JP5243376B2 - ラケット用ストリング - Google Patents
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Description
(1) 共重合などの素材の改質
(2) ポリマーブレンドによる改質
(3) 2成分以上の複合モノフィラメントによる改質
本発明者らの検討によれば、反発性を改善するためソフトで高反発の樹脂をブレンドすると反発性は向上しても耐久性が低下してポリエステルとしての特徴がなくなるという問題があることがわかった。これは前記(1),(2)のような改良をしても同様である。前記(3)の複合モノフィラメントの例として2つのタイプがある。一つは島(芯)が主成分で海(鞘)が柔軟成分であるタイプで、例えば特許文献1が挙げられる。この場合ストリングの表面が柔軟成分であるので、耐久性に問題がある。
A成分:ポリエチレンテレフタレート又はエチレンテレフタレート単位を80モル%以上含有する共重合ポリエステル
B成分:ポリブチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート単位を80モル%以上含有する共重合ポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート又はトリメチレンテレフタレート単位を80モル%以上含有する共重合物ポリエステル
C成分:熱可塑性ポリエステル系エラストマー
強力、結節強力、伸度はJIS L1013の測定方法に準じた。直径はマイクロメーターを用い、モノフィラメントを少しずつ回転させながら5回測定し平均値を直径とした。中間伸度は引っ張り試験においてそれぞれの応力における伸び率を測定した。
ガットを硬式テニス用ラケットに60ポンドで張り上げ、1昼夜放置後、枠に固定した状態で硬式ボールを120km/hrの速度で、ガット面の直角方向に対し40度の方向から打ち付け、次に反対方向で40度の角度でボールを衝突させ、ガットが切れるまでの衝突回数で表わす。
(1)ガット1本を50ポンドの張力をかけ固定する、ガットの直角方向から振り子式のハンマーをガットに衝突させ、その時のガットの変位量(ガットに対し直角方向)とハンマーが受ける応力を測定する。
(2)ソフト感を示す測定量として剛性率(=最大応力/最大変位量 、単位ポンド/インチ)
を求めた。数字が小さい方がソフト感が高いことを示す。
(3)反発性を示す尺度として衝突後の変位量と応力の曲線から、衝突後最大変位量となるまでの仕事量と最大変位量から元の位置にもどるまでの仕事量の比率を反発率とした。数値が大きい方が高反発であることを示す。
前記耐久性試験において、200回ボールを衝突させたのちタテ糸で最もずれの大きい部分のずれ量(ガットに対し直角方向)をmmで測定した。ボール衝突時は瞬間的により大きなずれが生じて戻っていることはビデオ撮影で確認した。スピン性の尺度であり、値が小さい方がスピン性が高い傾向である。
ラケットに60ポンドで張り上げを行い、操作途中、または直後で切断した場合を「張り切れ」とした。20回の張り上げで1回以上切れたものは不可とした。
テニスの上級者5名による試打で、各項目別に5段階評価で通常使用している市販のポリエステル系ガットを3点として評価し、平均値をとった。点数が高いほど良い評価となる。
島成分としてポリエチレンテレフタレート樹脂(三菱化学社製、商品名“ノバペックス GG900D”固有粘度:IV=1.1)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(三菱エンプラ社製、商品名“ノバデュラン 5020H"を重量比で1:1の割合でブレンドしたものを供給した。
島成分として実施例2の島成分樹脂の配合をPET樹脂(実施例と同じ)30%とPBT樹脂(実施例と同じ)70%と配合比率を変え、海成分は実施例1と同じ樹脂、配合で、37島の海島モノフィラメントを紡出した。紡糸条件は実施例1、2と同じ条件でモノフィラメントを得た。
島成分として実施例1と同じ樹脂配合、海成分としてPET70%、PBT25%、エラストマー5%の配合比率で海島比6/4で同じ紡糸条件でモノフィラメント得た。モノフィラメント物性とガット特性を表1に示した。本比較例は実施例にくらべ、ガット全体に対してPBT比率が高いため反発性は高いが耐久性が大幅に低くなっており、実用的に問題である。
ガット特性を市販のポリエステルガットと比較するため代表例としてPET100%のモノフィラメントガットの例を表1に示す。
2 海部
3 ラケット用ストリング
Claims (5)
- ポリエステル系合成繊維からなる複合モノフィラメントで構成されるラケット用ストリングであって、
断面から見た場合、海部の中に複数の島部が配置され、外周部は前記海部で覆われており、
前記島部を構成するポリマー成分の割合が10〜60重量%、前記海部を構成するポリマー成分の割合が40〜90重量%であり、
前記島部を構成するポリマー成分は、下記A成分が40〜80重量%と、B成分が20〜60重量%の混合物であり、
前記海部を構成するポリマー成分は、下記A成分が85〜99重量%と、C成分が1〜15重量%の混合物であることを特徴とするラケット用ストリング。
A成分:ポリエチレンテレフタレート又はエチレンテレフタレート単位を80モル%以上含有する共重合ポリエステル
B成分:ポリブチレンテレフタレート、ブチレンテレフタレート単位を80モル%以上含有する共重合ポリエステル、ポリトリメチレンテレフタレート又はトリメチレンテレフタレート単位を80モル%以上含有する共重合物ポリエステル
C成分:熱可塑性ポリエステル系エラストマー - 前記島部の数が7個以上である請求項1に記載のラケット用ストリング。
- 前記C成分の熱可塑性ポリエステルエラストマーは、ポリテトラメチレングリコールをソフトセグメントとするポリエステルエラストマーを不飽和カルボン酸またはその誘導体により変性された変性ポリエステルエラストマーである請求項1に記載のラケット用ストリング。
- 前記島部を構成するポリマー成分には、さらにC成分を0〜10重量%加える請求項1〜3のいずれかに記載のラケット用ストリング。
- 前記海部の最外層被覆部の厚みが30〜300μmである請求項1〜4のいずれかに記載のラケット用ストリング。
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