JP2009087630A - 物体通過検知システム及び多光軸光電センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの形状に拘わらずミューティング機能と同等の機能を簡単な構成で実現する。
【解決手段】物体通過検知システム1は、前段の多光軸光電センサ4から出力された受信判定信号列及び後段の多光軸光電センサ5から出力された受信判定信号列に基づいて、両者の判定結果が一致すれば、何ら問題が発生することなくワーク2a,2bが順調に搬送されていると判定し、一方、両者の判定結果が一致しなければ、例えば作業者の手が進入するなどの問題が発生したと判定し、コントローラ6が遮光検出信号を出力することで例えば警報装置から警報を出力させたり搬送ライン3を停止させたりする。
【選択図】図1
【解決手段】物体通過検知システム1は、前段の多光軸光電センサ4から出力された受信判定信号列及び後段の多光軸光電センサ5から出力された受信判定信号列に基づいて、両者の判定結果が一致すれば、何ら問題が発生することなくワーク2a,2bが順調に搬送されていると判定し、一方、両者の判定結果が一致しなければ、例えば作業者の手が進入するなどの問題が発生したと判定し、コントローラ6が遮光検出信号を出力することで例えば警報装置から警報を出力させたり搬送ライン3を停止させたりする。
【選択図】図1
Description
本発明は、ワークを搬送する搬送ラインを挟むように投光器と受光器とが配置された多光軸光電センサを有する物体通過検知システム及び多光軸光電センサに関する。
従来より、略直線状に配置された複数の投光素子を有する投光器と、それら複数の投光素子に1対1に対向するように略直線状に配置された複数の受光素子を有する受光器とを備え、これら投光素子と受光素子との間に形成される各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判定する多光軸光電センサが供されている。この種の多光軸光電センサは任意の光軸について入光状態であるか遮光状態であるかの判定を無効化するミューティング機能を有しているのが一般的である。すなわち、ミューティング機能を有する多光軸光電センサを用いた物体通過検知システムでは、ワークが搬送ラインで搬送される際に通過する通過エリア(ワークの高さ方向に相当するエリア)の光軸についてのみ入光状態であるか遮光状態であるかの判定を無効化することにより、ワークが通過することで光軸が遮光状態となっても警報装置から警報を出力させたり搬送ラインを停止させたりすることなく、円滑に運用することができる。
ところで、形状(高さ寸法)が異なる多品種のワークが同一の搬送ラインで搬送される場合がある。このような場合、搬送されるワークが変更される毎に例えば作業者が操作パネルなどを操作し、入光状態であるか遮光状態であるかの判定を無効化するエリア(ミューティングエリア)をワークの形状に応じて設定変更する必要があるので、その操作が面倒であるという問題や生産性が低下するという問題があった。
そこで、このような問題を解決する方法として、搬送されるワーク毎にIDタグを添付し、IDタグから読取った識別情報に基づいてミューティングエリアを設定する方法(例えば特許文献1参照)や、予め第1の光軸の入光状態または遮光状態と第2の光軸についてのミューティング機能とを関連付けてミューティングエリアを設定する方法(例えば特許文献2参照)や、外部から多光軸光電センサに入力される遮光検出信号に基づいてミューティングエリアを設定する方法(例えば特許文献3参照)などが提案されている。
特開2007−222979
特開2007−235408
特開2004−230455
しかしながら、特許文献1に記載されたものでは、ワーク毎にIDタグを添付する構成及びIDタグから識別情報を読取る構成が必要であるという問題がある。特許文献2に記載されたものでは、予め第1の光軸の入光状態または遮光状態と第2の光軸についてのミューティング機能とを関連付ける操作が必要であるという問題がある。さらに、特許文献3に記載されたものでは、ミューティングエリアを設定するための遮光検出信号を多光軸光電センサに入力させる構成が必要であるという問題がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、形状が異なる多品種のワークが同一の搬送ラインで搬送される場合に、簡単な構成でありながら、ワークの形状に拘わらずミューティング機能と同等の機能を実現することができる物体通過検知システム及び多光軸光電センサを提供することにある。
請求項1に記載した物体通過検知システムは、複数の投光手段を有する投光器と、前記複数の投光手段に1対1に対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、対向する前記各投光手段と前記各受光手段との間に形成される各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを備え、ワークを搬送する搬送ラインを挟むように前記投光器と前記受光器とが配置される後段の多光軸光電センサと、前記後段の多光軸光電センサからワークの進入方向側に配置されると共に前記後段の多光軸光電センサと同一の前記光軸数及び同一の前記光軸ピッチで構成され、複数の投光手段を有する投光器と、前記複数の投光手段に1対1に対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、対向する前記各投光手段と前記各受光手段との間に形成される各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを備え、前記ワークを搬送する前記搬送ラインを挟むように前記投光器と前記受光器とが配置される前段の多光軸光電センサと、前記前段の多光軸光電センサから入力した判定結果及び前記後段の多光軸光電センサから入力した判定結果に基づいて遮光検出信号の出力を許可または禁止する制御装置とを備えて構成したところに特徴を有する。
請求項2に記載した物体通過検知システムは、前記前段の多光軸光電センサと前記後段の多光軸光電センサとはワークの搬送方向の幅寸法よりも広い間隔で配置されているところに特徴を有する。
請求項3に記載した物体通過検知システムは、前記後段の多光軸光電センサと前記搬送ラインの終端とはワークの搬送方向の幅寸法よりも広い間隔で配置されているところに特徴を有する。
請求項4に記載した物体通過検知システムは、前記制御装置は、前記前段の多光軸光電センサから遮光状態の判定結果を入力した後に前記後段の多光軸光電センサから遮光状態の判定結果を入力することなく所定時間が経過したときには異常信号を出力するように構成したところに特徴を有する。
請求項5に記載した多光軸光電センサは、複数の投光手段を有する投光器と、前記複数の投光手段に1対1に対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、対向する前記各投光手段と前記各受光手段との間に形成される各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判定する判定手段と、自機からワークの進入方向側に配置されると共に自機と同一の光軸数及び同一の光軸ピッチで構成されてなる他の多光軸光電センサにおける各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかの判定結果を入力する入力手段と、前記入力手段が前記他の多光軸光電センサから入力した判定結果及び前記判定手段の判定結果に基づいて遮光検出信号の出力を許可または禁止する制御手段とを備えて構成したところに特徴を有する。
請求項1に記載した物体通過検知システムによれば、搬送ラインで搬送されるワークが前段の多光軸光電センサの投光器と受光器との間を通過すると、前段の多光軸光電センサは、各光軸の入光状態または遮光状態を判定した判定結果を出力し、続いて、搬送ラインで搬送されるワークが後段の多光軸光電センサの投光器と受光器との間を通過すると、後段の多光軸光電センサは、各光軸の入光状態または遮光状態を判定した判定結果を出力する。そして、制御装置は、前段の多光軸光電センサから入力した判定結果及び後段の多光軸光電センサから入力した判定結果に基づいて遮光検出信号の出力を許可または禁止する。
これにより、ワークが搬送ラインで搬送される際に、前段の多光軸光電センサからの判定結果及び後段の多光軸光電センサからの判定結果に基づいて、両者の判定結果が一致すれば、何ら問題が発生することなくワークが順調に搬送されていると判定することができ、一方、両者の判定結果が一致しなければ、例えば作業者の手が進入するなどの問題が発生したと判定することができる。そして、両者の判定結果が一致しないときに遮光検出信号の出力を許可し、例えば警報装置から警報を出力させたり搬送ラインを停止させたりすることで、ミューティング機能と同等の機能を実現することができる。この場合、ワーク毎にIDタグを添付する構成及びIDタグから識別情報を読取る構成が必要になることはなく、予め第1の光軸の入光状態または遮光状態と第2の光軸についてのミューティング機能とを関連付ける操作が必要になることもなく、ミューティングエリアを設定するための遮光検出信号を多光軸光電センサに入力させる構成が必要になることもなく、簡単な構成で実現することができる。
請求項2に記載した物体通過検知システムによれば、前段の多光軸光電センサと後段の多光軸光電センサとがワークの搬送方向の幅寸法よりも広い間隔で配置されているので、前段の多光軸光電センサが判定を確実に終了した後に後段の多光軸光電センサが判定を開始することができ、検知精度を高めることができると共に、判定結果を比較する処理が複雑化することもない。
請求項3に記載した物体通過検知システムによれば、後段の多光軸光電センサと搬送ラインの終端とがワークの搬送方向の幅寸法よりも広い間隔で配置されているので、後段の多光軸光電センサが判定を確実に終了することができ、検知精度を高めることができる。
請求項4に記載した物体通過検知システムによれば、制御装置が前段の多光軸光電センサから遮光状態の判定結果を入力した後に後段の多光軸光電センサから遮光状態の判定結果を入力することなく所定時間が経過したときには異常信号を出力するように構成したので、何らかの事情でワークの搬送に支障が発生した場合にも適切に対応することができる。
請求項5に記載した多光軸光電センサによれば、搬送ラインで搬送されるワークが前段の多光軸光電センサの投光器と受光器との間を通過した後に、自機からワークの進入方向側に配置されると共に自機と同一の光軸数及び同一の光軸ピッチで構成されてなる他の多光軸光電センサにおける各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかの判定結果を入力し、他の多光軸光電センサから入力した判定結果及び自機の判定結果に基づいて遮光検出信号の出力を許可または禁止するように構成したので、上記した請求項1に記載した作用効果を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、物体通過検知システムの構成を概略的に示している。物体通過検知システム1は、例えば加工機(図示せず)へとワーク2a,2bを搬送する搬送ライン3の途中に設けられており、前段の多光軸光電センサ4と、後段の多光軸光電センサ5と、コントローラ6(本発明でいう制御装置)とを備えて構成されている。
前段の多光軸光電センサ4は投光器7と受光器8とが搬送ライン3を挟んで配置され、それら投光器7と受光器8とは同期信号線9で接続されている。後段の多光軸光電センサ5は投光器10と受光器11とが搬送ライン3を挟んで配置され、それら投光器10と受光器11とは同期信号線12で接続されている。また、前段の多光軸光電センサ4の受光器8とコントローラ6とは出力信号線13で接続されており、後段の多光軸光電センサ5の受光器11とコントローラ6とは出力信号線14で接続されている。この場合、搬送ライン3上のワーク2a,2bは、前段の多光軸光電センサ4を通過した後に後段の多光軸光電センサ5を通過して加工機へと搬送される。尚、前段の多光軸光電センサ4と後段の多光軸光電センサ5との間は搬送され得る全てのワークの搬送方法の幅寸法よりも広い間隔であり、後段の多光軸光電センサ5と加工機(搬送ラインの終端)との間も搬送され得る全てのワークの搬送方法の幅寸法よりも広い間隔である。
図2は、物体通過検知システム1の電気的な構成を機能ブロック図として示している。尚、後述するnは任意の自然数であり、光軸数を示す。前段の多光軸光電センサ4において、投光器7は、投光側CPU15と、略直線状に配置された複数の例えばLEDからなる投光素子161〜16n(本発明でいう投光手段)と、駆動回路171〜17nとを備えて構成されている。投光側CPU15は、マイクロコンピュータを主体として構成され、投光器7の動作全般を制御するもので、投光駆動信号を駆動回路171から駆動回路17nまでハイレベルで順次出力することで投光素子161から投光素子16nまでを順次投光させると共に、これら投光素子161〜16nの投光タイミングを表す同期信号を受光器8に出力する。
前段の多光軸光電センサ4において、受光器8は、受光側CPU18(本発明でいう判定手段)と、略直線状に配置された複数の例えばフォトダイオードからなる受光素子191〜19n(本発明でいう受光手段)と、受光アンプ201〜20nと、アナログスイッチ211〜21nと、出力回路22(本発明でいう出力手段)とを備えて構成されている。受光側CPU18は、マイクロコンピュータを主体として構成され、受光器8の動作全般を制御するもので、投光側CPU15から入力した同期信号に同期して受光駆動信号をアナログスイッチ211からアナログスイッチ21nまでハイレベルで順次出力することで受光素子191〜19nから受光アンプ201〜20nに入力されて増幅された受光信号を所定時間だけ入力する。受光側CPU18が受光素子191〜19nから受光信号を入力する時間は投光器7の投光素子161〜16nが光を投じる時間よりも僅かに長く設定されている。
そして、受光側CPU18は、受光アンプ201〜20nから増幅された受光信号をアナログスイッチ211〜21nを通じて入力すると、その入力した受光信号の受光量に応じた信号レベルを閾値と比較し、受光信号の信号レベルが閾値以上であると、光軸が入光状態である旨を判定して受光判定信号をハイレベルで出力回路22に出力し、一方、受光信号の信号レベルが閾値未満であると、光軸が遮光状態である旨を判定して受光判定信号をロウレベルで出力回路22に出力する。出力回路22は、受光側CPU18から1回のスキャン動作に対応する受光判定信号からなる受光判定信号列を入力すると、その入力した受光判定信号列をコントローラ6に出力する。
後段の多光軸光電センサ5は、上記した前段の多光軸光電センサ4と同様(少なくとも同一の光軸数で同一の光軸ピッチ)に構成されている。すなわち、後段の多光軸光電センサ5において、投光器10は、投光側CPU23と、略直線状に配置された複数の例えばLEDからなる投光素子241〜24n(本発明でいう投光手段)と、駆動回路251〜25nとを備えて構成されている。投光側CPU23は、マイクロコンピュータを主体として構成され、投光器10の動作全般を制御するもので、投光駆動信号を駆動回路251から駆動回路25nまでハイレベルで順次出力することで投光素子241から投光素子24nまでを順次投光させると共に、これら投光素子241〜24nの投光タイミングを表す同期信号を受光器11に出力する。
後段の多光軸光電センサ5において、受光器11は、受光側CPU26(本発明でいう判定手段)と、略直線状に配置された複数の例えばフォトダイオードからなる受光素子271〜27n(本発明でいう受光手段)と、受光アンプ281〜28nと、アナログスイッチ291〜29nと、出力回路30(本発明でいう出力手段)とを備えて構成されている。受光側CPU26は、マイクロコンピュータを主体として構成され、受光器11の動作全般を制御するもので、投光側CPU23から入力した同期信号に同期して受光駆動信号をアナログスイッチ291からアナログスイッチ29nまでハイレベルで順次出力することで受光素子271〜27nから受光アンプ281〜28nに入力されて増幅された受光信号を所定時間だけ入力する。受光側CPU26が受光素子271〜27nから受光信号を入力する時間は投光器10の投光素子241〜24nが光を投じる時間よりも僅かに長く設定されている。
そして、受光側CPU26は、受光アンプ281〜28nから増幅された受光信号をアナログスイッチ291〜29nを通じて入力すると、その入力した受光信号の受光量に応じた信号レベルを閾値と比較し、受光信号の信号レベルが閾値以上であると、光軸が入光状態である旨を判定して受光判定信号をハイレベルで出力回路30に出力し、一方、受光信号の信号レベルが閾値未満であると、光軸が遮光状態である旨を判定して受光判定信号をロウレベルで出力回路30に出力する。出力回路30は、受光側CPU26から1回のスキャン動作に対応する受光判定信号からなる受光判定信号列を入力すると、その入力した受光判定信号列をコントローラ6に出力する。
コントローラ6は、前段の多光軸光電センサ4の受光器8から受光判定信号列を入力すると、その入力した受光判定信号列を一時的に記憶し、後段の多光軸光電センサ5の受光器10から受光判定信号列を入力すると、その入力した受光判定信号列と、一時的に記憶している受光判定信号列、つまり、その直前に前段の多光軸光電センサ4の受光器8から入力した受光判定信号列とを比較し、両者が一致しているか否かを判定した判定結果に基づいた遮光検出信号を出力する。この場合、コントローラ6は、遮光検出信号を出力することで、警報装置(図示せず)から警報を出力させたり搬送ライン3を停止させたりする。
次に、上記した構成の作用について、図3及び図4を参照して説明する。尚、ここでは前段の多光軸光電センサ4及び後段の多光軸光電センサ5により形成される光軸数(n)が「6」である場合を例として説明する。また、nの値が小さい光軸が搬送ライン3に近い(低い位置に形成される)光軸であり、nの値が大きい光軸が搬送ライン3から離れた(高い位置に形成される)光軸であることを前提として説明する。
前段の多光軸光電センサ4の動作クロック及び後段の多光軸光電センサ5の動作クロックは同一の発振器(クロック生成器)から生成されるもので、前段の多光軸光電センサ4と後段の多光軸光電センサ5とはワーク2a,2bの搬送速度(図1中「v」)及びセンサ間の距離(図1中「L」)に基づいて投光タイミング(図3及び図4中「t1」,「t2」)、換言すれば、投光間隔(図3及び図4中「T」)を設定し、ワーク2a,2bの通過位置に対して同じ位置からスキャン動作を開始する。
例えばワーク2aが搬送ライン3で搬送されると、最初に前段の多光軸光電センサ4の投光器7と受光器8との間を通過し、続いて後段の多光軸光電センサ5の投光器10と受光器11との間を通過する。最初にワーク2aが前段の多光軸光電センサ4の投光器7と受光器8との間を通過する際には、前段の多光軸光電センサ4の投光器7から投じられた光がワーク2aで遮られるので、前段の多光軸光電センサ4に形成される光軸のうちワーク2aの高さ寸法に相当する光軸が遮光状態になり、遮光状態になる光軸を除く光軸が入光状態になる。続いてワーク2aが後段の多光軸光電センサ5の投光器10と受光器11との間を通過する際には、後段の多光軸光電センサ5の投光器10から投じられた光がワーク2aで遮られるので、後段の多光軸光電センサ5で形成される光軸のうちワーク2aの高さ寸法に相当する光軸が遮光状態になり、遮光状態になる光軸を除く光軸が入光状態になる。
ここで、前段の多光軸光電センサ4の投光器7と受光器8との間及び後段の多光軸光電センサ5の投光器10と受光器11との間のいずれにも作業者の手などが進入しなければ、図3に示すように、前段の多光軸光電センサ4における光軸の受光遮光状態と後段の多光軸光電センサ5における光軸の受光遮光状態とは一致することになるので、前段の多光軸光電センサ4からコントローラ6に出力される受光判定信号列と後段の多光軸光電センサ5からコントローラ6に出力される受光判定信号列とは一致することになる。これを受けて、コントローラ6は、前段の多光軸光電センサ4から入力された受光判定信号列と後段の多光軸光電センサ5から入力された受光判定信号列とが一致したことを判定すると、
遮光検出信号を出力することはなく、警報装置から警報を出力させたり搬送ライン3を停止させたりすることもない。
遮光検出信号を出力することはなく、警報装置から警報を出力させたり搬送ライン3を停止させたりすることもない。
これに対して、前段の多光軸光電センサ4の投光器7と受光器8との間及び後段の多光軸光電センサ5の投光器10と受光器11との間のいずれかに作業者の手などが進入してしまうと、いずれかの投光素子から投じられた光が作業者の手などで遮られる分、図4に示すように、前段の多光軸光電センサ4における光軸の受光遮光状態と後段の多光軸光電センサ5における光軸の受光遮光状態とは一致しないことになるので、前段の多光軸光電センサ4からコントローラ6に出力される受光判定信号列と後段の多光軸光電センサ5からコントローラ6に出力される受光判定信号列とは一致しないことになる。これを受けて、コントローラ6は、前段の多光軸光電センサ4から入力された受光判定信号列と後段の多光軸光電センサ5から入力された受光判定信号列とが一致しなかったことを判定すると、遮光検出信号を出力することで、警報装置から警報を出力させたり搬送ライン3を停止させたりする。
尚、図3及び図4は、前段の多光軸光電センサ4及び後段の多光軸光電センサ5により形成される6光軸のうちワーク2aが通過することに応じて3光軸が遮光状態になり、後段の多光軸光電センサ5の投光器10と受光器11との間に作業者の手などが進入したことに応じて2光軸が遮光状態になり、ワーク2aが通過することと併せて5光軸が遮光状態になった場合を示している。そして、上記した一連の処理はワーク2aとは形状が異なるワーク2bが搬送ライン3で搬送される場合も同様に行われるものであり、つまり、ワークの形状に拘らず上記した処理が繰返して行われるものである。
尚、コントローラ6は、前段の多光軸光電センサ4及び後段の多光軸光電センサ5から入力した受光判定信号列をメモリに割当て、1つのワークに対して複数回のスキャン動作を行う毎にメモリに割当てた受光判定信号列をカウントアップし、さらに、通過するワークが切換わる毎にメモリに割当てた受光判定信号列をカウントアップし、上記した処理を順次行う。また、本実施形態では、後段の多光軸光電センサ5から入力された受光判定信号列の入力を終了した時点から受光判定信号列を比較するようにしたが、後段の多光軸光電センサ5から入力された受光判定信号の個々を順次比較することで、いずれかの対応する(先頭から同番目の)受光判定信号が一致しなかったことを判定した直後に遮光検出信号を出力するようにしても良い。
以上に説明したように本実施形態によれば、物体通過検知システム1において、前段の多光軸光電センサ4から出力された受信判定信号列及び後段の多光軸光電センサ5から出力された受信判定信号列に基づいて、両者の判定結果が一致すれば、何ら問題が発生することなくワーク2a,2bが順調に搬送されていると判定し、一方、両者の判定結果が一致しなければ、例えば作業者の手が進入するなどの問題が発生したと判定し、コントローラ6が遮光検出信号を出力することで例えば警報装置から警報を出力させたり搬送ライン3を停止させたりするように構成したので、ミューティング機能と同等の機能を実現することができる。そして、この場合、ワーク毎にIDタグを添付する構成及びIDタグから識別情報を読取る構成が必要になることはなく、予め第1の光軸の入光状態または遮光状態と第2の光軸についてのミューティング機能とを関連付ける操作が必要になることもなく、ミューティングエリアを設定するための遮光検出信号を多光軸光電センサに入力させる構成が必要になることもなく、簡単な構成で実現することができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
投光素子及び受光素子がワークの高さ方向にのみ配置された多光軸光電センサに代えて投光素子及び受光素子がワークの高さ方向に加えて搬送方向の幅寸法にも配置された多光軸光電センサを配置しても良く、そのように構成すれば、検知精度を高めることができる。
前段の多光軸光電センサから受光判定信号列がコントローラに出力されてから後段の多光軸光電センサから受光判定信号列がコントローラに出力されることなく所定時間が経過したときに異常信号を出力するように構成しても良い。そのように構成すれば、何らかの事情でワークの搬送に支障が発生した場合にも適切に対応することができる。
投光素子及び受光素子がワークの高さ方向にのみ配置された多光軸光電センサに代えて投光素子及び受光素子がワークの高さ方向に加えて搬送方向の幅寸法にも配置された多光軸光電センサを配置しても良く、そのように構成すれば、検知精度を高めることができる。
前段の多光軸光電センサから受光判定信号列がコントローラに出力されてから後段の多光軸光電センサから受光判定信号列がコントローラに出力されることなく所定時間が経過したときに異常信号を出力するように構成しても良い。そのように構成すれば、何らかの事情でワークの搬送に支障が発生した場合にも適切に対応することができる。
前段の多光軸光電センサと後段の多光軸光電センサとの間にワークが通過したか否かを検知する通過検知センサを配置し、多光軸光電センサがワークの通過を検知したことに続いて通過検知センサがワークの通過を検知したときに、後段の多光軸光電センサが検知動作を開始するように構成しても良い。そのように構成すれば、前段の多光軸光電センサがワークの通過を検知する前に後段の多光軸光電センサが検知動作していることで誤検知してしまうことを未然に回避することができ、検知精度を高めることができる。
コントローラが多光軸光電センサとは別体ではなく、後段の多光軸光電センサに前段の多光軸光電センサから判定結果を入力する入力手段及び前段の多光軸光電センサから入力した判定結果と自機で判定した判定結果を比較する制御手段を備えることで、コントローラの機能が後段の多光軸光電センサに内蔵されていても良い。
コントローラが多光軸光電センサとは別体ではなく、後段の多光軸光電センサに前段の多光軸光電センサから判定結果を入力する入力手段及び前段の多光軸光電センサから入力した判定結果と自機で判定した判定結果を比較する制御手段を備えることで、コントローラの機能が後段の多光軸光電センサに内蔵されていても良い。
図面中、1は物体通過検知システム、2a,2bはワーク、3は搬送ライン、4は前段の多光軸光電センサ、5は後段の多光軸光電センサ、6はコントローラ(制御装置)、7は投光器、8は受光器、10は投光器、11は受光器、161〜16nは投光素子(投光手段)、18は受光側CPU(判定手段)、191〜19nは受光素子(受光手段)、22は出力回路(出力手段)、241〜24nは投光素子(投光手段)、26は受光側CPU(判定手段)、271〜27nは受光素子(受光手段)、30は出力回路(出力手段)である。
Claims (5)
- 複数の投光手段を有する投光器と、前記複数の投光手段に1対1に対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、対向する前記各投光手段と前記各受光手段との間に形成される各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを備え、ワークを搬送する搬送ラインを挟むように前記投光器と前記受光器とが配置される後段の多光軸光電センサと、
前記後段の多光軸光電センサからワークの進入方向側に配置されると共に前記後段の多光軸光電センサと同一の前記光軸数及び同一の前記光軸ピッチで構成され、複数の投光手段を有する投光器と、前記複数の投光手段に1対1に対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、対向する前記各投光手段と前記各受光手段との間に形成される各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を出力する出力手段とを備え、前記ワークを搬送する前記搬送ラインを挟むように前記投光器と前記受光器とが配置される前段の多光軸光電センサと、
前記前段の多光軸光電センサから入力した判定結果及び前記後段の多光軸光電センサから入力した判定結果に基づいて遮光検出信号の出力を許可または禁止する制御装置とを備えたことを特徴とする物体通過検知システム。 - 前記前段の多光軸光電センサと前記後段の多光軸光電センサとはワークの搬送方向の幅寸法よりも広い間隔で配置されていることを特徴とする請求項1に記載した物体通過検知システム。
- 前記後段の多光軸光電センサと前記搬送ラインの終端とはワークの搬送方向の幅寸法よりも広い間隔で配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載した物体通過検知システム。
- 前記制御装置は、前記前段の多光軸光電センサから遮光状態の判定結果を入力した後に前記後段の多光軸光電センサから遮光状態の判定結果を入力することなく所定時間が経過したときには異常信号を出力することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載した物体通過検知システム。
- 複数の投光手段を有する投光器と、
前記複数の投光手段に1対1に対向配置された複数の受光手段を有する受光器と、
対向する前記各投光手段と前記各受光手段との間に形成される各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかを判定する判定手段と、
自機からワークの進入方向側に配置されると共に前記自機と同一の光軸数及び同一の光軸ピッチで構成されてなる他の多光軸光電センサにおける各光軸が入光状態であるか遮光状態であるかの判定結果を入力する入力手段と、
前記入力手段が前記他の多光軸光電センサから入力した判定結果及び前記判定手段の判定結果に基づいて遮光検出信号の出力を許可または禁止する制御手段とを備えたことを特徴とする多光軸光電センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253983A JP2009087630A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 物体通過検知システム及び多光軸光電センサ |
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JP2007253983A JP2009087630A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 物体通過検知システム及び多光軸光電センサ |
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JP2009087630A true JP2009087630A (ja) | 2009-04-23 |
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JP2007253983A Pending JP2009087630A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 物体通過検知システム及び多光軸光電センサ |
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JP (1) | JP2009087630A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009154945A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Sunx Ltd | ラベル貼付装置、及び光電センサ |
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2007
- 2007-09-28 JP JP2007253983A patent/JP2009087630A/ja active Pending
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