計測時間との平均をとることにより基準設定時間が更新される。そして、更新後の基準設定時間に所定の時間を加算した時間が次回のタイムアップ時間として設定される。また、特許文献2では、タイムアップ時間が予め定められている。
特開平2−281513号公報(1990年11月10日公開) 特開昭64−43934号公報(1989年2月16日公開)
オムロン株式会社、「リミットスイッチ テクニカルガイド」、[online]、[平成 22年 11月 19日検索]、インターネット〈 URL:http://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/commentary/limitswitch_apparatus_tg_j_3_1_1-5.pdf〉
リミットスイッチが設置される生産ラインの変更や、移送される物体の種類の変更があったとき、作動体の移動速度が変わる可能性がある。そのため、警告を発するために比較されるタイムアップ時間も変更する必要がある。しかしながら、特許文献2の技術では、タイムアップ時間が予め定められているため、生産ラインや物体の変更に対応できないという問題がある。また、特許文献1の技術では、前回の基準設定時間と今回の計測時間を用いて次回のタイムアップ時間を設定するため、生産ラインや物体の変更にもある程度適応できる。
ただし、スイッチを長期間使用する場合、何らかの影響により作動体とその回転軸との摩擦力が徐々に大きくなる可能性がある。この場合、作動体の移動速度が徐々に遅くなっていくことが考えられる。このような長期間に亘って移動速度が徐々に遅くなる場合、ある程度の限界を超えると、次の物体を検知できないなどのエラーが生じてしまう。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、タイムアップ時間は、計測のたびに、当該計測速度と前回の基準設定時間との平均時間に所定の時間を加算した時間で更新される。そのため、上記のように作動体の移動速度が徐々に遅くなる場合、タイムアップ時間も徐々に長くなるように設定される。その結果、当該タイムアップ時間と計測時間とを比較するだけでは、長期間に亘って移動速度が徐々に遅くなっていることを検知することができない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、作動体の移動速度の遅延を検知できるスイッチであって、生産ラインや物体の変更などによる移動速度の変更にも適用できるとともに、長期間に亘る作動体の移動速度の遅延を確実に把握することが可能なスイッチを提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明のスイッチは、物体との接触により変位する作動体を備え、前記作動体の位置に応じて動作するスイッチにおいて、学習モードおよび予知モードのいずれかにモードを切り換えるモード切換手段と、前記作動体の予め定められた第1の位置と第2の位置とを少なくとも検出する位置検出手段と、前記第1の位置が前記位置検出手段により検出されてから前記位置検出手段により前記第2の位置が検出されるまでの時間を測定する時間測定手段と、前記学習モードにおいて、前記時間測定手段により測定された時間に基づいて、参照時間を設定する参照時間設定手段と、前記予知モードにおいて、前記時間測定手段により測定された時間と前記参照時間とを比較する比較手段と、前記予知モードにおいて、前記比較手段による比較の結果、前記測定された時間が前記参照時間よりも大きい場合、警告を通知する通知手段と、を備える。
上記の構成によれば、第1の位置が検出されてから第2の位置が検出されるまでの時間が測定され、学習モードにおいて測定された時間に基づいて、参照時間が設定される。そして、予知モードにおいて測定された時間と参照時間とが比較され、比較の結果、測定された時間が参照時間よりも大きい場合、警告の通知がされる。これにより、ユーザは、生産ラインの変更や、移送される物体の種類の変更の直後に、物体が正常に作動体に接触するのを確認しながら、モード切換手段を用いてモードを学習モードに設定することができる。これにより、作動体が正常に動作するときに参照時間を設定することができる。また、学習モードにおいて、第1の位置が検出されてから第2の位置が検出されるまでの測定時間に基づいて、自動的に参照時間が設定されるので、参照時間の設定を簡単にすることができる。このように、生産ラインや物体の変更などによる移動速度の変更があったとしても、ユーザは、比較手段で用いられる参照時間を容易に設定しなおすことができる。
さらに、上述したように学習モードへの切換は、生産ラインの変更や、移送される物体の種類の変更の直後など、ユーザの入力に応じて行われる。そして、参照時間は、学習モードのときにのみ設定される。その結果、長期間に亘って移動速度が徐々に遅くなるような場合であっても、その移動時間の遅延を確実に検知することができ、警告を通知することができる。そのため、ユーザは、長期間に亘って作動体の移動速度が徐々に遅くなっていることを認識することができる。
このように、本発明によれば、生産ラインや物体の変更などによる移動速度の変更にも適用できるとともに、長期間に亘る作動体の移動速度の遅延を確実に把握することが可能なスイッチを提供することができる。
さらに、本発明のスイッチにおいて、参照時間設定手段は、学習モードにおいて時間測定手段により計測された複数の時間に基づいて補正した補正値を参照時間として設定する。
上記の構成によれば、複数の計測された時間に基づいて補正した補正値を参照時間とするため、物体の個体差などを考慮した時間を設定することができる。
さらに、本発明のスイッチにおいて、参照時間設定手段は、学習モードにおいて時間測定手段により計測された複数の時間に基づいて補正した補正値に所定の時間を加算した時間を参照時間として設定する。
または、参照時間設定手段は、学習モードにおいて時間測定手段により計測された複数の時間に基づいて補正した補正値に所定の倍率を乗算した時間を参照時間として設定する。
上記の構成によれば、補正値に所定の時間を加算した時間を参照時間、または補正値を所定の倍率で乗算した時間を参照時間として設定する。すなわち、実際に計測された時間よりも大きな時間を参照時間として設定することとなり、作動体の移動速度の遅延を早い段階で検知することができる。
さらに、本発明のスイッチにおいて、モード切換手段は、予知モードから学習モードに切り換えた場合、学習モードに切り換えてから所定の時間経過後に、モードを学習モードから予知モードに切り換えることが好ましい。
もしくは、本発明のスイッチにおいて、モード切換手段は、モードが予知モードから学習モードに切り換えた場合、学習モードにおいて時間測定手段により時間を計測した回数が所定の回数以上に達したとき、モードを学習モードから予知モードに切り換えてもよい。
上記構成によれば、モードが予知モードから学習モードに切り換えられた場合、その後学習モードから予知モードへ自動的に切り換えられる。そのため、ユーザによるモードの切り換えの手間を省くことができる。また、ユーザが予知モードへの切り換えを忘れたとしても、自動的に予知モードへの切り換えることができる。
さらに、本発明のスイッチにおいて、作動体は、作動体が物体と接触していないときの位置が定位置であり、定位置から第1の位置までの移動量が、定位置から第2の位置までの移動量よりも多く、時間測定手段は、定位置に対して、第1の位置より遠い位置が検出された後に第1の位置が検出されたときに時間の計測を開始し、第2の位置が検出されたときに時間の測定を終了する。
作動体の変位速度は、作動体とその取り付け箇所との摩擦力により影響を受ける。そのため、当該摩擦力の長期的な増大により、作動体が物体に接触した後、定位置に戻るまでの復帰速度が遅くなることが考えられる。しかしながら、上記の構成によれば、作動体の第1の位置から第2の位置までの復帰速度を計測することができ、復帰速度の遅延を検知して警告することができる。
さらに、本発明のスイッチは、前記作動体の変位に連動して変位する変位部材と、発光面から光を発光する発光素子と、前記発光面に対向する受光面を有し、当該受光面に入射された光の量を示す特徴量を出力する受光素子とを備え、前記変位部材は、前記発光面と前記受光面との間に配置され、前記変位部材の変位に応じて前記発光面から発光された光のうち前記受光面に入射する光の量が変化するように、前記変位部材には光を通すための開口部が形成されており、前記位置検出手段は、前記第1の位置に作動体が位置するときの前記受光素子から出力される特徴量である第1特徴量と、前記第2の位置に作動体が位置するときの前記受光素子から出力される特徴量である第2特徴量とを予め記憶しておき、前記受光素子から出力される特徴量と当該第1特徴量および第2特徴量とを比較することにより、前記第1の位置および前記第2の位置を検出することが好ましい。
作動体または変位部材と接触することにより位置を検出する場合、その接触不良により、位置を正常に検出できないという問題が生じるおそれがある。また、その接触位置の調整に時間がかかるという問題もある。しかしながら、上記の構成によれば、受光素子から出力される特徴量を用いることにより、作動体および変位部材と非接触の状態で、第1の位置および第2の位置を検出することができる。その結果、第1の位置および第2の位置を確実に検出できる。また、第1の位置に作動体が位置するときの受光素子から出力される特徴量である第1特徴量と、第2の位置に作動体が位置するときの前記受光素子から出力される特徴量である第2特徴量とを予め設定しておくだけで、従来のような接触位置の調整なしに、容易に第1の位置および第2の位置を検出することができる。
本発明によれば、生産ラインや物体の変更などによる移動速度の変更にも適用できるとともに、長期間に亘る作動体の移動速度の遅延を確実に把握することが可能なスイッチを提供することができるという効果を奏する。
本実施の形態におけるリミットスイッチを示す斜視図である。 リミットスイッチが有するスイッチモジュールを示す図である。 スイッチモジュールを分解したときの斜視図である。 スイッチモジュールが有するフォトインタラプタ部を基板とともに示す斜視図である。 スイッチモジュールが有するプランジャの前面を示す図である。 プランジャの前面側からみた斜視図である。 プランジャの背面を示す図である。 プランジャの背面側からみた斜視図である。 プランジャの横断面を示す図である。 複数の発光素子と複数の受光素子とプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第1の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子とプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第2の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子とプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第3の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子とプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第4の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子とプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第5の図である。 スイッチモジュールの構成を示すブロック図である。 作動体の角度と受光素子の出力電圧との関係を示した図である。 変形例におけるプランジャの前面を示す図である。 変形例におけるプランジャの前面側からみた斜視図である。 変形例におけるプランジャの背面を示す図である。 変形例におけるプランジャの背面側からみた斜視図である。 変形例におけるプランジャの横断面を示す図である。 複数の発光素子と複数の受光素子と変形例におけるプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第1の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子と変形例におけるプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第2の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子と変形例におけるプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第3の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子と変形例におけるプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第4の図である。 複数の発光素子と複数の受光素子と変形例におけるプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す第5の図である。 変形例における、作動体の角度と受光素子の出力電圧との関係を示した図である。
図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<リミットスイッチの全体構成>
図1は、本実施の形態におけるリミットスイッチを示す斜視図である。リミットスイッチは、位置、変化、移動または通過等を検出し、検出の有無に応じたON(オン)信号/OFF(オフ)信号を出力するためのスイッチである。また、本実施形態のリミットスイッチは、機械的強度や耐環境性を要求される場所に適用されることを考慮して、外力、水、油、ガス、塵埃などから保護される構成を有していることが好ましい。
図1に示されるように、リミットスイッチ1は、ケーシング3と、装着ブロック5と、作動体7とを少なくとも備える。
ケーシング3は、その内部空間にスイッチモジュール11が配置され、当該スイッチモジュール11を外力、水、油、ガス、塵埃などから保護するためのものである。ケーシング3は、内部空間にスイッチモジュール11を組み込むための開口を有するケーシング本体3aと、当該開口を閉じるための蓋部3bとからなる。
装着ブロック5は、ケーシング3の上部に取り付けられている。また、装着ブロック5には、作動体7がネジ9により回転可能に取り付けられる。
作動体7は、装着ブロック5から突出しており、物体と非接触であり外部から力が加えられていないときの位置が定位置である。ここでは、作動体7の定位置を、時計の0時の方向を向く位置として示している。図1において、作動体7は、左方向から力が加えられると、ネジ9を基準に時計周りに回転し、その後、力が取り除かれると定位置に戻る。一方、作動体7は、右方向から力が加えられると、ネジ9を基準に反時計周りに回転し、その後、力が取り除かれると定位置に戻る。なお、以下では、作動体の位置を定位置からの角度で示す。また、後述するように、作動体7の回転により、スイッチモジュール11が動作するように設定されている。
なお、ケーシング本体3a、蓋部3b、装着ブロック5、および作動体7との接続箇所にはシール部材が配置されており、水、油、ガスなどの侵入を防止している。
<スイッチモジュールの構成>
上述したように、ケーシング3の内部空間にはスイッチモジュールが配置される。このスイッチモジュール11は、作動体7の位置に応じた各種の信号を出力するものである。
図2は、スイッチモジュールの外観を示す図である。図2に示されるように、スイッチモジュール11は、スイッチモジュール11の全体を制御する、図示しないマイクロコンピュータと、点灯部21,23,25と、モード切換スイッチ27と、端子31〜34とを備える。
モード切換スイッチ27は、予知モードおよび学習モードのいずれかのモードに切り換えるためのスイッチであり、ユーザにより押下されるボタンを有している。学習モードは、作動体7が予め定められた第1の位置から予め定められた第2の位置まで戻るのに要する時間を参照時間Tとしてリミットスイッチ1に記憶するためのモードである。ただし、第1の位置における作動体7の角度は、第2の位置における作動体7の角度より大きい。予知モードは、リミットスイッチ1において将来故障や異常が発生する可能性がある場合に、その旨を通知するモードである。
端子31,32は、電力を供給する装置と接続するための端子である。端子33,34は、生産ラインの作業に用いられる機器と接続される端子である。スイッチモジュール11が備えるマイクロコンピュータは、スイッチモジュール11の全体を制御して、作動体7の角度が予め定められた第3の位置で特定される角度以上のとき、リミットスイッチ1がON状態であることを示すON信号を端子33を介して外部に出力する。当該ON信号は、外部の装置を駆動するための信号として利用される。また、スイッチモジュール11が備えるマイクロコンピュータは、作動体7の角度が第3の位置で特定される角度未満のとき、リミットスイッチ1がOFF状態であることを示すOFF信号を端子33を介して外部に出力する。
マイクロコンピュータは、スイッチモジュール11が機能として有する故障予知を示す信号を端子34を介して外部に出力する。
点灯部23は、外部からの電力の供給により発光し、具体的には、電源ランプである。点灯部21は、マイクロコンピュータにより制御され、リミットスイッチ1がON状態のときに発光し、リミットスイッチ1がOFF状態のときには発光しない。点灯部25は、マイクロコンピュータにより制御され、故障予知信号が出力されているときに発光し、故障予知信号が出力されていないときに発光しない。なお、点灯部21,23,25は、LED(Light Emitting Diode)点灯回路と、LED点灯回路から発した光をスイッチモジュール11の表面に導くための導光棒とからなる。
図3は、スイッチモジュールを分解したときの斜視図である。図3に示されるように、スイッチモジュール11は、端子31〜34および点灯部21,23,25の他に、光センサとしてのフォトインタラプタ部41と、コイルばね42と、プランジャ43とを備える。
フォトインタラプタ部41は、複数の発光素子および受光素子を有する。発光素子は、直線性の高い光を発し、例えば、発光ダイオードである。受光素子は、例えば、シングルフォトトランジスタ、フォトICまたはフォトダイオードである。
プランジャ43は、棒状の機械部品であり、複数のスリット(開口部)を有する。また、プランジャ43は、作動体7の動きに連動して、プランジャ43の長手方向に平行に移動可能である。すなわち、プランジャ43は、外部からの力の荷重に応じて変位する変位部材である。なお、プランジャ43が作動体7の動きに連動する機構としては、様々な公知技術を用いることができる。ここでは、特許文献1に記載されているように、作動体7の回転軸の一部が偏平形状になっており、当該偏平形状の部分とプランジャ43の長手方向の一端とが接触するように構成されている。ここで、作動体7が定位置にあり(つまり、作動体7が物体に接触しておらず回転していない状態)、偏平形状の部分とプランジャ43とが接触しているときの、プランジャ43の位置を基準位置とする。この場合、作動体7の回転によって偏平形状の部分も回転し、プランジャ43に対して、プランジャ43の長手方向に力を加えることができる。その結果、プランジャ43は、基準位置から、その長手方向に沿って変位する。また、プランジャ43には、コイルばね42により、基準位置に戻すための付勢力が加わっている。そのため、作動体7が定位置に戻ると、コイルばね42の付勢力により、プランジャ43も基準位置に戻る。
図4は、フォトインタラプタ部を基板とともに示す斜視図である。図4に示されるように、フォトインタラプタ部41は、同形同大の発光素子51〜54と、発光素子51〜54と同形同大の受光素子61〜64とを含む。なお、ここでは、発光素子51〜54および受光素子61〜64を同じ形状、同じ大きさとしているが、形状および大きさはすべて同じでなくてもよい。
発光素子51〜54および受光素子61〜64は、プランジャ43の長手方向に沿って、同一直線上に配置される。そして、発光素子51の発光する部分(発光面)と受光素子61の受光する部分(受光面)が対面する。同様に、発光素子52の発光する部分(発光面)と受光素子62の受光する部分(受光面)が対面し、発光素子53の発光する部分(発光面)と受光素子63の受光する部分(受光面)が対面し、発光素子54の発光する部分(発光面)と受光素子64の受光する部分(受光面)が対面する。したがって、受光素子61〜64は、発光素子51〜54が発する光を一対一の関係で受光することができる。すなわち、発光素子51と受光素子61とで、当該発光素子51と受光素子61との間の物体の存在の有無を検知する一つのフォトインタラプタが構成される。同様に、発行素子52と受光素子62との組み合わせ、発光素子53と受光素子63との組み合わせ、発光素子54と受光素子64との組み合わせの各々が一つのフォトインタラプタとなる。
また、発光素子51〜54と受光素子61〜64とは、プランジャ43の短手方向の幅の距離、もしくは、当該幅よりもわずかに大きい距離だけ離れて配置されている。これにより、発光素子51〜54と受光素子61〜64との間にプランジャ43を配置することができる。この配置により、プランジャ43は、作動体7の動きに連動して、発光素子51〜54および受光素子61〜64それぞれが向き合う方向に垂直な方向に平行移動することとなる。
図5は、プランジャの前面を示す図である。図6は、プランジャの前面側からみた斜視図である。図7は、プランジャの背面を示す図である。図8は、プランジャの背面側からみた斜視図である。図9は、プランジャの横断面を示す図である。図5〜9に示されるように、プランジャ43は、本体部70と、突起部76とを有する。突起部76は、本体部70と結合しており、本体部70よりも細い。突起部76は、コイルばね42の内部に挿入される。
本体部70は、スリット(開口部)71〜74を有する。ここで、スリット71〜74それぞれの形状は同じであるので、スリット71について説明する。スリット71は、プランジャ43の前面と背面との間において開口の大きさが異なる。具体的には、スリット71の開口の横断面の形状は、図7に示すような破線で囲まれた領域のうち斜線以外で示された領域の形状である。そして、プランジャ43の前面におけるスリット71の開口の大きさは、プランジャ43の背面におけるスリット71の開口の大きさよりも大きく設定されている。
<フォトインタラプタとプランジャの位置関係>
図10〜14は、複数の発光素子と複数の受光素子とプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す図である。なお、図10は作動体7が定位置に位置しているときの図であり、図11は作動体7が15度の位置(つまり、定位置から15度回転した位置)に位置するときの図であり、図12は作動体7が22.5度の位置に位置するときの図であり、図13は作動体7が30度の位置に位置するときの図であり、図14は作動体7が42.5度の位置に位置するときの図である。ここで、発光素子51〜54および受光素子61〜64が配置される位置は、図4に示したとおりである。
図10〜14に示されるように、スイッチモジュール11は、仕切り板81を備える。仕切り板81は、発光素子51〜54と、受光素子61〜64と、プランジャ43とを仕切るための板である。具体的には、仕切り板81は、発光素子51〜54とプランジャ43とを仕切るための第1の仕切り板81aと、受光素子61〜64とプランジャ43とを仕切るための第2の仕切り板81bと、第1の仕切り板81aと第2の仕切り板81bとの間に位置する第3の仕切り板81cとを備える。プランジャ43は、第1の仕切り板81aと第2の仕切り板81bとの間に配置される。ここでは、プランジャ43の背面を第2の仕切り板81bと隣接させ、プランジャ43の前面を第1の仕切り板81aと隣接させている。つまり、プランジャ43の前面と発光素子51〜54とが対面し、プランジャ43の背面と受光素子61〜64とが対面する。なお、図5に示したように、プランジャ43の本体部70のうちスリット71〜74以外の部分を斜線で示している。この斜線の部分を、以下では光遮断領域とする。
また、第1の仕切り板81aは、発光素子51〜54それぞれを仕切り、第2の仕切り板81bは、受光素子61〜64それぞれを仕切る。第1の仕切り板81aは、発光素子51〜54それぞれが配置される位置に対応して複数の開口を有する。具体的には、第1の仕切り板81aが有する複数の開口それぞれは、発光素子51〜54それぞれが発する光が通過可能な位置に位置する。第2の仕切り板81bは、受光素子61〜64それぞれが配置される位置に対応して複数の開口を有する。具体的には、第2の仕切り板81bが有する複数の開口それぞれは、受光素子61〜64それぞれが発光素子51〜54からの光を受けることが可能な位置に位置する。そのため、第1の仕切り板81aに形成された開口のそれぞれと、当該開口に対応する、第2の仕切り板81bに形成された開口とを直線的につなぐ領域が、発光素子から発せられた光の通過する領域(光路領域)となる。
さらに、第3の仕切り板81cは、プランジャ43の突起部76のみが挿通するための孔を有している。そのため、突起部76が内部に挿入されたコイルばね42は、第3の仕切り板81cと本体部70との間に存在する。作動体7の動きに応じてプランジャ43が第3の仕切り板81cの方向に平行移動すると、コイルばね42は、プランジャ43の本体部70と第3の仕切り板81cとの間で縮み、プランジャ43を基準位置に戻す力をプランジャ43に与える。
上述したように、プランジャ43は、作動体7の動きに連動して、その長手方向に移動する。この移動の途中において、スリット71が、発光素子51に対応する第1の仕切り板81aの開口および受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口と重なるように、プランジャ43にスリット71が形成されている。同様に、スリット72が、発光素子52に対応する第1の仕切り板81aの開口および受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口と重なるように、プランジャ43にスリット72が形成されている。また、スリット73が、発光素子53に対応する第1の仕切り板81aの開口および受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口と重なるように、プランジャ43にスリット73が形成されている。さらに、スリット74が、発光素子54に対応する第1の仕切り板81aの開口および受光素子64に対応する第2の仕切り板81bの開口と重なるように、プランジャ43にスリット74が形成されている。このように、スリット71〜74のそれぞれは、発光素子51〜54および受光素子61〜64のそれぞれに対応している。
ただし、スリット71〜74の背面側の開口のそれぞれと当該スリットに対応する第2の仕切り板81bの開口との距離は、スリット71〜74ごとに異なる。具体的には、図10に示されるように、作動体7が定位置にあるとき(すなわち、プランジャ43が基準位置にあるとき)、スリット71の背面側の開口とスリット71に対応する第2の仕切り板81bの開口との距離A、スリット72の背面側の開口とスリット72に対応する第2の仕切り板81bの開口との距離B、スリット73の背面側の開口とスリット73に対応する第2の仕切り板81bの開口との距離C、スリット74の背面側の開口とスリット74に対応する第2の仕切り板81bの開口との距離Dは、この順に大きくなるように、各スリット71〜74の位置が設定されている。
ここで、スリット71〜74を通過した光を受光素子61〜64が検出するときのプランジャ43の位置のうち、基準位置からの変位量が最小となる位置を光検出開始位置とする。この場合、上記の距離A〜Dは、基準位置から光検出開始位置までの距離を示すこととなる。
このようなプランジャ43が作動体7の動きに連動して平行移動すると、その位置に応じて発光素子51〜54が発する光を遮断または通過させることとなる。具体的には、プランジャ43の位置の変化により、第2の仕切り板81bが有する開口とプランジャ43の光遮断領域とが重なるとき、プランジャ43は、当該開口に対応する受光素子への光を遮断する。また、プランジャ43は、第2の仕切り板81bが有する開口とプランジャ43のスリットの少なくとも一部とが重なるとき、プランジャ43は、当該開口に対応する受光素子へ光を通過させる。言い換えると、発光素子51〜54から受光素子61〜64までの光路とスリット71〜74の少なくとも一部とが重なるときに、光が通過される。この際に受光素子に入射する光の量は、第2の仕切り板81bが有する当該開口とスリットの開口とが重なりあう領域の大きさに比例する。
プランジャ43が発光素子51〜54それぞれが発する光のうちいずれを遮断するかは、プランジャ43の位置、つまり、作動体7における定位置からの角度と対応している。以下、図10〜15を参照して、作動体7の定位置からの角度が変化するにつれ、各受光素子61〜64への光の入射の有無、および、入射する光の量がどのように変化するかについて説明する。
図10に示されるように、プランジャ43は、作動体7が0度(定位置)に位置するとき、発光素子51〜54が発する光のすべてを遮断する。具体的には、第2の仕切り板において受光素子51〜54が配置された位置に対応する全ての開口を、プランジャ43の光遮断領域が覆う。このため、発光素子51〜54それぞれが発する光がプランジャ43に遮断され、受光素子61〜64まで到達しない。
図10に示す状態から作動体7を回転させていき、プランジャ43をその長手方向に移動させていく。このとき、上述したように、スリット71の背面側の開口とスリット71に対応する第2の仕切り板81bの開口との距離Aが、他の距離B〜Dよりも短いため、スリット71の背面側の開口と受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口とだけが重なり始める。その後、作動体7の角度が大きくなるにつれ、プランジャ43の移動量が大きくなると、スリット71の背面側の開口と受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり領域が大きくなるとともに、スリット72の背面側の開口と受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口とが重なり始める。
図11に示されるように、作動体7が15度の位置に位置するとき、スリット71の背面側の開口が受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口の全領域と重なりあっている。言い換えると、第1の仕切り板81aにおいて発光素子51が配置された位置に対応する開口と、第2の仕切り板81bにおいて受光素子61が配置された位置に対応する開口とを直線的につなぐ空間(光路領域)の全てにおいて、スリット71の開口が位置する。また、スリット72の背面側の開口が受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口の一部と重なりあっている。言い換えると、第1の仕切り板81aにおいて発光素子52が配置された位置に対応する開口と、第2の仕切り板81bにおいて受光素子62が配置された位置に対応する開口とを直線的につなぐ空間(光路領域)に、スリット72の開口の一部のみが位置する。そのため、受光素子61の受光量は最大値となり、受光素子62は、発光素子52から発光された光の一部のみを受光する。また、この段階では、まだ受光素子53,54が配置された位置に対応する第2の仕切り板81bの開口を、プランジャ43の光遮断領域が覆っている。そのため、受光素子53,54には光が到達しない。
図11に示す状態からさらに作動体7を回転させていき、プランジャ43をその長手方向に移動させていく。このとき、作動体7の角度が大きくなるにつれ、プランジャ43の移動量が大きくなると、スリット72の背面側の開口と受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり領域が大きくなるとともに、スリット73の背面側の開口と受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口とが重なり始める。
図12に示されるように、作動体7が22.5度の位置に位置するとき、スリット71,72の背面側の開口のそれぞれが受光素子61,62に対応する第2の仕切り板81bの開口の全領域と重なりあっている。言い換えると、第1の仕切り板81aにおいて発光素子51が配置された位置に対応する開口と、第2の仕切り板81bにおいて受光素子61が配置された位置に対応する開口とを直線的につなぐ空間(光路領域)の全てにおいて、スリット71の開口が位置する。同様に、第1の仕切り板81aにおいて発光素子52が配置された位置に対応する開口と、第2の仕切り板81bにおいて受光素子62が配置された位置に対応する開口とを直線的につなぐ空間(光路領域)の全てにおいて、スリット72の開口が位置する。また、スリット73の背面側の開口が受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口の一部と重なりあっている。言い換えると、第1の仕切り板81aにおいて発光素子53が配置された位置に対応する開口と、第2の仕切り板81bにおいて受光素子63が配置された位置に対応する開口とを直線的につなぐ空間(光路領域)に、スリット73の開口の一部のみが位置する。そのため、受光素子61,62の受光量は最大値となり、受光素子63は、発光素子53から発光された光の一部のみを受光する。なお、この段階では、まだ受光素子54が配置された位置に対応する第2の仕切り板81bの開口を、プランジャ43の光遮断領域が覆っている。そのため、受光素子54には光が到達しない。
図12に示す状態からさらに作動体7を回転させていき、プランジャ43をその長手方向に移動させていくと、スリット73の背面側の開口と受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり領域が大きくなる。
図13に示されるように、作動体7が30度の位置に位置するとき、スリット71,72,73の背面側の開口のそれぞれが受光素子61,62,63に対応する第2の仕切り板81bの開口の全領域と重なりあっている。そのため、受光素子61,62,63の受光量は最大値となる。なお、この段階では、まだ受光素子54が配置された位置に対応する第2の仕切り板81bの開口を、プランジャ43の光遮断領域が覆っている。そのため、受光素子64には光が到達しない。
図13に示す状態からさらに作動体7を回転させていき、プランジャ43をその長手方向に移動させていくと、スリット74の背面側の開口と受光素子64に対応する第2の仕切り板81bの開口とが重なり始める。
図14に示されるように、作動体7が42.5度の位置に位置するとき、スリット71〜74の背面側の開口のそれぞれが受光素子61〜64に対応する第2の仕切り板81bの開口の全領域と重なりあっている。そのため、受光素子61〜64の受光量は最大値となる。
<マイクロコンピュータとその周辺構成との関係>
図15は、スイッチモジュールの構成を示すブロック図である。図15に示されるように、スイッチモジュール11は、モード切換スイッチ27、受光素子61〜64および点灯部21,25の他に、スイッチモジュール11の全体を制御するマイクロコンピュータ100と、低電圧回路101と、受光素子61〜64と、ON/OFF信号出力部103と、故障予知/異常予知出力部105とを含む。
低電圧回路101は、外部から入力される電圧を変換し、入力された電圧よりも低い電圧をマイクロコンピュータ100に出力する。マイクロコンピュータ100は、低電圧回路101から電圧が入力されると、図2に示す点灯部23を点灯させる。
受光素子61は、発光素子51から受けた光の量に応じた電圧を示す値(特徴量)をマイクロコンピュータ100に出力する。受光素子62は、発光素子52から受けた光の量に応じた電圧をマイクロコンピュータ100に出力する。受光素子63は、発光素子53から受けた光の量に応じた電圧をマイクロコンピュータ100に出力する。受光素子64は、発光素子54から受けた光の量に応じた電圧をマイクロコンピュータ100に出力する。
モード切換スイッチ27は、上述したように、予知モードおよび学習モードのいずれかにモードを切り換えるためのスイッチであり、ユーザにより押下されるボタンを有している。ボタンが押下されると、モード切換スイッチ27は、モードを切り換える旨のLOW信号がマイクロコンピュータ100に入力される。一方、モード切換スイッチ27は、ボタンが押下されない場合、常にHIGH信号をマイクロコンピュータ100に出力する。
ON/OFF信号出力部103は、マイクロコンピュータ100により制御されて、リミットスイッチ1による操作対象となる外部装置に対してON信号またOFF信号を出力する。
故障予知/異常予知出力部105は、マイクロコンピュータ100により制御されて、リミットスイッチ1に故障が発生していることを示す故障予知信号を外部に出力する。故障は、具体的には、予知モードにおいて作動体7が第1の位置から第2の位置に戻る時間が、学習モードにおいて記憶された参照時間Tよりも長いときに通知される。参照時間Tについては後述する。
点灯部21は、マイクロコンピュータ100により制御されて、ON/OFF信号出力部103がON信号を出力しているときに発光し、OFF信号を出力しているときに発光しない。
点灯部25は、マイクロコンピュータ100により制御されて、故障予知/異常予知出力部105が故障予知信号を外部に出力しているときに発光し、故障予知信号を外部に出力していないときに発光しない。
次に、マイクロコンピュータ100の内部の機能構成について説明する。なお、マイクロコンピュータ100は、CPUと、プログラムを記憶するメモリとを備え、CPUがメモリからプログラムを読み出し、当該プログラムに従った動作をすることにより機能する。
マイクロコンピュータ100が備えるCPUは、位置検出部(位置検出手段)121と、ON/OFF出力制御部123と、モード切換部(モード切換手段)125と、時間測定部(時間測定手段)127と、補正部(参照時間設定手段)129と、参照時間設定部(参照時間設定手段)131と、比較部(比較手段)133と、通知部(通知手段)135とを含む。
位置検出部121は、受光素子61〜64それぞれが出力する電圧と受光素子61〜64それぞれついて予め設定された参照時間とを比較することにより、作動体7の位置を検出する。なお、位置検出部121は、受光素子61〜64が出力する電圧(アナログ値)をデジタル値に変換し、変換後のデジタル値としきい値とを比較する。なお、しきい値については、図16を用いて説明する。
図16は、作動体の角度と受光素子の出力電圧との関係を示した図である。図16に示されるように、受光素子61〜64それぞれが発光素子51〜54それぞれから光を受けることにより出力する電圧と作動体7との関係を4つの折れ線91〜94によって示している。折れ線91は、受光素子61に対応し、折れ線92は、受光素子62に対応し、折れ線93は、受光素子63に対応し、折れ線94は、受光素子64に対応する。
図16に示されるように、作動体7の角度が0度以上5度未満のとき、発光素子51〜54それぞれが発する光を遮断し、作動体7の角度が12.5度以上20度未満のとき、発光素子51,52それぞれが発する光の少なくとも一部を通過させ、発光素子53〜55それぞれが発する光を遮断し、作動体7の角度が20度以上32.5度未満のとき、発光素子51〜53それぞれが発する光の少なくとも一部を通過させ、発光素子54,55それぞれが発する光を遮断し、作動体7の角度が32.5度以上50度未満のとき、発光素子51〜54それぞれが発する光の少なくとも一部を通過させる。また、角度が5〜15度において、受光素子61からの出力電圧は、角度に比例して連続的に大きくなっている。これは、受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口とスリット71との重なり合う領域の大きさが角度の増大に応じて増えるからである。同様に、角度が12.5〜22.5度において受光素子62からの出力電圧が、角度が20〜30度において受光素子63からの出力電圧が、角度が32.5〜42.5度において受光素子64からの出力電圧が、角度に比例して連続的に大きくなっている。
このように、作動体7の角度が大きくなることに応じて、プランジャ43を通過する光が多くなる。逆に、作動体7の角度が小さくなることに応じて、プランジャ43を通過する光が少なくなる。このように、作動体7の定位置からの角度に応じてプランジャ43の位置が変わり、プランジャ43の位置に応じて、受光素子61〜64の各々が受光する光の量が異なることとなる。
各受光素子61〜64からの出力電圧が作動体7の角度に応じて連続的に変化する角度範囲では、受光素子61〜64の出力電圧により作動体7の角度が検知できる。そこで、各受光素子61〜64に対して、検知したい角度における出力電圧が予めしきい値として設定されている。図16において、折れ線91〜94それぞれは、丸の中に横線を含む記号が線上に示されている。この記号は、受光素子61〜64それぞれに対して予め設定されたしきい値の電圧を示す。
折れ線91は、作動体7が10度未満のときに受光素子61が発光素子51から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、10度以上のときにしきい値以上であることを示す。折れ線92は、作動体7が15度未満のときに受光素子62が発光素子52から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、15度以上のときにしきい値以上であることを示す。折れ線93は、作動体7が25度未満のときに受光素子63が発光素子53から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、25度以上のときにしきい値以上であることを示す。折れ線94は、作動体7が40度未満のときに受光素子64が発光素子54から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、40度以上のときにしきい値以上であることを示す。
また、図16から、受光素子61〜64が光を検出し始めるときのプランジャ43の位置(光検出開始位置)が、受光素子61〜64ごとに異なっているとも表現できる。具体的には、受光素子61に対応する光検出開始位置は、作動体7が5度の位置にあるときのプランジャ43の位置であり、受光素子62に対応する光検出開始位置は、作動体7が12.5度の位置にあるときのプランジャ43の位置であり、受光素子63に対応する光検出開始位置は、作動体7が20度の位置にあるときのプランジャ43の位置であり、受光素子64に対応する光検出開始位置は、作動体7が32.5度の位置にあるときのプランジャ43の位置である。
このように、光量が最大となる位置、または、光検出開始位置が、受光素子61〜64ごとに異なるため、受光素子61〜64が光を検出する際のプランジャ43の位置範囲も異なることとなる。
なお、上記図10〜14の説明では、プランジャ43の前面を発光素子51〜54と対向させ、プランジャ43の背面を受光素子61〜64と対向させるものとした。しかしながら、逆に、プランジャ43の背面を発光素子51〜54と対向させ、プランジャ43の前面を受光素子61〜64と対向させてもよい。この場合であっても、作動体の角度と受光素子の出力電圧との関係は図16と同じである。
図15に戻って、位置検出部121は、受光素子61に対して設定されたしきい値以上の電圧が受光素子61から入力される場合、つまり、作動体7が10度以上の位置に位置する場合にHIGHとなり、受光素子61に対して設定されたしきい値未満の電圧が受光素子61から入力される場合、つまり、作動体7が10度未満の位置に位置する場合にLOWとなる第1信号を生成する。また、位置検出部121は、受光素子62に対して設定されたしきい値以上の電圧が受光素子62から入力される場合、つまり、作動体7が15度以上の位置に位置する場合にHIGHとなり、受光素子62に対して設定されたしきい値未満の電圧が受光素子62から入力される場合、つまり、作動体7が15度未満の位置に位置する場合にLOWとなる第2信号を生成する。また、位置検出部121は、受光素子63に対して設定されたしきい値以上の電圧が受光素子63から入力される場合、つまり、作動体7が25度以上の位置に位置する場合にHIGHとなり、受光素子63に対して設定されたしきい値未満の電圧が受光素子63から入力される場合、つまり、作動体7が25度未満の位置に位置する場合にLOWとなる第3信号を生成する。さらに、位置検出部121は、受光素子64に対して設定されたしきい値以上の電圧が受光素子64から入力される場合、つまり、作動体7が40度以上の位置に位置する場合にHIGHとなり、受光素子64に対して設定されたしきい値未満の電圧が受光素子64から入力される場合、つまり、作動体7が40度未満の位置に位置する場合にLOWとなる第4信号を生成する。
位置検出部121は、第1判定部141と、第2判定部143とを含む。第1判定部141は、第2の位置より大きい角度の位置から第2の位置まで作動体7が動いたか否かを判断する。ここで、第2の位置が、第3の位置と同じ15度の位置である場合を例にとり説明する。この例の場合、具体的には、第1判定部141は、第2信号がHIGHからLOWになったか否か、つまり、受光素子62に対して設定されたしきい値より大きい電圧が受光素子62から入力された後、作動体7が15度の位置に位置したか否かを判断する。第1判定部141は、第2信号がHIGHからLOWになった場合、時間の計測の開始と判定するが、そうでなければ、時間の計測の開始と判定しない。そして、第1判定部141は、時間の計測の開始と判定すると、時間の計測の開始を示す計測開始指示を時間測定部127に出力する。なお、第2の位置を15度の位置としたが、位置検出部121が検出可能な角度であれば、他の角度であってもよい。例えば、第2の位置が25度の位置に設定される場合、第1判定部141は、第3信号を用いればよい。また、第2の位置が40度の位置に設定される場合、第1判定部141は、第4信号を用いればよい。
なお、第1判定部141が第2〜第4信号のうちいずれを用いるかを切り換えるための信号切換部を備えていてもよい。これにより、ユーザは、作動体が接触する物体や生産ラインに応じて、第2の位置を、15度、25度、40度のいずれかに適宜設定することができる。
また、第1判定部141は、作動体7が第1の位置より大きい角度の位置から第1の位置まで作動体7が動いたか否かを判断する。ここで、第1の位置を10度の位置としている。したがって、具体的には、第1判定部141は、第1信号がHIGHからLOWになったか否か、つまり、受光素子61に対して設定されたしきい値より大きい電圧が受光素子61から入力された後、作動体7が10度の位置に位置したか否かを判断する。第1判定部141は、第1信号がHIGHからLOWになった場合、時間の計測の終了と判定するが、そうでなければ、時間の計測の終了と判定しない。そして、第1判定部141は、時間の計測の終了と判定すると、時間の計測の終了を示す計測終了指示を時間測定部127に出力する。なお、第1の位置を10度の位置としたが、位置検出部121が検出可能な角度であれば、ほかの角度であってもよい。ただし、第2の位置で特定される角度より小さいことが条件である。例えば、第2の位置が25度の位置に設定される場合、第1の位置が15度に設定されてもよい。この場合、第1判定部141は、第2信号を用いることで、計測終了指示を出力することができる。また、第2の位置が40度の位置に設定される場合、第1の位置が15度や25度に設定されてもよい。この場合、第1判定部141は、第2信号または第3信号を用いることで、計測終了指示を出力することができる。
なお、第1判定部141が第1〜第3信号のうちいずれを用いるかを切り換えるための信号切換部を備えていてもよい。これにより、ユーザは、作動体が接触する物体や生産ラインに応じて、第1の位置を、15度、25度、40度のいずれかに適宜設定することができる。
第2判定部143は、作動体7が第3の位置(例えば15度の位置)を検出しているか否かを判定する。第2判定部143は、作動体7が第3の位置を検出していると判定するならば、ON/OFF信号出力部103にONを出力させることを示すON出力指示をON/OFF出力制御部123に出力するが、そうでなければON/OFF信号出力部103にOFFを出力させることを示すOFF出力指示をON/OFF出力制御部123に出力する。
ON/OFF出力制御部123は、第2判定部143からON出力指示およびOFF出力指示のいずれかが入力される。ON/OFF出力制御部123は、第2判定部143からON出力指示が入力されると、ON信号をON/OFF信号出力部103に出力するとともに、点灯部21を点灯させる。ON/OFF出力制御部123は、第2判定部143からOFF出力指示が入力されると、OFF信号をON/OFF信号出力部103に出力するとともに、点灯部21を点灯させない。
モード切換部125は、予知モードおよび学習モードのいずれかのモードに切り換える。具体的には、モード切換部125は、ユーザがモード切換スイッチ27をONにすることにより、HIGHからLOWになると、モードを予知モードから学習モードに切り換える。ここで、予知モードから学習モードへの切り換えは、所定の時間モード切換スイッチ27がON状態になったことを条件としている。所定の時間は、例えば、2秒である。モード切換部125は、モードを予知モードから学習モードに切り換えると、予知モードから学習モードに切り換えたことを示す学習モード切換信号を時間測定部127および補正部129に出力する。
モード切換部125は、ユーザがモード切換スイッチ27をOFFにすることにより、LOWからHIGHになると、モードを学習モードから予知モードに切り換える。モード切換部125は、モードを学習モードから予知モードに切り換えると、学習モードから予知モードに切り換えたことを示す予知モード切換信号を時間測定部127および補正部129に出力する。
時間測定部127は、モード切換部125から学習モード切換信号および予知モード切換信号のいずれかが入力され、第1判定部141から計測開始指示および計測終了指示が入力される。時間測定部127は、第1判定部141から計測開始指示が入力されると、時間の計測を開始する。そして、時間測定部127は、時間の計測を開始した後、第1判定部141から計測終了指示が入力されると、時間の計測を終了する。第1判定部141から複数の計測開始指示および計測終了指示が入力される場合、計測開始指示が入力されるごとに時間を計測し、計測終了指示が入力されるごとに時間の計測を終了する。これにより、入力された計測開始指示または計測終了指示の回数と同じ回数だけ時間が計測される。
また、時間測定部127は、モード切換部125から学習モード切換信号が入力されている場合、計測した時間を学習モード用の計測時間として補正部129に出力する。時間測定部127が計測した時間が複数ある場合、複数の学習モード用の計測時間が補正部129に出力される。
時間測定部127は、モード切換部125から予知モード切換信号が入力されている場合、計測した時間を予知モード用の計測時間として比較部133に出力する。
なお、ここでは、学習モードから予知モードへの切り換えを、ユーザがモード切換スイッチ27をOFFする操作としたが、モードが学習モードに切り換わってから所定の時間経過したときに予知モードに切り換えるようにしてもよい。この場合、所定の時間を、例えば30分としている。また、判定部141が時間の計測の開始または終了と判定した回数をカウントするようにし、カウントした回数が所定の回数に達した場合に学習モードから予知モードに切り換えるようにしてもよい。この場合、所定の回数を、例えば30回としている。したがって、学習モードから予知モードへ自動的に切り換えることができるので、ユーザによるモードの切り換えの手間を省くことができる。
補正部129は、時間測定部127から複数の学習モード用の計測時間が入力され、モード切換部125から学習モード切換信号および予知モード切換信号が入力される。補正部129は、モード切換部125から学習モード切換信号が入力されてから予知モード切換信号が入力されるまでに、時間測定部127から入力された複数の学習モード用の計測時間を加算する。そして、補正部129は、モード切換部125から学習モード切換信号が入力されてから予知モード切換信号が入力されるまでに入力された学習モード用の計測時間の数と、加算した時間とに基づいて平均の時間を算出し、算出した平均の時間を第1補正時間(補正値)として参照時間設定部131に出力する。なお、ここでは、補正部129が平均の時間を第1補正時間として算出するようにしたが、複数の学習モード用の計測時間のうち最大の時間、または、複数の学習モード用の計測時間のうち中央値を、第1補正時間として算出してもよい。
参照時間設定部131は、第1補正時間(ここでは、複数の学習モード用の時間を平均した時間(以下、「平均時間」とする))が補正部129から入力される。参照時間設定部131は、第1補正時間が補正部129から入力されると、補正部129から入力された第1補正時間に所定の時間を加算した時間を参照時間Tとしてメモリに記憶する。なお、ここでは、補正部129が所定の時間を加算するものとしたが、入力された第1補正時間に所定の倍率を乗算することで参照時間Tを算出してもよい。
比較部133は、時間測定部127から予知モード用の計測時間が入力される。比較部133は、時間測定部127から予知モード用の計測時間が入力されるごとに、メモリに記憶された参照時間Tを抽出し、抽出した参照時間Tを予知モード用の計測時間と比較する。比較部133は、予知モード用の計測時間が参照時間Tより長いならば、故障予知を通知する指示を通知部135に出力するが、そうでなければ次の予知モード用の計測時間が時間測定部127から入力されるまで待機する。
通知部135は、比較部133から故障予知(警告)を通知する指示が入力される。通知部135は、比較部133から故障予知を通知する指示が入力されると、故障予知信号を故障予知/異常予知出力部105から出力させ、点灯部25を所定の時間間隔で点滅させる。所定の時間間隔は、ここでは、4秒としている。
<使用例>
次に、本実施形態のリミットスイッチ1の具体的な使用例について説明する。ここでは、ユーザが生産ラインに新たなリミットスイッチ1を設置する場合を例にとり説明する。なお、生産ラインで移送されてくる物体の種類を変更する場合でも同様である。
まず、ユーザは、リミットスイッチ1を生産ラインに設置する。この際、移送されてくる物体がリミットスイッチ1の作動体7と正常に接触することを確認しながら、リミットスイッチ1の設置箇所を調整する。例えば、リミットスイッチ1に電力を供給し、移送されてきた物体が作動体7を変位させたときに正常にON信号が端子33から出力されているか確認しながら調整する。
リミットスイッチ1の設置が完了すると、ユーザは、生産ラインを稼動させ、リミットスイッチ1に電力を供給する。この際、第2判定部143およびON/OFF出力制御部123が動作することにより、物体が作動体7に接触するたびに正常なON信号が出力される。
そして、正常なON信号が出力されていることを確認しながら、ユーザは、モード切換スイッチ27を操作することで、モードを学習モードに切り換える。その結果、モード切換部125は、学習モード切換信号を時間測定部127および補正部129に出力する。
学習モード切換信号が入力された時間測定部127は、作動体7が第2の位置から第1の位置まで移動するまでの移動速度(復帰速度)を計測し、計測した学習モード用の計測時間を補正部129に出力する。そして、補正部129は、受けた学習モード用の計測時間を加算していく。
その後、ユーザは、モード切換スイッチ27を操作することで、モードを予知モードに切り換える。その結果、モード切換部125は、予知モード切換信号を時間測定部127および補正部129に出力する。もしくは、学習モード切換信号を受けてからの経過時間または計測回数が所定時間または所定回数に達したことを検知して、モード切換部125が予知モード切換信号を時間測定部127および補正部129に出力してもよい。
予知モード切換信号を受けた補正部129は、これまで受けた学習モード用の計測時間の加算値の平均値である第1補正時間を参照時間設定部131に出力する。
そして、参照時間設定部131は、所定の時間を加算した時間を参照時間Tとしてメモリに記憶する。
一方、予知モード切換信号を受けた時間計測部127は、作動体7が第2の位置から第1の位置まで移動するまでの移動速度(復帰速度)を計測し、計測した予知モード用の計測時間を比較部133に出力する。比較部133は、予知モード用の計測時間とメモリに更新された参照時間Tとを比較し、予知モード用の計測時間が参照時間Tより長いならば、故障予知(警告)を通知する指示を通知部135に出力する。これにより、警告が通知される。具体的には、故障予知信号が故障予知/異常予知出力部105から出力されるとともに、点灯部25を点滅させる。これにより、第2の位置から第1の位置まで移動するまでの移動速度(復帰速度)が遅くなっていることを認識することができる。
このように、学習モードにおいて、リミットスイッチ1が有する作動体7が生産ライン上を移動する複数の物体それぞれと接触すると、複数の学習モード用の計測時間が計測される。そして、計測された複数の学習モード用の計測時間から平均時間が算出され、算出された平均時間に所定の時間が加算された時間が参照時間Tに設定される。これにより、リミットスイッチ1と接触する物体の大きさに応じた参照時間Tを設定することができる。さらに、予知モードにおいて、リミットスイッチ1が有する作動体7が生産ライン上を移動する複数の物体それぞれと接触すると、複数の予知モード用の計測時間が計測される。予知モード用の計測時間が計測されるごとに、参照時間Tと予知モード用の計測時間とが比較され、予知モード用の計測時間が参照時間Tより長いとき、故障の予知が通知される。参照時間Tは、生産ライン上を移動する複数の物体に基づいて設定した時間であるので、予知モード用の計測時間が参照時間Tより長いとき、リミットスイッチ1と物体との接触によるものではない可能性が高い。つまり、リミットスイッチ1に故障が発生している可能性が高い。したがって、生産ライン上を移動する複数の物体に基づいた参照時間Tを設定することにより、リミットスイッチ1が故障しているときに通知できる確率を高くすることができる。
<変形例>
本実施の形態においては、リミットスイッチ1が備えるプランジャ43が、図4に示すようなスリット71〜74を有するとした。変形例においては、リミットスイッチ1が備えるプランジャ43に代えて、スリット71〜74とは異なる形状のスリットを複数有するプランジャ43Aに変更した。ここでは、プランジャ43Aについて主に説明する。
図17は、変形例におけるプランジャの前面を示す図である。図18は、変形例におけるプランジャの前面を示す斜視図である。図19は、変形例におけるプランジャの背面を示す図である。図20は、変形例におけるプランジャの背面を示す斜視図である。図21は、変形例におけるプランジャの横断面を示す図である。図17〜21に示されるように、プランジャ43Aは、本体部70Aと、突起部76Aとを有する。
突起部76Aは、本体部70Aと結合しており、本体部70Aよりも細い。突起部76Aは、コイルばね42の内部に挿入される。また、突起部76Aは、突起部76と同様に、第3の仕切り板が有する孔に挿入される。そして、作動体7の動きに応じてプランジャ43Aが第3の仕切り板81cの方向に平行移動すると、コイルばね42は、プランジャ43Aの本体部70Aと第3の仕切り板81cとの間で縮み、プランジャ43Aを基準位置に戻す力をプランジャ43Aに与える。
本体部70Aは、スリット71A〜74Aを有する。ここで、スリット71A〜74Aそれぞれの形状は同じであるので、スリット71Aについて説明する。スリット71Aは、プランジャ43Aの前面と背面との間において開口の大きさが異なる。具体的には、スリット71Aの開口の横断面の形状は、図17に示すような破線で囲まれた領域のうち斜線以外で示された領域の形状である。そして、プランジャ43Aの前面におけるスリット71Aの開口の大きさは、プランジャ43Aの背面におけるスリット71Aの開口の大きさよりも大きく設定されている。
図22〜26は、複数の発光素子と複数の受光素子と変形例におけるプランジャとの位置関係をスイッチモジュールの横断面において示す図である。なお、図22は作動体7が定位置に位置しているときの図であり、図23は作動体7が15度の位置に位置しているときの図であり、図24は作動体7が22.5度の位置に位置しているときの図であり、図25は作動体7が30度の位置に位置しているときの図であり、図26は作動体7が42.5度の位置に位置しているきの図である。ここで、発光素子51〜54、受光素子61〜64、仕切り板81が配置される位置は、図10と同一である。
図22〜26に示されるように、プランジャ43Aの前面と発光素子51〜54とが対面し、プランジャ43Aの背面と受光素子61〜64とが対面する。なお、図21に示したように、プランジャ43Aの本体部70Aのうちスリット71A〜74A以外の部分を斜線で示している。この斜線の部分が光遮断領域となる。
また、プランジャ43と同様に、プランジャ43Aは、作動体7の動きに連動して位置が変化し、位置の変化により発光素子51〜54が発する光を遮断または通過させる。具体的には、プランジャ43Aにおいて、スリット71A〜74Aのそれぞれは、プランジャ43Aの移動の途中において、発光素子51〜54に対応する第1の仕切り板81aの開口および受光素子61〜64に対応する第2の仕切り板81bの開口と重なるように、プランジャ43Aに形成されている。
また、スリット71〜74と同様に、スリット71A〜74Aの背面側の開口のそれぞれと当該スリットに対応する第2の仕切り板81bの開口との距離は、スリット71〜74ごとに異なる。具体的には、図22に示されるように、作動体7が定位置にあるとき(すなわち、プランジャ43Aが基準位置にあるとき)、スリット71Aの背面側の開口とスリット71Aに対応する第2の仕切り板81bの開口との距離E、スリット72Aの背面側の開口とスリット72Aに対応する第2の仕切り板81bの開口との距離、スリット73Aの背面側の開口とスリット73Aに対応する第2の仕切り板81bの開口との距離、スリット74Aの背面側の開口とスリット74Aに対応する第2の仕切り板81bの開口との距離は、この順に大きくなるように、各スリット71A〜74Aの位置が設定されている。
以下、図22〜26を参照して、作動体7の定位置からの回転角度が変化するにつれ、各受光素子61〜64への光の入射の有無、および、入射する光の量がどのように変化するかについて説明する。
図22に示されるように、プランジャ43Aは、作動体7が0度の位置(定位置)に位置するとき、発光素子51〜54が発する光のすべてを遮断する。このため、発光素子51〜54それぞれが発する光がプランジャ43Aに遮断され、受光素子61〜64まで到達しない。
図22に示す状態から作動体7を回転させていき、プランジャ43Aをその長手方向に移動させていく。このとき、上述したように、スリット71Aの背面側の開口とスリット71Aに対応する第2の仕切り板81bの開口との距離が、他のスリット72A〜74Aに対応する距離よりも短いため、スリット71Aの背面側の開口と受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口とだけが重なり始める。その後、作動体7の角度が大きくなるにつれ、プランジャ43Aの移動量が大きくなると、スリット71Aの背面側の開口と受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり領域が大きくなるとともに、スリット72Aの背面側の開口と受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口とが重なり始める。
図23に示されるように、作動体7が15度の位置に位置する場合、スリット71Aの背面側の開口が受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口と一致する。言い換えると、第1の仕切り板81aにおいて発光素子51が配置された位置に対応する開口と、第2の仕切り板81bにおいて受光素子61が配置された位置に対応する開口とを直線的につなぐ空間(光路領域)の全てにおいて、スリット71Aが存在する。また、このととき、スリット72Aの背面側の開口が受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口の一部とが重なりあっている。そのため、受光素子61の受光量は最大値となり、受光素子62は、発光素子52から発光された光の一部のみを受光する。また、この段階では、まだ受光素子53,54が配置された位置に対応する開口を、プランジャ43Aの光遮断領域が覆っている。そのため、受光素子53,54には光が到達しない。
図23に示す状態からさらに作動体7を回転させていき、プランジャ43Aをその長手方向に移動させていく。このとき、プランジャ43Aの移動量が大きくなると、スリット71Aの背面側の開口と受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり面積が小さくなるとともに、スリット72Aの背面側の開口と受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり面積が大きくなる。また、スリット73Aの背面側の開口と受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口とが重なり始める。
図24に示されるように、作動体7が22.5度の位置に位置するとき、スリット72Aの背面側の開口が受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口と一致する。また、スリット71A、73Aの背面側の開口のそれぞれが受光素子61,63に対応する第2の仕切り板81bの開口の一部と重なりあっている。そのため、受光素子62の受光量は最大値となり、発光素子51,53が発する光が部分的にスリット71A,73Aを通過し、受光素子61,63に到達する。なお、この段階では、まだ受光素子54が配置された位置に対応する開口を、プランジャ43Aの光遮断領域が覆っている。そのため、受光素子64には光が到達しない。
図24に示す状態からさらに作動体7を回転させていき、プランジャ43Aをその長手方向に移動させていく。このとき、プランジャ43Aの移動量が大きくなると、受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口を光遮断領域が覆う。また、スリット72Aの背面側の開口と受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり面積が小さくなる。さらに、スリット73Aの背面側の開口と受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり面積が大きくなる。
図25に示されるように、作動体7が30度の位置に位置するとき、受光素子61に対応する第2の仕切り板81bの開口は再び光遮断領域により完全に覆われる。また、スリット72Aの背面側の開口と受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口の一部とが重なりあっている。さらに、スリット73Aの背面側の開口が受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口と一致する。そのため、受光素子61には光が到達せず、受光素子63の受光量は最大値となり、発光素子52が発する光が部分的にスリット72Aを通過し、受光素子62に到達する。なお、この段階では、まだ受光素子54が配置された位置に対応する開口を、プランジャ43Aの光遮断領域が覆っている。そのため、受光素子64には光が到達しない。
図25に示す状態からさらに作動体7を回転させていき、プランジャ43Aをその長手方向に移動させていく。このとき、プランジャ43Aの移動量が大きくなると、受光素子62に対応する第2の仕切り板81bの開口を光遮断領域が覆う。また、スリット73Aの背面側の開口と受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口との重なり面積が小さくなる。さらに、スリット74Aの背面側の開口と受光素子64に対応する第2の仕切り板81bの開口とが重なり始める。
図26に示されるように、作動体7が42.5度の位置に位置するとき、受光素子61,62に対応する第2の仕切り板81bの開口は再び光遮断領域により完全に覆われる。また、スリット73Aの背面側の開口と受光素子63に対応する第2の仕切り板81bの開口の一部とが重なりあっている。さらに、スリット74Aの背面側の開口が受光素子64に対応する第2の仕切り板81bの開口と一致する。そのため、受光素子61,62には光が到達せず、受光素子64の受光量は最大値となり、発光素子53が発する光が部分的にスリット73Aを通過し、受光素子63に到達する。
なお、作動体7は、42.5度から50度の角度まで変位することができる。ただし、プランジャ43Aは、作動体7が42.5度の角度に位置するときに、固定部材83に接触する。そのため、作動体7が42.5度から50度の角度に位置するとき、プランジャ43Aは、図26と同じ状態となる。
図27は、変形例における、作動体の角度と受光素子の出力電圧との関係を示した図である。図27に示されるように、受光素子61〜64それぞれが発光素子51〜54それぞれから光を受けることにより出力する電圧と作動体7の角度との関係を4つの折れ線91A〜94Aによって示している。折れ線91Aは、受光素子61に対応し、折れ線92Aは、受光素子62に対応し、折れ線93Aは、受光素子63に対応し、折れ線94Aは、受光素子64に対応する。
折れ線91Aは、作動体7が5度以上25度以下の位置に位置するとき、受光素子61が発光素子51からの光を受けることを示している。折れ線92Aは、作動体7が12.5度以上32.5度以下の位置に位置するとき、受光素子62が発光素子52からの光を受けることを示している。折れ線93Aは、作動体7が20度以上の位置に位置するとき、受光素子63が発光素子53からの光を受けることを示している。折れ線94Aは、作動体7が32.5度以上の位置に位置するとき、受光素子64が発光素子54からの光を受けることを示している。また、折れ線91A〜94Aそれぞれは、丸の中に横線を含む記号が線上に示されている。この記号は、受光素子61〜64それぞれのしきい値の電圧を示す。
折れ線91Aは、作動体7の角度が10度未満または20度より大きいときに受光素子61が発光素子51から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、10度以上20度以下のときにしきい値以上であることを示す。折れ線92Aは、作動体7の角度が15度未満または30度より大きいときに受光素子62が発光素子52から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、15度以上30度以下のときにしきい値以上であることを示す。折れ線93Aは、作動体7の角度が25度未満または37.5度より大きいときに受光素子63が発光素子53から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、25度以上37.5以下のときにしきい値以上であることを示す。折れ線94Aは、作動体7が35度未満または40度より大きいときに受光素子64が発光素子54から受けた光により出力する電圧がしきい値未満であり、35度以上40度以下のときにしきい値以上であることを示す。
なお、上記図22〜26の説明では、プランジャ43Aの前面を発光素子51〜54と対向させ、プランジャ43Aの背面を受光素子61〜64と対向させるものとした。しかしながら、逆に、プランジャ43Aの背面を発光素子51〜54と対向させ、プランジャ43Aの前面を受光素子61〜64と対向させてもよい。この場合であっても、作動体の角度と受光素子の出力電圧との関係は図27と同じである。
このように、本変形例であっても、プランジャ43Aの位置によって、受光素子61〜64に入射する光の量が異なるため、各受光素子61〜64から出力される電圧が変化することとなる。そのため、出力される電圧が連続的に変化する作動体7の角度範囲内において予めしきい値を設定しておくことで、当該しきい値の電圧を出力する作動体7の角度を検知することができる。そのため、上記の実施形態と同様に、第2の位置から第1の位置までの復帰時間を測定することができる。
また、上記の説明では、リミットスイッチ1は、フォトインタラプタ部41が備える受光素子61〜64のうち発光素子51〜54からの光を受けたものを特定することにより作動体7の位置を検出した。しかしながら、作動体7の位置を検出する方法は、フォトインタラプタ部を用いる方法に限定するものではない。作動体7の位置を検出する他の方法として、例えば、特許文献1に記載のような、作動体7の複数の位置のそれぞれを検出可能な接点機構を用いてもよい。
また、リミットスイッチ1が備える作動体7が回転する動作に応じて、プランジャ43,43Aの位置を変位させるようにした。しかしながら、プランジャ43,43Aの位置の変位を、作動体7の回転による動作に連動させることによる方法に限定するものではない。作動体7の回転による動作以外でプランジャ43,43Aの位置を変位させる方法として、例えば、非特許文献1に記載の方法を利用してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、生産ライン等で用いられるリミットスイッチに利用することができる。
1 リミットスイッチ
3 ケーシング
5 装着ブロック
7 作動体
9 ネジ
11 スイッチモジュール
21,23,25 点灯部
27 モード切換スイッチ
31〜34 端子
41 フォトインタラプタ部
43,43A プランジャ
51〜54 発光素子
61〜64 受光素子
100 マイクロコンピュータ
101 低電圧回路
103 ON/OFF信号出力部
105 故障予知/異常予知出力部
121 位置検出部
123 ON/OFF出力制御部
125 モード切換部(モード切換手段)
127 時間測定部(時間測定手段)
129 補正部(参照時間設定手段)
131 参照時間設定部(参照時間設定手段)
133 比較部(比較手段)
135 通知部(通知手段)
141 第1判定部
143 第2判定部

Claims (8)

  1. 物体との接触により変位する作動体を備え、前記作動体の位置に応じて動作するスイッチにおいて、
    学習モードおよび予知モードのいずれかにモードを切り換えるモード切換手段と、
    前記作動体の予め定められた第1の位置と第2の位置とを少なくとも検出する位置検出手段と、
    前記第1の位置が前記位置検出手段により検出されてから前記位置検出手段により前記第2の位置が検出されるまでの時間を測定する時間測定手段と、
    前記学習モードにおいて、前記時間測定手段により測定された時間に基づいて、参照時間を設定する参照時間設定手段と、
    前記予知モードにおいて、前記時間測定手段により測定された時間と前記参照時間とを比較する比較手段と、
    前記予知モードにおいて、前記比較手段による比較の結果、前記測定された時間が前記参照時間よりも大きい場合、警告を通知する通知手段と、を備えることを特徴とするスイッチ。
  2. 前記参照時間設定手段は、前記学習モードにおいて前記時間測定手段により計測された複数の時間に基づいて補正した補正値を前記参照時間として設定することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ。
  3. 前記参照時間設定手段は、前記学習モードにおいて前記時間測定手段により計測された複数の時間に基づいて補正した補正値に所定の時間を加算した時間を前記参照時間として設定することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ。
  4. 前記参照時間設定手段は、前記学習モードにおいて前記時間測定手段により計測された複数の時間に基づいて補正した補正値に所定の倍率を乗算した時間を前記参照時間として設定することを特徴とする請求項1に記載のスイッチ。
  5. 前記モード切換手段は、前記予知モードから前記学習モードに切り換えた場合、前記学習モードに切り換えてから所定の時間経過後に、前記学習モードから前記予知モードに切り換えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスイッチ。
  6. 前記モード切換手段は、前記予知モードから前記学習モードに切り換えた場合、前記学習モードにおいて前記時間測定手段により時間を計測した回数が所定の回数以上に達したとき、モードを前記学習モードから前記予知モードに切り換えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスイッチ。
  7. 前記作動体は、前記作動体が物体と接触していないときの位置が定位置であり、
    前記定位置から前記第1の位置までの移動量が、前記定位置から前記第2の位置までの移動量よりも多く、
    前記時間測定手段は、前記定位置に対して、前記第1の位置より遠い位置が検出された後に前記第1の位置が検出されたときに時間の計測を開始し、前記第2の位置が検出されたときに時間の測定を終了することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のスイッチ。
  8. 前記作動体の変位に連動して変位する変位部材と、
    発光面から光を発光する発光素子と、
    前記発光面に対向する受光面を有し、当該受光面に入射された光の量を示す特徴量を出力する受光素子とを備え、
    前記変位部材は、前記発光面と前記受光面との間に配置され、
    前記変位部材の変位に応じて前記発光面から発光された光のうち前記受光面に入射する光の量が変化するように、前記変位部材には光を通すための開口部が形成されており、
    前記位置検出手段は、前記第1の位置に作動体が位置するときの前記受光素子から出力される特徴量である第1特徴量と、前記第2の位置に作動体が位置するときの前記受光素子から出力される特徴量である第2特徴量とを予め記憶しておき、前記受光素子から出力される特徴量と当該第1特徴量および第2特徴量とを比較することにより、前記第1の位置および前記第2の位置を検出することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のスイッチ。
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