JP5246135B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

本発明は、搬送されるシートを案内して当該シートに画像を記録する画像記録装置に関し、特に、シートの両面に画像を記録可能な画像記録装置に関する。
従来より、シートの両面に画像を記録することができる画像記録装置が知られている。特許文献1には、この種の画像記録装置の一例としての両面記録装置が開示されている。当該両面記録装置においては、トレイから送り出されたシートがローラ対(以下、第1ローラ対と記す。)によって第1搬送路を通って記録部へ搬送される。記録部においてシートの表面に画像が記録される。表面に画像が記録されたシートは記録部の下流側でローラ対(以下、第2ローラ対と記す。)によってスイッチバックされる。スイッチバックされたシートは、第2搬送路を通り、第2搬送路に設けられたローラ対(以下、第3ローラ対と記す。)によって第2搬送路から再び第1ローラ対の上流側の第1搬送路へ搬送される。第1搬送路へ搬送されたシートは第1ローラ対によって再び記録部へ搬送される。記録部においてシートの裏面に画像が記録される。その後、両面に画像が記録されたシートは第2ローラ対によって装置外へ排出される。
特開2008−247537号公報
近年、画像記録装置は、コストダウンの要求が厳しくなってきている。コストダウンの方法として、例えば、上述した両面記録装置において、第1ローラ対及び第2ローラ対の駆動源及び駆動伝達機構を共通化することによって、使用する部品を減少させることが考えられる。この場合、第1ローラ対及び第2ローラ対は、相互に同方向にのみ回転可能となる。つまり、第1ローラ対がシートを下流側に搬送させるとき、第2ローラ対もシートを下流側に搬送させる。また、第1ローラ対がシートを上流側に搬送させるとき、第2ローラ対もシートを上流側(第2搬送路)に搬送させる。
また、画像記録装置は小型化されてきており、両面印刷可能な画像記録装置も例外ではない。上述した両面記録装置であって第1ローラ対及び第2ローラ対の駆動源及び駆動伝達機構が共通化された装置(以下、本記録装置と記す。)が小型化されると、装置が小型化されても画像が記録されるシートのサイズは変わらないことから、以下のような問題が生じるおそれがある。
つまり、本記録装置においては、シートの表面の画像の記録が完了した後、シートの裏面の画像の記録の開始時に、シートの前端付近が第1ローラ対に挟持され、シートの真中付近が第2搬送路に位置し、シートの後端付近が第2ローラ対に挟持された状態となる。この状態でシートの裏面の画像の記録が開始されると、シートは第1ローラ対によって下流側に搬送される。すると、第1ローラ対と同方向にのみ回転可能な第2ローラ対は、シートを第2搬送路に搬送する向きではなく、シートを下流側に搬送する向きに回転する。したがって、第2ローラ対によって挟持されているシートは、その後端を第3ローラ対によって第2ローラ対より強引に引き抜かれる必要がある。第3ローラ対によって第2ローラ対よりシートが強引に引き抜かれると、シートが引き抜かれた瞬間に負荷変動やシート搬送速度の変動が発生する。このとき、シートの裏面への画像の記録が実行されていると、記録される画像に画像ぶれなどが生じるおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、両面画像記録が実行される際に、負荷変動やシート搬送速度の変動などによる画質劣化のない両面画像記録が可能である画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明の画像記録装置は、シートを案内する第1搬送路と、上記第1搬送路を案内されるシートに画像を記録する記録部と、上記第1搬送路における上記記録部より第1搬送向きの上流側に設けられており、正転又は逆転の一方へ回転することによってシートを第1搬送向きへ搬送する第1ローラ対と、上記第1搬送路における上記記録部より上記第1搬送向きの下流側から上記第1搬送路における上記第1ローラ対より上記第1搬送向きの上流側へシートを案内する第2搬送路と、上記第1搬送路における上記記録部より上記第1搬送向きの下流側に設けられており、上記記録部を通過したシートを更に下流側へ搬送する第1姿勢と、当該シートを上記第2搬送路へスイッチバック搬送する第2姿勢との間で姿勢変化可能に構成された経路切換部と、上記第1搬送路における上記経路切換部より上記第1搬送向きの下流側に設けられており、上記第1ローラ対と同方向に回転するように構成され、正転又は逆転の一方へ回転することによってシートを上記第1搬送向きへ搬送し、正転又は逆転の他方へ回転することによってシートを上記第1搬送向きと逆向きの第2搬送向きへ搬送する第2ローラ対と、上記第2搬送路に設けられており、回転することによってシートを第3搬送向きへ搬送して、上記第2ローラ対及び上記経路切換部によって上記第2搬送路に搬送されてきたシートを上記第1搬送路へ案内する第3ローラ対と、上記第2ローラ対によるシートの搬送を上記第3ローラ対によるシートの搬送より高速で実行し、上記第2ローラ対及び上記第3ローラ対の間においてシートをたるませながら搬送することによって、上記第2搬送路を案内されるシートの先端が上記第1搬送路における上記記録部と対向する位置に到達する前に、当該シートの後端を上記第2ローラ対から離間させる制御部と、を備えている。
上述の構成においては、シートの先端が第3ローラ対を抜けたときから記録部と対向する位置に到達するまでの時間(以下、第1時間と記す。)は、第3ローラ対によるシートの搬送速度と、第3ローラ対から第1搬送路における記録部と対向する位置までの距離によって定まる。また、シートの先端が第3ローラ対を抜けたときからシートの後端が第2ローラ対を抜けるまでの時間(以下、第2時間と記す。)は、第2ローラ対によるシートの搬送速度と、シートの先端が第3ローラ対を抜けたときに第2ローラ対を抜けていないシートの搬送方向の長さによって定まる。
したがって、第2時間が第1時間より短くなるように、第3ローラ対及び第2ローラ対によるシートの搬送速度が定められることにより、第2搬送路を案内されているシートの先端が第1搬送路における記録部と対向する位置に到達する前に、当該シートの後端が第2ローラ対から離間される。
(2) 上記制御部は、上記第2搬送路を案内されるシートの先端が上記第1ローラ対に当接する前に、当該シートの後端を上記第2ローラ対から離間させる。
上述の構成においては、シートの先端が第3ローラ対を抜けたときから第1ローラ対に当接するまでの時間(以下、第3時間と記す。)は、第3ローラ対によるシートの搬送速度と、第3ローラ対から第1ローラ対までの距離によって定まる。また、第2時間についは、上述の(1)と同様にして定まる。
したがって、第2時間が第3時間より短くなるように、第3ローラ対及び第2ローラ対によるシートの搬送速度が定められることにより、第2搬送路を案内されているシートの先端が第1ローラ対に当接する前に、当該シートの後端を第2ローラ対から離間させることが可能である。これにより、第1搬送路における記録部より第1搬送向きの下流側から第2搬送路を介して第1搬送路における第1ローラ対より第1搬送向きの上流側へ搬送されるシートの先端部分が、シートを第2搬送向きに搬送するように回転する第1ローラ対と当接することはない。したがって、両面画像記録が実行される際のシート搬送において、当該シートが汚れたり、当該シートから紙粉が発生したりすることが防止される。
(3) 上記制御部は、上記第2搬送路を案内されるシートの先端が上記第1ローラ対に当接する前に上記第3ローラ対を停止させ、当該シートの後端が上記第2ローラ対から離間した後に上記第3ローラ対を駆動させる。
上述の構成においては、第2搬送路を案内されているシートの先端が第1ローラ対に当接する前に第3ローラ対が停止される。また、第3ローラ対は、第2ローラ対から第1ローラ対へのシートの搬送経路である第2搬送路に設けられている。よって、第3ローラ対の停止後に、当該シートが第2搬送路における第3ローラ対より第1ローラ対側に搬送されることはない。したがって、当該シートの先端が第1ローラ対に当接することが防止可能である。
また、上述の構成においては、当該シートの後端が第2ローラ対から離間した後に第3ローラ対が駆動されるため、第2ローラ対に挟持された当該シートが第3ローラ対によって強引に引き抜かれることはない。したがって、負荷変動や当該シートの搬送速度の変動が防止可能である。
(4) 上記第2ローラ対と上記第3ローラ対の間の上記第1搬送路及び/又は上記第2搬送路に、たるんだシートを退避させるための空間が設けられている。
上述の構成においては、シートの搬送方向の長さが第2ローラ対から第2搬送路を介して第1ローラ対までの距離より長い場合でも、シートの余剰分が上記空間に退避可能である。したがって、装置内においてシートが詰まる確率が低減される。
(5) 上記第1搬送路を案内されるシートの有無を検知するシート検知部、を更に備える。上記制御部は、上記シート検知部がシートを検知した後、更にシートを検知しなくなるまでの時間、及び当該時間における上記第1ローラ対、第2ローラ対又は第3ローラ対の回転量に関する情報に基づいて、当該装置を搬送されるシートの搬送方向の長さを算出し、算出したシートの搬送方向の長さに基づいて、上記第2ローラ対及び上記第3ローラ対を制御する。
制御部は、第2搬送路を案内されているシートの先端が第1ローラ対に当接する前に、当該シートの後端が第2ローラ対から離間するように、第2ローラ対及び上記第3ローラ対を制御する。制御部は、当該制御を実行するために、シートの搬送方向の長さについての情報を必要とする。上述の構成においては、制御部は、シート検知部による検知結果に基づいて、シート検知部がシートを検知してから検知しなくなるまでの時間を算出する。次に、制御部は、算出した時間における第1ローラ対、第2ローラ対又は第3ローラ対の回転量に関する情報に基づいてシートが搬送される速度を算出する。そして、制御部は、算出した時間及び速度に基づいて、シートの搬送方向の長さを算出することができる。
(6) 画像が記録されるシートサイズが入力される入力部を更に備えている。上記制御部は、上記入力部において入力されたシートサイズに基づいて当該装置を搬送されるシートの搬送方向の長さを判断し、判断したシートの搬送方向の長さに基づいて上記第2ローラ対及び上記第3ローラ対を制御する。
上述と同様、制御部は、シートの搬送方向の長さについての情報を必要とする。上述の構成においては、画像が記録されるシートのサイズ情報が入力部から制御部に与えられるため、制御部は、当該サイズ情報によりシートの搬送方向の長さを判断することができる。
第2ローラ対及び第3ローラ対が制御部によって制御されることにより、第2搬送路を案内されているシートの先端が上記第1搬送路における上記記録部と対向する位置に到達する前に、当該シートの後端が第2ローラ対から離間する。つまり、記録部によるシートへの画像の記録中に、当該シートの後端が第2ローラ対から引き抜かれることがない。したがって、画像記録中のシートの後端が第2ローラ対から引き抜かれることによる負荷変動やシート搬送速度の変動の発生が防止され、負荷変動やシート搬送速度の変動などによる画質劣化のない両面画像記録が可能である。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図4は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図5は、制御部130の構成を示すブロック図である。 図6は、制御部130によって行われるシート搬送制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、プリンタ部11において両面記録が行われる様子を示す模式図である。 図8は、プリンタ部11において両面記録が行われる様子を示す模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。図1は、本発明の実施形態に係る画像記録装置の一例である複合機10の外観を示す斜視図である。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9を定義する。
複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリント機能としては、記録用紙の両面に画像を記録する両面画像記録機能を有している。なお、プリント機能以外の機能の有無は任意である。プリンタ部11は、正面に開口13が形成されたケーシング(筐体)14を有し、各種サイズの記録用紙(本発明のシートの一例)を保持可能なトレイ20を備えた給紙カセット78が、開口13から前後方向8に挿抜可能である。複合機10の正面上部には、操作パネル17(本発明の入力部の一例)が設けられている。操作パネル17は、プリンタ部11を操作するための装置である。複合機10は、操作パネル17からの操作入力に基づいて動作する。
[プリンタ部11の構成]
次に、図2が参照されながら、プリンタ部11の構成が説明される。なお、図2では、給紙カセット78の前方側(紙面右側)の図示が省略されている。
プリンタ部11は、給紙カセット78から記録用紙をピックアップして給紙(給送)する給送部15と、給送部15によって給紙された記録用紙にインク滴を吐出して記録用紙に画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24(本発明の記録部の一例)と、経路切換部41(本発明の経路切換部の一例)とを備えている。なお、記録部24はインクジェット方式に限られず、電子写真方式などの種々の記録方式のものが適用可能である。
[搬送路65]
プリンタ部11の内部には、トレイ20の先端(後方側の端部)から記録部24を経て排紙保持部79に至る搬送路65(本発明の第1搬送路の一例)が形成されている。搬送路65は、トレイ20の先端から記録部24に至る間に形成された湾曲路65Aと、記録部24から排紙保持部79に至る間に形成された排紙路65Bとに区分される。搬送路65は記録用紙を案内する。
湾曲路65Aは、トレイ20に設けられた分離傾斜板22の上端付近から記録部24に渡って延設された湾曲状の通路である。排紙路65Bは、記録部24よりも第1搬送向き(本発明の第1搬送向きに相当)の下流側から排紙保持部79に渡って延設され直線上の通路である。ここで、第1搬送向きとは、記録用紙が搬送路65を搬送される向き(図2において矢印付きの一点鎖線で示される向き)を指す。搬送路65は、記録部24等が配設されている箇所以外では、外側ガイド部材(不図示)及び内側ガイド部材(不図示)が所定間隔で対向配置されることによって区画形成されている。
記録部24よりも第1搬送向きの下流側に分岐口36が形成されている。両面画像記録の際には、排紙路65Bを搬送される記録用紙は、分岐口36の下流側でスイッチバックされ、後述する反転搬送路67(本発明の第2搬送路の一例)へ向けて搬送される。
[記録部24]
記録部24は、給紙カセット78の上方に配置されている。記録部24は、図2の紙面垂直方向(主走査方向)に往復動する。記録部24の下方に記録用紙を水平に保持するためのプラテン42が設けられている。記録部24は、主走査方向への往復移動過程において、図示しないインクカートリッジから供給されたインクをノズル39からプラテン42上を搬送される記録用紙に吐出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。
湾曲路65Aの終端と記録部24との間には、第1搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。ピンチローラ61は、第1搬送ローラ60の下方に配置されており、図示しないバネなどの弾性部材によって第1搬送ローラ60のローラ面に圧接されている。つまり、第1搬送ローラ60とピンチローラ61は対をなしており、第1ローラ対71(本発明の第1ローラ対の一例)を形成している。第1搬送ローラ対71は、湾曲路65Aを搬送してきた記録用紙を狭持してプラテン42上へ送る。
また、記録部24と排紙路65Bの始端との間には、第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63が設けられている。これらも対をなしている。第1ローラ対71と同様、拍車ローラ63は第2搬送ローラ62のローラ面に圧接されている。第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙を狭持して下流側(排紙保持部79側)へ搬送する。
第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62は、搬送用モータ114(図5参照)から正逆回転方向の駆動力が伝達されて、正転又は逆転される。第1ローラ対71は、正転又は逆転の一方へ回転することによって記録用紙を第1搬送向きへ搬送する。本実施形態では、搬送用モータ114が正転されることで、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が正転される。これにより、記録用紙は第1搬送向きへ搬送される。一方、搬送用モータ114が逆転されることで、第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62が逆転される。
[給送部15]
給送部15は、トレイ20に収容された記録用紙を湾曲路65Aへ向けて搬送するためのものであり、給紙ローラ25と、給紙アーム26と、基軸27とを備えている。給紙ローラ25は、トレイ20に収容された記録用紙をピックアップして湾曲路65Aへ給紙するものであり、給紙アーム26の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ25は、搬送用モータ114とは異なる駆動源のASF(Auto Sheet Feed)モータ115から回転力が伝達されると回転駆動される。ASFモータ115は、正転又は逆転の一方に回転され、給紙ローラ25は、ASFモータ115の回転により、記録用紙を湾曲路65Aへ給紙する向きに回転する。給紙アーム26は、基端部が基軸27に支持されており、基軸27を回動中心軸として回転可能である。なお、本実施形態では、ASFモータ115による給紙ローラ25の駆動と後述する第4搬送ローラ68の駆動は、記録部24の主走査方向の位置によって選択的に切り換えられる。以下に詳述する。
プリンタ部11には、図示しない切換レバー、切換ギヤ、及び2個の伝達ギヤが配置されている。切換レバーは、記録部24の非画像記録領域における移動範囲内に位置されている。記録部24が非画像記録領域に移動されて切換レバーに当接されると、記録部24の各位置(第1位置及び第2位置とする。)に応じて切換レバーの位置が第1切換位置及び第2切換位置に切り換えられる。切換ギヤは、ASFモータ115から駆動伝達されるギヤ(不図示)と噛合しながら当該ギヤの軸方向へスライド可能に構成されており、切換レバーの切換位置に応じてスライドする。つまり、切換レバーが第1切換位置の場合、切換ギヤは第1スライド位置にスライドし、切換レバーが第2切換位置の場合、切換ギヤは第2スライド位置にスライドする。2個の伝達ギヤのうちの一方は、切換ギヤの第1スライド位置に対応して、給紙ローラ25へ駆動伝達し、2個の伝達ギヤのうちの他方は、切換ギヤの第2スライド位置に対応して、第4搬送ローラ68へ駆動伝達する。
[レジストセンサ110]
湾曲路65Aには、湾曲路65Aを搬送される記録用紙の先端位置を検知するためのレジストセンサ110(本発明のシート検知部の一例)が設けられている。レジストセンサ110によって、搬送路65を案内される記録用紙の有無が検知される。
[経路切換部41]
経路切換部41は、搬送路65における記録部24より第1搬送向きの下流側に設けられており、排紙路65Bにおける分岐口36付近に配置されている。経路切換部41はフラップ49で構成されている。プリンタ部11のフレームなどに、図2の紙面垂直方向(図1の左右方向9)へ延びる支軸87が設けられている。フラップ49は、支軸87から概ね下流側へ延出されている。フラップ49は、支軸87に回動可能に軸支されている。フラップ49には、その延出方向に隔てられた補助ローラ47及び補助ローラ48が軸支されている。これらの補助ローラ47,48のローラ面は、記録用紙の記録面に当接されるので、拍車ローラ63及び拍車ローラ46と同様に拍車状に形成されている。
フラップ49は、姿勢変化可能に構成されており、下側ガイド部材82よりも上方に位置する排出姿勢(図2に破線で示される姿勢、本発明の第1姿勢に相当)と、延出端部49Bが分岐口36よりも下方へ進入する反転姿勢(図2に実線で示される姿勢、本発明の第2姿勢に相当)との間で回動する。記録部24を通過した記録用紙は、フラップ49が排出姿勢の場合、更に第1搬送向きの下流側へ搬送され、フラップ49が反転姿勢の場合、後述する反転搬送路67へスイッチバック搬送される。
[第2ローラ対72]
第3搬送ローラ45は、搬送路65における経路切換部41よりも第1搬送向きの下流側に設けられている。拍車ローラ46は、第3搬送ローラ45の上方に配置されており、自重若しくはバネなどによって第3搬送ローラ45のローラ面に圧接されている。つまり、第3搬送ローラ45と拍車ローラ46は対をなしており、第2ローラ対72(本発明の第2ローラ対の一例)を形成している。第3搬送ローラ45は、搬送用モータ114から正逆回転方向の駆動力が伝達されて、正転又は逆転される。第2ローラ対72は、正転又は逆転の一方へ回転することによって記録用紙を第1搬送向きへ搬送し、正転又は逆転の他方へ回転することによって記録用紙を第1搬送向きと逆向きの第2搬送向き(本発明の第2搬送向きに相当)へ搬送する。
本実施形態では、片面記録が行われる場合、第3搬送ローラ45が正転され、記録用紙は排紙保持部79に排紙される。一方、両面記録が行われる場合、第2ローラ対72が記録用紙を挟持した状態で、搬送用モータ114が逆転されることにより、第3搬送ローラ45が正転から逆転へ切り換えられる。これにより、記録用紙は第2搬送向きへ搬送され、反転姿勢をとった経路切換部41によって後述する反転搬送路67へ搬送される。第3搬送ローラ45は、第1搬送ローラ60と同方向に回転するように構成されている。つまり、第2ローラ対72は、第1ローラ対71と同方向に回転するように構成されている。
[反転搬送路67]
反転搬送路67は、搬送路65における記録部24より第1搬送向きの下流側から搬送路65における第1ローラ対71より第1搬送向きの上流側へ記録用紙を案内する。反転搬送路67は、分岐口36で排紙路65Bから分岐され、給紙カセット78の上側を通って、記録部24よりも第1搬送向きの上流側の合流部37で湾曲路65Aと合流する。反転搬送路67は、上側傾斜ガイド部材32と下側傾斜ガイド部材33とによって区画されている。各ガイド部材32,33は、記録用紙が通過可能な所定間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。
[第3ローラ対73]
反転搬送路67には、第4搬送ローラ68及び拍車ローラ69が設けられている。拍車ローラ69は、第4搬送ローラ68の上方に配置されており、自重若しくはバネなどによって第4搬送ローラ68のローラ面に圧接されている。つまり、第4搬送ローラ68と拍車ローラ69は対をなしており、第3ローラ対73(本発明の第3ローラ対の一例)を形成している。第3ローラ対73は、回転することによって記録用紙を第3搬送向き(本発明の第3搬送向きに相当)へ搬送して、第2ローラ対72及び経路切換部41によって反転搬送路67に搬送されてきた記録用紙を搬送路65へ案内する。ここで、第3搬送向きとは、記録用紙が反転搬送路67を搬送される向き(図2において矢印付きの二点鎖線で示される向き)を指す。以下に詳述する。
第4搬送ローラ68は、給紙ローラ25と同様に、ASFモータ115から回転力が伝達されると回転駆動される。ASFモータ115は、正転又は逆転の一方に回転され、第4搬送ローラ25は、ASFモータ115の回転により、記録用紙を第3搬送向きへ搬送する向きに回転する。
図2に示されるように、第2ローラ対72と第3ローラ対73の間の反転搬送路67には、後述するシート搬送制御によってたるんだ記録用紙を退避させるための空間34(破線の円で示されている。)が設けられている。空間34は、反転搬送路67における空間34を設ける部分において、下側傾斜ガイド部材33と上側傾斜ガイド部材32との距離を大きくすることで形成される。なお、空間34は、反転搬送路67ではなく、搬送路65に設けられていてもよい。この場合、空間34は、例えば、一点鎖線の円で示されるように、排紙路65Bの上側に設けられている図示されていない外側ガイド部材がより上側に設けられることによって形成される。
[制御部130]
以下、図5が参照されて、制御部130(本発明の制御部の一例)の概略構成が説明される。制御部130が後述するフローチャートにしたがってシート搬送制御を行うことによって、本発明が制御部130によって実現される。
制御部130は、複合機10の全体動作を制御するものであり、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、ASIC135を主とするマイクロコンピュータとして構成されている。これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が複合機10の各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記憶する領域などとして使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。ASIC135には、レジストセンサ110、ASFモータ115及び搬送用モータ114などが接続されている。ASIC135には、レジストセンサ110の状態を検知する回路、ASFモータ115及び搬送用モータ114などを制御する駆動回路が組み込まれている。
[シート搬送制御]
上述の如く構成されたプリンタ部11においては、記録用紙の両面に画像を記録する場合に、第2ローラ対72による記録用紙の搬送を第3ローラ対73による記録用紙の搬送より高速で実行し、第2ローラ対72及び第3ローラ対73の間において記録用紙をたるませながら搬送することによって、反転搬送路67を案内される記録用紙の先端が搬送路65における記録部24と対向する位置に到達する前に、記録用紙の後端を第2ローラ対72から離間させるシート搬送制御が、制御部130によって行われる。以下、図6のフローチャートに基づいて、シート搬送制御の処理手順について説明する。
なお、以下の説明においては、所定タイミングで第3ローラ対73を停止させることで、第2ローラ対72による記録用紙の搬送を第3ローラ対73によるより高速で実行する場合について説明する。経路切換部41の初期状態は反転姿勢であるとする。記録部24は、ASFモータ115から給紙ローラ25へ駆動伝達される第1位置、ASFモータ115から第4搬送ローラ68に駆動伝達される第2位置、記録用紙に画像を記録する際の第3位置、及びASFモータ115から給紙ローラ25及び第4搬送ローラ68のいずれへも駆動伝達されないニュートラル位置の主走査方向における位置に移動するものとし、初期状態は第1位置であるとする。
操作パネル17からの所定操作により両面印刷が指示されると、ASFモータ115が正転に駆動され、給紙ローラ25が正転に駆動される。また、搬送用モータ114が正転に駆動され、各ローラ60、62、45が正転に駆動される。(S10)。給紙ローラ25の正転により、トレイ20上の記録用紙74がピックアップされて湾曲路65Aへ向けて給紙される(S20)。
記録用紙74の先端がレジストセンサ110に到達すると、レジストセンサ110によって記録用紙74が検知される(S30、図7(A)に示される状態)。記録用紙74がレジストセンサ110によって検知されてから所定時間経過し、記録用紙74が第1ローラ対71に挟持されたと判断されると、記録部24がニュートラル位置に移動されて、給紙ローラ25は停止される(S40)。
その後、記録用紙74がプラテン42上へ搬送されると、記録部24が第3位置に移動されて、記録用紙74の表面に画像が記録される(S50)。画像記録の終了後に、記録用紙74の後端がレジストセンサ110を通過すると、記録用紙74がレジストセンサ110によって検知されなくなる(S60)。
記録部24の下側を通過した記録用紙74の先端が経路切換部41に到達すると、経路切換部41は当該記録用紙74に押し上げられることにより、反転姿勢から排出姿勢に姿勢変化される。経路切換部41が排出姿勢に維持された状態で第3搬送ローラ45が正転しているため、記録用紙74は排紙保持部79側へ搬送される。記録用紙74の後端部が補助ローラ48よりも上流側の規定位置に到達したときに(図7(B)に示される状態)、経路切換部41が排出姿勢から反転姿勢へ姿勢変化される(S70)。これにより、記録用紙74の後端部74は、補助ローラ48によって下側へ押圧され、反転搬送路67側へ向けられる(図7(C)に示される状態)。
記録部24が第2位置に移動され、ASFモータ115による駆動伝達が、給紙ローラ25から第4搬送ローラ68に切り換えられる(S80)。この状態において、搬送用モータ114が正転から逆転に切り換えられ、第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62、及び第3搬送ローラ45が正転から逆転に切り換えられる(S90)。
記録用紙74の搬送方向は、第1搬送向きから第2搬送向きに切り換えられ、記録用紙74は、経路切換部41によって反転搬送路67へスイッチバック搬送される。スイッチバック搬送された記録用紙74は、第3ローラ対73に挟持されて第3搬送向きに搬送され、合流部37へ送られる(S100、図8(A)に示される状態)。
再び搬送路65へ送られた記録用紙74の先端がレジストセンサ110に到達すると、レジストセンサ110によって記録用紙74が検知される(S110、図8(B)に示される状態)。
記録用紙74のサイズがシート搬送制御を実行すると予め設定されたサイズ(例えば本実施形態ではA4サイズ)ではないと判断されると(S120:No)、搬送用モータ114が正転に切り換えられ、各ローラ60、62、45が正転に駆動される(S130)。
ここで、記録用紙74のサイズの判断は、以下のように実行される。制御部130は、レジストセンサ110が記録用紙74を検知した後、更に記録用紙74を検知しなくなるまでの第4時間、及び第4時間における各ローラ対71、72、73などの回転量に関する情報に基づいて、複合機10を搬送される記録用紙74の搬送方向の長さを算出する。第4時間は、ステップS30においてレジストセンサ110によって記録用紙74が検知されてから、ステップS60においてレジストセンサ110によって記録用紙74が検知されなくなるまでの時間である。回転量は、例えば、各ローラ60、62、45、68の近傍に設けられたロータリーエンコーダ(不図示)などによって検出された各ローラの所定時間(第5時間)における回転量である。検出された回転量と各ローラの円周方向の長さによって、第5時間における記録用紙74の搬送距離が算出される。第4時間と算出された搬送距離によって、記録用紙74の搬送方向の長さが算出される。そして、制御部130は、算出された記録用紙74の搬送方向の長さと、ROM132などに記憶されているA4サイズの搬送方向の長さに関する情報とを比較して、同一ならA4サイズであると判断し、異なるならA4サイズでないと判断する。
その後、記録用紙74はプラテン42上へ搬送され、記録部24が第3位置に移動されて、記録用紙74の裏面に画像が記録される(S140)。両面に画像が記録された記録用紙74は、搬送路65から排紙保持部79へ排出される(S150)。
一方、ステップS120において、記録用紙74の搬送方向の長さがA4サイズであると判断されると(S120:Yes)、記録部24がニュートラル位置に移動されて、ASFモータ115から第4搬送ローラ68への駆動伝達が停止され、第4搬送ローラ68の駆動が停止される(S160)。本実施形態では、第4搬送ローラ68の停止タイミングは、記録用紙74の先端がレジストセンサ110に到達したタイミングである。なお、第4搬送ローラ68の停止タイミングは、上述のタイミングに限らない。例えば、記録用紙74の先端がレジストセンサ110に到達してから所定時間経過したタイミングであってもよい。ここで、所定時間は、記録用紙74の先端がレジストセンサ110を通過してから記録部24と対向するプラテン42上へ到達する直前までの時間である。以上より、制御部130は、算出した記録用紙74の搬送方向の長さに基づいて、第3ローラ対73の停止の有無を決定、つまり第3ローラ対73を制御している。
ステップS160における第4搬送ローラ68の停止により、当該停止のときに記録用紙74の第3ローラ対73に挟持されている部分より搬送向きの前の部分は、搬送が停止され、後ろの部分は、搬送用モータ114により駆動伝達される第2ローラ対72により搬送が継続される。当該搬送は、記録用紙74の後端が第2ローラ対72を抜けるまで継続される(S170)。つまり、制御部130は、算出した記録用紙74の搬送方向の長さに基づいて、第2ローラ対72を制御している。記録用紙74の後端が第2ローラ対72を抜けるまでの時間は、算出した記録用紙74の搬送方向の長さ、第3ローラ対73からレジストセンサ110の距離(つまり記録用紙74の当該前の部分の長さ)、第3ローラ対73から第2ローラ対72までの距離、各ローラの搬送速度などから算出可能である。
なお、第3ローラ対73が停止しているため、第2ローラ対72により反転搬送路67に搬送された記録用紙74の後ろの部分は、第3ローラ対73と第2ローラ対72の間の反転搬送路67においてたるむこととなる。この記録用紙74のたるんだ部分は、上述した空間34に退避される(図8(C)に示される状態)。
記録用紙74の後端が第2ローラ対72を抜けると(S170:Yes)、記録部24が第2位置に移動されて、ASFモータ115から第4搬送ローラ68への駆動伝達が再開され、第4搬送ローラ68の駆動が再開される(S180)。以上より、制御部130は、反転搬送路67を案内される記録用紙74の先端が第1ローラ対71に当接する前に、記録用紙74の後端を第2ローラ対72から離間させる。また、制御部130は、反転搬送路67を案内される記録用紙74の先端が第1ローラ対71に当接する前に第3ローラ対73を停止させ、記録用紙74の後端が第2ローラ対72から離間した後に第3ローラ対73を駆動させる。その後、ステップS130〜S150と同様の処理が実行される。
[実施形態の効果]
上述の実施形態においては、反転搬送路67を案内されている記録用紙の先端が第1ローラ対71に当接する前に第3ローラ対73が停止される。また、第3ローラ対73は、第2ローラ対72から第1ローラ対71への記録用紙の搬送経路である反転搬送路67に設けられている。よって、第3ローラ対73の停止後に、記録用紙が反転搬送路67における第3ローラ対73より第1ローラ対71側に搬送されることはない。したがって、記録用紙の先端が第1ローラ対71に当接することが防止可能である。
また、上述の実施形態においては、記録用紙の後端が第2ローラ対72から離間した後に第3ローラ対73が駆動されるため、第2ローラ対72に挟持された記録用紙74が第3ローラ対73によって強引に引き抜かれることはない。したがって、負荷変動や記録用紙の搬送速度の変動が防止可能である。
また、上述の実施形態においては、記録用紙の搬送方向の長さが第2ローラ対72から反転搬送路67を介して第1ローラ対71までの距離より長い場合でも、記録用紙の余剰分が空間34に退避可能である。したがって、複合機10の内部において記録用紙が詰まる確率が低減される。
また、上述の実施形態においては、制御部130は、シート搬送制御を実行するために、記録用紙の搬送方向の長さについての情報を必要とする。制御部130は、レジストセンサ110による検知結果に基づいて、レジストセンサ110が記録用紙を検知してから検知しなくなるまでの時間を算出する。次に、制御部130は、算出した時間における第1ローラ対71、第2ローラ対72又は第3ローラ対73の回転量に関する情報に基づいて記録用紙が搬送される速度を算出する。そして、制御部130は、算出した時間及び速度に基づいて、記録用紙の搬送方向の長さを算出することができる。
[実施形態の変形例1]
上述の実施形態においては、所定のタイミングで第3ローラ対73を停止させることで、第2ローラ対72による記録用紙の搬送を第3ローラ対73による記録用紙の搬送より高速で実行する場合について説明した。
しかし、反転搬送路67を案内される記録用紙の先端が搬送路65における記録部24と対向する位置や第1ローラ対71に当接する位置に到達する前に、記録用紙の後端を第2ローラ対72から離間可能であるならば、図6のステップS160において第3ローラ対73を停止させずに駆動させ続けてもよい。この場合、第2ローラ対72による記録用紙の搬送速度が、第3ローラ対73による記録用紙の搬送速度よりも高速とするために、以下のような方法が考えられる。例えば、制御部130が、搬送用モータ114とASFモータ115を制御して、第3搬送ローラ45を第4搬送ローラ68よりも高速で回転させることが考えられる。また、第4搬送ローラ68のギヤ比を第3搬送ローラ45のギヤ比より大きくすることが考えられる。
上述の実施形態においては、記録用紙の先端が第3ローラ対73を抜けたときから記録部24と対向する位置に到達するまでの第1時間は、第3ローラ対73による記録用紙の搬送速度と、第3ローラ対73から搬送路65における記録部24と対向する位置までの距離によって定まる。また、記録用紙の先端が第3ローラ対73を抜けたときから記録用紙の後端が第2ローラ対72を抜けるまでの第2時間は、第2ローラ対72による記録用紙の搬送速度と、記録用紙の先端が第3ローラ対73を抜けたときに第2ローラ対72を抜けていない記録用紙の搬送方向の長さによって定まる。
したがって、第2時間が第1時間より短くなるように、第3ローラ対73及び第2ローラ対72による記録用紙の搬送速度が定められることにより、反転搬送路67を案内されている記録用紙の先端が搬送路65における記録部24と対向する位置に到達する前に、当該記録用紙の後端が第2ローラ対72から離間される。
また、上述の実施形態においては、記録用紙の先端が第3ローラ対73を抜けたときから第1ローラ対71に当接するまでの第3時間は、第3ローラ対73による記録用紙の搬送速度と、第3ローラ対73から第1ローラ対71までの距離によって定まる。また、第2時間についは、上述と同様にして定まる。
したがって、第2時間が第3時間より短くなるように、第3ローラ対73及び第2ローラ対72による記録用紙の搬送速度が定められることにより、反転搬送路67を案内されている記録用紙の先端が第1ローラ対71に当接する前に、当該記録用紙の後端を第2ローラ対72から離間させることが可能である。これにより、搬送路65における記録部24より第1搬送向きの下流側から反転搬送路67を介して搬送路65における第1ローラ対71より第1搬送向きの上流側へ搬送される記録用紙の先端部分が、記録用紙を第2搬送向きに搬送するように回転する第1ローラ対71と当接することはない。したがって、両面画像記録が実行される際の記録用紙の搬送において、当該記録用紙が汚れたり、当該記録用紙から紙粉が発生したりすることが防止される。
[実施形態の変形例2]
上述の実施形態においては、給紙ローラ25及び第4搬送ローラ68はASFモータ115から駆動伝達され、第1搬送ローラ60、第2搬送ローラ62及び第3搬送ローラ45は搬送用モータ114から駆動伝達される場合について説明したが、第4搬送ローラ68が搬送用モータ114から駆動伝達されてもよい。
第4搬送ローラ68は記録用紙を第3搬送向きへ搬送する。しかし、搬送用モータ114は正逆回転方向へ回転するため、このような構成の場合、第4搬送ローラ68は、搬送用モータ114の回転の向きによっては、記録用紙を第3搬送向きとは逆向きへ搬送してしまう。
これを防止し、第4搬送ローラ68が記録用紙を常に第3搬送向きへ搬送するようにするため、変形例2では、プリント部11に駆動伝達機構75が設けられる。以下に詳述する。図3及び図4に示されるように、第4搬送ローラ68は、搬送用モータ114から駆動伝達機構75を介して正逆回転方向の駆動力が伝達されて回転される。駆動伝達機構75は、第1搬送ローラ60と同軸であって搬送路65の右側又は左側に軸支されており、第1搬送ローラ60と一体に回転する中間ギヤ76、及び遊星ギヤ77から構成されている。
遊星ギヤ77は、中間ギヤ76と噛合される第1伝達ギヤ721と、第1伝達ギヤ721及び第4搬送ローラ68と噛合可能な第2伝達ギヤ722と、第1伝達ギヤ721及び後述する第4伝達ギヤ724と噛合可能な第3伝達ギヤ723と、第3伝達ギヤ723及び第4搬送ローラ68と噛合可能な第4伝達ギヤ724とを備えている。
第1伝達ギヤ721は、プリンタ部11の側面のフレームなどから立設された軸を中心に回転可能に軸支されている。また、各伝達ギヤ721〜724は、V字形状の板部材725によって、各ギヤの軸を中心に回転可能に軸支されている。詳細には、第1伝達ギヤ721が板部材725のV字形状の屈曲部で軸支され、第2伝達ギヤ722及び第4伝達ギヤ724が板部材725のV字形状の端部で軸支され、第3伝達ギヤ723が第1伝達ギヤ721と第4伝達ギヤ724の間で軸支される。これにより、各伝達ギヤ722〜724は、第1伝達ギヤ721を回動中心軸として回動可能である。
図3及び図4に示されるように、第1搬送ローラ60及び中間ギヤ76が実線矢印の向きに回転することによって第1伝達ギヤ721が実線矢印の向き(図3と図4では逆向きである。)に回転すると、各伝達ギヤ722〜724は、第1伝達ギヤ721を回動中心軸として一点鎖線矢印の向きに回動するとともに、破線矢印の向きに回転する。その結果、第4搬送ローラ68は、図3及び図4のいずれにおいても同じ向きの実線矢印の向きに回転し、第2ローラ対72によって反転搬送路67に搬送されてきた記録用紙を挟持して第3搬送向きに搬送する。以上より、駆動伝達機構75は、第1搬送ローラ60が正転又は逆転のいずれに回転されても、記録用紙を第3搬送向きへ搬送させる
変形例3の場合、変形例1で説明した制御(第2ローラ対72による記録用紙の搬送速度を、第3ローラ対73による記録用紙の搬送速度よりも高速とし、図6のステップS160において第3ローラ対73を停止させずに駆動させ続ける制御)を実行することによって、シート搬送制御を実現できる。この場合のシート搬送制御の手順は、第4搬送ローラ68の駆動源が搬送用モータ114であることによる相違の他、図6の場合と以下の点で異なる。
つまり、図6のステップS120の用紙サイズの判定は実行されず、ステップS110の処理からステップS130の処理へ直接遷移する。これにより、ステップS160〜S180の処理は実行されない。ステップS130においては、変形例1で説明したように、第2ローラ対72による記録用紙の搬送速度が、第3ローラ対73による記録用紙の搬送速度よりも高速であるために、反転搬送路67を案内される記録用紙の先端が搬送路65における記録部24と対向する位置や第1ローラ対71に当接する位置に到達する前に、記録用紙の後端が第2ローラ対72から離間される。
[実施形態の変形例3]
上述の実施形態においては、制御部130は、レジストセンサ110が記録用紙を検知した後、更に記録用紙を検知しなくなるまでの第4時間、及び第4時間における第1ローラ対71、第2ローラ対72又は第3ローラ対73の回転量に関する情報に基づいて、複合機10を搬送される記録用紙の搬送方向の長さを算出した。しかし、制御部130は、操作パネル17において入力された用紙サイズに基づいて複合機10を搬送される記録用紙の搬送方向の長さを判断し、判断した記録用紙の搬送方向の長さに基づいて第2ローラ対72及び第3ローラ対73を制御してもよい。例えば、操作パネル17に設けられた液晶ディスプレイに表示されたA4やB5といった用紙サイズから、特定の用紙サイズが選択されると、選択された用紙サイズが制御部130へ知らされ、制御部130は用紙サイズを判断する。
この場合、画像が記録される記録用紙のサイズ情報が操作パネル17から制御部130に与えられるため、制御部130は、当該サイズ情報により記録用紙の搬送方向の長さを判断することができる。
10:複合機
17:操作パネル
24:記録部
41:経路切換部
65:搬送路
67:反転搬送路
71:第1ローラ対
72:第2ローラ対
73:第3ローラ対
110:レジストセンサ
130:制御部

Claims (6)

  1. シートを案内する第1搬送路と、
    上記第1搬送路を案内されるシートに画像を記録する記録部と、
    上記第1搬送路における上記記録部より第1搬送向きの上流側に設けられており、正転又は逆転の一方へ回転することによってシートを第1搬送向きへ搬送する第1ローラ対と、
    上記第1搬送路における上記記録部より上記第1搬送向きの下流側から上記第1搬送路における上記第1ローラ対より上記第1搬送向きの上流側へシートを案内する第2搬送路と、
    上記第1搬送路における上記記録部より上記第1搬送向きの下流側に設けられており、上記記録部を通過したシートを更に下流側へ搬送する第1姿勢と、当該シートを上記第2搬送路へスイッチバック搬送する第2姿勢との間で姿勢変化可能に構成された経路切換部と、
    上記第1搬送路における上記経路切換部より上記第1搬送向きの下流側に設けられており、上記第1ローラ対と同方向に回転するように構成され、正転又は逆転の一方へ回転することによってシートを上記第1搬送向きへ搬送し、正転又は逆転の他方へ回転することによってシートを上記第1搬送向きと逆向きの第2搬送向きへ搬送する第2ローラ対と、
    上記第2搬送路に設けられており、回転することによってシートを第3搬送向きへ搬送して、上記第2ローラ対及び上記経路切換部によって上記第2搬送路に搬送されてきたシートを上記第1搬送路へ案内する第3ローラ対と、
    上記第2ローラ対によるシートの搬送を上記第3ローラ対によるシートの搬送より高速で実行し、上記第2ローラ対及び上記第3ローラ対の間においてシートをたるませながら搬送することによって、上記第2搬送路を案内されるシートの先端が上記第1搬送路における上記記録部と対向する位置に到達する前に、当該シートの後端を上記第2ローラ対から離間させる制御部と、を備えた画像記録装置。
  2. 上記制御部は、上記第2搬送路を案内されるシートの先端が上記第1ローラ対に当接する前に、当該シートの後端を上記第2ローラ対から離間させる請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記制御部は、上記第2搬送路を案内されるシートの先端が上記第1ローラ対に当接する前に上記第3ローラ対を停止させ、当該シートの後端が上記第2ローラ対から離間した後に上記第3ローラ対を駆動させる請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第2ローラ対と上記第3ローラ対の間の上記第1搬送路及び/又は上記第2搬送路に、たるんだシートを退避させるための空間が設けられている請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記第1搬送路を案内されるシートの有無を検知するシート検知部、を更に備え、
    上記制御部は、上記シート検知部がシートを検知した後、更にシートを検知しなくなるまでの時間、及び当該時間における上記第1ローラ対、第2ローラ対又は第3ローラ対の回転量に関する情報に基づいて、当該装置を搬送されるシートの搬送方向の長さを算出し、算出したシートの搬送方向の長さに基づいて、上記第2ローラ対及び上記第3ローラ対を制御する請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 画像が記録されるシートサイズが入力される入力部を更に備え、
    上記制御部は、上記入力部において入力されたシートサイズに基づいて当該装置を搬送されるシートの搬送方向の長さを判断し、判断したシートの搬送方向の長さに基づいて上記第2ローラ対及び上記第3ローラ対を制御する請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
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