JP5229664B2 - リチウム二次電池の負極材用複合炭素材料及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)広角X線回折法による(002)面の面間隔(d002)が3.37Å未満でかつC軸方向の結晶子の大きさ(Lc)が少なくとも1000Å以上
(2)アルゴンイオンレーザーラマンスペクトルにおける1580cm-1のピーク強度に対する1360cm-1のピーク強度比であるR値が0.3以下でかつ1580cm-1ピークの半値幅が24cm-1以下
(3)平均粒径が10〜30μmでかつ一番薄い部分の厚さの平均値が少なくとも3μm以上平均粒径以下
(4)BET法による比表面積が3.5m2 /g以上10.0m2 /g以下
(5)タッピング密度が0.5g/cc以上1.0g/cc以下
(6)広角X線回折法による(110)/(004)のX線回折ピーク強度比が0.015以上
を示す塊状の黒鉛粉末を核とし、その核の表面に炭素前駆体を被覆後、不活性ガス雰囲気下で700〜2800℃の温度範囲で焼成し、炭素質物の表層を形成させた複層構造の炭素質粉末を用いた非水電解質二次電池が開示されている。
(1)平均粒子径が10〜40μm、比表面積が10m2 /g以下
(2)X線回折法による黒鉛結晶子の(002)面の面間隔d002が0.337nm未満、C軸方向の結晶子の大きさLcが100nm以上
(3)真比重が2.18〜2.25
(4)タッピング比重が1.0〜1.3
(5)アルゴンイオンレーザーラマンスペクトルにおける1580cm−1のピーク強度に対する1360cm−1のピーク強度比Rの値が0.5超、かつ、1580cm−1ピークの半値幅が26cm−1超
を有する黒鉛粒子を核とし、核の表面が炭素前駆体で被着された後に不活性雰囲気下800〜2800℃の温度で熱処理して形成した炭素質物により被覆された2層構造の炭素材からなることを特徴とする非水電解質二次電池用負極材料が開示されている。
前記炭化物層の厚みが0.01〜0.15μmで、
該炭化物層には、該炭化物層の表面から該黒鉛粒子内に至る貫通孔が形成されており、
該貫通孔の開口の1個当たりの面積が5.0×10−11cm2以上であり、
該貫通孔の開口の総面積と該炭化物層の貫通孔非形成部分の面積の合計に対する該貫通孔の開口の総面積の比{(貫通孔の開口の総面積)/(貫通孔の開口の総面積+炭化物層の貫通孔非形成部分の面積)}が、0.01〜0.7であり、
該複合炭素粒子の平均粒子径が5〜30μm、粒子径アスペクト比が1.0〜2.0であること、
を特徴とするリチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料を提供するものである。
該被覆層を有する黒鉛粒子の素粒粉末同士を、摩擦及び圧縮して、粒子径アスペクト比を1.0〜2.0に整粒し、被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を得る第二工程と、
該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末と、不活性雰囲気で800℃に加熱したときの質量減少率が99%以上である樹脂からなり粒子径が0.05〜5μmの造孔粒子粉末と、を混合し、得られた混合粉末を摩擦及び圧縮することにより、該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒の該被覆層に、該造孔粒子を埋め込み、造孔粒子が埋め込まれた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を得る第三工程と、
該造孔粒子が埋め込まれた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を、非酸化性雰囲気下、800℃以上で焼成炭化して、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料を得る第四工程と、
を有することを特徴とするリチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料の製造方法を提供するものである。
該被覆層を有する黒鉛粒子の素粒粉末同士を、摩擦及び圧縮して、粒子径アスペクト比を1.0〜2.0に整粒し、被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を得る第二工程と、
該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末と、粒子径が0.05〜5μmの造孔粒子粉末と、を混合し、得られた混合粉末を摩擦及び圧縮することにより、該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒の該被覆層に、該造孔粒子を埋め込み、造孔粒子が埋め込まれた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を得る第三工程と、
該造孔粒子が埋め込まれた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を、非酸化性雰囲気下、800℃以上で焼成炭化して、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料を得る第四工程と、
を有するリチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料の製造方法である。
また、該ピッチの配合量が、上記範囲を超えると、粒子同士が過剰に凝集するため、個々の造粒粒子を1個づつ解砕することが困難となり易く、複合炭素材料の粒子径が大きくなり易く、また、被覆層の厚みが不均一となり易く、また、該ピッチ単独の粉末が存在し易くなる。そのうえ、粗大な塊が形成されるため複合炭素材料の粉砕が必要となり、電池特性として初回充放電ロスが大きくなり易い。また、該第二工程において、余分な該ピッチが装置内部に付着するため、連続的な運転が困難となる不具合が生じ易くなる。
(i)先に、該黒鉛粒子粉末及び該溶融性有機物を加熱混練した後、該ピッチを添加して加熱混練する方法
(ii)先に、該黒鉛粒子粉末及び該ピッチを加熱混練した後、該溶融性有機物を添加して加熱混練する方法
(iii)該黒鉛粒子粉末、該ピッチ及び該溶融性有機物を加熱混練する方法、
等が挙げられる。これらのうち、該黒鉛粒子粉末の過度の微粉砕化を防ぐことができる点で、該(i)及び該(iii)の方法が好ましい。
0.01≦(D/B)×{(A×ρa)/(4×C×ρb)}≦0.7
となるように、調整する。
該炭化物層には、該炭化物層の表面から該黒鉛粒子内に至る貫通孔が形成されており、
該貫通孔の開口の1個当たりの面積が5.0×10−11cm2以上であり、
該貫通孔の開口の総面積と該炭化物層の貫通孔非形成部分の面積の合計に対する該貫通孔の開口の総面積の比{(貫通孔の開口の総面積/(貫通孔の開口の総面積+炭化物層の貫通孔非形成部分の面積)}が、0.01〜0.7であり、
該複合炭素粒子の平均粒子径が5〜30μm、粒子径アスペクト比が1.0〜2.0である、
リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料である。
<「1粒子当たりの貫通孔の開口の総面積」の平均値S1>
任意に粒子を1つ選び出し、その粒子上の一つの開口に対し直角に交わるように測定した開口の径の平均値を直径Z’とし、その粒子上の全開口の直径Z’を求め、直径Z’を平均して2で除し、平均半径cを求め、該貫通孔の開口の平均面積をπc2として求めた。
また、任意に粒子を100個選び出し、その100個の粒子に存在する貫通孔の開口の数の平均値を、平均個数nとして求めた。
そして、1粒子中の貫通孔の開口の総面積の平均値S1を、次式:
S1=n×πc2
で求めた。
<「1粒子の表面積」の平均値S0>
任意に粒子を100個選び出し、それらの平均最長径X’を2で除すことにより長軸半径aとして求め、また、それらの平均最小径Y’を2で除すことにより、短軸半径bとして求め、回転楕円体の表面積として、次式:
S0=2πa2+[πab2/√(a2−b2)]log{[a+√(a2−b2)]/[a−√(a2−b2)]}
によりS0を求めた。
<「1粒子の炭化物層の貫通孔非形成部分の面積」の平均値S2>
1粒子の炭化物層の貫通孔非形成部分の面積の平均値S2を、次式:
S2=S0−S1
で表すことができる。
本発明は、該1粒子当たりの貫通孔の開口の総面積の平均値S1と該1粒子の炭化物層の貫通孔非形成部分の面積の平均値S2の合計S0に対する該1粒子中の貫通孔の開口の総面積の平均値S1の比S1/S0を、0.01〜0.7、好ましくは0.1〜0.5とするものである。
<リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料の製造>
(第一工程)
平均粒子径が10.1μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3355nmの球状天然黒鉛100重量部に対し、溶融性有機物として、空気中で400℃に加熱した場合に70%が揮発し、且つ、不活性雰囲気中で800℃に加熱した際の残炭率が0.6%の溶融機械油5重量部を混合し、混練機にて、150℃、30分間加熱混練後、コールタールピッチ(軟化点:90℃)を30重量部添加し、更に30分間加熱混練した後、25℃まで冷却し、粉体Aを得た。
次に、得られた粉体Aを、ハイブリダイザー装置(株式会社奈良機会製作所社製、NHS−I型)内に投入し、装置内の最高温度を75℃±5℃に保ちながら、回転数8000rpm(回転周速:100m/s)で3分間処理し、被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を得た。得られた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末の平均粒子径は10.8μm、密度は2.217×103kg/m3であった。なお、該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末の平均粒子径を、レーザー回折式の粒度分布測定装置、島津製作所製SALD2000にて測定し、体積を基準にしたメディアン径(μm)にて求めた。また、該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末の密度を、マイクロメリティックス社製オートピクノメーター1320を用いて、ヘリウム置換法により測定した。
次に、該ハイブリダイザー装置内に、第二工程で得られた該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末100重量部に対して、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入し、装置内の最高温度を75℃±5℃に保ちながら、回転数8000rpm(回転周速:100m/s)で3分間処理し、粉体を装置より取り出し、25℃に冷却して、粉体Bを得た。
得られた粉体Bを、黒鉛坩堝に投入し、窒素ガス雰囲気下、1000℃で焼成炭化した。次いで、解砕装置(日清エンジニアリング株式会社製、スーパーローター)で解砕し、分級装置(日清エンジニアリング株式会社製、ターボクラシファイア)で分級して、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Cを得た。得られたリチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Cの平均粒子径を、レーザー回折式の粒度分布測定装置、島津製作所製SALD2000にて測定し、体積を基準にしたメディアン径(μm)にて求めた。その物性を表1及び表2に示す。
該リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Cを、走査型電子顕微鏡(SEM)で表面観察した。その結果を、図6に示す。
(スラリーの調製)
上記のようにして得られた該リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Cを100重量部に対し、増粘剤として1wt%のカルボキシメチルセルロース(CMC)水溶液を適量投入して30分間撹拌混合した後、結合剤として40wt%のスチレン−ブタジエンゴム(SBR)水溶液を適量投入して5分間撹拌混合し、負極合材ペーストを調製した。
得られた負極合材ペーストを厚さ18μmの銅箔(集電体)上に塗布し、真空中で130℃に加熱して溶媒を完全に揮発させた。得られたシートを極板密度が1.5g/ccになるようローラープレスで圧延し、ポンチで打ち抜いて作用極を得た。
不活性雰囲気下、リチウム金属箔をポンチで打ち抜いたニッケルメッシュ(集電体)にめり込ませ、対極を得た。
前記の作用極、対極を使用し、評価用電池として図5に示すボタン型電池を不活性雰囲気下で組み立てた。電解液は1mol/dm3のリチウム塩LiPF6を溶解したエチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC) 1:1混合溶液を使用した。充電は電流密度0.2mA/cm2、終止電圧5mVで定電流充電を終えた後、下限電流0.02mA/cm2となるまで定電位保持する。放電は電流密度0.2mA/cm2にて終止電圧1.5Vまで定電流放電を行い、5サイクル終了後の放電容量を可逆放電容量とした。レート特性評価は、SOC=100%の満充電状態から10mA/cm2で充放電した際の5サイクル終了後の放電容量を放電負荷として調べた。その結果を表3に示す。なお、図5において、29は負極側ステンレスキャップ、30は負極、31は銅箔、32は絶縁ガスケット、33は電解液含浸セパレータ、34はニッケルメッシュ、35は正極側ステンレスキャップ、36は正極である。
対極をリチウムコバルト酸化物に変え、上記と同様、ボタン型電池を組み立てて、20℃の下、0.2Cの電流密度にて4.1V〜3.0V間を100回、繰り返し充放電を行った後の容量維持率を調べた。測定結果を表3に示す。
平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、0.07重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、4.6重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
窒素ガス雰囲気下、1000℃で焼成炭化することに代えて、窒素ガス雰囲気下、800℃で焼成炭化すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
窒素ガス雰囲気下、1000℃で焼成炭化することに代えて、窒素ガス雰囲気下、2600℃で焼成炭化すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、平均粒子径3μm(最大粒子径5μm、最小粒子径1μm)、密度1.224×103kg/m3のアクリルビースを、20重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
平均粒子径が10.1μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3355nmの球状天然黒鉛100重量部に代えて、平均粒子径が4.8μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3359nmの鱗片状天然黒鉛100重量部とする以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
平均粒子径が10.1μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3355nmの球状天然黒鉛100重量部に代えて、平均粒子径が28.4μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3354nmの球状天然黒鉛100重量部とし、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビーズを3重量部投入することに代えて、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビーズを1.1重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
ハイブリダイザー装置内に、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、ハイブリダイザー装置内に、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、0.03重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行ったその物性を表1〜表3に示す。
ハイブリダイザー装置内に、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、ハイブリダイザー装置内に、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、50重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
窒素ガス雰囲気下、1000℃で焼成炭化することに代えて、窒素ガス雰囲気下、700℃で焼成炭化すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
窒素ガス雰囲気下、1000℃で焼成炭化することに代えて、窒素ガス雰囲気下、2800℃で焼成炭化すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
ハイブリダイザー装置内に、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、ハイブリダイザー装置内に、平均粒子径3μm(最大粒子径5μm、最小粒子径1μm)、密度1.224×103kg/m3のアクリルビースを、100重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
平均粒子径が10.1μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3355nmの球状天然黒鉛100重量部に代えて、平均粒子径が3.2μmの2000℃処理した石油系コークス100重量部とし、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビーズを3重量部投入することに代えて、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビーズを3.3重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
平均粒子径が10.1μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3355nmの球状天然黒鉛100重量部に代えて、平均粒子径が40.6μm、黒鉛結晶子のd002面の層間距離が0.3354nmの球状天然黒鉛100重量部とし、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビーズを3重量部投入することに代えて、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビーズを3.2重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。その物性を表1〜表3に示す。
平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、9.2重量部投入すること以外は、実施例1と同様の方法で行い、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料C8を得た。該リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料C8の物性を表1及び表2に示す。
次いで、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、3重量部投入することに代えて、平均粒子径0.3μm(最大粒子径0.5μm、最小粒子径0.1μm)、密度1.249×103kg/m3のアクリルビースを、投入しないこと以外は、実施例1と同様の方法で行い、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Dを得た。
次いで、該リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料C8と、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Dとを、同重量部づつ混合し、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Eを得た。
リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Cに代えて、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料Eとする以外、実施例1と同様の方法で、性能を評価した。その物性を表3に示す。
逆に比較例2や比較例5のように、添加量が過剰であると、余計に黒鉛骨格を損傷するため、Liイオンの吸蔵サイトの減少を招き、著しく可逆容量が低下する上、損傷部に出来たエッジ面と電解液との反応により不可逆容量の増加を招き、サイクル維持率も劣化する。
また、比較例3のように、焼成炭化温度が低いと不可逆容量が増加し、サイクル維持率も劣化する。
2 被覆層
3 被覆層を有する黒鉛粒子の素粒
4 被覆層を有する黒鉛粒子の整粒
5 造孔粒子
6 造孔粒子が埋め込まれた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒
7 炭化物層
8 貫通孔
9 負極材用複合炭素材料
10 貫通孔の開口
11 炭化物層の貫通孔非形成部分
21 原料投入口
22 原料循環路
23 ステーター
24 ジャケット
25 原料排出口
26 ドラム
27 ブレード
28 回転部
29 負極側ステンレスキャップ
30 負極
31 銅箔
32 絶縁ガスケット
33 電解液含浸セパレータ
34 ニッケルメッシュ
35 正極側ステンレスキャップ
36 正極
Claims (2)
- 平均格子面間隔d(002)が0.3400nm以下の黒鉛粒子と、該黒鉛粒子の表面に形成されているピッチの炭化物層と、からなる複合炭素粒子であり、
前記炭化物層の厚みが0.01〜0.15μmで、
該炭化物層には、該炭化物層の表面から該黒鉛粒子内に至る貫通孔が形成されており、
該貫通孔の開口の1個当たりの面積が5.0×10−11cm2以上であり、
該貫通孔の開口の総面積と該炭化物層の貫通孔非形成部分の面積の合計に対する該貫通孔の開口の総面積の比{(貫通孔の開口の総面積)/(貫通孔の開口の総面積+炭化物層の貫通孔非形成部分の面積)}が、0.01〜0.7であり、
該複合炭素粒子の平均粒子径が5〜30μm、粒子径アスペクト比が1.0〜2.0であること、
を特徴とするリチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料。 - 平均格子面間隔d(002)が0.3400nm以下の黒鉛粒子粉末と、軟化点が70〜250℃のピッチと、空気中400℃に加熱した時の揮発分が50%以上、不活性雰囲気中800℃に加熱した時の残炭率が3%以下の溶融性有機物と、を加熱混練して、該黒鉛粒子の表面に該ピッチ及び該溶融性有機物からなる厚み0.01〜0.2μmの被覆層を被覆し、該被覆層を有する黒鉛粒子の素粒粉末を得る第一工程と、
該被覆層を有する黒鉛粒子の素粒粉末同士を、摩擦及び圧縮して、粒子径アスペクト比を1.0〜2.0に整粒し、被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を得る第二工程と、
該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末と、不活性雰囲気で800℃に加熱したときの質量減少率が99%以上である樹脂からなり粒子径が0.05〜5μmの造孔粒子粉末と、を混合し、得られた混合粉末を摩擦及び圧縮することにより、該被覆層を有する黒鉛粒子の整粒の該被覆層に、該造孔粒子を埋め込み、造孔粒子が埋め込まれた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を得る第三工程と、
該造孔粒子が埋め込まれた被覆層を有する黒鉛粒子の整粒粉末を、非酸化性雰囲気下、800℃以上で焼成炭化して、リチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料を得る第四工程と、
を有することを特徴とするリチウムイオン二次電池の負極材用複合炭素材料の製造方法。
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