JP2021067363A - ダイヤフラムの製造方法、バルブ用ダイヤフラム及びこれを備えるダイヤフラムバルブ - Google Patents

ダイヤフラムの製造方法、バルブ用ダイヤフラム及びこれを備えるダイヤフラムバルブ Download PDF

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【課題】耐繰り返し屈曲性が高く且つパーティクルの発生を抑制することが可能なバルブ用ダイヤフラムを提供する。【解決手段】バルブ用ダイヤフラム15は、弁座に当接してシールするためのシール面15cを有した弁体部15aと、弁体部15aから外方へ延び且つ弁体部15aを支持する膜部15bとを備える。バルブ用ダイヤフラム15の製造方法は、パーフルオロアルコキシアルカンを原材料として半製品を成形する工程と、半製品に切削加工を施す工程とを含み、原材料は、比重が2.135未満であり且つダイヤフラム15の開閉耐久性試験結果が55000回以上となるように、選択される。【選択図】図1

Description

本発明は、化学工場、半導体製造分野、液晶製造分野、食品分野などの各種産業に使用されるバルブに適したダイヤフラム、さらに詳細には、パーティクルの発生を抑制するダイヤフラム、これを製造する方法、及びこのようなダイヤフラムを備えるダイヤフラムバルブに関する。
ダイヤフラムバルブでは、弁本体の中央部に設けられた弁室に流入側流路と流出側流路とが連通しており、弁本体と弁本体の上部に取り付けられた駆動部筐体との間に弁室と駆動部筐体の内部空間とを隔離するダイヤフラムを挟持し、駆動部筐体の内部空間内に配置された駆動機構によって駆動されるステムの下端部にダイヤフラムを接続することによって、ダイヤフラムに支持される弁体を弁室内に設けられた弁座に対して圧接、離間させ、流入側流路と流出側流路との間を開閉するようになっていることが一般的である。また、化学工場、半導体製造分野、液晶製造分野、食品分野などでは、腐食性の強い流体や汚染防止が要求される流体を取り扱うことから、耐薬品性や耐汚染性に優れているフッ素樹脂材料が、ダイヤフラムバルブにおいて流体と接する部品に広く用いられている。
特開2016−138641号公報 特開2016−211618号公報
高い清浄性が求められる分野では、ダイヤフラムバルブ内で発生するパーティクルが問題となる場合がある。例えば半導体ウエハの製造工程では、パーティクル、種々の金属やポリマー化合物などの汚染物質が生じ、これが半導体ウエハ上に残存したり付着すると品質に大きな影響を与える。このため、半導体ウエハの製造工程では、洗浄液を用いて半導体ウエハの洗浄が行われる。しかしながら、洗浄液を供給するための配管上で使用されるダイヤフラムバルブ内でパーティクルが発生して、このようなパーティクルを含んだ洗浄液がダイヤフラムバルブから排出されて半導体ウエハの洗浄のために用いられると、十分な洗浄を行うことができず、半導体ウエハの清浄性が低下するという問題が生じる。したがって、ダイヤフラムバルブにおけるパーティクルの発生を抑制すること、特に液体に接触し且つ可動部分でもあるダイヤフラムからのパーティクルの発生を抑制することが望まれる。
ダイヤフラムに使用される代表的なフッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と、テトラフルオロエチレン(TFE)とパーフルオロアルキルビニルエーテル(PAVE)との共重合体すなわちパーフルオロアルコキシアルカン(PFA)とが挙げられるが、PFAの方がPTFEよりも上述のようなパーティクルの発生を抑制しやすいことが知られており、ダイヤフラム、特にパーティクルが発生しやすい弁座当接部分はPFAから形成することが好ましい。
ところで、PFAは、分子構造により、流動性と成形体の機械的特性が変化する。また、ダイヤフラムバルブに使用されるダイヤフラムは、上述した通り、弁座に接離する弁体部と、この弁体部から外方に延びて弁体部を支持する膜部とを含んでおり、弁体部を弁座に繰り返し接離させる際の繰り返しの屈曲に耐久するために、膜部には、柔軟性が求められる。
しかしながら、流動性が高く成形加工に使用しやすい分子構造のPFAは、柔軟性が低く、耐繰り返し屈曲性が悪くなる。このため、例えば、特許文献1には、弁座部を進退自在にシールするシール部を有する弁部と、シール部と逆側に形成され弁室内に装着されたダイヤフラム部とを備える弁機構部を有し、弁座部及び弁体部にフッ素樹脂を使用すると共に、弁座部と弁部のシール部とにPFAから形成した部材を熱融着するようにした流体制御弁が開示されており、接離によりパーティクルが発生しやすい部位をPFAから形成し、柔軟性と耐繰り返し屈曲性とが求められるダイヤフラム部すなわち膜部をフッ素樹脂から形成するようにしている。しかしながら、上述のフッ素樹脂としてPTFEを用いる場合、PTFEと弁座部や弁部のシール部に使用されるPFAとは融着効率が良くないため、耐久性に不安が生じる。さらに、ダイヤフラム部はPTFEとなるため、繰り返しの屈曲によるパーティクルの発生が懸念される。また、特許文献2は、流動性は低いが柔軟性は高い種類の第1のPFA材料から、薄くて射出成形による形成が困難な膜部を圧延加工により形成した後に、流動性が高い種類の第2のPFA材料から、膜部上に射出成形により柱状部を形成し、柱状部と膜部とを直接的に接合させるようにしたダイヤフラムを開示している。しかしながら、このようなダイヤフラムを作製するためには、圧延加工の設備と射出成形の設備の両方が必要となり、コストが増加するという問題がある。
よって、本発明の目的は、従来技術に存する問題を解消して、耐繰り返し屈曲性が高く且つパーティクルの発生を抑制することが可能なバルブ用ダイヤフラムを提供することにある。
上記目的に鑑み、本発明は、第1の態様として、弁座に当接してシールするためのシール面を有した弁体部と該弁体部から外方へ延び且つ該弁体部を支持する膜部とを備えるバルブ用ダイヤフラムを製造するダイヤフラムの製造方法であって、パーフルオロアルコキシアルカンを原材料として半製品を成形する工程と、前記半製品に切削加工を施す工程とを含み、前記原材料は、比重が2.135未満であり、かつ、前記ダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が55000回以上となるように、選択されるようにしたダイヤフラムの製造方法を提供する。
上記ダイヤフラムの製造方法では、ダイヤフラムの原材料として、比重が2.135未満であり且つダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が55000以上となるように選択されたパーフルオロアルコキシアルカンすなわちPFAを用いている。したがって、ダイヤフラム全体がPFAから形成され、一般的に用いられるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からダイヤフラムを形成する場合と比較して、パーティクルの発生を抑制することができる。また、PFAの結晶化度が低く、分子量が高いほど、繰り返しの屈曲への耐久性である耐繰り返し屈曲性は高くなる。分子量が高い場合、比重が低くなることから、本発明者は、比重が2.135未満の場合に開閉耐久性試験結果が急激に向上し、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上である場合に、ダイヤフラムバルブ用のダイヤフラムとしての使用に耐え得ることを見出した。上記ダイヤフラムの製造方法では、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上であるPFAを使用してダイヤフラムを製造するので、PFAの使用によりパーティクルの発生を抑制しながら、ダイヤフラムバルブでの使用に耐え得る高い耐繰り返し屈曲性を確保することが可能となる。
前記原材料は、比重が2.12以下であり且つ前記バルブ用ダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が1000000回以上となるように、選択されることがさらに好ましい。この場合、さらに、ダイヤフラムの耐久性を向上させることが可能となる。
また、前記原材料は、前記ダイヤフラムのフレックスライフ値が19000000回以上となるように、選択されることが好ましい。この場合も、ダイヤフラムの耐久性をさらに向上させることが可能となる。
前記半製品を成形する工程は、前記原材料を金型内に射出して射出成形により前記半製品を作製する工程であることが好ましく、前記切削加工を施す工程は、少なくともシール面に金型転写面が残るように前記半製品に切削加工を施す工程であることがさらに好ましい。PFAを射出成形することができれば、低コストで大量生産を行うことが可能となる。また、射出成形により形成される金型転写面は表面粗さが小さいため、切削加工を施さずに金型転写面を弁部のシール面に残すことで、切削加工によるシール面の表面粗さの低下を防ぎ、シール面と弁座との接触によるパーティクルの発生がさらに抑制される。
また、本発明は、第2の態様として、弁座に当接してシールするためのシール面を有した弁体部と該弁体部から外方へ延び且つ該弁体部を支持する膜部とを備えるバルブ用ダイヤフラムであって、前記弁体部と前記膜部とは、比重が2.135以下であり且つ前記ダイヤラムの開閉耐久性試験結果が55000回以上となるように選択されたパーフルオロアルコキシアルカンを原材料として成形により形成されているようにしたバルブ用ダイヤフラムを提供する。
上記バルブ用ダイヤフラムは、比重が2.135未満であり且つダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が55000以上となるように選択されたパーフルオロアルコキシアルカンすなわちPFAを原材料として成形により全体が形成されている。したがって、上記バルブ用ダイヤフラムは、一般的に用いられるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からダイヤフラムを形成する場合と比較して、パーティクルの発生を抑制することができる。また、本発明者は、比重が2.135未満の場合に開閉耐久性試験結果が急激に向上し、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上である場合に、ダイヤフラムバルブ用のダイヤフラムとしての使用に耐え得ることを見出した。上記バルブ用ダイヤフラムは、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上であるPFAを使用して製造されるので、PFAの使用によりパーティクルの発生を抑制しながら、ダイヤフラムバルブでの使用に耐え得る高い耐繰り返し屈曲性を確保することが可能となる。
前記バルブ用ダイヤフラムは、比重が2.12以下であり且つ前記ダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が1000000回以上となる前記原材料から形成されていることが好ましい。
また、前記バルブ用ダイヤフラムは、前記ダイヤフラムのフレックスライフ値が19000000回以上となる前記原材料から形成されていることがさらに好ましい。
さらに、前記シール面は、金型内に前記原材料を射出することにより形成される金型転写面であることが好ましい。
一つの実施形態において、前記弁体部は、前記シール面を有した本体部と該本体部よりも細い細径部とを含み、前記細径部が前記膜部に支持されている。
また、前記膜部は、前記細径部の先端部の外周部から前記本体部から離れる方向に延びる環状のスカート部と、前記スカート部から半径方向外方へ前記本体部から離れる方向に凸状に湾曲した屈曲部と、前記屈曲部の外周縁部から半径方向外方へ平面状に延びる支持部とを含むようにしてもよい。
この場合、前記屈曲部の長さは、前記弁座に対して前記シール面を接離する方向における前記弁体部のストロークの1.8倍から2.8倍となるように定められることが好ましい。また、前記屈曲部の前記外周縁部は、前記弁体部へ向かって前記支持部に対して前記シール面から離れる方向に20°から40°の範囲の角度をなすように傾斜して延びていることが好まし。さらに、前記屈曲部と前記支持部との接続部において前記シール面から遠い側に、前記弁体部側へ窪んでいる凹部が形成されていることが好ましい。
さらに、本発明は、第3の態様として、上記バルブ用ダイヤフラムを備えるダイヤフラムバルブを提供する。
本発明によれば、バルブ用ダイヤフラムがPFAから形成されるので、一般的に用いられるPTFEからダイヤフラムを形成する場合と比較して、パーティクルの発生を抑制することができる。また、バルブ用ダイヤフラムは、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上であるPFAを使用して製造されるので、PFAの使用によりパーティクルの発生を抑制しながら、ダイヤフラムバルブでの使用に耐え得る高い耐繰り返し屈曲性を確保することが可能となる。
本発明の第1の実施形態によるダイヤフラムを示す破断斜視図である。 図1に示されるダイヤフラムの断面図である。 図1に示されているダイヤフラムを備えるダイヤフラムバルブを示す縦断面図である。 本発明の第2の実施形態によるダイヤフラムを備えるダイヤフラムバルブを示す縦断面図である。 図4に示されている第2の実施形態によるダイヤフラムの断面図である。 図4に示されているダイヤフラムの変形形態を示す断面図である。 図4に示されている第2のダイヤフラムの膜部を拡大して示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明によるバルブ用ダイヤフラムの実施の形態を説明するが、本発明が図示されている実施形態に限定されないことは言うまでもない。また、以下の説明において、ダイヤフラムとは、弁体部を支持する膜部を備えるバルブ用部材を意味し、ダイヤフラムバルブとは、膜部によって弁体部を支持するバルブ全般を意味する。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態によるバルブ用ダイヤフラム15を示しており、図3はバルブ用ダイヤフラム15を備えるダイヤフラムバルブ11を示している。
最初に、図3を参照して、ダイヤフラムバルブ11の全体構成を説明する。ダイヤフラムバルブ11は、弁本体13と、ダイヤフラム15と、ダイヤフラム15を駆動する駆動部17とを備え、駆動部17は弁本体13の上部に取り付けられている。
弁本体13には、上部中央に弁室19が形成されていると共に、弁室19に連通する第1の流路及び第2の流路が形成されており、弁室19において、第1の流路から弁室19への開口の周囲に、ダイヤフラム15が接離する環状の弁座21が形成されている。図示されている実施形態では、第1の流路として、弁本体13の対向する側面の一方に形成された流入口23から延び且つ弁室19の底部中央に開口する流入路25が形成されていると共に、第2の流路として、弁本体13の対向する側面の他方に形成された流出口27から延び且つ弁室21の側面に開口する流出路29が形成されており、流入路25から弁室19への開口の周囲に隆起した環状の弁座21が形成されている。
弁本体13の下部には、設置を容易にするために、ベースプレート53をさらに取り付けることができる。
ダイヤフラム15は、図1及び図2に詳細に示されているように、弁体部15aと、弁体部15aから外方に延びる膜部15bとを備えている。図示されている実施形態では、弁体部15aは概略円柱形状を有しているが、他の形状を有するようにしてもよい。また、図示されている実施形態では、膜部15bは、弁体部15aの下端部の外周部から半径方向外方に延びるように設けられているが、弁体部15aの外周部に接続されて弁体部15aを支持できるようになっていれば、弁体部15aの上端部や中間部から半径方向外方に延びるように設けられていてもよい。さらに、弁体部15aの底部には、シール面15cが形成されており、ダイヤフラム15は、弁本体13と駆動部17との間に膜部15bの外周縁部を挟持することにより、シール面15cが弁座21に対向して配置されるように弁本体13に支持される。
駆動部17は、弁本体13の上部に取り付けられ且つ内部空間が形成されている駆動部筐体31と、ダイヤフラム15に連結されるステム35と、内部空間に収容されており且つステム35を駆動する駆動機構とを備えている。本実施形態では、弁本体13へ向かって開口するシリンダ部が駆動部筐体31内に内部空間として形成されており、駆動機構は、シリンダ部内に摺動可能に収容されているピストン37と、付勢部材としてのコイルばね39とによって構成されている。また、駆動部筐体31のシリンダ部の弁本体13側の開口には、ダイヤフラム押え41が嵌合されており、弁本体13の上部に駆動部17を取り付けたときに、膜部15bの外周縁部を弁本体13の弁室19の上部開口の周囲領域の上面とダイヤフラム押え41の底面との間に挟持し、ダイヤフラム15を弁本体13に支持できるようになっている。
ピストン37は、外周面がシリンダ部の内周面に上下方向に摺動可能に接触しており、シリンダ部の内部空間を、ピストン37の上面とシリンダ部の内周壁とシリンダ部の天井面によって囲まれた上部空間43と、ピストン37の下面とシリンダ部の内周壁とシリンダ部の底面(すなわちダイヤフラム押え41の上面)とによって囲まれた下部空間45とに区画している。また、ピストン37には、ピストン37から下方に向かって延びるようにステム35が連結されている。ステム35は、ダイヤフラム押え41を貫通して設けられた貫通孔に摺動可能に挿入されて、弁室19まで延びており、その先端に位置する接続端35aがダイヤフラム15(詳細には、弁体部15a)に接続されている。
図1から図3に示されている第一の実施形態のダイヤフラム15では、ステム35の接続端35aの外周面に雄ねじ部を形成すると共に弁体部15aの上部中央に設けられた連結穴51の内周面に雌ねじ部を形成し、接続端35aと連結穴53の螺合によってステム35の接続端35aに弁体部15aが接続されている。しかしながら、ステム35の接続端35aと弁体部15aとの接続は螺合に限定されるものではなく、例えばステム35の接続端35aに拡径された係止部を設け、弁体部15aの上部中央に設けられた連結穴に接続端35aを圧入することによって、接続端35aと弁体部15aとを接続するようにしてもよい。
駆動部筐体31の上部には、上部空間43を区画するシリンダ部の天井面に連通する第1の連通口47が形成されており、第1の連通口47を通して上部空間43に対する作動流体(例えば圧縮空気)の供給及び排出を行うことができるようになっている。また、駆動部筐体31の側部には、下部空間45を区画するシリンダ部の底部に連通する第2の連通口49が形成されており、第2の連通口49から下部空間45に対する作動流体の供給及び排出を行うことができるようになっている。さらに、駆動部筐体31の上部(シリンダ部の天井面)とピストン37の上面との間にコイルばね39が圧縮状態で配置されている。
このような構成により、作動流体が第1の連通口47及び第2の連通口49に供給されていない通常時には、ピストン37がコイルばね39によって弁本体13へ向かって下方に付勢されて押し下げられ、これに伴って、ステム35を介してピストン37に連結されているダイヤフラム15の弁体部15aが下方に移動させられ、弁座21に圧接される。なお、第1の連通口47を通してシリンダ部の上部空間43に作動流体(例えば圧縮空気)を供給してピストン37の上面に弁本体13へ接近させる方向に下向きの流体圧力を作用させることによって、ピストン37からステム35を介して弁体部15aに作用させる力を変化させ、弁体部15aを弁座21に圧接させる力を調整することができる。弁体部15aが弁座21に圧接される結果、図3に示されているように、流入路25から弁室19への開口が閉鎖され、ダイヤフラムバルブ11が閉状態となる。この状態から第2の連通口49に作動流体を供給すると、シリンダ部の下部空間45に作動流体(例えば圧縮空気)が流入して、ピストン37の下面に弁本体13から離れる方向に上向きの流体圧力が作用し、ピストン37がコイルばね39の付勢力(場合によっては、これに加えて、上部空間43内の作動流体がピストン37に作用させる下向きの流体圧力)に抗して弁本体13から離れる方向に押し上げられる。このとき、シリンダ部の上部空間43内の作動流体は第1の連通口47から外部へ排出される。ピストン37が弁本体13から離れる方向に上方へ移動すると、ステム35を介してピストン37に連結されているダイヤフラム15の弁体部15aが上方に移動して弁座21から離間する。この結果、流入路25から弁室19への開口が開放され、ダイヤフラムバルブ11が開状態となる。開状態では、ダイヤフラムバルブ11の流入口23から流入路25に流入した流体は弁室19及び流出路29を経て流出口27から外部へ流出する。
上述のようなダイヤフラムバルブ11の開閉に伴う弁座21に対するダイヤフラム15の弁体部15aの接離に伴って、弁体部15aを支持する膜部15bの屈曲が繰り返し行われる。このため、ダイヤフラム15の膜部15bには、耐繰り返し屈曲性が求められる。
本発明の第1の実施形態によるダイヤフラム15は、全体がパーフルオロアルコキシアルカン(PFA)から形成されている。PFAは、ダイヤフラムの材質として一般的に用いられるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)と比較して、ダイヤフラムの材料として用いたときにパーティクルを発生しにく分子構造を有している。したがって、PFAからダイヤフラム15を形成すればパーティクルの発生を抑制することができる。一方、PFAは、一般的に、柔軟性が低いという特性を有する。ダイヤフラム15、特に膜部15bは、上述したように、繰り返しの屈曲を行う。このため、柔軟性が低い種類のPFAからダイヤフラム15を形成すると、破損しやすくなり、耐久性が低下してしまう。しかしながら、近年、例えば特開2017−119750号公報に記載されているように、柔軟性が高い分子構造のPFAが開発され、流通するようになった。PFAは、結晶化度が低く、分子量が高いほど、繰り返しの屈曲への耐久性である耐繰り返し屈曲性が高くなり、分子量が高い場合、比重が低くなる。このことから、本発明者は、比重が2.135未満の場合に開閉耐久性試験結果が急激に向上し、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000回以上である場合に、ダイヤフラムバルブ用のダイヤフラムとしての使用に耐え得ることを見出した。したがって、ダイヤフラム15に使用されるPFAとしては、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上であるものが選択されている。あるいはまた、ダイヤフラム15に使用されるPFAとして、比重が2.135未満であり且つフレックスライフ値が180000回以上であるものを選択してもよい。好ましくは、ダイヤフラム15は、比重が2.12以下であり且つ開閉耐久性試験結果が1000000回以上であるPFA、または、比重が2.12以下であり且つフレックスライフ値が19000000回以上であるPFAから形成される。
ここで、開閉耐久性試験は、流入路25から弁室19への開口の直径(すなわちオリフィス径)が1/8インチのダイヤフラムバルブにダイヤフラムを取り付け、流体温度は常温、流体圧力0.5MPaを常時負荷、開閉操作圧力が0.5Mpa、開閉ストローク(開閉時の弁座19に対する弁体部15aの移動距離)が1.1mmの条件の下、環境温度について5℃で6時間と100℃で6時間とを繰り返し切り換えながら、開時間1.2秒、閉時間0.8秒の開閉を繰り返し、ダイヤフラムが破損するまでの回数を測定することによって行った。また、フレックスライフ値は、JIS P 8115に準じて測定したものである。
さらに、ダイヤフラム15を射出成形により作製することができるようにするために、PFAは、ASTM D1238に準拠して、荷重5kg、測定温度372±0.1℃で測定したメルトフローレート(MFR)が、3g/10分以下であることが好ましい。射出成形によりPFAからダイヤフラム15を形成する場合、例えば、上述のような種類のPFAの射出成形により、半製品を作製した後に、膜部35bのように薄いなどの要因で射出成形では形成が困難な部位を切削加工により形成することにより、ダイヤフラム15を作製すればよい。射出成形によりダイヤフラム15を作製することにより、成形品における金型表面との接触面が金型転写面となるので、切削加工による表面よりも表面粗さが小さくなって平滑性が高くなる。したがって、射出成形により作製した半製品に、接液面に金属転写面を残すように切削加工を施して、ダイヤフラム15を作製することにより、接液面の平滑性が高くなってパーティクルの発生を抑制することが可能となる。特に、射出成形により作製した半製品に、弁座21との接離を繰り返す弁体部15aのシール面15cに金属転写面を残すように切削加工を施して、ダイヤフラム15を作製することにより、切削加工によるシール面15cの表面粗さの低下を防いでシール面15cの平滑性が高くなるので、弁座21との摩擦を低減させ、パーティクルの発生を抑制することが可能となる。
なお、弁本体13、駆動部17の駆動部筐体31、ステム35、ピストン37は、流体による腐食を防ぐために、フッ素樹脂材料から形成されていることが好ましい。フッ素樹脂材料としては、例えば、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)を使用することができる。
次に、図3に示されているダイヤフラムバルブ11の動作を説明する。
第1の連通口47及び第2の連通口49から駆動部17に作動流体(例えば圧縮空気)が供給されていない通常時は、駆動部17のピストン37がコイルばね39によって弁本体13に接近する方向に下方へ付勢されて移動される、すなわち押し下げられる。これに伴って、ピストン37と共にステム35を介して弁体部15bも下方に移動される。この結果、弁体部15aのシール面15cが弁座21に圧接されて、ダイヤフラムバルブ11が図3に示されているように閉状態となる。シール推力を増加させたい場合には、第1の連通口47を通してシリンダ部の上部空間43に作動流体を供給し、コイルばね39による付勢力に加えて、上部空間43に流入した作動流体の流体圧力をピストン37の上面に下向きに作用させることにより、ステム35を介して弁体部15aのシール面15cを弁座21に圧接させる力すなわち押し付ける力を変化させ、弁体15を弁座21に圧接させる力を調整することもできる。
この状態から、第1の連通口47からの作動流体の供給を停止させた状態で駆動部17の第2の連通口49に作動流体(例えば圧縮空気)を供給すると、第2の連通口49を通してシリンダ部の下部空間45に流入した作動流体の流体圧力がピストン37に上向きに(すなわち弁本体13から離れる方向に)作用し、コイルばね39の付勢力及び上部空間43内の作動流体の流体圧力に抗してピストン37が弁本体13から離れる方向に上方へ移動させられる、すなわち押し上げられる。このとき、上部空間43内の作動流体は第1の連通口47を通じて外部に排出される。ピストン37が押し上げられることにより、ステム35を介して弁体部15aも上方にへ移動させられ、弁体部15aのシール面15cが弁座21から離間して、ダイヤフラムバルブ11が開状態となる。
第2の連通口49への作動流体の供給を停止すると、コイルばね39の付勢力により、再びピストン37が下方に付勢されて押し下げられ、弁体部15aのシール面15cが弁座21に圧接して、再び閉状態となる。
このように、ダイヤフラムバルブ11の開閉に伴うダイヤフラム15の弁体部15aの上下動(すなわち弁座21に対する弁体部15aの接近及び離反)により、弁体部15aを支持する膜部15は屈曲を繰り返す。また、PFAは結晶化度が低く分子量が高いほど、繰り返しの屈曲への耐久性である耐繰り返し屈曲性が高くなり、分子量が高くなると比重は低くなる。ダイヤフラム15は、比重が2.135未満と低く且つ開閉耐久性試験結果が55000以上であるPFA、または、比重が2.135未満と低く且つフレックスライフ値が180000回以上であるPFA、好ましくは、比重が2.12以下であり且つ開閉耐久性試験結果が1000000回以上であるPFA、または、比重が2.12以下であり且つフレックスライフ値が19000000回以上であるPFAから形成されている。したがって、ダイヤフラム15は十分な耐繰り返し屈曲性を有し、十分な耐久性を確保することができる。また、ダイヤフラム15は、ダイヤフラムバルブ11の開閉時に、膜部15bが動く又は屈曲することにより弁体部15aが弁座21に対して圧接又は離間される。したがって、弁座21に対する弁体部15aの接触時の衝撃や摩擦、及び、膜部15bの屈曲の繰り返しにより、パーティクルがダイヤフラム15から発生しやすくなる。しかしながら、ダイヤフラム15は、パーティクルが発生しにくい分子構造のPFAから形成されている。したがって、ダイヤフラム15は、PTFEなどの他のフッ素樹脂材料を使用している場合と比較して、パーティクルの発生を抑制する効果を奏する。すなわち、ダイヤフラム15は、PFAの使用によりパーティクルを抑制することを可能としながら、ダイヤフラムバルブでの使用に耐え得る高い耐繰り返し屈曲性を確保することが可能である。
本発明は、第1の実施形態のダイヤフラム15の構成に限定されるものではない。
図4は、本発明の第2の実施形態によるバルブ用ダイヤフラム115を備えるダイヤフラム111を示している。
最初に、図4を参照して、ダイヤフラムバルブ111の全体構成を説明する。ダイヤフラムバルブ111は、ダイヤフラムバルブ11と同様に、弁本体113と、ダイヤフラム115と、ダイヤフラム115を駆動する駆動部117とを備え、駆動部117は弁本体113の上部に取り付けられている。
弁本体113には、ダイヤフラムバルブ11の場合と同様に、上部中央に弁室119が形成されていると共に、弁室119に連通する第1の流路及び第2の流路が形成されており、弁室119において、第1の流路から弁室119への開口の周囲に、ダイヤフラム115が接離する隆起した弁座121が形成されている。図4に示されている実施形態では、第1の流路として、弁本体113の対向する側面の一方に形成された流入口123から延び且つ弁室119の底部中央に開口する流入路125が形成されていると共に、第2の流路として、弁本体113の対向する側面の他方に形成された流出口127から延び且つ弁室121の側面に開口する流出路129が形成されており、流入路125から弁室119への開口の周囲に隆起した環状の弁座121が形成されている。
ダイヤフラム115は、図5に詳細に示されているように、弁体部115aと、弁体部115aから外方に延びる膜部115bとを備えている。弁体部115aは、本体部155と本体部155よりも細い細径部157とを含むいわゆるポペット形状を有している。細径部157は、駆動部117側の端部(先端)へ向かって細くなるテーパ形状となっていることが好ましい。また、膜部115bは、弁体部115aの細径部157の先端(駆動部117側の端部)の外周部から外方に延びるように形成されている。詳細には、膜部115bは、弁体部115aの細径部157の先端部(駆動部117側の端部)の外周部から駆動部117へ向かって上方に延びる環状のスカート部159と、スカート部159の上端部から半径方向外方へ弁体部115aから離れる方向に凸状に湾曲して延びる屈曲部161と、屈曲部161の外周縁部から半径方向外方へ延びる支持部163とを含んでいる。
屈曲部161は、ダイヤフラムバルブ111の開閉時に、弁座112に対する接離のための弁体部115aの上下移動を許容するように弁体部115aを支持する部分である。屈曲部161の長さが大きくなるほど、ダイヤフラムバルブ111の開閉時の弁体部115aのストローク(移動距離)に対する屈曲の程度が緩やかになるため、弁体部115aの上下動時に発生する応力が小さくなり、パーティクルの発生も生じにくくなる。一方で、屈曲部161の長さが大きくなるほど、ダイヤフラム115の膜部115bが弁体部115aを弁座121から引き離す方向の力を流体圧力として流体から受けやすくなる。この結果、膜部115bが受ける流体圧力に抗する分だけ、駆動部117によって弁体部115aを弁座121に押し付ける力であるシール推力を大きくする必要が生じ、パーティクルが発生しやすくなる。また、屈曲部161の長さが大きくなるほど弁室119も大きくする必要が生じて、ダイヤフラムバルブ111の全体のサイズも大きくなるデメリットが生じる。したがって、ダイヤフラムバルブ111のサイズの増加を抑制しつつパーティクルの発生を抑制する効果を奏するために、屈曲部161の長さは、ダイヤフラムバルブ111の開閉時の弁体部115aの移動距離すなわちストロークの1.8〜2.8倍であり、当該ストロークの2.1〜2.4倍となっていることが好ましい。屈曲部161の長さがダイヤフラムバルブ111の開閉時の弁体部115aのストロークの2.1倍以上となるようにすればダイヤフラム115の膜部115bに発生する応力が低くなり、屈曲部161の長さがダイヤフラムバルブ111の開閉時の弁体部115aのストロークの2.4倍以下となるようにすればダイヤフラムバルブ115の膜部115bが流体圧力により受ける弁体部115aを弁座121から引き離す方向の力が減少して、シール推力を小さくすることができる。したがって、屈曲部161の長さがダイヤフラムバルブ111の開閉時の弁体部115aのストロークの2.1〜2.4倍の範囲になっていれば、ダイヤフラムバルブ111のサイズの増加を抑制しつつパーティクルの発生を抑制する効果が特に高められる。
また、弁体部115aがポペット形状を有していることにより、同じ広さの弁室119内に弁体部115aを配置しても、弁室119の内周面と弁体部115aの細径部157の上部の外周面との間の隙間が広くなり、屈曲部161の長さを確保しやすくなる。
ダイヤフラム115の支持部163は、図5及び図7に詳細に示されているように、屈曲部161の外周縁部から半径方向外方へ水平に(シール面115cと平行に)延びる環状の第1の水平支持部163aと、第1の水平支持部よりも外側に位置し且つ上下方向(鉛直方向)に延びる筒状の垂直支持部163bと、垂直支持部よりも外側に位置し且つ水平方向に延びる環状の第2の水平支持部163cとにより構成されている。屈曲部161の第1の水平支持部163a側の外周縁部は、図7に示されているように、弁体部115aへ向かって第1の水平支持部163aに対してシール面115cから離れる方向に角度θをなすように第1の水平支持部163aから傾斜して延びている。角度θは20°から40°の範囲であり、25°から35°の範囲となっていることが好ましい。角度θを25°以上にすれば、ダイヤフラム115の膜部115bに発生する応力を低くすることができ、ダイヤフラム115からのパーティクルの発生を抑制する効果をさらに高めることができる。また、角度θを35°以下にすれば、後述する凹部165の両側面のなす角度が鈍角となって加工が容易となり、不良率を低減させることができる。さらに、弁本体113の弁室119の上部開口には、段差部が設けられており、弁本体113の弁室119の上部開口に、後述する駆動部117の駆動部筐体131の底部中央から突出して延びる突出部131aを挿入したときに、駆動部筐体131の突出部131aの先端面(底面)と弁本体113の弁室119の上部開口の段差部の水平面との間に第1の水平支持部163aを挟持し、駆動部筐体131の突出部131aの外周面と弁本体113の弁室119の上部開口の段差部の垂直面との間に垂直支持部163bを挟持し、さらに、突出部131aよりも外方に位置する駆動部筐体131の底面と弁本体113の弁室119の上部開口の周囲領域の上面との間に第2の水平支持部163cを挟持することにより、シール面115cが弁座121に対向して配置されるように、ダイヤフラム115を弁本体113に固定、支持できるようになっている。
さらに、図5に示されているように、屈曲部161と第1の水平支持部163aとの接続部においてシール面115cから遠い側に、弁体部115a側へ窪んでいる凹部165が形成されている。
駆動部117は、弁本体113の上部に取り付けられ且つ内部に内部空間が形成されている駆動部筐体131と、駆動部筐体131の上部に取り付けられる蓋部材133と、ダイヤフラム115に連結されるステム135と、内部空間に収容されており且つステム135を駆動する駆動機構とを備えている。駆動部筐体131の内部空間は、上方へ向かって開口するシリンダ部として形成されており、駆動機構は、シリンダ部内に摺動可能に収容されているピストン137と、付勢部材としてのコイルばね139とによって構成されている。また、駆動部筐体131の底部中央からは突出部131aが突出して形成されており、駆動部117を弁本体113の上部に取り付けたときに、弁本体113の弁室119の上部開口に駆動部筐体131の突出部131aが挿入されるようになっている。これにより、駆動部筐体131の突出部131aの先端面(底面)と弁本体113の弁室119の上部開口の段差部の水平面との間、駆動部筐体131の突出部131aの外周面と弁本体113の弁室119の上部開口の段差部の垂直面との間、駆動部筐体131の底面と弁本体113の弁室119の上部開口の周囲領域との間に、ダイヤフラム115の膜部115bの外周縁部が挟持され、シール面115cが弁座121に対向して配置されるように、ダイヤフラム115が弁本体113に固定、支持される。
ピストン137には、上方へ向かって延びるように案内軸167が連結されていると共に、下方へ向かって(すなわち弁本体113に向かって)延びるようにステム137が連結されている。ステム135は、駆動部筐体131の底部を貫通して設けられた貫通孔に摺動可能に挿入されて、その先端に位置する接続端135aがダイヤフラム115(詳細には、その弁体部115a)に接続されている。ピストン137は、外周面がシリンダ部の内周面に上下方向に摺動可能に接触しており、シリンダ部の内部空間を、ピストン137の上面とシリンダ部の内周壁とシリンダ部の天井面(すなわち蓋部材133の下面)によって囲まれた上部空間143と、ピストン137の下面とシリンダ部の内周壁とシリンダ部の底面(すなわち駆動部筐体131の底部)とによって囲まれた下部空間145とに区画している。案内軸167は、蓋部材133を貫通して設けられた貫通孔に摺動可能に挿入されており、ピストン137の上下動(すなわちピストン137から延びるステム135に接続された弁体部115aのシール面115cを弁座121に対して接離させる方向のピストン137の移動)を案内するようになっている。
蓋部材133には、上部空間143を区画するシリンダ部の天井面に連通する第1の連通口147が形成されており、第1の連通口147を通して上部空間143に対する作動流体(例えば圧縮空気)の供給及び排出を行うことができるようになっている。また、駆動部筐体131の側部には、下部空間145を区画するシリンダ部の底部に連通する第2の連通口149が形成されており、第2の連通口149から下部空間145に対する作動流体の供給及び排出を行うことができるようになっている。さらに、蓋部材133の下面(シリンダ部の天井面)とピストン137の上面との間にコイルばね139が圧縮状態で配置されている。
第2の実施形態のダイヤフラム115では、図5に詳細に示されているように、ステム135の接続端135aに拡径された係止部が設けられており、弁体部115a(詳細にはその細径部157)の上部中央に設けられた連結穴151にステム135の接続端(係止部)135aを圧入することによって、ステム135の接続端135aと弁体部115aとが接続されている。しかしながら、ステム135の接続端135aと弁体部115aとの接続は圧入に限定されるものではない。例えば、図6に示されているように、ステム135の接続端135a´に設けられた連結穴151´の内周面に雌ねじ部を形成すると共に、弁体部115a(詳細には細径部157)の上部中央から突出して設けた突起部169の外周面に雄ねじ部を形成し、接続端135a´の連結穴151´と弁体部115aの突起部169との螺合によってステム135の接続端135a´と弁体部115aとを接続するようにしてもよい。
なお、細径部157を細くすれば、屈曲部161の長さを確保しやすくなるが、図5に示されているように、弁体部115aに設けた連結穴151にステム135の接続端135aを圧入する場合、弁体部115aの細径部157に連結穴151を形成する必要があることから、細径部157の最も細い部分の直径(以下、ポペット径と記載する。)は、流入路125から弁室119への開口の直径(以下、オリフィス径と記載する。)の1.8〜2.5倍となっており、2.0〜2.3倍とすることが好ましい。ポペット径をオリフィス径の2.0倍以上にすれば、接続端135aを太くして強度を増加させることにより接続端135aが変形にしくくなり、シール推力を下げても安定してシールすることができるようになる。また、ポペット径をオリフィス径の2.3倍以下にすれば、後述するように、本体部155と細径部157の表面又は段差面に流体の圧力が作用することによる、ダイヤフラム115の弁体部115aを弁座121に押し付ける方向の力と、細径部157の上端から延びる膜部115b(詳細には屈曲部161)に流体の圧力が作用することによる、ダイヤフラム115の膜部115bを弁座121から引き離す方向の力とをが相殺させ、シール推力を低減させる効果を強めることができる。さらに、図6に示されているように、ステム135の接続端135a´に設けた連結穴151´と弁体部115aから突出する突起部169とを螺合させる場合、図5に示されている場合よりはポペット径を小さくできるが、ねじサイズの制約から、ポペット径はオリフィス径の0.8〜1.5倍となっており、1.0〜1.3倍とすることが好ましい。ポペット径をオリフィス径の1.0倍以上にすれば、接続端135a´又は突起部169を太くして強度を増加させることにより接続端135a´又は突起部169が変形しにくくなり、シール推力を下げても安定してシールすることができるようになる。また、ポペット径をオリフィス径の1.3倍以下にすれば、後述するように、本体部155と細径部157の表面又は段差面に流体の圧力が作用することによる、ダイヤフラム115の弁体部115aを弁座121に押し付ける方向の力と、細径部157の上端から延びる膜部115b(詳細には屈曲部161)に流体の圧力が作用することによる、ダイヤフラム115の膜部115bを弁座121から引き離す方向の力とを相殺させ、シール推力を低減させる効果を強めることができる。
上述した構成により、図1に示されているダイヤフラムバルブ11と同様に、図4に示されているダイヤフラムバルブ111でも、作動流体が第1の連通口147及び第2の連通口149に供給されていない通常時には、ピストン137がコイルばね139によって弁本体113へ向かって下方に付勢されて押し下げられ、これに伴って、ステム135を介してピストン137に連結されているダイヤフラム115の弁体部115aが下方に移動させられ、弁座121に圧接される。なお、第1の連通口147を通してシリンダ部の上部空間143に作動流体(例えば圧縮空気)を供給してピストン137の上面に弁本体113へ接近させる方向に下向きの流体圧力を作用させることによって、ピストン137からステム135を介して弁体部115aに作用させる力を変化させ、弁体部115aを弁座121に圧接させる力を調整することができる。弁体部115aが弁座121に圧接される結果、図4に示されているように、流入路125から弁室119への開口が閉鎖され、ダイヤフラムバルブ111が閉状態となる。この状態から第2の連通口149に作動流体を供給すると、シリンダ部の下部空間145に作動流体が流入して、ピストン137の下面に弁本体113から離れる方向に上向きの流体圧力が作用し、ピストン137がコイルばね139の付勢力(場合によっては、これに加えて、上部空間143内の作動流体がピストン137に作用させる下向きの流体圧力)に抗して弁本体113から離れる方向に押し上げられる。このとき、シリンダ部の上部空間143内の作動流体は第1の連通口147から外部へ排出される。ピストン137が弁本体113から離れる方向に上方へ移動すると、ステム135を介してピストン137に連結されているダイヤフラム115の弁体部115aが上方に移動して弁座121から離間する。この結果、流入路125から弁室119への開口が開放され、ダイヤフラムバルブ111が開状態となる。開状態では、ダイヤフラムバルブ111の流入口123から流入路125に流入した流体は弁室119及び流出路129を経て流出口127から外部へ流出する。
第2の実施形態によるダイヤフラム115は、第1の実施形態によるダイヤフラム15と同様に、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上であるPFA、あるいはまた、比重が2.135未満であり且つフレックスライフ値が180000回以上であるPFAから形成される。好ましくは、ダイヤフラム115は、比重が2.12以下であり且つ開閉耐久性試験結果が1000000回以上であるPFA、または、比重が2.12以下であり且つフレックスライフ値が19000000回以上であるPFAから形成される。
なお、開閉耐久性試験結果は、上述した開閉耐久性試験に従って測定したものとする。また、フレックスライフ値は、JIS P 8115に準じて測定したものとする。
さらに、ダイヤフラム115を射出成形により作製することができるようにするために、PFAは、ASTM D1238に準拠して、荷重5kg、測定温度372±0.1℃で測定したメルトフローレート(MFR)が3g/10分以下であることが好ましい。射出成形によりPFAからダイヤフラム115を形成する場合、例えば、上述のような種類のPFAの射出成形により、半製品を作製した後に、膜部135bのように射出成形では形成が困難な部位を切削加工により形成することにより、ダイヤフラム115を作製すればよい。射出成形によりダイヤフラム115を作製することにより、金型表面との接触面が金型転写面となるので、切削加工による表面よりも表面粗さが小さくなって平滑性が高くなる。したがって、射出成形により作製した半製品に、接液面に金属転写面を残すように切削加工を施して、ダイヤフラム115を作製することにより、接液面の平滑性が高くなってパーティクルの発生を抑制することが可能となる。特に、射出成形により作製した半製品に、弁座121との接離を繰り返す弁体部115aのシール面115cに金属転写面を残すように切削加工を施して、ダイヤフラムを作製することにより、切削加工によるシール面115cの表面粗さの低下を防いでシール面115cの平滑性が高くなるので、弁座121との摩擦が減少し、パーティクルの発生を抑制することが可能となる。
なお、弁本体113、駆動部117の駆動部筐体131、蓋部材133、ステム135、ピストン137は、流体による腐食を防ぐために、フッ素樹脂材料から形成されていることが好ましい。フッ素樹脂材料としては、例えば、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)を使用することができる。
このような構成のダイヤフラム115を使用したダイヤフラムバルブ111の動作及び製造方法は、ダイヤフラムバルブ11と同様であるので、説明を省略する。
ダイヤフラムバルブ111では、ダイヤフラムバルブ11と同様に、ダイヤフラム115の弁体部115aの上下動(すなわち弁座121に対する弁体部115aの接近及び離反)により、弁体部115aを支持する膜部115の屈曲が繰り返される。また、PFAは結晶化度が低く分子量が高いほど、繰り返しの屈曲への耐久性である耐繰り返し屈曲性が高くなり、分子量が高くなると比重は低くなる。ダイヤフラム115は、比重が2.135未満であり且つ開閉耐久性試験結果が55000以上であるPFA、または、比重が2.135未満であり且つフレックスライフ値が180000回以上であるPFA、好ましくは、比重が2.12以下であり且つ開閉耐久性試験結果が1000000回以上であるPFA、または、比重が2.12以下であり且つフレックスライフ値が19000000回以上であるPFAから形成されている。したがって、ダイヤフラム115は十分な耐繰り返し屈曲性を有し、十分な耐久性を確保することができる。また、ダイヤフラム115は、ダイヤフラムバルブ111の開閉時に、膜部115bが動く又は屈曲することにより弁体部115aが弁座121に対して圧接又は離間される。したがって、弁座121に対する弁体部115aの接触時の衝撃や摩擦、及び、膜部115bの屈曲の繰り返しにより、パーティクルがダイヤフラム115から発生しやすくなる。しかしながら、ダイヤフラム115は、パーティクルが発生しにくい分子構造のPFAから形成されている。したがって、ダイヤフラム115は、PTFEなどの他のフッ素樹脂材料を使用している場合と比較して、パーティクルの発生を抑制する効果を奏する。すなわち、ダイヤフラム115は、PFAの使用によりパーティクルを抑制することを可能としながら、ダイヤフラムバルブでの使用に耐え得る高い耐繰り返し屈曲性を確保することが可能である。
さらに、ダイヤフラム115の弁体部115aは、膜部115bと弁体部115aの本体部155との間に本体部155よりも細い細径部157が形成されたポペット形状を有している。これにより、本体部155と細径部157の表面又は段差面に流体の圧力が作用することによる、ダイヤフラム115の弁体部115aを弁座121に押し付ける方向の力と、細径部157の上端から延びる膜部115b(詳細には屈曲部161)に流体の圧力が作用することによる、ダイヤフラム115の膜部115bを弁座121から引き離す方向の力とが相殺される。したがって、流体圧力がダイヤフラム115に作用することによって生じるダイヤフラム115を弁座121から引き離す方向の力を低減させることができる。この結果、ダイヤフラムの弁体部115aを弁座121に押し付けるためのシール推力を低減させることが可能となることから、閉弁時に弁体部115aを弁座121に押し付けることで発生する応力を低下させ、パーティクルの発生を抑制する効果を奏する。特に、前述したように、弁体部115aの連結穴151と接続端135aとを圧入式で接続する場合にポペット径をオリフィス径の2.3倍以下にするか、弁体部115aの突起部169と接続端135a´の連結穴151´とを螺合式で接続する場合にポペット径をオリフィス径の1.3倍以下にすれば、ダイヤフラム115の弁体部115aを弁座121に押し付ける方向の力とダイヤフラム115の膜部115bを弁座121から引き離す方向の力との相殺でシール推力を低減させる効果を強め、パーティクルの発生を抑制する効果を向上させることができる。
また、屈曲部161と支持部163(詳細には第1の水平支持部163a)との接続部においてシール面115cから遠い側に凹部165が設けられていること、及び、弁体部115aヘ向かって第1の水平支持部163aに対してシール面115cから離れる方向に30°の角度をなすように屈曲部161の第1の水平支持部163a側の外周縁部が第1の水平支持部163aから傾斜して延びていることにより、駆動部筐体131の突出部131aの先端面(底面)と弁本体113の弁室119の上部開口の段差部の水平面との間に挟持される第1の水平支持部163aに対して、屈曲部161が屈曲しやすくなって、弁体部115aが上下動しやすくなる。この結果、シール推力を低下させて、閉弁時に弁体部115aのシール面115cを弁座121に押し付けることで発生する応力を低下させ、パーティクルの発生を抑制する効果をさらに高めることができる。
以上、図示されている実施形態を参照して、本発明を説明したが、本発明は、図示されている実施形態に限定されるものではない。例えば、第2の実施形態によるダイヤフラム115において、ステム135の接続端135aの外周に雄ねじ部を形成すると共に、弁体部115aに設けた連結穴151の内周面に雌ねじ部を形成して、ステム135の接続端135aと弁端部115aとを螺合によって接続してもよい。また、本願発明は、用途や機能等に関わらず、膜部によって弁体部を弁本体に支持するバルブであれば、液だれを防止するためのサックバック機能を有したサックバック弁、流量調整機能を有したニードル弁、定流量弁、圧力を調整するための定圧弁や背圧弁などにも適用することが可能である。
11 ダイヤフラムバルブ
15 ダイヤフラム
15a 弁体部
15b 膜部
15c シール面
111 ダイヤフラムバルブ
115 ダイヤフラム
115a 弁体部
115b 膜部
115c シール面
155 本体部
157 縮径部
159 スカート部
161 屈曲部
163 支持部
163a 第1の水平支持部
163b 垂直支持部
163c 第2の水平支持部
165 凹部

Claims (15)

  1. 弁座に当接してシールするためのシール面を有した弁体部と該弁体部から外方へ延び且つ該弁体部を支持する膜部とを備えるバルブ用ダイヤフラムを製造するダイヤフラムの製造方法であって、
    パーフルオロアルコキシアルカンを原材料として半製品を成形する工程と、
    前記半製品に切削加工を施す工程と、
    を含み、前記原材料は、比重が2.135未満であり且つ前記ダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が55000回以上となるように、選択されることを特徴とするダイヤフラムの製造方法。
  2. 前記原材料は、比重が2.12以下であり且つ前記バルブ用ダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が1000000回以上となるように、選択される、請求項1に記載のダイヤフラムの製造方法。
  3. 前記原材料は、前記ダイヤフラムのフレックスライフ値が19000000回以上となるように、選択される、請求項1又は請求項2に記載のダイヤフラムの製造方法。
  4. 前記半製品を成形する工程は、前記原材料を金型内に射出して射出成形により前記半製品を作製する工程である、請求項1から請求項3の何れか一項に記載のダイヤフラムの製造方法。
  5. 前記切削加工を施す工程は、少なくともシール面に金型転写面が残るように前記半製品に切削加工を施す工程である、請求項4に記載のダイヤフラムの製造方法。
  6. 弁座に当接してシールするためのシール面を有した弁体部と該弁体部から外方へ延び且つ該弁体部を支持する膜部とを備えるバルブ用ダイヤフラムであって、
    前記弁体部と前記膜部とは、比重が2.135未満であり且つ前記ダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が55000回以上となるように選択されたパーフルオロアルコキシアルカンを原材料として成形により形成されていることを特徴とするバルブ用ダイヤフラム。
  7. 前記バルブ用ダイヤフラムは、比重が2.12以下であり且つ前記ダイヤフラムの開閉耐久性試験結果が1000000回以上となる前記原材料から形成されている、請求項6に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  8. 前記バルブ用ダイヤフラムは、前記ダイヤフラムのフレックスライフ値が19000000回以上となる前記原材料から形成されている、請求項6又は請求項7に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  9. 前記シール面は、金型内に前記原材料を射出して射出成形を行うことにより形成される金型転写面である、請求項6から請求項8の何れか一項に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  10. 前記弁体部は、前記シール面を有した本体部と該本体部よりも細い細径部とを含み、前記細径部が前記膜部に支持されている、請求項6から請求項9の何れか一項に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  11. 前記膜部は、前記細径部の先端部の外周部から前記本体部から離れる方向に延びる環状のスカート部と、前記スカート部から半径方向外方へ前記本体部から離れる方向に凸状に湾曲した屈曲部と、前記屈曲部の外周縁部から半径方向外方へ平面状に延びる支持部とを含む、請求項10に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  12. 前記屈曲部の長さは、前記弁座に対して前記シール面を接離する方向における前記弁体部のストロークの1.8倍から2.8倍となるように定められる、請求項11に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  13. 前記屈曲部の前記外周縁部は、前記弁体部へ向かって前記支持部に対して前記シール面から離れる方向に20°から40°の範囲の角度をなすように傾斜して延びている、請求項11又は請求項12に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  14. 前記屈曲部と前記支持部との接続部において前記シール面から遠い側に、前記弁体部側へ窪んでいる凹部が形成されている、請求項11から請求項13の何れか一項に記載のバルブ用ダイヤフラム。
  15. 請求項6から請求項14の何れか一項に記載のバルブ用ダイヤフラムを備えるダイヤフラムバルブ。
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