JP3641191B2 - 車両用収納装置 - Google Patents
車両用収納装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3641191B2 JP3641191B2 JP2000165462A JP2000165462A JP3641191B2 JP 3641191 B2 JP3641191 B2 JP 3641191B2 JP 2000165462 A JP2000165462 A JP 2000165462A JP 2000165462 A JP2000165462 A JP 2000165462A JP 3641191 B2 JP3641191 B2 JP 3641191B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- retainer
- holder
- stopper
- respect
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の内装部材に配設される収納装置として、カップホルダを例に取り上げた場合、カップホルダは特開平5−330373号公報に開示されている。
特開平5−330373号公報は、リテーナの上面部に形成された開口部からホルダを上方に引き出して使用するカップホルダを示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の車両用収納装置にはつぎの問題がある。
リテーナの上面部に形成された開口部からホルダを上方に引き出して使用するので、ホルダがリテーナから上方に突出した状態において、ホルダに上方からの力がかかると、使用者の意思に反してホルダがリテーナ内に戻るおそれがある。
本発明の目的は、リテーナから上方に引き出して使用するホルダが使用者の意思に反して下方に移動することを防止できる車両用収納装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 車両の内装部材に配設されたリテーナと、
前記リテーナに出し入れ方向に移動可能なスライダと、
前記スライダに回動可能に連結されたホルダと、
前記スライダに摺動可能に支持された摺動部材と、
前記リテーナに回動可能に取り付けられ、前記スライダの移動軌跡に出没するストッパと、
を有し、
前記摺動部材は突出部を有しており、前記ストッパはカムを有しており、
前記ホルダの前記スライダに対する倒れ方向の回動と、前記摺動部材の前記スライダに対する収納方向への移動と、前記ストッパの前記スライダの移動軌跡内側への回動とが連動し、
前記ホルダの前記スライダに対する起立方向の回動と、前記摺動部材の前記スライダに対する突出方向への移動と、前記ストッパの、前記スライダの移動軌跡外側への回動とが連動するように、
前記ホルダと前記摺動部材と前記ストッパが互いに連結されており、
前記ホルダが前記スライダに対して倒れ方向に回動したとき前記突出部とカムとの係合が外れ、前記ホルダが前記スライダに対して起立方向に回動したとき前記突出部とカムとが係合する、
車両用収納装置。
(2) 前記リテーナの側壁には第1の穴と第2の穴とが設けられており、前記ストッパは前記第1の穴から前記リテーナ内に出没可能とされており、前記ストッパのカムは前記第2の穴から前記リテーナ内に出没可能とされている(1)記載の車両用収納装置。
【0005】
上記(1)または(2)の車両用収納装置では、リテーナに回動可能に取り付けられスライダの移動軌跡に出没するストッパが設けられており、ホルダのスライダに対する倒れ方向の回動と摺動部材のスライダに対する収納方向への移動とストッパのスライダ移動軌跡内側への回動とが連動するので、ホルダとスライダをリテーナから引き出し、さらにホルダをスライダに対して回動した時、ストッパがスライダの移動軌跡内に入り込み、スライダのリテーナ内(下方)への移動を規制することができる。また、ホルダのスライダに対する起立方向の回動と、摺動部材のスライダに対する突出方向への移動と、ストッパの、スライダの移動軌跡外側への回動とが連動するので、ホルダをスライダに対して起立方向に回動した時、ストッパはスライダの移動軌跡の外部に位置し、スライダのリテーナ内(下方)への移動が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の車両用収納装置は、リテーナ10と、スライダ20と、ホルダ30と、摺動部材40と、ストッパ50とを、有している。
以下、本発明の車両用収納装置が車両用カップホルダとして使用される場合を例にとって説明する。ただし、本発明の車両用収納装置は車両用カップホルダ以外として使用されていてもよく、たとえば、ホルダ30を小物を収納できる収納ボックスとすることにより車両用小物入れとして使用されていてもよく、また、ホルダ30をメモ書き用の台とすることにより車両用メモパッドとして使用されていてもよい。
【0007】
リテーナ10は、車両の内装部材に配設されている。リテーナ10は車両の内装部材に一体に形成されていてもよく、また、車両の内装部材と別体に形成されて車両の内装部材に取り付けられていてもよい。
リテーナ10は、図1に示すように、箱状体であり、上方に向って開口する開口部11を有している。リテーナ10は、1部材または2部材からなる(本発明図示例では2部材からなる場合を示している)。
【0008】
リテーナ10の側壁12には、側壁12を貫通する、第1の穴12aと第2の穴12bとが形成されている。第1の穴12aは1つからなり、側壁12の上端部またはその近傍に形成されている。第2の穴12bは2つからなり、第1の穴12aと同じまたはほぼ同じ上下方向位置に形成されている。
リテーナ10の側壁12に、ラック13が設けられている。ラック13は側壁12の内側面に形成されている。ラック13は、リテーナ10の開口部11またはその近傍から、リテーナ10の底壁14またはその近傍まで、上下方向に延びている。
リテーナ10の側壁12の下端部またはその近傍に、後述のハートカムと係脱可能とされたロックピン15が取り付けられている。ロックピン15は、取り付けられる側壁12に回動可能とされている。
リテーナ10の上端部には、意匠部材16が取り付けられている。意匠部材16が取り付けられることにより、リテーナ10の上端部と、リテーナ10の周囲の内装部材とが、面一とされている。
【0009】
スライダ20は、リテーナ10内をリテーナ10内に対して上下方向(出し入れ方向)に移動可能とされている。スライダ20は、第1の貫通穴21と、第2の貫通穴22と、摺動溝23と、当接部24と、ハートカム25とを、有している。
第1の貫通穴21は、スライダ20の上端部に設けられている。
第2の貫通穴22は、スライダ20の下端部に設けられている。第2の貫通穴22には、シャフト22aが挿通される。シャフト22aは第2の貫通穴22内で回動可能である。シャフト22aの両端には、リテーナ10のラック13と噛み合うギヤ22bが設けられている。シャフト22aには、駆動スプリング22cが取り付けられている。駆動スプリング22cは、スライダ20を上方に付勢している。
【0010】
摺動溝23は、スライダ20の下端部近傍から上方に向って延びている。摺動溝23は、スライダ20の上端まで延びている。摺動溝23には、ガイド溝23aが設けられている。ガイド溝23aは、摺動溝23の側壁に設けられている。ガイド溝23aは、スライダ20の上端まで延びている。
当接部24は、スライダ20と一体に形成されるか、または、別体に形成されて固定されている。当接部24は、スライダ20から上下方向と直交する方向またはほぼ直交する方向に突出している。当接部24の上面24aは、当接部24が取り付けられているスライダ20の面から離れるにつれてスライダ20の上端から離れるテーパ形状となっている。当接部24の下面24bは、当接部24が取り付けられているスライダ20の面と直交またはほぼ直交する方向に延びている。
【0011】
ハートカム25は、スライダ20の下端部またその近傍に設けられている。ハートカム25は、リテーナ10のロックピン15が係脱可能とされている。ハートカム25にロックピン15が係合している時、スライダ20は、駆動スプリング22cの付勢力に抗してリテーナ10内に保持される。ハートカム25とロックピン15との係合が外れた時、スライダ20は駆動スプリング22cの付勢力により上方に移動する。
【0012】
ホルダ30は、ホルダ本体31と、アーム32と、補強プレート33と、からなる。
ホルダ本体31は、スライダ20に設けられた第1の貫通穴21と同方向に延びる穴31aを有している。穴31aには、ピン31bが回動可能に挿通されている。ピン31bはスライダ20の第1の貫通穴21に挿入または圧入されており、第1の貫通穴21内で回動不能とされている。ホルダ本体31がピン31b回りに回動することにより、ホルダ本体31はスライダ20に対して回動可能とされている。ホルダ30は、スライダ20とともに、リテーナ10に対して上下方向(出し入れ方向)に移動可能とされている。
【0013】
ホルダ本体31には、スライダ20に対する回動軸芯αを中心とする円周上または円弧上にギヤ31cが設けられている。ギヤ31cは、ホルダ本体31がスライダ20に対して回動する方向と同方向に延びている。
ホルダ本体31は、カップCの側壁の一部を支持する第1の支持部31dを有する。
アーム32は、ホルダ本体31と補強プレート33との間に配置されている。アーム32は、ホルダ本体31と補強プレート33に回動可能に支持されている。アーム32は、カップCの側壁の一部を支持する第2の支持部32aを有する。第2の支持部32aとホルダ本体31の第1の支持部31dとで、カップCの側壁が支持される。アーム32には、バネ32bが取り付けられている。バネ32bの付勢力により、第1の支持部31dと第2の支持部32aとで支持されるカップCは、第2の支持部32aにより第1の支持部31dに押し付けられている。
補強プレート33は、ホルダ本体31と別体に形成されており、ビス33aでホルダ本体31に固定されている。補強プレート33がホルダ本体31に取り付けられることにより、ホルダ本体31の剛性が上がる。
【0014】
摺動部材40は、摺動部41とラック42と突出部43とを有する。
摺動部41は、上下方向に延びている。摺動部41には、摺動片41aが設けられている。摺動片41aは、スライダ20のガイド溝23aに沿って、スライダ20に対して上下方向に移動可能とされている。摺動部41は、摺動片41aがガイド溝23aに沿って上下方向に移動することにより、スライダ20の摺動溝23から外れることなく、摺動溝23に沿ってスライダ20に対して上下方向に移動可能とされている。摺動部41は、摺動溝23に沿ってスライダ20に対して上方に移動した時、摺動溝23から上方に向って突出する。摺動部材40は、スライダ20とともに、リテーナ10に対して上下方向(出し入れ方向)に移動可能とされている。
【0015】
ラック42は、摺動部41の上端部およびその近傍に設けられている。ラック42は、摺動部41と一体に形成されるか、または、別体に形成されて摺動部41に固定されている。ラック42は、ホルダ30のホルダ本体31のギヤ31cと噛み合う。
突出部43は、摺動部41の下端部またはその近傍に設けられている。突出部43は、摺動部41と一体に形成されるか、または、別体に形成されて摺動部41に固定されている。突出部43は、摺動部41のうち、ラック42が設けられている側の面と反対側の面に、設けられている。突出部43は、摺動部43から上下方向と直交する方向またはほぼ直交する方向に突出している。突出部43の上面43aは、突出部43が取り付けられている摺動部41の面から離れるにつれて摺動部41の上端から離れるテーパ形状となっている。突出部43の下面43bは、突出部41が取り付けられている摺動部41の面と直交またはほぼ直交する方向に延びている。
【0016】
ストッパ50は、リテーナ10の側壁12のうち、第1の穴12a、第2の穴12bが形成されている側壁と同じ側壁の外面に、回動可能に取り付けられている。ストッパ50は、図1、図2に示すように、ストッパ本体51と、カム52と、シャフト53と、ストッパ用バネ54と、からなる。
【0017】
ストッパ本体51は、シャフト53に固定して取り付けられている。
ストッパ本体51は、当接受け部51aと、止め部51bと、からなる。
当接受け部51aは、リテーナ10の第1の穴12aからリテーナ10内に出没可能とされている。当接受け部51aがリテーナ10の第1の穴12aからリテーナ10内に突出している時、当接受け部51aの上面51cは、スライダ20の当接部24の下面24bと平行またはほぼ平行な面となっている。当接受け部51aは、リテーナ10の第1の穴12aからリテーナ10内に突出している時、スライダ20の当接部24と当接または接触可能とされている。
【0018】
止め部51bは、当接受け部51aと一体に形成されるか、または、別体に形成されて当接受け部51aと固定されている。止め部51bは、リテーナ10の第1の穴12aの周縁部と当接可能とされている。止め部51bがリテーナ10の第1の穴12aの周縁部と当接することにより、ストッパ50のリテーナ10内側への回動が規制される。そのため、当接受け部51aのリテーナ10内側への突出量が規制される。
【0019】
カム52は、シャフト53に固定して取り付けられている。
カム52は、リテーナ10の第2の穴12bからリテーナ10内に出没可能とされている。カム52は、ストッパ本体51の当接受け部51aがリテーナ10内に突出している時、リテーナ10内に突出しており、当接受け部51aがリテーナ10内に突出していない時、リテーナ10内に突出していない。カム52がリテーナ10の第2の穴12bからリテーナ10内に突出している時、カム52は、摺動部材40の突出部43と摺動接触可能とされている。カム52が摺動部材40の突出部43と摺動接触する時、カム52は、摺動部材40により押されて回動する。カム52が回動することにより、シャフト53が回動し、ストッパ本体51が回動する。
シャフト53は、リテーナ10の側壁12に回動可能に支持されている。シャフト53がリテーナ10に回動可能に支持されることにより、ストッパ本体51とカム52はリテーナ10に対して回動可能とされている。
ストッパ用バネ54は、ストッパ本体51とカム52が、リテーナ10の外側からリテーナ10内に突出する方向に、常時、付勢している。
【0020】
ここで、作動を説明する。
リテーナ10にスライダ20とホルダ30が収納されている時、図3に示すように、ロックピン15がスライダ20のハートカム25と係合している。ホルダ30はスライダ20に対して起立した姿勢(上下方向に延びる姿勢)をとっている。摺動部材40は、上端がスライダ20から上方に突出した位置にある。ストッパ50の当接受け部51aは、ストッパ用バネ54の付勢力によりリテーナ10内に突出しておりスライダ20の当接部24の移動軌跡内に位置しているが、スライダ20の当接部24と接触していない。ストッパ50の止め部51bは、リテーナ10と当接している。ストッパ50のカム52は、ストッパ用バネ54の付勢力によりリテーナ10内に突出しており摺動部材40の突出部43の移動軌跡内に位置しているが、摺動部材40の突出部43と接触していない。
【0021】
リテーナ10にスライダ20とホルダ30が収納されている状態から、ロックピン15とスライダ20のハートカム25との係合を解除する。
ロックピン15とハートカム25との係合の解除は、ホルダ30を上方から下方に向って1回手で押すことにより、スライダ20が下方に下がり、ロックピン15とハートカム25との係合を解除することができる。
【0022】
ロックピン15とハートカム25との係合が解除されると、駆動スプリング22c(図1参照)の付勢力によりスライダ20が上方に移動する。スライダ20の上昇とともにホルダ30と摺動部材40が上昇する。スライダ20が上昇する時、スライダ20の当接部24の上面24aがストッパ50の当接受け部51aと接触するが、当接部24の上面24aはテーパ形状となっているので、ストッパ50の当接受け部51aがスライダ20の上昇を妨げることはない。また、摺動部材40が上昇する時、摺動部材40の突出部43の上面43aがストッパ50のカム52と接触するが、突出部43の上面43aはテーパ形状となっているので、ストッパ50のカム52が摺動部材40の上昇を妨げることはない。
【0023】
スライダ20が上昇した時、図4に示すように、スライダ20の当接部24はストッパ50の当接受け部51aよりも上方に位置する。ホルダ30はスライダ20に対して起立した姿勢(上下方向に延びる姿勢)をとっている。摺動部材40は、上端がスライダ20から上方に突出した位置にある。ストッパ50のカム52は、摺動部材40の突出部43と係合しており、突出部43によりリテーナ10外側に押されている。ストッパ50の当接受け部51aは、カム52の回動とともに回動するので、リテーナ10の外側に、スライダ20の当接部24の移動規制外となる位置まで回動した位置にある。
【0024】
図4に示す状態から、ホルダ30をスライダ20に対して倒れる方向に回動させる。回動は、ホルダ30自体の自重により行われてもよく、また、手で回動させてもよい。
図5に示すように、ホルダ30をスライダ20に対して倒れる方向に回動させると、ホルダ30のギヤ31bと摺動部材40のラック42が噛み合っているので、摺動部材40がスライダ20に対して下方に移動する。摺動部材40が下方に移動すると、ストッパ50のカム52と摺動部材40の突出部43との係合が外れ、ストッパ50はストッパ用バネ54の付勢力により止め部51bがリテーナ10の側壁12に当接するまで回動する。ストッパ50が回動した時、ストッパ50の当接受け部51aは、リテーナ10内に突出しスライダ20の当接部24の移動軌跡内に位置しているが、スライダ20の当接部24と接触していない。ストッパ50のカム52は、リテーナ10内に突出し摺動部材40の突出部43の移動軌跡内に位置しているが、摺動部材40の突出部43と接触していない。
【0025】
ホルダ30をスライダ20に対して倒した時、図1に示すように、ホルダ本体31の第1の支持部31dとアーム32の第2の支持部32aとにより形成される部位にカップCが挿入できる。挿入されたカップCの底壁は、リテーナ10の周囲の車両の内装部材で支持される。
図5に示すように、ホルダ30がスライダ20に対して倒れている時に、スライダ20に上方から下方への外力がかかると、スライダ20は下方に移動するが、当接部24の下面24bがストッパ50の当接受け部51aの上面51cに当接するので、スライダ20がリテーナ10内に収納されることを防止できる。
【0026】
スライダ20に対して倒してあるホルダ30をスライダ20に対して起立方向に回動させると、ホルダ30のギヤ31bと摺動部材40のラック42が噛み合っているので、摺動部材40がスライダ20に対して上方に移動する。摺動部材40が上方に移動すると、ストッパ50のカム52と摺動部材40の突出部43とが係合し、カム52は突出部43により、ストッパ用バネ54の付勢力に抗して、リテーナ10の外側に押される。摺動部材40が上昇する時、摺動部材40の突出部43の上面43aがストッパ50のカム52と接触するが、突出部43の上面43aはテーパ形状となっているので、ストッパ50のカム52が摺動部材40の上昇を妨げることはない。ストッパ50の当接受け部51aは、カム52の回動とともに回動するので、スライダ20の当接部24の移動軌跡外となる位置までリテーナ10の外側に回動する。
【0027】
ストッパ50の当接受け部51aは、スライダ20の当接部24と当接不能となる位置にある状態で、スライダ20とホルダ30と摺動部材40を下方に押し込む。この時、ストッパ50のカム52と摺動部材40の突出部43とは、スライダ20の当接部24がストッパ50の当接受け部51aよりも下方に位置するまで、係合している。
ロックピン15とハートカム25が係合するまで、スライダ20とホルダ30と摺動部材40を、駆動スプリング22cの付勢力に抗して下方に押し込むことにより、スライダ20とホルダ30と摺動部材40とをリテーナ10内に収納できる。
【0028】
作用を説明する。
ホルダ30をスライダ20に対して倒した時に、ホルダ30の回動に連動して摺動部材40が下方へ移動し、摺動部材40とてストッパ50のカム52との係合が外れ、ストッパ50の当接受け部51aがスライダ20の当接部24の移動軌跡内に突出するので、ホルダ30をスライダ20に対して倒れ方向に回動させた時には、スライダ20のリテーナ10内への収納方向(下方向)への移動を規制することができる。スライダ20の下方向への移動が規制されるので、ホルダ30と摺動部材40の下方への移動が規制される。そのため、ホルダ30をスライダ20に対して倒れ方向に回動し、カップCの側壁を第1の支持部31dと第2の支持部32aとで支持した状態にある時、スライダ20とホルダ30と摺動部材40とがリテーナ10内に移動することを防止できる。
【0029】
また、ホルダ30がスライダ20に対して起立した位置にある時、摺動部材40の突出部43がストッパ50のカム52を押し、ストッパ50の当接受け部51aはスライダ20の当接部24の移動軌跡外にあるので、ホルダ30がスライダ20に対して起立した位置にある時には、ストッパ50の当接受け部51aとスライダ20の当接部24が当接することはなく、スライダ20とホルダ30と摺動部材40をリテーナ10内に収納することができる。
【0030】
本発明実施例では、リテーナ10にロックピン15が設けられており、スライダ20にハートカム25が設けられている場合を示しているが、リテーナ10にハートカム25が設けられており、スライダ20にロックピン15が設けられていてもよい。
また、ロックピン15とハートカム25との係合が外れた時、スライダ20とホルダ30と摺動部材40は、駆動スプリング22cの付勢力によりリテーナ10に対して上方に移動するが、駆動スプリング22cを設けずに、手でスライダ20とホルダ30と摺動部材40を上方に引き出してもよい。手でスライダ20とホルダ30と摺動部材40を上方に引き出す場合、ロックピン15とハートカム25は不要である。
【0031】
また、ホルダ30がホルダ本体31とアーム32と補強プレート33とからなる場合を示しているが、ホルダ本体30にカップCの側壁を全周にわたって支持できる図示略の支持部が形成されている場合、アーム32は不要であり、また、ホルダ本体30のみでカップCを保持するのに十分な剛性が得られる場合、補強プレート33は不要である。
【0032】
【発明の効果】
請求項1または請求項2記載の車両用収納装置によれば、リテーナに回動可能に取り付けられスライダの移動軌跡に出没するストッパが設けられており、ホルダのスライダに対する倒れ方向の回動と摺動部材のスライダに対する収納方向への移動とストッパのスライダ移動軌跡内側への回動とが連動するので、ホルダとスライダをリテーナから引き出し、さらにホルダをスライダに対して回動した時、ストッパがスライダの移動軌跡内に入り込み、スライダのリテーナ内(下方)への移動を規制することができる。また、ホルダのスライダに対する起立方向の回動と、摺動部材のスライダに対する突出方向への移動と、ストッパの、スライダの移動軌跡外側への回動とが連動するので、ホルダをスライダに対して起立方向に回動した時、ストッパはスライダの移動軌跡の外部に位置し、スライダのリテーナ内(下方)への移動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の車両用収納装置の分解斜視図である。
【図2】本発明実施例の車両用収納装置の、スライダとホルダと摺動部材がリテーナ内に収納されている状態を示す断面図である。
【図3】本発明実施例の車両用収納装置の、スライダをリテーナ内から上方に引出した状態を示す断面図である。
【図4】本発明実施例の車両用収納装置の、スライダをリテーナ内から上方に引出し、ホルダをスライダに対して回動させた状態を示す断面図である。
【図5】本発明実施例の車両用収納装置の、ストッパと摺動部材との関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 リテーナ
12 リテーナの側壁
12a 第1の穴
12b 第2の穴
20 スライダ
24 当接部
30 ホルダ
31c ギヤ
40 摺動部材
42 ラック
43 突出部
50 ストッパ
51 ストッパ本体
52 カム
Claims (2)
- 車両の内装部材に配設されたリテーナと、
前記リテーナに出し入れ方向に移動可能なスライダと、
前記スライダに回動可能に連結されたホルダと、
前記スライダに摺動可能に支持された摺動部材と、
前記リテーナに回動可能に取り付けられ、前記スライダの移動軌跡に出没するストッパと、
を有し、
前記摺動部材は突出部を有しており、前記ストッパはカムを有しており、
前記ホルダの前記スライダに対する倒れ方向の回動と、前記摺動部材の前記スライダに対する収納方向への移動と、前記ストッパの前記スライダの移動軌跡内側への回動とが連動し、
前記ホルダの前記スライダに対する起立方向の回動と、前記摺動部材の前記スライダに対する突出方向への移動と、前記ストッパの、前記スライダの移動軌跡外側への回動とが連動するように、
前記ホルダと前記摺動部材と前記ストッパが互いに連結されており、
前記ホルダが前記スライダに対して倒れ方向に回動したとき前記突出部とカムとの係合が外れ、前記ホルダが前記スライダに対して起立方向に回動したとき前記突出部とカムとが係合する、
車両用収納装置。 - 前記リテーナの側壁には第1の穴と第2の穴とが設けられており、前記ストッパは前記第1の穴から前記リテーナ内に出没可能とされており、前記ストッパのカムは前記第2の穴から前記リテーナ内に出没可能とされている請求項1記載の車両用収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000165462A JP3641191B2 (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 車両用収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000165462A JP3641191B2 (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 車両用収納装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001341572A JP2001341572A (ja) | 2001-12-11 |
JP3641191B2 true JP3641191B2 (ja) | 2005-04-20 |
Family
ID=18668927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000165462A Expired - Fee Related JP3641191B2 (ja) | 2000-06-02 | 2000-06-02 | 車両用収納装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3641191B2 (ja) |
-
2000
- 2000-06-02 JP JP2000165462A patent/JP3641191B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001341572A (ja) | 2001-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6339699B1 (en) | Phone holder | |
US7497511B2 (en) | Locking device for a folding seat in a vehicle | |
US20110315730A1 (en) | Cup holder for vehicle | |
JP2010012888A (ja) | カップホルダ | |
JP3737691B2 (ja) | 小物収納装置 | |
JP3706536B2 (ja) | 車両用物品保持装置 | |
JP2006082769A (ja) | カップホルダ装置 | |
JP3641191B2 (ja) | 車両用収納装置 | |
JP2001180362A (ja) | 飲料容器のための保持装置 | |
JPH0811614A (ja) | 車両用カップホルダ | |
JPH0976811A (ja) | カップホルダーユニット | |
KR100397828B1 (ko) | 승강기구 | |
JP4986133B2 (ja) | カップホルダー | |
JP3247013B2 (ja) | 車両用カップホルダー | |
JP3557897B2 (ja) | 車両用カップホルダ | |
JP3962314B2 (ja) | カップホルダ | |
JP3625740B2 (ja) | 車両用収納体 | |
JP2794386B2 (ja) | 車両用カップホルダ | |
JP2512540Y2 (ja) | ア―ムレスト付きコンソ―ルボックス | |
JP3926610B2 (ja) | 開閉体のロック機構 | |
JP4137405B2 (ja) | 収納式表示装置 | |
JP4849946B2 (ja) | カップホルダ | |
JP2512872Y2 (ja) | 車両用収納装置 | |
JP2535726Y2 (ja) | 自動車用カップホルダ | |
JPH061179A (ja) | 乗物用カップホルダ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040831 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041020 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130128 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |