JP2011124450A - 半導体受光素子 - Google Patents

半導体受光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2011124450A
JP2011124450A JP2009282214A JP2009282214A JP2011124450A JP 2011124450 A JP2011124450 A JP 2011124450A JP 2009282214 A JP2009282214 A JP 2009282214A JP 2009282214 A JP2009282214 A JP 2009282214A JP 2011124450 A JP2011124450 A JP 2011124450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
receiving element
region
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009282214A
Other languages
English (en)
Inventor
Emiko Fujii
恵美子 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2009282214A priority Critical patent/JP2011124450A/ja
Publication of JP2011124450A publication Critical patent/JP2011124450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】 受光感度の偏りが抑制された半導体受光素子を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体受光素子1は、基板101上に、光吸収領域105を含む半導体層110が配置され、さらに、前記半導体層110よりも光入射側にレンズ120が配置され、前記レンズ120は、光入射側に凸面を有し、前記凸面は、中心領域121と、前記中心領域121を取り囲む外周領域122とを有し、前記外周領域122は、前記光吸収領域105への集光に必要な曲率半径を有し、前記中心領域121は、平面であり、前記中心領域121から入射した光の前記光吸収領域105における光入射面積が、前記光吸収領域105の面積以下であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体受光素子に関する。
近年の技術の発展に伴い、光通信、光計測、光情報処理等の分野における高速かつ大容量化は必須であり、受光素子においては、高速応答に優れた半導体受光素子の開発が不可欠である。前記半導体受光素子においては、素子特性の他にも、使用環境やパッケージ設計の自由度等の点から、高い信頼性、低コスト、および高い生産性が要求されている。前記半導体受光素子としては、例えば、波長1μm〜1.6μm帯に対して高い受光感度を有する化合物半導体を光吸収層としたPIN型のフォトダイオード(以下、PIN−PDという)(例えば、非特許文献1〜3)やアバランシェフォトダイオード(以下、APD)という(例えば、特許文献1および非特許文献4、5)等があげられる。これらの半導体受光素子では、特許文献1および非特許文献2に記載のプレーナ型構造や擬似プレーナ型構造、または、非特許文献1および4に記載のメサ型構造が採用されている。
前記半導体受光素子は、光が入射する方向により、裏面入射構造、表面入射構造、および、端面入射構造のいずれかに区分される。非特許文献1および4に記載の半導体受光素子は、裏面入射構造である。特許文献1および非特許文献2に記載の半導体受光素子は、表面入射構造である。非特許文献3および5に記載の半導体受光素子は、端面入射構造である。
これらの中で、非特許文献3および5に記載の端面入射構造では、薄膜化によるキャリア走行時間の短縮によって、効率を低下させることなく、40Gbit/sを超える高速の半導体受光素子が実現されている。しかし、幅数μmである狭面積の導波路入力端に入力光(入射光)を結合する必要があるため、実装工程での難易度が高く、また導波路等が加わることから製造工程が煩雑になり、生産性や低コスト化の点で課題がある。
一方、裏面入射構造および表面入射構造は、入力光との結合が容易である。特に、非特許文献4に記載の単純メサ構造では低コスト化が可能である。しかし、裏面入射構造および表面入射構造は、層厚において応答速度と効率とがトレードオフの関係にあるため、薄膜化による高速化には限界がある。このため、裏面入射構造および表面入射構造では、一般に薄膜化と共にpn接合面積の縮小による容量低減により高速化が図られる。しかし、裏面入射構造および表面入射構造におけるpn接合面積の縮小は、受光領域の縮小にもなることから、入力光の結合トレランスの低下が懸念される。これを解決するものとして、裏面入射構造および表面入射構造における高速化に伴う受光領域の縮小に対して、光入射面にレンズを搭載して実質的な受光面積を拡大する方法がある(特許文献2〜5および非特許文献6)。例えば、非特許文献6に記載の裏面入射構造のメサ型APDは、光入射面にレンズを搭載することでpn接合面積の4倍の受光面積を得ている。前記レンズとしては、非特許文献6に記載のモノリシックレンズの他に、樹脂や絶縁膜あるいはフォトレジストによるレンズ等も作製されている。
特開2000−323746号公報 特開昭57−132376号公報 特開平6−104480号公報 特開平7−30082号公報 特開平10−48403号公報
IEE Proceedings J Optoelectronics、Vol.137 No.1 74−78ページ、1990 ELECTRONICS LETTERS、Vol.20 No.16 654−656ページ、1984 Lasers and Electro−Optics Society. 2007. proceeding、Tu−BB−2、387−388ページ IEEE JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY、Vol.15 No.6 1012−1019ページ、1997 ELECTRONICS LETTERS、Vol.36 No.24 2033−2034ページ、2000 IEEE PHOTONICS TECHNOROGY LETTERS、Vol.10 No.4 576−578ページ、1998
しかしながら、前記レンズを搭載した裏面入射構造および表面入射構造の半導体受光素子には受光感度の偏りが生じやすいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、受光感度の偏りが抑制された半導体受光素子を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の半導体受光素子は、
基板上に、光吸収領域を含む半導体層が配置され、
さらに、前記半導体層よりも光入射側にレンズが配置され、
前記レンズは、光入射側に凸面を有し、
前記凸面は、中心領域と、前記中心領域を取り囲む外周領域とを有し、
前記外周領域は、前記光吸収領域への集光に必要な曲率半径を有し、
前記中心領域は、平面または前記外周領域よりも曲率半径が大きい曲面であり、
前記中心領域から入射した光の前記光吸収領域における入射光面積が、前記光吸収領域の面積以下であることを特徴とする。
本発明によれば、受光感度の偏りが抑制された半導体受光素子を提供することができる。
図1は、本発明の半導体受光素子の一例の構成を示す断面図である。 図2は、図1に示す半導体受光素子の平面図である。 図3Aは、図1に示す半導体受光素子における入射光の様子を例示する模式図である。 図3Bは、図1に示す半導体受光素子における入射光の様子を例示する模式図である。 図4は、図1に示す半導体受光素子と入射光との結合距離を説明するための模式図である。 図5は、図1に示す半導体受光素子の受光感度分布の一例を示すグラフである。 図6Aは、本発明の半導体受光素子のその他の例の構成を示す断面図である。 図6Bは、図6Aに示す半導体受光素子のレンズの曲率半径を説明するための模式図である。 図6Cは、図6Aに示す半導体受光素子における入射光の様子を例示する模式図である。 図7は、図6Aに示す半導体受光素子の平面図である。 図8は、本発明の半導体受光素子のさらにその他の例の構成を示す断面図である。 図9は、本発明の半導体受光素子のさらにその他の例の構成を示す断面図である。 図10は、半導体受光素子の一例の構成を示す断面図である。 図11(a)および(b)は、図10に示す半導体受光素子の受光感度分布を示すグラフである。 図12Aは、半導体受光素子において受光不能が発生する場合の入射光の様子を例示する模式図である。 図12Bは、半導体受光素子において受光不能が発生する場合の入射光の様子を例示する模式図である。 図13は、図12Aおよび図12Bに示す半導体受光素子の受光感度分布を例示するグラフである。
本発明の半導体受光素子において、基板上に半導体層が配置されている状態とは、基板に半導体層が直接接触している状態でもよいし、基板と半導体層との間に他の構成要素等が存在し、基板と半導体層とが直接接触していない状態でもよい。
本発明の半導体受光素子において、前記中心領域が、平面であり、前記中心領域の面積が、前記光吸収領域の面積以下であってもよい。
本発明の半導体受光素子において、前記半導体層が、前記基板を挟んで前記レンズと反対側に配置されていてもよい。
本発明の半導体受光素子において、前記半導体層が、前記基板と前記レンズとの間に配置されていてもよい。
つぎに、本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明は、以下の説明により限定されない。また、図面においては、説明の便宜上、各部の構造を適宜簡略化して示す場合があり、各部の寸法比等は、実際と異なる場合がある。
(実施形態1)
図1および図2に、本発明の半導体受光素子の一例の構成を示す。図1は、本実施形態の半導体受光素子の断面図であり、図2は、本実施形態の半導体受光素子の平面図である。本実施形態の半導体受光素子は、半導体層が、基板を挟んでレンズと反対側に配置された裏面入射構造のメサ型APDである。図示のとおり、この半導体受光素子1は、n型半導体基板101、レンズ120、メサ状の受光領域110、p型電極112およびn型電極113を主要構成部材として有する。前記受光領域110は、前記n型半導体基板101の光入射側と反対側の面上に形成されており、光入射側から順に、n型バッファ層102、増倍層103、p型電界緩和層104、光吸収層105、p型キャップ層106およびp型コンタクト層107が積層された構造である。前記p型電極112は、前記受光領域110のメサ上面に直接接触するように形成されている。前記n型電極113は、前記n型バッファ層102上に形成されている。前記受光領域110のメサ側壁は、保護膜118によって被覆されている。前記n型半導体基板101の光入射側の面上には、凸面を光入射側としてレンズ120が前記受光領域110のメサの直上に位置するように配置されている。前記レンズ120の凸面を含む光入射面130は、AR(Anti Reflective)コート119で被覆されている。なお、前記n型半導体基板101は、前記「基板」に相当し、前記受光領域110は、前記「半導体層」に相当する。
前記レンズ120の凸面は、中心領域121と、前記中心領域121を取り囲む外周領域122とを有する。前記外周領域122は、前記光吸収層105の光吸収領域(本実施形態では、前記光吸収層105の光入射側に面)への集光に必要な曲率半径を有する。本発明の半導体受光素子では、前記レンズの凸面の曲率半径が不均一である。例えば、本実施形態の半導体受光素子1では、前記中心領域121は、平面である。前記平面121の中心121aは、前記n型バッファ層102の光入射側の面の中心131aの直上に位置する。前記平面121の直径Fと、前記光吸収層105の光入射側の面の直径Eとの関係は、F≦Eの関係にある。本実施形態の半導体受光素子は、この構成を有することにより、受光感度の偏りが抑制されている。以下、これについて詳しく説明する。
まず、前記レンズの凸面の曲率半径が均一な半導体受光素子では、例えば、以下のメカニズムで受光感度の偏りが生じる。図10の断面図に、そのような半導体受光素子の一例を示す。図示のとおり、この半導体受光素子11は、前記レンズ1120の凸面の曲率半径が均一であること以外、図1に示す半導体受光素子1と同様の構成である。図10において、1101は、n型半導体基板を、1110は、メサ状の受光領域を、1102は、n型バッファ層を、1103は、増倍層を、1104は、p型電界緩和層を、1105は、光吸収層を、1106は、p型キャップ層を、1107は、p型コンタクト層を、1112は、p型電極を、1113は、n型電極を、1118は、保護膜を、1119は、ARコートを、1120は、レンズを、1130は、光入射面を示す。
この半導体受光素子11では、入力光(入射光)と半導体受光素子11の結合アライメントの位置により前記入力光が前記光吸収層1105近傍に集光すると、図11(a)に示すように、前記光吸収層1105の光吸収領域の中心部分に受光感度の高い領域が発生する。また、前記入力光が前記光吸収層1105よりも手前(光入射側)に集光すると、搭載された前記レンズ1120によって一度集光された光が再び広がり始めた状態で前記光吸収層1105に到達するために、図11(b)に示すように、受光感度の高い領域が前記光吸収層1105の光吸収領域の外周部に偏ったドーナッツ型の受光感度分布を示す。これらの受光感度の偏りは、搭載されたレンズの曲率半径が小さい構造で特に顕著である。したがって、このことは、レンズおよび半導体受光素子の小型化の妨げとなり、ひいては、低コスト化、生産性向上、高速化の妨げともなる。なお、図11(a)は、pn接合が直径30μmの円形、前記光入射面1130から前記光吸収層1105までの最大距離が140μm、前記レンズ1120の曲率半径が100μmの場合の受光感度分布を示すグラフであり、図11(b)は、さらに入力光との結合距離を300μm広げた場合の受光感度分布を示すグラフである。図11(a)および(b)において、横軸は、前記光吸収層1105の光入射側の面(光吸収領域)の中心を0とした前記中心からの距離(面内位置)を示し、縦軸は、光電流を示す。
また、この半導体受光素子11は、受光感度が光吸収層の光吸収領域で不均一であるために、アライメント位置によっては受光感度が低くなることで素子特性上も不利である。これは、前述の受光感度の偏りと同様に、半導体受光素子内部での焦点位置に起因する。このような光吸収層の光吸収領域での受光感度の分布や偏りは、素子またはモジュールの歩留まりを下げる原因ともなる。
また、レンズの凸面の曲率半径が不均一であっても、中心領域(平面)の直径Fと、光吸収層の光入射側の面の直径Eとの関係が、F>Eの関係にある場合には、例えば、以下のメカニズムで受光不能が生じる。図12Aの模式図に、レンズ520の凸面の平面521の直径Fと、光吸収層505の光入射側の面の直径Eとの関係が、F>Eの関係にある半導体受光素子の場合について示す。この半導体受光素子では、前記平面521から入射した光の前記光吸収領域における入射光面積Faと、光吸収層505の光入射側の面(光吸収領域)の面積Eaとの関係は、図12Bに示すとおり、Fa>Eaの関係となる。このため、図12Aおよび図12Bに示すように、平面521からの入射光の一部は、光吸収層505に入射しない(到達しない)。したがって、図13に示すように、前記平面521から入射する光の一部に受光不能が発生し、受光感度が不均一となる。なお、図12Aに示す半導体受光素子は、F>Eの関係にある点を除き、図1〜3に示す半導体受光素子1と同じ構成であり、図12Aにおいて、522は、外周領域を、512は、p型電極を示す。図12Bでは、簡略化のために、レンズ凸面の中心領域521、外周領域522と、光吸収層505以外の構成要素は省略している。また、図13は、図12Aおよび図12Bに示す半導体受光素子の受光感度分布を示すグラフである。図13において、横軸は、前記光吸収層505の光入射側の面(光吸収領域)の中心からの距離(面内位置)を示し、縦軸は、光電流を示す。
これらに対し、本実施形態の半導体受光素子1では、以下のとおりである。すなわち、まず、図3Aの模式図を用いて、本実施形態の半導体受光素子1における入射光の様子について説明する。図示のように、前記レンズ120の凸面の平面121から入射した光は、レンズが形成されていない場合と同様に、前記半導体受光素子1内を直進し、前記受光領域110内の前記光吸収層105で吸収される。また、前記入射した光の一部は、前記光吸収層105を透過し、前記p型電極112で反射され、再度前記光吸収層105に到達し、吸収される(図示せず)。このように、前記平面121から入射した光を受光する機構は、レンズを搭載していない裏面入射構造APDと同じであることから、均一な受光感度が得られる。前記外周領域122は、前述のとおり、前記光吸収層105の光吸収領域への集光に必要な曲率半径を有する。このため、前記外周領域122から入射した光は、前記外周領域122の曲率に従って前記光吸収層105の光吸収領域へ集光して吸収される。また、前記入射した光の一部は、前記光吸収層105を透過し、前記p型電極112で反射され、再度前記光吸収層105に到達し、吸収される(図示せず)。これらによって、本実施形態の半導体受光素子1では、pn接合面積よりも広い有効受光領域が得られる。
また、図3Bの模式図に、中心領域121から入射した光の前記光吸収領域における入射光面積と、前記光吸収領域の面積との関係について示す。同図では、簡略化のために、レンズ凸面の中心領域121、外周領域122と、光吸収層105以外の構成要素は省略している。中心領域(平面)121に入射した光は、前述のとおり、直進するため、中心領域121から入射した光の前記光吸収領域における入射光面積Faは、中心領域121の面積に等しい。また、図1に示したとおり、前記平面121の直径Fと、前記光吸収層105の光入射側の面の直径Eとの関係は、F≦Eである。この結果、前記入射光面積Faと、前記光吸収領域の面積Eaとの関係は、図3Bに示すとおり、Fa≦Eaの関係となっている。このため、図1の半導体受光素子1では、中心領域121から入射した光の受光不能が発生しない。なお、前記入射光面積Faと、前記光吸収領域の面積Eaとの関係は、Fa<Eaの関係であることが好ましい。
つぎに、図4の模式図を用いて、本実施形態の半導体受光素子1と入射光との結合距離について説明する。光出射装置の光出射面と、半導体受光素子の光入射面との結合距離のトレランスは、通常、平面から入射する光では大きくなる傾向にある。前述のとおり、本実施形態の半導体受光素子1では、レンズの凸面の中心領域は平面であるので、光出射装置60の光出射面と、本実施形態の半導体受光素子1の光入射面との結合距離600のトレランスが、図10に示す半導体受光素子11よりも大きくなる。このため、本実施形態の半導体受光素子1は、実装時の結合トレランスの向上にも有効である。
図5のグラフに、本実施形態の半導体受光素子1の受光感度分布の一例を示す。図5において、横軸は、前記光吸収層105の光入射側の面(光吸収領域)の中心を0とした前記中心からの距離(面内位置)を示し、縦軸は、光電流を示す。この受光感度分布は、pn接合の直径が30μmであり、前記光入射面130から前記光吸収層105までの最大距離が140μmであり、前記平面121の直径Fが28μmであり、前記外周領域122の曲率半径が100μmの場合の例である。このとき、光電流の最大値(max)×1/2の有効受光領域の直径は、50μm以上となり、有効受光径の拡大の効果は維持される。また、入力光との結合距離を450μm広げた場合でも、前記平面121の感度分布は、維持される。高速用の裏面入射構造の半導体受光素子においては、pn接合容量低減のために、例えば、応答速度が3Gbit/s以下ではpn接合の直径が50μm以下に、10Gbit/s以上では30μm以下等に受光領域が縮小される。また、量産性向上のため、素子サイズも縮小される傾向にあり、素子サイズに見合った小型のレンズが必要となるため、レンズの曲率半径も小さくなる傾向にある。本実施形態の半導体受光素子1は、これらの高速化対応の素子に対して特に有効である。
本発明の半導体受光素子の構造は、図1〜3に示す構造に限定されない。例えば、本実施形態では、前記レンズ120および前記受光領域110のメサの平面形状は、円形状である。これに対し、本発明の半導体受光素子では、前記レンズおよび前記受光領域のメサの平面形状は、楕円形や矩形であってもよい。
図1〜3に示す半導体受光素子1の製造方法は、特に制限されないが、例えば、つぎのとおりである。
まず、ガスソースMBE(Molecular Beam Epitaxy)法、固体ソースMBE法、MO(Metal−Organic)−MBE法等を用いて、前記n型半導体基板101の光入射側と反対側の面上に、前記n型バッファ層102、前記増倍層103、前記p型電界緩和層104、前記光吸収層105、前記p型キャップ層106、および前記p型コンタクト層107を、前記順序で積層し、半導体層(エピタキシャル層)を形成する。各層形成時のガス濃度、成長温度等の条件は、例えば、半導体受光素子の製造において一般に用いている条件を参考に適宜設定可能である。各層の形成材料も、半導体受光素子の製造において一般に用いられているものを用いればよい。
つぎに、ブロム系等のエッチング液を用いたウェットエッチング、またはドライエッチングにより、前記エピタキシャル層にメサ状の受光領域110を形成する。
つぎに、前記受光領域110のメサ側壁を、前記保護膜118で覆う。前記保護膜118は、SiNまたはSiO等の無機絶縁膜や、ポリイミドまたはBCB(ベンゾシクロブテン)等の有機絶縁膜により形成することができる。
つぎに、電極金属を真空蒸着することで、前記p型電極112および前記n型電極113を形成する。
つぎに、前記n型半導体基板101を所望の厚さまで研磨する。
つぎに、ウェットエッチングまたはドライエッチングにより、前記n型半導体基板101の光入射側の面に、前記レンズ120を形成する。前記レンズ120の形成においては、前記エッチングを2回に分けて行い、前半のエッチングにおけるエッチングマスクサイズおよびサイドエッチング量と、後半のエッチングにおけるエッチング時間を制御することにより、前記平面121の直径、および前記外周領域122の曲率半径を制御することができる。
つぎに、前記レンズ120の凸面を含む前記光入射面130上に前記ARコート119を形成することで、前記半導体受光素子1を得る。
(実施形態2)
図6および図7に、本発明の半導体受光素子のその他の例の構成を示す。図6Aは、本実施形態の半導体受光素子の断面図であり、図7は、本実施形態の半導体受光素子の平面図である。また、図6Bは、本実施形態の半導体受光素子のレンズの曲率半径を説明するための模式図である。図6Cは、本実施形態の半導体受光素子において、レンズ凸面の中心領域から入射した光の光吸収領域における入射光面積と、光吸収領域の面積との関係について示す模式図である。本実施形態の半導体受光素子は、裏面入射構造のメサ型APDである。図示のとおり、本実施形態の半導体受光素子2は、レンズ220の凸面の中心領域221が、外周領域222よりも曲率半径が大きい曲面である点を除き、図1〜3に示す半導体受光素子1と同様の構成である。前記曲面221の曲率半径nRは、前記外周領域222の曲率半径Rの1.5倍以上であることが好ましく、より好ましくは、3倍以上である。前記曲面221から入射した光は、集光する位置までの距離が長くなる。このため、前記曲面221から入射した光は、前記半導体受光素子2内で集光せずに直進に近い状態で光吸収層205に到達する。具体的には、図6Cの模式図に示すとおりである。同図では、簡略化のために、レンズ凸面の中心領域221、外周領域222と、光吸収層205以外の構成要素は省略している。図示のとおり、中心領域(曲面)221から入射した光の前記光吸収領域における入射光面積Faは、中心領域221の面積よりも若干小さくなる。また、図6Aに示したとおり、前記曲面221の光入射側と反対側の面の直径Fと、前記光吸収層205の光入射側の面の直径Eとの関係は、F≦Eである。この結果、前記入射光面積Faと、前記光吸収領域の面積Eaとの関係は、図6Cに示すとおり、Fa≦Eaの関係となっている。このため、この半導体受光素子2では、中心領域221から入射した光の受光不能が発生しない。これらの結果、本実施形態の半導体受光素子2は、図1〜3に示す半導体受光素子1と同様の作用・効果を奏する。なお、図6および図7において、201は、n型半導体基板を、202は、n型バッファ層を、203は、増倍層を、204は、p型電界緩和層を、206は、p型キャップ層を、207は、p型コンタクト層を、210は、受光領域(半導体層)を、212は、p型電極を、213は、n型電極を、218は、保護膜を、219は、ARコートを、221aは、前記曲面221の中心を、230は、光入射面を、231aは、前記n型バッファ層202の光入射側の面の中心を示す。本実施形態の半導体受光素子2は、前記レンズ220の凸面の中心領域221を、外周領域222よりも曲率半径が大きい曲面として形成する点を除き、図1〜3に示す半導体受光素子1と同様にして製造できる。
(実施形態3)
図8の断面図に、本発明の半導体受光素子のさらにその他の例の構成を示す。本実施形態の半導体受光素子は、半導体層が、基板を挟んでレンズと反対側に配置された裏面入射構造のメサ型PIN−PDである。図示のとおり、本実施形態の半導体受光素子3は、n型半導体基板301、レンズ320、メサ状の受光領域310、p型電極312およびn型電極313を主要構成部材として有する。前記受光領域310は、前記n型半導体基板301の光入射側と反対側の面上に形成されており、光入射側から順に、n型バッファ層302、アンドープInGaAs層(光吸収層)305、p型InP層306およびp型コンタクト層307が積層された構造である。前記受光領域310の構造を除き、本実施形態の半導体受光素子3は、図1〜3に示す半導体受光素子1と同様の構成である。本実施形態の半導体受光素子3も、図1〜3に示す半導体受光素子1と同様の作用・効果を奏する。なお、図8において、318は、保護膜を、319は、ARコートを、321は、平面を、321aは、前記平面321の中心を、330は、光入射面を、331aは、前記n型バッファ層302の光入射側の面の中心を示す。本実施形態の半導体受光素子3は、増倍層およびp型電界緩和層を積層せず、p型キャップ層に代えてp型InP層306を積層する点を除き、図1〜3に示す半導体受光素子1と同様にして製造できる。
(実施形態4)
図9の断面図に、本発明の半導体受光素子のさらにその他の例の構成を示す。本実施形態の半導体受光素子は、半導体層が、基板とレンズとの間に配置された表面入射構造のプレーナ型PIN−PDである。図示のとおり、この半導体受光素子4は、n型半導体基板401、n型バッファ層402、光吸収層405、n型ウインドウ層441、p型拡散層404、保護膜418、レンズ420、ARコート419、p型電極412、パッド電極442およびn型電極413を主要構成部材として有する。前記n型バッファ層402、前記光吸収層405、および前記n型ウインドウ層441は、前記n型半導体基板401の光入射側の面上に、前記順序で積層されている。前記p型拡散層404は、前記n型ウインドウ層441内に形成されている。前記保護膜418は、前記n型ウインドウ層441および前記p型拡散層404上に、断面が凸形状となるように形成されている。前記p型電極412は、前記p型拡散層404に向けて前記保護膜418に形成された溝の中に、前記p型拡散層404下面に直接接触するように、かつ、高さが前記保護膜418の素子端部側と同じになるように形成されている。前記パッド電極442は、前記p型電極412の保護のために、前記p型電極412を覆うように前記溝の中に形成されるとともに、外部回路との接続のために、前記保護膜418の素子端部側下面に直接接触した状態で、素子端部に向かって延びている。前記レンズ420は、凸面を光入射側として前記保護膜418および前記パッド電極442上に形成されている。前記レンズ420の凸面は、ARコート419で被覆されている。前記n型電極413は、前記n型半導体基板401の前記n型バッファ層402とは反対側の面上に形成されている。なお、前記n型半導体基板401は、前記「基板」に相当し、前記n型バッファ層402、前記光吸収層405、前記n型ウインドウ層441および前記p型拡散層404を合わせたものが、前記「半導体層」に相当する。また、図9において、430は、光入射面を表す。
前記レンズ420の凸面は、中心領域421と、前記中心領域421を取り囲む外周領域422とを有する。前記外周領域422は、前記光吸収層405の光吸収領域(本実施形態では、前記光吸収層405の前記p型拡散層404近傍の図9において四角で囲った部分の光入射側の面)への集光に必要な曲率半径を有する。本実施形態の半導体受光素子4では、前記中心領域421は、平面である。前記平面421の中心421aは、前記p型拡散層404の光入射側の面の中心431aの直下に位置する。前記平面421の直径Fと、前記光吸収層405の光入射側の面の直径Eとの関係は、F≦Eの関係にある。この結果、前記平面421から入射した光の前記光吸収領域における光入射面積Faと、前記光吸収領域の面積Eaとの関係は、Fa≦Eaの関係となっている。本実施形態の半導体受光素子4も、図1〜3に示す半導体受光素子1と同様、受光感度の偏りの抑制等の作用・効果を奏する。
図9に示す半導体受光素子4の製造方法は、特に制限されないが、例えば、つぎのとおりである。
まず、気相成長法等を用いて、前記n型半導体基板401の面上に、前記n型バッファ層402、前記光吸収層405、前記n型ウインドウ層441を、前記順序で積層する。各層形成時のガス濃度、成長温度等の条件は、例えば、一般に気相成長法に用いている条件を参考に適宜設定可能である。各層の形成材料も、一般に用いられているものを用いればよい。
つぎに、前記p型拡散層404を選択熱拡散により形成し、p−i−n構造を形成する。
つぎに、前記n型ウインドウ層441および前記p型拡散層404上に、断面が凸形状となるように前記保護膜418を形成する。前記保護膜418は、SiO膜により形成することができる。前記保護膜418の形成は、通常のフォトリソグラフィにより容易に行うことができる。
つぎに、通常の工程により前記保護膜418に前記p型拡散層404下面に達するようにリング状に溝を形成し、前記溝の中に前記p型拡散層404下面に直接接触するように、かつ、高さが前記保護膜418の素子端部側と同じになるように前記p型電極412を形成する。前記p型電極412は、前記レンズ420からの光入射をなるべく阻害しないように、透明電極とすることが好ましい。前記透明電極は、例えば、ITO、ZnO等を用いて形成できる。前記p型電極を透明電極とする場合には、その形成に際し、接触抵抗および素子に受光させる吸収波長帯域に留意することが好ましい。ついで、前記溝の中の前記p型電極412を覆い、かつ、前記保護膜418の素子端部側下面に直接接触した状態で、素子端部に向かって延びるように前記パッド電極442を形成する。前記パッド電極442の形成方法は、特に制限されず、例えば、Ti、Pt、Auを順次蒸着する等の従来公知の方法を採用できる。
つぎに、前記保護膜418および前記パッド電極442上にPSG(燐ケイ酸ガラス)膜を選択的に形成した後、レーザービームまたは熱処理によって前記PSG膜の流動(メルトフロー)を行い、前記レンズ420を形成する。
つぎに、前記レンズ420の凸面を含む前記光入射面430上に前記ARコート419を形成する。
つぎに、通常の工程により前記n型半導体基板401の前記n型バッファ層402とは反対側の面上に前記n型電極413を形成することで、前記半導体受光素子4を得る。
つぎに、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、下記の実施例によってなんら限定ないし制限されない。
(実施例1)
図1〜3に示す半導体発光素子1を作製する。まず、n型InP基板101の光入射側と反対側の面上に、ガスソースMBE法を用いて、約1μmのn型InPバッファ層102、0.2μm〜0.5μmのInAlAs増倍層103、0.05μm以下のp型InAlAs電界緩和層104、0.5μm〜1μmのInGaAs光吸収層105、0.3μmのp型InAlAsキャップ層106、0.1μmのp型InGaAsコンタクト層107を、前記順序で積層する。つぎに、ブロム系等のエッチング液を用いたエッチングにより、pn接合の直径が30μmのメサ状の受光領域110を形成する。つぎに、前記受光領域110のメサ側壁をSiNからなる保護膜118により被覆する。つぎに、前記p型InGaAsコンタクト層107上に、Ti/Pt/Auからなるp型電極112を形成し、前記受光領域110のメサ上面に直接接触するようにTi/Pt/Auからなるn型電極113を形成する。つぎに、前記n型InP基板101を、150μm〜200μm程度の厚さまで研磨する。つぎに、ブロム系等のエッチング液による2段階のエッチングにより、レンズ120を形成する。前記レンズ120の凸面の平面121の直径は、20μm〜28μm程度、外周領域122の曲率半径は、80μm〜100μmとする。つぎに、前記レンズ120の凸面を含む光入射面130をARコート119で被覆する。このようにして、本実施例の半導体受光素子1(裏面入射構造のメサ型APD)を得る。
上記のようにして、実際に半導体受光素子1を作製し、受光感度分布を測定した。測定に用いた半導体受光素子は、光入射面130から前記光吸収層105までの最大距離が140μm、前記平面121の直径が28μm、前記外周領域122の曲率半径が100μmであった。図4における光出射装置60としては、半導体レーザおよびレンズ付ファイバを用いた。本実施例の半導体受光素子1では、図5に示すとおり、30μmのpn接合の直径に対して、50μm以上の有効受光径が得られ、さらに前記有効受光径内で均一な受光感度分布が得られた。
(実施例2)
図6および図7に示す半導体発光素子2を作製する。まず、n型InP基板201の光入射側と反対側の面上に、ガスソースMBE法を用いて、約1μmのn型InPバッファ層202、0.2μm〜0.5μmのInAlAs増倍層203、0.05μm以下のp型InAlAs電界緩和層204、0.5μm〜1μmのInGaAs光吸収層205、0.3μmのp型InAlAsキャップ層206、0.1μmのp型InGaAsコンタクト層207を、前記順序で積層する。つぎに、ブロム系等のエッチング液を用いたエッチングにより、pn接合の直径が30μmのメサ状の受光領域210を形成する。つぎに、前記受光領域210のメサ側壁をSiNからなる保護膜218により被覆する。つぎに、前記p型InGaAsコンタクト層207上に、Ti/Pt/Auからなるp型電極212を形成し、前記受光領域210のメサ上面に直接接触するようにTi/Pt/Auからなるn型電極213を形成する。つぎに、前記n型InP基板201を、150μm〜200μm程度の厚さまで研磨する。つぎに、ブロム系等のエッチング液による2段階のエッチングにより、レンズ220を形成する。前記レンズ220の凸面の曲面221の光入射側と半対話の面の直径は、20μm〜28μm程度、曲率半径は、170〜200μm、外周領域222の曲率半径は、80μm〜100μmとする。つぎに、前記レンズ220の凸面を含む光入射面230をARコート219で被覆する。このようにして、本実施例の半導体受光素子2(裏面入射構造のメサ型APD)を得る。
上記のようにして、実際に半導体受光素子2を作製し、受光感度分布を測定した。測定に用いた半導体受光素子における前記最大距離、直径、曲率半径、および光出射装置並びに結合距離は、実施例1と同様とした。本実施例の半導体受光素子2でも、30μmのpn接合の直径に対して、50μm以上の有効受光径が得られ、さらに前記有効受光径内で均一な受光感度分布が得られた。また、本実施例の半導体受光素子2と、実施例1の半導体受光素子1とでは、n型InP基板の厚みを同じとすれば、受光感度分布を示すグラフにほとんど違いがなかった。
(実施例3)
図8に示す半導体発光素子3を作製する。まず、n型InP基板301の光入射側と反対側の面上に、ガスソースMBE法を用いて、約1μm〜1.5μmのn型InPバッファ層302、1μm〜2μmのアンドープInGaAs層305、0.3μm〜0.5μmのp型InP層306、0.1μmのp型InGaAsコンタクト層307を、前記順序で積層する。つぎに、ブロム系等のエッチング液を用いたエッチングにより、pn接合の直径が30μmのメサ状の受光領域310を形成する。つぎに、前記受光領域310のメサ側壁をSiNからなる保護膜318により被覆する。つぎに、前記p型InGaAsコンタクト層307上に、Ti/Pt/Auからなるp型電極312を形成し、前記受光領域310のメサ上面に直接接触するようにTi/Pt/Auからなるn型電極313を形成する。つぎに、前記n型InP基板301を、150μm〜200μm程度の厚さまで研磨する。つぎに、ブロム系等のエッチング液による2段階のエッチングにより、レンズ320を形成する。前記レンズ320の凸面の平面321の直径は、20μm〜28μm程度、外周領域322の曲率半径は、80μm〜100μmとする。つぎに、前記レンズ320の凸面を含む光入射面330をARコート319で被覆する。このようにして、本実施例の半導体受光素子3(裏面入射構造のメサ型PIN−PD)を得る。
上記のようにして、実際に半導体受光素子3を作製し、受光感度分布を測定した。測定に用いた半導体受光素子における前記最大距離、直径、曲率半径、および光出射装置並びに結合距離は、実施例1と同様とした。本実施例の半導体受光素子3でも、30μmのpn接合の直径に対して、50μm以上の有効受光径が得られ、さらに前記有効受光径内で均一な受光感度分布が得られた。また、本実施例の半導体受光素子3と、実施例1の半導体受光素子1とでは、n型InP基板の厚みを同じとすれば、受光感度分布を示すグラフにほとんど違いがなかった。
上記実施例1〜3では、メサ型の半導体受光素子に対してn型半導体基板を用いたが、半導体基板および各半導体層の導電型が全て逆転していてもよく、半絶縁性半導体基板を用いてもよい。
また、上記実施例1および2では、APDについて述べ、上記実施例3では、PIN−PDについて述べているが、裏面入射構造または表面入射構造の半導体受光素子であれば、APDおよびPIN−PD以外のフォトダイオードにおいても同等の効果が得られる。
そして、上記実施例1〜3では、いずれもメサ型について述べているが、本発明の半導体受光素子は、図9に示すようなプレーナ型、または擬似プレーナ型であってもよい。
さらに、上記実施例1〜3では、いずれも裏面入射構造について述べているが、本発明の半導体受光素子は、図9に示すような表面入射構造であってもよい。
さらに、上記実施例1〜3では、InP、InAlAs、InGaAs等の化合物半導体層により形成された半導体受光素子を例示しているが、本発明の半導体受光素子は、In、Ga、Al、As、P、SbおよびNからなる群から選択される化合物半導体で形成されていてもよい。
さらに、上記実施例1〜3では、Ti/Pt/Auからなる電極金属により形成された半導体受光素子を例示しているが、本発明の半導体受光素子は、Au/Ge/NiまたはAuZn等のオーミック電極を形成する電極金属からなる電極により形成されていてもよい。
さらに、上記実施例1〜3では、半導体基板の光入射側と反対側の面上に形成されるレンズを例示しているが、前記レンズは、SiOまたはSiN等の無機絶縁膜や、ポリイミドまたはBCB等の有機絶縁膜、フォトレジスト等の有機膜から形成されていてもよい。
以上のように、本発明の半導体受光素子は、受光感度の偏りが抑制されたものである。本発明の半導体受光素子の用途は、特に限定されず、例えば、光通信装置、光情報処理装置、光計測装置等に幅広く利用可能である。
1、2、3、4、11 半導体受光素子
60 光出射装置
101、201、301、401、1101 n型半導体基板
102、202、302、402、1102 n型バッファ層
103、203、1103 増倍層
104、204、1104 p型電界緩和層
105、205、305、405、505、1105 光吸収層
106、206、1106 p型キャップ層
107、207、307、1107 p型コンタクト層
110、210、310、1110 受光領域
112、212、312、412、512、1112 p型電極
113、213、313、413、1113 n型電極
118、218、318、418、1118 保護膜
119、219、319、419、1119 ARコート
120、220、320、420、520、1120 レンズ
121、321、421、521 平面
121a、321a、421a 平面の中心
122、222、322、422、522 外周領域
130、230、330、430、1130 光入射面
131a、231a、331a n型バッファ層の光入射側の面の中心
221 曲面
221a 曲面の中心
306 p型InP層
404 p型拡散層
431a p型拡散層の中心
441 n型ウインドウ層
442 パッド電極
600 結合距離

Claims (4)

  1. 基板上に、光吸収領域を含む半導体層が配置され、
    さらに、前記半導体層よりも光入射側にレンズが配置され、
    前記レンズは、光入射側に凸面を有し、
    前記凸面は、中心領域と、前記中心領域を取り囲む外周領域とを有し、
    前記外周領域は、前記光吸収領域への集光に必要な曲率半径を有し、
    前記中心領域は、平面または前記外周領域よりも曲率半径が大きい曲面であり、
    前記中心領域から入射した光の前記光吸収領域における入射光面積が、前記光吸収領域の面積以下であることを特徴とする半導体受光素子。
  2. 前記中心領域が、平面であり、前記中心領域の面積が、前記光吸収領域の面積以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体受光素子。
  3. 前記半導体層が、前記基板を挟んで前記レンズと反対側に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の半導体受光素子。
  4. 前記半導体層が、前記基板と前記レンズとの間に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の半導体受光素子。
JP2009282214A 2009-12-11 2009-12-11 半導体受光素子 Pending JP2011124450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009282214A JP2011124450A (ja) 2009-12-11 2009-12-11 半導体受光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009282214A JP2011124450A (ja) 2009-12-11 2009-12-11 半導体受光素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011124450A true JP2011124450A (ja) 2011-06-23

Family

ID=44288034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009282214A Pending JP2011124450A (ja) 2009-12-11 2009-12-11 半導体受光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011124450A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9553224B2 (en) 2012-09-18 2017-01-24 Fujitsu Limited Semiconductor photodetector element and method
JP2019075479A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 日本オクラロ株式会社 裏面入射型半導体受光素子、半導体受光装置、及びそれらの製造方法
WO2019150535A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子
WO2019150534A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子
WO2020179290A1 (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 センサおよび測距装置
US10804306B2 (en) * 2017-06-08 2020-10-13 Visera Technologies Company Limited Solid-state imaging devices having flat microlenses
JP6941403B1 (ja) * 2020-10-16 2021-09-29 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0661462A (ja) * 1992-08-04 1994-03-04 Matsushita Electron Corp 固体撮像装置及びその製造方法
JP2006295222A (ja) * 2006-07-20 2006-10-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体受光素子モジュール
JP2009218341A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Panasonic Corp 固体撮像装置とその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0661462A (ja) * 1992-08-04 1994-03-04 Matsushita Electron Corp 固体撮像装置及びその製造方法
JP2006295222A (ja) * 2006-07-20 2006-10-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 半導体受光素子モジュール
JP2009218341A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Panasonic Corp 固体撮像装置とその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9553224B2 (en) 2012-09-18 2017-01-24 Fujitsu Limited Semiconductor photodetector element and method
US10804306B2 (en) * 2017-06-08 2020-10-13 Visera Technologies Company Limited Solid-state imaging devices having flat microlenses
JP2019075479A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 日本オクラロ株式会社 裏面入射型半導体受光素子、半導体受光装置、及びそれらの製造方法
JP7199143B2 (ja) 2017-10-17 2023-01-05 日本ルメンタム株式会社 半導体受光装置及びその製造方法
WO2019150535A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子
WO2019150534A1 (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子
JPWO2019150534A1 (ja) * 2018-02-01 2020-02-06 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子
JPWO2019150535A1 (ja) * 2018-02-01 2020-08-06 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子
US11276790B2 (en) 2018-02-01 2022-03-15 Kyoto Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor light receiving element
WO2020179290A1 (ja) * 2019-03-06 2020-09-10 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 センサおよび測距装置
JP6941403B1 (ja) * 2020-10-16 2021-09-29 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子
WO2022079913A1 (ja) * 2020-10-16 2022-04-21 株式会社京都セミコンダクター 半導体受光素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9276162B2 (en) Semiconductor photodetector and method for manufacturing the same
US6104047A (en) Avalanche photodiode with thin built-in depletion region
JP2011124450A (ja) 半導体受光素子
JP2002289904A (ja) 半導体受光素子とその製造方法
US20140319464A1 (en) Light receiving element and method for manufacturing same
US8105866B2 (en) Method of making PIN-type photo detecting element with a controlled thickness of window semiconductor layer
JP6560642B2 (ja) アバランシェフォトダイオードおよびその製造方法
JP5228922B2 (ja) 半導体受光素子
KR102093168B1 (ko) 이중 광경로를 가진 광 검출기
EP1204148A2 (en) Planar resonant cavity enhanced photodetector
JP7280532B2 (ja) 受光素子
JP2008244368A (ja) 光半導体モジュール及び受光素子
JP2004304187A (ja) 受光素子及びその製造方法
JPH04246868A (ja) P−i−nフォトダイオードおよびその効率を改善する方法
KR102307789B1 (ko) 후면 입사형 애벌런치 포토다이오드 및 그 제조 방법
EP3806164B1 (en) Light receiving device and method of manufacturing same
JP6660282B2 (ja) 受光素子
JP2002344002A (ja) 受光素子及び受光素子実装体
JPH04263475A (ja) 半導体受光素子及びその製造方法
JP7147669B2 (ja) 半導体受光素子
JP2004158763A (ja) 半導体受光素子
JP7409489B2 (ja) 受光装置
KR102015408B1 (ko) 수직 입사형 포토다이오드
JPH05102513A (ja) 半導体受光素子
US20240186434A1 (en) Light Sensitive Element

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121009

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140416