JP5231746B2 - 眼科装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検眼の眼特性を測定(検査)する眼科装置に関する。
被検眼の眼圧を測定する眼圧測定部と被検眼の眼屈折力を測定する眼屈折力測定部を上下に積層配置し、高さ方向に異なる測定光軸を備えた測定ユニットを備え、上下駆動部の駆動により測定ユニットを上下方向に移動させることにより一方の測定光軸を被検眼に合わせて測定を行う複合型の眼科装置が開示されている(特許文献1参照)。そして、この装置では、上下方向に立てられた上下軸を用いて測定ユニットを上下方向に移動させている。
ところで、被検眼の眼特性(眼圧や眼屈折力等)を測定する眼科装置の分野において、測定ユニットを上下方向に移動させるための構成としては、以下のようなものが一般的である(図6参照)。すなわち、装置の本体部500側に固定されたパルスモータ500aによりギアを介して送りネジ501を回転させることにより、Yテーブル502に固設された雌ネジ部503を上昇(下降)させ、Yテーブル502の上下動を可能にしている。504はYテーブル502に固設されたガイド軸(主軸)である。また、Yテーブル502の上には、前後左右方向に測定部を移動させるためのXZ方向駆動系が設けられ、その上に測定部が配置されるような構成となっている。
特開平1−265937号公報
しかしながら、上述する装置の場合、上下方向に立てられた上下軸を用いて測定ユニットを上下動させる駆動量の分だけ、上下方向に延びるガイド軸(図6参照)の長さが必要となる。このため、従来、単機能の眼科装置に使用されている上下動移動機構を複合型の眼科装置にそのまま用いると、装置全体が大型化しやすいこととなる。
本発明は、上記問題点に鑑み、複数の測定機能が用意された測定ユニットを有する複合型の眼科装置において、装置を大型化させることなく、測定ユニットの上下移動量を確保することができる眼科装置を提供すること、さらには測定の切り換えを迅速に行うことのできる眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼の第1の眼特性を測定するための光学系を有する第1測定部と,被検眼の第2の眼特性を測定するための光学系を有する第2測定部とを有し,被検眼に対する前記第1測定部の測定軸と第2測定部の測定軸とが異なる高さとなるように前記第1及び第2測定部が配置された測定ユニットを有し、前記第1及び第2測定部の測定軸を被検眼に対して各々位置合わせして被検眼を測定する眼科装置において、
前記測定ユニットを上下動可能な平行クランク機構と、該平行クランク機構が持つ相対するリンク同士の間隔を水平方向に調整する,もしくは該リンクの回転角度を調整することにより前記平行クランク機構を動作させるための駆動部を持つ駆動機構と、を有する上下動ユニットと、
前記第1及び第2測定部の測定軸を被検眼に対して各々位置合わせするため、前記駆動機構を制御し前記測定ユニットを上下に移動させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)の眼科装置において、前記制御手段は前記測定ユニットの高さによって前記駆動部の単位時間辺りの駆動量が異なるように制御することを特徴とする。
(3) (1)の眼科装置は、
前記平行クランク機構による前記測定ユニットの高さ位置を直接的または間接的に検出する検出手段を有し、
前記制御手段は該検出手段による検出結果に基づいて前記測定ユニットの上下方向の移動速度を略等速とするように前記駆動部を制御することを特徴とする。
(4)
(1)の眼科装置において、
前記制御手段は、前記第1測定部による前記被検眼の測定後,測定モード切り換え信号に基づいて前記第2測定部の測定光軸が前記第1測定部による測定時の測定光軸と略同じ高さとなるように前記駆動機構を制御することを特徴とする。

(5) (2)の眼科装置において、前記制御手段は、前記第1の眼特性を測定するモードにおいて前記第1測定部の測定軸が所定の基準高さに位置されているときの該基準高さ近傍における前記測定ユニットの上下方向への移動速度と、前記第2の眼特性を測定するモードにおいて第2測定部の測定軸が所定の基準高さに位置されているときの該基準高さ近傍における前記測定ユニットの上下方向への移動速度とを、略等しくするために前記駆動部の単位時間辺りの駆動量を前記測定モードに応じて異なるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の測定機能が用意された測定ユニットを有する複合型の眼科装置において、装置を大型化させることなく、測定ユニットの上下移動量を確保することができる。また、測定の切り換えを迅速に行うことができる。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、眼圧、眼屈折力及び角膜形状を測定する眼科装置を例として説明する。図1は、本実施形態に係る眼科装置の外観構成図である。図1(a)は、眼屈折力、角膜形状測定時の状態を表すものであり、図1(b)は、眼圧測定時の状態を表すものである。
眼科装置は、基台1と、基台1に取り付けられた顔支持ユニット2と、基台1上に移動可能に設けられた移動台3と、移動台3に移動可能に設けられた測定ユニット4を備える。測定ユニット4は、被検眼Eの眼屈折力及び角膜形状の眼特性(第1の眼特性)を測定するための眼屈折力・角膜形状測定部4a(以下、レフ・ケラト測定部と記す)と、レフ・ケラト測定部4aの上に位置するように積層配置され、非接触で被検眼Eの眼圧(第2の眼特性)を測定するための眼圧測定部4bとを持つ。測定ユニット4には、レフ・ケラト測定部4aの測定光軸Laと眼圧測定部4bの測定光軸Lbとが異なる高さとなるようにレフ・ケラト測定部4aと眼圧測定部4bが配置され、測定光軸La及び測定光軸Lbを被検眼に対して各々位置合わせして被検眼の測定を行う。
測定ユニット4は、移動台3に設けられた上下動ユニット6により、被検眼に対して上下方向(図1に示すY方向)に移動可能である。また、上下動ユニット6は、眼圧測定モードと,レフ・ケラト測定モードの切換によって測定ユニット4を被検眼に対してY方向に移動させ、レフ・ケラト測定部4aの測定光軸Laまたは眼圧測定部4bの測定光軸Lbのいずれかを顔支持ユニット2にて固定された被検者の被検眼Eと略同じ高さに位置させる。このため、上下動ユニット6の駆動量は、少なくとも測定光軸Laと測定光軸Lbとの間隔以上は確保する必要がある。さらに好ましくは、各測定モードにおいて、被検眼に対する自動アライメントをスムーズに行うことができる程度の移動可能範囲を確保するのが好ましい。
また、測定ユニット4は、上下動ユニット6の上に設けられたXZ駆動部7により、被検眼Eに対して左右方向(X方向)、前後(作動距離)方向(Z方向)に移動される。これにより、測定ユニット4は、3次元方向に移動可能となる。なお、上下動ユニット6及びXZ駆動部7としては、Y方向に移動可能なYテーブル上にX方向に移動可能なXテーブルを設け、このXテーブル上にZ方向に移動可能なZテーブルを設け、このZテーブルの上に測定ユニット4を搭載することにより構成できる。なお、XZテーブルの移動は、XZ用の各モータを駆動制御することにより行う。
また、眼圧測定部4aは、駆動部8の駆動によりレフ・ケラト測定部4aに対してZ方向に移動可能に配置されており、眼圧測定モードの際には眼圧測定部4bを被検眼Eに近づく方向に移動させ、レフ・ケラト測定モードの際には眼圧測定部4bを被検眼Eから遠ざかる方向に移動させるために用いられる。
移動台3は、ジョイスティック5の操作により、基台1上をX方向及びZ方向に移動される。また、ジョイスティック5に設けられた回転ノブ5aを回転操作することにより、測定ユニット4は上下動ユニット6のY駆動によりY方向に移動される。ジョイスティック5の頂部には、測定開始スイッチ5bが設けられている。移動台3の検者側面には、表示モニタ40が設けられている。
以下に、本実施形態に係る上下動ユニット6の具体的な構成について説明する。図2は上下動ユニット6を説明する斜視図である。図2(a)は上下動ユニット6をななめ横方向からみた際の斜視図であり、図2(b)は上下動ユニット6をななめ上方からみた際の斜視図である。
上下動ユニット6は、測定ユニット4を水平に保ちながら上下動可能な平行クランク機構100と、平行クランク機構100を動作させる駆動機構120とで構成されている。平行クランク機構100は、図示するように、下端が一体となったU字型アームからなる第1リンクアーム105,第2リンクアーム107を持ち、この相対するリンクアーム105,107によって測定ユニット4やXZ駆動部7を保持する(図2参照)。なお、本実施形態では、平行クランク機構100として、相対する2本のリンクアームがX字状に交差するX脚式の平行クランク機構を用いている。なお、上下動ユニット6の上には、点線で示す連結部122を介してXZ駆動部7(図2中の点線で示す)が配置される。
第1リンクアーム105の上端部(固定端)は、第1支点軸106を中心に回転可能にガイド部材113に接続されている。また、第2リンクアーム107の下端部(固定端)は、第2支点軸108を中心に回転可能にガイド部材111に接続されている。さらに、第1リンクアーム105と第2リンクアーム107は、第3支点軸109を共有軸として取り付けられている。第1リンクアーム105と第2リンクアーム107は長さが等しく、中央が第3支点軸109によって軸支されている。
また、第1リンクアーム105の下端部には、ローラ110が取り付けられ、ローラ110はガイド部材111に形成されたガイド溝111aに沿って水平方向に回転移動する構成となっている。また、第2リンクアーム107の上端部には、ローラ112が取り付けられ、ローラ112はガイド部材113に形成されたガイド溝113aに沿って水平方向に回転移動する構成となっている。
駆動機構120は、図示なき平面台の上に固定されている上下動駆動用のモータ114(駆動部)、ベルト115、ネジ軸116、ナット117、連結部材119を含む。なお、駆動機構120は、後述する制御部300に接続され、測定ユニット4の上下方向の駆動速度を略等速とするようにモータ114を制御する(詳しくは、後述する)。本実施形態のモータ114は、駆動量(回転数)の検出が可能なパルスモータを使用している(ブラスレスモータであっても良い)。モータ114の回転力はベルト115を介してネジ軸116に伝達され、これによりネジ軸116と,連結部材119に固定されたナット117と0でネジ駆動を可能としている。連結部材119は、ネジ軸116を貫通する孔を持ち、第2リンクアーム107の上端部同士と連結される。
ナット117は連結部材119に対して回転不能に組み込まれているため、モータ114の回転によりネジ軸116が回転すると、ネジ軸116とナット117とのネジ作用により連結部材119が移動し、第2リンクアーム107のローラ112がガイド溝113aに沿って回転移動する。さらに、第3支点軸109により、第1リンクアーム105のローラ110がガイド溝111aに沿って移動する。以上のような構成により、測定ユニット4を水平に保持した状態で上下方向に平行移動させることが可能となる。
以上示したように、上下動ユニットとして測定ユニット4を水平に上下動可能な平行クランク機構100を用いることにより、例えば、ネジ軸116等を水平方向に配置することが可能となるため、測定ユニット4の上下動に要するスペースを削減できる。すなわち、従来、測定ユニットの上下動に用いられた上下方向に延びるガイド軸を使用しないため、上下動ユニットの上下方向の大きさをコンパクトにできる。よって、本実施形態のような構成を有する眼科装置において、装置の設置面からアイレベル(測定時の被検眼の高さ)までの高さを一般的な眼科装置と同じくらいの高さ(例えば、385mm)にすることができる上、装置全体を小型化させることが可能となる。なお、平行クランク機構100としては、これに限るものではなく、パンダグラフ式のものを用いるようにしてもよい。
なお、以上の説明においては、駆動機構120の動作によって水平方向に対向する第1リンクアームの上端部と第2リンクアームの上端部の間隔を調整するような構成としたが、
相対するリンク同士の間隔を水平方向に調整するものであればよい。例えば、水平方向に対向する第1リンクアームの下端部と第2リンクアームの下端部の間隔を駆動機構120によって調整するようにしてもよい。また、他の構成としては、平行クランク機構を動作させる駆動機構によってリンク(例えば、第2リンクアーム107)の回転角度を調整するような構成が考えられる。
150は測定ユニット4の高さ位置を検出するために設けられたフォトセンサであり、上下動ユニット6付近に設けられている。この場合、フォトセンサ150が上下動ユニット6の一部に配置された遮光板151を検知すると、測定ユニット4が所定の原点位置に達したことを検知する。したがって、この原点位置を測定ユニット4の高さ情報を求める際の基準としておき、原点位置からのモータ114の回転数を検出する(例えば、パルスモータの場合、モータ114に対して付与したパルス数に基づいて求める)ことにより、測定ユニット4の高さ位置(上下方向の位置情報)を求めることができる。なお、原点位置の検出タイミングとしては、電源投入時にキャリブレーション等を行うことが考えられる。なお、測定ユニット4の高さ位置を検出する手法としては、上記手法に限るものではなく、ポテンショメータやマグネスケールや一次元CCDセンサなどを用いて測定ユニット4の高さを検出することが考えられる。
以下、本実施形態の眼科装置の光学系、眼圧測定部4bの流体噴射機構、及び本装置の制御系の構成について説明する。図3は、レフ・ケラト測定部4a及び眼圧測定部4bの光学系及び制御系の構成について説明するための図である。
まず、眼屈折力測定光学系と角膜形状測定光学系を有するレフ・ケラト測定部4aの光学系について説明する。10は被検眼Eの眼屈折力を測定するための眼屈折力測定光学系である。測定光学系10は、例えば、眼Eの瞳孔中心部を介して眼Eの眼底Efにスポット状の測定指標を投影する投影光学系と、眼底Efから反射された眼底反射光を瞳孔周辺部を介してリング状に取り出し、二次元撮像素子にリング状の眼底反射像を撮像させる受光光学系と、から構成される。
測定光学系10に用いられる測定光束の波長を透過するダイクロイックミラー29は、固視標呈示光学系30からの固視標光束を眼Eに導き、被検眼Eの前眼部からの反射光を観察光学系50に導く。
固視標呈示光学系30は、固視標呈示用可視光源31,固視標を持つ固視標板32,投光レンズ33,全反射ミラー34、ダイクロイックミラー35,及び観察用対物レンズ36を含み、ダイクロイックミラー29により光軸Laと同軸にされる。
眼Eの前眼部の前方には、眼Eの角膜Ecにリング指標を投影するための近赤外光を発するリング指標投影光学系45と、眼Eの角膜Ecに無限遠指標を投影することにより被検眼に対する作動距離方向のアライメント状態を検出するための近赤外光を発する作動距離指標投影光学系46が光軸Laに対して左右対称に配置されている。
観察光学系50は、固視標呈示光学系30の対物レンズ36及びダイクロイックミラー35が共用され、ダイクロイックミラー35の反射方向の光軸上に配置された,撮像レンズ51及び二次元撮像素子52を備える。撮像素子52からの出力は、制御部300に入力される。これにより、被検眼Eの前眼部像は二次元撮像素子52により撮像され、モニタ40上に表示される。
次に、眼圧測定部4bの空気(流体)吹付機構を図3に基づいて説明する。60は被検眼角膜に空気を噴射する空気(流体)吹付機構であり、ピストン62の移動によりシリンダ61内で圧縮された空気は、ノズル63を介して被検眼Eの角膜Ecに向けて噴射される。64及び65は、ノズル63を保持する透明なガラス板である。66はシリンダ61内の圧力を検出する圧力センサである。圧力センサ66からの検出信号は、制御部20に入力され、眼圧値の算出に利用される。
次に、眼圧測定光学系を有する眼圧測定部4bの光学系について説明する。なお、眼圧測定部4bを使用する場合(眼圧測定時)は、レフ・ケラト測定部4aの最前面に対して眼圧測定4bに設けられたノズル63が被検眼E側にせり出した状態にて使用される。
70は前眼部照明用の赤外光源であり、ノズル63の軸線と一致する光軸Lbを中心に4個配置されている。光源70による被検眼Eの前眼部像は、光軸Lb上に配置されたガラス板65,ハーフミラー71,対物レンズ72,ダイクロイックミラー73及びフィルタ74を介して、二次元撮像素子75により撮像される。なお、ダイクロイックミラー73は、赤外光を透過し可視光を反射する特性を持つ。また、フィルタ74は、光源70及び後述する光源80の光を透過し後述する光源90の光を透過しない特性を持つ。二次元撮像素子75により撮像された前眼部像は、制御部300へ入力されたのちに表示モニタ40上に表示される。
80はX方向及びY方向のアライメント用の赤外光源であり、その光は投影レンズ81,ハーフミラー71及びガラス板65を介して、角膜Ecに正面から投影される。光源80による角膜反射像は、ガラス板65からフィルタ74までを介して撮像素子75に撮像される。撮像素子75からの撮像信号は、制御部300へと入力され、X方向及びY方向のアライメントに利用される。85は固視標投影用の可視光源であり、光源85により照明された固視標86の光は、投影レンズ87,ダイクロイックミラー73,対物レンズ72,ハーフミラー71及びガラス板65を介して、被検眼Eに向かう。
90は角膜Ecの変形状態検出用の赤外光源であり、光源90による光は、コリメータレンズ91により略平行光束とされて角膜Ecに投影される。光源90による角膜反射像は、受光レンズ92,フィルタ93,ハーフミラー94及びピンホール板95を介して、光検出器96により受光される。フィルタ93は、光源90の光を透過し光源70及び光源80の光を透過しない特性を持つ。これら光学系は、角膜Ecが所定の変形状態(偏平状態)のときに光検出器96の受光量が最大になるように配置されている。光検出器96からの検出信号は、制御部300へと入力され、眼圧値の算出に用いられる。
また、光源90及びコリメータレンズ91はZ方向のアライメント検出の指標投影系に共用され、光源90による角膜反射像は、受光レンズ92からハーフミラー94を介してPSDやラインセンサ等の一次元位置検出素子97に入射する。そして、位置検出素子97からの検出信号は、制御部300に入力され、Z方向のアライメント検出に利用される。
なお、図2においては、説明の便宜上、これら角膜変形検出及び作動距離検出の光学系を上下に配置しているように図示したが、本来は被検眼に対して左右方向に配置されているものである。
次に、制御系の構成について説明する。装置全体の制御や測定値の算出等を行う制御部300は、レフ・ケラト測定部4aや眼圧測定部4bに備わる各部材の他、表示モニタ40、駆動機構120、XZ駆動部7、駆動部8、測定結果等を記憶するメモリ301、回転ノブ5a、測定開始スイッチ5b、及び測定モード選択スイッチ312、センサ150、等が接続されている。
なお、本実施形態のように、上下動ユニット6として平行クランク機構を用いる場合、上下方向における測定ユニット4の高さによってモータ114の回転数に対する測定ユニット4の上下移動量が変化してしまう。具体的には、モータ114の回転量が同じであっても、測定ユニット4が高い位置にあるほど移動量が小さくなり、測定ユニット4が低い位置にあるほど移動量が大きくなる。(ただし、ネジ軸116や連結部材119等の駆動機構120の一部を上下方向に配置し、第1リンクアーム105の固定端(上端部)と第2リンクアーム107の固定端(下端部)との距離を短くすることで測定ユニット4を上下動させる構成であれば問題ない。)
したがって、検者による回転ノブ5aを用いた手動アライメントが行われるような場合、回転ノブ5aに対して同じ操作(例えば、回転ノブ5aを同じ回転量回転させる)を行っても、レフ・ケラト測定部4aによる眼屈折力及び角膜形状測定の際には測定ユニット4の移動量が小さく、眼圧測定部4bによる眼圧測定の際には測定ユニット4の移動量が大きいという問題が生じる。このような場合、検者にとってアライメント調整が行い難い。
そこで、本実施形態では、測定ユニット4の高さにかかわらず測定ユニット4の上下方向の駆動速度を略等速にするような制御を行う。例えば、前述のように検出される測定ユニット4の高さ位置情報に基づいて測定ユニット4の上下方向の駆動速度が略等速になるように駆動機構120のモータ114を駆動制御することが考えられる。この場合、実験や演算等によって、測定ユニット4の高さにかかわらず測定ユニット4の上下方向の駆動速度を等速になるような測定ユニット4の高さ位置情報とモータ114に付与する駆動信号(例えば、パルスモータであればパルス数、DCモータであれば印加電圧など)の関係を予め求め、これをメモリ301に記憶させておけばよい。
なお、上記説明においては、測定ユニット4の高さ位置を直接的に検出するような構成としたが、以下に測定ユニット4の間接的に検出するような場合について説明する。図4は、平行クランク機構100を模式的に示す図である。ここで、rは第2リンクアームAB及び第1リンクアームCDの長さである。θは平行クランク機構の水平面ACに対する第2リンクアームの回転角度である。また、Lyは第1リンクアームの下端Aから上端Bまでの上下方向における距離を表し、Ly=rsinθで表される。また、Lxは第2リンクアームの下端Aから上端Bまでの左右方向における距離を表し、Lx=rcosθで表される。なお、第2リンクアームの下端Aと第1リンクアームの上端Dは回転可能に軸支されており、第2リンクアームの上端Bと第1リンクアームの下端Cは水平方向に移動可能である。また、第1リンクアームABと第2リンクアームCDの中央は、共有軸によって軸支されている。
ここで、回転角度θにおける第2リンクアームの上端Bの移動速度をV(t)とすると、水平方向の移動速度Vx=V(t)sinθ、上下(垂直)方向の移動速度Vy=V(t)cosθで表すことができる。よって、Vyを等速にするには(Vy=k(任意に設定可能))、
のような関係となればよい。したがって、(式1)の関係を満たすように、回転角度θに応じてV(t)を変化させれば、測定ユニット4の高さに関わらず測定ユニット4を等速(Vy=k)で上下動させることが可能となる。なお、測定ユニット4の上下動によって変化する回転角度θは、rは既知であるため、第1リンクアームの下端Aから上端Bまでの上下方向における距離Lyや第2リンクアームの下端Aから上端Bまでの左右方向における距離Lxを検出したり、第2リンクアームの回転角度を直接的に検出するなど種々の手法によって検出可能である。したがって、制御部300は、前述のように検出される回転角度θに応じてモータ114を駆動制御させるようにすればよい。よって、上記のような関係式をメモリ301に記憶させておき、この関係式を用いた演算によって移動速度V(t)を求めるようなことが考えられる。
なお、本実施形態では、駆動機構120の駆動により上端Bと上端Dの間隔を水平方向に調整することで平行クランク機構を動作させる構成であるから、
V(t)=Vx/sinθとすると、
となる。ここで、Vxはパルスモータ114の回転速度(所定時間内に与えるパルス数)と比例の関係にあるから、測定ユニット4の上下動によって変化する回転角度θに応じて(式2)の関係を満たすようにVxを変化させれば、測定ユニット4の高さに関わらず測定ユニット4を等速で上下動させることが可能となる。
以上のような構成を備える眼科装置において、その動作について説明する。なお、以下の説明では、測定ユニット4の高さ位置を直接的に検出する場合の動作について説明する。なお、本実施形態では、レフ・ケラト測定後、眼圧測定を行う場合について説明する。
この場合、眼特性測定モードとしてレフ・ケラト測定が初めに行われるが、この場合、制御部300は、レフ・ケラト測定をスムーズに開始できるように、測定ユニット4の高さを初期化させておく。すなわち、制御部300は、上下動ユニット6を駆動させることによりレフ・ケラト測定部4aの測定光軸Laと被検眼Eがほぼ同じ高さになるようにしておく(ラフで構わない)。また、制御部300は、駆動部8を駆動させることにより、眼圧測定部4bをレフ・ケラト測定部4aに対して装置本体側に後退させ(被検眼Eから遠ざかる方向に移動させ)、レフ・ケラト測定を行う際にノズル63の先端が被検者の額等に接触しないようにしておく。これにより、レフ・ケラト測定が可能な状態となる(図5(a)参照)。
ここで、被検眼Eに対する測定ユニット4のX,Y及びZ方向のアライメントを行う。二次元撮像素子52に撮像された前眼部像Fがモニタ40に表示されるので、検者はモニタ40を観察しながらジョイスティック5及び回転ノブ5aを操作し、ラフなアライメントを行う。ここで、測定ユニット4を上下動させるための指令信号(回転ノブ5aからの操作信号)が制御部300に入力された場合、制御部300は、前述のように測定ユニット4の現在の高さ位置情報を検出し、検出された高さ位置に対応するモータ114の駆動信号をメモリ301により取得する。
そして、制御部300は、取得した駆動信号に基づいてモータ114を回転駆動させる。ここでメモリ301から取得されたモータ114に付与する駆動信号は、前述のように測定ユニット4がどの高さにあっても等速で移動できるように設定されたものであるため、これに基づいてモータ114を駆動制御することにより、測定ユニット4がどの高さにあっても測定ユニット4を等速で移動させることができる。そして、制御部300は、測定ユニット4の高さが変化すると、再度測定ユニット4の高さ位置情報を検出し、これに基づいてモータ114を駆動制御する。リング指標投影光学系45によるリング指標R及び作動距離投影光学系46による無限遠指標像Mが撮像素子52により撮像される状態になると、制御部300は、上下動ユニット6及びXZ駆動部7を駆動制御することにより測定ユニット4をXYZの各方向に移動させ、被検眼Eに対する測定ユニット4の詳細なアライメントを行う。このようなオートアライメントにおいても、前述のように測定ユニット4の現在の高さ情報を検出し、検出された高さ情報に対応するモータ114の駆動信号をメモリ301もしくは所定の関係式を用いた演算によって取得するようにしてもよい。そして、制御部300は、取得した駆動信号に基づいてモータ114を回転駆動させる。この場合、制御部300は、撮像素子52によって検出されたリング指標Rの中心位置の座標を算出することにより被検眼に対する上下左右方向のアライメント状態を求める。また、制御部300は、測定ユニット4が被検眼Eに対してZ(作動距離)方向にずれた場合に、作動距離指標投影光学系46による角膜Ec上の無限遠指標Mの間隔がほとんど変化しないのに対して、前述のリング指標Rの所定経線方向の像間隔が変化するという特性を利用して、被検眼に対する作動距離方向のアライメント状態を求める(詳しくは、特開平6−46999号参照)。
その後、アライメントが完了したら自動的に測定が行われる。一方、オートショットがOFFの場合には、アライメントが完了して、検者から測定開始スイッチ5bが押されると、測定が開始される。
制御部300は、まず、撮像素子52にて撮像されたリング指標像Rの形状に基づいて眼Eの角膜形状を測定する。このとき、制御部300は、角膜形状の測定結果をモニタ40に表示する。そして、測定エラーを除いた測定値が所定数(例えば3個)得られたら、眼屈折力の測定に移行する。
制御部300は、測定開始信号の入力に基づき測定光学系10の測定光源を点灯させる。測定光源11から出射された測定光は、測定光学系10の投影光学系、ダイクロイックミラー29を介して、眼底Efに投影され眼底Ef上でスポット状の点光源像を形成する。
眼底Ef上に形成された点光源像の光は、反射・散乱されて被検眼Eを射出し、ダイクロイックミラー29、測定光学系10の受光光学系を介してリング像として撮像素子に受光される。
このとき、はじめに眼屈折力の予備測定が行われ、予備測定の結果に基づいて光源31及び固視標板32が光軸方向に移動されることにより、被検眼Eに対して雲霧がかけられる。その後、雲霧がかけられた被検眼に対して眼屈折力の測定が行われる。
測定光学系10が持つ撮像素子からの出力信号は、メモリ301に画像データとして記憶される。そして、制御部300は、リング像の像位置に基づいて、被検眼の眼屈折値、S(球面度数)、C(柱面度数)、A(乱視軸角度)の各値を演算し、測定結果をモニタ40に表示する。そして、測定エラーを除いた測定値が所定数(例えば3個)得られたら、眼屈折力測定を終了する。
眼屈折力及び角膜形状の測定によりそれぞれ予め定められた個数の測定結果が得られる等、所定の測定終了条件が満たされると、制御部300が眼圧測定モードへの切換信号を自動的に発し、眼圧を測定するモードに切換える。眼圧測定モードへの切換信号が入力されると、制御部300は、上下動ユニット6を駆動させることにより測定ユニット4を下方向に移動させ、眼圧測定部4bの測定光軸Lbと被検眼Eとがほぼ同じ高さになるようにする(ラフで構わない)(図5(b)参照)。この場合、制御部300は、測定モード切換信号に基づいて眼圧測定部4bの測定光軸Lbがレフ・ケラト測定部4aによる測定時の測定光軸Laと略同じ高さになるように駆動機構120を制御すればよい。なお、この際の測定ユニット4の上下動の場合には、必ずしも上記のような等速制御を行う必要はない。
また、制御部300は、駆動部8を駆動させることにより眼圧測定部4bを被検眼Eへ近づく方向に移動させ、ノズル63の先端をレフ・ケラト測定部4aの筐体前面より被検者側に位置する(せり出す)ようにしておく。これにより、眼圧測定が可能な状態となる(図5(c)参照)。
制御部300は、光源90による角膜反射像が位置検出素子97に入射する状態になると、この検出結果に基づいてXZ駆動部7を駆動制御し、Z方向の詳細なアライメントを行う。また、制御部300は、眼圧測定モードへの切換信号により、モニタ40に表示する画像を二次元撮像素子75からの撮像信号に切換えると共に、撮像素子75の光源80による角膜反射像の検出結果に基づき、XZ駆動部7及び上下動ユニット6を駆動制御し、X方向及びY方向の詳細なアライメントを行う。なお、眼圧測定モードにおいても、前述のように等速制御を行う。
被検眼Eに対する眼圧測定部4bのX,Y及びZ方向のアライメントがそれぞれ許容範囲に入ると、制御部300は、自動的(手動でも良い)にトリガ信号を発し、流体吹付機構60を動作させてノズル63から角膜Ecに向けて流体を吹き付ける。角膜Ecは、圧縮空気の吹き付けにより徐々に変形し、扁平状態に達したときに光検出器96に最大光量が入射される。制御部300は、圧力センサ66からの出力信号と光検出器96からの出力信号とに基づき眼圧値を求める。
以上のような構成とすれば、測定ユニット4の高さにかかわらず、測定ユニット4を等速で移動させることが可能となる。すなわち、回転ノブ5aに対して同じ操作を行った場合に、測定ユニット4の高さにかかわらず測定ユニット4の移動量を一定とすることができる。よって、眼屈折力及び角膜形状測定モードにおいても、眼圧測定モードにおいても回転ノブ5aに対して同じ操作を行った場合に、測定ユニット4の上下方向の移動量を一定とすることができる。したがって、眼屈折力及び角膜形状測定モードにおいても、眼圧測定モードにおいても、違和感なく一定の操作間隔でアライメントを行うことができる。
なお、自動アライメントにおいても、被検眼に対するアライメントずれ量の大きさとずれ量の大きさに応じて決定される駆動信号(パルス数や印加電圧)との関係を示す所定の関係式を測定ユニット4の高さに関係なく用いることができ、安定した自動アライメント制御を行うことができる。よって、眼屈折力及び角膜形状測定モードにおいても、眼圧測定モードにおいても、安定した自動アライメントを行うことができる。
なお、測定ユニット4の高さにかかわらず測定ユニット4を上下に等速で移動させる場合、以上の説明においては測定ユニット4の高さごとにモータ114に付与する駆動信号を変化させるような構成としたが、測定ユニット4の高さをある程度上下幅を持った領域に分割し(例えば、10等分する)、各領域に応じて駆動信号を変化させるようにしてもよい。
なお、上記のように上下動ユニット6として平行クランク機構100を用いる場合、測定ユニット4の高さが低い位置にあるほど、測定ユニット4の荷重によって、相対するリンクアーム同士の間隔が広がる方向への負荷がかかるようになる。したがって、モータ114のトルクを大きくする必要が出てくる。
そこで、図7(a)に示すように、相対するリンクアーム同士の間隔が狭くなる方向への引張力(荷重)を常時付加する引張ばね200をクランク機構100に設けるようなことが考えられる。また、測定ユニット4の高さが所定の高さより低い位置になったとき(いいかえれば、水平方向に対するリンクアームの角度が所定角度(図4の回転角度θ参照)より小さくなったとき)に、測定ユニット4に対して上方向への荷重を付加するための圧縮ばねユニット201をクランク機構100に設けるようなことが考えられる。なお、図7(a)はクランク機構100を側方からみたときの側面図である。
より具体的に説明すると、引張ばね200は、引張ばね200aと引張ばね200bを持ち、引張ばね200aは第1支点軸106の端部とローラ112の端部を連結するように水平に設けられている。そして、引張ばね200bは、第2支点軸108の端部とローラ110の端部を連結するように水平に設けられている。また、圧縮ばねユニット201は連結部材119の下側底面に垂直に設けられており、ユニット内に内蔵された圧縮ばね201aと、圧縮ばね201aの弾性力を受けると共に上下方向に移動可能に取り付けられた押圧部材201bと、を持つ。なお、上記構成において、引張ばね200、圧縮ばね201aは、弾性部材であればよく、ゴムなどであってもよい。
ここで、第1リンクアーム105及び第2リンクアーム107は、引張ばね200a及び200bの弾性力によってリンクアーム同士の間隔が狭くなる方向に常に引張られるため、モータ114への負荷が軽減される。この場合、測定ユニット4の高さが低い位置にあるほど、引張ばね200a及び200bの引張力が大きくなる。
また、水平方向に対する第2リンクアーム107の角度が所定角度以下(例えば、45度以下)になると、第1リンクアーム105の下端部同士と連結される連結部材220(図7(b)参照)によって押圧部材201bが上方に押されるようになり、圧縮ばね201aの弾性力によって測定ユニット4に対して上方向への荷重が加えられる。そして、上方向への荷重が加えられると、結果的に相対するリンクアーム同士の間隔が狭くなる方向に力が加えられるため、モータ114への負荷が軽減される。なお、本実施形態では、押圧部材201bにおける連結部材220との当接面が連結部材220の形状に沿うような形状(例えば、凹面状)に形成されているため、押圧部材201の動作を安定させることができる。例えば、連結部材220の断面形状が円形であれば、図7に示すように、当接面の断面形状を凹面状(より詳しくは、凹面カップ状)に形成させておく。
以上示したように、水平方向に引張ばね200、上下方向に圧縮ばねユニット201を設けることにより、モータ114への負荷を効率よく軽減することができる。
また、上記のように上下動ユニット6として平行クランク機構100を用いる場合、測定ユニット4の高さが高い位置にあるほど、相対するリンクアーム同士の間隔が狭くなって測定ユニット4が不安定になる。したがって、測定ユニット4がリンクアームの可動方向に揺れてしまう可能性がある。
そこで、図7(b)及び図8に示すように、測定ユニット4の高さが所定の高さより高い位置になったとき(いいかえれば、水平方向に対するリンクアームの角度が所定角度より大きくなったとき)に相対するリンクアーム同士の間隔を広げる方向への荷重を付加するための圧縮ばねユニット202をクランク機構100に設けるようなことが考えられる。なお、図7(b)は圧縮ばねユニット202について説明する断面図である。図8は圧縮ばねユニット202について説明する斜視図である。
より具体的に示すと、圧縮ばねユニット202は、ユニット内に内蔵された圧縮ばね202aと、圧縮ばね202aの弾性力を受けると共に水平方向に移動可能に取り付けられた押圧部材202bとを持ち、クランク機構100の図示無き上面部(モータ114とネジ軸116との間に設けられる)に固定されネジ軸116を貫通する固定部材210(図8参照)に水平に設けられている。なお、上記構成において、圧縮ばね202aは、弾性部材であればよく、ゴムなどであってもよい。
ここで、水平方向に対する第2リンクアームの角度が45度以上になると、押圧部材202bが連結部材119の側面から押されるようになり、圧縮ばね202aの弾性力によって第1リンクアーム105と第2リンクアーム107との間隔を広げる方向への荷重が加えられる。これにより、リンクアームの可動方向における測定ユニット4の揺れが軽減される。
また、以上の説明において、測定ユニット4の高さ位置を検出し、その検出結果に基づいて前記測定ユニット4の上下方向の移動速度が略等速となるようにモータ114を駆動制御するような構成としたが、これに限るものではなく、測定ユニット4の高さによってモータ114の単位時間当たりの駆動量(駆動速度)が異なるように制御するものであればよい。
例えば、測定ユニット4の高さ領域を、レフ・ケラト測定モードにて使用される測定ユニット4の高さ領域と眼圧測定モードにて使用される測定ユニット4の高さ領域と分けて、各測定モードに応じてモータ114の単位時間当たりの駆動量(駆動速度)を変化させるようにしてもよい。
以下に、各測定モードに応じてモータ114の単位時間当たりの駆動量を変化させる場合について説明する。ここで、制御部300は、レフ・ケラト測定モードにおいてレフ・ケラト測定部4aの測定光軸Laが所定の基準高さ(例えば、顔支持ユニット2に形成されるアイレベルマーカと同じ高さ)に位置されているときの基準高さ近傍における測定ユニット4の上下方向への移動速度と、眼圧測定モードにおいて眼圧測定部4bの測定光軸Lbが所定の基準高さに位置されているときの基準高さ近傍における測定ユニット4の上下方向への移動速度とを、略等しくするためにモータ114の単位時間辺りの駆動量を測定モードに応じて異なるように制御する。
より具体的には、ジョイスティック4に設けられ回転ノブ5aに対する操作情報(例えば、回転ノブの操作量、操作速度等)を検出する操作検出部によって同じ検出結果が得られた場合に、測定光軸Laが所定の基準高さに位置されているときの測定ユニット4の上下方向への移動速度と、測定光軸Lbが所定の基準高さに位置されているときの測定ユニット4の上下方向への移動速度とを、略等しくするためにモータ114の単位時間辺りの駆動量を測定モードに応じて異なるように制御する。
この場合、検者によって回転ノブ5aに対して同じ操作(例えば、所定時間当たりの回転量が同じ)が行われたときに、測定ユニット4の上下方向の単位時間当たりの移動量がほぼ等しくなるように、各測定モードにおけるモータ114の駆動パラメータがそれぞれ設定されてメモリ301に記憶されている(図9参照)。なお、以下の説明では、測定光軸Laが所定の基準高さにあるときを第1の高さ状態、測定光軸Lbが所定の基準高さにあるときを第2の高さ状態とする。
ここで、駆動パラメータとは、操作検出部によって検出された検出結果に基づいてモータ114を駆動させるための駆動情報を表し、例えば、所定時間当たりの回転ノブ5aの回転量Kとモータ114に印加する駆動電圧との関係などが挙げられる。ここで、各測定モードにおける駆動パラメータは、第1の高さ状態及び第2の高さ状態それぞれにおいて回転ノブ5aを所定量操作し、そのときの測定ユニット4の各移動量を求めるような実験を通じて作成するようにしてもよいし、測定ユニット4の高さ情報に基づいて計算式を用いて駆動パラメータを作成するようにしてもよい。
図9は、所定時間当たりの回転ノブ5aの回転量Kとモータ114に印加する駆動電圧との関係について説明する図である。図9中において、直線ARはレフ・ケラト測定モードにて用いられる駆動パラメータ(第1の駆動パラメータ)に対応する直線であり、直線NTは眼圧測定モードに用いられる駆動パラメータ(第2の駆動パラメータ)に対応する直線である。
ここで、制御部300は、レフ・ケラト測定モードに設定されたときには第1の駆動パラメータを用いてモータ114を駆動制御し、眼圧測定モードに設定されたときに第2の駆動パラメータを用いてモータ114を駆動制御する。例えば、制御部300は、所定時間当たりの回転ノブ5aの回転量KがK1の場合、レフ・ケラト測定モードではモータ114に対して駆動電圧V1を印加し、眼圧測定モードではモータ114に対して駆動電圧V2を印加する。
このようにすれば、回転ノブ5aから制御部300へ同じ操作信号が出力された場合に、測定モードが異なる第1の高さ状態と第2の高さ状態における測定ユニット4の上下移動速度をほぼ等しくできる。また、測定光軸Laもしくは測定光軸Lbが所定の基準高さから遠ざかる場合においても、測定に使用する測定ユニット4の高さ位置が異なることに起因する測定モード間における測定ユニット4の上下方向の移動速度のずれを少なくすることができる。したがって、眼圧測定モード及びレフ・ケラト測定モードにおける回転ノブ5aの操作感をほぼ統一させることができる。
なお、上記技術思想は、被検眼に対して測定ユニット4を自動的にアライメントさせる自動アライメント制御においても適用可能である。ここで、制御部300は、レフ・ケラト測定モードにおいて撮像素子52からの撮像信号に基づいて上下方向における被検眼に対するレフ・ケラト測定部4aのアライメント偏位量を検出し、眼圧測定モードにおいて撮像素子75からの撮像信号に基づいて上下方向における被検眼に対する眼圧測定部4aのアライメント偏位量を検出する。そして、レフ・ケラト測定モードにおいて検出されたアライメント検出結果と眼圧測定モードにおいて検出されたアライメント検出結果において同じ検出結果が得られた場合に、測定光軸Laが所定の基準高さ近傍に位置されているときの測定ユニット4の上下方向への移動速度と、測定光軸Lbが所定の基準高近傍に位置されているときの測定ユニット4の上下方向への移動速度とを、略等しくするためにモータ114の単位時間辺りの駆動量を測定モードに応じて異なるように制御する。この場合、アライメント偏位量を検出する手法としては、例えば、レフ・ケラト測定モードでは、撮像素子52によって検出されたリング指標Rの中心位置の座標と,測定光軸Laと撮像素子52の撮像面との交点位置との偏位量を検出するようなことが考えられる。また、眼圧測定モードでは、光源80による角膜反射像の検出位置と、測定光軸Lbと撮像素子75の撮像面との交点位置との偏位量を検出するようなことが考えられる。
この場合、レフ・ケラト測定モードにおいて制御部300によって検出されるアライメント偏位量と、眼圧測定モードにおいて制御部300によって検出されるアライメント偏位量とが、同じ偏位量のときに、測定モードが異なる第1の高さ状態と第2の高さ状態における測定ユニット4の上下方向の単位時間当たりの移動量がほぼ等しくなるように各測定モードにおけるモータ114の駆動パラメータを設定すればよい。ここで、駆動パラメータとは、前述のように検出されるアライメント偏位量に基づいてモータ114を駆動させるための駆動情報を表す。この場合、例えば、被検眼に対する測定ユニット4のアライメント偏位量とモータ114に印加する駆動電圧との関係が考えられる。
本実施形態に係る眼科装置の外観構成図である。 上下動ユニットを説明する斜視図である。 レフ・ケラト測定部及び眼圧測定部の光学系及び制御系の構成について説明するための図である。 平行クランク機構を模式的に示す図である。 レフ・ケラト測定を行った後、眼圧測定を行う場合の装置形態の変化を示す図である。 測定ユニットを上下方向に移動させる上下動機構の従来例を示した図である。 クランク機構に設けられた引張ばね及び圧縮ばねユニットについて説明する図である。 圧縮ばねユニットの配置位置にについて説明する斜視図である。 所定時間当たりの回転ノブの回転量とモータに印加する駆動電圧との関係について説明する図である。
符号の説明
4 測定ユニット
4a レフ・ケラト測定部
4b 眼圧測定部
6 上下動ユニット
100 平行クランク機構
114 モータ
120 駆動機構
150 フォトセンサ
151 遮光板
300 制御部
La レフ・ケラト測定部の測定光軸
Lb 眼圧測定部の測定光軸
200 引張ばね
201 圧縮ばねユニット
202 圧縮ばねユニット

Claims (5)

  1. 被検眼の第1の眼特性を測定するための光学系を有する第1測定部と,被検眼の第2の眼特性を測定するための光学系を有する第2測定部とを有し,被検眼に対する前記第1測定部の測定軸と第2測定部の測定軸とが異なる高さとなるように前記第1及び第2測定部が配置された測定ユニットを有し、前記第1及び第2測定部の測定軸を被検眼に対して各々位置合わせして被検眼を測定する眼科装置において、
    前記測定ユニットを上下動可能な平行クランク機構と、該平行クランク機構が持つ相対するリンク同士の間隔を水平方向に調整する,もしくは該リンクの回転角度を調整することにより前記平行クランク機構を動作させるための駆動部を持つ駆動機構と、を有する上下動ユニットと、
    前記第1及び第2測定部の測定軸を被検眼に対して各々位置合わせするため、前記駆動機構を制御し前記測定ユニットを上下に移動させる制御手段と、を備えることを特徴とする眼科装置。
  2. 請求項1の眼科装置において、前記制御手段は前記測定ユニットの高さによって前記駆動部の単位時間辺りの駆動量が異なるように制御することを特徴とする眼科装置。
  3. 請求項1の眼科装置は、
    前記平行クランク機構による前記測定ユニットの高さ位置を直接的または間接的に検出する検出手段を有し、
    前記制御手段は該検出手段による検出結果に基づいて前記測定ユニットの上下方向の移動速度を略等速とするように前記駆動部を制御することを特徴とする眼科装置。
  4. 請求項1の眼科装置において、
    前記制御手段は、前記第1測定部による前記被検眼の測定後,測定モード切り換え信号に基づいて前記第2測定部の測定光軸が前記第1測定部による測定時の測定光軸と略同じ高さとなるように前記駆動機構を制御することを特徴とする眼科装置。
  5. 請求項2の眼科装置において、前記制御手段は、前記第1の眼特性を測定するモードにおいて前記第1測定部の測定軸が所定の基準高さに位置されているときの該基準高さ近傍における前記測定ユニットの上下方向への移動速度と、前記第2の眼特性を測定するモードにおいて第2測定部の測定軸が所定の基準高さに位置されているときの該基準高さ近傍における前記測定ユニットの上下方向への移動速度とを、略等しくするために前記駆動部の単位時間辺りの駆動量を前記測定モードに応じて異なるように制御することを特徴とする眼科装置。
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