JP5231596B2 - 住宅用防雨パネル - Google Patents

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Description

本発明は、住宅の窓やベランダなどの所望箇所に設置されて使用される建具、または建具の構成要素として好適に用いることが可能な住宅用防雨パネルに関する。
屋内の換気を行なうべく窓を開けている間に雨が降り、窓から屋内に雨が吹き込む不具合を生じる場合がある。このような不具合を防止するには、窓の扉(雨戸などの戸も含む)として、防雨性を有しつつ、優れた通気性を有するものを用いることが考えられる。このような扉であれば、屋内の換気を行なうことを目的として扉を開けておく必要はなく、扉を閉めたまま屋内の換気を行なうことができるために、扉を略常時閉めた状態として、雨が屋内に吹き込むことを防止することが可能だからである。
従来においては、通気性を有する雨戸として、特許文献1に記載されたものがある。しかしながら、同文献に記載された雨戸は、複数の通気用孔が単に貫通して設けられた構造に過ぎないために、その防雨性能は低い。より具体的には、特許文献1に記載の雨戸では、通気性を高めるべく各通気用孔のサイズを比較的大きくすると、雨が各通気用孔を容易に通過して屋内側に進行することとなる。これでは、防雨性能が相当に低くなってしまい、雨戸としての本来の役割が十分に果たせない。
なお、ベランダを備えた住宅においては、ベランダ内に雨が吹き込まないようにしたり、あるいは外部からベランダ内が容易に覗かれないようにすることなどを目的として、適当な遮蔽部材がベランダに設置される場合がある。従来、そのような用途に用いられる遮蔽部材として、優れた防雨性と通気性とを兼備するものは提案されていないのが実情である。住居者としては、ベランダ内への雨の吹き込みを適切に防止しつつ、ベランダ内に外部空気が十分に取り込まれるようにしたい場合があるが、従来においては、そのような要望に的確に応えることは難しいものとなっていた。
特開2007−177417号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、防雨性と通気性との双方を優れたものとすることが可能な住宅用防雨パネルを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される住宅用防雨パネルは、複数の第1の通気用孔を有する外側パネルと、この外側パネルに間隔を隔てて対面し、かつ複数の第2の通気用孔を有する内側パネルと、を備えており、住宅の所望箇所に起立した姿勢で設置され、かつこの設置箇所よりも屋内側に雨が進入することを防止するのに用いられる住宅用防雨パネルであって、前記外側および内側パネルのそれぞれは、平面断面視波板状とされて、上下高さ方向に延びて屋外側に突出する複数の前面側凸状部、および上下高さ方向に延びて屋内側に突出する複数の背面側凸状部が、前記外側および内側パネルの左右幅方向に1つずつ交互に繋がった形態を有しており、前記外側パネルの各前面側凸状部の背後には、前記内側パネルの各前面側凸状部が間隔を隔てて位置し、かつこの前面側凸状部に前記各第2の通気用孔が上下高さ方向に延びて設けられ、前記外側パネルの各背面側凸状部には、前記各第1の通気用孔が上下高さ方向に延びて設けられ、かつその背後には、前記内側パネルの各背面側凸状部が間隔を隔てて位置しており、前記外側および内側パネルは、これらの外周を囲む枠体に固定して支持されており、前記複数の第1および第2の通気用孔どうしは、前記外側および内側パネルの対面方向において互いに対面しないように位置ずれし、かつ前記外側および内側パネルの相互間の隙間を介して互いに連通していることを特徴としている。
このような構成の住宅用防雨パネルは、たとえば窓用の扉(戸)や、ベランダの防雨用遮蔽部材などの建具として、またはその構成要素として用いられ、次のような効果が得られる。
まず、外側および内側パネルには、複数の第1および第2の通気用孔が設けられているために、住宅用防雨パネル全体としてその厚み方向に通気性を有することとなる。したがって、本発明の住宅用防雨パネルを、たとえば雨戸として用いた場合には、この雨戸を閉じたまま屋内の換気を行なうことが可能となる。
一方、外側パネルに設けられている第1の通気用孔と、内側パネルに設けられている第2の通気用孔とは、互いに対面しないように位置ずれしているために、雨が第1の通気用孔を通過しても、この雨がそのまま第2の通気用孔を通過することは適切に防止され、または抑制される。このような作用は、第1および第2の通気用孔のそれぞれのサイズを比較的大きくした場合においても適切に得られる。
したがって、本発明によれば、第1および第2の通気用孔の開口面積を比較的大きくし、住宅用防雨パネルの通気性能を高めた場合であっても、優れた防雨性能を得ることが可能である。
また、前記構成によれば、複数の第1の通気用孔を通過した雨は、内側パネルの背面側凸状部の内面に当たるが、この内面は外側パネルから離間する方向に窪んでいるために、この内面に当たった雨は、そのままこの内面に沿って下方に流れ落ち易くなる。複数の第2の通気用孔は、内側パネルの前面側凸状部に設けられているために、背面側凸状部に当たった雨が、内側パネルの内面を伝って各第2の通気用孔に進入する虞は殆ど無くなる。したがって、第1および第2の通気用孔の開口面積を大きくして、通気性を良好にしつつ、防雨性能をも良好とする上で、一層好ましいものとなる。
さらに、前記構成によれば、たとえば第1および第2通気用孔を横長状に形成して上下方向に並べて設けた場合と比較すると、外側パネルの外面(前面)や内側パネルの内面(前面)に付着して下向きに流れる雨水が第1および第2の通気用孔に進入し難くなり、雨が住宅用防雨パネルを通過する虞をより少なくすることが可能である。
本発明において、好ましくは、前記枠体の下部、前記外側パネルの下部、もしくは前記内側パネルの下部には、前記外側パネルと前記内側パネルとの間に形成されている隙間に雨水が進入したときに、この雨水を外部に排出するための排水用孔が設けられ、または前記複数の第1および第2の通気用孔のいずれかは、その下端部が前記枠体の下部の上面と略同一高さとされて前記雨水の排水用孔を兼用した構成とされている。
このような構成によれば、外側および内側パネルどうしの間に形成されている隙間内に、雨水が不当に溜まらないようにすることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形
態の説明から、より明らかになるであろう。
住宅用防雨パネルとその設置対象となる窓の一例を示す要部斜視図である。 (a)は、図1のII−II断面図であり、(b)は、図1に示す住宅用防雨パネルの正面図である。 図1に示す住宅用防雨パネルを窓に取り付けた状態を示し、(a)は、図2(b)のIIIa−IIIaに対応する箇所での断面図であり、(b)は、図2(b)のIIIb−IIIbに対応する箇所での断面図である。 本発明の一例を示す平面断面図である。 他の例を示す平面断面図である。 (a),(b)は、他の例を示す要部断面図であり、(c)は、他の例を示す要部正面図である。 他の例を示す斜視図である。 他の例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す住宅用防雨パネルP1は、住宅の窓9のうち、引違い戸として構成された通常の一対の扉8の外側に設置される雨戸または雨戸に類する扉として構成されている。図2によく表われているように、この住宅用防雨パネルP1は、外側パネル1、内側パネル2、および枠体3を備えている(住宅用防雨パネルP1が窓9に取り付けられる場合に、屋外側に配置されるパネルが外側パネル1であり、屋内側に配置されるパネルが内側パネル2である)。外側および内側パネル1,2には、複数の第1および第2の通気用孔10,20が設けられている。
外側パネル1は、たとえばポリカーボネートなどの樹脂製であって、その基本的な形態は正面視矩形の平板状である。この外側パネル1は、太陽光を透過させることが可能な無色または有色の透明である。複数の第1の通気用孔10は、外側パネル1の厚み方向に貫通して設けられており、上下高さ方向に延びた長さL1、幅W1の縦長の矩形状であって、左右水平方向に略一定間隔で並んでいる。図2(b)では、複数の第1の通気用孔10が、外側パネル1の高さ方向において上中下の3段に設けられているものの、本発明はこれに限定されない。たとえば、各第1の通気用孔10が上下高さ方向にさらに長い寸法とされて、外側パネル1の上部近傍から下部近傍にわたって一連に延びた形態とすることもできる。これとは反対に、各第1の通気用孔10を、図2(b)に示すものよりも短寸法に形成することもできる。
内側パネル2は、正面視の形状やサイズが外側パネル1と同様であり、その材質も外側パネル1と同様であって、無色または有色の透明である。ただし、図2(a)によく表われているように、この内側パネル2は、波板状であり、背面側凸状部21aと前面側凸状部21bとが左右水平方向に交互に並んで繋がった構成である。これら背面側凸状部21aおよび前面側凸状部21bのそれぞれは、平面断面視円弧状であり、上下高さ方向に断面一様に延びている。背面側凸状部21aの内面は、外側パネル1から離間する方向に窪んでおり、前面側凸状部21bの内面は、外側パネル1に接近する方向に突出している。第2の通気用孔20は、前面側凸状部21bに設けられており、背面側凸状部21aには設けられていない。第2の通気用孔20は、各第1の通気用孔20と同様に上下高さ方向に延びた矩形状であり、上下方向の長さL2および幅W2は、たとえば第1の通気用孔10の長さL1および幅W1と略同一である。
内側パネル2は、外側パネル1に対面し、かつ外側パネル1との間に隙間40を形成するように外側パネル1の背後(図2(a)では、上側)に設けられている。ただし、第1および第2の通気用孔10,20どうしは、互いに対面しないように位置ずれした配置とされている。より詳細には、第1の通気用孔10の背後には、内側パネル2の背面側凸状部21aの内面が対面している。第2の通気用孔20は、外側パネル1のうち、第1の通気用孔10が形成されていない箇所(第1の通気用孔10どうしの間の領域)に対面する配置とされている。
枠体3は、外側および内側パネル1,2が相対的に移動しないようにこれらを固定支持するためのものであり、たとえば樹脂製またはアルミなどの比較的軽量な金属製である。この枠体3は、外側および内側パネル1,2の外周縁を囲む矩形枠状である。好ましくは、図3に示すように、枠体3の上部30および下部31には、窓9の枠部90に設けられたレール91に嵌合するレール溝32が設けられている。このことにより、住宅用防雨パネルP1は、レール91に沿ってスライド移動可能に窓9に取り付けられ、窓9の開状態と閉状態とのいずれにも設定可能である。図3に示す構成においては、住宅用防雨パネルP1よりも内側(屋内7側)に位置する一対の扉8は、たとえば引違い戸として構成されている。また、図示説明は省略するが、住宅用防雨パネルP1の外側に通常の雨戸をさらに設置してもよいことは勿論である。
外側パネル1の下部には、排水用孔41が設けられている。この排水用孔41は、第1の通気用孔10から外側および内側パネル1,2どうしの隙間40に進入した雨水を隙間40の外部に排出するための部位である。本実施形態では、図2(b)に示すように、枠体3の下部31の上面31aは、排水用孔41に接近ほど高さが低くなるように傾斜しており、上面31a上に流れ落ちた雨水が排水用孔41に向けて円滑に流れるように構成されている。
次に、前記した住宅用防雨パネルP1の作用について説明する。
まず、この住宅用防雨パネルP1は、図3に示すような状態で窓9に設置されて使用される。図2(a)および図3(b)に示すように、外側および内側パネル1,2には、複数の第1および第2の通気用孔10,20が設けられているために、住宅用防雨パネルP1全体として、その厚み方向に通気性を有する。したがって、住宅用防雨パネルP1を閉めたままであっても、屋内7の換気が可能となる。また、外側および内側パネル1,2は、透明であるために、住宅用防雨パネルP1によって窓9を閉めたまま採光し、屋内7が暗くならないようにすることが可能である。
一方、第1および第2の通気用孔10,20は、互いに対面しないように位置ずれしているために、図3(a)に示すように、雨が第1の通気用孔10を通過したとしても、第2の通気用孔20を容易に通過することはなく、屋内への雨の進入は、住宅用防雨パネルP1によって適切に防止される。とくに、本実施形態では、図2(a)の矢印N1で示すように、雨が第1の通気用孔10を通過すると、この雨は、内側パネル2の背面側凸状部21aの内面に当たる。この内面は、凹溝状であるために、前記の雨水は、その後背面側凸状部21aの内面に沿って下方に流れていく。第2の通気用孔20は、前面側凸状部21bに設けられているために、前記した雨水は、第2の通気用孔20に、より進入し難くなる。また、図3(a)に示すように、雨が住宅用防雨パネルP1に当たる際、大抵は、雨は斜め下方に進行するために、第1の通気用孔10を通過した雨は、内側パネル2の内面に当たるまでは斜め下方に進行する。これに対し、第2の通気用孔20は、第1の通気用孔10に対して水平方向に位置ずれしているために、第1の通気用孔10を通過して斜め下方に進行する雨が第2の通気用孔20に向けて進行することは一層生じ難くなる。
前記したようなことから、本実施形態の住宅用防雨パネルP1によれば、第1および第2の通気用孔10,20を比較的大きなサイズで形成し、通気性を良くした場合であっても、雨水が住宅用防雨パネルP1を不当に透過して屋内7に進入することは適切に防止され、優れた防雨性能を得ることが可能である。このため、屋内7の換気を行なうべく扉8を開けたままであっても、住宅用防雨パネルP1を利用して窓9を閉めておけば、雨が降ったとしても、屋内7に雨が吹き込むことは適切に防止される。
図4は、本発明の一実施形態を示し、図5〜図8は、他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
図4に示す住宅用防雨パネルP2においては、内側パネル2に加えて、外側パネル1も波板状である。より具体的には、外側パネル1は、内側パネル2の背面側および前面側凸状部21a,21bと同様な形態の複数の背面側および前面側凸状部11a,11bを有する波板状である。背面側凸状部21a,11aどうし、および前面側凸状部21b,11bどうしは、対面している。複数の第1の通気用孔10は、背面側凸状部11aに設けられており、やはり第2の通気用孔20とは対面しないように設けられている。
本実施形態によれば、第1の通気用孔10は、内側パネル2の背面側凸状部21aに接近して開口した構成となるために、雨が第1の通気用孔10を通過すると、この雨は背面側凸状部21aの内面に当たることがより確実化され、前面側凸状部21bに設けられている第2の通気用孔20に向けて雨が進行することは一層適切に防止される。また、隙間40の幅を各所略均一にし、幅狭な領域を部分的に生じないようにすることができるために、第1および第2の通気用孔10,20を利用した通気性もより良好にすることが可能である。
図5に示す住宅用防雨パネルP3においては、外側および内側パネル1,2の双方が、平板状とされている。ただし、複数の第1および第2の通気用孔10,20どうしは、水平方向において位置ずれしており、互いに対面しないように構成されている。
本実施形態によっても、第1および第2の通気用孔10,20が対面しない構成であるために、防雨性能が得られる。本実施形態から理解されるように、内側パネル2は必ずしも波板状でなくてもよく、平板状とすることができる。ただし、防雨性能をより高める上では、図1〜図3に示した実施形態のように、外側および内側パネル1,2のうち、少なくとも内側パネル2(内側パネル2のうち、第1の通気用孔10に対面する部分、および第2の通気用孔20が設けられる部分)を波板状として、前面側凸状部21bに第2の通気用孔20を設けることが好ましい。
図6(a)に示す実施形態においては、枠体3の下部31に、排水用孔41が設けられている。外側および内側パネル1,2どうしの隙間40に進入した雨水は、排水用孔41を通過して外側パネル1の前面側(住宅用防雨パネルよりも屋外側)に排出されるように構成されている。
本実施形態から理解されるように、排水用孔41は、外側パネル1に設けることに代えて、枠体3に設けた構成とすることもできる。雨水は、住宅用防雨パネルよりも屋外側に排水させることが好ましいものの、住宅用防雨パネルよりも屋内側に雨水を排水させることが許容されるような場合には、たとえば図6(b)に示すように、内側パネル2の下部に排水用孔41を設けた構成とすることもできる。本発明において、排水用孔は、1箇所のみならず、複数箇所設けてもよい。また、排水用孔の具体的な形状やサイズなども限定
されない。
図6(c)に示す実施形態においては、複数の第1の通気用孔10のうち、外側パネル1の下部領域に位置する第1の通気用孔10aは、その下端部分が枠体3の下部31の上面31aと略同一高さとなるように設けられ、排水用孔を兼用した構成とされている。すなわち、外側および内側パネル1,2どうしの隙間40に進入した雨水が枠体3の下部31の上面31a上に流れ落ちると、この雨水は第1の通気用孔10aを通過してその前面側(同図手前側)に排出されるように構成されている。本実施形態から理解されるように、第1の通気用孔を雨水の排水用孔として兼用させた構成とすることも可能である。第1の通気用孔に代えて、第2の通気用孔を雨水の排水用孔として構成することも可能である。
図7に示す住宅用防雨パネルP4は、住宅のベランダ95用の遮蔽部材として構成されている。より具体的には、住宅用防雨パネルP4は、ベランダ95の手すり部95aの上部に固定して取り付けられて使用されるものであり、手すり部95aの上方の空間部(符号A1で示す部分)を閉塞可能なサイズに形成されている。住宅用防雨パネルP4の基本的な構成(枠体3により固定支持された外側および内側パネル1,2を有し、これらには第1の通気用孔10と第2の通気用孔(図7では省略)とが対面しないように位置ずれして設けられている構成)は、先に述べた実施形態の住宅用防雨パネルと同様である。
本実施形態の住宅用防雨パネルP4によれば、住宅のベランダ95に雨が吹き込むことを適切に防止しつつ、ベランダ95の換気を良好とし、また採光性も良好なものとすることが可能である。外側および内側パネル1,2の少なくとも一方を波板状にすれば、光の屈折作用を利用して、外部からベランダ95内が丸見え状態になることを抑制する目隠し効果も得られ、プライバシー保護にも役立つ。本実施形態から理解されるように、本発明に係る住宅用防雨パネルは、窓用の扉として用いられるだけではなく、ベランダに設置される遮蔽部材などとしても利用できるものであり、住宅において雨の吹き込みを防止する場所であれば、種々の場所に設置して使用することが可能である。
図8に示す住宅用防雨パネルP5においては、外側パネル1の前面が、防虫用の網6によって覆われている。第1の通気用孔10の前面にも網6が存在するが、第1の通気用孔10の通気性は損なわれていない。このような構成によれば、住宅用防雨パネルP5とは別個に、網戸を用いる必要を無くすことが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る住宅用防雨パネルの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
通気性を高める観点すると、第1および第2の通気用孔を外側および内側パネルの略全域にわたって略均一に分布させることにより、できる限り大きな開口面積に設けることが好ましい。ただし、これとは異なり、複数の第1および第2の通気用孔が、たとえば外側および内側パネルの上部寄り領域や下部領域などに偏った状態で限定的に設けられた構成とすることもできる。
外側および内側パネルは、成形の容易さ、強度、耐久性などを考慮すると、ポリカーボネートなどの樹脂製とすることが好ましいが、やはりこれに限定されない。また、適度な採光が得られるように、透光性を有する部材とすることが好ましいが、あえて遮光性を発揮するものとして構成することも可能である。したがって、外側および内側パネルを、たとえば金属製とすることもできる。
本発明に係る住宅用防雨パネルは、窓用の扉(雨戸など)として、あるいはベランダの開放部分を塞ぐ遮蔽部材などとして用いることができることは既に述べたとおりであるが、窓用の扉(戸)とする場合、引違い戸のように窓枠のレールに沿ってスライド可能なものに構成することに代えて、たとえば外開き戸、内倒し戸、回転式の戸、折りたたみ戸のような他の可動式のものとしたり、非可動式のいわゆる嵌め殺しの戸として、構成することもできる。
P1〜P5 住宅用防雨パネル
1 外側パネル
2 内側パネル
3 枠体
9 窓
10 第1の通気用孔
20 第2の通気用孔
21a 背面側凸状部(内側パネルの)
21b 前面側凸状部(内側パネルの)
31 下部(枠体の)
31a 上面(枠体の下部の)
40 隙間(外側パネルと内側パネルとの間の)
41 排水用孔
90 枠部(窓の)

Claims (2)

  1. 複数の第1の通気用孔を有する外側パネルと、
    この外側パネルに間隔を隔てて対面し、かつ複数の第2の通気用孔を有する内側パネルと、
    を備えており、
    住宅の所望箇所に起立した姿勢で設置され、かつこの設置箇所よりも屋内側に雨が進入することを防止するのに用いられる住宅用防雨パネルであって、
    前記外側および内側パネルのそれぞれは、平面断面視波板状とされて、上下高さ方向に延びて屋外側に突出する複数の前面側凸状部、および上下高さ方向に延びて屋内側に突出する複数の背面側凸状部が、前記外側および内側パネルの左右幅方向に1つずつ交互に繋がった形態を有しており、
    前記外側パネルの各前面側凸状部の背後には、前記内側パネルの各前面側凸状部が間隔を隔てて位置し、かつこの前面側凸状部に前記各第2の通気用孔が上下高さ方向に延びて設けられ、
    前記外側パネルの各背面側凸状部には、前記各第1の通気用孔が上下高さ方向に延びて設けられ、かつその背後には、前記内側パネルの各背面側凸状部が間隔を隔てて位置しており、
    前記外側および内側パネルは、これらの外周を囲む枠体に固定して支持されており、
    前記複数の第1および第2の通気用孔どうしは、前記外側および内側パネルの対面方向において互いに対面しないように位置ずれし、かつ前記外側および内側パネルの相互間の隙間を介して互いに連通していることを特徴とする、住宅用防雨パネル。
  2. 請求項1に記載の住宅用防雨パネルであって、
    前記枠体の下部、前記外側パネルの下部、もしくは前記内側パネルの下部には、前記外側パネルと前記内側パネルとの間に形成されている隙間に雨水が進入したときに、この雨水を外部に排出するための排水用孔が設けられ、または前記複数の第1および第2の通気用孔のいずれかは、その下端部が前記枠体の下部の上面と略同一高さとされて前記雨水の排水用孔を兼用した構成とされている、住宅用防雨パネル
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