JP5243513B2 - 流体制御弁の弁座構造 - Google Patents

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Description

この発明は、流体の流れを制御する流体制御弁の弁座構造に関する。詳しくは、例えば、半導体製造装置等において、弁座に対し、ダイヤフラム弁体が当接または離間することにより、高温ガス等の流体の流れを制御するダイヤフラム弁の弁座構造に関する。
半導体製造工程や液晶パネル製造工程等では、約200℃まで加熱したH2ガス、Arガス等の高温ガスを、半導体製造装置等に供給またはその遮断をするにあたり、この高温ガスの流れを制御する流体制御弁として、例えば、特許文献1,2に開示されているようなメタルダイヤフラム弁が用いられている。
図6及び図7に、特許文献1のメタルダイヤフラム弁を説明する図を示す。特許文献1は、図6及び図7に示すように、弁棒230による押圧またはその解除により、弁座250に対し、当接または離間するメタルダイヤフラム260を、時効硬化熱処理によりビッカース硬度Hv500以上に形成したメタルダイヤフラム弁201である。このメタルダイヤフラム弁201では、弁棒230の押圧を解除したときに、メタルダイヤフラム260が原形状に弾性復帰する。
特許文献1は、メタルダイヤフラム260を、ビッカース硬度Hv500以上に硬化させたことにより、メタルダイヤフラム弁201が高温に加熱された環境下にあっても、閉弁時に、弁座250からメタルダイヤフラム260への反力の低下と、開弁時に、メタルダイヤフラム260に生じる熱膨張を抑えることができている。特許文献1には、弁座250の形状、材質及び構造等については、何ら記載されていないが、特許文献1では、メタルダイヤフラム260を硬く形成することにより、高温ガスの流れを制御するとき、メタルダイヤフラム260と弁座250との間に存在するギャップαが一定に保たれるとされている。
図8及び図9に、特許文献2のメタルダイヤフラム弁を説明する図を示す。特許文献2は、図8及び図9に示すように、ダイヤフラム押え365を介したステム366による押圧またはその解除により、円形状のメタルダイヤフラム360を、弁座350に対し、当接または離間させるメタルダイヤフラム弁301である。メタルダイヤフラム360は、ステンレス製の薄板とニッケルコバルト合金製の薄板とを積層した金属製薄板であり、中央部を上方に膨出させた逆皿形状に形成されている。弁座350は、PFA等の合成樹脂製で形成され、ボディ340の弁挿着溝に、かしめにより固定されている。
特許文献2では、図9に示すように、弁座350に対するダイヤフラム押え365のストロークΔSを、メタルダイヤフラム360中央部で弁座350からの最大膨出高さΔhの約55〜70%に相当する高さに設定することにより、メタルダイヤフラム弁301のCv値を0.55〜0.8とすることができるとされている。
また、先行技術文献は挙げていないが、特許文献2と同様に、PFA等の合成樹脂製で形成したリング状の弁座部材を、ボディの弁挿着溝にかしめで固定したメタルダイヤフラム弁がある。図10は、弁座部材の形状を説明する図であり、後述する図1中、A部に相当する拡大図である。このメタルダイヤフラム弁では、図10に示すように、弁座部材150の径方向CRに対する弁体当接離間部151の肉厚として、第1肉厚をt1とすると、弁座部材150は、その高さ方向AXの第2肉厚t2を、第1肉厚t1の2.7倍程度に形成したものである。
このメタルダイヤフラム弁では、閉弁状態になったときに、弁体(図示省略)が弁座部材150により深く食い込んで確実に密着することで、弁体と弁座部材150とのシール性が高くなっている。
特開2008−151270号公報 特開2007−64333号公報
しかしながら、従来のメタルダイヤフラム弁では、以下の問題があった。
メタルダイヤフラム弁は、弁体が弁座に当接または離間することにより、高温ガス等の流体の流れを制御する弁であり、閉弁状態では、弁体が弁座に食い込んで弁座と密着することで、流体の流れが遮断される。また、開弁状態では、弁室を流れる流体の流量は、弁座と弁体とが離間したときのストロークで決定される。
弁体が弁座に当接して閉弁したときには、弁座は、弁体から押圧力を受けて、弁体と当接した部分で大きく沈み込む。一方、この状態から開弁すると、弁体からの押圧力による反力が弁座に作用して、弁座の沈み込んだ部分が、沈み込む前の形状に復元しようとする。
また、流体が例示した高温ガスで、メタルダイヤフラム弁によりこの高温ガスの流れを制御する場合、メタルダイヤフラム弁の弁室にある弁体及び弁座等は高温下に晒される。この場合、閉弁状態から開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポートから弁室を通じて出力ポートに流れ続けたときに、開弁後、沈み込んでいた弁座は、沈み込む前の形状に徐々に復元しようとする。また、このとき弁室の温度は、高温ガスが流通していない閉弁状態のときの温度よりも上昇し、この温度上昇に伴い、弁座が熱膨張する。
メタルダイヤフラム弁では、開弁後、流体が流れている間、反力により弁体に向けた復元量と、弁室の温度上昇により弁体に向けた熱膨張量との和に相当する分の変形が、開弁後、時間の経過と共に弁座に発生し、弁座と弁体との実質的なストロークが変化する。
すなわち、開弁直後では、弁座が沈み込み、かつ弁座は高温ガスが流通する前の冷えた温度となっており、弁座は弁体からより離れ、弁座と弁体とのストロークは大きくなっている。
その一方、開弁後、所定時間が経過すると、弁座が復元し、かつ弁座は、流通する高温ガスの温度まで上昇し膨張しているため、弁座は弁体により近づき、弁座と弁体とのストロークは小さくなる。
従って、開弁直後と、開弁後、所定時間経過した後とでは、弁座と弁体とのストロークが変化することから、開弁時に高温ガスが弁室を流通している間、高温ガスの流量(Cv値)は、開弁直後と、開弁後、所定時間経過後とで変動する。
特許文献1では、メタルダイヤフラム260の開閉によって変形が大きく生じる弁座50の材質及び構造等については、何ら記載されていないが、もし弁座50が金属製の場合、弁座50がほとんど変形しないで、メタルダイヤフラム260と弁座50とが当接して閉弁する。
しかしながら、閉弁時に、メタルダイヤフラム260と弁座50とが金属同士で接触するため、弁座50に傷が発生し易く、メタルダイヤフラム260との接触回数がたった5万回程度でシール性能が低下はじめるという弁座50の耐久性に問題が生じる。
一方、弁座50が、金属製の弁座より耐久性の高い樹脂製であるにしても、高温下でメタルダイヤフラム260の開閉によって変形が大きく生じる易い弁座50の形状について、何ら工夫がなされていない。
特許文献2は、弁座350に対するダイヤフラム押え365のストロークΔSを、メタルダイヤフラム360中央部で弁座350からの最大膨出高さΔhの約55〜70%に相当する高さに設定して、Cv値が0.55〜0.8に収まるようにしている。
しかしながら、特許文献2は、弁座350を、金属より軟化し易いPFA等の合成樹脂製で形成しているのにも拘わらず、メタルダイヤフラム360の開閉によって変形が大きく生じる易い弁座350の形状について、何ら工夫がなされていない。
よって、特許文献1,2では、閉弁状態から開弁操作後、長時間にわたり高温ガスを入力ポートから弁室を通じて出力ポートに流すと、反力によりメタルダイヤフラム260,360に向けた復元量と、弁室の温度上昇によりメタルダイヤフラム260,360に向けた熱膨張量との和に相当する分の変形が、開弁後、時間の経過と共に弁座250,350に発生する。その結果、弁座250,350とメタルダイヤフラム260,360との実質的なストロークは変化し、開弁後、時間の経過と共にストローク差が大きく生じてしまう。
このように、弁座250,350とメタルダイヤフラム260,360とのストローク差が、開弁後に生じると、開弁状態で流れる流体の流量にバラツキが生じてしまい、弁の流量制御精度として、Cv値の低下を、近年、半導体製造等の精密部品製造分野で求められている開弁後0.2以内に抑えることができない問題があった。
また、第2肉厚t2を第1肉厚t1の2.7倍程度の大きさで形成した従来のメタルダイヤフラム弁では、弁体と弁座部材150とのシール性が金属製の弁座より高くなっているものの、特許文献1,2と同様、開弁状態になったときに、流れる流体の流量にバラツキが生じ、安定した流量で流体を流すことができない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、弁体とのシール性を確保しつつ、制御する流体を流し続けている間、その流量変動を小さく抑制することができる流体制御弁の弁座構造を提供することを目的とする。
上記の問題点を解決するために、本発明の流体制御弁の弁座構造弁は、次の構成を有している。
(1)弁体と、入力ポートと出力ポートとが形成されたボディと、該ボディに設けた弁座部材とを有し、弁座部材に対し、弁体が当接または離間することにより、高温流体の流れを制御する流体制御弁の弁座構造において、弁座部材は、フッ素系樹脂からなり、リング状に形成され、弁体が当接する弁体当接離間部を有し、弁座部材の径方向に対する弁体当接離間部の肉厚を、第1肉厚t1(0<t1)とすると、当該流体制御弁の軸線方向に沿う方向に対し、弁座部材の高さである第2肉厚t2が、0.5t1≦t2≦1.5t1の範囲内で形成され、前記高温流体が流れ続けている間、Cv値の変動が0.2以下であることを特徴とする
(2)(1)に記載する流体制御弁の弁座構造において、弁座部材は、ボディと別体であり、ボディにかしめによって固定されていることを特徴とする。
)()に記載する流体制御弁の弁座構造において、弁座部材は、弁体当接離間部の下方に位置する弁座固定部を有し、弁座固定部は、第1肉厚t1より幅広で形成され、弁座部材は、弁座固定部をボディの一部で弁座部材の径方向に挟持して固定されていることを特徴とする。
上記構成を有する本発明の流体制御弁の弁座構造の作用・効果について説明する。
(1)弁体と、入力ポートと出力ポートとが形成されたボディと、該ボディに設けた弁座部材とを有し、弁座部材に対し、弁体が当接または離間することにより、流体の流れを制御する流体制御弁の弁座構造において、弁座部材は、リング状に形成され、弁体が当接する弁体当接離間部を有し、弁座部材の径方向に対する弁体当接離間部の肉厚を、第1肉厚t1(0<t1)とすると、当該流体制御弁の軸線方向に沿う方向に対し、弁座部材の高さである第2肉厚t2が、0.5t1≦t2≦1.5t1の範囲内で形成されているので、例えば、半導体製造工程において、H2ガス、Arガス等を約200℃まで加熱した高温ガスの流れを、本発明の流体制御弁の弁座構造で構成した流体制御弁(以下、単に「発明流体制御弁」という。)で制御する場合、閉弁状態から開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポートから弁室を通じて出力ポートに流れ続けたときに、弁座部材と弁体とのストロークで、開弁直後と、開弁後、所定時間経過した後とのストローク差を、小さく抑制できるようになり、発明流体制御弁の弁室を流れる流体(一例として高温ガス)の流量変動を小さくすることができる。
よって、弁の流量制御精度として、開弁後のCv値の低下を、近年、半導体製造等の精密部品製造分野で求められている0.2以内に抑えることができ、開弁状態で流れる流体の流量のバラツキを小さく抑制することができる。
その一方で、閉弁状態になったときには、弁体が弁座部材にしっかりと食い込み、弁座部材と密着して高いシール性が確保でき、出力ポートに向けた高温ガス等の流体の流れが、洩れなく遮断できる。
すなわち、本発明の流体制御弁の弁座構造では、弁座部材は、リング状に形成され、弁体が当接する弁体当接離間部を有し、弁座部材の径方向に対し、弁体当接離間部の肉厚である第1肉厚t1(0<t1)とすると、当該流体制御弁の軸線方向に沿う弁座高さ方向に対し、弁座部材の肉厚である第2肉厚t2が、0.5t1≦t2≦1.5t1の範囲内で形成されている。
弁体による押圧力が弁座部材の弁体当接離間部に作用したとき、第2肉厚を第1肉厚の2.7倍程度に形成した従来のメタルダイヤフラム弁の弁座構造では、弁体当接離間部の沈み込み量が、例えば、0.5mmである。これに対し、本発明の流体制御弁の弁座構造では、同じ大きさの押圧力であっても、沈み込み量が0.25mm等と、半分程度等に小さくなる。
また、開弁後、反力により弁体に向けた弁座部材の復元量も、沈み込み量と同様、半分程度等となる。
また、閉弁状態から開弁操作後、例示したように、高温ガスが、長時間にわたり入力ポートから弁室を通じて出力ポートに流れ続けたとき、弁室の温度は、高温ガスが流通していない閉弁状態のときの温度よりも上昇して、弁座部材(弁体当接離間部)が熱膨張する。第2肉厚が第1肉厚の1.5倍以下で形成された本発明の流体制御弁の弁座構造と、第2肉厚を第1肉厚の2.7倍程度に形成した従来のメタルダイヤフラム弁の弁座構造とを対比しても、弁座部材の弁座高さに比例して第2肉厚が小さい分、本発明の流体制御弁の弁座構造の弁座部材の熱膨張量は、従来のメタルダイヤフラム弁の弁座構造より小さくなる。
よって、本発明の流体制御弁の弁座構造では、開弁後、弁座部材において、反力による復元量と、弁室の温度上昇に伴う熱膨張量との和に相当する変形量は、従来のメタルダイヤフラム弁の弁座構造の場合より小さく抑えられる。
すなわち、発明流体制御弁により、例示した高温ガス(流体)の流れを制御する場合、閉弁状態から開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポートから弁室を通じて出力ポートに流れ続けたとき、弁座部材と弁体との実質的なストロークについて、開弁直後と、開弁後、所定時間経過した後とを比較しても、ストローク差が少なくなっている。
その結果、開弁時に高温ガスが弁室を流れ続けている間、高温ガスの流量の変動をより小さく抑えることができ、従来では、開弁後のCv値が0.4も低下していたものが、本発明の流体制御弁の弁座構造では、近年、半導体製造等の精密部品製造分野で要求される0.2以内に抑えることができる。
ここで、Cv値について説明する。
Cv値とは、流体制御弁の弁体を所定開度に開弁した状態において、「入力ポート側と出力ポート側との圧力差が1psi(6.895kPa)に保って、60°F(約15.5℃)の清水を流した場合の清水の流量を、USgal/min(1USgal=3.785L)(gpm)で表わした数値」と定義された無次元の数値である。
Cv値は、流体流量計や流体圧力計等の周知の計測機器を用いて実測で求められ、弁体の弁開度を全開にしたときに、約15.5℃の清水が、差圧6.895kPaで、流量3.785Lで流れるときを、Cv値=1としている。Cv値は次式により算出する。
Cv値=Q・(G/ΔP)^(1/2)
Q(gpm):流体の流量、G:流体の比重、ΔP(psi):流体の圧力差
Cv値が大きい流体制御弁ほど、流体制御弁を流通する流体の流路が大きくなる。本発明の流体制御弁の弁座構造は、制御する流体を主に気体とし、弁体を全開にしたときに、弁座部材と弁体とのフルストロークが1mm程度の発明流体制御弁を対象としている。
すなわち、本発明の流体制御弁の弁座構造は、例えば、弁座部材と弁体とのストロークが0.9mm、弁開度全開で開弁直後のCv値が0.7等の発明流体制御弁を対象としている。開弁後のCv値の低下を0.2以内に抑えたいという要求は、半導体製造等の精密部品製造分野では、発明流体制御弁のような流体制御弁が多く使用されており、市場が要求する製品の高精度化、及び製品の高品質化を、精密部品製造業界が実現するために、精密部品製造業界から出されたものである。この要求は、開弁後、所定時間経過後に、開弁直後のCv値0.7の30%減までに相当するCv値0.5までの低下に留めることで、精密部品(製品)の品質を確保する目安になるとされている。
一方で、弁座部材が第2肉厚を第1肉厚の0.5倍以上に形成されているので、閉弁状態になったときに、弁座部材は、弁体がより深く食い込むための変形代を、十分に確保できていることから、弁座部材と弁体とが密着して高いシール性が確保でき、出力ポートに向けた高温ガス等の流体の流れが、洩れなく遮断できる。
従って、本発明の流体制御弁の弁座構造では、弁体とのシール性を確保しつつ、制御する流体を流し続けている間、その流量変動を小さく抑制することができる、という優れた効果を奏する。
(2)弁座部材は、フッ素系樹脂からなるので、例えば、弁体が金属製等で形成されていると、閉弁時に弁体が弁座部材に適度に食い込む適切な硬度が得られ、弁座部材と弁体とが密着し易くなる。また、腐食性を有する流体を制御する場合でも、弁座部材は、この流体によって腐食しない。
なお、フッ素系樹脂としては、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PI(ポリイミド)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)(2フッ化)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)(3フッ化)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)(4フッ化)等が挙げられる。
(3)弁座部材は、ボディと別体であり、ボディにかしめによって固定されているので、弁座部材をボディに取付ける作業が容易にできる。
(4)弁座部材は、弁体当接離間部の下方に位置する弁座固定部を有し、弁座固定部は、第1肉厚t1より幅広で形成され、弁座部材は、弁座固定部をボディの一部で弁座部材の径方向に挟持して固定されているので、弁座部材は安定した状態で固定できており、閉弁時に、弁体の動作異常により、弁体が当該流体制御弁の軸線方向に沿って弁座部材に当接せず、この軸線に対し傾いて弁座部材に当接した場合でも、弁座部材は、その径方向にずれてしまうことはない。
実施形態に係るガス制御弁を示す説明図である。 図1中、A部拡大図であり、実施例1に係るガス制御弁の弁座構造を示す説明図である。 図2と同様、実施例2に係るガス制御弁の弁座構造を示す説明図であり、図1中、A部に相当する拡大図である。 変形例に係るガス制御弁の弁座構造を示す説明図であり、図1中、A部に相当する拡大図である。 開弁後の時間と、流れる高温ガスの流量との関係について、実施例1と比較例とを対比した表である。 特許文献1に開示されたメタルダイヤフラム弁を説明する図を示す。 図6中、B部拡大図である。 特許文献2に開示されたメタルダイヤフラム弁を説明する図を示す。 図8中、C部拡大図である。 比較例に係るメタルダイヤフラム弁の弁座構造を示す説明図である。
(実施形態)
以下、本発明に係る流体制御弁の弁座構造について、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態に係る流体制御弁は、例えば、半導体製造工程や液晶パネル製造工程等において、約200℃まで加熱したH2ガス、Arガス等の高温ガス(流体)を、半導体製造装置等に供給またはその遮断をするにあたり、この高温ガスの流れを制御するガス制御弁1である。実施形態では、このようなガス制御弁1の弁座構造について、説明する。
図1は、実施形態のうち、実施例1に係るガス制御弁を示す説明図であり、閉弁状態を示す。図2は、図1中、A部拡大図であり、第1実施例に係るガス制御弁の弁座構造を示す説明図である。
ガス制御弁1(流体制御弁)は、ダイヤフラム弁体60(弁体)と、入力ポート41と出力ポート42とが形成されたボディ40と、このボディ40に設けた弁座部材50とを有し、弁座部材50に対し、ダイヤフラム弁体60が当接または離間することにより、高温ガスの流れを制御する。
ガス制御弁1は、図1に示すように、大別してエア制御部2と弁制御部3とからなる。はじめに、エア制御部2について、説明する。
エア制御部2は、本実施形態では、2つの第1シリンダ10、第2シリンダ15と、2つの第1ピストン21、第2ピストン22と、区画部材23等を有し、何れもステンレス材等の金属からなる。第1シリンダ10には、操作ポート11、第1排気ポート12及び第2排気ポート13が形成されている。第1シリンダ10と第2シリンダ15とは、螺合により一体化されている。第1シリンダ10と第2シリンダ15との間には、区画部材23が挟み込まれ、第1,第2シリンダ10,15のシリンダ内部が、区画部材23によって第1加圧室25と第2加圧室26とに分けられている。第1シリンダ10には、第1ピストン21のための第1呼吸孔12と、第2ピストン22のための第2呼吸孔13とが、それぞれ形成されている。
第1ピストン21は、第1シリンダ10と区画部材23との間に配設され、第2ピストン22は、第2シリンダ15と区画部材23との間に配設されている。第1シリンダ10及び第2シリンダ15のシリンダ内部には、軸線方向AXに延びるピストンロッド30の上部が配置されている。ピストンロッド30の上部には、軸線方向AXに沿うパイロット孔30Hが穿孔されており、このパイロット孔30Hと交差して径方向CRに延びる2つの第1貫通孔31H、第2貫通孔32Hが形成されている。ピストンロッド30の下部は、次述する弁制御部3に配置されている。
次に、弁制御部3について説明する。
弁制御部3は、ボディ40、弁座部材50、ダイヤフラム弁体60、弁体押え65、ステム66、バネ67、ガイド部材71、バネ支持部材72、連結部材73、及び固定部材74等を有し、何れもステンレス材等の金属からなる。
ボディ40は、図1及び図2に示すように、入力ポート41と出力ポート42とを有している。入力ポート41と出力ポート42との間には、ボディ40とは別体である弁座部材50が設けられている。また、ボディ40には、弁座部材50を挿着する溝として、把持部43,43が、軸線AXを中心に、径方向CRの外側と内側にそれぞれ環状に形成されている。
弁座部材50は、リング状に形成され、ダイヤフラム弁体60が当接する弁体当接離間部51と、弁体当接離間部51の下方に位置する弁座固定部52とを有している。弁座部材50は、フッ素系樹脂からなり、本実施形態では、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)からなっている。
弁座部材50は、図2に示すように、弁座固定部52を把持部43,43の間に配置され、径方向CRの径内側にある把持部43と径外側にある把持部43とを、互いに向き合う方向にかしめることにより、径方向CRに挟持してボディ40に固定されている。
具体的には、弁座部材50は、弁体当接離間部51の下方に位置する弁座固定部52を有し、弁座固定部52は、第1肉厚t1より幅広で形成され、弁座部材50は、弁座固定部52をボディ40の一部である把持部43,43により、弁座部材50の径方向CRに挟持して固定されている。
弁座部材50では、当該弁座部材50の径方向CRに対する弁体当接離間部51の肉厚を、第1肉厚t1(0<t1)とすると、ガス制御弁1の軸線方向AXに沿う方向に対し、弁座部材50の高さである第2肉厚t2が、0.5t1≦t2≦1.5t1の範囲内で形成されている。第1肉厚t1及び第2肉厚t2との関係については、後に詳述する。
ダイヤフラム弁体60は、例えば、約200℃の高温ガスの雰囲気下において熱歪み等を生じ難くした処理を施したNi、Co系合金等の金属からなり、上方に膨出させた逆皿形状に形成され、自らの弾性力により軸線方向AX上方に原形復帰可能なメタルダイヤフラム弁体である。ダイヤフラム弁体60は、その径方向CR中央部を、弁体押え65の曲面形状の下面に合わせ、ガイド部材71に保持された弁体押え65と一体化されている。また、このダイヤフラム弁体60は、その径方向CR周縁部を、ボディ40とガイド部材71との間に挟み込んで固定されている。
ガイド部材71は、ボディ40と連結部材73との螺合によりボディ40内に固定され、この連結部材73と固定部材74との螺合により、バネ支持部材72が連結部材73と一体化されている。
ピストンロッド30の下部先端にはステム66が設けられている。ステム66は、弁体押え65の上面側で弁体押え65と当接するようになっている。ステム66とバネ支持部材72との間には、ステム66を下方に付勢する金属製のバネ67が配設されている。
ここで、Cv値の概念について説明する。
Cv値とは、流体制御弁の弁体を所定開度に開弁した状態において、「入力ポート側と出力ポート側との圧力差が1psi(6.895kPa)に保って、60°F(約15.5℃)の清水を流した場合の清水の流量を、USgal/min(1USgal=3.785L)(gpm)で表わした数値」と定義された無次元の数値である。
Cv値は、流体流量計や流体圧力計等の周知の計測機器を用いて実測で求められ、弁体の弁開度を全開にしたときに、約15.5℃の清水が、差圧6.895kPaで、流量3.785Lで流れるときを、Cv値=1としている。Cv値は次式により算出する。
Cv値=Q・(G/ΔP)^(1/2)
Q(gpm):流体の流量、G:流体の比重、ΔP(psi):流体の圧力差
Cv値が大きい流体制御弁ほど、流体制御弁を流通する流体の流路が大きくなる。本実施形態のガス制御弁1の弁座構造は、制御する流体を主に高温ガス(一例として、H2ガス、Arガス)等の気体とし、ダイヤフラム弁体60を全開にしたときに、弁座部材50とダイヤフラム弁体60とのフルストロークが1mm程度の流体制御弁を対象としている。
すなわち、本実施形態に係るガス制御弁1では、全開時のダイヤフラム弁体60と弁座部材50の弁体当接離間部51とのストロークStは、200℃の雰囲気下、開弁直後の状態において、S=0.9(mm)となるよう設定され、このときのCv値は0.7となっている。
次に、ガス制御弁1の作用について説明する。
操作ポート11にパイロットエアが供給されないと、ステム66は、バネ67の付勢力により弁体押え65と当接し、弁体押え65を介してダイヤフラム弁体60の径方向CR中央部を押圧する。これにより、図1に示すように、ダイヤフラム弁体60が弁座部材50の弁体当接離間部51に当接し閉弁されて、入力ポート41から出力ポート42に向けた高温ガスの流れが遮断される。
ガス制御弁1が閉弁状態にあるときには、第1貫通孔31Hが第1加圧室25と連通すると共に、第2貫通孔32Hが第2加圧室26と連通する。
一方、操作ポート11にパイロットエアが供給されると、パイロットエアは、パイロット孔30Hを通じて、第1貫通孔31Hと第2貫通孔32Hとに流れ、第1加圧室25と第2加圧室26とが同時に加圧される。第1ピストン21と第2ピストン22は、加圧されたパイロットエアにより、バネ67の付勢力に抗して上昇する。第1,第2ピストン21,22が上昇すると、ピストンロッド30を介してステム66が弁体押え65から離れ、ダイヤフラム弁体60の径方向CR中央部が、自らの弾性力で上方に復帰する。これにより、ダイヤフラム弁体60が弁座部材50の弁体当接離間部51と離間して開弁し、高温ガスが、入力ポート41から出力ポート42に向けて流れる。
開弁したダイヤフラム弁体60を閉弁させるときには、第1加圧室25及び第2加圧室26で加圧されたパイロットエアを、操作ポート11を通じて排気する。
次に、弁座部材50の具体的な形状として、第1肉厚t1及び第2肉厚t2との関係を、実施例1,2に係る弁座部材50の形状について、図2及び図3を用いて説明する。図3は、図2と同様、実施例2に係るガス制御弁の弁座構造を示す説明図であり、図1中、A部に相当する拡大図である。
(実施例1)
本実施例は、第2肉厚t2が、図2に示す弁座部材50の形状のように、t2=1.25t1の場合であり、具体的には、例えば、弁体当接離間部51の肉厚をt1=1.2(mm)、弁座部材50の高さt2=1.5(mm)の場合である。
実施例1では、ガス制御弁1が閉弁状態にあり、開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポート41から弁室を通じて出力ポート42に流れ続けたとき、開弁後、所定時間経過したときに、全開時のダイヤフラム弁体60と弁座部材50の弁体当接離間部51とのストロークStと、このときのCv値とを測った。
図5に、開弁後の時間と、流れる高温ガスの流量との関係について、本実施例に係るガス制御弁の弁座構造と、比較例として、従来に係るガス制御弁弁座構造とを対比した表を示す。
本実施例では、200℃の雰囲気下、図5に示すように、開弁直後のストロークStは、S=0.9(mm)であり、開弁後、所定時間経過した後のストロークStは、S=0.7(mm)であった。
また、開弁直後、ストロークStがS=0.9(mm)であるときのCv値は0.7であり、開弁後、所定時間経過後のストロークStがS=0.7(mm)であるときのCv値は0.5であった。
つまり、開弁直後と、開弁後、所定時間経過後とでは、ストローク差がΔS=0.2(mm)の減少と、Cv値の差が0.2の低下に留まった。
これに対し、比較例では、開弁直後のストロークStは、S=0.9(mm)であるものの、開弁後、所定時間経過した後のストロークStは、S=0.5(mm)であった。
また、開弁直後、ストロークStがS=0.9(mm)であるときのCv値は0.7であるものの、開弁後、所定時間経過後のストロークStがS=0.5(mm)であるときのCv値は0.3まで低下していた。
つまり、開弁直後と、開弁後、所定時間経過後とでは、ストローク差がΔS=0.4(mm)の減少と、Cv値の差が0.4まで低下した。
次に、実施例1と比較例との結果について、考察する。
ガス制御弁1は、ダイヤフラム弁体60が弁座部材50に当接または離間することにより、高温ガス等の流体の流れを制御する弁であり、閉弁状態では、ダイヤフラム弁体60が弁座部材50の弁体当接離間部51に食い込んで弁体当接離間部51と密着することで、高温ガス等の流れが遮断される。また、開弁状態では、弁室を流れる高温ガス等の流量は、弁座部材50とダイヤフラム弁体60とが離間したときのストロークStで決定される。
ダイヤフラム弁体60が弁座部材50の弁体当接離間部51に当接して閉弁したときには、弁体当接離間部51は、ダイヤフラム弁体60から押圧力を受けて、ダイヤフラム弁体60と当接した部分で大きく沈み込む。一方、この状態から開弁すると、ダイヤフラム弁体60からの押圧力による反力が弁座部材50に作用して、弁座部材50の沈み込んだ部分が、沈み込む前の形状に復元しようとする。
また、本実施形態のように、流体が例示した高温ガスで、ガス制御弁1によりこの高温ガスの流れを制御する場合、ガス制御弁1の弁室にあるダイヤフラム弁体60及び弁座部材50は、約200℃という高温下に晒される。この場合、閉弁状態から開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポート41から弁室を通じて出力ポート42に流れ続けたときに、開弁後、沈み込んでいた弁座部材50の弁体当接離間部51は、沈み込む前の形状に徐々に復元しようとする。また、このとき弁室の温度は、高温ガスが流通していない閉弁状態のときの温度よりも上昇し、この温度上昇に伴い、弁座部材50が熱膨張する。
ガス制御弁1では、開弁後、高温ガスが流れている間、反力によりダイヤフラム弁体60に向けた復元量と、弁室の温度上昇によりダイヤフラム弁体60に向けた熱膨張量との和に相当する分の変形が、開弁後、時間の経過と共に弁体当接離間部51(弁座部材50)に発生し、弁座部材50の弁体当接離間部51とダイヤフラム弁体60との実質的なストロークStが変化する。
すなわち、開弁直後では、弁体当接離間部51が沈み込み、かつ弁体当接離間部51は高温ガスが流通する前の冷えた温度となっており、弁体当接離間部51はダイヤフラム弁体60からより離れ、弁体当接離間部51とダイヤフラム弁体60とのストロークStは大きくなっている。
その一方、開弁後、所定時間が経過すると、弁体当接離間部51が復元し、かつ弁体当接離間部51は、流通する高温ガスの温度まで上昇し膨張しているため、弁体当接離間部51はダイヤフラム弁体60により近づき、弁体当接離間部51とダイヤフラム弁体60とのストロークStは小さくなる。
従って、開弁直後と、開弁後、所定時間経過した後とでは、弁体当接離間部51とダイヤフラム弁体60とのストロークStが変化することから、開弁時に高温ガスが弁室を流通している間、高温ガスの流量(Cv値)は、開弁直後と、開弁後、所定時間経過後とで変動する。
本実施形態では、弁座部材50は、リング状に形成され、ダイヤフラム弁体60当接する弁体当接離間部50を有し、弁座部材50の径方向CRに対し、弁体当接離間部50の肉厚である第1肉厚t1(0<t1)とすると、当該ガス制御弁1の軸線方向AXに沿う弁座高さ方向に対し、弁座部材50の肉厚である第2肉厚t2が、0.5t1≦t2≦1.5t1の範囲内であるt2=1.25t1倍に形成されている。
ダイヤフラム弁体60による押圧力が弁座部材50の弁体当接離間部51に作用したとき、第2肉厚を第1肉厚の2.7倍程度に形成した従来のメタルダイヤフラム弁(比較例)の弁座構造では、例えば、弁体当接離間部の沈み込み量が0.5mm、弁体当接離間部の復元量が0.3mmであった。
これに対し、本実施形態に係るガス制御弁1の弁座構造では、同じ大きさの押圧力であっても、弁体当接離間部51の沈み込み量が0.25mm等と、半分程度等に小さくなる。また、開弁後、反力によりダイヤフラム弁体60に向けた弁座部材50の弁体当接離間部51の復元量も0.15mmと、沈み込み量と同様、半分程度等となる。
また、閉弁状態から開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポート41から弁室を通じて出力ポート42に流れ続けたとき、弁室の温度は、高温ガスが流通していない閉弁状態のときの温度よりも上昇して、弁座部材50(弁体当接離間部51)が熱膨張する。第2肉厚t2が第1肉厚t1の1.5倍以下で形成された本実施形態のガス制御弁1の弁座構造と、第2肉厚t2を第1肉厚t1の2.7倍程度に形成した従来のメタルダイヤフラム弁の弁座構造とを対比しても、弁座部材50の弁座高さに比例して第2肉厚t2が小さい分、本実施形態に係るガス制御弁1の弁座構造において、弁座部材50(弁体当接離間部51)の熱膨張量(例えば、0.05mm)は、従来のメタルダイヤフラム弁の弁座構造の場合の熱膨張量(例えば、0.1mm)より小さくなる。
よって、本実施形態のガス制御弁1の弁座構造では、開弁後、弁座部材50において、反力による復元量と、弁室の温度上昇に伴う熱膨張量との和に相当する変形量は、従来のメタルダイヤフラム弁の弁座構造の場合より小さく抑えられる。
すなわち、ガス制御弁1により、例示した高温ガス(流体)の流れを制御する場合、閉弁状態から開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポート41から弁室を通じて出力ポート42に流れ続けたとき、弁座部材50とダイヤフラム弁体60との実質的なストロークStについて、開弁直後と、開弁後、所定時間経過した後とを比較しても、ストローク差が少なくなっている。
その結果、開弁時に高温ガスが弁室を流れ続けている間、高温ガスの流量の変動をより小さく抑えることができ、従来では、開弁後のCv値が0.4も低下していたものが、本実施形態のガス制御弁1の弁座構造では、近年、半導体製造等の精密部品製造分野で要求される0.2以内に抑えることができる。
開弁後のCv値の低下を0.2以内に抑えたいという要求は、半導体製造等の精密部品製造分野では、ガス制御弁1のような流体制御弁が多く使用されており、市場が要求する製品の高精度化、及び製品の高品質化を、精密部品製造業界が実現するために、精密部品製造業界から出されたものである。この要求は、開弁後、所定時間経過後に、開弁直後のCv値0.7の30%減までに相当するCv値0.5までの低下に留めることで、精密部品(製品)の品質を確保する目安になるとされている。
その一方で、本実施形態のガス制御弁1の弁座構造では、弁座部材50が第2肉厚t2を第1肉厚t1の0.5倍以上に形成されているので、閉弁状態になったときに、弁座部材50は、ダイヤフラム弁体60がより深く食い込むための変形代を、十分に確保できていることから、弁座部材50とダイヤフラム弁体60とが密着して高いシール性が確保でき、出力ポート42に向けた高温ガス等の流体の流れが、洩れなく遮断できる。
(実施例2)
弁座部材50Aは、実施例1と同様、図3に示すように、弁座固定部52Aを把持部43,43の間に配置され、径方向CRの径内側にある把持部43と径外側にある把持部43とを、互いに向き合う方向にかしめることにより、径方向CRに挟持してボディ40に固定されている。
本実施例では、第2肉厚t2が、図3に示す弁座部材50Aの形状のように、t2=0.63t1の場合であり、具体的には、例えば、弁体当接離間部51Aの肉厚をt1=2.2(mm)、弁座部材50の高さt2=1.5(mm)の場合である。この場合、弁体当接離間部51Aの沈み込み量が0.13mm、弁体当接離間部51Aの復元量が0.10mmであった。
また、実施例2の変形例として、図4に、実施例2の変形例に係るガス制御弁の弁座構造の説明図を示す。
変形例では、弁座部材50Bは、図4に示すように、弁座固定部52Bi,52Boを把持部43,43の間に配置され、径方向CRの径内側にある把持部43と径外側にある把持部43とを、互いに向き合う方向にかしめることにより、径方向CRに挟持してボディ40に固定されている。
弁座固定部52Bは、実施例2の弁体当接離間部52Aと同様であるが、ボディ40において、径方向CRに対し、把持部43,43の間に中間突起部44が立設され、この中間突起部44を挟んで、径方向CRの径内側に位置する弁座固定部52Biと、径外側に位置する弁座固定部52Boとが配置されている。弁座部材50Bは、その弁座固定部52Bi,52Boと中間突起部44とによって位置決めされ、把持部43,43及び中間突起部44でしっかりと押圧されて固定できている。
実施例2及び変形例についても、前述した実施例1と同様な考察であるため、考察の説明は省略する。
前述した構成を有する本実施形態に係るガス制御弁1の弁座構造の作用・効果について説明する。
本実施形態では、ダイヤフラム弁体60と、入力ポート41と出力ポート42とが形成されたボディ40と、該ボディ40に設けた弁座部材50とを有し、弁座部材50に対し、ダイヤフラム弁体60が当接または離間することにより、高温ガスの流れを制御するガス制御弁1の弁座構造において、弁座部材50は、リング状に形成され、ダイヤフラム弁体60が当接する弁体当接離間部51を有し、弁座部材50の径方向CRに対する弁体当接離間部51の肉厚を、第1肉厚t1(0<t1)とすると、当該ガス制御弁1の軸線方向AXに沿う方向に対し、弁座部材50の高さである第2肉厚t2が、0.5t1≦t2≦1.5t1の範囲内で形成されているので、例えば、半導体製造工程において、H2ガス、Arガス等を約200℃まで加熱した高温ガスの流れを、本実施形態のガス制御弁1の弁座構造で構成したガス制御弁1で制御する場合、閉弁状態から開弁操作後、高温ガスが、長時間にわたり入力ポート41から弁室を通じて出力ポート42に流れ続けたときに、弁座部材50の弁体当接離間部51とダイヤフラム弁体60とのストロークStで、開弁直後と、開弁後、所定時間経過した後とのストローク差を、小さく抑制できるようになり、ガス制御弁1の弁室を流れる高温ガス(流体)の流量変動を小さくすることができる。
よって、弁の流量制御精度として、開弁後のCv値の低下を、近年、半導体製造等の精密部品製造分野で求められている0.2以内に抑えることができ、開弁状態で流れる流体の流量のバラツキを小さく抑制することができる。
その一方で、閉弁状態になったときには、ダイヤフラム弁体60が弁座部材50の弁体当接離間部51にしっかりと食い込み、弁座部材50の弁体当接離間部51と密着して高いシール性が確保でき、出力ポート42に向けた高温ガス等の流体の流れが、洩れなく遮断できる。
従って、本実施形態に係るガス制御弁1では、ダイヤフラム弁体60とのシール性を確保しつつ、制御する高温ガスを流し続けている間、その流量変動を小さく抑制することができる、という優れた効果を奏する。
また、本実施形態に係るガス制御弁1では、弁座部材50は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素系樹脂からなるので、例えば、ダイヤフラム弁体60が金属製等で形成されていると、閉弁時にダイヤフラム弁体60が弁座部材50の弁体当接離間部51に適度に食い込む適切な硬度が得られ、弁座部材50の弁体当接離間部51とダイヤフラム弁体60とが密着し易くなる。また、腐食性を有する流体を制御する場合でも、弁座部材50は、この流体によって腐食しない。
なお、フッ素系樹脂としては、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)の他に、例えば、PI(ポリイミド)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)(2フッ化)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)(3フッ化)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)(4フッ化)等が挙げられる。
また、本実施形態に係るガス制御弁1では、弁座部材50は、ボディ40と別体であり、ボディ40の把持部43,43にかしめによって固定されているので、弁座部材50をボディ40に取付ける作業が容易にできる。
また、本実施形態に係るガス制御弁1では、弁座部材50は、弁体当接離間部51の下方に位置する弁座固定部52を有し、弁座固定部52は、第1肉厚t1より幅広で形成され、弁座部材50は、弁座固定部52をボディ40の一部である把持部43,43により、弁座部材50の径方向CRに挟持して固定されているので、弁座部材50は安定した状態で固定できており、閉弁時に、ダイヤフラム弁体60の動作異常により、ダイヤフラム弁体60が当該ガス制御弁1の軸線方向AXに沿って弁座部材50の弁体当接離間部51に当接せず、この軸線AXに対し傾いて弁座部材50の弁体当接離間部51に当接した場合でも、弁座部材50は、その径方向CRにずれてしまうことはない。
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
(1)例えば、実施形態では、エア制御部2に、2つの第1,第2シリンダ10,15と第1,第2ピストン21,22とを設けて、バネ67の付勢力に抗する加圧力を発生させたが、エア制御部2に配設するシリンダ及びピストンの数量は、適宜変更可能である。
(2)また、実施形態では、操作ポート11からパイロットエアを供給したときに、開弁するノーマルクローズタイプのガス制御弁1を挙げたが、操作ポートからパイロットエアを供給したときに、閉弁するノーマルオープンタイプの流体制御弁でも良い。
1 ガス制御弁(流体制御弁)
40 ボディ
41 入力ポート
42 出力ポート
50 弁座部材
51 弁体当接離間部
52 弁座固定部
60 ダイヤフラム弁体
AX 軸線方向
CR 径方向

Claims (3)

  1. 弁体と、入力ポートと出力ポートとが形成されたボディと、該ボディに設けた弁座部材とを有し、前記弁座部材に対し、前記弁体が当接または離間することにより、高温流体の流れを制御する流体制御弁の弁座構造において、
    前記弁座部材は、フッ素系樹脂からなり、リング状に形成され、前記弁体が当接する弁体当接離間部を有し、
    前記弁座部材の径方向に対する前記弁体当接離間部の肉厚を、第1肉厚t1(0<t1)とすると、
    当該流体制御弁の軸線方向に沿う方向に対し、前記弁座部材の高さである第2肉厚t2が、0.5t1≦t2≦1.5t1の範囲内で形成され
    前記高温流体が流れ続けている間、Cv値の変動が0.2以下であることを特徴とする流体制御弁の弁座構造。
  2. 請求項1に記載する流体制御弁の弁座構造において、
    前記弁座部材は、前記ボディと別体であり、前記ボディにかしめによって固定されていることを特徴とする流体制御弁の弁座構造。
  3. 求項2に記載する流体制御弁の弁座構造において、
    前記弁座部材は、前記弁体当接離間部の下方に位置する弁座固定部を有し、
    前記弁座固定部は、前記第1肉厚t1より幅広で形成され、
    前記弁座部材は、前記弁座固定部を前記ボディの一部で前記弁座部材の径方向に挟持して固定されていることを特徴とする流体制御弁の弁座構造。
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