JP5228597B2 - 自動車の物品収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用シートのクッション本体の下側空間部に収納容器を設けた自動車の物品格納装置に関する。更に詳しくは、収納容器の持ち手部の取付構造に関する。
従来より、自動車では車内空間が限られていることから、自動車用シートのクッション本体の下側空間部に着脱可能な収納容器を設け、この収納容器を荷物の収納及び運搬に利用している。
このような収納容器に持ち手用のハンドルが回動可能に取付けられている場合、走行時の振動でハンドルが動いて不快な音が発生する。これを防止するために、例えば、ハンドルを収納位置で固定するようなストッパーを設けることが提案されている。
例えば、特許文献1では、収納容器27の取っ手29を収納容器27の前後方向壁面の内側に入り込むような長さで形成するとともに、収納容器27の内側面に取っ手29の握り部29aを圧接して保持するようなラップ代Lを形成しており、これにより、取っ手29が収納容器27の内側面で保持されるようになっている。
実開平10−203247号公報
しかしながら、上述の特許文献1のように、取っ手29の握り部29aを収納容器27の内側面で圧接して保持するだけでは、走行時の振動により取っ手29がはずれてバタつく可能性がある。
また、図11に示すように、従来では、ハンドル(取っ手)11を保持するために、収納容器10の内側に張出すように段差部12を設けているので、収納容器10の容積が減ってしまい、商品性が低下してしまうという問題があった。
加えて、図12に示すように、従来の収納容器10では、ハンドル11のハンドル回動軸11aのみが側壁10aの穴と嵌合するような構成となっているので、ハンドル11を収納位置から立ち上げて収納容器10を使用する際に、ハンドル11を立ち上げた状態で保持することができず、使い勝手が悪かった。例えば、図12に示すように、収納容器10の深さが幅に対して小さい場合、収納容器10に液体の内容物を入れて持ち上げると、液体の内容物が収納容器10の中で動くことにより収納容器10が傾いてしまう。また、場合によっては、収納容器10が回転して内容物がこぼれてしまい、内容物を運ぶことができないという問題もあった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、収納時には収納容器内で持ち手部が保持されることにより走行時のバタつきが防止され、使用時には持ち手部が立ち上げた状態で保持されることにより内容物を運ぶことが容易となるような自動車の物品収納装置を提供することである。
上記従来技術の有する課題を解決するために、請求項1の本発明では、クッションフレームとクッション本体とからなるシートクッションと、前記クッションフレームの後端部に装着されたシートバックとから自動車用シートが構成され、前記シートクッションの前記クッション本体が前端部を中心に前方に向けて回動可能に前記クッションフレームに装着され、前記クッション本体の下側空間部には、持ち手部を有する収納容器が配置され、該収納容器の対向する一対の側壁には、前記持ち手部の両端部が回動可能に取付けられている自動車の物品収納装置において、前記持ち手部の両端部には、第1の突起が前記収納容器の前記側壁に向けて突設されるとともに該第1の突起に並列して第2の突起が突設され、前記収納容器の前記一対の側壁には、前記第1の突起が嵌合する第1の孔が設けられるとともに該第1の孔を中心に前記持ち手部を回動した際の前記第2の突起の軌道上に第2の孔及び第3の孔がそれぞれ設けられ、前記持ち手部の前記第2の突起が、前記収納容器を前記下側空間部に収納する際に前記第2の孔に嵌合し、前記持ち手部の前記第2の突起が、前記収納容器を使用する際に前記第3の孔に嵌合するように構成され、前記第3の孔が前記第1の孔の下方に設けられている。
請求項の本発明では、前記第3の孔の孔径が前記第1の孔の孔径よりも大きく形成され、前記第1の孔及び前記第3の孔が繋げられ、前記第1の孔及び前記第3の孔が、前記第1の孔と前記第3の孔との間に括れ部を有するようなひょうたん形状で形成されている。
請求項の本発明では、前記第2の孔が前記第1の孔に対して車両前方側に形成されている。
上述の如く、本発明に係る自動車の物品収納装置によれば、クッションフレームとクッション本体とからなるシートクッションと、前記クッションフレームの後端部に装着されたシートバックとから自動車用シートが構成され、前記シートクッションの前記クッション本体が前端部を中心に前方に向けて回動可能に前記クッションフレームに装着され、前記クッション本体の下側空間部には、持ち手部を有する収納容器が配置され、該収納容器の対向する一対の側壁には、前記持ち手部の両端部が回動可能に取付けられている自動車の物品収納装置において、前記持ち手部の両端部には、第1の突起が前記収納容器の前記側壁に向けて突設されるとともに該第1の突起に並列して第2の突起が突設され、前記収納容器の前記一対の側壁には、前記第1の突起が嵌合する第1の孔が設けられるとともに該第1の孔を中心に前記持ち手部を回動した際の前記第2の突起の軌道上に第2の孔及び第3の孔がそれぞれ設けられ、前記持ち手部の前記第2の突起が、前記収納容器を前記下側空間部に収納する際に前記第2の孔に嵌合し、前記持ち手部の前記第2の突起が、前記収納容器を使用する際に前記第3の孔に嵌合するように構成され、前記第3の孔が前記第1の孔の下方に設けられているので、持ち手部を収納した際及び持ち手部を使用する際の双方において、持ち手部を動かないように収納容器に保持することができる。これにより、持ち手部を使用しない場合においては、走行時の振動で持ち手部がバタつくことがなくなり、不快な音が発生するのを防止することができる。また、持ち手部を使用する場合においては、持ち手部が立ち上げた状態で保持されるので、収納容器の中で液体等の内容物が動いても、収納容器が傾くことがなくなり、容易に内容物を持ち運ぶことができる。
また、持ち手部に第2の突起を設けるとともに収納容器の側壁に孔を設けるような構成となっているので、従来のように、収納容器に内側に張出すような段差部を設ける必要がなく、収納容器の容積が減ることがない。したがって、従来に比べて収納容器の容積を大きくすることができる。
さらに、持ち手部を立ち上げて使用する際に、第2の突起が第1の孔の下方にある第3の孔と嵌合することになり、上下方向の荷重に対する保持力を高めることができる。これにより、収納容器及び収納容器内の内容物の荷重により第1の突起が上方に強く引っ張られても、回動軸となる第1の突起の下方で持ち手部がしっかりと保持されるので、大きな荷重がかかることにより第1の突起が第1の孔から外れることを防止することができる。
また、本発明に係る自動車の物品収納装置は、前記第3の孔の孔径が前記第1の孔の孔径よりも大きく形成され、前記第1の孔及び前記第3の孔が繋げられ、前記第1の孔及び前記第3の孔が、前記第1の孔と前記第3の孔との間に括れ部を有するようなひょうたん形状で形成されているので、第1の突起を第1の孔へ嵌合させる際に、まず第1の突起を孔径が大きい第3の孔へ挿通させて、その後第1の突起を第1の孔へ向けて移動させるようにして組付けることができる。これにより、従来に比べて、工場のラインにおいて持ち手部の第1の突起を組付ける際の作業性が向上する。
また、第1の孔の下方に連続して第3の孔を設けて、全体として長穴になるように構成されているので、第1の孔と第3の孔とを別々に設ける場合に比べて、持ち手部を保持する機構を全体として小さく構成することができる。
また、本発明に係る自動車の物品収納装置は、前記第2の孔が前記第1の孔に対して車両前方側に形成されているので、クッション本体の回動方向と持ち手部の回動する方向とが同じとなる。この構成により、クッション本体の下側空間部に収納容器を配置後にクッション本体を倒すと、持ち手部がクッション本体に押され、自動的に第2の突起が第2の孔に嵌合する位置まで回動することになる。このように、使用者が直接手で持ち手部を動かして収納する必要がなく、クッション本体を倒しただけで持ち手部の収納を行うことができる。
以下、本発明に係る自動車の物品収納装置を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動車の物品収納装置を示している。また、図2及び図3は、本発明の実施形態に係るトレイの斜視図であり、図2はハンドルが立ち上げられた状態を示し、図3はハンドルがトレイに収納された状態を示している。
図1に示すように、自動車用シート1は、シートクッション2と、シートクッション2の後端部にリクライニング機構(図示せず)を介して設けられたシートバック3とから構成されている。
シートクッション2は、クッション本体4とクッションフレーム5とから構成されており、クッション本体4は、ヒンジ機構6を介して前端部4aを中心に回動可能にクッションフレーム5に装着されている。クッション本体4の下側には空間部7が設けられており、クッション本体4bを上方へ立ち上げると、クッション本体4が前端部4aを中心に回動し、空間部7が露出するようになっている。また、クッション本体4の下側の空間部7には、箱形状のトレイ(収納容器)8が格納されており、トレイ8は自動車用シート1から取外して使用できるように構成されている。
図2及び図3に示すように、トレイ8は、上方に開口しており、開口の周縁部には外方に向けて湾曲したフランジ部8aが形成されている。また、トレイ8の互い対向する車幅方向の側壁8bには、コ字状に形成されたハンドル9が回動可能に取付られており、ハンドル9は、自動車用シート1からトレイ8を取外して使用する際に、上方に立ち上げて使用される。
以下、本発明の実施形態に係る自動車の物品収納装置の特徴を図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施形態に係るトレイの分解斜視図であり、ハンドルの取付箇所を拡大した図である。
図4に示すように、ハンドル9の両端部9aにはトレイ8の外方に向かって突出する突起状の回動軸(第1の突起)9bが設けられている。さらに、ハンドル9の両端部9aには、トレイ8の外方に向かって突出するハンドル固定用エンボス(第2の突起)9cが設けられており、このハンドル固定用エンボス9cは、回動軸9bと並列で且つ回動軸9bよりも端縁9d側に配置されている。また、ハンドル固定用エンボス9cは、円錐形状で形成されており、突起の高さが回動軸9bよりも小さく形成されている。
一方、トレイ8の互いに対向する側壁8bには、回動軸9bが嵌合する回動軸用丸孔(第1の孔)8cが設けられている。さらに、トレイ8の側壁8bには、この回動軸用丸孔8cの下方においてハンドル組付用丸孔(第3の孔)8dが設けられており、ハンドル組付用丸孔8dは、回動軸用丸穴8cよりも孔径が大きく形成されている。また、回動軸用丸孔8c及びハンドル組付用丸孔8dは繋げられ、回動軸用丸孔8c及びハンドル組付用丸孔8dは、回動軸用丸孔8cとハンドル組付用丸孔8dとの間に括れ部8eを有するようなひょうたん形状で形成されている。加えて、トレイ8の側壁8bには、回動軸用丸孔8cに対して略水平で且つ車両前方方向の位置にハンドル固定用丸孔(第2の孔)8fが設けられている。
ここで、ハンドル組付用丸孔8d及びハンドル固定用丸孔8fは、ハンドル9を回動軸用丸穴8cを中心に回動した際のハンドル固定用エンボス9cの軌道上にそれぞれ設けられている。また、ハンドル固定用エンボス9cの径方向の長さが、ハンドル組付用丸孔8dの口径よりも大きく、また、ハンドル固定用丸孔8fの口径よりも大きく形成されている。
図5及び図6は、本発明の実施形態に係るトレイの拡大斜視図であり、図5はハンドルがトレイに収納された状態を示し、図6はハンドルが立ち上げられた状態を示している。
図5及び図6に示すように、本発明の実施形態に係る自動車の物品収納装置は、トレイ8をシート本体4の下側の空間部7に収納する際には、ハンドル9のハンドル固定用エンボス9cが、ハンドル固定用丸孔8fに嵌合し、ハンドル9を上方に立ち上げてトレイ8を使用する際には、ハンドル9のハンドル固定用エンボス9cが、ハンドル組付用丸孔8dに嵌合するように構成されている。
図7は、本発明の実施形態に係るトレイを示しており、(a)がハンドルの取付箇所を拡大した正面図であり、(b)が(a)におけるA−A線断面図であり、(c)が(a)におけるB−B線断面図である。
図7(a)及び(b)に示すように、ハンドル9を上方へ立ち上げた際には、ハンドル固定用エンボス9cがハンドル組付用丸孔8dに嵌合し、ハンドル9がその位置で保持される。この際、ハンドル固定用エンボス9cは、円錐形状の側面9eがハンドル組付用丸孔8dに当接するように嵌合している。このように、ハンドル固定用エンボス9cがハンドル組付用丸孔8dに当接するように嵌合しているので、ハンドル9を倒してトレイ8内に収納する際には、ハンドル9とトレイ8とが撓むことにより、ハンドル固定用エンボス9cがハンドル組付用丸孔8dから抜けるようになっている。
また、図7(a)及び(c)に示すように、ハンドル9がトレイ8内に収納された際には、ハンドル固定用エンボス9cが回動してハンドル固定用丸孔8fに嵌合することになる。ハンドル固定用エンボス9cは、ハンドル固定用丸孔8fにおいても、円錐形状の側面9eがハンドル固定用丸孔8fに当接するように嵌合している。したがって、ハンドル9を上方へ立ち上げる際も、ハンドル9とトレイ8とが撓むことにより、ハンドル固定用エンボス9cがハンドル固定用丸孔8fから抜けるようになっている。
次に、本発明の実施形態に係るハンドル9をトレイ8に組付ける手順を説明する。
本実施形態では、まず、ハンドル9の回動軸9bをトレイ8の側壁8bのハンドル組付用丸孔8dに挿通する。その後、ハンドル9を上方へ引き上げると、回動軸9bが回動軸用丸孔8cとハンドル組付用丸孔8dとの間の括れ部8eを通過して、回動軸9bが回動軸用丸孔8cに嵌合することになる。
以上により、ハンドル9をトレイ8に組付ける手順が完了することになる。
このように、本実施形態の自動車の物品収納装置によれば、クッションフレーム5とクッション本体4とからなるシートクッション2と、クッションフレーム5の後端部に装着されたシートバック3とから自動車用シート1が構成され、シートクッション2のクッション本体4が前端部4aを中心に前方に向けて回動可能にクッションフレーム5に装着され、クッション本体4の下側の空間部7には、ハンドル9を有するトレイ8が配置され、トレイ8の対向する一対の側壁8bには、ハンドル9の両端部9aが回動可能に取付けられている自動車の物品収納装置において、ハンドル9の両端部9aには、回動軸9bがトレイの側壁8bに向けて突設されるとともに回動軸9bに並列してハンドル固定用エンボス9cが突設され、トレイ8の一対の側壁8bには、回動軸9bが嵌合する回動軸用丸孔8cが設けられるとともに回動軸用丸孔8cを中心にハンドル9を回動した際のハンドル固定用エンボス9cの軌道上にハンドル固定用丸孔8f及びハンドル組付用丸孔8dがそれぞれ設けられ、ハンドル9のハンドル固定用エンボス9cが、トレイ8を下側の空間部7に収納する際にハンドル固定用丸孔8fに嵌合し、ハンドル9のハンドル固定用エンボス9cが、トレイ8を使用する際にハンドル組付用丸孔8dに嵌合するように構成されているので、ハンドル9をトレイ8に収納した際及びハンドル9を使用する際の双方において、ハンドル9を動かないようにトレイ8に保持することができる。
加えて、ハンドル固定用エンボス9cが、ハンドル固定用丸孔8fに対して当接するように嵌合するので、ハンドル9を立ち上げて使用する際には、ハンドル9とトレイ8とが撓むことにより、ハンドル固定用エンボス9cがハンドル固定用丸孔8fから抜けるようになっている。すわなち、ハンドル9を回動する際に、特別な操作を行うことなく、自動的にハンドル9の保持が解除され、自動的にハンドル9が再度保持されるようになっている。
また、ハンドル固定用エンボス9cが、ハンドル組付用丸孔8dに対して当接するように嵌合するので、ハンドル9を倒して収納する際には、ハンドル9とトレイ8とが撓むことにより、ハンドル固定用エンボス9cがハンドル組付用丸孔8dから抜けるようになっている。すわなち、ハンドル9を倒して収納する際においても、特別な操作を行うことなく、自動的にハンドル9の保持が解除され、自動的にハンドル9が再度保持されるようになっている。
また、図11に示すように、従来の収納容器10では、ハンドル11を収納した場合において、走行時の振動でハンドル11がバタつくことを防止するために、収納容器10に内側に張出すように段差部12を設け、この段差部12にハンドル11を固定しているが、収納容器10の容積は、内側に張出した分だけ小さくなってしまうという問題があった。
これに対し、本実施形態の自動車の物品収納装置によれば、図8に示すように、ハンドル9の両端部9aにハンドル固定用エンボス9cを設け、トレイ8の側壁8bにハンドル固定用丸孔8f及びハンドル組付用丸孔8dを設けるような構成となっているので、従来のようにトレイ8に内側に張出すような段差部を設ける必要がなく、トレイの容積が減ることがない。したがって、従来に比べてトレイ8の容積を大きく形成するとともに、走行時の振動でハンドル9がバタつくことも防止することができる。
また、図12に示すように、従来の収納容器10はハンドル11のハンドル回動軸11aのみが収納容器10の側壁10aに設けられた穴と嵌合するような構成となっていたので、収納位置からハンドル11を立ち上げて収納容器10を使用する際に、ハンドル11を立ち上げた状態で保持することができず、使い勝手が悪かった。例えば、収納容器10に液体や円筒形の内容物を入れて収納容器10を持ち上げると、内容物が収納容器10の中で動いて収納容器10が傾いてしまう。このように収納容器10の重心に偏りができると、場合によっては、収納容器10が回転して内容物が落ちたりする可能性があった。
これに対し、本実施形態の自動車の物品収納装置によれば、図9に示すように、ハンドル9のハンドル固定用エンボス9cがハンドル組付用丸孔8dに嵌合し、ハンドル9が回動しないように保持されるので、トレイ8に液体や円筒形の内容物を入れた場合においてもトレイ8が傾かず、容易に内容物を持ち運ぶことができる。
また、本実施形態の自動車の物品収納装置によれば、ハンドル組付用丸孔8dが回動軸用丸孔8cの下方に設けられているので、ハンドル9を立ち上げて使用する際に、ハンドル固定用エンボス9cが回動軸用丸孔8cの下方にあるハンドル組付用丸孔8dと嵌合することになり、上下方向の荷重に対する保持力を高めることができる。これにより、トレイ8及びトレイ8内の内容物の荷重により回動軸9bが上方に引っ張られても、回動軸9bの下方でハンドル9がしっかりと保持されるので、大きな荷重がかかることにより回動軸9bが回動軸用丸孔8cから外れることを防止することができる。
また、本実施形態の自動車の物品収納装置によれば、ハンドル組付用丸孔8dの孔径が回動軸用丸孔8cの孔径よりも大きく形成され、回動軸用丸孔8c及びハンドル組付用丸孔8dが繋げられ、回動軸用丸孔8c及びハンドル組付用丸孔8dが、回動軸用丸孔8cとハンドル組付用丸孔8dとの間に括れ部8eを有するようなひょうたん形状で形成されているので、回動軸9bを回動軸用丸孔8cへ嵌合させる際に、まず回動軸9bを孔径が大きいハンドル組付用丸孔8dへ挿通させて、その後回動軸9bを回動軸用丸孔8cへ向けて移動させるようにして組付けることができる。したがって、従来に比べて、工場のラインにおいてハンドル9の回動軸9bを組付ける際の作業性が向上する。
また、回動軸用丸孔8cの下方に連続してハンドル組付用丸孔8dを設けて、全体として長穴になるように構成されているので、回動軸用丸孔8cとハンドル組付用丸孔8dとを別々に設ける場合に比べて、ハンドル9を保持する機構を全体として小さく構成することができる。
また、本実施形態の自動車の物品収納装置によれば、トレイ8の互いに対向する側壁8bには、回動軸用丸孔8cに対して車両前方側にハンドル固定用丸孔8fが設けられているので、クッション本体4の回動方向とハンドル9の回動する方向とが同じとなる。
このような構成の場合、図10に示すように、空間部7にトレイ8を配置した後にクッション本体4を倒すと、ハンドル9がクッション本体4に押され、自動的にハンドル固定用エンボス9cがハンドル固定用丸孔8fに嵌合する位置まで回動することになる。このように、使用者が直接手でハンドル9を動かして収納する必要がなく、クッション本体4を倒しただけでハンドル9の収納を行うことができる。これにより、使用者が空間部7にトレイ8を配置した後にハンドル9を倒して収納するのを忘れて、クッション本体4を倒した場合においても、ハンドル9が自動的に収納されることになる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
上述した実施形態では、ハンドル固定用丸孔8fを回動軸用丸孔8cよりも車両前方側に設けることにより、クッション本体4を倒すと同時に、ハンドル9も収納位置へ回動させるように構成されているが、シート本体4に限らず、空間部7の上方にトレイ8の開口を覆うような蓋を形成してもよい。これにより、蓋を倒すと同時に、自動的にハンドル9を収納位置へ回動させることができる。
また、上述した実施形態では、トレイ8がクッション本体4の下側の空間部7に配置されるような構成となっているが、ラゲッジアンダーボックス内にトレイ8を配置するように応用することも可能である。
ラゲッジアンダーボックスは、深さに対して奥行きが広いレイアウトであることから、ハンドル9を有するトレイ8を配置することで荷物の持ち運びが容易になる。しかも、ラゲッジアンダーボックスにはトレイ8の上部を覆う蓋があるので、上述した実施形態と同様に、蓋を閉めると同時に、自動的にハンドル9が収納されるように構成することもできる。
本発明の実施形態に係る自動車の物品収納装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係るトレイの斜視図であり、ハンドルが立ち上げられた状態を示した図である。 本発明の実施形態に係るトレイの斜視図であり、ハンドルがトレイに収納された状態を示した図である。 本発明の実施形態に係るトレイの分解斜視図であり、ハンドルの取付箇所を拡大した図である。 本発明の実施形態に係るトレイの斜視図であり、ハンドルがトレイに収納された状態においてハンドルの取付箇所を拡大した図である。 本発明の実施形態に係るトレイの斜視図である、ハンドルが立ち上げられた状態においてハンドルの取付箇所を拡大した図である。 本発明の実施形態に係るトレイを示した図であり、(a)がハンドルの取付箇所を拡大した正面図であり、(b)が(a)におけるA−A線断面図であり、(c)が(a)におけるB−B線断面図である。 本発明の実施形態に係るトレイの断面図である。 本発明の実施形態に係るトレイの断面図であり、トレイに液体を入れた状態を示した図である。 本発明の実施形態に係る自動車の物品収納装置の図であり、(a)がクッション本体を倒す前の状態を示した図であり、(b)がクッション本体を倒した状態を示した図である。 従来の収納容器の断面図である。 従来の収納容器の断面図であり、収納容器に液体を入れた状態を示した図である。
符号の説明
1 自動車用シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 クッション本体
5 クッションフレーム
6 ヒンジ機構
7 空間部
8 トレイ
8a フランジ部
8b 側壁
8c 回動軸用丸孔
8d ハンドル組付用丸孔
8e 括れ部
8f ハンドル固定用丸孔
9 ハンドル
9a ハンドルの両端部
9b 回動軸
9c ハンドル固定用エンボス
9d ハンドルの端縁
9e ハンドル固定用エンボスの側面

Claims (3)

  1. クッションフレームとクッション本体とからなるシートクッションと、前記クッションフレームの後端部に装着されたシートバックとから自動車用シートが構成され、前記シートクッションの前記クッション本体が前端部を中心に前方に向けて回動可能に前記クッションフレームに装着され、前記クッション本体の下側空間部には、持ち手部を有する収納容器が配置され、該収納容器の対向する一対の側壁には、前記持ち手部の両端部が回動可能に取付けられている自動車の物品収納装置において、
    前記持ち手部の両端部には、第1の突起が前記収納容器の前記側壁に向けて突設されるとともに該第1の突起に並列して第2の突起が突設され、前記収納容器の前記一対の側壁には、前記第1の突起が嵌合する第1の孔が設けられるとともに該第1の孔を中心に前記持ち手部を回動した際の前記第2の突起の軌道上に第2の孔及び第3の孔がそれぞれ設けられ、前記持ち手部の前記第2の突起が、前記収納容器を前記下側空間部に収納する際に前記第2の孔に嵌合し、前記持ち手部の前記第2の突起が、前記収納容器を使用する際に前記第3の孔に嵌合するように構成され、
    前記第3の孔が前記第1の孔の下方に設けられていることを特徴とする自動車の物品収納装置。
  2. 前記第3の孔の孔径が前記第1の孔の孔径よりも大きく形成され、前記第1の孔及び前記第3の孔が繋げられ、前記第1の孔及び前記第3の孔が、前記第1の孔と前記第3の孔との間に括れ部を有するようなひょうたん形状で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車の物品収納装置。
  3. 前記第2の孔が前記第1の孔に対して車両前方側に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車の物品収納装置。
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