JP5228922B2 - 半導体受光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、受信光以外の光を遮光する機能を有する、半導体受光素子に関する。
インターネット等の広帯域マルチメディア通信サービスの爆発的な需要増加に伴って、より大容量かつ高機能な光ファイバ通信システムの開発が求められている。こうした大規模なシステムに使用される光通信モジュールの数は、システムの巨大化に伴って増加の一途をたどっており、光通信モジュールの大きさも含め、システム全体に占めるコスト・実装負荷が無視できない状態となっている。このため、光通信モジュール自体の小型化・機能集積化・低コスト化が、極めて重要な課題となっている。
特に、FTTH(Fiber To The Home)などの光加入者向けのシステムを実現する方法として、小型化、低コスト化の観点から、信号を送る光信号機能と光受信機能を一つの光学プラットフォーム上に一体化した一心双方向光送受信モジュールは、最も実用に近い光集積技術として期待されている。
一心双方向光送受信モジュールの概念図を図8に示す。シリコンプラットホーム81上面には、光ファイバ82とその先端に、例えば波長1.3μm帯の信号光を出力する半導体レーザ83が固定されている。光ファイバ82の途中にWDM(Wavelength Division Multiplex)フィルタ84が設置されており、WDMフィルタ84の直上には、受信信号用の受光素子85が固定されている。半導体レーザ83からの出力は光ファイバ82を通して外部へ送信光λ2となる。外部から光ファイバ83を通して入射する受信光λ1は、一般に送信光λ2より長波長の、例えば、1.5μm帯の信号光であり、WDMフィルタ84で反射され、受光素子85に入射し受光部で検知される。
このような構成の一心双方向光送受信モジュールでは、パッケージの小型化を進めるとともに、送受信デバイスを一つのパッケージ内に近接して収納することになるため、モジュール内では送信光λ2による様々な散乱光を生じる。このため、散乱光などの受信すべき光以外の光が受光素子85に侵入してしまい、光クロストークを劣化させてしまう。この光クロストークを抑制することが求められている。そこで、受光素子85の前段に受信すべき光λ1だけを選択的に透過する高感度なフィルタを配置するなどの対策がなされていた。
しかしながら、従来技術ではWDMフィルタの高感度化に伴う価格の上昇や、WDMフィルタ以外にバンドパスフィルタを追加すれば、部品点数が増加することとなる。部品点数の増加はモジュールの価格上昇、モジュールサイズの拡大を招いてしまうため、好ましくない。
受光素子の形態としては、半導体基板に積層した受光層に対し、半導体基板側から受信光を入射させる裏面入射型受光素子と、メサ構造の半導体光導波路の一部に電極を設け、受光部とし、メサ端面より入射した光を受光する端面入射型受光素子とがある。また、半導体基板上に多重反射層を設け、その上に受光層を形成し、受光層側からの入射光を多重反射層で反射させ、受光層で受光する表面入射型受光素子も知られている。
裏面入射型受光素子では、プレーナ型と、メサ型受光素子が知られている。また、対をなす電極を、光入射側と対向側にそれぞれ設ける構造と、光入射側の対向側のみに設ける構造とがある。メサ型受光素子では、受光部メサ構造上に設けられる第一電極と同じ高さになるように別途設けたメサ上に第二電極を延在又は形成してフリップチップ実装可能な素子が知られている(例えば、特許文献1の図3、図4参照)。
部品点数を増加せずに光クロストークを低減するため、裏面入射型受光素子では、光入射側の基板と受光層との間に受光層より吸収端波長の短い光吸収層(フィルタ層)を設け、光クロストークの原因となる短波長側の光をフィルタ層で吸収し、受光層で長波長側の光のみを選択的に受光することが提案されている(例えば、特許文献2〜5等)。しかし、光クロストークの原因となる短波長側の光を十分に吸収するためには、フィルタ層を厚膜に形成したり、不純物濃度を高めたりする必要がある。このような対策を講じると、結晶性の低下を招くことがある。また、フィルタ層の厚膜化は、受信すべき光自体の減衰を招き、信頼性の低下にも繋がる場合がある。
特許文献6には、裏面入射型受光素子において、受光部以外の領域にもpn接合を形成し、受光素子の側面から入射する光を、受光部周囲に形成したpn接合による生じる空乏層で吸収し、受光部への到達を阻止している(図2,段落0024,0041〜0047参照)。また、受光部をメサ型に形成し、メサの側面に金属遮光層を形成し、金属遮光層によりメサ側面からの入射光を遮光する構成が、図3に示されている。
特開平8−32105号公報(図3,図4) 特開2001−28454号公報 特開2001−85729号公報 特開2003−243693号公報 特開2005−101113号公報 特開2004−241588号公報(図2,3)
本発明は上記課題を解決し、光クロストークを低減できる受光素子を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決し、光クロストークを低減できる本発明の半導体受光素子は、
半導体基板と、
該半導体基板上に、第一導電型の半導体層と、少なくとも光吸収層を含む第二導電型の半導体層と、前記第一導電型の半導体層上に形成された第一導電型の電極と、前記第二導電型の半導体層上に形成された第二導電型の電極とを有し、
前記半導体基板から入射する信号光を前記光吸収層で吸収し電気信号に変換する半導体受光素子であって、
前記半導体基板と前記光吸収層との間に、前記光吸収層より吸収端波長の短い半導体層からなるフィルタ層を有し、
前記フィルタ層上の半導体層をメサ構造に形成した第一メサの上に、前記第二導電型の電極が形成され、
前記第一メサを取り囲み、かつ、前記第一メサと離間して配置され、少なくとも前記光吸収層で受光すべき信号光に対する阻害光を吸収する第三メサを有することを特徴とする。
また、前記第一導電型の電極が、第一メサに対して第三メサの外部に形成された第二メサ上に延在して形成されていることを特徴とする。
前記第三メサは、前記第一メサと同一の半導体層構造を有するか、前記光吸収層より吸収端波長の短い半導体層を含んで形成されてなるものである。
前記第三メサ側壁に遮光膜が形成されているか、前記第一メサと第三メサとの間隙に、前記第三メサを介して前記第一メサに入射する光を吸収あるいは反射する絶縁膜が充填されていることを特徴とする。
ここで、第三メサが第一メサを取り囲むように配置されるとは、第三メサが切れ目のない環状であってもよく、また、環状の一部に切れ目が形成されていてもよい。さらには、第三メサが複数のメサ部を有し、複数のメサ部が第一メサを囲むように配置されていてもよい。第三メサにより囲まれる領域中に、第一メサの平面中心があればよい。
本発明によれば、受光層の前段に受信を阻害する光に対して、十分な吸収係数を有するフィルタ層が設けられているので、散乱などにより発生した受光すべき光以外の光を吸収することができる。また、フィルタ層を透過した受光すべき光以外の光は、第三メサが第一メサを取り囲むように配置されていることにより、受信を阻害する光や散乱などにより発生した光が受光領域(第一メサ)へ到達することを抑制することができる。第三メサ内の半導体層、特に第一メサ内の光吸収層やフィルタ層と同組成の半導体層は、散乱などにより発生した光を吸収することができる。
また、第一導電型の電極を、第一メサに対して第三メサの外部に形成された第二メサ上に延在して形成することで、フリップチップ実装可能な受光素子が得られる。
加えて、第三メサの側壁に遮光層を設けたり、第一メサと第三メサとの間隙に絶縁膜が形成されることで、さらにクロストークの低減に効果を奏する。
以上のことより、クロストークを低減した半導体受光素子を提供することができる。
本発明の第一実施形態にかかる受光素子を示す平面図である。 図1のI-I方向の断面図である。 図1のII-II方向の断面図である。 第二実施形態にかかる受光素子を示す平面図である。 図4のIII-III方向の断面図である。 第三実施形態にかかる受光素子を示す平面図である。 図6のIV-IV方向の断面図である。 従来の技術における、プラットフォーム上に一体化した双方向光通信モジュールの構成概念図である。
符号の説明
1 受光素子
2 受光素子
3 受光素子
11 第一メサ
12 第二メサ
13 第三メサ
21 遮光層
23 第三メサ
31 絶縁材料
81 シリコン基板
82 光ファイバ
83 半導体レーザ
84 WDMフィルタ
85 受光素子
101 半導体基板
102 バッファ層
103 フィルタ層
104 増倍層
105 電界緩和層
106 光吸収層
107 コンタクト層
108 保護膜
109 反射防止膜
111 p側電極
121 n側電極
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、以下の説明では、第一導電型をn型、第二導電型をp型として説明するが、逆の構成とすることも可能である。また、不純物イオンの導入されていない半導体層(intrinsicな層、I層)が両導電型層の間に介在していても良い。
(第一実施形態)
図1〜図3には、本発明に係る半導体受光素子1が示されている。図1は、受光素子1の平面図であり、図2は、図1のI-I方向の断面図である。また、図3は、図1のII-II方向の断面図である。
まず、はじめに、受光素子1の概要について説明する。
受光素子1は、半導体基板101と、この半導体基板101上に設けられた受光領域、および受光領域上に設けられた第一電極(p側電極111)を有する第一メサ11と、半導体基板101上に設けられ、半導体層および半導体層上に設けられた第二電極(n側電極121)を有する第二メサ12と、半導体基板101上に設けられ、半導体層を有する第三メサ13と、を備え、第三メサ13は、第一メサ11を囲むように配置されている。
以下に、受光素子1の詳細について説明する。
受光素子1は、半導体基板101と、この半導体基板101上に積層された半導体層とを有する。
半導体基板101は、例えば、InP基板である。半導体基板101の裏面には、反射防止膜109が設けられている。
半導体層は、図2に示すように、半導体基板101上にバッファ層102、フィルタ層103、増倍層104、電界緩和層105、光吸収層(受光領域)106、コンタクト層107を順に積層することにより得られるものである。
バッファ層102は、例えば、n+型InPバッファ層である。
フィルタ層103は、光吸収層105よりも大きいバンドギャップを有する層である。例えば、バンドギャップ波長λgが受光すべき光λ1と、受信を阻害する光λ2の中間の値(λ1<λg<λ2)となるような混晶比とした、四元混晶のn型のInGaAlAs層、もしくはn型のInGaAsP層である。
ここで、フィルタ層の層厚は0.1μm以上であり、キャリア濃度は1×1017cm−3以上で、結晶性の低下を来さない程度の層厚およびキャリア濃度であることが好ましい。本実施の形態では、n型のInGaAlAs層、もしくはn型のInGaAsP層の層厚は、例えば、1μmで、キャリア濃度は5×1018cm−3である。
増倍層104は、高電界の印加によりアバランシェ増倍を引き起こし、多量のキャリアを発生させるものである。この増倍層104は、例えば、アンドープInAlAs層である。
電界緩和層105は、増倍層104に印加される高電界と、光吸収層106に印加される比較的低い電界との差異を緩和させるために設けられる層である。
この層を設けることにより、増倍層104へ高い電界を安定的に印加することが可能となる。電界緩和層105としては、p型のInP層や、InAlAs層が例示できる。
光吸収層106は、入射光を電気に変換する役割を果たす層であり、受光すべき光λ1を吸収可能なバンドギャップを有する。この光吸収層106は、I層に該当するものであり、例えば、アンドープInGaAs層である。
コンタクト層107は、例えば、p+ 型InGaAs層である。
このような受光素子1の半導体基板101上には、各層102〜107を有する複数のメサ(第一メサ11、第二メサ12、第三メサ13)が形成されている。詳しくは後述するが、各メサ11〜13は、前記各層102〜107を積層した後、エッチングすることにより形成されるものである。
ここで、第一メサ11、第二メサ12、第三メサ13は、離間配置されており、それぞれ独立して設けられている。
図1および図3に示すように、第一メサ11は、略円柱状に形成されている。この第一メサ11は、各層102〜107と、コンタクト層107上に設けられたp側電極111とを有する。第一メサ11の光吸収層106は受光領域である。
第一メサ11の幅寸法(第一メサ11の突出方向と直交する方向の幅寸法、ここでは、第一メサ11の直径)は、例えば、20〜30μmである。
p側電極111は、例えば、Auを含有する積層電極である。
図1および図2に示すように、第二メサ12は、複数(本実施形態では2つ)設けられており、例えば、四角柱形状である。
各第二メサ12は、第一メサ11から所定距離離れた位置に形成されている。
また、この2つの第二メサ12は対向配置している。
各第二メサ12のコンタクト層107上および、各第二メサ12間のバッファ層102上には、n側電極121が形成されている。このとき、バッファ層102、もしくはフィルタ層103はn側のコンタクト面となる。n側電極121は段差配線により形成される。このn側電極121も、例えば、Auを含有する積層電極である。
ここで、第二メサ12の頂部の面積は、第一メサ11の頂部の面積よりも大きい。
第二メサ12と、第一メサ11とは、導電層であるバッファ層102、もしくはフィルタ層103を介して接続されている。
図1および図3に示すように、第三メサ13は、第一メサ11を囲むようにリング状に形成されている。
第三メサ13は、切れ目なく、連続して第一メサ11の周囲を取り囲んでいる。第三メサ13の一部は、第一メサ11と第二メサ12との間に位置する。
第三メサ13と、第一メサ11との間の距離W1は、20〜30μmであることが好ましいが、距離W1は小さくても良い。第三メサ13は本実施形態のように、円環状であり、かつ切れ目なく、連続して第一メサ11の周囲を取り囲んでいるのが好ましいが、これに限られるものではない。例えば、第三メサを四角環状に形成してもよい。
第三メサ13の頂部および側壁、メサ11〜13の周囲のバッファ層102の表面、さらには、第一メサ11の側壁、第二メサ12の側壁には、保護膜108が形成されている。この保護膜108は、絶縁膜であり、例えば、シリコン窒化膜である。
このような受光素子1では、半導体基板101の裏面側から光が導入され、光吸収層105にて、入射した光を吸収し、キャリアとしての電子と正孔との対を生成する。
正孔は、コンタクト層107を介して、p側電極111に達し、電子は、バッファ層102、もしくはフィルタ層103を介してn側電極121に達することとなる。
なお、受光素子1は、第一電極と第二電極が同一面上に配置されており、フリップチップ実装に対応した構造となっている。
次に、受光素子1の製造方法について説明する。
まず、半導体基板101上に、バッファ層102、フィルタ層103、増倍層104、電界緩和層105、光吸収層106、コンタクト層107を、ガスソースMBE(Molecular Beam Epitaxy)により順次積層する。
次に、エッチングにより、各層102〜107を選択的に除去し、第一メサ11、第二メサ12、第三メサ13を形成する。エッチングは、バッファ層102もしくはフィルタ層103の一部がエッチングされるまで行なう。
このエッチング工程が終了した後において、第一メサ11、第二メサ12、第三メサ13の高さ寸法は、略等しい。
次に、受光素子1の表面に、保護膜108を形成する。この保護膜108は、各メサ11〜13の側壁、頂部、さらには、各メサ11〜13の周囲の露出したバッファ層102もしくはフィルタ層103を覆うように形成される。
その後、保護膜108のうち、第一メサ11の頂部に形成された部分、一対の第二メサ12の頂部に形成された部分、一対の第二メサ12間のバッファ層102、もしくはフィルタ層103上に形成された部分を、エッチングにより、選択的に除去する。ここでは、エッチング液としては、例えば、フッ酸を使用する。
次に、保護膜108が除去された部分に、p側電極111、n側電極121をそれぞれ形成する。具体的には、第一メサ11の頂部にp側電極111を形成し、第二メサ12の頂部および一対の第二メサ12間のバッファ層102、もしくはフィルタ層103上にn側電極121を形成する。n側電極121は、段差配線により形成される。
最後に、半導体基板101の裏面を鏡面研磨し、この裏面に反射防止膜109を形成する。これにより、受光素子1が完成する。
以下に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、半導体基板101の裏面から光を入射する。このとき、入射された光は、フィルタ層103を介して、光吸収層106に達することとなる。入射された光には、受光すべき光λ1以外に受信を阻害する光λ2が含まれている場合、フィルタ層103は、受信を阻害する光λ2に対して十分な吸収係数を有するため、受信を阻害する光λ2を吸収し、受光すべき光λ1は透過させる。そのため、光吸収層106へは受信を阻害する光λ2が到達することを抑制することができる。
また、フィルタ層103の層厚を厚くすることで、吸収効果を高めることはできるが、前記したように、厚膜化は結晶性の低下を招くことがあるため、フィルタ層103ですべて吸収することは難しい。
そこで、本実施形態では、第三メサ13が、第一メサ11を囲むように環状に形成されている。そのため、例えば、フィルタ層103の層厚が薄く、フィルタ層103で受信を阻害する光λ2が十分に吸収されずに、一部が透過してしまった場合、第三メサ13の光吸収層106における光吸収が阻害光λ2の捕獲領域となり、フィルタ効果に寄与し、第一メサ11内の受光領域へ到達することをさらに抑制することができる。
本実施形態では、第三メサ13が切れ目のない環状となっているので、受光素子1の半導体基板101に対して、様々な方向からの散乱光であっても、第三メサ13の光吸収層106は散乱光の捕獲領域となり得る。これにより、受光素子1のクロストークを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、第三メサ13は、第一メサ11と同一の結晶層構造としたが、選択成長などの方法により、受信を阻害する光λ2に対して十分な吸収係数を有する結晶層(例えば、フィルタ層と同様に光吸収層より吸収端波長の短い半導体層を含んで形成する)で形成すれば、よりクロストークを抑制した受光素子を提供することができる。
さらに、本実施形態では、第二電極のコンタクトはバッファ層102、もしくはフィルタ層103のどちらでもよいとしたが、フィルタ層103とした場合、バッファ層102よりもドーピング濃度を高くすることができるため、第二電極のコンタクト抵抗の低減に有利となる。
例えば、本実施形態では、第三メサは、第一メサの周囲を囲むリング状に形成されていたが、これに限らず、第三メサが複数のメサ部を有するものであり、複数のメサ部により、第一メサ11の周囲を取り囲んでいてもよい。ただし、散乱光の入射方向がわからないような場合には、第三メサの一部に散乱光の透過が防止できる程度の切れ目が形成された環状の第三メサであることが好ましい。
(第二実施形態)
図4および図5を参照して、第二実施形態について説明する。
図4は、受光素子2の平面図であり、図5は、図4のIII-III方向の断面図である。
図4および図5に示すように、本実施形態の受光素子2は、第三メサ23の頂部から第一メサ11側の側面に散乱光を遮光、もしくは反射することのできる材料、例えば、電極金属で形成された、遮光層21が形成されている点で第一実施形態と異なっている。他の点については、第一実施形態と同様である。
受光素子2の詳細について説明する。
受光素子2は、前記実施形態と同様の第一メサ11と、第二メサ12とを有する。また、受光素子2は、第三メサ23を有する。
第三メサ23は、前記実施形態の第三メサ13と、略同様の構成であるが、頂部(保護膜108上)と側面(保護膜108上)に形成された遮光層21を有する点で、第三メサ13と異なっている。
ここで、第三メサ23の遮光層21は、保護膜108上に形成されており、p側電極111、もしくはn側電極121とは、接続されていない。
本実施例では、この遮光層21は、第三メサ23の第一メサ11との間の側面に形成しているが、反対側の側面であってもよい。また、遮光層21は、第一メサ11と第三メサ23間の溝底部まで形成するほうが好ましい。
次に、受光素子2の製造方法について説明する。
まず、前記実施形態と同様に、半導体基板101上に、バッファ層102、フィルタ層103、増倍層104、電界緩和層105、光吸収層(受光領域)106、コンタクト層107を順に積層し、第一メサ11、第二メサ12、第三メサ23を形成する。その後、保護膜108を積層する。
さらに、前記実施形態と同様、保護膜108を選択的にエッチングし、その後、p側電極111、n側電極121を形成する。
p側電極111を形成する際に、第三メサ23の保護膜108を介した頂部、保護膜108を介した側面、および第一メサ11と第三メサ23間の溝底部に遮光層21を形成する。
このような本実施形態によれば、前記実施形態と略同様の効果を奏することができる上、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、第三メサ23の頂部から第一メサ11と第三メサ間の溝底部まで、遮光層21が形成されている。
これにより、フィルタ層104、もしくは第三メサ内の光吸収層106で吸収されずに透過してしまった光を、遮光層21により遮光又は反射させることができるため、よりクロストークの抑制に寄与することができる。
(第三実施形態)
図6および図7を参照して、第三実施形態について説明する。
図6は、受光素子3の平面図であり、図7は、図6のIV-IV方向の断面図である。
図6および図7に示すように、本実施形態の受光素子3は、第一メサ11と第三メサ13との間に吸収、もしくは反射することのできる絶縁材料、例えば、ポリベンゾシクロブテン(BCB)などの樹脂で充填されている点で第一実施形態と異なっている。他の点については、第一実施形態と同様である。
受光素子3の詳細について説明する。
受光素子3は、前記実施形態と同様の第一メサ11と、第二メサ12と、第三メサ13を有する。
保護膜108を介した、第一メサ11と第三メサ13との間を、散乱光、もしくは受信を阻害する光を吸収、もしくは反射することのできる絶縁材料31が充填されている。ここで、絶縁材料31は、受信すべき光に対しては透明であることが好ましいが、これに限らなくてもよい。
次に、受光素子3の製造方法について説明する。
まず、前記実施形態と同様に、半導体基板101上に、バッファ層102、フィルタ層103、増倍層104、電界緩和層105、光吸収層(受光領域)106、コンタクト層107を順に積層し、第一メサ11、第二メサ12、第三メサ13を形成する。その後、保護膜108を積層する。
さらに、前記実施形態と同様、保護膜108を選択的にエッチングし、その後、p側電極111、n側電極121を形成する。
第一メサ11と第三メサ23間に、散乱光を吸収もしくは反射することのできる絶縁材料31を充填する。
このような本実施形態によれば、前記実施形態と略同様の効果を奏することができる上、以下の効果を奏することができる。
本実施形態では、第一メサ11と第三メサ13の間に散乱光を吸収、もしくは反射することのできる絶縁材料31で充填されている。
これにより、フィルタ層104、もしくは第三メサ内の光吸収層106で吸収されずに透過してしまった光を、絶縁材料31により吸収、もしくは反射させることができるため、よりクロストークの抑制に寄与することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
また、前記各実施形態では、第二メサ12を複数設けたが、これに限らず、第二メサは一つであってもよい。また、フリップチップ実装を必要としなければ、第二メサは設けなくとも良い。
さらに、前記各実施形態の受光素子1,2,3を、アバランシェフォトダイオードとしたが、これに限らず、少なくとも第一メサと第三メサを有する受光素子であれば任意である。
この出願は、2007年1月18日に出願された日本出願特願2007−009186を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (6)

  1. 半導体基板と、
    該半導体基板上に、第一導電型の半導体層と、少なくとも光吸収層を含む第二導電型の半導体層と、前記第一導電型の半導体層上に形成された第一導電型の電極と、前記第二導電型の半導体層上に形成された第二導電型の電極とを有し、
    前記半導体基板から入射する信号光を前記光吸収層で吸収し電気信号に変換する半導体受光素子であって、
    前記半導体基板と前記光吸収層との間に、前記光吸収層より吸収端波長の短い半導体層からなるフィルタ層を有し、
    前記フィルタ層上の半導体層をメサ構造に形成した第一メサの上に、前記第二導電型の電極が形成され、
    前記第一メサを取り囲み、かつ、前記第一メサ及び素子外周端と離間して配置され、少なくとも前記光吸収層で受光すべき信号光に対する阻害光を吸収する第三メサを有することを特徴とする半導体受光素子。
  2. 前記第一導電型の電極が、第一メサに対して第三メサの外部に形成された第二メサ上に延在して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体受光素子。
  3. 前記第三メサは、前記第一メサと同一の半導体層構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体受光素子。
  4. 前記第三メサは、前記光吸収層より吸収端波長の短い半導体層を含んで形成されてなる請求項1又は2に記載の半導体受光素子。
  5. 前記第三メサ側壁に遮光膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体受光素子。
  6. 前記第一メサと第三メサとの間隙に、前記第三メサを介して前記第一メサに入射する光を吸収あるいは反射する絶縁膜が充填されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体受光素子。
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