JP5237586B2 - ローラーコンベヤの組立て式スタンド - Google Patents

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Description

本発明は、ローラーコンベヤ、ボールキャスタ、又は支持台、机等(ローラーコンベヤとする)を支持するための組立て式スタンドに関する。
従来、この種のローラーコンベヤの組立て式スタンドとして知られている構造は、このローラコンベアのフレームの両端に、それぞれ取付けられる対の台形プレートと、この台形フレームを支持する対の柱と、この柱間に差渡した一枚の横板、又は一本の横杆(柱が長尺の構造では、上下に一枚の横板、又は一本の横杆)と、この各柱を支持するベースプレートと、このベースプレートに立設した調整ボルト(ベースボルト)とで構成されている。そして、この各部材は、現場で容易に、組立て及び/又は分解(解体)可能とすることを特徴とする。
前述した構造の特徴を利用することで、例えば、ローラーコンベヤの形態、寸法、搬送物(物品)の軽重等の種類に、対応できること、また現場において、即座に、かつ有効に対応できること、また安全性の向上と、適格な搬送とが図れること、等の実益がある。そして、また、職場環境に対応できること、さらに緊急時の全ての搬送システムに対応可能であり、重宝すること、等の利点が考えられる。
しかしながら、従来の構造では、柱間に差渡した一枚の横板が、上下及び/又は捻り荷重に対して、充分な強度を備えていないことから、ローラーコンベヤの故障の原因となることがあり得る。また搬送物の重量、スピード等に制限が加えられるケースも考えられ、その工夫が要求される処である。殊に、高い形式の組立て式スタンドにおいては、前述のようなことが発生し易く、その工夫が、要求される処である。
また台形プレート及び/又はベースプレートには、取付け孔を、最低限、必要とする個数を開設した構成とするので、この台形プレート及び/又はベースプレートと、柱との固止が充分でなく、組立て式スタンド全体の強度の低下を招来する虞があって、前述のような改良が考えられる。
そして、この種のローラーコンベヤの組立て式スタンドの先行文献を、列挙すると、下記のような文献(1)、(2)が挙げられる。文献(1)は、特開2002−12312の「ベルトコンベア」であり、その明細書の中に、スタンドに関する記述がある。[0013]において、コンベア本体の一側のフレームの始端及び終端に、脚(スタンド)を取付け、この脚でコンベア本体を、水平状態に自立する構造である。そして、この脚が、いかなる構造であるか、明確な説明がなく、従来の構造を利用するものと考えられる。また組立て式か否かも明確でないが、現場において、組立てる構造であると推測できる。そして、この文献(1)と同様な構造が、実開平6−33820の「ローラコンベア」に示されている。次に文献(2)は、特表2001−501567の「コンベヤ装置」において文献(1)と同様なスタンドが示されている、例えば、図2において、その全体の姿が示されており、その構造は、文献(1)と同様と考えられる。
尚、数本の横杆(保持ロッド)を、挾持プレート(打抜き橋部材)を介して圧着(固止)する先行文献を挙げると、下記のような文献(3)が挙げられる。文献(3)は、特開平7−197331号の「精紡機或いは撚糸機」であり、その明細書の中に、数本の保持ロッドを、打抜き橋部材を介して、結合(固止)し、剛性を確保する構造が開示されている。そして、この保持ロッドは、中間スタンドに架承される構造である。尚、中間スタンドは、通常の柱体と考えられる。
特開2002−12312 特表2001−501567 特開平7−197331号
前述した文献(1)、文献(2)に開示されているスタンドは、その説明及び/又は図示よりして、一体構造と考えられるので、その名称は、本発明と同じであっても、基本的な構造が全く異なると考えられる。また本発明と、利用分野は、類似すると考えられるが、前述の如く、その基本的な構造が相違する。
また文献(3)に開示されている保持ロッドの結合構造は、圧着を意図する構造でなく、本発明とは、前述の如く、その基本的な構造が相違する。
請求項1の発明は、柱間に架承した少なくとも二本の横杆と、この横杆を圧着する挾持プレートを介して組立てる、組立て式スタンドであるので、柱に対する上下及び/又は捻り荷重に対して、充分な強度を備える構造とすること、またこの強度を備えていることから、ローラーコンベヤの故障の原因とならないこと等を意図する。また請求項1の発明は、台形プレート及び/又はベースプレートには、最低限必要とする取付け孔の数に、さらに付加し、少なくとも一個の取付け孔を開設する構成としたので、この台形プレート及び/又はベースプレートと、柱との固止の強固を図ること、又は組合せに余裕を持たせて、この組合せの容易化と、汎用性の向上(スタンドの高さの調整を可能とする)を図ること等を意図する。
請求項1は、ローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
このローラコンベアのフレームの両端に、それぞれ取付けられる折曲げ形成した取付け片を備えた台形プレートと、この台形プレートをそれぞれ、外側に支持する対の柱と、この対の柱の鉛直方向に、それぞれ開設した複数の取付け孔と、前記対の柱間に差渡され、かつ前記取付け孔に螺着される止め螺子を介して、当該各柱に取付けられる少なくとも二本の横杆と、この少なくとも二本の横杆を、それぞれ緊締する対の挾持プレートと、この各挾持プレートを圧着する締付け螺子と、前記各柱の下方にそれぞれ設けられ、かつ前記取付け孔と整合する取付け孔を開設した対のベースプレートと、この各ベースプレートと前記各柱の内側を固止する止め螺子と、当該各ベースプレートのそれぞれのベース片に開設した各貫通孔と、前記各ベースプレートにそれぞれ固止され、かつこの各貫通孔と整合する螺孔を備えた各ナットと、この各ナットに螺合され、かつ前記各貫通孔に貫設されるスタンドボルトとで構成し、前記台形プレートの上方に開設した取付孔と、その下方に開設した長孔を利用して、前記柱を揺動可能に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
請求項2の発明は、柱間に架承した少なくとも二本の横杆と、この横杆を圧着する挾持プレート及び/又は締付け螺子を介して組立てる、組立て式スタンドであるので、柱に対する上下及び/又は捻り荷重に対して、充分な強度と、剛性とを備える構造とすること、またこの強度等を備えていることから、ローラーコンベヤの故障の原因とならないこと等を意図する。また請求項2の発明は、台形プレート及び/又はベースプレートには、最低限必要とする取付け孔の数に、さらに付加し、少なくとも一個の取付け孔を開設する構成としたので、この台形プレート及び/又はベースプレートと、柱との固止を、この余分の取付け孔を必要により、選択することで、このスタンドの強固の向上を図ること、又は組合せに余裕を持たせて、この組合せの容易化と、汎用性の向上(スタンドの高さの調整を可能とする)を図ること等を意図する。
請求項2は、ローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
このローラコンベアのフレームの両端に、それぞれ取付けられる折曲げ形成した取付け片を備えた対の台形プレートと、この各台形プレートのプレート本体の上方に開設した取付け孔及び当該プレート本体の下部に、かつこのプレート本体の板面に沿って設けた長孔と、この台形プレートをそれぞれ、外側に支持する対の柱と、この対の柱の鉛直方向に、それぞれ開設した複数の取付け孔と、前記対の柱間に差渡され、かつ前記取付け孔に螺着される止め螺子を介して、当該各柱に取付けられる少なくとも二本の横杆と、この少なくとも二本の横杆を、それぞれ緊締する対の挾持プレートと、この各挾持プレートを圧着する締付け螺子と、前記各柱の下方にそれぞれ設けられ、かつ前記取付け孔と整合する取付け孔を開設した対のベースプレートと、この各ベースプレートと前記各柱の内側を固止する止め螺子と、当該各ベースプレートのそれぞれのベース片に開設した各貫通孔と、前記各ベースプレートにそれぞれ固止され、かつこの各貫通孔と整合する螺孔を備えた各ナットと、この各ナットに螺合され、かつ前記各貫通孔に貫設されるスタンドボルトとで構成し、前記プレート本体の取付孔と、前記長孔を利用して、前記柱を揺動可能に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するのに、最適な横杆と挾持プレートの構造を提供することを意図する。
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
前記少なくとも二本の横杆に、少なくとも対の挾持プレートを設け、この横杆の両端部を緊締する構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するのに、最適で、かつ組付けの容易な横杆と挾持プレートの構造を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
前記少なくとも二本の横杆を、上下二段に設け、かつこの上下二段の横杆の同じ位置に、対の挾持プレートをそれぞれ設け、この対の挾持プレートを、締付け螺子を介して圧着する構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、この目的を達成するのに、最適な台形プレートと柱の構造を提供することを意図する。
請求項5は、請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
前記台形プレートの下方辺の幅と、前記柱の柱帯部の幅を略同じとし、また前記ベースプレートのベース立上り片と、この柱の柱帯部の内側幅とを略同じ幅とする構造であり、
前記台形プレートを、前記柱の柱帯部の外側に設け、またこのベースプレートのベース立上り片、及びベース片を、この柱の柱帯部の内側に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
請求項1の発明は、ローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
ローラコンベアのフレームの両端に、それぞれ取付けられる折曲げ形成した取付け片を備えた台形プレートと、台形プレートをそれぞれ、外側に支持する対の柱と、対の柱の鉛直方向に、それぞれ開設した複数の取付け孔と、対の柱間に差渡され、かつ取付け孔に螺着される止め螺子を介して、各柱に取付けられる少なくとも二本の横杆と、少なくとも二本の横杆を、それぞれ緊締する対の挾持プレートと、各挾持プレートを圧着する締付け螺子と、各柱の下方にそれぞれ設けられ、かつ取付け孔と整合する取付け孔を開設した対のベースプレートと、各ベースプレートと各柱の内側を固止する止め螺子と、各ベースプレートのそれぞれのベース片に開設した各貫通孔と、各ベースプレートにそれぞれ固止され、かつ各貫通孔と整合する螺孔を備えた各ナットと、各ナットに螺合され、かつ各貫通孔に貫設されるスタンドボルトとで構成し、台形プレートの上方に開設した取付孔と、下方に開設した長孔を利用して、柱を揺動可能に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
従って、請求項1は、柱間に架承した少なくとも二本の横杆と、この横杆を圧着する挾持プレートを介して組立てる、組立て式スタンドであるので、柱に対する上下及び/又は捻り荷重に対して、充分な強度を備える構造となること、またこの強度を備えていることから、ローラーコンベヤの故障の原因とならないこと等の特徴を有する。また請求項1は、台形プレート及び/又はベースプレートには、最低限必要とする取付け孔の数に、さらに付加し、少なくとも一個の取付け孔を開設する構成としたので、この台形プレート及び/又はベースプレートと、柱との固止の強固を図ること、又は組合せに余裕を持たせて、この組合せの容易化と、汎用性の向上(スタンドの高さの調整を可能とする)が図れること等の実益を有する。
請求項2の発明は、ローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
ローラコンベアのフレームの両端に、それぞれ取付けられる折曲げ形成した取付け片を備えた対の台形プレートと、各台形プレートのプレート本体の上方に開設した取付け孔及び当該プレート本体の下部に、かつプレート本体の板面に沿って設けた長孔と、台形プレートをそれぞれ、外側に支持する対の柱と、対の柱の鉛直方向に、それぞれ開設した複数の取付け孔と、対の柱間に差渡され、かつ取付け孔に螺着される止め螺子を介して、各柱に取付けられる少なくとも二本の横杆と、少なくとも二本の横杆を、それぞれ緊締する対の挾持プレートと、各挾持プレートを圧着する締付け螺子と、各柱の下方にそれぞれ設けられ、かつ取付け孔と整合する取付け孔を開設した対のベースプレートと、各ベースプレートと各柱の内側を固止する止め螺子と、各ベースプレートのそれぞれのベース片に開設した各貫通孔と、各ベースプレートにそれぞれ固止され、かつ各貫通孔と整合する螺孔を備えた各ナットと、各ナットに螺合され、かつ各貫通孔に貫設されるスタンドボルトとで構成し、プレート本体の取付孔と、長孔を利用して、柱を揺動可能に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
従って、請求項2は、柱間に架承した少なくとも二本の横杆と、この横杆を圧着する挾持プレート及び/又は締付け螺子を介して組立てる、組立て式スタンドであるので、柱に対する上下及び/又は捻り荷重に対して、充分な強度と、剛性とを備えた構造となること、またこの強度等を備えていることから、ローラーコンベヤの故障の原因とはならないこと等の特徴を有する。また請求項2は、台形プレート及び/又はベースプレートには、最低限必要とする取付け孔の数に、さらに付加し、少なくとも一個の取付け孔を開設する構成としたので、この台形プレート及び/又はベースプレートと、柱との固止を、この余分の取付け孔を必要により、選択できることで、このスタンドの強固の向上が図れること、又は組合せに余裕を持たせて、この組合せの容易化と、汎用性の向上(スタンドの高さの調整を可能とする)が図れること等の実益を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
少なくとも二本の横杆に、少なくとも対の挾持プレートを設け、横杆の両端部を緊締する構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
従って、請求項3は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するのに、最適な横杆と挾持プレートの構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
少なくとも二本の横杆を、上下二段に設け、かつ上下二段の横杆の同じ位置に、対の挾持プレートをそれぞれ設け、対の挾持プレートを、締付け螺子を介して圧着する構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
従って、請求項4は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するのに、最適で、かつ組付けの容易な横杆と挾持プレートの構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
台形プレートの下方辺の幅と、前記柱の柱帯部の幅を略同じとし、またベースプレートのベース立上り片と、柱の柱帯部の内側幅とを略同じ幅とする構造であり、
台形プレートを、前記柱の柱帯部の外側に設け、またベースプレートのベース立上り片、及びベース片を、柱の柱帯部の内側に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンドである。
従って、請求項5は、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、この目的を達成するのに、最適な台形プレートと柱の構造を提供できること等の特徴を有する。
以下、本発明の実施の態様(形態)を説明する。
先ず、図面の説明をすると、図1は立ちの高い(第一実施例の)組立て式スタンド(組立て式のスタンド)を示した斜視図、図2は第一実施例の正面図、図3は第一実施例の側面図、図4は第一実施例の分解斜視図、また図5は立ちの低い(第二実施例の)組立て式スタンド(組立て式のスタンド)を示した斜視図、図6は第二実施例の正面図、図7は第二実施例の側面図、図8は第二実施例の分解斜視図である。
図中Aはローラーコンベヤで、A1はそのフレームを示し、またBは組立て式スタンドを示している。
この組立て式スタンドBの第一実施例は、次のように構成される。
図中1は台形プレートで、この台形プレート1は、折曲げ形成した取付け片1aと、この取付け片1aの鉛直方向に設けた台形形状(一例であり、略三角形状等の他の形状も可能である。但し、下方の幅が、後述する柱の柱帯部と同じとする)のプレート本体1bとで構成する。そして、この取付け片1aの長手方向(折曲げ方向と直交する方向)の両端には、対で開設した取付け用の孔100を開設し、またプレート本体1bには、上方に取付け孔101と、下方に長孔102を開設する。この取付け片1aの孔100と、この孔100より螺入される止め具(図示せず)を介して、フレームA1の両端A1−1、A1−2に固止される。そして、この際に、長孔102の位置を、後述する柱に開設した取付け孔に螺入した止め螺子に対して、移動できるので、この台形プレート1のプレート本体1bを支持する対の柱は、取付け孔101に螺入した止め螺子103を支点に、揺動可能となっている。この揺動を介して、フレームA1の両端A1−1、A1−2の傾きに、対応できる。尚、長孔102は、前記揺動を考慮し、曲面形状を呈する。
また図中2はチャンネル形の柱で、この柱2の柱帯部2aには、その軸芯方向に多数の取付け孔200が等間隔で開設されている。
図中3は横杆で、この横杆3は、少なくとも二本が一組の構造であるが、補強のために三本以上を一組とすることも可能である。そして、この横杆3の両端の内側に、螺子300を刻設し、この螺孔301を設ける。この螺孔301は、前記柱帯部2aに開設した取付け孔200に整合する。そこで、この横杆3を柱21間に固止する構造を説明すると、前述の如く、横杆3の左右の螺孔301を、対の柱2の取付け孔200にそれぞれ整合し、この整合した状態で、両取付け孔200より止め螺子302を貫通し、螺子300に螺合(次の止め螺子302と調整を図り螺合「螺嵌」)することで、この横杆3が、対の柱2の所定の箇所に固止される。続いて、例えば、対の柱2の取付け孔200を一個、空ける。同様にして、次の横杆3’の左右の螺孔301’を、対の柱2の取付け孔200にそれぞれ整合し、この整合した状態で、両取付け孔200より止め螺子302’を貫通し、螺子300’に螺合することで、この横杆3’が、対の柱2の所定の箇所に固止される。そして、この固止された横杆3、3’を、少なくとも対の挾持プレート4の両端に設けた凹部400で抱持し、この挾持プレート4の取付け孔402に貫設した締付け螺子401を介して、圧着(緊締)して固止する。そして、この図例の如く、横杆3、3’の両端部を圧着することで、この横杆3、3’と柱2との強固な緊締が図れる。そして、凹部400で、この横杆3、3’を抱持することで、当該横杆3、3’及び/又は柱2に対する略全ての荷重に対応できる特徴を有する。尚、この例では、横杆3、3’を対に配置する構造とし、この柱2の上下に固止する。
次に図中6はベースプレートで、このベースプレート6は側面視してL字形をしており、べース立上り片6aと、べース片6bとで構成されており、このべース立上り片6aには、柱2の取付け孔200に整合する取付け孔600を開設し、またべース片6bには、貫通穴601を開設するとともに、この貫通孔601に整合する螺孔602aを備えたナット602を設ける構造である。そして、前記柱2の取付け孔200に、このべース立上り片6aの取付け孔600を整合し(整合孔を形成し)、この整合孔に止め螺子8を嵌入し、この止め螺子8にナット9を介して緊締することで、柱2に、このベースプレート6が固止される。尚、このべース片6bには、スタンドボルト7が取付けられるが、この一例では、スタンドボルト7の軸部に刻設した螺子700を、ナット602の螺孔602aに螺合し、その自由端を、貫通孔601に挿入することで、このスタンドボルト7が取付けられる。この左右のスタンドボルト7を調整し、柱2と台形プレート1の水平等の姿勢を確保する。
次に、この組立て式スタンドBの組立ての一例を説明すると(対の構造の例では、一方側を説明する)、柱2の上方に台形プレート1を取付けるが、前述の如く、この台形プレート1のプレート本体1bに開設した取付け孔101と、柱2の取付け孔200を整合した整合孔に止め螺子103を貫通し、この止め螺子103にナット104を螺合することで、この台形プレート1は、柱2に固止される。また柱2の下方には、ベースプレート6及び/又はスタンドボルト7が固止される。先ず、柱2の取付け孔200に、べースプレート6の立上り片6aに開設した取付け孔600を整合した整合孔に止め螺子8を螺合することで、柱2の下方に、べースプレート6が固止される。またスタンドボルト7は、ベースプレート6に開設した貫通孔601と整合する螺孔602aを備えたナット602に螺合され、ベースプレート6に固止される。そして、このベースプレート6には、前述の如く、スタンドボルト7が取付けられる。以上の操作で、一方の柱2の上方に台形プレート1が取付けられ、また柱2の下方に、スタンドボルト7付きのべースプレート6が取付けられる。また他方の柱2にも、同様な操作を介して、台形プレート1と、スタンドボルト7付きのべースプレート6が取付けられる。
そこで、この台形プレート1と、べースプレート6付きの柱2間に、横杆3、3’を取付ける(組立てる)操作を説明すると、横杆3の左右の螺孔301を、対の柱2の取付け孔200にそれぞれ整合した整合孔に、この両取付け孔200より止め螺子302を貫通し、螺子300に螺合することで、この横杆3を、柱2間の所定の箇所に固止する。同様な操作を介して、他方の横杆3’を、柱2間の所定の箇所に固止する。そして、この固止された、横杆3、3’の両端部を、挾持プレート4、4を介して圧着する。この圧着を介して、当該横杆3、3’と柱2との強固な緊締が図れることで、例えば、この組立て式スタンドBは、搬送物及び/又はローラコンベアの重量・荷重に耐え得る構造となる。尚、この第一実施例では、この横杆3、3’と柱2との強固な緊締を二箇所で行い、長い柱2を強固に支持する構造である。また台形プレート1及び/又はべースプレート6に余分の取付け孔(番号付さず)を開設することで、止め螺子103と、ナット104を、二本以上による複合での緊締、また止め螺子8と、ナット9を、二本以上による複合での緊締を図ることが可能となり、例えば、更なる強度・体裁等の向上と、破損時の保護に役立てることも可能である。
そして、この組立て式スタンドBの第二実施例は、次のように構成される。
この第二実施例は、基本的には、第一実施例と、同様であり、その相違点を述べると、柱2の長さが短く、これに準じて、横杆3を二本一組としたことであり、その他の構造は、第一実施例に準ずる。
図1は立ちの高い(第一実施例の)組立て式スタンド(組立て式のスタンド)を示した斜視図 図2は第一実施例の正面図 図3は第一実施例の側面図 図4は第一実施例の分解斜視図 図5は立ちの低い(第二実施例の)組立て式スタンド(組立て式のスタンド)を示した斜視図 図6は第二実施例の正面図 図7は第二実施例の側面図 図8は第二実施例の分解斜視図
1 台形プレート
1a 取付け片
1b プレート本体
100 孔
101 取付け孔
102 長孔
103 止め螺子
104 ナット
2 柱
2a 柱帯部
200 取付け孔
3 横杆
300 螺子
301 螺孔
302 止め螺子
3’ 横杆
300’ 螺子
301’ 螺孔
302’ 止め螺子
4 挾持プレート
400 凹部
401 締付け螺子
402 取付け孔
6 ベースプレート
6a ベース立上り片
6b ベース片
600 取付け孔
601 貫通孔
602 ナット
602a 螺孔
7 スタンドボルト
700 螺子
8 止め螺子
9 ナット
A ローラーコンベヤ
A1 フレーム
A1−1 端
A1−2 端
B 組立て式スタンド

Claims (5)

  1. ローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
    このローラコンベアのフレームの両端に、それぞれ取付けられる折曲げ形成した取付け片を備えた台形プレートと、この台形プレートをそれぞれ、外側に支持する対の柱と、この対の柱の鉛直方向に、それぞれ開設した複数の取付け孔と、前記対の柱間に差渡され、かつ前記取付け孔に螺着される止め螺子を介して、当該各柱に取付けられる少なくとも二本の横杆と、この少なくとも二本の横杆を、それぞれ緊締する対の挾持プレートと、この各挾持プレートを圧着する締付け螺子と、前記各柱の下方にそれぞれ設けられ、かつ前記取付け孔と整合する取付け孔を開設した対のベースプレートと、この各ベースプレートと前記各柱の内側を固止する止め螺子と、当該各ベースプレートのそれぞれのベース片に開設した各貫通孔と、前記各ベースプレートにそれぞれ固止され、かつこの各貫通孔と整合する螺孔を備えた各ナットと、この各ナットに螺合され、かつ前記各貫通孔に貫設されるスタンドボルトとで構成し、前記台形プレートの上方に開設した取付孔と、その下方に開設した長孔を利用して、前記柱を揺動可能に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンド。
  2. ローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
    このローラコンベアのフレームの両端に、それぞれ取付けられる折曲げ形成した取付け片を備えた対の台形プレートと、この各台形プレートのプレート本体の上方に開設した取付け孔及び当該プレート本体の下部に、かつこのプレート本体の板面に沿って設けた長孔と、この台形プレートをそれぞれ、外側に支持する対の柱と、この対の柱の鉛直方向に、それぞれ開設した複数の取付け孔と、前記対の柱間に差渡され、かつ前記取付け孔に螺着される止め螺子を介して、当該各柱に取付けられる少なくとも二本の横杆と、この少なくとも二本の横杆を、それぞれ緊締する対の挾持プレートと、この各挾持プレートを圧着する締付け螺子と、前記各柱の下方にそれぞれ設けられ、かつ前記取付け孔と整合する取付け孔を開設した対のベースプレートと、この各ベースプレートと前記各柱の内側を固止する止め螺子と、当該各ベースプレートのそれぞれのベース片に開設した各貫通孔と、前記各ベースプレートにそれぞれ固止され、かつこの各貫通孔と整合する螺孔を備えた各ナットと、この各ナットに螺合され、かつ前記各貫通孔に貫設されるスタンドボルトとで構成し、前記プレート本体の取付孔と、前記長孔を利用して、前記柱を揺動可能に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンド。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
    前記少なくとも二本の横杆に、少なくとも対の挾持プレートを設け、この横杆の両端部を緊締する構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンド。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
    前記少なくとも二本の横杆を、上下二段に設け、かつこの上下二段の横杆の同じ位置に、対の挾持プレートをそれぞれ設け、この対の挾持プレートを、締付け螺子を介して圧着する構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンド。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のローラーコンベヤの組立て式スタンドにおいて、
    前記台形プレートの下方辺の幅と、前記柱の柱帯部の幅を略同じとし、また前記ベースプレートのベース立上り片と、この柱の柱帯部の内側幅とを略同じ幅とする構造であり、
    前記台形プレートを、前記柱の柱帯部の外側に設け、またこのベースプレートのベース立上り片、及びベース片を、この柱の柱帯部の内側に設ける構成としたローラーコンベヤの組立て式スタンド。
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