JP2011078581A - ラケット用ガット及びその製造方法 - Google Patents

ラケット用ガット及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011078581A
JP2011078581A JP2009233430A JP2009233430A JP2011078581A JP 2011078581 A JP2011078581 A JP 2011078581A JP 2009233430 A JP2009233430 A JP 2009233430A JP 2009233430 A JP2009233430 A JP 2009233430A JP 2011078581 A JP2011078581 A JP 2011078581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
monofilament
gut
yarn
pom
racket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009233430A
Other languages
English (en)
Inventor
Misuzu Toki
美鈴 土岐
Makoto Okano
信 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Monofilament Co Ltd
Original Assignee
Toray Monofilament Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Monofilament Co Ltd filed Critical Toray Monofilament Co Ltd
Priority to JP2009233430A priority Critical patent/JP2011078581A/ja
Publication of JP2011078581A publication Critical patent/JP2011078581A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

【課題】目ずれが起こりにくく、耐久性及び制球性に優れたラケット用ガットを提供する。
【解決手段】モノフィラメント単線からなるラケット用ガットであって、前記モノフィラメントは、最外層の少なくとも一部がポリオキシメチレンで構成され、かつ糸−糸静摩擦係数が0.15〜0.30の特性を満たすことを特徴とするラケット用ガット。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリオキシメチレンを素材とする、テニス、バドミントン、スカッシュ等の球技に使用するラケット用ガット(ストリングともいう)及びその製造方法に関する。
従来、テニスやバドミントン等のラケット用ガットには、牛や羊の腸等から作られた天然ガットや、ポリアミド繊維等から作られた合成樹脂製ガットが提供されている。
一般に、ラケット用ガットに求められる機能としては、打球性、耐久性、及び張設性の3つがある。打球性とは反発性、制球性、ボールへの回転の掛けやすさなどに加え、打球時の感覚や打球音などの打球感をいい、耐久性とは、張設後の応力緩和による緩みや打球毎の摩擦による糸の切断に対する耐性をいい、張設性とは、ラケットへの張りやすさをいう。
天然ガットは、反発性、制球性、耐衝撃性などの打球性に優れているが、耐久性、耐水性が悪いために使用寿命が短く、しかも高価であるため、近年では耐久性、量産性、経済性などに優れた合成樹脂製ガットが数多く使用されている。
合成樹脂製ガットとしては、例えば芯糸及び皮糸の両方がポリアミドからなるガット(例えば、特許文献1参照)や、ポリエステルモノフィラメントからなるガット(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
これらの合成樹脂製ガットは、糸の切断や張設後の応力緩和による緩みといった耐久性の点で、天然ガットに勝るものの、未だに十分満足のいくものではないばかりか、天然ガット並みのソフトな打球感が得られにくいという問題もあった。
一方、耐久性をより向上させた合成樹脂製ガットとしては、ラケットに張設された後でガットの両面にフッ素樹脂等のコーティング剤が塗布されたもの(例えば、特許文献3参照)や、芯糸と皮糸の編組組織の間に挿入糸が組み込まれたラケット用ガット(例えば、特許文献4)が提案されている。
コーティング剤が塗布されたラケット用ガットは、コーティング剤の塗布だけでガットを保護する効果が持続するとされているが、実際に使用すると、数回の使用でコーティング層が剥れ、耐久性の低下に繋がるといった問題を抱えていた。また、挿入糸が組み込まれたラケット用ガットは摩擦係数が大きくなるため、ガットの目ずれが起こりにくくなるものの、一度目ずれが起きてしまうと摩擦によるガットの消耗が激しいことから、耐久性に満足の行くものではなかった。さらに、このラケット用ガットは直径が太くなるため、張設性に劣りやすいばかりか、このガットを使用する場合にはラケットが重くなり、打球性が悪くなるという問題もあった。
特開平07−178203号公報 特許第2826055号公報 特開2003−180882号公報 特開平5−23404号公報
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。
したがって本発明の目的は、従来のラケット用ガットに比較して耐久性及び制球性が格段に優れたラケット用ガットおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、ラケット用ガットが切れるメカニズムを探ったところ、ガット交差部でのガット同士の摩耗が大きな原因であり、特に目ずれした状態のままプレーを続けることが摩耗を促進することを見出した。また、従来は、目ずれを起こりにくくするために摩擦係数を大きくすることが行われてきたが、逆に摩擦係数を小さく設計することにより、目ずれが起きても自然に元の位置に戻ることを見出した。
したがって、本発明によれば、第1の形態として、モノフィラメント単線からなるラケット用ガットであって、前記モノフィラメントは、最外層の少なくとも一部がポリオキシメチレンで構成され、かつ糸−糸静摩擦係数が0.15〜0.30の特性を満たすことを特徴とするラケット用ガットが提供される。また、第2の形態として、芯糸の周囲に皮糸を配置した複合線からなるラケット用ガットであって、前記皮糸の少なくとも一部は、最外層の少なくとも一部がポリオキシメチレンで構成され、かつ糸−糸静摩擦係数が0.15〜0.30の特性を満たすモノフィラメントであることを特徴とするラケット用ガットが提供される。
なお、本発明の第2の形態のラケット用ガットにおいては、上記の芯糸が、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイト、ポリオキシメチレンから選ばれた少なくとも一種類からなることが好ましい条件であり、この条件を適用した場合には、さらに優れた効果の取得を期待することができる。
また、本発明の第2の形態のラケット用ガットの製造方法は、上記芯糸の周囲に上記皮糸を編組又は巻き付ける工程と、これを160〜180℃で熱処理する工程とを順次行うことが好ましい。
本発明によれば、以下に説明するとおり、ガットの目ずれが自然に元に戻るため、ガット同士の摩耗が減少して耐久性がより向上し、さらにプレー中に目ずれを直す煩わしさがなく、常に安定したガット面でボールを打つことができるため制球性にも優れたラケット用ガットを得ることができる。
(a−1)、(b−1)は本発明のラケット用ガットの代表例を示す断面図。 モノフィラメント単線からなる本発明のラケット用ガットの第1の形態の応用例を示す断面図。 芯糸の周囲に皮糸が配置された本発明のラケット用ガットの第2の形態の応用例を示す断面図。
以下本発明を詳細に説明する。
はじめに、本発明におけるポリオキシメチレン(ポリアセタールともいわれる。以下POMという)とは、ホルムアルデヒドを出発原料とし、主としてオキシメチレン単位の繰り返しからなる樹脂、又は、90〜99モル%のオキシメチレン繰り返し単位と1〜10モル%の炭素数2〜100のオキシアルキレン繰り返し単位からなるPOM共重合体である。POM共重合体の場合には、樹脂の熱安定性が改善され、溶融ポリマの冷却過程で起こる結晶化度が低下し、曳糸性が良好となるため、より好適に用いることができる。
なお、POM原料としては、メルトインデックス(MI)が0.5〜15g/10分であるものが好ましく使用される。
ここで、メルトインデックス(MI)とは、ASTM D1238に準拠して190℃、荷重2160gの条件下で測定した値であり、10分あたりの流出ポリマ量[g]で表される。
本発明においては、市販品のPOMを用いることができる。POMの市販品としては、例えば、ポリプラスチックス社製品のジュラコンFP15X(MI:1.8g/10分)、ジュラコンN493A(MI:5g/10分)、及びジュラコンN494A(MI:9g/10分)などを挙げることができる。
さらに、本発明のラケット用ガットを構成するモノフィラメントは、糸−糸静摩擦係数が0.15〜0.30の特性を満たすことが必要であり、好ましくは0.15〜0.25、さらに好ましくは0.15〜0.20である。糸−糸静摩擦係数が上記範囲であることにより、目ずれが起きても自然に元の位置に戻るため、ガット同士の摩耗が抑制され、耐久性が向上する。さらに、プレー中に目ずれを直す煩わしさがなく、常に安定したガット面でボールを打つことができるため、制球性にも優れる。糸−糸静摩擦係数が上記範囲を下回る場合には、ガット同士が滑りすぎてしまうため、目ずれが起こりやすくなり、制球性が悪くなってしまう。また、糸−糸静摩擦係数が上記範囲を上回る場合には、目ずれは起こりにくいものの、一度起こった目ずれが自然に直ることがないため、ガットの食込みによって激しく摩耗し、耐久性が著しく低下することになる。
ここで、本発明のラケット用ガットの形態について図面を参照しつつ、詳細に説明する。いずれの図面も、ガットの繊維軸に垂直方向での断面図であり、POMからなる部分を斜線部分で表す。
図1は本発明のラケット用ガットの代表例の断面図である。符号の1は芯糸、2は皮糸をそれぞれ示す。本発明のラケット用ガットの第1の形態は、図1(a−1)に代表されるようなモノフィラメント単線からなるガットであり、第2の形態は、図1(b−1)に代表されるような芯糸1の周囲に皮糸2を配置した複合線からなるガットである。
図2は、本発明の第1の形態であるモノフィラメント単線からなるガットの例を示す断面図である。符号の3、4は芯鞘複合糸における芯部、鞘部を、5、6は海島複合糸における海部、島部をそれぞれ示す。第1の形態の詳細な例としては、図1及び図2の(a−1)に示された、POMモノフィラメント単線からなるガットの他に、鞘部4がPOMからなる芯鞘複合モノフィラメント単線からなるガット(a−2)、海部5がPOMからなる海島複合モノフィラメント単線からなるガット(a−3)、POMからなる島部6がモノフィラメント表面に覗くように配置された海島複合モノフィラメント単線からなるガット(a−4)などがある。
図3は、本発明の第2の形態である芯糸1の周囲に皮糸2を配置した複合線からなる本発明のラケット用ガットを示す断面図である。符号の1、2は図1と同様、芯糸、皮糸をそれぞれ示す。また、符号の3、4は芯鞘複合糸における芯部、鞘部を、5、6は海島複合糸における海部、島部をそれぞれ示す。第2の形態の詳細な例としては、図1及び図3の(b−1)に示された、皮糸2にPOMからなるモノフィラメントを用いたガットの他に、鞘部4がPOMからなる芯鞘複合モノフィラメントを皮糸2に用いたガット(b−2)、海部5がPOMからなる海島複合モノフィラメントを皮糸2に用いたガット(b−3)、POMからなる島部6をモノフィラメント表面に覗くように配置した海島複合モノフィラメントを皮糸2に用いたガット(b−4)、皮糸2にPOMモノフィラメント2と他の素材からなるモノフィラメント2’を組み合わせて用いたガット(b−5)などが挙げられる。
本発明において、「最外層の少なくとも一部をPOMで構成されたモノフィラメント」とは、モノフィラメント表面にPOMからなる部分が露出しているモノフィラメントをいい、POMからなる部分とは、その部分を構成する成分のうち重量基準で最も多い成分がPOMであることを表す。POMの特性である耐摩耗性や耐候性を利用するために、POM成分が50wt%以上が好ましく、70wt%以上がより好ましい。
本発明のラケット用ガットを構成するモノフィラメントに芯鞘/海島複合糸を使用する場合(例えば、図2(a−2〜4)又は図3(b−2〜4))に、芯部3と鞘部4、又は海部5と島部6の一方としてPOMと組み合わされる素材としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイト、ポリオキシメチレンから選ばれた少なくとも一種類であることが好ましく、特にポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリオキシメチレンが好ましい。
本発明において、皮糸2にPOMモノフィラメント2と他の素材からなるモノフィラメント2’を組み合わせて用いる場合(例えば、図3(b−5))において、他の素材としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイト、ポリオキシメチレンから選ばれた少なくとも一種類であることが好ましく、特にポリアミド、ポリエステル、ポリオキシメチレンが好ましい。また、皮糸2の中でPOMモノフィラメントの占める割合としては、POMの特性である耐摩耗性や耐候性を利用するために、50wt%以上が好ましく、70wt%以上がより好ましい。
本発明に用いられる芯糸1の形態としては、モノフィラメント、マルチフィラメント、あるいはこれらの組み合わせのいずれでもよい。マルチフィラメントを含有する場合は20〜300回/m程度の撚り掛けされた糸が好ましく、また、主として集束性を付与するため必要に応じて樹脂加工された芯糸1を使用することができる。
芯糸1の素材としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファイト、ポリオキシメチレンなどが挙げられる。
これらの中でも芯糸1の素材は、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイト、ポリオキシメチレンから選ばれた少なくとも一種類が好ましく、特にポリアミド、ポリエステル、ポリオキシメチレンが好ましい。
ここで、本発明におけるポリアミドとしては、特に限定はされないが、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12及びこれら各種ナイロンの相互共重合体などの脂肪族ポリアミドや、ケブラー、ノーメックスに代表される芳香族ポリアミドを使用することができる。また、本発明におけるポリエステルとしては、特に限定はされないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどの芳香族ポリエステルや、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネートを代表とする脂肪族ポリエステルなどを使用することができる。
本発明に使用されるポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファイト、ポリオキシメチレンなどの樹脂は、必要に応じて、酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、チッ化ケイ素、クレー、タルク、カオリン、ジルコニウム酸などの各種無機粒子や架橋高分子粒子などの粒子類のほか、従来公知の抗酸化剤、金属イオン封鎖剤、イオン交換剤、着色防止剤、耐光剤、包接化合物、各種着色剤、ワックス類、シリコーンオイル、各種界面活性剤類、フッ素樹脂類、ポリエステル類、ポリアミド類、ポリオレフィン類及びポリスチレン類などが添加されたものであってもよい。
芯糸1の周囲に皮糸2を配置する方法は、芯糸1への皮糸2の編組又は巻き付けによる方法を用いることが好ましい。皮糸2の編組又は巻き付けには、公知の編組機(例えば、16打ち)又は巻き付け機を用いて行うとよい。また、皮糸2の編組又は巻き付けは、1層に限らず、必要に応じて複数回行ってもよい。
本発明において使用されるモノフィラメント、マルチフィラメント、及びマルチフィラメントを構成する繊維の繊維軸方向に垂直な断面の形状は、必ずしも円形でなくてもよく、楕円形、扁平、正多角形、及び不定形な形状を含む多角形などのいかなる形状をも取り得る。ここで扁平とは楕円もしくは長方形のことを意味するが、数学的に定義される正確な楕円、長方形以外に概ね楕円、長方形、又はこれに類似した形状を含み、正多角形とは数学的に定義される正確な正多角形以外に概ねこれに類似した形状を含むものである。
また、本発明のラケット用ガットの表面に樹脂が被覆されていてもよい。さらに、必要に応じて、染色、印字、油剤付与などの加工が行われてもよい。
次に、本発明のラケット用ガットの製造方法について説明する。
まず、POMモノフィラメントを溶融紡糸するに際しては、溶融POMと接触するPOMの流路を構成する装置として、合金成分のうち鉄成分が30wt%以下である1軸又は2軸のエクストルーダー型又はメルトプレッシャー型溶融紡糸機を使用することができる。また、必要に応じて、同様の構造からなる複合用紡糸機も使用できる。
POMは加熱により分解ガスであるホルムアルデヒドを発生しやすいポリマであるため、溶融紡糸する際は、POMの融点よりも20〜80℃、さらに好ましくは30〜60℃高い温度で溶融混練して押し出すことが好ましい。
次に、押し出された溶融物は、引き続き冷却溶媒中に導かれて冷却固化される。なお、冷却溶媒としては、例えば水やポリエチレングリコールなどを挙げることができるが、モノフィラメントの表面から容易に除去でき、モノフィラメントに対して化学的、物理的に本質的な変化を与えないものであれば、特に限定しない。
そして、冷却固化された未延伸糸は、モノフィラメントとして必要な強度を得るために、加熱1段延伸、又は多段延伸される。この際に使用される熱媒体についても、空気、温水、蒸気、ポリエチレングリコール、グリセリン及びシリコーンオイル等が挙げられるが、モノフィラメントの表面から容易に除去でき、モノフィラメントに対して化学的、物理的に 本質的な変化を与えないものであれば、特に限定しない。
また、延伸方法については、使用するPOM原料によって異なるが、5〜16倍で延伸することが、POMモノフィラメントとして十分な強度を得る上で好ましい。
さらに、加熱延伸されたモノフィラメントは、必要に応じて加熱弛緩処理され、巻具に巻き取られる。
こうして得られたPOMモノフィラメントは、糸−糸静摩擦係数が0.15〜0.30である場合に、ラケット用ガットに最適に使用できる。第1の形態では、このモノフィラメントを単線でガットに用い、第2の形態では、このモノフィラメントを皮糸2として芯糸1の周囲に配置する。
本発明の第2の形態への加工は、上記芯糸1の周囲に上記皮糸2を編組又は巻き付ける工程と、これを160〜180℃で熱処理する工程とを順次行う。
皮糸2の編組又は巻き付けには、公知の編組機(例えば、16打ち)又は巻き付け機を用いて行うとよい。続いて、編組み又は巻き付けされた後のガットは160〜180℃で熱処理される。熱処理されることによって隣り合った皮糸2同士及び皮糸2と芯糸1が強固に接着されるので、後加工なしで毛羽立ちしにくく、より耐久性や制球性に優れたラケット用ガットとなる。熱処理は皮糸2を完全に溶解させるのではなく、表面のみ溶解させ、皮糸2の強伸度をできるだけ低下させないようにすることが好ましい。熱処理温度が160℃を下回ると、皮糸2同士及び皮糸2と芯糸1の接着が十分でなくなり、耐久性が向上しにくい傾向となり、また、180℃を上回ると、皮糸2が溶融しすぎて強度低下を招くだけでなく、皮糸2に含まれるPOM成分の熱分解が起こりやすくなるため好ましくない。
さらに、上記の熱処理は、ガットの引張条件下で行うことが好ましい。引張条件下で熱処理されることによってガットの構造が締まり、ガット内の空隙が少なくなるため、ガット全体が一体化され、耐久性や制球性が向上しやすくなる。
具体的な熱処理の条件(温度、時間、引張度合い)については、芯糸1の素材、熱処理装置、加工速度などにもよるが、好ましくは非接触加熱であって、温度は160〜180℃、時間は3〜300秒、引張度合いとして延伸倍率は0.95〜1.08倍程度が好ましいが、効果として十分な融着が得られる条件を適宜選定する。条件が不適切であると、融着不足、あるいは、過度の融着・溶融で強力低下を招く。
このような熱処理により皮糸2同士の交差部や接触部、及び皮糸2と芯糸1の接触部が融着接着する。従って、接着剤などの樹脂被覆をしなくても十分な接着性、耐毛羽立ち性を得ることができ、耐久性及び制球性をさらに向上させることができる。さらに、ガットの仕上がりを細くすることができ、ラケットの軽量化、操作性の向上などの効果が得られるため望ましい。
もちろん、本発明において必要に応じて樹脂被覆を行うことを妨げるものではない。樹脂被覆方法としては、樹脂溶剤溶液や樹脂エマルションを使用した溶融コーティング法と呼ばれる方法が可能である。
本発明のラケット用ガットをラケットに張設するに際しては、用いるガット全てを本発明のガットで構成するのが最適であるが、縦糸又は横糸の一方のみに用い、他方に従来公知のガットを用いてもよい。好ましくは、用いるガットの50wt%以上が本発明のガットで構成されているのがよい。
こうして得られた本発明のラケット用ガットは、目ずれが自然に元の位置に戻ることから従来のラケット用ガットに比べて耐久性と制球性に優れるため、テニス、バドミントン、スカッシュ等のスポーツ用ラケットに使用した場合には、これらの効果を如何なく発揮する。
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例の記載に何ら限定されるものではない。
以下の実施例における各特性の測定方法は下記のとおりである。
[糸−糸静摩擦係数]
直径が5.1cm(2インチ)、長さが7.6cm(3インチ)の円筒の周りに、綾角15°で9.8cN(約10g)の巻き張力でモノフィラメントを巻き付けた。このあらかじめモノフィラメントが巻きつけられた円筒の上に、モノフィラメントを別に30.5cm(12インチ)とって掛けた。この時、後でかけたモノフィラメントはあらかじめ円筒に巻きつけたモノフィラメントの上層部にのっており、かつその巻き付け方向と平行になるようにした。後にかけたモノフィラメントの一端に0.04g/dtexの荷重をかけ、もう一方の端には、ストレインゲージを連結させた。円筒を0.0016cm/秒の周速で180°回転させて、その時の張力を連続記録した。糸−糸静摩擦係数(f)は、下記式より算出した。
f=(1/π)・(ln(T2/T1))
ここで、T2はピーク張力の平均値(n=25)、T1はモノフィラメントの一端にかけられた荷重により与えられる張力、lnは自然対数記号である。
[耐久性]
ラケット用ガットが張設されたラケットのフェースに、時速100Km、打ち出し間隔15回/分、打ち出し距離50cm、かつ打ち出し角度40°の条件でテニスボールを衝突させ、ガットが切断するまでの打ち出し回数で耐久性を評価した。
[試打評価]ラケット用ガットが張設されたラケットを用意し、テニス経験が10年以上のアマチュアプレーヤー3人にストロークしてもらい、打球性、耐久性に関して、ポリエチレンテレフタレート単線からなるガットと比較して、以下のように評価した。
○:ポリエチレンテレフタレート単線からなるガットより優れる、
△:ポリエチレンテレフタレート単線からなるガットと同等である、
×:ポリエチレンテレフタレート単線からなるガットより劣る。
[実施例1]
ポリオキシメチレン(POM)原料としてポリプラスチックス社製ジュラコンN493Aを用い、1軸型エクストルーダー溶融押出機に連続供給して、230℃で溶融混練した後、紡糸口金を通して紡出し、さらに60℃の水中で冷却固化せしめた。次に、この未延伸糸を150℃の乾熱浴中で8倍に延伸し、さらに140℃の乾熱浴中で0.9倍の加熱弛緩処理を施すことにより、直径1.25mmのPOMモノフィラメントを作成した。このとき、溶融押出機の溶融POMの流路、およびパック内の溶融POMの流路を構成する合金として、Ni:Fe:Cr:Mo:W:Si:Mnの比がおよそ51:6:17:19:5:1:1であるハステロイCを使用した。こうして得られたPOMモノフィラメントの糸−糸静摩擦係数を表1に示した。
このPOMモノフィラメントを単線でラケット用ガットに用い、その評価結果を表1に併記した。
[実施例2]
芯成分にナイロン6(N6)原料として東レ社製CM1021Tを、鞘成分にPOM原料としてジュラコンN493Aを用い、それぞれ複合用紡糸機に連続供給して、N6側は270℃、POM側は230℃で溶融混練した後、複合用紡糸口金を通して紡出し、さらに60℃の冷却水中で冷却固化せしめた。芯:鞘の構成比は50:50とした。次に、この未延伸糸を160℃の乾熱浴中で8倍に延伸した。引き続き、160℃の乾熱浴中で0.98倍に弛緩処理することにより、直径1.25mmの芯鞘複合モノフィラメントを作成した。このとき、複合用紡糸機の溶融POMの流路、およびパック内の溶融POMの流路を構成する合金としては、実施例1と同様にハステロイCを使用した。こうして得られた芯鞘複合POMモノフィラメントの糸−糸静摩擦係数を表1に示した。
この芯鞘複合POMモノフィラメントを単線でラケット用ガットに用い、その評価結果を表1に併記した。
[実施例3]
海成分にナイロン12(N12)原料として東レ社製CM5031を、島成分にPOM原料としてジュラコンFP15Xを用い、それぞれ複合用紡糸機に連続供給して、N6側は270℃、POM側は230℃で溶融混練した後、複合用紡糸口金を通して紡出し、さらに60℃の冷却水中で冷却固化せしめた。海:島の構成比は40:60とし、図3(b−4)に示すような4つの島がモノフィラメント表面に覗くように配置された断面形状とした。次に、この未延伸糸を160℃の乾熱浴中で6倍に延伸した。引き続き、160℃の乾熱浴中で0.98倍に弛緩処理することにより、直径1.25mmの海島複合モノフィラメントを作成した。このとき、複合用紡糸機の溶融POMの流路、およびパック内の溶融POMの流路を構成する合金としては、実施例1と同様にハステロイCを使用した。こうして得られた海島複合POMモノフィラメントの糸−糸静摩擦係数を表1に示した。
この海島複合POMモノフィラメントを単線でラケット用ガットに用い、その評価結果を表1に併記した。
[比較例1]
PETモノフィラメント(東レ・モノフィラメント社製530Y、直径1.25mm)をラケット用ガットに用いた。
[比較例2]
実施例2において、芯成分と鞘成分を逆に、すなわち芯成分にPOM、鞘成分にN6を用いた以外は実施例2と同様のラケット用ガットを得た。
[比較例3]
実施例3において、島成分をPOMからPLA(三井化学社製レイシアH−400)に変更した以外は実施例3と同様のラケット用ガットを得た。
以上、本発明の第1の形態であるモノフィラメント単線からなるラケット用ガットの構成及び評価結果を表1に示す。
Figure 2011078581
表1から明らかなように、本発明の第1の形態のラケット用ガットは、少なくとも最外層の一部がPOMからなり、その糸−糸静摩擦係数が低いモノフィラメントを使用しているため、目ずれを直す必要がなく、耐久性に優れており、試打による打球性も良好であった。
一方、PETモノフィラメントからなるラケット用ガット(比較例1)は、最外層がPETであり、一度起こった目ずれが自然に直らないため、ガットの食込みによる摩耗が激しく、耐久性に劣るばかりか、ラケット面が硬く感じられ、打球性にも劣るものであった。芯成分をPOM、鞘成分をN6とした芯鞘複合モノフィラメントからなるラケット用ガット(比較例2)は、最外層がN6であり、糸−糸静摩擦係数が高いため、一度起こった目ずれが自然に直らず、ガットの食込みによる摩耗が激しく、耐久性に劣っており、実用に耐えるものではなかった。また、海成分をN6、島成分をPLAとした海島複合モノフィラメントからなるラケット用ガット(比較例3)は、最外層がN6とPLAであり、糸−糸静摩擦係数が高いため、一度起こった目ずれが自然に直らず、ガットの食込みによる摩耗が激しく、耐久性に劣るばかりか、使用中に複合界面での剥離が起こってしまい、実用に耐えるものではなかった。
[実施例4]
POM原料としてジュラコンN493Aを用い、1軸型エクストルーダー溶融押出機に連続供給して、230℃で溶融混練した後、紡糸口金を通して紡出し、さらに70℃の水中で冷却固化せしめた。次に、この未延伸糸を160℃の乾熱浴中で8倍に延伸することにより、直径0.125mmのPOMモノフィラメントを作成した。このとき、溶融押出機の溶融POMの流路、およびパック内の溶融POMの流路を構成する合金としては、実施例1と同様にハステロイCを使用した。こうして得られたPOMモノフィラメントの糸−糸静摩擦係数を表2に示した。
芯糸1として直径1.00mmのナイロン6(N6)モノフィラメント(東レ・モノフィラメント製:160Y)を、皮糸2に上記のPOMモノフィラメントを用いた。上記芯糸1の周囲に、皮糸2を16打ち製紐機を用いて編組し、続いて熱処理を行った。熱処理として、170℃の温度雰囲気中で非接触加熱を行い、10m/分の速度で20秒間処理した。引き取り側速度は9.9m/分、延伸倍率は0.99倍であった。こうして、直径1.25mmのラケット用ガットを作成し、その評価結果を表2に併記した。
[実施例5]
海成分にPOM原料としてポリプラスチックス社製ジュラコンFP15Xを、島成分にポリ乳酸(PLA)原料として三井化学社製レイシアH−400を用い、それぞれ複合用紡糸機に連続供給して、それぞれ230℃度で溶融混練した後、複合用紡糸口金を通して紡出し、さらに45℃の冷却水中で冷却固化せしめた。島の数は3、島成分の周囲が全て海成分に囲まれた断面形状をしており、海:島の構成比は70:30とした。次に、この未延伸糸を160℃の乾熱浴中で8倍に延伸した。引き続き、160℃の乾熱浴中で0.98倍に弛緩処理することにより、直径0.125mmのモノフィラメントを作成した。このとき、複合用紡糸機の溶融POMの流路、およびパック内の溶融POMの流路を構成する合金としては、実施例1と同様にハステロイCを使用した。こうして得られた海島複合POMモノフィラメントの糸−糸静摩擦係数を表2に示した。
一方、一般的な1軸型エクストルーダー溶融押出機にPLA原料(三井化学社製レイシアH−400)を連続供給して、230℃で溶融混練した後、紡糸口金を通して紡出し、さらに60℃の冷却水中で冷却固化せしめた。次に、この未延伸糸を90℃の温水中で4.5倍に延伸、続いて105℃の乾熱浴中で1.56倍(トータル7倍)に延伸し、さらに140℃の乾熱浴中で0.97倍に弛緩処理することにより、直径1.00mmのPLAモノフィラメントを作成した。
上記PLAモノフィラメントを芯糸1とし、その周囲に上記海島複合POMモノフィラメントの皮糸2を巻き付け、実施例4と同様に熱処理を行った。こうして、直径1.25mmのラケット用ガットを作成し、その評価結果を表2に併記した。
[実施例6]
東レ社製ナイロン6マルチフィラメント(1400dtex−204F−T781)を3本撚糸し、共重合ナイロン(東レ社製、CM8000)の10wt%メタノール水溶液を樹脂被覆して、芯糸1を作成した。
この芯糸1の周囲に、皮糸2として実施例4のPOMモノフィラメントと、直径0.120mmのN6モノフィラメント(東レ・モノフィラメント社製120A)を用い、交互になるように編組した。その後、熱処理として、160℃の温度雰囲気中で非接触加熱を行い、10m/分の速度で25秒間処理した。引き取り側速度は9.8m/分、延伸倍率は0.98倍であった。その後、共重合ナイロン(東レ社製、CM8000)の10wt%メタノール水溶液を樹脂被覆した。こうして、直径1.25mmのラケット用ガットを作成し、その評価結果を表2に併記した。
[比較例4]
実施例4の芯糸1の周囲に、直径0.125mmのN6モノフィラメント(東レ・モノフィラメント社製120A)の皮糸2を編組し、実施例6と同様に樹脂被覆した。こうして、直径1.25mmのラケット用ガットを作成し、その評価結果を表2に併記した。
[比較例5]
実施例5において、海島複合モノフィラメントの海成分と島成分とを逆にし、海成分をPLA、島成分をPOMとした以外は、実施例5と同様にして、海島複合モノフィラメントを得た。
実施例4の芯糸1の周囲に皮糸2としてこの海島複合モノフィラメントを巻き付け、実施例6と同様に樹脂被覆を行った。こうして、直径1.25mmのラケット用ガットを作成し、その評価結果を表2に併記した。
[比較例6]
一般的な1軸型エクストルーダー溶融押出機にPLA原料(三井化学社製レイシアH−400)を用い、連続供給して、230℃で溶融混練した後、紡糸口金を通して紡出し、さらに60℃の冷却水中で冷却固化せしめた。次に、この未延伸糸を90℃の温水中で4.5倍に延伸、続いて105℃の乾熱浴中で1.56倍(トータル7倍)に延伸し、さらに140℃の乾熱浴中で0.97倍に弛緩処理することにより、直径0.125mmのPLAモノフィラメントを作成した。
実施例4の芯糸1の周囲に、皮糸2としてこのPLAモノフィラメントと、実施例6に用いたN6モノフィラメントを用い、交互になるように編組した。その後、実施例6と同様に樹脂被覆した。こうして、直径1.25mmのラケット用ガットを作成し、その評価結果を表2に併記した。
以上、本発明の第2の形態である芯糸1の周囲に皮糸2が配置されたラケット用ガットの構成、加工条件及び評価結果を表2に示す。
Figure 2011078581
表2から明らかなように、本発明の第2の形態のラケット用ガットは、少なくとも最外層の一部がPOMからなり、かつ糸−糸静摩擦係数が低いモノフィラメントを皮糸に使っているため、目ずれを直す必要がなく、耐久性に優れており、試打による打球性も良好であった。
一方、皮糸2にN6モノフィラメントを用いたラケット用ガット(比較例4)は、皮糸2の糸−糸静摩擦係数が高いため、一度起こった目ずれが自然に直らず、ガットの食込みによる摩耗が激しく、耐久性に劣っており、満足のいくものではなかった。また、海成分がPLA、島成分がPOMからなる海島複合モノフィラメントを皮糸2に用いたラケット用ガット(比較例5)や、皮糸2としてPLAモノフィラメントとN6モノフィラメントを用いたラケット用ガット(比較例6)は、モノフィラメントの最外層がそれぞれPLA、PLAとN6であるため、糸−糸静摩擦係数が高く、一度起こった目ずれが自然に直らず、耐摩耗性に劣るばかりか、使用初期に皮糸の切断や毛羽が発生し、ボールの制球性が悪化してしまい、実用に耐えるものではなかった。
以上説明したように、本発明のラケット用ガットは、ガットの目ずれを直す必要がなく、耐久性及び制球性に優れているため、テニス、バドミントン、スカッシュ等のラケット用ガットとして好適に利用することができる。
1 芯糸
2 皮糸
3 芯部
4 鞘部
5 海部
6 島部

Claims (4)

  1. モノフィラメント単線からなるラケット用ガットであって、前記モノフィラメントは、最外層の少なくとも一部がポリオキシメチレンで構成され、かつ糸−糸静摩擦係数が0.15〜0.30の特性を満たすことを特徴とするラケット用ガット。
  2. 芯糸の周囲に皮糸を配置した複合線からなるラケット用ガットであって、前記皮糸の少なくとも一部は、最外層の少なくとも一部がポリオキシメチレンで構成され、かつ糸−糸静摩擦係数が0.15〜0.30の特性を満たすモノフィラメントであることを特徴とするラケット用ガット。
  3. 前記芯糸がポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイト、およびポリオキシメチレンから選ばれた少なくとも一種類からなることを特徴とする請求項2に記載のラケット用ガット。
  4. 前記芯糸の周囲に前記皮糸を編組又は巻き付ける工程と、これを160〜180℃で熱処理する工程とを順次行うことを特徴とする請求項2又は3に記載のラケット用ガットの製造方法。
JP2009233430A 2009-10-07 2009-10-07 ラケット用ガット及びその製造方法 Pending JP2011078581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009233430A JP2011078581A (ja) 2009-10-07 2009-10-07 ラケット用ガット及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009233430A JP2011078581A (ja) 2009-10-07 2009-10-07 ラケット用ガット及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011078581A true JP2011078581A (ja) 2011-04-21

Family

ID=44073312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009233430A Pending JP2011078581A (ja) 2009-10-07 2009-10-07 ラケット用ガット及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011078581A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013227712A (ja) * 2012-03-28 2013-11-07 Toray Monofilament Co Ltd ポリオキシメチレンモノフィラメント、その製造方法及び用途
JP2014230564A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 東レ・モノフィラメント株式会社 ラケット用ガット
IT201800005499A1 (it) * 2018-05-18 2019-11-18 Uso di un polimero cristallino per la fabbricazione di corde per strumenti musicali e/o attrezzi sportivi

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60236670A (ja) * 1984-05-11 1985-11-25 旭化成株式会社 改良ラケツト
JPS61146832A (ja) * 1984-12-19 1986-07-04 旭化成株式会社 ポリオキシメチレン撚糸体
JPH05154220A (ja) * 1990-09-28 1993-06-22 Babolat Vs テニスラケットのガット張り等に用いる紐の製造方法及び装置並びにそれによつてつくられる紐
JPH06128814A (ja) * 1992-10-20 1994-05-10 San Line:Kk ポリエステル系モノフィラメント
JP2002266183A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Yotsuami:Kk ポリオレフィン系フィラメント糸とポリアセタールフィラメント糸とからなる糸条
WO2008106426A1 (en) * 2007-02-26 2008-09-04 Applied Nanotech Holdings, Inc. Lubricant enhanced nanocomposites
JP2009219518A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toray Monofilament Co Ltd ラケット用ガットおよびその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60236670A (ja) * 1984-05-11 1985-11-25 旭化成株式会社 改良ラケツト
JPS61146832A (ja) * 1984-12-19 1986-07-04 旭化成株式会社 ポリオキシメチレン撚糸体
JPH05154220A (ja) * 1990-09-28 1993-06-22 Babolat Vs テニスラケットのガット張り等に用いる紐の製造方法及び装置並びにそれによつてつくられる紐
JPH06128814A (ja) * 1992-10-20 1994-05-10 San Line:Kk ポリエステル系モノフィラメント
JP2002266183A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Yotsuami:Kk ポリオレフィン系フィラメント糸とポリアセタールフィラメント糸とからなる糸条
WO2008106426A1 (en) * 2007-02-26 2008-09-04 Applied Nanotech Holdings, Inc. Lubricant enhanced nanocomposites
JP2009219518A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toray Monofilament Co Ltd ラケット用ガットおよびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013227712A (ja) * 2012-03-28 2013-11-07 Toray Monofilament Co Ltd ポリオキシメチレンモノフィラメント、その製造方法及び用途
JP2014230564A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 東レ・モノフィラメント株式会社 ラケット用ガット
IT201800005499A1 (it) * 2018-05-18 2019-11-18 Uso di un polimero cristallino per la fabbricazione di corde per strumenti musicali e/o attrezzi sportivi

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101576509B1 (ko) 단섬유를 포함하는 심초구조의 낚시줄
CA2404345A1 (en) Monofilament yarn and process for producing the same
JP5452619B2 (ja) グラスファイバおよびパラアラミドを含む改良型耐切断性手袋
TW201505691A (zh) 球拍用弦線及其製造方法
JP2011078581A (ja) ラケット用ガット及びその製造方法
TWI331927B (ja)
JP4770421B2 (ja) 釣り糸およびその製造方法
JP5540197B2 (ja) ラケット用ガット
JP2007330772A (ja) ラケット用ガット
JP5358787B2 (ja) ラケットガット用モノフィラメント
JP2011125584A (ja) ラケット用ガット
JP4224622B2 (ja) ラケット用ガットおよびその製造方法
JP6005431B2 (ja) ラケット用ストリング
JP7280096B2 (ja) ラケット用ストリング
JP2004068217A (ja) ポリエステル系複合モノフィラメントおよびラケット用ガット
JP4060089B2 (ja) ポリエステルモノフィラメント
JP7499642B2 (ja) ラケット用ストリング
JP5243376B2 (ja) ラケット用ストリング
JP2005163231A (ja) 生分解性モノフィラメントおよびラケット用ガット
JP2006345963A (ja) ストリング
JP2009226107A (ja) ラケット用ガット
JP2006255069A (ja) ラケット用ガット
JP2000185118A5 (ja)
JP2004329530A (ja) ラケットガット用モノフィラメント、ラケットガットおよびその製造方法
JP2009219519A (ja) ラケット用ガット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120803

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120803

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131015